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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part5
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489 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 21:36:58.64 ID:V5h7x51u0
リリーツィア「ならば――これでどうだ!?」バッ
仮想悪竜「ギャオオオオオッ!!」ドンッ!!
クロシュ「ひゃ……」ビクッ
踊り子の双剣・姉「あ、あいつは……!!」
踊り子の双剣・妹「今日、クロシュちゃんが仮想の訓練で戦って――」
リリーツィア「ハーッハッハッハッ! 経緯は知らないがパティには感謝しなければ! お前を完膚なきまでに打ち負かした最悪の恐怖を、まさに今日作ってくれたのだから!!」
夢想の女神「クロシュちゃん、気圧されないで!! あれはあなたの恐怖が生み出した虚像!! あなたがあれに打ち負ければ、私たちも勝てなくなっちゃうの!!」
スライムクロシュ「」デロデロ…
ヴァン「ああ、クロシュちゃん!!」
夢想ブラッドの欠片「馬鹿! 戦いの最中で怖がってうずくまる馬鹿がどこにいる!!? 目を覚ませ馬鹿!!」ゲシゲシッ
ベチベチッ
スライムクロシュ「」モニャニャ…
仮想悪竜「ギャオオオオオオッ!!」ズシンズシンッ!
風船スライムの欠片「んわああああっ!!」スポーンッ!!
ワイバーンの鱗「ギャオオオッ!!」アタフタ
ガギンガギンッ!!
パラサイトソード「ぬうう、此奴堅すぎて文字通り刃が立たぬ――ぐあああああ!!!」ボムギ
不死鳥の羽根「まずいわね……」
↓1コンマ(味方+400、ナイトメア-400)
01-50 劣勢
51-90 優勢
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 21:38:26.32 ID:yn9iMEKIO
強コンマこい
491 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 21:52:16.91 ID:V5h7x51u0
リリーツィア「フン……そろそろ遊びは終わりにしよう。悪竜よ、地獄の炎で奴らを灰にせよ」
仮想悪竜「グルルル……ガアアアッ!!」カッ
獄炎「」ゴオオオオッ!!
ドッギャアアアアアアンッ!!!!
不死鳥の羽根「……仕方ない。焼け石に水とならないことを祈るわ――」カッ!!
再生の炎「」ゴオオオオオッ!!
ヴァン「お、おおおっ……!?」
夢想の女神「この、力は……!!」
炎スライムの欠片「不死鳥さん!!」
不死鳥の羽根「しばらく眠るわ……。負けるんじゃないわよ……」スゥ―
リリーツィア「不死鳥の力まで持っているなんて……このスライム、何者? まあいい。ならばもう一度燃やし尽くすだけだ」
仮想悪竜「グルルルル……」
スライムクロシュ「」デロデロ…
ウニ大盾「クロシュちゃん……! お願い、立ち上がって!」
☆不死鳥の羽根の〈再生の炎〉により敗北を無効化し、このターンコンマ+30
↓1コンマ(再生の炎+30、味方+400、ナイトメア-400)
01-50 敗北
51-90 優勢
91-00 会心 リリーツィア捕縛
492 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 21:52:56.43 ID:ZPcHNB/hO
はい
493 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 21:53:21.16 ID:ui9jy0JwO
あ
494 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 22:18:04.77 ID:V5h7x51u0
仮想悪竜「グルルル……」ズシンズシン
スライムクロシュ「」デロデロ…
クロシュ(みんな……殺されちゃう……)
クロシュ(わたしが……よわいから……)
クロシュ(わたしの、せいで……みんな……)
ヴァン「クロシュちゃん!! 負けるな!! みんなを、しあわせにするんだろ!? しあわせな夢を、届けるんだろ!!?」
夢想の女神「お願い、クロシュちゃん……。あなた自身の夢を……しあわせに……」
クロシュ(……!)
メイ841「クロシュ……! 起きてください……!」
炎スライムの欠片「クロシュちゃん! がんばって……!」
星竜の珠「負けたら承知せぬぞ……!」
踊り子の双剣・姉「あなたの未来を、私たちに見せて……!」
踊り子の双剣・妹「立ち上がって、クロシュちゃん……!」
光の精霊「早く起きて、あいつをやっつけようよ!」
風船スライムの欠片「クロシュちゃん、負けないで……!」
不死鳥の羽根『負けるんじゃないわよ……』
ワイバーンの鱗「ギャオギャオ!」
雷スライムの欠片「あんなの雷霆の魔王より弱いんだから大丈夫だよ!」
ウニ大盾「クロシュちゃん……! わたしが、絶対に守るよ……!」
パラサイトソード「恐怖に曇った刃では奴を斬り裂けぬぞ!!」
夢想ブラッドの欠片「早く起きろ、馬鹿!!!」
グググ…モニョニョ…
クロシュ「……んゅ……」ヨロッ
ヴァン「クロシュちゃん!」
夢想の女神「クロシュちゃん……!」
リリーツィア「……辛うじて立ち上がったか。だがその満身創痍の精神で何ができる? 大人しく夢想の魔王を渡せば、私もこれ以上手荒い真似は――」
ボンッ!!
ガギンッ!!
炎魔剣士クロシュ「帰って……!! ここは……あなたの場所じゃ、ない……!!」チリチリ…
リリーツィア「……ならば、悪夢に呑まれて死ね!!」
↓1コンマ(味方+400、ナイトメア-400)
01-50 敗北
51-90 勝利 リリーツィア撃退
91-00 会心 リリーツィア捕縛
495 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 22:18:31.04 ID:gX79kt7xO
あ
496 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 22:19:21.04 ID:gX79kt7xO
やっちまった
497 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 22:21:19.80 ID:kBmem04m0
また運命賽案件かな
498 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 22:23:17.09 ID:0JO36tlLo
りりーつよ
499 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 22:41:46.92 ID:V5h7x51u0
リリーツィア「克服された恐怖はもう使えない……。悪竜の出番ももう終わり」
消滅する仮想悪竜「」シュンッ
炎魔剣士クロシュ「……?」
リリーツィア「……流石にこれは可哀想だからやめとこうかと思ったけど……そこまで強硬に拒むなら、こちらも手段は選ばない」
夢想の女神「待って、一体何を――」
リリーツィア「……あなたの、真のトラウマ。いでよ」スッ
*
―燃える集落
ゴオオオ……
メラメラ… パチパチ…
燃える大人の死体「」メラメラ
燃える子供の死体「」メラメラ
燃えるスライムの死骸「」ジュクジュク…
クロシュ「あ……あ、ぁ……」
デロデロ…
スライムクロシュ「」デロロ…
ヴァン「こ、これ、は……」
夢想の女神「リリーツィア・ハッピーエンド!!! あなたという者は!!!!」
リリーツィア「なんとでも言え。私には夢想の魔王の力が必要なの。大義の為に、手段は選んでいられない」シュッ
夢想の女神「きゃあっ!」
ヴァン「貴様!! 女神を離せ!!」バッ
リリーツィア「悪夢に呑まれたこの夢では、もはやお前達も満足に動けまい。夢想の魔王は貰っていく。さようなら」トプン―
ヴァン「ああっ……待てェェェ!!!」
ゴオオオ…
メラメラ… パチパチ…
風船スライムの欠片「こ、これが……クロシュちゃんの……。こんなの……まるで……」
ブラッドの欠片「チッ……こんなことがあったんなら、なんでこいつはあんなに平和ボケしてられるの……」
雷スライムの欠片「クロシュちゃん……」
ワイバーンの鱗「ギャオ……」
ウニ大盾「クロシュちゃん、クロシュちゃん……!」
スライムクロシュ「」デロデロ…
メイ841「クロシュ……!」
不死鳥の羽根「結局負けて、夢想の魔王を奪われたのね……。まあ、夢の中で夢魔が相手じゃ仕方なかったとも言えるわ」
光の精霊「クロシュちゃんは大丈夫なの……?」
不死鳥の羽根「……精神的にかなり傷付いてるみたい。死ぬことはないでしょうけど……現実でのケアが必要かもしれないわ」
☆夢想の女神をリリーツィアにかどわかされてしまいました……
☆敗北とトラウマによりクロシュのメンタルが不安定になりました……
◆
500 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 23:02:53.62 ID:V5h7x51u0
―ユーシリア帝国 8日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
・宰相の正体を暴く
・眠り病の原因を突き止める(達成……?)
・前皇帝の死の真相を突き止める(達成!)
・ユーシリアの人魔対立をなんとかする(努力目標)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
・妻子の仇を討つ(ローガン)
◯経験値
・クロシュ 剣技[03/06] 魔法[03/06] 防御[03/06]
・イリス 杖術[00/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[04/06] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[06/16] 魔法[03/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□ユーシリア帝都
中央区:王宮、兵舎、大図書館、邸宅街、他
平民区:公園、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
貧民街:広場、怪しい商店、薄暗い路地裏、魔族連合、他
郊外:農園、果樹園、他
……………………………………………………………………………………
501 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 23:04:37.50 ID:V5h7x51u0
―朝
皇帝の私室
洗面台「」バシャバシャ
エリオス「……」パシン
エリオス「よし……。何はともあれ、眠り病は解決したんだ。後は残る問題に注力していくだけ――」
ロシュ「エリオスさま! エリオスさま!」ピョンピョン!
エリオス「ロシュ。こんなに朝早くに、血相を変えてどうしたんだ――」
ロシュ「ね、眠り病が……再発したって……!!」
エリオス「な……に……!?」
◆
―帝都大図書館 司書室
新聞「」パラララッ
パティ「眠り病再発……。妖精、これは一体どういうこと?」
妖精「わ、私たちは本当に解決したんだよ! 原因の、魔王化しかけていた男を……なんとかして」
パティ「……昨日はあえて聞かなかったけれど……なんとかとは、実際には何をしたの?」
妖精「……クロシュが、食べた」
パティ「……は?」
妖精「クロシュが、食べたの! そいつとは……前にも少し縁があって、クロシュと仲が良かったから……。ただ殺すのは、忍びなくて……」
パティ「……クロシュは今どこに?」
妖精「まだ寝てる。なんか、昨夜はものすごくうなされてて……」
パティ「……まさか」
*
―帝都大図書館 客室
スライムクロシュ「」デロデロ…
イリス「クロシュちゃん……なんか、様子がおかしいよ……。いつものは、寝てる時にこんなに激しく溶けたりしないのに……」
ミスティ「クロシュ……大丈夫……?」
ガチャッ!
