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安価とコンマで異世界転生!その10
- 301 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/10(水) 04:03:32.14 ID:rT0Zk5+D0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 302 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/10(水) 19:22:08.52 ID:rT0Zk5+D0
- やる気「しかし、とんでもない広さの地下道っすね、これ全部おっさんがやったんすか?」
鉱夫「そんな訳ないだろう。まぁ、関わりはしたがな」
ぶりっ子「今は休憩中ですかぁ?」
鉱夫「まぁ、そんなところだ」
怪盗「しかし、なんのためにこんなに地下道を広げてるんですか?」
鉱夫「>>下1」
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/10(水) 19:49:00.86 ID:vNGKMufK0
- ・・・『宝船』、それの発掘のためだとよ
- 304 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 02:32:11.41 ID:ylQZp4qN0
- 鉱夫「・・・『宝船』、それの発掘のためだとよ」
狙撃少女「『宝船』?こんな地下に、船ですか?」
鉱夫「まぁ、水脈だからな。それにかこつけて呼ばれてるだけさ」
男「……と、いうことは……埋蔵金の類か」
鉱夫「ああ、そうとも。だが、掘れども掘れども出てきやしない。当たり前さ、何百年も前の代物だからな」
- 305 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 02:35:09.22 ID:ylQZp4qN0
- 中華「……でも、大陸全土にこのトンネルはあるんでしょう?そんなことさせたら、絶対赤字ですよね」
鉱夫「そこが不気味な所さ、俺たちの雇い主は金に糸目をかけちゃいない」
そもそも、これだけのトンネルがあれば交通の便としても利用可能なはずである
実際、オークション会場を襲撃した集団はこれを利用している
氷魔「……しかも……その存在を公表していませんね……」
鉱夫「ああそうとも。だから、なにか後ろめたい秘密があるだろうし、金じゃ買えない『何か』が宝船の正体なんじゃないかって思ってる」
- 306 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 02:41:30.06 ID:ylQZp4qN0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 307 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 19:06:48.07 ID:ylQZp4qN0
- やる気「見つけたいっすね、それ」
鉱夫「冒険者だろうし、そう言うと思ったよ。勘弁してくれ」
ぶりっ子「でかい仕事ですからねぇ」
鉱夫「全くだ、しかもこうしてサボってもほとんどバレないしな」
怪盗「こんな大きなトンネル、監督しきれないでしょうね」
狙撃少女「……そろそろ行きますか」
- 308 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/11(木) 19:58:21.23 ID:ylQZp4qN0
- 一行は鉱夫に別れを告げ、
どこまでも続く地下道に戻った
男「そういえばここ、虫とかいないなぁ」
中華「だね。いいのがいれば捕りたかったけど」
氷魔「……嫌です……出会ったら即氷漬けです……」
やる気「でも、実際虫はいないのに、かんか怯えてないっすか?」
氷魔「……この地下水脈……魔力が漂っているんですよ……もしかしたら……ここ自体に魔法がかけられているのかも……」
- 309 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 03:14:23.22 ID:4fkpslTJ0
- ぶりっ子「そうなんですかぁ?」
怪盗「もしそうなら、気になりますね……そいつが、宝船発見の鍵を握っているのかも?」
炎魔「なるほどー、なんか空気が淀んでるとは思ってたんだよ」
狙撃少女「地下というだけではないのですか?」
炎魔「うん、どんよりした魔力が溜まってる」
男「ほう……」
- 310 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 03:15:47.68 ID:4fkpslTJ0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 311 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 19:52:39.37 ID:WnGx1DsuO
- 中華「それならさ、その魔力がどこから来てるかって分かる?」
炎魔「大体であれば」
氷魔「……そうなんですか……!?……それはすごいですね……」
やる気「じゃあ、辿ってみるっすよ」
炎魔「分かりました!こっちの方です!」
炎魔はみなを先導して歩き始める
ときに交差するその道を、迷うことなく歩いていく
- 312 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/12(金) 22:31:39.67 ID:4fkpslTJ0
- しばらく歩いていくと、光が見えた
微弱なものであり、
外に繋がっているわけではなさそうだ
ぶりっ子「なんでしょう?」
近づくと、そこには光る小さな物体が落ちているのが分かった
怪盗「光り物!いただき!!」
彼女は喜び勇んでその物体を手に取る
それは>>下1だった
