ここだけ男子高校ただしPCは男装少女PART47

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60 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/10/07(金) 21:19:54.84 ID:nVTeuhQGo
>>59
「ほけんい……医……お医者さん……ハッ!」
(学校にお医者さんが来るってことは身体測定……健康診断……まさかそんな予定が!まずい、元気にランニングしてる場合じゃない!)

久々の女子バレの危機?である

「えっ!?あー……地下に悪の研究室みたいなのがあってですね……いろいろ危ないんで先生も気をつけてくださいね」

61 :なすーん [なすーん]:なすーん
                     __        、]l./⌒ヽ、 `ヽ、     ,r'7'"´Z__
                      `ヽ `ヽ、-v‐'`ヾミ| |/三ミヽ   `iーr=<    ─フ
                     <   /´  r'´   `   ` \  `| ノ     ∠_
                     `ヽ、__//  /   |/| ヽ __\ \ヽ  |く   ___彡'′
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62 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/10/15(土) 03:08:18.91 ID:A8RABS7E0
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63 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/10/29(土) 03:14:48.78 ID:VYErnv/60
>>60

「……?
 何か、まずいことでも言ったかな?」
鈴の焦る様子を見て。

「どうやらそうみたいだね。
 昨日、忍び込んでみたんだがなかなか楽しかった」
ふふふ。と楽しげに笑いながら。
かなり大変な目にあっていたのだが、本人に疲労の色は見えずばっさりと斬られた筈の長い髪も元通り。
本人のリアクションと相まって、昨日の壮絶さは微塵も感じられないだろう。
64 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/10/29(土) 22:27:04.21 ID:+r0pSFXlo
>>63
「ええと……もうすぐ身体測定とか健康診断みたいなのってありましたっけ……」

「忍び込んだけど楽しかった……ってことは知ってて聞きましたね?!」

身構える鈴。敵側先生判定されてしまったようだ。
65 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/10/30(日) 03:05:02.88 ID:Udlw+LHZ0
>>64

「どうだかな……?
 私もまだ就いた訳ではないからね。
 詳しい話は知らないけれど、例年だとそろそろだったかな?」


「いや……いや?」
状況が飲み込めず、首をかしげる。
「ああ、そうだ。弟くんに昨日は助かったと伝えておいてくれないかな」
66 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/10/31(月) 21:45:08.48 ID:KHOVibF/O
>>65
「ということは……身体測定とかで来たワケじゃない……」

雇われるというような事も言っていたことからもどうやら身体測定や健康診断で来た外部の医師ではなく、ハイスペックな保健室の先生のようだ。
確かにこの学校は大怪我も日常茶飯事、今の保健室の先生が高位の治療魔法使いらしいとはいえ一人に任せきりで負担が大きすぎるからということなのかもしれない。
ひとまず危機は去ったようで安心する鈴。

「……伊織に……?なんのお礼ですか?」

普通はある程度信頼度が回復する身内の話題も汚い忍者伊織ではむしろ逆効果だったかもしれない。
67 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/01(火) 01:29:28.58 ID:4s4hTzPl0
>>66

「というか、ここは男子校だろう?
 私が担当するのは……必要なら、構わないが」

「昨日、一緒に地下に潜ったお礼さ
 なかなか大変な目にあったが、」
棘のある態度に苦笑いを零しながら。
68 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/01(火) 08:58:50.93 ID:hAU0WLJ3O
>>67
「あー…………」

異性の医者に見られるのが良くないというより逆に生徒の方が迷惑をかけそうだなと心底納得した。

「ハッ……大変な目ってあいつのセクハラとかじゃないですよね……?お礼ってそのままの意味じゃなくて覚えとけよ的な……?」

一転、申し訳無さそうな表情になる。
69 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/01(火) 17:02:41.39 ID:4s4hTzPl0
>>68

「だろう?
 最近は男女の性差とかには厳しいからね」
結論としては一緒だが理由に関しては全然違った。

「そのまま助かったって意味だけど。
 君たちってそんなに仲、悪かったかな……いや、なんでもない」
70 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/01(火) 21:18:52.73 ID:s/bEb0deo
>>69
「?前に会ったことありましたっけ?」

自分と伊織のことを知っているような口ぶりに首を傾げる
71 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/02(水) 04:24:05.17 ID:E6A0Bqzlo
>>70

咳払いを一つ。
「元々、いくつか情報を持っていただけだよ。
 何れ私のことも教えるよ。ただ、今じゃないだけ」
わざとらしい含みを残した言葉に笑みを添えて。
「では、そろそろ私は戻ろうかな。
 早起きしたから、始業までに少しだけ横になりたくてね」
これ以上の追求から逃れようと校舎内に逃げていく。
72 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/02(水) 11:33:03.16 ID:egjXenMOo
>>71
「あっはい、おつかれさまです。
……うーん……なんか怪しい先生だったな……なに見てたんだろ?」

逃げるように去っていった纏を見送り彼女が見ていた辺りを見てみる
73 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/03(木) 00:32:15.55 ID:eCDCkn+fo
>>72

中庭。
中央に鎮座するとても大きな桜の木。
何時からか、というのが伺えるものは何もないが、それが非常に古い物であることは解るだろう。
その根本には9つの丸い石が囲むように置かれていたが……その一つが二分されていた。 
大樹の影から小さな何かが姿を表し、まるで鏡のように綺麗に分かたれた断面を覗いていた。


「クゥーン」
狐だ。

74 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/03(木) 10:41:26.11 ID:Fm96aJyqo
>>73
「きれいに咲く桜の木の下には死体が埋まってるとかなんとかいうけとお墓じゃないよねコレ……」

桜の木の周りを一周。

「まっぷたつの石もあるけど……断面ツルツルでピカピカだし現代美術オブジェ的なのかな?こういうアートってよくわからないなあ……あっ、イヌ……いやキツネだ」

調査は終わったが特に何も分からなかったところで突如現れた狐。可愛がってみたいが近寄って良いものかと悩みながら観察。
75 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/03(木) 16:00:54.33 ID:eCDCkn+fo
>>74

「おっきな木ですねぇ」
何故か当たり前のように鈴の後ろから出てきた少女、彗華。
トレーニングウェア姿でコンビニの袋を下げて、マスクに似合わぬ大きなサングラスまでかけている。

「こんなのあったんですねぇ……あれ?」
上を見上げてるうちに狐が足元までたどり着き、コンビニの袋に手を掛けようとガサガサしていた。
76 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/03(木) 17:29:16.94 ID:/wkgesK3O
>>75
「こんこーんおいd……きゃうっわっ!?」

しゃがんで狐を手招きしていたところを突如背後から声をかけられ驚いてかわいい悲鳴をもらしながら飛び退く。
咄嗟に狐を避けた結果9つの石の1つにつまづいてしまい、謎のかわいい気合とともに桜の木にジャンピング壁倒立をする変な奴みたいになってしまった。

「な、何いきなり話かけて来てるわけ?」

すぐに体勢を立て直したが顔が赤くなっている。
77 :緑間 纏 ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/04(金) 03:12:21.05 ID:jxiLXPh60
>>76

「だ、大丈夫ですか?
 あ、いえ……鈴さんが入っていくのが見えたので」
上下さかさまになった鈴に合わせるようにしゃがんで。

「んー? これかな?」
コンビニの袋からパックされた厚揚げを摘まみ上げる。
が、それには目を向けず袋に顔を突っ込む狐。
「あれれ? こっち?」
おにぎり(ツナマヨ)。
78 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/05(土) 20:27:44.36 ID:Z0i9u45UO
>>77
「ならフツーに声かけろよ!背後に忍び寄ってから声かけるとかびっくりするだろ……うう……」

