安価とコンマで異世界転生!その11

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663 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/06(木) 20:25:12.62 ID:en4HQA+30
AI妹「……なんだ、こんな所にいたのか」


街の外れで集まる一行の元に、再びAI妹が現れた
今度は重騎士を連れている


氷魔「……ここを去ったのでは……?」

AI妹「ふん、うちの馬鹿がはぐれてな……それに、街から出てどちらに行くにせよ、検問をやっているんだ」

重騎士「私はともかく、AIさんは帝国にマークされてるので、出られないんですよね〜」

AI妹「だが、こいつを一人で出せば確実に遭難する。平地でもだ。だから、戻ってきた」
664 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/06(木) 21:54:08.73 ID:en4HQA+30
男(市長?いや……なんか雰囲気がキツいな。別人か……?)

やる気「それより……俺っちらは仕方なく、一旦邪教徒側につくことになったっす」

AI妹「ほう、男を取り戻したのにか?」

ぶりっ子「帝国軍のほうが厄介だと判断したからですねぇ」

重騎士「へぇ……でも別に、あくまで一時の共闘ですよね?」

怪盗「そうです!」

男「そこで……奴らへ協力を申し出るために、あいつらのまとめ役に会いたい。どこにいるか知らないか?」

AI妹「>>下1」

665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/06(木) 22:39:24.00 ID:C3inIGaD0
まとめ役じゃないが滝付近にいる。案内が必要か?
666 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/07(金) 01:26:14.31 ID:sBAMlmbu0
本日はここまでです
ありがとうございました
667 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/07(金) 18:25:55.01 ID:sBAMlmbu0
AI妹「まとめ役じゃないが滝付近にいる。案内が必要か?」

男「いや、滝の方角だけ教えてくれればいい」

AI妹「南東だ。とはいえ、この街の外なんだが……検問よりは内側だから辿り着けるはずだ」

重騎士「ええっ!?案内要らないんですか!?」

やる気「必要なのはあんただけっすよ……」

ぶりっ子(私とキャラが被り気味か……?)
668 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/08(土) 03:07:15.25 ID:ZkTJcXoG0
AI妹「ふむ、過学習だったか……やはり、人間の基準で言えば彼女は変わり者だからな」

重騎士「むぅ……」


不服そうな彼女を尻目に、一行の議題は次に移った
少なくとも、
裏門を突っ切るには大きなリスクが伴うのだ


中華「じゃあ、どうやってここを出ようか?」

氷魔「……そこですね……みんなに翼があればいいんですけれど……」
669 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/08(土) 03:09:28.00 ID:ZkTJcXoG0
重騎士「そこは、私にお任せ下さい!」

怪盗「え!?なにがすごい案があるんですか!?」


街を囲むようにある大きな壁を越えることは難しい
となれば、なんらかの抜け道を知っているのではないかと誰もが期待した


重騎士「私がみなさんを外まで投げ飛ばします!」

少年「……は?」

狙撃少女「なんと……おっしゃいました?」
670 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/08(土) 03:22:44.82 ID:ZkTJcXoG0
本日はここまでです
ありがとうございました
671 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/08(土) 19:47:47.61 ID:ZkTJcXoG0
重騎士「兜で声が籠ってましたか?」

炎魔「いや、そうじゃなくて……」

AI妹「だが、優れた選択の一つだろうな。時間はあまりないし、表の門も裏門のようになっていないとは限らない」


と、それができて当たり前かのような口ぶりで彼女は続ける
そもそも、そんなことができるのかすら一行にとっては怪しいものである


男「できるのか?そんなこと……」

AI妹「理由に関しては説明を省くが、こいつは凄まじい怪力を行使できる。人間を十数メートル投げ飛ばすこともできる」
672 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 01:09:18.27 ID:pbthUltV0
中華「怖……」

重騎士「さぁ、最初は誰がいいですか!?」

炎魔「あ、私は自分で飛んでいくんで……」


半笑いの炎魔は街を囲む壁の上方へと飛んでいく


氷魔「……あ……」

やる気「ズルいっすよ!?」
673 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 01:14:16.46 ID:pbthUltV0
ぶりっ子「わ、私は嫌ですよぉ!?」

