安価とコンマで異世界転生!その11

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283 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/12(火) 20:54:54.57 ID:gRa4pk9S0
狙撃少女「……んっ」

炎魔「どうしました?」


彼女はまた目敏くなにかを発見したようだ


狙撃少女「あそこ……なにかが露出していますね」


それは土砂が崩れてきたと思われる急斜面の上だった
崩れたぶんの土が抉れているが、
その奥になにかが見えていた
284 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/12(火) 20:57:20.84 ID:gRa4pk9S0
やる気「じゃあ、確認してみるっすよ!」

男「え?」


やる気は跳び上がり、斜面の上に着地する
そしてそのまま自身の槍で勢いよく土を薙ぎ払う


中華「……あれは」


取り払われた土砂の下から顔を出したもの
それは>>下1だった
285 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/12(火) 21:05:29.40 ID:WCPQ1ln60
青銅の箱…の様だが『生き』てる感触がある
286 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/13(水) 02:20:48.52 ID:Wq7GzFPZ0
本日はここまでです
ありがとうございました
287 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/14(木) 02:33:54.76 ID:8s/9tHyA0
すみません夕方ごろ書き込みに失敗してました


氷魔「……箱……?」

やる気「そうみたいっすね……っ!?」


彼は早速それを掴み取ったかと思えば、目を丸くした


ぶりっ子「ど、どうしましたぁ?」

やる気「……これ、生きてる気がするっす」

怪盗「どういうことです!?」
288 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/14(木) 02:37:05.77 ID:8s/9tHyA0
彼は実際に体感してもらったほうが早いとばかりに飛び降り、箱を差し出す
見れば色合いは深い青がまばらな濃淡を作る青銅のそれであった


炎魔「……うわっ!ほんとだ!」


炎魔はそれを触るや否や驚いて手をどけてしまう


狙撃少女「確かに……この感触、生命のような鼓動を感じます」
289 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/14(木) 02:39:28.24 ID:8s/9tHyA0
男「……確かにそうだな、なんというか……どう見ても金属なのに、触感だけ有機的だ」

中華「ってことは生きてるんじゃない?」

氷魔「……ありえますね……なぜそんなものがここにいるのかはまったく不明ですが……」


一行は珍妙な生物に慣れ始めており、
多分これは生き物だ、
という直感を信じるようになってきた


やる気「で!一番気になるのは……中身っすよね!?」
290 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/14(木) 03:06:50.10 ID:8s/9tHyA0
本日はここまでです
ありがとうございました
291 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/11/14(木) 10:15:22.79 ID:yQk2vml00
やるなぁ。
292 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/14(木) 19:34:54.63 ID:8s/9tHyA0
炎魔「それはそうですけど……」

ぶりっ子「ちゃんと箱としての機能があるならいいんですけどぉ……」

怪盗「がっつり生命体だったら内臓が飛び出ちゃうかもしれませんね!」

狙撃少女「私は……目を閉じておきます」


不安そうにしている者もいる中、
やる気は好奇心の赴くままにその箱を開ける


やる気「そりゃっ!」


>>下1……その中身
293 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/14(木) 20:08:22.71 ID:l8BXfM2+0
箱の大きさを無視した黒い『闇』が広がっていた。

驚いて閉じたが炎魔が再度開けると食べ物(特に肉)が箱いっぱいに詰まれてた
294 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/15(金) 04:57:15.52 ID:YFf3IYGa0
それを覗くやる気の瞳孔は真っ黒に染まった
無論彼の生得的な性質ではない
箱の中に広がっていた闇があまりにも広大で深いものだったからなのだ


男「お、おい……?」

やる気「ふんぬっ!!」


彼は思い出したかのように勢いよく箱を閉めた
それは驚くほどあっさりと閉じられ、
世界にはなんの残滓も残らなかった
295 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/15(金) 05:27:05.97 ID:YFf3IYGa0
本日はここまでです
ありがとうございました
296 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/11/15(金) 07:44:56.01 ID:KCqeJaCq0
ゼインが出てきそうな予感がする。
297 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/15(金) 19:47:33.72 ID:YFf3IYGa0
中華「な、なんだったの?」