パティ「失礼するわ」スタスタ
妖精「ぱ、パティ……! 食べることを許可したのは私だから、クロシュのことは……」
パティ「責めるつもりはない。原因を追求するだけ」スッ
イリス「パティさん……!? どうしたんですか!?」
パティ「クロシュを診せてもらう」
スライムクロシュ「」デロデロ…
*
スライムクロシュ「」デロロ…
パティ「……精神防御を突破された形跡……通称夢魔の口付け≠ェあるわ。これの意味……わかる?」
イリス「む、夢魔の口付け……!?」
妖精「じゃあまさか、昨日クロシュがうなされていたのは――」
パティ「ええ。夢魔に侵入されて、悪夢を見せられていた可能性が高い。そして……」
パティ「……魔王の力は、夢魔に奪われた」
ユーシリア帝国滞在8日目です。12日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:04:58.58 ID:AOBZLnFn0
エドワード&パティと仲良く話す(元騎士)リチャードを偶然再会する。悪竜討伐に協力してくれる。
503 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:05:01.69 ID:Z0U9euvw0
どこからともなく現れたミントに遊びに誘われるクロシュ
504 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:05:36.92 ID:kBmem04m0
情報屋の手伝い
505 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:05:45.16 ID:+0viErwN0
ローガン、かつて暮らしていた家の様子を見に行く
その際フレンの親と遭遇し、息子の様子を見てやってほしいと頼まれる
506 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/01(土) 23:18:46.56 ID:V5h7x51u0
というわけで本日はここまでとなります。次回元騎士リチャードの休暇編、ミントちゃんと遊ぼ編、情報屋の手伝い編です
楽しい夢の中に突如来襲し、トラウマを掘り起こすだけ掘り起こした上で夢想の女神を拐かしていったリリーツィア・ハッピーエンド。残された夢の住人たちは途方に暮れ、クロシュはデロデロと溶けることしかできなかった。リリーツィアの目的とは何なのか。容赦のないトラウマ攻撃で溶けてしまったあかちゃんスライムクロシュは、再び立ち上がることができるのか――
今回はパティ氏の用意した仮想悪竜に負けてしまったり、クロシュがロシュちゃんのキノコを食べたり、夢の中でリリーツィアに襲われて激しく戦うも打ち負かされて女神をかどわかされてしまったりしたようでした
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
507 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:33:23.80 ID:T1PitxiCo
おつおつでした
夢住民になってくれた面々が協力的なのは嬉しい
夢魔はクロシュの原初にして最大のトラウマほじくり返しちゃって…もうはっ倒すしかなくなっちゃったよ…!
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:43:13.32 ID:gX79kt7xO
コンマは無情
509 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/01(土) 23:51:34.35 ID:0JO36tlLo
捕縛できてたら話がだいぶ進んだんかね
510 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 00:35:17.87 ID:YWQQMtg50
おつ
リベンジの機会はあるのか?あるにしても再戦までに実力を上げておきたいところ。上がった心属性の出番があるのかも気になる。
あと、やっぱり仲間と連携してフルボッコが一番な気もするけど。
511 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 01:39:07.86 ID:2+JMOxXco
世界樹の光狙って宰相と悪竜が潰しあってくれないかね
512 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 07:57:33.04 ID:BVZ5Xaba0
おつ
今回は黒幕がアグレッシブなせい(とコンマ不調)で被害が甚大すぎる・・・
513 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 15:34:56.91 ID:qCgUVQ9LO
これ宰相はクロシュのこと認識しちゃったから最悪騎士団差し向けて適当な罪で檻にいれられない?大丈夫?
514 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 16:31:21.13 ID:y+GnCU4T0
クロシュの夢の中に住んでいる方々は、それぞれスタンスの違いはありますが基本的にはクロシュに協力的なようです
夢の中での戦いは、実際のところ夢魔の独壇場です。言うなれば水中のボーンクラーケンです。大抵の場合、陸上の生物に勝ち目はありません
このスレでは時々異様に低コンマが連続することがありますが、今回もその不運に見舞われたようです。実のところウニ大盾ちゃんと不死鳥の羽根さんがいれば大丈夫かな?と思っていましたが、そんなことはありませんでした
もし彼女を捕縛できていた場合、事態が一気に進展していた可能性は高いです。しかしハイリターンにはハイリスクもあったようです。今回、クロシュちゃんはとてもまずい煮え苦渋を飲まされてしまいました
リリーツィア・ハッピーエンドの陰謀を阻止することはユーシリア帝国編における重要な目的の一つなので、再戦の機会はあるかと思われます。そしてクロシュが得た心属性適性は失われていないため、訓練を積めば心属性の力を使うことができるようになるかもしれません
複数人で囲んで叩くのは非常に優れた戦術です。かの有名なテロリストのザイルも、あかちゃんスライムや妖精や人間たちに囲んで叩かれて敗走したことがあるという噂があります。戦いは数なのかもしれません
宰相は世界樹の光も狙っているようなので、宰相と悪竜の戦いが勃発する可能性はあります。しかし今のところ騎士団は世界樹の光の所在を完全に掴めてはいないようなので、勃発するとしてももう少し先のことになるかもしれません。それが魔族たちのいう審判の日≠ニ前となるか後となるかは不明です(もし審判の日にユーシリア帝国が崩壊し、その後に戦いが起こった場合、それはまさしく仁義なき戦となるでしょう)
宰相は熱心に夢想の魔王の所在を探っていたようですが、先日急にあかちゃんスライムが魔王の力を持ってきてくれたため、迅速かつ大胆に奪いに来たようです。夢魔の所業を翌朝に思い出せる人は滅多にいないため、大抵の夢魔はバレる可能性を考慮せず堂々と夢喰いを行います。クロシュ氏はかなりがんばりましたが、抵抗虚しくひどいめにあってしまったようです
宰相はクロシュのことを見つけてしまいましたが、魔王の力さえ奪ってしまえばもうあかちゃんスライムなどに用はないので、既に眼中にない可能性が高いです。また、不当な罪をでっち上げるのは規律に厳しいマーズ指揮官の不信を買うことになるため、宰相もその辺りは慎重に動かざるを得ないかと思われます
515 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 16:31:57.00 ID:y+GnCU4T0
―帝都大図書館 司書室
パティ「……この局面で魔王の力を狙う夢魔……もしや宰相に取り憑いているのは……」ブツブツ
コンコン
パティ「……開いているわ」
ガチャッ
リチャード「こんにちは! お久しぶりです、パティ魔術顧問!」スタスタ
パティ「……リチャード? 何、今のユーシリアを嗤いにでも来たの?」
リチャード「まさか、とんでもない! 少し休暇を取ってユーシリアの様子を見に来たんですよ。場合によっては協力を惜しまないつもりでね」
パティ「へえ、いくらふんだくるつもりなのかしら。今のユーシリアにあなたを満足させられるほどの財力はもうないわよ?」
リチャード「わはは……これはすっかり偏見を持たれてしまっているようですな」
亡霊エドワード「む、その声は……リチャードじゃないか! 久しいな、いつぶりだ?」フヨフヨ
リチャード「!? エドワード指令……その御姿は……」
亡霊エドワード「死んだのだ!」
*
リチャード「ふむふむなるほど……今そのような状況だったとは……」
亡霊エドワード「そうなのだよ。リチャード、もし君さえ良ければ……」
ガチャッ
エバンス「あ、お前は! クロシュちゃんを酷い目に遭わせた悪徳商人!」ザッ
リチャード「ぬっ!?」
亡霊エドワード「……リチャード? クロシュくんに酷いことをしたとはどういう意味だ?」
*
亡霊エドワード「なるほど……国際商業都市でそのようなことがあったとは」
パティ「はあ……マリッサは未だに引きずってるのね……。まあ気が済むまでやれば良いわ……」
ローガン「マリッサ殿のことをご存知なのですか?」
パティ「腐れ縁みたいなものよ」
リチャード「もちろん今は反省しておりますよ。部下たちにも少しばかり苦言を呈されてしまったのでね。今は安全安心クリーンな営為を心がけておりますとも」
エバンス「本当かあ……?」
リチャード「フフフ、では行動で示しましょう。皆さんへのお詫びには大魔女帝国行きのチケットをお渡し致しましたが、さらに今回は私自ら世界樹の光を手に入れるお手伝いを致しましょう!」
エバンス「マジか……。信用できるのか、この男……」
亡霊エドワード「リチャードは腹の底が見えない男だが、約束事は必ず守るから大丈夫だ。ビジネスマンは契約を何よりも重んじる」
リチャード「その通りです、流石はエドワード指令。既に騎士を辞して久しい私のことをしっかり覚えていらっしゃる」
ローガン「うむ……。彼はある意味かなり信用のできる男だと私も思う」
エバンス「なるほど……」
☆リチャードが滞在し、協力してくれることとなりました
◆
516 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 16:34:02.52 ID:y+GnCU4T0
―客室
スライムクロシュ「」デロデロ…
妖精「う〜ん……」パタパタ
ミント「やっほ、クロシュちゃんに妖精さん」ヒョコッ
妖精「うわあ!?」
スライムクロシュ「〜〜…?」モニョニョ…?
ミント「あれ、クロシュちゃんは反応薄い……。どうしたの? 元気ない?」
スライムクロシュ「〜〜…」デロデロ…
妖精「まあ、ちょっといろいろあって……。ていうかあなたどうやってここに入ってきたの?」
ミント「ムカデとかネズミになれば入れないとこなんてほとんどないのだ!」
妖精「そ、そう……」
ミント「でもクロシュちゃん元気ないんだ……。うーん困ったなあ……」
妖精「何か用でもあったの?」
ミント「クロシュちゃんと遊ぼうと思って来たのだ!」
妖精「それなら日を改めて……」
ミント「よし! それじゃあお外に出よ! こんなとこに籠もってたら余計元気なくなっちゃうよ!」
スライムクロシュ「〜〜…?」モニョ…?
妖精「話聞いてた? 今のクロシュは自分で立ち上がる元気もないんだよ」
ミント「じゃん!」スッ
空き瓶「」ポン!
妖精「空っぽの……瓶?」
ミント「この中に入れば良いのだ! 我が子鬼のおきゃくさまとして、おもてなそうぞ!」
妖精「こんな瓶の中に入れるかなあ……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ
妖精「あ、そっか。クロシュは大きくなるだけじゃなくて小さくなることもできるんだ」
スライムクロシュ「〜」モニョ
デロデロ…ズルズル…ポン!
瓶入りクロシュ「〜〜」モニョニョ
ミント「わああ!」キラキラ
妖精「いや、あなたが瓶に入ればって言ったのになんでそんな感激してるの……」
*
―ユーシリア帝都
ミント「ふんふふふん〜♪」ルンルン
瓶入りクロシュ「……」モニョニョ…
妖精「それで、どこに行くの?」パタパタ
ミント「それはねえ……」
↓1コンマ
01-05 騎士狩り!
06-15 馬車狩り!
16-40 ジジイんとこ!
41-65 アネゴんとこ!
66-90 新人とこ!
91-93 暗い新人とこ!
94-96 熱い新人とこ!
97-99 明るい新人とこ!
00-00 ??
