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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】Part2
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 16:39:41.29 ID:5YSS3ZgdO
- イリスちゃんとセインくんの料理談義
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 16:41:42.13 ID:zbppxD25o
- 海竜化やってみる
- 361 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 17:11:33.29 ID:SmQUD2+s0
- 焚き火「」パチパチ
スライムクロシュ「……」
セイン「……」
イリス「……セインくん、ちょっといい?」
セイン「?」
スライムクロシュ「?」
イリス「えっとね……マーベルさんのこと、覚えてる?」
セイン「ああ」
イリス「そのマーベルさんから伝言っていうか……もしセインくんと会ったらやって欲しいことがあるって言われてて」
セイン「……?」
イリス「セインくんを一発ぶん殴ってくれって」
セイン「……」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョニョ…
セイン「殴られてやってもいいが……いや、ただ殴られるだけというのもつまらないな」スクッ
イリス「へっ?」
セイン「……僕に攻撃を当てるか、海へ落とすことができたら――殴られてやってもいい」スッ
イリス「え!?」
セイン「だが、できなければ――次に君がマーベルと会った時、マーベルを殴ってもらう。それでどうだ?」
イリス「え、ええ!?」
ポイッ
木の棒「」ポテッ
セイン「武器と魔法は使わないでおこう。君相手ならそれで十分だろう」
イリス「」カチン
イリス「へえ……。武器も魔法も使わないなら、セインくんなんてただのかわいい男の子じゃない」
セイン「そうなのか」
スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ オロオロ
イリス「いくら勇者でも、未来の大賢者を舐めてると痛い目に遭うってことを教えてあげる……!!」ゴゴゴ
セイン「ああ」
――模擬戦闘開始――
↓1
01-05 イリス無様
06-85 イリス敗北
86-95 相打ち
96-00 イリス大勝利
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 17:12:56.90 ID:W+2Zc8yvO
- やったらあ!
- 363 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 18:25:06.93 ID:SmQUD2+s0
- セイン「」タンッ
イリス「!!」バッ
ガガガッ
イリス「ううっ……!?」ズザザッ
イリス(魔法による強化なしでこの速度と重さ……!? 咄嗟に受けた杖が折れるかと思った……!)
イリス(いや、でも……多分これも、本気じゃない……! くそお、バカにして……!!)
イリス「水!」
大量の泡「」ポワポワ
セイン「!」キキッ
イリス「一発当てれば勝ちなら、これでどう!?」
セイン「」ブンッ
大量の泡「」パチンパチン
イリス「ええ!? 腕を振った風圧で……!?」
セイン「」タンッ
イリス「くううっ!」
◇
- 364 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 18:25:35.83 ID:SmQUD2+s0
- イリス「うぐぐう……」ボロッ
セイン「降参するか?」
イリス「ま、まだあ……!」
妖精「もうやめときなよ〜。マーベルなんて私が代わりに殴っとくからさあ〜」
スライムクロシュ「〜〜…」モニョモニョ
エバンス「しかしイリスちゃんは近接戦の心得もあるんだな。並の戦士くらいなら接近戦でも十分戦えるんじゃないか?」
ローガン「うむ……冒険者ランクこそ低いが、実力はかなりあるぞ。我がパーティの魔法使いたちは」
ミスティ「まあ……弱いつもりはないわね……。強くもないけれど……」
イリス「もう一回、水!」
大量の泡「」ポワポワ
セイン「無駄だと――」
イリス「地!」カッ
穴「」ボゴンッ
セイン「!!」サッ
イリス「風!!」ヒュオオオッ
大量の泡「」フヨフヨ
セイン「くっ」タンッ
妖精「セインが跳んだ!」
エバンス「だが空中ではもう避けられないぞ!」
イリス「もらっ――」コォォォ―
ズキッ
イリス(う、うそ……魔力が……もう……)
イリス(こ、こうなったら……!!!)ザッ
イリス「う、うあああああ!!!」ダダダッ
セイン「!!?」ヒューン
ガッ
ミスティ「い、イリスが落ちてくるセインに体当たりを――」
ローガン「ぶちかまして――」
イリス「わああああ!!」ヒューン
セイン「――」ヒューン
ボチャンッ…
妖精「海に落ちちゃった!」
◇
- 365 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 18:28:09.59 ID:SmQUD2+s0
- 焚き火「」パチパチ
イリス「う、ううう〜……あたまいたいぃ〜……」グッタリ
ミスティ「魔力切れの寸前まで魔力を使い続けたのよ、あなた……。ほら、あの子の精霊樹ジャムを溶かしたホットエードよ……ゆっくり飲みなさい……」
イリス「うう……甘くて優しい味がするぅ……」ゴクゴク
妖精「全くもう……無茶しすぎだよ、こんな海のど真ん中で。セインも変に煽らないでよ」
セイン「……悪かった」
イリス「せ、セインくん……えっと、今の勝負は――」
セイン「引き分け……と言いたいところだが、一発でも攻撃を当てられたら、という条件だった。つまり君の勝利だ」
イリス「……!! やっ……たぁ……!! あいたたた……」ズキズキ
セイン「……驚いたな。武器と魔法は使わなかったが、それでも負けるつもりなどなかった。未来の大賢者たる君を侮ったことを詫びさせてもらう……」
イリス「え、えへへえ〜……セインくんに認められちゃった……!」
☆イリスがセインくんに辛勝を収めました
☆イリスの根性が上がりました
◆
- 366 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:19:42.50 ID:SmQUD2+s0
- ―早朝
小高い岩礁
ザァーン ザパァーン…
焚き火「」パチパチ
イリス「〜〜♪」
セイン「……もう起きていたのか」ヌッ
イリス「あ、セインくんおはよう! 昨日は付き合ってくれてありがとうね」
セイン「いや……おはよう。それは……スープ? 朝食か」
イリス「うん。昨日のボーンクラーケンの足を使った海鮮スープ。ミスティに凍らせてもらったから、しばらく食べる分は困らなくなったの。もちろん持ちきれない分は海に還したけどね」
セイン「海に還す……なるほど」
イリス「セインくん一人が増えてちょっとカツカツだったけれど、ボーンクラーケンのお肉が入ったからお釣りが来るくらいになっちゃった」
セイン「それなら良かった」
イリス「セインくんは、好きな食べ物とかは特にないんだっけ?」
セイン「好き嫌いは特にない。自由に作って欲しい」
イリス「そっか……。でも、もし好きな食べ物ができたら教えてね。その時は作ってあげるから」
セイン「……覚えておく」
◇
- 367 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:20:29.32 ID:SmQUD2+s0
- ―朝
ウミヘビクロシュ「」スイスイ
妖精「うわ、どうしたのクロシュ? そんな変な姿で泳いだりして」パタパタ
ウミヘビクロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「えっ、昨日の骨ダコにやられたのが嫌だったから、もっと強い姿になりたいって? う〜ん……でもみんなを乗せられる大きな姿なんて大亀くらいだしなあ……」
ウミヘビクロシュ「〜〜」モニョモニョ
割れた海竜の頭骨「」ガラン
妖精「あっ、それは昨日の骨ダコがかぶってた骨! 見た感じ、多分海竜の頭骨だと思うけど……」
ウミヘビクロシュ「〜〜」モニョニョ
妖精「まあ確かに、海竜なら大きいし強いけれど……。食材として扱われたりもしてるけど、曲がりなりにも竜だよ? 簡単には擬態できないんじゃないかなあ……」
ウミヘビクロシュ「〜〜!」モニョニョ!
妖精「まあ挑戦するのは自由だけど、あんまり無理しないようにね」
↓1コンマ
01-80 大亀状態が強化されました
81-00 海竜
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 20:21:30.35 ID:PodU5msi0
- あ
- 369 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:28:59.92 ID:SmQUD2+s0
-
大きな巻き貝「」
デロデロ モニョモニョ…
大亀クロシュ「」ポン!
妖精「見た目は変わってないけど水属性の力を感じる。もしかしてあの巻き貝と同化したの?」
大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ
妖精「やっぱり! それじゃあ早速泳いでみよう!」
大亀クロシュ「」スイー
妖精「おおーちょっと速くなった! 水属性のお陰かな?」
大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ
☆大亀状態が強化されました
◆
- 370 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:54:35.47 ID:SmQUD2+s0
- ―トコナツ火山島への海路 3日目
◇クロシュ [赤ちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◇セイン [勇者?]
