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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part4
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534 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/03(日) 17:18:20.72 ID:hQhuAZraO
えいやっ
535 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 19:58:40.42 ID:hM4BP/Vf0
操られ分体剣鬼クロシュ「」ヒュンッ
シュバババッ!!
ガギンガギンッ!! ドゴオッ!!
メイドクロシュ「んゅっ……!!」ドンッ ゴロゴロ…
妖精「クロシュ!!」
エバンス「ちくしょう! こいつ――前に魔剣でクロシュちゃんが操られてた時と違って――」
操られ分体剣鬼クロシュ「」シャッ!!
パラサイトソード「」ビビビッ!!
メイドブレード「」シュバァッ!!
ローガン「ぬうう……!! 完全に二刀流を使いこなしている……!!!」ギギギギンッ!!
イリス「クロシュちゃん! 援護します!!」
星弾「」ギュンッ!!
操られ分体剣鬼クロシュ「!」サッ
ミスティ「そこ!!」ギラッ!
操られ分体剣鬼クロシュ「!!」
凍っていく体「」カチコチ――
炎「」ゴウッ!!!!
操られ分体炎剣鬼クロシュ「……」ジュウ…チリチリ…
ミスティ「!!」
操られ分体炎剣鬼クロシュ「……」チリッ
光の残像「」パヒュンッ
妖精「嘘――炎化してる状態で光速移動まで――」
クロシュ「んゅゅ……」ググッ
操られ分体炎剣鬼クロシュ「」パヒュンッ
クロシュ「わ……!?」
操られ分体炎剣鬼クロシュ「……」
赤熱メイドブレード「」スッ
妖精「だめ!! クロシュ避けてぇ!!!」
赤熱メイドブレード「」シャッ―
クロシュ「あ――」
536 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 19:59:29.91 ID:hM4BP/Vf0
『ばか!! ぼうっとしてないで!!!!』モニョモニョ!
クロシュ『ほえ……』モニョ…
『おまえがすっとろいせいでいつまでも眠れないの!! あたしの戦闘経験を使え!!!!』モニョニョ!!
クロシュ『!!』モニョ!!
ザシュッ!!!!
赤熱メイドブレードに貫かれるクロシュ「」デロ…
妖精「あ――ああああああああ!!!!!!」パタパタパタ!!
エバンス「ま、待て……!!! クロシュちゃんの様子が――」
赤熱メイドブレードに貫かれるクロシュ「……んへへ……」ニタ…
操られ分体炎剣鬼クロシュ「!?」モニャ!?
デロデロ…モニョモニョ…
ミスティ「相手のメイドブレードを――」
イリス「取り込んで……同化してる!!?」
ポン!
赤熱二刀流メイドクロシュ「!」シャキン!
操られ分体クロシュ「!!?」モニャニャ!?
赤熱二刀流メイドクロシュ「」シュバッ!!
赤熱ツインメイドブレード「」シュビビビッ!!!
操られ分体盾クロシュ「〜〜!!」モニャニャニャ!! ガギギギンッ!!
ドガァンッ!!
デロデロ…
操られ分体スライムクロシュ「」デロロ…
イリス「やった!!」
妖精「あぁ……」ヘナヘナ…
*
537 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 20:00:02.37 ID:hM4BP/Vf0
ドガン!! カッ!!
ゴウッ!! ビュオオオッ!!
クローディア「あちらでは決着が付いたようね。あなたもそろそろ悪あがきを辞めたら?」
カリス「ちっ……もう少し時間を稼げると思ってたのに。あそこまで強化してやってこれじゃやっぱり失敗作かな」
クローディア「……もう喋らなくて結構。あなたの言葉を聞いていると虫唾が走ります」
カリス「へえ。私と同じ穴のムジナの癖に」
クローディア「……」
カリス「掃除の魔王を無間地獄に落として積み上げた楽園の玉座はどんな座り心地ですか? 無知蒙昧な衆愚を作り上げて慕われるのはどんな気分ですか? ねえ? 大魔女さ――」
光線「」カッ!!
再生するカリス「っつう……! 言葉で返せないから暴力ですか。ブタオーク並の倫理観でがっかりですよ」グジュグジュ
クローディア「二度と喋れないようにしてあげましょう。喉が潰れていても尋問は可能ですので」スッ
カリス「アッハ……仕方ない、そろそろ本気を出しましょうか……」
クローディア「もうとっくに本気でしょう。底は見えていますよ」
カリス「フフフ……勘違いしないでください。本気を出すのは――」スッ
クローディア「――!!」
カリス「私のクロシュですよ!!」カッ!!!!
*
操られ分体スライムクロシュ「〜〜!!!!」モニャニャニャニャ!!
クロシュ「!!?」
イリス「な、これは……!!」
漆黒の邪気「」ズズズズ…
ミスティ「魔王化もどき……!!」
ローガン「ぬう……!」シャキン!
デロデロポン!
スライムクロシュ「!」モニョニョ!
操られ分体スライムクロシュ「〜〜!!」モニャニャニャ!!
スライムクロシュ「!」バックン!!
クロシュに呑まれた操られ分体スライムクロシュ「〜〜…」モニャニャ―
モニョモニョ…モグモグ…
エバンス「た、食べた……!? 大丈夫なのか!!?」
妖精「く、クロシュ……!! やめて、もしあなたまで魔王化しちゃったら――」
スライムクロシュ『この子も……元は……わたしだったから……』モニョモニョ…モグモグ…
妖精「!!」
スライムクロシュ『これ以上……苦しませない……!!』モニョニョ…モグモグ…!!
〈会心の食撃!〉
モニョモニョ…モグモグ…
*
538 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 20:01:26.39 ID:hM4BP/Vf0
カリス「……あれ?」
クローディア「……目論見は外れたようね」
カリス「ふむ……このケースは初めてです。まだまだ研究が――」
クローディア「もう黙りなさい」ヒュッ
ドゴッ!!
カリス「うっ……!!」フラッ
魔封の縛鎖「」ジャラララッガシッ!!!!
縛られるカリス「うあっ……!」ギチギチ
クローディア「完全なる魔封の縛鎖……これであなたはもう何もできない」ツカツカ
縛られるカリス「アッハ……本当に絶体絶命ですね、これは……」
クローディア「何も言わなくて結構。心を暴いてあげる」ツカツカ
縛られるカリス「……あー……」
クローディア「あら、本当に何も言わなくなるの?」ツカツカ
縛られるカリス「……まあまあ楽しかったですよ」
クローディア「……!!」バッ!!
縛られるカリス「ではお先に失礼――」キュイイン――
カッ――
衝撃吸収陣「」ギュオオオオオッ!!!!
クローディア「……危なかった。これほどの爆発……あと一瞬衝撃吸収陣の展開が遅れていたら施設諸共無に還るところだったわ……」
クローディア「まさか魔力に頼らない爆発手段を体内に仕込んでいたなんて……。こいつ……」
――戦闘終了――
539 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 20:02:40.89 ID:hM4BP/Vf0
スライムクロシュ「……」
『やっと終わった……これでようやく……おまえの中に、溶けられる……』モニョモニョ…
スライムクロシュ『……あなたは……ブラッドちゃんの……分体、なの……?』モニョニョ?
『さあ……あたしの本体が誰だったのかは、もう思い出せない……。そのブラッドってのは、あたしと同じ姿をしていたの……?』モニョモニョ
スライムクロシュ『うん……』モニョ
『そう……。じゃあ、もしその本体に出会うことがあったら、よろしくね……。クロシュみたいな優しいスライムなら……きっと、仲良くなれると思う……』モニョモニョ
スライムクロシュ『……』モニョ…
『……ここに来て……あたしたちを、助けてくれて……ありがとう………クロシュ……………』
☆誰かの分体を消化しました
クロシュのスライム能力レベルが上がりました
◆
540 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 21:05:51.00 ID:hM4BP/Vf0
一方その頃――
―大魔女宮殿
クロ「……なんだろ……胸がざわざわする……。大魔女さま……」
「見〜つけた。クロ教授」
クロ「えっ……」
ノーラ「お久しぶりです。お元気になさってましたか?」スタスタ
クロ「あ、うん……。ノーラ……どうして、ここに……?」
ノーラ「どうしてって、お見舞いに決まってるじゃないですか。クロ教授のこと、みんな心配してるんですよ?」
クロ「そ、そうじゃなくて……だって、今日は……」
ノーラ「……」
クロ「宮殿を、閉めてるはずなのに……」
ノーラ「……」
クロ「ノーラ……?」
ノーラ「……クロ教授のことが心配で、無理して入ってきました。だって……クロ教授っていつも笑ってるのに……心は、泣いてるから……」
クロ「え……」
ノーラ「……私……勝手に、クロ教授のことについて調べちゃいました。クロ教授は……その……魔王、だったんですよね……」
クロ「……!!」
ノーラ「大丈夫です、誰にも言いふらす気はありません。ただ……私は、クロ教授をこのまま放っておけません……! 私……クロ教授の苦しみを……なんとかしたいんです……!!」
クロ「だ、だめだよぉ……。わたしなんかのこと……そんな風に思う必要なんて……」
ノーラ「大丈夫です! 私が勝手にやりたくてやってるだけですから! 全部、私自身の為なんです!」
クロ「え……そ、そうなの……?」
ノーラ「はい! なので安心してください! 実はもう……クロ教授の苦しみを取り除く方法も見つけてあるんです……!」
クロ「えっ……!?」
奇妙な本『ある風船スライムのお話』ポン! モニョモニョモニョ…
クロ「ひっ……!? な、なんで……」
ノーラ「フフ……これを読めば、クロ教授は救われます。かつての自分を取り戻し……罪過に苦しむ心は闇の奥底に沈んでいっちゃうはずですから……」
クロ「や、やめてぇ……わたし……戻りたく、ない……」
ノーラ「なぜです?」
クロ「だって……この国のことも……大魔女さまのことも……裏切りたくない……!」
ノーラ「裏切る? 何を言っているんです? あなたの献身を今も尚裏切り続けているのは、他ならぬこの国と大魔女様自身でしょう! クロ教授がどれほど苦しんでいるかも知らず、愚かな民は自堕落に暮らし――大魔女様はそんな衆愚に慕われて陶酔し切っている! こんな地獄、私は許せない……!!」
クロ「ち、違う……! 大魔女さまは……苦しんでるわたしを、助けてくれて……」
ノーラ「違いませんよ。国の為ともっともらしい大義名分を掲げて、苦しんでいるあなたを放置している。大魔女様は、この街を浮かせる為にあなたを利用しているだけなんです」
クロ「違うもん……!」
ノーラ「違いません。目を覚ましてください、クロ教授――いいえ、掃除の――」
ドシュッ!!
ノーラ「」ドサッ
541 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 21:06:19.63 ID:hM4BP/Vf0
クロ「ふえ……!?」
クローディア「そこまでよ、曲者」スタスタ
クロ「だ、大魔女さま……!? なんでここに……!?」
クローディア「調査に出たのは鏡の私。ここを手薄にするわけにはいかないもの」
クロ「あ……」
クローディア「この曲者の言い分には耳を貸さないでね、クロ。私はあなたを――」
『この楽園を作り上げる為に、私は魔王の力を利用したの。丁度良いタイミングで丁度良い浮遊物体が出てきてくれたな、なんて思ったわ』ジジ…
クローディア「!!?」バッ
『この楽園を作り上げる為に、私は魔王の力を利用したの。丁度良いタイミングで丁度良い浮遊物体が出てきてくれたな、なんて思ったわ』ジジジ…
クロ「あ……」ジワ…
転がっている録音水晶『この楽園を作り上げる為に、私は魔王の力を利用したの。丁度良いタイミングで――』ジジ…
パリンッ!!
砕けた録音水晶「」グシャ…
クローディア「クロ!! 今のは――」
クロ「……」ポロ…ポロ…
クローディア「……!!!」
クロ「えへ……。ぐすっ………わかって、た……。大魔女さまが……わたしの、力を目当てに……してた、こと………」ポロポロ
クローディア「クロ、違うのよ……! あれは――」
クロ「……でも……良かった……。大魔女さまが……わたしのこと……愛して……なくて……」ズズ…
クローディア「――!!!!」
奇妙な本『ある風船スライムのお話』ペラッ…ペラッ…
バララララララララッ――
クロ「やっぱり……愛なんて……なくさなきゃ、だめなんだね……」ズズズ……
クローディア「クロぉーっ!!!!!!」
*
542 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/03(日) 21:24:37.31 ID:3cdqDGujo
くっそやってくれるじゃねえか…!
543 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 22:02:37.44 ID:hM4BP/Vf0
―謎の結界
カン カン カン…
クローディア「!!!!」
イリス「……? 大魔女様、どうしたんですか?」
クローディア「ごめんなさい、先に戻るわ!!」
光の残像「」パヒュンッ
エバンス「うお、光速移動……!」
ミスティ「何かあったのかしら……?」
妖精「……嫌な予感がする。私たちも急ごう」
クロシュ「ん!」
*
カンッカンッカンッ!
妖精「えと……クロシュ、体は大丈夫」パタパタ
クロシュ「うん……ブラッドちゃんの、おかげ……」
妖精「そ、そう……。でも何事もなくて良かった……」
クロシュ「……わたし……ブラッドちゃんと……お話、してみたい……」
妖精「うん。今度会うことがあったら……いろいろ聞いてみたいことが増えたね」
クロシュ「うん……!」
ミスティ「……私の復讐は……間違っていたのかしら……?」
妖精「……それも確かめたいし。それにいつもブラッドの方がこっちを襲ってくるんだから、ミスティが正当でない復讐をしたってことにはならないよ。この前分体をやっつけたのも正当防衛だよ」
ミスティ「まあそれはそうだけど……」
ミスティ(……あのカリスという邪術師……爆死したらしいけれど……まるで終わった気がしないわ……。それは……私自身がトドメを刺したかったから……? それとも……)
◇
544 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 22:04:01.65 ID:hM4BP/Vf0
―大庭園 奥地
トプン―
エバンス「っはあ! シャバの空気はうま――おああああ!!?」
ミスティ「なっ……!? 何よ、あれ……!?」
黒く染まった空「」ゴゴゴゴゴ――
頭上で異様な雰囲気を放つ漆黒の大気球「」ゴゴゴゴゴ――
ローガン「これは!? 何が起きている!?」
イリス「まだ昼間ですよね!? なんで空が黒く――」
ティリウス「みんな、戻ったんだね!! なんか空と気球の様子がおかしいんだ!!」
妖精「ティリウス!」
ティリウス「大魔女様も光の速さですっ飛んでいっちゃって……! 一体何が起きてるかわかるかい!?」
クロシュ「…………クロ、さん……」
妖精「!!」
ティリウス「クロさん……クロ教授のこと?」
クロシュ「…………うん」
妖精「まさか――」
漆黒の大気球「」ゴゴゴゴゴ…モニョモニョモニョ…
クロシュ「……クロさん……泣いてる……」
漆黒の大気球「」キュオオオオオン――
イリス「わっ……!? な、なんか……とんでもない魔力が、あの気球の中で高まって――」
妖精「はっ……ま、まずい!! もしあれが掃除の魔王なら、直下にあるこの楽園空中都市は――」
ミスティ「あっ……」
漆黒の大気球「」キュオオオオオオオ――
燼滅波「」カッ――
クロシュ(……全てを無に還す……哀しみの光……。諦める暇すら、ない)
クロシュ(でも……その光は……ここまで、届かなかった――)
545 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 22:04:29.44 ID:hM4BP/Vf0
空を飛ぶクローディア「はああああああ!!!!!!!」
魔力吸収陣「」ギュオオオオオオオオオッ!!!!!!!
イリス「あ、あれは……大魔女様!?」
ミスティ「嘘……!? あれを……吸収しているの……!!?」
妖精「ば、馬鹿な……!! あんな膨大な魔力、吸収できるわけ――」
燼滅波「」ズドオオオオオオ!!!!!
魔力吸収陣「」ギュオオオオオオオオオッ!!!!!!!
エバンス「じ、実際に吸収してるぞ!!」
ローガン「う、うむ……! しかし――」
空を飛ぶクローディア「ぬうあああああああ!!!!!!!!」ググググ…
イリス「こ、このままじゃ押し負けちゃう!!!」
エバンス「どうすりゃいいんだよ!? 俺たちにできることはないのか!?」
妖精「そ、そんなこと言われても……! ええと、確か掃除の魔王は……」
ミスティ「側面や上方が弱い……!」
妖精「そ、そう! どうにかして上空に行ければ――」
モニョモニョポン!
風船クロシュ「〜〜!」モニョニョ!
ローガン「クロシュくん!」
妖精「そっか! その風船なら……!」
ティリウス「なるほど……! それなら、カゴはこれを使ってくれ!」バッ!
蔓で編まれた気球用カゴ「」シュルシュル…ポン!
風船クロシュ「〜!」モニョ!
蔓のカゴ「」ポン!
エバンス「よし、乗り込め!」
ローガン「うむ……! 持ってくれ、大魔女殿……!」
ミスティ「乗り込むわ! お願い、クロシュ!」
イリス「……あ、そうだ! 妖精さん、この結界引っ張って来れないかな!?」
妖精「えっ!? まあできないこともないけど――あ、そうか!」
イリス「うん! 世界樹の結界なら、あの消滅魔法にもきっと抗えるはず!」
妖精「冴えてる! 引っ張ってこう!」
結界「」ニュン―
妖精「クロシュ、出ていいよ!」
風船クロシュ「〜!」モニョ!
フワフワ…モニョモニョ…
*
546 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 22:05:05.46 ID:hM4BP/Vf0
―楽園空中都市エデン上空
漆黒の大気球「」ゴゴゴゴゴ…モニョモニョモニョ…
燼滅波「」スドオオオオオッ!!!!!
魔力吸収陣「」ギュオオオオオオッ!!!!
クローディア「ぐ、う……これは……あなたを苦しめ続けた私への……罰……なのかしら……」ググググ…
「大魔女様!!」
クローディア「えっ……!?」
風船クロシュ「〜〜!」モニョニョ!! フヨフヨ
イリス「大魔女様! 私たちも手伝います!!」
クローディア「馬鹿! 離れなさい、ここにいたら――」
妖精「この国のどこにいたって同じでしょ!!!!」
クローディア「う……それもそうね……」
妖精「あの犯罪者の作った結界を引っ張ってきた! ちょっと待ってね――」パタパタ
妖精の大結界「」カッ―!!
燼滅波「」ジジジジジッ……!!!!
イリス「わあ……! 抑え込めてる……!!」
ミスティ「妖精が使うと……こんなにも明るく透き通った結界になるのね……」
妖精「くうっ……! あの最悪犯罪者が無駄に魔力を充填しといてくれて助かった! もうしばらくは保ちそう……!!」グググ
クローディア「あの庭園奥地からこんな上空まで……!? フフ、やはり伊達ではないわね……緑の国の太母……!」
妖精「そ、そういうのいいから早くなんとかして!! 私がこっちを抑えられる間に!!!」
クローディア「わかりました……! クロシュ、大気球の上まで飛んで来れる!?」
風船クロシュ「〜!」モニョ!
クローディア「じゃあ一緒に来て! あなたたちの助けが必要です!」
風船クロシュ「〜〜!!」モニョニョ!!
*
547 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 22:07:12.12 ID:hM4BP/Vf0
―空中楽園都市エデン上空 大気球側面
漆黒の大気球の側面「」ゴゴゴゴ…モニョモニョモニョ…
風船クロシュ「」フヨフヨ
クローディア「ここから……大気球を、攻撃します」
風船クロシュ「!」
風船クロシュ『……クロさんは……』モニョニョ…
クローディア『……終わりにします……。あの子の……苦しみを……』モニョモニョ
風船クロシュ『……』モニョ…
クローディア『もう……こうするしか、ないのです……。この街も……もう、終わりです……』モニョニョ…
風船クロシュ『……』
クローディア『こういう事態に備えて、街を可能な限り安全に不時着させる為の保険はかけてあります。最悪の事態にはなりません』モニョモニョ
風船クロシュ『………』
クローディア『再び人の姿を与えるというのは絶対になしです。そのせいで……あの子は苦しんだのですから。もう……眠らせてあげなければ……』
風船クロシュ『…………』
風船クロシュ(……なんとか……してあげたいけれど……今は……方法を考えている時間も、ない……)
風船クロシュ(………戦いながら……考えよう……)
――魔王降臨 漆黒の大気球――
☆漆黒の大気球が〈哀を絶つ祈り〉を発動!
会心率が絶大に上昇し、コンマ+500!!
☆クロシュたちが〈側面取った!〉を発動!
痛恨および相手のコンマ補正を無効化!!
さらにコンマ+30!!
↓1コンマ(側面+30)
01-50 劣勢 結界損耗大
51-90 優勢 結界損耗小
91-00 会心
548 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/03(日) 22:07:47.22 ID:JBy4lceU0
あ
549 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 22:39:44.21 ID:hM4BP/Vf0
クローディア「はあっ!!」カッ!!
魔法弾「」バギュンッ!!
大気球の側面「」ドガァンッ!! モクモク…
イリス「私たちも大魔女様に続こう! はぁぁぁ……!!!」ゴゴゴゴ…
ミスティ「ええ……! あれだけ大きいと凍らせられないし、氷柱も通らない……ならば!!」カッ!
氷塊の群れ「」ドギュンッドギュンッ!!
大気球の側面「」ドゴォンッ!!
ローガン「我々は天辺に行くぞエバンスくん! 射撃より直接攻撃した方が強い!」シュバッ!
エバンス「おう! ちっと跳ぶぞ、クロシュちゃん!」シュバッ!
風船クロシュ「〜〜!」モニョニョ!
*
妖精「わ……! 気球の側面をローガンとエバンスが駆け上がっていく……! あいつら凄いなあ……!」
妖精の大結界「」ジジジジジ…!!
妖精「私も負けてられない……えっ!?」
首輪を付けられた飛竜「ギャオオオ!」バサッバサッ
妖精「う、嘘……なんで、疑似魔王化した飛竜が……!!」
首輪を付けられた飛竜「ギャオギャオ!!」バサッバサッ
妖精「こ、来ないで!! ここで私が斃れたら――」
ドゴオッ!!
首輪を付けられた飛竜「グギャッ……!」
翼で飛ぶサボテンドラゴン「〜〜!!」
妖精「えっ……サボテンドラゴン!? しかも翼で飛んでる――」
トム「こんにゃろう!! 妖精の邪魔をするんじゃねえ!!」グオンッ!!
ドゴオッ!!
首輪を付けられた飛竜「ギャオオオオンッ!!!」
妖精「と、トムまで!? どこから飛んできたの!?」
トリル「妖精さん!」
ユキ「私たちも来たわ!!」
妖精「ええっ!?」
空飛ぶ絨毯「」ヒラヒラ
ユキ「トリルがこの絨毯を描いてくれたの!」
トリル「そのサボテンドラゴンさんも僕が描いたんだよ! 本当のサボテンドラゴンは飛ばないんだけど、絵だからね!」
トム「何が起きてんだか知らねえが、妖精たちが街を守ってくれてんのはわかってる! オレたちも一緒に戦うぜ!!」
妖精「みんな……!!」
↓1コンマ(側面+30)
01-50 劣勢 結界損耗大
51-90 優勢 結界損耗小
91-00 会心
550 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/03(日) 22:41:54.16 ID:JCpzW90w0
あ
551 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 23:04:09.31 ID:hM4BP/Vf0
イリス「はああああっ!!」
星光の奔流「」ギュオオオッ!!!!
大気球の側面「」ドガァァァンッ!!!
イリス「はあ、はあ……! なんて堅さなの……!?」
ミスティ「くっ……でも泣き言を言っている暇はないわ……! 私たちがモタモタしている間も、妖精の結界は消耗していく……!」
イリス「わ、わかってるよぉ!」バッ!
クローディア「くっ……! 結界調査からの連戦ともなると、あの子たちにとってはキツくて当然か……! やはり私が――」
ズキッ!
クローディア「っ……! さっきの……無茶な魔力吸収が効いてるわね……! しっかりしろ、私の体……!!」ググッ!!
風船クロシュ「〜〜!!」モニャニャ!!