517 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 16:39:41.47 ID:ZH3O4qbyO
あ
518 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 17:05:14.36 ID:y+GnCU4T0
ミント「アネゴんとこ!」
妖精「アネゴ……?」
*
―貧民街
ボロ集合住宅
妖精「ここは……集合住宅? 随分年季が入ってるみたいだけど」
ミント「アネゴはスラム出身なのに戸籍とおうちを持ってるすごい人なんだよ!」
妖精「おうちってのはここのことだよね。でも戸籍って――」
ミント「ここ! このお部屋!」
扉「」
妖精「外観通りの古びた扉だ」
ミント「アネゴ〜! ミントさまが来たぞ〜!」ドンドン!
ガチャッ!
黒髪おかっぱの少女「うっさい。近所迷惑だよミント……」ヌッ
ミント「アネゴ〜!」ピョンッ!
黒髪おかっぱの少女「」サッ!
ビターン!!
ミント「うう、ひどい……。どうして避けるの……」グスグス
黒髪おかっぱの少女「お前、力が強すぎるんだよ……抱きつかれたら骨がいかれるじゃん……。ん? それは、妖精?」
妖精「どうも」パタパタ
ミント「そう! わが小鬼四天王候補の、クロシュと妖精ぞ!」
黒髪おかっぱの少女「え? 妖精しか見当たらないけど……」キョロキョロ
ミント「妖精さんが抱えてる瓶だよ!」
黒髪おかっぱの少女「ん?」
妖精が抱えるクロシュ瓶「……」モニョニョ…
黒髪おかっぱの少女「……スライム?」
*
―集合住宅 アルの部屋
ミント「お邪魔しま〜す」トコトコ
黒髪おかっぱの少女→アル「まあ適当に座ってよ」
妖精「じゃあお言葉に甘えて。クロシュはどうする? 瓶に入ってる?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「瓶に入ってるって」
アル「瓶詰めスライムなんて初めて見たよ。窮屈じゃないの?」
ミント「クロシュちゃんは伸縮自在なのだ! われと同じだ!」
アル「え、ほんと? 良いなあ……私もそういう能力欲しい」
妖精「ええ? 欲しいの?」
アル「だってミントみたいに変身できればどこでも侵入し放題じゃん。そのクロシュちゃんの伸縮自在も同じ」
妖精「へえ……。アルって、もしかして盗賊だったり?」
アル「ん〜……今は違うかな? ちゃんとした仕事あるし」
ミント「アネゴは労働者なのだ!」
アル「その通りだけど、その言い方はなんかちょっと嫌……」
↓1〜2 自由安価 ミントのアネゴ?のアルとどんなお話をする?
519 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 17:09:36.81 ID:k8i6WgRqO
カラスのハーピーをどう思うか
520 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 17:13:30.78 ID:2+JMOxXco
おもいっきり大失敗したときどう立ち直ればいいと思う?
521 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 17:37:41.93 ID:y+GnCU4T0
ミント「あそうだ! アネゴ、最近貧民街にカラスのハーピィが住み着いてるんだよ! 知ってる!?」
アル「ああ、クロス探偵事務所でしょ? 知ってるよ」
ミント「どう思う!?」
アル「どうって、別にどうとも思わないけど……。貧民街なんて何が住み着いてもおかしくない場所でしょ」
ミント「だってあのハーピィ情報屋だよ! アネゴはちょーほー――」
ベチッ!
ミント「もがもが!」ジタバタ
妖精「……あー……聞かなかったことにするよ」
アル「ごめん、そうしてくれると助かるかも……」
*
ミント「も〜! かわいい妹分のミントさまを口止めなんて、失礼なアネゴ!!」プンスコ
アル「はいはい。水やるから機嫌直して」スッ
水「」ポン
ミント「んぐ、んぐ……」ゴクゴク
アル「妖精とクロシュちゃんも飲む?」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
妖精「じゃあせっかくだしお願い。クロシュも飲みたいって」
アル「はーい」
*
ミント「ぷはぁ〜! アネゴが入れた水は格別ぞ!」
妖精「単純だなあ……」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ ゴクゴク
アル「おお〜、瓶から伸びて器用に水飲んでる……。クロシュちゃんって面白いなあ」
妖精「普段は瓶詰めじゃないんだけど……ちょっといろいろあって、元気がないんだ」
アル「え、そうだったの……!? それは……ごめん……」
クロシュ瓶「〜〜…」モニョニョ…
妖精「悪いのはわたしだから謝らないで欲しいって……」
アル「そう……。なんかけっこう深刻なんだね……」
妖精「うん……。アルは失敗したり落ち込んだりした時、どうやって立ち直ってる?」
アル「私? 私は……うーん、どうしてるかなあ……」
ミント「われも気になる! アネゴのいきざま!」
アル「……美味しいものを食べて、お風呂に入って、あったかい布団で寝てれば、大体直っちゃうかも。だから立ち直り方とか、真面目に考えたことないや。ごめん、参考にならない意見で……」
妖精「……ううん、ありがとう! 全然参考になったよ! 美味しいものだね、美味しいもの」
ミント「おいしいもの!」
クロシュ瓶(おいしいもの……)
◆
522 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:17:08.23 ID:y+GnCU4T0
―クロス探偵事務所
イリス「……って感じで、夢魔に襲われたみたいなんです」
フーミン「夢魔か……。実体のない種族は所在が掴みにくいから、けっこう苦手分野なのよねえ」
ミスティ「過去に夢魔がこの国で起こした事件とかは?」
フーミン「表沙汰になりにくいのよ。夢魔に夢喰いされても、朝になれば被害者は何も覚えてないから」
イリス「でもクロシュちゃんみたいに、朝になったら凄く憔悴してたなんてことがあれば、けっこう噂になったりしませんか……?」
フーミン「普通の場合、夢魔はそこまで激しく相手の精神を傷付けたりしないわ。わざわざそんなことをしなくても夢は喰えるし、そんな目立ちかねないリスクを冒す必要がないもの」
イリス「そうですか……」
フーミン「しかし魔王の力を夢魔に奪われたかあ……。このユーシリアもいよいよ終わりかもね」
イリス「そ、そんな!」
*
箒「」サッサッ
イリス「こっちの掃き掃除、終わりました」
フーミン「ありがとう。ひとまずこんなとこで良いかしら」
ミスティ「どうして急に掃除を?」
フーミン「立つ鳥跡を濁さずって言うでしょ? あなたたちが手伝ってくれて助かったわ〜」
イリス「えっ、出てくんですか!?」
フーミン「まだ決まったわけではないけど、いつでも逃げられるようにはしておこうと思ってね。私も眠り病にかかりたくはないし」
ミスティ「なるほど……。でも私たちは必ず、眠り病をもう一度解決するわ。だからその心配は不要よ」
フーミン「ふふ、期待しているわ。ダークヒーローたち」
◆
523 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:19:01.14 ID:y+GnCU4T0
―ユーシリア帝国 9日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
・宰相の正体を暴く
・眠り病の原因を突き止める(達成……?)
・前皇帝の死の真相を突き止める(達成!)
・ユーシリアの人魔対立をなんとかする(努力目標)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
・妻子の仇を討つ(ローガン)
◯経験値
・クロシュ 剣技[03/06] 魔法[03/06] 防御[03/06]
・イリス 杖術[00/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[04/06] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[06/16] 魔法[03/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□ユーシリア帝都
中央区:王宮、兵舎、大図書館、邸宅街、他
平民区:公園、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
貧民街:広場、怪しい商店、薄暗い路地裏、魔族連合、他
郊外:農園、果樹園、他
……………………………………………………………………………………
524 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:25:34.56 ID:y+GnCU4T0
―朝
兵舎 司令室
宰相「……世界樹の光はまだ見つからないのですか?」
マーズ「はっ! 鉱山の魔物が活性化しており、一般兵はおろか魔法騎士も易々と探索できない状況であります!」
宰相「今は慎重を期すべき時ではありません。拙速を尊びなさい」
マーズ「……それは、しかし……騎士団に甚大な犠牲が出る可能性があります。また各地で魔族の反乱が相次いでおり、鉱山だけに戦力を集中させるのも難しく……」
宰相「事態を放置すれば、民の犠牲が増え続けます。備蓄食料ももう残り僅か……。マーズ指揮官、あなたは民より騎士の命の方が重いとでも言うつもりですか?」
マーズ「……いえ。出過ぎた発言でした。お許しください」
宰相「例え犠牲になろうとも……その英雄の名はユーシリアの歴史に刻まれ、永遠となる。恐れることはありません。騎士としての役目を果たしなさい」
マーズ「はっ!」
宰相「それでは私は王宮に戻ります」スタスタ
*
―王宮 宰相の部屋
宰相「っはぁ〜疲れた……。早くやめたい、宰相のフリ……」
宰相「………マーズ指揮官、ごめんね……。騎士の命も民の命も、重さは同じなのに……。でも……世界樹の光さえ見つかれば、その力でみんなを救えるはずだから……」
宰相「そうすれば……後は、この国の民だって………」
宰相「………そういえば昨日のスライムの子……大丈夫かな……。あんな幼い子に、あそこまでしなくても良かったんじゃ……。でも魔王の力を手に入れる為にはああするしか……」
宰相「…………はあ………。もう、やめたい……」
夢想の女神『やめれば良いのに……』
宰相「……! うるさい。私には大義があると言ったはずだ。ここでやめるわけにはいかない」
夢想の女神『全ての生命を永遠の眠りに就かせ、しあわせな終わりとする……なんて、本気でできると思っているの……?』
宰相「……夢想の魔王なら賛同してくれると思ったんだけどな。残念だ」
夢想の女神『しあわせな眠りの裏で……現実の肉体は静かに腐り落ち、死んでいく……。それは、本当にしあわせな終わりと言えるの?』
宰相「しあわせだよ。心は夢の中でしあわせなんだから。お前だって、そう思って魔王になったんじゃないのか」
夢想の女神『魔王になった時の記憶はもうないから、わかんない……』
宰相「まあいいけど。お前の救済の眠りをもたらす力と、圧倒的な星の力……そして私の技量が合わされば、この世界は絶対にしあわせな結末を迎えられるんだ。お前は黙ってその力を私に寄越していれば良い」
夢想の女神『……その為の犠牲には目を瞑るんだ』
宰相「うるさい! 私だって、犠牲が出て良しなんて思ってない!」
夢想の女神『じゃあなんで……』
宰相「このままこの世界を放置すれば……私が何をしてもしなくても、世界の構造そのものによる犠牲者は永遠に増え続ける一方じゃないか! だから……ここで終わらせなきゃならないんだ! 私が出すこの犠牲を、最期にするんだ……!!」
夢想の女神『……』
宰相「私が、もたらしてやる……! しあわせな結末を……ハッピーエンドを!!!!」
◇
―朝
帝都大図書館 客室
クロシュ瓶「……」zzz
イリス「クロシュちゃん……まだ元気は出ないみたい……」
妖精「でも昨日よりは良くなってきてるみたいだよ。瓶の中だとデロデロに溶ける心配がないから、少し気楽なのかも」
ミスティ「これからクロシュが疲れた時は、こんな風に瓶に入ってもらうのが良いかもしれないわね」
ユーシリア帝国滞在9日目です。12日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
525 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:25:46.64 ID:ETWNtMV9O
人魔仲良しキャンペーンも頑張る
526 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:26:18.57 ID:er8diR3y0
ローガン、リチャード 夜平民区で散歩していると勤務終わりのノエルと出会う。酒場で3人騎士時代の話しをする
527 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:26:20.41 ID:BVZ5Xaba0
としょかんたんけん
528 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 20:47:44.36 ID:y+GnCU4T0
―帝都大図書館 司書室
帝都新聞「」ペラッ
エバンス「南部の農村で武装した魔族たちによる暴動……騎士団によって鎮圧されるも、多くの死傷者が出る……」ペラッ
クロシュ瓶「〜〜…」モニョニョ…
妖精「毎日のようにそういう話が新聞に載ってるよ……」
ミスティ「……かつての魔族国どころじゃない気がしてきたわ……。この国、本当にこの先どうにかなるのかしら……」
イリス「……」グッ
妖精「イリス……これはもう私たちが外様とか関係なく、手に負える問題じゃないよ……。変な気は起こさない方が……」
イリス「いいえ……! 私たちにもできることが必ずあるはずです!」
エバンス「そうは言っても、何ができるんだ……? 悪いが俺も思い付かないぞ……」
イリス「私に良い考えがあります!!」
↓1コンマ
01-30 人魔仲良し行進を行う
31-60 ストリート演劇を行う
61-90 悪竜黒幕陰謀論を流布する
91-00 会心
529 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:50:32.34 ID:k8i6WgRqO
あ
530 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 20:50:32.78 ID:XXAzq1c30
てりゃ!
