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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5
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505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:05:45.16 ID:+0viErwN0
ローガン、かつて暮らしていた家の様子を見に行く
その際フレンの親と遭遇し、息子の様子を見てやってほしいと頼まれる
506 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 23:18:46.56 ID:V5h7x51u0
というわけで本日はここまでとなります。次回元騎士リチャードの休暇編、ミントちゃんと遊ぼ編、情報屋の手伝い編です
楽しい夢の中に突如来襲し、トラウマを掘り起こすだけ掘り起こした上で夢想の女神を拐かしていったリリーツィア・ハッピーエンド。残された夢の住人たちは途方に暮れ、クロシュはデロデロと溶けることしかできなかった。リリーツィアの目的とは何なのか。容赦のないトラウマ攻撃で溶けてしまったあかちゃんスライムクロシュは、再び立ち上がることができるのか――
今回はパティ氏の用意した仮想悪竜に負けてしまったり、クロシュがロシュちゃんのキノコを食べたり、夢の中でリリーツィアに襲われて激しく戦うも打ち負かされて女神をかどわかされてしまったりしたようでした
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:33:23.80 ID:T1PitxiCo
おつおつでした
夢住民になってくれた面々が協力的なのは嬉しい
夢魔はクロシュの原初にして最大のトラウマほじくり返しちゃって…もうはっ倒すしかなくなっちゃったよ…!
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:43:13.32 ID:gX79kt7xO
コンマは無情
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:51:34.35 ID:0JO36tlLo
捕縛できてたら話がだいぶ進んだんかね
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 00:35:17.87 ID:YWQQMtg50
おつ
リベンジの機会はあるのか?あるにしても再戦までに実力を上げておきたいところ。上がった心属性の出番があるのかも気になる。
あと、やっぱり仲間と連携してフルボッコが一番な気もするけど。
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 01:39:07.86 ID:2+JMOxXco
世界樹の光狙って宰相と悪竜が潰しあってくれないかね
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 07:57:33.04 ID:BVZ5Xaba0
おつ
今回は黒幕がアグレッシブなせい(とコンマ不調)で被害が甚大すぎる・・・
513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 15:34:56.91 ID:qCgUVQ9LO
これ宰相はクロシュのこと認識しちゃったから最悪騎士団差し向けて適当な罪で檻にいれられない?大丈夫?
514 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 16:31:21.13 ID:y+GnCU4T0
クロシュの夢の中に住んでいる方々は、それぞれスタンスの違いはありますが基本的にはクロシュに協力的なようです
夢の中での戦いは、実際のところ夢魔の独壇場です。言うなれば水中のボーンクラーケンです。大抵の場合、陸上の生物に勝ち目はありません
このスレでは時々異様に低コンマが連続することがありますが、今回もその不運に見舞われたようです。実のところウニ大盾ちゃんと不死鳥の羽根さんがいれば大丈夫かな?と思っていましたが、そんなことはありませんでした
もし彼女を捕縛できていた場合、事態が一気に進展していた可能性は高いです。しかしハイリターンにはハイリスクもあったようです。今回、クロシュちゃんはとてもまずい煮え苦渋を飲まされてしまいました
リリーツィア・ハッピーエンドの陰謀を阻止することはユーシリア帝国編における重要な目的の一つなので、再戦の機会はあるかと思われます。そしてクロシュが得た心属性適性は失われていないため、訓練を積めば心属性の力を使うことができるようになるかもしれません
複数人で囲んで叩くのは非常に優れた戦術です。かの有名なテロリストのザイルも、あかちゃんスライムや妖精や人間たちに囲んで叩かれて敗走したことがあるという噂があります。戦いは数なのかもしれません
宰相は世界樹の光も狙っているようなので、宰相と悪竜の戦いが勃発する可能性はあります。しかし今のところ騎士団は世界樹の光の所在を完全に掴めてはいないようなので、勃発するとしてももう少し先のことになるかもしれません。それが魔族たちのいう審判の日≠ニ前となるか後となるかは不明です(もし審判の日にユーシリア帝国が崩壊し、その後に戦いが起こった場合、それはまさしく仁義なき戦となるでしょう)
宰相は熱心に夢想の魔王の所在を探っていたようですが、先日急にあかちゃんスライムが魔王の力を持ってきてくれたため、迅速かつ大胆に奪いに来たようです。夢魔の所業を翌朝に思い出せる人は滅多にいないため、大抵の夢魔はバレる可能性を考慮せず堂々と夢喰いを行います。クロシュ氏はかなりがんばりましたが、抵抗虚しくひどいめにあってしまったようです
宰相はクロシュのことを見つけてしまいましたが、魔王の力さえ奪ってしまえばもうあかちゃんスライムなどに用はないので、既に眼中にない可能性が高いです。また、不当な罪をでっち上げるのは規律に厳しいマーズ指揮官の不信を買うことになるため、宰相もその辺りは慎重に動かざるを得ないかと思われます
