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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2
- 403 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:27:56.38 ID:IiH/KRqG0
- 巨躯の怨霊「殴ル……殴ル……」グオオオ
ブンッ
ズガンッ!!
壁に空いた穴「」シュウウウ…
セイン「」シュッ
巨躯の怨霊「オァ……」
セイン「消えろ」コォォォ―
光「」バシュウウン―
クロシュ「ほえ……いなくなっちゃった……」
妖精「アンデッドは光に弱いからねえ」
ローガン「う、うむ……。セインくんがいてくれて本当に助かるな」
暗黒行商少女「お願いします、何でもしますから、もう殴らないで……」
イリス「だ、大丈夫だよ! あいつ、消えちゃったよ!」
暗黒行商少女「へ……?」
セイン「消した」
暗黒行商少女「え、ええ……うそぉ……」
――戦闘終了
*
- 404 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:28:25.52 ID:IiH/KRqG0
- ―幽霊船 踏破率[6/6] 持久力[7/10]
船倉の扉「」ゴゴゴ…
イリス「じゃあ気を取り直して……」
セイン「僕が開けよう。その方が安全だろう」
イリス「えっ!? で、でもセインくんに頼り切りすぎじゃ……」
セイン「島に着けば恩を返す機会がなくなる。今返させて欲しい」
イリス「そ、そっか……そういうことなら……」
セイン「開けるぞ」スッ
妖精「うん……」
クロシュ「……」
船倉の扉「」ガチャッ ギィィ―
↓1コンマ 幽霊船の主
01-05 邪神の器〈魔王化〉
06-00 邪神の器
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:28:47.34 ID:2xBvAAlDO
- はい
- 406 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:54:05.33 ID:IiH/KRqG0
- 闇球「」ヴン
セイン「!」サッ
妖精「待ち伏せ!?」
セイン「問題ない。敵は――」
「どうして……こんなとこまで来るの……?」
ミスティ「生きた……人間……!?」
ローガン「あれは、もしや――」
灰髪の陰鬱な女「どうして……放っておいてくれないの……!?」
ローガン「指名手配犯の、レイ・アンバー!?」
イリス「えっ!? それって……邪教の儀式のために何人もの命を奪って、その後も何百人もの人の命を奪いながら逃亡を続けてるっていう、大量殺人犯の――!?」
エバンス「おいおい嘘だろ……!? なんでそんな奴がこんなとこに……!」
レイ「わ、私じゃない……私は何も悪くないのに……あなたたちが、追ってくるからァァァ!!!」ゴォォォ―
クロシュ「!」ザッ
セイン「来るぞ、構えろ!」
――ボス戦闘 邪神の器レイ・アンバー――
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-57 優勢
58-00 会心
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:56:08.06 ID:0lj+2jBZo
- コンマ
- 408 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:13:12.38 ID:IiH/KRqG0
- レイ「ああああああ!!!」グオオオッ
闇の眷属「」ポンッ
闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ
闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ
エバンス「なんだこりゃ! 黒い……影の魔物……!?」
イリス「召喚術……!? でも、こんな生き物見たことも聞いたことも……!」
妖精「せ、精霊……!? いや、違う……精霊じゃない……何アレ……!?」
闇の眷属「」ヌオッ
セイン「チッ……!」サッ
ローガン「セインくん、これを!」ブンッ
鋼の剣「」ヒュンッ
セイン「助かる!」パシッ
ローガン「私は……これだ!!」
鋼の回転ノコギリ「」ギュイイイイイ!!
闇の眷属「」シャッ
クロシュ「……!」
ウニ盾「」ガガガッ
ミスティ「切り裂け!」
氷の刃「」シュババッ
闇の眷属「」ズバババッ
ミスティ「クロシュ、大丈夫!?」
クロシュ「うん!」
ミスティ「数が多いわ! 前に出過ぎないで!」
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-57 優勢
58-00 会心
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:14:03.69 ID:1LtxogCo0
- あ
- 410 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:24:23.06 ID:IiH/KRqG0
- セイン「お前たち、伏せろ」コォォォ―
イリス「えっ、うん!」サッ
妖精「うわわっ」サッ
セイン「――」
光を纏う鋼の剣「」シャッ
ギュオアアアアアアアア!!
闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ
闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ
消滅していく闇の眷属たち「」シュウウウウ…
クロシュ「わあ……」
エバンス「えげつねえ……」
ミスティ「す、凄いわね……」
ローガン「流石だな……」
レイ「あ、あ……」
セイン「残るはお前一人だ」シャキン
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-00 勝利
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:25:43.48 ID:3MIKKXSiO
- あ
- 412 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:53:39.09 ID:IiH/KRqG0
- レイ「ご、ごめんなさいごめんなさい!! 私が悪かったですう!! 許してください許してください!!」ドゲザ
セイン「……」
イリス「え、えと……」
ローガン「イリスくん。レイ・アンバーは先ほどの詐欺師の少女とは違う、正真正銘の大量殺戮者だ。生かせばさらなる悲劇を生む。温情をかけてはならない」
イリス「でも……」
レイ「本当にごめんなさい!! 本当に、本当に、もう何もしないので……どうか命だけは……」ガクブル
暗黒行商少女「うええ……さっきまでの私を見ているようだわ……」
エバンス「……気は進まねえが、ローガンの旦那の言う通りだ。こいつはここで始末した方が良い。安全に連行する手段もねえし」
イリス「……」
ミスティ「……イリス……」
イリス「……わかってます。例えどんな事情があっても……指名手配されるくらい、多くの命を奪った人です」
レイ「あ……そん、なぁ……」ジワワ
イリス「うっ……」
レイ「わ、私……何も悪いこと、してないのに……。みんなが追ってくるから……仕方なく追い払っただけなのに……どうして……。どうして……」ポロポロ
イリス「ううっ……」
妖精「イリス、耳を貸さないで。犯罪者の言葉なんて嘘かもしれないけど、それでも優しいあなたは聞けば聞くだけつらくなってしまう。だから、耳を塞ぎなさい」
イリス「そ、そういうわけには……」
セイン「……話がまとまったらなら始末するが、問題ないか?」
クロシュ「……」
↓1〜5多数決 クロシュはどう思う?