531 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 21:24:49.87 ID:y+GnCU4T0
―帝都 大通り
イリス「……とある山の中に、一人の心優しい魔族……バーニングスライムが住んでいました。バーニングスライムは人間と仲良くなりたいと思っていましたが、しかし人々は魔族でありとても熱い体を持つバーニングスライムを恐れ、近付くことさえありませんでした」
炎スライムクロシュ「……」モニョニョ…シクシク…
イリス「バーニングスライムが一人寂しく泣いていると、そこへ友達の雪女が現れました」
雪女ミスティ「……人間と仲良くなりたいなら、私に良い考えがあるわ……」
◆
バーニングスライム「えっ……?」
雪女「私が人里で暴れて吹雪を起こし、全てを凍らせる。そうしたらあなたの出番。暴れる私を炎で退治して、凍てついた全てを溶かすの。そうすれば、あなたが強くて優しいバーニングスライムだって、みんなわかるわ」
バーニングスライム「でも……それじゃ、雪女さんは……」
雪女「私のことなら心配いらないわ。私はあなたと違って、人間から嫌われても痛くも痒くもないから」
バーニングスライム「そうなの?」
雪女「ええ、そうなの。簡単でしょ?」
バーニングスライム「……本当に……いたくもかゆくも、ない……?」
雪女「大丈夫だってば。ほら、行くわよ」スタスタ
バーニングスライム「あ、ま、待って……!」ピョンピョン
*
吹雪「」ビュオオオオオオッッ
妖精「ぎゃああああ!! さむいいいい!! しんじゃうよおおお!!!」カチコチ
雪女「凍てつきなさい。前々から目障りだったのよ、人間ども……!!!」カッ!!
吹雪「」ビュオオオオオオオッ!!!!
傭兵「くっ、なんて強さだ……!! お、おれも……ここまで、か……」カチコチ
騎士「エバンスくん……! だめだ、眠っては!!」
雪女「死ね……!!」
凍てつく世界「」カチコチ
バーニングスライム「〜〜!!」モニャニャニャニャ!!! シュバッ!!
炎「」ゴウウッ!!
解凍される世界「」ジュワアアアア
雪女「何!? 貴様は――」
バーニングスライム「〜〜!!」モニャモニャ!!
ベチンッベチンッ!!
雪女「ぐあああああ!!!」
バーニングスライム「〜〜!!」モニャニャニャ!!!!
ズルズルズル…
傭兵「あ、あれ? バーニングスライムが雪女を引きずっていくぞ……?」
騎士「な、何……!?」
*
バーニングスライム「〜〜…」モニョモニョ…
雪女「何してるのよ……あなたもこっちに戻ってきちゃだめじゃない……」
バーニングスライム「……雪女さんも……一緒じゃなきゃ、やだ……」
雪女「えっ……」
◆
532 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 21:26:18.12 ID:y+GnCU4T0
イリス「そ、そして……お山に戻ったバーニングスライムと雪女は……結局人間とは仲良くなれませんでしたが……二人はいつまでも一緒にしあわせに暮らしました……め、めでたし、めでたし……!」
子供たち「わー!!」パチパチ
*
―司書室
ミスティ「クロシュ、台本と違ったじゃない……。まあ、あれはあれで悪くなかった、けど……」
クロシュ「んゅ……」
イリス「まあ結果オーライ! アドリブでなんとかなったし、子供たちに好評だったみたいだから!」
妖精「結局人間とは仲良くなれなかったけどね……」
☆帝都の人魔関係が少しだけ良くなりました
◆
533 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 21:28:54.69 ID:Icy232Ego
泣いたバーニングスライム
534 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 21:53:58.01 ID:y+GnCU4T0
―夜
ローガン「……」スタスタ
リチャード「おや、ローガン元隊長ではありませんか。どうです? この後一杯……」ヌッ
ローガン「リチャード殿か……。そうだな……たまには飲むのも悪くないか……」
ノエル「……ん? そこにいるのは……まさか、リチャードにローガンか!?」
リチャード「ノエル君に出会えるとは! これは運命神が今夜は飲めと言っているに違いありませんぞ!」
ノエル「飲みか! 付き合うぞ!」
ローガン「フッ……では飲むとするか」
*
―酒場
ジョッキ「」カラン
ノエル「――でよお……ついに俺も鉱山探索を命じられちまったってわけさ……」グビグビ
ローガン「鉱山探索……!? それはまさか、悪竜の……」
ノエル「おー、その鉱山だよ……。任務の内容は世界樹の光っつー……ああ、お前らに言ってもわかんねえか。まあとにかくすげえものを探してこいって内容なんだが……まあ悪竜の根城だ。覚悟はできてんぜ……」グビグビ
リチャード「ノエル君、気を確かに。ささ、もう一杯」ススッ
ジョッキ「」ドン!
ノエル「おお、すまねえな。こうやって酒を飲めるのもこれが最期かもしれねえ……へへっ、死ぬ前にお前らと飲めて良かったぜ……」
ローガン「死ぬ覚悟など、お前らしくもない。生きて帰れば良かろう」
ノエル「それができりゃ苦労はしねえだろ? 俺だって自分の実力くらいわからあ」
ローガン「……」
ノエル「ローガン……俺はよ……。お前の家があんなことになった時……なんもしてやれなかった……。なんもしてやれなかったんだ……」
ローガン「よせ。あの頃は誰もがそれどころではなかったし、私も何かをしてもらおうなどと思ったことはない」
ノエル「聞いたぞ……。お前の家族を襲った奴ってのが……悪竜である可能性があるんだってな……」
ローガン「!!」
ノエル「はっ……俺も死にてえわけじゃねえが……今度こそ、お前になんかしてやれる時が来たのかもしれねえって思ったよ。なにせ任務としてあの鉱山に行くわけだからな――」
ローガン「おい……ノエル、お前まさか――」
ノエル「――ぶちかましてきてやんぜ。運が良けりゃ相打ちくらいには持ち込めるかもしれねえ……へへっ、まあ見てろよ……」グビグビ
ローガン「おいよせ! そんなこと私は望んでいない! 馬鹿な考えは――」
ノエル「ぐが……」zzz
ローガン「……」
◆
535 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 22:15:42.71 ID:y+GnCU4T0
―夜
帝都大図書館 客室
クロシュ瓶「……」zzz
妖精「……」zzz
ミスティ「クロシュと妖精は……もう眠っているのね」
イリス「クロシュちゃんは本調子じゃないのに無理に演劇に付き合わせちゃったから……。ごめんね、ゆっくりおやすみ……」
ゴトン…
イリス「……?」
妖精「……今の音、なに……?」モゾモゾ
イリス「あ、妖精さん……! なんか、今図書館の方から音が響いてきて……」
ミスティ「使い魔が本でも落としたんじゃないの?」
イリス「でもこの時間は、使い魔さんたちも休んでるはずだよ。もちろんパティさんも……」
ミスティ「……」
イリス「ど、泥棒だったら大変だ……!」
ミスティ「行ってみましょうか……」
妖精「……私はここに残るよ。もし泥棒だったら、クロシュを一人にさせたくないし」
イリス「うん! それじゃあ私たちで様子を見てくる……!」
*
↓1コンマ
01-05 あら、どちら様ですの?
06-35 賊
36-65 賊?
66-95 使い魔
96-00 宰相……?
536 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 22:17:45.81 ID:NZZxhKosO
たかいこんまこい
537 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 22:30:11.65 ID:y+GnCU4T0
―帝都大図書館
ミスティ「暗いわ……。真っ暗な図書館を探検するのって、なんかちょっと肝試しみたいね……」
イリス「肝試し気分のとこ悪いけど、明かり点けて良い……?」
ミスティ「いや全然悪くないから、点けてくれる?」
イリス「うん!」
光魔法「」ピカッ!