イリス「え、クロシュちゃんどうし――」
首輪を付けられた飛竜の群れ「ギャオオオッ!!」バサッバサッ
ミスティ「えっ……!? 何よ、あれは……!?」
クローディア「カリス・ノーランド……!!」ギリッ
ヒュンッ!!
飛竜の群れを攻撃するホムンクルスたち「」シュバッ!! ドゴンッ!!
飛竜の群れを攻撃する航空オートマタ「コウゲキスル」ダァンダァン!
飛竜の群れ「ギャオオオオンッ!!」
イリス「えっあのホムンクルスたちは……!?」
ロディナ「遅れて申し訳ありません、大魔女様」ヒュン
クローディア「ロディナ!」
ロディナ「飛行魔法が使えるホムンクルスの有志を募り、航空オートマタと共に援護に参りました」
クローディア「でかしたわ! そのまま私たちの援護を! 余裕のある者は大気球を攻撃して!」
ロディナ「承知致しました」
イリス「わあ……! これなら――」
クローディア「油断はできないわ! 何より――」
漆黒に染まっていく飛竜「」ズズズズ――
イリス「疑似魔王化……!」
クローディア「我が航空戦隊でもあの相手は荷が重い……! 急がなければ!!」
↓1コンマ(側面+30)
01-50 劣勢 結界損耗大
51-90 優勢 結界損耗小
91-00 会心
552 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/03(日) 23:05:18.51 ID:1yLfcacDO
はい
553 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 23:38:49.10 ID:hM4BP/Vf0
ユキ「はっ!」ギラッ
凍る飛竜「ギャッ……」カチンッ!
飛竜の群れ「ギャオオオンッ!!」バサッバサッ
トム「どんどん数が増えてきやがる!! キリがねえ!!」
トリル「でも妖精さんには絶対に近づけさせないようにしないと……!!」
ユキ「くっ……! 私たちだけじゃ手が足りない……!!」
フローレンス「それー」ヒュンッ
ズバズバザシュッ!!!
落ちていく数匹の飛竜「」ヒューン
トリル「え……? 飛竜がいきなり落ちて……」
トム「うおっ!? なんか滅茶苦茶速く飛んでる奴がいる!!」
スール「小童ども、無事かい!? 薬を持ってきてやったよ!」ヌッ
トリル「わああああ!?」
トム「魔法屋のおばさん!? なんでこんなとこに!?」
スール「はっはっは、蛇は飛べるのさ! 知らなかったのかい?」
ユキ「聞いたことないけど!?」
*
554 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/03(日) 23:39:17.26 ID:hM4BP/Vf0
ロディナ「ふっ!」カッ!
魔法弾「」バギュン!!
ドガァンッ!
飛竜「ギャオオオンッ!!」
飛行オートマタ「コウゲキスル」ダァンッ!
飛竜「ギャオギャオ!」
疑似魔王化した飛竜「GYAOOOOOOOOOON!!!」バサッバサッ
飛行オートマタ「ソンショウ……」ボロボロ
イリス「うう……! 時々疑似魔王化した個体が現れて、少しづつ押されてる……!」
ミスティ「くっ……! イリス、あなたは大気球への攻撃に集中して! 私は飛竜の方を攻撃する!」
イリス「わ、わかった!」
イリス(でも……実のところ、もう魔力が限界で……頭がふらふらする……)
イリス(持ってきたポーションももう呑みきっちゃったし……)
イリス(でも、ここで負けたら、何もかも終わりだ……! こうなったら、魔力枯渇死を覚悟で――)
「闇夜に輝く星の如く 我らの希望、偉大なる大魔女 その力、無限の魔法 我らを守り、導く光――」♪
「天空に浮かぶこの都市 大魔女のもとに栄え その慈悲深き心に 我らは永遠の忠誠を誓う――」♪
イリス「はっ……! この歌は――」
ミスティ「力が……湧いてくる……!!」
クローディア「ヨハンナとクリス……!! クリスの祝福の歌をヨハンナの声魔法で空まで届けてくれてるのね……!!」
「真なる巨悪を討つ 闇の英雄ダークヒーローイリス 伝説の大魔女と共に空を舞う――!!!!」♪
「正義は胸の奥に 勇気の杖は天高く 戦い続けるダークヒーロー 唸れ 星光のスターライト――!!!!」♪
イリス「……よし……気合、入ってきた……!!」ゴゴゴゴ!!!!
↓1コンマ(側面+30)
01-50 劣勢 結界損耗大
51-90 魔王撃破
91-00 会心
555 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/03(日) 23:46:46.12 ID:PL6f9MIAo
会心
556 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 00:52:20.17 ID:n2oYB4JL0
会心賽が転がる――
イリス「唸れ――星光のスターライトォ!!!!」カッ!!
星光の奔流「」ドギュウウウウンンッ!!
大気球の側面「」ドゴオオオオンッ!!!!!
漆黒の大気球「」ゴゴゴゴ…モニョ…モニョ…
風船クロシュ「……」モニョ…
風船クロシュ(だめだ……何も……おもいつかない……)
風船クロシュ(このまま……クロさんが……滅ぼされるのを、見てるしか……ないの……?)
風船クロシュ(……でも……このまま、苦しみ続けるくらいなら……終わらせて、あげるのが……良いのかな……)
――『愛しているから、一つになるんだもん……』
――『……ここに来て……あたしたちを、助けてくれて……ありがとう………クロシュ……………』
風船クロシュ(……違う。あった……わたしたちらしい……やり方……!!)モニョニョ…!!
風船クロシュ「……」ググググ―
イリス「……ん?」
ミスティ「クロシュ……?」
スポーンッ!!
スライムクロシュ「〜〜!!」モニョニョ!!
イリス「え、ええ!? 風船のクロシュちゃんから、スライムのクロシュちゃんが飛び出してった……!?」
ミスティ「ど、どういうことよ!? 分体!?」
分体風船クロシュ「」フヨフヨ
クローディア「違うわ……分体はその風船で……あの飛んでいったスライムがクロシュの本体よ!!」
イリス「ええっ!?」
ミスティ「クロシュ、何を!?」
*
大気球の側面「」ゴゴゴゴ…
スライムクロシュ「〜〜!」ベチャッ! モニョニョ!!
漆黒の大気球「」ゴゴゴゴ…モニョモニョ…
スライムクロシュ『クロさん……わたしの声……きこえる……?』モニョモニョ
漆黒の大気球『えぐ……ぐすっ……』モニョモニョ…シクシク…
スライムクロシュ『やっぱり……魔王になっちゃうと……何も、聞こえなくなっちゃうんだね……』モニョニョ…
漆黒の大気球『ぐすっ……えぐ、えぐ……』モニョモニョ…シクシク…
スライムクロシュ『……大丈夫……クロさんのかなしみは……わたしが、溶かしてあげるから……』モニョモニョ
モニョモニョ…モグモグ…
◆
557 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 00:58:25.78 ID:n2oYB4JL0
というわけで本日はここまでとなります
邪悪なるカリス・ノーランドを打ち倒して庭園に戻るも、息を付く間もない大異変の渦中だったクロシュ一行でした
カリス・ノーランドの邪智によってついに復活を果たしてしまった掃除の魔王こと漆黒の大気球。空前絶後の危機に晒される大魔女帝国ですが、大魔女やクロシュたちだけでなく住民の方々も立ち上がり、危機に立ち向かっているようです。この騒動がどこに着地することになるかは未だわかりませんが、会心の女神に微笑みを強いたのできっと良い運命が拓かれることでしょう
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
558 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 01:07:38.37 ID:ZXX7Muy4o
おつおつ
魔王化で物量押しザ・悪役って感じ
クロシュもデロデロ混ざり合い肯定派だったなそういや
なんとかいいかんじに着陸してくれると嬉しいが……
559 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 12:13:09.26 ID:Pt4FasoiO
乙
壮大なバトルだったけどまだ実りの場所行ってないからこれ全部中ボス戦なんだよな・・・
560 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 12:38:52.14 ID:acV9rgII0
乙
まさか大魔女帝国で出会ったほとんどの人達が手助けしてくれるとは思わなかった。
561 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 18:08:24.79 ID:n2oYB4JL0
クロシュ氏はデロデロに溶け合う世界について肯定的な考えを持っています。これはスライム以外の人にはなかなか理解されづらい考え方なので、クロシュ氏は他者に押し付けるつもりはあまりないようです
かつてない規模の戦いでしたが、実のところ道半ばであります。今回の目的地は大陸西部上空の世界樹の光なので、まだ目的地に到着していないようです。先はまだまだ長そうです
大魔女帝国で暮らしている人々にとっては、自分たちが生きるか死ぬかの瀬戸際なので、立ち上がらざるを得ない状況でもあるのかもしれません。今回の戦いはとても規模の大きいものとなったようです
562 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 18:08:52.27 ID:n2oYB4JL0
―??
静かな集落跡
焼け落ちた木々「」
倒壊した家屋「」
人の死体「」
魔族の死体「」
スライムの死骸「」
風船スライムの死骸「」
黒い風船スライム「……」シクシク
クロシュ「……」モニョ
黒い風船スライム「ぜんぶ……ぜんぶ……終わっちゃった……」モニョモニョ
クロシュ「……」
黒い風船スライム「なんで……みんな、生まれてきたんだろう……。こんな終わり方で……終わる為に、生まれたの……?」モニョニョ…
クロシュ「……」
黒い風船スライム「みんな……みんな……わたしを……大好きでいてくれて……。わたしも……みんなのこと……大好きだったのに……。なんで……なんで……」モニョニョ…
クロシュ「……」
黒い風船スライム「大好きだったから……大好きでいてくれたから……嬉しくて……しあわせだったのに……。大好きだったから……こんなにも、苦しいの……?」モニョニョ…
クロシュ「……」モニョ…
黒い風船スライム「こんなことなら……大好きに、ならなきゃ……良かった……。わたしなんか……大事にしてくれなきゃ、良かった……」
クロシュ「……」モニョニョ…
黒い風船スライム「ああ……でも、でも……大好きなのに……! みんなのこと……大好きで……ずっと一緒に、この村で暮らしてたくて……! ただ、それだけだったのに……!! 大好きにならなきゃ良かったなんて……思いたくないのに……!!」モニャニャ…!!
クロシュ「……」モニョ…
黒い風船スライム「もう……やだ……」モニャ…
563 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 18:09:46.97 ID:n2oYB4JL0
クロシュ「……クロさん……」モニョ
黒い風船スライム「クロシュちゃん……。わたしのことなんて……放っておいて……」モニョ…
クロシュ「……いいの……? 大魔女さんのことも……街のことも……みんな……終わりに、しちゃって……」モニョモニョ
黒い風船スライム「いい……。好きになっちゃいけなかったのに……なにもかも忘れて、また好きになったわたしが……いけないの……。苦しむのは、もう……わたしだけで……いい……」モニョニョ…
クロシュ「でも……」モニョ…
黒い風船スライム「わたしの、ちからなら……みんな……苦しむ隙間もないくらいに、一瞬で……終わらせて、あげられる……。だから……これで、いいの……」モニョモニョ…
クロシュ「……だめ……。クロさんも……苦しいのは……だめ……」モニョニョ…
黒い風船スライム「いいもん……。だって……大魔女さまも、魔王の力が欲しかっただけだって……。わたしのことなんて、本当はちっとも愛してなかったって……。だから……嫌われ者のわたしが……苦しむだけなら……いい……」モニョモニョ…
クロシュ「……きっと、誤解……。大魔女さんは……クロさんのこと……とっても、大事にしてる……」モニョモニョ
黒い風船スライム「してない……! してちゃ、だめなの……!!」モニョニョ…!!
クロシュ「……んーん……大事にして、いい……!」モニョ…!
黒い風船スライム「なんで……!」モニョ…!
クロシュ「だって……。こんな、どうしようもなくて……苦しいばっかりの世界でも……」モニョニョ―
――フメイ『』ギュッ
――妖精『』ナデナデ
――パーティのみんな『』ニコニコ
クロシュ「大事にして……大事にされるから……生きて、いけるの……!!」モニョニョ…!
黒い風船スライム「……そんな、ぬくもりがあるせいで……失ったら、余計に凍えちゃうの……!!」モニョニョ…!
クロシュ「んゅ……」モニョ…
黒い風船スライム「最初から……そんなものが、なければ……こんなにも……哀しく、ならなかったもん……!!」モニョニョニョ…!!
