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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5
- 885 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 20:50:22.00 ID:H2HBHKZ60
- ピョンッ
分体ちびクロシュ「!」モニョニョ
イクセ「……む? スライムか……ここの警備も杜撰じゃのう」ヨッコラショ
トコトコ
分体ちびクロシュ「〜〜」モニョモニョ
イクセ「ほら、帰った帰った。ここはお主のようなわっぱスライムの来るとこじゃないのじゃ」シッシッ
モニョモニョ…ポン!
分体小人クロシュ「おはなし……する!」
イクセ「なんと。そのナリでそれほどまでに高精度な擬態ができるとは。わっぱスライムと侮っておったかもしれんのう」
分体小人クロシュ「わっぱすらいむ……」
イクセ「何の話がしたいのじゃ? 特別に相手してやろう」
↓1〜2自由安価 お話する内容
- 886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 20:52:57.00 ID:mGxa7P7p0
- かぞくについて
- 887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 20:55:16.63 ID:CDB63X5O0
- 部下には他にどんな人がいるのか
- 888 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 21:45:26.52 ID:H2HBHKZ60
- 分体小人クロシュ「?」キョロキョロ
イクセ「なんじゃ、おもむろに周囲を見渡して」
分体小人スライム「姫巫女さま……ちっちゃい」
イクセ「まだ6歳じゃからの。あとお主に言われとうないぞ」
分体小人スライム「えっと……おうちのひとは……?」
イクセ「おうちのひと……家族のことか? わらわの肉親であればもう誰もおらぬぞ」
分体小人スライム「そうなの?」
イクセ「まあ姫巫女じゃからの。そういう運命だったというだけじゃ」
分体小人スライム「そうなんだ……。えっと……さびしく、ない……?」
イクセ「運命は運命じゃからな。それに、わらわには仕える者も大勢おる」
分体小人スライム「つかえるもの?」
イクセ「部下とか手下のことじゃ。年若い武者のリュウトウに、18にもなってちんちくりんなイヨ、他にも天狗だの鬼だの河童だの猫だの狸だのいろいろおる。わらわは彼奴らを率いてこの国を守らねばならぬゆえ、寂しがっておる暇などないというわけじゃ」
分体小人スライム「そうなんだ……」
イクセ「そうなのじゃ」
分体小人スライム「………ひまがあったら……さびしい……?」
イクセ「そうじゃなあ。寂しく思う心もあったかもしれんのう」
分体小人スライム「そうなの?」
イクセ「姫巫女には不要な感情じゃ。くく、哀れと思うか?」
分体小人スライム「……」
兵士「姫巫女様!」ガションガション
イクセ「おっと、下人どもが来たようじゃ。お主もそろそろ行った方が良かろう。見つかると厄介じゃぞ」
分体小人スライム「うん……」デロデロ
分体ちびクロシュ「〜〜」ポン! モニョモニョ
ピョンピョンピョン――…
イクセ「……しかし黒いスライムとは珍しいのう。このわらわでさえ初めて見るものが、この世にまだあろうとは……」
イクセ「荒れ波を越えてきたという大亀とやらにも早くお目にかかりたいものじゃ。羽虫や人間はいらぬが、大亀は面白そうじゃし」
◇
- 889 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 21:46:05.39 ID:H2HBHKZ60
- ―旅館 雪解け
屋外演舞場
ミスティ「裏にこんな広い場所があったのね」
シズク「はい! 歌劇や演舞などをご覧いただけます! 今はその、何の予定も入っていないんですけど……」モニョニョ
エバンス「訓練とかにも使えそうだな」
シズク「頑丈なので、大丈夫です! 店主も時々ここで、刀をぶんぶん振り回しております!」モニョモニョ
エバンス「お、マジか。それじゃあちょっくら運動しても良いか?」
シズク「はい!」モニョ!
ミスティ「じゃあせっかくだし私も。この短刀にも慣れておきたいしね」
氷の短刀「」シャキン キラキラ
エバンス「なら模擬戦でもしてみるか? やっぱり実戦形式が一番早いだろ」
ミスティ「そうしましょうか。よろしく頼むわ」
エバンス「おう!」
シズク「お、お怪我などなされましたら、すぐに言ってくださいねっ!」モニョニョ
↓1
01-30 引き分け
31-90 偶数ミスティ勝利 奇数エバンス勝利
91-00 会心引き分け
- 890 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 21:47:31.49 ID:B3AdZYLzO
- あ
- 891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 21:47:53.30 ID:nqVQBlV60
- あ
- 892 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:06:07.23 ID:H2HBHKZ60
- カンッ!
地面に刺さる氷の短刀「」サクッ!
魔銀の剣「」シャキン!
シズク「わ、わわ……」オロオロ
エバンス「……勝負あり、か?」
ミスティ「……ええ。今回は負けたわ」
魔銀の剣「」チャキン!
エバンス「ふう……いや、こっちもヒヤヒヤしたぜ。戦闘経験なら俺の方が積んでるはずなんだがなあ」
ミスティ「下手な慰めは結構よ」スタスタ
氷の短刀「」ヒョイ
ミスティ(……魔銀は、魔力を通せば通した分だけ素直に反応したけれど……。この冷鋼は、通した分以上に強く反応する……。汎用性重視と、氷属性特化の差ね……。お陰で自分の手に凍傷を負ってしまったわ……)
ミスティの手「」シモヤケ
ミスティ(……実戦でこんな醜態を晒していたらと思うとぞっとするわね……。模擬戦で知れて良かったわ……)
ポウ…
ミスティ(ん……?)
シズク「〜〜」モニョモニョ
癒やしのお湯「」ポウ…
ミスティの手「」ポカポカ
ミスティ「あら……ありがとう、気持ち良いわ……」
シズク「良かったです! えへへ、怪我をしたらいつでも言ってくださいね」モニョモニョ
エバンス「おお……! シズクちゃん、俺の手にも頼む! ミスティちゃんの冷気でかちこちなんだ!」
シズク「はいっ!」モニョモニョ ポウ―
☆エバンスが勝利し、剣技と魔法経験をそれぞれ1獲得しました
◇
- 893 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:44:02.21 ID:H2HBHKZ60
- ―夕方
旅館雪解け 客室
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「なるほど……姫巫女と接触して、いろいろ聞いてきたと」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「……聞く限りだと、私たちのことはやっぱり敵視してるみたい。幸い本腰を入れて私たちを討とうって気はあんまりないみたいだから良かったけど……」
イリス「……その姫巫女様って本当に6歳なの!? なんか聞く限りだと、口調はおばあちゃんっぽいし、性格も達観してそうだし、とても6歳とは思えないんだけど……」
ローガン「当代の姫巫女イクセ・ホシツカサは、天神アマテラスを降霊せし史上初の偉大な姫巫女と呼ばれているらしい。彼女の歳に見合わぬ口調や優れた見識は、歴代の姫巫女とアマテラスより授かりし恩寵ゆえ……との触れ込みだ」
ミスティ「神を降霊……そんなことが可能なの?」
妖精「優れたシャーマンなら、精霊や自然神を自分の身に降ろすことは不可能じゃない。でも神降ろしってのは一時的なもので、終われば元の人格に戻るのが普通なんだよ。アマテラスがドジったのかなあ……」
エバンス「ずっと神降ろしし続けてるとか?」
妖精「そんなことしたら心身が壊れちゃうよ。人の身はあくまで人の身。精霊や神をいつまでも置いとけるようにはできてない」
クロシュ「そうなんだ……」
妖精「……そういえばクロシュは光の精霊を心の中で飼ってるんだっけ……。まあ……スライムは人間より柔軟だし、大丈夫なんだよきっと……」
イリス「じゃあ姫巫女様もスライムなんじゃ!?」
妖精「もしそうならオノゴロ諸島の歴史がひっくり返る」
◆
- 894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:44:47.31 ID:H2HBHKZ60
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 精霊樹の杖[改] かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」 ユーシリア王家の紋章
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
温泉宿の宿泊券
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
- 895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 22:45:37.59 ID:H2HBHKZ60
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
浴衣イリス「ん〜気持ちの良い朝!」ググッ
浴衣ミスティ「この浴衣っていう寝間着、良いわね……。見た目もお洒落だし……」
浴衣妖精「まさか妖精用の浴衣まであるとは思ってなかったよ。通魔性も良いから息苦しくないし」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
イリス「あはは、でもクロシュちゃんはやっぱり瓶なんだね」
妖精「まあ、クロシュは寝る時はスライムになった方が楽だろうしね」
ミスティ「スライムの姿で浴衣を着ても仕方ないわね」
オノゴロ諸島滞在2日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:45:49.53 ID:TZ0uVgg7O
- 道具屋に行く
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:49:50.28 ID:OCIkiDWUO
- エバンス、情報収集の流れでデートすることに
コンマが偶数だったらイリス、奇数だったらミスティとゾロ目だったらクロシュ
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:50:51.35 ID:wrs4Aym9o
- イヨのメッセージにあった住所に行く
- 899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 22:51:01.84 ID:3DVusWGvo
- オノゴロスライム大交流会からの情報収集
- 900 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:29:37.98 ID:H2HBHKZ60
- ―トウゲン温泉 宿場町
シズク「ごめんなさい、お手伝いしてもらっちゃうなんて……」モニョモニョ
ミスティ「気にしないで良いわ。その体だと買ったものを持ち帰るのも大変でしょう?」スタスタ
シズク「あっ、それなら大丈夫なんです! えっと、ちょっと待っててくださいね」モニョモニョ…
モニョモニョモニョ…ポン!
スライム幼女シズク「じゃーん!」モニョニョ
クロシュ「わあ!」
ミスティ「あら、あなたも擬態できたのね」
スライム幼女シズク「えへへ。クロシュちゃんみたいに、色とか質感まで真似できるわけじゃないんですけど……」モニョモニョ
クロシュ「!」ピコン!
魔女っ子クロシュ「!」ポン!
スライム幼女シズク「わあ! クロシュちゃんが、魔女っ子になった!」
魔女っ子クロシュ「ん……!」
竜珠の大杖「」ピカッ
反映魔法球「」ポン!
