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安価とコンマで異世界転生!その11
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750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/26(水) 19:45:46.94 ID:svxDskJ00
魔神に対し崇拝や排斥・討滅をせず和解と対話を目指し魔神との共存を目指す!!
言って男のその足元に数弾の弾丸が放たれた。何処から狙ったのか判らないがかなり遠くから撃たれたかもしれない
751 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/27(木) 03:11:18.83 ID:YO0lJ+CR0
男「魔神に対し崇拝や排斥・討滅をせず和解と対話を目指し魔神との共存を目指す!!」
彼はそう高らかに宣言した
少なくとも、彼にとって魔神とは中々に話せる連中であるからだ
皆が分かりあえるはずだ、と思っている
やる気「危ないッ!」
だが、そう思わない者もいるようだった
驚異的な反応速度でやる気が男を突き飛ばすと、
かつて彼の足元だった場所に複数の弾丸が撃ち込まれていたのだ
752 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/27(木) 03:15:09.42 ID:YO0lJ+CR0
ぶりっ子「た、助かりましたねぇ……」
邪教徒たちにどよめきが走る
突然の攻撃に、パニック寸前だ
男「ありがとう、やる気……皆!俺はこの通り無傷だ!なにも心配はいらない!」
彼がそう叫ぶと、どよめきはかなりマシになった
怪盗「……今の、どこから?」
狙撃少女「方向はなんとなく分かります。ですが……そちらにはなにも視えませんでした」
753 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/27(木) 03:19:40.14 ID:YO0lJ+CR0
本日はここまでです
ありがとうございました
754 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/27(木) 19:11:18.49 ID:YO0lJ+CR0
少年「……超遠距離か?」
狙撃少女「確かに、私の持っているライフル……ではやや力不足ですが、そういうものなら撃てますね」
炎魔「……でも、弾は一発じゃないですよね?長距離をスナイプする重火器って、大抵一発しか撃たないイメージがありますけど」
中華「……見えない敵が撃った、とか?」
氷魔「……面白いですね……」
やる気「それがありならなんでもありじゃないっすか……と言いたい所っすけど、否定はできないっすね」
755 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/28(金) 01:04:17.58 ID:h4b7/Eq30
男「ともかく、ここでまごついてはいられない。今度は裏門へ向かうぞ!」
ぶりっ子「ですねっ!」
男は邪教徒たちを率いて、
街の裏門の方向へと進みだした
怪盗「……油断できませんね」
狙撃少女「随分気を張っていますね」
怪盗「超スピードだろうが、超遠距離だろうが、見えない敵だろうが……私が追いつけさえすれば、どうにかなるんです!ここ数回、有効に動けてないんで……」
756 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/28(金) 01:49:45.91 ID:h4b7/Eq30
本日はここまでです
ありがとうございました
757 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/28(金) 20:06:25.00 ID:h4b7/Eq30
すみません遅れました
老人「これ、そう思い詰めるな」
彼女に声をかけたのは、
先ほど帝国兵を倒した小柄な老人だった
怪盗「………………」
老人「確かにお主の肉体はしなやかじゃ。瞬発力に関しては、言うことなしじゃろう」
怪盗「分かってるじゃないですか」
老人「……だが、心の緊張とプレッシャーは体のバネを鈍らせる。ゆめゆめ忘れるな」
758 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/28(金) 21:27:20.04 ID:h4b7/Eq30
忠告される怪盗をよそに、
信者たちを連れた男は大通りを進んでいく
??「待て!」
男「……おっと」
しかし、その行く手を遮る者がいた
だが、信者たちはもはや動揺しない
わずかな時間で、彼はひとまずは信頼のおける先導者になっていた
>>下1……立ちはだかった存在
759 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/01(土) 09:08:03.96 ID:S37yB7hVO
帝国の鎧を着た若い正騎士の青年
760 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/01(土) 19:54:53.26 ID:hAVnNJIc0
正騎士「貴様らをここから先に進ませる訳にはいかない!」
男「知ったことじゃない。押し通るぞ」
そう冷たく男が言い放つと、
彼は折り目正しい構えで剣を男に向けた
身につけた鎧も帝国のある程度は位の高い騎士のもので、まずそこいらの兵士と同格ではないだろう
少年「……けっ、ムカつく奴だ。自分に正義があると信じ込んでないとできねぇ表情してやがる」
