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【安価コンマ】オリウマ娘と共に

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127 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 18:34:52.13 ID:YaELrgGqo
本当にスペックは高いパピヨン
128 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/03/09(土) 18:45:25.10 ID:aNta1IfC0
パピヨン「――♪」

取り合えずミスなどをすることはなく、パピヨンはウイニングライブを終えた。しかし、なんだかどこか危なっかしい。

隣で踊るウマ娘にぶつかりそうになった場面など、見ていてハラハラしてしまう。

……しかし、その歌声や踊りのキレなどはだいぶ完成されていた。

(……他の子と一緒に踊らせてみたりするのも必要かもしれない)

パピヨンはあまり周りを考えない、だから周囲を見渡す協調性が培われれば……。

『まあ、それを今考えるべきではないか』

センターで歌って踊る担当ウマ娘を見る。

パピヨン「――――♪」

……あんなことを言ったばかりだとは思えないほどの、笑顔だった。

自分も頑張らなければ。【貴方】は、そのライブを聞き、再確認した。
129 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 18:53:39.75 ID:aNta1IfC0
『……』

メイクデビューの次の日。【貴方】は、トレーナールームでメイクデビューの録画を見ていた。

パピヨン「あれ〜、お兄さん。そんなビデオなんか見ちゃってどしたの?もしかして〜……タイプな子でもいた?」

『ああ、パピヨン。実はな……』

パピヨンと同期のダートウマ娘の情報を集めるべく、色々なレースを見ていたのだが……その中でも今話題の子のメイクデビューを見ていた。

ライム「やぁああああああああ――!」

――ステラライム。パピヨンの一週間前にデビューしたばかりのダートウマ娘。この子も、きっとパピヨンと同じ全日本ジュニア優駿に出場するだろう。

そしてその走りは……。

ステラライムの脚質は:安価直下
1 逃げ
2 先行
3 差し
4 追込み
130 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 18:58:17.57 ID:cZ3AXloBO
2
131 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 19:19:46.73 ID:aNta1IfC0
前から3番目辺りに付き、最後の直線で一気に抜き差す。お手本のような先行差し……ステラライムの地力がハッキリと分かるメイクデビューであった。

ライム「――やりました、やりましたよトレーナーさん!トレーナーさーん!」

パピヨン「ぷぷ、元気な子だね〜」

『まだ分からないが、きっとこのステラライムが全日本ジュニアでは有力バとなるだろうな』

それに、きっとこの子はマイラー……スプリンター気質のパピヨンと彼女ではそもそものスタミナ勝負で負けて刺されてしまうかもしれない。

パピヨン「……ふーん。じゃ、アタシはこの子に追いつかれないように沢山スタミナ付けて、逃げ切れば良いわけ?」

『まあ、そういう訳なんだが』

スタミナ、それにパワーもスピードも何もかもがまだパピヨンには足りないかもしれない。だが……それをどうにかして送り出すのがトレーナーだ。

『頑張ろうパピヨン、自分がキミを勝たせるよ、そのためのトレーニングも――』

パピヨン「うわ、なんかキモ。勝たせるよ……だって〜!ぷぷぷ!カッコいいこと言ったつもりだ〜!」

……頑張ろう。パピヨンは勝てないウマじゃないはずだ。
132 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 19:34:33.94 ID:aNta1IfC0
『さて、ではトレーニングを始めよう』

プールは勿論ジムでの筋力トレーニング、それに他ウマ娘との併走……やれることは沢山ある。

『それに、彼女のやる気維持もしなくては』

昨日安売りしていた為大量に購入したジュースやお菓子をトレーニングルームに置いておくことも忘れない。それ以外にも、何か彼女のためにやって上げれることがあるかもしれない……。

『……ただ年頃の女の子の好きな物やことって知らないな』

まあ、やれるだけやろう。さて、トレーニング内容をもう一度考え直してみよう……。

見たいイベント:自由安価下3まで。



前のように、イベントを書いてください。

パピヨン視点でも、【貴方】視点でも。
133 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 19:36:42.98 ID:JW0mXv2k0
ダスカにパピヨンの好みとか知ってるか訊いてみる
134 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 20:00:03.90 ID:5biNd+1DO
パピヨンシルフィーが同じトレーニングをすることになった流れで、シルフィーのトレーナー含めてケアやトレーニングについて4人で色々な話し合う

パピヨン視点でも【貴方】視点どちらでも良いけど、>>98の幼馴染設定があるなら【貴方】視点の方が良いのかな?
135 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 20:00:20.61 ID:YaELrgGqo
先輩トレーナーにメイクデビューでの事とかで心配されるも話したら相性は心配なさそうと納得される貴方
136 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 20:26:24.23 ID:aNta1IfC0
ダスカ「パピヨンの好み……ですか?」

パピヨンの好きなものを探るべく、【貴方】はクラスメイトであるダイワスカーレットに話を聞くことにした。

彼女ならきっと色々と教えてくれるだろう。

『本人に直接聞くことも考えたんだけどね、ちょっと……』

――え〜!アタシの好きなものが知りたいのお兄さ〜ん!年下の女の子のそういうの知りたいって、なんか必死!ぷぷぷ!

……こんな感じの事を言われるだろうと思い、なんだかめんどくさくなりそうだったので止めたのだった。

ダスカ「あはは……まあ、アタシもパピヨンの事は色々知ってるつもりですけど、好きなものと言われると……」

『好きな食べ物とか、趣味とかでも構わないんだが……』

ダスカ「そうですねぇ」


パピヨンの好きな物とか趣味とか:安価直下
1 尻尾の手入れとか好きですよ
2 ……お兄さんをからかうことって
3 自由安価
137 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 20:30:29.09 ID:21CeAED3o
1
138 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 20:51:27.69 ID:aNta1IfC0
ダスカ「そういえばパピヨンって尻尾の手入れが好きなんですよ」

『尻尾の手入れ?』

ダスカ「あの子がする尻尾の手入れ、凄い丁寧で気持ちが良いって評判なんです」

ウマ娘にとって尻尾とは感情表現などにも使われることがある大事な部位だ。専門のシャンプーやトリートメント、櫛など沢山の種類があり、匂いなども気を付けないと気分が悪くなったりすることもある……らしい。

尻尾は生えていない為よく分からないが。パピヨンにそんな趣味があったなんて……知らなかった。

ダスカ「沢山オイルとかシャンプーを持っているんですよ。そのウマ娘にあったものを探して、職人みたいに櫛を使って」

『なるほど……』

ダスカ「あ、あと。するのも好きだけどされるのも好きだって」

『!』

されるのも好き。もしかしたら、自分が上手に尻尾の手入れをしてあげれたら、パピヨンのやる気に繋がるかもしれない!

