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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4

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784 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:12:51.21 ID:jm5GTy300
セインくんやシノホシの方々がいるかどうかは今のところわかりませんが、可能性でいえばいる可能性はあると言えるでしょう。シノホシの方々は空を飛べる方が多く、セインくんも王国の支援で飛行手段を得ることができます

フレメア氏が現在どこにいるかはわかりませんが、今フラナ氏と出会ったら大変な喧嘩になる可能性が高いです。イリス氏は穏便になって欲しいと思っているようですが、吸血鬼姉妹の家庭の問題なので口を出すのも憚られるようです

シノホシのメンバーは翼を持つ種族の方が多いため、移動については困らなそうです。狐のアウルさんも浮雲の練習をして最近は空を移動できるようになったそうなので、移動がますます楽になっているかもしれません
785 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:13:18.11 ID:jm5GTy300
―廃都 城門前


 そびえ立つ城「」

 閉ざされた城門「」


クロシュ「わあ……」

妖精「大きなお城……。ラティア・ヘイヴンの王族が住んでいたらしいけど」

クロシュ「……入る……?」

妖精「入ってみよう。空妖精たちも勝手に出入りしてるらしいから危険もないだろうし」

クロシュ「わかった」

 閉ざされた城門「」
 の脇にある古びた小さなドア「」

 ガチャッ――

 ◆
786 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:13:55.02 ID:jm5GTy300
―浮島の古城 踏破率[0/10] 持久力[10/10]

 暗い回廊「」

 トコトコ… パタパタ…

クロシュ「……」トコトコ

妖精「入ってみたは良いけど、暗いしどこに何があるかもわからない……。事前に何か知ってそうな人形に聞いておけば良かったかも……」

クロシュ「!」ピコン

 モニョモニョ…ポン!

光クロシュ「!」ピカピカ

妖精「明るい! でもお腹が減ったりしない?」

光クロシュ「んと……暗いのを照らすくらいなら、そんなに……。戦い用に、もっと強い光を出したり……光になって動いたりすると……すごくお腹が減るけど……」

妖精「そうなんだ……。けっこう融通が効くんだねえ」

光クロシュ「うん……」


↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-30 踏破率+3、敵襲
31-60 踏破率+3、壊れたゴーレム
61-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
787 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 17:15:02.28 ID:wcmXIqSOO
788 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:24:25.85 ID:jm5GTy300
―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[9/10]

 暗い回廊「」

光クロシュ「……」トコトコ

妖精「……待って! 何か、高速でこっちに――」


雷の残像「」バリッ―

雷球「」バチチッ!!


光クロシュ「!!?」ババッ

妖精「びりびりだま!?」


 ――戦闘開始 雷球――


↓1コンマ
01-10 痛恨 持久力-4
11-40 劣勢 持久力-2
41-90 優勢
91-00 会心
789 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 17:25:06.02 ID:sOexDPUF0
790 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:37:09.61 ID:jm5GTy300
―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[5/10]

 雷の残像「」パリッ

妖精「ら、雷速――」

 雷撃「」バリバリバリッ!!

クロシュ「〜〜!!」モニャニャニャニャ!! バチバチバチ!!!

妖精「ぎゃああああああ!!」バチバチバチ!!!


 プスプス…


焦げ妖精「うぅ……」プスプス

焦げクロシュ「んゅゅ……」プスプス


雷球「」バチバチ…


妖精(ま、まずい……殺される……逃げないと……)

妖精(で、でも……雷速で動ける相手から、一体どうやって逃げれば……)グルグル


↓1コンマ
01-10 痛恨 持久力-4
11-40 劣勢 持久力-2
41-90 優勢
91-00 会心
791 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 17:42:23.49 ID:XF3pyF9jo
792 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 17:58:04.36 ID:jm5GTy300
―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[5/10]

 雷の残像「」パリッ

妖精「っ!! また――」

光クロシュ「んっ!!」ガシッ

クロシュに抱えられる妖精「えっ!?」


 光の残像「」パヒュンッ!!

 雷撃「」バリバリバリッ!!
 砕ける床「」ドガァンッ!!


光メイド剣士クロシュ「!」パヒュンッ!!
 光刃メイドブレード「」ヴンッ

雷球「!?」バチチッ!?

 ズバァッ!!

斬られた雷球「〜〜…!!」バチ…チ…!!

光メイド剣士クロシュ「……!」ジリッ…


妖精「あ、あわ……クロシュが私ごと光速移動で雷撃を避けて、剣で反撃したけど――」


雷球「……!!」バチバチ…!!


妖精「浅い……! でも、ダメージは確実に与えたみたい……!!」


光メイド剣士クロシュ「……」ジリリッ


↓1コンマ
01-10 痛恨 持久力-4
11-40 劣勢 持久力-2
41-90 勝利
91-00 会心
793 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 18:01:29.93 ID:beF3sfpDO
794 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 18:23:22.92 ID:jm5GTy300
―浮島の古城 踏破率[3/10] 持久力[5/10]

雷球「!!」カッ!!

 雷の残像「」パリッ
  雷の残像「」パリリッ
   雷の残像「」パリリリッ

妖精「う、うわああ!!! 雷速で私たちの周りを激しく移動してる……!?」

光メイド剣士クロシュ「んゅ……!」

 雷の残像「」パリリリッ

妖精「こ、これじゃあいつどこから襲ってくるかわかんないよ! 光速移動で逃げても、逃げた先を襲われたら……!!」

光メイド剣士クロシュ「……!!」ググッ


 雷の残像「」パリリリリッ!!

 カッ!!!
 全方位雷撃「」ババリバリバリッ!!!!


妖精「わああああああ!!!!!」

妖精「……あれ? なんとも――」


雷クロシュ「……」バチバチ…

妖精「えっ……クロシュ、その姿は――」

雷クロシュ「……」モニョモニョ…モグモグ…

妖精「ま、まさか――食べた――じゃなくて、吸収したの!?」


 雷の残像「」パリッ

雷クロシュ「!」ヌッ

雷球「!!?」バチチチッ!?

雷クロシュ「……妖精さんを、傷付けるのは……だめ……」

 バックンッ

雷スライムクロシュ「」モニョモニョ…モグモグ…


 ――戦闘終了――


 ☆戦いの中で雷スライムの欠片と同化し、雷化できるようになりました
 ☆雷球を食べました


↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-50 踏破率+3、壊れたゴーレム
51-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
795 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 18:25:28.67 ID:wcmXIqSOO
796 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 18:28:21.25 ID:jm5GTy300
探索中に良いことがありました

↓1 良いこと(自由安価)
797 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 18:30:01.05 ID:sOexDPUF0
城に勝手に住んでる人発見
798 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 21:31:20.64 ID:jm5GTy300
―浮島の古城 踏破率[6/10] 持久力[4/10]

雷スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ

妖精「ありがとう、お疲れさま……。この土壇場で雷属性を身につけるなんて……すごいよ、クロシュ」

雷スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ

妖精「それにしても……なんで雷雲の中でもない城内にびりびりだまがいたんだろ……? 流石の雲の中じゃないからか、あの時ほどの威力じゃなかったのが幸いだったけど……」


 ガタッ―


雷スライムクロシュ「!!」バチチ!!

妖精「! 誰かいる……!?」パタパタ


「……」


妖精「……何かが隠れ潜んでるみたい。クロシュ、あそこに遠隔攻撃できる?」

雷スライムクロシュ「!」モニョ!

 モニョモニョ…ビリビリ…バチバチ…


「うわうわうわ……暴力はんた〜い」ドタドタ


妖精「出てきたな……。クロシュ、ストップ。いつでも撃てるようにはしてて」パタパタ

雷スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ バチバチ


黒髪ロングの少女「いやほんとにやめてよぉ〜。敵意はないからぁ〜」ドタドタ

妖精「んん……? この感じ……悪魔!」

黒髪ロングの少女「はいはいそうです。回廊が騒がしいからちょっと覗きに来ただけだよぉ〜」

 *
799 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 21:31:48.95 ID:jm5GTy300

妖精「……ここに住み着いてるだけの無害な悪魔?」

黒髪ロングの少女→ベルトーネ「そうだよ〜。さっき見てたのだって、君たちが危なそうになったら助けてあげようと思ってただけなのに……」

クロシュ「わあ……」

妖精「……それならさっさと助けてくれても良かったんじゃないの?」

ベルトーネ「安易に助けたら成長できないでしょ〜。現に、そうしなかったお陰でその子は大きく成長できたわけだし〜」

妖精「まあ、それはそうだけど……」

ベルトーネ「それより、君たちこそ誰でどこから来たの〜? 私の覚えてる限り、この島にスライムはいなかったはず……」

クロシュ「えと……」

妖精「それは――」

 *

ベルトーネ「へえ〜……世界樹の光……。最近妙に雷球が増えてるのはそれだったのか〜……」

妖精「何か知ってるの?」

ベルトーネ「さあ? 雷霆の魔王がここの地下に封印されてることくらいしか知らないかな〜」

妖精「ええっ!? こ、ここの地下!?」

ベルトーネ「え、知らないで入ってきたんだ……。までも、封印もそろそろやばいのかもね〜……」

妖精「封印のことも知ってるの? じゃあ再封印とかは……」

ベルトーネ「無理無理。私術式知らないし、結界術とか苦手だもん〜」

妖精「あ、そう……」

ベルトーネ「ここであれこれ言っても仕方ないし、封印の場所まで連れてってあげる。あ、お代とかは取らないからご心配なく〜」

クロシュ「わあ……」

妖精「う〜ん……まあいいか。とりあえず付いてってみよう」

 ☆ベルトーネが一時的に仲間に加わりました

↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-50 踏破率+3、壊れたゴーレム
51-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
800 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 21:32:36.48 ID:qF4vc5rS0
801 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:03:57.54 ID:jm5GTy300
―浮島の古城 踏破率[9/10] 持久力[3/10]

