【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5

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570 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/08(土) 19:48:57.47 ID:UIPZudjy0
ローガン達 ローガンの家族の墓参りに行くと先にマーズが墓参りしていた。(たまに亡くなって騎士関係者に墓参りしている)
571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/08(土) 19:49:07.95 ID:ujJXcY67o
むしろ騎士団も魔族も誰も彼も義勇軍を募って今日悪竜を征伐しにいく
572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/08(土) 19:49:08.17 ID:NjL7ITcE0
王妹とパティがけんかするのを阻止
573 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 20:12:33.76 ID:DkqjKCqF0
―司書室

 オオキイユーシリアカボチャ「」ドン

イリス「……とりあえず、今はこの大きなカボチャを使って美味しいものでも食べましょう!」

エバンス「賛成だ! 腹が減ってちゃ名案も浮かばねえ!」

クロシュ瓶「〜〜!」モニョニョ!

パティ「キッチンは好きに使ってくれて良いわ。何か必要なものがあれば言って頂戴」

 ☆オオキイカボチャは自動的に選択されます

↓1〜2 追加の食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、ウナギ、アークサーモン
野菜:野草、ノラ豆、ゴボウの根っこ、レタス、マンドラ大根
穀物:モチモチ米、パン小麦、ヤマイモ、甘もろこし、ナッツ
果実:どんぐり、リンゴ、アボカド
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、上白糖、香辛料
574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/08(土) 20:13:47.34 ID:NjL7ITcE0
アークサーモン マンドラ大根
575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/08(土) 20:15:53.93 ID:BbebttF5o
サワガニ リンゴ
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/08(土) 20:16:48.90 ID:R2KS1O2YO
トリ肉、甘モロコシ
577 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 21:14:47.58 ID:DkqjKCqF0
 大根とアークサワガニのカボチャスープ「」ポン!
 リンゴの切り身「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜!!」モニョニョニョ!!

イリス「大根とアークサーモンとサワガニも一緒に煮込んで、美味しいカボチャスープにしました! デザートにリンゴもあります!」

エバンス「オノゴロではカボチャスープのことをホウトウって言うらしいぞ!」

パティ「全然違う……ミソも麺もないこのスープはほうとうとは異なるものよ……」

エバンス「えっ違うのか!?」

ミスティ「ユーシリアでもアークサーモンが獲れるのね」

パティ「アークサーモンは広大な海と内陸部の川を往来する回遊魚。ユーシリアの漁港ではどこでも大体獲られているわ。オノゴロの方でもよく獲れると聞くから、本場のほうとうにも入っているかもしれない」

ローガン「パティ殿はほうとうがお好きなのですか?」

パティ「私は正しい知識が好きで、間違った認識が嫌いなの」

 *

スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョモニョ モグモグ

ミスティ「美味しい……温まるわ……」

ローガン「うむ……。体の奥底から力が湧いてくるかのようだ」

エバンス「よし! やっぱり美味いもん食うのが一番だな!」

イリス「ふう……。クロシュちゃん、どう? 美味しい?」

スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョニョ

妖精「美味しいって。元気も出たみたい」

イリス「良かった!」

 ☆美味しいものを食べてクロシュのメンタルが回復しました
 ☆明日の終わりまで、戦闘コンマに+20の値が加算されます

 ◇
578 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 21:56:48.77 ID:DkqjKCqF0
―ユーシリア帝都 郊外
 墓地

カラス「カー、カー」バササッ

ローガン「……!」

マーズ「……ローガンか」

ローガン「マーズ指揮官……。なぜここに……」

マーズ「たまに、殉職した騎士や守れなかった者たちの墓参りをしているのだ。お前もたまには……自分の家族の墓参りくらいしに戻って来い」

ローガン「……返す言葉もございません」

マーズ「まあ、今日ここに来ただけでも一歩前進だがな。それとも……何かの決意でも固めに来たか?」

ローガン「!」

マーズ「死を覚悟した鬼人の如き形相だぞ。自分ではわからんか」

ローガン「……それを言うなら……指揮官殿も似たような顔つきです」

マーズ「何……?」

ローガン「明日……精鋭を率いて北の鉱山へ向かわれるのですか」

マーズ「……どこでそれを聞いた」

ローガン「宰相殿より。我々には、この帝都の防衛を依頼されました」

マーズ「……なるほど。受けたのか、その依頼は」

ローガン「……当日の判断でも構わぬとのことだったので、まだ保留しております」

マーズ「そうか」

ローガン「………指揮官殿。先に謝っておきたい」

マーズ「何だ」

ローガン「世界樹の光は私が頂く。悪竜も私が殺す。騎士団の出番はありませぬ」

マーズ「なんだと?」

ローガン「騎士団は明日、国家の防衛に全力を注ぐのがよろしいと宰相殿にお伝え――」


妖精「ローガンっ!!!!」パタパタパタッ

クロシュ「ろ、ローガンさん……!!」トテトテトテ


ローガン「なっ!? 妖精くんと、クロシュくん……!?」


妖精「ちょっと心配になって後をつけてみたら……! なに勝手に一人で死のうとしてんの!!?」パタパタッ

ローガン「いや……死のうとしているわけでは……」

妖精「じゃあこれは何!?」スッ

 ローガンのポケットから覗くアボカドスムージー「」ポン

ローガン「……これは、だな……デザートに……」

妖精「ばかっ!!! 一人で死のうとなんてしないでよっ!!!!」

クロシュ「……」オロオロ

ローガン「ぬう……」


マーズ「クク……ローガン、愛されているな」

ローガン「茶化さないで頂きたい。彼女たちは……」

マーズ「一人で死にに行くのはやめておけ。こういう言い方はあまり好きではないが……お前の妻子も、それは望まんはずだ」

ローガン「……」

マーズ「明日の防衛については、私としても前向きに考えて頂けると助かる。ではまた」スタスタ

 *
579 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 21:57:15.06 ID:DkqjKCqF0

妖精「で、何か言い訳はある?」

ローガン「……この毒が決まれば、私一人でも殺れる可能性がある。そう判断した」

妖精「効かなかったらどうするつもりだったの!」

ローガン「………」

妖精「はあ……らしくないよ。そんな分の悪い賭けに突っ込むなんて」

ローガン「だが、悪竜との戦いは危険だ。私としては、君たちを巻き込む方がよほど――」

クロシュ「んーん……。みんなで行った方が……勝てる……!」

妖精「ほーら、クロシュでさえわかる簡単な話だよ。ローガン、あかちゃんスライムよりバカになっちゃった?」

ローガン「むむ……」

妖精「そうと決まれば準備しようか」

ローガン「む……? 準備とは……」

妖精「倒しに行くんでしょ? 悪竜を」

ローガン「!? いや、確かにそのつもりだったが――」

妖精「なら今日行こう。世界樹の光がこっちの手にあれば、明日何が起きても対処しやすいし」

クロシュ「うん!」


「話は聞かせてもらったぜ!!」ザッ


クロシュ「!?」

妖精「えっ誰!?」

ローガン「その声は――」


ノエル「悪竜殺しの強行軍、このノエル・リバーも――」

ミント「われも行く〜!!」ピョン!!


クロシュ「わ!」

ローガン「ぬ!?」

妖精「ミント!?」


ノエル「ちょ、何だこのガキは!?」

ミント「正義の小鬼ミントさまが、へっぽこ騎士に代わってこの国を救ってやるのだ!!」

 ☆魔法騎士ノエル・リバーが強行軍に加わりました
 ☆ミントさまが強行軍に加わりました

 ◇
580 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 21:57:56.87 ID:DkqjKCqF0
―司書室

妖精「というわけで、今日の内に鉱山に行って決着を付けるよ」

ミスティ「わかったわ」

イリス「実はそうなるかもって思って準備してたんだ」

エバンス「ははっ、イリスちゃんの勘が当たっちまったな」

ローガン「君たち……」

エバンス「旦那よお、水臭いぞ。俺たち仲間だろ?」

イリス「そうですよ! 私たち一蓮托生なんですよ!」

ミスティ「……ローガンさん、前に私の復讐に付き合ってくれようとしたでしょ。だったら私たちにも付き合わせなさいよ」

ローガン「……それでは……背中を任せても、良いだろうか……?」

ミスティ「当たり前でしょう。そうさせろと言っているの」

クロシュ「うん……!!」

ローガン「すまぬ……! 恩に着る……!!」


ノエル「はっはっは、ローガンお前随分良いパーティじゃねえかオイ!」バシッ

ローガン「フッ……私には勿体ないほどだ」

ミント「じゃあわれと入れ替わって!!」

ローガン「それはだめだ」

ミント「ケチ!! ケチジジイ!!!」


イリス「……こ、この子は?」

妖精「付いてくるって……」

エバンス「ええ? 大丈夫なのか?」

ミント「むう? お前たちいまわれをばかにしたか?」ヌッ

エバンス「いや、だってなあ……」

 ポンッ!

オオキイデカムカデ「」ワシャワシャ!!

エバンス「うおおぎゃあああああ!!?!?」

イリス「うわあああ!!? ミントちゃんがでっかいムカデに変身してエバンスさんにのしかかった!!!」

ミスティ「ぞっとするわね……」

妖精「まああんな感じで……たぶん私たちにも引けを取らないくらい強いみたいだから……」

 *

パティ「なるほど……今日鉱山に向かうのね。一見無茶にも思えるけど、むしろ一番良いタイミングかもしれないわ」

妖精「うん。他にも一緒に来てくれそうな人っていないかな?」

パティ「声をかけてきてみるわ。少し待っていて」


↓1コンマ
01-10 +ロシュ
11-20 ↑+ルクリリ
21-40 ↑+アル
41-60 ↑+ヒューベルト
61-80 ↑+エルザ
81-90 ↑+パティ
91-00 ↑+エリオス
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/08(土) 22:00:07.42 ID:9azwmwako
みんな来い!!!
582 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 22:35:50.24 ID:DkqjKCqF0
ロシュ「クロシュちゃん! わたしも行くよ!」ピョンッ

クロシュ「わあ……!」

妖精「王宮の仕事は大丈夫なの?」

ロシュ「分体を残してあるから、全然大丈夫!」

 ☆森スライムのロシュが強行軍に加わりました

 *

ルクリリ「ローガン隊長……! 私もお供致します!!」

ローガン「ルクリリくん! しかし……危険な戦いとなるのだぞ」

ルクリリ「承知の上です……! 私……もう、ローガン隊長を一人にはさせません!」

ローガン「……わかった。それと、私はもう隊長ではない。呼び方は変えた方が良かろう」

ルクリリ「えっ……で、では……ローガン様……?」

ローガン「なぜそうなる」

 ☆魔法騎士ルクリリ・メウスが強行軍に加わりました

 *

アル「聞いたよ。悪の親玉をぶちのめしに行くんだって?」ヌッ

クロシュ「わっ!」

妖精「どこから出てきたの!?」

アル「まあまあどこで良いじゃん。私にも参加させてよ」

ミント「アネゴも来てくれるの!?」

アル「そうだよ。嬉しいだろ?」

ミント「うん!!!!」

ローガン「……失礼だが、君は?」

アル「ん? ただの貧民だよ」

 ☆アネゴのアルが強行軍に加わりました

 *

ヒューベルト「話は聞かせていただきました。悪竜を討滅しに行くとか……」

イリス「ヒューベルトさん!」

ヒューベルト「憎しみを生み出す根源たる悪竜を許すわけにはいかない。魔族の代表として、私も同行させて頂きたい。構いませんでしょうか?」

エバンス「おお、もちろんだぜ!」

ヒューベルト「では共に参りましょう。真なる巨悪を討つ為に――」

 ☆雷鳥のヒューベルトが強行軍に加わりました

 *
583 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 22:36:43.15 ID:DkqjKCqF0
―北ユーシリア平原 空


 ヒュオオオオ――…

風船気球クロシュ「」フヨフヨ モニョモニョ


ロシュ「わああああ〜!! クロシュちゃんすごい〜!!」ピョンピョン

ノエル「き、気球になるなんてアリか……!?」

ヒューベルト「これは……卓越したスライムの力……!」

アル「ミント並にズルい能力だ……」

ミント「よ〜しじゃあわれも――」ピョンッ

 ポンッ!