蒼のロングヘア「」ファサッ
透き通るような肌色「」キラキラ
幼女シズク「わわあ!」キラキラ
ミスティ「あら……シズクの肌の色と質感が、本当に人間の小さい子みたいになったわ!」
幼女シズク「す、すごい……わたし、本当に人のちっちゃい子みたいです……! 髪も、人みたいにサラサラで……」
魔女っ子クロシュ「んへへ……。他にも、いろいろできるから……なりたいものがあったら、言ってね……」
◇
- 901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:30:38.94 ID:H2HBHKZ60
- ―トウゲン宿場町
道具屋
カランカラン
幼女シズク「こんにちはっ!」トコトコ
ミスティ「邪魔するわ」スタスタ
クロシュ「お邪魔、します……」トコトコ
水色髪の単眼少女「あ、いらっしゃいませ!」
クロシュ(おめめ……)
ミスティ(すごいぱっちりだわ)
幼女シズク「サララちゃん! わたしが誰だかわかりますか!」キャッキャ
水色髪の単眼少女→サララ「えっ……? えっもしかして……シズクちゃん!?」
幼女シズク「当たりですっ!」キャッキャ
サララ「えっ、ええっ!? なんで人みたいに!?」
ミスティ「初めまして、道具屋さん。これには長……くもない理由があるのよ」
*
サララ「反映魔法で、色と質感を……! ね、ねえシズクちゃん……髪、触っても良い……?」
幼女シズク「はい、どうぞどうぞ!」
蒼いロングヘア「」ファサッ
サララ「わっ……! すっごいサラサラ……! 本当に色と質感だけなの……!?」
クロシュ「……わ、わかんない……。そんなに、真面目に考えたこと……ない……」
ミスティ「けっこう凄い魔法なのかもしれないわね」
サララ「……あっ、そういえば……お買い物に来たんですよね、何をお探しですか?」
幼女シズク「あ、うん! えっと、いつもの消耗品と……」
↓1コンマ
01-60 シズクのお手伝いをした
61-90 カニカマボコ
91-00 ヒヒイロガニ
- 902 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 23:32:26.51 ID:nqVQBlV60
- あ
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/01(土) 23:38:08.44 ID:wrs4Aym9o
- カニ(カマボコ)ゲット!
- 904 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:50:58.49 ID:H2HBHKZ60
- ―旅館雪解け
買い物袋「」ドッサリ
幼女シズク「今日はありがとうございました! とっても助かりました……!」
クロシュ「ん……!」
ミスティ「必要ならまた言ってね。手伝うわ」
幼女シズク「ありがとうございますっ! えへへ……今日は、しばらくこのままで過ごします!」
クロシュ「んへへ……。でも……疲れたら、ちゃんとデロデロになってね……」
幼女シズク「うん! クロシュちゃんも、無理はしないでね」
クロシュ「ん!」
ミスティ「ふふ……」ニコニコ
◆
- 905 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/01(土) 23:51:24.33 ID:H2HBHKZ60
- というわけで本日はここまでとなります。次回は突然のデート編、イヨさんのお誘いに乗ってみよう編となります
今回は冒険者ギルドに行って情報収集をしたり、クロシュ氏が朝廷に侵入して姫巫女とお話してきたり、ミスティ氏とエバンス氏が模擬戦をしてみたり、シズクちゃんと一緒に道具屋に行っておめめぱっちりのサララ氏とであったりしたようでした
今のところ光の行方もオノゴロ諸島で何が起こっているのかもよくわからない今日このごろですが、姫巫女氏はクロシュ一行を急いでやっつけようと思っているわけではないようです。今のうちに調査を進めていくのが良いでしょう
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 906 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 04:26:59.00 ID:b/fM/hnZ0
- 乙
イスファハーンやユーシリアでの事があったのに妖精はクロシュの潜入を止めたりしなかったな。
- 907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 11:42:26.90 ID:9HJdBR2bo
- 乙
姫巫女が敵意マシマシじゃないからまだ優情か
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 12:08:10.49 ID:4BdmbcBmO
- 乙乙
そういえばクロシュちゃんの反映魔法って自分以外にもかけられるんだった
スライム同士でキャッキャしててかわいいね
そしてミスティさんが後方保護者面っぽくなってて草
- 909 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 16:33:07.34 ID:tXmVwjsl0
- クロシュ氏は何度か不法侵入に失敗していますが、分体を遠隔操作して侵入させるという方法は実際けっこう効果的で安全なので、妖精も許可しているようです。ユーシリアでの失敗でも本体が見つかったわけでもないので、妖精的にもそれほど強く止めようとは思わないようです
姫巫女氏は分体のクロシュ氏を見ても怒ったりはせず、そして一行をすぐに闇へ葬ろうと決意しているわけではなかったようです。彼女の真意がどのようなものなのかはわかりませんが、今のうちに好き勝手動くのが上策と言えるでしょう。しかし姫巫女の目論見が一体どのようなものなのかは、未だ闇に包まれています
シズクちゃんはクロシュ氏にとって同年代(?)のスライム仲間なので、一緒にいるのが楽しいのかもしれません。ユーシリアでも、森スライムのロシュさんと遊ぶ機会があれば楽しい時間を過ごせたと思います(当時はクロシュ氏がメンタルを壊してデロデロになってしまうなどの不運もあり、なかなか機会に恵まれませんでした……)
そしてミスティ氏は小さきものを愛する心が他の人より大きいのかもしれません。クロシュ氏とシズクさんが一緒にモニョモニョしている姿がとても良いものに思えたようです。良いものを良いと思う心は大事にすると良いかもしれません
- 910 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 16:35:32.39 ID:tXmVwjsl0
- ―トウゲン宿場町
遊郭
ワイワイ ガヤガヤ ウフフ
イリス「こ、ここは……なんか、雰囲気が……」キョロキョロ
エバンス「あー……もしかしてここ、遊郭か……」
イリス「ゆ、遊郭……!」
ダキッ
遊女「たくましいお兄さん〜。わっちらと遊んでいきひん?」ギュッ
エバンス「うおっ……! いや、俺は……」
遊女「奥手なんどす? そういう殿方も愛らしいどすえ」
エバンス「いやいや、ちょっと……」
エバンス(イリスちゃん、助けてくれ!)チラッチラッ
イリス(ええ……)
イリス「あ、あの〜すみません。その人、連れてかないでくれますか……?」
遊女「あら、お兄さんこんなにめんこい恋人さんがおったん? こりゃ悪いことしてしもうたわ」パッ ケラケラ
イリス「え、いや恋人では……」
遊女「この街はツガイでも面白う遊べますえ〜。楽しんでおくれやす〜」スタスタ
イリス「つ、ツガイて……!///」
エバンス「……すまん」
イリス「……もう、こうなったらここで調査していきましょう! せっかく入ったんだから、すぐに出てくなんて勿体ないですもん!!」
エバンス「お、おいマジか……」
↓1コンマ
01-65 ふつうに楽しめた
66-95 経験値を得た
96-00 ???
- 911 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 16:38:43.60 ID:Q2xeIEnA0
- あ
- 912 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 16:39:15.19 ID:9HJdBR2bo
- 経験値(意味深)?
- 913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 19:31:47.33 ID:rTBOPqmAO
- コンマが96〜00の「???」だったらイリスとエバンス付き合う展開だったのかな。
- 914 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:11:57.15 ID:tXmVwjsl0
- ワイワイ ガヤガヤ
ロイヤルフラッシュファイブカード!!
グギャアアアアアッ!!! タスケテクダサイ!! タスケテクダサイ!!