515 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 16:31:57.00 ID:y+GnCU4T0
―帝都大図書館 司書室
パティ「……この局面で魔王の力を狙う夢魔……もしや宰相に取り憑いているのは……」ブツブツ
コンコン
パティ「……開いているわ」
ガチャッ
リチャード「こんにちは! お久しぶりです、パティ魔術顧問!」スタスタ
パティ「……リチャード? 何、今のユーシリアを嗤いにでも来たの?」
リチャード「まさか、とんでもない! 少し休暇を取ってユーシリアの様子を見に来たんですよ。場合によっては協力を惜しまないつもりでね」
パティ「へえ、いくらふんだくるつもりなのかしら。今のユーシリアにあなたを満足させられるほどの財力はもうないわよ?」
リチャード「わはは……これはすっかり偏見を持たれてしまっているようですな」
亡霊エドワード「む、その声は……リチャードじゃないか! 久しいな、いつぶりだ?」フヨフヨ
リチャード「!? エドワード指令……その御姿は……」
亡霊エドワード「死んだのだ!」
*
リチャード「ふむふむなるほど……今そのような状況だったとは……」
亡霊エドワード「そうなのだよ。リチャード、もし君さえ良ければ……」
ガチャッ
エバンス「あ、お前は! クロシュちゃんを酷い目に遭わせた悪徳商人!」ザッ
リチャード「ぬっ!?」
亡霊エドワード「……リチャード? クロシュくんに酷いことをしたとはどういう意味だ?」
*
亡霊エドワード「なるほど……国際商業都市でそのようなことがあったとは」
パティ「はあ……マリッサは未だに引きずってるのね……。まあ気が済むまでやれば良いわ……」
ローガン「マリッサ殿のことをご存知なのですか?」
パティ「腐れ縁みたいなものよ」
リチャード「もちろん今は反省しておりますよ。部下たちにも少しばかり苦言を呈されてしまったのでね。今は安全安心クリーンな営為を心がけておりますとも」
エバンス「本当かあ……?」
リチャード「フフフ、では行動で示しましょう。皆さんへのお詫びには大魔女帝国行きのチケットをお渡し致しましたが、さらに今回は私自ら世界樹の光を手に入れるお手伝いを致しましょう!」
エバンス「マジか……。信用できるのか、この男……」
亡霊エドワード「リチャードは腹の底が見えない男だが、約束事は必ず守るから大丈夫だ。ビジネスマンは契約を何よりも重んじる」
リチャード「その通りです、流石はエドワード指令。既に騎士を辞して久しい私のことをしっかり覚えていらっしゃる」
ローガン「うむ……。彼はある意味かなり信用のできる男だと私も思う」
エバンス「なるほど……」
☆リチャードが滞在し、協力してくれることとなりました
◆
516 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 16:34:02.52 ID:y+GnCU4T0
―客室
スライムクロシュ「」デロデロ…
妖精「う〜ん……」パタパタ
ミント「やっほ、クロシュちゃんに妖精さん」ヒョコッ
妖精「うわあ!?」
スライムクロシュ「〜〜…?」モニョニョ…?
ミント「あれ、クロシュちゃんは反応薄い……。どうしたの? 元気ない?」
スライムクロシュ「〜〜…」デロデロ…
妖精「まあ、ちょっといろいろあって……。ていうかあなたどうやってここに入ってきたの?」
ミント「ムカデとかネズミになれば入れないとこなんてほとんどないのだ!」
妖精「そ、そう……」
ミント「でもクロシュちゃん元気ないんだ……。うーん困ったなあ……」
妖精「何か用でもあったの?」
ミント「クロシュちゃんと遊ぼうと思って来たのだ!」
妖精「それなら日を改めて……」
ミント「よし! それじゃあお外に出よ! こんなとこに籠もってたら余計元気なくなっちゃうよ!」
スライムクロシュ「〜〜…?」モニョ…?
妖精「話聞いてた? 今のクロシュは自分で立ち上がる元気もないんだよ」
ミント「じゃん!」スッ
空き瓶「」ポン!
妖精「空っぽの……瓶?」
ミント「この中に入れば良いのだ! 我が子鬼のおきゃくさまとして、おもてなそうぞ!」
妖精「こんな瓶の中に入れるかなあ……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ
妖精「あ、そっか。クロシュは大きくなるだけじゃなくて小さくなることもできるんだ」
スライムクロシュ「〜」モニョ
デロデロ…ズルズル…ポン!
瓶入りクロシュ「〜〜」モニョニョ
ミント「わああ!」キラキラ
妖精「いや、あなたが瓶に入ればって言ったのになんでそんな感激してるの……」
*
―ユーシリア帝都
ミント「ふんふふふん〜♪」ルンルン
瓶入りクロシュ「……」モニョニョ…
妖精「それで、どこに行くの?」パタパタ
ミント「それはねえ……」
↓1コンマ
01-05 騎士狩り!
06-15 馬車狩り!
16-40 ジジイんとこ!
41-65 アネゴんとこ!
66-90 新人とこ!
91-93 暗い新人とこ!
94-96 熱い新人とこ!
97-99 明るい新人とこ!
00-00 ??
517 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 16:39:41.47 ID:ZH3O4qbyO
あ
518 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 17:05:14.36 ID:y+GnCU4T0
ミント「アネゴんとこ!」
妖精「アネゴ……?」
*
―貧民街
ボロ集合住宅
妖精「ここは……集合住宅? 随分年季が入ってるみたいだけど」
ミント「アネゴはスラム出身なのに戸籍とおうちを持ってるすごい人なんだよ!」
妖精「おうちってのはここのことだよね。でも戸籍って――」
ミント「ここ! このお部屋!」
扉「」
妖精「外観通りの古びた扉だ」
ミント「アネゴ〜! ミントさまが来たぞ〜!」ドンドン!
ガチャッ!
黒髪おかっぱの少女「うっさい。近所迷惑だよミント……」ヌッ
ミント「アネゴ〜!」ピョンッ!
黒髪おかっぱの少女「」サッ!
ビターン!!