1.殺していいと思う
2.それでも殺したくない
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:56:00.85 ID:4S2yjvY2O
- 1
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:56:45.13 ID:Xgm7C3VY0
- 2
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:58:16.16 ID:1LtxogCo0
- 1
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:58:27.11 ID:2xBvAAlDO
- 過去スレのレイのキャラ紹介見ると罪状捏造部分ありそうだし、後セインがいる時にボスになってかわいそうな所もあるから2
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:58:59.85 ID:OEwCy+LsO
- 2
私欲でやってましたなら1だけど、なんかありそうだしうーん
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 19:40:22.73 ID:6lfLFfgjo
- (自分用)レイ・アンバーの投稿は前スレ>>888
- 419 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:32:28.21 ID:IiH/KRqG0
- クロシュ「えと……。でも……生きるために、殺すのは……仕方ないと、思う……」
レイ「……!」
妖精「クロシュ……」
イリス「クロシュちゃん……」
クロシュ「わたしも……生きるために、虫さんや葉っぱさんを、殺して、食べるし……。嫌な人に嫌なことされた時は……フメイちゃんが、焼き殺して追い払ってくれたもん……。だから……この人が悪いなら……わたしやフメイちゃんも……悪いことに、なっちゃう……」
暗黒行商少女「一理あるわね。生きるために戦う、騙す、殺す……自然の摂理よ。それを悪とするなら、この世の全ては悪に満ちているわ」
妖精「人の世の話だよ。いきなり自己弁護しなくていいから」
暗黒行商少女「むぐ……」
ローガン「……彼女は、ある儀式の生贄として大量の民間人を殺害した容疑があったはず。それは流石に、生きるためとは言えないのではないか?」
クロシュ「むゅ……」
レイ「わ、私殺してない……!! いや、逃亡生活中に殺しちゃうことはあったかもしれないけど……儀式の時は何も殺してない……!!」
クロシュ「……!」
エバンス「それが本当かどうか確かめる術はねえしなあ……」
妖精「うーん……でも国際指名手配ってのも王国とロイエ教が牛耳ってる仕組みだし、王国は冤罪のでっち上げくらい当然のようにするんだよね……」
レイ「そ、そう!! でっち上げ! 私、殺してないもん!!」
ミスティ「でも逃亡中は殺したんでしょ?」
レイ「そ、それは、その……。し、仕方なかったの……!!」
ミスティ「いや、まあ……私も正当防衛的に殺したことはあるから、正当防衛なら別に責める気はないけれど……」
レイ「そう、そう……! せ、正当防衛、だから……!! 私、悪くない……!!!」
エバンス「紛糾してきたな……」
ローガン「ううむ……命を奪うともなれば、判断を誤ることもできぬ。我々は捜査官でもなければ判事でもないのだから仕方ないのかもしれん」
妖精「そういう民間人でもはっきり判断できるようにしたのが指名手配って仕組みなのにね」
イリス「王国の信用がなさすぎるから……」
- 420 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:33:05.79 ID:IiH/KRqG0
- セイン「……お前、この結界を解くことはできるのか?」
レイ「え、結界……?」
セイン「この船と、その周辺一帯を覆っている呪いの結界だ。そのせいで僕たちはここから出られないでいる」
レイ「え、え……嘘……!?」
セイン「……自分で理解していなかったのか?」
レイ「し、知らないもん……!! 魔法なんて、全然わかんないのになんか使えてるだけで……」
セイン「……じゃあ、解き方はわからないと?」
レイ「……」
セイン「……」
エバンス「……え、じゃあ出られないってことか?」
ローガン「なんだと……」
ミスティ「……嘘でしょ」
イリス「そ、そんな……」
妖精「……いや。一つだけ出る方法はある」
暗黒行商少女「……やっぱり殺すしかないってことね!!」
レイ「……!!! お、お願いです!! そ、それだけは……命だけは……!!」ドゲザ
セイン「……すまない、影のスライム。こいつを殺さなければ、僕たちは出られない」
クロシュ「あ……」
セイン「……せめて苦しまないよう、一瞬で光に還してや――」
レイ「いやあああああ!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
拡がる闇「」ヴォヴォヴォヴォ!!!!
セイン「!!」バッ
イリス「や、闇が拡がって――」
セイン「皆、僕の近くへ!!」
エバンス「お、おう!!」
拡がる闇「」ヴォヴォヴォヴォ!!!!
カッ――
- 421 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:33:38.51 ID:IiH/KRqG0
- ―海上
幽霊船「」ユラユラ
ズッ
幽霊船を飲み込む巨大な闇「」ヴォン―
シュウウウ―
消えていく闇「」シュウウ―
大亀クロシュ「」ザバァン!!
*
- 422 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:34:05.99 ID:IiH/KRqG0
- ―大亀クロシュの甲羅上
セイン「……お前たち、無事か?」
ミスティ「な、なんとか……」
ローガン「うむ……」
エバンス「な、なんだったんだ……?」
イリス「凄い闇属性の奔流だった……まだあれだけの力が残ってたなんて……」
妖精「セインが光の壁で守ってくれなかったら死んでたね、間違いなく……」
セイン「影のスライムは……この大亀だったな。怪我はないか?」
大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ
セイン「ならば良し」
呪いの霧「」サアァァァァ
イリス「あっ、呪いの霧が晴れてく……!」
妖精「あいつが死んだのか……あるいは結界を維持できなくなったか……」
エバンス「海に落ちたんなら、どの道死ぬんじゃないか……?」
ローガン「どうだろうな……。簡単に死ぬとも思えん」
ミスティ「……何にせよ、生きて出られて良かったわ……」
大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ
暗黒行商少女「し、死ぬかと思ったら、大きな亀の甲羅に乗っていたわ……。でも……生きて出られたのね、私……!!」ジワワ
――幽霊船 踏破完了――
↓1コンマ ダンジョンクリアボーナス
01-60 闇の欠片
61-90 闇の塊
91-00 暗黒物質
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 20:35:31.01 ID:bO9Cl3Amo
- はい
- 424 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:53:23.97 ID:IiH/KRqG0
- ポテッ
闇の欠片「」
イリス「ん? これ……」
ミスティ「なに、その黒い物質は」
イリス「この感じ……物質化した闇属性魔力かも。小さいけどすごく純度が高い……」
ミスティ「さっきの拡がる闇が、なにかの拍子に一部だけ物質化したのかしら」
イリス「多分そんなとこだと思う。私たちに闇属性は扱えないけど、これだけ高純度ならかなり価値があるよ」
ミスティ「取り扱い注意ね」
☆闇の欠片を手に入れました
◆
- 425 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:55:08.37 ID:IiH/KRqG0
- ―海上
闇の眷属「」スイスイ
レイ「あ……生きてる……私……」
闇の眷属「」スイスイ
レイ「……あなた……泳げたんだ……。私を乗せて……」
闇の眷属「」スイスイ
レイ「……」
レイ「私を殺す方向で話が進んでたのに……あの黒い子は……私を、かばってくれた……」
レイ「えっと……確か……」
レイ「クロシュちゃん!!」
レイ「クロシュちゃんかぁ……」
レイ「えへへ……」
レイ「また、会えるかな……」
レイ「……」
レイ「私みたいな指名手配犯が会ったら、迷惑かな……」
レイ「でも無実だし……。私、悪くないし……」
レイ「……」
レイ「…………私をこんな風にした奴らや、王国やロイエの奴らをやっつければ……自由になれるのかな……」
レイ「……」
レイ「無理だよ……そんなの……」
レイ「……」
レイ「クロシュちゃん……クロシュちゃん……」ブツブツ
◆
- 426 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:54:48.20 ID:IiH/KRqG0
- ―夕方
大亀クロシュ「」スイスイ
妖精「そろそろ……あ、見えてきた!」
イリス「え、どこどこ!」
妖精「あれ!」
噴煙を上げるトコナツ火山「」モクモク
イリス「わああ……! 煙がすごい上がってる……!」
ローガン「……以前トコナツ火山島へ来た時は、あれほどの噴煙は見られなかった」
妖精「……うん。間違いないよ。あれは――」
セイン「世界樹から放たれた光が落ちた場所、ということか」
妖精「まあ、うん……」
*
- 427 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:55:36.30 ID:IiH/KRqG0
- ―トコナツ火山島 海岸
ザァーン ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
大亀クロシュ「」ススッ
デロデロ…
クロシュ「……」ポン
イリス「お疲れ様、クロシュちゃん!」
妖精「いろいろあったけど、ようやく着いたねえ」
ミスティ「ええ。本当にお疲れ様、クロシュ」
クロシュ「うん……ありがと、みんな……」
セイン「……さて、それでは僕はここで失礼する」スッ
ローガン「セインくん」
エバンス「もう行っちまうのか。今夜の飯と寝床くらいなら奢るぞ」
セイン「……待たせている者がいる。行かなければ――」
僧侶「あーっ!! セインくんいたー!!」タタタッ
- 428 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:57:12.64 ID:IiH/KRqG0
- イリス「げっ、あれは……」
僧侶「もう、なんでこんなに到着が遅れ……ん? あなたがたはいつぞやの薄穢いスライムとその仲間たちじゃないですか。まさかあなたたちがセインくんの到着を妨害したんですか?」
セイン「違う。彼らには、僕が漂流しているところを助けてもらった」
僧侶「ええ……何をしているんですか、勇者ともあろうものが……」
セイン「すまない」
僧侶「いえ、別に良いんですよ? あなたが失敗すればした分だけ、あの子たちにその責任を取ってもらうだけですから」
セイン「……」
僧侶「ふふ……そうですよ。呑気に遊んでいる暇があったら勇者らしく聖務に励むのです。」
セイン「……わかっている」
イリス「……待って。セインくん……人質でも取られてるの?」
セイン「……」
僧侶「人聞きの悪いこと言わないでくれますか? 薄穢いスライムの仲間は消えてください、臭いので」
セイン「……」
僧侶「本当に嫌になっちゃいますね。穢らしい下等生物どもが、私のセインくんにベタベタと手垢を付けてくれて。帰ったらシャワーですよ」
セイン「……」
僧侶「もう行きますよ。こんなとこで揉め事も起こしたくないですし」スタスタ
イリス「セインくん……!」
セイン「……さらばだ。影のスライムと、その仲間たち……」スタスタ
クロシュ「あっ……。わた、わたし……クロシュ、だから……! 名前……!!」
セイン「……!」
クロシュ「えと……ま、またね……セインさん……!」
僧侶「ああもう! 喋るな、ダンゴムシ未満の不潔な粘体生物!!」プンスコ
セイン「……」
セイン「……クロシュ……また会おう」
◆
- 429 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:57:44.29 ID:IiH/KRqG0
- というわけで本日はここまでとなります。次回はトコナツ火山島のシーサイドホテルに宿泊するところからとなります
初めてのダンジョンアタックお疲れさまでした。今回の幽霊船は構造もシンプルだったので、初めてのダンジョンには丁度良かったかと思います
劇中では語る機会がなかったのですが、あの幽霊船は一年ほど前にレイさんが王国から脱出すべく密航した貿易船でした。しかしレイさんは船員たちに見つかり、腹パンなどの虐待を受け、ついには邪神のちからを解放して船員たちを亡き者としてしまったのです。レイさんはそのまま邪神のちからで闇の領域を形成してそこにずっと引きこもっていたようですが、今回クロシュ一行に踏み込まれてしまったのでした
今回のクロシュちゃんの、レイさんを殺さないという選択が今後どのように影響してくるかは未知数です。なおレイさんのクロシュちゃん好感度が上がったのは間違いなさそうです
そして航海中に苦楽をともにしたセインくんともお別れです。トコナツ火山島ではまた敵同士。未練も心残りもあるかもしれませんが、涙をのんで剣を向け合うしかないようです。がんばりましょう
それでは本日もお疲れ様でした。次回も土日となります。よろしくお願いいたします
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:03:36.45 ID:0lj+2jBZo
- 乙乙
クロシュはもう不殺主人公か
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:06:16.10 ID:1JGERELC0
- 乙でした
しかし現状セインくんにどうやっても勝てる気がしない
ケインくんからクロシュちゃんもだけど、イリスへの好感度も結構上がってそう
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:18:14.17 ID:2xBvAAlDO
- 乙です
トコナツ編も楽しみ
そして助かったレイさんはクロシュちゃんの優しさにふれたことで良い感じに向かえば良いけど、ヤンデレ化フラグも立っててどうなるか
- 433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:23:59.85 ID:Xgm7C3VY0
- 乙
暗黒行商少女はもうしばらくついてくるのか
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/27(月) 01:28:51.84 ID:KuOHXPqmo
- おつー
僧侶ちゃんからポンの気配を感じる
クロシュちゃんに救われ……いや陥落した者が増えた
フメイちゃん、ぼっーとしてるといろいろ危なくなるかもよ…w
- 435 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 16:31:54.17 ID:88AMQHKo0
- クロシュ氏は不殺主義というわけではありませんが、無益な殺生は好まないようです。無益でない殺生であれば特に忌避することはないかと思われます(ごはんにするために殺すなど)
セインくんはとても強いですが、今のところは彼と正面から戦って勝つ必要はないので大丈夫です。しかし目的が競合しているのも事実なので、対処の方法は考えた方が良いかもしれません
実際クロシュ好感度だけでなく、意外な粘り強さを見せて勝利をもぎとったイリス氏にも興味が湧いているかもしれません
レイさんはクロシュちゃんのことが気になっているようです。しかし彼女を取り巻く環境は依然として良いとは言えず、陸地で待っているのはつらく苦しい逃亡生活。クロシュちゃんの慈悲が彼女の人生にどう影響していくのか、それはまだわかりません
暗黒行商少女は財産のほとんどを海の藻屑にしてしまったため、しばらくはトコナツ火山島から自力で出ていくこともできないかと思われます。彼女の処遇をどうするかはクロシュ一行の決定にかかっています
僧侶氏は感情が豊かですが、あれでも一応幹部です
クロシュ氏を好きになる人は少なくありませんが、クロシュ氏自身はぼんやりあかちゃんスライムなので、誰かとの関係性が急速に進展する可能性は低いです
でもフメイちゃんも、たまには今回のセインくんのように道連れになってクロシュちゃんと一緒に過ごした方が良いかもしれません
- 436 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 16:32:23.37 ID:88AMQHKo0
- ―夕方
トコナツビーチ
ザァーン ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
エバンス「さて……ひとまず今夜の寝床を確保しないとな。ローガンの旦那は来たことあるんだろ? 何か良いとこないか?」
ローガン「いや。当時は仕事で来たゆえ、一般の旅人が泊まる場所についてはわからぬ」
ミスティ「……? ローガンさんって何の仕事をしていたの……?」
ローガン「……大した仕事ではない。とにかく今は宿を探そう」
*
―海沿い
古めかしい看板『この先、トコナツシーサイドホテル』
イリス「わっ! トコナツシーサイドホテル!?」
エバンス「シーサイドホテルか。洒落てるな」
妖精「あんまり高くないと良いけど……今は早く今日の宿を確保したいしなあ」
ミスティ「もし凄く高かったら、今夜だけ泊まって明日もっと安いところを探しましょう」
暗黒行商少女「なんだったら私が値引き交渉してあげても良いけど?」
妖精「え、詐欺はちょっと……」
暗黒行商少女「値引き交渉は詐欺じゃないわよ!」
*
スタスタ…
ミスティ「……おかしいわね。それらしい建物が見当たらないわ……」
イリス「廃業しちゃったとか……?」
ローガン「先ほどの看板は、古くはあれど管理は行き届いていたように見えたが……」
クロシュ「……!」ピコン
妖精「ん? どうしたのクロシュ」
クロシュ「あれ……」
茅葺建築の家屋「」
古めかしい看板『トコナツシーサイドホテル』
イリス「えっ……あ、あの三角形の、全面茅葺きっぽいおうちが、まさか……」
ミスティ「トコナツ……シーサイドホテル……!!?」
*
- 437 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 16:33:33.41 ID:88AMQHKo0
- ―トコナツシーサイドホテル 玄関
若女将「わあ、7名様ですか!? えっと、お部屋は……」
妖精「私は見ての通り小さいし、こいつは荷物扱いだから5人分でいいよ」
若女将「え、えっ……!? に、にもつ……?」
暗黒行商少女「誰が荷物よ誰が!! アンタの方がよっぽど詐欺ろうとしてんじゃない!」
ミスティ「妖精……節約は大事だけれど、ケチすぎるのはみっともないわ……」
妖精「冗談だよ……。でも詐欺師の分まで払うのはお人好しが過ぎるってもんだよ。助けてやるのは良いとしても、これ以上面倒みてやる義理はないでしょ」
イリス「それはまあ、確かに……」
暗黒行商少女「ちゃ、ちゃんと返すから! 今は手持ちがないけれど、すぐに稼いで諸々の借りは全部返すから……!」
エバンス「でも詐欺師だしなあ。今は命の危険もねえし……」
ローガン「本当に返すつもりだとしても、詐欺で稼いだ汚い金だろう? そんなものは受け取れんぞ」
暗黒行商少女「う、うぎぎ……!」
若女将「なんだか複雑な事情がおありになるんですねえ」
クロシュ「うん……」
↓1〜3多数決 クロシュはどうする?
