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安価とコンマで異世界転生!その10

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802 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/02(金) 02:29:08.92 ID:wi9oasYy0
看板娘「それが明らかに大人の保護者のいない子供達の集団で……」

氷魔「……え……それはまずくないですか……」

やる気「そっすね、なんか泊められる制度とかあるんすか?」

看板娘「相場の十倍のお金を出されたうえに、場所が場所だけに野宿させる訳にもいかないので断りきれずに……」


看板娘は眉をへにゃりと曲げてやるせなさを醸している


ぶりっ子「えぇ……?」

怪盗「不思議ですね……私たちは今日の船で大陸から来ましたが、子供は乗ってませんでしたよ?」
803 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/02(金) 02:31:59.74 ID:wi9oasYy0
看板娘「そうなんですか!?」

狙撃少女「まず間違いなく、極北から来ているようですね」

炎魔「でも、たくさんお金出したんでしょ?ってことは魔物とかじゃない可能性が高いよね」

男「なんか衝撃与えるとかして、お金が実は雪玉でした……とかじゃなければ、まぁそうなるな」

中華「……さっき調査の隊員が話してたことが引っ掛かるなぁ。異界と関係があるのかも?」
804 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/02(金) 02:38:57.48 ID:wi9oasYy0
本日はここまでです
ありがとうございました
805 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/02(金) 19:11:36.94 ID:wi9oasYy0
耳をすませば、
かまくらの奥から子供たちの声が聞こえてくる


看板娘「私どもとしても、お客様を疑いたくはないのですが……」

氷魔「……えぇ……少なくとも……あなたがたから彼らに干渉するのは好ましくありませんね……」

やる気「そういう訳で、俺っちらが調べてやるっすよ」

看板娘「ありがとうございます!」


そして、一行はこれからどうするかの作戦会議を始めた


>>下1……これからの対応
1.子供たちに突撃して話を聞く
2.払われたお金の真贋を確認する
3.一旦外に出て極北の人々に聞き込みをする
4.自由安価
806 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/02(金) 19:54:12.27 ID:tO/AN1kDO
1
807 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/02(金) 23:40:30.76 ID:wi9oasYy0
炎魔「じゃあ行きましょう!」

ぶりっ子「ちょっとぉ!?」


炎魔は迷うことなく宿の奥へと飛んでいった


怪盗「ど……どうします?」

男「……もう行くしかなくね?行くべ」

狙撃少女「あ……はい」
808 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/02(金) 23:46:37.36 ID:wi9oasYy0
炎魔を追いかけていくと、
二人の子供と戯れているのが見えた
『子供の集団』と看板娘は言っていたため、
そこにいるのが全員ではないと考えられる


少女「そりゃっ!」

炎魔「はーっはっはっは!甘い甘い!」

少年「わー!すごーい!」


少女が次々と投げつける雪玉を、
飛行しつつ回転しながら華麗に避けている
809 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/03(土) 03:06:06.54 ID:rm8sT4zs0
本日はここまでです
ありがとうございました
810 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/03(土) 19:36:55.91 ID:rm8sT4zs0
中華「早速楽しんでる……」

氷魔「……子供の相手は……得意そうですもんね……」


炎魔は空中で大きく体を捻ると、そのまま着地した


少女「チャンス!」

炎魔「いよっ……捕まえましたー!」


目ざとく投げられた雪玉をサイドステップで躱し、
そのまま少女の後ろに回り込んで抱きすくめる


少女「ぐえー……」

少年「足も速いんだね!」
811 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/03(土) 20:46:12.18 ID:rm8sT4zs0
やる気「いやーお見事っすね」

炎魔「あっ、みなさん来たんですね」

少女「友達?」

炎魔「そうだよ」

少年「よろしくおねがいします……」


少年は控えめなタイプらしく、
恐る恐る挨拶をしている


ぶりっ子「よくできた子ですねぇ」

怪盗「みんなはどこから来たの?」

少女「>>下1」
812 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/03(土) 21:54:42.43 ID:ozPRtZ3DO
私たち極東と呼ばれる地域から来たの
近所の古寺の近くにある洞窟で皆で肝試しをしていたら気がついたらここにいたの
813 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/04(日) 03:01:04.49 ID:Bz/1D/Si0
本日はここまでです
ありがとうございました
814 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/04(日) 19:44:39.24 ID:Bz/1D/Si0
少女「私たち極東と呼ばれる地域から来たの」

狙撃少女「極東……?そんな所あるんですね」

少女「近所の古寺の近くにある洞窟で皆で肝試しをしていたら気がついたらここにいたの」

男「えぇっ!?なんてこった!」

少女「もう寒くて寒くて……家もどこか分からないし、困っちゃった」
815 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/04(日) 20:10:10.05 ID:Bz/1D/Si0
中華「ど……どうしよう?何者なのかはのく分かったけど」

氷魔「……このことは……報告すべきですね……」


一旦少年少女に別れを告げ、
あっという間に看板娘の所まで出戻りした


やる気「とりあえず、一番重要なことは分かったっす」

看板娘「そうなんですか!?」
816 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/05(月) 02:08:41.97 ID:0Rt2n9N80
やる気「どうやらあの子ら、遠くから瞬間移動的な方法ですっ飛ばされてきちゃったらしいっす」

看板娘「よりにもよって、極北までですか……」

ぶりっ子「困りましたよねぇ」

看板娘「しかし、なにか企みがあるわけではなさそうですね。そこは安心です」

炎魔「はい!一緒に遊んだこの私が保証します!」


炎魔は胸を叩いて鼻息を荒くしている
817 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/05(月) 02:24:52.29 ID:0Rt2n9N80
本日はここまでです
ありがとうございました
818 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/05(月) 19:29:22.77 ID:0Rt2n9N80
報告を終える頃、
出掛けていた宿屋の主人が帰宅してきた


主人「……ん?今日は二組目も来たのか」

看板娘「それより……あの子供たちの正体が分かったんです」

主人「そうか、なんだって?」

怪盗「どうも、テレポートしてきちゃったらしいですよ?極東っていうとこから……極東ってどういうとこか知ってますか?」

主人「>>下1」
819 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/05(月) 22:21:38.90 ID:w361S0PDO
自然と調和した独特の文化な地域というぐらいしか知らないな
820 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/06(火) 03:57:46.30 ID:HlWg6SaT0
主人「自然と調和した独特の文化な地域というぐらいしか知らないな」

狙撃少女「へぇ……そういう感じなんですね」

男「だが、あいつらをどうするかという問題は残ったままなんだよな……」

主人「気にすんな、うちで面倒見るさ。金はかなり貰ったし、次の定期便が来るまでは預かってやらんとな」

中華「太っ腹だね」

主人「どうせ客なんぞほとんど来ねぇんだ、話し相手が増えて得したぜ」
821 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/06(火) 04:00:25.43 ID:HlWg6SaT0
そう言って主人は裏手に去っていった
一行も自分たちが泊まる巨大かまくらの一角に集まり、寛ぎはじめた


氷魔「……落ち着きますね……かまくらは……」

やる気「雪の中とは思えないほど暖かいっすね」


遠くから響く子供の笑い声を聞きながら、
雪の上でただリラックスする時間は、
童心を思い出させてくれるだろう
822 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/06(火) 19:52:08.28 ID:HlWg6SaT0
すみません寝落ちしました


中華「しまった、ここじゃ料理できない」

ぶりっ子「ま、じきに夕飯も運ばれてきますよぉ」

怪盗「かまくらが溶けたら終わりですからね」


まだ夕食までは時間がありそうだ


>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.凍てつく波動の魔導書を読む(誰が読むかも)
9.子供たちに会いに行く
10.自由安価
823 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/06(火) 20:18:13.80 ID:09O9kBtDO
9
824 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/07(水) 02:19:09.62 ID:QrCWDg7G0
男は子供たちの様子でも見に行こうかと考え、
巨大なかまくらの中を歩き出した


男「……?」


しばらくすると、楽器の音が聞こえてきた
これがなんなのか男は知っていた
それは、篠笛の音色なのだ


篠笛少年「……ふぅ」


それを吹いていた少年の元に辿り着くころ、
丁度彼は演奏に区切りをつけた
825 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/07(水) 02:22:31.11 ID:QrCWDg7G0
男「……篠笛吹ける子供なんて、初めて見たな」

篠笛少年「そうですか?」


謙遜の態度ではない
彼の知り合いにも篠笛が吹ける者がいるのだろう


男「そうとも。しかしなぜ一人なんだ?」

篠笛少年「一人も好きなので。……それに、ここはよく音が響きます。楽器をやるにはいい場所ですから」

男「確かにそうだな。……俺もなんか持ってりゃよかったなぁ」
826 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/07(水) 02:25:49.40 ID:QrCWDg7G0
本日はここまでです
ありがとうございました
827 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/07(水) 18:19:34.34 ID:QrCWDg7G0
篠笛少年「歌ってはいかがですか?」

男「なんか恥ずかしいからやめとくわ」

篠笛少年「そうですか……」


少し残念そうな少年を尻目に、かまくらを歩く
かまくらの中にいくつものかまくらがあり、
それらを巡っていくだけでも楽しい


少女「っ!」

男「え……?」


遠くに一人の女の子が見えたかと思えば、
こちらに向かって突如走ってきた
魔物ではないので、
臨戦態勢をとるべきか男は迷っている
そうしているうちに、少女は走りながら口を開いた