 地下への階段「」

 トコトコ パタパタ スタスタ

光クロシュ「……」ピカピカ

妖精「クロシュ、大丈夫? お腹は減ってない?」

光クロシュ「んゅ……減ってきたかも……」

ベルトーネ「雷球ってあんまりお腹の足しにならなかったり?」

光クロシュ「……かみなり……ごはんにするの、難しかった……」

妖精「あれからしばらく放電が止まらなかったもんね。いきなりあんな土壇場で雷の力を使ったんだから、もし変なとことかがあったらすぐに言うんだよ」

光クロシュ「うん」

ベルトーネ「スライムって凄いんだねぇ……。いや、クロシュちゃんが凄いだけかな〜これは」

 *

 地下の回廊「」

 ゴーレムの残骸「」ボロボロ
 人形の残骸「」ボロボロ
 ゴーレムの残骸「」ボロボロ
 ゴーレムの残骸「」ボロボロ
 人形の残骸「」ボロボロ
 ゴーレムの残骸「」ボロボロ

妖精「これは……ゴーレムと、人形……?」パタパタ

ベルトーネ「そう。雷霆の魔王を封印する為に、命を捨てて戦った者たちの……骸だねぇ……」スタスタ

クロシュ「えと……ここで、雷霆の魔王と……戦ったの……?」

ベルトーネ「封印から逃れようとする雷霆の魔王を、この地下から逃さない為に……。封印が完成されるまでの時間を稼いだ……って聞いてるよ〜」

妖精「あなたは何をしてたの?」

ベルトーネ「ちょっとお手伝い。ま、大したことはしてないけどね〜」

クロシュ「……」


 ゴトッ


クロシュ「!」

妖精「今音が……」

ベルトーネ「あー……中にはまだ生きてるのもいるのかもね〜……。当時のここのゴーレムって本当に頑丈だったから〜」

クロシュ「……」


↓1〜 先取2票
1.生きてそうなものを探してみる
2.先を急ぐ
0.自由安価(票数は内容ごと)
802 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:07:03.82 ID:wcmXIqSOO
0、また誰かの気配がしたので牽制攻撃してみる
803 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:09:06.38 ID:aG3901CH0
1
804 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:09:52.50 ID:w1dtvCufO
1
805 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:22:24.65 ID:jm5GTy300
クロシュ「……」

 デロデロ…モニョモニョ…
 ポポポポポンッ!!

分体ちびスライムクロシュたち「〜〜!」モニョニョ!

  ピョンピョンピョンピョン

ベルトーネ「わお! ちっちゃいスライムのクロシュちゃんがいっぱい跳んでった……!?」

クロシュ「ん……! 生きてるゴーレムさん……探す……!」

妖精「私も魔力の波長を探してみる」パタパタ

 *

↓1コンマ
01-25 レンガのゴーレム
26-50 大盾のゴーレム?
51-75 大剣のゴーレム
76-00 彷徨う鎧
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:23:01.11 ID:WILMPl0zo
おー
807 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:34:30.63 ID:jm5GTy300
分体ちびスライムクロシュ「〜〜!」モニョニョニョ! ピョンピョン!

クロシュ「あ、見つけたみたい……」トコトコ

ベルトーネ「どれどれ……」スタスタ

 砕けているレンガのゴーレム「」ピコン…ピコン…

妖精「微かだけど、魔力の波長がある……! まだ生きてる!」

クロシュ「……えと……どうすれば……直せる……?」

ベルトーネ「知らないよ〜。私魔導機械なんてさっぱりだもん〜」

クロシュ「んゅ……」

妖精「持って帰って、廃都の工房で見てもらえばなんとかなりそうだけど……クロシュ、持ち帰れる……?」

クロシュ「……が、がんばる……」

 デロデロ…モニョモニョ…

オオキイクロシュ「んゅゅ……」ズシン…

妖精「が、がんばって……!」

ベルトーネ「基幹部分だけ持ってけば……と思ったけど、どこがそうなのかもわかんないから何も言えないや……。がんばれ〜」


オオキイクロシュ(まだ、全部探せたわけじゃないから……。もっと探せば、生きてるゴーレムさんや人形さんがまだ見つかるかも……)

オオキイクロシュ(でも……今は……これ以上は、持てないかも……)


 ☆レンガのゴーレムを収納しました
  とても大きくて重いため、これ以上探すことはできなさそうです

 *

↓1コンマ
01-10 踏破率+3、強敵
11-90 踏破率+3、良いこと発生(自由安価)
91-00 踏破率+3、???
808 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:38:49.44 ID:sOexDPUF0
809 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 22:40:35.61 ID:jm5GTy300
最深部に到着する前に良いことがありました

↓1 自由安価 出来事
810 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 22:41:48.49 ID:wcmXIqSOO
別の探索者を発見
811 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 23:00:33.86 ID:jm5GTy300
 パタパタ スタスタ
 ズシン…ズシン…

妖精「!」ピタッ

ベルトーネ「……めんど。先手撃っちゃう〜?」

オオキイクロシュ「?」

妖精「いや……あなたみたいに友好的な相手かもしれないし……」

ベルトーネ「え、じゃあどうして私には攻撃しようとしたの〜……!?」

妖精「あ、あの時は戦いの直後だったし……」


 ザッザッザッ


ベルトーネ「うわうわ、来ちゃったじゃん〜! 友好的じゃなかったら妖精さん標本決定で〜す」

妖精「は、はあ!?」

オオキイクロシュ「」オロオロ


↓1現れた人物
01-30 青髪ロングの少女エルフ
31-60 黒髪ロングの天使
61-90 白髪天パの青年エルフ
91-92 レイン
93-94 ザイル
95-96 ブラッド
97-98 レイ
99-00 セイン
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/30(土) 23:01:17.90 ID:beF3sfpDO
813 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 23:39:22.67 ID:jm5GTy300
白髪天パの青年エルフ「……」スタスタ


妖精「エルフだ」

ベルトーネ「あー……これは攻撃しなくて良かったかな〜……」

オオキイクロシュ「?」

白髪天パの青年エルフ「お主……ベルトーネ!」

ベルトーネ「久しぶり〜……ジェミニのじいさん……ていうか生きてたの〜?」

ジェミニ「封印の前に説明したはずじゃが……。再封印の時が来るまで眠りに就くと……」

ベルトーネ「そういえば言ってたっけ〜……」

ジェミニ「しかし何があった? 儂の予測では、封印が綻ぶまであと二千年程度は猶予があったはずじゃ」

ベルトーネ「それはね〜……」

 *

ジェミニ「世界樹の光じゃと……!?」

ベルトーネ「そゆこと〜。こっちの妖精さんとスライムちゃんが、それの回収に来た地上人なんだって〜」

オオキイクロシュ「」ペコリ

妖精「……えーと……苦情なら、世界樹の果実を狙ってきた王国の奴らにお願い。あ、王国ってわかる?」

ジェミニ「いや。そちらも不測の事態に見舞われたのであろう。目的が一致しているのであれば、是非ともご協力願いたいところじゃ」

妖精「こっちこそ。雷霆の魔王が世界樹の光を手にしているのだとしたら、流石に私たちだけじゃ手に負えないし」

ジェミニ「うむ……であれば、まずは儂らと共に来て頂きたい。まずは封印の状況を確かめる必要がある」

妖精「だね。私も結界術は多少齧ってるけど、流石に一万年前のはちょっと自信がなかったから助かったよ」

 ☆エルフの魔法使いジェミニが一時的に仲間に加わりました

 *
814 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/11/30(土) 23:43:48.03 ID:jm5GTy300
というわけで本日はここまでとなります。次回、封印結界を見てみよう編からとなります。ボス戦闘とはならなそうです

お城を探索しつつ、雷スライムになって雷球を食べたり、悪魔のベルトーネさんとであったり、レンガのゴーレムを運ぶことになったり、見た目は青年中身はおじいさんのエルフ魔法使いジェミニ氏とであったりと、いつもとは様相の異なるダンジョン探索となっているようです。なおネタバレですが、この探索が終わると城内のマップが解放されて普段の自由行動でお城内を自由に歩き回ったり探索したりできるようになります

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
815 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 01:17:56.79 ID:SB2WfUdzo
おつおつ
燃費以外光クロシュ便利だな
816 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 07:33:24.87 ID:rTQYDYnno
おつ
格下相手なら捕食で倒せるのはスライムの特権だ
817 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 17:36:00.78 ID:ACgbJP1G0
光属性は攻守のバランスが良く、光速移動という最速移動方法も有する優秀な属性です。暗闇も照らせるので、一家に一人は光属性持ちがいると良いかもしれません
炎属性は攻撃性能に優れ、単純な破壊力で言えばとても強い優秀な属性です。暗闇もてらせますが、光源としての使用は光属性よりも燃費が悪いです。熱が放出されるので温かいのが利点となることもあるかもしれません。なおフメイ氏がやっているような爆発を利用した高速移動は、燃費がとても悪く制御も難しいので推奨されていません
雷属性は攻撃および速さに優れ、雷速移動という光速に準ずる移動方法を備える優秀な属性です。雷速移動は光速移動と異なり、煙や霧を貫いて移動することもできますが、光速移動よりもかなり燃費が悪いため、使いすぎるとすぐにお腹が減ってしまうと思われます。雷属性は強力ですが相応に燃費が悪い属性と言えるかもしれません

スライムは大体なんでも食べられる生き物なので、相手の強さや大きさ次第では簡単に食べてしまえる可能性があります。厄介なのは属性を有した相手ですが、最近のクロシュ氏は炎、光、雷といった多くのスライム類が苦手とする属性を身に着けつつあり、食べられないものも減ってきています。尋常な生き物からすれば後天的に属性を身に着けるのは卑怯に思えそうですが、ほとんどのスライム類は一生のうちにそのポテンシャルを輝かせることなく死んでしまうため、スライムをずるいと思う人はあまり多くないようです
818 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 17:38:39.64 ID:ACgbJP1G0
―浮島の古城 地下 踏破率[10/10] 持久力[2/10]

 パタパタ スタスタ スタスタ
 ズシン…ズシン…

ジェミニ「ここじゃ」ピタ

 大きな扉「」ゴゴゴゴゴ…

妖精「うっ……扉越しからでも伝わってくるプレッシャー……!」

ベルトーネ「開けなくてもわかる……封印かなり限界っぽそう……」

オオキイクロシュ「……」

ジェミニ「では開くぞ」

 大きな扉「」ギィィィィ――

 *

―地下空洞

 雷雲「」ゴロゴロゴロ…

 雷「」カッ!!