『スカーレットありがとう!今度またお礼をするよ!』

ダスカ「へっ?あ、は、はい……ま、待ってください?もしかして尻尾の手入れを――ト、トレーナーさん?!」

取り合えず、急いで本屋によって……あと尻尾のオイルとシャンプートリートメント……。
139 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 21:04:03.48 ID:aNta1IfC0
パピヨン「あー、疲れた〜……お兄さんジュース!」

『はいはい』

トレーナールームのソファに倒れたパピヨンの手に、冷えたニンジンジュース入りのコップを手渡す。勿論ストローを差して。

パピヨン「ん、よろしい」

ちゅーちゅー飲み始めるパピヨン。そして【貴方】その話を始める。

『……実は今日はキミにしてあげたいことがあるんだ』

パピヨン「……え、なになに〜?もしかしてエッチなこと?きゃ〜!お兄さんにセクハラされちゃう〜!」

スマホを見ながら、いつものように笑うパピヨン。その態度はいつも通りなので【貴方】は気にせず続ける。

『嫌なら言ってほしい。今からキミの尻尾を手入れさせてほしいんだ』

パピヨン「へー、尻尾の手入れ?良いじゃん良いじゃん、アタシ実はちょーっとそっちにはこだわりが――――」

彼女の言葉が、止まった。手に持っていたスマホが、ぽとりと体に落ちる。

【貴方】を見つめ固まってしまったパピヨン。

パピヨン「…………は?」

『だから、尻尾の手入れをさせて欲しいんだ。不快だったら言ってくれ』
140 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 21:09:09.60 ID:aNta1IfC0
【貴方】トレーナーの尻尾手入れ:コンマ直下
01に近いほど下手糞、00に近いほど上手



ご飯の為離席。

尻尾手入れ、滅茶苦茶親しい仲じゃないとさせてくれたりしないと思います。異性なら特に。
141 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 21:11:57.35 ID:YaELrgGqo
頑張れ!
142 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/09(土) 22:50:29.37 ID:21CeAED3o
まあ初めてだししゃーない
143 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 23:29:21.35 ID:aNta1IfC0
と、いう訳でパピヨンの尻尾の手入れの許可を貰った。

パピヨン「…………」

本屋で買った「誰にでも分かるウマ娘の尻尾手入れ!」の内容を思い出しながら。道具の準備をする。

『それじゃ、尻尾に触るからな』

パピヨン「変な風に触ったら怒るから……んっ」

尻尾に少し触れた瞬間、彼女の口から小さな吐息。思わず手を止めてしまう。

『だ、大丈夫か!?や、止めるか!?』

パピヨン「ちょ、ちょっとびっくりしただけだって……ほら、お兄さんか言ったんだから手を止めないでよ」

……そう言われて、もう一度手入れを続ける。尻尾を持ち上げ、手に持った専用の櫛を尻尾に入れる。

毛並みに沿ってすーっ、すーっと櫛を動かして……。

パピヨン「……お兄さん下手糞。触り方もそうだけど、櫛の入れ方も動かし方も最悪」

『え、あ、ごめん……』

……流石、職人と言われるような彼女に対して付け焼き刃の知識を付けただけの自分では、この時点でもう駄目らしい。

なんだか、申し訳ない気持ちでいっぱいになってしまう。

パピヨン「はぁ……ほら、櫛の入れ方はそんな真っすぐじゃなくて、ちょっと斜めに入れて」

『……あ、ああ』

パピヨン「そうそう。それで優しく撫でるみたいに、尻尾の先に向かって三回くらい」

彼女の言われたとおりに櫛を動かす、確かにさっき自分でやった時よりも尻尾が綺麗になった……気がする。
144 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/09(土) 23:31:00.58 ID:aNta1IfC0
パピヨン「この櫛入れもシャンプーとリンスをしてからの方が良いんだけど、ここじゃね〜。ほら、次はオイルを用意して、因みに匂いは?」

『……柑橘系の匂いの奴を買ったよ』

パピヨン「柑橘系……なんでそれを買ったのか、アタシ知りたいな〜」

『……キミにはこの匂いが合うと思ったからだよ、もしかして苦手な匂いだったか?』

パピヨン「…………いや、別に〜?じゃ、それを手にしっかり馴染ませて、尻尾全体に塗り込んで」

『ああ』

毛の裏表全体に均等にオイルを塗り広げると、段々尻尾全体に光沢が帯びてきた。

パピヨン「そうそう、そんな感じ……ん〜……あ〜……」

……尻尾が小さくフリフリ揺れている。

『……これで終わりか?』

パピヨン「えっ?……あー、そう。オイルも塗ったし終わり終わり。お兄さんお疲れさま〜」

『その、なんだ。キミの言うとおりにしてしまったけど……どうだった?」

パピヨン「へたっぴ!お兄さん何もかも不器用すぎ!ん〜……まあアタシの言うとおりにして20点くらい?」

尻尾を大きく振ってみて、点数を付ける。そんなに低いのか……と、なんだか悲しい気持ちになる。そもそも、彼女の言うとおりにやってこれなのだから、本当はもっと低いのだろう。

パピヨン「……だから、今度はもっと練習してきてね。またテストするから、お兄さん?」

『え』

パピヨン「じゃ、お疲れさま〜!また明日〜」

……行ってしまった。

パピヨン「……〜♪」
145 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 00:13:03.31 ID:vyOUQk7x0
シルトレ「本日はありがとうございます、まさか一緒にトレーニングをして貰えるとは」

『ああいえ、こちらこそ。色々と勉強させてもらいます……グリーンシルフィーのトレーナーさん」

今日は坂路ダッシュのトレーニングをする予定だったが、グリーンシルフィーのトレーニングと被ってしまったため、一緒にトレーニングをすることになった。

パピヨン「やぁあああああ!!!」

シルフィー「…………っ!」

……普段は飽きっぽいパピヨンだが、同室のシルフィーがいるおかげかいつもより長くトレーニングを続けられている。これは良い傾向だ。

シルトレ「……シルヴァーパピヨン、良い鍛え方をしていますね。販路をもう複数回往復していますが、スプリンターだというのに、まだ走れている」

『……スタミナには少し気を付けているんです』

グリーンシルフィーのトレーナーさん今まで何人もの重賞勝利ウマ娘を輩出したベテラントレーナーだ。そんな方からそう言われると、なんだか少し気恥ずかしい。

シルトレ「スタミナは大事です、体力は全ての基本となりますし何より怪我の防止になりますから」

『……レース中に体力が無くなったことで、意図しない走りをした結果衝突や転倒。色々ありますよ』

シルトレ「はい。確かにスピードなども大事ですがまず体力、次に体力だと私は思っています」

……模擬レースでのパピヨンの走りを思い出す。確かに一着でゴールした後、倒れそうになっていた。あれは事故に繋がる。

『……実は今パピヨンのスタミナを底上げしたいと考えていまして、プールトレーニングを多くしているんですが、他に何かいいトレーニングはないですかね』

シルトレ「……ああ、そういう。そうですね、スプリンターの彼女のスタミナを引き上げるとするなら、まず――」

パピヨン「あー!お兄さん坂路飽きた!お菓子!」

シルフィー「パ、パピヨンさん……!」

……ああ、もう駄目だったみたいだ。
146 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 00:16:46.25 ID:Zv7zk97TO
シルトレは>>99の設定だけっぽいな
147 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 00:31:56.35 ID:vyOUQk7x0
パピヨン「あ、この人がシルフィーのトレーナーさん?ふーん、確かに出来る女って感じ?」

シルトレ「ありがとうございます、パピヨンさん」

シルフィー「あ、その、トレーナーさん……」

シルトレ「……ふふ、そんな心配そうな顔をしなくても良いわよシルフィー。少し休憩しましょう?」

シルフィー「!は、はい」

『パピヨン、キミなぁ……』

パピヨン「ん?どうかしたお兄さん?それとジュースは?」

……溜息を吐いて、【貴方】お菓子とジュースを手渡す。少しだけだぞ、と念押しするがあまり聞こえていなさそうだ。

『……担当ウマ娘のトレーニングへの集中力を維持するためには、何をすればいいんですかね』

シルトレ「あぁ、そうですね……やはりご褒美だったり、同じトレーニングを集中させなかったりやり方はありますが。確かに、彼女は少々大変そうですね」

パピヨン「あれ、もしかしてアタシの話してる?やっぱアタシっていつも話題になっちゃう〜」

――折角だ、色々話しを訊いてみよう。ベテラントレーナーの知恵を借りよう。


何か訊いてみよう:安価下2
1 トレーニング後のケアは何を?
2 ご褒美というのは?
3 ……グリーンシルフィーのレース
4 自由安価
148 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 00:41:19.50 ID:rUdQ29qDO
3
意味深な感じがして気になる
149 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 01:42:14.93 ID:vyOUQk7x0
今日はこれで終わります、ありがとうございました。

安価はこれで採用します。下2は来ないですね時間も遅いので。
150 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 02:47:02.93 ID:xAbX2HRfo

トレーナーに尻尾手入れ許すってそういうコトですね、ええこれは
151 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 18:04:25.95 ID:vyOUQk7x0
>>150
このメスガキウマ娘もしかしてチョロい?