武:木の棒 盾: 飾:
武: 防:旅人の服 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
- 371 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 20:56:19.17 ID:SmQUD2+s0
- ―海上
大亀クロシュ「」スイスイ
ミスティ「……なんか、暑くないかしら……」
ローガン「かなり南の方まで来たのだろう」
エバンス「てことはトコナツ島も近いか?」
妖精「うん。精霊たちによるとあと少しみたい。今日の夕方には着くよ」
イリス「……トコナツ島に着いたらセインくんともお別れかあ……。そういえば、セインくんは今何をしようとしてるの?」
セイン「……恐らく、お前たちと同じだ」
妖精「や、やっぱり……。ねえ、こんなことを言うのもなんだけど……助けてあげた代わりに、今回は見逃してくれない……?」
セイン「……お前たちこそ……今回は、退いてくれないか? 僕は……命の恩人に刃を向けたくない」
イリス「セインくん……」
妖精(……セインのやつ……初めは無機質で無感情でつまんない勇者モドキだと思ってたけど……)
クロシュ(セインさん……)
↓1〜2コンマ ランダムイベント
01-05 強敵
06-30 食料発見(コンマ)
31-55 物品発見(コンマ)
56-80 場所発見(コンマ)
81-00 良いこと(自由安価)
- 372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 20:59:37.68 ID:cd+kSKf8O
- あ
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:00:42.36 ID:zbppxD25o
- コンマ
- 374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:01:11.60 ID:YZHa50sGO
- 良いことこい
- 375 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:04:13.43 ID:SmQUD2+s0
- ↓1コンマ 見つけた場所
01-10 幽霊船
11-40 浮島スライム
41-70 小さな温泉島
71-95 伝説の海賊の洞窟
96-00 古代遺跡?
↓2コンマ 見つけた物品
01-05 樽……?
06-50 大きな軽石
51-95 エンシェントシャコ真珠
96-00 海竜の宝玉
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:04:41.08 ID:PodU5msi0
- あ
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 21:04:45.31 ID:YZHa50sGO
- うい
- 378 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:13:10.37 ID:SmQUD2+s0
- ―海上
大亀クロシュ「」スイスイ
大きな軽石「」コツン
大亀クロシュ「?」モニョニョ?
大きな軽石「」ザバンッ
エバンス「おお、でっけえ軽石だ!」
イリス「軽石が流れてきたってことは、火山島が近いんですねきっと!」
ミスティ「そうなの?」
ローガン「ああ。軽石は火山で採れることが多い鉱物だ。トコナツ火山島のものかはわからんが、遠くない場所に火山がある可能性は高い」
セイン「……」
大きな軽石「」コンコン
エバンス「……軽石か……待てよ、これを地属性魔法で再現できないか……?」
イリス「あ、なるほど……! これを地属性魔法で出せれば――」
エバンス「おう! 水に浮く石なら、泥舟の強化に使えるぞ!」
イリス「確かに!!」
☆大きな軽石を手に入れました
☆エバンスとイリスが軽石魔法を閃きました
◇
- 379 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:24:03.83 ID:SmQUD2+s0
- ―海上
濃霧「」モワモワ
大亀クロシュ「〜〜…」モニョニョ…
イリス「なんか……霧が濃くなってきた……?」
エバンス「……んん? そろそろ着くはずじゃないのか……?」
妖精「お、おかしいなあ……。そのはずなんだけど……さ、さっきから精霊たちの気配がなくて……」
ローガン「なんだと……?」
セイン「……遭難か」
エバンス「し、自然魔法でこの霧を追い払えないのか?」
妖精「さっきからやってるよぉ……」
イリス「むむ……そ、それなら私も風魔法で――えい!」ブンッ
風「」ビュオオオオッ
濃霧「」モワモワ
イリス「ぜ、全然飛ばない……」
セイン「……光で霧に穴を開ける。全員、直視するな」コォォ―
妖精「げっ、その技は――」
光「」キラッ
バシュウゥゥゥン――
- 380 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 21:24:47.64 ID:SmQUD2+s0
- 濃霧「」モワモワ
セイン「……!?」
イリス「う、うそ……!? あの光魔法ですら……!?」
妖精「これ……もしかしたら……物理的な霧じゃなくて……」
セイン「……呪いの霧か」
ミスティ「の、呪いの……」
エバンス「霧……!?」
*
- 381 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:07:02.24 ID:SmQUD2+s0
-
大亀クロシュ「〜〜…」モニョモニョ…
妖精「ごめんね、クロシュ……大丈夫、私たちが一緒だからきっと出られるよ」
大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ
ローガン「しかし……なんだろうか……。薄っすらとした寒気と……この倦怠感は……」
セイン「正体はわからないが、恐らくこの海域は呪われている。僕たちは心身を呪いに蝕まれ始めている……」
イリス「え、ええ……どうすればいいの……!?」
セイン「呪いを祓うには専門家を呼ぶか、あるいは――」
エバンス「あるいは……?」
セイン「呪いの根源を、破壊するしかない」
ミスティ「……で、でも……もし呪いの根源が深海にあったら打つ手なしになってしまうわ……」
セイン「いや……その心配はいらないらしい」
イリス「えっ……?」
セイン「……お出ましだ。呪いの元が」
幽霊船「」ゴゴゴゴゴ…
イリス「あ、あれって……まさか……」
エバンス「幽霊船か!!?」
*
- 382 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:08:08.77 ID:SmQUD2+s0
- 幽霊船「」ゴゴゴゴゴ…
大亀クロシュ「……」
イリス「どど、どうするの……!? あれに乗り込むの……!?」
ローガン「現状、そうする以外の選択肢はあるまい。このまま濃霧の海域を闇雲に漂い続けるわけにもいかん」
エバンス「外からぶっ壊すんじゃダメなのか? ほら、さっきセインが撃った光魔法とかで」
セイン「……それで霧が晴れれば良いが……もし晴れなかった場合、僕たちは最大の手がかりを失うことになる」
エバンス「げ、確かに……」
ミスティ「壊すにしても、中を探索してからってことね……」
セイン「そうだ」
イリス「い、行くしかないんだ……」
妖精「まあ大丈夫でしょ、セインがいれば」
セイン「……最悪、魔王が潜んでいる可能性もある。そうであれば僕一人でも対処は難しい。気を抜くな」
妖精「わ、わかってるよ……悪かったね」
*
- 383 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:09:23.53 ID:SmQUD2+s0
- ―幽霊船 踏破率[0/???]
ギィー… ギギ…
イリス「ひ、ひいい……!!」ガタガタ
クロシュ「イリスさん……」ギュッ
イリス「く、クロシュちゃん……ありがとう……」ギュッ
ミスティ「……」
妖精「ミスティも手を繋ぐ?」
ミスティ「えっ……いや、私は……」
イリス「つ、繋ごうよ! その方がいいよ!」
ミスティ「まあ……いいけれど……」ギュッ
クロシュ「妖精さんも……」
妖精「じゃあ私はいつも通りクロシュの懐に入ってようかな」スポッ
エバンス「しかしボロボロだな……。いつ床が抜けるかわからん。呪いも怖いが、物理的な怪我も怖いぞこりゃ」
セイン「ああ。だが恐らくそれも奴らも狙いだ。気を付けろ」
ローガン「うむ……。皆、気をつけて進もう――」
――探索開始 幽霊船――
- 384 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/19(日) 22:10:44.18 ID:SmQUD2+s0
- というわけで本日はここまでです。次回は幽霊船探索から始まります
今回はセインくんがタコ相手に活躍したり、イリスさんがセインくん相手に辛勝をもぎ取ったりと、戦いが多い日となりました
ボーンクラーケンさんは平和に暮らしていただけなのですが、縄張り争い、そして生存競争とはかくも哀しいものなのです。彼の命はクロシュちゃんたちに食べられ、海の命たちに食べられ、また星へ還るのでしょう。星の海は、遥かな昔からそのように巡っているのです――
そして次回はついにクロシュちゃん初めてのダンジョンアタックです。がんばりましょう
それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
- 385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 22:25:00.08 ID:zbppxD25o
- 乙乙
- 386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/19(日) 23:53:18.79 ID:7rwEQdPLO
- 乙
前評判通りセインくんめっちゃ頼りになるな
コンマ表にある樽?とか古代遺跡?とかが地味に気になる
- 387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/20(月) 12:25:44.94 ID:9r9PBd1/O
- おつ
要するにダンジョン探索は魔王さんの自宅訪問ってコト…!?
