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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2
- 503 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 23:22:44.67 ID:b/3OqX820
-
猫人の男「ふむ……出力は悪くないけれど、戦闘経験が不足しているな。でもこれだけ戦えるなら、火山でも十分――」
ミスティ「くっ……うぁああああああ!!!」ダダッ
猫人の男「ええ!? 氷の障壁を纏って、突っ込んで――」
砂の刃「」シャシャッ
氷の障壁「」バギャギャッ
ミスティの肌「」スパスパッ ブシュッ
ミスティ「そこ!!!!」ダンッ
ミスティの掌「」コォォォ
猫人の男「くっ……ニャオオン!!!」
猫の爪「」シャシャシャッ
氷の障壁「」バギャッ…
ミスティ「はうっ……」
ドサッ…
猫人の男「は、はあ、はあ……!」ダラダラ
ローガン「ミスティくん!」タタッ
猫人の男「あっ……す、すまない! 大丈夫だろうか!」
ミスティ「」
ローガン「……気を失っているだけのようだ」
猫人の男「と、とにかくすぐに手当しよう……すまない、やりすぎてしまった……!」
ローガン「フッ……むしろ貴殿に本気を出させたことこそが何よりの誉れだろう」
猫人の男「……き、聞かなかったことにしてくれるかい? さっきの声は……」
ローガン「う、うむ……。貴殿がそう望むのであれば……」
☆猫人の男との模擬戦に善戦しました
☆猫人の男からの評価が上がりました
◆
- 504 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 23:32:51.89 ID:b/3OqX820
- というわけで本日はここまでとなります。次回はクロシュちゃんの熱耐性特訓からとなります
ここまで書いてから気付いてしまったのですが、猫人のおじさんの備考欄に「どんな方でも敬語で話す」という一文があったのをすっかり見落としてしまっていました……。非常に申し訳ないのですが、今までに書かれたものは敬語で喋っているものとして脳内変換していただけると幸いでございます……
そして火山探索の準備が着々と進みつつあります。火山の内側でクロシュたちを待ち受けているものとはン何か。フメイちゃんとアリシラさんの行方も、暗躍するセインと原理派も、未だその尻尾を見せてはいません。クロシュちゃん、どうか慎重にお進みくださいませ――
それでは本日もありがとうございました。次回も土日となります、よろしくお願いいたします
- 505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 23:58:39.94 ID:ypXXByxPO
- 乙です
猫人の男だけどてっきり本名(コルト・キャトル)を教えてくれると思ったけど名前を教えないから「猫人の男」しか表記されてない。どうすれば「猫人の男」から「コルト・キャトル」に変わるの?
- 506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 01:45:56.63 ID:4EPcwiFOo
- おつです
2/3でヤバそうなことするコンマを切り抜けた暗黒行商ちゃんこのまま更生してくれー
- 507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 02:34:46.97 ID:DZF0MzFFo
- 乙乙
バーニングスライム絶滅種なんだな
自然に絶滅したのかそれとも
クロシュのシャドースライムもどうなのかな同種が出たりするかな
- 508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/03(月) 06:20:04.93 ID:A00hMPmDO
- 乙です
セイン君の事があったから、フメイちゃんやアリシラさんにも会えるかなと思ったけど難しい
- 509 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 18:31:41.90 ID:WYP3n+Hh0
- 猫人の男氏についてですが、彼は緑の国編で登場した紫髪のエルフ幼女さんと同じくネームドキャラとサイドキャラの中間のような立場のキャラクターとなりますため、もし名前が判明したとしても表記が変わることは多分ありません。これについては募集安価から外れたキャラクターを本編に登場させる際の>>1なりの流儀のようなものですので、ご理解いただければと思います
暗黒行商少女はろくでもない詐欺師ですが、根っからの極悪人というわけでもないため、更生の余地はあるかもしれません。いちおう恩人であるクロシュたちの言うことはちゃんと聞くようです
バーニングスライムの方々が絶滅した理由については、当人であるレッド氏や妖精が何か知っているかもしれません
シャドースライムについては、クロシュ本人も妖精も特に何も知らないようです
フメイちゃんとアリシラさんに会う場合も、旅は道連れ(稀)のような低確率判定をくぐり抜ける必要があります。ただ、彼女らはクロシュちゃんのことを気にかけているため、今後もずっと会えないということはないと思います
- 510 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 18:32:15.39 ID:WYP3n+Hh0
- ―トコナツビーチ
レッド「昨日はごめんね。体は大丈夫……?」
クロシュ「うん」
妖精「クロシュは怪我の治りが早いみたい。過信は禁物だけどね」
レッド「そうなんだ……! そういえばクロシュちゃんは何ていう種族のスライムなの? 黒いスライムってあんまり見たことないけど」
クロシュ「……? わかんない」
妖精「私も知らないんだよねえ。反映魔法以外には特徴らしい特徴もないし」
レッド「そうなんだ……」
クロシュ「うん」
妖精「まあ本人は特に気にしてないみたいだし、別に良いんじゃないかな。スライム類って括りで見れば仲間はいっぱいいるわけだし」
レッド「そうだね! ボクたちは同じスライムの仲間だもんね!」
クロシュ「うん!」
レッド「それじゃあ早速、昨日の続きをやっていこう!」
クロシュ「う、うん……!」
↓1コンマ
01-60 むむむ…(経験2/3)
61-90 めらめら(経験3/3)
91-00 心頭滅却(経験☆)
- 511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 18:35:44.97 ID:+cCgX+DcO
- あ
- 512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 19:45:16.94 ID:/j/lsFn9o
- 習得!
- 513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 19:47:41.12 ID:oaAkZGmfo
- 黒いスライムはレアなのか
- 514 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 19:57:38.04 ID:WYP3n+Hh0
- バーニングスライムの欠片「」メラメラ
スライムクロシュ「……」モニョモニョ
デロデロ…モニョモニョ…
妖精「……今回はいけそう?」
レッド「あんまり、無理はしないで――」
カッ――
妖精「わっ!」
レッド「えっ……!?」
シュゥゥゥ――…
炎クロシュ「……」チリチリ…
レッド「わあ……炎みたいに、髪が赤く輝いて……」
妖精「クロシュ……! その姿は……」
炎クロシュ「……フメイちゃん……」チリチリ…
☆クロシュが炎属性に変化できるようになりました
☆炎化している時はお腹がすごく減ります
◇
- 515 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 19:58:48.83 ID:WYP3n+Hh0
- ―夕方
トコナツビーチ
炎クロシュ「……」チリチリ
イリス「クロシュちゃん、妖精さん、そろそろ夕飯――フメイちゃん!?」バッ
炎クロシュ「あっ、えと……」
妖精「イリス。クロシュだよ、フメイじゃなくて」
イリス「え、ええ!? でもその、混じり気のない綺麗な炎属性は、まるで――」
妖精「やっぱり、イリスもフメイみたいだって思う?」
イリス「う、うん……。えっと、確かバーニングスライムに擬態しようとしてたんだよね……?」
レッド「うん。きっとこれがクロシュちゃんにとって、一番炎属性に適した姿なんだと思う!」
イリス「そ、そういうものなんだ……。凄いなあ、スライムって……」
妖精「クロシュの擬態能力には驚かされることばっかりだよ。私はてっきり、レッドみたいにメラメラデロデロしてるバーニングスライムみたいになるかと思ってたもん」
炎クロシュ「あ、それなら……」
デロデロ…ポン!
バーニングスライムクロシュ「〜〜」メラメラ モニョモニョ
レッド「わあ……!!」
妖精「あ、バーニングスライムの姿にもなれるんだね……」
◆
- 516 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 21:56:33.31 ID:WYP3n+Hh0
- ―トコナツ火山島 滞在4日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・熱耐性を身に付ける[3/3☆] 達成!
・溶岩対策を探す 達成!
