【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5

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52 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 20:12:50.38 ID:1VqjmEBn0
 封印結界「」ピシッ―

 バヂヂッ!! ゴゴゴゴゴゴゴ…!!


クロシュ「!!」ビクッ

イリス「ううっ……!!」

ミスティ「こ、これが……雷霆の魔王の、魔力……!!?」

レイン「狼狽えるな! 世界を守るのなら構えなさい!!」ザッ

クロシュ「……!!」グッ

イリス「!! そうだ――私たちが負けたら、世界が終わる……! だったら――」ザッ

ミスティ「そうね――勝つのよ、絶対――!!」


ローガン「来るぞ!!」


 封印結界「」ビシッ ビシシッ―

 ドッギャァァァァァァァン!!!!


巨大な赤い雷球「」バヂヂヂ…


クロシュ「……!!」

妖精「大きな……赤い、びりびりだま……!!」

ベルトーネ「一万年ぶりじゃ〜ん……」

ジェミニ「行くぞ!!!」


 ――魔王降臨 憤怒の赤雷――


 ★雷霆の魔王が〈激しい怒り〉を発動!
  会心率が絶大に上昇し、コンマ+500!!

 ★雷霆の魔王が〈星の力・風〉を発動!
  コンマ+500!!

 ★永きに渡る封印で雷霆の魔王が弱体化!
  コンマ-500!!

 ☆クロシュたちが〈避雷針LV2〉を発動!
  劣勢・痛恨を2回まで無効化!!

 ☆セイラが〈守護〉を発動!
  劣勢・痛恨を1回まで無効化!!

 ☆ゴライアスが〈断雷〉を発動!
  自陣の会心率が大きく上昇!!


自陣戦力+420、食事+20、入浴+20、ザリガニ+20、魔王-500
↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/29(日) 20:13:58.66 ID:pvtBXqf+0
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 20:16:59.27 ID:rHrruqfIo
補正に輝くザリガニおもしろ
って言ってられんな強え
55 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 20:33:26.21 ID:1VqjmEBn0
雷霆の魔王「」バシュンッ!!

 赤雷の残像「」バヂッ


テイル「ら、雷速移動……!? どこ!?」キョロキョロ


宙に浮かぶ雷霆の魔王「」バヂヂヂッ―


ヒナ「上だ!!」バサッ!

ジェミニ「追うな! 空中は奴の――」


宙に浮かぶ雷霆の魔王「豁サ縺ャ縺瑚憶縺」カッ!!!!

 全方位雷撃「」ババリバリバリバリッ!!!!


ヒナ「わああああ!!!?」
イリス「え……」
テイル「死――」


 避雷針に吸い込まれていく雷撃「」ギュオオオオオッ!!!!


ミスティ「避雷針……!!」

ジェミニ「くっ……! 早速役に立ったようじゃ……! しかし――」


 溶けかけ避雷針「」デロデロ…


ローガン「溶けている……!!」

ジェミニ「もってあとニ……いや、一撃が限界じゃ……!! 奴が次の雷撃を放つまでに勝負を付けねばならぬ!!!」

ベルトーネ「いきなり絶体絶命じゃーん……」


レイン「はあっ!!」

 闇球「」ヴォンッ!

雷霆の魔王「」バリッ!!

レイン「速すぎる……!」

光魔女クロシュ「えいっ!!」カッ

 光線「」バギュンッ!!

雷霆の魔王「!」ジリッ―

エバンス「掠ったぞ! 俺も……遠距離技は苦手だが!」グッ

 投石「」ビュンッ!!


大剣ゴライアス「くっ……! 奴が高所にいては……!」

ポーラー「……」ググ

ミーティア「今は堪えて。奴が射程に入った時に、必殺の一撃を叩き込むのがあなたとポーラーくんの役目だから」

大剣ゴライアス「わかっております……!!」


 ☆避雷針により痛恨の一撃を無効化!
  避雷針はあと1回耐えられる!!


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 20:35:54.53 ID:p+4olp0MO
やばい
57 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 21:20:18.40 ID:1VqjmEBn0
雷霆の魔王「」バシュンッ!


テイル「地上に降りてきた……!」

エバンス「いくぞ!」シュバッ

ジェミニ「奴が地上にいるということは、避雷針の防御も期待できぬということじゃ! 心してかかれ!!」

ローガン「わかっている! しかし芋を引いたままでは勝ちを拾えん!!」シュバッ

ヒナ「わかってますねおじさん!!」シュバッ


雷霆の魔王「」バヂヂ…

エバンス「らっ!」シュバッ
 魔銀の剣「」シャッ!

雷霆の魔王「」シャッ!

ヒナ「おらぁ!!」シュバッ
 光の剣「」ヴンッ!

雷霆の魔王「」シャシャッ!

ローガン「ぬんっ!!」シュバッ
 鋼の剣「」ブンッ!

雷霆の魔王「」シャシャシャッ!


エバンス「畜生、速すぎ――」

雷霆の魔王「」ヌッ

エバンス「うお――」

 バリリリバリバリッ!!!

ローガン「エバンスくん!!」


エバンス「ぐっ……だ、大丈夫だ……! が……」プスプス

 セラミックの追加装甲「」ボロボロ…

エバンス「ジェミニ爺さんからもらった装甲がぶっ壊れた!!」プスプス


ヒナ「エバンスくんは下がって!! 脆弱な人間が相手できる存在じゃありません!!」バッ

エバンス「ビリビリレモン食ったんだから装甲がなくても耐えられらあ!!」バッ


雷霆の魔王「」バシュンッ!!

 赤雷の残像「」バリッ―


ローガン「くっ、雷速移動か……! 行動が読めぬ……!」

エバンス「俺たちなんか相手にするまでもないってか……!?」
58 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 21:20:44.01 ID:1VqjmEBn0
 *

光メイド剣士クロシュ「!」パヒュンッ
 光刃メイドブレード「」ヴンッ

雷霆の魔王「」バリリッ!

セイラ「クロシュちゃん!」バッ

 バヂヂヂッ!!

光メイド剣士クロシュ「セイラちゃん!!」

セイラ「大丈夫! これくらいなら平気!」

光メイド剣士クロシュ「うん!」


 赤雷の残像「」バリッ―


妖精「ううっ! ほとんど常に雷速移動なんて……!」

ミーティア「まともにやり合ったら命がいくつあっても足りないね、こりゃ」

ジェミニ「前回の反省を活かして対策を立てたつもりじゃったが……甘かったということか……!?」


 赤雷の残像「」バリリッ―


イリス「!! また上に!」

ミスティ「来るわ! 伏せて――」


 全方位雷撃「」ババリバリバリッ!!!!

 避雷針に吸い込まれる雷撃「」バシュウウウウンッ!!


 完全に溶けた避雷針「」デロロ…


イリス「あ、ああ……避雷針が……!!」

テイル「どうするの!? ねえどうするの!!? 次が来たら――」

レイン「泣き言を垂れるなら戦え!! 世界を守るのでしょう!!?」

テイル「そ、そんなこと言われたってェ……」ジワワ


レイン(……勇者でもない小娘にこんなことを言っても仕方ないわ)

レイン(サイン……あなたなら……こんな時、どう戦う……?)


 ☆避雷針により痛恨の一撃を無効化!
  避雷針は役目を終えてデロデロに溶けた


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 21:22:01.83 ID:Ujm/4MF4O
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 21:22:20.98 ID:1LXqiCM10
そいや
61 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 21:41:13.44 ID:1VqjmEBn0
 光の残像「」パヒュン―

背後を取る光クロシュ「」バッ

雷霆の魔王「!?」


 光刃メイドブレード「」ヴンッ!!
 ズバァッ!!!!


雷霆の魔王「……!!」バヂヂ…!!


ジェミニ「全方位雷撃の直後に光速移動で背後を取り、斬り付けるとは……!!」

レイン「なんて思い切り……!! あのスライムの子……!!」

ヒナ「ヒュウ、やるぅ!! 私も負けてられませんね……!!」バサッ


光クロシュ「」シュタッ

妖精「……び、びっくりした……。でもやったね、クロシュ……!」パタパタ

光クロシュ「まだ……! 多分もう……背後、取れない……!!」グッ

ベルトーネ「うん。これで完全にクロシュちゃんと光速移動は警戒されただろうね。実際同じ手が二度通用するほど甘くないよ、雷霆の魔王は」

妖精「そ、そうなんだ」

ジェミニ「じゃが奴に手痛い一撃を食らわせられたのは事実じゃ! このまま押し切るぞ!!」


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 21:45:07.68 ID:TTq4ucWu0
はい
63 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:19:41.66 ID:1VqjmEBn0
 バヂッ!! ドギャァンッ!!
   バグオンッ!! ババリバリバリッ!!

雷霆の魔王「――」バヂヂヂ…


ヒナ「くっそぉ……! ちっとも隙を見せてくれません……!!」

ジェミニ「じゃが奴も攻めあぐねているように見える……! 得意の全方位雷撃も、光速移動を警戒して控えておるようじゃ!!」

テイル「よ、ようし……それなら、このまま着実に攻めていけば――」


雷霆の魔王「」カッ!!

  雷球「」バシュンッ!!
   雷球「」シュビビッ!!
    雷球「」バヂヂヂッ!!
     雷球「」バリバリバリ!!!


テイル「えっ――」

ベルトーネ「ああ、そうだった……。こいつ、眷属を召喚できるんだった……」



雷球「」バシュンッ!

イリス「くっ! このおっ!!」カッ!

 火球「」ゴウッ!
 爆発する雷球「」ボンッ!!

雷球「」シュビビッ!!

ミスティ「キリがないわ!!」

エバンス「ちくしょう! しかもそれに加えて――」


 赤雷の残像「」バヂッ―


雷霆の魔王「」バリリッ!!

ミーティア「ぎゃあああああ!!」ビリビリ


ローガン「単純に……敵の戦力が急激に増した……!!」

ジェミニ「じゃが、眷属を召喚したことで奴の内的魔力が弱まった! 少なくとも全く不利一辺倒になったというわけでもないはずじゃ!!」


雷球「」バヂヂッ!!
 雷球「」バリバリ!!