1.宿代を出してあげる
2.叩き出す
3.自由安価
- 438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 16:34:57.49 ID:DzCA8am8O
- 1
- 439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 16:39:28.05 ID:p0es07QzO
- 3 出してあげるけど、ちゃんと真っ当に働いて返す旨の誓約書書いてもらおう
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 16:41:59.76 ID:8AfQ0WFko
- 1
- 441 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:09:24.90 ID:88AMQHKo0
- クロシュ「えと……。わたしの……お小遣いから……出しても、いい……?」
暗黒行商少女「!!!」パァァァ
妖精「クロシュ、こいつ詐欺師だよ? クロシュのお小遣いを盗んでいなくなっちゃうかも」
暗黒行商少女「失礼ね! 恩人相手にそんなことしないわよ!」
ミスティ「口先だけならなんとでも言えるわね……」
イリス「私も半分出すよ。流石に、ここまで来て外に叩き出すのもちょっと寝覚めが悪いしね……」
暗黒行商少女「アンタまで……!!」パァァァ
エバンス「クロシュちゃんとイリスちゃんの優しさは尊いもんだと思うが……」
若女将「あの〜。それでしたら、私の方で誓約書などをご用意いたしましょうか?」
ローガン「ぬ? いや、しかし無関係の方にそんなことをしてもらうわけには……」
若女将「うふふ、でもしっかり誓約していただければお客様が増えるわけですから」
妖精「ほんわかしてるように見えてやり手だなあ」
若女将「恐縮です〜」
*
誓約書『暗黒行商少女のサイン』ポン
暗黒行商少女「これでいい?」
若女将「はい〜。真面目に働いてちゃんと返すんですよ?」
イリス「一件落着だね」
クロシュ「うん」
☆暗黒行商少女の誓約書を手に入れました
*
- 442 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:10:01.79 ID:88AMQHKo0
- 暗黒行商少女「……その、ありがとね。詐欺師なのに、信じてくれて」
クロシュ「うん……」
イリス「ちゃんと返してもらうからね! 騙したこと、まだ許したわけじゃないもん」
暗黒行商少女「わ、わかってるわよ……。でも私が言うのもなんだけど、お人好しも大概にしなさいよ。特にそこのスライム」
クロシュ「?」
暗黒行商少女「私だけでなく、あの指名手配の女の命まで助けようとしたでしょ。そんな調子で誰にでも救いの手を差し伸べたらいつか痛い目見るわよ。いえ、痛い目で済めば良いくらい」
クロシュ「……うん……」
妖精「本当に危ない時は私や他の奴が止めるから大丈夫。あのレイって子も根っからの悪党ってわけじゃなさそうだったしね」
暗黒行商少女「……まあ、それならいいけど」
イリス「ふふ、あなたも意外と優しいところがあるんだね?」
暗黒行商少女「フッ、意外は余計よ」ファサッ
クロシュ「……えと……ありがと……」
暗黒行商少女「……///」
◆
- 443 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:11:52.12 ID:88AMQHKo0
- ―トコナツ火山島 滞在初日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 444 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:12:38.43 ID:88AMQHKo0
- ―夜
トコナツシーサイドホテル 客室
ハンモック「」ユラユラ
ミスティ「この編まれたロープ、何……?」
イリス「も、もしかして……ハンモックってやつ!?」キラキラ
妖精「うん。緑の国にもツタで作ったやつがあったりするんだけど、あなたたちが見る機会はなかったもんね」
スライムクロシュ「」ピョン
ハンモック「」ズブズブ…
ベシャッ
スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「……スライムの姿で寝るには適さないかも」
トコナツ火山島滞在初日の夜です
↓1〜3 自由安価 何をする?(疲れているため、宿から遠くへは行けません)
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:13:45.16 ID:YYCXzrm60
- 島のトップの人が来たのでご挨拶
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:14:26.65 ID:jA2U9IsrO
- みんなと食事する
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:16:49.71 ID:SEsqsgiDO
- 市街地で情報収集とフメイとアリシラもここにきているかどうかも確認
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:16:59.07 ID:DnPH2REDo
- 商人の身の上話聴取
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:17:20.09 ID:9SD50Wkg0
- 星属性練習
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:19:24.94 ID:SEsqsgiDO
- 市街地は遠い判定だったかな
ホテル周辺に変更で
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:21:36.59 ID:SEsqsgiDO
- ごめんなさい既に別の安価来てましたから、>>447が無理そうなら安価下で構いません
- 452 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 20:30:02.18 ID:88AMQHKo0
- 今回は>>445、>>446、>>448にさせていただきます。疲れている場合は別の地区までは行けません
また、範囲や時間が限られている安価の事後修正はなるべくなしでお願いいたします。それを有りにしてしまうと、急いで投げたあとゆっくり修正する、みたいなこともできてしまうので……
- 453 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 20:30:28.86 ID:88AMQHKo0
- ―トコナツ火山島 市街
市長の家
ガラッ
猫人の男「モーリィ、知らせが」
竜人の少女「……不法入国者の件か」
猫人の男「ああ。もう知っていたんだね」
竜人の少女「さあ。素性はとんと知らん。スライムが化けた大亀で海を渡って来た輩など初めてだからな」
猫人の男「……どうする? 今は民間の宿に泊まっているようだけれど」
竜人の少女「こんな状況でこの島に不法入国する輩だ。警戒した方が良いだろう。場合によっては速やかに始末すべき異分子かもしれん」
猫人の男「僕としてはなるべく穏やかにいきたいところだけれど……状況が状況だからね」
竜人の少女「そういうわけで私が直接出向こう」
猫人の男「……せっかく休んでいたところをすまないね」
竜人の少女「気にするな。元々出向くつもりだった」
猫人の男「なら僕も――」
竜人の少女「お前こそ休め。ここのところ火山の調査で働き詰めだろう」
猫人の男「それはモーリィもだろう」
竜人の少女「竜は強靭だからな。だが猫は一日中働けるようにはできていない」
猫人の男「……わかったよ。それじゃあくれぐれも気を付けて。大亀に化けるスライムなんて得体が知れない。君が遅れを取ることはないと思うけれど」
竜人の少女「承知している」バサッ
◆
- 454 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 20:30:55.27 ID:88AMQHKo0
- ―夜
トコナツシーサイドホテル 客室
バサッ バサッ
スタッ
イリス「……ん? 外で羽音のような――」
扉「」ガラッ
竜人の少女「邪魔するぞ」スタスタ
スライムクロシュ「?」モニョ?
妖精「げっ」
竜人の少女「ん……?」
↓1コンマ
01-05 ??
06-35 怪しい奴らだな
36-65 復権派だと?
66-95 緑の国の太母……!?
96-00 ??
- 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 20:32:47.66 ID:DzCA8am8O
- あ
- 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 20:48:58.94 ID:DnPH2REDo
- 顔広いねぇ太母さま!