オニヤンマミント「」シュバッ

風船気球クロシュ「〜〜♪」フヨフヨ モニョモニョ

オニヤンマミント「〜〜♪」シュババ


妖精「大きなオニヤンマの姿で並走してる!」

ミスティ「ふふ、なんだか楽しそうね」



ルクリリ「……美しい景色ですね……ローガン様……」

ローガン「うむ……」

ルクリリ「……守りましょう。私たちで、悪竜を討って……」

ローガン「うむ……」

ルクリリ「……」



エバンス「あ〜……」

イリス「ローガンさん……」

ノエル「まあ仕方ねえんだ。あの二人が噛み合わないのは今に始まったことじゃねえし……」

 ◇
584 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 23:00:24.63 ID:DkqjKCqF0
―ユーシリア鉱山 入口

風船気球クロシュ「」フヨフヨ トスッ

 デロデロ…ポン!

クロシュ「ん……」スト

ロシュ「クロシュちゃん、お疲れさま……!」

ミント「お空を飛ぶのすっごい楽しかった〜!」

ヒューベルト「疲れてはおりませんか?」

クロシュ「へいき……! カボチャスープ、美味しかったから……!!」

イリス「ふふ、良かった!」


アル「さて、そんでこれが――」


 坑道の入口「」ゴゴゴゴゴ


ノエル「鉱山の入口ってわけか……!」

ミスティ「……ここからでも強烈なプレッシャーを感じるわ……。悪竜がいるのね、この奥に……」

妖精「そして、世界樹の光もね。でもこの感じは……もしかしたら……」

ローガン「もしかしたら?」

妖精「……悪竜は、世界樹の光を喰らっていないのかも。悪竜のプレッシャーと世界樹の光の波長はそれぞれ別個に感じられる」

エバンス「おっそれならあるんじゃないか!? 勝機ってやつが!」

妖精「もちろんそうでなくても勝つ気ではいたけど、喰らってないのなら都合が良いのは確かだね」

ルクリリ「気を引き締めて参りましょう、ローガン様!」

ローガン「うむ……。あとルクリリくん……様付けはしなくても良いのだが……」

ルクリリ「私が付けたいんです!」

ローガン「そ、そうか……」

 ☆ユーシリア坑道に突入します
585 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/08(土) 23:00:53.04 ID:DkqjKCqF0
というわけで本日はここまでとなります。次回は久しぶりのダンジョン探索、ユーシリア坑道編となります

運命の12日目が目前に迫る中、起死回生の鉱山突入を選んだクロシュ一行。その勇気が吉と出るか凶と出るかは誰にもわからない。坑道の闇は暗く、深く。美味しいものを食べて元気になったあかちゃんスライムを呑み込まんとする大蛇の如く、大きな口を開いて獲物を待ち望んでいる。クロシュは、真なる巨悪を討つことができるのか――

本日は家に戻ったローガン氏が近所のフレンくんから事件の真相を聞いたり、パティ氏に対竜用のスムージーを作ってもらったり、オオキイカボチャスープを食べて元気になったり、ローガン氏が墓参りをしたらマーズ氏と会ったり、大勢の義勇兵を募ってユーシリア坑道に突撃することになったりしたようでした

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
586 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 00:22:39.49 ID:4q/3CHT9o
乙でした
クロシュメンタル何とかなっていよいよ悪竜戦…!
ローガンさんはまた捨て鉢症が再発しかかってるけど戻ってきてほしい
587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 00:42:48.23 ID:wqkBuF18o
悪竜運良く倒せても世界樹の光を宰相に横取りされる可能性あるよねこれ
鉱山に向かったの知られてるだろうし
588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 11:32:39.77 ID:EBnQ+w1SO
数の暴力こそ勝利への道
なおメゾンドクロシュ
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 12:29:09.64 ID:j2zmBlFw0
強行軍のメンバーはこんな感じかな
クロシュ、妖精、エバンス、ミスティ、イリス、ミント、ノエル、ルクリリ、アル、ヒューベルト、リチャード(悪竜討伐に協力すると言ってから)
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 15:40:27.25 ID:j2zmBlFw0
すいません>>589
あとローガンもそうですね
591 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 15:53:31.97 ID:b8LpKkr80
スライム類は美味しいものが大好きなので、美味しいものを食べれば元気になるようです
ローガン氏は死にたがる癖がありますが、今回の戦いで彼がどのような道筋を辿るかはまだわかりません。注視していくのが良いでしょう

悪竜をやっつけることができた場合でも宰相という脅威をどうにかできるわけではないので、その点についても考えていく必要があるかもしれません。実際、クロシュ一行が鉱山に向かったことは既に宰相の耳に入っている可能性は高いです

数の力は強いですが、クロシュの夢での戦いは相手が悪かったようです。それはいうなれば、水中でメガロザメを相手取るようなものでした。戦いにおいて数の利は大事ですが、地の利もそれと同じくらいに重要な要素なのでしょう

強行軍のメンバーには、さらに森スライムのロシュちゃんも含まれているようです。なお現状リチャード氏が影も形もないのは、>>1が忘れていたからです。申し訳ありません。恐らくすぐに合流することでしょう
592 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 15:54:28.36 ID:b8LpKkr80
リチャード「待たれよ!!」シュタッ

ローガン「む!?」

妖精「あっ」

リチャード「悪竜退治という大仕事にこの私を置いていくとは、むざむざ死ににいくようなものですな?」ニコニコ

ローガン「すまぬ、忘れていた……」

妖精「いや本当ごめん……。ていうかむしろリチャード的にはこんな危ない橋渡るのは大損なんじゃないの?」

リチャード「ハハハ、逃げ足には自信があります。ダメそうなら皆さんを置いて一人で逃げますのでご安心を」

ノエル「リチャード……相変わらずだな!」

リチャード「お褒めに預かり光栄です。さあ参りましょう、竜退治の伝説を創りに!」

 *
593 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 15:55:26.33 ID:b8LpKkr80
―ユーシリア坑道 踏破率[0/10] 持久力[10/10]

 ピチョン…ピチョン…

 折れたつるはし「」
 割れたヘルメット「」
 寂れた線路「」

洞窟トカゲ「」カサカサ


イリス「……なんだか、おどろおどろしいですね……」

ルクリリ「数年前までは盛んに採掘が行われていた場所なんですよ。悪竜が棲み着いてからは誰も出入りできなくなってしまったので、荒れ果てる一方です……」

ノエル「悪竜をブッ倒せば採掘も再開できるし、活気も戻るはずだ」

リチャード「その立役者となる英雄が我々というわけですな」ニコニコ


エバンス「そういえば、ここって空気は大丈夫なのか?」

アル「あ、それ私も気になるかも。毒ガスとか出てないよね?」

ローガン「この坑道が掘られて以来、酸欠や毒ガスによる事故は起きていない。恐らく大丈夫だろう」

妖精「少し淀んでるけど、空気の流れは感じられるよ。酸欠の心配はしなくて良いと思う」

ヒューベルト「妖精の方がいらっしゃると、こういう時に安心できますね」

妖精「検知器扱いは御免だよ」


ミント「おお〜! これかっこいい〜!」バッ
 錆びたつるはし「」シャキーン!

ロシュ「わわ……ミントちゃん、危ないよぉ」オロオロ

ミント「危なくないよ〜。そぉれ!」ブンッ!!

 岩盤「」ガギンッ
 へし折れるつるはし「」ボムギ

ミント「……折れちゃった」

クロシュ「わあ……」

ミスティ「馬鹿力ね……」


↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-30 踏破率+2、敵襲
31-50 踏破率+2、剛鉄のドリル (本日戦闘時、コンマ+20)
56-70 踏破率+2、パイルバンカー(任意ターン、コンマ+40)
71-90 踏破率+2、ステライト晶石(ボス戦闘時、コンマ+30)
91-00 踏破率+2、???
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 15:56:18.49 ID:PJxuiuRP0
595 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 16:12:51.70 ID:b8LpKkr80
―ユーシリア坑道 踏破率[2/10] 持久力[9/10]

 トコトコ…

ミント「おっ!」トテトテ

アル「ミント〜、遊びに来たんじゃないんだからフラフラしないの〜」

ミント「これ見てこれ見て!」ヒョイ

 剛鉄のドリル「」ギラン

ローガン「これは……! 岩盤を穿つ為の道具――ドリル!!」

リチャード「ほう……。機械都市の回転機構を参考にユーシリアの剛鉄で製造した、当時の傑作機ですな。しかし残念ながら回転機構が見当たりません……。それ単品では、ただのねじれた突起にしかなり得ない……」

ルクリリ「回転機構……あっ! ローガン様、その武器を見せてもらっても良いですか!?」

ローガン「む、これか?」

 鋼の回転ノコギリ「」ポン

ルクリリ「ふむふむ……ここの軸をこうして、こういう風に合わせれば――」

 剛鉄の回転ドリル「」ガシャコン!

ローガン「うおっ!? 私の回転ノコギリが……ドリルに変形した!?」

ルクリリ「即席のものですので、何度も使えばドリル部分は壊れてしまうと思いますが……本日中は保つかと思います。ローガン様、どうかお使いください……!」

ローガン「……わかった。ありがたく使わせてもらおう」ガシャコン!

ミント「む〜! われが見つけたのに〜!!」プンスコ

ルクリリ「ご、ごめんね。これあげるから」

 廃材で作ったミニドリル「」ポン

ミント「わあ〜! ありがと〜! ほめてつかわす!!」ピョンピョン

アル「悪いねえ騎士さん。うちの子がワガママ言って」

ミント「ワガママじゃないのだ!!」

 ☆ローガンが剛鉄のドリルを装備しました
  (本日戦闘時、コンマ+20)

↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-40 踏破率+2、敵襲
41-70 踏破率+2、パイルバンカー(任意ターン、コンマ+40)
71-90 踏破率+2、ステライト晶石(ボス戦闘時、コンマ+30)
91-00 踏破率+2、???
596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 16:15:37.83 ID:wqkBuF18o
597 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 16:31:16.86 ID:b8LpKkr80
―ユーシリア坑道 踏破率[4/10] 持久力[8/10]

 ピチョン…ピチョン…

イリス「……ん? この感じは……」

 鉱床「」ポン!

ミスティ「うわ! いきなり岩が生えてきたわ!」

妖精「これは……世界樹の光の影響だね。しかもこの岩……」

 鉱床「」キラキラ

イリス「星の力を感じる……! もしかして――」

妖精「ステライトみたい」

クロシュ「銀色のスライムちゃんと、同じちから……?」

妖精「そう。せっかくだし少しもらっていこう。使えるものはなんでも使わないと」

ミント「われが掘る!!」タタッ
 ミニドリル「」ドガガガッ

 ステライト晶石「」ポコン!

イリス「わあ、すっごい高純度!」

妖精「普通の環境じゃ、こんなに純度の高いステライトは滅多に形成されない。世界樹の光が落ちた影響で生まれた不自然な物質とも言える……。これは悪竜との戦いに向けて温存しておこう」

 ステライト晶石「」キラキラ

 ☆ステライト晶石を手に入れました
  (ボス戦闘時、コンマ+30)

↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-50 踏破率+2、敵襲
51-90 踏破率+2、パイルバンカー(任意ターン、コンマ+40)
91-00 踏破率+2、???
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 16:37:17.61 ID:PJxuiuRP0
599 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 16:59:55.63 ID:b8LpKkr80
―ユーシリア坑道 踏破率[6/10] 持久力[7/10]

 スタスタ…

ローガン「……む? これは、杭?」

 杭?「」ポン
 謎の射出機構「」ポン

リチャード「ほう! これはドリルでも砕けない岩盤を一挙に打ち壊すための大型杭打機――通称パイルバンカー!」

ローガン「パイルバンカーか……!」

ルクリリ「! ローガン様、そちらの盾を少しお貸し頂いてもよろしいですか……!?」

ローガン「ああ、構わないが……」

ルクリリ「では少しお待ちくださいね……。この部分にこうやって取り付けて……こうすれば……」カチャカチャ…

 灼鋼のパイルバンカー「」ガシャコン!