少女「>>下1」
828 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/07(水) 21:29:03.49 ID:ab6lc2x3o
向こうににゃんこの大群が!
829 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/08(木) 03:34:56.16 ID:OjNaipQg0
少女「向こうににゃんこの大群が!」

男「へっ!?」


そう言いながら彼女は僕の隣を過ぎ去っていった
しかし、目の前には一面真っ白な雪があるばかりで、
猫などいるようには見えなかった


???「にゃぁぁぁ……」


だが、ここで男はそれに気付いた
景色が揺れているように突如見え出したのだが、
その原因は雪と見紛うほど白い猫の大群であった
830 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/08(木) 03:46:48.97 ID:OjNaipQg0
本日はここまでです
ありがとうございました
831 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/08(木) 19:15:41.35 ID:OjNaipQg0
男「おわぁぁぁーっ!!」


そして、彼はもこもこの雪崩に潰された
一直線に走る猫の群れは、彼を引き倒していったのだ


少女「ふぅ」


先ほど隣を過ぎていった少女がどこからか現れる
男は全身の雪と毛を払い落として、
どうにか立ち上がった
832 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/08(木) 20:55:35.75 ID:OjNaipQg0
男「いやぁ、ひどい目にあった。無事かい?」

少女「ええ、私は平気です」


彼女は猫の大群からどのようにしてか逃れたらしく、
まるでさっきと変わらない状態だった


男「あの猫、なに?」

少女「>>下1」
833 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/08(木) 21:16:45.78 ID:/SqE2YgDO
分からない
突然雪の中から次々出てきたの
834 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/09(金) 03:10:41.19 ID:hiigtz700
少女「分からない」

男「そうか……」

少女「突然雪の中から次々出てきたの」

男「ふぅん……だが、面白いものを見たな」


猫が去っていった方角を見て、
男はしみじみとそう感じ入った


少女「真っ白で綺麗だったから、一匹や二匹だったら欲しかったなぁ」

男「猫派?」
835 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/09(金) 03:11:41.37 ID:hiigtz700
本日はここまでです
ありがとうございました
836 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/09(金) 19:39:15.17 ID:hiigtz700
少女「狸派よ」

男「狸……そういえば、直接見たことはないな」

少女「この辺りっていないの?」

男「確か……極東から来たんだっけ?多分極東とかその近くにしかいないんじゃない?」

少女「ふーん、そういえば、異国では犬派と猫派があるって聞いたわね」
837 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/09(金) 19:41:49.03 ID:hiigtz700
男「じゃあ、そっちじゃ違うの?」

少女「ええ、極東じゃ狸派と狐派が主よ」


確かに対立的なイメージのある動物だ、と男は納得した
だが、それらは家畜化された動物ではない


男「飼ってるの?」

少女「うーん、普通の狸や狐は飼われてないわ」

男「あぁ、やっぱりそうなんだ」

少女「でもアレよ?化け狸とか化け狐はよく飼われてるわ。まぁ、庶民はほとんど飼ってないけれど」
838 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/10(土) 02:40:18.55 ID:aS9ooNer0
奇妙な極東文化の話を聞いてから、
男は自分たちのかまくらに帰った


中華「ご飯届いたよ」

男「おっ、マジか。食おう食おう」


雪の上に堂々と置かれた木製のテーブルに料理が並んでいる


氷魔「……魚が多いのは……流石といったところでしょうか……」

やる気「温かそうな汁物もあるっすよ!こりゃ嬉しいっすね!」
839 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/10(土) 03:00:48.85 ID:aS9ooNer0
本日はここまでです
ありがとうございました
840 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/10(土) 18:08:40.23 ID:aS9ooNer0
肉の出汁が効いたワイルドなスープを啜り、
男は自分の考えを口にした


男「子供たちはなんらかの転送機構でこっちに来たっぽいが……送り返せる機構もあるんじゃないか?」

ぶりっ子「あるとは言い切れないですけどねぇ」

男「そうだな。……俺としては、そいつを探し出して、さっさと子供たちを帰してやりたい」

怪盗「むしろ、そうしないとどうなるか分かったもんじゃないですしね」
841 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/10(土) 21:07:20.45 ID:aS9ooNer0
男「じゃあ、飯が終わり次第色々聞きに行こう」


一行は食事を通じてゆっくりと体を温め、
それから子供たちの所へ向かった
子供たちは丁度集まっており、
男たちがやってきたのに反応して、
代表らしき子供が一人歩み出てきた


代表少年「なにか用ですか」

狙撃少女「私たちは、みんなを極東へどうにかして返したいと考えています」
842 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/10(土) 21:09:44.15 ID:aS9ooNer0
その発言に、子供たちはどよめいた
特有の落ち着きのなさが発露している


男「そこで……まずは君たちがどのようにしてここまで転送されてきたのかを知りたい」

代表少年「なるほど……」

男「直接送り返す方法があれば楽なんだが、君たちが飛ばされてきた極北の地点に……なにか不審なものはなかったか?」

代表少年「>>下1」
843 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 00:09:52.50 ID:KpLZbOx40
ドアノブがいっぱいあった
844 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/11(日) 03:12:07.21 ID:QxDY1O5X0
代表少年「ドアノブがいっぱいあった」

中華「えぇっ!?」

代表少年「うちらの住んどる場所にドアノブなんてあらんし……物の怪の類いかと思ってひたすら逃げたんよ」


過程はやや違うが、結論が合っていた
そのドアノブは物の怪とも呼べる存在なのだ


氷魔「……禁域を経由して……ここへ来たのかもしれませんね……」

やる気「ほぼ確定っすね。まぁ、ドアノブだけ出てる可能性もなくはないっすが」
845 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/11(日) 19:40:11.94 ID:QxDY1O5X0
すみません寝落ちしました


それからまた一行は作戦会議を始めるはめになった


ぶりっ子「ど、どうしますぅ?」

怪盗「帰したいって言いましたけど……禁域は私たちでも安全に動けるとは言い難いですね」

炎魔「意外とどうにかなるんじゃない?」

狙撃少女「そうかもしれませんが……慎重になるべきでしょう」

男「そうだな……」


>>下1……一行の決断
1.禁域とおぼしき場所の探索をして子供たちを素早く帰還させる
2.別の方法を考える
3.自由安価
846 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/11(日) 20:26:18.74 ID:KtW7mXFv0
3 頼れる戦士を迎えよう
847 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/12(月) 04:07:11.16 ID:hwnesyXa0
中華「いやぁ、どうしようね?」

男「……俺たちと子供たちだけで物事を解決するにも限界がある」

氷魔「……ここは……やはり諦めますか……?」


そう聞かれた男の顔は、少しも曇っていなかった


男「いや、極北の環境に強い戦士を探そう。そうすれば少しでも安全に探索ができる」

やる気「なるほど……いればいい感じっすね」
848 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/12(月) 04:13:26.22 ID:hwnesyXa0
本日はここまでです
ありがとうございました
849 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/12(月) 18:32:43.30 ID:hwnesyXa0
それから男は、宿屋の主人を訪ねた


主人「ん……どうされました?」

男「実は、人を探す必要ができまして」

主人「ははぁ、そうですか。とりあえず上がってくださいな」


主人は宿のエントランスにある従業員用の扉を開き、
その奥にある部屋に男を招き入れた
850 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/12(月) 21:13:31.14 ID:hwnesyXa0
そこはかまくらではなく、普通の部屋だった


男「普通の部屋もあるんですね」

主人「でなければ、もしかまくらが溶けてしまったら、私どもの家までなくなってしまいますからね」

男「……それで、いきなり本題なのですが」

主人「はい」

男「極北の探索に慣れている戦士……ご存知ありませんか?俺たちはそうした人に協力を仰ぎたい」

主人「>>下1」
851 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/12(月) 23:14:55.18 ID:SqMsF9OUo
それならば「境界」の変動を監視しているあの男ですな
852 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/13(火) 03:18:33.16 ID:NZG8pPMn0
主人「それならば「境界」の変動を監視しているあの男ですな」

男「心当たりがあるんですか?」

主人「ええ、探査のために多くの人が極北に来ておりますが……彼は仕事柄、奥地に踏み込むことも少なくありません」


それなら頼れそうだ、と男は思った
だが、境界とはなんなのかが気になった


男「境界ってなんですか?」

主人「この世界はある程度流動的だと彼は言っていました。極北と極南の境界も、いつ観測するかによって位置が違うそうです」
853 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/13(火) 03:21:59.47 ID:NZG8pPMn0
本日はここまでです
ありがとうございました
854 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/13(火) 19:53:53.72 ID:NZG8pPMn0
男「へぇ、そうなんですね」

主人「彼は確か、探査基地の端に小屋を立てて一人で暮らしていますよ」

男「そうですか、では明日訪ねてみます」


男は主人に礼を言って、自分たちのかまくらに戻った


ぶりっ子「どうでしたぁ?」

男「訪ねるべき相手は分かった。明日言ってみて、反応がよければ子供たちを改めて誘おう」
855 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/14(水) 02:03:29.51 ID:au2Gzgwu0
それから一行は眠ることにした
かまくらの中は温かく、
極北とは思えないほど暖かかった
どこからか差し込んだ月光が、
かまくらの雪に反射して薄明かりの中で眠るのだ


〜翌日・陽週火曜日〜


怪盗「んぉ……」

狙撃少女「あの……寝相どうなってるんですか……?」
856 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/14(水) 02:13:54.63 ID:au2Gzgwu0
ベッドがなく、
敷き布団で眠るタイプの宿だったため、
寝相の悪いものはいつにもまして凄まじい体勢になっていた


男「……やば」


怪盗は寝相が悪く、枕に片足を、
足のあるはずの場所に頭を置き、
もう片足を狙撃少女のベッドに突っ込んでいた


怪盗「うん……?」
857 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/14(水) 02:15:31.71 ID:au2Gzgwu0
本日はここまでです
ありがとうございました
858 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/14(水) 19:44:07.33 ID:au2Gzgwu0
怪盗はばつが悪そうに目覚める


中華「……なんか、もっとヤバいやついるよ?」

氷魔「……え……?……どこの布団にもいませんが……」

中華「違う違う。あそこだよ」


彼の指差す先には、
空中で全身をフィギュアスケートのようにダイナミックに捻りながら空中で眠る炎魔がいた


やる気「……寝袋かなんかで拘束しないと、野宿しただけで行方不明になりそうっすね」
859 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/15(木) 03:59:42.78 ID:qmAj7gzV0
朝っぱらから大声を出すわけにもいかず、
炎魔をどうにか起こすのにはみな苦労した


ぶりっ子「ほら、行きますよ」

炎魔「あぁい……」

怪盗「揶揄され損でしたね、私」


一旦チェックアウトして、外れの小屋を目指す
子供たちについての調査代として、
宿泊代は無料にしてもらえた
860 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/15(木) 04:02:16.90 ID:qmAj7gzV0
基地の外周に沿って歩いていると、
遠くに小屋が見えた
いくら小屋といっても、
極寒の気候ではそれなりの小綺麗さがなければまともに住めはしないと一行は考えていた


狙撃少女「本当に住んでるんですかね、人」


その小屋は小さくボロボロで、
物置と言われたら信じてしまいそうなほどだった
861 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/15(木) 04:08:42.17 ID:qmAj7gzV0
本日はここまでです
ありがとうございました
862 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2024/08/15(木) 18:40:33.57 ID:etbRM4lWO
男「誰かいますかー?」


外から小屋に呼び掛けても返答はない
扉をノックしても、反応はない
むしろ、鍵もかかっていないのかノックで扉が開いてしまった


極北戦士「なにか用か?」


どうやらいつの間にか一行の後ろにいたようで、
話しかけてくる
恐らく出掛けていたのだろう
みな焦って振り向く


>>下1……極北戦士の外見
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/15(木) 21:06:10.51 ID:UPJEiW0DO
シロクマの獣人
864 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/16(金) 02:54:23.76 ID:tGsZMJIg0
そこにいたのは、まさしく雄大なる極北を象徴するかのような巨体
純白の体毛に全身を覆った彼は、
シロクマの獣人であった


中華「大きい……!」

氷魔「……実は私たち……あなたに折り入って頼みがございまして……」

極北戦士「そうか。とりあえず上がっていけ……と言いたいが、人間にはこの小屋では外と変わらんな……」
865 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/16(金) 02:55:54.68 ID:tGsZMJIg0
本日はここまでです
ありがとうございました
866 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/16(金) 19:04:19.42 ID:tGsZMJIg0
仕方ないので、
一時的に近くの建物に入って話をすることにした
調査で来ている人の迷惑にならないよう、
注意しなければならない


ぶりっ子「実はぁ……禁域、または禁域の装置によって極北に子供たちが十人転送されてきちゃってるんですよぉ」

極北戦士「なんと……それは問題だな」

怪盗「そこで、その地点を調査して……どうにか子供たちを返す方法を見つけたいのです」
867 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/16(金) 20:53:15.15 ID:tGsZMJIg0
狙撃少女「ですが……それには子供を連れていく必要があります。私たちも極北の気候や土地には不慣れで……」

男「それだけではなく、危険な禁域と関わる可能性もある。極北について十分な知識があり、強い戦士を俺たちは探していたんだ」


男はまっすぐ極北戦士を見つめる


中華「……そういう訳なんですが、護衛を受けていただけますか?もちろん、報酬は出します」

極北戦士「>>下1」
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/16(金) 21:47:44.48 ID:1O8gye8zO
こんなところに居ては子供達にどんな危険があるか分からない。直ぐにでも協力しよう
869 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/17(土) 01:59:13.53 ID:VzLg37j00
極北戦士「こんなところに居ては子供達にどんな危険があるか分からない。直ぐにでも協力しよう」

氷魔「……ありがとうございます……!」

やる気「じゃあ、誰か一人すぐに連れてくるっすよ!」


彼は急いで宿へと戻っていく
五分ほど置いて、二人で戻ってきた
代表の子供がその背中に負われている


炎魔「ちゃちゃっと探して、無事に帰しちゃいましょう!」
870 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/17(土) 02:06:12.51 ID:VzLg37j00
本日はここまでです
ありがとうございました
871 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/17(土) 18:11:15.60 ID:MbGW2QK+O
一行は準備を整え、調査隊のキャンプから出て本格的に極北の地に足を踏み入れた


代表少年「この前とはまるで違って見える……」


生きるか死ぬかの状況で見る世界と、
最低限の余裕がある状態でみる世界は違うものだ
極地ともなれば、
その違いはより感覚的に現れるだろう


極北戦士「……そうだな。時にひどく残酷に見えることもあるが……基本的には美しいとすら思える」
872 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/18(日) 02:12:16.81 ID:ZuB7I0d00
銀世界と形容すべきものはみな見てきたが、
その光景は銀ほど鈍くはなかった
純白の鏡のような大地が茫漠としているのだ


ぶりっ子「安全なら観光にでも来たい場所ですよ、本当に……」

極北戦士「計画としてはあるらしい。調査隊の資金も無限ではないからな」

怪盗「危険じゃないんですか?」

極北戦士「安全とは言いがたいな……だが、この土地では生息できる魔物もそう多くはない。対策も立てやすいだろう」
873 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/18(日) 02:37:25.60 ID:ZuB7I0d00
代表少年の微かな記憶と、
それを現実的なものに手繰り寄せる極北戦士の土地勘によって、極寒の大地においても少ない苦労で目的地を目指すことができている


狙撃少女「火魔法で暖を取りたいですね……」

極北戦士「洞穴でやるべきだな。寒いのは魔獣どもも同じだから、感知力に優れた魔獣を誘き寄せてしまう」

男「どうしてもヤバそうだったら極北戦士さんに抱えてもらおうか。非常に暖かそうだ」

極北戦士「本当に緊急の時ならばやぶさかでもない……基本的には、不意の事態に対応するために身軽でいたいがな」
874 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/18(日) 03:14:16.50 ID:ZuB7I0d00
本日はここまでです
ありがとうございました
875 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/18(日) 19:51:15.88 ID:ZuB7I0d00
半刻ほど歩くと、代表少年が声を上げた


代表少年「多分、この辺りです」

中華「結構登ったね……」


舗装はおろか整備もされていない大自然なので起伏が激しいが、ほとんど下ることなく上に登っていった結果としてそこに辿り着いた


極北戦士「ふむ……アレか」


彼はある一点を指差した
そこには、>>下1があった
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/18(日) 20:29:22.02 ID:IE/kPjy5o
光る石柱
877 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/19(月) 01:46:50.94 ID:0+ea3MtU0
そこには光る石柱があった


氷魔「……なんでしょう……あれ……」

やる気「なんか知ってるっすか?」

極北戦士「分からないな」


鼓動のように、
強く光ったり淡く光ったりを繰り返すそれは、
幻想的な極北の風景といやにマッチしていた
878 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/19(月) 01:49:59.15 ID:0+ea3MtU0
ぶりっ子「手がかりであることは間違いなさそうですがぁ……」


ただ立ち尽くしていると、炎魔がその間を抜けた
そして、誰かが声をかける間もなくそれに触れた


炎魔「こういうのは触れてみたりすると……おおっ!?」


一際強くそのモノリスが明滅すると、
炎魔の姿はそこから消え失せてしまった
879 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/19(月) 19:40:37.38 ID:0+ea3MtU0
すみません寝落ちしました


怪盗「え?」

狙撃少女「消えちゃいましたね……?」

男「『おおっ!?』じゃないぞあのバカ!くそっ、どうせこれが転移装置だ。行くしかなくなった!」


男も迷うことなく石柱へ手をつける


極北戦士「ま、待て!君にもリスクがあるだろうっ!」


制止は既に遅く、男も光の点滅とともに瞬間移動した


>>下1……移動先
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/19(月) 20:05:25.91 ID:s4ACmYVDO
AI市長や平成少女がいる街
881 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/20(火) 01:11:32.71 ID:8M+jrPxd0
男「痛って!」


転移後、彼は二メートル程の高さから落下した
振り返れば鈍く光る石柱はまだあり、
近くで炎魔も警戒をしている


炎魔「あ、来たんですね」

男「そりゃそうなるだろ。……あれ?ここ、まさか」

炎魔「そうなんですよ……ここ、本の街なんです」
882 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/20(火) 01:15:53.91 ID:8M+jrPxd0
そこは、市長のオフィスにほど近い公園だった
モノリスが出現したためか、
即席のフェンスで封鎖されている


男「……よし、市長に会ってくる」

炎魔「どうしてですか?」

男「どういう訳か、こいつは極北と繋がってるんだ。すぐ故郷には帰してやれなくても、市長に子供たちの面倒を見てもらえるんじゃないかと思ってな」

炎魔「じゃあ、今すぐ戻ってみなさんに伝えますね!」

男「いや、待つんだ!」
883 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/20(火) 01:30:52.98 ID:8M+jrPxd0
男は炎魔の服の首元を後ろから掴み、
どうにか手綱を握る