やっていきます。



『ところで、何ですけど』

グリーンシルフィーの今後のレースは……と、訊ねると。シルトレさんは眉間に皴を寄せて、こちらを見る。

シルトレ「……何かそれを聞いて、そちらの陣営に何かメリットが?」

『あ、いえ。そういうつもりじゃ……すみません、少し気になってしまっただけで』

パピヨン「あー、お兄さんデリカシーないこと聞いたんだ!新米トレーナーだからって、良くないんだ〜」

シルトレ「……そんな落ち込まないで下さい。まあ、まだこちらはメイクデビューもまだですから……少しくらいなら


デビューは秋ごろを予定していて、そこからはシルフィーの夢の為にレースを走って行きたいと考えています。

『夢、ですか』

シルフィー「は、はい。その、夢というか、約束なんですけど……」


――シルフィーの夢:安価直下
グリーンシルフィーの適性距離は中距離で芝です。
1 ……G1勝利
2 3冠……
3 トリプルティアラ……
4 自由安価
152 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 18:05:33.89 ID:8wiv7J0P0
3
153 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 18:33:21.09 ID:vyOUQk7x0
シルフィー「トリプルティアラが……夢、なんです。親友との約束で……」

パピヨン「あ、前に話してた夢ってトリプルティアラなんだ」

シルフィー「……うん。親友と一緒に、テレビで見たレースが秋華賞だったんです。そして、その勝ったウマ娘さんが……」

凄い、綺麗だったんです。その勝ち方も、走る姿も。全部……輝いて見えたんです。

パピヨン「……ふーん」

シルトレ「私は彼女のこの夢を聴いて、取らせてあげたいと思ったんです。トリプルティアラ――それに、この子にはそのポテンシャルがある」

勿論、それを引き出すのが我々トレーナー何ですが、と。眼鏡をクイっと動かし、堂々と言った。

……ウマ娘のポテンシャルを引き出すのがトレーナー。その言葉に【貴方】は頷いた。

パピヨン「ま、アタシはそういう夢とかないけど〜……お兄さんは、アタシを沢山走らせてくれるよね?」

『それは、勿論だよ』

キミの走りに惚れたから、自分は担当トレーナーになったのだから……。

『ほら、そろそろ坂路に戻ろう』

パピヨン「うげ〜……あー、シルフィー行こー」

シルフィー「あ、え、はい!それじゃあ、失礼します!」

――こうして、暗くなるまで坂路トレーニングは続けられた。

夢、約束、使命……そういう物はないかもしれないが、【貴方】はパピヨンが望むとおりに走らせてあげよう。そう思った。
154 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 18:53:29.46 ID:vyOUQk7x0
先輩トレ「よう、トレーニングやってるな」

『あ、先輩。お疲れさまです』

パピヨンのトレーニングを見ている途中、トレセン学園に来たばかりの時にお世話になった先輩トレーナーから声を掛けられた。

先輩トレ「……成程あの走ってるウマ娘がシルヴァーパピヨン。メイクデビューで凄い事を言った……」

『うぐっ』

……パピヨンのあのメイクデビューはトレーナー間でも少し話題になっていることを【貴方】は把握していた。

あのような態度はいかがなものか、とか。トレーナーの指導はどうなっているんだ、とか。それにネット上でも物議を醸していたり……。

なんだか、胃が痛くなってきた。

『……ですが、パピヨンの走りは本物です。確かにパピヨンは……問題のある子ですけど、その走りを見たら、皆が認めますよ』

先輩トレ「確かに、あの瞬発力には目を見張るものがあるがなぁ……」

『あとはそれをどれだけ持続させて、最後まで走らせてあげるか。そうすればきっとパピヨンは……G1も取れます』

先輩トレ「随分とまあ、気に入ってるんだな」
155 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 19:25:24.84 ID:vyOUQk7x0
パピヨン「――ねー!お兄さん!飲み物!」

遠くから、パピヨンの声が聞こえる。この声色はだいぶ疲れてイライラしているようだな……。

『パピヨンお疲れさま、ほら』

パピヨン「ん!」

こういう時はジュースではなくスポーツドリンクを渡す、そして一緒に汗を拭くためのタオルも。

パピヨン「もう暫くこのトレーニングやりたくない!明日は別のにして!」

『ああ、分かっているよ。メニューは複数用意してるから、後で部屋で確認しよう』

パピヨン「当然でしょ!あーもー、お兄さんデザート用意しといてよ!」

そう言い残して、パピヨンは起こりながらコースに戻っていった。

先輩トレ「……大変だな、なんか。デザートとか用意してるか?」

『ああはい、最近ハチミー……?とかとコラボしたプリンがあるらしくて、それとコンビニで最近発売されたエクレアを』

先輩トレ「…………取り合えず担当ウマ娘との仲は悪くなさそうで安心したよ」

なんだか、ワガママお嬢様と執事って感じだな。と呆れたように言われてしまった。

……そうだろうか?【貴方】は首を傾げた。
156 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 19:52:07.27 ID:vyOUQk7x0
――シルヴァーパピヨン宣言!全日本ジュニア優駿でも逃げ切りか!

(……バッチリ書かれてるな)

あのメイクデビューであった記者の記事だろう、あの時の会話を元にだいぶこちらがヒールのように書かれている。

『シルヴァーパピヨンとその担当トレーナーはG1でも華麗な逃げ切りを決めると記者に対して宣言し、当日のメイクデビューでは勝利後、己の強さをアピールするように観客を煽り……』

……ネット上でも、この記事は話題になっているようだ。まあ、メイクデビューで勝ったばかりの子がこんなことを言ったらなぁ……。

パピヨン「あー、お兄さんもしかしてそれ……アタシの記事?」

『あ、こら!』

後ろから読んでいた雑誌を取られてしまう。しまった、彼女にこういうのはあまり見せたくなかったが……仕方ない。

パピヨン「ふーん……ま、ウマッターでもちょくちょくアタシの名前見るし、こういうのも書かれるよね〜。てか、これあの時の記者さんのでしょ」

……あ、写真写りちょっと悪い!もっと可愛く撮って欲しいんだけどな〜、と。パピヨンはあまり内容については気にしていなかった。

『……大丈夫か?』

パピヨン「は、なにが?デビューを上手く飾ったウマ娘が、ちょっと調子に乗ってる〜って思われてるだけでしょ?」

勝てるわけがない、逃げ切れない、期待されていない――パピヨンはなぜか、嬉しそうに言った。

パピヨン「ま、だから別にアタシは気にせず走るだけだよ〜お兄さん」

『……そうか。キミが気にしていないならそれでいいが……少し間違えてる』

パピヨン「?」

『自分は、キミが勝つことも、逃げ切ることも信じているし、期待もしている……だから、頑張ろう』

【貴方】はパピヨンの手を握り、言った。ジーっと彼女の瞳を見つめると、パピヨンの方から視線をずらされてしまった。

パピヨン「…………っ!バカみたい。じゃ、アタシプール行ってきまーす」

『……ああ、少ししたら自分も行くから先に準備していてくれ』

戦いは冬――まだやれることはある。頑張ろう……と、心の中で誓った。
157 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 20:07:51.20 ID:vyOUQk7x0
イベント:安価直下
1 ステラライム「私と併走トレーニングしてくれませんか!」
2 パピヨン「ねーお兄さん、ちょっと休日暇?」
158 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 20:15:39.66 ID:xAbX2HRfo
1
159 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 20:37:01.88 ID:vyOUQk7x0
ライム「――失礼します!こちらシルヴァーパピヨンさんのトレーナールームで合っているでしょうか!」