- 457 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 21:33:24.44 ID:88AMQHKo0
- 竜人の少女「お前……建国妖精!? 緑の国の!」
妖精「……そういうあなたは、トコナツに住まう火竜の子。確か名前は――」
竜人の少女「――モーリィ・フースーヤだ。偉大なる火竜の血を受けた、ここトコナツ火山島の島長でもある。久しぶりだな」
妖精「そ、そうだね……」
イリス「し、知り合いなの? 妖精さん」
妖精「まあ、うん」
竜人の少女→モーリィ「まさか不法入国者がお前だったとはな……。なぜあのような不審な方法で入国した?」
妖精「むしろそんなに厳格な国じゃなかったでしょ、ここ。ウミガメだろうが海竜だろうが来る者拒まず去る者追わずのおおらかなとこだったはずだよ」
モーリィ「いつの話だそれは……。そんな杜撰な管理をしていてはあっという間に王国の食い物だろうが」
妖精「な、なるほど……」
モーリィ「まあ、不法入国の件は良い。何をしに来た?」
*
妖精「――というわけで、世界樹の光を追ってるんだよ」
モーリィ「ほう……つまりここ最近の火山活動の異常は、お前たちフォレスティナ民の不手際によるものだったと……」
妖精「うっ……ま、まあそういうことでもあるかな……」
クロシュ「んゅ……」
イリス「ま、待ってください! 妖精さんたちはちゃんと守ろうとしたんです……!」
モーリィ「結果が全てだ。お前たちは果実を守れず、その結果この国は火山活動で大きな被害を受けている」
ミスティ「……仕方ないでしょう。勇者に近い実力を持った者たちに狙われたのよ。あれに対抗できる国なんて世界のどこにもないわ……」
モーリィ「それでも対抗しなければならないのが、世界樹を擁するフォレスティナの責務だったのではないか?」
暗黒行商少女「いきなり隕石が落ちてきたとしても、それは誰の責任でもないでしょ。自然災害だと思って諦めなさいよ」
モーリィ「なんだと……?」
妖精「あー悪かった悪かった! 私が悪かったから、私以外の子に敵意を向けるのはやめてよ!」
モーリィ「……敵意など向けてはいないし、お前一人が悪かったなどとも思っていない。世界樹の守護をフォレスティナ一国に押し付けていた我々の落ち度でもある」
妖精「そう言ってくれるとありがたい。でも、世界樹の恩恵を一番に受けていながら守り切れなかったのも事実だからさ。事態の収束のために、この国で活動することの許可をもらいたい」
モーリィ「こちらとしても望むところだ。我々だけの力では行き詰まっていた」
妖精「なら決まりだね。よろしく頼むよ、モーリィ」
☆トコナツ島の島長、モーリィの協力を得ました
*
- 458 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 21:35:10.55 ID:88AMQHKo0
- ―夜
トコナツシーサイドホテル 庭
溶岩釜「」グツグツ
エバンス「こ、これは……!?」
若女将「これは溶岩釜です。トコナツ火山の地熱を利用して設えた、年中無休で火を使えるとっても便利な釜なんですよ」
エバンス「溶岩の熱を……!? 是非これで作ったものを食べてみたいぞ……!」
若女将「はい〜。うちのホテルは食堂がありませんから、ご飯を食べるときはこのお庭で、このお釜で作ったものを食べるのが基本となりますよ〜」
ローガン「ほう……! 溶岩の熱でバーベキューが基本とは、粋な食生活だ……!」
若女将「うふふ、それじゃあ早速お夕飯の支度をしましょうか〜」
モーリィ「若女将、邪魔しているぞ」スタスタ
若女将「あれ、モーリィさん? いらしてたんですか?」
モーリィ「ああ、ついさっきな。私の分も頼む」
溶岩釜「」グツグツ
クロシュ「あつい……」デロロ…
ミスティ「な、なにこれ!? 近づくだけで熱が凄いわ……!」
イリス「大地の鼓動を感じる……!」
妖精「とんでもない調理器具だよねこれ……」
暗黒行商少女「……流石に、地熱を利用した調理器具はここ以外じゃ売り物にならないわね」
ローガン「あの風格ある角と翼を持つ少女は?」
妖精「ここの島長のモーリィ。協力を取り付けたから、ひとまず一緒にごはん食べて親交を深めよう」
↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
野菜:食べられる野草、海藻類、マンドラ大根、ゴボウの根っこ、トコナツマメ
穀物:ヤマイモ、パラパラ米、甘もろこし、ナッツ
魚介:カニ、ウミザリガニ、フヨフヨクラゲ、ウミタニシ、ウマアジ、マグロ、溶岩魚
果実:トコナツバナナ、トコナツドリアン、トコナツココナッツ、ウォータースイカ、ファイアメロン
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、きび砂糖、激辛香辛料
- 459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 21:37:30.74 ID:o6y9vm5f0
- 溶岩魚、パラパラ米
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 21:37:58.92 ID:SEsqsgiDO
- パラパラ米 溶岩魚
- 461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 21:39:29.93 ID:YYCXzrm60
- 溶岩魚 激辛香辛料
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 21:50:28.37 ID:z/VrJfuoO
- >>459と>>460同じ食材を選択したけどこの場合どうなるのかな?
- 463 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 22:15:26.94 ID:88AMQHKo0
- 食材2つがかぶってしまうのは流石に驚きなので、今回は一つ下にずらさせていただきたいと思います。
- 464 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 22:16:59.13 ID:88AMQHKo0
- トントン グツグツ デロデロ―
マグマフィッシュカレー「」ポン!
イリス「なあにこれ!? 初めて見る料理……!!」
若女将「これはカレーライスです〜。うふふ、この島の郷土料理の一つなんですよ」
モーリィ「やはり仕事終わりの夕食はカレーだな。刺激的なスパイスの香りが食欲をそそる」
ミスティ「な、なんだか香りだけで汗が出てくるわ……。これ、食べても大丈夫なの……?」
若女将「大丈夫ですよ〜。うふふ、お姉さんも食べたら病みつきになっちゃうかも……?」
エバンス「ウォーターポートにもカレー屋はあったが、本場で食うのは初めてだな……! この具材は……魚か?」
若女将「はい〜。これは溶岩魚と言って、溶岩の中に生息しているとっても熱いお魚さんです。アツアツのカレーにとってもよく合うんです」
妖精「よくもまああんな難儀な魚を捕まえて食べようなんて思うよねえ……。捕まえるのも一苦労だし、鱗をはぐのも一苦労じゃん……」
若女将「うふふ、美味しいんですもの」
ローガン「この細長く水気のない米は……パラパラ米か!」
若女将「そうです〜。大陸ではウルティ米が流行っているみたいですけれど、この島ではやっぱりこっちですね〜」
クロシュ「……」モジモジ
若女将「うふふ、元の姿で食べても大丈夫ですよ?」
クロシュ「!」
デロデロ…
*
スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ
ミスティ「か、からい……! からすぎるわ……!」ヒーヒー
イリス「の、喉が焼けちゃう……! でも美味しい……!!」モグモグ
エバンス「うおおおおお!! これが本場のカレー!!」バクバク
ローガン「う、うまいが……汗が止まらん……」ダラダラ
妖精「は、はひぃ……もうむり……しんじゃう……」ヒーヒー
暗黒行商少女「か、から……!! でもこれを大陸で売り出せば……」ダラダラ
モーリィ「美味いだろう! しっかり食って体力と熱耐性を付けていけよ、小童ども!」バクバク
スライムクロシュ「〜〜♪♪」モニョモニョ モグモグ
☆マグマフィッシュカレーを食べました
☆一定期間、パーティ全員の熱耐性が上昇します
◆
- 465 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 23:58:13.79 ID:88AMQHKo0
- ―夜
トコナツシーサイドホテル 客室
ハンモック「」ユラユラ
スライムクロシュ「……」zzz
ミスティ「はあ……辛すぎて死ぬかと思ったわ……」
妖精「ほんとだよ、全く……。あんなものを日常的に食べてるなんて、トコナツ人は味覚が狂ってるんじゃないの」
イリス「でも辛さの中に旨味がたっぷり詰まってたよ……! 私も作ってみたいなあ、カレー……!」
妖精「ええ、勘弁してよぉ……」
暗黒行商少女「……あの辛さ、王国で売り出せばかなりの価値が生まれる可能性があるわ。くくく、これは凄いものを見つけてしまったかも……」
イリス「……詐欺はだめだよ?」
暗黒行商少女「し、しないってば。でもあのカレーなら、汚い真似をしなくてもちゃんと利益を出せるくらい売れる可能性があるってことよ」
ミスティ「……詐欺師ではあるけれど、ちゃんと商人でもあるのね」
暗黒行商少女「当たり前でしょ。私は元々商人よ。詐欺は後付けの技術」
イリス「……ねえ、あなたはどうして商人をやっているの? 年代的には私たちと同じくらいだけど……」
暗黒行商少女「生きる為に必要だからやってるだけよ。アンタたちが冒険者やってるのと同じ。私は冒険者ギルドの仕事をこなすより、モノを仕入れたり売ったりする方が得意だったってだけじゃない?」
イリス「そう、なんだ……」
暗黒行商少女「……あ! どうせなら病気の妹がいるみたいな設定にしとけば良かったわ……! これじゃ自分が生きるためだけに悪事を働く小悪党みたいじゃない……!」
妖精「いや小悪党そのものでしょ……」
ミスティ「生きる糧を得るためだけなら詐欺までする必要はないんじゃないかしら……」
暗黒行商少女「甘いわね。このご時世いつ何があるかわかんないじゃない。大災害に襲われても戦火に見舞われても万全に生き続けるには、蓄えがいくらあっても足りないわ」
妖精「でも過剰な蓄えも阿漕な商売も余計な敵を増やすよ。その結果、さんざん私たちに疑われて助けるのを渋られたでしょ?」
暗黒行商少女「うっ、それはたまたまアンタたちが私の正体を知っていたからでェ……」
妖精「あんまり恨みを買うようなやり方はやめときなよ。裏社会で下手を打てば死ぬよりも悲惨な目に遭うよ?」
暗黒行商少女「ふん、真面目に生きてたって遭う時は遭うわ。死ぬより悲惨な目に」
妖精「……それはまあ、そうだね……」
暗黒行商少女「……あれ? 意外とすんなり聞いてくれるじゃん」
ミスティ「……私たちは知っているのよ。何の罪もないのに、死ぬより悲惨な目に遭う事例を……」
暗黒行商少女「……そう。ならわかるでしょ。私みたいなガキが生き続けるには、他人を食い物にしてでも、金っていう力を求め続けなきゃなんないのよ。弱みを見せたら最後、今度は私が食い物にされるんだから」
イリス「……でも……食い物にされた人たちだって、痛みや苦しみを感じる生きた人なんだよ。もしかしたら、あなたに騙されたせいで立ち行かなくなって、死んじゃう人だっているかもしれない……」
暗黒行商少女「それはまあ……そうかもしれないけど……。そんなこといちいち気にする余裕なんてないし……」
ミスティ「……簡単な話ではないわよね。実際かなりの余裕がなきゃ、他人に気を回す余裕なんてないわ」
イリス「むむむ……。私……やっぱり、恵まれてるのかも……」
暗黒行商少女「ほら、そこの黒いスライムの……クロシュだって言ってたでしょ。生きるために殺すのは仕方ないって」
スライムクロシュ「?」モニョ?