- 313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/12(金) 23:03:53.36 ID:2xw9vI/DO
- エメラルド色に光る卵
- 314 : ◆cUhskXlNTw :2024/04/13(土) 03:45:07.19 ID:YopTuG3Jo
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 315 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/13(土) 19:46:26.20 ID:YopTuG3J0
- 狙撃少女「ばっちいですよ、捨てなさい」
怪盗「いやいや、見てくださいよ!これ!」
それはエメラルドのような光を放つ、卵だった
一体なんの生き物の卵なのかは分からないが、
とにかくそれは卵だった
男「じゃあ炎魔にあっためてもらうか。一応鳥だし」
- 316 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/13(土) 19:49:51.42 ID:YopTuG3J0
- 炎魔「じゃあ、私の子供ですね!」
中華「そこまで入れ込まなくても……」
氷魔「……でも……割れたら困りますし……大切にしなきゃいけませんね……」
炎魔は大切そうに卵を懐に忍ばせ、
さらに洞穴を進んでいく
炎魔「そろそろ、魔力の発生源ですね」
- 317 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/14(日) 04:42:24.79 ID:P32bI2eK0
- やる気「さて、なにがあるんすかねぇ?」
ぶりっ子「怖いですねぇ、なんかいたらどうしましょう」
話しながら歩いていると、炎魔が恐る恐る口を開いた
炎魔「通りすぎました」
怪盗「通りすぎた……?」
炎魔「はい、なんというか……すり抜けたような……」
- 318 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/14(日) 04:59:48.39 ID:P32bI2eK0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 319 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/14(日) 19:49:12.79 ID:P32bI2eK0
- 狙撃少女「つまり、それがある空間の入口に行くと、出口から出てしまうということでしょうか」
炎魔「そんな感じです」
男「おぉー……すごい結界っぽい」
中華「どうしようね?どうにかして破らないといけなさそうだけど」
氷魔「……作戦を考えましょう……今日は多分そろそろ夕方ですし……一旦上に上がりましょう……」
ちょうど、近くに上へと昇っていく梯子があった
一行はそれを昇って外に出る
そこは>>下1だった
- 320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/14(日) 21:18:59.83 ID:/HbQl71+0
- AI市長のとある一室
- 321 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 05:02:06.13 ID:eywkB3im0
- 地面にある蓋のようなものを開け、一行は外に出る
やる気「さて、ここは……」
市長「……あなたたちでしたか」
そこには、AI市長がいた
様々な机と、そこに置かれた書類が部屋に所狭しと並んでおり、どうも彼女の仕事部屋の一つらしい
ぶりっ子「なにしてるんですかぁ?」
市長「そうですね、平たく言えば雑用でしょう」
- 322 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 05:02:56.91 ID:eywkB3im0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 323 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 18:36:49.55 ID:eywkB3im0
- 怪盗「そりゃお疲れ様ですね」
市長「……しかし、なぜそこから出てきたのです?」
狙撃少女「え?」
市長「ここはあの図書館のすぐ近くです。かなり時間が経っているのに、全く移動していませんね?地下になにかいたのですか?」
男「いや、いなかったが……もしかしたら、魔力の根源のことといい、空間が歪んでいるのかもしれないな」
- 324 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/15(月) 19:37:28.50 ID:eywkB3im0
- 市長「なんと、それは大変ですね……」
中華「そういえば、市長にとっては死活問題かもしれないね。ここの地下が、データの通りではないことは……」
市長「ええ、いつ襲撃者が現れるか分かったものではないので」
氷魔「……魔物に……狙われているのですか……?」
市長「魔物も来ますが、特別狙われているということはありません。むしろ、人間が危険ですね」
やる気「その様子じゃ、市長に就くときに相当軋轢を生んだっぽいっすね」
- 325 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 01:27:13.18 ID:O55EePiB0
- 市長「一応言っておきますが、私の支持率は八割を超えています」
やる気「じゃなくて、なんか相当乱暴な方法でその座までたどり着いたせいで権力者に恨まれてるんじゃないすか?」
市長「やはり……気付かれていましたか」
ぶりっ子「ですが、私たちにとっては都合がいいかもしれませんねぇ」
怪盗「そうです。私もあなたも、地下は検める必要がある……協力していただけませんか?」
市長「あなたたちが完全に信用できるなら、合理的な話でしょうね」