ミント「うう、ひどい……。どうして避けるの……」グスグス
黒髪おかっぱの少女「お前、力が強すぎるんだよ……抱きつかれたら骨がいかれるじゃん……。ん? それは、妖精?」
妖精「どうも」パタパタ
ミント「そう! わが小鬼四天王候補の、クロシュと妖精ぞ!」
黒髪おかっぱの少女「え? 妖精しか見当たらないけど……」キョロキョロ
ミント「妖精さんが抱えてる瓶だよ!」
黒髪おかっぱの少女「ん?」
妖精が抱えるクロシュ瓶「……」モニョニョ…
黒髪おかっぱの少女「……スライム?」
*
―集合住宅 アルの部屋
ミント「お邪魔しま〜す」トコトコ
黒髪おかっぱの少女→アル「まあ適当に座ってよ」
妖精「じゃあお言葉に甘えて。クロシュはどうする? 瓶に入ってる?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「瓶に入ってるって」
アル「瓶詰めスライムなんて初めて見たよ。窮屈じゃないの?」
ミント「クロシュちゃんは伸縮自在なのだ! われと同じだ!」
アル「え、ほんと? 良いなあ……私もそういう能力欲しい」
妖精「ええ? 欲しいの?」
アル「だってミントみたいに変身できればどこでも侵入し放題じゃん。そのクロシュちゃんの伸縮自在も同じ」
妖精「へえ……。アルって、もしかして盗賊だったり?」
アル「ん〜……今は違うかな? ちゃんとした仕事あるし」
ミント「アネゴは労働者なのだ!」
アル「その通りだけど、その言い方はなんかちょっと嫌……」
↓1〜2 自由安価 ミントのアネゴ?のアルとどんなお話をする?
519 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 17:09:36.81 ID:k8i6WgRqO
カラスのハーピーをどう思うか
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 17:13:30.78 ID:2+JMOxXco
おもいっきり大失敗したときどう立ち直ればいいと思う?
521 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 17:37:41.93 ID:y+GnCU4T0
ミント「あそうだ! アネゴ、最近貧民街にカラスのハーピィが住み着いてるんだよ! 知ってる!?」
アル「ああ、クロス探偵事務所でしょ? 知ってるよ」
ミント「どう思う!?」
アル「どうって、別にどうとも思わないけど……。貧民街なんて何が住み着いてもおかしくない場所でしょ」
ミント「だってあのハーピィ情報屋だよ! アネゴはちょーほー――」
ベチッ!
ミント「もがもが!」ジタバタ
妖精「……あー……聞かなかったことにするよ」
アル「ごめん、そうしてくれると助かるかも……」
*
ミント「も〜! かわいい妹分のミントさまを口止めなんて、失礼なアネゴ!!」プンスコ
アル「はいはい。水やるから機嫌直して」スッ
水「」ポン
ミント「んぐ、んぐ……」ゴクゴク
アル「妖精とクロシュちゃんも飲む?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「じゃあせっかくだしお願い。クロシュも飲みたいって」
アル「はーい」
*
ミント「ぷはぁ〜! アネゴが入れた水は格別ぞ!」
妖精「単純だなあ……」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ ゴクゴク
アル「おお〜、瓶から伸びて器用に水飲んでる……。クロシュちゃんって面白いなあ」
妖精「普段は瓶詰めじゃないんだけど……ちょっといろいろあって、元気がないんだ」
アル「え、そうだったの……!? それは……ごめん……」
クロシュ瓶「〜〜…」モニョニョ…
妖精「悪いのはわたしだから謝らないで欲しいって……」
アル「そう……。なんかけっこう深刻なんだね……」
妖精「うん……。アルは失敗したり落ち込んだりした時、どうやって立ち直ってる?」
アル「私? 私は……うーん、どうしてるかなあ……」
ミント「われも気になる! アネゴのいきざま!」
アル「……美味しいものを食べて、お風呂に入って、あったかい布団で寝てれば、大体直っちゃうかも。だから立ち直り方とか、真面目に考えたことないや。ごめん、参考にならない意見で……」
妖精「……ううん、ありがとう! 全然参考になったよ! 美味しいものだね、美味しいもの」
ミント「おいしいもの!」
クロシュ瓶(おいしいもの……)
◆
522 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:17:08.23 ID:y+GnCU4T0
―クロス探偵事務所
イリス「……って感じで、夢魔に襲われたみたいなんです」
フーミン「夢魔か……。実体のない種族は所在が掴みにくいから、けっこう苦手分野なのよねえ」
ミスティ「過去に夢魔がこの国で起こした事件とかは?」
フーミン「表沙汰になりにくいのよ。夢魔に夢喰いされても、朝になれば被害者は何も覚えてないから」
イリス「でもクロシュちゃんみたいに、朝になったら凄く憔悴してたなんてことがあれば、けっこう噂になったりしませんか……?」
フーミン「普通の場合、夢魔はそこまで激しく相手の精神を傷付けたりしないわ。わざわざそんなことをしなくても夢は喰えるし、そんな目立ちかねないリスクを冒す必要がないもの」
イリス「そうですか……」
フーミン「しかし魔王の力を夢魔に奪われたかあ……。このユーシリアもいよいよ終わりかもね」
イリス「そ、そんな!」
*
箒「」サッサッ
イリス「こっちの掃き掃除、終わりました」
フーミン「ありがとう。ひとまずこんなとこで良いかしら」
ミスティ「どうして急に掃除を?」
フーミン「立つ鳥跡を濁さずって言うでしょ? あなたたちが手伝ってくれて助かったわ〜」
イリス「えっ、出てくんですか!?」
フーミン「まだ決まったわけではないけど、いつでも逃げられるようにはしておこうと思ってね。私も眠り病にかかりたくはないし」
ミスティ「なるほど……。でも私たちは必ず、眠り病をもう一度解決するわ。だからその心配は不要よ」
フーミン「ふふ、期待しているわ。ダークヒーローたち」
◆
523 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:19:01.14 ID:y+GnCU4T0
―ユーシリア帝国 9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
・宰相の正体を暴く
・眠り病の原因を突き止める(達成……?)