氷魔「……なにか……ものすごい力を感じました……大きく……重い……」

やる気「なんつうんすかね?『闇』が入ってたっすよ」

ぶりっ子「闇ぃ?」


やる気の判断は正しかったが、あまりにも早すぎた
その場にいた者のほとんどが、その話に対しては懐疑的だった
298 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/16(土) 04:03:13.23 ID:SHVl5BgA0
炎魔「ちょっと確認しますねー」


彼女は迷わずやる気から箱をひったくる
そして少しだけ箱を開けて中身を見た


怪盗「どうですか!?」

炎魔「うん……?」


炎魔は不思議そうに鼻を鳴らしている
299 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/16(土) 04:17:11.86 ID:SHVl5BgA0
狙撃少女「闇じゃないんですか?」

炎魔「なんか美味しそうな匂いがします!」


彼女は開きかけていた蓋を勢い良く取り外す
そこに入っていたのは先ほどまでやる気が見ていた闇ではなく、大量の食べ物が密集したものだった


男「随分詰めたなー……」

中華「肉系のものが多いね」
300 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/16(土) 19:40:35.15 ID:SHVl5BgA0
すみません寝落ちしました


氷魔「……あまり……開け閉めしないほうがいいのかも……?」

やる気「そっすね……」

中華「ああ待って閉じないで。食材だけ回収するから」


彼がいくつかの食材を回収した後、
再びそれは閉じられた


ぶりっ子「また妙なものを手にいれちゃいましたねぇ」
301 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/16(土) 20:39:51.13 ID:SHVl5BgA0
一行は謎の箱を手に入れ、
その後は特にアクシデントもなく峠を越えた


怪盗「夕方ですねー」


そろそろ太陽がオレンジになる頃合いで、
どこか泊まれる場所を見つけたいところだった


炎魔「どうですか狙撃少女さん!街見えますか!?」

狙撃少女「はい、>>下1が」


1.辺鄙な村
2.普通の街
3.城下町
4.城塞都市
5.商業都市
6.自由安価
302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/16(土) 20:44:57.97 ID:cc/iBLJs0
6.亜人や半人半魔、明らかに機械化してる人間が共存してる『街』
303 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/17(日) 04:15:31.65 ID:QWW4FDSB0
狙撃少女「『街』ですね……なんか妙な雰囲気ですけど」

男「安全そうか?」

狙撃少女「うーん……まぁ……そうですね……」


歯切れの悪い狙撃少女だったが、
強くは否定されなかったので一行は向かうことにした


中華「た、確かに……変わってるね」


近づくにつれ、その住民を確認するよりも前に奇妙な街の外観が確認できる
304 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/17(日) 04:24:22.57 ID:QWW4FDSB0
本日はここまでです
ありがとうございました
305 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/17(日) 19:39:14.35 ID:QWW4FDSB0
魔界のようと形容できるおどろおどろしい尖塔があったり、
高度な科学技術を感じさせる工場があったり、
あるいはオリエンタルな木造の建物があったりする


氷魔「……警戒はしましょう……」


一行が街に入れば、そこは活気に満ちていた
人々の多くは楽しそうで、
あるべき街の風景が繰り広げられている
ただし、それはものの見た目に頓着しない者に限っての認識だ
306 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/18(月) 01:39:23.31 ID:cV8ZCPlN0
やる気「ど、どうなってるんすか、ここ?」


メインストリートを歩くは、
明らかな亜人、悪魔の要素が混じったような人間、
それどころではなく無機質な機械的パーツで人体を構成する人間までもが闊歩しているのだ


ぶりっ子「入って大丈夫なんですかねぇ、ここ?」

炎魔「いいんじゃないですか?むしろ居心地がよさそうです!」


炎魔は無邪気にはしゃいで街へと入っていく
307 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/18(月) 02:58:31.05 ID:cV8ZCPlN0
男「んー……まぁ多様性ってやつか」


と言って男までもが入っていくので、
結局みな足踏みはできなかった


怪盗「半魔とか亜人って、まだちょっと慣れないんですよね」

狙撃少女「私はサイボーグの方が怖いですが……」

中華「機械化されてる人って、味覚あるのかな?」
308 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/18(月) 03:00:33.43 ID:cV8ZCPlN0
本日はここまでです
ありがとうございました
309 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/18(月) 19:46:41.78 ID:cV8ZCPlN0
一行はしばらく街を歩き、宿らしき建物を発見した
そして早速そこへ入っていった