使い魔「わあっ!」
イリス「あっ、使い魔さん! と……」
ミスティ「それは……」
ひっくり返った魔族の賊「」ピヨピヨ
使い魔「賊が侵入したので、処理していたところなのです。お騒がせしてしまい申し訳ありません……」
イリス「いや、全然良いよ! ていうかお疲れ様です!」
ミスティ「ええ……。私たちの知らないところで、日夜賊と戦っていたなんて……」
使い魔「いえ、賊が入ったのは今日が初めてですね」
ミスティ「えっ、そうなの」
使い魔「はい。夜間はパティさんが侵入防止用に強力な結界を張っているので、認証された者しか出入りできないはずなのですが……」
パティ「力技で打ち破られたわ。全く持って不快極まりない」スタスタ
イリス「パティさん!」
パティ「騒がせたわね。より強力な結界を張り直しておくから、あなたたちは部屋に戻って寝なさい」
イリス「え、ええと……」
↓1選択
1.言われた通りに戻って寝る
2.まだここに残る
0.自由安価
538 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 22:32:33.62 ID:GcGjyUj10
2
539 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 23:15:45.27 ID:y+GnCU4T0
イリス「いえ……ここに泊まらせてもらっている以上、他人事ではありません!」
ミスティ「ええ……。それに私たちも、一体何が起きているのか知りたいわ」
パティ「そう、わかったわ。別に面白い話にもならないと思うけど」
*
使い魔「この人、竜の鱗を持っています」
パティ「なるほど……この程度の三下が結界を打ち破れたのは、それの力ね」
イリス「竜の鱗……?」
使い魔「竜類の鱗は、所持者に力を与えるんですよ。ワイバーンとかのだと流石に微々たるものですが、これは恐らく悪竜の鱗。懐に入れておくだけで力になりますし、実はこの鱗単品でも鋭利な刃物として使えたりします」
パティ「その鱗を刃物のように用いて結界を切り裂いたのでしょう。雑魚には過ぎた武器だわ」スッ
悪竜の鱗「」ポン
使い魔「うわ、ばっちいですよパティさん。そんなのに触ったら」
パティ「竜の鱗は他の呪いや細菌を受け付けないわ。まあ鱗そのものから呪いが発せられる場合もあるけれど……ん、案の定呪われているわね」
使い魔「やっぱりばっちいじゃないですか!」
パティ「本体のブレスとかならともかく、切り離された鱗に残留している呪い程度なら何の問題もない」
イリス「ええと……悪竜の鱗って……」
パティ「本物よ。私は何度もこの鱗を見ているし、この呪いの波長も覚えている。壊滅した部隊の生存者が命からがら持って帰って来る定番アイテムだもの」
ミスティ「曰く付きすぎるわね……。でも悪竜の鱗ってことはつまり……」
パティ「ええ。やはり人魔の対立には悪竜の邪気が関わっている」
◆
540 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 23:16:34.63 ID:y+GnCU4T0
―ユーシリア帝国 10日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
・宰相の正体を暴く
・眠り病の原因を突き止める(達成……?)
・前皇帝の死の真相を突き止める(達成!)
・ユーシリアの人魔対立をなんとかする(努力目標)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
・妻子の仇を討つ(ローガン)
◯経験値
・クロシュ 剣技[03/06] 魔法[03/06] 防御[03/06]
・イリス 杖術[00/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[04/06] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[06/16] 魔法[03/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□ユーシリア帝都
中央区:王宮、兵舎、大図書館、邸宅街、他
平民区:公園、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
貧民街:広場、怪しい商店、薄暗い路地裏、魔族連合、他
郊外:農園、果樹園、他
……………………………………………………………………………………
541 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/02(日) 23:18:44.69 ID:y+GnCU4T0
―朝
帝都大図書館 司書室
エバンス「何!? 昨日の夜にそんなことがあったのか……!?」
イリス「はい。すぐに使い魔さんが仕留めたので問題にはならなかったんですけど」
ローガン「ぬう……。やはりこんな状況で酒など飲むべきではなかったな。気付けなかった」
エバンス「……言い訳みたいになるが、俺も昨日帰ってきた旦那に一杯付き合わされたんだ。まあ、大事にはならなくて良かったが……」
妖精「まあ仕方ないよ。この大図書館はすごく安全な場所だから、気を抜くのも仕方ないよ。気を張ってばかりいても休めないしさ」
パティ「ええ、妖精の言う通り。あなたたちは外敵の襲来など気にせず、ゆっくり休んで欲しいわ」
ミスティ「そういえば、最近エリオス皇帝が来ないわね……」
パティ「皇帝陛下は多忙を極めているわ。解決したと思われた眠り病の再発、多発する魔族の反乱、底をつきかけている備蓄食料、民の不満……全てに対応しなければならない立場なのに、対応する為の権力まで奪われている」
エバンス「じ、地獄か……」
パティ「しかも、反乱する魔族たちが口にする審判の日までもう猶予がない。実のところ私も、魔族国への亡命を真剣に考え始めている」
イリス「うっ……す、すみません……私たちが、結局何も解決できていないから……」
パティ「いいえ。元々これらの問題はあなたたちが当たるべき仕事ではなく、ユーシリアの自国内で解決すべきことだった。これで国が崩壊しても、もはやそうなる運命だったというだけよ」
クロシュ瓶「……」モニョニョ…
ユーシリア帝国滞在10日目です。12日目に何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 23:18:55.42 ID:2+JMOxXco
悪竜が全ての黒幕プレゼンをユーシリア中に放送する
543 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 23:18:57.05 ID:3RAOdzuv0
>>505
544 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/02(日) 23:19:06.59 ID:k8i6WgRqO
パティの魔術講義に参加
545 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:02:28.28 ID:E4aGzL760
―司書室
イリス「パティさん……私、人魔の対立を一気に解決する秘策を思いつきました」
パティ「ええ……? そんなものあるわけないでしょう……」
イリス「いえ、あるんです! でもそれには、パティさんの協力が不可欠なんです……! お願いします、協力してください!!」
パティ「まず内容を聞かせてくれる……?」
◇
―ユーシリア帝国 農村
幼女「おなかすいた……」
女性「ごめんねえ……カボチャが全部だめになっちゃって……」
魔族の暴徒A「オラァ! 腹を空かせてるのがてめえら人間だけだと思うなよ!!? 余っている食料を寄越せ!!」ヌッヌッ
魔族の暴徒B「兄貴のガキが二人腹空かせて待ってんだ!! シワシワでも良いからカボチャを出せ!!」ヌッヌッ
女性「ひいい! どうかこの子だけは……!!」ギュッ
魔族の暴徒A「うるせえ! 人間のガキなんざ不味くて食えたもんじゃねえんだよ!! カボチャを――」
『もし上を向く余力のある者は、空を見上げて頂きたい!!』
魔族の暴徒A「ああん!?」
魔族の暴徒B「なんだあ?」
空に投影された星柄黒ローブのフードで素顔を隠した少女の映像『』バン!!
幼女「わあ……。おかあさん、あれなあに……?」
女性「え、ええ……? あれは……ええと……」
ダークヒーローイリス『おはよう、ユーシリア帝国に生きる諸君!! 私はイリス! ダークヒーローと呼ばれることもある者だ!!』
魔族の暴徒A「な、なにィ!?」
魔族の暴徒B「ダークヒーローイリス!?」
546 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:04:33.76 ID:E4aGzL760
ダークヒーローイリス『諸君は今、空前絶後の苦境に立たされいる……その真の原因を周知する為、今回はこのような手段を取らせてもらった!! 耳に余裕のある者は是非聞いて欲しい……!!』
女性「私たちの苦境の……」
魔族の暴徒A「真の原因……?」
ダークヒーローイリス『今ユーシリアを襲っている作物の異常、度重なる地震、謎の眠り病、諸外国の侵攻、先帝の急な崩御……それらの裏には……全て、ある者が関わっている!! そのある者とは――』
幼女「……」ドキドキ
魔族の暴徒B「……」ドキドk
ダークヒーローイリス「悪竜だ!!!! 数年前にこの平和な国を襲った忌まわしき悪竜が……その邪智を巡らせ、次々に災害と悪意を振りまいている!!!!」
女性「あく、りゅう……!?」
魔族の暴徒A「……!」
ダークヒーローイリス『悪竜が魔族の為に反乱を起こしている、などという都合の良い物語に騙されてはいけない!! 彼奴が目論んでいるのは、破壊と殺戮、そして滅亡だ!!』
魔族の暴徒A「!!」
ダークヒーローイリス『奴の目論見に乗れば、その先に待つのは魔族の栄光などではない……全てが灰燼に帰した荒野だ!!!! 魔族たちよ、悪竜に騙されるな!!!! 奴の思惑に、乗せられるな!!!!』
魔族の暴徒B「お、おい……兄貴ィ……」
魔族の暴徒A「……しかし……だからと言って、人間は俺たち魔族を……」
ダークヒーローイリス『そして人間たちよ!!!!』
女性「!」
幼女「?」
ダークヒーローイリス『真に怒るべき相手を違えるな!! ユーシリアを脅かす黒幕は、悪竜だ!!! 魔族はその被害者に過ぎない!!! 矛先を間違えてはいけない!!!!』
幼女「あくりゅう……」
女性「……」
ダークヒーローイリス『今すぐ手を取り合え、などとは言わない。だが、もしあなたが、他種族を相手に恐ろしい企てを思い付いても……一旦立ち止まり、思い返して欲しい。真なる黒幕のことを。邪智暴虐の悪竜という、諸悪の根源を』
幼女「わあ……」
女性「……」
魔族の暴徒A「……」
魔族の暴徒B「……」
ダークヒーローイリス『……以上だ。ユーシリア国民よ……今一度、愛を思い出し……勇気を振り絞って欲しい』
プツン――
↓1コンマ(ダークヒーロー+30)
01-30 効果中
31-60 効果大
61-90 効果特大
91-00 会心
547 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 00:09:06.48 ID:Sv94uhH+o
うおおおお!
