らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
↓
1-
覧
板
20
189
:
こなたの旅 J 5/5
[saga sage]
2013/07/15(月) 21:35:58.05 ID:AiDLb0Nc0
夕日が差し込んで来た。もうそろそろ日が沈む。私はこの町の風景を初めてこの神社から眺めていた。
あやめ「データを加工するなんて卑怯じゃない、それに騙し合いって……私にそんな疾しいことなんか無い」
神崎さんがあんなにムキになっているのをはじめて見た。卑怯は合っているかもしれない。私はデータを人質にとったのだから。
こなた「木村めぐみ……この名前を出した、神崎さんはその後全くこの事について何も聞いてこなかったけど、行方を追っていたんじゃないの?」
あやめ「そうだけど……」
言葉が詰まっている。やっぱり、隠しているな。それなら……
こなた「柊けいこ、木村あやめはもう何処にも居ないよ」
あやめ「何処にも居ないって、それは亡くなったって意味?」
こなた「少なくとも地球には居ないって意味」
あやめ「な、そんな冗談に付き合って居られない、それより早く解凍する方法を教えて」
神崎さんの声が荒げてきた。
こなた「神崎さんが幼少の頃、一匹の傷付いた狐を拾ったでしょ?」
あやめ「突然何を言っているの、そんなの全く何の関係もない話しを……」
さて、次の話しを聞いてどんな反応をするかな。
こなた「正子さんから聞いた、その狐の名前は真奈美って名付けたんだってね、でも、その狐は最初から真奈美って名前だった……ちがう?」
あやめ「え、あ、う……」
何も反論してこない。そうか。私の勘が当たったみたいだ。
こなた「もし、その狐が真奈美なら私達にもとっても重要な事なんだけどね」
神崎さんは一歩後ろに下がった。そして口を開けて驚きの表情をしていいる。
あやめ「ま、まさか、貴女……その狐の正体を知っているの?」
神崎さんは私達と同じだ。もうそれは疑いの余地はない。
こなた「神崎さんは何て呼んでるのか知らないけど私達はお稲荷さんって呼んでる、知っているかもしれないけどUSBメモリーをくれためぐみさんもそう、けいこさんもね」
あやめ「ま、まさか、私の他にそれを知っている人が居たなんて……」
神崎さんはその場にしゃがみ込んでしまった。
こなた「悪いけど、神崎さんのデータをコピーさせてもらったから、私達にも必要なデータみたいだからね」
あやめ「いくら泉さんでもあのデータを解析なんか出来ない……待って、私達、さっき、達って言ってたでしょ?」
こなた「うん、少なくとも神崎さんが知っている私の知人は皆関係者だよ、勿論かがみ、ゆたか、ひよりもね」
神崎さんはゆっくりと立ち上がった。
あやめ「……これは偶然なの……まさか、私はその秘密を知っている人を探していた訳じゃない、いや、誰も知らないと思っていた」
こなた「どうだろうね、同じ秘密を持っているから自然と繋がったんじゃないの?」
あやめ「それで、貴方達は真奈美さんとどんな関係があるの?」
その話をするのははめんどくさいな。それにもうすぐ真っ暗になっちゃう。
こなた「私は直接そのお稲荷さんには会っていない……そうだね、つかさに会って直接聞くといいよ」
あやめ「つかさ……あの店長に、どうして?」
こなた「彼女が全ての始まりだから」
あやめ「え?」
私は階段の手摺にハンカチを巻いてその上に腰を下ろした。
こなた「下で待ってるよ〜」
そのまま体重を手摺に預けた。滑ってどんどん加速していく。バランスを取りながら下がっていく。
私は休み時間とか暇を見つけて貿易会社のビルの階段で練習した。慣れれば簡単だった。
神社の入り口に着いて自分の車の近くで待っていると神崎さんが私と同じように手摺を滑って降りてきた。見事に着地すると私の所に歩いて来た。
あやめ「やられた、この下り方が出来るなんて」
こなた「悔しいじゃん、リベンジだよ、リ・ベ・ン・ジ」
神崎さんは笑った。
あやめ「ふふ、分かった、そのつかささんに会いましょう、話しはそれからみたいね」
こなた「うん」
あやめ「その前にこれだけは教えて、柊けいこ会長と木村めぐみが地球に居ないって言ったけど……それはどう言う意味?」
これは言っても良いかな
こなた「お稲荷さんは殆ど故郷の星に帰った、宇宙船が迎えにきてね……どんな方法か分からないけど二人も連れて帰った、だからこの神社にお稲荷さんは居ないよ」
あやめ「帰った……そ、そんな……どうして……」
とても悲しそうな表情。意外な反応だった。
こなた「お稲荷さん個人個人で理由は違うと思うけど……あの二人は……今までの人間の仕打ちを見れば分かると思うけど……」
神崎さんは悲しみを振り払う様に笑顔になった。
あやめ「そう……今日は泊まっていきなさいよ、今から帰ったら日が変わってしまうでしょ、それに母が狐の話しをするなんて、そうとう気に入られたみたいね」
こなた「サービスエリアで泊まろうと思ったけど……お邪魔しちゃうよ?」
あやめ「ぜひそうして」
私は一番遠ざけていたつかさに神崎さんを会わそうとしている。本当にこれでいいのか。もっと彼女を調べてからでも……
そう思ったりもしたけど。もう決めてしまった事だ。それに神崎さんはお稲荷さんを知っている。そしてつかさと同じように狐を助けている。
きっと私達の仲間になってくれる。そうすればあのデータだって直ぐに分かるに違いない。そう思ってそれに懸けた。
でもさっきのあの悲しい顔は何だろう。あまりに悲しそうだから聞けなかったけど……けいこさんとめぐみさんを知っているいるのかな。
神崎あやめ……まだ何か秘密があるのか。つかさと会って真奈美の話しを聞いて彼女はどうするのかな。
分からない。ただ期待と不安だけが交差するだけだった。
つづく
<<前のレス[*]
|
次のレス[#]>>
728Res/1149.80 KB
↑[8]
前[4]
次[6]
書[5]
板[3]
1-[1]
l20
らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜 -SS速報VIP http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1360577276/
VIPサービス増築中!
携帯うpろだ
|
隙間うpろだ
Powered By
VIPservice