オオキイクロシュ「わ……!」

妖精「地下なのに雲の中みたいだ……!」

ジェミニ「みたい、ではなく実際に雷雲が発生しているようじゃ。しかしここまで漏出しているとは……」

ベルトーネ「だから城の中でも雷球がビュンビュン飛んでるんだねえ……」

ジェミニ「中心部に結界の入口があるはずじゃ。向かおうぞ」

 *

 封印結界「」ビビ…バチバチ…

妖精「あれが……封印の結界!」

ジェミニ「これは……思っていた以上に――」


「遅かったではないか……ジェミニ、ベルトーネ……」


ジェミニ「!」

ベルトーネ「あんたは――」

妖精「え、誰」

茶長髪眼鏡の青年の亡霊?「私はラティア王ロムリン――待ちわびていたぞ、君たちの帰還を――」

オオキイクロシュ「わあ……。透けてる……」

ジェミニ「ロムリン王……延命魔法で永らえていたのですか」

ロムリン「いかにも。私は君たちと違ってここを離れるわけにはいかなかったのだ。いかなる事態が起きようとも、私にはこの封印を維持し続ける責務がある」

ベルトーネ「いや、ロムリンって人間だよね……? 人間の自我は一万年って時間に耐えられないと思うんだけど〜……」

ロムリン「私の延命魔法を見くびらないで頂きたいものだね」

ベルトーネ「こわ……バケモノじゃん……」

ジェミニ「ロムリン王……不測の事態には儂が対応すると申し上げたはずです。王がこのような……無間地獄の如き年月に身をやつすことなど……」

ロムリン「セーフティはいくつあっても困るものではないだろう? それに私がいなければ、既にこの結界は破れていたのだよ」

ジェミニ「……面目次第もありませぬ。ベルトーネ共々、些か惰眠を貪りすぎておりました」

ベルトーネ「えっ、私は悪くなくない〜? だって結界の維持管理なんて契約外だし、むしろ未だに残ってやってるのはサビ残っていうか〜……」

ロムリン「謝罪の言葉は後でいくらでも聞こう。今はこの壊れかけている封印を直してくれたまえ」

 封印結界「」バチバチ…

ジェミニ「……」

妖精「えっと……これ、直せるの?」
819 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 17:39:15.08 ID:ACgbJP1G0

ジェミニ「……限りなく不可能に近い、と言わざるを得ませぬ」

ロムリン「なに……!?」

ジェミニ「封印の要石が溶解……いえ、蒸発しております。もう既にこの結界は消滅する寸前のようです。ロムリン王の延命魔法によって消滅までの時間を稼げてはおりますが……文字通り、時間の問題かと」

ベルトーネ「あーあ、ジェミニ爺さんが寝坊したせいで大変なことになっちゃった〜」

ロムリン「新しく結界を作り直すことはできないのかね?」

ジェミニ「材料が足りませぬ。要石が残っていればやりようはありましたが……」

ロムリン「では他の方法は?」

ジェミニ「残された時間から考えた場合、もはや封印から脱した直後で弱っている雷霆の魔王を迎え撃ち、討伐するしかありませぬ」

ロムリン「勝算はどれほどかね?」

ジェミニ「……ここにいる我々を全戦力と仮定した場合……1割に満たないかと」

ロムリン「……」

ベルトーネ「流石に勝率1割未満の負け戦なんて御免だし、サビ残もここまでかな〜……」

妖精「……」

ロムリン「であれば……君たちはこの島から脱出するが良い。過去の遺物と共に心中することはない」

ジェミニ「王よ……! しかしそれでは――」

ロムリン「民は……もう残っていないのだろう……? ならば無理に戦う必要などない……。雷霆の魔王を世界に解き放ってしまうのは口惜しいが、あの暴虐を1万年も足止めできたのであればそれも快挙と言えよう」

ジェミニ「……」

妖精「ちょ、ちょっと待って! それは困る……! 雷霆の魔王をどうにかしないと世界樹の光が……」

ロムリン「……世界樹の光? そもそも、君たちは誰なのかね?」

オオキイクロシュ「えと……」

 *

ロムリン「なるほど……突然魔王が活性化したのはそのような原因があったと……」

妖精「そう。ここで諦められちゃうとすごく困る。星の力を持った状態で雷霆の魔王が完全復活を果たしたら、どうしようもないことになるかもしれない」

ロムリン「この島の問題だけではないということか……」

妖精「……それにこの島にもまだ、何人かの人形と、国が滅んだ後に住み着いた空妖精たちが暮らしてるんだ。民とは言えないかもしれないけど……」

ロムリン「なに、そうなのか」

ベルトーネ「あ〜言わなきゃ良かったのに〜……。優しい優しい王様がそんなこと知ったら――」

ロムリン「前言を撤回する。まだこのラティアに住まう者がいるのなら、戦うしかあるまい……!」

ジェミニ「この老木も命を賭してお供致しますぞ……!」

ロムリン「この戦力での勝率が1割なら、その時までに少しでも多く戦力を拡充し勝率を引き上げよ……! 使えるものはなんでも使って構わん、勝て!」

ジェミニ「はっ!」

妖精「私たちにも他に仲間がいるし、1万年の間に魔法も発展した。勝率はもっとあるはずだよ、きっと」

オオキイクロシュ「ん……!」

ロムリン「君たちにも期待している。共に戦おう」

 ☆古城の地下でラティア王ロムリンと出会いました

 ◆

↓1コンマ 封印消滅まであと
01-30 6日
31-60 7日
61-90 8日
91-00 8日+??
820 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 17:43:56.89 ID:l7uvL7lEO
821 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 18:12:47.94 ID:ACgbJP1G0
―廃都 工房

砕けたレンガのゴーレム「」ピコン…ピコン…

クロシュ「えと……治せる……?」

工房人形「少々お待ちくださいね。これでしたら……はい、無事に治せそうです」

クロシュ「わあ……!」

工房人形「人工精核がほとんど無傷なのが幸いでした。ここまで丁寧に運んでいただき、ありがとうございます」ペコリ

クロシュ「ん……!」

工房人形「それでは修復作業に取り掛かりますので、少々お待ち下さいね――」

 ◇

 ガションガションガション―
 ジュウウウウウ――
 ポン!

レンガのゴーレム「……! ここは――」キョロキョロ

工房人形「修復完了です。体の調子はどうですか?」

レンガのゴーレム「……以前よりも駆動が軽くなっていマス」ズシンズシン

クロシュ「わああ……!」

工房人形「良かったです。記憶は残っていますか?」

レンガのゴーレム→ポーラー「ワタシは……ポーラー・ドロリッチ。宝物庫の番を務めておりマシタ。最期には、死兵として雷霆の魔王の足止めを行い、討ち死にした覚えがありマス……。ワタシは……ナゼ生きているのデスカ?」

工房人形「こちらのスライムさんが、砕けて機能停止していたあなたを、この工房まで運んでくれたのです」

クロシュ「んへへ……」

ポーラー「かたじけナイ。感謝致しマス、異国のスライムサマ」ギギギ ペコ

妖精「良かったねえ」


ベルトーネ「お〜、これは頑丈そうなゴーレムだねぇ〜」

ジェミニ「うむ……! この調子で戦力を拡充していきたいところじゃ!」

 ☆レンガゴーレムのポーラーが戦力に加わりました

 *
822 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 18:39:24.83 ID:ACgbJP1G0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 4日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[3/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[3/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
823 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 18:41:09.63 ID:ACgbJP1G0
―寂れた家 リビング

妖精「というわけで昨日も説明したけど、8日後くらいに封印が解けて雷霆の魔王が復活するから、それまでに対策と戦力拡充を図るよ!」

エバンス「……昨日も聞いたけど、本当に大丈夫なのか? 国一つを滅ぼすような魔王なんかに挑んで……」

妖精「……大丈夫か大丈夫じゃないかで言えば、間違いなく大丈夫じゃない。でも封印から脱した直後は弱体化しているはずだから、勝機はそこにしかないんだ」

イリス「世界樹の光を得た魔王……しかも史上最強と言われる……。確かに、時間をかけて完全復活されたら本当にどうしようもないことになりかねないんだ……」

妖精「そういうこと。弱っている内に叩いて倒す」

ローガン「フッ……世界の命運を賭けた戦いというわけか。面白くなってきたな」

エバンス「旦那……最近ノリが良すぎないか?」

ミスティ「まあ元々世界の命運を賭けた旅をしているのだから、やることはかわらないわね。立ちはだかる敵を倒す――シンプルで良いじゃない」

イリス「ミスティ、やっぱり脳き……」


クロシュ「……」ポケー

妖精「ん……? クロシュ、眠いの?」

クロシュ「……んーん……」

妖精「眠かったら無理しないで寝るんだよ? 昨日の戦いで疲れてるだろうし」

クロシュ「んへへ……だいじょうぶ……。顔、洗ってくる……!」

 *

―寂れた家 洗面所

クロシュ「……」パシャパシャ

人形「クロシュさま。おはようございます」ペコリ

クロシュ「ほえ……おはよ、人形さん……」

人形「お御髪がかわいらしく跳ねてらっしゃいます。よろしければお梳かしいたしましょうか?」

クロシュ「わあ……うん……!」

人形「それでは、失礼いたします……」スッ

 櫛「」サッサッ
 クロシュの髪「」サラサラ

クロシュ「〜〜♪」モニョモニョ


人形「……小耳に挟んだのですが……雷霆の魔王が復活するというのは、本当なのでしょうか……」

クロシュ「ほえ……。えと……うん……」

人形「……そうであれば……わたしも、向かわなければなりません」

クロシュ「……?」

人形「わたしがいなくなっても、この家と備品はご自由にお使い頂いて構いません。あ、でも……皆さまが使われている寝室は……できれば、そのままの形を保っていただけると……」

クロシュ「……」

人形「……申し訳ありません、手が止まっておりました。再開いたします……」

 櫛「」サッサッ
 クロシュの髪「」サラサラ

クロシュ「……」モニョ…


浮島国滞在4日目です。12日目に封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
824 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 18:41:58.88 ID:XNoZgmAX0
城で他に協力してくれそうな人がいないか探してみる
825 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 18:43:32.18 ID:VIy4BFdB0
飛行練習
826 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 18:44:14.15 ID:pynAtTADO
城を探索
その途中で大盾のゴーレム?と遭遇
827 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 20:16:23.49 ID:ACgbJP1G0
―寂れた家 庭

風船クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ

空妖精A「わあ〜クロシュちゃんすご〜い!」パタパタ

空妖精B「これがスライムの……擬態能力……」パタパタ


妖精「風船スライムになるのはすっかり慣れたんだねえ」パタパタ

風船クロシュ「〜〜」モニョニョ フヨフヨ

妖精「そういえば、風になる練習はもういいの? 前はけっこう良いとこまでいってた気がするけど」

風船クロシュ「!」モニョ!