761 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/01(土) 20:46:49.80 ID:hAVnNJIc0
炎魔「……私はちょっと相性が悪いですかね」
中華「しかし……なぜここにいるんだ?」
正騎士「裏門を突破したからさ」
氷魔「……それは……嘘ですね……」
彼女は静かにそう溢した
正騎士「嘘?」
氷魔「……裏門を突破できているなら……もっと人が雪崩れ込んでいるはずです……どこもかしこも戦場のはず……」
やる気「帝国のやり方は荒っぽいから、そもそも突破されてるなら音や煙で遠くからでも分かりそうなもんっすね」
762 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/02(日) 04:16:47.84 ID:DsH9KNwX0
正騎士「流石に、そこまで単純じゃないようだね」
ぶりっ子「察するに、あなたは遊撃手ですねぇ」
男「一人で立ち回れる精鋭を投入したという訳だ」
怪盗「油断できませんね!」
正騎士は不適に笑うと、剣を構え直した
その構えには、先ほどよりは力が籠りすぎていなかった
763 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/02(日) 04:29:55.64 ID:DsH9KNwX0
本日はここまでです
ありがとうございました
764 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/02(日) 19:45:34.67 ID:DsH9KNwX0
狙撃少女(妙ですね……状況は不利も不利なはず。なのに彼は落ち着き払っている)
戦場では高揚から恐怖を忘れる兵も少なくはない
だが、目の前の彼がそうであるように見えなかった
少年「どうした?」
狙撃少女「……いえ、なんでも」
>>下1……正騎士が堂々としている理由
765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/02(日) 20:45:10.50 ID:dPOz21O5o
皇帝から下賜された強力な魔翌力を秘めた道具の一つを持っている
766 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/03(月) 03:14:32.20 ID:nzLZQT1m0
炎魔「さっさとボコボコにしちゃいましょう!」
正騎士「できるかな?」
男(流石に自信ありげ過ぎるな……警戒はしておくか)
怪盗の【素早さ】355
正騎士の【素早さ】95
中華「さて、一気に行くよ!」
767 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/03(月) 19:27:35.49 ID:nzLZQT1m0
すみません寝落ちしました
中華は一気に正騎士の前に躍り出た
男「おう!」
やる気「一気に畳み掛ける!」
男とやる気もそれに続き、武器を構え突撃する
男の斬撃と中華とやる気の刺突が彼の鎧を貫く
>>下1コンマ×18……連携攻撃のダメージ
768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/03(月) 19:32:04.52 ID:iKpfBef80
ゾロ目コイコイ
769 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/03(月) 23:18:09.42 ID:nzLZQT1m0
36ダメージ!三人ともレベルアップ!
正騎士「くっ……!」
だが、彼はその威力を前にしても吹き飛ばされることはなく、石畳にすら跡がつくほどの踏ん張りを行う
結果として、
それなりの距離を後ずさるだけで済んだのだ
氷魔「……口だけではないようですね……」
770 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/04(火) 00:45:59.63 ID:VOaceCsj0
正騎士「ふぅ……」
彼は自身の剣を杖のように地面に突き立て、
一つ深呼吸をする
ぶりっ子「えっ……!?」
正騎士「でも、流石に痛いかな」
すると、彼の鎧に空けられた穴はあっという間に塞がってしまった
魔法の類を詠唱した様子もなく、
ただただ不可解であった
771 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/04(火) 01:32:00.44 ID:VOaceCsj0
本日はここまでです
ありがとうございました
772 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/04(火) 18:41:36.34 ID:VOaceCsj0
怪盗「怯んだらおしまいです、とりあえずもう一撃試してみましょう!」
ぶりっ子「え、えぇ!」
狙撃少女「完全に破壊すれば……再生などできないかもしれませんしね」
狙撃少女は数発の弾丸を飛ばし、
その威力で正騎士の動きを封じる
そして、そこに怪盗とぶりっ子が獲物を振り抜くのだ
>>下1コンマ下一桁×14.5……連携攻撃のダメージ
773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/04(火) 20:14:12.69 ID:Sc02OqqO0
乙
774 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/04(火) 20:36:25.09 ID:VOaceCsj0
130ダメージ!
ぶりっ子と狙撃少女は3レベルアップ!
怪盗は4レベルアップ!