ローガン「おお……!」

ルクリリ「即席ではありますが、ローガン様の盾にパイルバンカーを取り付けさせて頂きました。元々の機構上連続使用はできないため、一発限りですが……ここぞという時にお使いください」

ローガン「わかった……!」ガシャコン!

 ☆ローガンがパイルバンカーを装備しました
  戦闘時、コンマ判定のレスにパイルバンカー≠ニ書き込むと、そのターンのコンマに+40が加算されます
  一度使うと壊れます

↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-90 踏破率+2、敵襲
91-00 踏破率+2、???
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 17:00:35.91 ID:MQVJwmUnO
601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 17:07:47.41 ID:wqkBuF18o
勝ったな
602 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 17:08:10.61 ID:b8LpKkr80
良いことがありそうです

↓1コンマ
01-33 レイ
34-66 フメイ&アリシラ
67-99 セイン
00-00 ???
603 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 17:18:24.73 ID:wqkBuF18o
戦力過多
604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 17:18:33.87 ID:4q/3CHT9o
605 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 17:37:02.07 ID:/GwFHQHwO
勝ったな、風呂入ってくる
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 17:41:29.95 ID:NNoVmZ/So
悪竜かわいそう
これ飲んで落ち着いて つアボカドスムージー
607 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 17:51:27.74 ID:b8LpKkr80
―ユーシリア坑道 踏破率[8/10] 持久力[6/10]

 スタスタ…

クロシュ「!」

セイン「久しぶりだ。クロシュとその仲間たち」スタスタ

イリス「セインくん!?」

妖精「うわ!? いきなり現れないでよ!?」

ローガン「君もここに来ていたとは」

セイン「ああ」

ルクリリ「お知り合いの方ですか?」

ローガン「うむ……。世界樹の光を狙う競争相手でもあるが……」

セイン「……それについてだが……今回は、世界樹の光を狙っているわけではない」

ミスティ「え、そうなの?」

セイン「今の僕は、お前たち以外の者に光が渡ることを阻止するよう命令されている」

妖精「じゃあ味方ってこと!?」

セイン「……全面的な味方というわけでもない。詳しくは僕も知らないが、上には上の思惑があるらしい。現状では、お前たちが光を星に還す支援をした方が得だと判断したのだろう」

イリス「そ、そうなんだ……」

エバンス「まあ協力してくれるなら心強いぜ!」

セイン「お前たちが来る前に竜を排除しておこうと思っていたが、二体もいるのは想定外だった。故にこうしてお前たちが来るのを待っていたというわけだ」

クロシュ「わあ……!」

妖精「流石のセインでも悪竜二体同時は厳しい?」

セイン「ああ。だがお前たちと共に戦えば、勝機はある」

 ☆勇者モドキのセインくんが強行軍に加わりました

 *

ロシュ「わあ〜、かっこいいお兄さんだねえ」

クロシュ「うん……!」

ミント「われの方がかっこいいのだ!!」

 キャッキャ

セイン「仲間がこんなにも増えていたとは……」

妖精「セインが初めて見る顔は全員悪竜討伐の為に集まった有志だよ」

セイン「そうだったのか」


↓1コンマ
01-10 踏破率+2、強敵
11-90 踏破率+2、敵襲
91-00 踏破率+2、???
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 17:54:50.15 ID:4q/3CHT9o
くっ同時討伐確定?か
まあセインくんいるなら単体だと囲ってボコって終わりそうだしな…
609 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 18:31:58.55 ID:b8LpKkr80
―ユーシリア坑道 踏破率[9/10] 持久力[5/10]

 スタスタ…

ジュエルマジロの群れ「ピャ!!」「ピャーッ!!」


イリス「わっ! あれは――」

妖精「ジュエルマジロ! 鉱物を好んで食べるアルマジロの一種だ!」

ノエル「チッ! ここが閉鎖されてから棲み着いたのか!」


星屑アリの大群「」ワシャワシャワシャ


ミント「わわあ!? アリだ!」

妖精「こいつらは星屑アリ! ジュエルマジロと同じく鉱石を食べる虫だよ! 時々ジュエルマジロと共生関係を築いてるって話だけど――」


ジュエルマジロ「ピャッ!!」ベチンッ
クロシュ「んわっ!」コテッ

星屑アリの大群「」ワシャワシャ
ロシュ「んわわ〜!」モニャニャニャ!


イリス「ああっクロシュちゃんとロシュちゃんが!」

ローガン「彼らの縄張りに入ってしまったようだ!」

セイン「追い払うぞ」スッ

 *

 ☆戦力差により判定なしで撃退に成功しました

 *

ジュエルマジロの群れ「ピャ〜ッ!!」ダダダッ
星屑アリの大群「〜〜!」ワシャシャシャッ


ロシュ「お、おわった……?」デロデロ…

イリス「うん、追い払ったよ! もう大丈夫!」

ロシュ「あぅぅ……ごめんなさい……わたし、お手伝いするために一緒に来たのに……」デロロ…

ミント「そういうこともある!!」

アル「ミントの言う通り。気にすることないって」

ロシュ「ありがと……」モニョニョ


スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ

ミスティ「……どっちを食べてるのかしら」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「両方だって」

 ☆持久力が2回復しました
  微かな星屑の力を得て、次回戦闘時コンマ+10が加算されます

 *
610 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 20:19:05.03 ID:b8LpKkr80
―ユーシリア鉱山 深部

赤黒い巨竜「……」zzz

セレスティア「ダークヒーローイリス……やってくれましたわね」

セレスティア「はあ、やっぱり弱者を焚き付けてどうこうなんてまだるっこしい真似をするものではありませんわね。弱者は所詮弱者。強者に蹂躙される以外の役割を持たせるべきではありませんでしたわ」

セレスティア「……少し面倒ですけれど、久しぶりにアレを造ろうかしら。世界樹の光をすこ〜しお借りして……」


セレスティア「おっと……その前に曲者ですわね。騎士団かしら? それとも――」



ローガン「……悪竜のセレスティア・ベールグラッドで間違いないか?」スタスタ

セレスティア「いかにも。あら、あなた……どこかでお会いしました?」

ローガン「いや。私は麓の民一同からの貢物を持ってきたのだ。是非受け取って欲しい、とのことで」スッ

 アボカドスムージー「」ポン

ルクリリ「そ、そちらの……大きなドラゴンさんにも、是非……」スッ

 アボカドスムージー「」ポン

セレスティア「あら、そういう弱者なりの生存戦略は嫌いじゃありませんわ。お姉様! 貢物ですって!」

赤黒い巨竜「んあ〜?」モゾ

 アボカドスムージー「」ポン

赤黒い巨竜「わ〜! あむっ」パクッ

 モグモグ…ゴックン

ルクリリ「よ、容器ごと……」

赤黒い巨竜「ん〜……甘くておいしかった。セレスは飲まないの〜?」

セレスティア「わたくしの分も飲んで良いですわよ」

赤黒い巨竜「え、ほんと〜? でへへ、じゃあいただきま〜す」パクッ

 モグモグ…ゴックン

赤黒い巨竜「んん〜……おいしかった……。んっ……?」

 ギュルギュル…

赤黒い巨竜「……おなか、いたい……」ギュルル…

セレスティア「うふふ、お見事。弱者なりの小細工、うつけのお姉様に通じて良かったですわね!」パチパチ

ローガン「!!」バッ

ルクリリ「ローガン様!」

セレスティア「ですが……わたくしには通じませんでしたわね?」ゴゴゴゴ…

ローガン「くっ!」

 シュタッ

セイン「こいつの相手は僕が。お前たちは毒を食った方をやれ」

ローガン「セインくん!」

セレスティア「あら、あなた……勇者モドキじゃありませんの!!」

セイン「……お前は……シノホシのテロリストか。丁度良い。ここで始末する」シャキン

セレスティア「うふふ、あの時の続きですわね!! 面白くなってきましたわ! 今度はちゃんと最期まで果たし合いましょう!」ゴウッ
611 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 20:21:25.79 ID:b8LpKkr80

 ガッ!! ドゴオンッ!!
  バギャアッ!! ズガガガガッ!!!


妖精「ローガン! あっちはセインに任せて私たちはこっちの竜を倒そう!」パタパタ

ローガン「ああ……!」


赤黒い巨竜「うぐう……」ギュルギュル…


ローガン「……家族の仇……容赦せん!!」シャキンッ!!
 剛鉄のドリル「」ギャルルルルッ!!

赤黒い巨竜「ガアオオオオオッ!!!!」カッ!!
 獄炎「」ゴオオオオオオッ!!!!


 ――戦闘開始 悪竜セレナディア――


 ★悪竜セレナディアが〈暴食〉を発動!
  会心率上昇、さらに会心時相手を一人捕食!!

 ★戦力差によりセレナディアのコンマ+80!!

 ★腹痛によりセレナディアのコンマ-20!!


◇自陣(カボチャ+20、トカゲ斬り+10、ドリル+20、ステライト+30、星屑+10)
・パイルバンカー使用可能(1/1)
・不死鳥化できる(1/1)

◇敵陣(戦力差+80、アボカド-20、会心上昇、会心時相手一人即死)

↓1コンマ(合計+30)
01-25 痛恨
26-50 劣勢
51-90 優勢
91-00 会心
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 20:22:34.88 ID:4q/3CHT9o
即死…即死!?
あのあのあの
613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 20:25:36.17 ID:HGGQHta1O
判定的に痛恨で即死では
614 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 21:04:26.60 ID:b8LpKkr80
(悪竜にとっての)会心で即死という意味になります。つまりクロシュたちにとっての痛恨です。ややこしい表記で申し訳ありませんが、このスレではそういう表記の仕方をしているのでご容赦願います
615 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 21:14:17.54 ID:b8LpKkr80
悪竜セレナディア「ガアアアアッ!!!」

 獄炎「」ゴオオオオッ!!!

ロシュ「んわわわ〜〜!!!?」モニャニャ!!

 灼鋼の盾「」ガシン!!!
 獄炎「」ゴゴゴゴ…!!!

ローガン「浮島国で強化したこの灼鋼の盾……悪竜の獄炎とて溶かせはせん!!!」ゴオオオッ


ミント「ねんぐの納め時だぞ、おおとかげ!!!」

アル「……ようやくお目にかかれた。覚悟しろよ……クソトカゲ野郎」タンッ

 ザシュッ!!

悪竜セレナディア「ぎゃおおおおっ!!!」ジタバタ


妖精「ええっ!? アルが……高速で動いて竜を切り刻んでる!?」

ミント「アネゴはつよいのだ! ミントさまの次くらいに!!」


ノエル「おっしゃあ! 騎士団も続けェ!!」シュバッ

ルクリリ「騎士団は私とノエルさんしかいないですよ!!」シュバッ

リチャード「心は今でも騎士団ですよ私は!!」シュバッ

 メイス「」ドガンッ!!
 降り注ぐ鋼の刃「」シュバババドスドスドスッ!!
 蛇腹剣「」ジャギギギッ!!

悪竜セレナディア「ぎゃおおおっ!!」ジタバタ


ヒューベルト「私も続きましょう。魔族を苦しめる原因を作った悪竜を……許すわけにはいかない」バサッ!!

雷鳥ヒューベルト「クエーッ!!!」カッ!!!

 目眩ましの雷「」ババリバリバリッ!!!!

悪竜セレナディア「ぎゃおおおっ!!?」バリバリ

ヒューベルト「奴の視界を奪いました。皆さん、追撃を!!」


ローガン「おおおおおおっ!!! 悪竜ゥゥゥ!!!!」シュバッ!!

悪竜セレナディア「ぎゃ……」プスプス

 剛鉄のドリル「」ギャルルルルルッ!!!!!

 〈会心の一撃!〉

 ズギャアアアアアアアンッ!!!!!!


