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安価とコンマで異世界転生!その11
- 532 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/07(火) 04:10:03.75 ID:wACn5cXa0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 533 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/07(火) 19:46:45.46 ID:wACn5cXa0
- 彼女は火器を使ってチンピラたちを吹き飛ばした
怪盗「怖……」
AI妹「さて、どうするか……」
彼女はなにやら考えている
AIの演算にそこまで時間はかかるのだろうか?
狙撃少女「あの、男さん……暗殺者みたいな人に捕まっちゃったんですけど、それにこれだけの敵……一体なにが起こってるんですか?」
AI妹「>>下1」
- 534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/07(火) 19:54:49.12 ID:iwCIV0gX0
- 別の宗教団体の暴動です
- 535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/07(火) 19:59:58.89 ID:/c00jDQi0
- ・・・反乱よ。帝国は、ある男が少女の封印を解こうとしてる情報を掴んでいるわ。
たとえガセだとしても信憑性があれば阻止する理由になる
- 536 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/07(火) 21:38:24.39 ID:wACn5cXa0
- AI妹「別の宗教団体の暴動です」
中華「別の、宗教団体……?」
AI妹「この街が混沌としていることぐらいは分かっているだろう?」
氷魔「……えぇ……そうですね……」
AI妹「当然、信教もバラバラ……神など信じない者も少なくはない。そこを、信者獲得の好機と見なした宗教がある」
- 537 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/07(火) 21:42:26.12 ID:wACn5cXa0
- やる気「はぁ、そうなんすね」
AI妹「帝国の認可を受けた宗教団体は、この街への接触を禁じられている……認可のない、誰が見ても邪教だと分かるような宗教団体による仕業だ」
彼女の言葉に、みなは納得した
チンピラをけしかけたり、
首にナイフを突きつけたりするような集団は、
邪教に違いないのだと当然考える
ぶりっ子「で、でもぉ……なんで男さんが?」
AI妹「なんでって、あいつがベストだろう。殺すにしても囚えるにしても」
- 538 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/07(火) 21:55:00.78 ID:wACn5cXa0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 539 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/08(水) 19:26:12.31 ID:Jq1osHgA0
- 怪盗「確かに、宗教絡みと考えれば納得がいくかも」
AI妹「やつが奇跡を行使したというのを見たことがあるものは少なくない。それに……」
狙撃少女「な、なんですか?」
AI妹「……いや、なんでもない。ともかく男は教祖だ。見せしめに殺すにしても、牢にぶち込んで表に出られないようにするにしても、価値があるぞ」
中華「……それは、ラッキーな情報だね」
やる気「な、なに言ってんすか?」
- 540 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/08(水) 19:32:14.02 ID:Jq1osHgA0
- 中華「儀式殺人をするなら、人を集めてやらなければならない。囚えておくなら無論殺さない……」
氷魔「……少なくとも今はまだ……救出の余地が残されているということですね……」
ぶりっ子「ですねぇ、よかったです」
沈痛な面持ちの一行にも希望が帰ってきた
誰もがそれを手放さないように行動することだろう
AI妹「あいつを置いてきた負い目があるのなら、助けてやればいい」
少年「……俺も……俺も行きたい」
- 541 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/08(水) 19:36:04.83 ID:Jq1osHgA0
- 彼ははっきりと、そう決心を口にした
怪盗「……え、いやぁ……」
狙撃少女「あなたは、守られる側の人間です。どこかで隠れているのがいいでしょう」
少年「そんなことしてられるか!男やみんなが俺をどう思ってるかは知らないが、俺はあいつを仲間だと思ってる!連れていってくれ!」
炎魔「うーん……どうしましょう……そんなに必死に頼まれると……」
>>下1……一行は少年を
1.連れていく
2.安全な場所で待たせる
- 542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/08(水) 20:13:39.74 ID:fp4rX7Qmo
- 1
- 543 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/09(木) 02:53:14.11 ID:tftG6e5C0
- しばらく話し合い、意見が纏まった
中華「ま、最低限は戦えるみたいだし……ね?」
氷魔「……そうですね……」