正騎士「ぐぅっ!?」
ぶりっ子「深いッ!」
怪盗「スイートスポット直撃っ!」
狙撃少女の本命の弾・二人のインパクトが完璧に揃い致命的な威力を発揮する
正騎士「ぐぁぁぁぁっ!!」
こればかりは堪えることもかなわず、
正騎士はとてつもない威力で吹き飛ばされる
775 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/05(水) 01:13:13.01 ID:tTNCs0tA0
少年「普通死んでるだろ、あの威力……」
常人なら即死のダメージだが、
正騎士は生きていた
一瞬気絶こそしたものの、
すぐに空中で意識を取り戻したのだ
炎魔「ま、まだやるつもりなんですかね!?」
正騎士「?ぐぅぅぅ……!」
776 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/05(水) 04:12:51.59 ID:tTNCs0tA0
本日はここまでです
ありがとうございました
777 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/05(水) 18:38:32.84 ID:tTNCs0tA0
彼は獣のような唸りを上げながら空中で翻り、
地面に両手両脚で着地する
勢いを殺しきることができず、
地面と勢いよく擦れたその指先からは血が滲み出していた
男「お前、本当に人間か……?」
正騎士「非人は帝国に逆らう愚者のみ!」
吠えると、破れていた十の指の皮が修復され始めた
中華「なっ……」
正騎士「私は皇帝より朝敵を征伐するための宝具を下賜されているのだよ」
やる気「宝具?」
正騎士「いかにも!この宝具は>>下1」
778 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/05(水) 21:34:25.96 ID:b8BAxq7Z0
銀糸の鎧(物理的な攻撃以外の攻撃翌力の減少)
779 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/06(木) 03:01:08.45 ID:HsRb9e390
正騎士「銀糸の鎧だ!」
その正体とは、彼の纏う鎧であった
氷魔「……なるほど……それが再生能力を……与えているのですね……」
正騎士「いや、これは物理攻撃以外の威力を減少させる鎧だ」
ぶりっ子「え?その回復は……?」
正騎士「体質だ」
780 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/06(木) 03:11:50.27 ID:HsRb9e390
本日はここまでです
ありがとうございました
781 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/06(木) 19:41:27.78 ID:HsRb9e390
彼は確かに回復しつつあるが、
ダメージもきちんと蓄積しているようで、
その顔には苦痛と疲労が滲んでいる
怪盗「うーん……困っちゃうね」
炎魔「私たちの攻撃は通用しなさそうですね?」
氷魔「……特に……私の魔力の消費は……ばかになりません……申し訳ないですが……攻撃には参加できなさそうです……」
狙撃少女「火力において、いつもあなたに頼りきりでしたから……たまには私たちも頼って下さい、氷魔さん」
782 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/06(木) 20:12:36.39 ID:HsRb9e390
正騎士「では……そろそろこちらからも行かせてもらおうか」
彼はそう宣言すると、短く魔法を詠唱した
すると、その剣は燃え上がり……
なんと、それは全身を覆ってしまった
氷魔「……ッ!」
正騎士「随分とよく燃えそうなローブじゃないか?」
一瞬にして彼は氷魔との距離を詰め、
剣を振り抜く______
783 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/06(木) 21:14:24.94 ID:HsRb9e390
ぶりっ子「危ないッ!」
だが、刹那ぶりっ子は二人の間に割り込んだ
その眼には確かな光があった
氷魔「……あ……」
正騎士「では貴様からだっ!」
そして、炎を纏った斬撃が彼女を襲う
>>下1コンマ×1.5……攻撃のダメージ
784 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/06(木) 21:41:29.94 ID:4p171MbzO
o
785 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/07(金) 01:38:04.86 ID:xlTiJh1g0
その一撃は、確かに彼女を貫いた
これ以上ないほど綺麗に、その刃は肉体を貫通した
氷魔「……あ……あぁ……」
正騎士「ふん、どうせこの戦いでは使えぬ人間を……わざわざ庇って死ぬとはな」
炎魔「そんな……!」
誰もがその惨状に息を呑んだ
だが、次に響いた声の主は______
ぶりっ子「勝手に殺さないでくれますぅ?」
正騎士「なにっ!?」
______串刺し状態の、彼女のものだった
786 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/07(金) 03:08:11.50 ID:xlTiJh1g0
本日はここまでです
ありがとうございました
787 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/07(金) 18:34:38.59 ID:xlTiJh1g0
ぶりっ子に141ダメージ!