雷クロシュ「んゅゅ……!!」バリバリ

妖精「くそお、こいつら執拗にクロシュを追い回して……!!」


 赤雷の残像「」バリッ―


テイル「あ――」
64 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:20:38.71 ID:1VqjmEBn0

宙に浮く雷霆の魔王「豁サ縺ュ」カッ――


ベルトーネ「あちゃー……ここまでかあ……」

ジェミニ「……後世の者たちに……託す……」

ロムリン「…………すまない……」


 全方位雷撃「」ババリバリバリバリバリ!!!!!


テイル「……えっ!!?」


 突然現れた重力歪曲結界「」グオオオオオッ!!!!

 歪曲結界に吸い込まれていく雷撃「」ギュオオオオオッ!!!!


ヒナ「へっ……これは……空間歪曲……?」

ゼーレシルト「守護結界と過剰な反重力の無茶な合体のようです」

ロムリン「……まさか!!」


大盾セイラ「」ギギギギギ…!!!


雷クロシュ「セイラちゃん!!!!」


消えていくセイラの幻影「……」スゥゥゥ―


ロムリン「セイラ!! だめだ、死ぬな!!!」


消えていくセイラの幻影「……最後まで……みんなを、守れないわたしを……お許し、ください――」スゥゥゥ――


大盾セイラ「」バギッ――

 ガタン…

割れて動かなくなった大盾「」


ロムリン「――!!」

雷クロシュ「……っ!!」ググッ


 ☆セイラの〈守護〉により痛恨の一撃を無効化


↓1コンマ(合計-20)
01-50 痛恨
51-70 優勢
71-00 会心
65 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/29(日) 22:23:11.59 ID:pvtBXqf+0
マイナスがでかすぎる・・・
66 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:50:57.26 ID:1VqjmEBn0
雷霆の魔王「」バヂヂヂッ――


イリス「くっ……!! これ以上やらせない!!」カッ!!

 星光の奔流「」ドギュウウウンッ!!!

 赤雷の残像「」バリッ―

イリス「ああっ……!!」

妖精「だめだあ……! 避けられちゃう……!!」


雷霆の魔王「」カッ――


ロムリン「くそっ……くそおおおっ!!!」


 全方位雷撃「」バリリリバリバリ!!!!!

 ドッギャアアアアアアアアンッ!!!!


 プスプス…

黒焦げになった全員「」プスプス…


雷霆の魔王「」バチバチ…


雷スライムクロシュ「」グググ…モニョニョ…


雷霆の魔王「?」バチチ…


 デロデロ…モニョモニョ…ポン!!


不死鳥クロシュ「コケコッコーッ!!!!」カッッッッ!!!!

 明るい炎「」ゴオオオオオオッ!!!!


エバンス「うおおおおおっ!!!」バッ

テイル「わ、私……生きてる!!?」バッ

ミスティ「嘘……あんな雷、耐えられるはずが――」


 デロデロ…


スライムクロシュ「」デロロ…


妖精「クロシュ!! まさか、不死鳥の力で――」


ジェミニ「力が……漲る!! 今度こそ、やらせぬ!!!」

ヒナ「あんにゃろ……! 私を焦がしたこと、後悔させてやる……!!!」ヴンッ!!


 ☆クロシュが〈再生の炎〉を発動!
  味方全員を復活させ、このターンのコンマ+30!!


再生の炎+30
↓1コンマ(合計+10)
01-50 敗北
51-00 勝利
67 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 22:55:07.36 ID:ndKH5mXDO
今更新見てみたらセイラちゃん……
68 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 22:56:56.68 ID:ndKH5mXDO
本当にごめん……
69 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 22:57:04.26 ID:pvtBXqf+0
これもう運命賽案件では
70 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 22:58:51.46 ID:1VqjmEBn0
このまま進むと非常に高い確率で死人が出る運命となるため、運命賽を使ってこの判定をやり直すことができます
運命賽を使いますか?

現在所持数[運命賽*4]

↓1〜3多数決
1.1回使う
2.使わない
3.運命を変えるまで使う(なくなった時点で終了)
71 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:01:56.88 ID:p+4olp0MO
3
72 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:02:22.83 ID:ndKH5mXDO
3
73 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:11:40.77 ID:V17KPtWFo
3
74 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 23:36:29.89 ID:1VqjmEBn0
―魔族国 公園

 ワイワイ キャッキャ

魔族国スライム「〜〜」モニョモニョ
淫魔の幼女「〜〜」キャッキャ
魔族の子供「〜〜」キャッキャ


フラナ「はあ……なんで私が子守なんてしなきゃならないのよ」

竜人の女性「まあそう言うなって。聖女の奴にいろいろ吹き込まれてるガキ共を人間嫌いにするチャンスだろ?」

フラナ「そういうやり方は好かないわ。ていうかあなたも嫌いでしょ?」

竜人の女性「はは、まあな」

フラナ「全くもう……ん?」ズキッ

竜人の女性「どうした?」

フラナ「いえ……」

フラナ(……なにかしら。世界全体が……今、少し変化したような……)

フラナ(イリス……最近手紙が来ていないけれど、あなた元気でやってるんでしょうね)



魔族国スライム「……?」ズキッ モニョニョ

淫魔の幼女「んっ……」ズキッ

魔族の子供「うっ……!」ズキッ

魔族国スライム「〜〜…」モニョニョ…

淫魔の幼女「な、なんだろ……今の……」

魔族の子供「わかんない……。そういえばクロシュちゃん、元気かなあ。なんか急に思い出しちゃって……」

淫魔の幼女「わたしも! なんでだろ……。胸が、どきどきする……」

魔族国スライム「〜〜…」モニョモニョ…

淫魔の幼女「うん……。元気でやってるといいな……」

 ◆
75 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/29(日) 23:38:45.44 ID:1VqjmEBn0
―芸術都市ミュージア

聖女「炊き出しです! 冷めない内にどうぞ!」

クロシュヴィア「わ〜!」

芸術妖精「いただきまーす!」

レーティア「芸術妖精さん……あなたは炊き出し貰わなくても大丈夫な立場でしょう……」

芸術妖精「え〜いいでしょ? 最近復興も一段落してきたんだしさあ〜」

レーティア「はあ、全くもう……。すみませんね、教会の修道女さん」

聖女「いえいえ。炊き出しは誰が食べても良いものなのです。レーティアさんもどうですか?」

レーティア「え、まあ……じゃあせっかくだし頂こうかな?」

 ガラガラ

セイン「炊き出し、追加の分を運んできた」

 荷車に乗ったたくさんの大鍋「」ガラガラ

聖女「ありがとうございます! セインさんはいつも率先してお手伝いしてくれて、本当に助かります!」

セイン「やるべきことをやっているだけだ。それでは失礼する」クルッ

聖女「あっ、セインさんも食べていかれませんか?」

セイン「僕は……」

芸術妖精「食べていこうよ〜」

クロシュヴィア「いらないならわたしが全部食べちゃうよ〜」

聖女「クロシュヴィアさんは少し自重してください!」

クロシュヴィア「え〜」


セイン「……」

レーティア「……王国の偉い騎士さんなんですよね? どうしてこんなところで教会のお手伝いなんかに甘んじているんですか?」

セイン「少し事情がある」

レーティア「そうですか。まあせっかくだし食べていきましょうよ。クロシュちゃんたちのお話とか興味ありませんか?」

セイン「!」

聖女「えっクロシュさん!?」ズイッ

クロシュヴィア「クロシュちゃんがどうかしたの!?」ズイッ

レーティア「……これは予想外の展開です。クロシュちゃん、思ったより有名人だったり……?」

芸術妖精「ま〜クロシュちゃんは高名な芸術家である私の一番弟子みたいなもんだしね〜」

セイン「クロシュについて何か――ぐっ」ズキッ

聖女「んっ……」ズキッ

芸術妖精「うっ」ズキッ

レーティア「……皆さん、何か似たような感覚を覚えたみたいですね?」

セイン「……お前たちもなのか。今のは……」

聖女「……クロシュさん……。なんだか、急に心配になってきました……」

芸術妖精「私も……。何事もなければ良いんだけど……」


クロシュヴィア「……」

クロシュヴィア(……運命の力が、働いたような気がする……)

クロシュヴィア(てことは……クロシュちゃんは……多分大丈夫だね)


運命を変える意思+10
↓1コンマ(合計+20)
01-50 敗北
51-00 勝利
76 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:39:53.66 ID:pvtBXqf+0
たのむ
77 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/29(日) 23:51:37.10 ID:UlB76f/Lo
やったか!?
78 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/30(月) 00:09:15.04 ID:bv9Zbngb0
 シュババババッ!! カッ!!!!

ジェミニ「ぬおおおおっ!!」グオオオオッ!!!

雷霆の魔王「……!!」ググググッ!!

ジェミニ「魔王がなんじゃ……!! 星の力がなんじゃ……!! 儂は……伝説の大賢者ジェミニじゃああああ!!!!」カッッッッ!!!!

 激しくうねる風「」ギュオオオオッ!!!

 雷吸収水晶「」ガギンッ!!!

雷霆の魔王「!!」ググググッ!!
 大放電「」バヂヂヂヂッ!!!

 砕ける雷吸収水晶「」バギンッ!!

ベルトーネ「ようやく隙見せたなあ!!」カッ!!

 闇球「」ヴォンッ!!

雷霆の魔王「!!」ドゴンッ!!

ヒナ「ベルの魔法よっわ!! 私が手本見せてあげますよ!!」シュバッ!!
 光の剣「」ジャオンッ!!!

 ズバアッッッ!!!!

雷霆の魔王「!!」ズババ


ミーティア「もし、そこのお嬢さん。私を浮遊魔法であいつにぶつけてくれないかな?」ガション

テイル「ええっ!? あんた何言って……」

ミーティア「さっき雷を食らって気付いたけど、私の電気伝導率はそこらの金属より遥かに高いみたい。私があいつに張り付けば、あいつの雷を無駄に放電させて力を奪えるって寸法」

テイル「でもあんたは……」

ミーティア「なんか大丈夫っぽいから大丈夫! それに――」

割れた大盾「」
ぐったりスライムクロシュ「」デロデロ…

ミーティア「ここで負けたら……身を挺して活路を開いてくれたあの子たちに、顔向けできない。顔なんてもうないんだけどね!」

テイル「……わ、わかったわよ!! でも……あんたも、死ぬんじゃないわよ!!!」カッ!