クロシュ「んゅゅ……」モニョニョ…
黒い風船スライム「クロシュちゃんだって……わかるよね……。わたしと……おんなじだよね……?」モニョモニョ…
クロシュ「……」デロ…
――ゴオオオ……
――メラメラ… パチパチ…
――燃える大人の死体「」メラメラ
――燃える子供の死体「」メラメラ
――燃えるスライムの死骸「」ジュクジュク…
クロシュ「………」デロロ…
黒い風船スライム「だから、クロシュちゃんも――」モニョモニョ―
クロシュ「…………でも……それ、でも……」ジワワ…
黒い風船スライム「ふえ……」
――集落のスライム『』モニョモニョ
――集落の子供『』キャッキャ
――集落のみんな『』ニカッ! コクリ グッ!
クロシュ「……思い出は……なくならないもん……!!」モニョニョ…!! ポロポロ…
黒い風船スライム「――!!!!」モニャッ―!!!!
クロシュ「わたし……みんなが、大事にしてくれた……わたしを……大事に、する……!!!! みんなが、生きてたこの世界のことも……大事に、したい……!!!!」モニョモニョ…!!!!
564 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 18:10:52.09 ID:n2oYB4JL0
黒い風船スライム「――」デロ…
クロシュ「クロさんが……苦しくて……哀しくて……どうしようもないなら……わたしが、全部溶かす……!!」モニョモニョ…!!
黒い風船スライム「――…」デロロ…
クロシュ「……だから――」モニョニョ―
空に入る亀裂「」ビシッ――
クロシュ「ほえ――」
クローディア「クロォー!!!!」バリィンッ!!!!
黒い風船スライム「あ……大魔女、さま……」モニョニョ…ポロポロ…
クローディア「はあ、はあ……迎えに……来たわ……!! 大丈夫……!?」バサッバサッ
黒い風船スライム「だ、大魔女さまこそ……そ、そんなにボロボロで……」モニョニョ…
クローディア「泣く子をあやしていただけ。さ、帰るわよ……!」ザッ!
黒い風船スライム「……でも……」モニョ…
クローディア「あの録音水晶のことを気にしているの? あれは下劣な悪意ある切り抜き!! 私は――あなたを、愛している!!!!」
黒い風船スライム「!!!!」モニャッ…!!!!
クローディア「偉大なる私の言葉と、あの悪辣な邪術師の奸計……あなたが信じるべき方は明白のはずよ!!!! 心に従い、私を愛しなさい!! 我が愛しの秘書クロ!!!!」
黒い風船スライム「う、うぅぅ〜……でも……わたし……魔王で……」モニャモニャ…
クローディア「問題ない!」バッ!!
白紙の本「」ポン!
黒い風船スライム「ふえ……」モニョ…!
クローディア「あの最悪の犯罪者が擬似魔王化を見せてくれたお陰で……魔王化に関する研究が一気に進んだわ。今なら――あなたの記憶を残したまま、完全に魔王と切り離すことができる……!」
黒い風船スライム「え、え……!?」モニョニョ…!?
クローディア「さあ――漆黒の夜はもう終わり。暖かな朝日が差したら、目覚めなきゃね――」スッ
白紙の本「」ペラッペラッ―
バラララララララッ――
黒い風船スライム「あ……あぁ……」キラキラ…
光となって溶けていく世界「」キラキラ…
黒い風船スライム「大魔女さま……わたし……」キラキラ…モニョニョ…
クローディア「案ずることは何もありません。全てこの大魔女に委ねなさい」ファサッ
黒い風船スライム「う、ん……」キラキラ…
クロシュ「わあ……」モニョ
クローディア「……ここに入って来れたのは……クロシュが道を開いてくれたお陰よ……。実のところ……もう、ほとんど力が残っていなかったの……」フラフラ
クロシュ「ほえ……」モニョニョ
クローディア「ありがとう……クロのことを、最後まで諦めないでいてくれて……。クロのことを……愛して、くれて……」
光となって溶けていく世界「」キラキラ
クローディア「本当に――ありがとう―――!!」
◆
565 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 18:12:09.30 ID:n2oYB4JL0
―空中楽園都市エデン上空
光となって空へ溶けていく大気球「」キラキラ…
分体風船クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ
イリス「わあ……綺麗……」
エバンス「これは……一体、何がどうなったんだ?」
ミスティ「わからないけど……クロシュが大気球の側面にかじりついたと思ったら、大魔女も慌ててその後を追って大気球の内部に潜り込んでいったのよ……」
ローガン「ふむ……大魔女殿も一緒ならクロシュくんも心配無用か……?」
妖精「はあ……いつもいつも勝手に先行しちゃうんだから、クロシュのばか……」
イリス「……あ! みんな、見て!! あれ!!」
光となって空へ溶けていく大気球「」キラキラ…
バサッバサッ
不死鳥クローディア「」バサッバサッ
ミスティ「あれは……不死鳥……!?」
ローガン「なんと美しい――」
エバンス「おい、しかも背には――」
スライムクロシュ「」zzz
黒い風船スライム「」zzz
妖精「クロシュ!! と……あの風船スライムは――」
ミスティ「ふふ……やったのね。クロシュ……」
――魔王消滅――
566 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 20:04:14.94 ID:n2oYB4JL0
―空中楽園都市エデン
ティリウス「ふう、一件落着ってとこかな? 流石大魔女様だ」
ルーファス「……しかし最大の問題が残っているでござるな」
ティリウス「えっ最大の問題?」
ルーファス「うむ……」
ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!
ドズン…ヒュウ…
ティリウス「うわっ……!? ああ……そうか!! 大気球がなくなったから――」
ルーファス「この楽園都市は――もはや、空中には身を置けぬ――」
◇
―空中楽園都市エデン上空
分体風船クロシュ「」フヨフヨ モニョニョ
スライムクロシュ「……」zzz
黒い風船スライム「……」zzz
妖精「クロシュ、お疲れさま……。クロも、おかえり……」
イリス「やったね!」
エバンス「ふう、一件落着だな」
不死鳥クローディア「さて……それでは、もう一踏ん張りですね」
ミスティ「えっ……?」
ローガン「……まさか」
ゴゴゴゴゴゴゴ…!!!!!!!!
ドズン…ヒュウ…
イリス「!? こ、この地響きは――」
不死鳥クローディア「最後の大仕事に行ってきます。クロのこと……よろしくお願いします」バサッ
バサッバサッ…
◇
567 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 20:04:50.42 ID:n2oYB4JL0
落下し始める楽園空中都市エデン「」ゴゴゴ…ヒュウウ…
不死鳥クローディア「エデン……私が追い求めた、理想の国……」
不死鳥クローディア「……クロシュヴィアには、何も言い返せないわね……」
不死鳥クローディア「でも……この街は、これで終わりではないわ……!」
不死鳥クローディア「クロ――私に力を貸して――」カッ―
ヒュウウウ――…フワッ…
ゆっくりと落下し始めた空中楽園都市エデン「」フワフワ…
不死鳥クローディア「ふ、ぐううううう!!!!!」グググググ
妖精「保険って、こんな力技のこと!!? ばかでしょ!!!?」パタパタ
不死鳥クローディア「よう、せい……!?」ググググ
妖精「あなた、いくら不死鳥でも干からびて死ぬよ!!?」
不死鳥クローディア「大丈夫……星の魔力を、奪っているもの……!!!」ググググ
妖精「星の……なるほど、そういうこと……! でも、どっちにしろ体は持たないよ!! いくら不死鳥も、これだけの大質量を支え続けるほどの魔力を常に使い続けたら――」
不死鳥クローディア「だったら――他にどうしろと!!? 私が作った、私の街を――私が守らずして、誰が守るのよ!!!」ググググ
妖精「そんなの――」
ボンッ!!
黒いスライムの大気球「〜〜!!!!」モニョニョ!!!! グググググ…!!!!
大気球スライムクロシュ「〜〜!!!!」モニョニョニョ!!!! ググググ…!!!!
不死鳥クローディア「えっ……!? あの子たち――」
妖精「わたしだって……!! 上昇気流よ――この都市を持ち上げろォー!!!!」カッ!!!!
上昇気流「」ビュオオオオッ!!!!
*
568 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 20:05:18.62 ID:n2oYB4JL0
ロディナ「浮遊魔法が使える者は落下を支えて!!」ググググ
ホムンクルスたち「はっ!」
飛行オートマタ「ワレワレハトビマス」シュバッ!
トリル「熱気球を描いたよ!」
熱気球「」ポン!
トム「しゃあ! オレの熱で浮けェー!!!」ゴウッ!!
スール「あたしもちょいと手伝ってやろうか!」ゴウッ!!
フローレンス「がんばれがんばれ〜」フレーフレー
ティリウス「パラシュートフラワー! この街を支えてくれ!」カッ!
パラシュートのような植物「」ググッ!
ルーファス「ほらほら、狼藉を働いた分は体で返すでござるよ!」
飛竜たち「ギャオ……」バサッバサッ
ヨハンナ「スライムの風船も……この街を、守る為に……」
クリス「ヨハンナさん次の曲いきましょう! みんなに元気を!」
ヨハンナ「え、ええ……! 〜〜♪」
ユキ「……わ、私にできることは……」
ミスティ「ユキ! ポーションを運ぶのを手伝ってくれる!?」タタッ
ポーションが積まれた箱「」ドッサリ
ユキ「ミスティさん! わかりました……!」
エバンス「ありがとな! 助かる!」
ローガン「うむ……! 各地に急いで運ぶぞ!」
*
不死鳥クローディア「みんな……!」ググググ
妖精「……この国の奴らは――自分の意思で、運命を掴もうとすることができるんだ。あなたの庇護がなくても」
不死鳥クローディア「……」ググググ
妖精「過保護なのは……そろそろ終わりにしたら?」
不死鳥クローディア「……ええ……そう、ね……」ググググ
ゆっくりと降下していく楽園都市エデン「」フワフワ…
不死鳥クローディア「……丁度……良かったのかもしれないわ」
◆
569 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 20:05:51.34 ID:n2oYB4JL0
―夕方
テラヌス・ウルス
噴水「」シャワシャワ
砂漠スライム「〜〜!」ピョンピョン!!
砂漠スライム長老「んわ〜!」ピョンピョン!
ミラ「……? スライムたちが騒がしいわね……」
リアンノン「何かあったのでしょうか……?」
猫耳の褐色少女「えと……どうしたの……?」ヒョコ
砂漠スライム長老「街が、落っこちてくるのぢゃ!!」モニョニョ!!