炎魔「おっと!」

男「極北からこっちに来れるのは間違いないが、こっちから極北に行けるかは分からない。もし仲間の誰かが石柱で来た場合にそのことを伝える役割を頼みたい」

炎魔「あ、確かにそうですね」

男「ああ、一応連絡は取れるがな」


男はバッグから一対になる巻物を取り出した


炎魔「持ち合わせがいいですね」

男「炎魔が転移したから急いで片方用意したんだ。本当に焦らせる」

炎魔「す、すみません……」
884 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/20(火) 01:31:40.54 ID:8M+jrPxd0
本日はここまでです
ありがとうございました
885 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/20(火) 18:51:24.88 ID:8M+jrPxd0
男「ま、いいさ……そういう訳で話つけてくる」

炎魔「行ってらっしゃーい!」


男はフェンスを跳び越え、街中へ駆け出した
そして十分後、市長のオフィスまでやって来た


男「市長ー?いますかー?」

市長「なにかご用でしょうか……!?」
886 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/20(火) 19:02:46.85 ID:8M+jrPxd0
市長はこちらを見て面食らっている
その姿はいつもと違って完全にホログラムだった


男「今、そこの公園に石柱ありますよね。あれ転移装置みたいで……極北から飛ばされて来たんですよ」

市長「なんと、そうでしたか……」

男「……そもそも、あんなのに触れなきゃいけなくなる事情がありまして……」
887 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/21(水) 02:05:04.90 ID:z+WJEx4y0
それから男は子供たちについて説明をした


市長「中々興味深い事象ですね」

男「ああ……それで、もしよければ子供たちを預かって欲しいんだ」

市長「……構いませんが、ここは託児所ではありませんよ?」

男「分かっています、だから用事が終わったらすぐに戻ってきます」

市長「……そう言うとは思っていましたよ」


彼女はため息をつきながらそう言ってみせた
888 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/21(水) 03:07:48.07 ID:z+WJEx4y0
本日はここまでです
ありがとうございました
889 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/21(水) 18:58:24.13 ID:z+WJEx4y0
男が巻物に連絡事項を書くと、
了承する旨が書き込まれた


男「じゃ、一回石柱見てきます」

市長「はい」市長「行ってらっしゃいませ」


男が部屋から飛び出すと、
そこにホログラムではない市長もいて、
彼女も別れの言葉を贈ってきた
890 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/22(木) 03:28:02.62 ID:uXXO6bjJ0
公園に戻ると、代表少年と炎魔がいた


男「お、来てたか」

代表少年「ここ、どこなんですか?」

男「極北のちょっと南だ」

炎魔「それで、交渉は……」

男「引き受けてくれたよ。みんな、市長が住まわしてくれるそうだ」
891 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/22(木) 03:28:43.55 ID:uXXO6bjJ0
本日はここまでです
ありがとうございました
892 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/22(木) 19:18:14.40 ID:uXXO6bjJ0
しばらく待っていると、子供たちは全員やってきた
極北戦士は、仕事もあるので一旦帰るように勧めた


やる気「そういう訳で、子供たちをよろしくお願いするっす」

市長「承りました。移住者を想定したデータも取れますしね……」

平成少女「こんなすぐ会うことになるとは思ってませんでしたよ」

ぶりっ子「ほんとびっくりですよねぇ」
893 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/22(木) 19:21:22.46 ID:uXXO6bjJ0
それから一行は、再び石柱の前までやってきた


怪盗「ここから無事に極北に戻れればいいんですけどね」

狙撃少女「知らない場所に飛ばされちゃったらどうします?」

男「……人生、なるようになるさ」

炎魔「非対称な転移装置なんて作らないと思いますけどね〜」


意を決して、取り囲んだモノリスに皆で触れる
するとやはりそれは明滅し、人々を転送していく


>>下1……どこに転移させられた?
894 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/22(木) 20:03:03.64 ID:gV1l1802o
元の極北
895 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/23(金) 04:10:07.69 ID:hjkL9UQs0
風鳴りと寒気が身を責める
男たちは、元の極北の地へと戻ってきていた


中華「おっ、戻ってこれたね」

氷魔「……助かりましたね……」

やる気「これで、子供たちのことは一旦気にせずに探索できそうっすね」

ぶりっ子「そうですねぇ、この石柱が対称ってことは、極東に行ける転移装置もありそうですしねぇ」
896 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/23(金) 04:56:28.97 ID:hjkL9UQs0
本日はここまでです
ありがとうございました
897 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/23(金) 19:48:23.56 ID:hjkL9UQs0
怪盗「ええっと……ここ、それなりの標高ですよね?」

狙撃少女「そうですね、極北でもかなり寒い部類の場所だと思いますよ」

男「もっと登ってみるか」

怪盗「そう!それが言いたかったの!」


寒いというのに、怪盗は元気だった
果たして本当に冷え性なのか、と男は思った


中華「危険だけど、望みがありそうだ」
898 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/24(土) 03:09:59.11 ID:VctvlHuO0
一行は恐る恐る登山を再開した
いつ吹雪に襲われてもいいように、
洞穴を一つ一つ数えながら、
確実に雪と氷を踏みしめていく


氷魔「……私が寒いと思ったのは……人生で三度目です……」

やる気「あ、氷魔でも流石に寒いんすね」

氷魔「……私も……人の子なので……」

炎魔「暖めます?」

ぶりっ子「炎魔ちゃあぁぁん……こっちの耐性のない人たちを暖めてくださぁい……」
899 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/24(土) 03:13:45.35 ID:VctvlHuO0
炎魔の炎は不思議なもので、
それがなにかを燃やして灰にしてしまうことはなくとも、温かみだけは確かにあった


怪盗「なんか……霧が出てきましたよ?」

狙撃少女「困りましたね……方向感覚まで奪われるのはまずいです」

男「……まぁ、壊れてるけど俺たちにはコンパスがある。地磁気がイカれてなければ帰れるさ」

中華「食材も見当たらないなぁ」
900 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/24(土) 03:46:02.58 ID:VctvlHuO0
本日はここまでです
ありがとうございました
901 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/24(土) 19:40:03.38 ID:VctvlHuO0
相変わらず中華は食材を探している
よく謎の動物や茸を採集しているが、
男たちはそれで腹を壊したことはない


氷魔「……霧を抜けます……!」


怯むことなく進めば、それを抜けることができた
恐れて動きを緩めていれば、
寒さと恐怖に蝕まれていただろう


やる気「ここは……!」
902 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/24(土) 19:43:38.60 ID:VctvlHuO0
そこには息を呑むほどの絶景が広がっていた
一行が霧だと思っていたものは雲の層であり、
それを抜けた天空の世界には、
果てなく澄んだ大空のみが雪山から見えていた


炎魔「なんて綺麗!」

ぶりっ子「こりゃいい思い出になりますねぇ!生きて帰れればですけどぉ」

怪盗「……あれ、山の上のほうになにかあるよ?」

狙撃少女「確認しましょう」


狙撃少女はスコープを覗き、
山の上にあるそれを視認した


>>下1……なにがあった?
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/24(土) 20:41:19.14 ID:GjukUHCko
塔とその頂上で燃え盛る火の鳥
904 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/25(日) 04:15:39.16 ID:qORmWbu40
男「どうだ?」

狙撃少女「塔、ですね……いえ、それだけじゃありません」

中華「こんな所に塔?しかもそれだけじゃないの!?」

狙撃少女「火の鳥が……煌々と……燃え盛っています」

氷魔「……そ……それは……まさか……」

やる気「ついに辿り着いちまったっすね、フェニックスの元に……!」
905 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/25(日) 04:35:11.70 ID:qORmWbu40
本日はここまでです
ありがとうございました
906 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/25(日) 19:44:43.04 ID:qORmWbu40
ぶりっ子「え……行きます……?」

怪盗「行くしかないでしょう!」

狙撃少女「この目標を果たせば、とりあえず積んであるタスクに集中できますしね」

ぶりっ子「わ……分かりましたよぉ……怖いなぁ……」


一行はさらに斜面を登り続け、
天を衝くそれの入り口までやってきた
ごうごうと不死鳥の鳴き声が響き渡る
907 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/26(月) 03:34:30.77 ID:Wv94amqa0
青銅製の門は重く冷えていて、
数人がかりで押して開いた


怪盗「さて……やっぱり、一筋縄ではいかなそうですね」

狙撃少女「螺旋階段にでもなっていれば楽だったのですが」


中は入り組んでおり、
まさにダンジョンの様相を呈している


炎魔「燃えてきましたね」
908 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/26(月) 04:07:28.15 ID:Wv94amqa0
本日はここまでです
ありがとうございました
909 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/26(月) 19:54:49.09 ID:Wv94amqa0
男「というか、空間おかしいな」


外から見るとひどく劣化した塔だったが、
中に入れば瑕瑾は見られない
また、広さも外見から予想されるそれを逸脱している


中華「なにが起きてもおかしくないね」


>>下1コンマ……探索判定
1〜20……階段発見
21〜40……魔物出現
51〜60……極光カウンター+1
61〜80……トレジャー!
それ以上……!?
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/26(月) 20:46:40.47 ID:lP/wrZKCO
911 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/26(月) 22:05:07.02 ID:Wv94amqa0
丁度抜けてましたが極光カウンターのほうでした


探索を始めると、
薄暗いダンジョンに突如オーロラがかかった


氷魔「……どういうことですか……これは……?」

やる気「綺麗っすけど……ここ屋内っすよね?」

???「ようこそ、不死鳥の尖塔へ」
912 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/27(火) 03:58:31.75 ID:8wYBVUbr0
そして、オーロラから人型の存在が現れた
全身に外套を纏い、仮面を被っており、
その性別や年齢が一切分からない