少年「ありがとう」
やる気「その代わり、ちゃんと色々してもらうっすからね」
ぶりっ子「じゃ、これからのことを考えましょうか!」
- 544 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/09(木) 04:26:41.20 ID:tftG6e5C0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 545 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/09(木) 19:31:16.60 ID:tftG6e5C0
- AI妹「この街の出入口は二つだ。今あんたらが出てきたここと、反対側にもう一つ」
怪盗「となれば、その二箇所を塞げば逃走は防げますね」
狙撃少女「そうとも限りませんね」
怪盗「えっ?」
狙撃少女「どこかに抜け穴がないとは言い切れません。彼らは突然現れた……それに、かつて私たちはあの地下水道を使って移動する邪教の話を聞いたことがあります」
中華「なら、二手にだけ別れるのは危険だね」
- 546 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/10(金) 03:04:27.93 ID:97nP6WT20
- 氷魔「……同じ邪教とも限りませんが……対策したほうがよいでしょうね……」
やる気「よし、じゃあ分かれるっすよ!」
少年「ああ!」
と、一行は役割の振り分けを始めた
そこまで見届けて、
AI妹は『仕事』のためにその場を去ったのだった
AI妹(わりと強く当たったが、姉貴になにか言われたら嫌だなぁ……)
- 547 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/10(金) 04:33:28.59 ID:97nP6WT20
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 548 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/10(金) 18:29:12.72 ID:bmfD15hjO
- 一方そのころ
男は即座に殺害されたりはせず、
大きな木箱に詰められていた
男(出ようと思えば出られるが……外の状況が分からん)
海神(大丈夫?なんかここ最近でトップクラスにまずそうな雰囲気出てますけど)
男(いやぁ、まずいな……ん?)
その木箱は複数人で運搬されているようだが、
運び手たちはなにか話しているようだ
男は木箱に遮られくぐもったその会話に耳をそばだてる
>>下1……会話の内容
- 549 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/10(金) 18:36:57.39 ID:f1j5pIvxO
- なぜ少年を追うのか上の意図が分からない
穏やかに暮らしていたのにここ数年でキナ臭くなってると不満げ
- 550 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/11(土) 03:52:13.41 ID:P7zzVMto0
- 運び手A「しっかし、最近なんか……妙な手配書回ってこねぇか?」
運び手B「あぁ、あのガキ探してるっていう……」
運び手A「保護するっつってるが……必死すぎるよな、お上」
運び手B「そうだな、だがあいつを突き出せば褒賞金が出るそうじゃないか?一つお祭りだと思うのはどうだ」
運び手A「お祭り?んな辛気臭い祭がどこにあるよ。金に余裕のねぇ家はみんな、あのガキ探そうっつって他人をひたすら監視してんのよ」
運び手B「そりゃ、気持ち悪いな……」
- 551 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/11(土) 03:54:44.25 ID:P7zzVMto0
- 運び手C「前は、こうじゃなかったんだがな」
運び手B「そうなのかい?」
運び手A「お前さんはここ数年で越してきたんだったな」
運び手C「ああ、十年も前は、もっと世の中が穏やかだった」
運び手B「穏やか?」
運び手C「そうだ、例えば……こんな夜に、木箱を運ばなくてはならない、しかも詳細不明……そんな仕事はないような世の中だな」
- 552 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/11(土) 04:12:15.86 ID:P7zzVMto0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 553 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/11(土) 19:38:19.39 ID:P7zzVMto0
- 男(……ふむ、どうやらこれの中身が俺だとは知らないらしいな)
海神(脱出しちゃいませんか?)
男(そうだな……あれ)
海神(どうしました?)
男は軽く木箱を内側から押したが、
かなり頑丈に釘などが打ち付けられているようだ
男(ヤバイ、思ったより丈夫だ!)
運び手A「おい、なんか箱がガタガタしてねぇか?」
- 554 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/12(日) 02:23:57.45 ID:RcelMVuf0
- 運び手B「そうかもな……なにか不安定なものが入っているのかもしれん」
男(……こうなれば、自分から手放してもらうよう仕向けるしかないか?)
海神(結局出られないんじゃ?)
男(出られないってのは、安全に……と前置きした上での話だ。周りを巻き込んでいいなら魔法だって使える)
海神(じゃあ、どうするんですか?)