ミラ「は?」
リアンノン「え?」
猫耳の褐色少女「あ――」
遠い空をゆっくりと降下している楽園都市「」ゴゴゴ…
ミラ「え、ええええええ!!?!?」
リアンノン「あ、あれって……大魔女帝国!!?」
猫耳の褐色少女「わ、わわ……!?」
◆
570 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 20:06:52.04 ID:n2oYB4JL0
―中央大陸
テラヌス地方南部 アレノ荒原
ヒュオオオオ……
降下する楽園都市エデン「」ゴゴゴゴ…
ドッズゥゥゥゥゥゥ――――……ン…
不死鳥クローディア「はあ、はあ、げほっ、えぼっ……!」ドサッ
吐血「」ベチャッ
妖精「だ、大丈夫……!? エデンは無事に地についたよ……!」
不死鳥クローディア「え、ええ……大丈夫よ……」グッタリ
妖精「ここは……中央大陸の、テラヌス地方の南だね……。ここはテラヌス・ウルスの領地だけど……この辺りは知性ある種はほとんど住んでいないみたいだし、大丈夫だと思う。テラヌス・ウルスの今の議会も話のわかる奴らだから、きっと大丈夫」
不死鳥クローディア「そう、なのね……。良かった……げほっ、ごほっ!!」
妖精「ああ、もう無理しないで! いろいろ気になることはたくさんあるだろうけど、もう休んだ方が良い!」
ロディナ「大魔女様!!」シュバッ
不死鳥クローディア「ロディ、ナ……」
ロディナ「只今病院へお運び致します! 少々のご辛抱を……!」
不死鳥クローディア「ええ……」
不死鳥クローディア(ふふ……本当に……私が思っていたより……ずっと、頼りになる子たちだったのね……)
☆大魔女帝国の楽園都市エデンがテラヌス地方南部に不時着しました
☆クロシュの風属性適性が大きく上がりました(次回の風練習選択時、必ず会心)
☆激しい戦いを経て、各々の得意分野の経験を3獲得しました(クロシュは剣と魔法それぞれ2)
◆
571 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 21:06:04.71 ID:n2oYB4JL0
―大魔女帝国 滞在12日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:硬質革鎧 飾:
◇クローディア[大魔女]
武:万象の杖 盾: 飾:不死鳥の羽根
武: 防:大魔女のローブ 飾:黒晶の耳飾り
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*1 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*2 大魔女サイン*1
マッスルワイン*1
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)
雷スライムの欠片
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
・大陸西部上空へ向かう手段を探す
・クロさんを助ける
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・剣技[4/4](クロシュ)LVUP
・魔法[4/4](クロシュ)LVUP
・魔法[5/8](イリス)
・星属[8/8](イリス)LVUP
・魔法[5/8](ミスティ)
・剣技[8/8](エバンス)LVUP
・魔法[4/6](エバンス)
・剣技[8/8](ローガン)LVUP
・魔法[4/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□大魔女帝国 空中楽園都市エデン 主要施設
中央区:大庭園、大魔女宮殿
居住区:宿舎、公園、広場、図書館、魔法学園、病院、他
歓楽区:市場、食事処、酒場、浴場、劇場、美術館、娼館、他
……………………………………………………………………………………
572 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 21:06:32.10 ID:n2oYB4JL0
―朝
宿舎 食堂
チュンチュン…
イリス「ふわぁ……おはようございます……」スタスタ
ミスティ「もう起きてきてたのね……」スタスタ
エバンス「イリスちゃんとミスティちゃんか。おはよう」
ローガン「まだ疲れが抜けきっていないようだな」
ミスティ「ええ、まあ……」
イリス「昨日は本当に大変で……。まだ頭がぼーっとします……」
ミスティ「……でも、まだ終わっていないわ……」
ローガン「カリス・ノーランドのことか……」
エバンス「あー……まだ生きてるんだってな」
イリス「……はい。私たちが倒したのは、生命魔法で造った複製の可能性が高いとか……。クロさんをそそのかしたのも、多分……」
ミスティ「……本体は、安全なとこでのうのうとしてるってわけね」
イリス「うん。複製だって……痛みや苦しみはあるはずなのに。自分の複製すら捨て駒みたいに扱ってるなんて……」
エバンス「イカれてやがる」
ミスティ「……吐き気を催すわ」
ローガン「史上最悪の魔法使い、だったか……。評判に偽りなしだな」
イリス「……同じ魔法使い……ううん……知性ある種だなんて、思いたくないですね……」
ミスティ「ええ……」
エバンス「ところでクロシュちゃんと妖精は?」
ミスティ「あの二人なら……早起きして宮殿の方へ行ったみたいよ」
*
573 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 21:06:58.28 ID:n2oYB4JL0
―宮殿
クロシュ「おはよう、ございます……!」トコトコ
妖精「おはよう」パタパタ
ロディナ「クロシュ様、妖精様。おはようございます」ペコリ
妖精「クローディアとクロの具合はどう?」
ロディナ「大魔女様とクロ様でしたら――」
クローディア「完全復活よ!」ババン!!
妖精「わっ……!」
黒い風船スライム「〜〜!」フヨフヨ モニョモニョ
クロシュ「わあ……!」
モニョモニョ…ポン!
クロ「えへへ……おはよ、クロシュちゃん、妖精さん。昨日は……ありがとね……」
クロシュ「うん……!」
妖精「クロ! 風船スライムの姿は――」
クロ「うん……全部思い出したから、クロシュちゃんみたいに自由に変化できるようになったの」
クロシュ「わあ……!」
クローディア「……緊急事態でぶっつけ本番の施術だったから、また不備が出てしまう恐れもある……。何か心身の不調があったらすぐに言うのよ、クロ」
クロ「うん……ありがと、大魔女さま……」
妖精「ひとまず、こっちは大丈夫そうかな?」
クローディア「ええ、ご心配には及ばないわ。さあ、これからやることがたくさん――」
風の精霊『大魔女帝国の大魔女さま宛に伝言だよ〜』ヒュルヒュル
妖精「風の精霊!」
クローディア「私宛に伝言……? 一体誰からかしら?」
風の精霊『世界樹の精霊から〜』ヒュルヒュル
クローディア「げっ……」
妖精「あ〜……」
風の精霊『それじゃあモノマネするね〜』ヒュルヒュル
モノマネ世界樹の精霊『前々から、どこかの誰かが星の魔力を不当に吸い上げてる件はむかついてた……』
モノマネ世界樹の精霊『昨日のは、過去最悪だった。あの吸い上げで……ものすごく、不公平になった……』
モノマネ世界樹の精霊『でも……お陰で、犯人がようやくわかった……』
モノマネ世界樹の精霊『今後……不死鳥クローディアが星の魔力を奪うことを永久に禁じます……』
モノマネ世界樹の精霊『もちろん……大魔女帝国に連なる誰かが吸うのも禁止……』
モノマネ世界樹の精霊『どの辺から連なる判定になるかは……私の独断と偏見で決めます……』
モノマネ世界樹の精霊『以上……。不服の申し立ては、一切認めません……。ばいばい……』
風の精霊『だって〜! 世界樹の精霊、激おこぷんぷんだったよ〜!』ヒュルヒュル
クローディア「そ、そう……」
妖精「まあ……丁度良い機会なんじゃない? もう空に浮いてないわけだし……」
クローディア「そうですね。世界樹の精霊直々に禁止されてしまっては、どうしようもありません」
ティリウス「農業ならお任せを! この荒野を見事な農地へと開拓して見せましょう!」ヌッ
妖精「確かにこの分野ならティリウスほど頼りになるやつもいないかも……」
574 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 21:07:48.90 ID:n2oYB4JL0
クローディア「ところで、あなたたちはこの中央大陸西に滞留している雲塊の中に用事があるのよね?」
妖精「あ、うん。まさしくその世界樹の光……星の力を取り戻す為にね」
クローディア「それであれば……恐らく、今のクロシュの力ならあの雲塊に突っ込んでも問題なく飛行できます」
クロシュ「!」
クロ「わあ……!」
妖精「ええと……本当?」
クローディア「ええ。昨日のクロシュが見せた風船――あれには、クロと同じ強力な浮遊の力が感じられました。あの雲塊の中はかなり強烈な乱気流が発生していますが、今のクロシュの風船であれば動じることなく移動できるはずです。それに万が一のことがあっても、自然魔法の優れた使い手であるあなたがカバーできるでしょう?」
妖精「まあ……クローディアがそう思うなら、大丈夫なのかな?」
大魔女帝国滞在13日目です。この行動終了後、大魔女帝国から空へ出発します
↓1〜3 自由安価 何をする?
575 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 21:08:44.83 ID:Vgi75s6L0
魔法店に行くとフラナ(血で作った分身)がいて支援物資をくれた。
576 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 21:08:57.04 ID:vhQse9LDO
クロシュとトリルとクロで美術館に行く
577 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 21:10:16.14 ID:Pt4FasoiO
ユキの手料理を食べる
578 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 21:53:13.78 ID:n2oYB4JL0
―歓楽区
ワイワイ ガヤガヤ
イリス「賑わってる!」
エバンス「まあ、そりゃそうだろうな。今まで空の上で暮らしてたのが地上に落ちちまったんだから……外に出ずにはいられないうだろうよ」
ローガン「うむ……だが大魔女殿への信仰心があれば大丈夫だろう」
イリス「あはは……とりあえず今は、明日の出発に向けて準備をしないとです!」
*
―ヤーレン魔法店
カランカラン
イリス「こんにちは!」
血分身フラナ「」ヌッ
イリス「うわあっ!? フラナ先生!?」
ローガン「な、なんだこれは……」
スール「いらっしゃい、イリスちゃん。それはだねえ……」
フローレンス「血で分身を作る魔法……の試作ですって。血の無駄遣いにしか見えませんけどねえ」
血分身フラナ「無駄デハナイワ。地道ナ研究コソ、成功ノ礎トナルノヨ」
イリス「す、すごい……! 喋れてます!」
エバンス「お、おお……」
スール「まあ凄いと言えばめちゃくちゃ凄いけど……。血液魔法で遠隔分身なんて効率が悪すぎんじゃないかねえ」
フローレンス「戦闘中に即席の分身を作るとかならアリだと思うんですけどね。最近ちょっと迷走してるんじゃないですか?」
イリス「お、お二人ともフラナ先生に辛辣ではありませんか……!?」
フローレンス「そりゃまあ、いつまでも意地張ってるガキですし。あいつ」
スール「あっはっは、あたしにとっちゃ全員まだまだガキだよ!」
フローレンス「あーはいはい、おばさんにとっちゃそうでしょうね〜」
血分身フラナ「イリス、コレヲ受ケ取リナサイ」スッ
イリス「えっ!?」
↓1コンマ
01-60 日蝕の傘修理キット
61-90 マジカルブラッドワイン
91-00 無敵薬
579 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 21:57:20.75 ID:4YFfuUu1O
無敵んぐ
580 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 22:49:22.31 ID:n2oYB4JL0
マジカルブラッドワイン「」ポン!
イリス「これは……マジカルブラッドワイン!」
フローレンス「あ、いいなー。私も欲しいー」
血分身フラナ「誇リヲ失ッタ野良吸血鬼ニ付ケル薬ハナイワ」
フローレンス「こいつ、カタコト分身の癖に……」
スール「はっはっは、変なとこで高性能だねえ!」
☆マジカルブラッドワインを1本もらいました
◇
581 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 22:49:50.91 ID:n2oYB4JL0
―公園
噴水「」シャワシャワ
クロ「クロシュちゃん、明日にはここを出発しちゃうんだよね……」
クロシュ「うん……」
クロ「昨日のことも……その前のことも……本当に、ありがとう……。わたし、クロシュちゃんのお陰で……こうして、魔王じゃなくなって……ここに、戻ってこれた……」
クロシュ「うん……」
クロ「わたしが、クロシュちゃんにしてあげられること……なにか、あるかなあ……」
クロシュ「……?」
トリル「あ、クロシュちゃんに……クロ先生!」スタスタ
クロシュ「わ、トリルちゃん!」
クロ「トリルくん……! えへへ、久しぶりだね……。みんな元気にしてる……?」
トリル「みんな元気だよ〜。クロ先生も、具合が良くなったんだねぇ」
クロ「うん……ごめんね、心配かけちゃった……」
*
トリル「そっか、クロシュちゃんは明日ここを発つんだ……」
クロシュ「うん……」
トリル「……ねえ、それじゃあ一緒に美術館に行こう! クロシュちゃんまだ行ったことないでしょ?」
クロシュ「うん……ない……」
トリル「じゃあ行こうよ! クロ先生も一緒に行こう!」
クロ「わたし……邪魔にならないかな……?」
トリル「なるわけないよ! クロ先生、ちっちゃくてかわいいもの!」
*
582 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 22:50:52.54 ID:n2oYB4JL0
―美術館
絵画『微笑む大魔女』ニッコリ
絵画『偉大なる大魔女』カリスマァ
絵画『雷のように猛る大魔女』ズギャァァァンッ!!
彫刻『麗しき大魔女』スラッ
彫刻『蠱惑的な大魔女』セクシィ
彫刻『天駆ける大魔女』シュバッ!!