ミーティア「もっちろん!」フワッ

 グオオオオッ!!!

雷霆の魔王「……!!」グググ

ミーティア「どりゃあああああああ!!!」ドヒュウウン!!!!

雷霆の魔王「!!?」

 バチチチバリバリババリバリリッ!!!!!!!

ミーティア「おわあああああああ!!!!!」バリバリバリ

雷霆の魔王「〜〜〜!!!!」バリバリバリ
79 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/30(月) 00:11:42.42 ID:bv9Zbngb0
ロムリン「み、皆の者……!!」


ポーラー「」ザッ!!
大剣ゴライアス「」ジャキン!!


ロムリン「はっ! ポーラーに、ゴライアス……!! まさか――」


大剣ゴライアス「今こそ……禍根を断ち切り、未来を切り開く時!!」

ポーラー「ハイ……!!」


ロムリン「待て、ゴライアス!! 君は確か――」


大剣ゴライアス「はい! 私こそ――奴を討ち果たすべく鍛えられた――断雷の剣!!!!」

ポーラー「いきマス――」シュバッ!!!


雷霆の魔王「……!!」ググググ…

大剣ゴライアス「ポーラー!! 今だッ!!!!」

ポーラー「断ち――斬ル!!!!」グオッ!!!!


ロムリン「ゴライアス!!!!」


大剣ゴライアス「おおおおおおおっ!!!!」


 ズバアッッ!!!!!

雷霆の/魔王「――…」バチッ…バチチッ…


ひび割れる大剣ゴライアス「……よく、やった……ポー……」ピシッ…パキパキ…


砕け散る大剣ゴライアス「」バギャアアンッ――


 〈会心の一撃!!!!〉


 ――魔王撃破――
80 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/30(月) 00:20:16.73 ID:bv9Zbngb0
というわけで本日はここまでとなります

絶望的な死闘の末に、ついに雷霆の魔王を討ち果たしたクロシュたち。ラティア・ヘイヴンの悲劇は、これにてようやく幕引きと相成ったのでした。
一万年前と、そして今。魔王を討ち果たす為に尽力した全ての者たちに、安息の時が訪れんことを。

それでは本日もありがとうございました。年末年始は予定がよくわからないのですが、ひとまず土日更新を心がけたいと思います。よろしくお願いいたします
81 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/30(月) 00:48:18.50 ID:ETbliiCwo
おつでした
流石の封印魔王、勝てはしたが犠牲も……

年末最後まで更新ありがとうございました
年内土日は最後なので良いお年を
82 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/30(月) 00:59:20.74 ID:rPaUKj4mo
おつ
史上最強の相手は伊達ではなかった…
もっと戦力強化か対策をするべきだったなぁ
83 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 08:42:05.07 ID:UIU+hxyq0
雷霆の魔王は魔王だけに結構強い相手だったな。雷霆の魔王が手にいれていた星の力って風だったのか。雷霆の魔王だったり、「雷球が増えている」などの会話から星の力は雷のイメージがあった。
84 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 12:21:17.29 ID:FDai4AOaO
あけおめ
フラナ氏やっぱ聖女様と距離あったか
85 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:56:23.55 ID:Yiz6MwcL0
皆さま、あけましておめでとうございます。今年も亀のような速度で更新していきたいと思います

雷霆の魔王は歴史が示す通り、恐るべき相手でした。地の利、対策、運命を変える意志……どれが欠けていても、勝利は得られなかったでしょう。実際、雷霆の魔王が自由に動き回れる外での戦いになってしまうと、現生人類では割と本当に打つ手がなくなる可能性がありました

戦力や対策は、実のところやれることはまだあったかもしれません。これは今更なのですが、避雷針をレベル3まで強化するとバリアーとなるだけでなく、魔王の雷を常に吸収してコンマ値をダウンさせる効果が発動したりしていました。他の様々な対策も、実施してみれば有用であったかもしれません

実は星の力には、雷属性のものはなかったりします。雷属性は光や炎と同じく根源的な正属性の一つなのですが、性質が少し特殊なので、5分割された時にそのままの形で分かたれなかったようです。そして雷属性の性質を強く継承していたのが風属性であったため、それは雷霆の魔王にとって非常に相性の良い星の力だったようです(実は雷霆の魔王は、雷だけでなく、水や風の力も持っていたりします。地下空洞では全力を発揮できなかったようです)

フラナ氏は聖女のことを、お花畑の理想論者だと思っています。人と魔族が手を取り合えば殺し合いに発展するだけなので、適切な距離感で互いに利用し合うくらいが丁度良い……という考えです。実際その考えは、王国との対話を重ねている中で実感を伴っていっているようです。とはいえ聖女の献身的な働きも認めていないわけではないので、少し扱いに困っているのかもしれません
86 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:56:54.67 ID:Yiz6MwcL0
―数日後
 廃都 工房

大盾セイラ「」ガシン!

工房人形「修理完了です。調子はいかがですか?」

大盾セイラ「」フヨフヨ

 スゥ―

セイラ「ありがとう。とっても良くなった」ポン!

クロシュ「わあ……!」

工房人形「なんと。反重力装置にそのような使い方があったとは全く知りませんでしたが、問題なく稼働できているようで良かったです」

 ◆

―古城 地下工房

ミーティア「具合はどうかな?」ガション

短剣ゴライアス「はっ! 万全であります!」シャキン!

ポーラー「先パイ……」

ロムリン「はっはっは、随分小さくなってしまったな! ゴライアスよ」

ミーティア「前回のような超威力は出せないけど、その分強度を高めといた。何かを斬ったり突いたりして苦痛に苛まれることもないと思うよ!」

短剣ゴライアス「ただ散るだけだった我が身を、魔王を打倒した後もこの国に仕えられるようにして頂けたこと、誠に感謝の極みにございます!」

ミーティア「あははは、そりゃ良かった! まあぶっちゃけるとただの喋る短剣になっちゃったんだけどね!」

短剣ゴライアス「そ、そうなのですか……!?」

ミーティア「魔王はもういないんだもん。だったら戦いの道具としてより、野菜や果物を切る日用品の方が活躍の場もあると思うよ?」

短剣ゴライアス「はっ! 無論、不服は毛頭ありませぬ!」


ロムリン「しかしまさか、死んだと思われていた宮廷魔術師ミーティアが、そのような出で立ちになっていたとは」

ミーティア「私もびっくり〜! 魔王にびりびりされてたら急に思い出が蘇ってきてね〜」

ロムリン「……気になっていることがあるのだが、当時とは随分性格が変わっていないかね?」

ミーティア「あははは! 当時は宮廷魔術師らしく格好つけてたのかもね?」

 ◆

―古城 中庭

レイン「さて……そろそろ行こうかしら」

テイル「あ……も、もう行くんですか……?」

レイン「ええ。もうこの地に用はないもの。少しのんびりしすぎたくらいよ」

ヒナ「じゃあ行っちゃう前に一戦どうですか!?」ヌッ

レイン「お断り」

ヒナ「そんなぁ」

テイル「そりゃそうでしょ……」


レイン(地上に降りたら……ザイルに報告すべきことがたくさんあるわね……)

レイン(あの子たちに二度負けたという話、笑ってやろうかと思っていたけれど……今なら、ザイルがドジを踏んだわけではないことがわかる)

レイン(優れた前衛二人に、トリッキーな氷魔法戦士、大火力の星魔法使い……そして最も気を付けるべきは、あのスライムの子。複数の属性に変化する攻防一体の擬態能力……あまりにも脅威的だったわ)

レイン(……悪意は感じられなかったし、ザイルが気に入るのもわかるかも)

レイン(さて、もう少しわたあめを食べたら行きましょう)

 ◆
87 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:57:26.80 ID:Yiz6MwcL0
―浮島国 小さな丘

 ヒュオオオオオ――…

 たくさんの墓「」

 王家の墓「」

ロムリン「……終わったよ。皆の者」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

セイラ「姫様……。終わりました……」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

ジェミニ「……安らかに……」スッ

 小さな綿毛「」フワッ

ベルトーネ「私も一応お供えしとこうかな」スッ

 小さな綿毛「」フワッ


妖精「この国では花の綿毛をお供えするの?」

ロムリン「ああ。死した者は、やがて花に集まり……綿毛に掴まって、空に還っていくと言われている。雷霆の魔王に殺された者たちも、また……」

クロシュ「空に……」

ロムリン「うむ。空に還った命たちは、風になって大気を流れ……いつかまた、地に降りて命を芽吹かせる。そんな風に考えられているのだ」

妖精「地に降りてこないで、空妖精になる奴もいるかもね」

ロムリン「ははっ、そうだな。空が気に入って、そのまま降りてこない者もいるかもしれん。我が妹のように……」

妖精「……そうだね。案外本当に、空妖精に生まれ変わってここに住み着いてるかもよ」

ロムリン「そうだとすれば、守り甲斐があったというものだ。なあ、セイラよ――」スゥ―

セイラ「はい……。あれ、ロムリン王さま……?」

薄れていくロムリン「……そろそろ、私も限界のようだ」スゥゥ―

セイラ「ロムリン王さま……!!」

消えていくロムリン「ああ……生きている内に……この国を、守り切ることができて……本当に………」スゥゥゥ――


 ヒュオオオオオ――…
 空に向かう綿毛「」フワ――


セイラ「ロムリン王さま……」

ベルトーネ「お疲れ様、ロムリン……」

ジェミニ「お見事でした。ロムリン王よ――」

 ◆

―古城地下 中央動力室

ゼーレシルト「ロムリン王……この浮島のことは、私にお任せください」

ゼーレシルト「今はどうか、安らかに――」


 ☆雷霆の魔王を撃破しました
 ☆激しい戦いを経て、各々の得意分野の経験を3獲得しました(クロシュとミスティは剣と魔法それぞれ2)
 ☆ロムリンが空に還りました


 ◆
88 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:57:58.35 ID:Yiz6MwcL0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 滞在最終日