・前皇帝の死の真相を突き止める(達成!)
・ユーシリアの人魔対立をなんとかする(努力目標)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
・妻子の仇を討つ(ローガン)
◯経験値
・クロシュ 剣技[03/06] 魔法[03/06] 防御[03/06]
・イリス 杖術[00/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[04/06] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[06/16] 魔法[03/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□ユーシリア帝都
中央区:王宮、兵舎、大図書館、邸宅街、他
平民区:公園、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
貧民街:広場、怪しい商店、薄暗い路地裏、魔族連合、他
郊外:農園、果樹園、他
……………………………………………………………………………………
524 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:25:34.56 ID:y+GnCU4T0
―朝
兵舎 司令室
宰相「……世界樹の光はまだ見つからないのですか?」
マーズ「はっ! 鉱山の魔物が活性化しており、一般兵はおろか魔法騎士も易々と探索できない状況であります!」
宰相「今は慎重を期すべき時ではありません。拙速を尊びなさい」
マーズ「……それは、しかし……騎士団に甚大な犠牲が出る可能性があります。また各地で魔族の反乱が相次いでおり、鉱山だけに戦力を集中させるのも難しく……」
宰相「事態を放置すれば、民の犠牲が増え続けます。備蓄食料ももう残り僅か……。マーズ指揮官、あなたは民より騎士の命の方が重いとでも言うつもりですか?」
マーズ「……いえ。出過ぎた発言でした。お許しください」
宰相「例え犠牲になろうとも……その英雄の名はユーシリアの歴史に刻まれ、永遠となる。恐れることはありません。騎士としての役目を果たしなさい」
マーズ「はっ!」
宰相「それでは私は王宮に戻ります」スタスタ
*
―王宮 宰相の部屋
宰相「っはぁ〜疲れた……。早くやめたい、宰相のフリ……」
宰相「………マーズ指揮官、ごめんね……。騎士の命も民の命も、重さは同じなのに……。でも……世界樹の光さえ見つかれば、その力でみんなを救えるはずだから……」
宰相「そうすれば……後は、この国の民だって………」
宰相「………そういえば昨日のスライムの子……大丈夫かな……。あんな幼い子に、あそこまでしなくても良かったんじゃ……。でも魔王の力を手に入れる為にはああするしか……」
宰相「…………はあ………。もう、やめたい……」
夢想の女神『やめれば良いのに……』
宰相「……! うるさい。私には大義があると言ったはずだ。ここでやめるわけにはいかない」
夢想の女神『全ての生命を永遠の眠りに就かせ、しあわせな終わりとする……なんて、本気でできると思っているの……?』
宰相「……夢想の魔王なら賛同してくれると思ったんだけどな。残念だ」
夢想の女神『しあわせな眠りの裏で……現実の肉体は静かに腐り落ち、死んでいく……。それは、本当にしあわせな終わりと言えるの?』
宰相「しあわせだよ。心は夢の中でしあわせなんだから。お前だって、そう思って魔王になったんじゃないのか」
夢想の女神『魔王になった時の記憶はもうないから、わかんない……』
宰相「まあいいけど。お前の救済の眠りをもたらす力と、圧倒的な星の力……そして私の技量が合わされば、この世界は絶対にしあわせな結末を迎えられるんだ。お前は黙ってその力を私に寄越していれば良い」
夢想の女神『……その為の犠牲には目を瞑るんだ』
宰相「うるさい! 私だって、犠牲が出て良しなんて思ってない!」
夢想の女神『じゃあなんで……』
宰相「このままこの世界を放置すれば……私が何をしてもしなくても、世界の構造そのものによる犠牲者は永遠に増え続ける一方じゃないか! だから……ここで終わらせなきゃならないんだ! 私が出すこの犠牲を、最期にするんだ……!!」
夢想の女神『……』
宰相「私が、もたらしてやる……! しあわせな結末を……ハッピーエンドを!!!!」
◇
―朝
帝都大図書館 客室
クロシュ瓶「……」zzz
イリス「クロシュちゃん……まだ元気は出ないみたい……」
妖精「でも昨日よりは良くなってきてるみたいだよ。瓶の中だとデロデロに溶ける心配がないから、少し気楽なのかも」
ミスティ「これからクロシュが疲れた時は、こんな風に瓶に入ってもらうのが良いかもしれないわね」
ユーシリア帝国滞在9日目です。12日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:25:46.64 ID:ETWNtMV9O
人魔仲良しキャンペーンも頑張る
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:26:18.57 ID:er8diR3y0
ローガン、リチャード 夜平民区で散歩していると勤務終わりのノエルと出会う。酒場で3人騎士時代の話しをする
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:26:20.41 ID:BVZ5Xaba0
としょかんたんけん
528 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:47:44.36 ID:y+GnCU4T0
―帝都大図書館 司書室
帝都新聞「」ペラッ
エバンス「南部の農村で武装した魔族たちによる暴動……騎士団によって鎮圧されるも、多くの死傷者が出る……」ペラッ
クロシュ瓶「〜〜…」モニョニョ…
妖精「毎日のようにそういう話が新聞に載ってるよ……」
ミスティ「……かつての魔族国どころじゃない気がしてきたわ……。この国、本当にこの先どうにかなるのかしら……」
イリス「……」グッ
妖精「イリス……これはもう私たちが外様とか関係なく、手に負える問題じゃないよ……。変な気は起こさない方が……」
イリス「いいえ……! 私たちにもできることが必ずあるはずです!」
エバンス「そうは言っても、何ができるんだ……? 悪いが俺も思い付かないぞ……」
イリス「私に良い考えがあります!!」
↓1コンマ
01-30 人魔仲良し行進を行う
31-60 ストリート演劇を行う
61-90 悪竜黒幕陰謀論を流布する
91-00 会心
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:50:32.34 ID:k8i6WgRqO
あ
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:50:32.78 ID:XXAzq1c30
てりゃ!