妖精「うん。見ててあげるから、やってみなよ」

風船クロシュ「〜〜!」モニョニョ!

 デロデロ…モニョモニョ…
 ヒュオッ

風クロシュ「」ヒュルヒュル

妖精「わっ……! クロシュ、もしかして――」パタパタ

空妖精A「わわあ!? クロシュちゃん、風になれるの!?」パタパタ

空妖精B「すごい……気体にも擬態できるんだ……」パタパタ

風クロシュ「」ヒュルル

妖精「すごい……風でありながら霧散せずに一定の形を保ってる……! 風の精霊みたいだ……!」


風クロシュ「」ヒュルッ

 ヒュオオオオオッ

空妖精A「きゃ〜!」キャッキャ

空妖精B「んっ……きもちい、風……」パタパタ

 ☆クロさんとの交流や大魔女帝国での経験により、会心成功しました
 ☆クロシュが風になれるようになりました

 ◆
828 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 20:16:51.11 ID:ACgbJP1G0
―古城 回廊

ミスティ「昨日クロシュと妖精が探索したお城……」スタスタ

イリス「明かりを点けるね」スッ

 ポン!
 光の玉「」ピカピカ

エバンス「おお、明るいな」

イリス「照明には光魔法が一番ですからね」

ローガン「複数属性使えるというのは本当に強いな」

ベルトーネ「ほんと昨日のクロシュちゃんといいズルすぎない〜?」ヒョコ

イリス「うわあ!?」

ローガン「何奴!?」シャキン!

ジェミニ「儂らはこの城に縁のある者じゃ。お主らはクロシュ殿らの仲間じゃろう?」

エバンス「……てことは、あんたらが悪魔のベルトーネとエルフの賢者ジェミニか?」

ジェミニ「いかにも。お主らのことは妖精殿から聞いておる」

 *

ベルトーネ「なるほど〜。地下の戦場跡で戦力を増やそうと……」

ジェミニ「うむ……であれば是非とも頼もう。儂はこの怠惰悪魔から1万年分の歴史を引き出さねばならぬゆえ手伝えぬが、必要があれば上階の方に来て頂きたい」

ローガン「感謝する。それでは向かわせてもらおう」

ベルトーネ「私の記憶なんて、1万年くらいずっと部屋でゴロゴロしてたくらいしかないんだけどね〜」

 *

―古城 地下回廊

 ゴーレムの残骸「」ボロボロ
 人形の残骸「」ボロボロ
 ゴーレムの残骸「」ボロボロ
 ゴーレムの残骸「」ボロボロ
 人形の残骸「」ボロボロ
 ゴーレムの残骸「」ボロボロ

イリス「うっ……」

ミスティ「これは……ちょっと、きついわね……」

エバンス「……どうやって見分けりゃ良いんだ? 生きてるかどうかを」

イリス「生きていれば魔力の波長が微かに出ているとのことなので、意識を集中すれば……」

エバンス「う、苦手なやつだ……」

ミスティ「世界の命運がかかっているんだもの、頑張りましょう」

ローガン「……シッ! 何者かがこちらに近付いてくる」

イリス「!?」
ミスティ「!?」
エバンス「……」スッ

 スタスタ…

↓1コンマ 出てきた人
01-40 青髪ロングの少女エルフ
41-80 黒髪ロングの天使
81-84 レイン
85-88 ザイル
89-92 ブラッド
93-96 レイ
97-00 セイン
829 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/12/01(日) 20:23:27.72 ID:HdVFh8nXO
ほい
830 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 21:02:50.08 ID:ACgbJP1G0
黒髪ロングの天使「ちょっと良いですか? そこの方々」スタスタ
 黒い翼「」バサッ
 白い翼「」バサッ

イリス「……!!?」

ローガン「あれは――」

エバンス「お、おいあれって――」

ミスティ「白黒の……ハーピィ? 変わった色ね」

黒髪ロングの天使「いやハーピィじゃなくて天使ですけど」

 *

ミスティ「へえ、天使って実在したのね」

黒髪ロングの天使→ヒナ「下界の方々が思っているのとは少し違うと思いますけどね。まあちょっと法則の異なる生き物だと思っていただければ」

イリス「てて、天使って……やっぱりロイエ教なんですか!?」

エバンス「いや、その質問は失礼な上に意味がわからないと思うぞ……」

ヒナ「ロイエ教……確か私たち天使を格付けした宗教でしたっけ? 私は下っ端だったんでその辺のことはよくわからないですね。まあ現在の天界が下界の宗教の在り方に口を出すことは多分ないのでご心配なく」

ローガン「聞いてはいけないことを聞いてしまっている気分だ……」

ヒナ「あ、確かに今のは言っちゃいけないことだったかも」

イリス「う、うーん……天界のこととかものすごく聞いてみたいけど……」

ヒナ「ごめんなさい、ちょっとこれ以上は言えないかもです。堕天使の身ではありますけど、コンプライアンス違反になっちゃうので」

エバンス「堕天使」

ヒナ「あ、やば……堕天使っていうのも聞かなかったことにしてくれます……?」

ローガン「う、うむ……天界が意外と世知辛い場所だというのはわかった」

 *

ヒナ「まあそういうわけでして、この辺りから濃厚な混沌の香りがしたんですよ。でも来てみたら既に戦場跡……一体どういうことだ、と憤りながら散歩してたってわけです」

エバンス「わけがわからないが……」

イリス「ええと……つまり、ヒナさんは混沌が好きってことですか……?」

ヒナ「正確に言えば、血湧き肉躍る戦ですね。混沌あるところ戦あり、というわけでもし血で血を洗う争いが勃発しているなら殴り込んでやろうかと思いまして。まあアテは外れたんですけど」

ミスティ「ええ……狂っているわ……」

ヒナ「やだな、正気ですよ。武芸は天使の嗜みなので、ちょっとした腕試しです」

エバンス「腕試し感覚で殺し合いに殴り込むのか……」

ローガン「う、うむ……まあ価値観の違いだろう。しかしヒナ殿、あなたの認識には少々誤りがあるようだ」

ヒナ「え、誤り?」

ローガン「うむ。この戦場跡は1万年前のものだそうだが……これから約8日後、この地に封印されている雷霆の魔王が復活するそうだ」

ヒナ「えっ雷霆の魔王!? ……って何ですか?」

ローガン「……この星において、史上最強と名高い恐るべき存在だ。もし戦いがお好きなのであれば、その雷霆の魔王と世界の命運を賭けた戦に参加してみるのも一興ではないだろうか?」

ヒナ「史上最強の存在と世界の命運を賭けた戦……! とてもわくわくしてきます、そういうの! 是非参加させていただきますよ!」

ローガン「うむ。であれば、この城の上階にエルフの魔法使いと悪魔が作戦会議をしている。彼らにその旨を伝えてくるのが良いだろう」

ヒナ「了解です!」

 光の残像「」パヒュンッ

イリス「当たり前のように光速移動してった……」

ミスティ「最近光速移動安売りしすぎじゃないかしら……」

 ☆堕天使のヒナが戦力に加わりました

 *
831 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 21:48:53.75 ID:ACgbJP1G0
―古城 地下回廊

イリス「それじゃあ気を取り直して……生きているゴーレムさんを探そう!」

エバンス「おう! 気合入れるぞ!」

ミスティ「集中するわ……」

ローガン「私の場合は金属の鳴動を感知――」

 ズッズズッ

ローガン「するまでもなく、聞こえるこの音は……」

イリス「て、照らしてみます」スッ

 光の玉「」ピカッ


這いずる大盾「」ズッズッ


イリス「で、で……出たぁぁぁぁ!!?!?」ガクガク

這いずる大盾「」ビクッ!


ミスティ「……あっちの盾の方もびっくりしてない……?」

エバンス「お、おお……そう見えるな……」

ローガン「うむ……近付いてみよう。生きたゴーレムかもしれぬ」スタスタ


縮こまる大盾「」ビクビク


ミスティ「亀みたいに縮こまっているわ……」

ローガン「意思を持って動く存在なのは間違いなさそうだ。なんとか対話できないだろうか」

イリス「わ、私……話しかけてみます! 私が驚かせちゃったかもしれませんし……」

エバンス「まあこの中じゃイリスちゃんが適任かもな。頼んだぜ」

 *
832 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 21:49:29.47 ID:ACgbJP1G0

縮こまる大盾「」ビクビク

イリス「え、えっと……さっきは大きな声を出してごめんね。私たちも、動いている盾を見たらびっくりしちゃって……」

縮こまる大盾「」

イリス「あなたは……ゴーレムさん?」

縮こまる大盾「…………い、いいえ……。わたしは……ゴーレムじゃ、ない、です……」

イリス「えっ! ゴーレムじゃないの!? じゃあ……自然に生きる大盾……!?」

縮こまる大盾「そ、それも……違くて……。わたし、は……」

 モゾモゾ…

緑髪ロング三つ編みの女の子「ゆ……幽霊、です……」スッ

イリス「…………!! ……!!!!」グググググ


イリス(だ、だめだ……悲鳴を上げちゃ……。ここでびっくりしたら……また、この子が縮こまっちゃう……耐えろ、イリス……!!!!)ググググ


イリス「ゆ、ゆゆ……幽霊、なんだ……!! そう、なんだ……!!」

緑髪ロング三つ編みの女の子「うん……。お姉さん、は……?」

イリス「わ、わた……私は……に、人間だよ……! 人間の……イリス・プラネットだよ……!!!」

緑髪ロング三つ編みの女の子→セイラ「あ……えっと、わたしは……セイラ、です」

イリス「せ、セイラちゃんってゆーんだ!! かわいい名前だねえ!!!!」

セイラ「……イリスさんは……どこから、来たんですか……?」

イリス「私は地上から来たんだよ!!!!」

セイラ「ちじょう……?」


ミスティ「見てられないわ……。こんにちは」スッ

セイラ「わ……!?」ビクッ

イリス「みみ、ミスティ!!」ジワワ

ミスティ「イリスの友達のミスティよ。あなたは……セイラちゃんで良いのよね?」

セイラ「あ、はい……」

 *
833 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 21:51:18.79 ID:ACgbJP1G0
ミスティ「なるほど……気がついたらこの城にいて、盾に守られていたと……」