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 517 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 21:57:47.67 ID:WYP3n+Hh0
- ―朝
シーサイドホテル 庭
溶岩釜「」ジュウウゥ―
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ モグモグ
暗黒給仕少女「ちょ、ちょっと昨日から食べ過ぎじゃないの? どれだけ私に朝飯を焼かせる気よ……!」セカセカ
妖精「いやまあ、昨日頑張ったせいかお腹が空くみたいで……」
ミスティ「炎属性化……クロシュは凄いわね、次から次に新たな力を身に着けていく……」
ローガン「だがミスティくんも、昨日の気迫は凄まじかったぞ」
ミスティ「気迫で強くなれたら苦労しないわ……」
モーリィ「おはよう。溶岩対策は進んでいるか?」スタスタ
妖精「モーリィ」
エバンス「おう! 耐熱鎧を人数分と、クロシュちゃんは炎属性に変化できるようになったぜ!」
モーリィ「もうそこまで準備できていたのか? 少々お前たちを侮っていたかもしれん」
イリス「はい! 私たちも火山に向けて出発できますよ!」
モーリィ「では早速火山探索へ――と言いたいところだが……実は状況が変わった」
ローガン「状況が?」
モーリィ「ああ。先日、今の火山は危険な状態だと言ったが、危険度の段階が更に増した。例え装備を整えたとしても、お前たちのような火に属さない者たちが出歩けるような環境ではない」
イリス「え、ええ……!?」
モーリィ「……迅速に準備を進めてくれたところで悪いが、手を引いてくれて良い。世界樹の光は私が見つけ出す」
妖精「ちょ、ちょっとちょっと! それは私の責任だって言ったでしょ!」
モーリィ「ああ。だから、後で緑の国には損害賠償をたっぷり請求させてもらう」
妖精「う、うぐ……」
モーリィ「光の扱いに関しては心配無用だ。星属性の塊であれば、私も心得ている。適切に回収した後、緑の国へ送り届けよう」
妖精「むむう……」
モーリィ「後はこの国で観光するなり、次の光の回収に向かうなり、好きにすると良い。私としては、観光して金を落としていってくれた方が嬉しいがな」
妖精「……」
モーリィ「では、縁があればまた会おう。緑の国の使者たちよ」スタスタ バサッ
*
- 518 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 21:59:10.95 ID:WYP3n+Hh0
- 妖精「……」
ミスティ「妖精……どうするの?」
妖精「もし火山の状況があいつの言う通りなんだったら、確かに私たちの出る幕はない……」
イリス「ええ!? せっかく海を渡ってここまで来て、準備も進めたのに……!」
妖精「でも、無理して誰かを死なすような結果にはしたくない。ここまで来て、ってのは確かに悔しいけど……」
エバンス「だが……ここにはセインの奴も来ている。いくらモーリィでも、奴とかち合えば……」
妖精「……」
ローガン「しかしそれは我々にも言えることだ。セインくんは、次に会う時は敵同士と言った。恐らく、容赦してはくれぬだろう。そんな彼と、危険な溶岩地帯でもし出会ってしまったら――」
ミスティ「……命がいくつあっても足りない……でしょうね……」
イリス「……」
暗黒給仕少女「ふうん……いろいろ大変なのね、あんたたち。でも人間じゃ厳しい環境だってんなら、どの道無理なんじゃないの?」
クロシュ「あの……」
暗黒給仕少女「おん?」
ボッ
炎クロシュ「わたし……たぶん、大丈夫……」チリチリ
妖精「クロシュ……」
イリス「クロシュちゃん……! でも、クロシュちゃん一人じゃ……」
ミスティ「そうよ……! クロシュ一人で行くなんてダメよ!」
炎クロシュ「んゅ……」シュウウ…
↓1〜5多数決 どうしよう
1.クロシュと妖精だけで行く
2.みんなで行く方法を探す
3.次の光へ向かう
4.自由安価
- 519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:00:48.88 ID:uhQhe+Do0
- 2
- 520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:01:12.14 ID:/j/lsFn9o
- 2
- 521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:09:24.59 ID:oaAkZGmfo
- 1
- 522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:16:44.05 ID:uocVv31DO
- 2
- 523 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 22:48:16.52 ID:WYP3n+Hh0
- 炎クロシュ「でも……モーリィさん……心配……」
イリス「うん……。心配だよね……」
エバンス「……なあ! それなら、俺たち人間でも今の火山に行ける方法を探そうぜ! 何かあんだろ、ここが火山の島なら!」
ミスティ「そんな都合の良いものがあるかしら……」
妖精「いや……意外とあるかも」
ミスティ「えっあるの?」
妖精「ちょっとうろ覚えだけど、ここの島の伝承に火口の内側へ人の民が巡礼する節があったような気がするんだよね。伝承は伝承だけど、それが過去の事実だったとすれば、人間が火口の内側みたいな灼熱地帯を通る方法があったんじゃないかと思う」
ローガン「ほう……。なら、その方法がわかれば――」
妖精「うん。まあ実在するかどうかはわかんないし、実在しても現存はしてないかもしれないから、期待はしない方が良いけど」
エバンス「いや、十分だ。探してみる価値あると思うぜ!」
炎クロシュ「うん……!」
☆新たな目標「灼熱を制する方法を探す」が発生しました
トコナツ火山島滞在4日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:50:31.44 ID:/j/lsFn9o
- モーリィに巡礼の道について聞く
教えてもらえなくても反応からあるかないかわかれば…
- 525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:50:43.22 ID:+cCgX+DcO
- ギルドで依頼探し
- 526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 22:55:43.29 ID:uocVv31DO
- フメイとアリシラの協力がほしい
ビラ配り出来るなら緑の国でフメイとアリシラが食べ歩きしていたことがあったから、海市でビラ配りしつつ食事や情報収集
- 527 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/08(土) 23:01:25.69 ID:WYP3n+Hh0
- というわけで、あまり進まず申しわけありませんが本日はここまでとなります
黒いスライムは全くいないわけではないようですが、他の色よりも珍しいようです。なおクロシュちゃんは素では黒色ですが、実は反映魔法によって外見の色を自在に変えることができたりします。光学迷彩も使えるので透明にもなれます
そしてクロシュちゃんが外見のみならず属性までフメイちゃんの真似ができるようになりました。レッドさんの欠片はクロシュちゃんに取り込まれたため、今後は特に装備変更などなしにいつでも炎化できます。なお説明でもあった通り炎化状態ではとてもお腹が減るため、多用は禁物です
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/08(土) 23:21:18.77 ID:/j/lsFn9o
- おつです
イリスちゃんが「属性が見える」様な事できるのは星属性なの関係してる?
- 529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 01:10:44.67 ID:A7klz3iDO
- 乙です
- 530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 06:32:15.16 ID:im2mL5/+O
- 乙
モーリィさん不器用なのか頑固なのか・・・
- 531 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 17:03:17.72 ID:FZ4ZafN30
- イリスさんの優れた魔力感知能力については、実際のところ星属性が関係しています。たいていの人は自分の得意属性と同じまたは近い属性の魔力を感知するのが得意なのですが、イリスさんは星属性なので、星属性から派生した属性の魔力感知に関しても優れているということになるのです。同様に、ミスティは氷、ローガンは鋼、エバンスは地の魔力を感知するのが得意であると考えられます
なお言葉の上では属性が見えているかのようなことを言っていますが、実際には視覚とはまた別の感覚で魔力を認識しているようです。その感覚を魔力を持たない人に説明するのはとても難しいため、今回は省略させていただきます
モーリィ氏はあまり器用な方ではないようです。本人もそれを自覚していますが、特に問題だとも思っていないようです。でも頑固というわけではないので、話があればちゃんと聞いてくれると思います
- 532 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 17:03:50.13 ID:FZ4ZafN30
- ―島長の家
妖精「お〜いモーリィ〜」パタパタ
モーリィ「なんだ? 観光案内なら他を当たれ」ヌッ
エバンス「いや、この島の伝承について聞きに来たんだ」スタスタ
モーリィ「観光案内じゃないか」
エバンス「……確かに。いやでも、こういうのはあんたが一番詳しいだろ?」
モーリィ「それはそうだが……仕方ない、手短に聞け」
妖精「ありがと。えっとさ、確かこの島の伝承に、火山の内側へ人が巡礼する話があったと思うんだけど……それの詳しい内容について教えて欲しい」
モーリィ「……それを聞いてどうするつもりだ?」
エバンス(!)
妖精「か、観光だよ」
モーリィ「まだ火山探索を諦めていないのか……。無茶をするものではない。お前も一国の頂に立つ者なら、自身の命の重みくらい理解できているはずだ」
妖精「そっくりそのまま返してやる。今この島には私たち以外にも光を狙ってる奴らがいるんだよ。王国の勇者の話くらい聞いたことあるでしょ? モーリィ一人じゃ危ないよ」
モーリィ「この火山島は私の庭だ。例え勇者と言えど、ここで私が遅れを取るなどありえん」
エバンス「……確かにあんたは強いが、あいつも強い。ここがあんたのフィールドだとしても、万が一ってこともあるだろ? それに俺たちはあいつの動きを見たことがある……もし争うことになった時、俺たちがいれば危険は大きく減ると思うぜ」
モーリィ「……」
↓1コンマ
01-30 帰れ
31-60 他をあたれ
61-90 昔話なら旧トコナツ村で聞け
91-00 案内してやろう
- 533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 17:12:59.60 ID:im2mL5/+O
- あ
- 534 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 19:21:37.81 ID:FZ4ZafN30
- モーリィ「火に弱いお前たちを気にかけながら戦う方が遥かに危険だ。足手まといと言った方がわかりやすいか?」
エバンス「む……」
モーリィ「どうしても死にたいというのなら止めはせんが、私からお前たちに教えてやれることはない。他を当たれ」
妖精「はいはい、じゃあいろいろ調べさせてもらうよ。死なないためにね」
モーリィ「そうしろ。ついでに観光して金を落としていけ」スタスタ バサッ
エバンス「くそ……悔しいが言い返せなかった」
妖精「まあ、実際もし灼熱地帯で戦いになったら、今の私たちは足手まといどころじゃないだろうからねえ……」
エバンス「こうなったらなんとしても火への対策を見つけるぞ! ここまで見下されたままで終われるかよ!」
◆
- 535 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 19:22:21.79 ID:FZ4ZafN30
- ―冒険者ギルド トコナツ支部
ワイワイ ガヤガヤ
受付嬢「こんにちは〜。当ギルドのご利用は初めてですよね〜?」
イリス「はい! これ冒険者証です!」
受付嬢「どうも〜」
イリス「あの、この島の伝承について少々お聞きしたいんですけど」
受付嬢「あ〜、私は本部からの派遣なのでちょっと詳しくないんですよね〜。そういうのなら、現地の人とかに聞いた方が詳しいと思いますよ〜」
イリス「そ、そうでしたか。失礼しました」
*
ミスティ「イリスが受付を済ませてる間に……私はこのギルドの依頼傾向でも見てようかしら……」
依頼書「果樹園の害獣駆除 報酬:中」
依頼書「海の家の臨時従業員募集 報酬:中」
依頼書「美少女限定!水着のモデル大募集! 報酬:高」
依頼書「活性化して麓に降りてきた火山の魔物退治 報酬:高」
依頼書「急募!溶岩ダムの建設作業員 報酬:高」
ミスティ「……」
イリス「ミスティ! 受付済ませてきたよ!」トタトタ
ミスティ「イリス。こんな感じの依頼があるみたいだけれど……どう思う?」
イリス「ふむふむ……溶岩ダムの建設作業員以外ならやれそうかな?」
ミスティ「……水着のモデルも?」
イリス「えっ!? あ、い、いやそれは……」
ミスティ「美少女限定、ですって……。イリス、容姿に自信があるのね」
イリス「あ、ああ〜! 見落としてたんだよお!」
ミスティ「ふふ……でもイリスなら、けっこう映えると思うわよ……水着……」
イリス「いやいや、それを言うならミスティだって……!」
ミスティ「どうあがいても貧相でみすぼらしい印象にしかならないわ。間違いなく」
イリス「ど、どうしてそういう方向にだけそんなに凄い自信なの……」
↓1 何か受けてみる?
1.果樹園の害獣駆除
2.海の家の臨時従業員
3.水着のモデル
4.降りてきた火山の魔物退治
5.帰る
- 536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 19:23:22.79 ID:13qDnagG0
- 3
- 537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 19:44:02.04 ID:3U0NDXfg0
- イリスさんの性格上、立候補はしないだろうから、パーティの誰かに推薦されたか、もしくは報酬に旅に役立つor火山で活動できる道具でもあったか
- 538 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:03:21.83 ID:FZ4ZafN30
- ミスティ「……でも報酬は良いわね。危険もなさそうだし、もし受けられればかなり美味しいわ。水着モデル」
イリス「いやまあ、それはそうだけど……。ミスティ、受けるの……?」
ミスティ「いや、イリスが」
イリス「ええ!?」
ミスティ「大丈夫よ……イリスならスタイルも良いし、きっといけるわ……」ニヤニヤ
イリス「あ、あうう……で、でもお……///」
ミスティ「旅の資金はいくらあっても困らないでしょう? 大丈夫よ、私も付き添うわ……」ニヤニヤ
イリス「う、うう〜……それはそうだけどお……///」
ミスティ「さあ、この依頼書を取って……」
イリス「……///」
依頼書「」ベリッ…
*
受付嬢「わお! 水着のモデルさんですね〜」
イリス「は、はい……///」
ミスティ「ええ……。こちらの、イリス・プラネ――」
受付嬢「こんな美少女が二人も一緒に受けてくれるなんて〜!」
ミスティ「えっ……い、いや私はちが――」
イリス「そそ、そうなんです〜!! 私たち二人で受けるので、よろしくお願いします!!!!」
ミスティ「!!?」アタフタ
受付嬢「うふふ、依頼主さんも大喜びでしょうね〜」
受注印「」ドンッ!!!
ミスティ「」
◆
- 539 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:04:39.36 ID:FZ4ZafN30
- ―武具屋
スキュラの店員「あらあ、誰かと思えば……」
イリス「せ、先日はどうも!///」
ミスティ「ど、どうも……///」
スキュラの店員「これは素敵なモデルさんが来てくれたわねえ……。ウフフ……類は友を呼ぶ……美少女の友は美少女なのねえ……」
イリス「ほら! ミスティも美少女なんだよ!///」
ミスティ「嘘でしょ……///」
スキュラの店員「さあさあどうぞ中へ、お嬢様がた……。私が繕った珠玉の水着のモデルさんになってもらうわよぉ……」
↓1コンマ イリスの水着
01-05 謎の光
06-20 マイクロビキニ
21-50 競泳水着
51-80 フリルワンピース水着
81-95 魔法学園のスクール水着
96-00 マジカルハイレグ競泳水着
↓2コンマ ミスティの水着
01-05 謎の光
06-20 マイクロビキニ
21-50 競泳水着
51-80 フリルワンピース水着
81-95 魔法学園のスクール水着
96-00 マジカルハイレグ競泳水着
- 540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 20:05:26.53 ID:A7klz3iDO
- はい
- 541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 20:06:02.94 ID:im2mL5/+O
- ん
- 542 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:57:57.03 ID:FZ4ZafN30
- イリス(フリルワンピ水着)「わ……これ、かわいい……!」フリフリ
スキュラの店員「でしょう? うふふ、かわいい系のあなたにピッタリの水着のはずよぉ……」
イリス「フリフリのワンピースだからあんまり恥ずかしくないし……こんな水着もあるんだ……!」フリフリ
スキュラの店員「水着文化はまだまだ大陸の子たちに知られてないわあ……。これを機に知っていってねぇ……」
イリス「ところでミスティは?」
スキュラの店員「もう着替え終わっているはずだけれど……。出て来ないわねえ……」
更衣室「……」
イリス「ミスティ〜。私もう着替えたよ〜」
更衣室「……わ、わかったわよ……」
更衣室のカーテン「」シャッ
ミスティ(スク水)「……///」ヨタヨタ
イリス「わ……そ、その水着は……!!」
スキュラの店員「魔法国の国立魔法学園で指定されている、スクール水着よぉ……。うふふ……この出来栄えなら入学希望者増加は確実ねえ……」
ミスティ「あ、あんまり見ないで……///」
イリス「かわいい〜〜!!!」
*
パシャッ パシャッ パシャッ…
イリス「……///」
ミスティ「……//////」
スキュラの店員「うふふ……ありがとう、撮影はこれで十分よお……」
イリス「あ、ありがとうございました……!」
ミスティ「や、やっと終わったのね……」
*
スキュラの店員「はい、これが本日のお給金……」
金袋「」ズシッ
イリス「わあ、こんなに……!」
スキュラの店員「カワイイお二人にサービスよぉ……。その水着も記念に差し上げるわぁ……」
ミスティ「あ、ありがとうございます……」
スキュラの店員「うふふ、機会があったらまたモデルをやってねぇ……。いつでも待ってるわぁ……」
☆お金をたくさん稼ぎました
☆フリルワンピース水着とスクール水着を手に入れました
◆
- 543 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 20:59:31.92 ID:FZ4ZafN30
- ―海市
ワイワイ ガヤガヤ
ローガン「このビラの女の子たちを見かけたら、シーサイドホテルの妖精一行へ連絡をお願いします」ピラッ
クロシュ「お、お願いしますっ……」ピラッ
レッド「お願いします!」ピラッ
フメイちゃんとアリシラさんが描かれたビラ「」ピラッ
サハギンの男「おーわかったぜー」ピラッ
海妖精「わ〜かわいい絵〜」ピラッ
犬耳の少女「わかりましたッ! 見かけたら連絡しますッ!」ピラッ
くすんだ銀髪の少女「うん……見たら、連絡スル……」ピラッ
*
レッド「それにしてもクロシュちゃん、絵がすっごい上手なんだね」
ローガン「クロシュくんの絵の上手さには目を見張るものがある。王国の芸術都市でも通用するかもしれん」
クロシュ「えへへ……。ローガンさんと、レッドちゃんも、ありがと……。手伝ってくれて……」
ローガン「フメイくんの捜索もパーティの重大な任務の一つだからな」
レッド「クロシュちゃんはボクたちバーニングスライムの力を継いでくれたんだもの。何かあれば力になるよ」
ローガン「フッ……良き友ができたようだな、クロシュくん」
クロシュ「うん……!」
レッド「友……えへへ……」
ローガン「よし! ビラ配りもあと少しだ、頑張るぞ二人とも!」
クロシュ「うん……!」
レッド「うん!」
↓1コンマ ビラ配り結果
01-50 目撃情報
51-80 目撃情報+
81-00 うしろうしろ
- 544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 21:01:19.35 ID:46aIw0iZo
- 後ろ
いや前だ
- 545 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 21:49:00.40 ID:FZ4ZafN30
- ―海市 屋台
黒丸メガネのタコ人おじさん「おっ、この二人組ならこの前ウチに来たよ!」
クロシュ「!」
黒丸メガネのタコ人おじさん「3日くらい前だったかね。あれこれ話しながら海市で食べ歩いてたよ」
ローガン「どんなことを話していたかはわかるだろうか?」
黒丸メガネのタコ人おじさん「さあ、そこまでは聞こえなかったなぁ」
レッド「とにかくここに来てたんだね……!」
黒丸メガネのタコ人おじさん「そっちのお嬢さんは、その子の双子ちゃんなのかい?」
クロシュ「ん……えと……うん……」
黒丸メガネのタコ人おじさん「そっか、大変だなぁ……。よっし、そんじゃあ姉妹思いのお嬢さんに大サービスだ!」バッ
ローガン「お、おお……?」
黒丸メガネのタコ人おじさん「好きなものを好きなだけ食べていきなさい! おじさんの奢りだ!」
レッド「いやいや……おじさん、そんなことして大丈夫なの?」
黒丸メガネのタコ人おじさん「おうとも! おじさんのお店は、お嬢さんみたいながんばりやさんにお腹いっぱい食べさせてあげるためにあるんだからね!」
ローガン「そ、そうなのか……。いやしかし、流石にタダというのは怪しいが……」
レッド「このおじさんはちょっと女の子に甘いだけで悪い人じゃないから大丈夫だよ。おじさんの家計は大丈夫じゃないかもしれないけど……」
黒丸メガネのタコ人おじさん「大丈夫! おじさんの懐は無限大だからね!」
レッド「また奥さんに怒られちゃうよ? 採算が合わなかったら……」
黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは、お嬢さん一人分のご飯くらいどうとでもなるよ! 大船に乗ったつもりで食べていきなさい!」
クロシュ「えと……それじゃあ……」
↓1〜2 食材を1〜3つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
野菜:食べられる野草、海藻類、マンドラ大根、ゴボウの根っこ、トコナツマメ
穀物:ヤマイモ、パラパラ米、甘もろこし、ナッツ
魚介:カニ、ウミザリガニ、フヨフヨクラゲ、ウミタニシ、ウマアジ、マグロ、溶岩魚
果実:トコナツバナナ、トコナツドリアン、トコナツココナッツ、ウォータースイカ、ファイアメロン
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、きび砂糖、激辛香辛料
- 546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 21:51:01.78 ID:13qDnagG0
- フヨフヨクラゲ・ファイアメロン
- 547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 21:52:33.29 ID:A7klz3iDO
- きび砂糖 トコナツバナナ
- 548 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 22:48:51.69 ID:FZ4ZafN30
- フヨフヨフルーツポンチ「」ポン!!