氷魔「……すみませーん……」

女将「はーい、旅の方ですか?」

やる気「そっすよ、宿開いてるっすか?」

女将「はい、まだあります」

ぶりっ子「ここ、すごい色んな見た目……種族?の方がいらっしゃいますけどぉ……なんでなんですかぁ?」

女将「>>下1」
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/18(月) 20:10:47.59 ID:P++uO9kDO
彼らはそれぞれの種族が文明の中心となった複数の平行世界から突然この世界に飛ばされたみたいなの

元々ここは普通の街だったけど、それぞれの元の世界に帰還するまで互いに協力するために今みたいな街になっていったのよ
311 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/19(火) 01:00:09.30 ID:/Z86OcWu0
女将「彼らはそれぞれの種族が文明の中心となった複数の平行世界から突然この世界に飛ばされたみたいなの」

怪盗「へ、平行世界……?」

狙撃少女「……不思議なこともあるものですね、なぜここに……?」


奇妙極まりない風景や不思議な風貌の種族たちが共存できていたのはそういう理由なのだろう


女将「それがまだよく分かってないのよ。……この辺りの時空が不安定だって話は聞くけれどね」

男「……結構最近のことなんですか?ここは昔から街だったのでしょうか」

女将「元々ここは普通の街だったけど、それぞれの元の世界に帰還するまで互いに協力するために今みたいな街になっていったのよ」
312 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/19(火) 01:05:13.75 ID:/Z86OcWu0
中華「よく平和が保たれてますね、あの状態で……」

女将「元々はみな不干渉だったわ。なんならうっすら敵対してて、嫌な雰囲気が街を覆っていたの」

氷魔「……そちらの方が……むしろ自然ですけれどね……」


誰もが分かり合えるなどあくまで理想論だと、
一行の多くも薄々思っていた


女将「ただ、帝国も異常に気付いたらしくてね……当時街の権力を握っていたのも平行世界から来た人たちだったから、自治を求めて内戦になったのよ」
313 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/19(火) 01:08:55.59 ID:/Z86OcWu0
本日はここまでです
ありがとうございました
314 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/19(火) 19:26:30.23 ID:/Z86OcWu0
やる気「この分じゃ、勝ってそうっすね」

女将「ひとまずはね。帝国の敗因としちゃ、人間用の武器や戦術が効かないやつと、魔物用のそれらが効かないやつらの混成部隊に苦戦したってのが大きいのよ」


この街の住人に適合する戦法が見つかれば、
帝国はこの街を攻め滅ぼすのだと彼女は暗に示している


ぶりっ子「やっばり、兵力差はキツいんですかぁ?」

女将「そうね、街一つと国一つじゃあねぇ……」
315 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/20(水) 01:35:33.87 ID:htFK/daW0
怪盗「でも、放っておけばこの街ももっと強くなりそうじゃないです?」

女将「私もそう思うわ。けれど帝国が次来るときは兵力を結集してくるはずよ」

狙撃少女「この前はそうじゃなかったんですか?」

女将「どうもそこかしこと戦争しすぎて、兵力が分散していたようなのよ。それで、今度からはもっと束ねて兵力を使うみたいよ」


この街がそれで滅びるかもしれない、
と一行は思ったがそれ以上の懸念があった
市長のいるあの街も戦争の対象だという点だ
316 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/20(水) 02:36:49.85 ID:htFK/daW0
本日はここまでです
ありがとうございました
317 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/20(水) 19:49:22.39 ID:htFK/daW0
炎魔「……大変ですね」

女将「ま、私もなんだかんだでこの街が好きだしね」


しばらく立ち話をして、一行は部屋に通された
商隊向けの部屋だったが、
そうでもなければ全員は一部屋に入らないのだ

まだ夕食までは時間がある

>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.自由安価
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/20(水) 19:56:20.68 ID:CYjLH/VDO
6
319 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/21(木) 02:40:40.00 ID:XLCqCfyv0
狙撃少女「ふふ……」


特になにか面白いものがあるわけでもないのに、
彼女は笑っていた
男はそれを不思議に思ったので声をかけることにした


男「……狙撃少女?どうした?」

狙撃少女「あ、いえ……」

男「なにか面白いものでもあったのか?」
320 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/21(木) 02:43:45.35 ID:XLCqCfyv0
狙撃少女「前にもお話したと思うのですが、私は小説などお話を書くのが趣味なのです」

男「ああ、なにせ読ませてもらったしね」

狙撃少女「最近は不死鳥に会ったり、テレポート装置を見つけたり……この街のように、不思議な場所を見つけたりして……とっても想像が膨らむんですよ」

男「なるほど、確かにインスピレーションを与える出来事は多かったな」


彼女はやたらに目がいいが、
自分の世界にそれを落とし込む洞察力とも関係しているのではないか、と男は考えた
321 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/21(木) 03:29:47.18 ID:XLCqCfyv0
本日はここまでです
ありがとうございました
322 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/21(木) 18:07:28.56 ID:XLCqCfyv0
狙撃少女「そうなんです、だからどんなお話を書こうかなって……考えてたんです」

男「なるほどな……」

狙撃少女「でも、扱える題材が多すぎて……取捨選択して、まとまりのある話にはしなきゃいけませんし」

男「そうだな」

狙撃少女「そこで!男さん……私を手伝うと思って、ジャンルだけでも指定していただけませんか!?」


と、彼は突如頼られる
ジャンルについて考えていたわけではなかったので少々驚いたが、どうにか答えを出すだろう


男「>>下1」
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/21(木) 18:16:01.28 ID:myzdlCUl0
出会いと別れ
324 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/22(金) 04:04:25.47 ID:Ap38mybo0
男「出会いと別れ」

狙撃少女「……出会いと、別れ……」

男「月並みなアイディアだけどね」

狙撃少女「いいと思いますよ。……うん、話が纏められそうです」


彼女はそう楽しそうに語る
いつしか男も、話しかけられる前の狙撃少女のような優しい笑みを浮かべているのだった
325 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/22(金) 04:36:51.27 ID:Ap38mybo0
本日はここまでです
ありがとうございました
326 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/22(金) 20:18:40.03 ID:Wj24zuGKO
すみません遅れました


それから夕食の時間になった
女将さんが一部屋ずつ回って夕食を届けていくシステムである


女将「うちのご飯は旅人さんに評判がいいのよ」


そう言って彼女は大量の料理を持ってくる
そのいずれも見たことがない料理であった


中華「す……すごい!これは一体……!?」
327 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/22(金) 20:36:27.67 ID:Wj24zuGKO
女将「異邦人の方々に教えてもらった料理よ、見たことないでしょう?」


ところどころ異様なカラーリングになっている盛り付けもある


氷魔「……えぇ……とんでもないですね……」


女将「まぁ、そのまま作るととてもこっちの人間向きじゃない味のものもあるから……アレンジはしたけどね」
328 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/23(土) 03:23:10.63 ID:K7OLSc/V0
中華「……とても興味があります、レシピが知りたいですね」

女将「一応商売道具だから、教えられないわ。ごめんね」

中華「ですよね……」


料理の雰囲気としては、
和洋中の様々な料理にそれぞれ見えうる
しかし、あくまで女将によるローカライズの末にこうなっているものなので、果たして本当に味付けが一致しているのかは分からない


やる気「ま、とにかく食ってみるっすよ!」

炎魔「そうです、食べれば分かることもあるかもしれません!」
329 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/23(土) 04:04:29.44 ID:K7OLSc/V0
本日はここまでです
ありがとうございました
330 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/23(土) 18:14:05.62 ID:jhnDaKMdO
実際夕食の時間なのでみな大人しく席につく


ぶりっ子「……といっても、結構勇気がいりますねぇ」


とりあえず、無難なものから一行は食べ始めた
味は悪くなく、女将の再解釈はかなりうまくいっていることが分かる


狙撃少女「……さて、これですが……」
331 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/23(土) 18:16:26.43 ID:jhnDaKMdO
御櫃のようなものに入った、
サイケデリックなお粥のようなものがそこにはあった


