らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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178:こなたの旅I 2/6[saga sage]
2013/07/10(水) 20:33:31.77 ID:H4+RYPH30
 このまま家に帰っても良かった。だけどいつの間にか私はレストランかえでの目の前に立っていた。一ヶ月ぶりだ。
従業員用の出入り口から入って事務室へ向かった。そして扉を開けた。
かえで「こなた、こなたじゃない、今日までが契約日じゃなかったの、タイミング悪かったわねあやのは休みよ」
数年会っていないかの様な喜びようだった。
こなた「そうだったけど、今日は休業日だったから……」
かえで「そうだったの……ん?」
かえでさんは私の顔をみて首を傾げた。
こなた「あの、二日くらい休暇をくれませんか……」
かえで「二日……それは別に構わないけど、二日と言わず一週間くらい休んだら、慣れない仕事で疲れたでしょ?」
神崎さんの家にデータを持って行かないといけない。でも休みはそんなに要らない。
こなた「いいえ、二日でいいです……それじゃ……」
私は部屋を出ようとした。
かえで「ちょっと待ちなさい、どうしたのよ、元気ないわね……」
こなた「いつもと同じだと思うけど?」
かえで「ふ〜ん、さては向こうの店長から残って欲しいなんて言われたとか?」
こなた「え?」
かえでさんは微笑んだ。
かえで「図星みたいね、それは私も予想してた……」
こなた「予想してたって?」
かえで「そう言う事よ……」
こなた「そう言う事って?」
かえでさんは立ち上がった。
かえで「もうそろろろ店長になってもいい頃だと思っていた……」
こなた「へ、わ、私が、嘘でしょ?」
かえでさんは自分のお腹を片手で触った。
かえで「私は生まれ故郷に帰ろうと思ってね……赤ちゃんも出来たことだし」
こなた「ちょ、いきなり何をいっているの、分からないよ……」
かえで「やっぱりこの町は私には賑やか過ぎるわ、生まれ故郷でゆったりするのが性に合っていると思って、生まれ来る子供の為にも……」
こなた「今更そんな事言って、子供が出来たって……つかさだって子供が居るのに店長してるじゃん」
かえで「私はつかさほど強くない、こなたが嫌ならあやのを店長にすれば良い、彼女もその力はある、いっその事つかさを誘ってみたらどう、きっと戻って来てくれるわよ」
こなた「レストランかえでだから店長はかえでさんじゃないとダメだよ……帰るって……どうして……いきなりそんな事言われても……」
かえでさんは私をじっと見ていた。
かえで「いつも無表情で何も動じないと思っていたけど……あんたの今にも泣き出しそうな顔初めて見たわ……バカね、あんたがそんなんでどうするの、
    あやのやつかさにどうやって言えばいいの……」
かえでさんも悲しい表情になった。これって、どうやって取り繕うか……こうゆうのは苦手だよ……どうしよう。
こなた「私……げんき玉作戦の事……バレちゃった……」
何をやっているのかな、このタイミングでこんな事を言うなんて……でも他に何か別の言葉が思い浮かばなかった。
かえで「神崎あやめに?」
こなた「うん……私はもう此処に居られないかも……」
かえでさんは笑った。
かえで「どうして」
こなた「私の事を記事にされたら……」
かえで「そんな事をするような人ならその辺にいる普通の記者と変わらない最低だわ、それにそんな記者ならこなたを取材の協力なんか行かせない……」
こなた「で、でも……」
私は不安そうな表情を見せた。かえでさんの笑みが止まった。
かえで「そうね、私の見込み違いもあるかも……そうだったら私にはどうする事もできない、かがみさんに相談すると良いわ、今つかさの店に居るわよ、こなたが向こうに行ってから
頻繁に来るようになったわ」
頻繁にって。まさかこの前私の言ったのをそのまま実行しているなんて事はないよね。
こなた「そうする……」
私は振り返って部屋を出ようとした。
かえで「さっきの話しは皆には言わないで、私から皆に言いたいから……」
こなた「うん……でもね、皆はきっと私以上に悲しむよ、特につかさはね……」
かえで「……」
かえでさんは何も言い返してこなかった。
かえでさんは初めに私に言って反応を見たかったのか。無表情って……いきなり帰るって言えばいくら私だってあんな反応するに決まっている。
笑って「帰ればいいじゃん」なんて言うとでも思ったのかな……勝手すぎるよ……
私はそのまま何も言わず事務室を出た。そして更衣室にに入り用を済ませてからレストランを出た。




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