らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
↓
1-
覧
板
20
187
:
こなたの旅 J 3/5
[saga sage]
2013/07/15(月) 21:30:23.83 ID:AiDLb0Nc0
夢中で話したせいか時間はあっと言う間に過ぎた。
正子「もうそろそろ帰ってきてもいい頃なのに……なにやっているのか、あの子ったら……」
日は西に傾いてそろそろ夕方だ。だけど彼女は帰ってこない。
正子「しょうがない」
正子さんは立ち上がり携帯電話を手にした。電話をするのか。
こなた「あ、もしかしてあやめさんに連絡を?」
正子さんは頷いた。
こなた「私、そろそろ行かないと、長い間お邪魔しました」
正子「え、で、でも、まだあやめは帰ってきていない、約束は?」
こなた「大丈夫です、彼女に会いに行きますので……当てがあるから連絡しなくてもいいです」
正子「そ、そうですか……」
連絡する必要はない。神崎さんは待っているに違いない。あの場所で……それに確かめたい。もし私の、うんん、みゆきさんの推理が正しければ
彼女はあの場所にいるに違いない。あの神社に……
私は帰り支度をした。
正子「……娘を……あやめをお願いします……」
こなた「え、それってまるで嫁に出すみたいな言い方ですよね……私、一応女なんですけど……」
正子「あらやだ、私ったら……」
私達は笑った。
正子「ふふ、泉さんはあやめと幼馴染みたいですね、どうかあやめの力になってやって下さい」
こなた「どうかな〜 力になってもらいたいのは私の方かもしれない」
正子さんは笑顔で私を見送ってくれた。
車を走らせて5分も掛からない場所……神社の入り口。
駐車スペースには神崎さんのバイクが停めてあった。間違いない彼女は神社に居る。バイクのすぐ横に車を停めた。
私は入り口に入り階段を登った。
つかさと真奈美の話で私は疑問に思っていた事が一つだけあった。それは誰にも言っていない。私だけの疑問として仕舞っていた。
それは真奈美が何故つかさを殺すのを躊躇ったのか。止めたのか。それがどうしても分からなかった。
真奈美は人間嫌いだった。それがたった一晩宿屋で一緒の部屋で過ごしただけで心変わりが起きるなんて、いくらつかさが誰でも仲良くなれるって言っても時間が短すぎる。
私が捻くれた考えだった。そう思った時もあったし、誰かに話せばそう言われるだけ。だけど心の奥では釈然としなかった。
そして、正子さんの話しを聞いてそれが解けた。
幼い頃の神崎さんが真奈美を助けたなら真奈美のつかさに対する行動が全て納得できる。だから会いたい。神崎さんに……
それを確かめたい。
頂上に向かう私の足が自然と速くなっていった。
こなた「はぁ、はぁ、はぁ」
頂上に着くと息が切れていた。ちょっと飛ばしすぎたが……あれ?
周りを見渡しても彼女の姿が見受けられない。確かお弁当を食べていた時はこの辺りで景色を見ていたのに……
私が階段を登って来たのは神崎さんには見えていたはず。って事は……
なるほどね、この前と同じように私を驚かすつもりだな。そう何度も同じ手に引っ掛かるほど間抜けではないのだよ。この神社で隠れるとしたら森に入った奥だけ。
私だってこの神社には何度も来ているからそのくらいは解る。よ〜し。逆に驚かしてやる。
木の陰に隠れながら森の奥へと足を進めた。中は薄暗くてよく解らない。
森の中……そこはひろしとかがみが言い合いをして私が飛び込んで行った場所だった。あの時、確かにお稲荷さんは嫌いだった……嫌いだったけど
今は特にそんな感情はないかな……そういえばみゆきさんも最初は……
『わー!!!』
こなた「ひぃ〜」
後ろから突然の声にビックリして振り向こうとして足がもつれて尻餅をついてしまった。
あやめ「ふふ、私を驚かすつもりだったでしょ……それにね森の奥には行ったらダメだから、昔からの言い伝え」
私は立ち上がりお尻についた土埃を掃った。それを確認すると神崎さんは階段の方に向かって行った。私も暫くして彼女の後に付いて行った。
木の陰に隠れていたのか。そういえば私も木の陰に隠れてつかさを見張ったのを思い出した。
あの時はもう少しでキスシーンを見られる所だったけどひろしに気付かれて……あれ……
この神社に……こんなに思い出があったなんて……
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
728Res/1149.80 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360577276/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice