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安価とコンマで異世界転生!その11
- 893 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/03/31(月) 01:09:15.95 ID:qV3V8DVX0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 894 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/03/31(月) 18:32:08.85 ID:qV3V8DVX0
- 怪盗の【筋力】124【MP】148【素早さ】363
作業員C「あんたらこそ、随分な大所帯だな」
やる気「ちょっと訳ありっす」
ぶりっ子「別に、悪いことなんてしませんから安心して下さい」
そう軽く話しているのを聞き、
男は復旧工事を急かされた件について、
もしや、と思うところもあった
男「工事が早められた理由について、なにか聞かされてはいないんですか?」
作業員D「>>下1」
- 895 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/03/31(月) 19:29:07.64 ID:XotRTu0to
- 将軍が視察に来るからとりあえずでも開けとけってよ
- 896 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/03/31(月) 20:09:34.38 ID:qV3V8DVX0
- 作業員D「将軍が視察に来るからとりあえずでも開けとけってよ」
怪盗「へぇー、向こうの街にでも用事があるんですかね」
作業員A「さぁな。最悪なことに、お前さんたちが来たほうの街に軍を派遣した挙げ句……その将軍サマは負傷しちまったらしい」
狙撃少女「あぁ、結局視察もできないってことですね」
作業員B「視察っつってもな。この先にあるような街なんて田舎もいいとこ……わざわざ見るもんもないと思うんだがなぁ」
狙撃少女がレベルアップしました
>>下1・2コンマ……狙撃少女の成長
〜狙撃少女の成長テーブル〜
01〜20で筋力+5
21〜40でHP+2
41〜60でMP+5
61〜80で素早さ+2
81〜90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
- 897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/01(火) 01:09:06.80 ID:U2oziARN0
- 요보세요
- 898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/01(火) 07:32:27.59 ID:cNvEvyLUO
- あ
- 899 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/01(火) 19:30:46.55 ID:+0VaG7dQ0
- 狙撃少女の【MP】153【素早さ】??+16
不思議そうにしている作業員たちを尻目に、一行は街道を再び下り始めるのだった
少年「大所帯になっちまったぶん、動きも遅くなるな」
炎魔「大丈夫です!あなたのことはちゃんと守りますから!」
中華「それに、これだけ人がいれば……逆に、君は目立たないだろうね」
- 900 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/02(水) 01:48:10.79 ID:ThYQPbEi0
- 先日の夜に見た戦火から、
やや恐れがある歩みで峠を下っていく
だが、あまりにも街道の様子が長閑なので、
段々教徒たちの肩の力も抜けていった
氷魔「……ここから先……これだけの人間を泊められるような村はありません……」
やる気「もし夜までに着けなければ、野宿っすね」
ぶりっ子「まぁ、間に合うんじゃないですかぁ?」
- 901 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/02(水) 01:54:52.58 ID:ThYQPbEi0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 902 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/02(水) 19:49:51.82 ID:ThYQPbEi0
- それから長い時間をひたすら歩いた
陽が暮れる頃になって、
ようやくあの教会がある森へと辿り着いたのだ
男「あと少しだ!こんなに歩かせて申し訳ないが、もうちょっとの辛抱だ!」
と、男は教徒たちに呼び掛ける
足場が少し悪くなる森の中を、
整列した教徒たちは慎重に歩いていく
狙撃少女がレベルアップしました
>>下1コンマ……狙撃少女の成長
〜狙撃少女の成長テーブル〜
01〜20で筋力+5
21〜40でHP+2
41〜60でMP+5
61〜80で素早さ+2
81〜90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
- 903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/02(水) 21:29:24.15 ID:gj1aHyUO0
- あ
- 904 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/03(木) 03:30:42.01 ID:HNLs7fSb0
- 狙撃少女の【筋力】133
怪盗「やっとですねぇ……」
夜鳥の鳴き声が響く森の中、
ただそこにあるボロボロの教会は少し不気味だ
狙撃少女「では、入りましょうか」
少年「そうだな……」
ぞろぞろと教会の中に侵入していく
幸運か、はたまた必然なのか、
誰にもその雷が落ちることはなかった
- 905 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/03(木) 03:35:41.29 ID:HNLs7fSb0
- 気弱少女「あっ……!」
彼女は相も変わらず祈りを捧げていたが、
扉を開けば流石に気付く
男「不安にさせちまったな」
中華「大所帯で失礼するよ〜」
少年「……本当に、ここにいたのか……」
- 906 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/03(木) 03:39:17.25 ID:HNLs7fSb0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 907 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/03(木) 19:39:46.64 ID:HNLs7fSb0
- 少年は気弱少女の姿を見て驚愕している
氷魔「……話したいことがあれば……話すべきでしょう……」
少年「あ、あぁ……そうだな」
やる気(ようやく子供らしい雰囲気を見せたっすね)
彼は気弱少女に歩みより、
軽くジェスチャーをして挨拶する
少年「久しぶり。無事だったか?」
気弱少女「>>下1」
- 908 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2025/04/03(木) 21:04:37.40 ID:8Jg8qYza0
- あなたこそ無事で本当に良かったです……
私はこの教会のおかげで無事でしたけど『執行者』として人を……
- 909 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/04(金) 02:06:47.56 ID:BPNZOJLm0
- 気弱少女「あなたこそ無事で本当に良かったです……」
彼女はささやかに、しかし華やかに微笑んだ
少年「……ま、運がよかったんだな」
気弱少女「私はこの教会のおかげで無事でしたけど『執行者』として人を……」
少年「……あぁ、知ってるさ。男と一緒に行動してたからな」
- 910 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/04(金) 02:09:58.21 ID:BPNZOJLm0
- 男「その節は、本当にすまなかった……」
少年「……まぁ、状況が状況だしな……」
気弱少女「しかし、私は……」
これまで祈りを捧げていた彼女だったが、
ここ一日と少しはひたすらに懺悔だけをしていた
男「……君にやらせたのは俺だ。……つまり、俺が悪いのであって、だからこそこんなことを言うのは憚られるんだが……」
少年「あぁ、そうだな……」
男「今、ここにいる人たちを見てくれ」
- 911 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/04(金) 03:14:19.90 ID:BPNZOJLm0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 912 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/04(金) 19:42:28.45 ID:BPNZOJLm0
- 男は、ずらりと並んだ教徒たちを指す
おどおどした様子で、気弱少女はそれを眺めた
気弱少女「あの方々は……」
男「執行によって、救われた人々だ。彼らだけじゃない。あの街にいた人も、もしかしたらそうかもしれない」
少年「お前が救ったんだ」
男「もちろん、誰かを助けるためなら殺人も正当化される……なんて言うつもりはない」
気弱少女「………………」
男「でも、君に助けられた人たちも沢山いるんだ。そのことを、どうか知っておいて欲しい」
- 913 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/05(土) 02:29:05.78 ID:jseKsvNp0
- そう語りかけても、気弱少女はやはり、
そのまま黙ったままだった
ぶりっ子「……彼女の心の問題ですからねぇ」
男「そうだな……信徒のみんな、彼女は形式上は確かに執行者だ。だが……あくまで一人の少女として接してあげてほしい」
湿っぽい雰囲気のまま、
教徒たちのほとんどは静かに頷く
- 914 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/05(土) 04:57:00.18 ID:jseKsvNp0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 915 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/05(土) 18:39:55.92 ID:jseKsvNp0
- それから、集まった一行は慌ただしく散っていった
なにもしない者もいたが、
このボロボロの教会を清掃したり、
中華と一緒に夕食の準備を始める者などがいた
気弱少女「……どうして、あの時あなたは私の心に……」
男「まぁ、色々あったんだ。神に祈りを捧げたら君が現れた」
気弱少女「そう、ですか……」
男「ところで……あれだけ熱心に祈っているんだ。ここの神にも繋がったことがあるんじゃないか?」
- 916 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/05(土) 22:07:57.07 ID:jseKsvNp0
- 気弱少女「繋がる……?」
男「あぁ……えっと……神様の姿がうっすら浮かんだり、向こうから語りかけられたり……そういう状態だよ」
執行者として神に指名されるほどならば、
祈りの中でその姿を見たり、
直接会話したことがあるのではないかと男は考えた
気弱少女「あった……と思います」