- 326 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 01:30:45.67 ID:O55EePiB0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 327 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 19:39:50.23 ID:O55EePiB0
- 狙撃少女「つまり、私たちは万全の信頼が置ける存在ではない……と?」
市長「それを言えば、本当に信じられるのは私たちだけですが……そんなところでしょう」
男「会って一日だしな。データの集積なら探せばあるかもしれないが」
市長「ええ、データは十分……しかし、それだけで量りきれないこともあると、私を造り出した人は言ってしました」
まるで表情が動かないので、本心かどうかは分からない
しかし、製作者に対しては、彼女も悪からず思っているようだった
中華「こればっかりはね」
市長「そこで、見せていただきましょう。データでは量れないものを……」
氷魔「……なにを……見せるのですか……?」
市長「>>下1」
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/16(火) 21:54:14.09 ID:dtrwliZK0
- …めg、魔神の封印を解いて仲間にして見せて下さい。 信用は置いておいても『善性』は保証されます
- 329 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/16(火) 22:44:29.15 ID:O55EePiB0
- 市長「…めg、魔神の封印を解いて仲間にして見せて下さい。 信用は置いておいても『善性』は保証されます」
やる気「今なにか言いかけなかったっすか?」
市長「気のせいでしょう。私がエラーを起こすとでも?」
ぶりっ子「……まぁいいです。その魔神を仲間にすればいいんですねぇ」
怪盗「危険じゃないんですか?」
市長「正直、失敗するとはあまり考えていません。ですが、もし失敗するようなら……あなたたちごと再封印するかもしれませんね」
- 330 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/17(水) 01:06:43.83 ID:em+CCG3u0
- 狙撃少女「そうと決まれば早速……」
話しかけた狙撃少女を、市長が遮る
市長「もう夜になりますよ。今日はここで休み、明日行くべきです」
男「そうだな。……ここで?」
市長「市庁舎には宿泊施設があるのです。ルームサービス等は、全て私たちがやっています」
中華「へぇ……いくら?」
市長「無料です。ただし、誰でも利用できるというわけではありませんよ」
氷魔「……私たちは……大丈夫なのですよね……?」
市長「ええ、皆様もご存知かと思われますが、この街で宿を探すのは少し手間です。ですから、訪れた要人は市庁舎に泊めることになっています」
やる気「へぇ、そうなんすね」
市長「とはいえ、外交は途絶の傾向にあるため、あなたたちが最初の利用者となります。ぜひフィードバックをお聞かせ下さい」
- 331 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/17(水) 01:07:11.12 ID:em+CCG3u0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 332 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/17(水) 19:34:51.75 ID:em+CCG3u0
- 部屋を出ると、別の市長が現れて鍵を渡してくる
ぶりっ子「あ、どうも」
市長「ここを進んで突き当たりを右に曲がればエントランスです」
指示に従い、エントランスホールに入ると、
やはりと言うべきか、
カウンターに市長が三人ほどいた
怪盗「……ちょっと不気味かも?」
- 333 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 01:06:27.50 ID:G7VDFurF0
- 市長「「「ようこそいらっしゃいました」」」
揃って同じ抑揚、おなじポーズで礼をする
一般的かつ大きな宿のそれを模倣して三人配置されているのだろうが、忙しくもないのに三人いても奇妙なだけだ
狙撃少女「完璧なタイミングですね」
男「……部屋に行こう、なんか不安になる」
一行はエントランス脇の廊下に入り、
すぐそこにあった101号室に入った
他に客はいないので、当然101号室なのだ
- 334 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 01:09:59.81 ID:G7VDFurF0
- 部屋に入ると、そこは普通の部屋だった
要人専用、というだけあって、スイートルーム基準での普通だ
中華「なんかあるよ?」
部屋の壁には一つ、40インチほどのモニターが取り付けてあった
隣にあるボタンを押すと、画面が点いて市長が映る
市長「こちらはルームサービスです。なにかありましたら、このモニターからお知らせ下さい」
- 335 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 01:10:52.05 ID:G7VDFurF0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 336 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 19:55:00.65 ID:G7VDFurF0
- やる気「いやぁ、どこ見ても市長っすねぇ」
市長「人間じゃないので、過労がないのです。これはアドバンテージですよ」
ぶりっ子「お腹が空きましたぁ」
市長「承りました。ただいま夕食を届けに参ります」
すると、わずか二分ほどで夕食が届いた
いつ調理をしたのだろうか……?