黒丸メガネのタコ人おじさん「お待ちどう! フヨフヨフルーツポンチ一丁!」
クロシュ「わあ……! いただきます……!」
黒丸メガネのタコ人おじさん「つるつるのフヨフヨクラゲにアチアチのファイアメロン、そしてあまあまのトコナツバナナにきび砂糖をたっぷりまぶした至高のデザートでっせ!」
ローガン「ほう、クラゲか……。味はほとんどないが、だからこそつるつるの食感がフルーツポンチによく合うな」
レッド「ファイアメロンはこの島の特産品の一つだよ。みずみずしく甘い果肉に炎魔力が染み込んでいて、炎のような熱さも感じられる変わったメロンなんだ。好みは分かれるけれど、ボクは大好き」
黒丸メガネのタコ人おじさん「そしてトコナツバナナは、果物界最甘と言われるほどの激甘フルーツだよ! そこにさらに、トコナツ産の砂糖きびから絞り出したきび砂糖を加えれば……最強ってワケさ!」
ローガン「な、なんと暴力的なデザートなのだ……!」
黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは、是非ご賞味いただきたい――」
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
黒丸メガネのタコ人おじさん「えっスライム!!?」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
レッド「おかわりだって、おじさん!」
黒丸メガネのタコ人おじさん「お、おお! かわいいスライムのお嬢さんだったんだね! もちろんおかわりも自由だよ!」
◇
積み上がったフヨフヨフルーツポンチの皿「」ギシッ
スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョモニョ モグモグ
レッド「お、おじさん。おかわりだって」
黒丸メガネのタコ人おじさん「ひえ……ま、まだ食べるのかい……!?」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
レッド「あ……食べ過ぎてごめんなさい、だって……」
黒丸メガネのタコ人おじさん「……いいや! 好きなだけ食べていいと言ったのはおじさんだからね! 男に二言はないよ!」
スライムクロシュ「!」モニョ!
ローガン「だ、大丈夫か……?」
◇
さらに積み上がったフヨフヨフルーツポンチの皿「」ギシシッ
スライムクロシュ「〜〜♪♪♪」モニョモニョ
レッド「ごちそうさまでした、だって……」
黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは! 良い食べっぷりだったよ、クロシュちゃん!」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
ローガン「う、うむ。流石にお代を支払わせてもらおう……」
黒丸メガネのタコ人おじさん「いやいや、大丈夫。男に二言はないと言ったからね。クロシュちゃんにいっぱい食べてもらえておじさんも嬉しいよ!」
ローガン「いや、しかしだな……」
黒丸メガネのタコ人おじさん「はっはっは、大丈夫だとも。双子ちゃん探し、がんばってね!」
スライムクロシュ「〜!」モニョ!
☆フメイとアリシラがこの島に来ていることを知りました
☆いっぱい食べて元気になりました
◆
- 549 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 22:49:57.47 ID:FZ4ZafN30
- ―トコナツ火山島 滞在5日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 550 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 22:52:07.84 ID:FZ4ZafN30
- ―朝
シーサイドホテル 庭
暗黒給仕少女「えっ水着のモデルやっただけでそんなに!? ズルじゃないの!?」
イリス「ギルドの契約に則ったお給金だよ!」
ミスティ「まさかあなたにズル呼ばわりされるとはね……」
暗黒給仕少女「むむう……」
妖精「まああなたも素材はいいし、やろうと思えばやれるんじゃない?」
暗黒給仕少女「それなら私も―――……」
暗黒給仕少女「……」
ミスティ「……?」
暗黒給仕少女「……やっぱやめとくわ。衆目に肌を晒して銭を得るなんて性に合わないし」
イリス「うっ……そう言われるとやっぱりちょっと恥ずかしいな……」
ミスティ「ここの雑用の方が性に合ってるってことね」
暗黒給仕少女「うっさいわね! これはあんたたちへの債務を完済するまでの仮の姿よ!」
トコナツ火山島滞在5日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 551 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:53:30.09 ID:im2mL5/+O
- ローガン、酒場でモーリィと相席して飲む
- 552 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:53:57.88 ID:46aIw0iZo
- レッドとスライム談義でも
- 553 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:54:23.19 ID:0ScExDbTO
- 猫人に島の伝承や火山の周辺にいる生物など色々聞いてみる
- 554 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 22:54:40.51 ID:ztAh1lCFO
- 火山への道を探す
- 555 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/09(日) 23:10:44.11 ID:FZ4ZafN30
- というわけで本日はここまでとなります。次回はローガン氏とモーリィ氏のサシ飲み編、レッドちゃんとスライムトーク編、猫人おじさんと島のお話編です
レッドさんはアラサウの長寿スライムですが、クロシュさんにちゃん付けで呼ばれてしまっています。これはクロシュちゃんがレッドさんを舐めているとかではないのですが、どうにもクロシュさんはスライム類の者をちゃん付けで呼んでしまう癖があるようです(実はブラッドのこともちゃん付けで呼んでいたりします)。スライム類はみんな対等な仲間だと思っているのかもしれません
そしてついにイリスさんとミスティさんが水着を手に入れました。水着を手に入れたからと言って何か役に立つわけではないのですが、トコナツ島を満喫するにあたってやはり水着は外せない物品だったのかもしれません。ちなみに魔法学園のスクール水着は着用者の魔力効率を向上させる効果があったりしますが、ミスティさんはあまり着たくないようです
それでは本日もありがとうございました。次回も土日となります、よろしくお願いいたします
- 556 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/09(日) 23:12:48.26 ID:13qDnagG0
- 乙
銀髪少女とか魔法学園とか前作要素が・・・
- 557 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/10(月) 01:24:55.74 ID:84aKOJujo
- 乙です
クロシュちゃんがどんどん大食いスライムに、いっぱい食べるきみがすき
料理錬成毎回美味しそうなの出てきて楽しい
- 558 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/10(月) 12:16:09.41 ID:ZIUZLDI6O
- 乙
魔法学園とか今後の舞台になりそうな場所が・・・
- 559 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 18:28:36.39 ID:bn+1G9FY0
- ちょっとした賑やかし程度に前作要素が出たり出なかったりすることがあります。銀髪の子と犬耳の子は、この世界では初めから仲が良いのかもしれません
クロシュが擬態や同化などで特殊な力を行使する場合、魔力やカロリーを消費します。いっぱい食べて力を蓄えるのが良いでしょう
魔法学園と聞くと確かに物語の舞台になりそうなのですが、実のところクロシュ一行が魔法学園のある魔法国に立ち寄る予定は今のところないため、特に関わることはないかもしれません……
- 560 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 18:29:24.60 ID:bn+1G9FY0
- ―酒場
ワイワイ ガヤガヤ
ローガン(賑わっているな。情報収集の為とは言え、私一人で来たのは正解だったかもしれん)スタスタ
ローガン(さて、とりあえずカウンターに……む?)