男「やっぱり。神様ってどんな感じだった?」
気弱少女「そうですね……>>下1」
- 917 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/05(土) 22:46:47.56 ID:6ia1Ywoh0
- 真っ白な毛並みの巨大な狼の姿をしてました
- 918 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/06(日) 03:10:58.60 ID:HpK45qxo0
- 気弱少女「真っ白な毛並みの巨大な狼の姿をしてました」
男「おぉ……そんな神様がいるんだ」
気弱少女「その、失礼かもしれないんですけれど……怖くて。初めて見たときには震えてしまいました」
彼女は元々怯えやすい性質なのだから、
それも無理のないことである
男「実際は、優しかったのかな」
- 919 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/06(日) 03:20:49.45 ID:HpK45qxo0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 920 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/06(日) 19:41:54.04 ID:v5sJ0jV6O
- 気弱少女「どうなんでしょうか……私と神様の空間と、『外』を隔てていたものは降り注ぐ雷でした」
男「へぇ」
気弱少女「それが、怖くて……でも、それが私を守ってくれていたような気もするんです」
彼女は静かに、
しかしそれでいてはっきりとそう伝えた
- 921 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/07(月) 04:44:12.70 ID:Of+BH6Nb0
- 男「すごい神様だな……」
気弱少女「……はい」
男「幸運なことに、俺は今まで温厚な神様とばかり接してきたんだ」
気弱少女「そうなんですか?」
男はこれまでのことを回想する
これまで彼が出会ってきた神々は、
みな寛大で攻撃性は薄かった
だが、今彼の持つクロスから繋がる神は、
その権能を容赦なく自分のために______攻撃にせよ、信徒を守るためにせよ、行使する神なのだ
- 922 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/07(月) 04:45:01.91 ID:Of+BH6Nb0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 923 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/07(月) 19:38:11.99 ID:Of+BH6Nb0
- 男「無礼のないようにしないとな」
男は、そう言って深く息を吸い込んだ
気弱少女「……そうですね。あなたが裁かれたら……私も悲しいですから」
まだ夕食までには時間がある
>>下1……なにをする?
1.中華を手伝う
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.少年と話す
9.気弱少女と話す
10.神に祈る
11.自由安価
- 924 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/07(月) 20:09:17.91 ID:GIZ1NrfO0
- 3
- 925 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/07(月) 22:54:28.14 ID:Of+BH6Nb0
- やる気「ふんっ!ぬぅぁっ!」
どこからか響く声の出所を探し、
男は教会の裏手に来ていた
男「なに、してるんだ……?」
やる気「見て下さいよこれ!植物ってやっぱ生命力凄いっすよ!」
教会の外壁には無数の亀裂や穴が開いていた
周囲が森であるため、そこから蔓や枝などが教会の中へと大量に入り込んでしまっている
- 926 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/07(月) 22:56:37.51 ID:Of+BH6Nb0
- 男「なるほど、剥がしていたのか」
やる気「この教会は使えそうっすからね、みんなで綺麗にすることにしたんすよ」
男「それで、力のあるやる気が植物を引き剥がしていたということか。よし、俺も手伝うぞ!」
やる気「助かるっす!」
もはや森と一体化しているのではないかというほど、
教会の一部は緑に侵されていた
- 927 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/08(火) 01:37:40.45 ID:UMWtfYMa0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 928 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/08(火) 19:31:57.20 ID:UMWtfYMa0
- 二人は肉体労働に汗を流しながら、言葉を交わした
男「ずっと、やる気には助けられてきたな。昨日も危ないところだったし」
やる気「俺っちは体張るからそう思いやすいだけっすよ、みんなも色んな面で助け合ってるっす」
男「だが、一番体張れるのはやる気だからな……恩返しの一つでもしたいところだ」
やる気「照れるっすね」
男「どうだ、なにか欲しいものや、やってみたいことはないのか?」
やる気「>>下1」
- 929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/08(火) 21:09:25.78 ID:r7UUYtQK0
- 新しく新技を会得したいっす!