悪竜セレナディア「ぎゃお……」ヨロヨロ…

 ドズゥゥゥン――…


ローガン「トドメを刺してやる……!!」ザッザッ

悪竜セレナディア「やめてよぉ……どうして、こんなことするの……」ジワワ

ローガン「貴様……この期に及んで命乞いか……!? 今まで食ってきた人間の数を覚えているのか!?」ザッザッ

悪竜セレナディア「1つしか食べたことないよぉ……。人間、まずいんだもん……」

ローガン「なに……? 嘘を言うな!! 貴様が人型になって人間を食い荒らしていたのはわかっているのだ!!!」

悪竜セレナディア「それセレスだよぉ……。セレスは人間を食い殺して回ってたもん」

ローガン「……」

 *
616 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 21:15:05.50 ID:b8LpKkr80
セレスティア「ぐうっ!!」ベシンッ!!

セイン「あっちは片付いたか。こっちも早く終わらせなければ」

セレスティア「……お姉様……人間如きに遅れを取るとは、情けありませんわね」ヨロッ

セイン「お前も人間に遅れを取っている」

セレスティア「……あなた、自分のことを人間だと思っておりますの?」

セイン「……」

セレスティア「ま、どうでも良いですけれど。あなたとの戦……最高に楽しかったですわ」ヨロヨロ

セイン「僕は楽しくなかったが」

セレスティア「それは残念……。ここで終わっても悔いはないのですけれど……いろいろと殺り残しもありますので、少々見苦しい手を使わせて頂きますわ。ご容赦くださいまし――」シュバッ

セイン「しまった!」


 岩盤に突き刺さっている世界樹の光「」ユラユラ

セレスティア「はむっ!」パクッ

 カッ!!!!

 *
617 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 22:02:02.84 ID:b8LpKkr80
 ドガァンッ!!

セイン「ぐっ……!」ゴロゴロ

ローガン「セインくん!?」

セイン「すまない。まずいことになった」

イリス「………!! こ、この力は……まさか!!!」


星竜セレスティア「みなぎる……ほとばしる……!!! これが星の力……!!! オーッホッホッホッ!!!」ゴオオオオッ!!!!


妖精「ま、まさか……あいつ、星の力を……!!」


悪竜セレナディア「セレス……わたしの光、食べちゃったの……?」ググ

星竜セレスティア「この力は真なる強者にこそ相応しいもの……。お姉様には過ぎたものですわ」ザッザッ

悪竜セレナディア「え……?」

 竜角の大槍「」ドズッ!!!!

悪竜セレナディア「が……ぁ……せ、れ……」

 ガクッ…

星竜セレスティア「すっかり駄竜になったお姉様には興味が失せました。大好きな鉱物に囲まれてお死になさいまし」ゲシッ


ロシュ「ひっ……」

ノエル「こ、こいつら……仲間だったんじゃないのか!?」

星竜セレスティア「仲間? 惰弱な生物らしい概念ですわね」

ローガン「……一つ聞く。お前は……数年前、人の姿で帝都の人間を殺して回ったことがあるか?」

星竜セレスティア「ああ、そういえばそういうこともしましたわね」

ローガン「……なぜそのようなことをした」

星竜セレスティア「ん〜……なぜと言われても、ただの気まぐれに具体的な理由なんてあると思いますの?」

ローガン「……」ググッ

星竜セレスティア「あなたたち人間だって、なんとなくアリの巣に水を流し込んでして遊んだりするでしょう? それと似たようなものですわ」

ローガン「貴様ァァァァァ!!!!!」シュバッ!!!!

星竜セレスティア「オホホホ!! 嘘ですわ!! 復讐に狂った人間の力を見たかったんですの!!!! あなたのようなね!!!!」ジャキンッ!!

 剛鉄のドリル「」ギャルルルッ!!!
 竜角の大槍「」グオオオオッ!!!

 ガギイイイイインッ!!!!


 ――戦闘開始 星竜セレスティア――


 ★星竜セレスティアが〈死線〉を発動!
  会心率と痛恨率が大幅に上昇!!

 ★星竜セレスティアが〈星の力・地〉を発動!
  コンマ+200!!

 ☆セイン参戦により自陣のコンマ+100!!

 ☆リチャードが〈雷速思考〉を発動!
  毎ターン終了時にコンマ+10が累積!

◇自陣(カボチャ+20、トカゲ斬り+10、ドリル+20、ステライト+30、星屑+10、セイン+100)
・パイルバンカー使用可能(1/1)
・不死鳥化できる(1/1)

◇敵陣(+200、会心痛恨上昇)

↓1コンマ(合計-10)
01-25 痛恨
26-50 劣勢
51-75 優勢
76-00 会心
618 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 22:03:57.16 ID:j2zmBlFw0
619 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 22:32:05.45 ID:b8LpKkr80
 竜角の大槍「」ゴウンッ!
 剛鉄のドリル「」ガインッ!!

ローガン「ぐあああああっ!!」ドガッ

イリス「ローガンさん!!」

星竜セレスティア「雑魚の余所見は不快ですわ」ヌッ

 竜角の大槍「」ドズッ

イリス「あ……か……」

 ドサッ

ミスティ「イリスっ!!!!」


ノエル「この野郎!!」ジャッ

星竜セレスティア「雑魚は引っ込みなさい」ブンッ

ノエル「ぐああああっ!」ドガッ


セイン「」シュバッ

星竜セレスティア「やはり貴方以外は雑魚しかいないようです。せっかく星の力を手にしたのにこのままでは興ざめ……わたくしを楽しませなさい!!」

セイン「黙れ……!」

 鋼の剣「」シャッ
 竜角の大槍「」ギンッ!

 溶ける鋼の剣「」デロデロ…

セイン「!」

星竜セレスティア「……あなた自身が強くとも……そのようなナマクラでは勝負になりませんわね。本当に残念ですわ……」ブンッ!

 ドガッ!!

セイン「くっ……!! このままでは……!!」ズザザッ


星竜セレスティア「はあ……思ったよりつまらない。もう終わりに致しましょう」スッ

 竜角の大槍「」ブブブブブンッ!!!
 炎の竜巻「」ギュオオオオオオッッッ!!!!

ルクリリ「きゃああああっ!!」メラメラ

ミント「ぎゃああああ!!」メラメラ

アル「くそお……」メラメラ

ロシュ「あ、あつ……」デロデロ…


星竜セレスティア「……この力があれば国を滅ぼすのも容易いですわね。予定を前倒しにして――」


不死鳥クロシュ「コケコッコーッ!!!!」カッ!!!!


星竜セレスティア「!?」


 再生の炎「」ゴオオオオッ!!!!
 打ち消される炎の竜巻「」シュウウウ――


 デロデロ…

スライムクロシュ「」デロロ…
620 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 22:32:31.65 ID:b8LpKkr80

星竜セレスティア「不死鳥……いや、スライム……!? しかしこれは――」


ローガン「貴様……許さんぞ……!!」ザッ

イリス「やってくれたなぁ……!!」ザッ

セイン「……借りを返させてもらう」ザッ

リチャード「見えてきましたよ……あなたの動きが!!」ヌッ


星竜セレスティア「フフフ……オーッホッホッホ!!!! 前言撤回、面白くなってきましたわ!!!」


 ☆クロシュが〈再生の炎〉を発動!!
  味方全員を復活させ、このターンのコンマ+30!!


◇自陣(カボチャ+20、トカゲ斬り+10、ドリル+20、ステライト+30、星屑+10、セイン+100、炎+30、雷速思考+10)
・パイルバンカー使用可能(1/1)
・もう不死鳥化できない(0/1)

◇敵陣(+200、会心痛恨上昇)

↓1コンマ(合計+30)
01-50 敗北
51-75 優勢
76-00 会心
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 22:35:21.57 ID:2yyspRcl0
パイルバンカー
622 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 23:11:01.54 ID:b8LpKkr80
星竜セレスティア「」シャッ!

 竜角の大槍「」シュビビッ!!

リチャード「うおおおおっ!!!」サササッ!!

星竜セレスティア「あら、貴方何者ですの?」

リチャード「ハッハッハ! 通りすがりの大富豪ですが!?」

 雷の残像「」バチッ―

星竜セレスティア「雷速移動! 面白い大富豪もいたものですわね!」シュビッ

 蛇腹剣「」ガギィンッ!!
 竜角の大槍「」ドスッ!!

リチャード「死角を取ったと思ったのですが……まだ読みが甘かったようですな」ゴフッ


ミスティ「でも隙はできたわ。凍てつけ、悪竜!!」カッ!!

 瞬間冷凍「」ガギンッ!!

星竜セレスティア「つめたっ!! しかしこの程度の冷気でわたくしを止められると――」

 ステライト晶石「」ブンッ!!

星竜セレスティア「がっ……!?」ドガァッ

セイン「剣がなければ、石で殴れば良い」ザッ

ミスティ「一瞬とはいえ凍った体を砕かれるのは堪えるでしょう! イリス、今よ!!」

イリス「うん! セインくん、その石を悪竜に!!」

セイン「!」ブンッ!!

 ステライト晶石「」ベシッ

イリス「弾けろ!! 星光のスターライト!!!!」カッ!!!!

 輝くステライト晶石「」キィィィン―

星竜セレスティア「くっ――」

 ドガァァァァンッ!!!!

エバンス「さらに爆風を土壁で閉じ込める! 逃げ場はないぞ!!」

 土塊「」ボゴンッ!!

星竜セレスティア「ふ、ふふ……オーッホッホッホッホッ!! 最高ですわあ!! もっともっと、わたくしを楽しませ――」


ローガン「黙れ」

 灼鋼のパイルバンカー「」ジャキッ

星竜セレスティア「――」

 ドズンッ――

 *
623 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 23:14:31.00 ID:b8LpKkr80
ローガン「……」


 星竜セレスティアの遺骸「」

 世界樹の光「」ポウ…


イリス「あ……世界樹の光が……」

妖精「……それじゃあ、この光を星に還すよ」

セイン「ああ」

妖精「――」スッ

 星の内側に溶けていく世界樹の光「」スゥ―

ロシュ「えっと……これで、終わった……の……?」

ミスティ「ええ……。これで……ユーシリアを襲う大地の異常は終わるはず。そうよね、妖精」

妖精「うん……。すぐに良くなるわけではないけど……おかしくなっていた大地は、少しづつ元に戻っていくと思う」

ノエル「……ふう。一件落着か」

ヒューベルト「……しかし、魔族たちの予告と……もう一体の悪竜が、まだ残っています」

ルクリリ「えっ!?」


悪竜セレナディア「」グッタリ


ミント「ぐったりしてる……」ツンツン

アル「……はあ。こっちの悪竜は人間を食い荒らしてたわけじゃないのか……」

エバンス「でも、こいつも数年前に国を荒らしてたんだろ?」

ローガン「……ああ」


スライムクロシュ「……」


どうしよう
↓1〜 先取2票
1.ローガンたちがもう一体の悪竜にトドメを刺すのを黙って見ている
0.自由安価(票数は内容ごと)
624 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 23:16:03.09 ID:PJxuiuRP0
0食べてクロシュメゾンズに加える
625 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 23:17:07.63 ID:wqkBuF18o
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 23:17:14.07 ID:j2zmBlFw0
1
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 23:18:15.25 ID:c9KU5MWKO
1
家族の仇だから
628 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 23:48:52.22 ID:b8LpKkr80
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「えっ? いや、まあ……一応ローガンに聞いてみるよ」

ローガン「む、何だ?」

妖精「クロシュが、そっちの悪竜を食べても良いかって」

ローガン「……ま、まあ良いのではないか? そちらの竜ならば」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「……一応ローガンの仇だから、その辺りは気にしてるみたい」

ローガン「……私の家族の仇は、パイルバンカーで貫いた方だ。あちらの竜は……正直、クロシュくんにも食べて欲しくないな。あの竜の血肉がクロシュくんの中で生き続けるというのは少し気分が悪い」

妖精「なるほどね……。クロシュ、そっちの竜は食べても良いって」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ


 モニョモニョ…

セレナディア「んえ……スライム……?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

セレナディア「……わたしも食べられる側かあ……。まあ、そういうこともあるよねぇ……」

 モニョモニョ…モグモグ…

セレナディア「セレスのばか……鉱石の美味しさもわからないおばかさんだから、仕方ないかぁ……」

 モニョモニョ…モグモグ…

セレナディア「んっ……きみ、食べるのお上手だねぇ……」

 モニョモニョ…モグモグ…

セレナディア「………おなか……すいた、な…………」

 モグモグ…ゴックン……


 ☆世界樹の光(地)を星に返しました(3/5)

 ☆セレナディアを食べました
  竜の力を取り込み、全体的に少し強くなりました
  クロシュの夢の世界にセレナディアが棲み着きました


 ――ユーシリア鉱山 踏破完了――


↓1コンマ ダンジョンクリアボーナス
01-60 ステライト鉱石
61-90 ステライト晶石
91-00 ステライト結晶
629 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 23:51:41.46 ID:L1yiESGYO
結晶こい
630 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/09(日) 23:59:08.15 ID:b8LpKkr80
ふつうの純度のステライト鉱石の入手が決定したところで、本日はここまでとなります。ふつうの純度でも人間市場における価値はものすごく高いのでご安心できます

ユーシリア鉱山での激闘を終え、世界樹の光を一つ星へと戻したクロシュ一行。ローガンはついに家族の仇を討ち、一つの区切りを付ける。かくして、混沌をもたらす悪竜たちはその生を終えたのでした
しかし実のところ、ユーシリア帝国における全ての問題が解決したわけではないようです。宰相を乗っ取った者の暗躍は未だ続き、審判の日とかいう何か危なそうな日もまだ訪れておりません。一体これから先何が起きるのか。激闘を終えて疲れ気味のクロシュに何ができるというのか――

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となりますが、もしかしたら火曜日の祝日に更新できるかもしれません。よろしくお願いいたします
631 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/10(月) 00:30:02.95 ID:k6p0bGQOO
乙でした。セレスティアの死でシノホシのメンバーも何かしら動くのだろうか?
632 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/10(月) 06:55:53.27 ID:nbQ4Sxuo0
乙です。
そういえばセレスティアの奪った勇者の剣って回収できたのかな?
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/10(月) 14:20:03.80 ID:J4hF7rlgO

んわんわ言ってるロシュちゃんかわいい
虫とか炎は相性的に苦手そうだし仕方ないね…
634 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 03:48:46.03 ID:L+SAjZfX0
乙です
セレスティアは世界樹の光を手に入れたまま逃げればシノホシ陣営に世界樹の光が手に入れたことになるのに。
635 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 09:57:31.22 ID:GdwShwkmo
とりあえず世界樹の光と魔王の力が合わさること回避できたなら宰相の優先度下がったなって、審判の日だけ考えればいいか
636 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 12:15:01.71 ID:dCdQaA+UO

そういやシノホシの拠点ってフレメアが見つけた廃墟の豪邸になるのかな。
637 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 17:07:43.56 ID:Dm3lbe7X0
セレスティア氏の死が今後どのような影響を及ぼすかはまだわかりませんが、シノホシの方々にとって無視できない事態なのは間違いないでしょう。動向を注視していくのが良いかもしれません

これはネタバレですが、今日の更新で勇者の剣を回収するかと思います。強い武器ではありましたが、なかなか活躍の機会には恵まれていないようです

ロシュ氏は森スライムなので、アリに集られたり火で焼かれたりするのは苦手なようです。今回は少々穀潰しっぽく見えてしまったかもしれませんが、彼女は元々戦いが得意ではないようなので、戦い以外の場面での活躍をご覧頂けるとさいわいに思います

セレスティア氏は戦いが大好きなので、世界樹の光だけ奪ってトンズラするという選択はほぼありえませんでした。シノホシに対する忠誠心とかもないので、シノホシの仕事と自分の楽しみが競合する場合、迷わず自分の楽しみを優先するようです

世界樹の光は無事に星に還ったので、最大の懸念点は解消されたと言っても良いでしょう。あとは審判の日とやらに向けて気を付けていくのが良いと思われます。宰相も光を取り逃がしてすっかり意気消沈しているかもしれません

シノホシの拠点がどこにあるかは今のところ不明です。フレメア氏が勝手に居座っている廃城は、セイントレア王国の辺境に打ち捨てられたただの古い城ですが、実際のところフレメア氏が勝手に占拠しているだけでシノホシの拠点というわけではないようです
638 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 17:08:34.71 ID:Dm3lbe7X0
―ユーシリア坑道 深部

イリス「……はっ!」

 爆発四散したステライト晶石の残骸「」

イリス「あ、あああ!! き、貴重なステライト晶石が!!!!」

妖精「まあ、あの爆発が最終的に悪竜を貫く大きな隙を作ったわけだし……」

イリス「そうだけど!」

ミスティ「イリス自身が爆発させたんじゃない……」

イリス「そうだけど!!」

セイン「……」スッ
 ステライト鉱石「」ポン

イリス「えっ!」

セイン「道中で見つけたものだ。先ほどのものより純度は劣るが……これが代わりというわけにはいかないか?」

イリス「そ、そんな!! でも、それはセインくんが見つけたもので――」

セイン「元々、お前たちに渡すつもりでいた。世界樹の光を追うお前たちにとって、ステライトは有用かもしれないと思ったんだ」

イリス「!!」

妖精「有用と言えば有用かも。これ自体が協力な星属性を秘めた石だし」

セイン「なら受け取れ」

イリス「ありがとう……本当にありがとう、セインくん!」

 ☆ステライト鉱石を手に入れました

 ◇

ミント「なんかないかな〜」トコトコ

アル「竜退治した直後だってのに元気だねえ……」

ミント「ミントさまは最強なのだ!」

アル「今回はあんま役に立ってなかったんじゃない?」

ミント「う、うるさい! みんなにてがらを譲ってやったのだ!!」

アル「はいはい……ん? あれは……」

 坑道の隅に捨てられた赤き勇者の剣「」キラキラ

ミント「わ〜かっこいい剣! あれミントの!!」トテトテ

アル「……どっかで見たことある気がするけど……何だっけ、あの剣」

ミント「わっは〜!」
 赤き勇者の剣「」シャキーン!
639 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 17:09:08.06 ID:Dm3lbe7X0
ヒューベルト「……ん? それは……皇帝の剣!? ミント、それをどこで?」

ミント「拾ったのだ!」

ヒューベルト「……大変申し上げにくいのだが……それは、皇帝陛下にお返しした方が良いかもしれない」

ミント「え〜?」


ノエル「なんだ、何があっ……た……!?」

ルクリリ「あっ……赤き勇者の剣!!?」


ミント「へへ〜良いだろ! ミントさまのだよ!」

ノエル「いや、それは皇帝陛下のものだぞ!」

ルクリリ「ミントちゃん……悪いのだけれど、その剣は皇帝陛下にお返ししなきゃならないの……」

ミント「ええ〜? なあにそれ、意味わかんない」

アル「……ミント、返した方が良いよ。下手するとお尋ね者になっちゃう」

ミント「アネゴもミントの敵をするの!?」

アル「うーん……正直に言うと、私もちょっと気に入らないけど……そうしないと、ミントが悪者扱いされちゃうんだよ」

ミント「む〜! われは悪竜をやっつけた正義のひかりぞ!!」


ロシュ「わわ……なんか、揉めてる……?」モニョ

ミスティ「勇者の剣がどうとかこうとか……」

妖精「あ〜……ミントにとっては自分が先に見つけたものだから、納得いかないだろうね」


ローガン「……ルクリリくん、金属魔法で模造品を作れないか? 鋼は私が用意する」

ルクリリ「えっ、勇者の剣の模造品を……!? 不敬にならないでしょうか……」

ローガン「こんなところで剣を巡って揉める方が不敬だろう」

ルクリリ「それもそうですね……。では――」

ローガン「うむ。頼む」コォォォ―

 鋼の塊「」ポン!

ルクリリ「では、失礼します」コォォォ―

 ググググ…ポン!
 赤き勇者の模造剣「」キラキラ

ルクリリ「ミントちゃん! これと交換しない?」

ミント「む〜……。それ、なんかよわそう……」

ルクリリ「うっ……。まあ、本物に比べると実際弱いけど……」

ヒューベルト「ミント。交換するなら、船旅ビスケットを十缶ほど差し上げますよ」

ミント「ほんと!!? じゃあする!! 交換!!!」

 赤き勇者の剣「」ポン
 赤き勇者の模造剣「」ポン

ミント「船旅ビスケット♪ 船旅ビスケット♪」
 赤き勇者の模造剣「」シャキーン!


ローガン「……なるほど、食べ物で釣れば良かったのか……」

ルクリリ「でも、食べ物だけでは納得できなかったと思います!」

 ☆赤き勇者の剣を回収しました

 ◇
640 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 17:10:16.09 ID:Dm3lbe7X0
 スタスタ

セイン「……!」シャッバシッ

 変な虫?「」ジタバタ

妖精「……ん? セイン、何それ?」

セイン「……テンペスターの観測機械だ。何者かに覗き見られていたらしい」

エバンス「マジか。やっぱあれか、宰相か?」

セイン「わからない。だがテンペスターの機械は今や世界中に輸出されている。気を付けた方が良いだろう」

 変な虫?「」ジタバタ

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

セイン「……食べたいのか?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

セイン「なら食べると良い。美味くはないと思うが……」

 変な虫?「」ジタバタ

 バックン!
 モニョモニョ…モグモグ…

 ◆

―ユーシリア王宮 宰相の部屋

 映像水晶「」バックン! モニョモニョ…モグモグ…
  プツン――…

宰相「あっ……!」

宰相「……」

宰相「……まさか、あんな烏合の衆が悪竜を討滅するなんて………」

宰相「星の力が……。世界を救う希望が……」

宰相「……そもそも、あの金髪の少年は何者なの……!? あの少年さえいなければ……!!」

夢想の女神『残念だったね……。あなたの企みはもう終わり。大人しく諦めて、その体も自由にしてあげたら』

宰相「……ふざけるな……。諦められるもんか……!! それなら今度は、オノゴロに落ちたっていう最後の光を――」

 ガチャッ!

騎士「休憩中申し訳ありません! 緊急事態です!!」

宰相「!!? な、何……!?」

騎士「国中に、頭部が竜の頭骨になっているスケルトン……竜牙兵が現れ、人民を襲っている模様!!」

宰相「なんですって!?」

騎士「また、それに便乗してか一部の魔族が竜の鱗や爪などを持って暴れています! 現在、騎士団はマーズ指揮官の指示で対応に当たっております!」

宰相「わ、わかりました。引き続きマーズ指揮官の指示に従って対処を。私もすぐに向かいます」

騎士「はっ! それでは失礼します!」ダダッ



宰相「審判の日は明日じゃなかったの……!? 悪竜が死んだから!? それともこれは審判とは関係ない出来事!? ああもう……!! なんで私が宰相の時に……!!」

夢想の女神『嫌ならやめれば良いのに……』

宰相「うるさい!! 竜牙兵なんて全員永遠に眠らせてやる……!!」ザッ

 ◆
641 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 17:11:29.97 ID:Dm3lbe7X0
―北ユーシリア平原 空

風船気球クロシュ「」フヨフヨ モニョモニョ

セイン「気球にもなれるのか。少し見ない間にできることが増えたようだ」

イリス「セインくんはこれからどうするの?」

セイン「審判の日というものが気になる。その日を終えるまではお前たちと行動を――」


 地上の農村「」ワー キャアアア タスケテクダサイ!!


ノエル「なんだ!? 悲鳴が聞こえたぞ!」

ルクリリ「下の村からです!」

妖精「クロシュ! 降下できる!?」

風船気球クロシュ「!」モニョニョ!

 *

―北ユーシリア平原 農村

竜牙兵A「」カタカタ トコトコ


女性「来ないで!!」

幼女「ひゃ……」

竜牙兵A「」カタタッ!
 骨の剣「」ブオンッ!!