モーリィ「……」グビグビ
ローガン(島長のモーリィ氏? 今日は休みなのか)
ローガン(それならば……休みのところを悪いが、酒の力を借りさせてもらおう)
ローガン「隣、よろしいか?」
モーリィ「……妖精の手下か。好きにしろ」グビグビ
ローガン「では失礼」スッ
竜人の看板娘「何にいたしますか?」ニコニコ
ローガン「おすすめはどれだろうか。この島の酒は初めてなもので」
竜人の看板娘「人間のお客様にはトコナツビールが人気ですねえ」
ローガン「ではそれを一杯もらおう」
竜人の看板娘「はぁい、少々お待ち下さいね」
*
モーリィ「それで、何の用だ? ただ隣で飲みに来たわけでもあるまい」
ローガン「うむ……いや、酒を飲みに来たというのも半分は当たっている。最近飲めていなかったものでな」
モーリィ「パーティ内では飲まんのか」
ローガン「酒好きは私くらいしかいないのだ」
モーリィ「妖精とあの二人の人間の子供は仕方ないとして……エバンスという男とスライムも酒は飲まないのか?」
ローガン「エバンスくんも酒は嫌いではないはずなのだが、パーティに入ってからは全然飲んでいないようだ。クロシュくんは……多分飲んだこと自体がないのではないだろうか」
モーリィ「スライムはあらゆる毒物に強い。当然酒にも強い。今度誘ってみたらどうだ?」
ローガン「いやしかし、クロシュくんはまだ子供であるし……」
モーリィ「人間の感覚を当てはめるな。例え子供であろうとスライムが酒で健康を損なうことはない」
ローガン「……考えておこう」
↓1コンマ
01-30 普通に飲んだ
31-60 火山について
61-90 巡礼について
91-00 教えてやろう
- 561 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 18:30:46.66 ID:OC3NB0wFO
- あ
- 562 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 20:44:22.66 ID:bn+1G9FY0
- グビグビ…
ローガン「ところで巡礼についてなのだが」
モーリィ「やはりまだ諦めていないか……」
ローガン「元より我々の仕事だ。危険は承知している」
モーリィ「はぁ、仕方ない……。どうしてもというのなら旧トコナツ村へ行って調べてみろ」
ローガン「旧トコナツ村……というと、山間部にあるという……?」
モーリィ「そうだ。昔ながらの生活を続けている、この島本来の集落……そこにお前たちの求めているものがあるかもしれん」
ローガン「!」
モーリィ「歓迎されるかどうかは知らんがな」
ローガン「ありがたい。だが、どうして今になってそれを?」
モーリィ「誤ったやり方で焼け死なれても寝覚めが悪いからな」
ローガン「……もちろん、死ぬ気は一切ない」
☆旧トコナツ村に何らかの情報があるという情報を得ました
◆
- 563 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 20:49:30.55 ID:bn+1G9FY0
- ―トコナツビーチ
ザァーン ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
炎クロシュ「……」チリチリ
デロデロ…
バーニングスライムクロシュ「」メラメラ モニョモニョ
レッド『完璧だよ! 完全に炎の力をコントロールできてる』モニョモニョ
バーニングスライムクロシュ『うん』モニョ
レッド『もうボクから教えられることはなさそうかな……? よくがんばったね、クロシュちゃん』
バーニングスライムクロシュ『えへへ……』モニョニョ
*
- 564 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 20:51:40.83 ID:bn+1G9FY0
- レッド『クロシュちゃんたちは、あの光を追ってるんだよね?』モニョモニョ
クロシュ『うん』モニョ
レッド『それで、友達のフメイちゃんも、その光を追ってるから――光を追えば友達にも会えるってことなんだね』モニョモニョ
クロシュ『うん……』モニョ…
レッド『すごいや……ボクよりずっと若いのに、そんな苦労を背負ってるのに……諦めないで、がんばり続けるクロシュちゃんは……」モニョモニョ
クロシュ『そうなの……?』モニョニョ?
レッド『うん。すごいことだよ。自信を持っていいことだよ」モニョモニョ
クロシュ『そうなんだ……』モニョニョ
レッド『そういえばクロシュちゃんの名前って、もしかしてクロシュヴィアから取ってるの? 伝説のスライムの』モニョモニョ
クロシュ『くろしゅびあ?』モニョニョ?
レッド『えっと、正しくはクロシュヴィア・ビターエンド。でもその反応からすると……クロシュちゃんは知らないみたいだね』モニョモニョ
クロシュ『うん』モニョ
レッド『えっとね、クロシュヴィアは……ボクたちスライム族に伝わるお伽噺に登場する、伝説のスライムの名前なんだよ』モニョモニョ
クロシュ『でんせつ……』モニョニョ
レッド『とっても強くて、賢くて、誰よりも優しい、凄いスライムだったんだって』モニョモニョ
クロシュ『わあ……』モニョニョ
レッド『凄い擬態能力でどんな姿にもなれて、誰とでも仲良くなれたクロシュヴィアは、種族を問わずたくさんの人たちを救ったけれど……。どれだけ救い、愛し、慈しんでも、一向に変わらず憎み合い、争い続ける生き物たちの姿に絶望して……最期には、風の中に溶けていっちゃったんだって……』モニョモニョ
クロシュ『……』モニョ…
レッド『……あ……ご、ごめんね! クロシュヴィアがクロシュちゃんの名前の由来だなんて、ちょっと縁起が悪かったよね! ごめん!』モニョニョ!
クロシュ『あ、ううん……。わたし……クロシュヴィアちゃんの、気持ち……ちょっと……わかる、かも……』モニョモニョ
レッド『え……?』モニョ…?
クロシュ『ちょっと……妖精さんみたいだなあって……思って……。妖精さんも……前に、似たようなこと……言ってて……わたしも……同じ気持ちに……なったこと……あった、から……』モニョモニョ
レッド『そうなの……?』モニョニョ?
クロシュ『うん……。命は……生きるために、死ぬまで苦しめ合い続ける、どうしようもない存在だって……。それで……わたしも、諦めたこと……あった……』モニョモニョ
レッド『……』モニョ…
クロシュ『……今も……その思いが、完全になくなったわけじゃないけど……。それでも、がんばり続ける人はいて……。わたしも……やっぱり、フメイちゃんと一緒に……帰りたいから……』モニョモニョ
レッド『クロシュちゃん……』モニョニョ
クロシュ『だから……わたし……まだ、諦めない』
レッド『……うん! 応援する……!』モニョモニョ
クロシュ『えへへ……ありがと……』モニョモニョ
レッド『ボクに手伝えることがあれば、何でも言ってね。クロシュちゃんの力になるから』モニョモニョ
クロシュ『うん……!』モニョ!