男(なんか塩水とか出せない?)
海神(どういう無茶ぶり!?まぁ、できますけどねっ!)
- 555 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/12(日) 02:44:24.65 ID:RcelMVuf0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 556 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/12(日) 19:48:37.05 ID:RcelMVuf0
- 海神は少量のMPを媒介として、
ちょろちょろと海水を生成し始めた
運び手A「お、おい!水漏れてきたぞ!?」
運び手C「しかも、ベタついてるな……匂いからして、海水のようだ」
運び手B「ど、どうするよ!?」
運び手A「そ、そうだな……」
>>下1……運び手たちはどうしたか
1.急いで運ぶぞ!
2.一旦中身の安全を確認するぞ!
3.やたら厳重な箱から海水が溢れているのに男の仲間が気付く
4.自由安価
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/12(日) 20:20:07.17 ID:rQldH40B0
- 1
- 558 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/13(月) 02:26:20.75 ID:L2buXt6y0
- 運び手C「急いで運ぶぞ!それが俺たちの仕事だ」
運び手A「あぁ!」
と運ぶスピードが加速してしまった
男としては完全に作戦失敗だ
男(やっちまった……)
海神(す、すみません……)
男(海神様はなにも悪くない……俺の作戦ミスだ)
- 559 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/13(月) 03:55:50.61 ID:L2buXt6y0
- 一方その頃、街の入り口において
ぶりっ子「じゃ、私と少年と……あと中華さんが街の正門担当ですねぇ」
中華「うん、頑張るよ」
少年「……仮にも正門だけど、俺を置いていいのか?」
やる気「まぁ、流石にあいつらも正門から出てはいかないんじゃないすかね」
怪盗「あ、でも人の出入りは裏門より多いはずなのでそこだけ気をつけて!」
- 560 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/13(月) 03:58:32.28 ID:L2buXt6y0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 561 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/13(月) 18:31:29.31 ID:L2buXt6y0
- そして、裏口は氷魔、怪盗、狙撃少女が見張ることになった
やる気「さて、街中に戻るっすよ」
炎魔「ですね!怪しげなやつを探しましょう!」
倒れているチンピラたちはどうせ情報を持っていないと判断し、二人は他の邪教関係者を探すために街へと繰り出した
- 562 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/14(火) 01:24:51.75 ID:KXuDnj490
- 氷魔「……やはり……誰も来ませんね……」
怪盗「来ないほうがいいですよ、私待ち伏せは苦手なんですから」
狙撃少女「待ち伏せに足の速さは関係ありませんからね……」
怪盗「そういうことです!逃げるか追うかなら得意なんですけど……」
歪な町並みを眺めながら、三人は待ち伏せを続けた
怪盗が待ち伏せを苦手としているため、
殲滅能力の高い氷魔と索敵能力の高い狙撃少女が配置されたのだ
- 563 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/14(火) 01:44:48.95 ID:KXuDnj490
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 564 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/14(火) 19:23:25.01 ID:KXuDnj490
- やる気「嫌に静かっすね……」
前に来たときは、夜でも人流があった
奇怪な住人や機械の住人が、
いつもどこかを歩いていた
炎魔「人を追い払ってしまうような、なにかが……?」
大通りをひたすらに歩いていくと、
路地の入り口から気配がした
鋭敏に反応したやる気がそこを見ると、
>>下1がいた
- 565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/14(火) 19:34:52.11 ID:uGTEyyJoo
- いつぞやの地下道で出会った重甲冑の娘
- 566 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/14(火) 19:35:37.96 ID:55yr8PxS0
- 大鎌を担いだ、かなり凶悪な『道化師』の仮面を付けた…恐らく貴族の男性だ
- 567 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/14(火) 21:46:53.34 ID:KXuDnj490
- 重騎士「………………」
じゃこ、じゃこ、と特有の音を立てて、
重装備の甲冑を身に纏った誰かが歩いている
やる気「あっ、あいつは!」
炎魔「おーい!久しぶりですねーっ!」
炎魔は全くの無警戒で彼女に声をかけ、近寄っていく