緋色の法衣が炎を吸収する!
ぶりっ子「私に炎は効きませんよぉ?」
にやりと微笑むと、彼女は深々と刺さった剣を掴み、
自身から引き抜いて見せた
氷魔「……すごい……!」
貫かれた肉体は、その法衣から発せられる炎によって再生されていく
788 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/08(土) 05:14:50.42 ID:S0ksr3Kk0
正騎士「ちっ……化物め……!」
ぶりっ子「いたいけな女の子を化物呼ばわりだなんて、失礼しちゃいますねぇ」
ぶりっ子と正騎士には、炎で焼かれた傷だけでなく、
貫かれた肉体そのものまでもが修復されているのが異常に感じた
だが、それ以外の面々は『そういうものだ』と思っただけに過ぎない
少年「すげぇ……!」
789 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/08(土) 05:15:58.48 ID:S0ksr3Kk0
本日はここまでです
ありがとうございました
790 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/08(土) 19:18:40.47 ID:S0ksr3Kk0
怪盗「ちょっとおいたが過ぎたんじゃないです?」
飛び退いた正騎士に、高速で怪盗が忍び寄る
正騎士「ハンマーか……いや!」
再び鎚による攻撃を行われる、
そう考えた正騎士だったが、
その手にはなにも握られていなかった
怪盗「それ、いくらになるんでしょうね?」
怪盗は彼の持っている剣を奪わんとしているのだった
>>下1コンマ……35以上で奪取成功
791 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/08(土) 20:18:14.87 ID:FaxQlFGU0
あ
792 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/09(日) 03:53:18.11 ID:XJAwXLPG0
彼女は力強く大地を踏みしめ、
しなやかにして豪胆な跳躍をした
正騎士「なんだと!?」
怪盗「元々、私は武器振り回すよりもこっちの方が得意なのっ!」
そして、意表を突かれた彼の手中より、
先ほどまで炎を纏っていたそれを奪い取った
正騎士「くそっ……!」
793 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/09(日) 19:07:17.33 ID:XJAwXLPG0
すみません寝落ちしました
男「ナイスだ!」
中華「これで、奴の攻撃力はほぼ削がれたはず!」
氷魔「……久しぶりに見ましたね……」
誰もが彼女の行動を讃え、
怪盗はただ恥ずかしげにはにかんだ
やる気「さて、まだやるか?」
正騎士「そうだな……」
>>下1……正騎士は
1.逃げる
2.まだ戦う
3.自由安価
794 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/09(日) 19:17:25.32 ID:zUMkjYF70
3.突然持っていた『青銅の箱』が帝国騎士を頭から容赦無く噛みころす。
795 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/09(日) 21:10:29.51 ID:XJAwXLPG0
ぶりっ子「抵抗は無意味だと思いますがぁ」
正騎士「かくなる上は……」
男「おっと!?」
突如、男がすっとんきょうな声を上げる
彼の持っていたバッグから、
自発的に青銅の箱が飛び出したのだ
狙撃少女「え!?」
796 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/10(月) 02:18:43.51 ID:+6C4EmYt0
正騎士「なっ______」
それは高速で正騎士へと突貫
彼の目前まで飛来した次の瞬間
少年「開いたぞ!?」
その口は開き、
そしてそれはすっぽりと正騎士の頭部を覆った
炎魔「なにを……」
797 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/10(月) 03:23:51.94 ID:+6C4EmYt0
本日はここまでです
ありがとうございました
798 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/10(月) 18:30:54.81 ID:+6C4EmYt0
それは咀嚼するように蠢く
頭蓋骨などなかったかのようにそれは食い進み、
蠕動しながらその肉体を納めていく
男「……は?」
中華「食ってる……」
氷魔「……あの箱……なんなんでしょつか……」
やる気「どうも、アレはただ中身が変わるだけの箱じゃないらしい……機会を見つけて、調査したほうがいいな」
ぶりっ子「やですよぉ、次ああなるのが私たちだったらぁ……」
799 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/11(火) 03:58:15.91 ID:o5xB2nN40
そして、それは補食を終えた
がらん、とどこかおどろおどろしさを感じる音を立ててそれは安置された
怪盗「どうします……?」
一行がそれへの対処を考える最中、
誰かが動き出すよりも先に声が上がった
邪教徒D「す……すごい!」
邪教徒E「これも神の威光か!」
800 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/11(火) 03:59:50.43 ID:o5xB2nN40