恥ずかしさにしばらく悶えるが切り替え

「実際のキツネは油揚げ好きでもないのかな?前にトンビのハンバーガーさらいが多発するビーチで油揚げも置く実験やったらトンビは油揚げさらってたのテレビで見た気がするけど」
79 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2022/11/06(日) 02:57:29.55 ID:z3Ak3Qa40
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80 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/06(日) 13:31:05.79 ID:vpNmWxdA0
>>78

「ご、ごめんなさいっ。
 普通に入ったつもりだったんですけど……あ、そうでした」
思い出して立ち上がる彗華。

「鈴さんが見えたのもそうなんですけど……。
 向かっていく方に、妖気を感じたからなんです。」
目前の大きな樹を見詰めて。
「それ、この樹からみたいです。それと……そこの狐さん」
いつのまにか狐は鈴の足元に移動しており、彗華から隠れるように影に隠れる。
81 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/06(日) 21:50:02.91 ID:DfCbL8pDo
>>80
「ヨーキ?木もキツネも……?ああ……なんかイヤな予感が…………」

桜を見上げ、ゆっくりと視線を狐へと移す
82 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/07(月) 05:05:14.27 ID:91dBg7Ah0
>>81

「予感って……?」
大樹にベタベタと手を触れながら聞き返す。

「コン! コンコン! コン!」
狐の方は何故かコンコン鳴き始めて彗華を威嚇(?)している。
83 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/07(月) 12:35:30.14 ID:MGl99HW0O
>>82
「いや、気のせいかな……忘れてくれ。
なんか急にすごい鳴きだしたけど……木にさわるなって怒ってるんじゃないか?
ほら、凍らせたりとかしたら大変だし」

84 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/11/09(水) 23:59:56.14 ID:Wl46rts10
>>83

「気のせいならいいですけど。
 ……この樹、やっぱり不思議な感じがします」
妖気を探ることに集中しているようで、樹の側面を周り。

「あ、この辺りに何か……入り口、みたいなものが……いっ、痛い! 痛い痛い!」
何かを探り当てた途端、悲鳴を上げる彗華。
その足元を見ると狐に噛みつかれていた。
85 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/11/10(木) 09:56:13.91 ID:xcwJzDz6O
>>84
「えっ?さっき見たときはそんなのなかったけどなあ……うわっ、エキノなんとかになるぞ!保健室保健室!」

86 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/12/10(土) 04:05:26.43 ID:Qbymzru10
>>85

彗華が狐を引き剥がそうとその胴体を掴む。
その際に無意識のうちに冷気を発生させていて。
それに驚いた狐が、彗華の腕からするりと抜け出すと顔面に蹴りを入れながら逃げていく。
その先は彗華が偶然見つけた、妖気で蓋をされた『入り口』で……。

「ぁいたっ!? …ぅぇ!? なっ、なにこれっ!」
蹴り飛ばされたサングラスを追ってしまい、その間に入り口が完全に口を開き。
怪しげな光が周囲を覆ったと思えば、近くに居た鈴ごと樹の中へ引き摺り込んでしまった!


「……はっ!?
 あ、あれ? ……こ、ここ、どこでしょう? へ、へんなとこ来ちゃたなぁ……」
辺りは一面を見渡す限りに荒れ果てた草地。
それ以外は遠くに見える山を除くと、少し遠くにある一件の古い家とそれを覆う大きな樹のみ。
「はぅ……かえって朝ごはんにしようと思ってたのに……お腹空いた……」
そして、一人の呑気な雪女。
87 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/12/12(月) 09:47:30.48 ID:PKG+z0KYO
>>86
「あっそうだ、まだ近くに先生が。せんせぇえええぇ?!」

彗華に背を向け両手を口に当て大声で纏を呼ぼうとした鈴だったがその声もろとも吸い込まれてしまった。

「うえっ?高っ!スイカどいてっ!」

彗華の真上3mくらいの所に時間差で出てきた鈴。避ければ持ち前の身体能力でなんとかするだろう。
88 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2022/12/15(木) 02:12:59.35 ID:QW6DQfTP0
>>87

「うっ、うえぇ!?」
聞こえた声に誘導されるがままに視線を向けて。
驚きはしたがそれも一瞬。次の瞬間には受け止める体勢に入っていて。
「よっ……と!」
落ちてくる鈴をお姫様抱っこの要領で受けとめた!
89 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2022/12/16(金) 22:44:01.22 ID:PGGo/bMEo
>>88
「っ!」

無謀に思えた彗華の動きに鈴は彗華の肩に手をついて着地しようとするが……

「あれっ?」

二人の動きが妙に噛み合い鈴の伸ばした腕は彗華の首に回り、パーフェクトお姫様抱っこ状態が完成したのであった。

「えっ……と……スイカって……すごく力持ちなんだな……」

崩れることもなく立ったまま鈴を受け止め切った彗華に驚く。
90 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/01/02(月) 18:24:22.74 ID:6Z6nFhdp0
>>89

「もちろんです! 毎日鍛えてますからね!」
得意げに鈴を抱えたままスクワットしてみせ。

「鈴さんもよく鍛えられてますね……普段どんなトレーニングしてるんですか?」
91 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/01/04(水) 22:14:47.77 ID:YzBCNW41o
>>90
「ああもうわかった!わかったから!おろせー!恥ずかしいだろ!」

身をよじって逃げた。

「基本は準備運動腹筋拳立て屈伸……ああ、スクワット的なやつな、それから突き蹴り走り込みやって形とシャドー組手くらいかな?」
92 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/01/05(木) 19:54:10.48 ID:05AAHoQjo
>>90
>>91
「……って雑談してる場合じゃないだろ!どこだよここ!」

普通に流されてたがツッコミを入れた
93 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2023/01/14(土) 22:07:11.44 ID:RmuxwLd0O
https://i.imgur.com/mNEHwz7.jpg
94 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2023/01/15(日) 12:00:25.01 ID:PEKeZxOkO
https://video.twimg.com/ext_tw_video/1204017721106558978/pu/vid/1280x720/ObDnu-h81zyWyHkc.mp4?tag=10

https://video.twimg.com/ext_tw_video/1390641764193636355/pu/vid/1280x720/iNer4oow8qIqhqiE.mp4?tag=12

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95 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします [sage]:2023/01/15(日) 14:41:42.44 ID:PEKeZxOkO
https://i.imgur.com/8jiQ4Yi.gif
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96 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/02/19(日) 01:38:46.50 ID:i/daE0cV0
>>92

「そ、そうですよ〜〜!
 ここ、どこなんでしょう・……全く景色に見覚え無いんですけど、知らない間に凄く遠くまで来ちゃったんですかねぇ……?」
鈴の言葉で状況を再確認して不安がり。
背後に回ると制服の裾を摘まんで後ろから付いて行こうとする。
97 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/02/19(日) 08:48:25.44 ID:1BwwkR8do
>>96
「うーん……まったくわかんないな……スマホとか使える?俺は道衣だから着替えと一緒に……
……あれ?服も学ランになってる……ああ、なんだ夢か。
よしスイカ、ためしにちょっとぶん殴ってみてくれ」

彗華に裾を引かれ、朝練で道衣と鉄下駄だったはずの服装が指定の制服になっていることに気付いたことで夢と判断してしまった。
98 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/02/20(月) 23:45:12.25 ID:zQgavRhh0
>>97