『うわぁあ』

コンコン、というノックが聞こえていたものの、想像以上に大きな声であいさつが飛んできて情けない声が出てしまった。

『……ステラライム?』

ライム「はい!ステラライムと申します!よろしくお願いします!」

とても礼儀正しく、はきはきとした喋り方のウマ娘。ステラライム……おそらく全日本ジュニア優駿にも出走するだろう、パピヨンのライバルとなるかもしれないウマ娘。

そんな彼女が、いったいどうして……。

ライム「あの、もし宜しければ本日シルヴァーパピヨンさんと併走トレーニングをお願いしたいのですが!どうでしょうか!」

……成程、そういうことか。確かに、同じダートウマ同士、こういう機会はパピヨンにとって貴重だ。

それに、もしかしたら色々と情報収集が出来るかもしれない……!
160 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 20:38:33.46 ID:vyOUQk7x0
ステラライムのトレーナーさんは:安価下1~2

性別や簡単な性格などをお願いします。また、設定は全て採用出来るわけではないのでご了承ください。シルトレさんにあった幼馴染設定みたいな。
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 20:47:10.93 ID:4X0ZbWvtO

真面目で熱血漢だけど、ちょっと天然なところがある(バクシントレーナーの1200?3みたいな感じ)
熱血なれど、ウマ娘への指導は基本的に論理的かつ親身
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 21:18:55.29 ID:rUdQ29qDO
現在の家族構成は母・姉・妹・妻・娘と女性に囲まれており女性の扱いが上手い(家族的な意味で)
163 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 22:11:13.98 ID:vyOUQk7x0
ライトレ「――いやぁ、今回は併走トレーニングありがとうございます!こちらもシルヴァーパピヨンさん陣営とは一度お話をしてみたかったんです」

『いえいえ、こちらこそありがとうございます。今回は色々と勉強させてもらいます』

ライトレ「はは、いえいえこちらこそ色々と……」

パピヨン「うわ〜、なんかペコペコしてる〜!なんだか情けな〜!写真撮っておこ!」

ライム「パピヨンさん、勝手に写真を撮ってはいけませんよ!ちゃんと許可を取らないと」

パピヨン「え〜?別に良くない?ライムって真面目〜」

……なんだか、真面目なコンビだ。こちらとは正反対……とまではいわないが。だいぶ違った雰囲気の二人だった。

ライム「――では、パピヨンさん!そろそろ始めましょう、同世代のダートを走る方と併走するのは初めてなので、少し楽しみなんです!」

パピヨン「え、もう?アタシ、もうちょっとしてから〜……」

『ほら、待たせてないで早く行ってきな。貴重な機会』

パピヨン「お兄さんひっどーい!何その言い方!はいはい、分かりましたー!やればいいんでしょやればー!」

……よし、今日はちゃんとコースに向かったな。パピヨンが素直に行ったのを見て、【貴方】は思わず微笑んでしまう。

ライトレ「……笑う要素ありましたか?」

『え?』
164 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 22:59:38.24 ID:vyOUQk7x0
パピヨン「――っ!」

ステラ「やぁあああ!!!」

併走しながら走っている形ではあるが。パピヨンが逃げ、それ追うステラライム……そう見えてしまう。

抜かそうとする方と、抜かれまいとする方。お互いがお互いをかき立てている……が。

パピヨン「……はぁ、はっ……!くっ、このっ……ぉ」

……すぐにパピヨンの勢いが落ち、ずるずると下がってしまう。

ステラ「あ、パピヨンさん!」

それを見たステラライムが心配するように駆け寄る……まだまだスタミナには余裕がある感じで、本番のマイル1600mは十分走り切れるだろう。

ライトレ「……シルヴァーパピヨンさんは、本来スプリンターですよね。なのに全日本ジュニアに挑むというのは……何か理由が?」

『……最初に決めたのは自分でしたが、パピヨン自身が走りたいと言ったので』

ライトレ「なるほど、確かに担当ウマ娘の意思や夢というのは大事ですね……しかし、それを叶えるために無理をさせて怪我をさせてしまう可能性がある。というのは、良くないと思います」

『怪我には最大限の注意をしています、トレーニング後のストレッチやアイシングは欠かせませんし、スタミナを鍛えるために――』

ライトレ「……成程ね」

……ああ、この視線。分かってしまう、自分が無理やりパピヨンをマイルで走らせようとしているとしている、そう思っている視線だ。
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 23:04:56.65 ID:bcn/TCtUO
でも、ダートの短距離専門だと出れるレースが少なすぎるのもたしかにあるんだよね
166 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 23:11:08.67 ID:vyOUQk7x0
『……エゴに見えますか?』

ライトレ「私自身としては、ウマ娘本人が走りたいからといって無理はさせたくない。彼女には彼女の進むべき道があると思うのですよ」

……マイルでは走らず、短距離だけを目指し走るシルヴァーパピヨンの姿。その意見はごもっともだと【貴方】は思う。当然だと【貴方】は思う。

自分が言ったマイルも走ろうという言葉で、無理やり走らせているのかもしれない。けど……。

『パピヨンがどういう風に走るのか、走りたいのか……それを見つけてあげるのも、自分の仕事だと思うんです』

夢なんてない、走りたいから走る彼女が、気持ちよく走れる道を見つけたいと【貴方】は言った。

ライトレ「……では、こうしませんか?簡単な模擬レースをしましょう」

――ダート1600m左回り、全日本ジュニアと同じ条件でステラライムさんと模擬レースをして……もし走り切れなければ。

ライトレ「もう一度考え直してほしい、シルヴァーパピヨンさんが走る姿は、少し痛々しいんです。走り終わると今にも倒れてしまいそうな、彼女の走りは」

『……』
167 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/10(日) 23:12:48.31 ID:vyOUQk7x0
模擬レース……:安価直下
1 受ける
2 受けない
3 パピヨンの意思を訊きたい



ご飯食べるため離席。再開できなさそうだったらまた連絡します。
168 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/10(日) 23:14:24.74 ID:rUdQ29qDO
3
169 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 00:00:41.24 ID:s8E5ixYx0
パピヨン「走る!」

『即答だな、キミは』

ステラライムとの模擬レースを走るかどうか、本人に聞きに行ったが……即答であった。しかし、【貴方】は当然かと思った。

――走るか、走らないか。この二択があるなら……彼女は走る。

パピヨン「アタシがマイル距離を走れるかどうか不安なんでしょあのトレーナーは?ま、そういうのアタシどうでもいいけど、なんかムカつくし〜?」

『ムカつくって……』

パピヨン「だってそうでしょ〜?しっかり走って、しっかり勝ってくるよ、お兄さん?」

『……分かった、なら作戦なんだが――』

パピヨン「あーあー作戦とか知らない!お兄さん、そんなトレーナーみたいなことしないでよ。頭の中に作戦とかあったら、アタシ楽しく走れないから」

『トレーナー何だがな、自分は……しかし、まあ。キミがそういうなら、何も言わないよ』

――好きなように走って、逃げ切っておいで。あとのことはレースが終わってから考えよう。

パピヨン「……ぷぷ、分かってるじゃん。お兄さん」
170 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 00:06:20.60 ID:s8E5ixYx0
ステラライムとの模擬レース――結果は:コンマ直下
1 限界ギリギリだけど逃げ切り!
2〜3 限界まで粘ったけど……
4〜9 負け!
0 おおっと
171 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 00:07:15.86 ID:h4sLlzmho
ぬん
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 00:07:16.81 ID:Ty7G+DaGO
173 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 00:12:17.44 ID:s8E5ixYx0
それでは、今日はこれで終わりにします。おやすみなさい。