531 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 21:24:49.87 ID:y+GnCU4T0
―帝都 大通り
イリス「……とある山の中に、一人の心優しい魔族……バーニングスライムが住んでいました。バーニングスライムは人間と仲良くなりたいと思っていましたが、しかし人々は魔族でありとても熱い体を持つバーニングスライムを恐れ、近付くことさえありませんでした」
炎スライムクロシュ「……」モニョニョ…シクシク…
イリス「バーニングスライムが一人寂しく泣いていると、そこへ友達の雪女が現れました」
雪女ミスティ「……人間と仲良くなりたいなら、私に良い考えがあるわ……」
◆
バーニングスライム「えっ……?」
雪女「私が人里で暴れて吹雪を起こし、全てを凍らせる。そうしたらあなたの出番。暴れる私を炎で退治して、凍てついた全てを溶かすの。そうすれば、あなたが強くて優しいバーニングスライムだって、みんなわかるわ」
バーニングスライム「でも……それじゃ、雪女さんは……」
雪女「私のことなら心配いらないわ。私はあなたと違って、人間から嫌われても痛くも痒くもないから」
バーニングスライム「そうなの?」
雪女「ええ、そうなの。簡単でしょ?」
バーニングスライム「……本当に……いたくもかゆくも、ない……?」
雪女「大丈夫だってば。ほら、行くわよ」スタスタ
バーニングスライム「あ、ま、待って……!」ピョンピョン
*
吹雪「」ビュオオオオオオッッ
妖精「ぎゃああああ!! さむいいいい!! しんじゃうよおおお!!!」カチコチ
雪女「凍てつきなさい。前々から目障りだったのよ、人間ども……!!!」カッ!!
吹雪「」ビュオオオオオオオッ!!!!
傭兵「くっ、なんて強さだ……!! お、おれも……ここまで、か……」カチコチ
騎士「エバンスくん……! だめだ、眠っては!!」
雪女「死ね……!!」
凍てつく世界「」カチコチ
バーニングスライム「〜〜!!」モニャニャニャニャ!!! シュバッ!!
炎「」ゴウウッ!!
解凍される世界「」ジュワアアアア
雪女「何!? 貴様は――」
バーニングスライム「〜〜!!」モニャモニャ!!
ベチンッベチンッ!!
雪女「ぐあああああ!!!」
バーニングスライム「〜〜!!」モニャニャニャ!!!!
ズルズルズル…
傭兵「あ、あれ? バーニングスライムが雪女を引きずっていくぞ……?」
騎士「な、何……!?」
*
バーニングスライム「〜〜…」モニョモニョ…
雪女「何してるのよ……あなたもこっちに戻ってきちゃだめじゃない……」
バーニングスライム「……雪女さんも……一緒じゃなきゃ、やだ……」
雪女「えっ……」
◆
532 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 21:26:18.12 ID:y+GnCU4T0
イリス「そ、そして……お山に戻ったバーニングスライムと雪女は……結局人間とは仲良くなれませんでしたが……二人はいつまでも一緒にしあわせに暮らしました……め、めでたし、めでたし……!」
子供たち「わー!!」パチパチ
*
―司書室
ミスティ「クロシュ、台本と違ったじゃない……。まあ、あれはあれで悪くなかった、けど……」
クロシュ「んゅ……」
イリス「まあ結果オーライ! アドリブでなんとかなったし、子供たちに好評だったみたいだから!」
妖精「結局人間とは仲良くなれなかったけどね……」
☆帝都の人魔関係が少しだけ良くなりました
◆
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 21:28:54.69 ID:Icy232Ego
泣いたバーニングスライム
534 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 21:53:58.01 ID:y+GnCU4T0
―夜
ローガン「……」スタスタ
リチャード「おや、ローガン元隊長ではありませんか。どうです? この後一杯……」ヌッ
ローガン「リチャード殿か……。そうだな……たまには飲むのも悪くないか……」
ノエル「……ん? そこにいるのは……まさか、リチャードにローガンか!?」
リチャード「ノエル君に出会えるとは! これは運命神が今夜は飲めと言っているに違いありませんぞ!」
ノエル「飲みか! 付き合うぞ!」
ローガン「フッ……では飲むとするか」
*
―酒場
ジョッキ「」カラン
ノエル「――でよお……ついに俺も鉱山探索を命じられちまったってわけさ……」グビグビ
ローガン「鉱山探索……!? それはまさか、悪竜の……」
ノエル「おー、その鉱山だよ……。任務の内容は世界樹の光っつー……ああ、お前らに言ってもわかんねえか。まあとにかくすげえものを探してこいって内容なんだが……まあ悪竜の根城だ。覚悟はできてんぜ……」グビグビ
リチャード「ノエル君、気を確かに。ささ、もう一杯」ススッ
ジョッキ「」ドン!
