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デジタルモンスター研究報告会 season2 エピローグ
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1 :
◆VLsOpQtFCs
:2024/01/15(月) 18:55:46.85 ID:Q41Au4A0O
前スレ
研究員「安価でデジモンを進化させる」
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1639266280/
デジタルモンスター研究報告会 season2(前編)
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1689348335/
デジタルモンスター研究報告会 season2 後編
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1693582684/
今度こそ戦いは終わった…
が。
だからといって一息ついてノンビリというわけにはいかない。
敵との戦いで、我々のデジモンは負傷したし、サーバーのシステムもいろいろ破壊された。
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1705312546
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 19:00:15.80 ID:FRyLINFlo
せっかく出撃許可出たのに結局出番なかったなジオグレイモンとスターモン
3 :
◆VLsOpQtFCs
:2024/01/15(月) 19:04:10.17 ID:Q41Au4A0O
一旦ここまで
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 19:05:19.65 ID:FRyLINFlo
乙
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 19:07:07.38 ID:Fp3+AZVe0
乙
ゲームなら敵倒せば経験値とかお金とかドロップアイテムでリターン得られるけど実際は勝っても被害多いと損なだけだ…
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 19:07:31.99 ID:qEjsiytB0
乙
戦争は虚しい
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 19:11:48.57 ID:reLE3e+X0
乙
このリアリティのライン、好き
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 19:13:08.64 ID:c46A9VEMo
乙
クラッカーに存在認知されてなくて何もない島にポイッされたケンタルモンがどうなってくのか気になる
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/15(月) 20:03:35.05 ID:qOgHC7ne0
乙
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/18(木) 20:47:18.24 ID:eq/wNU6Fo
どちらかが滅びるまで終わらない戦争
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/23(火) 23:50:05.80 ID:Hld+wseZo
最近来ないな
12 :
◆VLsOpQtFCs
:2024/01/24(水) 18:17:01.59 ID:5EIJPVxKO
ブイモンは、キンカクモンやアイスデビモンとの戦いで全身に打撲を負っている。
症状からすると、各部の骨にヒビも入っていそうだ。
…考えてみれば当たり前の話だ。
蛮族デジモン達は、青銅器の武器を手にする以前は狩ったデジモンの骨を武器にしていた。
しかし「骨器」というのは馬鹿にできない強さがある。なにせ生物の肉体の中で最も硬い部位を武器に加工して使うのだから、生物の肉体を損傷させるのには必要十分なのである。
打撃で敵の骨を折ることだってできる。骨に骨をぶつければ、破壊できるのは自明の理だ。
…その骨器よりもずっと硬い凶器を振るう筋骨隆々のキンカクモンに、フレイドラモンはしこたま殴られたのである。たとえデジクロスによって肉体が頑丈になっていようとも、骨や筋肉、血管に損傷を負うことは避けられない。
「めちゃ痛い」とのことだが、命に別状はなさそうなのが幸いだ。
パルモンは、両足を骨折している。
セピックモンのブーメランで足を折られたのだ。
…我々の世界の人間は、足の骨折の治癒に一ヶ月かかることもあるという。
パルモンはどうだろうか…。
クラフトモンは…ひどい重症だ。
蛮族の王フーガモンに頭部含む全身を滅多打ちにされたのである。
ただでさえ全身に酷い負傷をした状態なのに、無理をしてデジタルゲートシステムやファイヤウォールの修復をしたため、怪我がさらに悪化したようだ。
対応を間違えたら死に至る危険がある。
幸い、これまでに積み重ねてきた研究成果によって、傷の治りが早くなる薬効成分をもつ薬草がいくつか発見されている。