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*3       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)+2
・魔法[3/6](クロシュ)+2
・魔法[2/16](イリス)+3 LVUP
・剣技[3/6](ミスティ)+2
・魔法[3/16](ミスティ)+2
・剣技[9/16](エバンス)+3
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[5/16](ローガン)+3
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
89 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 19:58:28.12 ID:Yiz6MwcL0
―翌日
 寂れた家

ベルトーネ「あなたたちも行っちゃうんだ〜」

イリス「はい。この国のこれからも気になるけれど……私たち、やらなきゃならないことがあるんです」

ベルトーネ「あ、そういえば星の力ってやつどうしたの? 食べちゃったの?」

妖精「あの後すぐ星に還したよ。レインも狙ってたみたいだけど、お互い満身創痍だったから争いにもならなかった」

ベルトーネ「ふうん。まああの時は本当にやばやばだったしねえ〜」

 *

人形「……行ってしまわれるのですね」

クロシュ「うん……」

ミスティ「……寂しくないかしら?」

人形「寂しくないと言えば、嘘になります。ですが……皆さまが、ここに滞在していた歴史は……決して、なくなりません」

クロシュ「れきし……」

人形「わたしを支える、思い出が増えたのです。それだけで……わたしは、とてもしあわせです」

ミスティ「……そうなのね。わかったわ」

人形「それに――」


空妖精A「人形さん! どんぐり取ってきたよ〜!」パタパタ

空妖精B「お掃除……終わった……」パタパタ


人形「空妖精さんたちも、一緒です」ニコ

クロシュ「わあ……!」

ミスティ「ふふ、そうみたいね……!」


浮島国滞在最終日です。この行動終了後、浮島国を発ちます
↓1〜3 自由安価 何をする?
90 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 20:00:47.93 ID:ZThAHPpf0
ヒナがテイルを旅に連れて行こうとしているのを目撃
91 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 20:04:06.82 ID:FDai4AOaO
イリス、レインにフレメアに言伝をたのむ
92 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 20:05:35.31 ID:cPfPcioDO
クロシュとセイラと大空を散歩
93 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 20:54:04.08 ID:Yiz6MwcL0
―廃都

エバンス「天空の都とも明日でお別れか」スタスタ

ローガン「うむ。大魔女帝国と同じ空の国であったが、その在り方は全く異なっていたな」スタスタ

エバンス「かつて栄えた古代の国と、地に落ちても尚歩み続ける現代の国か……」スタスタ



ヒナ「テイルちゃんはこれからどうするんです?」

テイル「どうするったって……島を覆う雲の壁も晴れたみたいだし、私もそろそろ降りるけど……」

ヒナ「この島に居着いたりしないの?」

テイル「ずっと同じとこに居続けるのって性に合わないの。そりゃまあ、ジェミニ様への恩とか、先祖への敬意とか、いろいろないわけじゃないけど……やっぱり、私の居場所って感じではないから」

ヒナ「へ〜。じゃあ一緒に行きませんか?」

テイル「えっ!? なんで!?」

ヒナ「なんでって、その方が面白いからです。テイルちゃん弱いし」

テイル「いやいや、意味わかんないけど!? あなた戦闘狂でしょ!? なんで弱い奴に構うの!?」

ヒナ「やだなあ、守ってあげるって言ってるんですよ。それに強い奴と戦う時も、実況とか解説があった方が盛り上がるじゃないですか」

テイル「守ってやるからあんたの戦いを実況しろってこと!?」

ヒナ「おお、まとめるの上手ですね!」



エバンス「……なんか面白いこと言っているな。あいつら」

ローガン「戦闘狂の考えることはよくわからん……」

 ◇
94 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 20:54:46.57 ID:Yiz6MwcL0
―廃都 市場

空妖精のわたあめ屋「わたあめだよ〜」

レイン「……」モグモグ


ミスティ「いたわ……わたあめを食べているわね……」

イリス「レインさん!」

レイン「……なに? 見ての通り、私は忙しいのだけれど」

イリス「ええと……食べながらで良いので、少し聞いていただけませんか」

レイン「……」モグモグ


ミスティ(無視されてるわ……)

イリス(沈黙は肯定と見なす――っていうセリフを演劇で見たことあるから、きっと肯定の意だよ!)

ミスティ(そ、そうなの……?)


イリス「えっと……気が向いたらで良いので、フレメアさんに伝言を頼みたいんです」

レイン「……内容は?」

イリス「内容は――」


↓1〜3 多数決
1.姉妹喧嘩は良くない
2.ブラッドランスのことを妹に謝るべき
3.妹があなたを殺そうとしている
0.自由安価(票数は内容ごと)
95 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:00:01.29 ID:6P0xI8eNo
0
血を分けた家族って特別です、いつまでいるかも分からない。妹と話し合いをしませんか
96 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:04:28.52 ID:UIU+hxyq0
1
97 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:17:19.87 ID:q8dAy2xmO
0
妹があなたを殺そうとしているから一度文通でもいいから謝った方がいいと思います。
98 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 21:29:22.33 ID:Yiz6MwcL0
割れてしまったので

↓1
1.血を分けた家族って特別です、いつまでいるかも分からない。妹と話し合いをしませんか
2.姉妹喧嘩は良くない
3.妹があなたを殺そうとしているから一度文通でもいいから謝った方がいいと思います。
99 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 21:39:05.59 ID:ZThAHPpf0
100 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 22:24:10.79 ID:Yiz6MwcL0
イリス「ええと……血を分けた家族って、特別で……いつまでいるかわからないですし……」

レイン「……それで?」

イリス「………妹さんと、話し合いをですね……」

レイン「つまり――血を分けた家族は特別で、いつまでいるかわからない存在だから、姉妹でちゃんと話し合え――という感じかしら」

イリス「は、はい。そんな命令口調のつもりはないですけど……!」

レイン「わかったわ。気が向いたら伝えておいてあげる」

イリス「……! ありがとうございます!」

レイン「ただし、それでフレメアの壊したいリストにあなたの名前が載ることになっても責任は取らないわよ」

イリス「ええっ!? そんなリストがあるんですか!?」

レイン「フレメアの頭の中にあるわ」

 ☆レインにフレメアへの伝言を頼みました

 ◆
101 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 22:31:24.59 ID:Yiz6MwcL0
―後日 夜
 セイントレア平原 廃城のバルコニー

 月の光「」

フレメア「ん〜良い寝床見つけちゃった。やっぱり高貴なる吸血令嬢の私には、こういうオモムキあるお城こそが相応しい住処ね」

 バサッバサッ

レイン「こんばんは。久しぶりね、フレメア」バサッバサッ

フレメア「レインじゃない。こんばんは」

レイン「随分上機嫌ね。素直に挨拶を返すなんて」

フレメア「ふふ、素敵なお城でしょ? ここ、私の領地にしようかしら」

レイン「……」チラッ

 崩れた城壁「」ボロ…
 ひしゃげた櫓「」ボロ…
 砕けた石像「」ボロ…

レイン「ボロボロじゃない」

フレメア「オモムキと言いなさい」

レイン「はいはい、趣ね」

フレメア「それで、何か用? いつものお節介?」

レイン「お節介なんて焼いた覚えはないけど……。フラナ・バイオレットの教え子から伝言を預かったのよ」

フレメア「フラナの教え子からの伝言……? 何それ、気持ちわる……。あいつ誰かにものを教えられるガラじゃないでしょ?」

レイン「知らないわよ、あなたの姉の人柄なんて。私もどうかと思うけれど、少し縁があったから。芸術都市の手前で会ったことがあるはずよ、黒いスライムを連れた旅の一行に」

フレメア「あ〜……あのまずいブラッドワインを持ってた子供か。それで、伝言は何?」

レイン「血を分けた家族は特別で、いつまでいるかわからない存在だから、姉妹でちゃんと話し合え――とのことよ」

フレメア「はあ? 教え子の分際で何様のつもり?」

レイン「……話し合え、ではなく話し合いませんか、くらいの言い方だった気がするわ。訂正」

フレメア「同じだよ。人んちの問題に首を突っ込むなんて、躾のなってないガキね。次に会った時はブラッドワインを差し出そうが何をしようが真っ先に殺してやろうかしら」

レイン「……本気であなたたち姉妹を心配している様子だったわよ?」

フレメア「……」


↓1コンマ
01-10 いいや、優先的に殺す
11-50 意味がわからない
51-90 勘弁しといてやるか
91-00 ……
102 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 22:38:36.61 ID:cPfPcioDO
はい
103 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 22:53:41.66 ID:Yiz6MwcL0
フレメア「ふうん……まあ勘弁しといてやるか」

レイン「もし喧嘩を売るなら、十分に気を付けた方が良いわ。以前キャニオンで会った時とは比べ物にならないくらい力を付けている」

フレメア「え、そうなの? それはそれで気になる……。あの時は5人がかりでも私を止められそうにないくらいの弱虫の集まりだったし」

レイン「面白くなってきてるわよ。特に黒いスライムの子なんだけれど――」

 ◆
104 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 23:36:56.86 ID:Yiz6MwcL0
―浮島国 島端


 遥か彼方まで広がる雲海「」モクモク


クロシュ「わあ……」

妖精「雲の壁が晴れて遠くまで見渡せるようになったね」

クロシュ「うん……。明るくて、きれい……」

セイラ「……もっと、高いところ……飛んでみる?」

クロシュ「ほえ……?」

 *

―浮島国 上空

 ヒュオオオオオ――…

 眼下に小さく見える浮島「」

 浮島の下に広がっている雲海「」モクモク


大盾セイラ「」フヨフヨ

大盾の上に座るクロシュ「わぁ……!」フヨフヨ

妖精「その大盾、人を乗せて飛ぶこともできたんだ!」パタパタ

セイラ「うん。姫さまを、乗せる為に……強くしたの……」

クロシュ「ひめさま……」

妖精「……ロムリン王の、妹君だっけ」

セイラ「うん……」

妖精「……じゃあきっと……二人とも、空に還って……再会を喜んでるよ」

セイラ「……!」

クロシュ「空に……還る……」

妖精「そう。ロムリン王が言ってたでしょ? ラティアでは、死んだ命は綿毛に掴まって空に還るって。だからさ……きっと、ロムリン王と、その妹君も……」

クロシュ「……空に、溶けて……一つに、なった……?」

妖精「まあそうとも言うね。スライム的にはその方がわかりやすい?」

クロシュ「うん……!」


妖精(……言われてみれば、世界が溶けて一つになるのが良いっていうクロシュ考えとも……少し似ているかも)