- 568 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/14(火) 21:52:01.04 ID:KXuDnj490
- 重騎士「あっ!こんばんは〜!」
相変わらず緩いノリで返答してくる
やる気「どうしたんすか?こんなとこに居て……」
重騎士「それが……仲間とはぐれちゃいましてぇ」
炎魔「それは大変ですね……」
やる気「実は、俺っちらも仲間と『はぐれ』ちまったんすよ」
- 569 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/14(火) 22:04:15.70 ID:KXuDnj490
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 570 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/15(水) 19:16:55.92 ID:hG6dOunmO
- 重騎士「へへぇ、はぐれ仲間ですね!」
がっしりしたその鎧には似つかわしくない喋りで、
一行に対する敵意は少なくともなさそうだ
そこで二人は小声で作戦会議を始めた
炎魔「……まさかってこと、あります?」
やる気「とりあえず、リスクは排除しておくっすよ……」
- 571 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/15(水) 19:19:02.79 ID:hG6dOunmO
- 重騎士「どうかしたんですか?」
炎魔「ああいえ!こっちの話ですよ!」
やる気「そうっす、それより聞きたいことがあるんすけど……」
どうにか話題を変える
彼女が何者か分からない以上、
なるべく怪しまれたくはないのだ
重騎士「はい?」
やる気「その、はぐれた仲間って誰なんすか?もしかしたら、俺っちらが見たかもしれないっすよ」
重騎士「>>下1」
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/15(水) 19:53:34.71 ID:lsJlMKsD0
- AIさんって言う目付きが鋭い『人』だよ
- 573 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/16(木) 01:13:34.31 ID:+O6gjiym0
- 重騎士「AIさんって言う目付きが鋭い『人』だよ」
炎魔「そうですか、人ですか……」
重騎士「よくはぐれちゃうんですけどね、その度にめちゃくちゃ怒られるんですよ」
恐らく、妹のほうであろう
彼らのよく知るほうのAIは、
目付きが極端に鋭いわけでもなければ、
なにかに怒っているのも見たことがない
やる気「それなら、街の入り口のほうで見たっすよ」
- 574 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/16(木) 01:56:45.82 ID:+O6gjiym0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 575 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/16(木) 19:54:28.01 ID:+O6gjiym0
- 重騎士「そうなんですか!?ありがとうございます!」
彼女はそう言うと、
重装備をがちゃがちゃ言わせながら走り出した
炎魔「ちょ、ちょっと!?逆だよ逆!」
しかし、その方向は街の入り口の反対であった
そう、彼女は極度の方向音痴なのだ
- 576 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/16(木) 21:11:01.63 ID:+O6gjiym0
- 重騎士「ほえっ!?す、すみません!」
彼女はぐるりと振り向いて、
本来行くべき方向へと走り出す
やる気「あ、そうだ」
重騎士「なんでしょう?」
やる気「男さん見てないすか?」
重騎士「>>下1」
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/16(木) 21:22:00.03 ID:lhNryqrR0
- 男さんって一緒に居た方ですか? その人は見てないですか三人組の男が水を出してる箱を持って行ったのは見ました
- 578 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/17(金) 05:21:30.80 ID:2JChLDGF0
- 重騎士「男さんって一緒に居た方ですか? その人は見てないですか三人組の男が水を出してる箱を持って行ったのは見ました」
炎魔「水を出してる……?」
やる気「箱……?」
重騎士「はい、変なもの見たなぁと思ったのでよく覚えてますよ」
それは二人にもよく分からない事象だった
箱の中が男なら、
どのような理由で水を出すのか考えたが、
それはついぞ分からなかったのだ
炎魔「じょ、情報提供に感謝します!」
重騎士「はい、じゃあ行きますね!」
- 579 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/17(金) 05:24:10.79 ID:2JChLDGF0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 580 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/17(金) 19:23:34.03 ID:2JChLDGF0
- 彼女はそう言ってどこかへ去った
二人が周囲を観察すると、
確かに水の溢れた跡がどこかへと続いているのが見える
やる気「……どうするっすかね」
炎魔「流石に関係ないんじゃ?」
