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安価とコンマで異世界転生!その11
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705 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/16(日) 06:22:58.22 ID:Xw4HNMsD0
勇者「そう、ですか……」
男「魔法使いってのは……あれ、まさか……」
勇者「あなたの仲間である炎魔さん……彼女の素体に魔力を流し込んだ存在です」
昔、男性型の淫魔から炎魔の元々の肉体は、
勇者パーティの魔法使いによって起動させられた可能性が高いという話を男は聞いたことがある
男「ということは……あなたはまさか?」
706 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/16(日) 06:31:53.53 ID:Xw4HNMsD0
本日はここまでです
ありがとうございました
707 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/16(日) 19:50:11.87 ID:Xw4HNMsD0
勇者「そう。僕は勇者だ」
堂々とカミングアウトする
なぜこんな所にいるのか、
と男にとっては不思議でしかないだろう
男「……勇者サマが、邪教徒とつるんでるのか?」
勇者「まぁ、色々あってね……」
包帯の巻かれたその姿からは、
確かになにか事情がありそうだと感じられる
708 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/16(日) 22:09:16.05 ID:Xw4HNMsD0
男「それで、交渉の件だが」
勇者「僕個人としては、ぜひ受け入れたいと思っている」
男「いいのか?」
勇者「難しい質問だね。僕はあくまで人望がちょっとあるだけで、教祖でもなんでもないし」
鼻にかけたような台詞だが、
その表情の儚さからは自嘲的なものを強く感じることができる
709 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/17(月) 00:37:35.22 ID:4soi0GT90
本日はここまでです
ありがとうございました
710 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/17(月) 19:54:18.65 ID:4soi0GT90
男「とりあえず、承諾は得られたと解釈するよ」
勇者「構わない」
彼女は、ただ焚き火の炎を見つめていた
男「……それでだ、俺たちはあの街に戻らなきゃいけない」
勇者「そのはずだね」
男「俺たちと邪教徒とが仲間だと示せる『証』が欲しいんだ。なにか持ってたりしないか?」
勇者「>>下1」
711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/02/17(月) 21:29:23.94 ID:UYoScceG0
この教団の前教祖(死亡済み)から頂いた『討神への十字架』を貴方に渡すよ。 教えを改善する権限がある
712 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/17(月) 22:36:48.72 ID:4soi0GT90
勇者「この教団の前教祖から頂いた『討神への十字架』を貴方に渡すよ。」
そう言うと、
彼女はロザリオのようなものを男に渡した
何らかのアーティファクトのようなオーラを放っている
男「前教祖?」
勇者「まぁ、もう死んでるんだけどね」
男「なるほど……これがあれば、仲間だと認めてもらえるのか?」
勇者「教えを改善する権限がある」
男「えっ!?」
713 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/17(月) 22:41:16.18 ID:4soi0GT90
あまりの発言に、男も目を見開いて驚いた
それを見て、勇者は少しだけ微笑んだ
勇者「好きに使うといいよ。僕が使うにはちょっと荷が重い……精神的にね」
男「なんだってこんなものを持ってたんだ……」
勇者「だから、貰ったんだって」
男「もっと持つべき立場の人間がいたんじゃないのか?」
勇者「そうかもしれないね。でも、残念ながら彼らは僕からこれを奪えるほど強くはなかったよ」
にやりと歯を見せて笑うと、
少しだけ剣を抜いて鈍い金属に火の明かりを反射させた
714 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/18(火) 03:31:11.14 ID:RSB9s++n0
本日はここまでです
ありがとうございました
715 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/18(火) 19:18:30.02 ID:RSB9s++n0
男「味方する方を間違えてたら俺の首はなかったかもな」
底知れない精神の澱みが、
その笑顔の奥には渦巻いていた
勇者「さぁ、どうだろうね」
彼女は立ち上がりながら剣を抜き放ち、
その風圧で焚き火を消してしまった
男「話は終わりか」
716 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/19(水) 03:47:57.82 ID:RWgY+sLr0
勇者「あぁ、時間はないんだろう?」
男「……そうだな」
勇者「場合によれば、また会うこともあるだろう」
男「味方として?」
勇者「……そのつもり。それよりも、別の問題があるけれど」
男「問題?」
717 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/19(水) 03:52:29.39 ID:RWgY+sLr0
勇者「ちょっと、まだこの体に慣れていなくてね」
男「『この体』?」
勇者「……なんでもないよ」
違和感のようなものを感じたが、
男には時間がないのも事実だったので、
ロザリオのようなそれを身につけてその場を離れた
男「……よし」
718 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/02/19(水) 04:03:32.45 ID:RWgY+sLr0
本日はここまでです
ありがとうございました
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