「ちょっと確認してみますね
 ……あ、電波は通るみたいです」
斜め掛けしていたポーチからスマホ(最新機種)を取り出す。
慣れた手でマップを起動すると画面を確認。画面を鈴にも見せてくる。
「うーん。元々いた場所と変わってないみたいですね。更新されてないのかな……?」

「殴ってみて、ですか? は、はい。わかりました……!」
妙に意気込んだ返事。スマホをポーチにしまうと肩を伸ばし始めた。
続いて屈伸、腰をひねり……最後に二回ジャンプしてぐっと拳を握り。
「よし、いきます!」
元気のよい力の籠った声で。
99 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/02/22(水) 10:20:51.79 ID:S2JZ6KKao
>>98
「ええと……たしかにガッコーみたいだけど……ごじーとかワイファイとか電波きてたらいけるもんじゃないの……?」

機械のことはよくわからない鈴であった

「まあ夢だもんな……さあこい!」

夢だと思い込んだので完全隙だらけで立ってる
100 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/03/29(水) 03:24:24.35 ID:T2o4XKh90
>>99

「本気の本気! いきますよ〜!」
彗華の方も気合を必要以上に入れて意気込む。
明らかに目的を忘れて全力でぶん殴ろうとしている。

「せぇいッ!!」
腕を引くと同時に腰を落として。
足元を固めて振り抜く腕に集中。
全力を鈴の腹部目がけて振り抜いた。
101 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/03/31(金) 18:46:48.55 ID:7DTunjapO
>>100
「……」

やたらと説得力のある彗華の動き。
棒立ちで食らうのは流石にまずいのでは?と肌で感じる空気が訴えていた。

「……っ!」

咄嗟に三戦の体勢で受ける。

「いたた、いい突きだな……これ現実だわスイカ……」

三戦やってなかったら痛いで済まなかったなと思いつつ、引き締まり縦線の入ったきれいなお腹を出して確認。
ちょっと赤くなる程度で済んだようだ。

「とりあえず出口探すか」

衣服を整え左手でお腹をさすりながら歩き始める。
102 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/04/01(土) 02:47:34.96 ID:EwMuhrPw0
>>101

「ど、どうですか〜?」
気合をいれた覇気の籠った掛け声から一転、おどおどしながら様子を伺う。
無事なのを確認するとほっとした標準を浮かべながらも僅かに赤くなっただけのお腹を見て。
「うーん、流石ですねぇ……私ももっと鍛えないと」


「あっ、そうですねぇ……。
 といっても、何も見当たりませんけど……あの家以外には」
思い出したように辺りを見つめても、一面は地平線すら見える荒れた地で目ぼしいものも見当たらない。
あるのは一件の家とその傍らの大きな樹……枯れてはいるが、ちょうど学校の中庭にあったものと同じくらいの大きさだろう。
「ん……あの家、だれか居ますね。妖気を感じます……」
103 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/04/02(日) 23:20:40.65 ID:7z75z3X4o
>>102
「なんとかヘーキだけど気功と三戦やってなかったらこれじゃすまなかったな……
 日頃から鍛錬しといてよかったー……」

日々の鍛錬の成果を噛みしめるように呟く。

「家?……ホントだ。妖気……?よくわかんないなそれ……」
104 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/05/04(木) 03:00:40.17 ID:2wV6GGMg0
>>103

「なんていうか……普通とは違う感じ?
 私と同じような、独特な気を感じるんです」
相手が同族に近いとしったからなのか、少し余裕が出てきた。
「あそこの家の人に聞いてみるしか、なさそうですけど……」
105 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/05/04(木) 12:05:25.20 ID:XUlbJ7MZO
>>104
「んー……同じような気配……イオリがいたらわかるような感じかな?」

双子特有の感覚みたいなもので伊織の気配感知や先読みができるのでなんとなく理解したようだ。

「他にあてもないしとりあえず行ってみるか……すみませーん!」

よく通る声で家に向かって声をかけた。
106 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/06/29(木) 20:40:44.34 ID:3/se7lOq0
>>105

「ちょっと、違うような? 違わないのかな……?
 弟くんやお兄ちゃんの気配は妖気で辿るし……」
考え込んでしまった。


「……居留守ですねぇ?」
家の前まで来てみたが、待ってみても出てくる様子はない。
眉をひそめたままの彗華が裏手へ向かって歩き出した。
107 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/06/30(金) 15:25:18.01 ID:29oDXSgAo
>>106
「グイグイ行くなあ……妖怪相手だと強気だな……」

彗華を見て田舎のじいさんばあさんが他所の家にずんずん入っていくみたいだなと思いながら小声でつぶやく。
108 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/01(土) 00:10:58.08 ID:Krsp1kul0
>>107

まさに日本家屋といった趣の平屋。
妖怪が住まうというには似合った風貌かもしれない。

「こんにちはー」
南の方の建築物を思わせる開放的な造り。
生垣に囲まれた裏手は開かれていて、中の様子が丸見えになっていた。

「……何してるんですか?」
「なんじゃお前!? ここは妾の家じゃぞ!?」
中にいたのは脇腹にドライヤーをあてる成人女性が一人。
よくよく見れば、その黄茶色の髪を掻き分けて一対の尖った耳が生えていた。
「狐だ……」
109 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/02(日) 09:05:57.79 ID:8+tDd0HKo
>>108
「徒然草で出てきた『家の作りやうは、夏をむねとすべし』ってやつかな」

風通しの良さそうな和風建築。楽しそうにきょろきょろしながら彗華についていく。

「ええと……すみません、道に迷ってしまってどうしてもお話が聞きたくて……
お返事がなかったのはドライヤーされt……狐人間だ……」

変なところにドライヤー当ててるなあと思えば頭にはケモミミ。なるほど妖怪狐人間……
110 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/04(火) 05:07:38.67 ID:o0sRQgLB0
>>109

「お前のせいで妾の腹が凍るところじゃったぞ!」
居間と思われる場所には丸いちゃぶ台と角がはっきりした古めかしいデザインの扇風機。
その癖、手に持ったドライヤーは比較的新しく、強力な温風でおなかを温めていたところらしい。

「追い返してやろうと思ったが……気が変わった。
 少し妾に付き合わんか。そうすればここから出してやろうぞ」
そういうなり胡坐をかいて畳に腰を下ろし、ちゃぶ台をバンバンと手のひらで叩く。
「あのぅ……」
「時間のことは気にするな。たとえ三日三晩ここで過ごそうと、外では半日も経っておらんて」
111 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/05(水) 12:26:40.76 ID:rYCXBFPeO
>>110
「凍る……?(スイカお前先制攻撃でもした?あいつやっつけると帰れるタイプの悪い妖怪だったりするの?)」

日ごろとうってかわってあまりにも彗華がイケイケなので、よそ見をしていた自分が来るまでの一瞬の間にすでに一発入れたのかと小声で彗華に確認。
今ある情報では狐人間は閉じ込めた犯人なのか助けてくれる善良な人なのかわからない。

「……」

とりあえず彗華の出方を見て続くことにした。
112 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/11(火) 07:45:19.25 ID:WEJStOiK0
>>111