イリス「遊郭っていっても、えっちなお店だけじゃないんですね」
エバンス「みたいだな。つってもほとんどは賭博みたいだが……。イリスちゃんもなんかやってくか?」
イリス「やめておきます……。ああいうのって、損をする確率の方が絶対に高いでしょうし……」
エバンス「そりゃそうだ。客が損をしなきゃ胴元は儲からんからな」
イリス「エバンスさんはやったことあるんですか?」
エバンス「俺か……まあ、若い頃に……。いや今も若いが……。あまり良い思い出はない」
イリス「……儲からなかったんですね」
◆
- 915 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:13:14.84 ID:tXmVwjsl0
- ―トウゲン温泉 郊外
小さな廃屋
クロシュ「……」キョロキョロ
ローガン「ここが例のオフダに指定されていた場所か」
妖精「うん。罠の可能性もあるから、警戒はしておいて」
ローガン「わかっている」
ピラッ
宙に浮く人型の紙「」ヒラヒラ
妖精「!」
ローガン「やはり罠――」シャキン
人型の紙「ちょ、ちょっと待ってください! 罠じゃありません!」アタフタ
妖精「ローガン、待って!」
ローガン「う、うむ」
人型の紙「……来てくださってありがとうございます。緑の国のお方々……。先日お会い致しました、朝廷軍のイヨと申します」
妖精「あの時の符術使いだね。私たちのことは……もう知ってそうだからいいか。本人は来れなかったの?」
人型の紙「不審な動きを見せれば島流しにされてしまいますので、ご容赦ください」
クロシュ「しまながし……」
妖精「それで、一体何の用で私たちを呼びつけたの?」
人型の紙「はい。あなた方に……当代の姫巫女を、殺して欲しいのです」
妖精「!?」
ローガン「!?」
クロシュ「?」
妖精「……暗殺の依頼? 島流しどころか、即刻処刑されかねないことをしているのは理解できてるよね?」
人型の紙「はい。だからこそ、国内の者には頼めないのです」
ローガン「ふむ……つまり我々は、丁度良い時に入国してきた捨て駒候補というわけか」
人型の紙「……はい」
妖精「正直だなあ……。まあ変に繕われるよりは全然良いけどさ」
人型の紙「すみません……」
ローガン「フッ……いや失礼した、話を続けよう。暗殺の理由を聞かせてもらっても構わないだろうか?」
妖精「私もそれを聞きたい。ただの怨恨とかならいくら積まれてもお断りだけど」
人型の紙「はい。ですがその前に……当代の姫巫女が、どのような経緯で姫巫女となったのかはご存知ですか?」
妖精「巷に広まってる話くらいなら。先代の母が病気になって急遽次期候補に継がせようとしたら、その次期候補が急死しちゃって、仕方なく幼い妹に継がせた……だっけ? その後先代の母もすぐに死んじゃったとか」
人型の紙「はい、概ねその認識で合っております。当代の姫巫女は、何もかもが急な運命を背負わされてしまった……幼い少女でした」
妖精「……それだけ聞くと哀れな幼子だよね。でも、実際は――」
人型の紙「……はい。継承の儀を終えた彼女は――もはや、何も知らぬ無垢な幼子ではありませんでした。歴代の姫巫女と天神アマテラスの叡智を継ぎし、至上の神童――という、自称です」
妖精「えっ、それって自称だったの!?」
人型の紙「はい。継承の儀は歴代の姫巫女の叡智を受け継ぐ秘法なので、恐らく全部が嘘ということもないかと思いますが……天神アマテラスの部分については真偽不明です。そして継承の儀を終えて人格が大きく変貌した姫巫女は、記録によると今まで一人もいなかったそうです」
妖精「でも、それだけなら暗殺する必要はないんじゃないの? 朝廷としても、何も知らない幼子よりいろいろ勝手を知ってる神童巫女の方が心強いんじゃ?」
人型の紙「……問題は、その後です。姫巫女に就いた彼女は唐突に僻地開拓をすると言い出し、大勢の忠臣をオノゴロの北方群島へ強制的に送ってしまったのです」
- 916 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:13:43.15 ID:tXmVwjsl0
-
クロシュ「ほっぽぐんとう?」
人型の紙「北方群島はオノゴロ諸島に連なる島々ですが、未だ未開拓の領域でした。そこを開拓すること自体は別に何もおかしくないのですが……」
ローガン「……実質的な左遷……いや、北方群島の環境を考えると島流しか」
人型の紙「はい。そして彼女は、私などのような経験の浅い若輩者ばかりを起用し、身辺を固めるようになりました」
妖精「……独裁?」
人型の紙「そうです。彼女は経験が浅く自分に逆らわない者だけで朝廷を固めて、独裁を始めたのです」
ローガン「なるほど……」
人型の紙「だから……あなた方に、彼女を討って欲しい。私は、彼女は悪意を持った何らかの怪異に乗っ取られたか、あるいは人格を歪められたものと見ています。あのような独裁を行う者の統治下では、オノゴロに未来はありません」
クロシュ「……でも……そしたら、本物の姫巫女さんは……」
妖精「……殺したら、死んじゃうよ?」
人型の紙「……殺さずに姫巫女を元に戻す方法があるなら、そうしたい。しかし優れた祓い師も、心属性の心理士も、北方に流されてしまいました。今のこの国には、もう姫巫女を救える人はいません」
妖精「……事情は大体わかった。でも私たちには、危険を冒して国の元首を暗殺する理由がない」
人型の紙「……世界樹の光は、姫巫女が保持している……と言えば、どうですか?」
妖精「!?」
ローガン「!?」
クロシュ「!」
人型の紙「私も、忠臣を追い出して独裁を始めたというだけで暗殺を企てているわけではありません。しかし彼女は世界樹の光を用いて周辺海域を荒らし、オノゴロの海上を封鎖してしまいました。これによってオノゴロの漁業と貿易は大打撃を受けています。例え彼女が姫巫女であろうと、これは国家に対する明確な攻撃です」
妖精「そ、それは……本当なの!?」
人型の紙「はい。彼女が何を企んでそのようなことをしているかは知りませんが、野放しにすればオノゴロの未来は暗澹としたものとなることだけは明白です……!」
妖精「……」
人型の紙「……世界樹の光を回収したいあなた方にとっても、悪い話ではないはずです。もし彼女の暗殺に協力して頂けるのであれば、姫巫女の住まうトウゲン城の城内図や、警備情報などをお教え致します。他に暗殺に必要なものがあれば、可能な限り調達しましょう」
妖精「い、いやでも……うーん……」
ローガン「……少し待ってくれないか? 世界樹の光を回収したいのは確かだが、こちらも情報を整理する時間が欲しい」
人型の紙「わかりました。それではまた後日、この廃屋に来てください。今くらいの時間に来て頂ければ、私も対応できるかと思います」
ローガン「承知した」
人型の紙「良い返事を期待しております――」
人型の紙「」パサッ
妖精「……ただの紙に戻った」
ローガン「では、帰って情報を整理しよう」
クロシュ「うん」
妖精「ローガンがいて助かったよ」
◆
- 917 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:16:43.18 ID:tXmVwjsl0
- ―夜
旅館雪解け 客室
ローガン「……という話だ」
イリス「え、ええっ……!?」
ミスティ「暗殺……!?」
エバンス「マジかよ……」
妖精「今のところ保留にしてあるけど……世界樹の光はその姫巫女が保持してるっていうし、けっこう面倒なことになってきたかも……」
イリス「え、えっと……どうするの? まさか、本当に暗殺……?」
妖精「……いや、暗殺はしない方向で考えたい。緑の国の名を背負ってる私たちがそんな真似したらとんでもない外交問題だし……このオノゴロ諸島に与える影響もちょっと想像が付かない」
エバンス「だよな。ただ、そうなると……」
ローガン「殺す以外の手段で姫巫女をどうにかする必要がある、ということか」
妖精「うん。ひとまずその辺はおいおい考えていこう」
ミスティ「じゃあ暗殺の依頼は受けないということね」
妖精「いや、情報は欲しいから依頼は受けよう。イヨって奴もできれば殺したくないみたいなこと言ってたし、姫巫女をどうにかできれば文句はないでしょ」
イリス「ちょっと小狡い気もするけどそれが良さそうだね……。それにしても、また乗っ取られ案件なのかなあ……」
ミスティ「ユーシリアで宰相が乗っ取られてたと思えば、今度は国家元首そのものが乗っ取られてる可能性があるなんてね……」
ローガン「厄介事は続くものだな……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
◆
- 918 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 20:18:39.32 ID:tXmVwjsl0
- ―深夜
妖精「……」zzz
イリス「……」zzz
ミスティ「……」zzz
クロシュ瓶「……」zzz
◆
―誰かの夢?
トウゲン城 縁側
イクセ「ぐす……ひっく……」エグエグ
スライムクロシュ「……?」モニョニョ
イクセ「ふえ……スライムさん……?」
モニョモニョ…ポン!
クロシュ「姫巫女さま……?」
イクセ「あ……昨日のお昼……お庭に来た……?」
クロシュ「うん……。姫巫女さまは……」
イクセ「……これが……本当の、わたし……。弱くって……泣き虫で……姫巫女なんて、務まるわけ、ない……」
クロシュ「そうなの……?」
イクセ「うん……。だから……わたしのことは、姫巫女じゃなくて、イクセって呼んだ方が良いよ……」
クロシュ「あ、うん……。えっと……わらわじゃ、って言ってるのは……?」
イクセ「あれが……姫巫女としての、わたし……。歴代の姫巫女さまたちが集まってできた……姫巫女を壊す為の、わたし……」
クロシュ「そうなの……?」
イクセ「うん……。歴代の姫巫女さまの御代表さまが……そう、仰ったの……」
クロシュ「なんで、こわすの……?」
イクセ「……姫巫女っていう、仕組みのせいで……お母様も、お姉様も……きっとその上の人たちも……みんな、みんな……人生を台無しにされて、早くに死んじゃった……。そんなの……許せないよ……」
クロシュ「……」
イクセ「だから……みんなの思いでできた、最期の姫巫女のわたしが……それを、壊すの」
クロシュ「……でも……そしたら、イクセちゃんは……?」
イクセ「死ぬと思う……。でも、それで良いの……。姫巫女なんて……途絶えちゃった方が、良いもん……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取3票
1.そうなの?
2.そうなんだ
0.自由安価(票数は内容ごと)
- 919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:19:30.01 ID:rTBOPqmAO
- 2
- 920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:20:16.66 ID:wjo1v56iO
- 0メゾンドクロシュに巫女の家族の霊を呼んで聞いてみる
- 921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:21:37.58 ID:b/fM/hnZ0
- 2
- 922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:31:19.24 ID:+1UaJRQ6O
- >>920
- 923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 20:39:55.14 ID:9HJdBR2bo
- >>920
- 924 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:01:57.85 ID:tXmVwjsl0
- クロシュ「……」
立派なトウゲン城「」ポン
お花畑「」ソヨソヨ
ちょうちょ「」パタパタ
クロシュ(ここ……わたしの夢じゃ、ない……)
クロシュ(たぶん……イクセちゃんの、夢……?)
クロシュ(……ちょっと……引っかかる……)
クロシュ(家族っていうのは……一緒のおうちに住む、大切な人のこと……。わたしにとっての、フメイちゃんみたいな……)
クロシュ(そんな人たちが……)
クロシュ(自分のおうちの子を……殺すようなこと……するのかな……?)
クロシュ「イクセちゃん……」
イクセ「……なに?」
クロシュ「わらわじゃの姫巫女さまは……本当に、イクセちゃんの……おうちの人なの……?」
イクセ「ふえ……? うん……。だって、聞こえたもん……。お母さまの、声……」
クロシュ「……」
イクセ「だから……お母さまたち、だよ……?」
クロシュ(本当かな……? 本人を、ここに呼べないかな……)
↓1コンマ
01-75 呼べなかった
76-95 霊媒スライム
96-00 わらわじゃの心を食べてみればわかるかも!
- 925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:11:06.30 ID:s9J4AlHMo
- むしゃむしゃ
- 926 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:24:39.18 ID:tXmVwjsl0
- クロシュ「……」グググ…モニョモニョ…
イクセ「……? なにしてるの……?」
クロシュ「………」ググググ…モニョニョニョ…
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
イクセ「わっ……! 急にデロデロになっちゃった……!?」
モニョニョ…
半スライムクロシュ「……今日は……もう、帰るね……」モニョモニョ
イクセ「あ、うん……」
半スライムクロシュ「……またね……おやすみなさい……」モニョニョ…スゥゥ――…
イクセ「きえちゃった……。不思議なスライムさん……」
◆
- 927 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:25:07.81 ID:tXmVwjsl0
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 精霊樹の杖[改] かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」 ユーシリア王家の紋章
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
温泉宿の宿泊券
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
……………………………………………………………………………………
- 928 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 21:26:22.51 ID:tXmVwjsl0
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
クロシュ瓶「!」モニョッ!