負けてしまったが、これからスタミナをつけてG1を狙っていくか、G1を諦めるか、それとも……。
174 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 00:30:39.57 ID:V7bwC0nPo
おつ
走りきったので文句無かろう!
ステラちゃん多分世代トップ的な雰囲気だし今は勝てなくてもむぁ……
175 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:06:22.24 ID:s8E5ixYx0
――ゲートに入り互いに出走準備を整える。そして、ゲートが開いた瞬間一気に前に飛び出す。

パピヨン「――!」

気持ちのいいスタートダッシュ、グングンと前を行き、自分の走りを始めていく。

ステラライムはシルヴァーパピヨンを後ろから見ながら進む……これもまた自分の走りだった。

第二コーナー周り向こう正面、そして第三コーナーに向かい。

パピヨン「……っく!」

……シルヴァーパピヨンに明らかな疲れが見える。気持ちよくハナを行く走りが、ゆっくりとスピードを落としていく。

ライム「…………!」

そこを見逃すステラライムではない、普段のペースではないがスパートを切り、一気に抜かしに行く。

パピヨン「はぁ、はぁ……!ぅ、こ、んのぉ……っ!」

今までのトレーニングで付けたスタミナを全て使って、気合でハナを維持する……が、第四コーナーを回り最終直線に向かったところで――隣にステラライムが並んだ。

ライム「やぁああああああ!!!」

パピヨン「っ!ああぁああああああ……!」

必死にシルヴァーパピヨンは走るが、もう並ばない。シルヴァーパピヨンの視界には自分だけのコースではなく、ステラライムの走る背中が。

一バ身、二バ身と、どんどん差が広がっていき……ステラライムが今、ゴールを一番に通過した。
176 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:06:52.57 ID:s8E5ixYx0
ライム「はっ、はぁ……よし!」

パピヨン「――はぁ、はぁ……ぅ、くぁ、はっ……」

5バ身。それがステラライムとの差だった。ヘトヘトになりながら今ゴールしたシルヴァーパピヨンは、ゆっくりと止まり体全てを使って息を整えている。

『パピヨン!』

【貴方】は急いで彼女の元に駆け寄る。

パピヨン「はっ、はーっ……ぅ、おにいさん、必死な顔……情けな」

『無理して喋るな、いいから』

ライトレ「……走っただけでその体力の消耗、やはりシルヴァーパピヨンは――」

『それでも、走り切りましたよ』

ライトレ「はい?」

『彼女はしっかり1600mを走り切りました、確かに何もかも使い切った走りでしたが……彼女は走れるんです、1600を』

ライトレ「っ。貴方はシルヴァーパピヨンに怪我をさせるつもりですか!貴方のワガママで選手生命を……!」

『アドバイスありがとうございます。今回の件は……こちらとしても色々と考えさせてもらいます』

今回は並走トレーニングありがとうございました、こちらにとっていい経験になりました。

そう言って【貴方】はシルヴァーパピヨンを抱えて保健室に向かった。
177 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:07:36.50 ID:s8E5ixYx0
ライム「ふぅー……もしかしてトレーナーさん、パピヨンさんのことを心配しているんですか?」

ライトレ「……ああ、ライム。彼女の適性を無視した走りは、脚にダメージが多すぎる。いくらケアをしても、もし何かあれば……」

ライム「確かに、パピヨンさんの走りは全力!という感じですが……けど、多分ですけどトレーナーさん」

パピヨンさんは来ると思います。ステラライムは汗を拭いながら言う。

ライトレ「……それはいったいどうしてだい?」

ライム「だってパピヨンさんって――すごい楽しそうに走るんです。横に並んだ時、凄いへとへとで今にも倒れそうな表情なんですけど、嬉しそうというか、笑顔……ではないんですけど」

――そんな彼女が、G1という大舞台を逃すとは思えないんですよね。

ライトレ「…………そういった思いを折り合いを付けるのが、トレーナーという仕事なのだけどね」

ライム「……あ、そうでした!トレーナーさん、さっきの私の走りどうでしたか!」

ライトレ「え?」

ライム「どうでしたか!」

ライトレ「……はは。ああ、とてもいい走りだったぞライム――この調子で頑張って行こう」

優しく微笑んで、軽くクシャクシャとステラライムの頭を撫でる。

ライム「ん!ありがとうございます!私、もっともっと頑張ります!」
178 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 20:29:05.74 ID:s8E5ixYx0
念入りなマッサージにテーピング、なんとかマイルの距離を走り切ったパピヨンの足をケアをする。

これにももう慣れたもので、まだ契約もしていないときのあの時よりもうんと手際よくなった。

パピヨン「あー、負けちゃった……ライムめちゃ凄かった、これはアタシ――」

『それ以上はダメだよ、パピヨン』

パピヨン「……まだ何も言ってないんですけど〜」

あーあ、とパピヨンの口から不満そうな声が。それをしっかり聞きながら、ケアを続ける。

……現時点で同世代のステラライムに完膚なきまで敗北したのだ、パピヨンにも思うところがあるのだろう。

パピヨン「ねー、お兄さん。もしかして……さ、その……呆れた?」

『……呆れた?』

パピヨン「あんなに色々トレーニングしてあげたのに、マイルに向けて頑張ったのに負けるのか!……みたいな」

一瞬、何を言っているのか分からなかった。しかし、貴方は思考を切り替え、パピヨンに向かい合う。

パピヨン「だから、さ……あの。嫌いになった?だったら、お兄さんももっと強いウマ娘を担当して、さ――」

『パピヨン』

――今まで見たことのない、パピヨンの表情。ぐしゃぐしゃで、今にも崩れてしまいそうな、そんな表情。


なんか言ってあげよう。:安価下2
1 自分はそんなことしないよ。自分はシルヴァーパピヨンの担当だからね。
2 ……随分と、パピヨンらしくないね。
3 自由安価



ご飯食べるので離席。安価下2です。
179 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 20:31:41.90 ID:P9W70+sUO
1
180 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 20:47:07.53 ID:h4sLlzmho
1
181 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 22:37:48.35 ID:s8E5ixYx0
『……自分はそんな、嫌ったり呆れたりしないよ』

だって自分はキミの……シルヴァーパピヨンの担当だからね。と、【貴方】は彼女を見つめながら言った。

パピヨン「……お兄さん」

『……だからそんな表情しないでくれ。自分は、キミの走りに魅了されたんだ」

確かに、今日は負けた。だから……勝とう。次またステラライムと走るとき、君のあの逃げ切りで。

パピヨン「…………ぷぷ」

――今、パピヨンの表情が変わった。いつもと同じ表情に。

パピヨン「お兄さん、今すっごい恥ずかしい感じだったよ〜?あー、ほんと、ほんと、ちょっとさ、お兄さんのくせに……」

『……』

パピヨン「…………アタシは勿論走るよ、全日本ジュニア優駿。それで、今日のリベンジしちゃお?お兄さん?」

『ああ、勿論だ。リベンジしよう、ステラライムに!』

パピヨン「…………おー!」

そして、パピヨンは。屈託のない笑顔を浮かべ、右手を真上に上げた。
182 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 22:59:01.06 ID:s8E5ixYx0
パピヨン「――お兄さんってほんと、アタシのこと好きだよね〜」