本日はここまでです
ありがとうございました
801 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/11(火) 19:40:33.69 ID:o5xB2nN40
そう、後ろには多くの邪教徒が控えているのだ
彼らを率いるためには、
目の前の事態に動揺しすぎてはいけない
男「……いかにも!これは神より賜った神器である!」
邪教徒たち「うおぉぉぉ!!」
と、内心めちゃくちゃ冷や汗をかきながら男はどうにか誤魔化した
802 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/11(火) 20:39:30.21 ID:o5xB2nN40
一行は恐る恐る青銅の箱を回収し、
邪教徒たちを連れて街の裏門へと走る
狙撃少女「大分時間を食ってしまいましたね」
少年「それが目的だったのかもな、あいつ」
炎魔「やけにタフでしたし、その線はありそうです」
メインストリートを踏み荒し、
一行と邪教徒たちはついに裏門へと到着した
>>下1……裏門の様子
803 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/11(火) 20:48:51.74 ID:zVgRqsWD0
総指揮官相当の人物と『道化』の仮面を付けた人物が言い争っていた。
聞き取りづらいが『道化師』の方は撤退しろと言っているようにも聞こえる
804 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/12(水) 03:14:29.36 ID:Cy8dXar+0
裏門の部隊にはチャリオットのような兵器は配備されていないようで、
邪教徒たちが作ったバリケードのようなものを帝国兵たちが突破しようと奮戦している所だった
男「間に合ったか!」
狙撃少女「私、向こうを確認してきます!」
炎魔「オーケーです!」
狙撃少女に帝国軍の様子を確認させるため、
炎魔は小柄な彼女を持って壁の上まで羽ばたいた
805 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/12(水) 19:52:28.65 ID:Cy8dXar+0
すみません寝落ちしました
狙撃少女「あれは……」
隊列の奥には、
徽章を着けた総指揮官とおぼしき人がおり、
仮面の人物と話していた
総指揮官「正門……隊が……れた?」
道化師「えぇ……部隊が……ました。こ……退く……と」
806 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/13(木) 02:52:36.50 ID:1itfrqe00
中華「どうだった?」
炎魔と狙撃少女が壁から降りてきたのを、
やって来た一同は見守る
狙撃少女「なにやら、総指揮官らしい人物と道化師のような人物がいまして……道化師は撤退を促しているようです」
氷魔「……そうですか……それはよかったです……」
やる気「とはいえ、その総指揮官が道化師の進言を無視して戦闘を続行する可能性はあるな」
807 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/13(木) 03:01:55.28 ID:1itfrqe00
邪教徒A「ならば、こちらからも攻勢をかけましょう!」
ぶりっ子「私もそれがいいと思いますよぉ」
男はそれに頷き、十字架を掲げて声を張り上げた
男「親愛なる信徒たちよ!よくここまで耐え抜いてくれた!これより反撃に出る!」
808 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/13(木) 03:08:15.74 ID:1itfrqe00
本日はここまでです
ありがとうございました
809 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/13(木) 19:37:55.58 ID:1itfrqe00
男が多くの邪教徒を引き連れ、
十字架を持っていることから、
裏門でバリケードを築いていた邪教徒たちも士気が高まる
邪教徒たち「うおぉぉぉ!!」
怪盗「おっ、いい感じですね」
男「雌伏の時は終わりだ!今こそ我らの封じたバリケードと門を開け!」
810 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/13(木) 20:46:14.00 ID:1itfrqe00
男がそう号令をかけ、門の前に立つ
邪教徒たちが門の左右に立ち、
木造のそれを軋ませながら力強くこじ開ける
狙撃少女「さて……」
男「いくぞ!反撃だ!」
自ら先陣を切って裏門から出、
邪教徒たちを率いて帝国の軍勢に突貫していく
>>下1……帝国軍の反応
811 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/13(木) 21:05:47.56 ID:arwJTdy00
ひたすら守りを固めている
812 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/14(金) 02:48:11.96 ID:vej7ETJH0
帝国兵A「来たぞ!」
帝国兵B「構えろ!」
一行が軍勢を反転させると、
帝国兵たちも前線の兵が後退し、
大きな盾を持った兵たちが進み出てきた
少年「やはり撤退するつもりなのか?」
帝国兵C「撃てッ!」
813 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/14(金) 02:56:42.80 ID:vej7ETJH0