- 388 : ◆eAA16RTlRw2e [sage saga]:2024/05/25(土) 18:16:37.85 ID:i4aeuoNu0
- セインくんは敵の時はいきなり死亡判定をぶちこんでくるなど恐ろしいことをしてきますが、味方の時は実際とても頼もしい味方だと思います
樽と古代遺跡が何だったのかはわかりません。樽はファンブルのようなので、見つけてしまったらろくでもないことになっていた可能性があります。一体何が入っていたのでしょうか……
そして古代遺跡は逆にクリティカルだったようなので、もし見つけられれば良いことがあった可能性があります
ダンジョンの奥に何がいるかはわかりませんが、危険度の高いダンジョンの奥には実際魔王が潜んでいる可能性があります。本来であればそのような危険なダンジョンはよほどの実力者か命知らずでもない限りは避けて通るべきなのですが、今回は避けることができませんでした。しかし幸いなことに今回はセインくんがいるので、多分大丈夫でしょう
なお本日は急用が入ってしまったため、更新できません。申し訳ありません。明日は更新いたしますので、よろしくお願いいたします
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 18:36:26.62 ID:cD+zu4Bfo
- 報告ありがとうございますー
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/25(土) 18:44:41.87 ID:vpMux/y60
- りょ乙
ダンジョン探索は前作で散々やってたから今回は新鮮
- 391 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 14:27:13.12 ID:IiH/KRqG0
- こちらこそありがとうございます。おまたせいたしました
前作ではステータスやスキルなどの数値計算がけっこう大変になってしまったので、今回はシンプルにやろうと思います
◯ダンジョン探索のルール
ダンジョン探索では、「踏破率」と「持久力」という数値が登場します。
「踏破率」は毎ターン行われるコンマ判定によって上昇し、最大値まで上がればダンジョン探索成功となります。
「持久力」は毎ターン1減少し、0になると探索失敗となります。また、持久力が少ない状態で戦闘に突入した場合、戦闘コンマにマイナス補正がかかるので注意が必要です。
- 392 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 14:28:17.06 ID:IiH/KRqG0
- ―幽霊船 上甲板 踏破率[0/6] 持久力[10/10]
ギギッ… ギギギッ…
妖精「下の方に嫌な気配がある。何かいるとしたら船の中だと思う」
ミスティ「船の中にはどこから入れるのかしら……」キョロキョロ
エバンス「真っ当な船なら簡単に見つかるはずだぜ」
↓1
↓1コンマ
01-05 ??
06-35 踏破率+2、敵襲
36-65 踏破率+2、??発見
66-95 踏破率+3、友好的な船幽霊
96-00 踏破率+4、宝箱だ!
- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 14:31:24.65 ID:4S2yjvY2O
- あ
- 394 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 15:30:34.10 ID:IiH/KRqG0
- ―幽霊船 踏破率[2/6] 持久力[9/10]
船扉「」ガチャッ ギィ……
エバンス「簡単に入れたな。どうする? 船室を一つ一つ調べて回るか?」
イリス「あ、あんまり時間をかけない方が……あれっ?」
クロシュ「?」
イリス「あ、あの船室から……この船とは少し違う魔力の気配を感じるというか……」
ローガン「なんだと? もしや我々と同じ遭難者か?」
イリス「と、とにかく開けてみましょう! もし遭難者なら助けてあげなきゃ!」
妖精「他人を助ける余裕なんてあるのかなあ」
船室の扉「」ガチャッ…
イリス「大丈夫ですか!?」バッ
暗黒行商少女「やめて……もうお腹は殴らないでェ……」ガタガタ
イリス「え、えええ!? あなたは……!!」
エバンス「いつぞやの詐欺師のガキじゃねえか!」
*
- 395 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 15:31:57.93 ID:IiH/KRqG0
- ミスティ「……落ち着いた?」
暗黒行商少女「はあ、はあ……あ、アンタたちは……どうしてここに……?」
エバンス「こっちのセリフだ。なんでお前がこんなとこにいる?」
暗黒行商少女「し、知らないわよ……飛行するメイド人形に船を壊されて、無我夢中で泳いでたら……」
ローガン「この船を見つけて慌てて飛びついたということか? 凄まじい悪運だな……」
暗黒行商少女「大不幸よ!! せっかく九死に一生を得たと思ったら幽霊船で、たちの悪い幽霊に捕まってお腹を殴られて、必死に逃げ込んで震えるしかなかったのよ!? うう、思い出したら気持ち悪くなってきた……」
妖精「因果応報でしょ」
イリス「うう〜ん……」
暗黒行商少女「……そ、その……先日は本当に悪かったわ。あのことは謝るし、今はもう手持ちがないけれどまた稼いだらちゃんと差額分は返すから、助けて! 私一人じゃ出られないの!」
エバンス「人を騙して違うものを売りつけておいて、差額分を返せば済むと本気で思ってんのか……?」
ミスティ「ケチすぎるわ……」
妖精「……こいつ助ける必要ある? 私たちだって余裕がないのに」
セイン「話が見えないが、もしこいつが詐欺師だというのなら救助には賛成しかねる」
エバンス「……ちょっとかわいそうだが、いつ裏切るかわからんしなあ」
暗黒行商少女「ちょ、ちょっとちょっと!! 流石に助けてもらう立場で騙したり裏切ったりなんてしないわよ!!? 全額返すしオマケも付けるから見捨てないでよぉ!!」
ローガン「……と言っているが……騙されたイリスくんはどう思う?」
イリス(助けてあげたいけど……もしこの子を助けたせいで、また騙されたりして、みんなを危険な目に遭わせちゃったら……)
イリス(うわあああどうしよう〜〜!!)グニャァ
ミスティ「……悩んでるわね。イリスなら即決で助けると思ってたわ」
妖精「イリスは良い子だけど、頭は悪くないからねえ。今は状況が状況だし」
暗黒行商少女「お願いします、何でもするので助けてください……」ドゲザ
エバンス「うっ……流石に心が痛いぞ……」
セイン「……」ジッ
クロシュ「……?」
セイン「……君は、どうしたい?」
クロシュ「……」
↓1
1.見捨てられない
2.見捨てた方が良さそう……
- 396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 15:34:45.02 ID:3MIKKXSiO
- 1
- 397 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 15:59:12.68 ID:IiH/KRqG0
- クロシュ「……助ける」
セイン「……!」
暗黒行商少女「……え? い、今なんて?」
クロシュ「……助ける」
暗黒行商少女「!!!」パァァァ
イリス「クロシュちゃん……!」
妖精「う〜ん……まあこのパーティなら、こいつ一人が変なことしてもなんとか対応できると思うけど……」
ローガン「だがこの海域を脱出できるかどうかも未だわからん。余計なリスクは増やさないに越したことはないぞ?」
クロシュ「でも……この人……ちゃんと、反省してるから……。嘘じゃなければ……大丈夫……」
エバンス「まあそうだが……嘘だったらどうするって話なんだ、クロシュちゃん……」
クロシュ「うゅ……」
イリス「……わ、私も覚悟を決めました! 助けましょう!!」
暗黒行商少女「!!!!」
ミスティ「ふふ……イリスも吹っ切れたみたいね」
イリス「うん! ここで見捨てたら……私、一生後悔するもん……!!」
妖精「こいつに裏切られた場合も一生後悔しない?」
イリス「大丈夫、彼女が裏切らないようにしっかり見張るから……! ね、クロシュちゃん!」
クロシュ「うん……」
ローガン「フッ……どうやら決まったようだな」
エバンス「だな」
セイン「……? 救助賛成派はまだ二名だけだが……」
ミスティ「イリスとクロシュがこう言い出すと、なんだかそういう方向で決まっちゃうのよね……。ふふ、なんでかしら……」
妖精「あはは、ほんとなんでだろうね?」
☆暗黒行商少女を連れて行くことになりました
☆ちょっとだけ戦えますが、弱っているので弱いです
↓1コンマ
01-05 ??