ぶりっ子「あ……あなたは?」

極光「名に頓着はしない。一意に定めたければ極光と呼ぶといい」

怪盗「敵ですか?それとも……味方?」

極光「少なくとも味方ではない。今はね」
913 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/27(火) 04:16:18.80 ID:8wYBVUbr0
本日はここまでです
ありがとうございました
914 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/27(火) 19:52:20.80 ID:8wYBVUbr0
そう言ってその存在は空間から消滅した
どこかから流れてきたオーロラも消え去り、
寒々しい暗闇に戻ってしまった


狙撃少女「なんだったんでしょうか」

男「なぜ宣言したのかは分からないが、味方じゃないことは明言された。……気をつけよう」


一行は気を引き締めて探索に戻った



>>下1コンマ……探索判定
1〜30……階段発見
31〜50……魔物出現
51〜60……極光カウンター+1
61〜80……トレジャー!
それ以上……!?
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/27(火) 20:50:14.35 ID:XT5H9ieDO
はい
916 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/27(火) 21:19:26.48 ID:8wYBVUbr0
???「ボゴッ……ボゴッ……!」


ひたすら歩き続けていると、
水中で溺れるような音を漏らしながら、
鈍い光を放つ『ドラゴン』が現れた


中華「な……なんだ!?」


それがドラゴンであると思ってしまったのがなぜなのか、男には分からなかった
ゲル状の肉体を透明で伸縮性のある皮膜が覆っており、そこら中が膨張したり縮小したりしている
917 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 04:26:01.24 ID:w1hiMQCT0
氷魔「……皮膜は竜のようですが……原型はありませんね……」

ゲルドラゴン「ジュゴォォォッ!!!」


四肢をのたくらせ、右翼と腹で歩き、
尻尾を振り回して叫ぶ
その口からは淡く光るゲル状の魔力が漏れ出している


やる気「気持ち悪いっす!なんか……これを同じ生物として認めたくないっす!」
918 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 04:26:32.13 ID:w1hiMQCT0
本日はここまでです
ありがとうございました
919 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 19:23:09.62 ID:w1hiMQCT0
undefined
920 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 19:23:39.17 ID:w1hiMQCT0
undefined
921 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 19:25:01.55 ID:w1hiMQCT0
・男
【筋力】124【HP】68【素早さ】200【MP】114【顔面】30(神の力)【歌唱力】74【料理】111【中華料理】97【画力】26【加護】13
【刀術】・閃火斬(火属性武器でのダメージ+6、それ以外で+3)
『平凡人』(戦闘能力以外最低保証50)
『魔法の才能』(魔法習得難度易化)
『多芸』(感覚系ステータス+20)
『万能通訳』、『降神術』(神の依り代に適性)
『マグネリレーション』
武器:レジストソード(攻撃力3.5、魔法生物特効)
防具:ミレニアムアーマー(ダメージを1/3)
習得魔法:上級火魔法 上級氷魔法 闇魔法 上級風魔法 回復魔法 光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 耳鼻咽喉キャンセラレーション 海割りの奇跡
所持:麻薬(1回分)、"人は空を羽ばたけるのか?"鳥人間強制改造本、ドラゴンキラー(ドラゴン系にダメージ増)、上級氷魔導書、13時間時計、魔王のデモウイルス、サファイアの原石、厨二っぽい太刀(攻撃翌力3、炎属性)、ベヒーモスの角剣
(経験値10/40……レベル31)

・中華
【筋力】133【素早さ】191【HP】43【MP】75【中華料理】112【顔面】76【加護】10【運命力】29【求心力】33
『救世主の資格』(【運命力】と【求心力】追加)
『魔王の資格』『神格』
『器用』(回数で壊れるアイテムを一回多く使え、罠や精密機械などに関するコンマ判定にボーナスが付く)
武器:デモンズスピア(攻撃力4)
防具:ミレニアムアーマー(ダメージ1/3)
装飾品:銀の腕輪(筋力+5)
習得魔法:上級火魔法 上級水魔法 上級光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 回復魔法
所持:危険な国三選、13時間時計
(経験値22/38……レベル29)

・氷魔
【筋力】162【HP】??+36【MP】177【素早さ】151【料理】37【歌唱力】27【ダンス】1【顔面】37【加護】20
『消費MP1/2』、『ポリシーブレイク』
『究極氷魔法』消費【MP】:240(120)
『メルティング』、『氷魔法上位混合』
武器:ホークワンド(魔法ダメージ+5)
防具:ミスローブ(ダメージ半減)
装飾品:冷却懐中時計(氷ダメージ+5)
習得魔法:極大氷魔法 氷空魔法 超上級水魔法 上級風魔法 超上級回復魔法 マナ電流互換改 着火魔法 照明魔法 洗濯魔法 水質検査魔法
所持:異性にモテる為の本(所持継続一日以上で【顔面】+5) 雷の魔導書、13時間時計
(経験値12/47……レベル38)
922 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2024/08/28(水) 19:25:40.35 ID:w1hiMQCT0
・やる気
【筋力】157【HP】57【MP】129 【素早さ】174【顔面】36【加護】20
『[ピーーー]気』(殺せると思った相手へのダメージ二段階上昇)
『魔王の資格(80%)』(不完全ながら能力値上昇、魔物の言語が分かる)
武器:スパイラルランス(攻撃翌力6)
防具:ミレニアムアーマー(ダメージ1/3)
習得魔法:超上級水魔法 土魔法 回復魔法 着火魔法 照明魔法 マナ電流互換改 洗濯魔法 水質検査魔法 上級闇魔法 天候操作魔法 ジャミングウェイブ 解錠魔法
所持:氷の上なら狙った場所に届くカーリングストーン爆弾
(経験値0/36……レベル27)

・ぶりっ子
【筋力】122 【HP】??+32【MP】140【素早さ】102【料理】73【歌唱力】44【ダンス】51【加護】10
【顔面】58
『誘惑』(【顔面】以下の【MP】の生物をたまに行動阻止)
『やりくり術』(アイテム値段を二割引)
『ドジっ子』(ランダム攻撃の対象から外れ、【顔面】+10)
『毒手』(攻撃を命中させた相手に永続スリップダメージ)
『従者式格闘術』(後出しでかばいダメージ上昇)
『風より速く動く術』
武器:ドラゴンキラー(攻撃翌力3)
防具:ソードブレイカー(ダメージ1/3) 緋色の法衣(炎や熱系の魔法や攻撃の無力化+魔法だった場合魔翌翌翌力吸収 )
習得魔法:上級水魔法 上級氷魔法 光魔法 回復魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法
必殺技:ぴゅん太郎
所持:化粧品(試供品)、13時間時計
(経験値30/39……レベル30)

・怪盗
【HP】??+1【筋力】120
【MP】136【素早さ】355
【歌唱力】53
『盗む』
武器:丁半槌 防具:ソードブレイカー(ダメージ1/3)
習得魔法:上級火魔法 風魔法 回復魔法
所持:アダマンタイトの曲刀、雷の力を吸収する杖
(経験値6/34……レベル25)
923 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 19:26:30.03 ID:w1hiMQCT0
・狙撃少女
【筋力】122【MP】137【素早さ】??+6
武器:守人のパチンコ(攻撃力3.5、攻撃前に属性魔法を使用して属性付加可能、三発)
習得魔法:水魔法 光魔法
所持:スパークナイフ(攻撃力2.5、雷属性)アンチオールスナイパー(攻撃力8、一発)
(経験値11/39……レベル30)

・炎魔
能力値不明
『破魔の炎魔』(邪な影響から味方をかばえる)
『焼魔』(魔物系にしか効かないが、攻撃力6)
『不滅の肉体』(基本的に死なない)
武器:なし
防具:なし
(経験値0/34……レベル25)

【所持アイテム】竜毒血清、毒竜管、人造人間の子宮、金属、不思議な赤石、銀の鎖鎌、危険物の魔導書(乙種)人間サイズの蛇の胴体パーツ、邪教典、硫酸の入った瓶、筋トレメソッド本、13時間時計×3、純金小判×5 レア珍獣の生息地(本) 忘却されるまで封印した機械(本)無限に重なる葉っぱ、ホームセンター便利グッズ紹介本 回復スライム、氷スライム レインボースライム 探し物の位置を指し示すコンパス(『4回』、不良品)、牛スライム、文字を書き込んだら対になるものに文字が浮かび上がる一対の巻物、壊れたものを何でも直すレンチ、黄金の番人像、世界樹の露(三回分)、なんでも開けるドアノブ型生命体、クイックポーション、超回復ポーション、仮死薬、とろける濃厚牛乳、タンブルウィード×5、オークションカタログ、ある兄弟の話、ベヒーモスの解体肉
【ギルドの資金】72260295
924 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 19:34:16.56 ID:w1hiMQCT0
戦闘開始!
怪盗の【素早さ】355
ゲルドラゴンの【素早さ】50


ぶりっ子「あの気持ち悪いのに攻撃しなきゃいけないんですかぁ!?」

怪盗「なんも盗めなさそうですし、嫌ですねぇ」

狙撃少女「まぁ、やるしかありませんね……」


狙撃少女はパチンコを引き絞り、連射する
ぶりっ子と怪盗も嫌々ながらそれに続いて攻撃する


下1コンマ下一桁×7.5……連携攻撃のダメージ
925 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/28(水) 20:10:08.73 ID:4h2lWsvDO
はい
926 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 20:52:18.58 ID:w1hiMQCT0
22ダメージ!ぶりっ子はレベルアップ!


