らき☆すたSSスレ 〜そろそろ二期の噂はでないのかね〜
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177:こなたの旅I 1/6[saga sage]
2013/07/10(水) 20:31:49.01 ID:H4+RYPH30
I

こなた「今日は休業日のはずだけど……どうして?」
事務所に通された私は早速質問もぶつけた。
店長は鞄から色紙を出した。
こなた「サ、サイン会?」
店長「そうよ、特別招待された人も居たみたいだけど、私は漏れちゃってね、一番に並んだった訳、サインをもらったと同時にあの停電でしょ、嫌になるわ、泉さんは
   非常階段を使ったみたいだけど、他にも何人か非常階段から出た人が居たからそれで正解だったかもね」
こなた「え、え、そ、そうでしょ、そう思ったんですよ、はははは」
これは笑って誤魔化すしかない。どうやら35階の行ったのはバレていないようだ。張り詰めた緊張が一気に解けた。
店長「泉さんもサイン会が目当てだったんじゃないの、その状況じゃサインもらえなかったでしょ?」
こなた「え、ええ、そうですね」
店長はしばらく考え込んだ。
店長「お店に飾る分と自分の部屋にと思って二つ書いてもらったけど……自分の部屋は今度の機会かな、泉さんにあげるわ」
こなた「ど、どうも」
サインは家に帰ればいくつも持っている……と言っても断れる状況じゃない。そのまま色紙を貰った。
こなた「と、ところで、私を呼んだのは何の用ですか?」
店長の顔が真剣になった。
店長「昨日、私は留守で貴女に会えなかったから話せなかったけど、この店を辞めてどうするの、レストランかえでに戻るのかしら」
こなた「そのつもりですけど……それが何か?」
店長「……どう、このままこの店で働く気はない、貴女とならうまくやっていけそう、近々二号店を出す予定なの、その立ち上げを手伝ってもらいたい、
   それで、ゆくゆくはそこの店長を任せてもいいと思ってる」
こなた「え……?」
これってもしかして、誘われている?
こなた「無理ですよ、店長なんて……」
店長「貴女の仕事ぶりは見させてもらった、レストランで随分鍛えられたみたいね、見事だった、私は見ていないけど黒ずくめの恐いお姉さんにも眉一つ変えないで冷静に
   対処したって聞いたわよ」
黒ずくめの恐いお姉さん……かがみの事を言っているのか。かがみのバカ……
こなた「あれは……恰好だけで恐くもなんでもないです、ただのお客さんだったので……」
知り合いだなんて恥かしくて言えない。
店長「無用なトラブルを回避するのも必要な事……話しを戻すわよ、レストランの時の倍の給料でどう?」
倍って……普通に働いていただけなのに。気に入られてしまったようだ。でも私の答えはもう決まっている。
こなた「約束は一ヶ月なので……」
店長は溜め息を付いた。
店長「ふぅ〜たった一ヶ月だけ私の店に来させるなんて、貴女の店長は私に見せびらかしたかったのかしらね……でも、即答したのなら私も諦めがついたわ、時間を取らせたわね、
   一ヶ月間ありがとう、向こうでも頑張って」
こなた「は、はい……」
店長と堅い握手をした。

 かえでさん以外の人に認められたって事か。悪い気がしなかった。いや、むしろ嬉しいくらい。神崎さんにげんき玉作戦を知られていなければもっと嬉しかったかもしれない。
彼女は記者、だから私の正体が分かれば記事に書くかもしれない。そうなれば……私、警察に捕まっちゃうのかな……どうしよう。
何も思い浮かばない。データと引き換えに記事を書かないように交渉するのも手かもしれない。だけど……そんな事できるかな。自信がない。




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