06-50 踏破率+2、敵襲
51-95 踏破率+3、友好的な船幽霊
96-00 踏破率+4、宝箱だ!
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 16:00:06.94 ID:2xBvAAlDO
- はい
- 399 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 16:58:43.80 ID:IiH/KRqG0
- ―幽霊船 踏破率[5/6] 持久力[8/10]
ギシッ ギシギシッ…
幽霊A「暗いよォ……暗いよォ……」
幽霊B「帰りたい……帰りたい……」
幽霊C「アバッアバッ…」
イリス「ぎゃあああ!! 出たァァァァ!!!!」ジタバタ
暗黒行商少女「お、落ち着きなさい! アレは無害な幽霊よ!」
イリス「む、無害……?」
暗黒行商少女「ええ。逃げ回っている時に気付いたけれど、幽霊には無害な奴と害のある奴がいるわ。そして有害な奴は実はそれほど多くない……と思う」
妖精「……ということは、この呪いの領域を形成してるのはその辺の低級霊じゃないってことか」
ミスティ「低級霊じゃこれほどの領域は作れないんじゃないの?」
妖精「ううん。低級霊でも寄り集まればものすごい領域を形成できることもあるんだよ。でもそういう怨霊の集合体が生まれる場合だと、ああいった無害な低級霊も一緒に取り込まれるだろうから、ここは違うんだと思う」
ローガン「単独で強力な一個の霊がいる、ということか?」
妖精「あるいは――」
船幽霊「生きた術者がいるか――」ヌッ
妖精「おわあああ!?」クルクル
ローガン「……! あなたは……話せるのか?」
船幽霊「そうですね。ここの幽霊たちの中ではまあまあ自我が残っている方だと思います」
セイン「……この海域から出る方法はわかるか?」
船幽霊「領域を形成した術者を倒せば、霧も晴れると思いますよ。そうすれば、おそらく我々も自由になれます」
エバンス「……なるほどな。その術者ってのは、一体どんな奴なんだ? まさか魔王だったりはしないよな?」
船幽霊「はて……多分魔王ではなかったと思いますが、どうだったかな。すみません、生前より記憶力が乏しいんですよね」
セイン「……最悪の事態は想定しておこう」
ミスティ「……それで、そいつはどこにいるの?」
船幽霊「たぶん船倉です。記憶が間違っていなければ」
ローガン「船倉か。承知した、情報提供感謝する」
船幽霊「いえいえ、我々としてもいつまでもこの暗く寒い海を彷徨い続けるのは嫌なのでね。お願いしますよ、冒険者の方々」
↓1コンマ
01-05 ??
06-50 敵襲
51-95 船倉へ
96-00 宝箱
- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 16:59:35.23 ID:Xgm7C3VY0
- あ
- 401 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:12:56.62 ID:IiH/KRqG0
- ―幽霊船 踏破率[5/6] 持久力[7/10]
船倉の扉「」ゴゴゴ…
妖精「あれか……。異様な気配を感じる……中に何かいるね」
イリス「よおし、早く悪者を倒してこの霧を――」
セイン「……!」タッ
ガッ―!!
巨躯の怨霊「オアァ……殴ル……奴隷女ノ腹……殴ル……」ヌオッ
イリス「なっ……な、なに………!!?」
暗黒行商少女「ひっ……や、やだ……もう殴らないでェ……」ジワワ
エバンス「商人の嬢ちゃんの腹を殴り続けた悪霊ってやつか……!」
木の棒「」ギギギギ…ボキッ
セイン「チッ……」シュタッ
クロシュ「セインさん……!」
セイン「問題ない。滅する」タッ
――戦闘開始――
↓1コンマ
01-05 痛恨 持久力-3
06-00 会心 勝利
- 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:14:17.11 ID:At2FH1yEO
- あ
- 403 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:27:56.38 ID:IiH/KRqG0
- 巨躯の怨霊「殴ル……殴ル……」グオオオ
ブンッ
ズガンッ!!
壁に空いた穴「」シュウウウ…
セイン「」シュッ
巨躯の怨霊「オァ……」
セイン「消えろ」コォォォ―
光「」バシュウウン―
クロシュ「ほえ……いなくなっちゃった……」
妖精「アンデッドは光に弱いからねえ」
ローガン「う、うむ……。セインくんがいてくれて本当に助かるな」
暗黒行商少女「お願いします、何でもしますから、もう殴らないで……」
イリス「だ、大丈夫だよ! あいつ、消えちゃったよ!」
暗黒行商少女「へ……?」
セイン「消した」
暗黒行商少女「え、ええ……うそぉ……」
――戦闘終了
*
- 404 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:28:25.52 ID:IiH/KRqG0
- ―幽霊船 踏破率[6/6] 持久力[7/10]
船倉の扉「」ゴゴゴ…
イリス「じゃあ気を取り直して……」
セイン「僕が開けよう。その方が安全だろう」
イリス「えっ!? で、でもセインくんに頼り切りすぎじゃ……」
セイン「島に着けば恩を返す機会がなくなる。今返させて欲しい」
イリス「そ、そっか……そういうことなら……」
セイン「開けるぞ」スッ
妖精「うん……」
クロシュ「……」
船倉の扉「」ガチャッ ギィィ―
↓1コンマ 幽霊船の主
01-05 邪神の器〈魔王化〉
06-00 邪神の器
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:28:47.34 ID:2xBvAAlDO
- はい
- 406 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 17:54:05.33 ID:IiH/KRqG0
- 闇球「」ヴン
セイン「!」サッ
妖精「待ち伏せ!?」
セイン「問題ない。敵は――」
「どうして……こんなとこまで来るの……?」
ミスティ「生きた……人間……!?」
ローガン「あれは、もしや――」
灰髪の陰鬱な女「どうして……放っておいてくれないの……!?」
ローガン「指名手配犯の、レイ・アンバー!?」
イリス「えっ!? それって……邪教の儀式のために何人もの命を奪って、その後も何百人もの人の命を奪いながら逃亡を続けてるっていう、大量殺人犯の――!?」
エバンス「おいおい嘘だろ……!? なんでそんな奴がこんなとこに……!」
レイ「わ、私じゃない……私は何も悪くないのに……あなたたちが、追ってくるからァァァ!!!」ゴォォォ―
クロシュ「!」ザッ
セイン「来るぞ、構えろ!」
――ボス戦闘 邪神の器レイ・アンバー――
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-57 優勢
58-00 会心
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 17:56:08.06 ID:0lj+2jBZo
- コンマ
- 408 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:13:12.38 ID:IiH/KRqG0
- レイ「ああああああ!!!」グオオオッ
闇の眷属「」ポンッ
闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ
闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ 闇の眷属「」ポンッ
エバンス「なんだこりゃ! 黒い……影の魔物……!?」
イリス「召喚術……!? でも、こんな生き物見たことも聞いたことも……!」
妖精「せ、精霊……!? いや、違う……精霊じゃない……何アレ……!?」
闇の眷属「」ヌオッ
セイン「チッ……!」サッ
ローガン「セインくん、これを!」ブンッ
鋼の剣「」ヒュンッ
セイン「助かる!」パシッ
ローガン「私は……これだ!!」
鋼の回転ノコギリ「」ギュイイイイイ!!
闇の眷属「」シャッ
クロシュ「……!」
ウニ盾「」ガガガッ
ミスティ「切り裂け!」
氷の刃「」シュババッ
闇の眷属「」ズバババッ
ミスティ「クロシュ、大丈夫!?」
クロシュ「うん!」
ミスティ「数が多いわ! 前に出過ぎないで!」
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-57 優勢
58-00 会心
- 409 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:14:03.69 ID:1LtxogCo0
- あ
- 410 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:24:23.06 ID:IiH/KRqG0
- セイン「お前たち、伏せろ」コォォォ―
イリス「えっ、うん!」サッ
妖精「うわわっ」サッ
セイン「――」
光を纏う鋼の剣「」シャッ
ギュオアアアアアアアア!!
闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ
闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ 闇の眷属「」ジュッ
消滅していく闇の眷属たち「」シュウウウウ…
クロシュ「わあ……」
エバンス「えげつねえ……」
ミスティ「す、凄いわね……」
ローガン「流石だな……」
レイ「あ、あ……」
セイン「残るはお前一人だ」シャキン
↓1コンマ
01-05 痛恨
06-15 劣勢
16-00 勝利
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:25:43.48 ID:3MIKKXSiO
- あ
- 412 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 18:53:39.09 ID:IiH/KRqG0
- レイ「ご、ごめんなさいごめんなさい!! 私が悪かったですう!! 許してください許してください!!」ドゲザ
セイン「……」
イリス「え、えと……」
ローガン「イリスくん。レイ・アンバーは先ほどの詐欺師の少女とは違う、正真正銘の大量殺戮者だ。生かせばさらなる悲劇を生む。温情をかけてはならない」
イリス「でも……」
レイ「本当にごめんなさい!! 本当に、本当に、もう何もしないので……どうか命だけは……」ガクブル
暗黒行商少女「うええ……さっきまでの私を見ているようだわ……」
エバンス「……気は進まねえが、ローガンの旦那の言う通りだ。こいつはここで始末した方が良い。安全に連行する手段もねえし」
イリス「……」
ミスティ「……イリス……」
イリス「……わかってます。例えどんな事情があっても……指名手配されるくらい、多くの命を奪った人です」
レイ「あ……そん、なぁ……」ジワワ
イリス「うっ……」
レイ「わ、私……何も悪いこと、してないのに……。みんなが追ってくるから……仕方なく追い払っただけなのに……どうして……。どうして……」ポロポロ
イリス「ううっ……」
妖精「イリス、耳を貸さないで。犯罪者の言葉なんて嘘かもしれないけど、それでも優しいあなたは聞けば聞くだけつらくなってしまう。だから、耳を塞ぎなさい」
イリス「そ、そういうわけには……」
セイン「……話がまとまったらなら始末するが、問題ないか?」
クロシュ「……」
↓1〜5多数決 クロシュはどう思う?
1.殺していいと思う
2.それでも殺したくない
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:56:00.85 ID:4S2yjvY2O
- 1
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:56:45.13 ID:Xgm7C3VY0
- 2
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:58:16.16 ID:1LtxogCo0
- 1
- 416 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:58:27.11 ID:2xBvAAlDO
- 過去スレのレイのキャラ紹介見ると罪状捏造部分ありそうだし、後セインがいる時にボスになってかわいそうな所もあるから2
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 18:58:59.85 ID:OEwCy+LsO
- 2
私欲でやってましたなら1だけど、なんかありそうだしうーん
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 19:40:22.73 ID:6lfLFfgjo
- (自分用)レイ・アンバーの投稿は前スレ>>888
- 419 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:32:28.21 ID:IiH/KRqG0
- クロシュ「えと……。でも……生きるために、殺すのは……仕方ないと、思う……」
レイ「……!」
妖精「クロシュ……」
イリス「クロシュちゃん……」
クロシュ「わたしも……生きるために、虫さんや葉っぱさんを、殺して、食べるし……。嫌な人に嫌なことされた時は……フメイちゃんが、焼き殺して追い払ってくれたもん……。だから……この人が悪いなら……わたしやフメイちゃんも……悪いことに、なっちゃう……」
暗黒行商少女「一理あるわね。生きるために戦う、騙す、殺す……自然の摂理よ。それを悪とするなら、この世の全ては悪に満ちているわ」
妖精「人の世の話だよ。いきなり自己弁護しなくていいから」
暗黒行商少女「むぐ……」
ローガン「……彼女は、ある儀式の生贄として大量の民間人を殺害した容疑があったはず。それは流石に、生きるためとは言えないのではないか?」
クロシュ「むゅ……」
レイ「わ、私殺してない……!! いや、逃亡生活中に殺しちゃうことはあったかもしれないけど……儀式の時は何も殺してない……!!」
クロシュ「……!」
エバンス「それが本当かどうか確かめる術はねえしなあ……」
妖精「うーん……でも国際指名手配ってのも王国とロイエ教が牛耳ってる仕組みだし、王国は冤罪のでっち上げくらい当然のようにするんだよね……」
レイ「そ、そう!! でっち上げ! 私、殺してないもん!!」
ミスティ「でも逃亡中は殺したんでしょ?」
レイ「そ、それは、その……。し、仕方なかったの……!!」
ミスティ「いや、まあ……私も正当防衛的に殺したことはあるから、正当防衛なら別に責める気はないけれど……」
レイ「そう、そう……! せ、正当防衛、だから……!! 私、悪くない……!!!」
エバンス「紛糾してきたな……」
ローガン「ううむ……命を奪うともなれば、判断を誤ることもできぬ。我々は捜査官でもなければ判事でもないのだから仕方ないのかもしれん」
妖精「そういう民間人でもはっきり判断できるようにしたのが指名手配って仕組みなのにね」
イリス「王国の信用がなさすぎるから……」
- 420 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:33:05.79 ID:IiH/KRqG0
- セイン「……お前、この結界を解くことはできるのか?」
レイ「え、結界……?」
セイン「この船と、その周辺一帯を覆っている呪いの結界だ。そのせいで僕たちはここから出られないでいる」
レイ「え、え……嘘……!?」
セイン「……自分で理解していなかったのか?」
レイ「し、知らないもん……!! 魔法なんて、全然わかんないのになんか使えてるだけで……」
セイン「……じゃあ、解き方はわからないと?」
レイ「……」
セイン「……」
エバンス「……え、じゃあ出られないってことか?」
ローガン「なんだと……」
ミスティ「……嘘でしょ」
イリス「そ、そんな……」
妖精「……いや。一つだけ出る方法はある」
暗黒行商少女「……やっぱり殺すしかないってことね!!」
レイ「……!!! お、お願いです!! そ、それだけは……命だけは……!!」ドゲザ
セイン「……すまない、影のスライム。こいつを殺さなければ、僕たちは出られない」
クロシュ「あ……」
セイン「……せめて苦しまないよう、一瞬で光に還してや――」
レイ「いやあああああ!!!!」ゴゴゴゴゴゴゴ!!!
拡がる闇「」ヴォヴォヴォヴォ!!!!
セイン「!!」バッ
イリス「や、闇が拡がって――」
セイン「皆、僕の近くへ!!」
エバンス「お、おう!!」
拡がる闇「」ヴォヴォヴォヴォ!!!!
カッ――
- 421 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:33:38.51 ID:IiH/KRqG0
- ―海上
幽霊船「」ユラユラ
ズッ
幽霊船を飲み込む巨大な闇「」ヴォン―
シュウウウ―
消えていく闇「」シュウウ―
大亀クロシュ「」ザバァン!!