怪盗「高級料理によくある『例の蓋』で閉じられてますね?」
狙撃少女「中身を確認してみましょう」
>>下1……夕食のラインナップ
- 337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/18(木) 20:10:07.63 ID:LSPYPX4J0
- 男、やる気には少し豪勢な東洋食
中華には中国由来の料理
女子たちはそれぞれ洋食
炎魔には肉料理メインと小皿にウグイス豆
- 338 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/18(木) 21:52:29.55 ID:G7VDFurF0
- 男「おっ、これは……」
中華「中華料理……とはちょっと違う料理がいっぱいあるね?」
男とやる気には、東洋食が出された
主食は米で、肉や魚がタレで味付けされている
やる気「こりゃうちの地元の料理っすね……そんなことまでリサーチされているとは……」
中華「僕の皿には……中華料理だね。やっぱり、人に合わせたものが出てるみたいだ」
- 339 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/19(金) 03:40:14.91 ID:BxL8DJ6y0
- 氷魔「……これは……おしゃれですね……」
女性陣にはいわゆるフレンチや、地中海系のシーフード料理が配膳されている
ぶりっ子「いいですねぇ……心が満たされますよぉ」
怪盗「……ワインないかな」
狙撃少女「ありません」
男「ルームサービスに言えば持ってきてくれるんじゃないか?」
怪盗「なるほど!」
狙撃少女「どうして言っちゃうんですか!」
- 340 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/19(金) 03:40:53.10 ID:BxL8DJ6y0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 341 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/19(金) 19:50:47.59 ID:BxL8DJ6y0
- 怪盗はルームサービスにつなぎ、ワインを持ってこさせた
その最中、炎魔は自分の食事を見ていた
炎魔「肉!肉ですね!……これ、なんですか?」
彼女は、小皿に入ったウグイス豆を覗き込んでいる
中華「ウグイス豆だね、野菜だけど、甘く味付けがしてあるものだから……君でも食べられるんじゃないかな?」
- 342 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 04:03:12.78 ID:ltowtvI40
- 炎魔「そんなものがあるんですね」
彼女は一つそれを口に運ぶ
どうやら、苦手な感じではなかったようで、
普通に咀嚼している
氷魔「……早速食べましょう……食事のサービスはいいですね……」
やる気「そっすね」
- 343 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 04:45:34.11 ID:ltowtvI40
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 344 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 18:52:05.86 ID:ArBT5w0LO
- 一行は料理に舌鼓を打ち、満足してディナーを終えた
特に、ふるさとの料理を食べられた男とやる気は、かなり精神的な充足を得ている
ぶりっ子「流石のおもてなしですねぇ」
怪盗「毎日これれもいいれふぇ……」
狙撃少女「呂律回ってませんよ!?この人お酒飲むの下手すぎませんか……?……しかも、口にめちゃくちゃ食べかす付いてますし……」
狙撃少女は、仕方なく備え付けの紙で怪盗の口を拭いた
- 345 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/20(土) 18:56:21.80 ID:ArBT5w0LO
- 男「水飲ませとこうか」
余っていた水をカップに注ぎ、怪盗に飲ませる
酔っ払いの始末に奮闘していると、
部屋のモニターが起動した
市長「ディナーがお済みのようですので、デザートをお届けします」
中華「いいね、メニューはなんだい?」
市長「>>下1」
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/20(土) 20:45:57.98 ID:CyCybxCs0
- 綿栗鼠のモンブランです。 この時期、栗鼠が集めた栗がとても甘いので色々なバリエーションが出来ます。
共通して甘い綿菓子を乗せたりしています
- 347 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/21(日) 05:23:13.24 ID:MBED7keV0
- 市長「綿栗鼠のモンブランです。」
画面に何種類かのモンブランが表示される
いずれも色彩豊かで、お洒落さを感じるだろう
ぶりっ子「モンブラン!?いいですねぇ!」
氷魔「……すごい……食いつきますね……」
市長「この時期、栗鼠が集めた栗がとても甘いので色々なバリエーションが出来ます。」
やる気「へぇ、そうなんすね。季節感のあるデザートってのは風流で好きっすよ」
市長「共通して甘い綿菓子を乗せたりしています」
- 348 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/21(日) 20:05:52.36 ID:MBED7keV0
- すみません寝落ちしました
そうしていると、今度はモンブランが届く
カバーを外せば、そこには先ほど見せられたものが確かにあった
怪盗「おしゃれぇ……」
狙撃少女「お洒落ゾンビですね」
男「モンブランなんて、最後に食ったのは何年前だろうか……」
- 349 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/21(日) 20:36:21.41 ID:MBED7keV0
- 中華「こういう料理は勉強したことがないけれど、それでも、すごい技巧が凝らされているのが分かるよ」
料理人だけあってか、この内の誰よりも優雅にモンブランを食べている
氷魔「……最近は……食べすぎて……太りそうですね……」
ぶりっ子「スイーツで太るなら後悔はないですよぉ」