- 930 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/09(水) 01:40:54.28 ID:djd4x6XP0
- やる気「新しく新技を会得したいっす!」
男「相変わらずストイックだなぁ……」
と、感嘆のため息を漏らす
やる気「こう、命懸けの戦いばっかりしてると……興味も自然と、そっちに寄っていくんすよ」
男「うん?」
やる気「美味いもんは美味いし、寝るのは気持ちいいっす。でも、本当の趣味にできるものがだんだんと戦いの中に見いだされてるんすよ」
- 931 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/09(水) 02:24:17.23 ID:djd4x6XP0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 932 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/09(水) 19:57:03.23 ID:gghnFuykO
- 男「……それはそれで、なんか申し訳なくなるな」
やる気「うーん、でも適材適所だと思うっすよ?」
男「まぁ、実家がアレだしね……」
男に出会う前からも、
日々鍛練していたことは想像に難くない
それが彼の生き様ならば、
それを汲んでやるのが一番ではないかと、
男もまた考えるようになった
- 933 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/09(水) 22:37:59.25 ID:djd4x6XP0
- やる気「結構感謝してはいるっすよ、なんだかんだ……」
男「そうか……じゃ、やる気の親父さんがびっくりするような技を考えなきゃな」
やる気「そっすね!それが親孝行っす!」
そう意気込みを見せた彼だが、
一つ大きく腹の虫が鳴いた
男「おっと」
やる気「……さっきから、うまそうな匂いがするんすよね」
- 934 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/09(水) 22:55:11.86 ID:djd4x6XP0
- 男「こりゃ夕食の匂いだな、行こうか」
やる気「そっすね!」
二人が匂いのする方へと向かうと、
近くの森で中華たちが料理を作っていた
朝のように巨大な鍋で料理をするため、
心得のある信者たちに手伝ってもらっているようだ
男「おっ、やっぱり外で作ってる」
中華「本当は中で作りたいんだけど、埃っぽすぎるんだよね……清掃が終われば、向こうで作るんだけど」
- 935 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/09(水) 23:19:05.03 ID:djd4x6XP0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 936 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/10(木) 19:47:24.43 ID:Q/LEsi+40
- やる気「昼に引き続きスープっすか?」
中華「みんなに調理器具の準備をしてもらってる間、気弱少女ちゃんに夕飯のリクエストをお願いしたんだ」
男「そりゃいいね、あの子にはいいもんを食わせてやりたいし」
やる気「そんで、結局夕飯はなんになったんすか?」
中華「>>下1だよ」
- 937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/10(木) 20:39:44.56 ID:IHgfWkLL0
- 海鮮鍋
- 938 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/11(金) 00:38:09.30 ID:aqWOrRPL0
- 中華「海鮮鍋だよ」
やる気「おぉ!いいっすね!」
男「好物なのか?ちょっと意外かも」
野菜ばかり食べていそうだという、
勝手なイメージを男は持っていた
中華「いや、食べたことはないって」
男「え?」
中華「ここ……つまり帝国領ではあまり海鮮料理が発達してないんだ」
- 939 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/11(金) 00:40:48.08 ID:aqWOrRPL0
- やる気「海がないんすか?」
中華「そうだね。近年の領土拡大でついに獲得したそうだけど……文化として、海鮮を食べることがないらしい」
男「確かに、輸送コストも難易度もばかにならないしな」
中華「帝国の人って、あんまりご飯に拘らない傾向にあるらしくて……わざわざ魚を取り寄せることもなかったそうだよ」
一行が本格的に食事を取ったのは、
異人たちの街であるため、
そのことには中華以外気付いてはいなかった
- 940 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/11(金) 00:48:50.33 ID:aqWOrRPL0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 941 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/11(金) 18:22:16.77 ID:ESJ5NiSDO
- 一行が話しているうちに中華たちの準備も終わり、
数多の信者たちが集まった
もちろん、ギルドの面々や少年少女もいる
ぶりっ子「美味しそうな匂いがしますねぇ」
氷魔「……確かに……よく香ります……」
怪盗「これは海鮮ですね、きっと」
教会の近くにぞろぞろと集い、
今か今かと夕食の開始を待ちわびている
