らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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こなたの旅I 4/6
[saga sage]
2013/07/10(水) 20:37:35.24 ID:H4+RYPH30
つかさはまなみちゃんの事をちゃんと分かっているのかな。何を思って何を考えているのか……ん?
ふと店の奥を見るとかがみが座っているのが目に入った。
そうそう。今はそんな事を考えている暇はなかった。かがみの所に向かおうとした時、丁度かがみと目が合った。かがみは自分の座っている向かい側の席を指差した。
私はその席に座った。
こなた「やふ〜」
かがみ「こなた、さっきのまなみちゃんの演奏聴いた?」
こなた「うん、ラフマノフノフの練習曲」
かがみ「それを言うならラフマニノフでしょ」
こなた「知ってるの?」
かがみ「作曲者は有名じゃない、でもあの曲は初めて聴いたわ、あれは練習曲なのか、凄い緊張感があったわね、子供の演奏じゃなかった」
かがみは暫く考え込んだまま黙ってしまった。
こなた「どうしたの?」
かがみ「以前こなたが言ってたじゃない、まなみちゃんはお稲荷さんの力を受け継いだんじゃないかって、なんか私もそんな気がしてきたわ
……柊家にあそまでの音楽の才能のある人なんか居ない」
こなた「そうでしょ」
私は何度も頷いた。
かがみ「でもね……お稲荷さんの故郷では音楽を楽しむ文化がないのよ……」
こなた「そうなの? でもつかさがいつも演奏している曲はけいこさんが好きだった曲じゃないの?」
かがみ「それはけいこさんが地球に来てからの話しだから……」
自然とお稲荷さんの話しになる。それもそうだよ、かがみの旦那はお稲荷さんなのだから。
こなた「そのお稲荷さんの故郷って何処にあるの?」
かがみ「ひとしから聞いたけどこの天の川銀河だそうよ、私達地球のあるのオリオン腕から銀河の中心を挟んで向こう側の腕の中、丁度反対側らしい、でもね、
その中心は星やガスが密集しているから地球からは観測できない……ちょっと残念ね……」
こなた「ふ〜ん」
かがみ「ふ〜んって、ちゃんと分かってるの?」
こなた「何となく……」
まるでSFみたいなだな、でもこれって現実なのだよね……それなのに違和感ないな……傍から私達の会話を聞くと
SF映画の会話をしていると思われそうだ……そういやかがみはSFなんかのラノベとかよく読んでいたっけな。だからかな。
ゲームや漫画で宇宙人なんかはよくあるシチュエーションだからね……私もすんなり受け入れられる。
でも……それが普通の人なら。神崎さんならどうだろう。
宇宙人と聞いただけでSFやオカルト扱いされるのが落ちだよ。かがみやかえでさん達が理解してくれているのはラッキーだったのかもしれない。
それとも私達が宇宙人を理解できるレベルになってきているって事なのかな……違うのかな。分からなくなって来ちゃった。
こなた「はぁ〜」
かがみ「なによ、溜め息をするなんて、らしくないわね」
こなた「いろいろ考える事ができてね……」
かがみ「……こなたがそんな台詞を言うようになるなんて、時間が経つのが早いわね」
むむ、私を子供扱いしている。昔なら言い返してやるのだが。今はそんな気はない。
こなた「かがみ、もし……もしも、げんき玉作戦が世間にバレちゃったら……私ってどんな罪になるの?」
かがみ「はぁ、なにをいきなり……」
呆れた顔で私を見るがすぐに私が何故そんな質問をしたのか分かったようだ。表情が驚きの顔に変わった。
かがみ「まさかあんた、神崎あやめに知られてしまった……の?」
私は黙って頷いた。
かがみ「いったいどうして、分かってしまった?」
潜入取材は内緒だった。どうやって説明するかな。
こなた「……神崎さんを助けるために……パソコンをハッキングしていろいろ操作したから……」
これが私の精一杯の表現だった。
かがみ「ハッキング……やっぱり、潜入取材をしたな」
こなた「う、うんん、そんなんじゃなくて……」
やばい、もうバレちゃってる。でも、かがみには嘘はつけないか。オロオロして何もできない。そんな私を尻目にかがみはクスリと微笑んだ。
かがみ「安心しなさい、十中八九神崎は記事になんかしない」
こなた「な、なんで、彼女はあの神社を寄付した人を探していたから……もうだめだよ、おしまいだよ……」
更にかがみは笑った。
かがみ「ふふ、いつものこなたらしくないわよ、彼女は潜入取材をした、それはそれでかなりの罪になるわ、こなたを記事にすれば彼女にもその疑いが掛かる
リスクを背負う事になるわよ、それに、協力してくれた人を売るような卑怯な事をするような人とは思えない」
会ってもいない神崎さんをそこまで自信ありげに話すなんて。かがみはそうとう彼女を調べたみたい。
かがみ「それにネット犯罪は立証が難しいからこなたが捕まるとは思えない……万が一捕まったとしても、この私が全力で弁護してあげる」
こなた「……なぜ私をそこまで……」
かがみ「めぐみさんの知識、技術……それをこなたは受け継いだ、それを使ってつかさを救ってくれた……自分の危険を顧みずにね……それが理由、なによそれだけじゃ不満なの?」
こなた「かがみ……」
かがみ「法律は人を裁くものではなく守るもの、私はそう信じている」
何でだろう、何かよく分からないけど目から涙が出てきた。
かがみ「まだ泣くのは早いわよ、神崎あやめの本当の目的を知るまではね……」
まるでつかさに言い聞かせるかのような言い方に私は我に返った。
こなた「そう言えば招待状なんだけど、あれがかがみ宛てだったのを神崎さんは気付いてしまったよ……」
かがみ「……いいのよ、むしろ気付いて欲しかった、これで私が一枚噛んでいるのが分かったはず」
こなた「え?」
かがみ「こなたばっかりに無茶はさせないわよ、お稲荷さんの事は私達の事でもあるのだから」
それを聞いて何か大きな錘が取れたような気がした。
神崎さんは他人には話すなと言った。だけど……確かにお稲荷さんはかがみ達にとっては家族と同じ。いや、家族なのだから。私は二重スパイって言われても構わない。
私は財布からSDカードを取り出しかがみに渡した。
かがみ「これは?」
こなた「貿易会社の資料室のパソコンからコピーしたデータだよ」
そう、USBメモリーからコピーした。私のノートパソコンを使うためにかえでさんの店に先に寄った。
かがみ「……データを分析するならこなたの方がいいと思うけど……」
こなた「データはコンピュータ関係じゃなさそう、アルファベットの羅列で訳が解らなかった、知っている単語が一つもなかったから英語じゃなさそう」
かがみ「そう……それじゃ預かっておくわ、みゆきにも見せるわ、丁度これから会う約束をしているから」
こなた「あっ、二つだけ注意して、このデータを開く時は必ず通信出来ないようにして、LANケーブルを抜くこと…」
かがみ「ワイヤレス通信も切っておくわ」
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