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安価とコンマで異世界転生!その11
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486 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/12/28(土) 20:58:36.94 ID:uN2ogfeDO
2
487 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/29(日) 04:30:35.58 ID:wnSh67pD0
氷魔「……しかし……暑いです……走りすぎました……」
ローブをぱたぱたとさせて、
彼女は自身の暖まりきった体を冷まそうとしている
男「えいっ」
氷魔「……ありがとうございます……」
首元に冷たいものを当てる悪戯は王道だが、
男が彼女の首元に氷を当てても、
驚くどころか冷静に感謝を述べられてしまっている
488 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/29(日) 04:35:35.39 ID:wnSh67pD0
本日はここまでです
ありがとうございました
489 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/29(日) 19:45:03.52 ID:wnSh67pD0
男「しかし、本当に暑がりだね」
氷魔「……こればかりは体質ですね……なってみたいものです……冷え性とやらに……」
と、一部の女性から恨まれそうなことを溢している
男「氷魔らしいな……」
氷魔「……ええ……よく思ってます……」
男「……そうだ、氷魔。なんか悩みとかないか?」
氷魔「>>下1」
490 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/12/29(日) 21:52:00.68 ID:yDbtcPGYo
最近力不足を感じる
491 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/30(月) 03:19:23.64 ID:a6u931V70
氷魔「最近力不足を感じる」
男「……えっ?あの氷魔が?」
彼女が溢した言葉があまりにも意外で、
男はデリカシーに欠ける反応してしまった
氷魔「……私がもっと強ければ……と思うことが増えました……」
男「十分強いだろう!?あんな威力の魔法、真似できやしない」
492 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/30(月) 03:23:13.20 ID:a6u931V70
氷魔「……しかし……魔力の消費が激しいです……そう連発はできない……継続的に……破壊力を出せないのです……」
男「あぁ……やる気とか、中華と比べてる?あいつらは魔王だし……やっぱり、単発の圧倒的な威力が氷魔の持ち味だよ」
そう彼は語りかける
しかし、氷魔はどこか冷たい目で男へ視線を向けた
氷魔「……一撃の威力というなら……男さんの方が出るじゃないですか……」
男「神様降ろすんだったら、そうかもしれないけど……みんな魔力吸われちまう。氷魔のそれよりも、格段に使いづらいぜ?」
493 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/30(月) 04:07:29.62 ID:a6u931V70
本日はここまでです
ありがとうございました
494 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/30(月) 19:10:04.68 ID:Wqaaxcg4O
氷魔「……ふん……慰めなんて要りませんよ……」
氷魔はぷいっとそっぽを向いて、軽く鼻を鳴らす
男「……なんか、どつぼに嵌まってるときのぶりっ子みたいになっちまった」
氷魔「……今度は他の女の話ですか……」
男「へっ!?」
氷魔「……なんて……冗談です……面倒臭い女の子の真似ですよ……元気は出ました……」
男「そ、そうか?……いやぁ、なんか心臓に悪かったぞ、今の」
495 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/31(火) 03:22:30.34 ID:V8IhAH0P0
肝を冷やしているうちに、夕食の時間となった
女将が部屋に料理を運んでくる
相変わらず珍妙極まりない料理の数々だ
中華「やっぱりすごいなぁ……!」
中華は相も変わらず目を輝かせている
やる気「料理人には、なにか分かるもんがあるんすかね」
496 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/31(火) 04:21:06.77 ID:V8IhAH0P0
本日はここまでです
ありがとうございました
497 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2024/12/31(火) 19:25:28.07 ID:V8IhAH0P0
食事が始まったが、
並べられた料理を見て少年は硬直している
少年「これ、大丈夫なのか?」
ぶりっ子「どれも美味しいですよぉ」
少年「そうか……では、食べてみるとするか」
彼は変わった色の肉を取って食べた
食感は柔らかく、わりとジューシーだ