- 942 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/12(土) 18:16:40.64 ID:g4Mej/Iy0
- すみません寝落ちしました
しばらくすると夕食の開始が告げられ、
やはり昼のようにそれぞれの器に、
どんどんと料理が盛られていく
狙撃少女「エビチャーハンですか、いいですね」
気弱少女「これが……海鮮……!」
少年「俺もあまり食べたことないな、うまそうだ」
- 943 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/12(土) 21:08:16.79 ID:g4Mej/Iy0
- やはり中華料理であり、
まず出てきたのはエビチャーハンだった
炎魔「美味ーいっ!」
彼女が一口それをすくって食べると、
感情の盛り上がりに応じて炎が炸裂し、
周囲が爆発的に明るくなった
男「みんな!これは火傷したり物を燃やさない神聖なほうの炎だから安心してくれ!」
- 944 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/13(日) 02:02:53.36 ID:ttOXew320
- 男はどよめく教徒たちにすかさず説明をする
中華「どうだい、海鮮のお味は」
気弱少女「……っ、お、美味しいです……!」
スプーンで一口それをすくい、飲み込む
エビを食べた訳ではないが、
豊かな香りが鼻を抜けていく
- 945 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/13(日) 02:24:07.83 ID:ttOXew320
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 946 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/13(日) 19:51:25.93 ID:ttOXew320
- 中華「そうか!それはよかった……」
中華はほっと胸を撫で下ろした
食材に対するファーストインプレッションは、
一生に渡ってその人の味覚に影響するからだ
氷魔「……本当に美味しいですね……」
中華「海鮮は得意なほうだからね、あの街で買っておいてよかったよ」
やる気「間が良かったんすね」
中華「他の街で買えなかったから、あそこで買うしかなかったんだ」
- 947 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/13(日) 20:45:35.24 ID:ttOXew320
- ぶりっ子「お魚はヘルシーなので、沢山食べちゃいます!」
怪盗「でも、ご飯は炭水化物ですけど……」
ぶりっ子「うるさいですね!食べると言ったら食べるんですよぉ!」
ぶりっ子は楽しそうにお代わりを貰いに行った
狙撃少女「ふふ、やっぱり面白い人ですね」
- 948 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/13(日) 21:20:21.00 ID:ttOXew320
- 今までとは段違いの人数での夕食は、
和気あいあいと終了した
気弱少女「こんな美味しいものを食べたのは初めてです」
少年「そうだろ?帝国の外にはうまいものがいっぱいあるんだ」
中華「そうだね、世界が広いだけ、料理の幅も広いから」
まだ寝るまでには時間がある
>>下1……なにをする?
1.中華を手伝う
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.少年と話す
9.気弱少女と話す
10.神に祈る
11.自由安価
- 949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/13(日) 21:40:48.78 ID:YSr8nhiJ0
- 9
- 950 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/14(月) 01:06:09.84 ID:OW9FxR1r0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 951 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/14(月) 19:34:43.49 ID:7VsEFsOWO
- 熱気に当てられた体を冷まそうと、
男は教会の中へと入っていった
運び込まれた照明はわずかで、
薄暗い中、気弱少女は祭壇に向かっていた
男「食後もお祈りか?」
気弱少女「あっ……いえ、違います」
見れば、彼女の手には一皿、
中華の作った海鮮料理があった
- 952 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/15(火) 02:49:51.43 ID:7JJ6JBca0
- 男「うん?」
気弱少女「こんなに美味しいものですから……神様にも捧げないと」
彼女はそう言って、おもむろに皿を祭壇へと奉じた
男「俺なんかより、よっぽど敬虔だな……」
気弱少女「そうですか?」
男「土産の一つでも、渡せればいいんだがな……君を見習うよ」
- 953 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/15(火) 02:55:58.14 ID:7JJ6JBca0
- 気弱少女「……私も、なんとなく捧げてるだけですから。なにが欲しいのかなんて、分かりません」
男「……そうか、確かにそうかもな」
気弱少女「あなたは、分かるんですか?」
男「なんとなく。でも渡さないんじゃ意味ないしな」
気弱少女「私には、そちらの方が羨ましいです」