*
- 422 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:34:05.99 ID:IiH/KRqG0
- ―大亀クロシュの甲羅上
セイン「……お前たち、無事か?」
ミスティ「な、なんとか……」
ローガン「うむ……」
エバンス「な、なんだったんだ……?」
イリス「凄い闇属性の奔流だった……まだあれだけの力が残ってたなんて……」
妖精「セインが光の壁で守ってくれなかったら死んでたね、間違いなく……」
セイン「影のスライムは……この大亀だったな。怪我はないか?」
大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ
セイン「ならば良し」
呪いの霧「」サアァァァァ
イリス「あっ、呪いの霧が晴れてく……!」
妖精「あいつが死んだのか……あるいは結界を維持できなくなったか……」
エバンス「海に落ちたんなら、どの道死ぬんじゃないか……?」
ローガン「どうだろうな……。簡単に死ぬとも思えん」
ミスティ「……何にせよ、生きて出られて良かったわ……」
大亀クロシュ「〜〜」モニョモニョ
暗黒行商少女「し、死ぬかと思ったら、大きな亀の甲羅に乗っていたわ……。でも……生きて出られたのね、私……!!」ジワワ
――幽霊船 踏破完了――
↓1コンマ ダンジョンクリアボーナス
01-60 闇の欠片
61-90 闇の塊
91-00 暗黒物質
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 20:35:31.01 ID:bO9Cl3Amo
- はい
- 424 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:53:23.97 ID:IiH/KRqG0
- ポテッ
闇の欠片「」
イリス「ん? これ……」
ミスティ「なに、その黒い物質は」
イリス「この感じ……物質化した闇属性魔力かも。小さいけどすごく純度が高い……」
ミスティ「さっきの拡がる闇が、なにかの拍子に一部だけ物質化したのかしら」
イリス「多分そんなとこだと思う。私たちに闇属性は扱えないけど、これだけ高純度ならかなり価値があるよ」
ミスティ「取り扱い注意ね」
☆闇の欠片を手に入れました
◆
- 425 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 20:55:08.37 ID:IiH/KRqG0
- ―海上
闇の眷属「」スイスイ
レイ「あ……生きてる……私……」
闇の眷属「」スイスイ
レイ「……あなた……泳げたんだ……。私を乗せて……」
闇の眷属「」スイスイ
レイ「……」
レイ「私を殺す方向で話が進んでたのに……あの黒い子は……私を、かばってくれた……」
レイ「えっと……確か……」
レイ「クロシュちゃん!!」
レイ「クロシュちゃんかぁ……」
レイ「えへへ……」
レイ「また、会えるかな……」
レイ「……」
レイ「私みたいな指名手配犯が会ったら、迷惑かな……」
レイ「でも無実だし……。私、悪くないし……」
レイ「……」
レイ「…………私をこんな風にした奴らや、王国やロイエの奴らをやっつければ……自由になれるのかな……」
レイ「……」
レイ「無理だよ……そんなの……」
レイ「……」
レイ「クロシュちゃん……クロシュちゃん……」ブツブツ
◆
- 426 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:54:48.20 ID:IiH/KRqG0
- ―夕方
大亀クロシュ「」スイスイ
妖精「そろそろ……あ、見えてきた!」
イリス「え、どこどこ!」
妖精「あれ!」
噴煙を上げるトコナツ火山「」モクモク
イリス「わああ……! 煙がすごい上がってる……!」
ローガン「……以前トコナツ火山島へ来た時は、あれほどの噴煙は見られなかった」
妖精「……うん。間違いないよ。あれは――」
セイン「世界樹から放たれた光が落ちた場所、ということか」
妖精「まあ、うん……」
*
- 427 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:55:36.30 ID:IiH/KRqG0
- ―トコナツ火山島 海岸
ザァーン ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
大亀クロシュ「」ススッ
デロデロ…
クロシュ「……」ポン
イリス「お疲れ様、クロシュちゃん!」
妖精「いろいろあったけど、ようやく着いたねえ」
ミスティ「ええ。本当にお疲れ様、クロシュ」
クロシュ「うん……ありがと、みんな……」
セイン「……さて、それでは僕はここで失礼する」スッ
ローガン「セインくん」
エバンス「もう行っちまうのか。今夜の飯と寝床くらいなら奢るぞ」
セイン「……待たせている者がいる。行かなければ――」
僧侶「あーっ!! セインくんいたー!!」タタタッ
- 428 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:57:12.64 ID:IiH/KRqG0
- イリス「げっ、あれは……」
僧侶「もう、なんでこんなに到着が遅れ……ん? あなたがたはいつぞやの薄穢いスライムとその仲間たちじゃないですか。まさかあなたたちがセインくんの到着を妨害したんですか?」
セイン「違う。彼らには、僕が漂流しているところを助けてもらった」
僧侶「ええ……何をしているんですか、勇者ともあろうものが……」
セイン「すまない」
僧侶「いえ、別に良いんですよ? あなたが失敗すればした分だけ、あの子たちにその責任を取ってもらうだけですから」
セイン「……」
僧侶「ふふ……そうですよ。呑気に遊んでいる暇があったら勇者らしく聖務に励むのです。」
セイン「……わかっている」
イリス「……待って。セインくん……人質でも取られてるの?」
セイン「……」
僧侶「人聞きの悪いこと言わないでくれますか? 薄穢いスライムの仲間は消えてください、臭いので」
セイン「……」
僧侶「本当に嫌になっちゃいますね。穢らしい下等生物どもが、私のセインくんにベタベタと手垢を付けてくれて。帰ったらシャワーですよ」
セイン「……」
僧侶「もう行きますよ。こんなとこで揉め事も起こしたくないですし」スタスタ
イリス「セインくん……!」
セイン「……さらばだ。影のスライムと、その仲間たち……」スタスタ
クロシュ「あっ……。わた、わたし……クロシュ、だから……! 名前……!!」
セイン「……!」
クロシュ「えと……ま、またね……セインさん……!」
僧侶「ああもう! 喋るな、ダンゴムシ未満の不潔な粘体生物!!」プンスコ
セイン「……」
セイン「……クロシュ……また会おう」
◆
- 429 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/05/26(日) 21:57:44.29 ID:IiH/KRqG0
- というわけで本日はここまでとなります。次回はトコナツ火山島のシーサイドホテルに宿泊するところからとなります
初めてのダンジョンアタックお疲れさまでした。今回の幽霊船は構造もシンプルだったので、初めてのダンジョンには丁度良かったかと思います
劇中では語る機会がなかったのですが、あの幽霊船は一年ほど前にレイさんが王国から脱出すべく密航した貿易船でした。しかしレイさんは船員たちに見つかり、腹パンなどの虐待を受け、ついには邪神のちからを解放して船員たちを亡き者としてしまったのです。レイさんはそのまま邪神のちからで闇の領域を形成してそこにずっと引きこもっていたようですが、今回クロシュ一行に踏み込まれてしまったのでした
今回のクロシュちゃんの、レイさんを殺さないという選択が今後どのように影響してくるかは未知数です。なおレイさんのクロシュちゃん好感度が上がったのは間違いなさそうです
そして航海中に苦楽をともにしたセインくんともお別れです。トコナツ火山島ではまた敵同士。未練も心残りもあるかもしれませんが、涙をのんで剣を向け合うしかないようです。がんばりましょう
それでは本日もお疲れ様でした。次回も土日となります。よろしくお願いいたします
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:03:36.45 ID:0lj+2jBZo
- 乙乙
クロシュはもう不殺主人公か
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:06:16.10 ID:1JGERELC0
- 乙でした
しかし現状セインくんにどうやっても勝てる気がしない
ケインくんからクロシュちゃんもだけど、イリスへの好感度も結構上がってそう
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:18:14.17 ID:2xBvAAlDO
- 乙です
トコナツ編も楽しみ
そして助かったレイさんはクロシュちゃんの優しさにふれたことで良い感じに向かえば良いけど、ヤンデレ化フラグも立っててどうなるか
- 433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/26(日) 22:23:59.85 ID:Xgm7C3VY0
- 乙
暗黒行商少女はもうしばらくついてくるのか
- 434 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/27(月) 01:28:51.84 ID:KuOHXPqmo
- おつー
僧侶ちゃんからポンの気配を感じる
クロシュちゃんに救われ……いや陥落した者が増えた
フメイちゃん、ぼっーとしてるといろいろ危なくなるかもよ…w
- 435 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 16:31:54.17 ID:88AMQHKo0
- クロシュ氏は不殺主義というわけではありませんが、無益な殺生は好まないようです。無益でない殺生であれば特に忌避することはないかと思われます(ごはんにするために殺すなど)