女性「いやああああああ!!!」

 ガギンッ!!

魔族の暴徒A「くっ……!」ギギギ

女性「あ……貴方は……!」

幼女「魔族のおじちゃん!」

魔族の暴徒A「早く逃げろ!! 人間をいつまでも守ってやれるほど暇じゃねェんだ!!」ギギギ

女性「で、でも……!!」

魔族の暴徒B「大丈夫だぜ! 兄貴はつええし、オレも加勢すりゃ一対二だかんな!」ザザッ

幼女「わあ!」

魔族の暴徒B「おらァ死ねィ骨野郎!」ブンッ!

 バギャッ!
魔族の暴徒B「ぐわっ……!?」ドサッ ドクドク…

女性「えっ――」

魔族の暴徒A「おいどうした!? 何が――」ギギギ

竜牙兵B「」ヌッ
竜牙兵C「」ヌッ
竜牙兵D「」ヌッ

女性「いや……いやあああああ!!!」

 ヒュルルッ―
 ドッギャアアアアアンッ!!!!

砕け散る竜牙兵たち「」バラバラ

女性「え、え……!?」

風船気球クロシュ「」モニョニョニョ!! ストッ!

ノエル「騎士団だ! 救援に来たぞ!」シュタッ

イリス「怪我をしている方はこちらへ! 回復魔法をおかけ致します!」

魔族の暴徒A「騎士、だと……!?」

 ◇
642 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 17:12:17.74 ID:Dm3lbe7X0
 砕いた竜牙兵の骨「」バラバラ

エバンス「粗方砕いたか?」

ヒューベルト「空から一回りしてきましたが、もう敵の気配はありません」バサッ

ミスティ「頭が竜のスケルトン……初めて見たわ。何なの、こいつら?」

妖精「これは恐らく竜牙兵。竜が使役する為に作るアンデッドの一種なんだけど……」

ローガン「まさか……悪竜か!?」

妖精「悪竜は死んだ。でもこいつらからは悪竜の邪気が感じられる……。多分、審判の日に備えて準備しておいたのが……奴が死んだことで、地上に溢れ出したのかも」

ノエル「んだと!? 帝都は大丈夫なのか!?」

妖精「し、知らないよ! 帝都は騎士も兵士も多いから他よりは大丈夫だと思うけど……」

アル「それなら逆に帝都に戦力を集中させるんじゃない? 私が悪竜ならそうする」

妖精「……確かに」

ノエル「ッ! 気球を出してくれ! 早く帝都に戻らねえと!!」

クロシュ「う、うん」



女性「あ、あの……!」

ノエル「ん?」

女性「お急ぎのところ、ありがとうございました……!」ペコッ

魔族の暴徒A「……ありがとう。助かった」ペコ

魔族の暴徒B「騎士もたまには良いことすんだな! 見直したぜ!!」

幼女「がんばえ〜!」

ノエル「お、おお……。どういたしまして……」

ヒューベルト「人と魔族が……一緒に……」

ロシュ「ありがとう……。がんばるね……!」モニョニョ

 ◇
643 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 17:14:48.72 ID:Dm3lbe7X0
―ユーシリア帝都

竜牙兵の群れ「」カタカタ

騎士たち「うおおおお!!」ババッ

 ガギンガギンッ!!
  ドガアンッ!! ドグシャアッ!!

マーズ「斬撃と刺突は効果が薄い! 鈍器を使え!!」

騎士たち「はっ!!」


エルザ「はぁぁ!!」
 白い弓「」ググググッ

サージェス「おいエルザ隊長聞いてなかったのか!? 弓矢じゃあいつら骨野郎にゃ――」

エルザ「だあっ!!」バシュウッ!!

 光の矢「」ドギュウウンッ!!

砕け散る竜牙兵の群れ「」ドッギャァァァアンッ!!


エルザ「今何か言いましたかサージェスさん!?」ジャキッ

サージェス「……いや。なんでもねえ」


 ☆エルザが〈英雄の弓〉を発動!
  自陣のコンマ+10!! さらに優勢時戦力を1回復!!

◇ユーシリア戦力[10/10]

◇竜牙兵団の戦力[?/?]

↓1コンマ(合計+10)
01-50 劣勢 ユーシリア戦力-3
51-90 優勢 竜牙兵団の戦力-3
91-00 会心 竜牙兵団の戦力-6
644 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 17:16:30.04 ID:Zi2E3v3Wo
645 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 18:12:58.54 ID:Dm3lbe7X0

 ドガァンッ!! ボムギッ!!
  ベゴハァッ!! ドギュオオンッ!!!


宰相「こ、こんな市街にまで……!」タッタッタッ


宰相「フン……! 骨だろうとゴーレムだろうと……動く者は皆、夢を見る。夢を見るなら、私の敵ではない……!!」ゴゴゴゴ―

宰相「さあ、永遠に眠れ!!」カッ!!


竜牙兵の群れ「」カタカタ トコトコ


宰相「えっ……!? 私の力が、喰われ――」

竜牙兵「」カタカタ

宰相「ひっ……」

竜牙兵「」カタカタ
 骨の剣「」グオオッ

 ガギンッ!!

宰相「あ、あ……?」ヘナヘナ ペタン

使い魔「おおっと〜!」ギギギ

宰相「あなたは……パティの、使い魔……?」


パティ「悪竜は夢をも喰らう。そして竜牙兵には、主人の力が備わる」スタスタ

宰相「パティ……!」

パティ「そんなことも知らなかったのかしら? 宰相……いえ、夢魔」

宰相「……!」

 *
646 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 18:13:51.44 ID:Dm3lbe7X0

竜牙兵の群れ「」カタカタ トコトコ


サージェス「こんな時にあのメイス馬鹿のノエルはどこ行ったんだ!? くそっ、こんな鈍重な武器スマートな俺にゃ向いてねえんだよ!」
 メイス「」ブンッ スカッ

竜牙兵「」カタカタ

サージェス「おわあ!?」ドテッ

竜牙兵「」カタカタ
 骨の剣「」ブオンッ!!

サージェス「アアアアアアアア!!!?!?」

 ガギンッ!!

白髪の老人「やかましいぞ、サージェス」シャッ
 大太刀「」ビッ

竜牙/兵「」スパッ

サージェス「リュウゼン教官!? 引退して死んだはずじゃ!!」

白髪の老人→リュウゼン「勝手に殺すでない!」シュババッ

 スパスパスパッ―


サージェス「ったく……退役した身で張り切っちゃって……。助けてくれたことに感謝はしますが……」

リュウゼン「感謝などいらん! 早く立って戦え!!」

サージェス「へいへい」

 *
647 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 18:17:00.57 ID:Dm3lbe7X0

マーズ「まずいな……痛みも死も恐れない骨の軍団というのは最悪に厄介だ……!」

亡霊エドワード『くそ、眺めているだけの戦いがこれほどまでに歯がゆいものだとは……! マーズ、なんとかして私を蘇らせろ!!』

マーズ「無茶を言うな!!」


パトローラ「お兄様が戦場に出張る必要などありません! お戻りください!」タタタッ

エリオス「駄目だ! 帝都が戦場になっている時に、王宮に引きこもって震えている皇帝など聞いたことがない!!」タッタッタッ


マーズ「エリオス皇帝陛下!」

エリオス「マーズ指揮官! 状況は!?」タタッ

マーズ「率直に申し上げると、非常にまずい! 一見五分ですが相手の兵力は底が知れません。一瞬でも傾けば、一気に押し切られる可能性があります!」

エリオス「なんだって……!!」

マーズ「……パトローラの言を支持するわけではありませぬが……貴方の命が失われれば、この国はさらなる混迷に陥ってしまう。最悪の事態に備え、脱出の用意を」

エリオス「馬鹿な!! 帝都の民を見捨てて逃げられるものか!! そんなことをするくらいなら俺もこのメイスで――」


 ドズウウウウンッ!!!!


ドラゴンゾンビ「 ギ ャ オ オ … … 」ズン… ズン…
 不浄の炎「」ゴオオオッ!!!!

騎士たち「ぐわあああ!!」メラメラ
騎士たち「ぎえあああ!!」メラメラ
騎士たち「アババーッ!!」メラメラ


マーズ「……あんなものまで」

パトローラ「お兄様……!! 賢明な判断を……!!!」

エリオス「しかし……俺は……!!!」


 ★ドラゴンゾンビ参戦により竜牙兵団のコンマ+30……!!

◇ユーシリア戦力[7/10]
 英雄の弓+10、優勢時戦力+1

◇竜牙兵団の戦力[?/?]
 ドラゾン+30

↓1コンマ(合計-20)

01未満 痛恨 ユーシリア戦力-6
01-50 劣勢 ユーシリア戦力-3
51-90 優勢 竜牙兵団の戦力-3
91-00 会心 竜牙兵団の戦力-6
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 18:18:19.00 ID:FjOOBO9+0
649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 18:18:31.29 ID:YF5X9VulO
650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 18:33:07.78 ID:dCdQaA+UO
クリティカルは補正無視?
651 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 19:41:41.60 ID:Dm3lbe7X0
エリオス「メイスを貸せ!」バッ!
 メイス「」ジャキッ!!

マーズ「血迷ったか!!」

エリオス「あんなものがいるからこそ――俺が背を向けるわけにはいかないだろうが!!」シュバッ

パトローラ「ああっお兄様ぁ!!」


エリオス「うおおおおおっ!!」シュタタタタッ
 メイス「」ブンブンブンブンッ!!

砕かれる竜牙兵たち「」バギャギャギャッ!!


騎士たち「!? 今のは――皇帝陛下!?」
騎士たち「ええっ!? 嘘だろ!?」
騎士たち「今の皇帝って能無しのお飾りなんじゃ――」

エルザ「違います! エリオス様は、本当はすごくちゃんとしてて……!!! って、エリオス様!!?」


エリオス「はぁぁぁぁ!!!」シュバッ

ドラゴンゾンビ「 グ ル … … ? 」

エリオス「砕けろォォォォ!!!!」
 メイス「」グオオオオオッ!!

 ゴンッッッッッ!!!!
ドラゴンゾンビ「 … … 」


パトローラ「ああっ……傷一つ付いていない……!! あんなただのメイスで、あの巨大なドラゴンゾンビを倒すなんで無理なんです!!」


ドラゴンゾンビ「 ギ ャ オ … … 」ガパッ

エリオス「はっ――」

 不浄の炎「」ゴオオオオッ!!!!


エルザ「エリオス様ァァァァァ!!!!」
パトローラ「お兄様ァァァァァ!!!!」


焦げエリオス「ぐっ……まだ、だ……!!」ググッ

ドラゴンゾンビ「 … … 」
 骨の竜腕「」ブンッ

エリオス「がっ!!」ベシッ


パトローラ「ああっお兄様が!!」

エルザ「地面に押し付けられて、潰されちゃう!!!」


ドラゴンゾンビ「 ギ ャ オ オ … … 」グググ

エリオス「う、ぐおおおおおっ!!!」


 スパッ――
 骨の/竜腕「」ボトッ

エリオス「!?」


光メイド剣士クロシュ「」シュタッ
 光刃メイドブレード「」ヴン…
652 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 19:42:25.57 ID:Dm3lbe7X0

エリオス「君は……緑の国の――」

ロシュ「エリオスさま!!」ピョコン

エリオス「ロシュ!?」

ロシュ「みんなで、取り返してきたよ……!!」スッ

 赤き勇者の剣「」ポン!!

エリオス「こ、これは――!!」

妖精「あなたがこの国の皇帝だってことを、その剣で証明するんだ!!」パタパタ

エリオス「――ああ!!」ガシッ

 赤き勇者の剣「」カッ――!!!!

 ゴウッ!!!!
 ズバァッ!!!!

 〈会心の一撃!!〉

ドラゴ / ンゾンビ「 ギ ャ オ … … 」グラッ…

 ドズゥゥゥゥン――…


エリオス「――反撃開始だ!!」


 ☆エリオスが〈勇帝の炎〉を発動!
  会心率が上昇し、コンマが味方の人数の応じて上昇(最大100)!!