男「そんなこと言うな、ここの神様が悲しむぞ」
- 954 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/15(火) 02:57:05.00 ID:7JJ6JBca0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 955 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/15(火) 19:58:35.90 ID:DkrGi2V+O
- 気弱少女「こんなに多くの人と過ごすなんて、初めてかもしれません」
男「……確かに、その歳だとそうかもな」
気弱少女「あの子は、慣れてそうでしたけどね」
男「少年のことか」
気弱少女「はい、そうです」
男「……その、言いづらかったらいいんだけど……あいつと君は、どういう関係なんだ?」
気弱少女「>>下1」
- 956 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/15(火) 20:22:06.60 ID:UWeDFG6W0
- ……元々は帝国で秘密裏に様々な人体実験を行う為に集められた孤児でした……
あの子とは同じ時期に『実験体』に選ばれた事もあって幼馴染や血の繋がらないきょうだいに仲が
良かったです。
- 957 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/16(水) 00:51:20.95 ID:/ruBGtX80
- 気弱少女「……元々は帝国で秘密裏に様々な人体実験を行う為に集められた孤児でした……」
男「えっ……」
彼女が口を開いたのを見て、
そこまで問題のない過去だと推察した男は心底驚いた
気弱少女「あの子とは同じ時期に『実験体』に選ばれた事もあって幼馴染や血の繋がらないきょうだいに仲が良かったです。」
男「……実験か……」
- 958 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/16(水) 00:55:47.49 ID:/ruBGtX80
- その内容について聞くことは、当然憚られた
気弱少女「……彼は芯のある人です、生き延びたのも、納得できますね」
男「君も、あいつも……よく生き残れたな」
気弱少女「私は、少し運がよかっただけです」
男「……そうかな、君のように清らかな心を持つ人が生き残れたのは、ある種の必然を感じるけれど」
- 959 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/16(水) 00:57:00.37 ID:/ruBGtX80
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 960 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/16(水) 19:48:09.97 ID:/ruBGtX80
- 気弱少女「そうでしょうか?」
男「あぁ、そうさ。神様がいるんなら、そういうこともあるだろう」
気弱少女「そうですか……あっ」
突然、彼女は間の抜けた声を上げた
男「どうかした?」
気弱少女「なくなってます、料理」
祭壇に置かれたそれは、
いつの間にか皿だけになっていた
- 961 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/17(木) 01:10:36.79 ID:LbyQd9rM0
- 彼女は祭壇の前に歩み寄ると一礼して、
その皿を取り上げた
男「食べ終わったんだな」
気弱少女「はい。ここに捧げると食べてくださるんです」
男「……そうなのか?」
気弱少女「そうですけれど……」
男「今度やってみよう」
- 962 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/17(木) 01:20:21.30 ID:LbyQd9rM0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 963 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/17(木) 19:46:54.78 ID:LbyQd9rM0
- それから、集まった皆は一旦野宿をした
子供たちだけは教会で寝かせたが、
まだ中の片付けが行き届いておらず、
ほとんどの場所で人が寝るには適さないためだった
〜翌日・陰週月曜日〜
中華「うーん……」
中華は、唸りながら朝食の仕込みをしていた
- 964 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/18(金) 00:26:48.99 ID:wkzOvk0k0
- 氷魔「……どうしたんですか……?」
いつも、彼が料理をしているときは楽しそうだ
真剣な表情をしていることこそあれ、
思い悩むような素振りは見せない
中華「あぁ、ちょっと考え事をしていたんだ」
氷魔「……深刻なことですか……?」
中華「いや、大したことじゃないよ」
- 965 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/18(金) 00:31:26.00 ID:wkzOvk0k0
- やる気「珍しいっすね?」
野宿で固まった体をほぐしながら、
やる気も起きてきた
中華「この大所帯、どうするんだろう?って」
やる気「あぁ、そりゃ確かに考えるべきっすね」
中華「ここに集めておくのが一つ、誠実なことかとも思うんだよね」