イリス「あ、クロシュちゃんを出すのはずるいよ!」
暗黒行商少女「ずるでもなんでもないわ! この子は一番幼いけど、一番本質ってやつがわかってんのよ! ね、クロシュ!」
スライムクロシュ「??」モニョニョ??
妖精「クロシュは長旅で疲れてるんだから寝かせといてあげてよ〜」
◆
- 466 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 00:02:49.74 ID:b/3OqX820
- というわけで本日はここまでとなります。次回はトコナツ火山島滞在二日目からとなります
初日の夜ですが、島長(しまおさ)のモーリィさんの協力を早速取り付けたり、マグマフィッシュカレーという郷土料理を食べて交流したり熱耐性を付けたり、暗黒行商少女の身の上話を聞いてあげたりなど、実りある初日となったように思えます。この調子で世界樹の光を追っていきましょう
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 00:34:01.26 ID:Bbt80XCuo
- 乙乙
- 468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 06:34:08.66 ID:BB9xOURUO
- 乙
妖精さんやはり影の大物かも
- 469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 11:40:09.52 ID:OxU6SrN4o
- おつです
クロシュちゃん味の好き嫌いなさそう
- 470 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 15:49:35.56 ID:b/3OqX820
- 妖精は緑の国を興して1000年くらいの間統治していたので、知っている人は知っているようです。ただ、妖精自身には大した力もカリスマもないため、見た感じは全く大物っぽくありません
クロシュ氏は大体なんでも美味しく食べてしまうため、少なくとも嫌いなものはあまりないようです。ただ、これはスライム類全般の特徴とも言えます。スライム類は食物の消化吸収処理能力に優れており、普通の生き物は食べられない毒物なども問題なく食べられたりするようです
- 471 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 15:50:03.61 ID:b/3OqX820
- ―トコナツ火山島 滞在2日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 472 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 15:50:40.38 ID:b/3OqX820
- ―早朝
トコナツシーサイドホテル 庭
チュンチュン
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
妖精「気持ちの良い朝だねえ。ここからは朝焼けの海も一望できるし……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「うん、フメイとアリシラの行方も探そう。セインが来てるなら、多分あいつらも来てるだろうし」
スライムクロシュ「〜」モニョ
妖精「とにもかくにもいろいろ調べなきゃね。がんばろ、クロシュ」
スライムクロシュ「〜〜」モニョニョ
トコナツ火山島滞在2日めです
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 15:51:37.10 ID:LgA6WZW50
- エバンス、モーリィと手合わせをする
- 474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 15:54:53.19 ID:1qVNq6EDO
- 港周辺で世界樹の光の行方&フメイとアリシアが来ているかどうか聞き込み
- 475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 15:55:22.20 ID:BPE69fnOO
- クロシュ
マグマ耐性を得る
- 476 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 16:43:27.25 ID:b/3OqX820
- ―島長の家
モーリィ「よくぞ参った。では早速今後の――」
エバンス「……」
ローガン「……」
イリス「……」
ミスティ「……」
猫人の男「……?」
モーリィ「……妖精は? スライムの姿も見えないが」
イリス「えっと、朝早くに二人で聞き込みに行ったみたいで……」
モーリィ「……我々の今までの調査結果も聞かずにか?」
ローガン「すまぬ、光の調査だけでなく人捜しもしているのだ。許していただきたい」
モーリィ「はあ……まあいい。そそっかしい妖精よりもお前たちの方が信頼できるだろう」
ミスティ「そ、それはどうなのかしら……」
*
モーリィ「――というわけで、今トコナツ火山は非常に危険な状態だ。火山活動が活発になっただけでなく、火属性に由来する魔物の大量発生も確認されている」
イリス「火属性の魔物……!?」
モーリィ「ああ。お前たちは慣れていないだろうから、多少訓練していく必要があるかもしれんな」
エバンス「訓練か……望むところだぜ!」
モーリィ「ほう、血の気の多い奴がいるな。ではまずはお前から見てやろう。外へ出よ」
エバンス「おう!」
――模擬戦闘開始――
↓1
01-05 だめだめ
06-65 敗北
66-95 善戦
96-00 勝利
- 477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 16:48:47.71 ID:BB9xOURUO
- あ
- 478 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 17:33:50.71 ID:b/3OqX820
- ―島長の家 庭
ゴオオッ ヒュンッ シュビッ ガガガガッ
モーリィ「」シャッ
エバンス「うおっ!」ガギンッ
モーリィ「どうした、防戦一方だぞ」シュビビッ ブンッ
エバンス「くっ……ならこれはどうだ!」グオオッ
突然の隆起「」ドンッ!
モーリィ「見え見えだ」サッ
エバンス「本命はこっちだ!」ブンッ
投擲された鉄の剣「」ビュンッ
モーリィ「!? チッ……!」
バシッ
白刃取りされた鉄の剣「」ビタッ…
エバンス「なん、だと……」
モーリィ「今のは悪くなかったぞ。だが通じなければ武器を失う……リスクが大きすぎる戦技だな」
エバンス「……俺の負けだ」
イリス「え、エバンスさん! 模擬戦なのに本気で剣を投げるなんてやりすぎです!」
エバンス「え、いやまあ……この人なら大丈夫だと思ったんだよ。実際大丈夫だったろ」
モーリィ「ああ、気にするな。例え貫かれていたとしても、竜はこの程度では死なん」
ミスティ「そ、そういう問題なのかしら……」
☆モーリィとの模擬戦に善戦しました
☆モーリィからの評価が上がりました
◆
- 479 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 17:34:27.13 ID:b/3OqX820
- ―トコナツ火山島 港
ワイワイ ガヤガヤ
妖精「モーリィとの話はあの子たちに任せて、私たちは聞き込みをしよう」
クロシュ「ん」
海妖精の屋台「トコナツココナッツの殻だよ〜カチカチだよ〜」
サハギンの屋台「ウマアジの塩焼きだぜ!」
タコおじさんの屋台「タコが焼くタコ焼きはいらんかね〜?」
妖精「食べ物の屋台もけっこう出てるんだね。確か近くに市もあったし、商売が盛んなのかも」
クロシュ「……」
妖精「ある程度聞き込みしたらご飯食べよっか」
クロシュ「……! う、うん……」
↓1コンマ
01-60 光のこと
61-90 ↑+二人組のこと
91-00 うしろうしろ
- 480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 17:36:31.49 ID:Bbt80XCuo
- うしろ
- 481 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 19:16:58.18 ID:b/3OqX820
- 黒っぽいスライム「」モニョモニョ
クロシュ「!」
妖精「あれは……ストーンスライムかな? 黒っぽい色のは珍しいけど」
クロシュ「聞き込み、してみる……!」
*
スライムクロシュ「〜〜?」モニョモニョ
黒っぽいスライム「?」モニョ?