やる気「……なら、俺っちが行くしかないっすね」

重騎士「じゃあ、私の腕に収まって下さい!」


重騎士は右手でやる気の重心を支え、
左手の平を飛ばすべき角度へ向けている


怪盗「だ、大丈夫なんです!?」

やる気「後に飛んでくるみんなをキャッチするなら、俺っちが一番適任っすよ!」
674 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 01:30:47.76 ID:pbthUltV0
本日はここまでです
ありがとうございました
675 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/09(日) 19:34:04.84 ID:pbthUltV0
重騎士「じゃあ行きますよ……!」

やる気「どんと来い!」

重騎士「いち、にの……さんっ!」


槍投げのメダリストの如く美しいフォームで、
腕に収まっていたやる気を発射した


やる気「くおぉぉぉ……!」


そして、彼女の目算通りの放物線が描かれ、
やる気は見事壁を越えた


>>下1……壁の向こう側の地形
676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/09(日) 21:08:21.80 ID:JSktBVNVo
平坦な草原
677 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 01:43:01.04 ID:5ZaYuB6H0
重騎士「そういえば、向こう側ってどんな地形なんでしょう?」

炎魔「あ、確認すれば良かった……」


一方、やる気は物理法則の権化と化して、地面へと叩きつけられようとしていた


やる気「しめたっ!」


地形が平坦な草原であることを確認した彼は、
即座に受け身の構えへと移行
流れるような動きで地面の衝撃を回避したのだった
678 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 01:45:33.63 ID:5ZaYuB6H0
炎魔は不安になりながらも壁の向こう側を確認する


炎魔「大丈夫ですかー?」

やる気「問題ないっす!ちゃんとした草原なんで、受け身も取りやすいし踏ん張って受け止めるのも楽っすよ!」


大きく両手を振りながら、やる気は安全を伝えた


炎魔「大丈夫みたいですー!」
679 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 01:48:09.25 ID:5ZaYuB6H0
本日はここまでです
ありがとうございました
680 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 19:22:12.19 ID:5ZaYuB6H0
それから、一行は次々に壁の向こうへ放り投げられた
バリスタのような重騎士の投擲と、
やる気の正確なキャッチが安全性のハーモニーを奏でる


ぶりっ子「や、や、も、もっと安全な方法ないんですかぁ!?」

AI妹「なんだ、お前はやけに情けないな」

ぶりっ子「あったり前じゃないですか!?私、花も恥じらう女の子ですよぉ!?」


最後に残ったのは、ぶりっ子だった
681 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/10(月) 20:37:28.89 ID:5ZaYuB6H0
重騎士「ぶりっ子さん……!」

ぶりっ子「な、なんですかぁ!?」

重騎士「私もそうです」


兜で見えないはずの素顔は、
間違いなく笑顔であると言い切れるだろう
彼女はそのまま容赦なくぶりっ子を射出した


ぶりっ子「嘘つけえぇぇぇぇ!!!」
682 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/11(火) 02:03:15.06 ID:W6e1qNcK0
そして、ぶりっ子はやはり綺麗に飛び、
やる気にキャッチされるのであった


狙撃少女「さて……では全員揃いましたし、行きましょうか」

少年「ああ、そうだな」


平坦な草原であることから、視界状況も非常に良好だ
一行が目指すべき滝は大きく、
故に夜でも視認しやすかった
683 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/02/11(火) 19:34:38.58 ID:W6e1qNcK0
すみません寝落ちしました


夜の草原は動乱の街とは全くの別世界で、
ただただ静寂に包まれていた


男「本当に、ここに指導者的な存在がいるのか……?」


あっという間に滝崖まで辿り着いた一行
滝の近くを歩いてそれらしき人物を探す


中華「あっ、あれは……」


>>下1……一行が発見したのは
684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/02/11(火) 20:36:37.87 ID:OoTyB3Jq0
出来合いの野営キャンプ地。よく見ると怪我人とかが目立つ
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