やる気「でも、こんな夜中……人っ子一人いないような夜中に、三人がかりで箱を運搬するなんてきな臭いっすよ」
炎魔「他に手がかりもないし……」
- 581 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/18(土) 03:08:08.47 ID:buwhdjCT0
- この場に中華がいれば、
それが塩水であることを確かめたが、
実際ここに彼はいない
やる気「ま、行くしかないっすね」
炎魔「男さんを見つけるのが一番大きな目標ですけど、街の外への抜け道についても調べなきゃいけませんからね」
やる気「これを追っていって入り口に出られればそれでよし、そうでなければそこを探索っすね!」
それでも、二人は行くことを決めた
特にやる気は貪欲な性質であるのだ
- 582 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/18(土) 19:08:07.76 ID:buwhdjCT0
- すみません寝落ちしました
ひたすらに水の跡を追う二人
乾いてしまわないかと心配になっている
炎魔「これで普通にお酒とか運んでるだけだったらどうします?」
やる気「笑えるっすね、状況は最悪っすけど」
正確に、かつ素早く滲むそれを追いかけ、
二人は最終的に>>下1にたどり着いた
- 583 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/18(土) 19:19:22.29 ID:4StGEMiZ0
- かなり豪華な洋館
- 584 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/19(日) 04:29:53.20 ID:LOONGZoV0
- そこにあったのは洋館だった
しかも、そのサイズは大きく、
豪邸であると言って差し支えないものであった
炎魔「お酒説、どうですか」
やる気「ちょっとアルコール濃度が上がったっすね」
炎魔「……行きます?」
やる気「ぶっちゃけ怪しくないすか?宗教絡みのなにかがあってもまるっと隠せそうっすよ」
- 585 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/19(日) 04:32:27.02 ID:LOONGZoV0
- 小さめのものであれば、
中に礼拝堂などがあっても分からないだろう
どこかへの抜け道が隠されている可能性もあった
炎魔「どこから入ります?」
やる気「玄関しかないっすよ、あんたと違って俺っちは煙突から入ったら焼け死ぬんす」
炎魔「それもそうですね」
しかし、玄関の戸に触れ、
少し動かしてみれば分かるだろう
当たり前だが施錠されているのだ
- 586 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/19(日) 04:34:02.19 ID:LOONGZoV0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 587 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/20(月) 19:49:07.09 ID:gZvTbc220
- なぜか昨日はここにアクセスできませんでした
すみません
やる気「面倒っすね……」
彼はドアノブ型生命体を玄関に取り付け、
そこを開いた
炎魔「いかにもなお屋敷ですね……」
ぶりっ子の持っている、
一行のギルドハウスに勝るとも劣らない内装であった
- 588 : ◆UEqqBEVZVY [sage]:2025/01/20(月) 20:26:29.59 ID:gZvTbc220
- やる気「さて、水の跡はどこに続いてるんすかね」
足元を見れば、入って右手にそれは続いていた
しかし、いかにも高級そうなそのカーペットの吸水性は高く、かなり薄くなってしまっている
炎魔「急がないと!」
やる気「そっすね!」
右手にある廊下へ飛び込み、
その突き当たりにある樫の大きな扉を開く
>>下1……扉の向こうの様子
- 589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/20(月) 21:42:58.18 ID:LShk38RZ0
- 整然と並べられた檻があるだけだったが、その檻の中には女性のすすり泣く声が聞こえて来た
- 590 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/20(月) 21:52:08.17 ID:gZvTbc220
- 炎魔「ここは……!?」
そこは薄暗い通路のような空間だった
壁面の代わりに整然と檻が並べられており、
一階であるにもかかわらず地下牢のような雰囲気が漂っている
やる気「牢獄……?どうして、こんな所に……」
声を潜めて歩けば、異音が聞こえる
それは、女性のすすり泣きであった
- 591 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/20(月) 22:20:51.65 ID:gZvTbc220
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 592 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/21(火) 19:38:58.41 ID:Djn7HtiO0
- 足音が響くのも構わず、
二人は音の発生源へと駆け寄る
女性「うっ……うう……」
ぼろ切れを纏った女性が泣いていた
明らかにただ事ではない
やる気は鉄格子を両手で左右に歪ませ、
人が通れるだけの穴を作って侵入した
炎魔「か、怪力……」
やる気「どうしたんだ、こんな所で、こんな状態で……!」
女性「>>下1」
- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/21(火) 19:54:50.42 ID:yLxArB5Y0
- 邪神を産んだ女認定されて監禁されてしまったの……
- 594 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/22(水) 02:13:49.57 ID:KcwnJ6+10
- 女性「邪神を産んだ女認定されて監禁されてしまったの……」
炎魔「邪神を……!?」
やる気「なんだってそんなことに……いや、今はそれどころじゃないか」
彼女につけられていた金属製の手枷や足枷をやる気は引きちぎる
炎魔(……あっ、語尾が違うときは魔王なんだ)
やる気「とにかく、この人を逃がしたいな……」
- 595 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/22(水) 02:16:38.65 ID:KcwnJ6+10
- 女性「いいんですか……!?」
炎魔「ええ!……と言いたいところですが……男さんどうするんですか?」
やる気「そこなんすよね……どうすか?自力で逃げられそうっすか?」
女性「……が、頑張ります」
やる気「……無理そうなら、俺っちが運ぶっすけど?」
それは、男の救出が遅れることを意味していた
炎魔「えっ?」
やる気「……あいつだったら、この人を優先するように言うだろうなって思ったんすよ」
- 596 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/22(水) 02:19:48.84 ID:KcwnJ6+10
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 597 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/22(水) 19:40:14.72 ID:KcwnJ6+10
- 女性「……お構いなく、私一人で行けます」
炎魔「でしたら、街の出口に急いで下さい。どの出口であっても、私たちの仲間が居ますから」
女性「ありがとうございます」
彼女はふらつきながらも、
屋敷の出口の方向へと進んでいく
やる気「おっと、忘れてたっす。聞かなきゃならないことがあるんすよ」
女性「なんでしょうか……?」
やる気「ここを、水の出てる箱を持って誰かが通らなかったっすか?」
女性「>>下1」
- 598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/22(水) 19:42:48.51 ID:IprUAdYQ0
- 忙しそうに運んでいた方達なら居ました。何処となく磯の匂いがしましたけど
- 599 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/23(木) 01:43:16.87 ID:7IfoPiQy0
- 女性「忙しそうに運んでいた方達なら居ました。何処となく磯の匂いがしましたけど」
炎魔「そうですか、ありがとうございます」
やる気「引き留めてすまなかったっす。逃げ延びるんすよ」
女性「はい!ありかとうございます……」
今度こそ女性は去っていった
二人は牢獄の部屋の、さらに奥を目指していく
- 600 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/23(木) 01:46:09.67 ID:7IfoPiQy0
- 炎魔「磯の匂い、ですって」
やる気「こりゃ……マジで男かもしれないっすね」
炎魔「なんで塩水垂らしてるんでしょうか……」
やる気「そりゃ、こうして俺っちらに道筋を教えるためなんじゃないすか?」
炎魔「……あの人、ちゃんとした魔法使えますよね?」
やる気「まぁ……確かにそれで逃げられそうではあるっすね……」
- 601 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/23(木) 01:52:11.79 ID:7IfoPiQy0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 602 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/23(木) 19:47:57.43 ID:7IfoPiQy0
- そんなことを話しながら、
二人はさらに続く扉を開くのだった
炎魔「……きな臭さ、倍増」
そこは、地下へと下る階段であった
湿った嫌な空気が鼻を突く
やる気「こうなりゃ行くしかないっす……はぁ、どうして暗殺者に捕まっちまったんすかね」
- 603 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/23(木) 21:05:00.69 ID:7IfoPiQy0
- 黴臭いその階段をひたすら降りていく
炎魔「……長いですね?」
やる気「そっすね……」
降りれば降りるほど、
びりびりと肌に魔力が伝わってくるのだ
最終段を下り、目の前に現れた赤色の扉
その向こうから発せられているのだろう
炎魔「じゃ、私が開けますから……後ろに隠れてくださいね」
やる気「なんか情けないっすけど、お願いするっす」
炎魔はその扉に手をかけ、
勢いよくそれを押し開けた
>>下1……扉の向こうの様子
- 604 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/23(木) 21:11:12.51 ID:S6MM4v5x0
- 手枷を嵌められた男と十数人の淫魔化した館の住人、そして戦士風の淫魔に抱き抱えられた赤ん坊が居た