男「凄まじいカラーリングだ」

中華「では、いただこうかなっ」


彼は怯むことなくそれを手元の器に盛り、
啜るようにそれを食べた


氷魔「……お味は……いかがでしょうか……?」

中華「>>下1」
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/23(土) 18:34:38.48 ID:FyxReA1Ro
甘っ!!!
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/23(土) 18:35:22.30 ID:aqPNr1Lbo
なんと言うかカラフルな味?
334 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/24(日) 01:59:15.47 ID:VYZFSe/C0
中華「甘っ!!!」


彼は思わずそう叫んだ
口内に広がるどぎついスイーツのような甘味に、
さすがに狼狽えざるを得なかったようだ


やる気「甘いんすか!?」

中華「す……すっごく甘い。甘いと思って食べればまぁ美味しいかも」

ぶりっ子「そりゃいいですね、私甘いもの大好きなんですよぉ!」
335 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/24(日) 02:02:57.44 ID:VYZFSe/C0
一方のぶりっ子はそれを聞いて、
がつがつとそのお粥のような物体を食べ始めた


怪盗「私も甘いもの好きなんですよねー……あっま!!なんですかこれっ!!」

狙撃少女「そ、そんなにですか……っ!えふっ……こ、これは……!」


が、しかし二人連続で撃沈した
あまりにも強烈すぎる甘さに身を強張らせる


ぶりっ子「……どうしたんてすかぁ?」


しかしぶりっ子だけはとても美味しそうにそれを食べ続けている
許容できる最大の甘さが海よりも広いのだ
336 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/24(日) 02:54:42.08 ID:VYZFSe/C0
本日はここまでです
ありがとうございました
337 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/24(日) 19:46:23.18 ID:VYZFSe/C0
それからも一行は珍妙きわまりない料理たちを食べ、
騒がしく夕食を終えた


中華「得られるものは多かった……」

炎魔「いろんなもの食べられて、大満足です!」


まだ寝るまでには時間がある

>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.自由安価
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/24(日) 19:59:37.95 ID:X6ATjvAy0
8,拾って来た青銅の箱を観察して見る
339 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/24(日) 23:21:29.22 ID:VYZFSe/C0
夕食を食べて気持ちを切り替えると、
ふと彼の脳裏にあるものが思い浮かんだ
バッグを漁り、それを取り出す


男「……うぅむ」


青銅の箱であった
相変わらずその触感からは生命の息吹が伝わってくる


やる気「……開けるんすか?」

男「んー?うーん……」
340 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/24(日) 23:26:11.57 ID:VYZFSe/C0
やる気「やめといた方がいいっすよ?」

男「まぁ……なんかろくでもないもん見たんだよな?」

やる気「闇っすね」

男「……だが、もう一度開けたとき、それらは食物に入れ替わっていた」


少なくとも、
男たちがじっくりと見たのはそちらだった


やる気「次また闇が出てくるのかは実際、分からないっす」

男「だがリスクがある……どうしようかな」
341 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/24(日) 23:55:17.95 ID:VYZFSe/C0
本日はここまでです
ありがとうございました
342 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/25(月) 19:00:42.14 ID:Rf8IAOBj0
怪盗「大丈夫じゃない?」


好奇心の高い三人が集ってしまった


男「そうか?」

怪盗「やる気さんに箱押さえててもらって、ヤバいのが出たらまた閉じればいいんです!」

男「……まぁ、実際それでいけてたからな。じゃあ頼む」

やる気「これ貧乏くじじゃないっすか……?」


やや不満げなやる気をよそに、
男はまたその箱を開いてみた


>>下1……青銅の箱の中身
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/25(月) 19:15:33.38 ID:HveKJeyj0
男が開けたら空っぽ
怪盗が開けたら酒がぎっちりあった
344 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/26(火) 01:06:09.13 ID:DhSselsw0
男「うん……?」


それを開いた男は、
ただただ呆気に取られたような顔をしている
それもそうだろう、なにも入っていないのだ


怪盗「なにも、入ってない?」

やる気「っすね、どういうことなんすかね?」

男「……まさか……いや……」
345 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/26(火) 01:39:33.11 ID:DhSselsw0
本日はここまでです
ありがとうございました
346 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/26(火) 02:16:31.60 ID:DhSselsw0
本日はここまでです
ありがとうございました
347 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/26(火) 19:37:58.08 ID:DhSselsw0
怪盗「どうしたんです?」