ぬちょ、と嫌な音を立てて攻撃は命中した
ゲルドラゴンは怯んだようにも見えたが、
単にバランスが悪いので傾いただけのようだ


男「あんま効いてなさそうだな……」

中華「腐ってもドラゴンだしね」

氷魔「……ドラゴン……というよりゲルが本体の気もしますが……」
927 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/28(水) 20:58:27.77 ID:w1hiMQCT0
ゲルドラゴン「クルルルル……」

やる気「気圧されていても始まらん。どうにか倒すぞ」

中華「そうだね……!」


二人は魔王の力を解放し、
自らの獲物を構えて突貫する


男「微力ながら助太刀する!」


三人は渾身の一撃をゲルドラゴンに叩き込んだ


>>下1コンマ×2+3……連携攻撃のダメージ
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/28(水) 21:10:02.23 ID:ZpOy1of4O
929 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/29(木) 02:55:02.94 ID:5kdoqIt60
49ダメージ!三人ともレベルアップ!


ゲルドラゴン「ブピィッ!」


流石に効いたようだが、まだ動けるようでもある
体の孔という孔からゲルを漏らし、
それでも生きている


ぶりっ子「なんなんですかあの生き物ぉ!」

怪盗「いちいち生理的嫌悪感を煽ってきやがりますね」
930 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/29(木) 03:01:09.62 ID:5kdoqIt60
本日はここまでです
ありがとうございました
931 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/29(木) 19:37:58.50 ID:5kdoqIt60
狙撃少女「物理的手段でうまくいかないのなら、すべきことは一つです」

氷魔「……そうですね……私の出番といった所でしょうか……」

炎魔「私も参加していいですか!?」

氷魔「……構いませんよ……では……」


二人は敵に向かって構えをとり、そして口を開く


炎魔「焼魔ッ!」

氷魔「究極氷魔法……ッ!!」


>>下1コンマ下一桁×21+10……魔法のダメージ
932 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/29(木) 20:38:13.11 ID:z3X8G8qDO
はい
933 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/30(金) 03:35:48.70 ID:JD78DYfC0
31ダメージ!


二人の放った魔力の奔流は凄まじいものだったが、
相反する属性の合体技であるため、
それに慣れていない二人の魔力は打ち消し合って本来の威力を発揮できなかった


ゲルドラゴン「コキィィッ……」

炎魔「あぁっ!すみませんっ!私が余計なことしなければ!」

氷魔「……お気になさらず……私も慣れていませんから……」
934 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/30(金) 03:43:39.05 ID:JD78DYfC0
本日はここまでです
ありがとうございました
935 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/30(金) 19:27:44.42 ID:JD78DYfC0
ゲルドラゴン「ギャギャギャギャギャ」


水音混じりの駆動音のような響きがあり、
そのおぞましい竜の口や耳から、
凄まじい勢いでゲルが射出された


男「げえっ!こっち来た!」


正体不明の液体が、岩をも砕かんばかりの威力で男に命中する


>>下1コンマ……ゲルのダメージ
936 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/30(金) 20:44:34.78 ID:cPIGSdrDO
はい
937 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/31(土) 04:25:39.69 ID:llOZkBeC0
ミレニアムアーマーがダメージをカット!
26ダメージ!


中華「大丈夫!?」

男「……かなり臭いし痛いが、まだやれる!」


あえてオーバーに食らい、ゴロゴロと地面にその体を擦り付けてゲルを落とした


氷魔「……あれでいて……攻撃力まであるのですか……」
938 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/31(土) 04:29:23.53 ID:llOZkBeC0
やる気「……だが、奴も流石に弱ってきている」


先ほどよりも体を多く引きずっている
竜の肉体の耐久力もまた有限であり、
いずれにせよ勝利はそう遠くないだろう


ぶりっ子「もう一踏ん張りってとこですねっ!」

炎魔「実戦って、思ったより大変ですね……!」
939 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/31(土) 05:34:43.36 ID:llOZkBeC0
本日はここまでです
ありがとうございました
940 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/31(土) 19:01:58.57 ID:llOZkBeC0
狙撃少女「とにかく撃ち込んで倒しましょう」


やや焦って狙撃少女はパチンコを構える
遠距離にいるので、
多少焦っても直接的に危機に陥ることはない


炎魔「こっちなら魔力がうまくコントロールできなくてもいけそうですね!」

狙撃少女「え、ああ、そういうことですか。いいですね……では行きますよっ!」

炎魔「焼魔っ!」


炎魔は狙撃少女の後ろに立つと、
発射寸前のパチンコの弾に魔力を込める
そして、それは真っ赤な軌跡を描いて放たれた


>>下1コンマ下一桁×11……連携攻撃のダメージ
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/08/31(土) 19:11:37.62 ID:sJ9CD+oDO
はい
942 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/08/31(土) 20:45:19.70 ID:llOZkBeC0
22ダメージ!二人ともレベルアップ!


ゲルドラゴン「ベシャッ!」


反射的にゲルを飛んでくる弾にぶつけられ、
その威力は多少減衰した状態で命中した


狙撃少女「くっ……!」

男「まだやるのか、あいつ……」
943 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/01(日) 04:25:33.27 ID:z8dVOq3s0
本日はここまでです
ありがとうございました
944 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/01(日) 19:49:42.16 ID:z8dVOq3s0
やる気「もう虫の息だな」

中華「次こそとどめにしよう」


二人は再び槍を構え、その先端で敵を見据える
そして鈍重なゲルドラゴンに向かって駆け出し、
その先端を突きつける


>>下1コンマ下一桁×14.5……連携攻撃のダメージ
945 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/01(日) 20:23:48.28 ID:MVpO2xLDO
946 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/02(月) 19:03:25.34 ID:CZQlhjjN0
すみません寝落ちしました


116ダメージ!二人はレベルアップ!


奇妙な生態に翻弄され続けた一行だったが、
ついに会心の一撃を叩き込むことに成功する
竜鱗を貫き、ゲル生命体の核へとその双槍を命中させたのだ


ゲルドラゴン「プシュゥゥッ……」

氷魔「……や……やりましたね……」
947 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/02(月) 19:05:56.83 ID:CZQlhjjN0
萎びて溶けたそれの死体は、
まるで幻だったかのように薄くまばらに散った


ぶりっ子「いやあ、強かったですねぇ」

怪盗「ちゃんとした実戦は久しぶりだし、カンが鈍ってたかもね」

狙撃少女「そうかもしれませんね。精進しなければ……」

炎魔「みなさん強かったと思いますけどねぇ?」
948 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/02(月) 19:08:09.50 ID:CZQlhjjN0
戦闘が終わったので一人ずつレベルアップさせていきます

男は1レベル、中華は2レベルアップです

>>下1コンマ……男の成長
>>下2コンマ……中華料理人の成長

〜男の成長テーブル〜
01〜20で筋力+3
21〜40でHP+3
41〜60でMP+3
61〜80で素早さ+3
81〜90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる

〜中華料理人の成長テーブル〜
01〜20で筋力+3
21〜40でHP+3
41〜60でMP+2
61〜80で素早さ+4
81〜90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/02(月) 22:56:10.49 ID:Kxum6bzAo
ヌッ
950 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/03(火) 01:00:13.99 ID:W4SfzvhLO
951 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/03(火) 03:00:35.35 ID:iF7bWzPz0
本日はここまでです
ありがとうございました
952 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/03(火) 18:12:42.10 ID:iF7bWzPz0
男の【MP】117

中華は一回分再抽選です
>>下1コンマ……中華料理人の成長
>>下2コンマ……中華料理人の成長

〜中華料理人の成長テーブル〜
01〜40で全能力+6
41〜60で習得『料理習熟・地』
61〜80で習得『戦飯』
81〜90で上記全て
それ以上またはゾロ目で何かが起こる

〜中華料理人の成長テーブル〜
01〜20で筋力+3
21〜40でHP+3
41〜60でMP+2
61〜80で素早さ+4
81〜90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
953 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/03(火) 19:44:08.30 ID:Iz0nb8fBo
ぬん
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/03(火) 20:39:13.11 ID:WT/I23XDO
はい
955 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/03(火) 20:47:28.57 ID:iF7bWzPz0
中華の【筋力】139【素早さ】197【MP】81

中華は一回分再抽選です
やる気は二レベルアップ!