展示『大魔女帽子のレプリカ』ポン
展示『大魔女マントのレプリカ』バサッ
展示『万象の杖のレプリカ』ジャキン
クロシュ「わあ……!」
トリル「すごいでしょ! ここには最高峰の大魔女様アートがいっぱいなんだよ!」
クロ「ここはいつ来てもすごいなあ……。みんなの、大魔女さまを慕う気持ちがすごく伝わってくる……」
トリル「ね! 僕も時々大魔女様アートを創ってみるんだけど、なかなか人に見せられるほどのものは創れないんだ……。ここに展示できるほどの人たちは本当に凄いんだよ……!」
クロシュ「うん……!」
クロシュ(本当に……大魔女さんを表現しようっていう、ぱわーが伝わってくる……)
クロシュ(けっこう、おもしろいかも……)
美術館担当ホムンクルス「当館では大魔女様アート体験コーナーもございます。ご興味がありましたら是非あなたの作品を創っていきませんか?」ヌッ
トリル「わ……でも僕はそこまで自信があるわけじゃないし……」
クロ「わたしも……そんなに自信ないかも……」
クロシュ「……」
↓1〜 先取2票
1.大魔女アートを描く(内容はクロシュ任せ)
0.自由安価(票数は内容ごと)
583 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 22:54:25.67 ID:4YFfuUu1O
0
幸せそうに暮らす民衆とそれを穏やかに見守る大魔女の構図の絵画
584 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 22:56:10.85 ID:8SSIsVzi0
>>583
585 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 23:12:39.33 ID:n2oYB4JL0
―美術館アトリエ
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョニョ カキカキ―
キャンバス「」ヌリヌリ
クロ「わ……! クロシュちゃん、凄い勢いで描いてく……!?」
トリル「クロシュちゃん、お絵描きがすごく上手なんだよ〜! ふふ、どんな大魔女様アートなんだろう……?」
*
絵『大魔女さまとしあわせの国』ポン!
クロ「……!!」
トリル「笑い合って暮らすたくさんの人たちと、それを優しそうに見守る大魔女様……。そして空には、黒い風船スライムさんが浮いてる……! なんだか、とってもしあわせそう……! 見てるこっちまでしあわせな気持ちになってくるよ……!」
クロ「……」ジワワ
クロシュ「わ……!?」アタフタ
トリル「クロ先生……!?」
クロ「えぐっ……ぐすっ……ご、ごめ……なひゃい……。この、絵が……ほんとに、とっても素敵で……。なんだか……胸が、いっぱいに……なっちゃって……」ポロポロ
クロシュ「クロさん……」
クロ「えへへ……クロシュちゃん……ありがと……。わたしを、諦めないで……ここまで、連れてきてくれて……ほんとに、ほんとに……ありがと……!!」ポロポロ
☆旅画家クロシュが大魔女アートを美術館に寄贈しました
◆
586 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 23:32:29.47 ID:n2oYB4JL0
―宿舎 ユキの部屋
ミスティ「お邪魔します……」ススッ
妖精「お邪魔しま〜す……」パタパタ
ユキ「……ええと、ミスティさんと妖精さんは来賓なのですから、そうかしこまらなくても……」
ミスティ「え、いやまあ……。人の住処に入ることって、滅多にないから……どうしたら良いか、ちょっとわからないわ……」
妖精「私も……。妖精とかエルフの家なら気にせず勝手に上がり込めるんだけど……」
ユキ「な、なるほど……。無理にとは言いませんが、是非くつろいでいただけると嬉しいです」
ミスティ「努力するわ……」
妖精「まあ、たぶんすぐ慣れると思う……!」
*
ワイワイ キャッキャ
ミスティ「ふむふむ……オノゴロの雪女にはそういう氷魔法が伝わっているのね――」
ユキ「はい。私たちの魔法は環境の力を利用する側面が大きく、本領を発揮するにはやはり冬の雪山が――」
妖精「へえ〜、オノゴロのことはあんまり詳しくなかったけど、その話を聞く感じだと雪女って魔族というよりは精霊に近い種族なのかも――」
*
ユキ「……っと、もうこんな時間ですか。そろそろお昼に致しましょう」スッ
ミスティ「あ、お構いなく……って言葉はこういう場面で使うので合っているかしら……?」
ユキ「合っていますが……お構います。せっかくの来賓ですし……明日にはここを発ってしまわれるのですから。精一杯もてなさせてください」
妖精「だってさ。ここはお言葉に甘えよう、ミスティ」
ミスティ「わかったわ……」
ユキ「ふふふ……私の故郷の郷土料理、是非味わっていってください……!」ウキウキ
妖精(なんか……張り切ってる……?)
ミスティ(みたいね……。期待した方が良いかしら……?)
↓1コンマ
01-30 精進料理
31-60 ごはんと味噌汁と焼き鮭と漬物
61-90 寿司
91-00 カニ鍋
587 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/04(月) 23:32:50.94 ID:vhQse9LDO
はい
588 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 23:55:04.04 ID:n2oYB4JL0
ユキ「お待ちどう様です……」スッ
カニ鍋「」ドンッ!!
ミスティ「!!!」
妖精「!!!」
ミスティ(鍋から立ち上る湯気と……部屋中に広がるカニの濃厚な気配……!)
妖精(こ、こんな超高級料理だなんて……流石に聞いてない……!!)
ユキ「実家から送られてきたオノゴロ産のカニ……是非、ご賞味ください」
ミスティ「い、いいの……!? 本当に……こんな、素晴らしいものを……!!」ゴクッ
妖精「さ、流石に悪いっていうか……。一介の旅人である私たちに、ここまで良いものを食べる資格はないというか……」
ユキ「違います。ミスティさんたちがいたから……この街は、昨日の危機を脱してここに来れたのです。ミスティさんたちには、これだけでは不十分くらいなのです……!!」
ミスティ「そ、そこまで言うなら……。本当に、いいのね……!?」ゴクッ!
ユキ「はい……!」
妖精「じゃ、じゃあ……」
「いただきます……!!」
*
カニ「」ジュワッ
ミスティ「……」パク モグモグ
カニの旨味「」ジワワ〜!!
ミスティ「〜〜〜!!!!」ガクガク
妖精「こ、こらミスティ!! はしたないよ!!」
ミスティ「ご、ごめんなさい! あまりにも……美味しくて……!!」
妖精「そ、そうだね……。私も、基本的には森の食べ物の方が好きなんだけど――」
カニ「」ジュワワ
妖精「こ、これだけは……抗えないっていうか……!!」パクッ モグモグ
カニの旨味「」ジワワ〜〜!!
妖精「〜〜〜!!!」ジタバタ
ミスティ「妖精だってはしたないじゃない……!」
妖精「だ、だってぇ……」
ユキ「ふふ……おかわりもたくさんありますので、どんどん食べてください……! お持ち帰りの分もありますので、良かったら皆さんにも……!!」
☆カニ鍋を食べてものすごく元気になりました
お持ち帰り分も後でみんなで美味しくいただきました
パーティ全員の様々な経験値が1上がりました
◆
589 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/04(月) 23:55:48.41 ID:n2oYB4JL0
というわけで本日はここまでとなります。次回はとうとう大魔女帝国出発となります
激しい戦いを終え、クロさんを取り戻して平和を取り戻した大魔女帝国。地上に落ちてしまい、これからの生活は激変していくことでしょう。しかしきっと大丈夫。この国には伝説の大魔女と、国を守る為に立ち上がった強き民が大勢いるのですから――
それでは本日もありがとうございました。次回は土日となります、よろしくお願いいたします
590 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/05(火) 01:15:03.43 ID:kwa3uYc+o
おつでした
無事に「着陸」できて良かった!
クロさんもクロシュと同じ様な経験を経てきたんだな…あぁフメイちゃんやブラッドに会いたい!
そして意外とカニに縁の有るパーティ。羨ましいぞ
591 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/06(水) 20:05:46.15 ID:I7cvKVOVO
乙
やはりカニは偉大
しかし空には何があるのか
592 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 03:23:44.51 ID:qLk4cCXi0
大魔女帝国はあまり進まないイメージがあったけどテラヌス・ウルスまで結構飛んでいたんだね。
593 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 08:25:05.27 ID:WoLEWFJp0
乙
ユキちゃん鍋食って平気なのかな
594 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 15:35:20.43 ID:RwFXg/uhO
スコルピ
595 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 15:37:13.67 ID:RwFXg/uhO
↑すみません間違えました。
無視してください
596 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 17:59:19.42 ID:M1pFm/kE0
大魔女帝国の未来も、楽園都市エデンも、無事に着陸することができたようです
クロ氏の過去はクロシュ氏のものと似たものであったようでした。だからこそ、クロシュ氏の言葉が通じたのかもしれません
フメイちゃんとブラッドさんは多くを語っていませんが、何か知っていることがあるかもしれません。もし会えたら聞いてみるのも良いでしょう
カニはとても美味しいようです。全てのカニが美味しいかどうかはわかりませんが、多くのカニは美味しいと考えられています
空に何があるかは……行ってみればわかるかもしれません。何があるかはお楽しみです
大魔女帝国は実のところゆっくりあちこちを移動しているようです。一つの場所に留まると同じ場所に影がずっとできてしまうため、移動する方式にしたとのことです
クロシュたちが大魔女帝国に到着してから今までの間に、海を越えて中央大陸のテラヌス地方にまで来ていたようでした
ユキ氏は雪女なので、熱いものを食べると少し火照ってしまう体質のようです。とはいえよほど大量の熱いものを食べ続けたりしない限り問題になることはありません。前にも本人が言っていましたが、雪女は時々少し溶けるくらいの方が健康に良いそうです
597 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 17:59:47.02 ID:M1pFm/kE0
―大魔女帝国 滞在最終日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*2 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女サイン*1
マッスルワイン*1
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)
雷スライムの欠片
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
・大陸西部上空へ向かう手段を探す
・クロさんを助ける
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・魔法[6/8](イリス)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[1/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
□大魔女帝国 空中楽園都市エデン 主要施設
中央区:大庭園、大魔女宮殿
居住区:宿舎、公園、広場、図書館、魔法学園、病院、他
歓楽区:市場、食事処、酒場、浴場、劇場、美術館、娼館、他
……………………………………………………………………………………
598 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:00:47.07 ID:M1pFm/kE0
―大庭園
風船気球クロシュ「〜〜」ポン モニョモニョ
強化ソリカゴ「」ポン
クローディア「……もう少しゆっくりしていかない?」
妖精「光は逃げないけど光を狙ってる奴らはいっぱいいるから。あんまりゆっくりしてられないの」
クロ『クロシュちゃん……どうか気を付けてね……』モニョモニョ
風船気球クロシュ『うん……。クロさんも、お元気で』モニョニョ
ユキ「ミスティさん、皆さん……ありがとうございました!」ペコッ!
トリル「クロシュちゃん、いろいろありがとう……! またいつか、遊びに来てね……!」
トム「次は負けねえからな! おっさん!」
ミスティ「ええ、ユキたちもありがとう……! カニ鍋、とても美味しかったわ……!」
風船気球クロシュ「トリルちゃん……ありがと……。また、遊びに行くね……」
エバンス「おっさんって俺のことじゃないよな?」
ローガン「フッ、どうだろうな。私たちも楽しみにしているぞ、トムくん」
スール「体に気を付けるんだよ! 薬は惜しまずに使いな!」
フローレンス「あのアホ姉妹に会うことがあったらよろしく」
イリス「はいっ! 何ができるかはわからないですけど……喧嘩を止められれば、止めます!」
クリス「イリスさんも、ダークヒーローの皆さんも、どうかお元気で! ダークヒーローたちの勝利を願ってます!」
イリス「あはは……ありがとうございます。クリスさんも、歌唱活動頑張ってください!」
エバンス「良い曲だったぜ!」
ヨハンナ「……」
風船気球クロシュ「……」モニョニョ…
ヨハンナ「今回……あなたたちスライムが、この国の為にものすごく頑張ったことは、私も知っています……」
風船気球クロシュ「……!」モニョ
ヨハンナ「……スライムにも、いろいろな者がいる……当たり前ですけれど、そんな当たり前のことがようやく理解できたような気がします。私は……今まで、酷いことを言って、してきたのかもしれません……」
風船気球クロシュ「……」
ヨハンナ「……スライムたちは、この国に欠かすことのできない仲間ですから……すぐに受け入れるのは難しいですが、私も変わっていこうと思います……。だから……ありがとう、クロシュさん……」ペコリ
風船気球クロシュ「……うん。えと……スライムたちの、こと……ゆっくりでいいから……嫌いじゃ、ならなくなって、欲しい……」
ルーファス「もうお別れとは、寂しいでござるな……。小生、せっかくダークヒーロー一行のスリーサイズを計測したのに……」
イリス「えっ」
ミスティ「……は?」
妖精「ええ……」
風船気球クロシュ「??」
大魔女の拳「」ブオンッ!!
ボムギ!!