男「……ちょっと、もう一回開けてみてくれ」


男はその箱を閉じ、怪盗に渡す
彼女は不思議そうな顔をしながらそれを受け取った


やる気「だ、大丈夫なんすか……?」

男「ああ、恐らく……」
348 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/27(水) 02:12:53.08 ID:lvCDDEvz0
怪盗「じゃ、行きますけど……」


やや不安げに鼓動するそれを開く


やる気「おおっ!これは!」

男「酒だ!」


箱一杯に酒瓶が敷き詰められている
その品質に関しては素人の男たちにはよく分からなかったが、ともかく酒が出現したのだ


怪盗「えぇっ!?お酒ぇっ!?」
349 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/27(水) 02:16:23.91 ID:lvCDDEvz0
やる気「おっと待つっす」


並外れた動体視力で怪盗の手癖を見切り、
酒瓶を掴み取ろうとするその腕を制止した


男「ナイス!」

怪盗「なにがナイスなんですかね!?いいじゃないですかお酒飲んだって!」

やる気「下戸の癖にがばがば呑むじゃないっすか!」

男「酒癖も悪いし……呑むなとは言わないが、多少管理させてくれ」
350 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/27(水) 02:23:02.70 ID:lvCDDEvz0
本日はここまでです
ありがとうございました
351 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/28(木) 02:04:49.21 ID:Oa85PCFD0
すみません送信できてませんでした




怪盗「知ったことですか!酒を呑ませなさい!」


と、現れた酒瓶を巡っての攻防が起こった
その攻防の間隙を縫って、
男はこっそりと青銅の箱をしまい直したのだった


やる気「ゲロ吐かれたら困るんすよ!」

男(微笑ましい争いだが……箱の管理に失敗すれば、笑えない戦いが起こるだろうな)
352 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/28(木) 02:08:55.85 ID:Oa85PCFD0
箱のことはなるべく話さないように皆に提言すべきかもしれない
そう男は思いながら寝る準備をした


怪盗「へっへっへ……」


怪盗はやる気から泣きの一杯を勝ち取り、
コップ一杯で泥酔して眠っている
平和的な解決がされたことに安堵しつつ、
男もまた眠るのだった


〜翌日・陽週金曜日〜


中華「さて、どうしようか?」
353 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/28(木) 03:00:40.48 ID:Oa85PCFD0
本日はここまでです
ありがとうございました
354 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/28(木) 19:39:02.93 ID:Oa85PCFD0
氷魔「……移動手段……ですね……」


馬車に乗っていけば目的地までそう遠くはない


ぶりっ子「久しぶりに徒歩で向かいたい気分ですねぇ」

男「うーん……」

狙撃少女「子供たちのことを気にしているのなら……多分大丈夫ですよ。図書館の街で非常に楽しそうにしていたので」
355 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/28(木) 21:18:38.84 ID:Oa85PCFD0
それから一行は宿をチェックアウトし、
奇妙な街の住人たちを観察しながら街を出た


【ギルドの資金】72145295


中華「本当はもう少し滞在したかったけれど……収穫はあったし、いいかな」

氷魔「……私も色々と気になりますが……用事が立て込んでいるのが残念です……」
356 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/28(木) 21:21:30.73 ID:Oa85PCFD0
目的地の方向へと続くは、
街とは打って変わってなんの変哲もない街道だった


炎魔「ほんと長閑ですね〜」

やる気「そっすね……お」


街道の向こうから歩いてくる者がいた
土砂崩れをした峠を越えて向こうに行くつもりか、
あるいは奇妙なあの街を目指す者だ


>>下1……街道を歩いてきた存在
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/28(木) 23:00:30.86 ID:irc07cyDO
大きな荷物を抱えた行商人
358 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/29(金) 02:10:14.12 ID:pUgkg1M10
随分と大変そうな存在が、
向こうからややふらつきながら歩いてきた