妖精「うん。何日か前の夜に向こうの方の空から光が飛んできたと思うんだけど、見なかった?」
黒っぽいスライム「わっ! 妖精さん、ボクたちの言葉がわかるの?」
妖精「ちょっとだけね。自分では喋れないよ」
黒っぽいスライム「じゃあボクもこっちで話した方がいいかな?」
デロデロ…ポン!
クロシュ「うん……じゃあこっちで、話そ……?」
黒っぽいスライム「わあ。クロシュちゃん、その姿もかわいいね」
クロシュ「えへへ……これ、フメイちゃん……わたしの、友達……」
黒っぽいスライム「捜してる人だよね。ごめん、ボクは見てないや……」
妖精「そういえばあなたは? 見た感じはストーンスライムっぽいけれど」
黒っぽいスライム「ボクはレッド。バーニングスライムだよ」
妖精「えっバーニングスライム!? 全然燃えてないというか……そもそもバーニングスライムはずっと前に絶滅したはずじゃ――」
黒っぽいスライム→レッド「うん……。たぶん、ボクが最期の生き残り……」
クロシュ「……」
妖精「そんな……」
レッド「でも寂しくないよ。こうやって体を冷ましてれば、異種族のみんなとも普通に触れ合えるもの」
妖精「そ、そういうことだったの……。でもバーニングスライムが体を冷やすなんて自殺行為なんじゃないの……?」
レッド「大丈夫。冷やしてるのは表面だけだから、ちょっと冷たいけど全然平気だよ」
妖精「そ、そう……。あなたが良いなら、それで良いけれど……」
レッド「えっとそれで、何日か前に夜空を飛んだ光のことだったよね。それなら……たぶん、見たと思う」
妖精「えっ!? それじゃあ、それがどこに飛んでいったかわかる!?」
レッド「うん。あの光、火山の方に飛んでいったよ。火山活動が活発になったのもあれからだから、みんなはあれが火神の逆鱗に触れたんじゃないかって怖がってる……」
妖精「火山か……なるほどね、ありがとう」
レッド「うん。妖精さんとクロシュちゃんは、あの光を追っているの?」
クロシュ「うん……」
妖精「うん。まあいろいろあって」
レッド「えっ、じゃあこれから火山に行くの? 危ないよ、今の火山は……」
妖精「大丈夫大丈夫。例えどれほど荒れ狂っていようと、自然の力は私の味方だもの」
レッド「でも、クロシュちゃんは……」
クロシュ「……」
妖精「ま、まあ……私が一緒に付いていれば大丈夫でしょ」
レッド「万が一ってこともあるし……。もしクロシュちゃんに氷魔法の適性があるなら、ボクが教えてあげられるよ」
クロシュ「……えと……わたし、反映魔法の適性しか……ない……」
レッド「反映魔法……?」
*
- 482 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 19:17:57.72 ID:b/3OqX820
- レッド「へえ、凄い魔法だね! その力なら、氷魔法を覚えなくてもマグマへの耐性を付けられるかも……!」
妖精「そ、そうなの?」
レッド「うん! その反映魔法を使えば普通のスライムよりも高度な同化ができるみたいだから、ボクの……バーニングスライムの欠片を同化素材にすれば、マグマも平気になるはずだよ。あ、その……もちろん、クロシュちゃんが嫌じゃなければ……だけど……」
クロシュ「いいの……?」
レッド「うん。ちょっとくらい全然いいよ」
クロシュ「わあ……」
レッド「ここじゃちょっと危ないから、海の方で練習しようよ」
クロシュ「うん」
*
―トコナツビーチ
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
レッド「ここなら多分大丈夫かな。それじゃあ――」
ゴウッ
レッド「」メラメラ
妖精「うう、熱い……! これは、確かに……異種族には厳しい熱だ……!」
クロシュ「……」
レッド「えへへ、けっこうすごいでしょ? いつもこれだけの熱を冷ましてるんだよ」
妖精「な、難儀なもんだねえ……。クロシュ、平気……?」
クロシュ「うん。大丈夫……」
レッド「良かった。それじゃあ今のボクの体を、少し分けるから……火傷しないように、ゆっくり同化してみて」メラメラ
クロシュ「うん……」
レッド「でも熱かったらすぐにやめるんだよ。下手したら大火傷だからね」
クロシュ「う、うん……」
↓1コンマ
01-60 あちち!(経験1/3)
61-90 むむむ…(経験2/3)
91-00 心頭滅却(経験☆)
- 483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 19:19:57.58 ID:LgA6WZW50
- あ
- 484 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 20:13:34.16 ID:b/3OqX820
- バーニングスライムの欠片「」メラメラ
スライムクロシュ「……」モニョニョ…
デロデロ…モニョモニョ…
スライムクロシュ「〜〜!!」モニャニャッ!
レッド「わわ、ご、ごめん! やっぱり熱かったよね……ごめんね……」シュン
スライムクロシュ「」デロデロ…
妖精「なかなか簡単にはいかなそうだね……」
☆クロシュの炎熱経験が[1/3]になりました
◆
- 485 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 20:38:26.16 ID:b/3OqX820
- ―夜
トコナツシーサイドホテル
妖精「へー、あのモーリィ相手に善戦したんだ! すごいじゃんエバンス!」
エバンス「や、でも実力差は歴然だ。模擬戦だから良いが、実践だったら手も足も出なかったと思うぜ……」
ローガン「我々人間とは生物としての強さが根底から違うのだ。あまり気負いすぎるな」
エバンス「いやまあ、それはわかってるが……。しかし、人間にも強い奴はいるだろ? 例えばウチの傭兵団の団長なら、勝てるかどうかは別として、モーリィ相手でもかなり戦えるはずだ。それに、セインの奴なら――」
妖精「……人間って基本的には他の種族よりも弱いけど、時々すんごい規格外が出てくるんだよね。それが人間の強さというか、怖さというか……」
暗黒行商少女「アンタたちも人間の中じゃ上澄みの部類よ? 上には上がいるってだけでしょ」
妖精「あなたいたの……。昼間は見かけなかったけど何してたの?」
暗黒行商少女「それは……」
↓1
01-10 詐欺紛いだけど適法な商売
11-30 売春スレスレの危険な商売
31-00 シーサイドホテルで雑用係
- 486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 20:42:10.43 ID:1qVNq6EDO
- はい
- 487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 20:42:11.86 ID:SzCwi4S5o
- !
- 488 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 20:59:03.13 ID:b/3OqX820
- 暗黒行商少女「このホテルで雑用係として真面目に働いていたわ……」
妖精「えっ! ほ、本当に真面目に働いてたんだ……」
暗黒行商少女「真面目に働けって言ったのはアンタたちでしょうが! はあ……あんなチマチマした作業は性に合わないわ……」ゲッソリ
ローガン「フッ……だがある意味では個人事業主よりも気楽だろう? 被雇用者の立場で働くというのも」
暗黒行商少女「まあ、いろいろ考える必要がないのは確かに気楽ね。稼ぎは少ないけれど……」
エバンス「おっ、それならウチの傭兵団の備品管理とか会計事務でもやるか? 商人経験有りなら歓迎されると思うぜ」
暗黒行商少女「横領してもいいならね」
☆暗黒行商少女が真面目に働き始めました
◆
- 489 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 21:13:13.66 ID:b/3OqX820
- ―トコナツ火山島 滞在3日目
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
・熱耐性を身に付ける[1/3]
・溶岩対策を探す
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、服飾屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 490 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 21:14:26.80 ID:b/3OqX820
- ―朝
シーサイドホテル 庭
チュンチュン
ローガン「というわけで、光を探しに行くとしても、我々はまず熱への耐性を付けなければならん」
エバンス「この前食った溶岩魚のカレーで熱耐性が付いたんじゃなかったのか?」
若女将「溶岩魚を食べて付く熱耐性は、気休め程度の僅かなものなんです。溶岩地帯に向かうなら、本格的な準備が必要になりますよ〜」
妖精「私の自然魔法が届く範囲なら守ってあげられるけど、万が一私がヘマをしてみんな焼け死ぬなんて事態は避けたいからね」
ミスティ「私の氷魔法でもある程度は熱に対抗できると思うけれど……常に全力で冷やし続けるのは魔力量的に無理があるわ……」
イリス「むむ……水魔法も多少の気休めくらいにはなるかな……? でもミスティと同じく魔力量に限界があるからなあ……」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「ひとまず目先の目標は定まったね」
☆目標:熱耐性を身に付ける(クロシュ)[1/3]
☆目標:溶岩対策を探す
トコナツ火山島滞在3日目です
↓1〜3 自由安価 何をする?