- 966 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/18(金) 00:48:16.93 ID:wkzOvk0k0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 967 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/18(金) 18:46:16.88 ID:LfB3TRTAO
- やる気「多分、あいつらの信仰する神はここにいるっすからね」
ぶりっ子「害意を持つ人が来たら、雷で焼いてくれますしねぇ」
怪盗「でも、折角教徒の主導権を得たんですから、むざむざ捨てるのは惜しい気もしますよ」
そう言いながら、ぶりっ子と怪盗も起きてきた
中華「それも分かるねぇ」
- 968 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/19(土) 03:20:41.21 ID:1wwSFThK0
- 狙撃少女「男さんはどこにいるんですか?」
大体、意思決定を行う場に彼は現れる
だが、今日は現れていなかった
炎魔「まだ起きてきてないのかな?」
中華「いや、僕が仕込みを始めてしばらくしたら起きてきたよ」
氷魔「……中華さんは鉄人なのでいいとして……男さんは……そんな睡眠時間が短くて大丈夫なのでしょうか……」
- 969 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/19(土) 03:25:56.22 ID:1wwSFThK0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 970 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/19(土) 19:47:41.00 ID:1wwSFThK0
- すると、あくびをしながら男が教会の正門を抜けて出てきた
男「おん?」
やる気「あぁ、教徒のみなさんについての話っすよ」
ぶりっ子「ここに置いていくのか、はたまた連れていくのかですねぇ」
男「あぁ、それに関してさっき気弱少女と話し合いをしてたんだ」
怪盗「どうなったんです?」
男「>>下1」
- 971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/19(土) 21:08:50.31 ID:rIVnsJ5AO
- 教徒達の希望を聞いた上でここに残るの者と俺達についていく者に分けることにした
- 972 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/20(日) 01:07:53.25 ID:x2k+g9rb0
- 男「教徒達の希望を聞いた上でここに残るの者と俺達についていく者に分けることにした」
狙撃少女「そうですか」
男「ここは安全だからな。全員を連れていくような真似はできない」
中華「でも、着いてきたい人を拒絶するようなことはしたくないってことだね」
男「そうだ」
- 973 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/20(日) 18:41:26.00 ID:x2k+g9rb0
- すみません寝落ちしました
それから一行は朝食の後、
教徒たちを教会の中に集めた
昨日から始められた片付け作業により、
全員を収容できるだけのスペースを確保できたのだ
少年「みんな揃ったようだ」
男「あぁ……それでは、これより集会を始める」
祭壇の前に立ち、
男は粛々と脳内に用意した原稿を読み上げる
- 974 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/20(日) 21:20:26.56 ID:x2k+g9rb0
- 教徒たちは何事かとざわつくが、
それを咎めるようなことはしなかった
気弱少女「………………」
生来の気質からか、動揺することもないはずの気弱少女が一番視線を左右に彷徨わせている
男「俺たちのギルドは、この教会を離れる。だが、ここは諸君ら教徒にとっての神様がおわす聖地だ」
男「……だから、俺たちについていきたいと思う者は申し出てくれ。ただ、安全は保証しない」
彼はそう言うと、沈黙を始めた
>>下1……教徒たちの反応
- 975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/20(日) 23:39:45.37 ID:ATqmY0Kl0
- 俺たち古い教徒の殆どは『魔神殿の滅殺』を教義として教えられてきたから、ここに残るよりも貴方たちについて行きたい。
考えを改める時間が欲しい
- 976 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/20(日) 23:39:56.34 ID:ny2FZ79P0
- 5人がついていきたいと申し出た
- 977 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/21(月) 02:20:30.22 ID:rINIU4H50
- しばらくしても、誰もなにも言わなかった
彼らの顔には、困惑だけがあった
男「昨日の今日だし、急ですまないな。相談して決めてくれ」
そう静かに溢すと、教徒たちは顔を見合わせた
最初は緊張で誰もなにも言わなかったが、
次第に相談が始まった
- 978 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/21(月) 02:23:22.55 ID:rINIU4H50
- そわそわする気弱少女をよそに、
話がまとまると一人の男性が歩み出てきた
教徒「俺たち古い教徒の殆どは『魔神殿の滅殺』を教義として教えられてきたから、ここに残るよりも貴方たちについて行きたい。」
炎魔(魔神殿……?)