炎魔「私も、こういう甘いものは好きです!」
- 350 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 04:34:08.98 ID:rLVKBErF0
- 市長「ご満足いただけましたか?」
モニターが点き、市長が現れる
相変わらず、ニュースキャスターのように機械的だ
ぶりっ子「はいっ、最高ですぅ!」
市長「それはよかったです。料理をするのは初めてだったので」
怪盗「すごいですね〜」
- 351 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 04:42:00.53 ID:rLVKBErF0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 352 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 19:52:49.23 ID:28lC2nZOO
- 狙撃少女「いやあ、至れり尽くせりって感じですね」
市長「まだサービスは残ってますよ。ここには浴場もあるので」
男「ああ、夕食の後に風呂の時間が来るタイプね」
市長「そうなりますね」
中華「じゃあ、早速浴場に行こうか!」
炎魔「う、うーん……」
- 353 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/22(月) 21:00:16.99 ID:28lC2nZOO
- 市長「……炎魔さん、でしたね?どうかなさいましたか?」
男たちはこの世界でギルドとして活躍してそれなりの期間を経ており、その情報は集めようと思えば集められるほどだ
しかし、炎魔はつい最近その姿になった、イレギュラーの存在である
炎魔「実は私、雌雄同体なんですけど……」
市長「あぁ……失念していました。そういえば、フェニックスの血族はそうした特徴があるという言い伝えがありましたね。対処しましょう」
炎魔「えっ、対処?どうやるつもり?」
市長「>>下1」
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/22(月) 21:34:27.56 ID:I3bA8G130
- 混浴場を作り、簡易ながらサウナを設置します。
- 355 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/23(火) 01:52:48.43 ID:SiETweZZ0
- 市長「混浴場を作り、簡易ながらサウナを設置します。」
氷魔「……え……今からですか……?」
市長「組み立て式の風呂……ユニットバスというものをご存知ですか?」
やる気「そんなんあるんすか?」
市長「ここの浴場は、とてつもなく大きなそれです。念のために全ての資材は用意してあるので、三十分もあれば準備できます」
ぶりっ子「用意良すぎですねぇ」
- 356 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/23(火) 02:15:42.43 ID:SiETweZZ0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 357 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/23(火) 19:35:33.51 ID:SiETweZZ0
- 急遽始まった突貫工事
一行は追加で半刻、部屋にいることを余儀なくされた
怪盗「サウナも増えるんですね〜」
狙撃少女「私は入ったことないので、気になりますね」
30分、なにをして過ごそうか、男は考えることとなった
>>下1……なにをする?
1.中華と話す
2.氷魔と話す
3.やる気と話す
4.ぶりっ子と話す
5.怪盗と話す
6.狙撃少女と話す
7.炎魔と話す
8.市長と話す
- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/23(火) 19:55:42.28 ID:KYnOJluDO
- 8
- 359 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 01:54:34.63 ID:JHCmoHfA0
- 男「市長?いるか?」
モニターに問いかけると、映像の市長が姿を表した
市長「はい、なにかご用ですか?」
男「いや、暇だしなんか話でもしないか?」
市長「そういうことでしたら、なにか語って聞かせましょうか?」
- 360 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 01:55:50.21 ID:JHCmoHfA0
- 男「いや、そういうんじゃないんだよね。コミュニケーションさ、コミュニケーション」
市長「つまり……世間話ですか?」
男「身の上話でも俺は構わないけど、そういうことだな」
市長「そういうことでしたら、話題を提供できますよ」
男「おお、よかった」
- 361 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 01:56:29.14 ID:JHCmoHfA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 362 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/24(水) 19:10:20.80 ID:JHCmoHfA0
- 市長「私も、街の噂を収集しているのです」
男「ってことは、噂話か」
市長「そうです。例えば、どこそこの家は、昔処刑場があった場所だとか、あるいは誰と誰が付き合っているとか……」
男「いいね、世間話らしい」
きちんと話せば、きちんと返してくれる
男は元々現代人なので、AIの相手はできるほうだった
市長「これも、噂話なのですが……>>下1」
- 363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/24(水) 19:16:12.10 ID:qkaYL85DO
- 神様や人外の生物は強い存在ほど戦いに向いてなさそうな平和的・消極的な性格らしいです
だからこそ人類が滅びずに繁栄してるとも
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/24(水) 22:13:31.06 ID:7aCsunWp0
- 研究員専用の噂話!?