妖精「あ、クロシュおはよう。なんか寝てる時難しそうな雰囲気だったけど、また嫌な夢でも見たの?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「えっ……姫巫女のイクセの夢に入った!?」
イリス「ええっ!? どういうこと!?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「クロシュ本人にもよくわかんないって……。もしかして夢想の……女神がクロシュの中にいるっていうことと関係してるのかなあ」
オノゴロ諸島滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:26:54.92 ID:hfJzEFET0
- ギルドで聞いた反朝廷組織について調べてみる
- 930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:27:08.80 ID:rTBOPqmAO
- 旅館の店主が出張が戻ってきたので今回の件など事情を説明し何か情報はないか聞いてみる
- 931 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 21:27:22.31 ID:Q2xeIEnA0
- サララの店で情報収集しつつ不要なアイテム売却する。
- 932 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 22:17:53.13 ID:tXmVwjsl0
- ―トウゲン温泉街
茶屋
浪人「……」モグモグ
イリス「あ、あそこでお団子を食べてるのは先日ギルドで会った飲んだくれのおじさん!」
クロシュ「わあ……」
浪人「酷い覚えられ方でござる……。こう見えても他国の数え方ならまだ未成年でござるよ」
イリス「ええっ本当ですか!? あ、ヒゲのせいかも!」
浪人「む……そういえば最近剃っていなかった」
イリス「あの、せっかくなので反朝廷組織についてお聞きしたいんですが」
浪人「……関わらぬが良いと言ったはずだが」ギロッ
イリス「!!?」ビクッ
浪人「ふっ。この程度の眼力で慄くようなわっぱに教えることなど何もない。帰っておしめを取り替えてもらうのが良かろう」
イリス「むむっ……」
クロシュ「……」
↓1選択 どうにかして情報を引き出そう
1.にらみ返す!
2.光魔法レーザーでヒゲを剃る
3.こちらからも何かの情報を提供する
0.自由安価
- 933 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 22:20:23.94 ID:rTBOPqmAO
- 1
- 934 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:07:36.10 ID:tXmVwjsl0
- 書いてから気付いたのですが、>>933さんは>>930でも安価を取っているため、この場合連取りとなるので再安価となります
↓1選択 どうにかして情報を引き出そう
1.にらみ返す!
2.光魔法レーザーでヒゲを剃る
3.こちらからも何かの情報を提供する
0.自由安価
- 935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/02(日) 23:11:18.90 ID:WvGuokxsO
- 2
- 936 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:39:57.56 ID:tXmVwjsl0
- 光クロシュ「!」ポン! ピカピカ
浪人「ぬわっ!? 急に光が――」
イリス「クロシュちゃん、何を――」
光クロシュ「!」カッ!!
光レーザー「」ビーッ!!
浪人「おわーっ!!?!?」ジュウウウッ!!
*
ヒゲを焼かれた浪人「あいたたた……いきなり何をするでござるか!」
クロシュ「おひげ……剃ってあげた!」ドヤッ
浪人「なぬ……?」サスサス
浪人のあご「」ツルツル
浪人「なんと!」
イリス「クロシュちゃん、光魔法脱毛なんてどこで覚えたの!?」
クロシュ「イスファハーンの街で……そういうチラシ、見た!」
イリス「チラシを見て真似るなんて……そういう無茶はあんまりしちゃだめだよお〜」
浪人「いや、実際剃る手間が省けて助かったでござる。しかしお主……急に光属性を出したり引っ込めたりできるとは、只者ではござらんな……」
クロシュ「んへへ……」
浪人「ただの旅芸人というわけでもなかろう? お主ら、一体何者なのだ? いつオノゴロに来た?」
イリス「あーえっと……教えたら、教え返してくれます?」
浪人「ふむ……内容次第でござるが、考えよう」
*
浪人「ほう……世界樹の光を追う者とは……」
イリス「えっと、信じてくれるんですか?」
浪人「嘘か真かは目の奥を見ればわかる。お主らが真実を語っていることも」
イリス「じゃあ……!」
浪人「……例の組織の話であったな。少し場所を変えよう」スクッ
◇
- 937 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:42:38.47 ID:tXmVwjsl0
- ―茶屋 奥座敷
イリス「お茶屋さんの……奥?」
浪人「この茶屋は拙者の数少ない協力者だ。ここでなら盗み聞きされる心配もない」
クロシュ「わあ……」
浪人「話の前に自己紹介をしよう。お主らに名乗らせた手前、拙者も名乗らぬわけにはいかぬ」
陣笠「」バサッ
浪人→黒髪切れ長目の細身な青年→アキト「拙者はアキト・イザナギ。見ての通り、ただの浪人でござる」
イリス「アキトさん! よろしくお願いします!」
アキト「うむ。こちらこそよろしく、イリス、クロシュ」
クロシュ「よろしく、おねがいします……!」
アキト「では早速反朝廷組織の話だが……以前も言った通り、奴らはこのオノゴロ諸島の転覆を目論む危険な集団だ。知るだけでも何らかの危険に巻き込まれる可能性がある。しかもお主らの目的である世界樹の光とも関係ない可能性は高い……それでも構わぬか?」
イリス「はい。今このオノゴロ諸島で起きている異変に関係しているかもしれないなら、少しでも情報が欲しいんです!」
アキト「承知した」
◇
イリス「小さい女の子を……真の姫巫女に見立てた、暴力集団……!?」
アキト「うむ。当代の姫巫女に楯突くのみならず、罪なき童を傀儡の如く仕立て上げて反乱を企てる悪辣さ……捨て置くことはできぬ」
クロシュ「……」
アキト「だが拙者一人が粋がったところで、巨大な悪の組織に対抗するのは容易ではない……。しかも最近、その組織に超強力な新人が加入したという情報もある……。ゆえに少々攻めあぐねているところでござる……」
イリス「えっと、それなら朝廷にタレコミしてみるのはどうですか?」
アキト「以前、矢文にして朝廷軍にタレコんだりはしたでござるが……その後朝廷軍が動く気配は微塵もなかった……。あいつらは外部からの意見など聞きゃしないでござる」
イリス「ええ……」
アキト「まあそういうわけでござる。……このことはくれぐれも他言せぬよう。奴らがどこで聞き耳を立てているかわからぬゆえ」
イリス「はい。あ、でも仲間のみんなには伝えさせてください」
アキト「お主らの仲間なら構わぬ。気を付けていくが良い」
クロシュ「うん……ありがと、アキトさん……!」
イリス「……あ、それとアキトさん! ヒゲがない方がかっこ良くて素敵ですよ!」
アキト「む……そうか」ポリポリ
☆反朝廷組織の情報を得ました
◆
- 938 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/02(日) 23:43:34.11 ID:tXmVwjsl0
- というわけで本日はここまでとなります。次回は旅館の店主に聞き込み編、サララさんの道具屋で聞き込みと売却編となります
謎に包まれし姫巫女の表と裏。わらわじゃの姫巫女とは、一体何なのか。本当に歴代の姫巫女なのか、それとも――。夢の中で少し言葉を交わしただけのクロシュに、未だ真相は見えず。
そして自称浪人のアキトから教えられた、恐るべき反朝廷組織の噂。何が彼らを突き動かし、何を最後の目的とするのか。明るく楽しげな温泉街の裏で、混迷を極めていくオノゴロの闇。黒きあかちゃんスライムは、真の敵を見破れるのか――
本日はイリス氏とエバンス氏が遊郭で遊んだり、イヨ氏と接触を図り姫巫女暗殺を持ちかけられてしまったり、イクセちゃんと夢の中でお話したり、浪人のアキト氏のヒゲを剃ったり反朝廷組織について教えてもらったりしたようでした
それでは本日もありがとうございました。次回は恐らく土日となります、よろしくお願いいたします
- 939 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 02:15:44.61 ID:LZVgQmxMo
- 乙でした
情報が足りない…わらわじゃ巫女(名称かわいい)さんの真意は何処に
- 940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 03:57:29.75 ID:tHpxrZ95o
- 乙
浪人、モブじゃなくてネームドだったのか…
- 941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 09:19:17.98 ID:5vt5tUWVo
- おつ
まさか暗殺を頼まれるとは…現状はイヨの独断かね
夢の中から何か手掛かりを得られるといいが
- 942 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/03(月) 12:54:40.91 ID:gnf8CXRmO
- 乙
わらわじゃ巫女の心をもぐもぐしてたらどうなっていたのか…w
- 943 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 08:54:04.14 ID:sItE1vPU0
- おつ
妖精ちゃん性には割と淡泊・・・多数経験してるのかな?
- 944 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 16:10:02.10 ID:26zkgBTp0
- わらわじゃ巫女氏が何を考えているかは、今のところ闇に包まれています。本来のイクセ氏とは異なり、わらわじゃ巫女氏は深く広範な知識を備え、尊大な老婆のような口調で話すため、実のところ神童というよりは神そのもののように思い、崇める民も少なくないようです。情報収集をしていけば明らかになることもあるかもしれません。慎重に調べていくのが良いでしょう
浪人氏は実はネームド人物だったようです。彼は普段あまり似合っていない陣笠をかぶっているため、一見モブの雑兵のように見えてしまうようです。しかし陣笠を取ると割とイケメンだったようで、ヒゲを剃った姿はイリス氏からも好評でした
彼がなぜ単独で反朝廷勢力と戦おうとしているかは今のところわかりませんが、少なくともクロシュたちと争う立場ではなさそうなので、状況に応じて協力したりされたりするのが良いかもしれません
イヨ氏はわらわじゃの姫巫女さまを国を滅ぼす危険存在とみなしているようです。しかし問題解決の為とはいえ、わらわじゃ巫女の暗殺を企てるなど、少々危ういところがあると言えるかもしれません
クロシュさんは夢の力を扱うことができるので、自由行動などで指定すれば他者の夢に入れる可能性があります。上手く活用すればいろいろと便利かもしれません
わらわじゃ巫女氏の心を食べていた場合どのような事態になっていたかは闇に包まれていますが、身も蓋もないことを言えばクリティカルなのでたぶん事態が良い方に動いていたと思われます。クロシュ氏は今や夢喰いスライムでもあるので、やろうと思えば他者の心を食べてしまうこともできると思われます
妖精類は自然の中から勝手に生じる生命のため、他の物質生命のように生殖行為を行うことはないようです(他種族の真似をして交尾ごっこを行う個体はいますが、それによって新たな生命が生じることはありません)。また、妖精類は基本的にメスしかいないため、羞恥心や性欲などの性に関わる感情がそもそも備わり得ないという事情もあります
- 945 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 16:10:58.01 ID:26zkgBTp0
- ―旅館雪解け
カランカラン
老店主「シズク、いるか!?」ズンズン
シズク「わわ、おじいさん!? どうしたの!? 北方開拓に一丁噛みしに行ったんじゃ――」モニョニョ!?