 ☆クロシュら参戦によりユーシリア軍のコンマ+100!!

 ★新たなドラゴンゾンビが4体出現!竜牙兵団のコンマ+120!!

◇ユーシリア戦力[8/10]
 勇炎+100、クロシュたち+100、英雄の弓+10、優勢時戦力+1

◇竜牙兵団の戦力[4/10]
 ドラゾン+120

↓1コンマ(合計+90)
01-50 劣勢 ユーシリア戦力-3
51-90 優勢 竜牙兵団の戦力-3
91-00 会心 竜牙兵団の戦力-6
653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 19:44:10.91 ID:GdwShwkmo
654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 19:47:48.17 ID:Zi2E3v3Wo
会心確定のところ素クリで超えていくのあっついなぁ!
655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 19:54:31.73 ID:YF5X9VulO
>>647−20だから会心じゃなくて優勢じゃないの?
656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 20:06:14.50 ID:L+SAjZfX0
会心にしたら−20の意味ないのでは。
657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 21:32:26.92 ID:Dm3lbe7X0
補正に関わらず素コンマ00は確定クリティカルというルールがあったつもりでしたが、ルール欄に書き忘れていたようです。次スレからルール欄に書いて厳密に運用するよう心がけたいと思います
また、素コンマでのクリティカルは補正によるものより強力な効果があるので、その辺もルールに明記しようかと思います
658 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 21:33:01.37 ID:Dm3lbe7X0
エリオス「いくぞ、悪竜の残骨ども!!」シュバッ

マーズ「騎士たちよ、皇帝陛下に続け!! 忌まわしき竜骨を打ち砕き、未来を切り拓くのだ!!!」

騎士たち「はっ!!」シュババッ



エルザ「エリオス様……!」

パトローラ「エリオスお兄様……!」

エルザ「……」

パトローラ「……」

エルザ「私もエリオス様に続きます!!」シュバッ

パトローラ「あっ!! 精神魔法では骨と戦えないし……うぐうう……!!!」ギリギリ



ミント「わは〜!! 勇者ミントさまのお通りだ〜〜!!」ドタドタ
 赤き勇者の模造剣「」ブンブンブンブン!!!!

砕かれる竜牙兵たち「」バギャギャギャッ

ノエル「俺達のいない間に好き勝手やってくれたようだなあ!!」ダダダッ
 メイス二刀流「」ブンブンブンブン!!!!

砕かれる竜牙兵たち「」バギャギャギャッ

ヒューベルト「悪竜の置き土産……禍根は全て断ちましょう――」バサッ
 目眩ましの雷「」ババリバリバリッ!!!!

砕かれる竜牙兵たち「」バギャギャギャッ

エバンス「骨相手ならこいつの出番だな!!」シュバッ
 古代の鉄槌「」ブオンッ!!!!

砕かれる竜牙兵たち「」バギャギャギャッ



ドラゴンゾンビB「 ギ ャ オ オ … … 」ズンズン

エリオス「滅びよ!!」バッ
 赤き勇者の剣「」ズバアッ!!

ドラゴン/ゾンビB「 ギ ャ オ … … 」ドズゥン…



騎士たち「俺たちも続け!!」バッ
騎士たち「うおおおおお!!!」バッ

 ドガガガガガガガッ!!!!!

砕かれるドラゴンゾンビC「 ギ ャ オ … … 」ドズゥン…



ミスティ「凍れ!!」バッ

凍るドラゴンゾンビD「 ギ ャ 」ガギン!

ミスティ「今よイリス!!」

イリス「うん! 貫け、星光のスターライト!!」カッ
 星光の奔流「」ドギュウウウンッ!!!!

貫かれるドラゴンゾンビD「 オ 」ドガァァァン!!!



セイン「ふっ」
 光を纏うツルハシ「」ヴォンッ!!

砕かれるドラゴンゾンビE「 ギ ャ 」ドッギャアアアアンッ!!!!

セイン「こいつで最後か」スタ

 ――戦闘終了――

 ◇
659 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 21:34:26.48 ID:Dm3lbe7X0
宰相「……」

パティ「申し開きはあるかしら?」スタスタ

宰相「……ここで終わるわけにはいかない。私が……世界を救うんだ」

パティ「この国を破滅寸前にまで追いやったあなたが?」

宰相「私の思い通りになれば、世界全体が救われるはずなんだ!! その為なら……国一つが少しの間苦しむくらい――」

 ベチンッ!!

宰相「ぎゃっ……!!」ドテッ

クロシュ「……」プンスコ

宰相「あ……君は……」

クロシュ「……かえして……」ジリ…

 ベチンッ!!

宰相「ぎぃっ!!」

クロシュ「女神さま……かえして……」

 ベチンッ!! ベチンッ!! ベチンッ!!

宰相「ぎっ!! ひいっ!! や、やめっ……かえす、かえしゅから……やめへ……」ポロポロ

クロシュ「……」


妖精「……本気で怒ってるクロシュ、すっごい珍しいかも」

 *

 ポウ―

クロシュ「……!」

夢想の女神『クロシュちゃん……! 良かった、無事だったんだね』

クロシュ「うん……!」

夢想の女神『また、あなたの心の中に住まわせてもらうね。よろしくね』

クロシュ「うん……! ヴァンさんも、待ってると思う……!」

夢想の女神『ふふ……心配かけちゃったかな……』スゥ――


宰相「ひい、ひい……これで、良い……?」

クロシュ「ん……」

妖精「まあとりあえず私たちはこれで良いかな。私たちは」

パティ「じゃあ今度は宰相を返してもらいましょうか」

宰相「えっ!? で、でも……この体がないと……」

パティ「悪事を働けないだけでしょう。大人しく去れと言っているの」

宰相「う、うぅ……この体は……渡さない!! お前たちが何を言ったところで、宰相の体と言葉があれば、この国でならなんでも思い通りになるんだ!! この体を使って、今度はオノゴロの世界樹の光を――」

パティ「……出ていかないのなら、死んでもらうしかないわ」

宰相「は……? わ、私を殺せばこの宰相だって死んじゃうんだぞ!! わかってるのか!!」

パティ「必要な犠牲よ」スッ

宰相「に、逃げ――」


 ヒュオオオオオ――…


クロシュ「!」

妖精「この感じは……」
660 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/11(火) 21:36:09.11 ID:Dm3lbe7X0
 デロデロ…モニョモニョ…ポン!!

クロシュヴィア「リリーを殺すのは、ちょっと待ってくれないかな……?」ストッ

妖精「クロシュヴィア!」

クロシュ「クロシュヴィアちゃん……!」

宰相「クロシュ、ヴィア……?」

クロシュヴィア「クロシュちゃんと妖精さん、久しぶり……。リリーも……」

パティ「……伝説スライムのクロシュヴィア・ビターエンド?」

クロシュヴィア「今はスウィートエンド。うーん……世界中の記録や記憶をいっぺんに修正できる魔法とかってないかな……。いちいち名前を訂正するの、飽きてきた……」

妖精「そんなめちゃくちゃな魔法があってたまるか」

パティ「それで、その伝説スライムがなぜこの悪質な夢魔を庇うの?」

クロシュヴィア「リリーはわたしの友達だし……リリーの考えもそんなに間違ってないと思ったから、かな……。やり方は酷かったけど……。でも、その理想はわたしとクロシュちゃんのデロデロに通じるところがあるよ」

クロシュ「そうなの?」

クロシュヴィア「うん。クロシュちゃんはまだちゃんとリリーの言い分を聞いてないでしょ? 聞けば、そういう考え方もあるかなあってくらいには理解できると思う」

クロシュ「そうなんだ」

宰相「クロシュヴィアぁ……! まさか、あなたがわかってくれるなんて……!!」ジワワ…

クロシュヴィア「でも、クロシュちゃんや帝国の人を傷付けるようなやり方は全然だめ。ちゃんと反省してね」

宰相「うっ……」

クロシュヴィア「まあそういうわけで、リリーはわたしが責任をもって監督するから、見逃してあげてくれないかな……?」

パティ「宰相から引きずり出すことはできる?」

クロシュヴィア「簡単。宰相さんと同化して、リリーをわたしに移したら同化をやめれば良いだけだもん」

パティ「……あなたが乗っ取られることはないの?」

クロシュヴィア「リリーに乗っ取られたことないから大丈夫じゃないかなあ。乗っ取ろうとしてもわたしの心の中でぼこぼこにされて追い出されちゃうみたいだし」

宰相「スライムはおかしいんだよ! 他の生き物と違ってやけに心の住人が多いし、しかも時々異様に強いのが混じってたりするし!!」

クロシュヴィア「そうなんだ……。まあいいや、とにかく同化するよ」デロ―

 デロデロ…モニョモニョ…ポン!!

クロシュヴィア「はいおわり。リリーは今、たぶんわたしの心の中でぼこぼこにされてます」

妖精「スライムってすごい……」

クロシュヴィア「ふふ、すごいでしょ。クロシュちゃんのことももっと褒めてあげてね」

妖精「まあうん。クロシュもすごいよ。いつもありがとうね」

クロシュ「……妖精さんも、すごい。いつも、ありがと……」

クロシュヴィア「わあ〜」パチパチパチ

宰相「」グッタリ

パティ「宰相は……ひとまず、司書室に運びましょうか」スッ

クロシュヴィア「それじゃあわたしはこの辺で失礼するね。あ、クロシュちゃん僧侶ちゃんには会った?」

クロシュ「あ、うん」

クロシュヴィア「ふふ、ついにロイエ教の偉い人にもわかってもらえたんだよ。ゆっくりとだけど、少しづつ広まってるみたい。わたしたちの理想が」

クロシュ「わ……!」

妖精「……」

クロシュヴィア「ふふ……楽しみだね……。わたしたちのデロデロで、世界を溶かす日が……」デロデロ――

 ヒュオオオオオオ――…

 ◆

 ☆竜牙兵の軍勢を撃破しました
 ☆宰相に取り憑いていたリリーツィア・ハッピーエンドをクロシュヴィアに引き渡しました
 ☆激しい戦いを終え、各々の得意分野の経験を3獲得しました(クロシュとミスティは剣と魔法それぞれ2)
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 21:47:31.55 ID:Zi2E3v3Wo
夢フィールドなら地の利で圧倒できるけど、逆に心(同化)の中ならスライムのホームグラウンドだから勝てない感じか
662 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:22:49.58 ID:GvVD51ql0
―ユーシリア帝国 滞在最終日

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ラティアの大盾  飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り    盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    太陽のメダリオン
属性大全        踊り子の双剣      暗黒優待券
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書      精霊のローブ      大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3               かたたたきけん
マッスルワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1               風船印のパラシュート
綺麗な砂                    ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
ステライト鉱石

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[3/5]
・宰相の正体を暴く(達成!)
・眠り病の原因を突き止める(達成!)
・前皇帝の死の真相を突き止める(達成!)
・ユーシリアの人魔対立をなんとかする(たぶん達成!)

◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
・妻子の仇を討つ(ローガン)(達成!)