ルーファス「んほぉ〜クローディアたんの拳気持ち良いでござるゥ〜!」バタッ
クローディア「この馬鹿が計測した記憶は後でしっかり消去しておくから安心しなさい」
599 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:01:45.12 ID:M1pFm/kE0
ティリウス「いやあ、でも太母が元気そうで安心したよ! 伝聞では聞いてたけど、やっぱり実際に会えると違うし」
妖精「そう? 私はあなたのことあんまり心配してなかったけど。ここに来るまで忘れてたし」
ティリウス「酷いなあ!」
妖精「冗談だよ。久しぶりに会えて良かった。たまには緑の国にも顔出してやりな」
ティリウス「はは、そうだね。ここの生活が安定したら顔出して見ようかな」
妖精「……あ、そうだ。ティリウスにこの鉢植えを見て欲しいんだけど」スッ
精霊樹の鉢植え「」ポン
ティリウス「おや、精霊樹の苗だね。見た感じ健康だし問題はなさそうだけど……んん……? 何か、変わった感じがするなあ」
妖精「これ、魔王樹の種から生まれたんだ」
ティリウス「なんだって!?」
クローディア「へえ、魔王化した植物が種を……。興味深いわね」
妖精「残された種には、魔王の邪気は感じられなかったから。育てても大丈夫かと思ってさ」
ティリウス「まあ……僕も直ちにまずいことが起きそうな気配は感じられないから、大丈夫だと思うけど……」
妖精「ティリウスがそう思うんなら大丈夫そうだね。ありがとう」
ロディナ「それでは、またのご来訪を心よりお待ちしております。ダークヒーロー御一行様……」ペコリ
イリス「あはは……ロディナさんもお元気で!」
風船気球クロシュ「ロディナさんのごはん、おいしかった……!」
妖精「それじゃあそろそろ出発しようか。クロシュ」
風船気球クロシュ「ん……!」フワッ…
上昇していく風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ
クリス「それでは――ダークヒーローたちの旅の無事を祈り、この歌でお見送り致します――」スッ
クロ「あ、わたしも歌う!」
トム「あの曲だな! オレも歌うぜ!」
鼻血を流すルーファス「フッ……小生の美声を解き放つ時が来たか……」スクッ
「真なる巨悪を討つ 闇の英雄ダークヒーローイリス 伝説の大魔女と共に空を舞う――!!!!」♪
「正義は胸の奥に 勇気の杖は天高く 戦い続けるダークヒーロー 唸れ 星光のスターライト――!!!!」♪
クロ「クロシュちゃん、またね〜!!」
クローディア「負けるんじゃないわよ……!」
――大魔女帝国編 完
600 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:02:43.52 ID:M1pFm/kE0
クリアボーナス
↓1コンマ
01-60 運命賽+不死鳥の羽根
61-90 ↑+運命賽
91-00 ↑+会心賽(判定時に会心と書き込むと、コンマに関わらず最上の結果となる。一度使うとなくなる)
601 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 18:03:47.87 ID:1rweToaOO
いでよ会心賽!
602 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:33:28.09 ID:M1pFm/kE0
―空
風船気球クロシュ「」フヨフヨ
不死鳥の羽根「」ポン!
大魔女帝国滞在許可証(無期限)「」ポン!
イリス「不死鳥の羽根に、大魔女帝国の期限なし滞在許可証……!」
エバンス「普通に生きていたら絶対に手に入らないぞ、どっちも……!」
妖精「不死鳥の羽根か……。これを持ってれば、もし死ぬような事態になっても一度だけ蘇生できるんだよね」
ローガン「ふむ……自動的に反魂丹を飲まされるようなものだろうか?」
妖精「いや。反魂丹は死体の状態によって蘇生できない場合もあるけど、不死鳥の羽根は違う。これは、所持者が消し炭になろうとも問答無用で発動して、所持者の体を再生して復活させるんだ」
ミスティ「え、本当に……? めちゃくちゃじゃない……」
妖精「だからイスファハーンではものすごい値段で取引されてたんだよ」
エバンス「待てよ……てことは、大魔女はこれを売りさばけば外貨を稼ぎ放題なんじゃねえのか!?」
妖精「いや……残念だけど、そう簡単な話でもない。死者を蘇生させるほどの強力な力を宿した羽根は100年くらいに一枚しか生えないらしいんだ」
エバンス「そ、そうなのか……」
イリス「てことは……100年に一枚のすごい羽根を私たちにくれたんだ……!」
妖精「ふふ、そういうこと。これに頼るような事態は避けたいけどね」
☆不死鳥の羽根をもらいました
☆大魔女帝国滞在許可証をもらいました
☆運命賽*2を手に入れました
*
603 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:35:47.09 ID:M1pFm/kE0
―幕間
西セイントレアキャニオン
ヒュオオオ…
タンブルウィード「」コロコロ…
馬車「」ガタンゴトン…
聖女「……」
魔族国の子供たちが描いた絵「」ペラッ
聖女「……」グッ
御者「お嬢さん、ロイエ教の神官さんなんだよな?」
聖女「あ、はい。そうです」
御者「……ここ最近、芸術都市じゃ変な新興宗教が流行ってるって噂だ。身辺には気を付けなよ」
聖女「新興宗教……?」
御者「ああ。なんでも、デロデロ教とかいうらしいが……」
聖女「デロデロ教……」
――魔族国スライム「〜〜♪」モニョモニョ
――スライムクロシュ「〜〜♪」モニョニョ
聖女「……ふふ」クスッ
御者「いやいや、名前はちょっと面白いかもしれないが実態はかなり過激な宗教って話なんだよ。なんでも、世界の全てをデロデロに溶かして一つにしちまおうとか何とか……」
聖女「それは……随分と変わった教義なのですね」
御者「だろ? 大きな事件こそまだ起こしてないらしいが、既に信者の数は相当なものになってて気味が悪いんだそうだ」
聖女「そうなのですか……?」
御者「ああ。あんたも異教徒だからって逆恨みされちまうかもしれんぞ」
聖女「うーん……問題を起こしていない方々を過度に警戒するのも少し失礼な気がしますけれど……心に留めておきますね」
聖女(それにしても……ふふ、デロデロ教って面白い名前……)
聖女(……クロシュさんは元気にしているでしょうか? お友達、見つかっていたら良いな……)
馬車「」ガタンゴトン…
◆
604 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:38:31.16 ID:M1pFm/kE0
―大陸西部上空への空路 1日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武:竜珠の杖 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖[改] 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:氷竜革のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:鎖帷子 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:魔銀の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:硬質革鎧 飾:
◯所持アイテム
[道具] [装備品] [大事なもの]
運命賽*4 蜘蛛絹の下着 魔族国永久旅券
会心賽*0 ザリガニのお守り フメイの服の切れ端
反魂丹*2 大きな巻き貝 精霊の印
鉄鍋+携帯調理器具 大きな軽石 精霊樹の実のジャム
「星の魔力」上中 闇の欠片 精霊樹の鉢植え
お宿の焼き菓子 フリルワンピ水着 フメイとアリシラの人形
お宿の妖精の織物 魔法学園のスク水 メルルの帽子
魔導飯盒 炎鉱石 溶岩石のアミュレット
妨害魔力波発生装置 ガラスのザリガニ 暗黒優待券
属性大全 踊り子の双剣 冒険者証(ランク1)
魔王図鑑 サボテンドラゴンの花 大魔女帝国渡航権
氷精の魔導書 精霊のローブ かたたたきけん
ブラッドワイン*3 大魔女帝国滞在許可証
マッスルワイン*1
吸血鬼殺ワイン*1
綺麗な砂
魔術書「正負の属性」
吸血鬼の日焼け止め
日蝕の傘(破損)
雷スライムの欠片
大魔女サイン*1
不死鳥の羽根
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[1/5]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
◯経験値
・風に[11/12](クロシュ)次回☆
・剣技[1/6](クロシュ)
・魔法[1/6](クロシュ)
・魔法[6/8](イリス)
・魔法[6/8](ミスティ)
・剣技[1/16](エバンス)
・魔法[5/6](エバンス)
・剣技[1/16](ローガン)
・魔法[5/6](ローガン)
……………………………………………………………………………………
605 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:39:22.36 ID:M1pFm/kE0
―空
風船気球クロシュ「〜〜」フヨフヨ モニョモニョ
イリス「それにしても……」
遥か遠い眼下に広がる砂漠「」ヒュオオオオ――…
イリス「高い!! ものすごく!!!」
ミスティ「ええ……。クロシュを信頼していないわけではないけれど……ちょっと怖いわね……」
分体クロシュ「……だいじょうぶ……! 絶対、おちない……!」モニョッ
イリス「あはは、分体を出すのも上手になったねえ」
妖精「でも体力には限りがあるんだから、無闇な消耗はできる限り避けてね」
分体クロシュ「んゅ……わかった……」デロデロ…
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-35 遭遇
36-50 食料発見(コンマ)
51-65 場所発見(コンマ)
65-80 良いこと(自由安価)
81-95 旅は道連れ
96-00 旅は道連れ(稀)
606 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 18:40:02.63 ID:qLk4cCXi0
あ
607 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 18:40:21.39 ID:RwFXg/uhO
あ
608 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 18:46:29.35 ID:M1pFm/kE0
場所と食べ物を見つけたようです
↓1コンマ 見つけた場所
01-30 風船スライムの群れ
31-60 乗れる雲
61-90 小さな空中庭園
91-00 古代の方舟
↓2コンマ 見つけた食料
01-10 雨の雫
11-20 空藻
20-30 食べられる野草
31-40 フワフワクラゲ
41-50 ソラタニシ
51-60 トビウオ
61-70 ソラザリガニ
71-80 精霊のわたあめ
81-90 スカイマグロ
91-00 ブルージェットガニ
609 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 18:47:26.90 ID:CnSQLYka0
方舟とか空中庭園とかロマンあるなあ、行きたい
610 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 18:47:43.58 ID:WoLEWFJp0
ん
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 19:10:04.52 ID:/60dMvZ1o
タニシ空にもいるのか
612 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 20:27:35.21 ID:M1pFm/kE0
風船気球クロシュ「」フヨフヨ
エバンス「……ん? 何だありゃ?」
遠くに見える小さな空中庭園「」
妖精「あれは……なんだろう。こんな上空まで来たことないからわからない……」
イリス「せっかくだから近づいてみようよ! 足場になりそうならクロシュちゃんも休憩できるだろうし」
風船気球クロシュ「〜〜」モニョモニョ
◇
―小さな空中庭園
割れた噴水「」シャワシャワ
生い茂る草花「」ピョコン
大きな木「」サワサワ
イリス「すごい……少し割れてるけど、生きてるよこの噴水……!」
ミスティ「草木も茂ってるわね……。まさか空の上にこんな場所があったなんて……」
エバンス「これは一体どういう技術で浮いてるんだ……?」
妖精「……これは、多分……浮遊性を持つ物質を使ってるんだと思う。でもいつの時代の、どこの技術だろう……」
ローガン「クロシュくん、調子はどうか?」
クロシュ「全然、だいじょうぶ……! まだまだ飛べる……!」
妖精「んー……でも今日はここまでにしとこう。初めての長距離飛行なんだし、せっかく丁度良い休憩ポイントが見つかったんだからさ」
クロシュ「ん……!」
☆小さな空中庭園でゆっくり休み、元気になりました
*
613 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 20:28:01.18 ID:M1pFm/kE0
―夕方
小さな空中庭園
スライムクロシュ「〜〜!」ピョンピョン
エバンス「ん? どうしたんだクロシュちゃ――」
トビウオの群れ「」パタパタパタパタ!!
イリス「うわわわ!? あれってまさか――」
妖精「トビウオだ! 高層の空に棲む空魚類の!」
ローガン「空魚類……実在したのか……!!」
ミスティ「こっちに来るわ!」
トビウオの群れ「」パタパタパタパタ!!
ローガン「ぬう、伏せろ!」バッ
イリス「わわ!」バッ
トビウオの群れ「」パタパタパタパタ!!
パタパタパタパタ!!