本日はここまでです
ありがとうございました
814 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/14(金) 18:20:07.69 ID:mWvVdKhMO
合図とともに、後方の兵たちが弓を放ってくる
炎魔「まずいですっ!」
飛来するそれらに貫かれ、
何人かの邪教徒が怪我を負った
炎魔は必死でそのうちの数本を受け止めたが、
当然守りきるには至らなかった
男「無理に攻めようとすれば、弓兵にやられるな」
中華「ここは帝国領のど真ん中だし、あまり派手な戦術も取れなさそうだけど……」
815 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/15(土) 04:16:18.34 ID:i/1mFt6u0
氷魔「……目的としては……彼らを退却させることですし……無理に追わなくてもいいと思います……」
やる気「そうだな。男は随分威勢よく言ったが、この分ではこちらも退いたほうがよさそうだ」
男もその言葉を聞き入れ、
一旦邪教徒たちを街へと戻すことにした
男「退け!信徒たちよ!奴らは我らの威光におののき、逃げ出さんとしている!無益な殺生は無用だ!」
816 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/15(土) 04:18:47.53 ID:i/1mFt6u0
本日はここまでです
ありがとうございました
817 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/15(土) 19:46:06.96 ID:i/1mFt6u0
そう号令をかけると、
邪教徒たちは大人しく隊列を下げた
街の中へと戻り、門を閉める
ぶりっ子「さて、どうしましょう?状況は結構難しいですよぉ」
怪盗「あいつら、どうしてるんですか?」
炎魔「そうですね……まだ、そこにいます」
彼女はまた壁の向こうから敵を確認している
総指揮官はむすっとした顔をしていることには違いないが、なにを命令しているのかはよく聞き取れない
818 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/16(日) 01:23:58.27 ID:e4X0NZ2K0
狙撃少女「帰るつもりもないのでしょうか?」
少年「補給を待てるからか……」
中華「ねぇ、男」
男「うん?どうした?」
中華「もう一発、さっきの雷とか使えないの?邪教徒の数も増えたし、捧げる魔力も充分だと思うよ」
そう中華が男に提案すると、彼は難しい顔をした
819 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/16(日) 01:27:36.08 ID:e4X0NZ2K0
男「うぅむ……実はさっき、光の中であの教会にいた少女に遭ったんだ」
氷魔「……あの子に……?」
男「俺は十字架を持つ代行者。彼女は信徒の願いを神の裁きに変換する執行者なんだ」
と、いきなり複数の実質固有名詞を織り混ぜた言葉で説明を始める
やる気「要するに、雷を落としたのはあの女の子なんすね?」
男「そうだ。……でも、あの子……すごく辛そうにしていた。誰かに危害を加えることを、あの子は望んでいない」
820 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/16(日) 01:28:17.07 ID:e4X0NZ2K0
本日はここまでです
ありがとうございました
821 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/16(日) 19:28:57.31 ID:e4X0NZ2K0
ぶりっ子「……最終手段ですねぇ」
一行は困ってしまった
邪教徒たちもざわついているが、
その理由は不安ではなく、
後ろからやってきた街の住人によるものだった
怪盗「なんでしょう?」
現れたのは、機械化された街の住人の一人だった
機械人「>>下1」
822 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/16(日) 20:08:52.75 ID:AUQJdGqk0
生身の人間などいらぬ
823 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/17(月) 00:54:23.76 ID:881faUlS0
機械人「生身の人間などいらぬ」
と、いきなり物騒なことを言い出した
邪教徒たちも嫌な予感がしたのか、
彼から誰もが距離を取った
狙撃少女「……なんのつもりですか?」
炎魔「……もし、生身の人間とお話がしたくないなら私が相手になりましょうか?」
機械人「……貴様よりも適した者がいるようだが?」
824 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/17(月) 01:33:31.47 ID:881faUlS0
本日はここまでです
ありがとうございました
825 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/17(月) 19:55:43.69 ID:881faUlS0
男「……悪いが、その話はしないでくれ」
機械人「不合理なやつだな」
炎魔「どうしても生身の人間と話したくないなら、AI妹さんを呼んできてもいいかもしれませんね……」
中華「どこに行ったんだろうね?さっきはこの辺りにいたのに」
氷魔「……彼女……忙しそうですからね……」
炎魔「それで、なんの用なんですか?今、帝国軍を追い払うので忙しいんですが……」