妖精(緑の国では、死んだ命は星脈を通って星に還るって考えられてる。世界樹の精霊も似たようなことを言ってた。これもラティアの考え方と似ている。星の内か、星の空かという違いはあるけれど……どちらも、根本的には同じことを言っているのかも)


セイラ「空に還り、故人と再び会えるのなら……。死ぬのは、良いこと……?」

妖精「………それは……」

セイラ「わたしは、ゴーレムだけど……死ぬの、怖い……。姫さまが、死んだのも……すごく、嫌だった……。ロムリン王さまも……」

クロシュ「……」

セイラ「でも……死ねば、空で……姫さまのこと……守れる……?」

妖精「……いいや。死ねば、守るも守らないもない。さっきクロシュが言った通り……死んだら、大きな流れの中に溶けて、一つになるんだ。そこではもう、守ったり守られたりなんてないし、仕事も上下関係もない。ただ、溶け合った命たちが、穏やかにたゆたっているだけ……。それを良しとするかどうかは……まあ、人によると思う」

セイラ「……わたし、は……」

クロシュ「……」


何か言う?
↓1〜 先取2票
1.セイラちゃんの思いを尊重する
2.生きて欲しいと言う
3.溶けるのが良いと言う
0.自由安価(票数は内容ごと)
105 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 23:38:56.09 ID:FDai4AOaO
2
106 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 23:40:37.66 ID:vJTmF4f+0
2
107 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/04(土) 23:41:23.21 ID:UIU+hxyq0
1
108 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/04(土) 23:59:49.84 ID:Yiz6MwcL0
クロシュ「…………セイラちゃんには……生きて、欲しい……」

セイラ「!」

妖精「……!」

クロシュ「わたし……溶けるの、良いって、思う……。でも……溶けたら……一つの、デロデロになっちゃうから……そこにセイラちゃんは……いるけど、いない……」

セイラ「……いるけど、いない……」

クロシュ「……本当に……もう、どうしようもなかったら……デロデロに、なった方が、良い……。でも……セイラちゃんは……全然、そんなこと……ない……! と思う……」

セイラ「!」

クロシュ「だから……これからも……」

セイラ「うん……! 大丈夫……少し、迷ったけれど……まだ、守りたい場所も、守りたい人たちも、いるから。まだ空には、還らない」

クロシュ「!」

セイラ「……ありがとう。わたしのこと……生きて欲しいって、言ってくれて……。すごく……嬉しい……」

クロシュ「うん……!」


セイラ「姫さま……。ロムリン王さま……。わたしがそちらに向かうのは……もう少し、先になります。どうか……安らかに、お眠りくださいませ……」ペコリ

クロシュ「……」ペコリ

妖精「ふふ……。ロムリン王と、その妹君に、精霊の加護がありますよう――」ペコリ

 ◆
109 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 00:15:34.79 ID:+deD5zwk0
というわけで本日はここまでとなります。次回、ついに浮島国を発ちます

浮島国での戦いが終わる。魔王の爪痕は深く、大きく。古ラティア国が復権することは、もはやない。
しかしそれでも。土地は残り、草木は茂る。小さな命たちの楽園は、これからも、この先も、悠々と空に浮き続ける。
白い綿毛の舞う、浮島の国ラティア・ヘイヴン。かの国が、とわの安らぎに包まれんことを――

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
110 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 02:50:54.65 ID:IodbnuwOo
おつおつ
浮島編、ちょっぴり切ないけど良い話だった!
吸血鬼姉妹仲、解決しにいくならフラナ氏とも一悶着ありそうだ
111 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 11:09:45.44 ID:hFynxU6To
おつ
壊れた2人は死んだと思ってたから生きてて良かった…
112 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 11:33:07.86 ID:mG525TMd0
おつ
フレメアお嬢様としての自覚一応あったのね
113 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 16:43:13.84 ID:qaZILxTvO

ゴライアス先輩は短剣になって戦闘に向かなくなってしまったけどまだポーラーの装備になっているのかな。
114 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:28:55.13 ID:+deD5zwk0
吸血鬼の姉妹は、なかなか仲直りが難しいようです。フレメア氏はあんな様子ですが、流石にフラナ氏がクロシュたちに攻撃的な態度を取ることはないのではないかと思われます

ゴライアス氏もセイラちゃんも、精核が砕けたわけではなかったため、無事に復帰することができたようです。しかしそれでもゴライアス氏が受けた負担は大きく、引退は免れませんでした

バイオレット家は、かつて大きな影響力を持つ一族でした。そのためフラナ氏もフレメア氏もお嬢様である自覚はあるようです。なおフレメア氏はすっかりテロリストなので、邪悪な野良吸血鬼としての面が強くなっています

ゴライアス先輩は短剣になってしまいましたが、一応ポーラーが装備しているようです。なお短剣サイズなので、今は誰が持つこともできます。それでも空妖精たちには流石に大きいかもしれません
115 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:29:28.26 ID:+deD5zwk0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 出発の日

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*3       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    太陽のメダリオン
属性大全        踊り子の双剣      暗黒優待券
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書      精霊のローブ      大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3               かたたたきけん
マッスルワイン*1               大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1               風船パラシュート
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[3/6](クロシュ)
・魔法[3/6](クロシュ)
・魔法[2/16](イリス)
・剣技[3/6](ミスティ)
・魔法[3/16](ミスティ)
・剣技[9/16](エバンス)
・魔法[0/8](エバンス)
・剣技[5/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、小さな丘、他
……………………………………………………………………………………
116 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:30:28.30 ID:+deD5zwk0
―浮島国 東端の岬

 ヒュオオオオオ――…

 遥か彼方まで広がる雲海「」モクモク

 風に揺れる綿毛「」フワフワ


ジェミニ「では、気を付けて行かれよ。お主らの健闘、この地から応援しておるぞ」

イリス「はい! ジェミニ様たちも、どうかご健勝であらせられますよう……!」

妖精「……あなたたちは、これからどうするの? 国の復興?」

ジェミニ「……ラティア・ヘイヴンは滅んだ。王家の血も絶えた。後は雲の流れるが如く、平らかなる余生を過ごすのみじゃ」

テイル「ジェミニ様ほどの腕前なら、地上に降りれば引く手数多でしょうけれど……。ジェミニ様がこの地での平穏を望むのであれば、それに越したことはないと思います……!」

ベルトーネ「私はもうここでやることないし、そろそろ地上に降りようかな〜? う〜んでもラティア城の居心地も悪くないし……」


ミーティア「私は様子見かな? ロムリン王と一緒にあっちに逝っちゃっても良いんだけど、ゴライアスの調子をしばらく見ておきたいし」

短剣ゴライアス「はっ……私などの為に、ありがたき幸せにございます! 私もこの身が完全に朽ち果てるその時まで、このラティア・ヘイヴンをお守りし続ける所存です……!」

ポーラー「先パイ、無理はしなイ方が良いデス。防衛の任ハ、ワタシとセイラにお任せくだサイ」

大盾セイラ「」ガシン!

セイラ「はい。この国は、最期までわたしたちがお守りいたします。ゴライアス先輩は……」

短剣ゴライアス「短剣の身なれど、私はまだまだ戦える! ポーラーよ、頼むぞ!」

ポーラー「わかりマシタ。オ料理の際に、活躍していただきマス」


エバンス「ヒナはどうするんだ?」

ヒナ「私はもう少ししたら地上に降りますよ。優秀な実況ガイドも雇えましたし」

テイル「……まあ、私としても強力な護衛は欲しかったところだしね」

ローガン「ヒナ殿とテイル殿は共に行くのだな」

ミスティ「変な組み合わせね」

テイル「変とか言うな! まあ実際、ヒナほどの実力者なんて真面目に雇おうとすれば凄い出費になるから……」

ヒナ「そうですよ? 感謝してくださいね」


ゼーレシルト「クロシュ様ご一行が、発たれるのですね」ヌッ

クロシュ「わっ!」

妖精「あなた、お城の地下から離れられたの?」

ゼーレシルト「封印に注いでいたリソースが解放されたので、少しばかり自由を取り戻しました。浮島国ラティア・ヘイヴンの運行は、今後も私が管理していきますのでご安心ください」

クロシュ「ゼーレシルトさんが、浮かせてるの?」

ゼーレシルト「いいえ。島全体に反重力物質を組み込んでありますので、島の浮遊は私が稼働不能になっても継続します」

妖精「じゃあゼーレシルトの役割って?」

ゼーレシルト「疑似星脈の維持・管理を担っております。しかしこの島の疑似星脈は永きに渡る運用により、いつしかほとんど天然星脈と言っても差し支えないほどにこの地に根付きました。もし私が稼働不能になったとしても、地に根付いた星脈は半永久的に持続し続けると予想されます」

妖精「え、ええと……」

ゼーレシルト「後は、ゴーレムの統括・管理ですが……こちらは、もう既にゴライアス、セイラ、ポーラーの3機しか残っていないため、ほとんど必要がありません」

ベルトーネ「つまり……もうやることがないってことだ!」

ゼーレシルト「……あとは……ロムリン王の話し相手……は、もうできないので……。ジェミニ様や、空妖精様たちの話し相手を務めることが可能です」

クロシュ「わあ……!」

ミーティア「かつて国全体の中枢を担ってたゴーレムが、今はお話専門かあ……」

ジェミニ「ゼーレシルトが気楽に過ごせる時がようやく来た、とういうことじゃな」
117 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 18:30:57.68 ID:+deD5zwk0

セイラ「クロシュちゃん……」

クロシュ「?」

セイラ「これ……あげる」スッ

 大きな盾「」ポン

クロシュ「わあ……!」

妖精「これは……セイラと同型の、大盾?」

セイラ「うん。でも、精核は入ってないから……ゴーレムではないの。だから……普通の盾として、使えるよ」

クロシュ「わあ……!」

セイラ「受け取って……くれる……?」

クロシュ「うん!」

 デロデロ…モニョモニョ…ポン!