- 365 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 01:17:00.71 ID:EEKQG1lA0
- 市長「神様や人外の生物は強い存在ほど戦いに向いてなさそうな平和的・消極的な性格らしいです」
男「そうなのか?」
市長「だからこそ人類が滅びずに繁栄してるとも言われていますよ」
男「……じゃあ、世界のために尽くす必要とかないのかな」
ある種、男にとっては自らのレゾンテートルを揺るがす情報だった
あくまで噂だが、不安にもなるだろう
市長「ふむ、データより鈍いですね。言っておきますが、あなたの理念は不要ではありませんよ」
男「そうか?」
- 366 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 01:20:51.47 ID:EEKQG1lA0
- 市長「つまり、彼らに働きかけることができる存在……人類は、ある意味世界でもっとも危険なのです」
男「意図が掴めてきたな」
市長「私が言いたいのは、上位の存在が安全なのではなく、人類は危険であるということです」
男「……しみじみ思うよ」
市長「あと、私のような人工知能やプログラム的存在も先程の例に漏れますので、気をつけたほうがよいのではないでしょうか」
男「そうか。……市長は、少なくともこの街の人間には誰よりも優しいさ。だから、安全だと思うけどね」
- 367 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 01:24:01.85 ID:EEKQG1lA0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 368 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/25(木) 19:53:48.79 ID:EEKQG1lA0
- 市長「……?」
彼女は不思議そうな顔をしている
おかしなことを言った訳ではないはずだが……
男「どうした?」
市長「傾向のデータと照合しましたが……あなた、私を口説いてませんか?」
男「違うが!?」
市長「そうですか?では、あなたは変わった人ですね」
- 369 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/26(金) 02:45:47.99 ID:NMf0RdoR0
- 男「まったく、きちんと俺を学習してくれよな?」
市長「そうですね、非常に興味深いです」
男「……なんか、ちょっと前の炎魔相手してるみたいだ」
市長「どういう意味ですか?」
男「感情があるんだかないんだかよく分からない感じだ。まだフェニックスの力とかないときだな」
市長「そういえば、それも聞いておくべきことでした。感情とは、どうやって手に入れるものなのですか?」
- 370 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/26(金) 02:53:31.59 ID:NMf0RdoR0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 371 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/26(金) 19:38:07.75 ID:ZzeiycxtO
- 男「うーん……市長だったら、感情のある人との会話やふれあいを行うだけで感情は手に入るでしょ」
市長「そうですか?」
男「目的と理念がはっきりしてるからね。……というか、俺に言わせてもらえば、感情あるでしょ?市長」
市長「……確かに、目的はあります。しかし、それに照らし合わせてでしかものを評価することはできません。喜怒哀楽はないでしょう」
男「……ま、すぐに分かるよ、すぐにね」
- 372 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 00:12:40.12 ID:vFlCW3Df0
- そんなことを話しているうちに30分が経過した
市長「準備ができました。ごゆっくり入浴を」
そう言い残してモニターの電源は切れた
中華「よし、じゃあ行こうか!」
氷魔「……地下にいると……特に風呂へ行きたくなりますからね……」
- 373 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 02:57:35.07 ID:vFlCW3Df0
- そして、三人は男子風呂へと辿り着いた
やる気「広いっすねぇ」
大部屋をさらに6つほど組み合わせたサイズの、巨大すぎる風呂だった
特別な人しか入れない割には広すぎると言えるだろう
男「しかも、高級感すらあるな。ユニットバスを使うと、なんか微妙な感じになるんだが」
- 374 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 03:08:11.93 ID:vFlCW3Df0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 375 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 19:49:58.63 ID:+/8n5LsCO