「してないですけど……?」
鈴の質問の意図はうまく伝わらなかったらしく、ぽかんとした表情で。

「二人して何を固まっておる?
 ここは長いことこの妾を封じていた樹の中じゃ。
 助けが要らんならそれでもかまわんが、お前たちだけでは出るのは敵わんじゃろうな」
「封印ですか?」
「うむ。桜の樹の周りに10つ程の丸い石があったろう? ……今は九つか。
 それが妾を閉じ込めるための特別なものでのう。
 どうしたものかと思っておったのじゃが、最近その内の一つが姿を消してな。余程の腕自慢でも持ち上げるのは難しいはずじゃが……」

「それより、そっちのお前は……人間か。
 じゃが、気の扱いはできるのか。面白いものもいるのじゃな」
鈴の方に視線を向けると、わずかに目を細めて見つめる。
113 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/11(火) 09:56:52.28 ID:OfQTAoF5o
>>112
「ヒソヒソ(あのおばさんがお前のせいで腹が凍るっていうから雪女攻撃でもしたのかと思って……ほら、なんか今日のスイカイケイケだし)」

耳打ちで彗華に伝えるが、狐耳の聴覚なら聞こえるかもしれない

「フーイン……なんでそんなことに?」

大体封印されるようなやつは悪いやつだけど今のところ会話は成立してるので聞いておこう
114 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/07/23(日) 02:54:05.70 ID:uZgQWFyR0
>>113

狐耳がピクピクと動く。
「おっ、おばっ……!
 お前! 妾のことを…お、おばさんと言いおったなぁ!??
 こぉんなにもきゅーとでせくしーな妾のことを!」
やたらと息巻いているが恰好はTシャツにハーフパンツ。
彗華が困った表情で鈴の方をちらりと見た。
「別にここから出たくなければそれでも良いのじゃぞ?」
二人に背中を向けたまま床に寝そべって拗ねた。
ハーフパンツを押しのけて飛び出た太い尻尾が床にだらりと垂れている。

「それがひどい話でなぁ。
 お前らが校長と呼ぶ奴とは古くから親しかったんじゃが、
 ある日、急に妾を捕まえてこの木にふん縛りおったのじゃ。
 妾の妖力で厄介払いがしたいとか、そういう所じゃろうがのぅ……」
でも会話はしてくれるらしい。
115 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/07/25(火) 09:05:38.96 ID:q9zwAZJfO
>>114
「ん……?うわあ!?(意外と若い……?いや、やっぱおばさんぽいな)」

狐女が激昂ぶりに少し驚くがどうもしまらない彼女の態度に少し頬が緩む。
悪いやつでは無さそうな気がしてきた。
彗華にも大丈夫なんじゃない?といった態度で返した。

「えっと、失礼しました。自己紹介もまだでしたね。あた……俺がリンでこっちがスイカです。
お名前教えてもらってもいいですか?いいですよね?でないとおば……コホン、と呼ぶことになっちゃいますけど」

とりあえず名前聞いとこう。教えてくれないならもうおばさんでいいや。

「校長!あいつっ!女の人を木に縛り付けるなんて!よし!手伝いますよ!」

校長被害者なら仲間だ!
116 :以下VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2023/07/27(木) 18:30:43.09 ID:peKOAFwz0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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117 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/09/28(木) 07:20:43.76 ID:INf8E4Ft0
>>115

「そ、そうですね〜……」
イケイケだった彗華もこの女狐を前に勢いを弱めて。
ちょっと困ったような声を上げていた。

「名前・……名前のぉ〜。
 色んな所、色んな時代を行き来したから名前もあり過ぎてなあ。
 どれ、ひぃ、ふぅ、みぃ……」
寝そべったまま尻尾を揺らし、指折り数え始めた。
「なんでもよいが……月(ゲツ)と呼べ。
 おぬし立ちの名に興味などないが……ん、スイカと申したか?」
「はい?」
月(ゲツ)と名乗った女の頭から生えた黄色い狐の耳がピクリと動く。
がばっと振り返りながら胡坐を掻き、彗華(の主に胸)をまじまじと見て。
「お前、あのちんちくりんの雪女の娘か!
 はーっ! あやつは色気のないうっすい油揚げみたいな女じゃったが、娘はこんなにも……ほぅ」
「えーっと、あのぅ……」
すすすっ、と鈴の後ろに隠れ。

「今となっては別に怒っておらん。ここの居心地が意外と良くってなあ。
 若くて精に溢れた気が満ちておる。喰うに困らんというのは快適じゃ。
 それに、ここは地脈が集う場所。色んな物が見れるんじゃ。……ん。そえいえば、彗華、お前……」
「ひゃいっ!?」
何かを思い出した後、ニヤリと笑みを浮かべて彗華を再び見つめる。
背後の雪女は鈴の肩を掴み、本格的に隠れだした。
118 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/09/29(金) 07:16:29.08 ID:Qa6t0TEio
>>117
「イッパイアッテナ……げっさんね、よろしく」

某猫の物語を思い浮かべるもぐっさんみたいな呼び方で落ち着いたようだ。

「いいのかよ!
まあ、確かにリラックスしすぎレベルでリラックスしてる気はしてたけど……」

ツッコミを入れる鈴。敬意がなくなるに従って敬語がなくなってきた。

「やめろよげっさん、イヤがってるだろ……」

ジト目で見ている。
119 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/09/29(金) 09:49:31.58 ID:Vkfua/nM0
>>118

「なんじゃそれは……まあよい」

「ここで寝ておるだけで良質な精気が吸えるのじゃ。
 それに、最近は外出もできるようになったからのぅ。
 衣食住の揃った自由の身も同然じゃ。不満などあるまい」
来ている物はTシャツにショートパンツ。古風な平屋の中は最新家電。
口調の割りに俗世に染まり切っている。堕落狐。


身体を起こすと同時にその姿が消える。
鈴の目なら、それが凄まじい速度で移動しただけなのが解るはず。
「それより、スイカ……ちょっとばかし、吸わせてくれんかのぅ?
 お前の母親から分けて貰うのは名前に違わず甘くておいしい物じゃったんじゃが、あのちっこい身体じゃろう? 味わい足りんくてなあ。
 その分、お前はよーく育っとるようじゃからな……ちょっとぐらい貰ってもようじゃろ? な?」
「ひゃわっ!? あ、あうぅ……」
鈴の後ろの彗華のさらに後ろに移動したようで、彗華のことを後ろから抱きしめ耳元で囁きかけていた。
120 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/09/30(土) 19:54:02.60 ID:CdgwRdoCO
>>119
「なにも不都合無いじゃないか……
……お金とか電気とかどうなってるの……?
あれ?電気きてるってことは異空間みたいなとこじゃない……?」

月の頭の上についている耳を見ながら葉っぱのお金やってるのかとか失礼なことを考えている。

「あっこらなにやってんだ!」

と言いながら既に手は叩きがいのありそうな月のケツをひっぱたく!
121 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/10/21(土) 08:16:49.20 ID:id4isCIJo
>>120

「これはこの家に住んで居るもう一人が買った奴じゃ。
 電気は……あー、なんじゃったかのう。
 でんきこうじし? みたいな奴を中に入れてくれと頼まれたかの」
こめかみ当たりに人差し指をつけて。
「ま、ここなら妾の力で動かすこともできるんじゃが」

「逃げるでない逃げるでない」
「ひゃー!」
鈴を中心にして二人でぐるぐると逃げて追いかけを繰り返していたが。
「ほわぁっ!?」
パンッ! と気持ちの良い音が響き飛び上がる女狐。
「な、なんで……なんでじゃ……?」
尻を抑えたまま涙目で鈴を見つめて。
122 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/10/25(水) 09:00:36.37 ID:4vN62acGo
>>121
「なるほどもう一人……」