男「そうか、そう思うならそうすべきだ」
教徒「考えを改める時間が欲しい」
男「時間……か。まぁ、どうしても急ぎの状態ではないし、待とう」
- 979 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/21(月) 02:28:13.47 ID:rINIU4H50
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 980 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/21(月) 19:41:06.36 ID:rINIU4H50
- 一旦の結論を得て、集会は終わった
教徒たちはまた散って、各々活動を始めていった
中華「いいの?時間を与えて」
男「急ぎの用があるなら急かす。なにかあればすぐに言ってくれ」
氷魔「……まぁ……ありませんね……」
やる気「それまで、どうするんすか?」
男「仕事中で申し訳ないが……少しゆっくりしよう」
- 981 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/22(火) 01:40:01.92 ID:P2hqSM3A0
- ぶりっ子「ゆっくり、ですかぁ」
男「城下町を出てから、もう長い。一日や二日、休むべきだろうとも思う」
移動・戦闘・ダンジョン攻略
一行は極北への旅路の中で、
ひたすらにそれを繰り返した
そして、それは今も変わらないのだ
怪盗「確かに、精神的な疲労も溜まってそうです」
狙撃少女「リフレッシュということですね」
- 982 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/22(火) 02:05:13.07 ID:P2hqSM3A0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 983 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/22(火) 19:54:25.56 ID:P2hqSM3A0
- 思い思いの時間を過ごすため、
一行は散り散りになった
外に出る者も、中にいる者もいた
男「さて、俺はどうしようかな……」
仲間にしたいことをするように促したものの、
彼本人がまずなにをしたいのかよく分かっていなかった
そこで男は……
>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と新技の特訓
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.少年と話す
9.気弱少女と話す
10.神に祈る
11.自由安価
- 984 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/22(火) 20:11:54.99 ID:KaQhq4Re0
- 10
- 985 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/23(水) 02:19:15.89 ID:lPMRJIo60
- 男「祈るか」
折角なので、祈ってみることにした
散々かの神のお膝元でうろちょろして、
その権威を笠に着ているのだから、
最低でもお目通しぐらいはするのが筋というものだ
そう、彼は考えた
男「よし……」
- 986 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/23(水) 02:25:09.16 ID:lPMRJIo60
- 男は祈りを捧げるために祭壇の前に再びやってくると、
珍しくそこに気弱少女はいなかった
男「ふむ……」
跪き、精神を集中させていく
彼の脈拍と、心のリズムとが整っていくにつれ、
段々のその感覚は神がいる領域へと誘われていく
ごうごうと風が響き、荒れ狂う雷の音が、
ゆっくりと近づいてくるのだ
- 987 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/23(水) 02:27:25.15 ID:lPMRJIo60
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 988 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/23(水) 19:37:41.78 ID:lPMRJIo60
- そして、その感覚はついに到達した
肌に暴風が当たる感覚を感じながら、
男は神の領域でその目を開いた
白狼「………………」
そこにいたのは、巨大にして威厳ある、
白い狼の神であった
男は、その威圧感に言葉を失ってしまう
男「っ…………!」
白狼「>>下1」
- 989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/04/23(水) 19:58:53.59 ID:n1xaLD090
- あの娘と同じ存在か
- 990 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/23(水) 22:28:19.09 ID:lPMRJIo60
- 白狼「あの娘と同じ存在か」
風の中、男はどうにか体を安定させる
大気を震わすその声に、
毅然として答えんとしているのだ
男「はい、その通りです」
白狼「ふぅん……」
一鳴きすると、男の周囲を回り、
値踏みするように彼を観察した
- 991 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/23(水) 22:31:49.19 ID:lPMRJIo60
- 白狼「……まぁ、よかろう」
彼は元の位置に再び座した
男「今日は、教徒を率いる立場になったのでお目通しをばと……」
白狼「やはり、あやつは十字架を譲ったのか」
男「勇者さんのことですか」
- 992 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/04/24(木) 00:17:34.13 ID:yPxNiaXh0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
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