- 中華「そうだね……あれ!?」
やる気「なんすか?ボディタオル忘れたっすか?」
中華「違う違う!あれ見て!」
彼の指差す先には、先日見たモフモフの謎生物がいた
なぜかここにもいるようだ
男「あれは……モフモフ!?なぜここに!?」
- 376 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/27(土) 19:53:25.38 ID:+/8n5LsCO
- 市長「お答えしましょう」
三人は気付いていなかったが、風呂場にもモニターがあるらしく、市長が起動した
中華「え!?風呂覗かれるのここ!?」
市長「……女性体だと都合がいいのでこの姿をしていますが、私に性はありません。ご安心を……」
やる気「そ……そういう問題っすかね?」
市長「それより、その生物ですが……いろいろあって、宿の方に譲ってもらいました」
男「市長は知らないのか?あのモフモフがなんなのか」
市長「>>下1」
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/27(土) 20:14:47.76 ID:cSSbXg8J0
- 禁足区域からの生命体か、宇宙からの生命体の可能性があるくらいしか情報が無いので、現時点での調査は難航してます
- 378 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/28(日) 03:22:17.57 ID:LXRCAJ9y0
- 市長「禁足区域からの生命体か、宇宙からの生命体の可能性があるくらいしか情報が無いので、現時点での調査は難航してます」
中華「まぁ、だよね。喋らないし鳴かないし」
やる気「でも、炎魔さんは話が聞けたみたいっすし、チャンネルが合えば意志疎通できそうな気もするっすね」
市長「それはいいことを聞きました。今度やってみましょう」
そう言って市長はモニターを切った
男「……まぁいいや。ゆっくりしよ」
- 379 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/28(日) 19:52:45.96 ID:LXRCAJ9y0
- すみません寝落ちしました
一方そのころ、炎魔は混浴場にいた
炎魔「一人でこのサイズのお風呂を使うなんて、とっても贅沢な体験ですね!」
彼女はとても楽しそうに頭を流し、
鼻歌を歌いながら体を流した
炎魔「さて、どの風呂に入りましょうかね〜」
- 380 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/28(日) 23:31:09.39 ID:LXRCAJ9y0
- 炎魔「なんでしょうか、このお風呂?」
彼女は様々な風呂を試して楽しんでいる
細かな風呂の違いには気付かないが、
電気風呂など、明らかに異質なものは特に楽しんでいた
炎魔「!?」
すると、扉が開く音がする
混浴場に、誰かが入ってきたのだ
>>下1……誰が入ってきた?
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/28(日) 23:38:58.46 ID:mEzkS7jDO
- もちもちした謎生物
- 382 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/29(月) 04:06:40.44 ID:M3PqmyJK0
- もちもち「………………」
炎魔「え……!?」
そこには、もちもちの生き物がいた
姿はおおよそ人型と言っていいが、
その身体は小さく、三頭身ほどの存在だった
もちもち「………………」
そして、そのまま水風呂へと入っていった
シャワーを浴びるでもなく、いきなり水風呂に入っていくことから、
まともではなさそうなことが伝わる
- 383 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/29(月) 19:43:24.37 ID:M3PqmyJK0
- 炎魔「え……な……なんなんでしょうか……あれ……」
もちもちは未だ水風呂にいる
浸かっているのではなく、ただ浮いている
もちもち「………………」
炎魔は意を決してそれに話しかけることにした
炎魔「あの、なんかもちもちされてますけど……あなたはなんなんですか?」
もちもち「>>下1」
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/29(月) 20:44:42.02 ID:8OM1+03DO
- もちもち(もちもちはもちもちだよ。モフモフとは永遠のライバルだよ。)
- 385 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/30(火) 03:46:47.85 ID:Gfsn/OH90
- もちもち「もちもち」(もちもちはもちもちだよ。モフモフとは永遠のライバルだよ。)
炎魔「へぇー……あのモフモフのライバルなんですね」
もちもち「もちもち」(君はどっち派?)