◆
- 565 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 21:23:24.95 ID:T/DpY8iro
- でもクロシュヴィア敵なんだよな
- 566 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:18:00.84 ID:bn+1G9FY0
- ―島長の家
妖精「お〜い、モーリィ〜」パタパタ
イリス「こんにちは〜」
猫人の男「モーリィは留守ですよ」ヌッ
ミスティ「どうも……」
猫人の男「あ、どうも……。お怪我の具合は大丈夫ですか?」
ミスティ「ええ、お陰様で」
猫人の男「そうですか。それならば良かったです。ところでモーリィなら、恐らく今日は酒場にいるかと思いますが」
エバンス「酒場だと? ローガンの旦那が単身情報収集に行くって息巻いてたし丁度良いな」
猫人の男「貴方がたは行かないのですか?」
妖精「まあ、ここに来た目的の半分はモーリィじゃないからね」
猫人の男「?」
ミスティ「あなたに話があって来たのよ。島の名士さん」
◆
- 567 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:18:29.95 ID:bn+1G9FY0
- ―猫人の家
ココナッツドリンク「」カラン
猫人の男「なるほど……モーリィに追い払われたから、僕にいろいろ聞きに来たということですか」
妖精「そういうこと。あなたはあいつと違って頑固じゃなさそうだし」
エバンス「今の火山に入る方法を知っているなら教えてくれ。俺たちもこのままじゃ引き下がれねえんだ」
猫人の男「……」
ミスティ「……あなただって、猫人であるのなら灼熱は耐えられないはず。何か方法があるんでしょう?」
猫人の男「……」
イリス「お願いします! あなたが知っている方法を――」
猫人の男「……調査から追い払われたのは君たちだけではありません」
ミスティ「え……?」
猫人の男「僕も、モーリィから調査の任を外されました」
エバンス「なんだと……?」
猫人の男「理由は貴方がたと同じ……ミスティさんの言う通り、猫人である僕も灼熱は耐えられないからです」
イリス「そ、そんな……」
猫人の男「モーリィは、一人で全てを片付けるつもりです」
妖精「ふうん……あいつ……。悪癖は昔から変わってないみたいだね」
猫人の男「悪癖……?」
妖精「あいつ、自分にできることだったら全部自分でやろうとするとこがあるんだよ。多少無茶でもね」
猫人の男「……昔からなのですね」
妖精「……あなたはそれで良いの? モーリィに戦力外通告されたままで」
猫人の男「モーリィの判断は合理的です。彼女から見れば、実際僕は足手まといでしかないでしょう」
エバンス「だからって悔しくないのか?」
猫人の男「……」
ミスティ「……人のことを火山で戦えるかどうか上から目線で査定しておいて、自分がダメだったら簡単に引き下がるの? 許さないわよ……」
猫人の男「いえ、その節は……誠に申し訳なく思っています……。大変な失礼を致しました」
ミスティ「だったら……意地を見せなさいよ……! 自分こそが、誰よりも一番火山で戦えると……!!」
猫人の男「……誰が、諦めたと言いましたか?」
ミスティ「……!」
猫人の男「仰る通り、僕にも意地があります。このまま引き下がるつもりはありません」
エバンス「おお……!」
猫人の男「むしろこちらから、貴方がたにお願い申し上げたい。僕の作戦に付き合っていただけませんか?」
妖精「そういうことならもったいぶらずに早く言ってよもう!!」
*
- 568 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:20:06.74 ID:bn+1G9FY0
- ―夜
シーサイドホテル 庭
クロシュ「!」
ローガン「む、あなたは……」
レッド「モーリィさんの腹心の……猫のおじさん!」
猫人の男「どうも。皆さん、お集まり頂けたようですね」
エバンス「おう! それで、作戦ってのはどんなやつだ?」
猫人の男「はい。簡単に言うと、古代トコナツ伝承にある人間の火山巡礼を我々も行いたいと思っています」
妖精「あ、やっぱり! 私もそれが良いんじゃないかって思ってたんだよ!」
猫人の男「ええ。かつて古代トコナツでは、人の身でありながら火口内部へ進入し、その奥深くの炎の神殿へと巡礼していたと言います。その方法さえ使えれば、僕たちでも熱に耐えられるかと」
イリス「えっと、当時の人たちがどうやって火に耐えてたのかはわかってるんですか?」
猫人の男「エイです」
ミスティ「え?」
猫人の男「エイに乗り、灼熱の溶岩を渡ったという言い伝えが残っています」
ローガン「エイとは……あのエイか?」
猫人の男「はい。通常であれば、深海などに生息するあのエイです」
クロシュ「えい……」
レッド「溶岩を渡るエイ……あ! もしかして……!」
猫人の男「はい。火神の使いと言われる伝説のエイ――彼の協力を得ることができれば」
妖精「居所はわかってるの?」
猫人の男「いいえ。まずは、この島の伝承を再精査する必要があるのですが……」
ローガン「酒場でモーリィ氏に、伝承を調べたければ旧トコナツ村へ向かえと言われたのだが、どうか?」
猫人の男「モーリィに……!? なるほど……ではここは、彼女の言に従って旧トコナツ村に向かいましょう」
☆明日、旧トコナツ村へ出発することに決定しました
☆移動には1日かかります
◆
- 569 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:39:10.24 ID:bn+1G9FY0
- ―トコナツ火山島 滞在6日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇猫人の男 [砂の学士]
武:鋭いレイピア 盾: 飾:
武: 防:硬質革鎧 飾:
◇レッド [最後のバーニングスライム]
武: 盾: 飾:異国の溶岩
武: 防: 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 570 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 22:40:04.72 ID:bn+1G9FY0
- ―朝
シーサイドホテル
暗黒給仕少女「へえ、旧トコナツ村へ? まあ気を付けて行ってきなさいよ」
妖精「私たちがいない間にモノを盗ったりしないでよ?」
暗黒給仕少女「さあどうしよっかね〜?」ニヤニヤ
若女将「この子のことはしっかり監督していますので、安心して行ってらっしゃいませ」
ミスティ「ええ、お願いね……」
◆
―トコナツ火山島 山道
ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!!
イリス「うひゃあ、これが熱帯雨林……!」
ミスティ「蒸し暑いわね……。屋外なのに浴場みたいな湿度だわ……」
猫人の男「虫には気を付けて。刺されたら、最悪死にます」
エバンス「うげえ、噂には聞いてたがマジで死ぬのか……」
ローガン「極めて危険な病原菌を保有した吸血虫がいるのだそうだ……。気を付けねばな」
猫人の男「虫除けの魔法を使っていますから、よほどのことがない限りは大丈夫だと思いますが」
レッド「ねえ、本当にボクも一緒に来て良かったの?」
クロシュ「うん……。レッドちゃん……なんでも手伝ってくれるって……」
妖精「それにあなたがいれば、最悪エイが見つからなくても、私とクロシュとあなたの三人で火山に潜れるでしょ?」
レッド「そっか……! わかった、ボクがんばるよ!」
☆猫人のおじさんとレッドちゃんが一時的に仲間に加わりました
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-20 敵襲
21-40 食料発見(コンマ)
41-60 物品発見(コンマ)
61-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
- 571 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 22:40:55.92 ID:T/DpY8iro
- こんま
- 572 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 22:42:21.44 ID:KjiMlxBp0
- ん
- 573 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 23:03:21.22 ID:bn+1G9FY0
- ↓1自由安価 起こった良いこと
↓2コンマ 見つけた物品
01-05 ふわふわきのこ
20-35 炎鉱石
36-65 熱帯妖花
66-95 タマムシビートルの甲殻
96-00 トコナツグレンガニ
- 574 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:04:59.79 ID:OC3NB0wFO
- 隠れ温泉宿発見
- 575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:05:32.27 ID:K0Trh5hDO
- はい
- 576 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/15(土) 23:13:57.57 ID:bn+1G9FY0
- ランダムイベントの内容が決定したところで本日はここまでです。次回は温泉宿で休憩編、炎鉱石発見編からとなります
今気付いたのですが、↑のコンマ表がまたおかしな数値を示しています。今回は実際に出たコンマが範囲内に収まっているので問題なかったのですが、>>1の注意力がここ最近の暑さでデロデロになり始めているのかもしれません。申し訳有りませんが、ご容赦のほどよろしくおねがいします
レッドちゃんとクロシュちゃんのスライムトークの中でちらっと出てきたクロシュヴィア・ビターエンド様ですが、その正体は実のところ闇に包まれています。ただのお伽噺の存在なのか、実在したスライムなのか、なぜクロシュちゃんと名前が似ているのか。わからないことばかりですが、今のところクロシュ氏にはクロシュヴィアちゃん呼ばわりされているようです。いつか出会うことがあるのでしょうか。
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/15(土) 23:26:39.64 ID:KjiMlxBp0
- 乙
何気に妖精ちゃんも適応力高いよね
- 578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 01:18:22.00 ID:yPnUYdpso
- 乙
暗黒給仕という字面が面白い
まさかここまで長く登場し続けるとはなあ
- 579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 02:03:16.01 ID:1NPXBvwLo
- 乙乙
クロシュちゃんも風に溶けれないか
- 580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 07:57:35.50 ID:j2wZm4g5o
- おつ
クロシュちゃん飲酒可か!
……妖精筆頭にパーティメンバーの目をどうにかする必要がありそう
- 581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 12:35:08.99 ID:FF4GGE/Do
- 三歳飲酒かクロシュ
というか三歳なのか
フメイと旅する前何してたかというよりフメイが旅中に生まれた可能性
- 582 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:42:41.22 ID:6ExWnnbF0
- 妖精類はかよわい種族ですが、実は妖精類の誰もが自然の力を借りる能力を持っています。妖精類が通常の自然の脅威によって傷付けられることは滅多にないようです(迂闊な妖精がドジをして怪我をしたりすることは稀によくあります)
なお自然魔法というのは、その自然の力を借りる能力を魔術的に洗練させてより効率的に使えるようにしたものだと考えられています
暗黒給仕少女さんですが、実際今は商売によって生計を立てているわけではないため、その名称が暗黒給仕少女に変化してしまっているようです
今のところ彼女にトコナツ島を出ていくほどのお金はないため、少なくともトコナツ島編の間はしつこく登場し続けるかと思われます
風に溶けるには、空気と同化する必要があります。しかし空気との同化は非常に難易度が高く、さらに同化した後霧散してしまわないよう制御する必要まであるため、スライム類の中でも風になれるほどの技量を持つ者はほとんどいないと言われています
今のクロシュならがんばれば空気になれる可能性がありますが、空気になったあと霧散せずに自己を保ち続けるのは難しいかもしれません
クロシュ氏はスライムなので、恐らくお酒にも強いかと思われます
妖精はスライムの毒耐性について知っているため、もしクロシュが酒を飲もうとしてもそんなに反対はしないかもしれません(でもあまり良い顔もしないかもしれません。妖精類はとてもお酒に弱いのです)
妖精よりもエバンスとイリスの方が強く反対するかもしれません。なおミスティ氏はモーリィ氏と近い考えを示す可能性が高いです
クロシュは自分の年齢についてあまり考えたことがありませんが、大体二年くらいフメイちゃんと旅をし、一年くらいあの集落で過ごした記憶があるようです
なお自分がどういう場所で生まれ、どういう経緯でフメイちゃんと旅をし始めたのかはよく覚えていないそうです
- 583 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:43:11.14 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ火山島 熱帯雨林
ギーッ! ギーッ! コケーコッコッコッ!