ローガン「……通り過ぎたか……?」
妖精「通り過ぎてったみたいだね」
数匹のトビウオ「」ビチビチ
ミスティ「何匹かが木や茂みに衝突してのたうってるわ……」
エバンス「魚なら……食えるのか?」
妖精「毒があるって話は聞いたことないし、多分食べられると思う」
エバンス「じゃあ食ってみようぜ!」
スライムクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
◇
焚き火「」パチパチ
焼きトビウオ「」コンガリ
妖精「へえ、けっこう良い感じ……」
イリス「すっごく良い香り……!」
ミスティ「美味しそうね……」
ローガン「空魚類……味はどうだろうか」
エバンス「よし、じゃあ早速食うぞ!」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
☆トビウオを食べて元気になりました
◇
614 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 20:28:53.18 ID:M1pFm/kE0
―夜
小さな空中庭園
焚き火「」パチパチ
妖精「不思議……こんなに高い空なのに、風も穏やか。どんな技術なんだろ……」
ミスティ「妖精でも知らない文明があるのね」
妖精「そりゃそうだよ。私なんてこの世界全体で見ればちょっと長生きなだけのただの妖精だもの」
イリス「妖精さんが知らないってことは、緑の国が建国されるよりも前の文明なのかな? 本当にものすごく昔だね」
クロシュ「えと……どれくらい、昔……?」
妖精「うーん、風化具合から判断しようにも、この建材も見たことがない物質だ……。多分、1万年以上は前じゃないかなあ」
イリス「1万年……!?」
クロシュ「わあ……」
ミスティ「想像がつかないわ……」
空の旅初日の夜です。小さな空中庭園で野営します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
615 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 20:29:16.45 ID:dRScR5GP0
ローガン、かたたたきけんを使う
肩叩きをするクロシュに息子もこんな風に肩叩きをしてくれたという思い出を語る
616 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 20:30:33.21 ID:RwFXg/uhO
イリス、飛行魔法の練習
617 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 20:38:51.68 ID:6BQPxPSpO
可能ならちょっとだけ空中庭園探検したい
618 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 21:03:59.65 ID:M1pFm/kE0
―テント内
ストレッチしているローガン「……」グッグッ
クロシュ「……肩、こってるの?」ヒョコ
ローガン「む……いや」
クロシュ「……でも……こってそう……」
ローガン「……まあ、少し。だが君に叩いてもらうほどではない。クロシュくんこそ、今日一日空を飛んで疲れているのではないか?」
クロシュ「んーん……まだまだ、飛べた……。クロさんのお陰で……風船スライムさんの感覚……わかったから……」
ローガン「そうなのか……」
クロシュ「肩、こってるなら……かたたたきけん、使える……!」
ローガン「ぬう……まあ、クロシュくんが疲れていないのなら……」
クロシュ「!」モニョ!
↓1コンマ クロシュの肩叩き(前回の経験により+20)
00-90 とても上手
91-00 ??
619 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 21:05:48.50 ID:/20aVOvDO
はい
620 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 21:06:06.01 ID:WoLEWFJp0
ど
621 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 21:37:13.70 ID:M1pFm/kE0
トントントントン
クロシュ「〜〜♪」モニョモニョ
ローガン「うむ……すっかり上手になったな」
クロシュ「んへへ……」
ローガン「私の息子も……初めはクロシュくんよりも肩叩きが下手だったのだが、いつの間にか上手になっていてな……」
クロシュ「ローガンさんの……子供……?」
ローガン「うむ……。少し懐かしい気持ちになってしまった……」
クロシュ「子供……。えっと……子供がいるのって……どんな、感じなの……?」
ローガン「どんな感じか……難しい問いだな。守るべき、庇護すべき者で……私の人生の集大成でもあり……」
ローガン「…………」
ローガン(……自分で言っていて……苦しくなってきたな……。つまり私は、守るべき、庇護すべき、人生の集大成を……何もできずにみすみす殺されてしまった、無様な人間というわけだ)
クロシュ「?」
ローガン「フッ……あとは、忘れた……」
クロシュ「えと……。まもるべきもの……。妖精さんみたいな……?」
ローガン「ううむ……妖精くんにそれを言うと怒ると思うぞ。私が守る側だ、と」
☆クロシュの鋼属性適性がさらに上がりました
◆
622 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 21:37:54.77 ID:M1pFm/kE0
―夜
小さな空中庭園
イリス「……」ムムム
風「」ヒュルヒュル
妖精「何してるの?」パタパタ
イリス「あ、妖精さん。えっと……えへへ、飛行魔法をね……」
妖精「飛行魔法……風属性で?」
イリス「そう。理論上は可能なはず……」
妖精「そりゃ理論上は可能だろうけど、魔導書もなしに習得するのは無理じゃない? ましてイリスは風属性の本職ってわけでもないんだし……」
イリス「でも……クロシュちゃん一人に負担を押し付けるのは主義に反するんだよ! 私はこのパーティで唯一飛行魔法を習得できるポテンシャルがある……なら私だけでもクロシュちゃんを手伝わないと……!」
妖精「私とイリスで吹かせてる追い風もかなりクロシュの飛行を支援できてると思うけど……」
イリス「さらにその上を行きたいの!」
妖精「ま、まあやる気があるなら良いと思う。ただ、風属性の飛行魔法なら人間用の魔導書もあるだろうからここで無理に独学しなくても……」
イリス「魔導書なら……実はあるんだよね」スッ
魔導書「風属性応用上級」ポン
妖精「あったんだ」
イリス「でもかなり上級者向けの内容だから、けっこう難しくて……」
妖精「ふむふむ……まあせっかくだし私も見てあげる。人間用の魔法は専門外だけど、風の流れに関することとかならもしかしたらアドバイスできるかもしれないし」
イリス「お願いします!」
↓1コンマ
01-60 難しかった 飛行経験+1 [1/8]
61-90 理解が進んだ 飛行経験+2 [2/8]
91-00 天才イリス 飛行経験+8 [8/8]
623 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 21:41:00.01 ID:/60dMvZ1o
ふんふむ
624 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 22:11:16.47 ID:M1pFm/kE0
イリス「むむむ……」
風「」ヒュルヒュル
イリス「この風に乗って……とうっ!」ピョンッ!
ストッ…
妖精「……普通に着地したね」
イリス「む、難しい……!」
妖精「そもそも人間の形って風に乗るのに適してないんだよね……。風船スライムみたいになれない?」
イリス「なれるわけないでしょ!」
☆イリスが飛行魔法の練習を初めました[1/12]
◇
625 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 22:11:44.07 ID:M1pFm/kE0
―夜
小さな空中庭園
クロシュ「……」トコトコ
エバンス「ん? こんな時間にどこに行くんだ?」
クロシュ「ちょっと……探検に……」
ミスティ「探検……落ちたら危ないわよ……と言おうと思ったけど、むしろクロシュが一番危なくないのよね……」
エバンス「まあ……落ちても簡単に戻ってこれるだろうからな」
ミスティ「でもこの空中庭園が完全に安全な場所とは限らないし、私も付いていくわ」スクッ
クロシュ「わあ……!」
エバンス「俺も行くぜ。肉壁もいた方が良いだろ?」
クロシュ「わあ……!」
ミスティ「壁役ならもうクロシュの方が優秀じゃない?」
エバンス「ぐっ、それを言わないでくれ!」
ミスティ「まあ……そもそもエバンスって壁になるタイプの戦士でもないしね」
エバンス「それはそうなんだけどよ……。ちょっと情けないぜ」
クロシュ「?」
*
満点の星空「」キラキラ
ミスティ「……星も綺麗に見えるわね。空が近いから……?」
エバンス「砂漠の空はさらに綺麗らしいぜ。妖精が言ってた」
クロシュ「うん……きれい……」
割れた噴水「」シャワシャワ
エバンス「探検とは言って出てきてみたものの……あんまり広くないから、すぐに見て回れちまうな」
ミスティ「そうね……。休憩所としては最適だけれど」
クロシュ「……!」
↓1コンマ 何か見つけたよ
01-05 エルダーリッチ
06-50 小さなゴーレム(停止)
51-95 小さなゴーレム
96-00 伝説スライムの涙
626 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 22:13:36.69 ID:RwFXg/uhO
あ
627 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 22:14:43.25 ID:0RaOFLRjO
あ
628 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 22:47:56.63 ID:M1pFm/kE0
草木に覆われた物体「」
クロシュ「……」トコトコ
草木に覆われた物体「」
エバンス「……ん? これは……中に何かあるな」
ミスティ「よく見つけたわね。でもこれ……何かしら?」
草木に覆われた物体「」
クロシュ「……」ツンツン
草木に覆われた物体「」ピコン! ギギギ…
クロシュ「!」
ミスティ「えっ!?」
エバンス「何だ!?」
草木に覆われた物体「……」ギギギ…トコトコ…
ミスティ「ゴーレムだわ!」
エバンス「ゴーレムなのか!?」
草木に覆われたゴーレム「……」トコトコ…
噴水「」シャワシャワ
草木に覆われたゴーレム「……」ギギ…
ミスティ「噴水の前で止まったわ……」
クロシュ「えと……どうしたの……?」
草木に覆われたゴーレム「……ジョウロユニットノ破損ヲ確認……。オ仕事、遂行不能……」ギギギ
クロシュ「じょうろが、ほしいの……?」
モニョモニョ…ポン!
分体ジョウロクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
草木に覆われたゴーレム「友好的ナスライム類カラジョウロノ貸与……。オ仕事、遂行……」ググッ
◇
分体ジョウロクロシュ「」シャワシャワ
庭園の花壇「」シャワシャワ
草木に覆われたゴーレム「スライムジョウロ、動作良好……」
クロシュ「んへへ……」
ミスティ「庭園管理用のゴーレム……なのかしら?」
*
草木に覆われたゴーレム「スライムジョウロノ貸与、感謝シマス」スッ
分体ジョウロクロシュ「〜〜」モニョニョ
デロデロ
クロシュ「うん……。どういたしまして……」
ミスティ「あなたは……ここの管理をしているのかしら?」
草木に覆われたゴーレム「……記憶回路ニ障害ヲ確認……。所属及ビ役割ヲ確認デキマセン」
エバンス「わからないのか……。これからもずっとここで水やりを続けるのか?」
草木に覆われたゴーレム「肯定」
クロシュ「……」
◆
629 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 22:52:56.43 ID:M1pFm/kE0
―翌朝
小さな空中庭園
ローガン「ふむ、ジョウロか。これを差し上げよう」スッ
鋼のジョウロ「」ポン!
草木に覆われたゴーレム「鋼製ジョウロノ贈与ヲ確認……オ仕事、遂行可能……。感謝」トコトコ
ローガン「フッ、気に入ってくれたようだ。だがやはり本物質の創造は疲れるな……」
イリス「お疲れ様です! それにしても、あのゴーレム……」
ミスティ「ちょっと、似てるわよね。王国の……自立型魔導機械に」
妖精「……」
イリス「妖精さんは、どう思う……?」
妖精「……わからない。似た気配は感じるんだけど……似ても似つかない気もするっていうか……」
クロシュ「……」
どうしよう
↓1〜 先取2票
1.そっとしておく
2.ゴーレムを連れて行く
3.ゴーレムを食べる
0.自由安価(票数は内容ごと)
630 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 22:55:04.82 ID:PWFq6VGno
3
631 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 22:55:21.63 ID:WoLEWFJp0
0一時的にゴーレムを取り込んで記憶を読んでみる
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/11/09(土) 22:59:51.74 ID:/20aVOvDO
>>631
633 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2024/11/09(土) 23:27:19.70 ID:M1pFm/kE0
クロシュ「……あの……ゴーレムさん……」
草木に覆われたゴーレム「?」
クロシュ「……食べても、いい……? ゴーレムさんを……」
草木に覆われたゴーレム「肯定」
クロシュ「……ほんとに、いいの……? わたしの……一部に、なっちゃうけど……」
草木に覆われたゴーレム「万物流転デス」
クロシュ「ここの、お世話も……できなく、なっちゃう……」
草木に覆われたゴーレム「ワタシガ機能停止シテイル間モ、植物ハ永ラエ続ケテイマシタ」
クロシュ「……ほんとに……いい……?」
草木に覆われたゴーレム「肯定。昨日、スライムジョウロノ貸与、マコトニ感謝シマス」
クロシュ「……わかった。それじゃあ……食べるね……」
デロデロ…モニョモニョ…
スライムクロシュ「」モニョモニョ…モグモグ…
食べられるゴーレム「――」
☆謎のゴーレムを食べました
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