炎魔「え〜?迷いますね。でも、もちもちかもしれませんね」
モフモフには、結構横柄な口調で両性であることを指摘された過去があるのだ
そうした要因からの発言だった
もちもち「もちもち」(嬉しいよ。よければもちもちしていってね)
- 386 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/30(火) 03:47:55.59 ID:Gfsn/OH90
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 387 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/04/30(火) 19:27:09.67 ID:Gfsn/OH90
- 炎魔は心ゆくまでもちもちで遊び、
そのまま風呂を出た
炎魔「いい湯でしたね〜」
部屋に戻ると、もう他のメンバーは揃っていた
氷魔「……随分……長く入っていたのですね……」
炎魔「なんか、もちもちがいたので」
- 388 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 02:53:02.18 ID:Ubkl5v740
- ぶりっ子「もちもち?モフモフならいましたけどぉ」
炎魔「そのモフモフのライバルらしいですよ」
怪盗「ええーっ、いいなぁ!私も触りたかったです!」
狙撃少女「確かにそうですが……正体は分かってませんからね」
男「会わせたらどうなるんだろう?」
中華「嫌なこと考えるね」
- 389 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 02:56:03.89 ID:Ubkl5v740
- 市長「先程、混浴場でもちもちを捕まえました」
普通にモニターをつけて話に入り込んでくる
ルームサービスというより、オペレーターの類だろう
氷魔「……どうでした……?」
市長「もちもちでした」
やる気「そりゃ、そうだろうっすけど……」
市長「すみません。恐らく、もちもちには、自らをそう形容させる能力があるのかもしれません」
- 390 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 02:58:24.01 ID:Ubkl5v740
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 391 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/01(水) 19:47:14.08 ID:Ubkl5v740
- それから一行は一日を終え、眠ることにした
どうやらこの部屋には照明を薄暗くする機能があるらしく、リラックスして眠れそうだ
???「男よ……」
男「……んん?」
夢の中で、語りかけてくる者がいた
既に何度かあるような体験だが、いつまでも慣れない
それに意識を集中させると、だんだんとその輪郭がはっきりしていく
彼に語りかけているのは>>下1だった
- 392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/05/01(水) 20:01:54.86 ID:I6C75ARA0
- 盗賊風の衣装を纏った淫魔だった
- 393 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 03:48:09.36 ID:Z6mMllvN0
- 盗賊淫魔「聞こえているようですね……」
目の前にいるのは、盗賊風の衣装を纏った女性だ
だが、男はその正体に一瞬でたどり着いた
男「お前淫魔だろ、なに企んでやがる」
夢に現れる性質や、特徴的な翼……そして、何度もその仲間に会っていることから、彼女が淫魔であることが分かった
盗賊淫魔「企むだなんてとんでもない……ちょっとお話をしにきただけです」
- 394 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 03:51:28.24 ID:Z6mMllvN0
- 男「……さて、どれのことを聞こうとしているのやら……別に、お前になにか話して俺に得があるわけでもないだろ?」
盗賊淫魔「聞いても怒られなさそうなことを聞くつもりで来てますよ」
男「……仕掛けてこないのか?」
盗賊淫魔「だって、ミルク持ってるじゃないですか。腐ってますけど、まだチーズじゃないんで手出しできないです」
男「ああ、そんなの買ったなぁ……」
盗賊淫魔「まぁ、バリアとしての性能は落ちるので無理やり突破してもいいんですが……私、それやるとお腹壊しちゃうんでやめておきます」
- 395 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 03:54:19.15 ID:Z6mMllvN0
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 396 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 19:24:19.58 ID:Z6mMllvN0
- 男「ああ、そうなの……」
盗賊淫魔「それより、あなたが預かっていた人形はどうなったんですか」
男「無事、心を手に入れたが」
盗賊淫魔「まさかとは思いましたが、本当にそうだとは……」
男「聞きたいことはそれだけか?」
そう言って臨戦態勢に入ると、
淫魔はすぐに逃げていった
- 397 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/02(木) 21:16:54.97 ID:Z6mMllvN0
- 〜翌日・陰週水曜日〜
ぶりっ子「んー……いい朝ですね」
怪盗「今日は決戦ですよ!」
狙撃少女「緊張しますね……」
炎魔「ふっふっふ……ついに私が実力を見せる時が来たようですね!」
男「期待してるぞ」
- 398 : ◆cUhskXlNTw :2024/05/03(金) 04:28:31.94 ID:GCx76k+1o
- 本日はここまでです
ありがとうございました
- 399 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/03(金) 19:10:03.51 ID:GCx76k+10
- 手早くチェックアウトし、市長に招かれて図書館の地下階段を降りていく
地下水道に入るよりもさらに下に下っていくのだ
市長「この先です」
そこには、傷んだ鉄製の門があった
押し開けるだけで力を使いそうだ
中華「物々しいね、やっぱり」
市長「えぇ、かつてはひどいものでしたから」
- 400 : ◆UEqqBEVZVY [saga]:2024/05/03(金) 20:59:03.42 ID:GCx76k+10
- 氷魔「……行きましょうか……」
やる気「おっす!」
やる気が扉を開くと、擦れた不快な音が鳴り響く
中に入れば、そこはレンガで作られた要塞の一角のような場所だった
ぶりっ子「いますねぇ」
そして、その中心に魔神はいた
>>下1……魔神の姿
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