セインくんはとても強いですが、今のところは彼と正面から戦って勝つ必要はないので大丈夫です。しかし目的が競合しているのも事実なので、対処の方法は考えた方が良いかもしれません
実際クロシュ好感度だけでなく、意外な粘り強さを見せて勝利をもぎとったイリス氏にも興味が湧いているかもしれません
レイさんはクロシュちゃんのことが気になっているようです。しかし彼女を取り巻く環境は依然として良いとは言えず、陸地で待っているのはつらく苦しい逃亡生活。クロシュちゃんの慈悲が彼女の人生にどう影響していくのか、それはまだわかりません
暗黒行商少女は財産のほとんどを海の藻屑にしてしまったため、しばらくはトコナツ火山島から自力で出ていくこともできないかと思われます。彼女の処遇をどうするかはクロシュ一行の決定にかかっています
僧侶氏は感情が豊かですが、あれでも一応幹部です
クロシュ氏を好きになる人は少なくありませんが、クロシュ氏自身はぼんやりあかちゃんスライムなので、誰かとの関係性が急速に進展する可能性は低いです
でもフメイちゃんも、たまには今回のセインくんのように道連れになってクロシュちゃんと一緒に過ごした方が良いかもしれません
- 436 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 16:32:23.37 ID:88AMQHKo0
- ―夕方
トコナツビーチ
ザァーン ザザァーン…
カモメ「クゥー、クゥー」
カニ「チョキチョキ」
エバンス「さて……ひとまず今夜の寝床を確保しないとな。ローガンの旦那は来たことあるんだろ? 何か良いとこないか?」
ローガン「いや。当時は仕事で来たゆえ、一般の旅人が泊まる場所についてはわからぬ」
ミスティ「……? ローガンさんって何の仕事をしていたの……?」
ローガン「……大した仕事ではない。とにかく今は宿を探そう」
*
―海沿い
古めかしい看板『この先、トコナツシーサイドホテル』
イリス「わっ! トコナツシーサイドホテル!?」
エバンス「シーサイドホテルか。洒落てるな」
妖精「あんまり高くないと良いけど……今は早く今日の宿を確保したいしなあ」
ミスティ「もし凄く高かったら、今夜だけ泊まって明日もっと安いところを探しましょう」
暗黒行商少女「なんだったら私が値引き交渉してあげても良いけど?」
妖精「え、詐欺はちょっと……」
暗黒行商少女「値引き交渉は詐欺じゃないわよ!」
*
スタスタ…
ミスティ「……おかしいわね。それらしい建物が見当たらないわ……」
イリス「廃業しちゃったとか……?」
ローガン「先ほどの看板は、古くはあれど管理は行き届いていたように見えたが……」
クロシュ「……!」ピコン
妖精「ん? どうしたのクロシュ」
クロシュ「あれ……」
茅葺建築の家屋「」
古めかしい看板『トコナツシーサイドホテル』
イリス「えっ……あ、あの三角形の、全面茅葺きっぽいおうちが、まさか……」
ミスティ「トコナツ……シーサイドホテル……!!?」
*
- 437 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 16:33:33.41 ID:88AMQHKo0
- ―トコナツシーサイドホテル 玄関
若女将「わあ、7名様ですか!? えっと、お部屋は……」
妖精「私は見ての通り小さいし、こいつは荷物扱いだから5人分でいいよ」
若女将「え、えっ……!? に、にもつ……?」
暗黒行商少女「誰が荷物よ誰が!! アンタの方がよっぽど詐欺ろうとしてんじゃない!」
ミスティ「妖精……節約は大事だけれど、ケチすぎるのはみっともないわ……」
妖精「冗談だよ……。でも詐欺師の分まで払うのはお人好しが過ぎるってもんだよ。助けてやるのは良いとしても、これ以上面倒みてやる義理はないでしょ」
イリス「それはまあ、確かに……」
暗黒行商少女「ちゃ、ちゃんと返すから! 今は手持ちがないけれど、すぐに稼いで諸々の借りは全部返すから……!」
エバンス「でも詐欺師だしなあ。今は命の危険もねえし……」
ローガン「本当に返すつもりだとしても、詐欺で稼いだ汚い金だろう? そんなものは受け取れんぞ」
暗黒行商少女「う、うぎぎ……!」
若女将「なんだか複雑な事情がおありになるんですねえ」
クロシュ「うん……」
↓1〜3多数決 クロシュはどうする?
1.宿代を出してあげる
2.叩き出す
3.自由安価
- 438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 16:34:57.49 ID:DzCA8am8O
- 1
- 439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 16:39:28.05 ID:p0es07QzO
- 3 出してあげるけど、ちゃんと真っ当に働いて返す旨の誓約書書いてもらおう
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 16:41:59.76 ID:8AfQ0WFko
- 1
- 441 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:09:24.90 ID:88AMQHKo0
- クロシュ「えと……。わたしの……お小遣いから……出しても、いい……?」
暗黒行商少女「!!!」パァァァ
妖精「クロシュ、こいつ詐欺師だよ? クロシュのお小遣いを盗んでいなくなっちゃうかも」
暗黒行商少女「失礼ね! 恩人相手にそんなことしないわよ!」
ミスティ「口先だけならなんとでも言えるわね……」
イリス「私も半分出すよ。流石に、ここまで来て外に叩き出すのもちょっと寝覚めが悪いしね……」
暗黒行商少女「アンタまで……!!」パァァァ
エバンス「クロシュちゃんとイリスちゃんの優しさは尊いもんだと思うが……」
若女将「あの〜。それでしたら、私の方で誓約書などをご用意いたしましょうか?」
ローガン「ぬ? いや、しかし無関係の方にそんなことをしてもらうわけには……」
若女将「うふふ、でもしっかり誓約していただければお客様が増えるわけですから」
妖精「ほんわかしてるように見えてやり手だなあ」
若女将「恐縮です〜」
*
誓約書『暗黒行商少女のサイン』ポン
暗黒行商少女「これでいい?」
若女将「はい〜。真面目に働いてちゃんと返すんですよ?」
イリス「一件落着だね」
クロシュ「うん」
☆暗黒行商少女の誓約書を手に入れました
*
- 442 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:10:01.79 ID:88AMQHKo0
- 暗黒行商少女「……その、ありがとね。詐欺師なのに、信じてくれて」
クロシュ「うん……」
イリス「ちゃんと返してもらうからね! 騙したこと、まだ許したわけじゃないもん」
暗黒行商少女「わ、わかってるわよ……。でも私が言うのもなんだけど、お人好しも大概にしなさいよ。特にそこのスライム」
クロシュ「?」
暗黒行商少女「私だけでなく、あの指名手配の女の命まで助けようとしたでしょ。そんな調子で誰にでも救いの手を差し伸べたらいつか痛い目見るわよ。いえ、痛い目で済めば良いくらい」
クロシュ「……うん……」
妖精「本当に危ない時は私や他の奴が止めるから大丈夫。あのレイって子も根っからの悪党ってわけじゃなさそうだったしね」
暗黒行商少女「……まあ、それならいいけど」
イリス「ふふ、あなたも意外と優しいところがあるんだね?」
暗黒行商少女「フッ、意外は余計よ」ファサッ
クロシュ「……えと……ありがと……」
暗黒行商少女「……///」
◆
- 443 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:11:52.12 ID:88AMQHKo0
- ―トコナツ火山島 滞在初日
◇クロシュ [あかちゃんスライム]
武:メイドブレード 盾:ウニ盾 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:ゴスロリエプロン 飾:
◇妖精 [世話焼き妖精]
武: 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のレオタード 飾:
◇イリス [星の魔法使い]
武:精霊樹の杖 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:魔術師のローブ 飾:
◇ミスティ [氷の魔法使い]
武:魔銀の短剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:精霊のローブ 飾:
◇ローガン [鋼の戦士]
武:鋼の剣 盾:鋼の盾 飾:くすんだ耳飾り
武:鋼の回転ノコギリ 防:革の鎧 飾:
◇エバンス [地の傭兵]
武:鉄の剣 盾: 飾:くすんだ耳飾り
武: 防:革の鎧 飾:
◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券*5
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹*2
・運命賽*3
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印*5
・精霊樹の実のジャム
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物
・メルルの帽子
・魔導飯盒
・妨害魔力波発生装置
・属性大全
・大きな巻き貝
・大きな軽石
・闇の欠片
・暗黒行商少女の契約書
◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
・魔法の練習[1/3]
◯仲間の目標
・ブラッドを倒す(ミスティ)
・星属性の練習[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………
□トコナツ火山島
沿岸部:シーサイドホテル、トコナツビーチ、海の家、海市、港、灯台、他
市街地:武具屋、雑貨屋、お土産屋、宝石屋、食材屋、食事処、酒場、浴場、冒険者ギルド、他
山間部:旧トコナツ村、果樹園、神殿、温泉、溶岩川、溶岩沼、トコナツ火山
