このスレッドは1000レスを超えています。もう書き込みはできません。次スレを建ててください
【浮かれた】幼なじみのお部屋で寝落ち・・・13回目【大学生】
- 319 :さや ◆0j8YIq7DEniB :2015/05/17(日) 00:08:26.84 ID:mGDpkORTo
-
ただ繰り返し謝る私に、宥め続ける彼。
きっと彼はもう謝ってほしくないのだろう、というのはわかっていた。
それでも私には、それしかできることが思い浮かばなかった。
弱々しい笑顔を、彼自身は見つけてほしくなかったのかもしれない。
見てないふりをしてほしかったのかもしれない。
それでも見てしまったから。
何かをせずにはいられない。
そんな、自己満足な謝罪。
それを彼の言葉が止めてくれた。
「…頑張ってるさやを、俺がとめられるわけないだろ」
ゆっくり、諭すように告げられた言葉は、私の中にすっと入っていく。
そして、それはすぐに消えず、火が燻るようにいつまでも微かに残っていた。
彼の本心であり、本意ではない言葉。
きっとそれは、私にとっても…
「…じゃあ、譲歩案」
彼の言葉が考えを遮った。
黙っていた私の顎を持ち上げ、しかめた顔をぐっと寄せてくる。
そして、しょうちゃんは耳打ちで素敵な提案をしてきたのだった。
「…………」
「なっ…!?」
………ど変態か!
もちろん、それをするであろう私がである。
いや、いやいや、いやいやいや。
いやいや、悪いのは私だけど…でもさすがに…でもそれで許してくれるのなら……。
数度の押し問答の末。
「できない?」
「…………わ、わかった」
こうしてサンタクロースは、クリスマスの幾日か前にやってくる約束をした。
…不本意ながら。
結果から言えば、その日が訪れることはなかった。
2036.30 KB Speed:0.2
↑
VIP Service
パー速VIP
更新
専用ブラウザ
検索
全部
前100
次100
最新50
続きを読む
スポンサードリンク
Check
荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service)
read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)