大盾クロシュ「!」ガシン!

セイラ「わ……! もう装備してくれたの……!?」

大盾クロシュ「うん……!」

セイラ「えへへ……ありがと……。守護結界の出し方はね……」

 *

大盾クロシュ「!」カッ

 守護結界「」シュイン!

セイラ「すごい、もうマスターしちゃった……!」

大盾クロシュ「しかも――」グググ

 ウニ棘「」ピュンピュン!

セイラ「わわ……! トゲトゲが、飛び出した……!?」

妖精「すごく立派な大盾なのに、ウニの棘が飛び出すと一気にクロシュらしくなるね……」

大盾クロシュ「んへへ……」


ローガン「こ、これは……!」

エバンス「旦那、これはちょっと立場が危ないんじゃないか?」



ジェミニ「……これも渡しておかねばならぬ」スッ

 ラティア勲章「」ポン

妖精「これは……勲章?」

ジェミニ「うむ。ロムリン王がお主らに渡すべく準備していたものじゃ。これは数あるラティアの勲章の中でも、最も偉大で栄誉あるもの……。どうか受け取って欲しい」

妖精「わかった。大事にする……!」


 ☆セイラちゃんから大盾をもらいました
  ウニ盾と合成し、ウニ棘が飛び出す機能が付加されました

 ☆ラティア勲章を受け取りました

 *
118 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 19:22:48.15 ID:+deD5zwk0


風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ



ジェミニ「達者での……!」

ベルトーネ「ばいば〜い」フリフリ

セイラ「またね……!」

ポーラー「ありがトう、ございまシタ!」ブンブン

短剣ゴライアス「健闘を祈ります!!」

ゼーレシルト「いつか、またお会いいたしましょう」

工房人形「本当に……ありがとうございました」ペコリ

人形「お元気で……」

ミーティア「さあて、私は地下工房に戻りますか!」

ヒナ「テイルちゃん、私たちも行きましょう!」

テイル「え、もう少しゆっくり……」



風船気球クロシュ「〜〜!」モニョニョ! フヨフヨ



   遠ざかっていく浮島国「」ヒュオオオオ――…



エバンス「……不思議な国だったな」

ローガン「うむ……。まさか空の上の雲塊に、古代の王国が隠れていたとはな」

ミスティ「またいつか……あの廃都で、わたあめを食べたいわね……」

イリス「うん! またいつか行こうよ!」

妖精「ふふ……全部終わったら、今度は旅行として行くのも良いかもね」

分体クロシュ「うん……!」


 ――浮島国編 完
119 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 19:25:36.50 ID:+deD5zwk0
クリアボーナス
↓1コンマ
01-60 運命賽
61-90 ↑+小さな赤雷球
91-00 ↑+会心賽(判定時に会心と書き込むと、コンマに関わらず最上の結果となる。一度使うとなくなる)
120 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 19:26:49.76 ID:TdNoRGu50
やあっ
121 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 19:50:43.44 ID:+deD5zwk0
風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ


精霊樹の鉢植え「」ポン
精霊樹の苗木「」ピョコン!

妖精「〜〜♪」パタパタ
 ジョウロ「」シャワシャワ

分体クロシュ「わあ……!」

ミスティ「だいぶ大きくなってきたわね」

妖精「順調に成長してるよ」

ミスティ「この子は、魔王樹が落とした種から育ったのよね……」

妖精「うん」

ミスティ「……雷霆の魔王は……生前は、何だったのかしら……」

妖精「……想像が付かないなあ。あんな雷の塊みたいな生き物、全く心当たりがないし……」

 パチッ

妖精「ん?」

小さな赤雷球「〜〜」パチチッ

妖精「わ、わ……わああああ!!!?!?」ドテッ

分体クロシュ「わわ……!」

ミスティ「雷霆の魔王……!!?」バッ


小さな赤雷球「」パリッ
精霊樹の苗木「」パチチッ


ミスティ「ええ!? 鉢の中に入ってっちゃったわよ!?」

妖精「わわわあ! 出てってよお!」パタパタ


精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「……へ?」

精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「なんだって!?」

分体クロシュ「??」

ミスティ「何て言ってるの!?」

 *

精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「ええと、つまり……気が付いたら空をふよふよしてたけど、そのままじゃ消えちゃいそうだったから……精霊樹の中に避難させてほしかったんだって」

ミスティ「ええ……? それって、まるで……」

妖精「うん……。精霊みたい……」

精霊樹の苗木『〜〜』

妖精「……わかったよ。行く宛はないんだろうし、さっきの感じだと確かに悪さなんてできそうにないくらい小さくて弱い雷球だったからね」

精霊樹の苗木『〜〜!』ピョコン!

妖精「まあ……あなたも元は魔王の種から生まれたわけだしね……。あの赤雷球が、もし雷霆の魔王の落とし子だとすれば……見捨てるわけにはいかないね」

精霊樹の苗木『〜〜』
小さな赤雷球『〜〜!』パチチッ

分体クロシュ「わあ……」

ミスティ「……だ、大丈夫なのかしら」

 ☆小さな赤雷球が精霊樹の鉢植えに住み着きました

 *
122 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 20:16:13.60 ID:+deD5zwk0

風船気球クロシュ「」フヨフヨ


イリス「そういえば次の目的地のユーシリア帝国って、ローガンさんの母国なんですよね」

ローガン「うむ。前も言ったが、出奔してから既にけっこうな年月が経っている。現在の情勢はわからん」

エバンス「なんか現皇帝が即位する前後くらいからゴタゴタしているみたいな噂は聞いたことがあるが……」

ローガン「ううむ……。確かに私が務めていた頃から、人と魔族の関係で少々揉めることはあったが……」

妖精「王国ほどではないけれど、ユーシリアも魔族排斥感情が根強い国なんだよねえ。確か私の知る限りだと、現皇帝が即位したら一転して魔族融和路線に切り替えて……」

ローガン「……当然国民感情は付いていけぬし、それまで排斥されていた魔族たちもそのような掌返しには困惑する他なかったかもしれんな。まあ私も現皇帝が即位した時には既に出奔していたゆえ、実際の状況はわからん」

妖精「ここであれこれ言っても憶測にしかならないね。とりあえず現地に付いたら、クロシュはスライムの姿を人に見られないようにしてね」

分体クロシュ「う、うん……!」

 ☆次の目的地がユーシリア帝国に決定しました

 *

どのように行く?
↓1〜 先取2票
1.空路(ランダムイベントと自由安価を1日分行う。遭遇・道連れなし)
2.陸路(ランダムイベントと自由安価を3日分行う。遭遇・道連れあり)
123 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 20:17:57.59 ID:n74PtsM+O
2
124 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 20:21:44.27 ID:itw7LJoJO
2
125 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:05:20.63 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア帝国 国境付近

風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ

 地面「」
 ポスン…

 デロデロ…モニョモニョ…ポン!

スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「お疲れ様、クロシュ。それじゃあここからは陸路で行こう」

エバンス「ずっと空じゃだめなのか? あいや、クロシュちゃんをずっと働かせたいってわけじゃないんだが……」

妖精「ここから先はユーシリア領でしょ? 風船スライムの姿でフワフワ動き回るのはちょっと危ないかなあと……」

イリス「まあ確かに……。ここまでの空路も、セイントレア王国の空は避けたもんね」

妖精「そういうこと。まあ空を飛ぶ風船スライムにまで害意を向けるような異常者なんてそんなにいないと思うけど……万が一ってこともあるからさ」

エバンス「なるほど、わかったぜ!」

ミスティ「久しぶりにソリで行きましょう。イリス、追い風は頼んだわ」

イリス「もちろん! 帆の準備もバッチリだよ!」


 強化ソリ「」ドン!
 風船印の帆「」バサッ

 ☆陸路を行くことになりました

 *
126 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:07:39.05 ID:+deD5zwk0
 一方その少し前――
―大魔女帝国 地上楽園都市エデン

 ワイワイ ガヤガヤ

フメイ「うへゃ……人多い……」ゲンナリ

アリシラ「う〜ん、こうも人が多いと目障りだし、一旦綺麗に焼き払わない?」

フメイ「何寝ぼけたこと――」

クローディア「ちょっといいかしら?」ヌッ

フメイ「……!!」バッ

アリシラ「! あなた……」

クローディア「うふふ……。焼き払う前に、お話しましょう? 宮殿に招待するわ」ファサッ

 ◇

―大魔女宮殿 応接室

ロディナ「お茶とお菓子をお持ち致しました……」スタスタ

 紅茶と茶菓子「」ポン

クローディア「ありがとう」

フメイ「……どうも」

アリシラ「食べていい?」

クローディア「どうぞ。毒は入っていないわ」

アリシラ「そりゃまあ、天下の大魔女様が毒なんて狡い真似をするとは思ってないよ。ね、フメイちゃん」

フメイ「……クロシュたちに会ったって、本当?」

クローディア「ええ。あなたがクロシュを連れてカリス・ノーランドの居所から脱出した少女ね?」

フメイ「……あなたに頼めば、あの女の呪いを解呪してくれるって聞いた」

クローディア「なるほど……。全く、大魔女と会うのは簡単なことではないというのに……」

アリシラ「あなたの方から会いに来てくれたじゃない」

クローディア「あなたたちのような危険因子を放っておくわけにはいかなかったからよ。今この国は自立しようとしている……そこにまたしてもテロが起きて水を差すようなことにはしたくないわ」

フメイ「どうでもいい。それで、解呪してくれるの?」

クローディア「ええ……それが人にものを頼む態度? あなた、クロシュとは随分違うのね……」

フメイ「……ごめんなさい」ペコ

アリシラ(……フメイちゃんが他人に謝った!? いや……それほどまでに、カリス・ノーランドの呪いが嫌ってことなんだ……)

クローディア「……まあ良しとしましょう。あなたもあの悪辣な犯罪者による犠牲者の一人には違いないわけだしね」

フメイ「……」

クローディア「ただし、条件があります」

フメイ「……なに……なんですか」

クローディア「今後、世界樹の光を諦め……今保有している光を私に渡しなさい」

フメイ「……!」

アリシラ「ちょ、ちょっと! 横暴だ! フメイちゃんの呪いと何の関係があるの、それ!?」

クローディア「解呪の対価として、あなたたちが持っているものを要求しただけよ」

フメイ「……渡して、諦めれば……解呪、してくれるの……?」

アリシラ「だめだよフメイちゃん!! こんな悪女の甘言に乗せられたら!!」

フメイ「……」

↓1コンマ
01-05 ??
06-35 渡さない。交渉決裂
36-65 渡すが……
66-95 諦める。渡す。交渉成立
96-00 ??
127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 21:08:57.25 ID:GtbTFkcDO
はい
128 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:40:05.07 ID:+deD5zwk0
フメイ(……ここで、渡したら……終わりに、なっちゃう……)

フメイ(悪い奴らをみんな焼き払って……世界を、平和にしなきゃいけないのに……)

フメイ(こんなところで……終われない……!)