老店主「財布を忘れた!」
シズク「ええ〜!?」モニョニョ
エバンス「ん? アンタは……?」スタスタ
老店主「お、客か!? ゆっくりしてってくれよな!」
ローガン「もしや、出張していたというここの主人殿か?」
老店主「おうよ! ちょいと北方群島に新店を開こうと思ってな!」
シズク「無理ですよォ……ここだけでも人手不足でひぃひぃしてるのに……」モニョニョ…
エバンス「そもそも開拓中の北方群島に旅館など立てられんのか……?」
老店主「開拓団に美味い飯と寝床を提供して大繁盛だし、ついでに今のうちに居座っちまえば土地の所有権も主張できるっつー寸法よ!」
ローガン「なるほど、一理ある……」
↓1コンマ 聞き込み
01-10 シズクに泥水飲ますとやべえぞ!
11-50 北の海にゃでけえカニがいるぞ!
51-90 そういや変な武装集団を見たぞ!
91-00 宿泊祝いのヒヒイロガニだ!!!
- 946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 16:12:35.76 ID:sItE1vPU0
- あ
- 947 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 17:34:45.36 ID:26zkgBTp0
- 老店主「そういやここに戻る途中、山間に怪しい武装集団がコソコソしてんのを見たぞ!」
エバンス「怪しい武装集団?」
老店主「おう! 落武者とか野良忍者の群れかもしんねえがな!」
ローガン「……もしや、反朝廷組織とかいう者どもか?」
老店主「そんなけったいな輩がいんのか?」
ローガン「私も小耳に挟んだ程度だが」
老店主「まあ姫巫女率いる朝廷軍にゃかなわねえだろ。大体国を転覆させてどうするってんでい」
ローガン「さあ……。目的はわからんな」
エバンス「でも今の朝廷は主力を北方開拓に送っちまってんだろ? もしかしたら万が一ってこともあるんじゃないか?」
老店主「そしたら兄さんたちが賊軍を始末してくれや!」
エバンス「ええ!?」
シズク「おじいさん……お客さまに無茶振りするのやめた方が良いです」モニョモニョ
老店主「はっはっは、悪い悪い! 兄さんがあんまりにもおかしな冗談を言うもんだからついな!」
ローガン「朝廷軍が賊軍如きに遅れを取るはずがない、ということか」
老店主「おうよ。主力が開拓に向かったって程度で賊にやられるほどヤワじゃねえよ、朝廷は」
エバンス「そ、そうか」
☆怪しい武装集団の目撃情報を得ました
◇
- 948 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 17:40:36.29 ID:26zkgBTp0
- ―道具屋
カランカラン
サララ「いらっしゃいませ〜」
妖精「こんにちは」パタパタ
ミスティ「邪魔するわ」スタスタ
サララ「あ、前にシズクちゃんたちと一緒に来たお姉さん!」
ミスティ「こんにちは」
サララ「今日は妖精さんと一緒なんですね」
妖精「先日はクロシュたちがお世話になったそうで」
サララ「あ、いいえ! むしろクロシュさんのすごい魔法を見せてもらって、勉強になりました!」
妖精「そうなんだ……。まあとりあえず、今日は消耗品の買い足しを――ん?」
ガラガラの棚「」ガラン
妖精「……この棚、ガラガラだね」
サララ「す、すみません……。そこは外国産の商品を置く棚なんですけど、ここ最近は荒れ波のせいで貿易が途絶えてしまったらしく……」
妖精「こんなところに影響が……」
サララ「なので申し訳ありませんが、その棚のことは気にしないで頂けると……」
ミスティ「……それなら、私たちの持っているものを買い取ってもらうのはどうかしら?」
サララ「えっ?」
妖精「なるほど。最近道具も増えてきたし、もし買い取ってもらえるならそれも良いかも」
ミスティ「外国産の品物ならいろいろあるし丁度良いんじゃない? あ、そもそも買い取りってしてるのかしら……?」
サララ「あ、はい。一応、道具屋で取り扱えるものなら買い取れます……でも本当に良いんですか!?」
妖精「うん、まあ……」
妖精(荒れ波の責任は私たちにもあるしね……)
*アイテムの売却を行います
*[大事なもの]を売却することはできません
*パーティメンバーの心情的に売れないものもあります
↓1〜2 買い取ってもらいたいもの
1.妖精に任せる
0.自由安価(ダメなものもある)
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 17:43:14.87 ID:lDOtAHLCo
- 1
- 950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 17:44:03.59 ID:5UwSff6YO
- 0 綺麗な砂、吸血鬼の日焼け止め
- 951 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 17:55:35.72 ID:70+7EO9NO
- 1
- 952 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 18:29:51.44 ID:26zkgBTp0
- 妖精「うーん……売るとなると、意外と難しい……」
フリルワンピ水着「」ポン
魔法学園のスク水「」ポン
ミスティ「この水着は……いるかいらないかで言えばいらないのだけれど、トコナツ火山島の思い出の品でもあるから売りたくはないのよね……」
サララ「こちらとしても、水着なら道具屋よりは服屋さんの方が良い気がします」
魔導飯盒「」ポン
サララ「あ! これって機械都市の魔導飯盒じゃないですか!?」
妖精「あ、うん。でもそれ便利だし、勝手に売ったらイリスが怒りそうだから売れない……ごめんね」
サララ「重宝してるんですね、やっぱり……」
ステライト鉱石「」ポン
ミスティ「このステライト鉱石も売ったらイリスが怒りそうだわ」
サララ「ええ!? ステライト鉱石があるんですか!?」
妖精「売るより別の使い方をした方が良さそうだしね」
大きな巻き貝「」ポン
サララ「でっかい巻き貝! もしかしてオオキイウミタニシですか……!?」
妖精「うん。でもこれ、時々クロシュがかぶってタニシごっこするのに使ってるから、これも売れないや……ごめん」
ミスティ「まずい……売れるものがないわ……」
大きな軽石「」ポン
妖精「流石にこんな石ころを売るってのもなあ……」
サララ「これ、軽石ですか……!?」
ミスティ「ええ……。確か、トコナツ火山島の近くで取れた軽石だけど……」
サララ「もし良かったらこの軽石を売ってくださいませんか? 軽石ってけっこういろんな用途に使えますし、インテリアとしても優秀なんです! しかも海外のトコナツ火山の軽石ともなれば、けっこう高い価値が付きます!」
妖精「え、そうなの? まあこれなら構わないけど……」
サララ「ありがとうございます!」
綺麗な砂「」ポン
サララ「……この小瓶に入った、綺麗な砂は……?」
妖精「これはテラヌス砂漠で採れた砂だよ。不純物が少ないから綺麗でしょ? これもまあ……大事にしてる人はいないから、売っちゃっても良いかな? 砂漠情緒を感じられるインテリアになるかも」
ミスティ「高純度の地属性が含まれているから、触媒としても使えると思うわ」
サララ「わあ……ありがとうございます!」
吸血鬼の日焼け止め「」ポン
サララ「これは……塗り薬ですか?」
妖精「それは……とある薬剤師が作った、光属性への強い耐性を得られる日焼け止めだよ。今後使う機会がないとも言い切れないから、売れないや」
ミスティ「それに、勝手に売ったらイリスが怒りそうよ」
サララ「……え、ええと……もしかしてイリスさんという方は、とても怒りっぽい方なのですか?」
妖精「待って、それは誤解。ただ……イリスが大事にしてるものが多いだけ、だと思う……」
ミスティ「……パーティの持ち物について深く考えたことなんてなかったけど、こうして振り返って見るとちょっと面白いわね。イリスが大事にしてるものが多いなんて今まで全然気付かなかったわ……」
☆大きな軽石と綺麗な砂を売却し、換金しました
◇
- 953 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 20:04:24.76 ID:26zkgBTp0
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 ガラスのザリガニ メルルの帽子
魔導飯盒 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
属性大全 精霊のローブ 暗黒優待券
魔王図鑑 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
魔術書「正負の属性」 ラティア勲章
吸血鬼の日焼け止め ユーシリア王家の紋章
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
特産スムージーセット
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
……………………………………………………………………………………
- 954 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 20:05:21.81 ID:26zkgBTp0
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
イリス「うーん……姫巫女がわらわじゃで、荒れ波を起こしていて、世界樹の光を保持してて、暗殺を依頼されてて、反朝廷勢力もいて、新人が……」ブツブツ
妖精「……情報を整理してみよう!」
◯世界樹の光
・荒れ波の原因
・姫巫女が保持し、荒れ波を起こしているらしい
◯わらわじゃ巫女
・歴代の姫巫女?
・元のイクセちゃんが夢の中にいた?
・姫巫女という仕組みを破壊しようとしている?
◯反朝廷勢力
・現姫巫女率いる朝廷の破壊が目的?