- 605 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/23(木) 23:01:37.33 ID:7IfoPiQy0
- 瞬間、異臭と魔力が突き抜ける
男「くっ……」
炎魔「男さん!」
やる気「待つっす!」
部屋の中央には手枷をつけられた状態の男がいた
助けようと飛び出した炎魔を、やる気が引き留める
炎魔「な、なんなんですか!」
- 606 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/23(木) 23:06:32.46 ID:7IfoPiQy0
- 炎魔を待ち構えていた者どもが、部屋の隅から現れた
翼に角、そして不気味なまでに麗しいその容姿が十数人
やる気「淫魔っす……!」
男「っ……」
やる気「……!」
男は俯いた状態で、視線を一方に向ける
やる気がそのサインに気付きその方向を見ると、
そこには剣に鎧を身につけた、
他のそれとは違って享楽的ではない雰囲気の淫魔がいた
- 607 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/24(金) 03:10:44.84 ID:SULIjrpu0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 608 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/24(金) 19:21:13.25 ID:SULIjrpu0
- 戦士淫魔「………………」
その手には赤子が抱かれている
他の淫魔は二人でいくらでもどうにかできそうだが、
彼女だけは強敵であることが疑いようもないだろう
炎魔「ど、どうしましょう?」
やる気「そっすね、ここは……」
>>下1……作戦
1.とにかく男を引いて逃げる
2.戦士淫魔が赤子を抱いていることから手出しし辛いと読んで堂々と突入
3.自由安価
- 609 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/24(金) 20:23:50.29 ID:CMrCdqxW0
- 2
- 610 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/25(土) 01:27:19.90 ID:0QUb2f+W0
- 男「…………っ」
男の力強い視線が向けられる
やる気「突っ切るっす!かかって来い!淫魔どもっ!」
炎魔「よっしゃぁーっ!」
二人はその大きめの部屋に突入し、
大立ち回りを開始する
- 611 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/25(土) 01:32:35.23 ID:0QUb2f+W0
- やる気「うおおぉぉーっ!」
地響きを起こすのではないかというほどの咆哮とともに、やる気は男の場所へと突貫する
炎魔「焼魔ぁぁぁーッ!」
炎魔が内なる炎を昂らせると、
巨大な翼型の火炎が立ち上る
そこから放たれる大量の火球が、
邪なものだけを焼き尽くしていく
淫魔A「くあぁぁっ!!」
- 612 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/25(土) 19:20:30.36 ID:0QUb2f+W0
- すみません寝落ちしました
やる気が男に辿り着くまでの直線経路に、
淫魔が割って入ってこないように炎魔は援護する
男「やる気!」
やる気「さぁ、逃げるっすよ男さん!」
彼はがっちりと男の手を掴み、
引っ張り上げて立たせた
そして、それと同時に近くにいる戦士淫魔を一瞥すると______
>>下1……戦士淫魔の様子
- 613 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/25(土) 20:19:57.54 ID:JqII3a4d0
- 赤子をかばうようにうずくまっている
- 614 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/26(日) 03:38:16.70 ID:3nKgLf2O0
- 男「それより……」
男はやる気と同じ視線を向ける
赤子をかばうようにして、
戦士淫魔がうずくまっているのだ
炎魔「ど、どうしたんですか?」
男「最初は強そうな淫魔なんで警戒していたが……だんだんこいつのことが気になってきた」
やる気「確かに、心まで魔に染まっていたら子供なんてかばわないっすね」
- 615 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/26(日) 04:20:37.62 ID:3nKgLf2O0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 616 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/26(日) 19:04:06.09 ID:3nKgLf2O0
- 炎魔「……なら!」
彼女はドーム状に聖なる炎を広げた
中にいるのは三人と、戦士淫魔______そして、彼女が守る赤子だけだった
戦士淫魔「っ……!」
男「なぜ、その子を庇う?」
手枷を嵌められたままの男は、
それでもふてぶてしく彼女に問うた
戦士淫魔「>>下1」
- 617 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/26(日) 19:18:38.05 ID:kf+xFRze0
- 新しい世界を開くキーマンだから
- 618 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/27(月) 01:29:58.27 ID:QdVSShOX0