〜中華料理人の成長テーブル〜
01〜40で全能力+6
41〜60で習得『料理習熟・地』
61〜80で習得『戦飯』
81〜90で上記全て
それ以上またはゾロ目で何かが起こる

〜やる気青年の成長テーブル〜
01〜20で筋力+3
21〜40でHP+3
41〜60でMP+4
61〜80で素早さ+4
81〜90で全能力+5
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
956 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/03(火) 20:48:27.53 ID:iF7bWzPz0
すみません安価出し忘れました
>>下1……中華料理人の成長
>>下2……やる気の成長
957 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/03(火) 21:05:30.75 ID:6FfDcD3Ao
958 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/03(火) 21:16:40.25 ID:Iz0nb8fBo
959 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/04(水) 04:55:03.90 ID:d6Q7E31D0
本日はここまでです
ありがとうございました
960 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/04(水) 19:50:02.56 ID:d6Q7E31D0
中華は『戦飯』を習得しました
前日の食事によって戦闘にボーナスがかかるようになります

やる気の【HP】60


>>下1……やる気の成長
>>下2……ぶりっ子の成長

〜やる気青年の成長テーブル〜
01〜20で筋力+3
21〜40でHP+3
41〜60でMP+4
61〜80で素早さ+4
81〜90で全能力+5
それ以上またはゾロ目で何かが起こる

〜ぶりっ子の成長テーブル〜
01〜20で筋力+3
21〜40でHP+2
41〜60でMP+5
61〜80で素早さ+4
81〜90で全能力+5
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
961 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/04(水) 21:24:36.71 ID:xkKHHW2DO
はい
962 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/04(水) 23:45:33.50 ID:XlfwtY0Bo
むん
963 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/05(木) 02:34:02.47 ID:CU2J2jOV0
やる気の【素早さ】178
ぶりっ子の【MP】145

成長安価だけだと物寂しいのでちょっと話進めます


男「回復したいな」

中華「僕あんまり魔法使わないから回復するよ。回復魔法っ!回復魔法っ!」

男「あー……効くわ。ありがとう」

氷魔「……こういう戦闘を繰り返したら……確実に消耗してしまいますね……」
964 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/05(木) 04:28:20.52 ID:CU2J2jOV0
本日はここまでです
ありがとうございました
965 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/05(木) 19:08:51.67 ID:CU2J2jOV0
リロールが発生しなければこれが最後のレベルアップです

>>下1コンマ……狙撃少女の成長
>>下2コンマ……炎魔の成長

〜狙撃少女の成長テーブル〜
01〜20で筋力+5
21〜40でHP+2
41〜60でMP+5
61〜80で素早さ+2
81〜90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる

〜炎魔の成長テーブル〜
01〜20で筋力+2
21〜40でHP+3
41〜60でMP+4
61〜80で素早さ+3
81〜90で全能力+4
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
966 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/05(木) 21:32:06.99 ID:/CquxRxDO
967 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/06(金) 01:29:25.70 ID:WRGpCCFDO
はい
968 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/06(金) 02:48:14.54 ID:AuOLnGHe0
炎魔の【素早さ】153

狙撃少女は次にリロールですね



やる気「しっかし、この塔にはあんな化け物ばっかりいるんすかね」

ぶりっ子「だったら最悪ですけどぉ……フェニックスはあんなに美しかったですよぉ?」

怪盗「さっきは綺麗なオーロラが出てましたもんね」
969 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/06(金) 03:00:17.09 ID:AuOLnGHe0
本日はここまでです
ありがとうございました
970 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/06(金) 19:27:51.48 ID:AuOLnGHe0
炎魔「私、もっと頑張らないと……」

狙撃少女「らしくないですね、元気はどこに行ったんですか?」

炎魔「さっき、あまりうまくいかなかったし……フェニックスにも勝ちたいし」

狙撃少女「……別に、気にしなくていいんじゃないですか?これからうまくいけばいいんですよ」

炎魔「そう、でしょうか……分かりました!」


彼女はとりあえず見かけ上は立ち直ったようだ
実際の所はまだ不安定だが、
これから次第では大丈夫である


狙撃少女の成長がリロールします

>>下1コンマ……狙撃少女の成長

〜狙撃少女の成長テーブル〜
01〜40で全能力+6
41〜60で習得『弱点の見極め』
61〜80で習得『ブルズアイ』
81〜90で素早さ+2
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
971 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/06(金) 20:23:32.55 ID:/NDvt1qXO
972 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/07(土) 04:10:59.81 ID:mkeF8oqU0
狙撃少女は明日、更なる高みへと昇る可能性が出てきましたね


男「……この塔、あまり寒くないな」

中華「吹雪を凌げるからじゃない?」

氷魔「……それもありますが……それだけでさなさそうです……」

やる気「外から見た感じと広さも違うっすし……多分、外の空間と完全に隔絶されてるっすね」
973 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/07(土) 04:11:48.19 ID:mkeF8oqU0
本日はここまでです
ありがとうございました
974 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/07(土) 18:36:44.97 ID:U2OWJPB7O
狙撃少女が救世主になる可能性が出てきました


>>下1コンマ……狙撃少女の成長


〜狙撃少女の成長テーブル〜
01〜30で全能力+10
41〜60で習得『弱点の見極め』『ブルズアイ』全能力+6
61〜90で『救世主の資格』
それ以上またはゾロ目で何かが起こる
975 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 20:28:37.57 ID:XKJuo28No
ぬん
976 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/07(土) 22:08:09.66 ID:mkeF8oqU0
狙撃少女の【筋力】128【MP】143【素早さ】???+12

狙撃少女は『弱点の見極め』を習得しました
弱点のあるエネミー相手に自動でその弱点を狙うようになります

狙撃少女は『ブルズアイ』を習得しました
敵の弱点を突くか、攻撃のコンマ下一桁が『0』だったときにもう一度攻撃できるようになります(ただし、一ターンに一度のみ発動)
977 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/07(土) 22:12:09.99 ID:mkeF8oqU0
狙撃少女(……私は後衛なんだから、守られてるぶんは活躍しないといけない……!)


彼女は密かに闘志を燃やし、更なる成長へと繋げた


ぶりっ子「もう充分休憩しましたねぇ」

怪盗「早くいかないと日が暮れちゃうよね!」

炎魔「そうですね、敵が現れても次からはガンガンぶっ倒していきましょうっ!」


>>下1コンマ……探索判定
1〜50……階段発見
51〜60……極光カウンター+1
61〜80……トレジャー!
それ以上……!?
978 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/07(土) 22:25:04.81 ID:npuipP3DO
はい
979 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/08(日) 04:22:04.94 ID:UxRO2HXX0
本日はここまでです
ありがとうございました
980 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/08(日) 19:46:53.35 ID:UxRO2HXX0
リロールです!


男「階段がまったく見つからん……」

中華「思ったより広そうだね、この塔」

氷魔「……戦闘が増えそうで嫌ですね……」


>>下1コンマ……探索判定
1〜25……大階段発見
26〜50……極光カウンター+2
51〜75……レアトレジャー!
それ以上……!?
981 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/08(日) 23:05:27.41 ID:fHB02j0Co
982 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 03:55:28.57 ID:x43qt9hJ0
暗がりを彷徨っていると、
再びオーロラが周囲を照らしていった
先程とは比べ物にならないほど強い光が発せられており、みな焦った


極光「随分とこの階層に長居しているようだ。……それに、魔物にも苦戦しているね」


やはり、どこからかその人影は現れた
年齢も性別も分かりはしない


やる気「そうっすけど……なんすか?」

極光「そう露骨に機嫌を悪くしないでほしいね。こちらとしては君たちに結構期待しているんだよ」
983 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 03:58:14.35 ID:x43qt9hJ0
ぶりっ子「期待って、なんもしてないですけどねぇ」

極光「そうかな?……いずれにせよ、フェニックスに辿り着いた者は久しく見ていない」

怪盗「私たちがそうなると?」

極光「だから、あくまで期待さ。……また会おう」


そう言うと、その姿はどこかへ消え去り、
それに伴ってオーロラも消えていった
984 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 04:29:38.04 ID:x43qt9hJ0
本日はここまでです
ありがとうございました
985 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 19:26:49.40 ID:x43qt9hJ0
・男
【筋力】124【HP】68【素早さ】200【MP】117【顔面】30(神の力)【歌唱力】74【料理】111【中華料理】97【画力】26【加護】13
【刀術】・閃火斬(火属性武器でのダメージ+6、それ以外で+3)
『平凡人』(戦闘能力以外最低保証50)
『魔法の才能』(魔法習得難度易化)
『多芸』(感覚系ステータス+20)
『万能通訳』、『降神術』(神の依り代に適性)
『マグネリレーション』
武器:レジストソード(攻撃力3.5、魔法生物特効)
防具:ミレニアムアーマー(ダメージを1/3)
習得魔法:上級火魔法 上級氷魔法 闇魔法 上級風魔法 回復魔法 光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 耳鼻咽喉キャンセラレーション 海割りの奇跡
所持:麻薬(1回分)、"人は空を羽ばたけるのか?"鳥人間強制改造本、ドラゴンキラー(ドラゴン系にダメージ増)、上級氷魔導書、13時間時計、魔王のデモウイルス、サファイアの原石、厨二っぽい太刀(攻撃翌力3、炎属性)、ベヒーモスの角剣
(経験値9/41……レベル32)

・中華
【筋力】139【素早さ】197【HP】43【MP】81【中華料理】112【顔面】76【加護】10【運命力】29【求心力】33
『救世主の資格』(【運命力】と【求心力】追加)
『魔王の資格』『神格』
『器用』(回数で壊れるアイテムを一回多く使え、罠や精密機械などに関するコンマ判定にボーナスが付く)
『戦飯』
武器:デモンズスピア(攻撃力4)
防具:ミレニアムアーマー(ダメージ1/3)
装飾品:銀の腕輪(筋力+5)
習得魔法:上級火魔法 上級水魔法 上級光魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法 回復魔法
所持:危険な国三選、13時間時計
(経験値20/40……レベル31)