機械人「>>下1」
826 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/17(月) 22:01:57.24 ID:qKCsVgq30
助太刀してやろう
827 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/18(火) 00:21:39.39 ID:gflJoQYO0
機械人「助太刀してやろう」
やる気「おお!そりゃありがたいっす!」
機械人「ピロロロロロ」
やる気が感謝を示すと、
突如機械人は奇妙な音を発し始めた
ちなみに男はそれを聞いて、
ダイヤルアップみたいだとふと思い出した
ぶりっ子「うわっ!?」
突如として、街を覆う壁沿いの床のうちいくつかの場所が上昇を始めた
828 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/18(火) 00:24:30.19 ID:gflJoQYO0
機械人「それはリフトだ。我々機械人類が仕込んでおいたものでもある」
リフトは上下に動き、
ものを壁の上部にまで自由に運べるようになっている
怪盗「これで視界が確保できますね!」
機械人「確かにそうだ。だが、それと目的は直接的に同一ではない」
狙撃少女「?」
829 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/18(火) 00:28:26.22 ID:gflJoQYO0
本日はここまでです
ありがとうございました
830 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/18(火) 18:43:26.69 ID:gflJoQYO0
機械的で迂遠な言い回しに困惑していると、
街の中から砲弾が運ばれてきた
荷車に載せられたそれを運んできたのもまた機械人だ
中華「砲弾?」
少年「なるほど、攻撃もするんだな……砲台は後から来るのか?」
機械人「もう来ている」
そう言うと、機械人は駆動音を響かせ肉体を変形させ、
あっという間に砲台になってしまった
831 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/19(水) 03:05:56.11 ID:Oyb4gS+x0
男「よし、運ぶぞ!」
男は邪教徒たちに命じ、
砲台と化した機械人をリフトに設置した
奇襲を仕掛けるため、
まだリフトは上げないままでいる
氷魔「……どんどん来ましたね……」
次々にやって来た機械人たちが砲台になっていく
どのようにして帝国の進攻から街を守っていたのか、
ある程度分かるだろう
832 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/19(水) 03:10:59.11 ID:Oyb4gS+x0
本日はここまでです
ありがとうございました
833 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/19(水) 19:37:56.64 ID:Oyb4gS+x0
リフトに載せられた彼らに次々に砲弾を放り込み、
ついにリフトが上がる
狙撃少女「よし、いきましょう」
機械人「ターゲッティングから発射までは自動で行われる。生身の砲手は不要だ」
やる気「すごいっすね……」
そして、最上部で機械人たちは狙いを敵陣に定め、
砲弾を発射するのだった
>>下1……被害の程度
834 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/19(水) 19:53:47.45 ID:2vpziyGs0
帝国兵士らの兵器を的確に破壊してるようだ。被害は軽度だが帝国兵士はかなり浮き足を立たせてる
835 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/20(木) 02:39:09.11 ID:ra+boIlg0
放たれた砲弾が狙ったのは敵陣であるが、
重点的に狙ったのは敵兵ではなかった
後方に配備されている小さな砲台や、
投石器などを狙っている
ぶりっ子「なるほど、人間に当てようとするより確実ですねぇ」
怪盗「向こうはただでさえ行軍する必要があって兵器は質、量ともに劣らざるを得ないところ、さらにその優位を広げていますね」
836 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/20(木) 02:42:12.07 ID:ra+boIlg0
少年「とはいえ、人的戦力は削げていないようだが……」
狙撃少女「確かにそうですが、向こうの士気にはかなり影響していますね」
炎魔「やっぱり、こっちが砲台で攻撃をくると思ってなかったんですかね?それとも被害?」
狙撃少女「どちらもあり得ますが……砲台を扱ったことがあれば、この命中精度の方が恐ろしいでしょう」
そう彼女は遠くを見つめながら溢す
砲台を使ったことがあるのだろうか、
と何人かは思った
837 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/20(木) 03:35:46.36 ID:ra+boIlg0
本日はここまでです
ありがとうございました
838 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/21(金) 02:16:19.58 ID:bKt8Ivid0
すみません書き込みに失敗してました
実際、確認すると兵士たちはみな慌てふためいていた
これで帝国兵たちは、充分な兵装と設備なしに異人たちの街に近づくことはできなくなったのだ