ノエル「おお、すまねえな。こうやって酒を飲めるのもこれが最期かもしれねえ……へへっ、死ぬ前にお前らと飲めて良かったぜ……」
ローガン「死ぬ覚悟など、お前らしくもない。生きて帰れば良かろう」
ノエル「それができりゃ苦労はしねえだろ? 俺だって自分の実力くらいわからあ」
ローガン「……」
ノエル「ローガン……俺はよ……。お前の家があんなことになった時……なんもしてやれなかった……。なんもしてやれなかったんだ……」
ローガン「よせ。あの頃は誰もがそれどころではなかったし、私も何かをしてもらおうなどと思ったことはない」
ノエル「聞いたぞ……。お前の家族を襲った奴ってのが……悪竜である可能性があるんだってな……」
ローガン「!!」
ノエル「はっ……俺も死にてえわけじゃねえが……今度こそ、お前になんかしてやれる時が来たのかもしれねえって思ったよ。なにせ任務としてあの鉱山に行くわけだからな――」
ローガン「おい……ノエル、お前まさか――」
ノエル「――ぶちかましてきてやんぜ。運が良けりゃ相打ちくらいには持ち込めるかもしれねえ……へへっ、まあ見てろよ……」グビグビ
ローガン「おいよせ! そんなこと私は望んでいない! 馬鹿な考えは――」
ノエル「ぐが……」zzz
ローガン「……」
◆
535 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 22:15:42.71 ID:y+GnCU4T0
―夜
帝都大図書館 客室
クロシュ瓶「……」zzz
妖精「……」zzz
ミスティ「クロシュと妖精は……もう眠っているのね」
イリス「クロシュちゃんは本調子じゃないのに無理に演劇に付き合わせちゃったから……。ごめんね、ゆっくりおやすみ……」
ゴトン…
イリス「……?」
妖精「……今の音、なに……?」モゾモゾ
イリス「あ、妖精さん……! なんか、今図書館の方から音が響いてきて……」
ミスティ「使い魔が本でも落としたんじゃないの?」
イリス「でもこの時間は、使い魔さんたちも休んでるはずだよ。もちろんパティさんも……」
ミスティ「……」
イリス「ど、泥棒だったら大変だ……!」
ミスティ「行ってみましょうか……」
妖精「……私はここに残るよ。もし泥棒だったら、クロシュを一人にさせたくないし」
イリス「うん! それじゃあ私たちで様子を見てくる……!」
*
↓1コンマ
01-05 あら、どちら様ですの?
06-35 賊
36-65 賊?
66-95 使い魔
96-00 宰相……?
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 22:17:45.81 ID:NZZxhKosO
たかいこんまこい
537 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 22:30:11.65 ID:y+GnCU4T0
―帝都大図書館
ミスティ「暗いわ……。真っ暗な図書館を探検するのって、なんかちょっと肝試しみたいね……」
イリス「肝試し気分のとこ悪いけど、明かり点けて良い……?」
ミスティ「いや全然悪くないから、点けてくれる?」
イリス「うん!」
光魔法「」ピカッ!
使い魔「わあっ!」
イリス「あっ、使い魔さん! と……」
ミスティ「それは……」
ひっくり返った魔族の賊「」ピヨピヨ
使い魔「賊が侵入したので、処理していたところなのです。お騒がせしてしまい申し訳ありません……」
イリス「いや、全然良いよ! ていうかお疲れ様です!」
ミスティ「ええ……。私たちの知らないところで、日夜賊と戦っていたなんて……」
使い魔「いえ、賊が入ったのは今日が初めてですね」
ミスティ「えっ、そうなの」
使い魔「はい。夜間はパティさんが侵入防止用に強力な結界を張っているので、認証された者しか出入りできないはずなのですが……」
パティ「力技で打ち破られたわ。全く持って不快極まりない」スタスタ
イリス「パティさん!」
パティ「騒がせたわね。より強力な結界を張り直しておくから、あなたたちは部屋に戻って寝なさい」
イリス「え、ええと……」
↓1選択
1.言われた通りに戻って寝る
2.まだここに残る
0.自由安価
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 22:32:33.62 ID:GcGjyUj10
2
539 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 23:15:45.27 ID:y+GnCU4T0
イリス「いえ……ここに泊まらせてもらっている以上、他人事ではありません!」
ミスティ「ええ……。それに私たちも、一体何が起きているのか知りたいわ」
パティ「そう、わかったわ。別に面白い話にもならないと思うけど」
*
使い魔「この人、竜の鱗を持っています」
パティ「なるほど……この程度の三下が結界を打ち破れたのは、それの力ね」
イリス「竜の鱗……?」
使い魔「竜類の鱗は、所持者に力を与えるんですよ。ワイバーンとかのだと流石に微々たるものですが、これは恐らく悪竜の鱗。懐に入れておくだけで力になりますし、実はこの鱗単品でも鋭利な刃物として使えたりします」
パティ「その鱗を刃物のように用いて結界を切り裂いたのでしょう。雑魚には過ぎた武器だわ」スッ
悪竜の鱗「」ポン
使い魔「うわ、ばっちいですよパティさん。そんなのに触ったら」
パティ「竜の鱗は他の呪いや細菌を受け付けないわ。まあ鱗そのものから呪いが発せられる場合もあるけれど……ん、案の定呪われているわね」
使い魔「やっぱりばっちいじゃないですか!」
パティ「本体のブレスとかならともかく、切り離された鱗に残留している呪い程度なら何の問題もない」
イリス「ええと……悪竜の鱗って……」
パティ「本物よ。私は何度もこの鱗を見ているし、この呪いの波長も覚えている。壊滅した部隊の生存者が命からがら持って帰って来る定番アイテムだもの」
ミスティ「曰く付きすぎるわね……。でも悪竜の鱗ってことはつまり……」
パティ「ええ。やはり人魔の対立には悪竜の邪気が関わっている」
◆
540 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 23:16:34.63 ID:y+GnCU4T0
―ユーシリア帝国 10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
・宰相の正体を暴く
・眠り病の原因を突き止める(達成……?)