しばらくの間は絶対安静にして、この薬草を混ぜた食べやすい食事を与えて回復を待たねばならない。
クラフトモンの外装であるケンキモンは、脚部が大破している。
幸いにも上半身はダメージが少ないので、ケンキモン修復の目処は立ちそうだ。下半身は解体して一から作り直さなくてはいけないだろうが…。
もっとも、外装より先に中身の治療が最優先だ。
ティンクルスターモンは、フーガモンに青銅棍棒でぶっ飛ばされて気絶していたが、もう元気そうに動き回っている。
「痛ムガ平気ダ」とのこと。
とんでもないタフさだ…どんな頑丈さしてるんだ。成長期なのに。信じられない。
パルタス氏の地獄のシゴキで超耐久力を得たとみえる。
ファンビーモンは、一番重篤…危篤状態だ。
13 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 18:18:45.25 ID:5EIJPVxKO
ファンビーモンは多数のシャーマモンにボコボコにされて、キャンドモンに燃やされた。重度の火傷は呼吸器の中まで達している。
傷口を塞いで体液流出を止めはしたが、どんどんバイタルが低下しており…
今の我々では手の施しようができない。
ビオトープにて、ブイモンは命の灯火が消えかかっているファンビーモンのそばに寄り添っていた。
「ファンビーモン…せっかくたすけたんだぞ…いきろよ。しぬなよ…」
「…」
ファンビーモンは弱々しい目でブイモンを見つめている。
「オイラのこと、まえにくいころそうとしたくせによ…!オイラはおまえよりつよくなって、おまえをみかえしてやるってきめてたのに…!かってにこんなとこでしぬなよ…!」
「…」
「みてたか?オイラがワームモンとがったいして、つよくなったとこ…!かっこよかっただろ!さっきテキをたくさんやっつけてたおまえにだって、もうカッコよさでまけねーぞ!」
「…」
「オイラ、いままでずっと、じぶんのいちばんがなくなるたびにおちこんでた…。やっとわかったんだ、それがなぜかって。オイラ…カッコよくなりたかったんだ、おまえみたいに…」
ファンビーモンは、目を瞑った。
「くそっ…!しんじまうのかよ…。さいごまできらいだったよ、おまえのこと…!ちくしょう…!」
14 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 18:21:40.57 ID:oNgaKxXbo
蜂さん…
15 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 18:25:33.14 ID:5EIJPVxKO
…そこへ、パルタス氏が通話で入ってきた。
『む、ファンビーモンが死ぬのか!?それは大きな損失だな…。む?そこのビオトープにあるデジタマは何だ?ワームモンとサラマンダモンがどうこうしたものとは別だな』
これはドリモゲモンが死に際に遺したデジタマです。
『確保したのか』
ドリモゲモンは優秀なデジモンです。
蛮族に混じってAAAの指示通りに作戦をこなせる知能を持っているし、地面を掘り進んで敵の足元からドリル攻撃ができる。
あれだけ強力だったモリシェルモンを、DPに大きな差があったにもかかわらず、実質単騎で倒しました。
つまり、あまり動き回らずに戦う巨大なデジモンに対して、ドリモゲモンは強力な特効メタ性能を持っているといえます。
そのデジタマが育てば、間違いなく優秀なセキュリティデジモンが育ちますよ。
『なるほど!おいティンクルスターモン!そのデジタマを破壊しろ!』
は!?
『イエーーッサ!』
ティンクルスターモンは手裏剣のように突撃して、ドリモゲモンのデジタマに突き刺さった。
「な…何やってんだてめぇェーーーッ!!」
突然のパルタス氏の凶行に、カリアゲは混乱しながらブチギレた。
16 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 18:26:52.91 ID:52Fzfx9s0
いつも急なお姉さんだ
17 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 18:32:22.79 ID:5EIJPVxKO
『慌てるな、こうするんだ』
破損したデジタマは、ファンビーモンのもとへ転がった。
すると…
ファンビーモンに触れたデジタマが、光を放ち…
ファンビーモンを包みこんだ。
「んん!?」
カリアゲは目をひん剥いている。私も同じ表情だ。
やがて光が止むと…
少し大きくなった一個のデジタマがそこにあった。
「え?え?」
困惑するブイモン。
な…何やったんですかパルタスさん。
『ん?貴様達は死にかけのワームモンとサラマンダモンを、破損したデジタマへ吸収させたのだろう。同じことをファンビーモンでやったんだ』
ジョグレスを誘発させた…!?
な、何故!!?
『何故ってそれは貴様…ファンビーモンは優秀な遺伝子を持つ強力なデジモンだ。その遺伝情報が失われていくのを指を咥えて見てろと言うほうがおかしいだろう』
ええ…。
あ、あの。ドリモゲモンを育てたかったんですが…。
『強力だが制御がきかなかったファンビーモンの遺伝子と、知能が高く強いドリルを持ったドリモゲモンの遺伝子が混ざったら、さらに優秀になるはずだ。いい事ずくめではないか』
…。
そもそも孵化するかどうかも分からないですよ。デジタマのシステムがバグったかも。
『そうかもな!ハハハ!』
「そうかもなじゃねえ!!」
…もういいよ。過ぎたことは仕方ない。
ってか勝手なことしないでくださいパルタスさん!