フメイ「……じゃあ、いい」

クローディア「いいの? 本当に?」

フメイ「いい。呪いなんて、自力で焼き払う」

クローディア「……」

アリシラ「あっはははは! それでこそフメイちゃんだよ!! というわけで残念でした〜!」ヘラヘラ


クローディア(まずいわね。凄く嫌だったみたいだから、解呪を条件にすれば素直に応じると思ったのだけれど……)

クローディア(……彼女の強力な炎の力と、星の炎が……カリス・ノーランドの手に渡ることだけは絶対に阻止しなければならない)

クローディア(とはいえ、天下の大魔女が譲歩なんて芋臭い真似をするわけにはいかないし……。かと言って彼女たちを相手に実力行使を図ればこの国が火の海に沈みかねない。だから、ここで私ができることは――)


クローディア「……」ポウ…


クローディア(……本人に悟られないよう、こっそり解呪してあげることくらいね……)


アリシラ「……!」ピク

クローディア(あ、魔王混じりの子に気付かれたわね……)

アリシラ「……」ニコッ

クローディア「……」ニコ

アリシラ「それじゃあ私たちはそろそろお暇しま〜す。大魔女様にお茶をご馳走になったことは秘密≠ノしておきますので、ご安心くださいね〜」

フメイ「……」

アリシラ「元気出そ、フメイちゃん! もしカリスが襲ってきたら私が返り討ちにしたげるから!」

フメイ「落ち込んで、ない……」

アリシラ「ふふ……。それじゃあ今日はお忙しいところありがとうございました〜」スタスタ

クローディア「ええ……気を付けて帰りなさい。観光もしていくと良いわ」

 ☆フメイにかけられていたカリスの呪いが除去されました
  (当人はそのことを知りません)

 *
129 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:42:19.66 ID:+deD5zwk0
―地上楽園都市エデン
 市場

フメイ「ふん……。大魔女、ケチだった……。クロシュのことも、きっと良いように騙したんだ……」トコトコ

アリシラ「大魔女さんも面目とかいろいろあって大変なのかもね〜」スタスタ


クロ「あれ……クロシュちゃん!?」ヒョコ


フメイ「……人違い」

クロ「あっ……ごめんなさい。知ってる子に、よく似ていたから……」

アリシラ「……ん? あなた……」

クロ「え……?」

アリシラ「……ふうん。私と似たようなの、他にもいるんだ」

クロ「え、えっと……?」

アリシラ「なんでもない、こっちの話〜。それよりクロシュちゃんの話しよ!」

クロ「えっ、クロシュちゃんのこと知ってるの?」

アリシラ「知ってるよ〜。だってクロシュちゃんの普段の姿って、このフメイちゃんの姿が元ネタなんだもん!」

クロ「そうなの……!?」

フメイ「ちょっと、アリシラ……」

アリシラ「あはは、いいじゃん話そ! フメイちゃんだってクロシュちゃんの話したいでしょ?」

フメイ「むう……」

 ワイワイ キャッキャ―

 ◆
130 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:51:48.51 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア平原 踏破率[0/3] 持久力[10/10]

 風船印の帆「」バサッ
 強化ソリ「」シャーッ


クロシュ「んわぁ〜……」

イリス「久しぶりのソリ!」

エバンス「空の旅も良いが、地上で風を切るこの感じもやっぱり良いな!」

ミスティ「私も久しぶりの運転が少し楽しいわ……」

ローガン「うむ。地上の景色をしっかり観察できるのも利点だな」

妖精「ユーシリア帝国の首都まではここから3日くらいで着きそう。せっかく地上を行くんだから、いろいろ見ていこう」


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 食料発見(コンマ)
36-50 物品発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
66-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)(やっぱり分離しました)
131 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 21:52:51.29 ID:+deD5zwk0
すみませんコンマ表を間違えました。正しくはこちらです


↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 遭遇
36-50 食料発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
65-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)
132 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 21:53:16.41 ID:n74PtsM+O
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 21:56:15.67 ID:TdNoRGu50
134 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 22:15:46.68 ID:+deD5zwk0
食べ物を見つけて良いことがありました

↓1コンマ 見つけた食料
01-10 ヤバキノコ
11-20 食べられる野草
20-30 ノラ豆
31-40 ヤマイモ
41-50 オオキイタニシ
51-60 どんぐり
61-70 ザリガニ
71-80 ユーシリアカボチャ
81-90 オオキイウナギ
91-00 ユーシリアガニ

↓2 自由安価 起こった良いこと
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 22:16:40.39 ID:hFynxU6To
カニ!
136 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 22:17:12.63 ID:mG525TMd0
血フラナ登場
137 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 22:48:30.89 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア平原
 廃村

 強化ソリ「」シャー…

  廃屋「」
  荒れた畑「」

ミスティ「……廃村ね」

ローガン「打ち捨てられてから既に何年か経っているようだ。目ぼしいものは既に野盗が持ち去った後だろう」

イリス「どうして廃村になってしまったのでしょう……。ん、あれは――」


 荒れた畑に茂る植物「」フサフサ


エバンス「ヤマイモか!」

イリス「栽培されていたものが自生しているみたいです。……少し気は引けますけど、頂いていきます?」

ローガン「……そうだな。持ち主がいるわけでもない。少しばかり我々が頂いても問題なかろう」

 *

 焚き火「」パチパチ

 焼きヤマイモ「」ホクホク

クロシュ「わああ……!」キラキラ

イリス「焼けました! ここでヤマイモを栽培していた誰か様、勝手に頂くことをお許しください……!」ペコッ

エバンス「まあ、全体でいえば少ししか採ってないから許されるだろ」


ローガン「ではいただこう……!」モグモグ

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

ミスティ「ホクホクで美味しいわ……。浮島国で人形が作ってくれた蒸しヤマイモを思い出すわね……」モグモグ

妖精「ヤマイモは世界中に分布してる強い植物なんだけど、まさか空の上にまで生えてたなんてねえ。まあ元々はラティアの人たちが空へ持っていったんだろうけど」モグモグ

エバンス「万能食材と呼ばれるだけあるな……!」


 ☆焼きヤマイモを食べました
  次の戦闘において、コンマに+15の値が加算されます

 *

イリス「よし、お昼ごはんも終えたところでそろそろ出発――」

妖精「……ん? この気配は……!」


↓1コンマ
01-10 爆発音
11-90 通りすがる血分身フラナ
91-00 良いものをくれる血分身フラナ
138 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 22:54:08.35 ID:n74PtsM+O
139 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 23:25:17.54 ID:+deD5zwk0

血分身フラナ「……」ウロウロ


ミスティ「血分身のフラナさんだわ」

エバンス「ウロウロしているが……こんなところで何をしているんだ?」

イリス「フラナ先生……の分身さん! 何をしてるんですか?」

血分身フラナ「道ニ迷ッタワ」

ローガン「そ、そうなのか……」

血分身フラナ「フレメアヲ見カケナカッタカシラ」

エバンス「いや……見かけていないな」

血分身フラナ「ソウ」

イリス「ええと……帰り道はわかりますか?」

血分身フラナ「ワカラナイワ」

妖精「ここはユーシリア領だから、魔族国はあっちの方角だよ」

血分身フラナ「感謝スルワ。オ礼ヲ受ケ取リニ魔族国ヘ来ナサイ」

イリス「いやいや、まだやることが残ってるんです! 魔族国にはいけません!」

血分身フラナ「残念ダワ。ソレデハマタ会イマショウ」バサッ

 ギュンッ!!

ミスティ「……凄い勢いで飛び去っていったわ」

妖精「けっこうたくさん作って飛ばしてるのかなあ」

エバンス「知らない奴が出くわしたら新種の魔物と思われるんじゃないか?」

 ◆
140 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 23:25:43.31 ID:+deD5zwk0
―ユーシリア平原
 街道沿い 野営地

 焚き火「」パチパチ

ミスティ「……普通の野営がものすごく懐かしく感じられるわ」

イリス「最近は空中庭園だったり雲の上だったりしたからね」

エバンス「あれはあれで面白かったが、やっぱり地に足が付いてると落ち着くぜ」


妖精「……どう? 母国の風は」

ローガン「……うむ。やはり懐かしいな。植生も、地面の香りも……」

クロシュ「わあ……」

妖精「へえ……人間もわかるんだ、そういうの」

ローガン「他の国ではそれほどわからんがな。やはり生まれ育った土地の雰囲気というのは、体に染み付いているようだ」

 焚き火「」パチパチ…


野営地で一泊します
↓1〜3 自由安価 野営宙何をする?
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 23:26:13.40 ID:SQSHPIcI0
ローガン、鋼魔法でゴーレムを作れないか試してみる
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 23:28:14.27 ID:n74PtsM+O
クロシュ、防御力向上の特訓
143 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/05(日) 23:37:13.90 ID:CF91Y9yPO
ミスティ エバンスみたいに何か新技を開発してみる
144 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/05(日) 23:42:05.29 ID:+deD5zwk0
というわけで本日はここまでとなります。次回はローガン氏のゴーレム作成編、クロシュの防御訓練編、ミスティの技開発編となります