- 444 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 18:12:38.43 ID:88AMQHKo0
- ―夜
トコナツシーサイドホテル 客室
ハンモック「」ユラユラ
ミスティ「この編まれたロープ、何……?」
イリス「も、もしかして……ハンモックってやつ!?」キラキラ
妖精「うん。緑の国にもツタで作ったやつがあったりするんだけど、あなたたちが見る機会はなかったもんね」
スライムクロシュ「」ピョン
ハンモック「」ズブズブ…
ベシャッ
スライムクロシュ「」デロロ…
妖精「……スライムの姿で寝るには適さないかも」
トコナツ火山島滞在初日の夜です
↓1〜3 自由安価 何をする?(疲れているため、宿から遠くへは行けません)
- 445 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:13:45.16 ID:YYCXzrm60
- 島のトップの人が来たのでご挨拶
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:14:26.65 ID:jA2U9IsrO
- みんなと食事する
- 447 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:16:49.71 ID:SEsqsgiDO
- 市街地で情報収集とフメイとアリシラもここにきているかどうかも確認
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:16:59.07 ID:DnPH2REDo
- 商人の身の上話聴取
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:17:20.09 ID:9SD50Wkg0
- 星属性練習
- 450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:19:24.94 ID:SEsqsgiDO
- 市街地は遠い判定だったかな
ホテル周辺に変更で
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 18:21:36.59 ID:SEsqsgiDO
- ごめんなさい既に別の安価来てましたから、>>447が無理そうなら安価下で構いません
- 452 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 20:30:02.18 ID:88AMQHKo0
- 今回は>>445、>>446、>>448にさせていただきます。疲れている場合は別の地区までは行けません
また、範囲や時間が限られている安価の事後修正はなるべくなしでお願いいたします。それを有りにしてしまうと、急いで投げたあとゆっくり修正する、みたいなこともできてしまうので……
- 453 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 20:30:28.86 ID:88AMQHKo0
- ―トコナツ火山島 市街
市長の家
ガラッ
猫人の男「モーリィ、知らせが」
竜人の少女「……不法入国者の件か」
猫人の男「ああ。もう知っていたんだね」
竜人の少女「さあ。素性はとんと知らん。スライムが化けた大亀で海を渡って来た輩など初めてだからな」
猫人の男「……どうする? 今は民間の宿に泊まっているようだけれど」
竜人の少女「こんな状況でこの島に不法入国する輩だ。警戒した方が良いだろう。場合によっては速やかに始末すべき異分子かもしれん」
猫人の男「僕としてはなるべく穏やかにいきたいところだけれど……状況が状況だからね」
竜人の少女「そういうわけで私が直接出向こう」
猫人の男「……せっかく休んでいたところをすまないね」
竜人の少女「気にするな。元々出向くつもりだった」
猫人の男「なら僕も――」
竜人の少女「お前こそ休め。ここのところ火山の調査で働き詰めだろう」
猫人の男「それはモーリィもだろう」
竜人の少女「竜は強靭だからな。だが猫は一日中働けるようにはできていない」
猫人の男「……わかったよ。それじゃあくれぐれも気を付けて。大亀に化けるスライムなんて得体が知れない。君が遅れを取ることはないと思うけれど」
竜人の少女「承知している」バサッ
◆
- 454 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 20:30:55.27 ID:88AMQHKo0
- ―夜
トコナツシーサイドホテル 客室
バサッ バサッ
スタッ
イリス「……ん? 外で羽音のような――」
扉「」ガラッ
竜人の少女「邪魔するぞ」スタスタ
スライムクロシュ「?」モニョ?
妖精「げっ」
竜人の少女「ん……?」
↓1コンマ
01-05 ??
06-35 怪しい奴らだな
36-65 復権派だと?
66-95 緑の国の太母……!?
96-00 ??
- 455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 20:32:47.66 ID:DzCA8am8O
- あ
- 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/06/01(土) 20:48:58.94 ID:DnPH2REDo
- 顔広いねぇ太母さま!
- 457 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 21:33:24.44 ID:88AMQHKo0
- 竜人の少女「お前……建国妖精!? 緑の国の!」
妖精「……そういうあなたは、トコナツに住まう火竜の子。確か名前は――」
竜人の少女「――モーリィ・フースーヤだ。偉大なる火竜の血を受けた、ここトコナツ火山島の島長でもある。久しぶりだな」
妖精「そ、そうだね……」
イリス「し、知り合いなの? 妖精さん」
妖精「まあ、うん」
竜人の少女→モーリィ「まさか不法入国者がお前だったとはな……。なぜあのような不審な方法で入国した?」
妖精「むしろそんなに厳格な国じゃなかったでしょ、ここ。ウミガメだろうが海竜だろうが来る者拒まず去る者追わずのおおらかなとこだったはずだよ」
モーリィ「いつの話だそれは……。そんな杜撰な管理をしていてはあっという間に王国の食い物だろうが」
妖精「な、なるほど……」
モーリィ「まあ、不法入国の件は良い。何をしに来た?」
*
妖精「――というわけで、世界樹の光を追ってるんだよ」
モーリィ「ほう……つまりここ最近の火山活動の異常は、お前たちフォレスティナ民の不手際によるものだったと……」
妖精「うっ……ま、まあそういうことでもあるかな……」
クロシュ「んゅ……」
イリス「ま、待ってください! 妖精さんたちはちゃんと守ろうとしたんです……!」
モーリィ「結果が全てだ。お前たちは果実を守れず、その結果この国は火山活動で大きな被害を受けている」
ミスティ「……仕方ないでしょう。勇者に近い実力を持った者たちに狙われたのよ。あれに対抗できる国なんて世界のどこにもないわ……」
モーリィ「それでも対抗しなければならないのが、世界樹を擁するフォレスティナの責務だったのではないか?」
暗黒行商少女「いきなり隕石が落ちてきたとしても、それは誰の責任でもないでしょ。自然災害だと思って諦めなさいよ」
モーリィ「なんだと……?」
妖精「あー悪かった悪かった! 私が悪かったから、私以外の子に敵意を向けるのはやめてよ!」
モーリィ「……敵意など向けてはいないし、お前一人が悪かったなどとも思っていない。世界樹の守護をフォレスティナ一国に押し付けていた我々の落ち度でもある」
妖精「そう言ってくれるとありがたい。でも、世界樹の恩恵を一番に受けていながら守り切れなかったのも事実だからさ。事態の収束のために、この国で活動することの許可をもらいたい」
モーリィ「こちらとしても望むところだ。我々だけの力では行き詰まっていた」
妖精「なら決まりだね。よろしく頼むよ、モーリィ」
☆トコナツ島の島長、モーリィの協力を得ました
*
- 458 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/06/01(土) 21:35:10.55 ID:88AMQHKo0
- ―夜
トコナツシーサイドホテル 庭
溶岩釜「」グツグツ
エバンス「こ、これは……!?」
若女将「これは溶岩釜です。トコナツ火山の地熱を利用して設えた、年中無休で火を使えるとっても便利な釜なんですよ」
エバンス「溶岩の熱を……!? 是非これで作ったものを食べてみたいぞ……!」
若女将「はい〜。うちのホテルは食堂がありませんから、ご飯を食べるときはこのお庭で、このお釜で作ったものを食べるのが基本となりますよ〜」
ローガン「ほう……! 溶岩の熱でバーベキューが基本とは、粋な食生活だ……!」
若女将「うふふ、それじゃあ早速お夕飯の支度をしましょうか〜」
モーリィ「若女将、邪魔しているぞ」スタスタ
若女将「あれ、モーリィさん? いらしてたんですか?」
モーリィ「ああ、ついさっきな。私の分も頼む」
溶岩釜「」グツグツ
クロシュ「あつい……」デロロ…
ミスティ「な、なにこれ!? 近づくだけで熱が凄いわ……!」
イリス「大地の鼓動を感じる……!」
妖精「とんでもない調理器具だよねこれ……」
暗黒行商少女「……流石に、地熱を利用した調理器具はここ以外じゃ売り物にならないわね」
ローガン「あの風格ある角と翼を持つ少女は?」
妖精「ここの島長のモーリィ。協力を取り付けたから、ひとまず一緒にごはん食べて親交を深めよう」
↓1〜2 食材を1〜2つ選択
肉類:トリ肉、ケモノ肉
野菜:食べられる野草、海藻類、マンドラ大根、ゴボウの根っこ、トコナツマメ
穀物:ヤマイモ、パラパラ米、甘もろこし、ナッツ
魚介:カニ、ウミザリガニ、フヨフヨクラゲ、ウミタニシ、ウマアジ、マグロ、溶岩魚
果実:トコナツバナナ、トコナツドリアン、トコナツココナッツ、ウォータースイカ、ファイアメロン
卵乳:トリの卵、ミルク、チーズ、バター
特殊:スライムゼラチン、きび砂糖、激辛香辛料
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