『貴様らの判断が遅いからだ』
…この人、合理的なとこはあるんだけども。
感性が度し難い。
18 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 18:33:13.13 ID:oNgaKxXbo
とにかくチャレンジャー過ぎる…
19 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 18:33:31.33 ID:5EIJPVxKO
一旦ここまで
20 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 18:36:11.78 ID:52Fzfx9s0
乙
土壇場での迷いがなさすぎる…
21 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 18:51:58.29 ID:oNgaKxXbo
乙
22 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 20:54:20.48 ID:ag87Fiow0
乙
23 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 22:06:40.47 ID:gbTbxsOgo
デジタマといえば…
大きな問題がある。
ワームモンとサラマンダモンがデジタマと融合してできた、大きなデジタマだ。
これはブイモンとデジクロスしてフレイドラモンとなり、強大なパワーを与えた。
「はらへった〜…しにそうだぁ〜」
ブイモンはこの通り、餓死寸前までエネルギーを使い果たして飢餓状態となった。
だが、ブイモンは食事ができるため、減ったエネルギーを補給可能だ。
ブイモン。
ボスマッシュモンが、前にパルモンが釣ったプカモンの干物をお湯で煮込んでくれたよ。
食べるといい。
「いただきまーす!ハムッハムッ!もぐもぐ…」
だが、この大きなデジタマの方はどうか。
口がないからエネルギーの補給ができない。
…デジタルワールドにおいて、エネルギー保存則は絶対だ。
当然、この大きなデジタマもエネルギーを限界まで消耗しているはずだ。
…このままでは、ワームモンとサラマンダモンが融合したこのデジタマは、エネルギーが尽きて死んでしまうのではないだろうか。
「…ワームモン、おまえもはらへってねーか?おまえもサカナたべろよ、ワームモン…」
ブイモンは、大きなデジタマに煮魚を差し出しているが…。
24 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 22:13:40.83 ID:gbTbxsOgo
まさかデジタマが口を開けて餌を食べることなんてできるわけが…。
「ウミョォ〜〜ン!」
ん!?
大きなデジタマがパカっと割れて、大きく口を開けた!
な、なんんん!?
「おお、口あるんだな!ほらくえ!」
ブイモンは煮魚をデジタマの口に放り込む。
「バクッ!モグモグムシャムシャ…。ウミョォ〜ン!」
なんてこった…
デジタマが、デジタマのまま食事したぞ!
どうなってんだ!?
「クワアァ〜!クワアァ〜!」
デジタマは2〜3回鳴くと…
下部がヒビ割れ始め、ズボっと脚が出てきた。
https://i.imgur.com/cAbKDEh.jpg
オ…
オーーーーマイゴッド!!!!!
デジタマというか…
そういうデジモンだったのか!?
レベルを計測したところ…
『4.3』といったところだ。
成熟期をやや超えている成長段階だが、レベル5には至らない、中途半端なところだ。
生命のシステムが少しバグっているのかもしれない。
25 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 22:19:46.08 ID:bCCqNCsbo
やべえデジモン来ちゃった
26 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 22:26:10.80 ID:gbTbxsOgo
「ウミョォ!」
歩くデジタマ…命名デジタマモンは、ビオトープから出たがっている。
とりあえず私はデジタルゲートを開いて、デジタマモンを、先程まで戦いが繰り広げられれていたデジタル空間へ出してやった。
先程までデジタル空間にいた赤いオタマモン8体は、既にそこには居なかった。
カンナギ・エンタープライズ・ジャパンへ帰還したのだろう。
デジタマモンは、蛮族デジモンの焼死体を貪り食っている。
…うーん、これならエネルギー補給は問題なさそうか。
少しデジタマモンを計測してみたが…
DPはかなり低い。成長期並だ。
しかし、『エネルギーの貯蔵限界量』はかなり凄まじい。
おそらくグレイモンが肝臓に貯蔵できるエネルギーと同等量のエネルギーを貯蔵することが可能とみえる。
DPとはデジモンの強さそのものを示す指標ではなく、「基礎代謝量の多さと、身体能力の高さ」を示す数値だ。
このデジタマモンはおそらく、平時はできるだけエネルギーを消耗せずにひたすら体内に蓄えておき、膨大な貯蔵エネルギーをデジクロスしたときに一気に使用する…という生態を持っているとみられる。
つまり、デジクロスすることに特化したデジモンといえるだろう。
『素晴らしいいいいいいいいいいいイィイイイイイイイーーーーーーーー!!』
うわっスポンサーさん!?