浮島国を発って地に降り、陸路を行く一行。小さな雷霆の魔王みたいなのが鉢植えに住み着いたり、美味しいヤマイモを食べたり、血分身フラナとであったりと、穏やかな旅路となっているようです。このまま順調にユーシリア帝国首都まで辿り着けるのでしょうか。クロシュ一行のご活躍にご期待ください
また、フメイちゃんたちが大魔女帝国に行って一悶着起こさなかったようです。強い力を持つ二人ですが、天下の大魔女のお膝元で暴れまわるほど分別がないわけではないのでした。それはそれとして、大魔女も二人のことを警戒しており、お互いに喧嘩はしたくなさそうな様子だった……とロディナ氏は思ったそうです

それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります。よろしくお願いいたします
また、水曜日の 00:00:00 〜 23:59:59 辺りでユーシリア帝国に登場する皇族や市民を募集する可能性があります。テンプレ等はそれよりも前に貼るかもしれません。よろしくお願いいたします(予定は突然変わる可能性もあります。ご了承ください)
145 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/06(月) 01:17:39.96 ID:ExjgsSOSo
おつです
フメイちゃんが冷静さを身に着けてくれているようで安心
ユーリシア帝国ではイケオジ ローガンの過去が掘り下げられる、かな
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/06(月) 08:19:10.77 ID:38NZYgobo
おつ
次回募集に備えてキャラ設定を眺めてたけど
長くても二千歳とかの中で自宅警備員してたとはいえ長期睡眠もせず一万年も居続けたベルちゃん何気に凄い…
147 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/06(月) 23:04:01.86 ID:pWfSaumb0
フメイちゃんは知らない人相手には棘のある態度を取りがちですが、今回は解呪をお願いする立場だったので、がんばって丁寧な振る舞いを心がけたようです。しかしフメイちゃん視点では大魔女はケチだったので、がんばり損だったかもしれません
そしてユーシリア帝国編では、ローガン氏の過去が明らかになる可能性はあります。彼の家族を襲った魔族とは何だったのか。ユーシリア帝国には、どのような悪意と陰謀が渦巻いているのか――クロシュ一行の電撃的な活躍にご期待ください

悪魔の生態については実のところ闇に包まれているのですが、時間の感覚が通常の生命体とは全く異なっているのかもしれません。なおテラヌス編で登場したベスティア氏は悪魔族でしたが、実のところ「悪魔」と「悪魔族」は全くの別物であるようです。「悪魔族」はこの星に住まうれっきとした一種族ですが、「悪魔」はそうでもないようです。ややこしいですが、その問題が本編に関わってくることはたぶんありません
148 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/06(月) 23:06:16.11 ID:pWfSaumb0
というわけで、ユーシリア帝国にて登場する @現皇帝、A皇族、B王宮関係者、C一般市民、D無戸籍者 の募集についての告知です

〈ユーシリア帝国〉
■概要
王国の東にある帝国
遥か昔に死闘の末に魔王を討伐した英雄が初代皇帝となり、建国したと言われている
初代皇帝が魔王討伐時の仲間の一部が、筆頭貴族となり、その内のいくつかの家は現在まで存続しており、魔王復活に備え先祖の武具や魔法を代々伝承し続けているとされている
しかし現在は問題をいくつも抱えておりそれなり程度の国の一つとなっており、国際的な発言力も低下中
■産業
国内に肥沃地帯や港を抱えており、近海に優良な漁場も抱えている。そのため、食料の輸出や交易が盛ん
現皇帝が各種産業への魔法技術の活用を推進しており、その分野で芽が出つつある
長い歴史を持つため、古い遺跡や文化遺産、書物・文物があり観光業や留学生受け入れも盛んだったが、国内情勢の悪化により減退しつつある
■情勢
十数年前までは、圧倒的な武勇を誇り建国の英雄の生まれ変わりとまで言われ、国民から絶大な人気を誇っていた前皇帝のもと、安定した情勢を保っていた
しかし遠征中に魔王復活を叫ぶ魔族達の襲撃により殺害。ほぼ同じくして帝位継承第一位から第八位までもが流行り病で立て続けに倒れ、魔族の呪いと噂されるようになる。それにより、後継者としての教育を受けて来なかった第九位の現皇帝が急遽即位
即位してすぐに、魔族排斥を訴える国民達に対して軽はずみに魔族の排斥を止めるよう発したことで国民の反発を招く
そして帝国内の混乱を見た近隣各国が帝国の肥沃な土地と財産を求め侵攻、帝国はかなりの領土を失う
この一連の流れにより、現皇帝の国民からの信頼は完全に失墜。皇帝の座を欲して、魔族と手を組んで偉大な先帝と肉親を手に掛けたとの噂まで流れ、帝国史上最低の愚帝とまで言われるようになる
一方で、現在の情勢は先帝の無理な外征と、国内の発展や後継者教育を怠ったことが主要因とし、現皇帝はそのツケを支払っているだけと見る者や、現皇帝は配下の才覚を的確に見分け、公正明大な国政を行い、先帝よりも優れていると見る者もいる
皇帝の人となりを知る近しい人からは、彼を強く信頼するものが多く見受けられる

 *

〈今回の募集キャラクター〉

@現皇帝(1人)
 帝位継承権第九位だった。時期皇帝となる為の教育を受けてこなかったため、政治手腕は未熟と言われている。
 一方で人事能力、公正性、透明性については先帝より優れているという意見もある。

A皇族(複数人)
 ユーシリア帝国を治める血筋の者。老若男女存在する。
 王宮を退いて市井に紛れる道を選んだ者も、血筋の繋がりが明確な場合はこれに該当する。
 また、皇族と非人間種族との間に生まれた混血児は現ユーシリア憲法において皇族として認められていないが、今回の募集では皇族として扱うものとする。ただしそのような者は極めて少ない。
 帝位継承順位第一から八位の者は、現在病床に臥せっているか、既に死亡している。

B王宮関係者(複数人)
 ユーシリア王宮に縁のある者。老若男女存在する。
 王家直属の家臣、騎士、宮廷魔術師や、王宮への出入りが認められた部外者(傭兵、魔術顧問等)が該当する。
 また、皇族以外の貴族もここに当てはまる。普段は王宮に出入りしない地方貴族なども一応ここ。
 人間以外の種族の者は非常に少なく、表向きの身分を人間と偽る必要がある。

C市民(複数人)
 ユーシリア帝国に住まう市民。老若男女存在する。
 性別、年齢、職業は多様だが、人間以外の種族の者はとても少ない。
 人間以外の種族でユーシリア帝国籍を持つ者は、概ね地位が低い。なお人間以外でも、他者に重宝される特別な技能や仕事を有していれば裕福に暮らせる可能性がある。

D無戸籍者(複数人)
 ユーシリア帝国の土地に住みながら、その行政機関に認知されていない者たち。老若男女存在する。
 性別、年齢、種族は多様だが、戸籍を有していないため公職には就けない、
 無戸籍者に限って言えば、人間よりも人間以外の種族の者の方が多い。
 無戸籍者の集団が地方の街や村を襲っているという噂があり、非人間種弾圧の声が強まる原因の一つにもなっている。なお真相は闇に包まれている。

 *

(テンプレートです。投下の際は@〜Dのいずれかをご明記ください)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】
【備考】

 *

〈今回のルール〉

・@の現皇帝は原則1人しか採用できないため、不採用となった案のキャラクターを登場させるのは非常に難しいと思われます

・A〜Dの方々は人数に制限がないため、コンマの数値に関わらず作中に登場する可能性があります

・作中に登場する際、設定等が若干変更される可能性があります。ご了承ください

・1つのIDにつき採用できるのは1つの案までとなります。2つ以上の案を投下する際はご注意ください

 *

今週水曜日の 00:00:00 〜 23:59:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Cのいずれかの番号をご明記ください
ご質問やご感想などありましたらお気軽にどうぞ
149 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2025/01/08(水) 00:00:14.76 ID:4jpzq1Q30
それではこれより、本日の 00:00:00 〜 23:59:59 を投下期間といたします。投下する案には@〜Dのいずれかの番号をご明記ください

@現皇帝
A皇族
B王宮関係者
C市民
D無戸籍者

↓1〜 本日23:59:59まで
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 00:04:59.43 ID:5t6wvLj8o
B王宮関係者
【名前】ルクリリ・メウス
【種族】人間
【性別】女
【年齢】21
【容姿】銀のショートヘアにアホ毛。常にキラキラしてる銀の瞳がチャームポイント。小柄で華奢
【性格】こうと決めたら一直線。自分の正義や目的のためには多少の犠牲はいとわない。魔族は苦手。
【魔法】金属操作魔法。液状化や硬化を伴い金属を意のままに操れる。大体の金属はコントロールできるが金属自体を作り出すことはできない
【備考】ユーシリア帝国の魔法騎士団に所属。ローガンLOVEを隠そうともせずぶつけてくる。
奥さんと子供がなくなったときはこれからは私が!ローガンさんを支え寄り添い共に歩むんだー!と息巻いていた。その彼が失踪したことで誰が見ても消沈していたが…?
ローガンの方はというと、あぁ…そんな奴もいたなぁ…ぐらい
現皇帝の親戚で貴族の末席の地位はある
151 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 00:15:45.85 ID:ANj89i3jO

【名前】ヴァン・アナザールート
【種族】 人間/魔王
【性別】 男
【年齢】 224
【容姿】 黒色の鎧で全身を覆い、兜で顔を隠している。赤髪を後ろでまとめていて、優しげな青い目をしている。
【性格】 真面目な堅物に見えて、意外とノリがいい性格だった。
【魔法】 炎魔法/闇魔法/夢魔法
【備考】帝国から少し離れた湖にある高度な魔法で隠蔽された小さな墓を守る騎士。かつて夢想の魔王により夢の世界へ引き込まれたが、そこで夢想の魔王の本来の人格と邂逅して惹かれ合う。夢想の魔王は自身の命を奪うよう頼み、彼を現実へ帰還させて自身を倒させた。魔王を倒して帰還した彼は英雄の再来と持て囃されるが、彼はそれを望まず、夢想の魔王の亡骸と共に人々の前から姿を消した。
愛する者を手にかけた絶望と夢想の魔王の残滓の影響から魔王になりかけており、年を取らず、簡単には死ななくなってしまった。更に精神を蝕まれて自我を失いつつある。
ユーシリアで最近流行り始めた眠りの病の元凶。だが本人に自覚はない。
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