安価とコンマで異世界転生!その11

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671 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/08(土) 19:47:47.61 ID:ZkTJcXoG0
重騎士「兜で声が籠ってましたか?」

炎魔「いや、そうじゃなくて……」

AI妹「だが、優れた選択の一つだろうな。時間はあまりないし、表の門も裏門のようになっていないとは限らない」


と、それができて当たり前かのような口ぶりで彼女は続ける
そもそも、そんなことができるのかすら一行にとっては怪しいものである


男「できるのか?そんなこと……」

AI妹「理由に関しては説明を省くが、こいつは凄まじい怪力を行使できる。人間を十数メートル投げ飛ばすこともできる」
672 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 01:09:18.27 ID:pbthUltV0
中華「怖……」

重騎士「さぁ、最初は誰がいいですか!?」

炎魔「あ、私は自分で飛んでいくんで……」


半笑いの炎魔は街を囲む壁の上方へと飛んでいく


氷魔「……あ……」

やる気「ズルいっすよ!?」
673 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 01:14:16.46 ID:pbthUltV0
ぶりっ子「わ、私は嫌ですよぉ!?」

やる気「……なら、俺っちが行くしかないっすね」

重騎士「じゃあ、私の腕に収まって下さい!」


重騎士は右手でやる気の重心を支え、
左手の平を飛ばすべき角度へ向けている


怪盗「だ、大丈夫なんです!?」

やる気「後に飛んでくるみんなをキャッチするなら、俺っちが一番適任っすよ!」
674 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 01:30:47.76 ID:pbthUltV0
本日はここまでです
ありがとうございました
675 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 19:34:04.84 ID:pbthUltV0
重騎士「じゃあ行きますよ……!」

やる気「どんと来い!」

重騎士「いち、にの……さんっ!」


槍投げのメダリストの如く美しいフォームで、
腕に収まっていたやる気を発射した


やる気「くおぉぉぉ……!」


そして、彼女の目算通りの放物線が描かれ、
やる気は見事壁を越えた


>>下1……壁の向こう側の地形
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 21:08:21.80 ID:JSktBVNVo
平坦な草原
677 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 01:43:01.04 ID:5ZaYuB6H0
重騎士「そういえば、向こう側ってどんな地形なんでしょう?」

炎魔「あ、確認すれば良かった……」


一方、やる気は物理法則の権化と化して、地面へと叩きつけられようとしていた


やる気「しめたっ!」


地形が平坦な草原であることを確認した彼は、
即座に受け身の構えへと移行
流れるような動きで地面の衝撃を回避したのだった
678 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 01:45:33.63 ID:5ZaYuB6H0
炎魔は不安になりながらも壁の向こう側を確認する


炎魔「大丈夫ですかー?」

やる気「問題ないっす!ちゃんとした草原なんで、受け身も取りやすいし踏ん張って受け止めるのも楽っすよ!」


大きく両手を振りながら、やる気は安全を伝えた


炎魔「大丈夫みたいですー!」
679 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 01:48:09.25 ID:5ZaYuB6H0
本日はここまでです
ありがとうございました
680 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 19:22:12.19 ID:5ZaYuB6H0
それから、一行は次々に壁の向こうへ放り投げられた
バリスタのような重騎士の投擲と、
やる気の正確なキャッチが安全性のハーモニーを奏でる


ぶりっ子「や、や、も、もっと安全な方法ないんですかぁ!?」

AI妹「なんだ、お前はやけに情けないな」

ぶりっ子「あったり前じゃないですか!?私、花も恥じらう女の子ですよぉ!?」


最後に残ったのは、ぶりっ子だった
681 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 20:37:28.89 ID:5ZaYuB6H0
重騎士「ぶりっ子さん……!」

ぶりっ子「な、なんですかぁ!?」

重騎士「私もそうです」


兜で見えないはずの素顔は、
間違いなく笑顔であると言い切れるだろう
彼女はそのまま容赦なくぶりっ子を射出した


ぶりっ子「嘘つけえぇぇぇぇ!!!」
682 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/11(火) 02:03:15.06 ID:W6e1qNcK0
そして、ぶりっ子はやはり綺麗に飛び、
やる気にキャッチされるのであった


狙撃少女「さて……では全員揃いましたし、行きましょうか」

少年「ああ、そうだな」


平坦な草原であることから、視界状況も非常に良好だ
一行が目指すべき滝は大きく、
故に夜でも視認しやすかった
683 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/11(火) 19:34:38.58 ID:W6e1qNcK0
すみません寝落ちしました


夜の草原は動乱の街とは全くの別世界で、
ただただ静寂に包まれていた


男「本当に、ここに指導者的な存在がいるのか……?」


あっという間に滝崖まで辿り着いた一行
滝の近くを歩いてそれらしき人物を探す


中華「あっ、あれは……」


>>下1……一行が発見したのは
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 20:36:37.87 ID:OoTyB3Jq0
出来合いの野営キャンプ地。よく見ると怪我人とかが目立つ
685 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/12(水) 02:26:59.62 ID:IqZ1TTwM0
滝壺の水面に映る暖かな光
それを投影する光源に向かえば、
そこには野営キャンプ地があった


氷魔「……人も居ますね……」

やる気「行くっすか?」

ぶりっ子「危険じゃないでしょうかぁ?」

怪盗「危険?」
686 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/12(水) 02:32:03.57 ID:IqZ1TTwM0
ぶりっ子「なんか、怪我してる人多いですしぃ……」

狙撃少女「設営も、規模の割には雑ですね……状況的にも、刺激したらまずそうです」

炎魔「でも、コンタクトは取らないと」

少年「どの道、みんな顔割れてそうだしな」

男「……じゃあ俺が」

中華「また拐われに行くの?」

男「すまん……」
687 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/12(水) 03:09:12.61 ID:IqZ1TTwM0
本日はここまでです
ありがとうございました
688 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/12(水) 19:51:39.01 ID:IqZ1TTwM0
氷魔「……やはり……安全のためにも……全員で行くべきでしょう……」

やる気「そうなるっすね」


かの暗殺者ほどの手練れがこのキャンプに潜んでいるとは考えにくかったが、
やや過敏になっている一行は、
固まってキャンプに侵入するのだった


ぶりっ子「お邪魔しま〜す……」
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