『え』

保健室からトレーナールームに戻り、【貴方】はパピヨンにいきなりそんな事を言われる。

パピヨン「アタシ、ちょっとワガママだから他の人にちょっと嫌われがちなのに、お兄さんずっと付き合ってくれるし……もしかして、ロリコン?」

『やめてくれ、やめてくれ本当に』

パピヨン「……あ、それとも。このおっぱ――」

『次のレースの話をしよう!キミみたいな女の子が、そんなこと口にするのは止めた方が良いぞキミ!』

パピヨン「ぷぷ……は〜い。それで、次のレースって……」

『……一旦、ダートの別のレースに参加して、マイルで体力をしっかり残して走り切れるのかを確認したいんだ』

川崎で走れるレースがあればよかったんだが、マイルだとなくて他のレース場になってしまうが。と、【貴方】は手元の資料を見ながら言う。

ダート1600m左回り――プラタナス賞。十月に東京競バ場で開催されるレース。

『で、もし良かったらパピヨンにはこれに参加してほしいんだが……どうだ?』

パピヨン「ふーん……おっけ〜!アタシ的には、走るレースが増えるのは大歓迎だし〜?」

『分かった、じゃあレースの出走登録はしておくよ、じゃあ……プラタナス賞に向けてまずはスタミナだな』

パピヨン「またプールでしょ?ずーっとそれは嫌だけど……ま、その辺はお兄さんに任せるね〜?」

『ああ、任せてくれ』

――プラタナス賞。その結果で、今後を考えよう。
183 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 23:05:31.76 ID:s8E5ixYx0
さてこの後は……:安価直下
1 もう少しイベント
2 レースまでスキップ!
184 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:08:03.55 ID:NUl2h3zP0
1
185 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/11(月) 23:13:25.16 ID:s8E5ixYx0
ではもう少しイベントやります。今まで通りお願いします。

見たいイベント:自由安価下3まで。
186 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:25:29.28 ID:h4sLlzmho
寮の部屋にてシリウスシンボリとナカヤマフェスタ
二人のパピヨン評
187 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:31:13.27 ID:V7bwC0nPo
フラワーと尻尾手入れしあってるときにポロッとトレーナーに(手入れ)されたこと漏らしてフラワーが赤面する
188 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/11(月) 23:35:37.19 ID:nzxKTpAZ0
ステラちゃんの真っ直ぐな人の良さに調子を崩されつつも、満更じゃないパピヨンちゃん
189 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 00:32:01.76 ID:8cGtYUgH0
すみません全然書けてませんでした、一回寝ます。ありがとうございました。

もう少しテンポよくしたほうがよろしいでしょうか。オリウマとトレーナーがイチャつくのを書きたいんですけど、レースとかどんどんやって成長とかシナリオ進めたほうがよろしいでしょうか。すみません、色々聞かせて欲しいです。
190 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 00:35:01.04 ID:KWGnyhoYo
今のペースで良き
書きたいものが見たいのだ
191 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 01:19:19.79 ID:8cGtYUgH0
>>190
すみませんありがとうございます。今のペースでやっていきます。
あともう少しパピヨンとトレーナーのイチャつき増やしますね……ちょっと今日距離近くなったので。
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 12:13:17.27 ID:NNsoY33wo
>>1のペースでがんばって下さい
イチャつくの愉しみ
193 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 20:22:21.17 ID:8cGtYUgH0
シリウス「そういやナカヤマ、お前最近随分と可愛がってる後輩がいるらしいな?」

ナカヤマ「はぁ?」

いや、パピーと呼んだ方が良いか?あんな風に必死に吠えるんだからなぁ、と。シリウスが言うと、ナカヤマは理解したように笑った。

ナカヤマ「ハハっ、もしかしてお前もあいつを気に入ったか?周りを煽ることで自分を守る、可愛らしい奴だろう?」

シリウス「ふん……随分とパフォーマンスが好きみたいだな。前のメイクデビューでもそうだったが、まるでピエロだ」

ナカヤマ「ベットする価値もない道化を演じてはいるが……周囲はダマされ続ける程バカじゃない。アイツが走り続ければ……ま、そういう健気な所に私は惹かれたんだけどな」

だからあの時賭けた、アイツを裏切るみたいにな。

シリウス「……本当に気に入ってるんだな、あの子犬を。私にとってはただのキャンキャン吠える後輩だったんだが――」

ナカヤマ「おもしれー奴だよ、シルヴァーパピヨンは。きっとお前も気に入るさ」

シリウス「ふん……それじゃあ、次のあいつのレースは期待させてもらおうか?」
194 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 20:23:09.19 ID:8cGtYUgH0
パピヨン「ん〜、フラワーの尻尾はいつもつやつやで良いね〜。触り心地も最高だし、ずっとナデナデしちゃうかも」

フラワー「ふふ、ちょっとくすぐったいよパピヨンちゃん。前に教えてくれた手入れをやってるだけだよ、だからほんと、パピヨンちゃんには感謝してるんだ」

パピヨン「え〜、まあアタシの尻尾手入れは職人技だけど〜?えへ、フラワーも手先器用だし、アタシのおかげだけじゃないって、才能があるんだよ才能〜」

思わず笑ってしまう、やっぱり人の尻尾を手入れするのは楽しい。丁寧に丁寧に尻尾に櫛を入れるたびに、みるみる尻尾が綺麗になる……それに、人にありがとう。と言われるのは、嬉しい。

その人の想いに答えるのは……ああ、これ以上はないない。嘘、全然そんな事無いや、うん。

パピヨン「はい、おーわり!もうだいぶ手入れされてたからすぐ終わっちゃった」

フラワー「ん、ありがとうパピヨンちゃん!それじゃ、今度はこっちがやるね」

今度はアタシが背中をフラワーに向け、フラワーがアタシの尻尾を手入れする。お互いに尻尾の手入れをしあうのは、昔からよくやっていることだった。

……思えば、初めて尻尾の手入れをしたげたのもフラワーだったなぁ。うんうん、なつかしー。

パピヨン「んっ……やっぱフラワーの手入れは気持ちー。ほんと、お兄さんとは大違い」

フラワー「ふふ、これもパピヨンちゃんが教えてくれたことを――え、お兄さん?」

パピヨン「そうそう、お兄さんってばすっごい雑で!尻尾の触り方とか、櫛の入れ方とかも最悪!ま、アタシがやり方教えてあげて、少しはましになったけど」

フラワー「あ、へ?へ、へ〜……そ、そう、なんだ?」

……あれ?なんだかフラワーの様子がおかしい?

フラワー(し、尻尾がふりふり揺れてるんだけど……パ、パピヨンちゃん……!)

パピヨン「あーでも、男の人の手?って言うのかな、ちょっとゴツってした感じの手で触られるのは、ちょっと新鮮で――」

フラワー「パ、パピヨンちゃん!ちょっと、今から集中するから!静かにして貰っても、いいかな!?」

パピヨン「え?」

――ど、どうしたんだろういきなり。ま、でもそれだけ真剣にやってくれるって言うのは、嬉しいなぁ。

フラワー(……そ、そんなに進んでるんだ。凄い嬉しそうに話すし……あ、ぅ。顔が熱いよぉ……!)
195 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 20:23:41.79 ID:8cGtYUgH0
ライム「――すみませんパピヨンさん!お隣宜しいですか!」

パピヨン「んぐっ! ちょ、ビックリした〜……ライムじゃん」

食堂でご飯を食べていると、後ろから大きな声で呼ばれる。だれだれ!?と思ったけど、ライムならまあ……いっか!