・前皇帝の死の真相を突き止める(達成!)
・ユーシリアの人魔対立をなんとかする(努力目標)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
・妻子の仇を討つ(ローガン)
◯経験値
・クロシュ 剣技[03/06] 魔法[03/06] 防御[03/06]
・イリス 杖術[00/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[04/06] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[06/16] 魔法[03/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□ユーシリア帝都
中央区:王宮、兵舎、大図書館、邸宅街、他
平民区:公園、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
貧民街:広場、怪しい商店、薄暗い路地裏、魔族連合、他
郊外:農園、果樹園、他
……………………………………………………………………………………
541 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 23:18:44.69 ID:y+GnCU4T0
―朝
帝都大図書館 司書室
エバンス「何!? 昨日の夜にそんなことがあったのか……!?」
イリス「はい。すぐに使い魔さんが仕留めたので問題にはならなかったんですけど」
ローガン「ぬう……。やはりこんな状況で酒など飲むべきではなかったな。気付けなかった」
エバンス「……言い訳みたいになるが、俺も昨日帰ってきた旦那に一杯付き合わされたんだ。まあ、大事にはならなくて良かったが……」
妖精「まあ仕方ないよ。この大図書館はすごく安全な場所だから、気を抜くのも仕方ないよ。気を張ってばかりいても休めないしさ」
パティ「ええ、妖精の言う通り。あなたたちは外敵の襲来など気にせず、ゆっくり休んで欲しいわ」
ミスティ「そういえば、最近エリオス皇帝が来ないわね……」
パティ「皇帝陛下は多忙を極めているわ。解決したと思われた眠り病の再発、多発する魔族の反乱、底をつきかけている備蓄食料、民の不満……全てに対応しなければならない立場なのに、対応する為の権力まで奪われている」
エバンス「じ、地獄か……」
パティ「しかも、反乱する魔族たちが口にする審判の日までもう猶予がない。実のところ私も、魔族国への亡命を真剣に考え始めている」
イリス「うっ……す、すみません……私たちが、結局何も解決できていないから……」
パティ「いいえ。元々これらの問題はあなたたちが当たるべき仕事ではなく、ユーシリアの自国内で解決すべきことだった。これで国が崩壊しても、もはやそうなる運命だったというだけよ」
クロシュ瓶「……」モニョニョ…
ユーシリア帝国滞在10日目です。12日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 23:18:55.42 ID:2+JMOxXco
悪竜が全ての黒幕プレゼンをユーシリア中に放送する
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 23:18:57.05 ID:3RAOdzuv0
>>505
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 23:19:06.59 ID:k8i6WgRqO
パティの魔術講義に参加
545 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:02:28.28 ID:E4aGzL760
―司書室
イリス「パティさん……私、人魔の対立を一気に解決する秘策を思いつきました」
パティ「ええ……? そんなものあるわけないでしょう……」
イリス「いえ、あるんです! でもそれには、パティさんの協力が不可欠なんです……! お願いします、協力してください!!」
パティ「まず内容を聞かせてくれる……?」
◇
―ユーシリア帝国 農村
幼女「おなかすいた……」
女性「ごめんねえ……カボチャが全部だめになっちゃって……」
魔族の暴徒A「オラァ! 腹を空かせてるのがてめえら人間だけだと思うなよ!!? 余っている食料を寄越せ!!」ヌッヌッ
魔族の暴徒B「兄貴のガキが二人腹空かせて待ってんだ!! シワシワでも良いからカボチャを出せ!!」ヌッヌッ
女性「ひいい! どうかこの子だけは……!!」ギュッ
魔族の暴徒A「うるせえ! 人間のガキなんざ不味くて食えたもんじゃねえんだよ!! カボチャを――」
『もし上を向く余力のある者は、空を見上げて頂きたい!!』
魔族の暴徒A「ああん!?」
魔族の暴徒B「なんだあ?」
空に投影された星柄黒ローブのフードで素顔を隠した少女の映像『』バン!!