セイラ「はい……」

 セイラを守る大盾「」フヨフヨ

イリス「……この盾の方は、セイラちゃんを守るっていう使命を帯びたゴーレムなのかも。ゴーレムのことについて何も知らないから、推測の域を出ないけど……」

セイラ「ゴーレム……」

ミスティ「何にしても、こんな暗いところにいる必要はないわ。私たちと一緒に外へ出ましょう」

セイラ「えっ……そ、外に……? でも……」

ミスティ「……? 出られないの?」

セイラ「そうじゃ……ない、ですけど……。外は……危ないから、出るなって……」

ミスティ「……? そう言われたの……?」

セイラ「はい……! えっと……あれ……? 誰に……言われたんだっけ……」

イリス「……セイラちゃん。今このお城には、とっても危険なびりびりだまがビュンビュン飛んでるんだよ。外よりも、このお城の中の方が危ないよ」

セイラ「あっ……雷の、玉なら……この盾が、守ってくれるから……こわく、ないです……」

イリス「ええ」

ミスティ「嘘でしょ」

セイラ「え、えと……」

イリス「ま、まあとりあえず外に出ようよ! 私たちが一緒だし、その大盾が一緒なら大丈夫だよ!」

セイラ「……お外に出ても……守って、くれる……?」

 セイラを守る大盾「」フヨフヨ

セイラ「……うん。わかった……じゃあ、お外……出る……」


ミスティ(今、会話したのかしら? 盾と)

イリス(そうなのかも……? まあほら……私も小さい頃は、ぬいぐるみと会話したし……)

ミスティ(そういうアレなのかしら……)

 ☆自称幽霊のセイラを保護しました

 ◆
834 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 22:44:32.36 ID:ACgbJP1G0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 5日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[3/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[3/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
835 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 22:46:07.11 ID:ACgbJP1G0
―工房

セイラ「……?」

セイラを守る大盾「」フヨフヨ

工房人形「この大盾は、当時この国で量産されていた自律移動式盾型ゴーレム……当時は大盾とかオオキイシールドと呼ばれていたものですね」

イリス「盾型ゴーレム……それなら、この大盾のゴーレムさんとお話できればこの子のことも知れるんじゃないですか?」

工房人形「……大盾には会話機能が付いておらず、思考や記憶力も警護や防衛を行うために最適化されているため、意思疎通を図るのは困難です。また、防衛上の都合により強固なプロテクトがかけられているため、権利者以外が外部からアクセスすることも不可能です」

ミスティ「つまり……ゴーレムということ以外は何もわからないということ?」

工房人形「それと、セイラ様を守るよう命じられていることくらいでしょうか」

 *

セイラ「……わたしたちのこと、話してるみたい……」

セイラを守る大盾「」フヨフヨ

セイラ「うん……お外、眩しい……」


浮島国滞在5日目です。12日目に封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
836 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 22:46:13.50 ID:BImO8XJx0
城の宝物庫を探索
837 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 22:46:48.92 ID:l7uvL7lEO
エバンス、ヒナと模擬戦
838 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 22:54:09.57 ID:LAGbPjOdo
雷霆の魔王戦に備えて封印に関わった人達から当時の話を聞き出す
839 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 23:29:37.21 ID:ACgbJP1G0
―古城 回廊

ポーラー「こちらデス」ズシンズシン

妖精「……私たちみたいな流れ者を宝物庫に連れてって良いの?」

ポーラー「問題ありまセン。ラティア王ロムリンサマの許可は得ておりマス。魔王討伐の為……そしテ、クロシュサマへのお礼デス」

クロシュ「……」

ポーラー「着きましタ」

 扉「」ギィィィィ――


 宝箱「」キラキラ
 金銀財宝「」キラキラ
 金貨の山「」キラキラ
 きれいな宝石「」キラキラ
 美しい装飾盾「」キラキラ
 台座に刺さった大剣「」ゴゴゴゴ…


クロシュ「わ、わわ……!?」

妖精「こ、これは……!!」

ポーラー「どうゾ、お受けとりくださいマセ。我々にはもう必要のないものゆえ、遠慮せず持っていけ――と、ロムリンサマから言付かっておりマス」

妖精「い、いやいやいや! だからってこんなの、受け取れないよ! 大体持ち逃げしちゃったらどうするの!」

ポーラー「持ち逃げするようなお方ではありまセン」

妖精「た、高く買ってくれるのは嬉しいけどさあ……。うーん……じゃあ、雷霆の魔王を無事に討伐できたらもらうよ。何も成していないのに報酬だけもらうなんてのは気分悪いもん」

ポーラー「かしこまりまシタ。それでは……朽ちるしかなかったワタシに、無念を晴らす機会を与えてくださったクロシュサマへのお礼は、全てが終わった時にマタ……」

クロシュ「うん……」


「お待ちを! せめて私だけでも持っていきませぬか、お二方!」


クロシュ「!?」

妖精「い、今の声……どこから!?」

台座に刺さった大剣「ポーラーよ、二人を説得してくれ。私は戦えるのだ。しかしこんなところに刺さったままでは、何も守れぬ……。ポーラーよ、頼む。私は戦えるのだ……」

ポーラー「先パイ……」

妖精「剣が、喋ってる……!? それに、先輩って――」

台座に刺さった大剣「私は、かつてゴーレムの一体でした。しかし以前の戦いで深手を負い、無理を言って大剣として打ち直して頂いたのです。しかし肝心の雷霆の魔王との戦では、宝物庫に刺さった私などを抜き放つ暇もなく……私がここで口惜しく軋んでいる間に、全ては終わってしまった……」

妖精「そ、そうなんだ……」

台座に刺さった大剣「今、再び雷霆の魔王の復活が迫っていることは、既に聞き及んでおります。今度こそ私は、この国を守る為に戦いたい。戦わせて頂きたいのです。旅の二人よ、どうか私を抜き放ってくださいませぬか――」

妖精「そうは言っても……私は妖精だし、クロシュにとっても大きすぎるしなあ……」

クロシュ「……大きくなれば、持てるかも……」

妖精「そういえば大きくなれるんだった」


↓1〜 先取2票 どうしよう?
1.クロシュが持つ
2.持ち帰り、エバンスに持ってもらう
3.持ち帰り、ローガンに持ってもらう
4.ポーラーに持ってもらう
0.自由安価(票数は内容ごと)
840 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 23:31:35.21 ID:9dcBD1tP0
4
841 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 23:38:09.62 ID:pynAtTADO
4
842 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 23:55:30.64 ID:ACgbJP1G0
クロシュ「!」ピコン!

ポーラー「?」

クロシュ「ポーラーさんが……持てば、いいと思う……!」

ポーラー「!」

台座に刺さった大剣「!?」

ポーラー「かしこまりまシタ」ズシンズシン

台座に刺さった大剣「確かに、ポーラーの力であれば私の力を最大限に発揮できる……というか武器の相性で言えば確かにポーラーが最適かもしれませぬが……。なんというかそれは、ちょっと違うというか……」

妖精「んん? 最適なら良いんじゃないの?」

台座に刺さった大剣「いや、そうなのですが……同業の後輩に使われるというのはロマンがなさすぎるというか……」

ポーラー「大丈夫デス。ワタシが先パイを全力で振り回しマス」ズシンズシン

 ガシッ!
 グググ…シャッ!!

掲げられた大剣→ゴライアス「おお……いえ、問題ありませぬ! 頼むぞポーラー、私を使って雷霆の魔王に一泡吹かせてくれ!!」キラキラ

ポーラー「かしこまりまシタ。ゴライアス先パイ」

クロシュ「わあ……!」

妖精「うんうん、ゴーレムの大剣ならゴーレムが持つのが一番だね」

 ☆ポーラーが大剣ゴライアス先輩を装備しました

 ◆
843 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/01(日) 23:56:10.57 ID:ACgbJP1G0
というわけで本日はここまでとなります。次回はエバンスくんが狂い堕天使の遊び相手に選ばれてしまう編、雷霆の魔王封印について聞き込み編からとなります

ラティア王ロムリン氏と出会い、雷霆の魔王の復活が迫っている真実を聞かされたクロシュ一行でした。猶予は8日……その日までにクロシュたちは戦力を整え、魔王対策を万全に備えられるのか。今後の活躍が期待されます
ポーラー氏復活や、堕天使のヒナ氏の加入、謎の少女セイラちゃんの保護、ゴライアス先輩の発見など、少しづつ歩みを進めているようです。城の中や外、地下など、いろいろな場所を探索したり、出会った人々と交流を深めたりすれば、さらなる発見や良いことがあるかもしれません。クロシュ氏の今後の活躍にご期待ください

それでは本日もありがとうございました。次回の土日もよろしくお願いいたします
844 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/02(月) 10:57:46.62 ID:lg6ZmiAzo
おつおつ
出来るだけ沢山に協力要請したほうがいいのよね…シノホシ面子もコンマ表でちらちら見えてるのでいるって考えていいのだろうか
845 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/02(月) 13:38:12.58 ID:VBc6983po
おつ
最大猶予貰えたのは運が良かった
今までで一番強い相手だし入念に準備だ
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 02:44:56.34 ID:309hM5Wz0
ポーラーがゴライアス先輩を装備できるという事は大盾のセイラと合体もしくは大盾を貸して装備すれば完全武装ポーラーができそう。
847 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 15:38:11.80 ID:UzFu06IQ0
コンマ表にいる人は、この島に来ている可能性のある人のようです。実際に来ているかどうかはコンマ次第となります。いずれにしても今回の戦いの相手は強大で恐ろしい雷霆の魔王なので、共闘できるなら共闘できる人は多いほど良いでしょう