ザッザッザッ…
イリス「うう、汗で体がベトベトする……。ミスティ〜、氷魔法でなんとかならない〜……?」
ミスティ「仕方ないわね……」キラキラ
てのひらサイズの氷塊「」ポン
ミスティ「はい、氷」
イリス「ありがと……つめたい……!」
妖精「氷があっても屋外じゃ焼け石に水だねえ……」
ミスティ「密閉空間なら存分に冷やせるんだけどね……」
エバンス「しかし暑すぎないか……? 湿度が高いとは言え、これは……」
猫人の男「火山活動の影響でしょうね。この密林でもあちこちで溶岩が噴き出している箇所があります。例えば、ここにも」スッ
溶岩の泉「」ボコッボコッ
クロシュ「わ……!」
ミスティ「こ、これが溶岩……! 凄まじい熱だわ……!」
ローガン「落ちればひとたまりもないな……」
レッド「……あ、みんなちょっと待って!」
クロシュ「?」
レッド「溶岩の中に良いものがある!」ピョンッ
ドボンッ!
イリス「うわわ、レッドちゃん!?」
ミスティ「さ、流石バーニングスライムね……」
ザバンッ
レッド「あったよ〜」モニョモニョ
赤熱する石「」チカチカ
猫人の男「これは……炎鉱石!」
エバンス「炎鉱石?」
猫人の男「主に火山地帯で採れる、炎の魔力を秘めた鉱石です。特別珍しいものではありませんが、炎魔法の触媒として優秀な適性を持っています」
イリス「でもお店で買うとけっこう高いですよねこれ!」
猫人の男「珍しくはなくとも、産出地が限られている上に採掘も簡単ではありませんからね。それがこうも簡単に採れるとは……」
レッド「えへへ、お手柄かな?」
クロシュ「うん……! おてがら……!」
☆炎鉱石を手に入れました
◇
- 584 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:43:40.61 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ火山島 熱帯雨林
ザッザッザッ…
イリス「ふう、ふう……あとどれくらいで着くんですか……?」
猫人の男「三分の二は越えました。もう少しです」
ミスティ「ソリ移動は楽だけれど、足腰が鍛えられないのは問題ね……」
妖精「飛べない種族は大変だねえ」パタパタ
イリス「妖精さんはずっとパタパタしてて羽が疲れたりしないの?」
妖精「ふふん、そんじょそこらの妖精とは鍛え方が違うからね」パタパタ
エバンス「……」ザッザッ
エバンスの背負った荷物「」ドッサリ
ローガン「……」ザッザッ
ローガンの背負った荷物「」ドッサリ
猫人の男「……」ザッザッ
猫人の男の背負った荷物「」ドッサリ
イリス「うひゃぁ……私たちの分の荷物まで背負ってもらってるのに……!」
ミスティ「肉体派の男は強いわね……」
クロシュ「……」トコトコ
レッド「……」モニョモニョ
イリス「クロシュちゃんとレッドちゃんも、荷物は少なめだけどちっともへばってないね……!」
ミスティ「クロシュはパーティを乗せて一日中泳ぎ続けられる程度の体力があるものね……」
妖精「スライムって種族自体が基本的に頑健でタフだからね。あの子たちと比べても仕方ないよ」
クロシュ「……!」ピコン
クロシュ「えと……じゃあ……わたしが、カタツムリさんになって、イリスさんとミスティさんを乗せるのは……」
妖精「カタツムリじゃ遅すぎるでしょ……」
クロシュ「……」ショボン
エバンス「……女の子陣が疲れてるようだ。どっかで休憩を取れないか?」
猫人の男「それでしたら、そろそろ丁度良い場所があります」
ローガン「丁度良い場所……?」
猫人の男「見えてきました」スッ
ザッザッザッ サァッ
温泉地「」モクモク
イリス「わあ……! 密林の中に、こんな開けた土地が……!」
ミスティ「シーサイドホテルに似た三角形の家と……湯けむりだわ!」
猫人の男「ここはトコナツ密林の隠れ家的温泉宿です。少し休憩していきましょう」
◇
- 585 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:44:24.72 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ密林の隠れ家温泉宿
熱帯アルラウネ「いらっしゃぁ〜い。旅人さんが来るなんて珍しいわねぇ〜」ニコニコ
イリス「わあ! 熱帯植物の……アルラウネさん!」
熱帯アルラウネ「うふふ、初めまして。皆さんお泊りかしら?」
猫人の男「いえ、休憩でお願いします。日が暮れるまでには旧トコナツ村に着きたいので」
熱帯アルラウネ「あらぁ、残念……。それじゃあしっかり疲れを取っていってね」
*
―女湯
カポーン…
イリス「んぅ〜生き返るぅ〜……」
ミスティ「はぁ……汗でべたついた体が、浄化されていくようだわ……」
スライムクロシュ「〜〜…」デロデロ
妖精「あんまり浸かりすぎないようにね。ここに泊まるわけじゃないんだから、のぼせたら大変だよ」
イリス「でも、気持ち良すぎてぇ……」
ミスティ「くっ……のぼせるまで浸かりたいのに……ある意味残酷な選択をしてくれたわね……」
スライムクロシュ「〜〜…?」モニョニョ?
妖精「え、レッド? あの子なら溶岩風呂じゃない?」
*
―男湯
カポーン…
エバンス「ふぅ……。仕事途中の風呂ってのもなかなか珍しい体験だぜ」
ローガン「だが、体の節々に溜まった疲れが取れていくようだ。もう一踏ん張りするのに丁度良い」
猫人の男「……」
ローガン「……む? どういたした? じっと目を瞑って」
猫人の男「……気にしないでください。これが私の入浴スタイルなので」
エバンス「……もしかしてアンタ、入浴が苦手だったり?」
猫人の男「は、はは……。この私が、水を苦手とするわけがないでしょう。猫畜生ではあるまいし」
エバンス「お、おう……」
ローガン「ところで、レッドくんはどこへ?」
エバンス「ん? レッドちゃんなら女湯じゃねえのか?」
ローガン「レッドくんは男だそうだぞ」
エバンス「えっそうなのか!? クロシュちゃんがレッドちゃんって呼んでるから、俺はてっきり女の子なのかと……」
猫人の男「レッドさんなら、溶岩風呂の方かと……。彼にとっては、この程度のお湯では冷水と変わらないでしょうから」
エバンス「あ、ああ……なるほどな……」
*
- 586 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 20:45:52.51 ID:6ExWnnbF0
- ―溶岩風呂
レッド『はぁ〜……たまにはバーニングして溶岩に浸かるのも良いよね……』デロデロ…
炎スライムクロシュ『レッドちゃん』ヒョコッ
レッド『わっクロシュちゃん!』モニョッ!
炎スライムクロシュ『えと……一緒に、いい……?』モニョモニョ
レッド『あ、うん。でも、大丈夫かな……?』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『うん。たぶん大丈夫』モニョモニョ
レッド『や、クロシュちゃん自身のこともだけど……。混浴って良いのかなあ……』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『?』モニョ?