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 00:13:27.67 ID:YMNQaEjiO
これはダークヒーロー
549 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:16:36.01 ID:E4aGzL760
魔族の暴徒B「兄貴ィ……」
魔族の暴徒A「う、ううむ……」
女性「……あの……」
魔族の暴徒A「!? な、なんだ……!?」
女性「これ……しわしわですけど……。もし、良かったら……」
シワシワカボチャ「」ポン
魔族の暴徒A「あ……」
女性「……お子さんが、いらっしゃるんですよね……? それなら……うちと、同じですから……」
魔族の暴徒A「……」
幼女「なんさいの子がいるの?」
魔族の暴徒B「あ、おお! 兄貴の子はなァ……! ええと確か、4歳と5歳だぞ!」
幼女「わあ……! わたしも、5さい……!」
魔族の暴徒A「ほ……本当に……良いのか……?」
女性「はい。こんなしわしわじゃ、美味しくないかもしれないけど……。二人いるなら、食べ盛りでしょうから……もうお一つどうぞ……!」
シワシワカボチャ「」ポン
シワシワカボチャ「」ポン
魔族の暴徒A「……あり…がどう!!!!」ペコッッッ ポロポロ…
☆ユーシリア国内の人魔対立に大きな変化の兆しが見え始めました
550 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/03(月) 00:27:12.13 ID:E4aGzL760
というわけで本日はここまでとなります。次回はローガンのおうち編、パティ氏と勉強会編です
目には目を、邪智には邪智を、扇動には扇動を。ダークヒーローイリスが企てた悪竜黒幕化計画は、見事にユーシリア国内で起爆。反乱の機運を高めていた魔族たちの気勢は大きく削がれ、戸惑いと悪竜への疑いが広まる。そして人間たちは自分たちの行いを見つめ直し……愛を思い出す者が、少しづつ現れ始めていた――
そして未だ立ち直れず瓶詰めスライムになっているクロシュも、勇気を振り絞れるのか――
今回はリチャード氏が突然来訪したり、クロシュちゃんがミントさまに瓶詰めにされてお出かけしてアルちゃんというアネゴと出会ったり、情報屋の掃除を手伝ったり、人魔仲良し演劇をやってみたり、ローガン氏がリチャード氏とノエル氏と飲んだり、図書館に不審者が侵入してきたり、ダークヒーローイリスが悪竜黒幕説を流布したりしたようでした
それでは本日もありがとうございました。次回はたぶん土日となります、よろしくお願いいたします
551 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 00:35:33.67 ID:W/Qylta7o
宰相はまだ話し合いでいけそう感ある
悪竜は…
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 12:08:16.90 ID:q4OUAiLYO
このパーティ劇団もできそう
皇帝また大変になったので美味しいもの食べたいなら自分達でなんとかするしかないかな…
553 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/03(月) 12:19:05.96 ID:wTS4vplVO
乙
瓶詰めクロシュちゃんかわいいけどこのまま12日目に突入するとやばそうだから美味しいものを食べさせたい
ダークヒーローイリスさんは流石です
皇帝はおいたわしいですね…
554 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/05(水) 13:56:54.76 ID:cPyXpmcx0
クロシュのケアもしたいが修行パートも挟みたい。自由時間がもっと欲しい(怠惰)
まあ、それ以前に土日が仕事で参加できずにほぼROM専なんですけどね。
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 08:43:19.84 ID:NjL7ITcE0
おつ
使い魔ちゃんも意外と強かった
556 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 14:33:26.27 ID:2xZd5MxmO
イリスさんこれ悪竜からしたらだいぶ喧嘩売ってきたなってなるやつ
557 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 16:47:40.70 ID:DkqjKCqF0
宰相は現在進行系でユーシリア帝国を破滅に導いているように見えますが、彼女なりの考えがないわけではないようです。ただしその企みが功を奏すかどうかはわかりません
悪竜は悪竜なので、今のところ話し合いが通じると考えている人は一人もいないようです
皆それぞれ変わった技能を有しているため、即興で演劇などを行ってもそれなりに様になるようです。また、実はクロシュは擬態だけでなくモノマネもできたりするので、演技にも応用できるかもしれません
皇帝陛下は今現在とても忙しいため、朝の挨拶に来る余裕もないようです。美味しいものは自分たちで用意した方が早いかもしれません
現在のクロシュ氏は元気がないため、瓶のように狭い場所に詰まっていると安心できるのかもしれません。美味しいものを食べれば元気になる可能性があります
ダークヒーローイリス氏は、ダークヒーローらしくダーティな戦い方ができるようになってきたのかもしれません
クロシュ氏は現在瓶詰め状態なので、修行や訓練などを行うのも難しい状態だと思われます。まずは元気になってもらう必要があります
なお現在は10日目なので、本日の自由行動が終わると残りの自由行動は実はもう1日分しかありません。目標が達成できていないと何らかの悲しいことが起こる可能性がありますが、それも運命かもしれません
使い魔氏自身は特別すごく強いわけではありませんが、彼女の出自はそれなりに恐るべきものなので、特に弱いこともないようです。どれほど格が低くとも、悪魔は危険で危ない存在のようです
悪竜氏がイリス氏の例の映像を見てどのように思ったかは定かではありませんが、あのような一方的な悪者扱いは宣戦布告と受け取られてもおかしくないものと思われます。今後の動向を注視していく必要があるかもしれません
558 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 16:48:19.66 ID:DkqjKCqF0
―ユーシリア帝都 郊外
ローガンの家「」
ローガン「……」
扉「」ガチャッ
*
殺風景なリビング「」
ローガン「……」
ローガン(現場検証はとうの昔に終わっている。壊された家具も既に撤去してしまった。証拠となるものが残っているはずもない)
ローガン(………)
ローガン(……薄情なものだな。今更、どの面で私はこの家に足を踏み入れたのだ)
ローガン(………サージェスの言う通りだ。私は現実を直視する勇気もなく……今まで一度も、妻子の墓参りにすら戻らなかった。今回だって、たまたま世界樹の光が近くに落ちたから寄ってみただけだろう)
ローガン(…………)
割れた写真立て「」
しあわせな家族写真「」
カタン―
ローガン「!」バッ シャキン!
ディアス夫人「おわあ!? あ、アンタ……ローガンさん!?」
ローガン「あなたは……お隣の、ディアス夫人!?」
*
559 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 16:48:48.66 ID:DkqjKCqF0
―ディアス邸 リビング
薄い紅茶「」コトン
ディアス夫人「出がらしで悪いねえ。最近は茶葉もすっごい高くてさ……」
ローガン「いや、私のような者に……すまぬ。ありがたく頂こう」
ディアス夫人「ええ、どうぞ。それにしても、まさかローガンさんが戻ってきてたなんてねえ」
ローガン「……すまぬ。不審な物音を立ててしまったようだ」
ディアス夫人「アンタの家だろう? 帰ってきて悪いことなんて一つもないさ。びっくりしたのは確かだけどね」
ローガン「そうか……」
ディアス夫人「何年経ったかねえ……。あれからウチのフレンもすっかり塞ぎ込んじまってねえ」
ローガン「フレンくんが……。うちの息子とも仲良くして頂いたことを覚えているが……」
ディアス夫人「そうなのよお。家を出るのも怖がるようになっちゃって」
ローガン「家を出るのも……?」
ディアス夫人「最初は友達を亡くしたショックだとあたしらも思ってたんだけど、どうもそれだけじゃないみたいなんだよ。あの日、何か別の恐ろしいこともあったみたいな感じで」
ローガン「恐ろしいこと……!?」
ガチャッ
フレン「ローガン……おじさん……?」
ディアス夫人「フレン!」
ローガン「フレンくん……!」
ディアス夫人「アンタ……大丈夫なのかい?」
フレン「あ、うん……。おじさんに……話さなきゃいけないと、思ったから……」
ディアス夫人「ローガンおじさんにかい?」
フレン「うん……」
ローガン「……」
フレン「……あの日の夜……僕、カーテンの隙間から、見たんだ。血塗れのドレスの女の人が……ドアを開けて、出てきて……」
ローガン「……」
フレン「……で、でっかい……ドラゴンになって、飛んでったんだ……!!」
ローガン「……!!!」
フレン「ぼ、僕……怖くて……息もできなくて……。今まで、誰にも言えなかった……!」
ディアス夫人「あたしも初めて聞いたよ!? なんでそんな大事なこと今まで黙ってたんだい!?」
フレン「……誰かに言ったら、僕も殺されちゃうんじゃないかって……怖かった。ごめんなさい……。でも今日の朝、空に映ったフードのお姉さん……ダークヒーローイリスが言った悪竜って、あいつのことなんじゃないかって思ったんだ……!」
ローガン「!」
フレン「おじさん……おじさんは、騎士さんなんだよね……!? あの悪いドラゴンもやっつけられる、最強の騎士さんなんだよね……!?」
ディアス夫人「ああ……ごめんねローガンさん。この子は今のローガンさんのことは知らなくてさ……」
ローガン「……いや、大丈夫。君の言う通り、私は最強の騎士だ。国を脅かす悪いドラゴンは……私が必ず討つと約束しよう」スッ
フレン「本当……!?」
ローガン「本当だ。情報提供感謝する、フレンくん」
◇
560 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 16:49:15.55 ID:DkqjKCqF0
―ローガンの家 リビング
ローガン「……」スタスタ
ローガン(……フーミン氏の仮説を裏付ける目撃証言……私の家を襲ったのは、悪竜だった可能性が高い)
ローガン(ならば、私は――)
割れた写真立て「」
しあわせな家族写真「」スッ
ローガンの懐に仕舞われる家族写真「」ススッ
ローガン(あと少しの間……もう一度だけ、家族面をさせてくれ)
ローガン(……悪竜を殺す。この命に換えても)スタスタ
☆ローガンの決意が強まりました
◆
561 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 16:50:08.19 ID:DkqjKCqF0
―司書室
パティ「さて……審判の日とやらまであまり時間もないし、脱出用魔法のレクチャーでもしましょうか」
妖精「後ろ向きすぎる……。審判の日を迎え撃つ方向には考えないの?」
パティ「もし内乱が勃発した場合、緑の国の使節団であるあなたたちは今度こそ本当に関わる必要がない。むしろ下手に手を出せば余計な憎しみを買う結果になりかねないわ」
妖精「それはそうだけど……」
イリス「ダークヒーロー演説もしましたし、きっと大丈夫ですよ!」
ミスティ「私もここまで来て敗走なんて結末は嫌よ……」
パティ「なら暴徒鎮圧用魔法にする?」
エバンス「暴徒鎮圧ならわざわざ教わるまでもないしな……。竜を殺す魔法とかないのか?」
パティ「竜に効く毒なら知っているけれど、悪竜にも効くかはわからない。それでも良ければ調合してあげるわ」
イリス「毒……」
どうしよう?
↓1選択
1.竜に効く毒を作ってもらう
0.自由安価
562 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 16:51:00.19 ID:2xZd5MxmO
1
563 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 17:00:55.69 ID:DkqjKCqF0
パティ「では少し待っていて頂戴。使い魔、手伝いなさい」スタスタ
使い魔「はいは〜い」パタパタ
妖精「竜殺しの毒……効けば凄く楽になりそうだけど」
↓1コンマ
01-45 アボカドスムージー
46-90 アボカドカクテル
91-00 神酒ヤシオリ
564 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 17:01:57.05 ID:9VXjRttRo
お
565 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 17:19:07.48 ID:DkqjKCqF0
パティ「できたわ」
アボカドスムージー「」ポン!
クロシュ瓶「!」モニョニョ
妖精「クロシュ、あれは竜用の毒だから食べちゃだめだよ」
クロシュ瓶「……」モニョ…
イリス「いや、でもあれすっごい美味しそうだよ! 私もちょっと飲んでみたくなっちゃうというか……」
ミスティ「おやつとして出されたら普通に飲んじゃいそうね……」
パティ「それ、ほとんどユーシリアボカドのスムージーだから、人間や妖精が飲んでも害はないわよ」
イリス「ええっ!?」
ミスティ「本当にただのおやつじゃない!」
パティ「ユーシリアボカドには爬虫類や竜類の消化器官を破壊する成分が含まれているの。だから普通の竜はそれを飲めばお腹を壊して死ぬわ」
エバンス「お腹を壊して死ぬ……最悪な死に方だ……」
パティ「ユーシリアボカド特有の匂いは抜いてある。ついでに悪竜が好んで食べたと言われているユーシリアカボチャのフレーバーを足してあるから、飲ませることは不可能ではないはずよ」
イリス「ふつうに美味しそうですね……」
パティ「悪竜は二体いるらしいから、二本作っておいた。でももうユーシリアボカドも品薄だから、これ以上は作れない。あとはあなたたちに任せるわ」スッ
アボカドスムージー「」ポン
☆アボカドスムージーを2つ手に入れました
◆
566 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 19:45:59.45 ID:DkqjKCqF0
―ユーシリア帝国 11日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ラティアの大盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:不死鳥の羽根
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:トカゲ斬り 盾:灼鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え+赤雷球
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 太陽のメダリオン
属性大全 踊り子の双剣 暗黒優待券
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 冒険者証(ランク1)
氷精の魔導書 精霊のローブ 大魔女帝国渡航権
ブラッドワイン*3 かたたたきけん
マッスルワイン*1 大魔女帝国滞在許可証
吸血鬼殺ワイン*1 風船印のパラシュート
綺麗な砂 ラティア勲章
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
古代のセラミック
アボカドスムージ*2
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[2/5]
・宰相の正体を暴く
・眠り病の原因を突き止める(達成……?)