行商人「……はぁ……」

ぶりっ子「す、すごい荷物ですねぇ……」


丈夫そうなバッグをパンパンに歪ませて、
ずっしりとした荷物をどうにか運ぶ行商人が向こうからやってきたのだった


怪盗「こんなの一人で運ぶなんて、拷問じゃない?」
359 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/29(金) 02:13:46.59 ID:pUgkg1M10
本日はここまでです
ありがとうございました
360 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/29(金) 19:43:36.92 ID:pUgkg1M10
行商人「まったくだ、行商人なんて馬に乗って帳簿と算盤をいじる仕事だと思っていたのに」


汗を垂らしながら行商人は進む
それほどまでに重大な荷物なのか、
あるいは馬車を使えない理由があるのか


狙撃少女「しかし、なにを運んでいるんですか?」

炎魔「確かに気になりますね」

行商人「>>下1」
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/11/29(金) 20:00:37.54 ID:AWmo5rG20
東の国の特産品だ
362 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/30(土) 01:20:19.02 ID:9DQg+4qM0
行商人「東の国の特産品だ」

男「へぇ……重要なんですか?」

行商人「大層高く売れる。お前たちが出てきたあの街ではな」


動機としては、高く売れることのようだった


中華「へぇ……中身が関係あるの?」

行商人「いや……あまり関係ないかもな。そこの街のやつらはそもそもこの世界に馴染みがないから、異国の特産品に大きな価値を感じているんだ」
363 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/30(土) 01:24:26.41 ID:9DQg+4qM0
氷魔「……東の国の特産といえば……木材を細工して作った工芸品や楽器でしょうか……?」

行商人「そうだ、箪笥なんて生身で運ぶもんじゃない……お前たちも、引っ越しをするときは馬車を使うべきだ」


異常に膨らんだそのバッグの正体が、
ある程度分かってきた
しかし一行には彼を助ける動機がなかった


やる気「さらに先の峠じゃ、土砂崩れがあったらしいっすけど……」

行商人「もう聞いてるさ、というか……だからビジネスチャンスが生まれたんだ。どうにかこの体を滑り込ませて金を産んでやる」
364 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/30(土) 01:26:51.03 ID:9DQg+4qM0
本日はここまでです
ありがとうございました
365 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/30(土) 18:56:19.75 ID:9DQg+4qM0
そう言って、商魂逞しい商人は歩いていった


ぶりっ子「大変ですねぇ、商人さんも……」


それから一行はひたすら街道を進んだ
魔物が現れたりもしたが、
街道に出るようなレベルの魔物はもはや敵ではなく、
軽くひねってピクニック気分でさらに道を進む
366 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/11/30(土) 22:11:22.67 ID:9DQg+4qM0
狙撃少女「あれ、まずくないですか?」


彼女の指す先には一つの村があったが、
そこからは激しく黒煙が立ち上っていた


怪盗「んー……あれじゃないですか?農業が終わった後になんか焼くやつ」

男「あんな煙出るかなぁ……」

中華「いや!なに呑気に見てるのさ!行かないと!」
367 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/01(日) 04:07:52.88 ID:uhx8Xr2O0
本日はここまでです
ありがとうございました
368 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/01(日) 19:23:28.69 ID:uhx8Xr2O0
万が一ということがあるので、
一行はその村に急行した


氷魔「……火事でなければよいのですが……」

炎魔「私にも消火能力があればよかったんですけどね」


村の入り口を潜り抜ける
特になんの変哲もない木造のゲートに、
その村の名前が記されているシンプルなものだった


やる気「あの辺からっす!」


>>下1……煙の発生源はどうなっていたか
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/01(日) 19:41:36.84 ID:CKwMkDg/0
『村』その物と言うほどに家屋とかが焼かれていた。
目に見える限り、『焼け焦げた』遺体が倒れてる
370 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/01(日) 23:12:06.37 ID:uhx8Xr2O0
ぶりっ子「うっ……」


そこは慄然とさせられる有り様であった
村は既に燃えていたのだ
家屋という家屋は全て既に焼かれた後なのである


怪盗「さ、最悪……」


そして、無数の焼死体もまた散乱していた
ひどい有様であり、
一行もこれほどの事態を確認したことはなかった


狙撃少女「ひどいですね……」
371 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/01(日) 23:15:49.76 ID:uhx8Xr2O0
男「……みんな、警戒を」