魔王復活までの猶予はまだあるので、着実に準備を進めていくのが良いと思われます。できることは多いので、いろいろなことをやるのが良いでしょう。史上最強と言われる相手ですが、復活直後はたぶん弱っているので付け入る隙はあると思われます

ゴライアス先輩はとても大きな剣であり、セイラちゃんの大盾もとても大きな盾なので、大きなゴーレムであるポーラー氏が装備すると実際丁度良い大きさかもしれません。ただ、今のところセイラちゃんの大盾はセイラちゃん以外を守る気がなさそうなので、ポーラー氏に装備してもらうのは難しいかもしれません。彼が何を考えてセイラちゃんを守っているのか、その理由は闇に包まれています
848 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 15:38:39.07 ID:UzFu06IQ0
―古城 会議室

 黒板「」コンコン

ジェミニ「旅の一行が来る前に我々は前回の戦について復習しておこう。ヒナ殿は雷霆の魔王と戦うのは初めてとなるじゃろうからよく聞いておくよう――」

ヒナ「ふわぁ……え? 何の話でしたっけ?」

ジェミニ「……」

ベルトーネ「疲れたし帰って良い〜?」

ジェミニ「…………」


 ガラッ

ローガン「お待たせした」スタスタ

エバンス「来たぜ」スタスタ

イリス「ど、どうも」スタスタ

ミスティ「私たちも聞かせてもらうわ」スタスタ


ヒナ「お、昨日の人たち」

ジェミニ「来たか、旅の者たちよ」

 *

ジェミニ「皆席に着いたようじゃな。それでは改めて、前回の戦について――」

ヒナ「御託を並べるより実戦形式で殺り合った方が効率良くないですか?」

イリス「ええ……」

ベルトーネ「何言ってんだこいつ……」

ヒナ「それに各自の力量を知っておいた方が作戦も立てやすくなりますよね? 今すぐ殺し合うべきです!」

ミスティ「殺し合うって言ったわ……この堕天使……」

ジェミニ「……動機はともかく、各自の力量は知っておかなければならぬ。が、本日は戦の訓練を行うという名目でここに集まってもらったわけではない……。戦いの準備ができていない者が多数じゃろう」

ヒナ「ええ? そんなことないですよね皆さん? 戦の心構えはいつでもできてますよね? 常在戦場ですよね?」


イリス「……」メソラシ
ミスティ「……」メソラシ
ローガン「……」メソラシ
ベルトーネ「……」ネタフリ

エバンス「……ま、まあ……できてないこともないが……」

ローガン(エバンスくん! 殺し合いを望む者の誘いだぞ!)

エバンス(あ、やべ……)


ヒナ「ほらー♪ あなた、エバンスくんって言いましたっけ? 他の軟弱者たちと違って見所のある若者ですね!」ニコニコ

エバンス「お、おう……」

ヒナ「それじゃあ私とエバンスくんは課外授業に行って参りますので、軟弱者の皆さんは座学に励んでいると良いですよ!」

 エバンスの腕を掴むヒナの手「」ガシッ!!!!

エバンス(いッ!? な、なんて力だよこの女!!?)

ヒナ「それじゃあ行きましょうエバンスくん!」ニコニコ

エバンス「ちょ、待っ……」ズルズル…

 ガラッ バタムッ


ベルトーネ「あーあ……。力量云々なんてのは建前で、あれは殺し合いがしたいだけの狂い堕天使だねぇ」

イリス「だ、大丈夫なんでしょうか……」

ジェミニ「儂が力量を知りたいと言ったのは建前ではない。今は彼らを観察させてもらうとしよう」

 *
849 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 15:39:27.30 ID:UzFu06IQ0
―古城 中庭

ヒナ「さて、武器は持ちましたか?」

エバンス「……おう。いつでも良いぜ」スッ

エバンス(相手の出方がわからん以上、まずは剣で様子を見るか……)
 魔銀の剣「」シャキン

ヒナ「それじゃあ行きますよ。簡単に終わらないでくださいね?」ニコッ
 光の剣「」ヴン


↓1コンマ
01-05 痛恨
06-75 敗北 剣経験+1
76-90 引分 剣経験+2、魔法経験+1
91-00 勝利 剣経験+4、魔法経験+2
850 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 15:41:28.80 ID:Zo7aYzk90
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 16:04:24.74 ID:qxwByAkto
ヒューやるぅ
852 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 17:12:35.66 ID:UzFu06IQ0
ヒナ「」パヒュンッ

エバンス(いきなり光速移動か!)バッ

 ガギンッ!

 魔銀の剣「」ギギギ
 光の剣「」バヂヂ…!

ヒナ「光速移動はもう知ってるって顔ですね?」

エバンス「ああ、何度も見てる」

 突然隆起する地面「」ドゴッ!

ヒナ「おっと! 剣技一辺倒と見せかけて魔法も使えるんですね!」サッ

エバンス「パーティで戦う時は使う必要があんまないけどな!」

ヒナ「それでは私も魔法を織り交ぜましょうか――」スッ

 雷「」カッ!!

エバンス「!?」サッ

 ドガァンッ!!

 雷雲「」ゴロゴロ…

エバンス「おいおい……マジかよ」

ヒナ「この地は雷雲が豊富ですからね」



ミスティ「雷雲を呼び寄せて……雷を落とした……?」

ジェミニ「ほう、天候操作か」

イリス「天候操作……!」

ベルトーネ「ふ〜ん……天候系なんだ、あの駄天使……」
853 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 17:13:01.86 ID:UzFu06IQ0
 ガギンッ!! ドガガッ!!
  バヂヂヂッ!! ドゴォンッ!!

ヒナ「あっはっは! 人間にしてはやりますね!!」

エバンス「ハア、ハア……! 本気で殺す気だろアンタ!!」

ヒナ「当然でしょ!」


エバンス(くそっ、地力では完全にあっちが上だ……! 剣技は若干俺の方が上だが、他のあらゆる要素で上回られてやがる……!)

ヒナ「戦闘中に考え事ですか? 余裕ですね!」シャッ!

エバンス「どうやって勝つか考えてんだよ!!」ガギンッ!

ヒナ「あはははっ、考える暇があったら手を動かせっ!!」

 雷「」カッ!!

エバンス「うおおおおっ!!」

 ドッギャァァァァアン!!!!



イリス「あああああ!!!? エバンスさんが雷に撃たれてバラバラに砕けた!!?!??」

ローガン「いや、待て……!! あれは――」


 エバンスの形をしていた土塊「」バラバラ


ヒナ「身代わり! 本人はどこに――」キョロキョロ

 ヒナの足元の地面「」グググ
地面から顔を出したエバンス「モグラ戦法だ!!」ボゴンッ!

 ヒナのスカートの中「」ヒラヒラ

エバンス「あっ……」

ヒナ「……やるじゃないですか。私のスカートを覗くなんて//」

エバンス「い、いや……そういう意図があったわけでは……」

 雷「」カッ!!!!
 ドッギャァァァァアン!!!!


イリス「ふ、二人まとめて雷に……」

ミスティ「……今のはエバンスが悪いと思うわ」

ベルトーネ「でも喧嘩吹っかけたのはあの駄天使だし、不可抗力じゃない〜?」ニヤニヤ

ローガン「う、うむ……。殺し合いの最中に隙を見せる方が悪い、と言える。ヒナ殿にも、エバンスくんも……」

ジェミニ「……じゃが、これであの二人の力量については概ね理解できた。他の者たちも、折を見て実力を見せてもらうとしよう」

 ☆堕天使のヒナとの模擬戦で引き分けました
 ☆エバンスが剣技経験+2、魔法経験+1を獲得しました

 ◆
854 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 17:53:16.08 ID:UzFu06IQ0
―古城 会議室

 黒板「」カン!

ジェミニ「……改めて、前回の戦いについての情報共有および作戦会議を行う」

イリス「はい!」

ミスティ「……魔法学園の講義を思い出すわ……」

ジェミニ「まず雷霆の魔王の攻撃じゃが、一度でも受ければ死は免れられぬ。これは人であろうとゴーレムであろうと例外なしじゃ」

ローガン「……一万年前は、どのように対処したのだろうか?」

ジェミニ「盾や装甲にゴム等の絶縁体を加え、さらに雷耐性コーティングを施したのじゃ。眷属程度の雷であればそれで防ぐことができたのじゃが……魔王の雷はせいぜい数回しか防げなかった」

ミスティ「数回……。まあ、ないよりは遥かにマシではあるのでしょうけれど……」

ベルトーネ「この戦力で同じ装備だったら敗北確定だと思うよ〜。前回は数の力で押し切った感あるし〜」

ジェミニ「……ベルトーネの言う通りじゃろう。あの雷に対して何らかの新たな対策を講じない限り、勝算はないに等しい」

イリス「雷対策……」


雷対策どうしよう?
↓1〜 先取2票
1.絶縁体と雷耐性の強化(雷耐性↑:イリス案)
2.殺られる前に殺る(速攻↑:ミスティ案)
3.避雷針の大量配置(雷回避↑:ローガン案)
0.自由安価(票数は内容ごと)
855 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 17:57:28.95 ID:qxwByAkto
3
856 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 18:03:48.67 ID:lTHfXPrjO
1
857 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 18:15:33.70 ID:/vuCyovYo
3
858 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 18:53:59.85 ID:UzFu06IQ0
ローガン「雷を受けられないなら、雷が当たらないようにするのはどうだろうか」