幼女「わあ……。おかあさん、あれなあに……?」
女性「え、ええ……? あれは……ええと……」
ダークヒーローイリス『おはよう、ユーシリア帝国に生きる諸君!! 私はイリス! ダークヒーローと呼ばれることもある者だ!!』
魔族の暴徒A「な、なにィ!?」
魔族の暴徒B「ダークヒーローイリス!?」
546 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:04:33.76 ID:E4aGzL760
ダークヒーローイリス『諸君は今、空前絶後の苦境に立たされいる……その真の原因を周知する為、今回はこのような手段を取らせてもらった!! 耳に余裕のある者は是非聞いて欲しい……!!』
女性「私たちの苦境の……」
魔族の暴徒A「真の原因……?」
ダークヒーローイリス『今ユーシリアを襲っている作物の異常、度重なる地震、謎の眠り病、諸外国の侵攻、先帝の急な崩御……それらの裏には……全て、ある者が関わっている!! そのある者とは――』
幼女「……」ドキドキ
魔族の暴徒B「……」ドキドk
ダークヒーローイリス「悪竜だ!!!! 数年前にこの平和な国を襲った忌まわしき悪竜が……その邪智を巡らせ、次々に災害と悪意を振りまいている!!!!」
女性「あく、りゅう……!?」
魔族の暴徒A「……!」
ダークヒーローイリス『悪竜が魔族の為に反乱を起こしている、などという都合の良い物語に騙されてはいけない!! 彼奴が目論んでいるのは、破壊と殺戮、そして滅亡だ!!』
魔族の暴徒A「!!」
ダークヒーローイリス『奴の目論見に乗れば、その先に待つのは魔族の栄光などではない……全てが灰燼に帰した荒野だ!!!! 魔族たちよ、悪竜に騙されるな!!!! 奴の思惑に、乗せられるな!!!!』
魔族の暴徒B「お、おい……兄貴ィ……」
魔族の暴徒A「……しかし……だからと言って、人間は俺たち魔族を……」
ダークヒーローイリス『そして人間たちよ!!!!』
女性「!」
幼女「?」
ダークヒーローイリス『真に怒るべき相手を違えるな!! ユーシリアを脅かす黒幕は、悪竜だ!!! 魔族はその被害者に過ぎない!!! 矛先を間違えてはいけない!!!!』
幼女「あくりゅう……」
女性「……」
ダークヒーローイリス『今すぐ手を取り合え、などとは言わない。だが、もしあなたが、他種族を相手に恐ろしい企てを思い付いても……一旦立ち止まり、思い返して欲しい。真なる黒幕のことを。邪智暴虐の悪竜という、諸悪の根源を』
幼女「わあ……」
女性「……」
魔族の暴徒A「……」
魔族の暴徒B「……」
ダークヒーローイリス『……以上だ。ユーシリア国民よ……今一度、愛を思い出し……勇気を振り絞って欲しい』
プツン――
↓1コンマ(ダークヒーロー+30)
01-30 効果中
31-60 効果大
61-90 効果特大
91-00 会心
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 00:09:06.48 ID:Sv94uhH+o
うおおおお!
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 00:13:27.67 ID:YMNQaEjiO
これはダークヒーロー
549 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:16:36.01 ID:E4aGzL760
魔族の暴徒B「兄貴ィ……」
魔族の暴徒A「う、ううむ……」
女性「……あの……」
魔族の暴徒A「!? な、なんだ……!?」
女性「これ……しわしわですけど……。もし、良かったら……」
シワシワカボチャ「」ポン
魔族の暴徒A「あ……」
女性「……お子さんが、いらっしゃるんですよね……? それなら……うちと、同じですから……」
魔族の暴徒A「……」
幼女「なんさいの子がいるの?」
魔族の暴徒B「あ、おお! 兄貴の子はなァ……! ええと確か、4歳と5歳だぞ!」
幼女「わあ……! わたしも、5さい……!」
魔族の暴徒A「ほ……本当に……良いのか……?」
女性「はい。こんなしわしわじゃ、美味しくないかもしれないけど……。二人いるなら、食べ盛りでしょうから……もうお一つどうぞ……!」
シワシワカボチャ「」ポン
シワシワカボチャ「」ポン
魔族の暴徒A「……あり…がどう!!!!」ペコッッッ ポロポロ…
☆ユーシリア国内の人魔対立に大きな変化の兆しが見え始めました
550 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:27:12.13 ID:E4aGzL760
というわけで本日はここまでとなります。次回はローガンのおうち編、パティ氏と勉強会編です
目には目を、邪智には邪智を、扇動には扇動を。ダークヒーローイリスが企てた悪竜黒幕化計画は、見事にユーシリア国内で起爆。反乱の機運を高めていた魔族たちの気勢は大きく削がれ、戸惑いと悪竜への疑いが広まる。そして人間たちは自分たちの行いを見つめ直し……愛を思い出す者が、少しづつ現れ始めていた――
そして未だ立ち直れず瓶詰めスライムになっているクロシュも、勇気を振り絞れるのか――
今回はリチャード氏が突然来訪したり、クロシュちゃんがミントさまに瓶詰めにされてお出かけしてアルちゃんというアネゴと出会ったり、情報屋の掃除を手伝ったり、人魔仲良し演劇をやってみたり、ローガン氏がリチャード氏とノエル氏と飲んだり、図書館に不審者が侵入してきたり、ダークヒーローイリスが悪竜黒幕説を流布したりしたようでした
それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日となります、よろしくお願いいたします
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 00:35:33.67 ID:W/Qylta7o
宰相はまだ話し合いでいけそう感ある
悪竜は…
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 12:08:16.90 ID:q4OUAiLYO
このパーティ劇団もできそう
皇帝また大変になったので美味しいもの食べたいなら自分達でなんとかするしかないかな…
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 12:19:05.96 ID:wTS4vplVO
乙
瓶詰めクロシュちゃんかわいいけどこのまま12日目に突入するとやばそうだから美味しいものを食べさせたい
ダークヒーローイリスさんは流石です
皇帝はおいたわしいですね…
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