レッド『えっとね……。多くの知性を持つ種族には、オスとメスが一緒にお風呂に入っちゃダメって決まりがあるんだって』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『……そういえば……ローガンさんとエバンスさんは、いつも別のお風呂に入ってた気がする……』モニョモニョ
レッド『うん。だから、ボクとクロシュちゃんが一緒に入ってたら、怒られちゃうかも』
炎スライムクロシュ『……』
↓1〜3多数決 どうしよう
1.他種族の決まりはスライムとは関係ないよね
2.他種族の決まりも守っておこう
- 587 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 20:47:28.65 ID:MaPgTQEjO
- 2
- 588 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 20:51:57.55 ID:Hn/hfZyUO
- 2
- 589 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 21:36:33.92 ID:6ExWnnbF0
- 炎スライムクロシュ『じゃあ……やめる……?』モニョモニョ
レッド『うん。その方が良いよ。クロシュちゃんが怒られるのは、ボクも嫌だもん』モニョモニョ
炎スライムクロシュ『わかった……』モニョニョ
*
―夕方
トコナツ熱帯雨林
ギーッ ギーッ ホーウ ホーウ
ザッザッザッ
イリス「気持ちよかったねぇ〜。やっぱり温泉はどこにあってもいいね!」
ミスティ「そうね……。正直かなり助かったわ」
猫人の男「疲れが取れたようで何よりです。目的地ももうすぐそこですよ」
エバンス「旧トコナツ村ってのは、一体どういうとこなんだ?」
猫人の男「簡単に言えば、古来からこの島に住む民族の村ですね。元々、この島に人が住む場所は旧トコナツ村しかありませんでした」
ローガン「では、今現在最も栄えている麓の市街は?」
猫人の男「元は、島外との交易を行う為の拠点として作られた場所のようです。しかし村から移り住んで商う者が増え、さらに島外からの移住者も増えていき、いつしかあれほどの大きな市場を形成する観光街となった……と聞きます」
エバンス「なるほどな……。しかしそれなら、旧トコナツ村は観光向けじゃないってことだろ? 俺たち、厄介者扱いされないか?」
猫人の男「その点はご心配なく。旧トコナツ村へは僕も何度か足を運んでいますが、余所者を邪険に扱ったりするような方々ではありません」
ローガン「おお、そうなのか」
猫人の男「はい。こちらから害意を向けたりしない限り、おおらかで気の良い方々ですよ。なんて言っても、あのモーリィの故郷ですから」
エバンス「……それはむしろ説得力が下がったような……」
*
- 590 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 21:37:27.86 ID:6ExWnnbF0
- ザッザッザッ
猫人の男「……! 見えてきました、あの木のアーチを抜ければ……!」
イリス「ついに旧トコナツ村……!」
エバンス「途中休憩を挟んだとは言え、久しぶりの徒歩行軍は効いたぜ……!」
ミスティ「今夜はゆっくり休みたいわね……」
ザッザッザッ
クロシュ(わたしたちは、木のアーチをくぐった)
木のアーチ「」サワサワ
クロシュ(そして、視界に入ったのは――)
焼け落ちた三角形の家々「」
焼け倒れたバナナの木々「」
焼け倒れたココナッツの木々「」
焼け崩れた畑「」
溶岩の沼「」ボコッボコッ
溶岩の川「」ボコッボコッ
猫人の男「なっ……こ、これ、は……!!」ブルブル
イリス「こ、これ……一体、何が……!?」
エバンス「……! 急いで人を探すぞ……! 生きている者を……!」ダッ
ローガン「うむ……! 疲労している者はこの場で警戒を!」ダッ
妖精「まさか……。ううん、まさかじゃない。考えられる理由なんて……一つしか……」
クロシュ「……」
ミスティ「……」
妖精「……はっ! クロシュ、ミスティ……!」
↓1コンマ クロシュメンタル
01-70 フラッシュバック
71-90 耐える
91-00 救援に向かう
↓2コンマ ミスティメンタル
01-20 フラッシュバック
21-50 耐える
51-00 救援に向かう
- 591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 21:38:01.79 ID:ifmm5XgK0
- あ
- 592 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 21:38:25.33 ID:ACJRgXyDO
- はい
- 593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 21:48:08.17 ID:YLm4K/COo
- 耐えた、耐えてくれた…!
- 594 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 22:13:24.40 ID:6ExWnnbF0
- ―燃える集落
ゴオオオ……
メラメラ… パチパチ…
燃える大人の死体『』メラメラ
燃える子供の死体『』メラメラ
燃えるスライムの死骸『』ジュクジュク…
クロシュ『……』
◆
―旧トコナツ村
クロシュ「……」フラッ
妖精「クロシュ!」パタパタ
レッド「クロシュちゃん!」モニョニョ!
クロシュ「……だい……じょう、ぶ……」ググッ
妖精「……無理はだめだよ。あなたはここで休んでいて」
レッド「ごめんね、ボクも人を探してくるから……クロシュちゃんは無理しないで」
クロシュ「うん……」
ミスティ「うっ……」フラッ
イリス「ミスティ……!」
ミスティ「大丈夫よ……。これは違うって……わかってる……」グッ
イリス「う、うん……」
ミスティ「っ……ごめんなさい……まだ、少し目眩がするわ……」
イリス「そ、それならここで休んでいよう……!」
ミスティ「……イリスは……救援に向かって。私は、大丈夫だから……」
イリス「ミスティ……」
ミスティ「お願い……」
イリス「わかった……! 生きてる人、見つけてくるから……!」ダッ
*
- 595 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 22:15:22.02 ID:6ExWnnbF0
-
イリス「誰かいませんかー!!」タッタッタッ
エバンス「いたら返事をしてくれー!」タッタッタッ
ローガン「くっ……人っ子一人見当たらぬ……!」タッタッタッ
猫人の男「みんな……頼む、生きていてくれ……!!」タッタッタッ
レッド「溶岩の中も見てみる!」ドボンッ
妖精「くそっ……! 私は……どうすれば良かったの……!?」パタパタ
↓1コンマ
01-60 竜人の少女「ここにはもう誰もいませんよ」
61-90 モーリィ「ここにはもう誰もいないぞ」
91-00 伝説のエイ『……』フヨフヨ
- 596 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 22:16:27.66 ID:BtVWpReuO
- あ
- 597 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 22:51:21.81 ID:6ExWnnbF0
- モーリィ「お前たち、もうここに着いたのか」スタスタ
ローガン「モーリィ殿!」
モーリィ「ここにはもう誰もいないぞ」
エバンス「しかし、なぜあんたがここに……!」
モーリィ「故郷の危機なら駆け付けて当然だろう。私の飛行速度なら十数分の距離だ」
猫人の男「モーリィ、あなたは……いえ、今は安否確認を。ここにいないのなら、どこに?」
モーリィ「ついて来い」スタスタ
*
―旧トコナツ支神殿
エーンエーン… メシハマダカノウ…
若い村民「はぁ……」
老いた村民「畑の様子を……」
竜人の村民「ここにいなさい。人間が出歩ける環境じゃない……」
老いた村民「むむう……」
イリス「ここは……!?」
モーリィ「旧トコナツの支神殿だ。幸い、村民は全員ここに避難できている」
猫人の男「全員……! 全員、無事なんですね……!?」
モーリィ「ああ……。命だけはな……」
エバンス「……何があったんだ? 溶岩の噴出だけじゃ説明が付かないぞ、あれは……」
モーリィ「……火山の魔物だ。強烈に活性化した魔物が、集落を襲った」
妖精「え……。それって……」
モーリィ「ああ……。世界樹の光を喰った≠だ。そいつは」
◆
- 598 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 23:30:45.41 ID:6ExWnnbF0
- ―トコナツ火山島 滞在7日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇猫人の男 [砂の学士]
武:鋭いレイピア 盾: 飾:
武: 防:硬質革鎧 飾:
◇レッド [最後のバーニングスライム]
武: 盾: 飾:異国の溶岩
武: 防: 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
・フリルワンピース水着
・魔法学園のスクール水着
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・灼熱を制する方法を探す
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□旧トコナツ村周辺
支神殿:避難所、簡易宿泊所、僧堂、書庫、食堂、大浴場、簡易商店
農村部:果樹園、宿屋、温泉、溶岩川、溶岩沼
山間部:熱帯雨林、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 599 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 23:32:16.68 ID:6ExWnnbF0
- ―朝
旧トコナツ支神殿 簡易宿泊所
猫人の男「皆さん、おはようございます」ヌッ
イリス「あ、おはようございます」
ミスティ「おはようございます……。モーリィさんは……?」
猫人の男「魔物を討伐しに行くと、単身火山に行きました」
妖精「あいつ……! 世界樹の光を喰った化け物を相手にたった一人でなんて……! バカ……!」
エバンス「くっ、だが俺たちはまだ伝説のエイを見つけてねえ……!」
ローガン「……昨日は疲れ切っていたのだ。仕方あるまいよ」
レッド「じゃあ、早く見つけて、モーリィさんを追いかけなきゃ……!」
クロシュ「……」
妖精「……」
妖精(私とクロシュとレッドの三人なら、今すぐにでもモーリィを追うことができる……でも……)
妖精(この三人が加勢して化け物相手に戦況が変わるかどうかは、なんとも言えない……)
妖精(でも、悠長に事を進めていたら……モーリィが危ない……)
妖精(うう、どうする……!?)
クロシュ「……」
クロシュはどう思う?
↓1〜3 多数決
1.三人で向かうのが良いと思う(居残り組も急いでエイを探す)
2.エイを見つけてからみんなで向かうのが良いと思う(本日の自由行動安価へ)
- 600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 23:33:26.32 ID:MaPgTQEjO
- 1
- 601 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/16(日) 23:33:56.54 ID:YLm4K/COo
- くっそ悩みどころさん……
1で
- 602 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/16(日) 23:58:56.33 ID:6ExWnnbF0
- クロシュ「……わたし、行ける」
妖精「!」
イリス「クロシュちゃん! まさか――」
レッド「ボクも、モーリィさんにはたくさんお世話になったから……あの人を助けに行きたい……!」
ミスティ「レッドも……!」
妖精「……そうだね。ここで日和ってたら……この島に一番必要な人を亡くしてしまうかもしれない。なら……」
ローガン「……クロシュくんたちがそう決めたのであれば、私は止めぬ。だが、絶対に無茶はしないでくれ」
ミスティ「……悔しいけれど、そうする他ないみたいね……。自分の弱さが恨めしいわ……」
エバンス「すぐにエイを見つけて追うから、それまで絶対に死なないでくれよ……!」
イリス「危ないと思ったら、本当に無理しないでね……! 妖精さん、お願い……!」
妖精「うん、わかってる。クロシュもレッドも、モーリィも、死なせないよ。でもまあ戦力に不安があるのも事実だから……あなたたちもすぐに追って来てよね、ほんと」
猫人の男「申し訳有りません……。モーリィのこと、お願い致します。僕たちもすぐに追いますので……!」
☆クロシュ、妖精、レッドの三人でトコナツ火山へ向かいます
◆
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