いかにも生活能力の無さそうな月だ。世話をしてくれる人はたしかにいそうだと納得するが……

「電気……工事士……」

彗華のスマホのマップでも現在地は学校だった。
一体どういう仕組みで電気引けてるんだろう……

「電気狐……それは……便利だな」

デンキウナギとか某ストリートファイターの緑の人みたいに放電する月を思い浮かべた。

「ひとのいやがることはやめなさいって言ってるだろまったく……」

そういう鈴だが叩き心地が良かったのかちょっと満足そうだ。
123 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2023/10/26(木) 23:50:06.33 ID:H/BeFByo0
スパイクタンパク単体で心臓やその他臓器に悪影響を及ぼすことがわかっています

何故一旦停止しないのですか

何故CDCが接種による若い人の心筋炎を認めているのに情報発信がないのですか
20代はたった1ヶ月で接種後死亡がコロナ死と同等になってます
因果関係の調査は?
124 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/11/08(水) 01:57:48.50 ID:vJMe2qi6o
>>122

「そうじゃ。
 といっても、居ついたのは……お前たちの時間で一月くらいじゃがのぅ。
 ぎょーしゃの人間にえいやっと術をかけて記憶を消すのも大変だったわい。
 なにせ、とびっきりのせくしぃな妾を見てしまったら、妾の術でも消せぬほどの思い出になってしまうからの」
ほほほ。と高らかに笑い。

「違うぞ。一時的に操っとるだけじゃ。
 ぽるたーがいすと? に近いかの」

「妾はそんな教え受けたことないぞ?
 人を驚かせ、恐れさせてこその妖怪じゃ。のう雪女?」
「ひゃー」
もう追われていないことに気づいてない彗華は家に上がり込み奥のほうへ行ってしまった。
「……アイツにはダメそうじゃな」
125 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/11/15(水) 14:06:21.34 ID:ybkFP6mFO
>>124
「………そうかやっぱ悪い妖怪変化のたぐいか……退治とはいかなくても封印されてもしかたなかったんじゃないか?
あっおい勝手にあがってくんじゃない!」

半ば呆れ顔で聞いていたが彗華が後ろにいないことに気付いて追いかける
126 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/12/07(木) 01:09:30.91 ID:2w7iA0ioo
>>125

「……どこでそう思ったんじゃ?」
こめかみに指を立てて悩み顔。

「おいっまてっ…せめて靴は脱がんかっ!」
家内に走っていった彗華を二人で追いかける。
「ひぇぇ……っ」
家の隅の物置で縮こまっていた。
127 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2023/12/21(木) 09:46:37.72 ID:rHm34qCso
>>126
「そりゃあ人を気軽にあやつって……あっ勝手に人んち上がりこんじゃダメだろ!しかも土足っ!」

ちゃんと靴を揃えて脱いで追いかける。すぐに追いついた。

「ふう、大丈夫?」

横にくっついて座った。
128 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2023/12/26(火) 09:40:21.00 ID:T9fwSnFUo
>>127

「お前も知っとるじゃろう、ここの入口。
 何の面倒もなく招き入れるのは操るのが手っ取り早かったんじゃ」
途中から追いかけるのをやめて並んで座っている二人の元に歩いてやってきた。
そもそも、広くない家なので慌てて追う必要もなかったようだ。

「だいじょーぶれす……ちょっと、びっくりしちゃっただけで」
幾分か落ち着いたのか声を掛けられてはにかみ。
「見た目から性格まで、お前の母親とは正反対じゃな……。
 あんなナリで肝の据わり様にも驚かされたが、お前のビビリ具合にも驚くわい。
 ほれ。これでも食っておけ。ここは気温が年中安定しとるからの。いつでも美味しく食べられるぞ」
アイスキャンディーを二本、指で下げるように摘まみながら差し出し。

「……ところで、おぬしたちは何しに来たんじゃったか??」
129 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/01/11(木) 23:32:08.02 ID:NyQ5brbEo
>>128
「いきなりワケもわからず飛ばされて入口なんて知らないんだが?
まあ……そんなんだしパニックにはなるだろうけど……もっとこう……なんかないのか……」

落ち着かせるように彗華の頭や肩をさすりながら答える。

「わあ、ありがとなっ。ちょうどノドがかわいてたんだ」

先から少しずつかじっていく。
お色気系でありがちな食べ方はしない。

「何しにって……この空間?のことなら望んで来たワケじゃないから目的なんかないし、この家なら戻る方法探しだぞ?そうだよな?スイカ」
130 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/02/15(木) 07:49:33.13 ID:w+bd3whqo
>>129

「なにぃ? そうじゃったのか?
 お前達がてっきり妾の後を追ってきたのかと……」

「なにか、って……なんでしょう?
 も、もしかして、月さんにちゃんと謝った方がいいってことですかね……」
しっかり貰ったアイスをがじがじしながら合間にひそひそ声で。
「聞こえとるぞー。
 謝らずともよい。代わりにお前の母親によろしく言っといてくれ」

「ほー、そうじゃったのか。ではさくっと返してやるか。
 朝から追い立てられるし腹も冷えるし、一人でも暇じゃし寝るところじゃったしの……」
131 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/02/18(日) 09:03:32.89 ID:Xz4bjziCo
>>130
「迷い人より追手のほうが心当たりあるとか指名手配犯か亡国の姫君かなんかかよ……」

犯罪者を見る目だ!

「ああ、げっさんの電気工事の人呼ぶの、もっとマシな方法なかったのかなってな……
謝らなくていいとかエラソーに言ってるけどスイカが靴のまま来ちゃった原因もげっさんだしなんならげっさんが謝っとけって感じだぞ」

食べ終わったアイスの棒を口の端に咥えてぷらぷらさせながら答えた。

「……他人は簡単に出し入れできるんだな……
俺達をこっちに飛ばした犯人じゃないみたいだしもらいっぱなしってわけにはいかないからおなかに軟気功あてるか腹巻でも編んでやろうか?」

132 :以下、VIP にかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2024/02/20(火) 02:36:00.68 ID:oEnVjRGE0
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
VIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すなVIPRPG完全終了さっさと畳んでもう二度とVIPに姿を現すな
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133 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/03/23(土) 08:20:38.54 ID:b2Cn6TGmo
>>131

「じゃが、しかしなぁ……」
腕を組んで不思議そうに二人の方をじぃっと眺めている。

「うーむ。妾もたのまれるがままじゃったからのぅ。
 何をするのかと思っておったが、こんなに便利な物があるとは。
 風呂釜を薪で炊いておったのももう昔の様じゃ……」
腕を組んだまま唸っている。
さっきから言われてることは全然気にしてないようだ。かなり図太いのかもしれない。

「封印が崩れたようじゃからの。今では出入り自由じゃ、
 その件はもうよい。久々に知らぬ者と話せて楽しかった。それでよい。
 そうと決まったら戻すとするかの……ついでに妾も散歩にでも出ようかのぅ」
ケタケタと笑いながら二人の方へ歩み寄ると妖力を込め始める。
合わせた月の掌から光りがあふれ出すと彗華が鈴にしがみ付いてきて……。


「わっ」
気づけば辺りは公園の中庭、大樹の前。元いた場所に戻ってきたようだった。
地べたに座り込んだままの二人の前には……一匹のキツネ。
「何かあったのかっ!? 悲鳴が聞こえてきたが……」
校舎の方から纏先生が駆けつけてきた。急いできたのか息を切らせている。
134 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/03/29(金) 16:31:16.37 ID:SjuFnJASO
>>133
「?(今なんですごく見られたんだろ?)」