パピヨン「ぷぷ、勝手にすれば〜?アタシは別にいいけど」

ライム「ありがとうございます、それじゃあ失礼しますね!」

……ほんと、こんな真っすぐ来られるとちょっとアタシも苦手なんだよね。ああでも、あんまりにも捻くれてるのも苦手だけど、あの先輩みたいな。

パピヨン「……ライムもさ、変わってるよね〜。アタシ、ちょっと嫌われてるのに、そんな奴と絡んでると、変な噂とか流れるかもよ?」

ライム「……嫌われてるんですか?」

そう、嫌われてるの。前のメイクデビューのあれとか、あの雑誌のインタビューとか……やれ態度がどうの、レースに対しての想いがどうのみたいな?

ま、それが狙い通りではあるんだけどね。だからちょっと色んな子に目の敵にされてるんだよね〜。うんうん。

ライム「ああ、そういうことですか。ですが、私は嫌っていませんよパピヨンさんのこと!」

パピヨン「え」

ライム「確かに嫌われてる……のかもしれませんが。私は貴方をとても好いています!あの日走ったとき、とても純粋というか、走りに対して真摯と言いますか……とにかく!」

私は、貴方のことを嫌ってないです!と、言って。どでかいトンカツをむしゃりと食べた。

……はー、やっぱり苦手だ。こんな嫌いじゃない、好いていますとか、なんてことない感じで言われると、ほんと……。

パピヨン「…………っ」

……あー、ヤバイ。堪えろ、嬉しくない、全然嬉しくない、あー、だからアタシは……あー!


なんかライムに一言:安価下2
1 ……ぷぷ、別にアタシはライムのこと好きじゃないけどね。
2 ま、そんなこと言ってもレースじゃ敵だけどね〜。
3 自由安価
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 20:32:11.31 ID:/Q75uO3yO
2
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 21:10:07.55 ID:HiZ4l0rOo
2
198 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:30:35.68 ID:8cGtYUgH0
パピヨン「ま、そんなこと言ってもレースじゃ敵だけどね〜」

ライム「敵……?」

パピヨン「え」

流石に驚いた。いやいや敵でしょ。次のG1一緒に走るんだから、アタシとライムは敵、戦う相手でしょ?

ライム「敵、というのは少々違うと思います。私はパピヨンさんの事を……ライバルだと思っています!」

パピヨン「ライバル」

――ライバル。好敵手。そんな、真っすぐな目で、見ないでほしい。

ライム「確かに前の模擬レースでは私が勝ちましたけど……パピヨンさんはそれで諦めたりする人じゃないですよね?」

パピヨン「……」

ライム「全力で練習して、必死に頑張って……私はまた、貴方に勝ちます。パピヨンさん」

パピヨン「…………っ」

止めて、止めて、止めて。そんな目で、そんなライバルとか、期待した目で――アタシを見ないで!
199 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:34:32.01 ID:8cGtYUgH0
ライム「……あ、え?パピヨンさん……?」

パピヨン「……ん〜なに、どうしたの?アタシの顔に、何か付いてる?」

ライム「いや、その……凄い顔をしていたので……大丈夫、ですか?」

パピヨン「大丈夫、って……ぷぷ。大丈夫大丈夫、アタシは全然……大丈夫だから」

だから、全然遠慮とかしないでね〜?アタシは、ライムの……敵なんだから。

パピヨン「じゃ、そういうことで〜。言っとくけど、全日本ジュニアではアタシが勝つから、そこんとこ宜しく〜」

ライム「あ、はい!それじゃあパピヨンさん!」

……少し駆け足でその場を離れる。

ああ、だから嫌。嬉しかった、嬉しかったけど……嬉しいほど、辛くなるから。

は〜……口の中が酸っぱい。もっと練習頑張らないと……なぁ。
200 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:43:12.25 ID:8cGtYUgH0
プラタナス賞当日、控室。【貴方】の担当ウマ娘、シルヴァーパピヨンは……。

パピヨン「……ふ〜」

――メイクデビューの時とは打って変わって、静かだった。深く深呼吸をして、自分の心を落ち着かせていた。

『パピヨン、集中してるな』

パピヨン「えっ!?あ、いや、ちょっとお兄さん!いるならいるって言ってよ!影薄いんだから!」

『いや、ずっとここに居たんだが……』

パピヨン「はー、ほんと信じられない!お兄さん、そのうち逮捕とかされるよ!不法侵入で!」

『……』

……そこまでか。

パピヨン「あーあ、らしくないとこ見られちゃった……ま、ここでしーっかり逃げ切って勝って、お兄さんを安心させてあげるから」

お兄さんは、指を加えて見てて?と、パピヨンはにやりと笑って言う。

『ああ。勝ってこいパピヨン、今まで必死にトレーニングしてきたんだ。だからきっと――逃げ切れる』

パピヨン「ぷぷ。それじゃ、言ってくるね〜」
201 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/12(火) 22:45:23.32 ID:8cGtYUgH0
プラタナス賞、結果は:コンマ直下
1 余裕の逃げ切り!
2〜7 ギリギリの勝利
8 2着
9 3着
0 おおっと
202 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:48:39.33 ID:KWGnyhoYo
むん
203 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:48:44.44 ID:HBjEbO/O0
余裕
204 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:49:16.54 ID:KWGnyhoYo
ゾロ目ボーナスとかあったり…?
205 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 22:59:43.59 ID:8cGtYUgHo
スマホから

ゾロ目ボーナス特に考えていなかったのですが、なにか要りますか?
じゃあなにかレース後のトレーナーパピヨンのスキンシップとか書いといてください。いちゃつかせます
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 23:01:23.51 ID:8cGtYUgHo
勝ったご褒美みたいなのでも、日付変わるまでに何かあったら書けるかも
207 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 23:07:19.21 ID:KWGnyhoYo
ありがてえありがてえ
コンマ取ったので安価下
208 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/12(火) 23:10:59.28 ID:HiZ4l0rOo
フラフラになってトレーナーに正面から抱き着く(形で倒れかかる)パピヨンとか
209 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/13(水) 00:40:47.82 ID:wYnqF+O30
パピヨン「はぁ、はぁ、はぁ、はぁ――!」

最後の直線、必死にハナを切るがそれにも限界が来る。

後ろから来るウマ娘が、今にも落ちそうな逃げウマを抜かそうと走る――しかし、抜かさせない。並ばせない。

必死に足を動かし、必死に腕を振ってスピードを維持する。今にも倒れそうになるが、気合で堪える。

パピヨン「はっ、はぁ、はぁ……!はっ、ぁ、ぁああああああぁああ!」

4バ身、3バ身、2バ――どんどん後ろとの距離が詰まる。だが――!