・氷魔
【筋力】162【HP】??+36【MP】177【素早さ】151【料理】37【歌唱力】27【ダンス】1【顔面】37【加護】20
『消費MP1/2』、『ポリシーブレイク』
『究極氷魔法』消費【MP】:240(120)
『メルティング』、『氷魔法上位混合』
武器:ホークワンド(魔法ダメージ+5)
防具:ミスローブ(ダメージ半減)
装飾品:冷却懐中時計(氷ダメージ+5)
習得魔法:極大氷魔法 氷空魔法 超上級水魔法 上級風魔法 超上級回復魔法 マナ電流互換改 着火魔法 照明魔法 洗濯魔法 水質検査魔法
所持:異性にモテる為の本(所持継続一日以上で【顔面】+5) 雷の魔導書、13時間時計
(経験値43/47……レベル38)
986 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 19:31:25.55 ID:x43qt9hJ0
・やる気
【筋力】157【HP】60【MP】129 【素早さ】178【顔面】36【加護】20
『殺る気』(殺せると思った相手へのダメージ二段階上昇)
『魔王の資格(80%)』(不完全ながら能力値上昇、魔物の言語が分かる)
武器:スパイラルランス(攻撃力6)
防具:ミレニアムアーマー(ダメージ1/3)
習得魔法:超上級水魔法 土魔法 回復魔法 着火魔法 照明魔法 マナ電流互換改 洗濯魔法 水質検査魔法 上級闇魔法 天候操作魔法 ジャミングウェイブ 解錠魔法
所持:氷の上なら狙った場所に届くカーリングストーン爆弾
(経験値2/38……レベル29)

・ぶりっ子
【筋力】122 【HP】??+32【MP】145【素早さ】102【料理】73【歌唱力】44【ダンス】51【加護】10
【顔面】58
『誘惑』(【顔面】以下の【MP】の生物をたまに行動阻止)
『やりくり術』(アイテム値段を二割引)
『ドジっ子』(ランダム攻撃の対象から外れ、【顔面】+10)
『毒手』(攻撃を命中させた相手に永続スリップダメージ)
『従者式格闘術』(後出しでかばいダメージ上昇)
『風より速く動く術』
武器:ドラゴンキラー(攻撃力3)
防具:ソードブレイカー(ダメージ1/3) 緋色の法衣(炎や熱系の魔法や攻撃の無力化+魔法だった場合魔翌翌翌力吸収 )
習得魔法:上級水魔法 上級氷魔法 光魔法 回復魔法 マナ電流互換 着火魔法 照明魔法
必殺技:ぴゅん太郎
所持:化粧品(試供品)、13時間時計
(経験値13/40……レベル31)

・怪盗
【HP】??+1【筋力】120
【MP】136【素早さ】355
【歌唱力】53
『盗む』
武器:丁半槌 防具:ソードブレイカー(ダメージ1/3)
習得魔法:上級火魔法 風魔法 回復魔法
所持:アダマンタイトの曲刀、雷の力を吸収する杖
(経験値28/34……レベル25)
987 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 19:37:28.16 ID:x43qt9hJ0
・狙撃少女
【筋力】128【MP】143【素早さ】??+12
武器:守人のパチンコ(攻撃力3.5、攻撃前に属性魔法を使用して属性付加可能、三発)
『弱点の見極め』
『ブルズアイ』
習得魔法:水魔法 光魔法
所持:スパークナイフ(攻撃力2.5、雷属性)アンチオールスナイパー(攻撃力8、一発)
(経験値16/40……レベル31)

・炎魔
【素早さ】153
『破魔の炎魔』(邪な影響から味方をかばえる)
『焼魔』(魔物系にしか効かないが、攻撃力6)
『不滅の肉体』(基本的に死なない)
武器:なし
防具:なし
(経験値19/35……レベル26)

【所持アイテム】竜毒血清、毒竜管、人造人間の子宮、金属、不思議な赤石、銀の鎖鎌、危険物の魔導書(乙種)人間サイズの蛇の胴体パーツ、邪教典、硫酸の入った瓶、筋トレメソッド本、13時間時計×3、純金小判×5 レア珍獣の生息地(本) 忘却されるまで封印した機械(本)無限に重なる葉っぱ、ホームセンター便利グッズ紹介本 回復スライム、氷スライム レインボースライム 探し物の位置を指し示すコンパス(『4回』、不良品)、牛スライム、文字を書き込んだら対になるものに文字が浮かび上がる一対の巻物、壊れたものを何でも直すレンチ、黄金の番人像、世界樹の露(三回分)、なんでも開けるドアノブ型生命体、クイックポーション、超回復ポーション、仮死薬、とろける濃厚牛乳、タンブルウィード×5、オークションカタログ、ある兄弟の話、ベヒーモスの解体肉
【ギルドの資金】72260295
988 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 19:45:31.66 ID:x43qt9hJ0
狙撃少女「なんなんでしょうね、あの存在は……」

男「結構期待してくれてるみたいだし、聞けば存外答えてくれるかもしれないな」


オーロラの残り香は少し暖かかった


中華「さっさと上らないと失望されちゃうかもね」

ぶりっ子「知りませんよぉ、あんな奴」


>>下1コンマ……探索判定
1〜60……階段発見
61〜80……トレジャー!
それ以上……!?
989 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/09(月) 19:55:43.47 ID:rAoS+OLDO
はい
990 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/09(月) 20:46:14.03 ID:x43qt9hJ0
ひたすら歩き回り、ようやく階段が現れた
塔の内部と同じく、黒寄りの灰色である


氷魔「……上りましょう……」


特に何事もなく上り終え、第二層に到着する
そして、そこでやる気が異変に気付く


やる気「……なんか、明るくなってないすか?」

怪盗「明るく……そうですかね?」
991 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/10(火) 00:26:04.83 ID:nHlyew8N0
本日はここまでです
ありがとうございました
992 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/10(火) 18:06:25.69 ID:nHlyew8N0
目を凝らしてみれば、
光源こそ増えてはいないものの、
壁や天井、床がやや明るい色になっていることが分かる


狙撃少女「建物の色が明るくなってるみたいですね」

男「だんだん明るくなっていきそうだな」

中華「うーん……前からこうだったような……」


>>下1コンマ……探索判定
1〜20……階段発見
21〜40……魔物出現
41〜60……極光カウンター+1
61〜80……トレジャー!
それ以上……!?
993 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/10(火) 19:54:27.42 ID:AE4cvaNDO
994 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/10(火) 21:40:16.75 ID:nHlyew8N0
次なる階段を求めて進む一行を、
またもオーロラが包み込む


氷魔「……これは……!」

極光「やぁ」

やる気「なんすか、さっきからやたら出てくるっすね」

極光「そういう気分だからね」

ぶりっ子「なんか胡散臭いんですよねぇ」
995 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/10(火) 21:44:07.39 ID:nHlyew8N0
極光「人恋しいと思っちゃいけないの?」

炎魔「寂しがり屋さんなんですか?」

極光「ふふ、そうかもしれない」


素顔も感情も見えなかったその存在が、
ようやく心から笑ったらしい


狙撃少女「……いい加減教えてくれてもいいんじゃないですか?あなたの正体を……」

極光「>>下1」
996 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/11(水) 00:56:36.07 ID:Fz1vmqzjo
不死鳥の下までたどり着けば答えがある
997 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/11(水) 01:00:26.04 ID:25phXd9+0
本日はここまでです
ありがとうございました
998 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/11(水) 19:16:12.76 ID:25phXd9+0
極光「不死鳥の下までたどり着けば答えがある」

男「はぁ」

中華「勿体ぶるねー」

極光「寂しがり屋だから、構って欲しいのさ。では、また会おう」


そう言い残して、その存在はまたもかき消えた
光も引いていく


氷魔「……本当に敵なんでしょうか……あの存在は……」
999 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/09/11(水) 19:22:45.08 ID:25phXd9+0
やる気「もっと気に入ってくれりゃ、戦わずに済むかもしれないっすね」

ぶりっ子「だといいですねぇ」

怪盗「………………」

狙撃少女「どうしました?」

怪盗「あのローブの下……なにか隠し持ってたりしませんかね?」

狙撃少女「え、奴からも盗むんですか?」


>>下1コンマ……探索判定
1〜25……階段発見
26〜50……魔物出現
51〜60……極光カウンター+1
61〜80……トレジャー!
それ以上……!?
1000 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/09/11(水) 20:35:35.60 ID:e7tOUv8DO
はい
1001 :1001 :Over 1000 Thread
  | l| l || || l|           | l| l || || l|         
  | l| | || || l!           | l| | || || l!         たらい回しの最果ての地へようこそ!
   l   l| .|    ☆        l   l| .|    ☆     
  ____ /    .     ____ /    
  ゝ___ノ がーん! .   ゝ___ノ がーん! 
   (    )  .   .  .     (    )
   と    i             と    i          SS速報VIP(SS・ノベル・やる夫等々)
    しーJ              しーJ          http://ex14.vip2ch.com/news4ssnip/
1002 :最近建ったスレッドのご案内★ :Powered By VIP Service
うんち @ 2024/09/11(水) 14:10:58.49
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1726031457/

クラシックは終わった・・・ @ 2024/09/10(火) 22:16:52.20
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1725974211/

最後の花火に今年もなったな @ 2024/09/10(火) 21:21:10.40 ID:u4RI/9LO0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1725970869/

便器クラシック板 @ 2024/09/10(火) 16:48:51.76
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1725954531/

うん @ 2024/09/10(火) 12:11:00.80
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/vip4classic/1725937860/

【しかのこのこのここしたんたん】おいらの糞は300とん @ 2024/09/10(火) 02:38:44.15 ID:5pYmKJgxO
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1725903524/

寝このこのこのここしたんたん @ 2024/09/10(火) 00:00:26.60 ID:Qd6IFxGWo
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1725894025/

A雑バズライトイヤー大好き部 @ 2024/09/09(月) 18:17:59.32 ID:cN1g7mvN0
  http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/aa/1725873478/



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