- 戦士淫魔「新しい世界を開くキーマンだから」
やる気「……どういうことっすか?」
それは、単なる親心やそれに類するものではなかった
彼女の眼には、確信があった
炎魔「中途半端に人間らしくてやんなりますね」
- 619 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/27(月) 01:43:37.98 ID:QdVSShOX0
- 炎魔は炎のドームを解いた
その余波で、周りの淫魔はほとんど倒されてしまった
男「……あ、そうだ。手枷外してくれない?」
やる気「うっす」
彼は男の手枷を固定し、
膝蹴りで勢いよくそれを叩き壊した
炎魔「うわぁ……」
- 620 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/27(月) 03:29:12.08 ID:QdVSShOX0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 621 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/27(月) 19:29:19.88 ID:QdVSShOX0
- やや引き気味の炎魔をよそに、
男は自由になった腕を動かす
手首にはまだ枷の残骸が纏わりついている
男「んー……よし!ありがとう」
やる気「まぁこれが目的っすからね」
炎魔「さて……」
戦士淫魔は立ち上がった
まだ赤子を抱いている
男「そいつは誰の子だ?」
戦士淫魔「>>下1」
- 622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/27(月) 19:42:37.31 ID:IxLe/8vE0
- 牢屋に居た女性の…
- 623 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/28(火) 03:53:48.43 ID:Nv+J9s1a0
- 戦士淫魔「牢屋に居た女性の…」
男「牢屋?」
男は彼女についてはなにも知らなかった
やる気「あぁ、あの人の……」
炎魔「確かあの人……邪神を産んだという認定をされたと言ってましたね?」
男「……そうなのか?なるほど、分かってきたかもしれないな」
- 624 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/28(火) 04:34:16.78 ID:Nv+J9s1a0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 625 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/28(火) 18:58:28.85 ID:Nv+J9s1a0
- やはり、その赤子には何らかの利用価値があるのだろう
どうにかして連れ戻したいと男は考えた
やる気「で……どうするんすか?子供庇ってるやつに手を上げるのは流石に気が引けるっすけど」
炎魔「そうなんですよね……」
どうしたものかと考えていると、
入ってきた階段の方から足音が聞こえてくる
- 626 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/29(水) 02:59:00.97 ID:i0BLjE6A0
- 男「ん……?」
まさか敵の増援かと思い、
三人は警戒して扉を見やる
戦士淫魔「………………」
その扉はやけにゆっくりと開かれた
そこにいたのは……
女性「あっ……」
- 627 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/29(水) 03:02:17.79 ID:i0BLjE6A0
- 先ほど外へと向かったはずの女性であった
なぜか彼女は三人の元へと現れた
やる気「あ、あんたは!」
炎魔「どうして……?」
女性「……無理よ。たとえ邪神と言われようとも、自分の子供を捨てて一人で逃げるなんてできない!」
戦士淫魔「っ!」
男「なるほど、この人がそうなのか。……すごい覚悟だ」
- 628 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/29(水) 03:12:57.33 ID:i0BLjE6A0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 629 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/29(水) 18:07:56.22 ID:i0BLjE6A0
- 服装はみすぼらしく、肌は煤け髪はぎしぎしだ
しかし、その覇気は本物だった
やる気「……逃げるように言って、悪かったっす」
女性「いえ、気にしていません……むしろ、だからこそ私は自分の意志でその子を助けに来たと誇れる」
炎魔「……という訳です。その子を母親に返してくれませんか?」
戦士淫魔「>>下1」
- 630 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2025/01/29(水) 18:18:40.58 ID:GeqCO9S+0
- ならば返します
- 631 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2025/01/30(木) 02:51:17.74 ID:YLhLFQ/N0
- 戦士淫魔「ならば返します」
女性「ありがとうございます……」
二人は、慈愛に満ちた手つきで赤子を受け渡した
男「要求しといてなんだが、よかったのか?」
戦士淫魔「私は淫魔だからな」
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