- 491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:15:35.88 ID:BB9xOURUO
- 武具屋で耐熱装備を探す
- 492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:15:36.80 ID:OxU6SrN4o
- 防具店で溶岩対策装備探し
- 493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:16:11.27 ID:n4/CM6PPO
- ミスティ 猫人と模擬戦をする
- 494 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 21:18:53.88 ID:b/3OqX820
- 皆さんありがとうございます
>>491さんと>>492さんがほとんど同じ内容のため、↓1に追加で募集します
- 495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:25:33.75 ID:Bbt80XCuo
- 今日も熱耐性を得る
- 496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 21:31:37.27 ID:OxU6SrN4o
- すまんありがとう
- 497 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 22:01:08.92 ID:b/3OqX820
- ―トコナツ火山島 武具店
ガララッ
イリス「こんにちは〜」スタスタ
エバンス「邪魔するぜ」スタスタ
スキュラの店員「あらぁ、いらっしゃぁい……何をお探しかしらぁ……?」
イリス「え、ええとですね……」
スキュラの店員「ウフフ……アナタのようなかわいい女の子にピッタリの水着があるんだけれど、試着していかない……?」ニコニコ
イリス「み、水着……!?」
エバンス「見たいか見たくないかで言えば、見たいと言わざるを得ない」
スキュラの店員「オスはすっ込んでなさい……」
エバンス「お、おう……すまん」
イリス「……き、興味はありますけど、今日は水着を探しに来たんじゃないんです!」
スキュラの店員「あら、残念……。それじゃあ何をお探しかしらぁ……?」
イリス「えっと、炎や熱……溶岩地帯を探索するのに必要な装備ってありますか?」
スキュラの店員「なるほどねぇ……」
↓1コンマ
01-70 ゴテゴテ耐熱鎧
71-90 サラマンダーの革衣
91-00 マジカルハイレグ水着
- 498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 22:02:14.61 ID:1qVNq6EDO
- はい
- 499 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 22:22:11.61 ID:b/3OqX820
- ゴテゴテ耐熱鎧「」
イリス「わあ、すっごい無骨……!」
スキュラの店員「う〜ん……やっぱりダサくて格好悪いわよねぇ……」
エバンス「そうか? これはこれで格好良いだろ」
スキュラの店員「アナタのようなむさ苦しいオスが着るならピッタリだわぁ……。でもカワイイ女の子にはちっとも似合わないでしょぅ……」
エバンス「でも、こういったゴテゴテの全身鎧を脱いだら中身は可憐な美少女だった……ってのも良くねーか?」
スキュラの店員「……一理あるわねぇ……。でも、オスのアナタがそれを言うのはやっぱりキモいわぁ……」
エバンス「そ、それは差別だろ!」
イリス「あ、あはは……。とりあえず、これがあれば溶岩も平気ってことですか?」
スキュラの店員「足元程度の溶岩なら多少は大丈夫よぉ……。でも例えこれを身に着けても、深いところには絶対入っちゃダメ……。鎧の中で蒸し焼きになって死ぬわぁ……」
イリス「むむ、蒸し焼きっ……」
エバンス「うげげっ……」
スキュラの店員「基本的には、例えこれを着ても溶岩には入らないことよぉ……。もし入るとしても、絶対に足元以上は入らないこと……。わかったぁ……?」
イリス「わっ、わかりましたっ……!」
エバンス「蒸し焼きは勘弁だぜ……!」
スキュラの店員「ああ、それとぉ……多分、この島以外でこれを着る機会はないだろうからぁ……レンタルの方が良いと思うわぁ……」
エバンス「なるほどな。確かに、今回の滞在中しか使うことはないだろうし、レンタルで済ませられるならレンタルの方が良さそうだな」
イリス「出費もなるべく抑えたいですもんね」
スキュラの店員「ウフフ、それじゃあレンタルのお代だけれどぉ……」
☆ゴテゴテ耐熱鎧を人数分レンタルしました
☆溶岩地帯に進む際、自動で装備します
◆
- 500 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 22:41:31.23 ID:b/3OqX820
- ―島長の家
ミスティ「……あら? モーリィさんは?」
猫人の男「モーリィは今日は商会の方に顔を出しているよ。彼女は島長だから、ずっと火山の調査にかかりきりというわけにもいかないんだ」
ローガン「そうか……。それならば仕方がないな」
猫人の男「一応火山の調査主任は僕ということになっているから、何かあれば僕が聞こう」
ミスティ「それじゃあ……私は氷魔法が使えるのだけれど、火山の魔物には通用するかしら……?」
猫人の男「氷魔法か。出力によっては焼け石に水ということになりかねないけれど、もし通じるのなら火山調査においては非常に頼もしい属性だ。早速見せてもらっても良いかな?」
ミスティ「ええ。昨日のように、模擬戦形式で良いのかしら……?」
猫人の男「そうだね。それじゃあ庭に出ようか」
――模擬戦闘開始――
↓1
01-05 だめだめ
06-35 敗北
36-65 善戦
66-00 勝利
- 501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/02(日) 22:41:53.46 ID:jhON/RkS0
- あ
- 502 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/02(日) 23:20:08.60 ID:b/3OqX820
- ―島長の家 庭
ミスティ「氷よッ!」コォォ―
氷の刃「」ヒュンヒュン
猫人の男「」シャッ
レイピア「」ビビビッ
氷の刃「」パリンパリン
ミスティ「速いわね……なら全方位から!」ゴゴゴ
猫人の男を取り囲む氷柱の群れ「」ゴゴゴゴ
猫人の男「! これほどに大量生成できるとは――!」
ミスティ「逃げ場はないわよ!」グッ
猫人の男に殺到する氷柱の群れ「」ビュンビュンビュンッ
猫人の男「なら僕も使わせてもらおう、魔法を――」コォォ―
猫人の男を中心に渦巻く砂嵐「」ザアアアア―
砂嵐に突っ込んで砕ける氷柱「」パキンパキンッ…
ミスティ「す、砂嵐の魔法……!?」
ローガン「砂属性……! 地属性の亜種か……!」
猫人の男「さあ、今度はこちらの番だ。受けられるかい?」
砂嵐から飛び出す砂の刃「」シャシャッ
ミスティ「くっ……!」サッサッ
猫人の男「避けるばかりではジリ貧だよ。どこかで反撃しないと」
ミスティ「う、うるさいわね……!」
ミスティ(とは言ってもジリ貧なのは確か……。どこかで反撃に転じなければ実際押し負けるわ……)
ミスティ(こういう時イリスなら多彩な手札で対応できるし、クロシュなら持ち前の打たれ強さと擬態や同化みたいな反則技で無理矢理突破できる……)
ミスティ(ローガンさんはああ見えて魔法の腕前もかなりのものだから、魔法で対応しつつ近接戦に持ち込める……。エバンスも魔法で身を守りつつ攻めていけるだけの身軽さがある……)
ミスティ(……くっ……やっぱり、私……このままじゃお荷物じゃない……!! このザマで、パーティを離れて一人で復讐に行くなんて本気で考えていたの!?)
ミスティ(くそっ……くそっ……!! こんなんじゃ、あのブラッドの奴どころか、あいつの分体一匹にすら敵わない……!!!)
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