・なんがすごい新人が入ったらしい
・不審な武装集団の目撃情報がある
エバンス「……どうすりゃ良いんだろうな? トウゲン城にカチコミ……ってのは流石にあれだし」
ローガン「わらわじゃ巫女の正体がわからん以上、無策に仕掛けるのは危険すぎるだろうな」
ミスティ「……少し思ったのだけれど、姫巫女は姫巫女という仕組みを壊そうとしていて、反朝廷勢力は姫巫女が率いる朝廷を壊そうとしているのね……。これって……少し似通っていると思うのは、考えすぎかしら?」
イリス「いや……私も同じことを思ったよ。姫巫女と朝廷はほとんど不可分のものだし、ある意味わらわじゃ巫女と反朝廷勢力の目的は一致している、と言えるんじゃないかな」
エバンス「そうだとすると、姫巫女自身が裏で反朝廷勢力の糸を引いているってことになるぞ……やばすぎないか?」
妖精「本当にそうなら実際やばすぎる。まあでも今のところは、それを肯定する根拠も否定する根拠もない」
ローガン「違うことを願うばかりだが……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
オノゴロ諸島滞在4日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 20:05:27.99 ID:TdiGnrciO
- 久し振りにお絵描きでもしながら真の正しい世界への妄想を深める
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 20:05:35.39 ID:sItE1vPU0
- ユキの実家に挨拶
- 957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 20:05:39.77 ID:o/PW/V5fo
- ありったけの資金をぶち込んで勇者の剣を超える最強の剣を鋳造してもらう
- 958 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 22:52:37.65 ID:26zkgBTp0
- ―旅館雪解け 客室
妖精「うーん……とりあえず今日は休憩! せっかく温泉街に来たんだから、一日くらいゆっくりしよう!」
イリス「わかった!」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
◇
―旅館雪解け 屋外演舞場
キャンバス「」ポン
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ カキカキ
シズク『クロシュちゃんお絵かきしてるの?』ヒョコ モニョモニョ
スライムクロシュ『あ、シズクちゃん。うん』モニョモニョ
デロデロ世界の絵「」デロデロ
シズク『……デロデロ?』モニョニョ
スライムクロシュ『うん……。デロデロ世界……』モニョモニョ
シズク『デロデロ世界……』モニョニョ
スライムクロシュ『うん……。シズクちゃんは……どうおもう……?』モニョモニョ
シズク『ん〜……デロデロに溶け合うの、良いなって思う……。でも……』モニョモニョ
スライムクロシュ『?』モニョ?
シズク『……汚い水は、やだ……』モニョニョ…
スライムクロシュ『!』
シズク『わたし……汚い水が入ると……ものすごく、いやなスライムになっちゃうの……。自分でもわかってるのに、どうしてもいやな考えを止められなくって……。わたしが、わたしでなくなって……わるいスライムになっちゃうのが、すごく、いや……』モニョモニョ
スライムクロシュ『……』モニョニョ…
シズク『だから……全部がデロデロに溶けちゃったら……きっと、汚い水も溶けちゃうから……わたし……こわい……』
スライムクロシュ『………ごめんなさい……』デロデロ…
シズク『あっ……あっあっ、ご、ごめんね……! わたしこそ、せっかくクロシュちゃんが描いた絵なのに、こんなこと言って、ほんとに、ほんとに、ごめんね……!!』モニャニャ…!
スライムクロシュ『んゅ……』デロロ…
クロシュ(……でも……シズクちゃんの言ってること……わかる、気がする……)
クロシュ(……ローガンさんも、わたしに……わるい方の悪竜は食べないでって、言ってた……。きっと……それと、おんなじ……)
クロシュ(いやなものとは、溶けたくないんだ……。いやなものと溶けて、一つになったら……自分まで、いやになっちゃうから……)
クロシュ(ローガンさんは……ローガンさんにとっていやなものと、わたしが溶け合うのが……きっと、いやだったんだ……)
クロシュ(でも……そしたら……)
クロシュ(……どうすれば……みんなで、しあわせに……なれるの……?)
◇
- 959 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 22:53:09.73 ID:26zkgBTp0
- ―旅館雪解け
ミスティ「さて、せっかくのお休みだしユキの実家に――」スタスタ
カランカラン
雪女「シズクちゃんいる〜?」パタパタ
ミスティ「……え、ユキ!?」
雪女「……えっ!? あっ、もしかしてあなた――ミスティちゃん!?」
◇
―旅館雪解け 茶室
お茶「」コトン
ミスティ「け、けっこうなおてまえで……」
雪女→ユキ母「うふふ、無理に真似しなくても良いわ」
妖精「まさかユキのお母さんがここの従業員だったなんて」
ユキ母「ちょっと里の方でいろいろあって、お休みを頂いてたの。シズクちゃんにはすごく迷惑をかけちゃったから挽回しなきゃね」
イリス「……え、えっと……ユキちゃんのお母さんさん、お若いですね……!? 娘さんにそっくりです……!」
ユキ母「うふふ、妖怪ですもの」ニコニコ
ミスティ「ユキから、とても美味しいカニを頂きました。とても……美味しかったです。ありがとうございました」
イリス「ミスティ、語彙が……」
ミスティ「う、うるさいわ。美味しかったのだから仕方ないでしょ」
ユキ母「ふふ、どういたしまして。ユキから聞いてますよ。雪女の自分より氷属性を上手く使える人に出会ったと」
ミスティ「……たまたま、師や教材に恵まれただけよ。それにポテンシャルで言えばユキの方が上。私は、彼女のような大規模な吹雪は起こせないし……」
ユキ母「吹雪は雪女であれば誰でも起こせる基本技能だけど、人間が真似をするのは難しいかもしれないわね。でもあなたなら、やろうと思えばすぐにできるようになると思うわよ?」
ミスティ「まさか……おだてないでください」
ユキ母「おだてているつもりはないのだけど……」
ミスティ「……そうだ。こちらをお受け取りください」スッ
スムージー詰め合わせ「」ポン
ユキ母「まあ! これは飲み物かしら?」
ミスティ「はい。ユーシリア帝国で流行っている、野菜や果物を混ぜて作られるスムージーという飲み物です。とても美味しかったので、是非……」
ユキ母「スムージー、聞いたことはあるけれど飲んだことはなかったの。うふふ、ありがとう。早速飲んでみても良いかしら?」
ミスティ「もちろんです」
ユキ母「たくさんあるみたいだし、シズクちゃんにもあげて良いかな?」
ミスティ「はい。私たちもシズクにはお世話になっているので、是非」
ユキ母「良かった! でもシズクちゃんどこにいるのかしら……」
イリス「さっき裏の屋外演舞場でクロシュちゃんと一緒にお話してるのを見ました」
妖精「ちょっと呼んでくるよ」パタパタ
*
- 960 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 22:53:46.84 ID:26zkgBTp0
-
スライムクロシュ「……」デロデロ
シズク「ふえ……あっ、雪女さん……」デロロ…
ユキ母「わ……!? し、シズクちゃんこんなにデロデロに……私が休んでたせいで……」
シズク「あ、ち、違うんです……。さっき……わたし、クロシュちゃんにひどいこと、言っちゃって……」デロロ…
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ… フルフル
妖精「クロシュは違うって言ってるけど……」
ミスティ「一体何があったのよ……」
ユキ母「……よし! それじゃあみんなでスムージーを飲みましょう!」
スムージー詰め合わせ「」ポン!
スライムクロシュ「!」モニョニョ
シズク「わ……あまい香り……!」モニョニョ
イリス「賛成です! こういう時は甘いものが一番ですよね!」
*
アボカドスムージー「」ポン!
ユキ母「これは……甘くて美味しいわ……!」ゴクゴク
カボチャスムージー「」ポン!
ミスティ「気に入って頂けて良かったです……」ゴクゴク
ヤマイモスムージー「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ ゴクゴク
リンゴスムージー「」ポン!
シズク「〜〜♪ あまいです!」モニョモニョ ゴクゴク
ミルクスムージー「」ポン!
イリス「うん、やっぱり美味しい!」ゴクゴク
どんぐりスムージー「」ポン!
妖精「流石エルフ製……妖精用サイズまで完備してるとは……」ゴクゴク
☆ユキ母に出会い、みんなでスムージーを飲んで元気になりました
◇
- 961 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:34:21.32 ID:26zkgBTp0
- ―トウゲン宿場町
ワイワイ ガヤガヤ
エバンス「さて……せっかくの休息日だしいろいろ見て回るとするか」スタスタ
ローガン「フッ、男二人というのも寂しいものだがな」スタスタ
エバンス「いやまあ……ちょっと前にイリスちゃんと遊郭に入っちまってさ。女子と二人で出かけるのはちょっと気まずいっつーか……」
ローガン「……もしかして思春期か?」
エバンス「ばっ、そんなんじゃねえよ! 俺ァもう23だぞ!?」
ローガン「フッ、そうか」
エバンス「あ、適当に流しやがったな!」
ローガン「この話題を掘り下げると面倒なことになりそうなのでな」スタスタ
エバンス「……それもそうだが!」スタスタ
◇
―トウゲン宿場町
鍛冶屋
トンッ カンッ トンッ カンッ
エバンス「お、ここは鍛冶場か」
ローガン「そのようだ。奥から鉄を打つ音が聞こえてくる」
店番「らっしゃい。あんたら冒険者かい?」
エバンス「……まあ似たようなもんだ。ここは販売もしてるのか?」
店番「おう。完全受注生産の一品物しか売らねえけどな」
ローガン「ほう……」
店番「値はかなり張らせてもらってるが、質は保証すんぜ。金次第だが、どうでい」
トカゲ斬り「」ボロ…
魔銀の剣「」ボロ…
店番「あんたらの得物も随分くたびれちまってんな。すぐにダメになることもねえだろうが、打ち直すなら早い方が良いぜ?」
ローガン「……悪竜の鱗は、我らの武器を大きく損じた。トカゲ類を斬ることに特化した、新品のトカゲ斬りでさえこの有り様だ」
エバンス「おう……。浮島でせっかく直してもらったってのに、俺の魔銀の剣もこんなんになっちまった……」
ローガン「私の鋼魔法による補修では限界がある。小遣いの限界まで出して、打ち直してもらおう」
エバンス「懐は痛いが仕方ねえ。剣士の宿命だ」
チャリンチャリン
店番「あいよ! 注文入ったぜおっさん!」
筋骨隆々のハゲ鉢巻職人「ああん?」ヌッ
- 962 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:35:28.24 ID:26zkgBTp0
- トカゲ斬り「」ポン
魔銀の剣「」ポン
ハゲ鉢巻職人「ほう……良い呪気じゃねえか。竜鱗を斬ったのか」
ローガン「なんと……そんなことがわかるのか」
八本足のさらし美女職人「たりめェよ。剣の記憶ぐれェ読み取れて当然でィ」ヌッ
エバンス「うおっ!? アンタ誰だ!?」
ハゲ鉢巻職人「土蜘蛛……何の用だ」
さらし美女職人「んな面白ェ剣を二本とも独り占めしようったってそうはいかねェって話よ。一本寄越しな」
ローガン「……どういうことだ?」
ハゲ鉢巻職人「……こいつも職人だ。俺の方が強ェがな」
さらし美女職人「抜かせ、百年も生きてねェガキがよ」
ハゲ鉢巻職人「生き恥晒した年数自慢か? タコ足のタコ女が」
さらし美女職人「蜘蛛だっつの!! 土蜘蛛でィ!!!」
店番「ああ、始まっちまった……。あんたら、悪いけどどっちかに一本づつ渡してくれっかい? 俺の見立てじゃ両者の腕は五分だからどっちにしても悪いようにはなんねェよ」
*
ローガン「というわけで私が筋骨隆々のハゲ鉢巻職人殿に剣を託し――」
エバンス「俺は八本足のさらし美女職人に剣を任せることとなった」
トカゲ斬りを打ち直した結果
↓1コンマ
01-60 蜥蜴斬り
61-90 蜥蜴一文字
91-00 羽々斬
魔銀の剣を打ち直した結果
↓2コンマ
01-60 魔銀の刀
61-90 常闇虎徹
91-00 地薙
- 963 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 23:36:03.84 ID:i6p1KqNH0
- あ
- 964 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/08(土) 23:36:50.20 ID:C0HcgCL2o
- よー
- 965 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:50:56.95 ID:26zkgBTp0
- 蜥蜴一文字「」ポン!