498 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/01(水) 04:01:01.33 ID:IV7gN6+w0
怪盗「どうですか?」
少年「うまい……」
どうやら彼のお気に召したようで、
いくつもその肉を取って食べ始めた
やる気「あっ!俺っちの分の肉残してくれっす!」
狙撃少女「ふふっ……」
499 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/01(水) 04:03:03.11 ID:IV7gN6+w0
炎魔「これは……?」
彼女が不思議がりながらもスプーンで掬い上げたのは、歯車のようなものだった
男「……は、歯車じゃないかそれ?本当に食べられるやつか?」
炎魔「そうですねぇ……」
彼女は怖れを一切見せずそれを口内に運んだ
ばりばりと噛み砕く音が鳴り、それは呑み込まれた
500 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/01(水) 04:04:45.84 ID:IV7gN6+w0
本日はここまでです
ありがとうございました
501 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/01(水) 08:50:40.55 ID:CXwhe4Bto
あけおめ
502 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/01(水) 19:20:20.07 ID:LWLuiblo0
あお
503 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/01(水) 19:35:49.39 ID:IV7gN6+w0
あけましておめでとうございます
氷魔「……呑み込みましたね……」
炎魔「美味しいですよ。炭酸っぽい味がしますね」
中華「そうなのかい!?僕も食べてみよう……!」
彼もまた歯車のようなそれを口に入れた
しかし、それから固まってしまった
やる気「大丈夫っすか?」
中華「堅すぎ……これは……飴かな。少なくとも人間にとっては」
504 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/02(木) 03:26:07.47 ID:nEE3e3SG0
彼がそう溢した瞬間、一斉に皆は炎魔を見た
彼女は苦笑いを浮かべて焦っている
炎魔「あは、あはは……なんですか、その顔はっ」
ぶりっ子「咬合において、人並み外れた種族の食べ物の可能性もありますねぇ」
炎魔「あのっ!私の顎がおかしい前提で話さないで下さいよっ!」
少年「大丈夫だ。その……格好いいと思うから」
炎魔「なんですかその慰め!?」
505 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/02(木) 04:06:46.12 ID:nEE3e3SG0
怪盗「しかし飴ですか、私飴ちゃん大好きなんですよ」
怪盗もまたそれを口に入れる
狙撃少女「私も好きです……年に何回か、食べるチャンスがあったので、私の中では特別な食べ物なんです」
男「飴だのグミだのが好きな人は太りづらいらしいな」
ぶりっ子「へ、へぇ〜……私もそういうの食べようかなぁ〜」
506 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/02(木) 04:07:58.67 ID:nEE3e3SG0
本日はここまでです
ありがとうございました
507 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/02(木) 19:23:48.95 ID:nEE3e3SG0
食事が少年の口に合ったことを確認した一行は、
いつものように和やかに夕食を終えた
中華「いやぁ、いい刺激になったね」
氷魔「……面白い食事でした……」
少年「帝国の貴族だって食えないもんを食ったと思うと気分がいいな」
まだ寝るまでには時間がある
>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.少年と話す
9.自由安価
508 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2025/01/02(木) 19:46:08.87 ID:wFpRXPS90
9番・暗殺者が男の背後に立ち、首に『果物ナイフ』を突き立てる
509 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/03(金) 02:21:45.19 ID:kSJWI3Gm0
男がリラックスした次の瞬間、
窓から何者かが侵入し、その後ろに立った
男「なんだっ!?」
暗殺者「動くなよ……!」
首にぐさりと刃物が突き刺さる
それは果物ナイフであり、
まだ少ししかねじ込まれていないが、
いつでもそれを強引に刺し込むことができるだろう
中華「男っ!」
510 :
◆UEqqBEVZVY
[saga]:2025/01/03(金) 02:25:40.57 ID:kSJWI3Gm0
男「みんな!俺に構うなっ!こいつをやれ!」
氷魔「……っ……」
他のメンバーは決断を迫られていた
ここで暗殺者を倒しに回れば、ほぼ確実に男は死ぬ
だが、明らかに暗殺者であるそいつが、
男を殺す未来もそう遠くはなさそうなのだ
やる気「こ……困った……」
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