凝視されたことに首を傾げるも特に言及はせず

「そっか、じゃあ今度逆にげっさんが俺達のほうにきたら何かおいしいもの作ってやるよ。またなっ!ひゃんっ!?」

いつものようにニッと笑って手を振ったところでしがみつかれて変な声が出た。



「お前……急に変なとこ触るなよ……
 あっ先生だ」

日頃クールな先生の焦ってるシーン。日頃なかなか見られない貴重なシーンだ。
135 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2024/03/29(金) 19:34:32.91 ID:xR9ZYdTd0
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136 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/03/30(土) 08:11:24.01 ID:XDwEjMPEo
>>134

「すす、すみませんっ。こわくって……」
全身で思い切り抱き付きに行っている。
柔らかいのと冷たい感触が思い切り押し付けられていた。

「急いできたのだが、無事ならそれに越したことはないよ。
 ……ただ、キミもそういった面があるのは意外だったかな」
知らない女子に抱き付かれている男子生徒という絵面。納得したような顔。

「……やっぱり。
 鈴さん、あっちにいた間の時間、ぜんぜん進んでないです」
纏の言動に違和感を覚えた彗華がスマホを取り出しながら画面を見せてきた。
暫くあっちに居たというのに、時計は1分も進んではいなかった。

クーン
「あっ、脱走しているな。また戻しておかなければ……」
どこかへいこうとしていたキツネだったが纏に見つかりすぐ抱えられた。
137 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/03/30(土) 23:48:46.20 ID:JZ/G657Mo
>>136
「お前冷たいからびっくりするんだよ……もういいだろ寒いからはなれなさい」

引き剥がそうと彗華のおでこをぐいぐい押すいつの間にか服装も道衣に戻っている。

「そういった面?ああ、(鍛錬は)毎日の積み重ねが大事ですからね。こう見えてけっこーやる(戦える)んですよ」

道衣を着ていることに対しての言及だと思っての返答。
誤解されていることに気づいていない。

「えっうわっホントだ……夢でも見させられた?これが狐につままれたってやつ……?」

彗華のスマホと学校の時計を見比べる。どっちも同じ時間だ。
138 :以下、VIPにかわりましてVIP警察がお送りします [sage]:2024/03/31(日) 07:39:38.89 ID:vj9LUnCz0
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139 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/04/03(水) 02:13:59.46 ID:0pP0Pr32o
>>137

「うぐぅ…はぁい」
辺りが元に戻っていて落ち着いたのか大人しく離れて。

「ふむ。意外……でもないか」
浮いた話とは無縁そうに感じていたが、見た目がいいのは間違いないから。と一人納得して。

「狐?
 なにかコレが悪さでもした?」
あっさりと捕まえ抱きかかえている狐を示しながら。
わきの下に腕を通された狐は抵抗できずに不服そうにして。
140 :[AUA288U] [age]:2024/04/03(水) 11:18:51.36 ID:J0AVkXTDO
(´・ω・`)yー~~~
馬鹿みたいな香味焙煎(http://kes.5ch.net/test/read.cgi/operatex/1712088811/2
>>138
http://pug.5ch.net/test/read.cgi/siberia/1693539385/474-475
http://pug.5ch.net/test/read.cgi/editorialplus/1711612147/392-393
392: 名無しさん@お腹いっぱい。(スップSdda-PyL+ [1.72.6.57])[FR]
[sage] 2024/04/03(水) 07:01:33.68 ID:Z/qmxjlqd
393:
@香味焙煎 ★ ハンター[Lv.6](★ 99e5-dh8U [2400:4051:3be0:a800:*])
[IN][sage] 2024/04/03(水) 07:42:42.22 ID:SIggsQEX9
誤動作してる予感
68: 動け動けウゴウゴ5ちゃんねる [] 2024/04/03(水) 08:05:12.99 ID:Edw02WKl0
どんぐりって結局何?)だなw

http://agree.5ch.net/test/read.cgi/operate/1709038178/68
団栗。上記の話(>392ー393)とは無関係ならば広義にはブナ科の果実の総称だそうだw
♀こい、つかちょっときてくだちい
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/part4vip/1670927980/285-547

あ。悪ぃ。みたいなじゃなくて単にバカだったわww
141 :Ng=Site [sage]:2024/04/03(水) 11:19:23.77 ID:P/4Pg2x/0
>>140
こいつどこでも爪弾きにされる嘘つき^^;
142 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/04/04(木) 07:46:23.34 ID:WiI5o6cLo
>>139
「っくしっ!!」

盛大なくしゃみ。ちょっと冷えたらしい。

「?」

結構な食い違いが発生しているが、ちょっと変わったリアクションの先生だなあくらいにしか思っていない。

「いや……そのこが犯人……はんこ?(犯狐)なら今頃先生もやられてるんじゃないかなあ……
すごくイヤそーな顔してるし」

狐の不服そうに抱えられている様子がおかしくて笑いながら答える
143 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/04/17(水) 04:05:57.98 ID:tnohWVTdo
>>142

「あっ……大丈夫ですか?」
くしゃみした鈴を気遣うが元々は彗華のせい。

「ああ、安心していいよ。
 私とこれは一緒に暮らしているんだ」
片腕を前足に通し保持したまま顎の下をくすぐり。
「おっと、暴れない暴れない」
鈴が笑っているのに気づくと威嚇する狐を両手でしっかりと抱えて抑える。
144 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/04/17(水) 18:37:50.15 ID:4L0ntayqO
>>143
「大丈夫大丈夫、ちょっと身体動かせばなんともないさ」

キレッキレのムーブをしながら答える。多分空手の形だ。

「そうなんですね。
 ぜんぜんなついてない……」

心の声が完全に漏れた

145 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/04/18(木) 06:06:55.95 ID:d0VjeJo8o
>>144

「おおー」
ぱちぱちと拍手。

「ははは。この子はなかなか我儘だからね」
胴体に腕を通され唯一動く後ろ脚をばたばたさせて暴れている。
「さ、そろそろ私は戻ろう。
 朝から頑張っているようだけど授業には遅れないようにな」
キツネを抱えたまま校舎に戻っていった。

「……あれ。結局なにしに来たんでしたっけ?」
146 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/04/20(土) 21:51:02.56 ID:Ut1IuYTgo
>>145
「ふう……」

血色も良くなりほどよく温まったようだ。

「よしよし」

野良狐ではなく飼い狐なら病気の心配もないだろうと撫でにいった

「あー……朝のお風呂の時間なくなっちゃったな」

学校特有のバカでかい時計を確認してため息。

「なんだっけ……」
147 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/04/26(金) 06:36:31.39 ID:R7+L1dE6o
>>146

鈴が近づいてくるとわうわうと鳴いて暴れようとするが抱えられて結局大した抵抗にはならず。
「なんだか鈴には反抗的だね……なにかした?」
と冗談めいて口にすると去っていく。

「あ……すみません。
 変なの? に付き合わせてしまって。
 私も用事、忘れちゃいましたし……思い出したらまた来ます」
ぺこ。と頭を下げる。
148 :霜月 鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/04/26(金) 10:22:03.39 ID:9JfdOPwSo
>>147
「はは……心あたりはないんですけど……
(ヤバい、さっきのなついてない発言根に持たれたかな?)」