ローガン「おお……!」
ハゲ鉢巻職人「……勇者の聖剣は超えられなかったが、それなりの業物には仕上げたつもりだ」
ローガン「かたじけない。使わせて頂こう……!」
ハゲ鉢巻職人「……あと、これは余談だが……刀身の内から、大事に使われ、手入れされているという声が聞こえた。これからも大事に使うのが良かろう」
ローガン「……わかった。肝に銘じよう」
◇
魔銀の刀「」ポン!
さらし美女職人「はいよ!」
エバンス「おお……! めちゃくちゃ格好良いぞ!」
さらし美女職人「勇者の聖剣ほどじゃねェが、打てば斬れる程度の業物にはしたぜ」
エバンス「ありがてえ!」
さらし美女職人「魔銀は良い金属だ。あとは活かすも殺すもてめェ次第。どう使おうが勝手だが、剣に恥じることだきゃすんじゃねェぞ」
エバンス「おう……わかってるさ」
☆ローガンが蜥蜴一文字を装備しました
☆エバンスが魔銀の刀を装備しました
◆
- 966 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/08(土) 23:56:25.21 ID:26zkgBTp0
- というわけで本日はここまでとなります
デロデロ世界についての思索を深めたり、ユキママといっしょにスムージーを飲んだり、剣を打ち直したりして各々の休息を過ごすクロシュ一行。ひとときのお休みに安らぐあかちゃんスライムは、次なる戦いに備えて英気を養う――
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 00:16:25.93 ID:4vfXZSqD0
- 乙です
道具の売却でイリスに関する道具が結構あったな。売却時は、イリスと一緒に道具屋に行くかイリスに使わない道具はあるか確認しないと道具の売却はできないそうだね。
- 968 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 00:29:20.33 ID:X6NRh7y9O
- 乙
巻き貝かぶってタニシごっこしてるクロシュちゃんかわいい
シズクちゃんとの意見の違いでデロデロになったのにスムージー飲んですぐご機嫌になってるクロシュちゃんもかわいい
- 969 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 11:36:56.25 ID:UrVI/RwWo
- 乙です
みんなでデロデロ思想もアップデートというか軟着陸出来るようになれるか
- 970 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 14:57:11.58 ID:RiJSf1i90
- パーティメンバーが大切にしている道具は、本人確認の有無に関わらず基本的に売却不可です。例えイリス氏を道具屋に連れて行っても魔導飯盒などを売れるようになるわけではないのでご注意ください。また本作では所持重量によるデメリットなどはなく、今のところお金に困っているわけでもないため、現状所持品を売却するメリットはほとんどないと思われます
クロシュ氏は時々大きな巻き貝をかぶってタニシごっこをしているようです。お絵かきの題材でも貝類が選ばれることが多く、クロシュ氏は貝類全般が好きなようです
そしてクロシュ氏はシズクちゃんと意見が違ったことにショックを受けてデロデロになってしまいましたが、スムージーを飲んですぐに持ち直せたようです。やはりおいしいものを食すのが一番良いのかもしれません
恐らくクロシュ氏には、同じスライム類ならきっと賛同してくれるという無自覚な甘さがあったのでしょう。しかしこの意見の相違は、デロデロ思想を見つめ直す良い切っ掛けとなり得るかもしれません。多少力を付けたとはいえクロシュちゃんはまだまだあかちゃんスライムなので、温かく見守って差し上げるのが良いでしょう。果たしてクロシュは、誰もがしあわせになれる理想の世界を思い描くことができるのか――
- 971 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 14:57:56.65 ID:RiJSf1i90
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在5日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[11/16] 魔法[03/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[10/16] 魔法[01/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
……………………………………………………………………………………
- 972 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 14:58:41.88 ID:RiJSf1i90
- ―朝
旅館雪解け 客室
チュンチュン
妖精「〜〜♪」
ジョウロ「」シャワシャワ
精霊樹の苗木「」ピョコン
小さな赤雷球「〜〜」パチパチ
妖精「……最近精霊樹の生育が早くなったなあ……。雷が落ちると土壌の栄養が潤うけど、もしかしてこの雷球もそんなような効果をもたらしてくれてるのかな?」
小さな赤雷球「〜〜」パチチッ
精霊樹の苗木「〜〜」ワサワサ
妖精「……どうも本人たちはその認識みたい」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
スライム触腕「」モニョニョ ツンツン
小さな赤雷球「〜〜!」パチチチッ
感電スライムクロシュ「〜〜っ!」モニャニャ! ビリビリビリ
妖精「なにしてるの……」
オノゴロ諸島滞在5日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 973 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 14:58:53.83 ID:7zvPrmFe0
- みんなで和服体験
- 974 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 15:00:13.11 ID:4vfXZSqD0
- 老店主が刀の素振りをしている所を発見。老店主の提案で老店主VSエバンス&ローガンの模擬戦をする
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 15:02:14.81 ID:UrVI/RwWo
- ユキ母に習ってふぶき習得に挑戦するミスティ
- 976 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 15:35:11.48 ID:RiJSf1i90
- ―旅館雪解け 屋外演舞場
老店主「フンッ、フンッ」
刀「」ブンッブンッ
シズク「……あれ? おじいさん、今度こそ北方開拓に行ったんじゃ……?」モニョニョ
老店主「今度は刀を忘れたから取りに来た! ついでに素振りをしている!」
シズク「ええ〜!?」
ユキ母「あらぁ……ボケてきちゃったのかしら……」
老店主「ボケてなどおらん! この太刀筋を見よ!」ザッ
刀「」シュビッ
エバンス「良い音が聞こえると思ったが――」
ローガン「そういえば元剣士だったか、ここの主人は」
老店主「おうお前ら! ちょいとボケ防止の運動に付き合ってくれや!」
エバンス「運動って具体的に何だ?」
老店主「二人まとめてかかってこいってことよ!」
エバンス「ええ……」
ローガン「ううむ……」
ユキ母「はあ……仕方ないわねえ。私がおじいちゃん側に立ちますから、それでどうでしょう?」
老店主「おおい!? 女が男の勝負に――」
ユキ母「いつまでも若者のつもりでいないでくださいね」ジト
老店主「……わぁったよ。つーわけで悪いがこれで頼むぜお前ら」
エバンス「お、おう」
――模擬戦闘開始 老店主、ユキ母――
↓1コンマ
01-60 敗北
61-90 勝利
91-00 会心
- 977 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2025/03/09(日) 15:35:47.87 ID:DCx8xjVJo
- ほい
- 978 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 16:26:27.60 ID:RiJSf1i90
- 吹雪「」ビュオオオオッッ
飛び交う刃物「」ヒュンヒュンヒュンッ
ガギンッ!! ギンギンッ!!
ドッギャァァァァンッ!!!!
クロシュ「わわ……!?」トテトテ
妖精「何の騒ぎ!?」パタパタ
ミスティ「何よこれ!?」トタトタ
イリス「演舞場で……何が起きてるの!?」トタトタ
シズク「あ、ええと……模擬戦が……」モニョニョ…
◇
――戦闘終了――
ユキ母「こ、降参降参〜! 女の子相手にそんなに真剣にならないで〜!」
老店主「いつつ……子って歳じゃねえだろうがよ」
ユキ母「……そろそろ永眠の時間じゃない? おじいちゃん」
老店主「悪かった」
エバンス「はあ、はあ……でも実際真剣にならざるを得なかったぞ……!」
ローガン「うむ……激しい吹雪の中で四方から飛来する刃物を避けながら戦うなど、悪夢かと思ったぞ……」
ユキ母「でも凄いわねえ。手練れなのはわかってたけど、私たちを負かしちゃうほどだったなんて」
老店主「へっ、歳は取りたくねえもんだな」
シズク「……それよりおじいさん……北方開拓の方は良いんですか……?」
老店主「……はっ!? そんじゃあ後は頼むぜお前たち! じゃあな!」シュバッ
エバンス「おいおい元気だな……」
ローガン「フッ……長生きしそうな老人だ」
☆模擬戦に勝利し、エバンスとローガンが剣経験を2、魔法経験を1得ました
・老店主が北方開拓に向かいました。以後自由行動等で会うことはできません
◇
- 979 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 16:27:14.45 ID:RiJSf1i90
- ―屋外演舞場
ミスティ「……すごかったわ……」
ユキ母「あら、ミスティちゃん見てたのね」
ミスティ「はい。あの……やっぱり、私にはあれほどの吹雪は……」
ユキ母「やってみなきゃわかんないわ。試しに少し練習してみない?」
ミスティ「……ユキのお母さんが、そう言うなら……」
*
雪の旋風「」ヒュオオオオオッッ
イリス「おお、寒い……!」
妖精「とか言いながら目をキラキラさせてるじゃん」
イリス「だってユキちゃんのお母さんの吹雪魔法だよ! 私は氷属性が使えないけど、見ておきたいものがたくさんある!」
妖精「まあ、本場の雪女の魔法なんて滅多に見れるもんじゃないから研究したい気持ちはわかるけどさ」
シズク「さ、さむい……凍っちゃいそう……」カチコチ
スライムクロシュ「!」ピコン!