中華「ただの火事じゃなさそうだね」

氷魔「……先ほど……行商人の方とすれ違いました……これほどまでに村が焼けているのであれば……彼もそのことを知っていておかしくないはずです……」

炎魔「ってことは、これ……」

やる気「ついさっき、誰かがこれをやった。そう判断するべきっすね」


村一つを燃やし尽くすほどの存在が、
そう遠くない場所にいる
それがまだここに潜んでいるのか、
そうでないのかすら不透明だった
372 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/02(月) 00:29:44.87 ID:nYcM2Fih0
本日はここまでです
ありがとうございました
373 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/02(月) 19:13:05.19 ID:nYcM2Fih0
ぶりっ子「そんなのと戦いたくないですよぉ」

炎魔「私も怖いです……」

怪盗「二人は炎系の攻撃効かないんだから前に立ってくれないと困るんですけど!?」


陣形としては、最外周にぶりっ子と炎魔を置き、
他のメンバーが寄り集まっている形だ
374 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/02(月) 19:17:25.69 ID:nYcM2Fih0
狙撃少女「視認できる範囲には……なにも居なさそうです。村で遮蔽も多いので、気休めにもなりませんが」


油断せず着実に、村を探索していく
人の焼けた臭いだろうか、焦げ臭いほかにも、
生理的に厳しい悪臭が時折風に乗ってくる


男「っ!誰だ!」


近くの茂みががさりと動いた
もしかしたら野生動物かもしれないが、
なんであれ今は無視できない
沈黙がしばし場を包むと、茂みからそれは出てきた


>>下1……茂みの中にいた存在
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/12/02(月) 19:46:08.18 ID:JPjg/1Z50
アルビノに近い白い肌の中性的な少年(かなりボロボロ)
376 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/03(火) 01:29:14.83 ID:zVKNuZL70
少年「………………」


現れたのは一人の少年だった
その肌は病的なまでに白く、色素が抜け落ち気味だ
ひどくぼろぼろで瞳孔も震えているが、
その眼光の鋭さは本物だった


中華「子供……?」

氷魔「……油断しないでください……まだ彼が安全と分かったわけではありません……」
377 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/03(火) 01:32:13.24 ID:zVKNuZL70
本日はここまでです
ありがとうございました
378 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/03(火) 19:48:47.30 ID:zVKNuZL70
彼はただじっと一行を見つめている
だが、次第にその眼すらブレはじめる


少年「…………っ」


そして、ついに彼は倒れた
よく分からないが、肉体または精神、
あるいはその両方が極限だったのだろう


やる気「あっ」

ぶりっ子「……えっ、どうしますこの子」
379 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/04(水) 02:31:54.07 ID:9nmOOAQA0
怪盗「いくらなんでも捨て置くのは……」

狙撃少女「……そうですね、なんとしてでも……彼は保護したいです」


かつて身寄りのない子であった彼女には、
その少年の姿になにか使命を感じずにはいられなかった


男「……仕方ない、一旦連れていくか」

炎魔「なら、私にお任せっ!温かいし、もしこの子が炎を放つような存在だったとしても私には効きません!」
380 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/04(水) 02:35:58.62 ID:9nmOOAQA0
一行は警戒しながら村を出た
結局、危惧していたような存在に直接遭遇することはなく、また街道へと出たのである


中華「……さて、怖いのはさらに向こうの村や街だね」

氷魔「……そうですね……放火した存在が……そちらに向かっている可能性は少なくありません……」

やる気「ま、もし逆側に向かってたとしても謎の種族の人達とか異次元の技術に鎮圧されそうっすね」

ぶりっ子「旅路を急いだほうがいいかもしれませんねぇ」
381 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/04(水) 02:38:26.88 ID:9nmOOAQA0
本日はここまでです
ありがとうございました
382 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/12/04(水) 19:27:22.69 ID:9nmOOAQA0
やや急ぎ足で街道を進む
少なくとも、そこから見える森や、
街道の脇に息づく緑が燃やされている様子はない


怪盗「そろそろ次の街ですね」

男「そうだな……燃えてるかい?次の街」


そう問えば、狙撃少女は遠くへと目線を飛ばし始める


狙撃少女「>>下1」
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