ベルトーネ「どゆこと?」

ローガン「避雷針を配置するなどして魔王の雷撃がそちらへ逸れるようにする、ということだ」

ジェミニ「なるほど……。彼奴の強烈な雷に対しては、正面から受けるよりも当たらないようにする工夫が有効かもしれぬ」

イリス「……そうか! 絶縁体は限界を超える電圧がかかると壊れて電気が通るようになっちゃいますけど、最初から電気を通しやすい金属なら……!」

ジェミニ「しかし懸念点もある……。避雷針は雷を引き寄せるが、全ての雷が絶対的に避雷針へ向かうとは言い切れん。また、雷霆の魔王自身が纏う雷に対しては無力じゃろう……」

ベルトーネ「逆に言えば、雷霆の魔王が纏わない雷には有効な可能性が高いってことでしょ〜? 魔王の全方位雷撃を封じられるだけでもものすごく有用じゃない〜?」

ジェミニ「うむ……。奴の全方位雷撃は、最も多くの命を奪った恐るべき技じゃ……。しかし避雷針によって雷の方向を誘導すれば被害を最小限に抑えられるかもしれぬ」



ミスティ「雷の性質なんて全然知らないから、話の内容が全然理解できないわ……。避雷針って雷を引き寄せるの……? 雷を避けるんじゃなくて……?」

イリス「避雷針って名前だけ聞くと勘違いしちゃうけど、避雷針っていうのは雷を引き寄せる設備なんだよ。今回の戦いで言えば、囮みたいな感じかな?」

ミスティ「あ、そういうこと。避雷針に雷を向かわせて、その間に安全な私たちで魔王を叩くということね」

イリス「そういうこと!」

ローガン「うむ。さらに言えば、雷は金属に向かう性質がある。特に方向を指定しない全方位雷撃などであれば、金属でできた避雷針へ向かう可能性が高いというわけだ」

ミスティ「理解したわ。だから鋼属性のローガンさんが提案したのね」

ローガン「まあ……そうかもしれん」

 ☆地下空洞に避雷針LV1が設置されます

 ※この世界の電気は金属に向かう性質があります

 ◆
859 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 19:56:33.23 ID:UzFu06IQ0
―浮島国ラティア・ヘイヴン 6日目

◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード  盾:ウニ盾      飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖     防:ゴスロリエプロン 飾:

◇妖精   [世話焼き妖精]
武:         盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:精霊のレオタード 飾:

◇イリス  [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:魔術師のローブ  飾:

◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:         防:氷竜革のローブ  飾:

◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣      盾:灼鋼の盾     飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子      飾:

◇エバンス [地の傭兵]
武:古代の鉄槌    盾:         飾:くすんだ耳飾り
武:魔銀の剣     防:硬質革鎧     飾:

◯所持アイテム
[道具]        [装備品]       [大事なもの]
運命賽*4       蜘蛛絹の下着      魔族国永久旅券
会心賽*0       ザリガニのお守り    フメイの服の切れ端
反魂丹*2       大きな巻き貝      精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具   大きな軽石       精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中    闇の欠片        精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子     フリルワンピ水着    フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物    魔法学園のスク水    メルルの帽子
魔導飯盒        炎鉱石         溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置   ガラスのザリガニ    暗黒優待券
属性大全        踊り子の双剣      冒険者証(ランク1)
魔王図鑑        サボテンドラゴンの花  大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書      精霊のローブ      かたたたきけん
ブラッドワイン*3               大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1               風船パラシュート
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]

◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)

◯経験値
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・飛行[3/8](イリス)
・魔法[6/8](イリス)
・剣技[3/4](ミスティ)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[5/16](エバンス)
・魔法[6/6](エバンス)LVUP
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□浮島国
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
……………………………………………………………………………………
860 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 19:57:41.38 ID:UzFu06IQ0
―早朝
 近隣の森

 チュンチュン

 カゴ「」ポン
  野草「」ドッサリ
  ヤマイモ「」ドッサリ
  どんぐり「」ドッサリ

クロシュ「わあ……!」

人形「採集のお手伝いをしていただき、ありがとうございます。クロシュさま」ペコリ

クロシュ「んーん……。ゴクツブシはだめって……妖精さんが、言ってた……」

人形「クロシュさまたちは穀潰しではございません。大切なお客さまです」

クロシュ「そうなの?」

人形「はい。そうなのです」

クロシュ「そうなんだ」


浮島国滞在6日目です。12日目に封印が消滅します
↓1〜3 自由安価 何をする?
861 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 19:58:42.68 ID:zc3nYLsSO
ラティアの古代兵器が残ってないか探す
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 19:58:54.91 ID:8H/czr2iO
イリス ジェミニに空の飛びかたを教えて貰い出来ればジェミニと魔法での模擬戦をする
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/12/07(土) 20:00:02.51 ID:Zo7aYzk90
ヒナVSベルトーネ
864 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 20:21:39.81 ID:UzFu06IQ0
―昨日

ジェミニ『ポーラーのように、稼働可能なゴーレムや兵器が見つかれば戦力になろう。もし手が空いていたら探してもらっても良いじゃろうか?』

 *

―今日
 寂れた家

クロシュ「古代兵器……探す……?」

妖精「昨日ジェミニが言ってたやつ? 戦力はできる限り増やしておきたいし、探してみよっか」

人形「お弁当をお作りいたしました。よろしければ、お持ちくださいませ」

 お弁当「」ポン

クロシュ「わあ……!」


↓1選択 他に誰か連れて行く?
1.妖精さんと二人で行く
0.自由安価(連れて行く人を明記。イリスさんとジェミニさんとヒナさんとベルトーネさんは用事があります)


↓2選択 どこに探しに行く?
お城:中庭、回廊、大広間、王族の私室、地下回廊、地下空洞、他
廃都:広場、市場、どうぐ屋、ごはん屋、工房、図書館、他
辺境:寂れた家、平原、森林、川、他
 他:自由安価(浮島国にありそうな地名を明記)
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 20:22:07.74 ID:XNetmNbDO
0 セイラ
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 20:28:59.43 ID:cdI1jDpIo
浮翌遊島の中央動力室
867 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 22:14:17.47 ID:UzFu06IQ0
―廃都 工房前

妖精「工房だ。せっかくだし少し顔出してってみる?」

クロシュ「うん。ポーラーさん……いるかも……」トコトコ

 ガラッ

クロシュ「おはようございます……」

工房人形「おはようございます。今日はどうされましたか、クロシュ様」

妖精「顔を出しただけ。ポーラーとゴライアスは元気?」

工房人形「ポーラーとゴライアスは外出しています。互いにゴーレムなので相性は良いですが、最適な性能を引き出し合うにはまだ調整が必要とのことです」

クロシュ「そうなんだ……」

隅っこにうずくまる大盾「」

クロシュ「……?」

妖精「ん? あんな盾あったっけ?」

工房人形「あちらは先日イリス様たちが保護して来たセイラ様と、セイラ様を守護している大盾です」

妖精「そういえばそんなこと言ってたっけ」

クロシュ「……なんで、隅っこにいるの……?」

工房人形「あそこが落ち着くそうです」

クロシュ「そうなんだ……」

妖精「……そっとしておいた方が良いかな?」

クロシュ「……」

 トコトコ

クロシュ「……」

 ツンツン

隅っこにうずくまる大盾「」ビクッ!

クロシュ「わたし……クロシュ……」

隅っこにうずくまる大盾「え……。あ、えと……わたし……セイラ、です……」ヒョコ

クロシュ「セイラちゃん……。一緒に……来る……?」

セイラ「えっ……? どこに……?」

クロシュ「えと……。古代兵器……探す……」

セイラ「古代兵器……」

工房人形「セイラ様。たまには外出なさるのも良いかと進言致します」

セイラ「え、あ、うん……。え、えと……」

クロシュ「来る……?」

セイラ「うん……」

クロシュ「わあ……! よろしくね……セイラちゃん……」

セイラ「うん……」

 ☆セイラちゃんを連れていきます

 *
868 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 22:16:55.75 ID:UzFu06IQ0
―古城 地下空洞


 封印結界「」バチバチ…


「……その命令は受理できません」

ロムリン「なぜだ?」

「私の存在意義に反しています」

ロムリン「存在意義か……。しかしラティア・ヘイヴンは事実上既に滅んでいる。君の存在意義が国の維持・発展だとするならば……それはもう、失われている」

「…………」

ロムリン「その上で改めて存在意義を考えるならば……この国を滅ぼした雷霆の魔王を野放しにせず討ち滅ぼし、民の弔いを完遂すること――と再定義することはできないかね?」

「魔王の討滅には賛同します。しかしその為に――」

ロムリン「……」

「この浮島を爆破して魔王を道連れにするという作戦は、決して認められません」

ロムリン「………あくまで最終手段だ。この島には僅かだが生き残った人形やゴーレムたちに、後から移り住んだ空妖精たちがいる。彼らまで巻き込むことになる作戦は私とて本意ではない」

「であれば、尚の事認めるべきではありません」

ロムリン「だが――彼奴を生かしたまま地上に放てば、いずれはこの国のみならずこの星全てが雷雲に呑まれて滅びる。例え5分の1と言えど、星の力を魔王が手にすればどうなるかは君の計算能力があれば容易くわかるだろう」

「そうであれば、私の全能力を用いてこの星を破壊致しましょう。星の力とて、源流を絶てば維持は不可能です」

ロムリン「……君は、自分が何を言っているかわかっているのか? もし本気でそんなことを言っているのなら、君の機能を停止させなければならなくなる」

「冗談ではありません。元より、私は地上の生命などには何の感情も抱いていない。地上などよりも、この島の存続の方が遥かに重要です。私の存在意義は、この浮島国とそこに生きる生命たちに尽くすこと。私が製造された遥か過去より現在に至るまで、それは何一つとして変わらない根幹です」

ロムリン「……」


 トコトコ パタパタ


ロムリン「む、誰だ」

クロシュ「こんにちは……」

セイラ「こ、こんにちは……」

妖精「ロムリン王、今誰と話してたの?」

ロムリン「君たちか。今のは――」

幾何学模様の描かれた球体「……」

ロムリン「彼だ。ゼーレシルト・フォルカロスと言う。かつてこの浮島国を管理統括していたセントラルゴーレム……簡単に言えばゴーレムや人形たちのリーダーだ」

ゼーレシルト「あなた方のことは王より伺っております。この度は、雷霆の魔王討伐の為に志願してくれたとのこと。ゴーレムを代表し、御礼を言わせて頂きます」ペコリ

クロシュ「わあ……」

セイラ「まんまる……」

妖精(球体なのに、なんか頭を下げたような感じの雰囲気がする。面白い……)