・前皇帝の死の真相を突き止める(達成!)
・ユーシリアの人魔対立をなんとかする(努力目標)
◯仲間の目標
・カリス・ノーランドを討つ(ミスティ)
・妻子の仇を討つ(ローガン)
◯経験値
・クロシュ 剣技[03/06] 魔法[03/06] 防御[03/06]
・イリス 杖術[00/04] 魔法[04/16]
・ミスティ 剣技[04/06] 魔法[04/16]
・ローガン 剣技[06/16] 魔法[03/08]
・エバンス 剣技[09/16] 魔法[00/08]
……………………………………………………………………………………
□ユーシリア帝都
中央区:王宮、兵舎、大図書館、邸宅街、他
平民区:公園、市場、食事処、酒場、浴場、娼館、冒険者ギルド、他
貧民街:広場、怪しい商店、薄暗い路地裏、魔族連合、他
郊外:農園、果樹園、他
……………………………………………………………………………………
567 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 19:46:34.94 ID:DkqjKCqF0
―朝
帝都大図書館 司書室
妖精「……審判の日まで、あと1日……」
イリス「……私たちにできることは、何があるかな」
ローガン「……」
パティ「昨日も言ったけれど、無理に何かをする必要はない。もし私があなたたちの立場なら、この国を見捨てて世界樹の光を取りに行くわ」
ミスティ「後味が悪すぎるわ……」
エバンス「どうすりゃ良いんだろうな……」
コンコン
パティ「……開いているわ」
ガチャッ
宰相「おはようございます、緑の国の使節団の方々」スタスタ
妖精「!」
パティ「……おはよう、宰相」
イリス(この人が……)
ミスティ(宰相……!)
ローガン「……お久しぶりです、宰相殿」
宰相「ローガン。あなたのことも聞いております。眠り病のことで活躍してくれたそうですね」
ローガン「いえ、私は居合わせただけです」
パティ「それでこんなに朝早くからどうしたの、宰相」
宰相「使節団の方々に依頼したいことがあり、ここに参らせて頂きました」
妖精「私たちに依頼したいこと……?」
宰相「はい。明日、魔族たちの言う審判の日……この帝都の防衛にお力添えして頂きたいのです」
妖精「……一応聞いておくけど、兵士と騎士団だけじゃ不安なの?」
宰相「明日は何が起こるかわかりません。魔族たちが大ボラを吹聴しているだけであれば良いのですが、そうでなかった場合に備えておく必要があります」
妖精「まあ……」
宰相「また、明日精鋭部隊は北の鉱山で重要な作戦を行うので、あなた方の協力があれば彼らの分を補えて心強いのです」
妖精「えっ!?」
ローガン「何……!?」
パティ「ちょっと待ちなさい宰相! よりにもよって明日、精鋭を北に向かわせるの!?」
宰相「魔族たちの予告は恐るべきものですが、予告は予告。差し迫った本物の脅威ではありません。しかし世界樹の光は現在進行系で国家を脅かす危険なもの。その所在が鉱山にあるとわかった以上、手をこまねいている暇はありません」
妖精「むむ……」
エバンス「……理屈は通ってるな」
宰相「もちろんあなた方に協力を強要するつもりはありません。しかしもしこの国の未来を憂えて頂けるのであれば、是非前向きに考えて頂きたく思います」
ローガン「……鉱山には悪竜が棲んでいるはずだが、大丈夫なのか?」
宰相「悪竜と馬鹿正直に戦う必要はありません。世界樹の光さえ回収できれば良いのです。当然、精鋭部隊にもそのように指示してあります」
ローガン「……そうか」
宰相「返事は今すぐでなくとも構いません。明日、あなた方の判断で防衛に協力していただければ」
妖精「むむむ……」
568 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 19:47:46.85 ID:DkqjKCqF0
宰相「それでは私はこれで………あっ、そういえば……眠り病の原因特定に活躍したという、黒いスライムの子はどちらに……?」
妖精「えっ? クロシュなら――」
クロシュ瓶「……」モニョ…
妖精「ご覧の通りだよ」
宰相「瓶に……」
妖精「いろいろあって元気がないんだ。今はそっとしておいてくれるかな」
宰相「……」スッ
オオキイユーシリアカボチャ「」ドン!
クロシュ瓶「!」モニョニョ
宰相「……こちらは、お見舞いの品になります。眠り病の原因特定をして頂いた報奨については、後ほど皇帝陛下と協議させて頂きますが……今はとりあえず、こちらの最高級カボチャをご賞味ください」
妖精「だってさ。良かったねクロシュ」
クロシュ瓶「〜〜」モニョモニョ
宰相「それでは、私はこれで……。前向きなご検討をよろしくお願いいたします」
ガチャッ パタム
◇
オオキイユーシリアカボチャ「」ドン
クロシュ瓶「〜〜♪」モニョニョ
妖精「くそ〜……宰相め、私たちを帝都に足止めしつつ世界樹の光を先取りする気だな……」
パティ「でしょうね。しかも明日鉱山に向かって騎士団とかち合えば公務執行妨害よ」
ローガン「……」
ユーシリア帝国滞在11日目です。明日何かが起こります
↓1〜3 自由安価 何をする?
※本日中にオオキイカボチャを調理しない場合、自由行動終了後にクロシュが生のまま食べます
569 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 19:48:36.93 ID:9azwmwako
大きいカボチャで美味しい料理作って食べる
570 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 19:48:57.47 ID:UIPZudjy0
ローガン達 ローガンの家族の墓参りに行くと先にマーズが墓参りしていた。(たまに亡くなって騎士関係者に墓参りしている)
571 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 19:49:07.95 ID:ujJXcY67o
むしろ騎士団も魔族も誰も彼も義勇軍を募って今日悪竜を征伐しにいく
572 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 19:49:08.17 ID:NjL7ITcE0
王妹とパティがけんかするのを阻止
573 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 20:12:33.76 ID:DkqjKCqF0
―司書室
オオキイユーシリアカボチャ「」ドン
イリス「……とりあえず、今はこの大きなカボチャを使って美味しいものでも食べましょう!」
エバンス「賛成だ! 腹が減ってちゃ名案も浮かばねえ!」
クロシュ瓶「〜〜!」モニョニョ!
パティ「キッチンは好きに使ってくれて良いわ。何か必要なものがあれば言って頂戴」
☆オオキイカボチャは自動的に選択されます
↓1〜2 追加の食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
魚介:サワガニ、ザリガニ、タニシ、ウナギ、アークサーモン
野菜:野草、ノラ豆、ゴボウの根っこ、レタス、マンドラ大根
穀物:モチモチ米、パン小麦、ヤマイモ、甘もろこし、ナッツ
果実:どんぐり、リンゴ、アボカド
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、ブラッドワイン、精霊樹のジャム、お宿の焼き菓子、上白糖、香辛料
574 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 20:13:47.34 ID:NjL7ITcE0
アークサーモン マンドラ大根
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 20:15:53.93 ID:BbebttF5o
サワガニ リンゴ
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 20:16:48.90 ID:R2KS1O2YO
トリ肉、甘モロコシ
577 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 21:14:47.58 ID:DkqjKCqF0
大根とアークサワガニのカボチャスープ「」ポン!
リンゴの切り身「」ポン!
スライムクロシュ「〜〜!!」モニョニョニョ!!
イリス「大根とアークサーモンとサワガニも一緒に煮込んで、美味しいカボチャスープにしました! デザートにリンゴもあります!」
エバンス「オノゴロではカボチャスープのことをホウトウって言うらしいぞ!」
パティ「全然違う……ミソも麺もないこのスープはほうとうとは異なるものよ……」
エバンス「えっ違うのか!?」
ミスティ「ユーシリアでもアークサーモンが獲れるのね」
パティ「アークサーモンは広大な海と内陸部の川を往来する回遊魚。ユーシリアの漁港ではどこでも大体獲られているわ。オノゴロの方でもよく獲れると聞くから、本場のほうとうにも入っているかもしれない」
ローガン「パティ殿はほうとうがお好きなのですか?」
パティ「私は正しい知識が好きで、間違った認識が嫌いなの」
*
スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョモニョ モグモグ
ミスティ「美味しい……温まるわ……」
ローガン「うむ……。体の奥底から力が湧いてくるかのようだ」
エバンス「よし! やっぱり美味いもん食うのが一番だな!」
イリス「ふう……。クロシュちゃん、どう? 美味しい?」
スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョニョ
妖精「美味しいって。元気も出たみたい」
イリス「良かった!」
☆美味しいものを食べてクロシュのメンタルが回復しました
☆明日の終わりまで、戦闘コンマに+20の値が加算されます
◇
578 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 21:56:48.77 ID:DkqjKCqF0
―ユーシリア帝都 郊外
墓地
カラス「カー、カー」バササッ
ローガン「……!」
マーズ「……ローガンか」
ローガン「マーズ指揮官……。なぜここに……」
マーズ「たまに、殉職した騎士や守れなかった者たちの墓参りをしているのだ。お前もたまには……自分の家族の墓参りくらいしに戻って来い」
ローガン「……返す言葉もございません」
マーズ「まあ、今日ここに来ただけでも一歩前進だがな。それとも……何かの決意でも固めに来たか?」
ローガン「!」
マーズ「死を覚悟した鬼人の如き形相だぞ。自分ではわからんか」
ローガン「……それを言うなら……指揮官殿も似たような顔つきです」
マーズ「何……?」
ローガン「明日……精鋭を率いて北の鉱山へ向かわれるのですか」
マーズ「……どこでそれを聞いた」
ローガン「宰相殿より。我々には、この帝都の防衛を依頼されました」
マーズ「……なるほど。受けたのか、その依頼は」
ローガン「……当日の判断でも構わぬとのことだったので、まだ保留しております」
マーズ「そうか」
ローガン「………指揮官殿。先に謝っておきたい」
マーズ「何だ」
ローガン「世界樹の光は私が頂く。悪竜も私が殺す。騎士団の出番はありませぬ」
マーズ「なんだと?」
ローガン「騎士団は明日、国家の防衛に全力を注ぐのがよろしいと宰相殿にお伝え――」
妖精「ローガンっ!!!!」パタパタパタッ
クロシュ「ろ、ローガンさん……!!」トテトテトテ
ローガン「なっ!? 妖精くんと、クロシュくん……!?」
妖精「ちょっと心配になって後をつけてみたら……! なに勝手に一人で死のうとしてんの!!?」パタパタッ
ローガン「いや……死のうとしているわけでは……」
妖精「じゃあこれは何!?」スッ
ローガンのポケットから覗くアボカドスムージー「」ポン
ローガン「……これは、だな……デザートに……」
妖精「ばかっ!!! 一人で死のうとなんてしないでよっ!!!!」
クロシュ「……」オロオロ
ローガン「ぬう……」
マーズ「クク……ローガン、愛されているな」
ローガン「茶化さないで頂きたい。彼女たちは……」
マーズ「一人で死にに行くのはやめておけ。こういう言い方はあまり好きではないが……お前の妻子も、それは望まんはずだ」
ローガン「……」
マーズ「明日の防衛については、私としても前向きに考えて頂けると助かる。ではまた」スタスタ
*
579 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 21:57:15.06 ID:DkqjKCqF0
妖精「で、何か言い訳はある?」
ローガン「……この毒が決まれば、私一人でも殺れる可能性がある。そう判断した」
妖精「効かなかったらどうするつもりだったの!」
ローガン「………」
妖精「はあ……らしくないよ。そんな分の悪い賭けに突っ込むなんて」
ローガン「だが、悪竜との戦いは危険だ。私としては、君たちを巻き込む方がよほど――」
クロシュ「んーん……。みんなで行った方が……勝てる……!」
妖精「ほーら、クロシュでさえわかる簡単な話だよ。ローガン、あかちゃんスライムよりバカになっちゃった?」
ローガン「むむ……」
妖精「そうと決まれば準備しようか」
ローガン「む……? 準備とは……」
妖精「倒しに行くんでしょ? 悪竜を」
ローガン「!? いや、確かにそのつもりだったが――」
妖精「なら今日行こう。世界樹の光がこっちの手にあれば、明日何が起きても対処しやすいし」
クロシュ「うん!」
「話は聞かせてもらったぜ!!」ザッ
クロシュ「!?」
妖精「えっ誰!?」
ローガン「その声は――」
ノエル「悪竜殺しの強行軍、このノエル・リバーも――」
ミント「われも行く〜!!」ピョン!!