一番最初にゴール版を通過したのは、シルヴァーパピヨンだった!
210 : ◆OX0aJKbZO.0H :2024/03/13(水) 00:44:32.97 ID:wYnqF+O30
――2着との差はクビ差。残り数メートルでもあれば、シルヴァーパピヨンは抜かされていたギリギリの勝利。

パピヨン「はっ――ぁ、うっ。はぁ、はぁ……!」

汗がダラダラと零れる。あまりにも限界のため、前のメイクデビューの時のような煽りはパピヨンの口から出てこない。

【貴方】は急いで地下バ道に向かい、フラフラと倒れそうな彼女を迎えに行く。

『パピヨン……!』

パピヨン「ぁ……?は、お兄さん……なに、その顔。キモ……」

――どさっ。と、パピヨンが【貴方】に抱き着く。いや、倒れ掛かる。

パピヨン「あっ……ごめっ、ちがっ…………あー、いいや。全部使ったから、もう動けないやアタシ」

悪いけど、もう少しこうさせて……匂いとか嗅がないでよ。と、パピヨンが言う。

……【貴方】は、パピヨンを抱きしめる。

パピヨン「はっ?いや、ちょっとセクハラ……!はぁ、もう。最悪……最悪最悪、ぅ〜……はぁ」

『……良い走りだった。だから、今はしっかり休んで欲しい。お疲れさま、パピヨン』

彼女は、何も言わない。

ダートの砂まみれの尻尾が、ゆらりゆらりと小さく揺れた。
211 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/13(水) 00:55:55.13 ID:wYnqF+O30
それでは寝ます、ありがとうございました。

G1挑戦もあるので、そろそろ勝負服安価とかもしたいですね。ステラライムの方も一緒に。

あとそろそろ【貴方】トレーナーの脚に尻尾を絡ませて独占欲発揮するやつもやりたいですね
212 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/13(水) 07:28:30.19 ID:JPLGdlDpo
おつおつ
落ちたな(確信)
213 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/13(水) 21:34:10.30 ID:UakPh5nvO
パピヨンちゃんマッサージとか耳かきも好きそう
お兄さんをふにゃふにゃにしたあとお返しにウマ耳かきされてふにゃふにゃになれ
214 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/13(水) 23:10:04.42 ID:GpnlKO2Bo
ウマ娘の耳ズボって割と深い所まで入りそう
215 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/14(木) 09:47:18.59 ID:T7J5EdLO0
ウマ娘の耳ってどこまで人間と違ってどれくらい人間と同じなんだろう

頭蓋骨で防御はされてるだろうけど位置的にヒト耳より脳クチュやりやすそう
216 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/14(木) 23:44:27.08 ID:7qy99BAa0
なんか痛い感じの方向に進んでますね。耳かきは好きなのでやりたいです。



パピヨン「それでお兄さーん、アタシの言ってたクッション買ってくれた?最近流行ってるウマ娘もダメになっちゃうクッション〜」

トレーナー室。つい先日マイル距離でも勝つことのできたシルヴァーパピヨンは――今見事にだらけていた。

パピヨン専用となったソファに寝そべり、スマホをポチポチいじり、当然のようにスナック菓子をムシャムシャ食べている。

『……この前注文したばかりだから、あと一週間後くらいだな届くまで』

パピヨン「え〜!?ちょっとお兄さんダメじゃん!アタシはもう今!クッションにダイブしたかったの!」

『しょうがないだろう、人気なんだから……というか、だ。キミ……だらけすぎじゃないか?』

パピヨン「ん、なにが〜?トレーナー室はお兄さんの部屋、お兄さんの部屋ならアタシの部屋でしょ?」

これまた見事なジャイアニズムだ。自分の担当ウマ娘ながら、ここまで堂々としているとなんだか怒る気にもなれない。

『はあ……それじゃあ耳だけこっちに向けてくれ』

先日、確かにプラタナス賞に勝利することは出来た――が、だからと言って安心という訳では決してない。

ギリギリの勝利、ギリギリの体力。そして――ステラライムの存在。

『今後もスタミナトレーニングを継続して行っていくとして、後は瞬発力』

――最後の限界までそのスピードを維持するために、最後のスタミナでどれだけのスピードを出せるかどうか。

勿論スタミナが尽きないことが一番だが……。

今後のトレーニングは:安価直下
1 沢山スタミナ付けていこう
2 早さも体力も同じくらいに
3 ……あとはパピヨンの強みを伸ばしたほうが
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/14(木) 23:54:00.68 ID:oCi5Xo0Po
2
218 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 01:33:52.62 ID:zaZxofGT0
『どちらもバランスよく行っていこうか』

瞬発力を重視するか、スタミナを重視するか。確かにそれを決めるのは大事かもしれないが、今この時点ではどちらもやったほうが良いだろう。

そしてなにより、パピヨンの飽きが来ない。【貴方】はそう考えた。大事なことである。

『という訳なんだが――聞いていたか?パピヨン』

パピヨン「え〜?ちゃんと聞いてたって、お兄さん。そんな疑うような目されると、アタシ泣いちゃうかも?」

パピヨン「勝ちたい気持ちは、ちゃーんとあるからね〜。アタシ、敵だからねライムの」

『……キミはどちらかというとライバル、じゃないか?』

パピヨン「……お兄さん、そういうとこアタシちょっと嫌いかも」

『え』

――何はともあれ、練習を重ねていこう。大丈夫、パピヨンは勝てる……!
219 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 01:39:21.70 ID:zaZxofGT0
すみません寝てました、今日はこれだけです。おやすみなさい

こんな時間ですがイベント募集です。トレーニングでもパピヨンと他ウマ娘の交流でもトレーナーとのイチャでも、なんでも。



見たいイベント:自由安価下3まで。
220 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 02:25:39.95 ID:GdvW3iqJ0
パピヨンと大先輩の交流がみたい。60年代にヤシマっていうのがいるからそれとの会話とか
221 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 06:23:45.68 ID:V4PdXIbDO
パピヨン・シルフィー・ライムのオリウマ娘達の交流が見たいです
休日に3人でどこかにお出かけとか?
222 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 11:03:51.13 ID:HTKv/JJsO
憧れのウマ娘はいないの?という話
223 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 21:35:10.34 ID:zaZxofGT0
すみません、まだウマ娘となっていない実在する競走馬の登場はちょっと難しいです……そのため>>220は不採用とさせて貰います。

なのでカネヒキリとかクロフネとかそういう馬も出せません。事前に言っておらず申し訳ありませんでした。
224 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/15(金) 21:47:02.86 ID:zaZxofGT0
オリウマ娘3人組の私服募集します。23時まで。
1人だけでも3人全員でも。いきなりですが、よろしくお願いします。
225 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/15(金) 22:18:47.46 ID:2kQYiRjOO
パピヨン 黒のゴスロリ(そこまで派手じゃない)
シルフィー 白のブラウスにスカート
ライム 淡い青のワンピース
226 : ◆OX0aJKbZO.0H [saga]:2024/03/16(土) 02:18:09.62 ID:TMTBqwG60
パピヨン「へ〜、ライムの私服って結構清楚な感じなんだ〜?」

ライム「清楚……そうですかね?」

シルフィー「なんだか、麦わら帽子とか似合いそう……ですよね」

――今日は休日。ショッピングモールに集まったアタシたち三人。

そう言えば全然遊んだりしてないなと思って誘ったけど、結構ノリいいじゃん?断ったらムリやり連れていく予定だったけど……。

ライム「好きなんですよね、ワンピース。その……可愛いので」

シルフィー「わっ……分かります分かります!良いですよね……!お嬢様、みたいな感じで……!」

パピヨン「えっ、何々?もしかしてそこ結構趣味合う感じ?」

お互いなんだか恥ずかしそうにしながらキラキラさせちゃって。え、なんかアタシだけハブられてるみたいでなんか嫌なんだけど〜?

パピヨン「ライムってもしかして結構乙女?ふーんへー?シルフィーはなんとなーくそんなかなって思ってたけど、意外〜」

ライム「なっ…い、いいじゃありませんか!パピヨンさんだって、そんなゴスロリチックな……」

パピヨン「アタシに一番似合うのがこういう服なんだ〜。実際凄い似合ってるでしょ?」

フリルいっぱいの派手なゴスロリじゃなくて、落ち着いた感じのゴスロリ。ぷぷ、お兄さんが見たらどんな反応するかな〜。

シルフィー「ゴスロリ、良いですよね……!私には、ちょっとハードル高いですけど……憧れます!」

パピヨン「シルフィーはだいぶ守備範囲広いよね〜」

何でも受け入れるじゃん。強いオタクじゃん。
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