◯経験値
・クロシュ 剣技[05/06] 魔法[05/06] 防御[03/06]
・イリス  杖術[00/04] 魔法[07/16]
・ミスティ 剣技[00/07] 魔法[06/16] ☆剣技LVUP
・ローガン 剣技[09/16] 魔法[03/08] 
・エバンス 剣技[12/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□ユーシリア帝都
中央区:王宮、兵舎、大図書館、邸宅街、他
平民区:公園、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
貧民街:広場、怪しい商店、薄暗い路地裏、魔族連合、他
郊外:農園、果樹園、他
……………………………………………………………………………………
663 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:24:15.48 ID:GvVD51ql0
―数日後
 ユーシリア王宮

宰相「うーん……」

エリオス「まだ気分が優れないか?」

宰相「あ、皇帝陛下。すみません、まだ記憶が曖昧で……。あと、最近は治ってきたのですけれど、少し前まで頬がすごく痛かったんです。竜牙兵にやられたのでしょうか……」

エリオス「……多分そうだと思う。調子が戻るまではあまり無理せずに。私も皇帝としての動きに慣れてきたし、人への頼り方もようやくわかってきたんだ」

宰相「それならば良かったです。陛下も無理はなさらないでくださいね」



パトローラ「むう……お兄様、今度は宰相と……」ブツブツ

エルザ「あれは普通に会話してるだけだと思います。パトローラ様」ヌッ

パトローラ「エルザ……最近少し調子に乗っていませんか? お兄様……皇帝陛下と一緒に戦えたからと言って……」

エルザ「ま、まさかそんなことは……。あはは……」

亡霊エドワード『ハッハッハ、元々君たちに勝ち目はないから安心したまえ!』ヌヌッ

パトローラ「エドワード死霊。まだ星に還られていなかったのですね」

亡霊エドワード『最近すこぶる調子が良くてね。まだまだ私は現役と言えそうだ!』

エルザ「そ、それより勝ち目がないってどういうことですか? あ、いえまあ、私は元々身分が違うので勝ち目なんて最初からあるわけないと自覚しておりますけど??」

亡霊エドワード『あれを見てみたまえ』スッ



ロシュ「エリオスさま、襟がすこし曲がっております」モニョモニョ

エリオス「む、それじゃあ直してくれるかい?」

ロシュ「はいっ」ピョンッ

 モニョモニョ…
 直った襟「」ポン!

エリオス「いつもありがとう。これからもよろしく頼むよ」

ロシュ「はいっ! すえながくよろしくお願いします、エリオスさま……!」モニョモニョ



亡霊エドワード『理解できたかね?』

エルザ「え、ええと……ロシュちゃんは偉いなあとしか……」

パトローラ「……」ギリギリギリギリ

 ◆
664 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:25:17.12 ID:GvVD51ql0
―ユーシリア帝都 市街地

マーズ「落ちろ!」バッ

 重力魔法「」ズン!

魔族の暴徒D「ぐえっ!」ビターン!

 悪竜の爪「」ポロッ


ルクリリ「そこまでです!」バッ

 鋼の鎖「」ジャララララッ

魔族の暴徒E「ぐわっ!」ギュウウッ

 悪竜の鱗「」ポロッ


ノエル「せりゃっ!」バッ
 メイス「」ブンッ

魔族の暴徒F「ごあっ!」ゴンッ

 悪竜の牙「」ポロッ


サージェス「お、こいつらも悪竜の遺物持ちだな」スタスタ

マーズ「サージェス、不用意に触れるな。この魔族のように狂いたいか」

サージェス「おおっと、こいつは失礼!」ササッ

ルクリリ「あの日からけっこう経ちますけど、まだ現れるなんて……」

ノエル「一体どれだけばら撒いたんだろうな」

マーズ「……しばらくは気が抜けんな」

リュウゼン「頼りにしておるぞ、次期総司令官殿」ヌッ

マーズ「リュウゼン元教官!」

リュウゼン「一戦を退いた身ではあるが、増援が必要な時はいつでも呼べ。悪竜の悪因を叩き斬る一助となろう」

マーズ「はっ……! 必要な時は、頼らせて頂きます!」

 ◆
665 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:26:00.93 ID:GvVD51ql0
―ユーシリア帝都
 墓地

 ローガンの家族の墓「」

アル「……」ナムナム


ローガン「む……君は……」スタスタ

アル「……ん? あんたは……悪竜討伐ん時にいたドリルのおっさん?」

ローガン「ああ。君はなぜここに?」

アル「見ての通り、墓参りだよ」

ローガン「だが、その墓は……」

アル「ああ、この墓の人とは血の繋がりも何もないよ。ただ……浮浪児だった時期に、少し世話になったから」

ローガン「……」

アル「……仕事ができて、金も稼げるようになったから……ちょっと恩を返そうと思ったんだ。そんで調べてみたら……その人たちはこの墓の下にいるってことと……その旦那も既に国を出てっちゃったってことしかわかんなかった」

ローガン「……」

アル「もっと調べてみたら、どうも犯人は悪竜の可能性が高いってこともわかってね。そんな時にミントの奴から悪竜討伐の有志を募ってる話なんて聞いちまったもんだから……復讐なんて面倒なことをしたってわけ。ほんのちょっと世話になった程度でね。我ながらアホだなって思うよ」

ローガン「いや……決して、アホなどではない」

アル「そうかな? 犯人を勘違いして、悪くない方の悪竜を必死に攻撃して……本当に悪い方の悪竜にゃ、手も足も出なかったんだ。これがアホじゃなくて何なのさ」

ローガン「私も勘違いしていた。君がアホなら、私もアホだ」

アル「……? おっさんも復讐だったの?」

ローガン「……まあ、そうなる」

アル「そうなんだ……。そういえば他の奴らよりかなり熱くなってたもんね」

ローガン「……そう言われると少し恥ずかしいが」

アル「で、どう? 復讐を完遂した気分は」

ローガン「……思ったよりスッキリしなかったが……肩の荷が降りたとでも言おうか。気は楽になった」

アル「……大体同じかな、私も。むかつく奴がのうのうと生きてると思うと反吐が出んだよね。だからまあ、今はまあまあ悪くない気分」

ローガン「はは、そうか」

アル「おっさんは誰の復讐だったのさ。私に言わせたんだからおっさんも言えよ」

ローガン「私か? そうだな……私は――」

 ◆
666 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:27:29.01 ID:GvVD51ql0
―ユーシリア帝都 貧民街

ミント「で、われがズバーンとやっつけたのだ!」キャッキャ

フレン「わ、わあ……!」

ミント「なんだ新人、反応が薄いぞ。もっとわれを称えよ!」

フレン「す、すごい! ミントさま、すごい!」

ミント「当たり前ぞ! 正義のひかりミントさまは、ユーシリア帝国を救ったえいゆうぞ!」ドヤッ


ヒューベルト「小鬼の拠点はこちらでお間違いないですか?」ヌッ

ミント「あっ、ビリビリ鳥!」

フレン「びりびりどり?」

ミント「あのおじさん、びりびりを飛ばして飛ぶ変なおじさんだよ!」

フレン「??」

ヒューベルト「はは……。約束の船旅ビスケット缶です。どうぞ」スッ

 船旅ビスケット缶*10「」ポポポポポポポポポポン

ミント「わわ〜! 船旅ビスケット! 船旅ビスケット!」キャッキャ

フレン「船旅ビスケット……?」

ヒューベルト「君は……どこの子ですか? 貧民街の子ではないようですが……」

フレン「あ、はい。ぼくは……郊外の方から……」

ヒューベルト「悪いことは言いません。貧民街の出ではないなら、あまりここには通わない方が――」

ミント「むむーっ!! フレンはわれのしゃていぞ!! 引き抜きは許されない!!」

ヒューベルト「……そうそう、近々孤児院が再建されるそうです。ミントもそこに入ってみるのは如何ですか?」

ミント「ミントさまは誰の手下にもならない、孤高の小鬼なのだ!」

フレン「おお……!」

ヒューベルト「……小鬼の狼藉はまだまだ続きそうですね、これは」

 ◆
667 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:28:23.30 ID:GvVD51ql0
―ユーシリア帝都 上空

 ヒュオオオオオ――…

ハーピィ記者「……ダークヒーローイリスと新しい勇者皇帝の活躍により、ユーシリアの危機は退けられた、と……。うーん、凄いな……あの最悪な状況からここまで持っていくなんて」カキカキ

フーミン「ええ、ちょっと想定外。まさかユーシリア崩壊を防ぐなんてね」ヌッ

ハーピィ記者「げっ! 悪徳情報屋のフーミン・クロス!」

フーミン「何よその他人行儀な言い方……まあいいけど。でも本当にびっくりしたわ。あの子たち、運命を変える力でも持っているのかしら?」

ハーピィ記者「ふふふ、そうかもしれませんよ。このユーシリアだけでなく、これまでもたくさんの国の悪い運命を変えてきたんですから。最初に魔族革命に参加してきた時から私は確信していましたけどね」

フーミン「面白がって記事のネタにしてただけでしょ」

ハーピィ記者「ダークヒーロー一行の専属記者は私なので、あなたの出る幕はないですよ。あなたは世界の隅っこで指をくわえながら、ダークヒーローたちが運命を変えていく様子に拍手喝采しているのがよろしいかと」

フーミン「指を咥えながら拍手喝采ってどうやるのよ」

 ◆
668 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:29:35.85 ID:GvVD51ql0
―クロシュの夢
 集落

夢想の女神「ただいま」ストッ

ヴァン「女神〜!」ドタドタ

 ギュッ

ヴァン「えぐ、えぐ……心配したよォ……。女神が酷いことされてるんじゃないかって……。もう二度と逢えないんじゃないかって……」エグエグ

夢想の女神「もう、ヴァンったら……。酷いことはされてないから大丈夫。心配してくれてありがとう」


メイ841「女神さま、おかえりなさいませ」ペコリ

光の精霊「あ〜帰ってきたんだ〜。良かった良かった〜」

ウニ大盾「……心配、しました」


夢想の女神「みんな……。まだ出会って間もないのに……」


ブラッドの欠片「でも本当に良かったよ。クロシュをもっと強くするにはお前のような因子が不可欠だもん」

パラサイトソード「うむ! 夢をも斬る力を得るには、其方の力が必要だ!」


不死鳥の羽根「この脳筋共のことは気にしなくて良い。改めて歓迎するわ、夢想の女神」スッ


赤黒い巨竜セレナディア「ん〜? だあれ〜?」ノソッ


夢想の女神「……!!? あ、悪竜……!!?」


ワイバーンの鱗「ギャオギャオ!」

ヴァン「ああ、いや……クロシュちゃんが食べたみたいなんだ。それから棲み着いちゃって……」


夢想の女神「大丈夫なの? 悪竜は夢をも食べるって聞いたけど……」

不死鳥の羽根「大丈夫よ。ここにいる以上、クロシュの不利益になることはできないし」

セレナディア「ん〜。クロシュが美味しいもの食べると、わたしも美味しいからね〜」

夢想の女神「まあ、害がないのなら……」

 ◆
669 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/02/12(水) 00:30:46.44 ID:GvVD51ql0
―帝都大図書館 司書室

パティ「……というわけで、改めてお礼を言わせて。あなたたちのお陰で、この国は危機を脱することができた。ありがとう」

イリス「いえいえ、そんな! すべきことをしただけです!」

妖精「まあうん。結果的に世界樹の光も星に還せたし、私たちとしても最高の結果になって良かったよ」

ミスティ「ええ。一時はどうなるかと思ったけど……ここまで辿り着けたのは、パティさんの支援あってこそよ」

エバンス「それは間違いない。俺たちだけじゃ、王宮関係のことなんてどうにもならなかったしな」

パティ「……謙虚ね。まあ、それがあなたたちの味なのかもね」

妖精「まあ、それもそうかも……。お人好しが多いとは思う」

セイン「ああ。お人好しばかりだから、時々心配になる」

クロシュ「そうなの?」

セイン「そうだ」

クロシュ「そうなんだ……」

パティ「……セインも、ありがとう。あなたの力添えがなければ、悪竜との戦いは厳しかったはず」

セイン「僕は僕の方で動いているだけだ。礼はいらない」

イリス「セインくんはいつまでここにいるの?」

セイン「お前たちが明日ここを発つのなら、僕も合わせてここを出る」

クロシュ「一緒に、来る……!?」

セイン「いや、一度報告に戻らなければならない。また、次の世界樹の光探索でも今回のように協力できるかはわからない」

クロシュ「そうなんだ……」シュン

イリス「それじゃあ一旦お別れなんだね。でも今回は本当に助かったよ! ありがとうね」

セイン「……先ほども言ったが、礼はいらない」

妖精「まあまあ。私たちもお礼を言いたいだけだから、いらなくても押し付けられといてよ」

セイン「む……そういうことであれば、わかった」


ユーシリア帝国滞在最終日です。この行動終了後、ユーシリア帝国を発ちます
また努力目標達成ボーナスにより行動回数が2倍の6回になります
↓1〜6 自由安価 何をする?
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