クロシュ「わ!」
ローガン「ぬ!?」
妖精「ミント!?」
ノエル「ちょ、何だこのガキは!?」
ミント「正義の小鬼ミントさまが、へっぽこ騎士に代わってこの国を救ってやるのだ!!」
☆魔法騎士ノエル・リバーが強行軍に加わりました
☆ミントさまが強行軍に加わりました
◇
580 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 21:57:56.87 ID:DkqjKCqF0
―司書室
妖精「というわけで、今日の内に鉱山に行って決着を付けるよ」
ミスティ「わかったわ」
イリス「実はそうなるかもって思って準備してたんだ」
エバンス「ははっ、イリスちゃんの勘が当たっちまったな」
ローガン「君たち……」
エバンス「旦那よお、水臭いぞ。俺たち仲間だろ?」
イリス「そうですよ! 私たち一蓮托生なんですよ!」
ミスティ「……ローガンさん、前に私の復讐に付き合ってくれようとしたでしょ。だったら私たちにも付き合わせなさいよ」
ローガン「……それでは……背中を任せても、良いだろうか……?」
ミスティ「当たり前でしょう。そうさせろと言っているの」
クロシュ「うん……!!」
ローガン「すまぬ……! 恩に着る……!!」
ノエル「はっはっは、ローガンお前随分良いパーティじゃねえかオイ!」バシッ
ローガン「フッ……私には勿体ないほどだ」
ミント「じゃあわれと入れ替わって!!」
ローガン「それはだめだ」
ミント「ケチ!! ケチジジイ!!!」
イリス「……こ、この子は?」
妖精「付いてくるって……」
エバンス「ええ? 大丈夫なのか?」
ミント「むう? お前たちいまわれをばかにしたか?」ヌッ
エバンス「いや、だってなあ……」
ポンッ!
オオキイデカムカデ「」ワシャワシャ!!
エバンス「うおおぎゃあああああ!!?!?」
イリス「うわあああ!!? ミントちゃんがでっかいムカデに変身してエバンスさんにのしかかった!!!」
ミスティ「ぞっとするわね……」
妖精「まああんな感じで……たぶん私たちにも引けを取らないくらい強いみたいだから……」
*
パティ「なるほど……今日鉱山に向かうのね。一見無茶にも思えるけど、むしろ一番良いタイミングかもしれないわ」
妖精「うん。他にも一緒に来てくれそうな人っていないかな?」
パティ「声をかけてきてみるわ。少し待っていて」
↓1コンマ
01-10 +ロシュ
11-20 ↑+ルクリリ
21-40 ↑+アル
41-60 ↑+ヒューベルト
61-80 ↑+エルザ
81-90 ↑+パティ
91-00 ↑+エリオス
581 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/08(土) 22:00:07.42 ID:9azwmwako
みんな来い!!!
582 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 22:35:50.24 ID:DkqjKCqF0
ロシュ「クロシュちゃん! わたしも行くよ!」ピョンッ
クロシュ「わあ……!」
妖精「王宮の仕事は大丈夫なの?」
ロシュ「分体を残してあるから、全然大丈夫!」
☆森スライムのロシュが強行軍に加わりました
*
ルクリリ「ローガン隊長……! 私もお供致します!!」
ローガン「ルクリリくん! しかし……危険な戦いとなるのだぞ」
ルクリリ「承知の上です……! 私……もう、ローガン隊長を一人にはさせません!」
ローガン「……わかった。それと、私はもう隊長ではない。呼び方は変えた方が良かろう」
ルクリリ「えっ……で、では……ローガン様……?」
ローガン「なぜそうなる」
☆魔法騎士ルクリリ・メウスが強行軍に加わりました
*
アル「聞いたよ。悪の親玉をぶちのめしに行くんだって?」ヌッ
クロシュ「わっ!」
妖精「どこから出てきたの!?」
アル「まあまあどこで良いじゃん。私にも参加させてよ」
ミント「アネゴも来てくれるの!?」
アル「そうだよ。嬉しいだろ?」
ミント「うん!!!!」
ローガン「……失礼だが、君は?」
アル「ん? ただの貧民だよ」
☆アネゴのアルが強行軍に加わりました
*
ヒューベルト「話は聞かせていただきました。悪竜を討滅しに行くとか……」
イリス「ヒューベルトさん!」
ヒューベルト「憎しみを生み出す根源たる悪竜を許すわけにはいかない。魔族の代表として、私も同行させて頂きたい。構いませんでしょうか?」
エバンス「おお、もちろんだぜ!」
ヒューベルト「では共に参りましょう。真なる巨悪を討つ為に――」
☆雷鳥のヒューベルトが強行軍に加わりました
*
583 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 22:36:43.15 ID:DkqjKCqF0
―北ユーシリア平原 空
ヒュオオオオ――…
風船気球クロシュ「」フヨフヨ モニョモニョ
ロシュ「わああああ〜!! クロシュちゃんすごい〜!!」ピョンピョン
ノエル「き、気球になるなんてアリか……!?」
ヒューベルト「これは……卓越したスライムの力……!」
アル「ミント並にズルい能力だ……」
ミント「よ〜しじゃあわれも――」ピョンッ
ポンッ!
オニヤンマミント「」シュバッ
風船気球クロシュ「〜〜♪」フヨフヨ モニョモニョ
オニヤンマミント「〜〜♪」シュババ
妖精「大きなオニヤンマの姿で並走してる!」
ミスティ「ふふ、なんだか楽しそうね」
ルクリリ「……美しい景色ですね……ローガン様……」
ローガン「うむ……」
ルクリリ「……守りましょう。私たちで、悪竜を討って……」
ローガン「うむ……」
ルクリリ「……」
エバンス「あ〜……」
イリス「ローガンさん……」
ノエル「まあ仕方ねえんだ。あの二人が噛み合わないのは今に始まったことじゃねえし……」
◇
584 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 23:00:24.63 ID:DkqjKCqF0
―ユーシリア鉱山 入口
風船気球クロシュ「」フヨフヨ トスッ
デロデロ…ポン!
クロシュ「ん……」スト
ロシュ「クロシュちゃん、お疲れさま……!」
ミント「お空を飛ぶのすっごい楽しかった〜!」
ヒューベルト「疲れてはおりませんか?」
クロシュ「へいき……! カボチャスープ、美味しかったから……!!」
イリス「ふふ、良かった!」
アル「さて、そんでこれが――」
坑道の入口「」ゴゴゴゴゴ
ノエル「鉱山の入口ってわけか……!」
ミスティ「……ここからでも強烈なプレッシャーを感じるわ……。悪竜がいるのね、この奥に……」
妖精「そして、世界樹の光もね。でもこの感じは……もしかしたら……」
ローガン「もしかしたら?」
妖精「……悪竜は、世界樹の光を喰らっていないのかも。悪竜のプレッシャーと世界樹の光の波長はそれぞれ別個に感じられる」
エバンス「おっそれならあるんじゃないか!? 勝機ってやつが!」
妖精「もちろんそうでなくても勝つ気ではいたけど、喰らってないのなら都合が良いのは確かだね」
ルクリリ「気を引き締めて参りましょう、ローガン様!」
ローガン「うむ……。あとルクリリくん……様付けはしなくても良いのだが……」
ルクリリ「私が付けたいんです!」
ローガン「そ、そうか……」
☆ユーシリア坑道に突入します
585 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2025/02/08(土) 23:00:53.04 ID:DkqjKCqF0
というわけで本日はここまでとなります。次回は久しぶりのダンジョン探索、ユーシリア坑道編となります
運命の12日目が目前に迫る中、起死回生の鉱山突入を選んだクロシュ一行。その勇気が吉と出るか凶と出るかは誰にもわからない。坑道の闇は暗く、深く。美味しいものを食べて元気になったあかちゃんスライムを呑み込まんとする大蛇の如く、大きな口を開いて獲物を待ち望んでいる。クロシュは、真なる巨悪を討つことができるのか――
本日は家に戻ったローガン氏が近所のフレンくんから事件の真相を聞いたり、パティ氏に対竜用のスムージーを作ってもらったり、オオキイカボチャスープを食べて元気になったり、ローガン氏が墓参りをしたらマーズ氏と会ったり、大勢の義勇兵を募ってユーシリア坑道に突撃することになったりしたようでした
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
586 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/09(日) 00:22:39.49 ID:4q/3CHT9o
乙でした
クロシュメンタル何とかなっていよいよ悪竜戦…!
ローガンさんはまた捨て鉢症が再発しかかってるけど戻ってきてほしい
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/09(日) 00:42:48.23 ID:wqkBuF18o
悪竜運良く倒せても世界樹の光を宰相に横取りされる可能性あるよねこれ
鉱山に向かったの知られてるだろうし
588 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/09(日) 11:32:39.77 ID:EBnQ+w1SO
数の暴力こそ勝利への道
なおメゾンドクロシュ
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