ロムリン「今はもう管理する必要もないから、専ら私専属の話相手にしかなっていないがね」

ゼーレシルト「今でも疑似星脈の維持・修復等を行っております」

 ☆まんまるゴーレムのゼーレシルトと出会いました

お話します
↓1〜2 何の話をする?
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 22:19:52.28 ID:lTHfXPrjO
城に他に侵入者はいるか
870 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 22:21:12.37 ID:IDoPi8hO0
>>868 ほう〜・・・・・。
871 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 22:28:25.27 ID:UzFu06IQ0
>>870さんはちょっと意図がわからないので1つ分再安価します

↓1 話の内容
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 22:38:04.31 ID:qxwByAkto
ここにラティア住民がいたころの話が聞きたい
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/07(土) 22:43:00.39 ID:309hM5Wz0
なんか「この浮島を爆破」とか「この星を破壊」と聞こえたのでもう少し詳しく聞いてみる
874 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 23:52:57.28 ID:UzFu06IQ0
クロシュ「……」キョロキョロ

クロシュ「?」

妖精「クロシュ、どうかしたの?」

クロシュ「……えと……誰か、他にもいる……?」

セイラ「?」

ゼーレシルト「この城のことであれば、既にセンサー類が全損している為、この端末以外から城内の状況を感知できません。警備システムも既に絶えております」

クロシュ「??」

妖精「わかんないって」

クロシュ「!」

ロムリン「はっはっは、子供相手への言葉遣いがなってないのではないかね? ゼーレシルトよ」

ゼーレシルト「……一万年振りゆえ、子供向けモードの起動に時間がかかっただけです」

ロムリン「ならばもう起動は済んでいるということかね?」

ゼーレシルト「勿論です。今の私はわかりやすく平易な言葉を使うことができます」

ロムリン「ではそうだな……君が愛していた、かつて栄華を誇っていた時代のラティア・ヘイヴンの話を彼女たちに聞かせてみるのはどうかね? 子供でもわかるように、君なりに」

ゼーレシルト「承知致しました。話の内容を考えます」クルクル

妖精「この島の昔の話かあ……実際聞いてみたいかも……!」

クロシュ「うん……!」

セイラ「えっと……昔って……いつ……?」

クロシュ「むかしっていうのは……えっと……」

妖精「一万年前のことかな?」

セイラ「一万年前……う、う〜ん……」

ロムリン「はっはっは、想像が付かないだろう! 今君たちの目の前にいるメガネの王と丸っこいのは、その一万年を生きる者たちなのだよ」

妖精「笑うところなの?」

 *

ゼーレシルト「……かつてこの国には、たくさんの民がいました。こども、おとな、おじいさんやおばあさん……人に、動物に、魔族……いろんな生き物がこの浮島国で暮らし、笑い、泣き、いっしょに生きていました」

ゼーレシルト「民の暮らしを支えるのは、工房で生まれる人形やゴーレムたち。昔はその製法がだめな時もありましたが、みんなのがんばりで問題は解決……誰も泣かない、優しい世界が実現しました」

ゼーレシルト「あなたと同じように、かつてこの国にはスライムたちもいました。スライムももちろんみんなの仲間です。特に風船スライムのみんなが印象的かもしれません。風を辿ってこの島に立ち寄った風船スライム、この島でいっしょに暮らした風船スライム、風に乗ってここを旅立つ風船スライム……たくさんの風船スライムが、この島を気に入ってくれました」

ゼーレシルト「人も、動物も、魔族も、人形も、ゴーレムも……みんな、助け合い、支え合い、一生懸命に生きました。この国は……愛と、友情と、優しさに溢れていました。みんな、みんな……きっと、しあわせでした……。たとえ……その最期が……非業の結末であったとしても……。きっと……しあわせ、だったと……」ピガ…

ゼーレシルト「」ピガガ…

ゼーレシルト「エラー……エラー……緊急停止シマス……」ピガガガ…


クロシュ「……?」オロオロ

妖精「え、えっと……」

セイラ「ど、どうしちゃったんですか……? ゼーレシルトさん……」

ロムリン「……すまない、彼に苦しい思いをさせてしまったようだ」

妖精「大丈夫なの……?」

ロムリン「しばらくすればエラーを自己修復して再起動する。以前はこのようなことはなかったのだが……彼ももう一万歳だ。そろそろ限界なのかもしれんな……」


ゼーレシルト「」ピガガ…


セイラ「ゼーレシルトさん……」

クロシュ「……」

 ◆
875 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/07(土) 23:53:54.97 ID:UzFu06IQ0
というわけで本日はここまでとなります。次回はイリス氏とジェミニ氏の個人授業編、堕天使と悪魔の仁義なき戦編となります

今回はエバンス氏が狂い堕天使と一緒にイったり、魔王対策に避雷針を配置してみたり、セイラちゃんと一緒にロムリン王とまんまるゴーレムのゼーレシルト氏とお話したりしました。古代兵器を探すという目的はすっかり忘れているようでした……(すみません)
なお避雷針LV1と表記されていることからもわかるように、魔王対策はレベルを上げることもできます。新たな対策を講じるのか、既にある対策をさらにブラッシュアップするのかは自由安価次第となります。万全の態勢で迎え撃つのが良いでしょう

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/08(日) 13:44:41.36 ID:XCI7fvhv0

最大級の模擬戦が始まる・・・?
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/08(日) 13:51:15.36 ID:g7PAwkCyo
おつー
浮島国は珍しいから色々知りたいからね…日数多めに貰ったから大丈夫でしょう!
878 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/08(日) 15:10:40.73 ID:RCUipaVg0
VSとのことなので、模擬戦ではない可能性があります。天使と悪魔なので仕方ありません

浮島国は地上の国々では見られない珍しいものが見つかる可能性もあります。実際日数はまだまだあるので、ゆっくり準備するのが良いでしょう
879 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/08(日) 15:11:06.62 ID:RCUipaVg0
―地下回廊

 トコトコ

クロシュ「あっ……! 古代兵器……!」

セイラ「あ……」

妖精「忘れてた……。とりあえずこの回廊を探しながら帰ろうか」


↓1コンマ
01-30 古代のセラミック
31-60 古代の大砲
61-90 古代の魔導レーザー
91-00 ??
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/08(日) 15:12:07.05 ID:X+p1smFw0

エバンスにラッキースケベな展開があるとは思わなかった。
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/08(日) 15:12:53.08 ID:XCI7fvhv0
882 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/08(日) 15:26:34.54 ID:RCUipaVg0
 セラミック片「」ボロボロ

クロシュ「……? 妖精さん……この素材……なに……?」

妖精「……土とかガラスを固めた物質……かなあ……。工房の人形に聞けばわかるかも」

クロシュ「土とかガラス……」

クロシュ「!」ピコン!

セイラ「?」

クロシュ「セイラちゃん……ちょっと、離れててね」

セイラ「うん」トコトコ


 モニョモニョ…パチッ

雷クロシュ「……」バチバチ


セイラ「わあっ!」

妖精「急に雷化してどうしたの!?」

雷クロシュ「電気……流れるか、どうか……試す……!」

 クロシュの指「」ツンツン
 セラミック片「」シーン

雷クロシュ「わあ……!」

妖精「……流れないね」

セイラ「クロシュちゃん、すごい……!」

雷クロシュ「んへへ……これを使えば……勝てる……!!」

妖精「いや……なんでその破片がボロボロの状態でこの辺に散らばってるか考えなよ……」

雷クロシュ「ほえ……?」

妖精「これ多分ジェミニが言ってた、当時の戦いで盾とかに追加したっていう絶縁体素材の一つだよ。雷霆の魔王の雷を何度も防げるような代物じゃない。だからボロボロに破壊されて散らばってるんだよ……」

雷クロシュ「!!」ガーン!!

セイラ「そんな……」

妖精「まあでも……何発かは防げたとも言ってたし、全く無駄な素材ってわけでもないと思う。とりあえず集めてく?」

雷クロシュ「うん……」ションボリ

 ☆古代のセラミック片を集めました

 ◆
883 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/12/08(日) 16:06:05.39 ID:RCUipaVg0
―古城 会議室

ジェミニ「……以上が前回の戦いにおける雷霆の魔王の様子じゃ」

イリス「宙に浮いているんですね……」

ジェミニ「うむ。次なる戦の舞台は地下空洞となるが、地下と言っても高さはかなりある。恐らく奴も前回同様宙に浮き上がるじゃろう」

イリス「……あ、あの……! 私、今空を飛ぶ魔法の練習をしているんです! 賢者ジェミニ様、もしよろしければ飛行についてご教示頂けないでしょうか……!? 空を飛べれば、雷霆の魔王とも戦いやすくなるかも……!」

ジェミニ「……いや、逆じゃ」

イリス「えっ!?」

ジェミニ「三次元を雷速で縦横無尽に動き回る彼奴を相手に、空中戦を挑むのは自殺行為じゃ。しかも空中にいては、先日設置した避雷針の安全範囲からも外れてしまう。此度の戦では、可能な限り奴を下に誘い込んで地上戦に徹するべきじゃろう」

イリス「そ、そうでしたか……失礼しました……!」

ジェミニ「じゃが……教えを請う若者を無碍にするのも儂の主義に反する。あまり時間は取れぬが、少しだけ見て差し上げよう」

イリス「!! あ、ありがとうございます!」

ジェミニ「気にするでない。四六時中魔王対策に頭を悩ませていては息が詰まる……たまには息抜きが必要じゃ」

 *


飛行訓練の成果
↓1コンマ(風魔法の専門家監修+10)
01-60 難しかった  飛行経験+1 [4/8]
61-90 理解が進んだ 飛行経験+2 [5/8]
91-00 真髄を掴んだ 飛行経験+8 [8/8]


ついでに模擬戦は――
↓2コンマ
01-70 やらなかった
71-95 敗北 魔法経験+1
96-98 引分 魔法経験+2
99-00 勝利 魔法経験+4
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