男「当面の安全は確保できたようだ」
機械人「また戦争になるのか……」
中華「やっぱり機械でもそういう感情はあるの?」
機械人「生産効率が落ちるからだ」
839 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/21(金) 02:18:57.00 ID:bKt8Ivid0
氷魔「……これから……どうしましょう……?」
機械人「寝ろ。生身の肉体であればそうすべきだ」
ぶりっ子「言い方はやけに淡白ですけどぉ、実際敵もすぐに攻めては来られなさそうですし眠りましょうかぁ」
機械人「……お前、睡眠が必要なのか?」
ぶりっ子「あ、当たり前じゃないですかぁ!もうずっと眠いですよぉ!?」
やる気「……?」
840 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/21(金) 02:31:31.57 ID:bKt8Ivid0
怪盗「街の人たちには悪いですけど、朝まで大通りでキャンプするしかなさそうですね」
狙撃少女「えぇ、外に出れば流石に安全は保証できなさそうです」
少年「あの向こうのキャンプも心配だな」
男「それについては気にしなくていいんじゃないかなぁ」
少年「そうなのか?」
男「よっぽどの大軍を連れて来なければ、あいつは倒せないだろうし」
841 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/21(金) 02:53:42.50 ID:bKt8Ivid0
本日はここまでです
ありがとうございました
842 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/21(金) 19:53:42.37 ID:bKt8Ivid0
最初は大通りでキャンプをするつもりだったが、
まだ夜であることから、騒音が町人を起こすのを避けるために公園でキャンプをすることになった
中華「ふぅ……今の時間は?」
氷魔「……そろそろ……日付が変わります……」
中華「食材もないし、寝るしかないか……本当は炊き出しがしたかったんだけどね」
やる気「そりゃ無茶っすよ、体力面の話でも」
843 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/22(土) 03:41:13.81 ID:WcRIUREj0
仕方なく一行はそのまま眠った
〜翌日・陰週日曜日〜
中華は買い出しに出かけ、その後すぐに炊き出しを用意するために朝から調理器具を用意していた
男「……中華、体調は問題ないか?」
中華「大丈夫だよ」
男「そうか。……かつてない事態だからな。無理されると困る……だから少し神経質になっていたようだ」
844 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/22(土) 03:44:00.62 ID:WcRIUREj0
ぶりっ子「お店が開いてないのが歯痒いですねぇ」
怪盗「それより……外の様子を確認しませんか?」
狙撃少女「そうですね。機械人さんたちが砲撃で撤退させているか、あるいは進攻を食い止めているはずですけれど……やっぱり気になります」
炎魔「なら向かいましょう!」
ぶりっ子「そんなぞろぞろと行ってもアレですし……こっちでも人手は要りそうですし、私一人で行きますよぉ」
845 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/22(土) 03:48:21.82 ID:WcRIUREj0
本日はここまでです
ありがとうございました
846 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/22(土) 19:37:23.64 ID:WcRIUREj0
ぶりっ子は機械人に自分のボロを出されるのを恐れ、
一人で裏門へと向かったのだった
機械人「む」
ぶりっ子「あ、機械人さん……」
機械人「なにかあったか?」
ぶりっ子「いえ、帝国軍はどうなったのかを伺いたくてぇ」
機械人「>>下1」
847 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/03/22(土) 20:00:20.50 ID:37HTtsN40
『仲間』の誰かが帝国側の総指揮官を『倒した』ようだ。逃げ出すなら今が好機だぞ?
848 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/22(土) 21:04:59.02 ID:WcRIUREj0
機械人「『仲間』の誰かが帝国側の総指揮官を『倒した』ようだ。逃げ出すなら今が好機だぞ?」
仲間、というのは他の個体のことだ
自他の境界が比較的曖昧な機械人たちだが、
仲間意識は十分にあるようだ
ぶりっ子「すごいですね!?」
機械人「計算の結果、戦力が足りた。正門の兵が異様に少なかったためだ」
849 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/03/23(日) 02:31:25.78 ID:qkYlhxl10
ぶりっ子「あぁ、それは神様に裁いてもらったやつですぅ」
機械人「あのわらわらといる生身の者どのもの神か」
ぶりっ子「ですねぇ」
機械人「あやつらの神も捨てたものではないな」
彼がそう溢したタイミングで裏門が開き、
外から多くの機械人が帰還してきた
煤けた者は予想よりも少なく、
効率的な戦闘が行われたことが窺える
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