炎スライムクロシュ「!」ポン! チリチリ
シズク「わあ!? クロシュちゃんがあつあつになっちゃった……!?」
炎スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ チリチリ
シズク「うん……えへへ、あったかいよ。クロシュちゃん、焚き火みたい」
炎スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
イリス「うう〜本格的に寒くなってきた! 私も暖を取らせてもらって良いかな? クロシュちゃん」
妖精「私も。良いよね?」
炎スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
↓1コンマ
01-70 吹雪習得、魔法経験+1
71-90 ホワイトアウト習得、魔法経験+2
91-00 広範囲瞬間凍結習得、魔法経験+4、氷属性レベル+1
- 980 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/09(日) 16:33:24.16 ID:Ph680aA+0
- あ
- 981 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 17:23:09.22 ID:RiJSf1i90
- 雪の旋風「」ヒュオオオオ――
ユキ母「そう、自分の領域を広げるように――」
ミスティ「……」
ヒュオッ―
吹雪「」ビュオオオオッ!!
ユキ母「! 良いわ、その調子!」
ミスティ「……」
吹雪「」ビュオオオオオオオッ!!
◇
ミスティ「……ふう。コツは掴めた気がするわ……」
ユキ母「とっても良かったわ! ユキが絶賛したのも納得の腕前よ。人間の氷魔法使いに、雪女の吹雪を起こせる人はほとんどいないもの」
イリス「……終わった?」ビショビショ
妖精「終わったみたい」ビショビショ
ミスティ「……なんでそんなに濡れているの?」
炎スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ チリチリ
シズク「えっと、クロシュちゃんがアツアツで、吹雪が水になっちゃったから……?」
ユキ母「まあ……! それじゃあみんな温泉で温まって、お着替えしなきゃ! 風邪を引いてしまうわ!」
☆ミスティが吹雪を習得し、魔法経験を1得ました
◇
- 982 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 17:23:37.33 ID:RiJSf1i90
- ―旅館雪解け 衣装室
大きなタンス「」ポン
イリス「わあ、大きなタンス!」
ユキ母「遠慮せず好きな服を選んでね」
シズク「着付けはわたしと雪女さんがお手伝いいたします!」
クロシュ「シズクちゃんは……着ないの……?」
シズク「えっと……わたしが着ると、どんなに気を付けても、ちょっと水が染みちゃうし……」
クロシュ「!」ピコン!
竜珠の大杖「」ポン!
幼女シズク「んわっ!?」ポン!
ユキ母「まあ! シズクちゃんが人の子みたいになっちゃったわ!」
クロシュ「んへへ……これで、たぶん大丈夫!」
幼女シズク「わ、わ……で、でも……わたし、いいのかな……?」
ユキ母「いいのいいの! 前からシズクちゃんにも着せてあげたいな〜って思ってたんだもの。これを機にお洒落してみましょ?」
幼女シズク「は、はいっ……!」
◇
羽衣妖精「へえ〜こんな衣装もあるんだ……。ひらひらで悪くないかも……」ヒラヒラ
星座柄和服イリス「わあ、妖精さんかわいい! 天女さんみたいだよ!」
雪柄和服ミスティ「イリスも似合っているわ。オノゴロ風でありつつ、星魔法使いらしさが感じられる」
ユキ母「ミスティちゃんも似合ってるわよ〜。ふふ、雪女って言い張れば通じるんじゃないかしら」
水玉柄和服幼女シズク「……へ、変じゃないかな……?」モジモジ
デロデロ柄和服クロシュ「うん……変じゃない……!」
妖精「ふふ、あなたたちも似合ってるじゃない」
ミスティ「和服って綺麗で大人っぽい印象だったけれど、小さい子が着るとかわいいわね」
イリス「クロシュちゃんの和服……ちょっと面白い絵柄!」
ユキ母「スライムをモチーフにした絵柄だそうよ。スライムが好きな人がデザインしたのかもしれないわね」
◆
- 983 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 19:59:17.71 ID:RiJSf1i90
- ―オノゴロ諸島トウゲン温泉 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の大杖 防:竜のエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:蒼き星の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:氷の短刀 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:蜥蜴一文字 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:オリハル鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の刀 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*6 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 闇の欠片 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 フリルワンピ水着 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 フメイとアリシラの人形
魔導飯盒 ガラスのザリガニ メルルの帽子
妨害魔力波発生装置 踊り子の双剣 溶岩石のアミュレット
属性大全 サボテンドラゴンの花 太陽のメダリオン
魔王図鑑 精霊のローブ 暗黒優待券
氷精の魔導書 精霊樹の杖[改] 冒険者証(ランク1)
ブラッドワイン*3 大魔女帝国渡航権
マッスルワイン*1 かたたたきけん
吸血鬼殺ワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
魔術書「正負の属性」 風船印のパラシュート
吸血鬼の日焼け止め ラティア勲章
日蝕の傘 ユーシリア王家の紋章
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石
晴れ乞い傘
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[04/06]
・イリス 杖術[02/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[05/16]
・ローガン 剣技[13/16] 魔法[04/08] 防御[02/08]
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[02/08]
……………………………………………………………………………………
□オノゴロ諸島 トウゲン温泉〜他
国政区:御所、審議場、武家道場、蔵書庫、神社、他
温泉街:広場、茶屋、お土産屋、湯治場、露天風呂、足湯、他
宿場町:旅館、市場、食事処、酒場、遊郭、鍛冶屋、冒険者ギルド、他
街の外:田園、農村、山々、他
沿岸部:漁場、漁村、港、他
- 984 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/03/09(日) 19:59:51.61 ID:RiJSf1i90
- ―朝
旅館雪解け 客室
コンコン ピラッ
妖精「ん……?」
人型の紙「」ヒラヒラ
妖精「あっ!」
イリス「そのオフダは――まさか!」
ミスティ「公家のイヨ!」
人型の紙「朝早くに失礼。返事が遅いのでこちらから伺わせて頂きました」
妖精「あ、ああ……ごめん、期限の指定とかなかったからちょっと先延ばしにしちゃってて……」
人型の紙「……例の件は、受けないということでよろしいですか?」
妖精「あーいやえっと、そうでもないというか……」
イリス「初めまして、イヨさん。えっと……私たちは、暗殺には反対です」
人型の紙「やっぱり受けないってことじゃないですか」
イリス「あ、いやでもその……事態をこのままにしておきたいわけでもないんです! 暗殺以外の方法で姫巫女さんをどうにかする方法を模索してて、ですね……」
人型の紙「……その方法の目処は立っているのですか?」
イリス「い、いやあ……それは、その……全然立ってないんですけど……」
人型の紙「はあ……これまでに多くの国を救ってきたという噂は誇張されたものだったのですね……」
妖精「あー……確かに問題解決の手助けはしてきたけど、私たちの力だけで国を救ってきたわけでは決してないから、その噂は実際誇張されたものだと思う。あんまり期待されても困るよ……」
人型の紙「……そうですね。すみません」
ミスティ「でも、暗殺以外の平和的な手段で解決したいと思っているのは本当よ。聞くところによれば、あなただってできればそんな方法は取りたくないのでしょう? 手を取り合うことはできないかしら」
人型の紙「……時間的猶予があるなら、あなたたちと共にゆっくり平和的な手段を探すことも考えられました。しかしそうも言っていられないのです……。あなたたちは聞いたことがありませんか? 反朝廷勢力の話を」
イリス「! はい……噂程度ですけど」
人型の紙「反朝廷勢力は、現朝廷の破壊を目論む危険な者たちです。それの動きが、最近にわかに加速し始めているのです」
妖精「ちょ、ちょっと待って。姫巫女を暗殺なんてしたら間違いなく混乱が起こるだろうし、その反朝廷勢力を勢いづけちゃうんじゃないの!?」
人型の紙「……姫巫女は反朝廷勢力と繋がっています」
イリス「!!」
ミスティ「!!」
妖精「!!」
スライムクロシュ「?」
人型の紙「姫巫女が指導者なのか、それとも操り人形なのかはわかりません。しかし既に証拠は掴んでおります。先日、姫巫女が放ったオフダが反朝廷勢力のアジトの一つへと入っていくのを私のオフダが目撃、記録しました」
妖精「ま、まさか……本当に、そんなことが……」
人型の紙「姫巫女の暗殺に成功したら……私の友人に朝廷軍の中将がいるので、緊急事態として彼女に軍の指揮権を委任します。実際の指揮能力は少々不足しているところもありますが……少なくとも、オノゴロを破壊しようとしている者が全権を握っている状況よりは遥かに良いはずです」
イリス「いや、まあ……それは、そうなのかもしれませんけど……」
人型の紙「……明日の朝、もう一度問いに来ます。それまでにご決断ください。我々としても……多少誇張されたものと言えど、国を救って回っている英雄たちの助力があれば、心強いのです」
妖精「……わ、わかった」
人型の紙「申し訳ありませんが、よろしくお願いします。それでは失礼します……」
人型の紙「」ヘタッ
妖精「明日か……あんまり時間がないなあ……」
イリス「ど、どうするの?」
妖精「……今日中にできる限りのことをして……それで、決めよう……」
ミスティ「わかったわ……。でも今回は……本当にどうすれば良いのかわからないわね……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
オノゴロ諸島滞在6日目です。明日の朝、イヨに方針を伝える予定です
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