「なに謝ってんだ、スイカのせいじゃないだろ?
ま、なんか困った時はつきあうから遠慮すんなよ。じゃあなっ」

手を振りながら去っていった
149 : ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/04/28(日) 05:17:01.93 ID:jqe6/795o
>>148

「ありがとうございます……。
 その時はぜひお願いします……」
去っていくところにもう一度頭を下げる。

「走って帰ろっかな」
朝のジョギングの帰りだったのを思い出しながら学校から去っていくのだった。
150 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/02(木) 01:25:08.03 ID:eFwYlKvko
「んー」
自動販売機の前でディスプレイをぼーっと見たまま突っ立ている。
151 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/02(木) 22:56:52.94 ID:T7iy9J9wo
>>150
「あっ、綾さんいいところに!
全然身に覚えがないんですけど昭和のレディースみたいなDQN女に追っかけられてるんですよ!」

困惑した表情で走ってくる汚い忍者。
珍走団特有のやかましいエンジンとパラリラパラリラというホーンの騒音も近付いてくる。

「いかにもな人が来たらそのまままっすぐ行ったって言っといてくれませんか?
あ、これで好きなの飲んで下さいね。それじゃ!」

綾の手に500円玉を握らせると屋上のフェンスにワイヤーを引っ掛けて去っていった。
伊織か見えなくなったと思ったら本当に昭和からタイムスリップしてきたような走りにくそうないかにもなバイクに乗った
白のいわゆる特攻服を着た金髪ロングヘアーのいかにもなDQN女がやってきた。

「おいコラァ!テメェ霜月知らねえか?ナメてっとぶっ[ピーーー]ぞ?ああん?」

バイクを降り、綾を睨む……いわゆるメンチを切りながら至近距離まで寄ってきた。
152 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/03(金) 00:33:41.71 ID:b78GZfXlo
>>151

「???
 あ、うん……わかった」
よくわからないままに押し寄せてくる情報量の塊。
つい頷いてしまい手には500円玉。段々と近づいてくる聞きなれない音。いなくなる伊織。

いかにも過ぎる見た目の女に凄まれるが表情は一切崩れることなく。
「あっち」
と、伊織が指し示したまっすぐの方向に顔を向けて。
153 :霜月  鈴 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/03(金) 23:48:27.46 ID:rV7zO+bFo
>>152
「あァん?なんだその目は……ナメやがって……」

綾の胸ぐらを掴んできた!
154 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/04(土) 08:35:50.39 ID:iKLQ41npo
>>153

「?」
ちゃんと答えたのに怒っているのが理解できずに首を傾げ。

「あっち」
聞こえてなかったのかな……とか考えた結果、今度は指で嘘の方向を示す。
至近距離まで顔が寄ってきても表情の変化は僅かに眉をひそめるのみ。
155 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/04(土) 23:05:44.95 ID:eMFpPu67o
>>154
「テメェは一発ヤキ入れててててぎゃっ!」
「なに!やってんだっ!」

スッと現れた鈴がサッと胸ぐらをつかむ手をひねって関節を極めながら外し、そのまま自販機にどーん。

「てっ、テメェ!不意打ちなんて……あっ霜月じゃねェか!」
「?なんだよキレちらかしたあげく思いどーりにならないとさらに当たりちらかすようなヤツなんて知らないぞ?誰だよお前」
「んだとコラァ!!」
「だからお前誰だって聞いてるんだろ!そっちだけこっちの名前知ってるの気持ち悪いだろ!」
「なっ……アタイのことを知らないってのかい!」
「知らないから聞いてるんだろ!」

昭和不良女は最初からキレ散らかしているが鈴も鈴で綾が胸ぐらをつかまれていたのを見たせいか明らかに苛ついている。

「なるほど……やっぱり心当たりないなあと思えば鈴の方だったみたいですねやれやれ」

綾の横でスポーツドリンクを飲みながら他人事のように呟く伊織。
156 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/10(金) 06:00:55.65 ID:ApoONC/6o
>>155

「!」
突如現れた鈴が不良女を自販機に叩きつけるという珍しい怒り姿に驚いた。

ぴっ、がしゃこんっ。
自販機は既に硬貨を入れた状態だったので不良女が押し付けられた時に何かが購入されてしまったらしい。
「んー……」
鈴側に心当たりが無いのも変な話だと思いつつも、特に声に出すわけでもなく伊織と一緒にやり取りを見つめる。
157 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/10(金) 23:13:22.21 ID:juqTy/hLo
>>156
「じゃあこれでどうだ!」

金髪のカツラと黒マスクを外す不良女。
少し茶色がかったボブカットでかわいい系の顔だ。

「……なんだ、かわいい顔してるじゃないか。そんな変なカッコやめときゃいいのに」
「うっ……うるさい!」

相変わらずピンときていないしおまいうなことを言う鈴となんかまんざらでもなさそうな不良女。

「あっ……僕はちょっと用事を思い出したので……」

急にいそいそとその場を離れようとする伊織。怪しすぎる。


158 :以下、VIPにかわりましてパー速民がお送りします :2024/05/11(土) 04:16:21.38 ID:kDSUmuKe0
子役時代にちやほやされてたり親からお金貰ってたりして感覚がおかしいタイプだろ
真面にちゃんと育てられてたら周りがチヤホヤしても地に足付けた生活してると思う
それに自分の意志で芸能の仕事をやってなかったと思うぞ
親がやらせたとか切っ掛けが自分の選択じゃないから中途半端になって
子供じゃ無くなった途端に使えなくなっちゃう
芸能の仕事を自分で選択しているなら将来はこんな役者になりたいとか
こんな芸能の仕事をしたいとか目標をもってスキルを積み重ねるだろ
それもなくただ漫然と向こうから来る子役の仕事をやってただけだろ
その結果、芸能関係者がしてた派手な事が忘れられずに次の仕事とか
人生の目標を見つけることができずに時間だけが過ぎて金がなくなって
まともな人脈がなくなってろくでもない人間とつながりができて・・・
っていう転落人生なんじゃねーの?
159 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/05/26(日) 08:35:34.81 ID:53xicGSTo
>>157

「……???」
不意に正体を現した不良女。
鈴とのやり取りの間も首をかしげていたが。

「どうしたの?」
あまりにも怪しい伊織の態度に、なんとなく今までの経験から手を掴んで引き留める。
160 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/05/30(木) 07:13:15.04 ID:zT8cFas7o
>>159
「とりあえず全部説明してくれ、バイクも音で聞こえにくいからエンジン止めて」

「わたしは!別に助けてくれなくたってあんな気合の入ってないセイコーのヤツなんて倒せたんだ!だから霜月を倒してそれを証明しないとダメなんだ!
それと!ちょっとしてから街で会ったときに声かけたらホテルに連れ込もうとしたでしょ!」

「うん……うん……セイコー……世紀末高校……あー、あの時の……うん?倒す?
ホテル……」

鈴に言われた通りエンジンを止めて説明。
言っている内容はDQNだが、話は通じるらしい。

「ハハハやだなあ綾さん、離してくださいよー、僕は無関係ですってー。
やだなあ兄さん人違い!人違いですって!」

鈴の冷たい視線を受けじたばたともがき逃げようとする動きに力が入る伊織だったが綾の腕力の前には通用しない。
掴まれている場所が腕なので得意の関節外しも使えないようでひとしきりもがいた後、諦めた様子で肩を落とす。

「イオリ、本当は?」
「ハイ、メスの顔でこっち見てる女の子がいたのでヤれると思って声をかけました!
でも未遂!未遂です!」
161 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/06/19(水) 06:35:16.00 ID:cZ4POHa4o
>>160

「……」
どうやら彼女は鈴と伊織を見間違えていた(?)よう。
良くない話を聞いていくうちに伊織を掴んでいる力が自然と籠っていく。

それよりも、綾の知らない内になにかまた危ないことに首を突っ込んでいた鈴の方が気になって、
後ろからとことこと(伊織を引っ張りながら)近寄ると鈴の腕も取った。
162 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/06/22(土) 11:49:41.61 ID:l4DlFw2zo
>>161
普通の格好の時に絡まれる
→鈴に助けられてしまったので鈴に勝って助けは必要なかったことを証明しなければならない
それはそれとしてときめいてしまった自分も許せない
→そのせいでホテルに連れ込まれそうになった自分が許せないし連れ込もうとしたこいつはとりあえず[ピーーー]

とりあえずこういうことだったらしい。


「あっ、綾さん腕が……あの腕が!それ以上はいけませんって!」

徐々に己の腕をつかむ手に込められる力が増していくことに恐怖を覚え青ざめる伊織。

「……言ってることの大半はよくわかんなかったけどとりあえずイオリがまたケダモノだったことでやらかしたってことはわかったぞ……
うーっ……弟がすみません。私も突き飛ばしてすみません。また後日ちゃんと謝罪に行くのでお名前とご住所を……」
「天愛羅(てぃあら)、田中天愛羅!よろしく!あとそういうのはいらないからちゃんと私と闘え!
あとそいつはぶっ[ピーーー]!霜月、お前がいくら守ろうとしてもな!」
「別にこいつならいくらでもつきだすけど……ん?どうしたリョウ?」
163 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/08/01(木) 08:39:49.92 ID:lJbvXKZyo
>>162

「?」
なんだかフクザツな乙女心(?)というやつなのだろう。
綾にはよくわからないままだった。

「……ん、これ」
ちょうど手元の伊織を突き出そうと差し出すのと同時、
無意識に力を込めていた手を指摘されて思わず離してしまった。
164 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/08/02(金) 06:56:56.41 ID:H+b1BA6so
>>163
「えいっ!」「ぎゃっ!」

どうせやられるならその前にせめて胸のひと揉みでも……その決死の思いで腕を伸ばした伊織は鈴の中段後ろ回し蹴りで吹っ飛ばされ自販機の横、校舎を支える頑丈な柱にどーん。その手は夢を掴むことなく地面に落ちた。

「が……はっ……」
「あんまり罪を重ねるんじゃないぞまったく……しばらく変なコトできないようにその指へし折ってやろうか」
「わー!それ以上いけない!落ち着いて下さい!」


「ね、ねえ……あの人達っていつもああなの……?あとさっきはごめん……」

ケダモノ全開で突っ込んできた伊織、途中で制裁する鈴。綾の袖をつまんで軽く引っ張りながら圧倒された様子でティアラは尋ねた。
165 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/09/08(日) 08:30:47.49 ID:ERNSRKXYo
>>164

一部始終をぼんやりと眺めている綾。
表情の変化が一切ないのは、元々変化に乏しいのもあるが、見慣れているせいで何の感情も湧いていないからでもある

「ん……そうかな」
袖を摘ままれ僅かに顔を向けながら。
166 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/09/23(月) 09:57:35.05 ID:Ip0hfL8Mo
>>165
「そっか……セイコーと違って校舎に落書きもないし窓も割れてなくてきれいだしぼっちゃんばっかのもっと治安のいい学校なんだと思ってたからちょっとビックリしちゃったよ……」

基本昭和のヤンキーみたいなのや北◯の拳に出てきそうなのしかいない、DQN高校として名高い?世紀末高校に対し、この高校のヤバさは全然外には伝わっていないらしい。
そのギャップで

「ふう……まったく、家族としてはずかしいだろ……いい加減にしろよなー……
さて、待たせたなティアラ。いつでもいいぞ?」

動かなくなった伊織を端っこの方に蹴っ飛ばし、天愛羅に声をかける鈴。
集まりかけていた野次馬も伊織が成敗されたのを見てなんだいつものかと満足した様子で帰っていく。

「えっ、あっ、お、おう!ぶっ殺してやらァ!オラァアアア!」

声をかけられ少しキョドってしまったがカツラを被り直し、気合を入れ直して鈴に殴りかかる天愛羅。

「霜月いいいイイっ!こんのおおおお゛ほっ!オラァアアあぐ……んっ……」

殴りかかってはカウンター、殴りかかってはカウンター、殴りかかってはカウンター。
喘ぎ声みたいな声を出しながらも気合で2回は耐えた天愛羅だったが3回目で膝から崩れ落ちた。

「なんだったんだ……?とりあえず保健室つれてくか……一応リョウも診てもらっとく?」

気を失った天愛羅をかつぎ、綾に声をかける。1番重傷の伊織は放置だ。
167 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/11/09(土) 04:23:53.27 ID:0X/U5oL0o
>>166

「たしかに……」
ぼそりと呟く。
鈴や雪というお金持ちが通う一方で、ガラの悪い生徒が多い(らしい)
最近、この学校がおかしいということを理解してきた綾だった。

僅かに顔を動かして伊織を追うものの、視界の端から消える方が早くそれ以上追うこともなく。
野次馬達が帰っていく中でも二人のことをじっと見ていたが殴り合いが始まるとつい目を逸らして。
直視しないように経過を追いつつ、早々に決着がついたのを見てから近づいていく。

「ん、ついてく。……僕が運ぼうか? 怪我、してない?」
鈴の隣に並びながら様子を伺い。
168 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/11/19(火) 23:54:42.56 ID:4Jd1mgsqo
>>167
「イッポー的に突き飛ばしたりぶん殴ったりしただけでこっちは無傷だしなあ……
リョウの方こそスレて痛いとかボタンとれたとかない?大丈夫?」

気を失ったティアラを背負って歩きながら、鈴は逆に綾の心配をする。


(霜月には失望したな……汚い忍者の弟と違って男前だと思ってたのに……)
(可愛い顔してかっこいいと思ってたのに女子殴って保健室連れ込むなんて……)

綾の耳に入ってくる一部の生徒の声。

実際は女同士、
挑んできたヤンキー女に付き合ってあげた上、
手当てのために親切に保健室に運んであげているだけで、
そしてそのヤンキー女も不良校で有名な世紀末高校の女番長なのだが、なにやら一部生徒に悪い印象を持たれてしまったらしい。

「しっかしこいつも大変だなあ。たぶん家族もこういうのばっかで仕方なく不良やってんじゃないかな」

そんなことを言われてるとも知らずにのんきにティアラの心配をしていた。
169 :柊宇都 綾 ◆RYO/n8uupE [sage]:2024/12/17(火) 03:47:18.12 ID:TMk2R9Nbo
>>168

「……」
大変いい気分がしない。
表情に変化はないながらも頬が膨れている。

「僕が運ぶ」
鈴が背負っていたティアラを強引に引きはがし、
抱きかかえたまま走り出してしまった。
170 :霜月 ◆f7JK9RIN.g :2024/12/25(水) 23:29:42.03 ID:8PkYNuvqo
>>169
「ん?どうした?なんかあったかいものでも飲む?」

綾の変化には気付くがその気を悪くした理由には気付けない。

「え?……わっ?!」

純粋な力で綾にかなう筈もなく、人間離れしたパワーであっさりとティアラを引き剥がされる。

「どうしたんだろ、リョウ……」

呆気にとられているうちに見失ってしまった。


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