どうしたんですか!?
『君のデジタマモン君…成熟期デジモンだということは、タマゴを産める!すなわち!彼のデジタマを育てれば、デジクロスが可能なセキュリティデジモンを大量生産できることになるぞ!これは素晴らしいィィイイーーーーー!』
スポンサーさんがいつになくテンション高い。
27 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 22:31:06.75 ID:bCCqNCsbo
タマゴがタマゴを産む…
28 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 22:55:43.43 ID:gbTbxsOgo
その時。
『感動した』
音声読み上げソフトによって、チャット文章が読み上げられたような声がした。
な、なんだ?
声がしたのは…
デジドローンの視界を映しているデジクオリアの映像だった。
…デジタルワールドで、ベーダモンにAAAとの戦闘を生配信していたデジドローンだ。
今のメッセージを発したのは、ベーダモンだった。
あ、そういえば居ましたね。忘れてた…。
『適当に数が減ったら 汝らに手を貸してやってもいいかと思っていた だがまさか 余の力を借りることなく あの生意気な小僧を撃退するとは 天晴だ』
お、おお…
どうも。
『いい戦いを見せてもらった 面白かったぞ汝ら 愉快 痛快 爽快な逆転劇だ 汝らがたまに持ってくるゲームソフトより遥かに面白い』
なんかべた褒めされている。
『気に入ったぞ 汝ら 何か面白いことをするとき 余の力が借りたくなったら呼ぶがよい 興が乗ったら手を貸してくれよう』
それがどうも。
『ではな』
ベーダモンは去っていた。
シンがジト目でベーダモンを見て、ひそひそ話をしてきた。
「…今回の戦い、ベーダモンが力を貸してくれたらもっと被害を抑えられたんじゃ?」
まあ…いいよ。
あくまでカリアゲやクルエのミッションは『ベーダモンをクラッカー側につけないこと』だから。
「はあ…」
なんでも聞くところだと、AAAもベーダモンにコンタクトを取ってきたことがあるらしい。
だけど、利用する気マンマンだったのが「鼻について気に食わない、生意気でムカつく」とのことだったそうで、結局ベーダモンはAAA側につかなかったようだ。
「クルエさんとカリアゲパイセンは、ベーダモンを何かに利用はせず、ご機嫌取りに徹したから反感を買わなったんスね。はー、器用なもんスね」
…気難しいよねベーダモン。
29 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 22:56:36.52 ID:52Fzfx9s0
まあ大きな収穫か
30 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 23:12:10.74 ID:fFUGA556o
ギリギリまで がんばって
ギリギリまで ふんばって
ピンチの ピンチの
ピンチの連続 そんな時
ベーダモンがほしい!
31 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 23:14:15.57 ID:gbTbxsOgo
カリアゲがため息をついている。
「しかし…結局AAAは今回もまんまと逃げ帰ったのか。こんなの何回もやられてたらもたねーよ…本拠地に攻め入れねーのな…」
ごもっともだ、カリアゲ。
正直、二度も三度も同じことを繰り返されたくない。
どうにかならないのか…
「なるよ、どうにか」
メガ?
どういうこと?
「敵は去った。出てきていいよ、ハックモン」
メガがそう言うと、デジタル空間の影からひょこっと何かが出てきた。
https://i.imgur.com/JMCmXys.png
あれは…
何のデジモン?
「うちのデジタルアソートで開発中のアプリモンスター、ハックモンだ。十分な能力が発現していない開発途中の状態で、ガッチモン達ほど十分な戦闘サポート能力がないから、今回の戦いには加えなかった」
そのハックモンがどうしたんだ?
「ハックモンは『ハッキングツール』の能力を持たせている。まだ未完成だけども…『食べたマルウェアをコピーして操る力』を限定的に獲得している。この力で、スパイのチビマッシュモンに仕込まれていた『デジモン伝送路を繋げるマルウェア』をコピーし…AAAのデジドローンにくっつけたんだ」
なんだって!?
それじゃあ…
「そう。ハックモンが完成すれば、AAAのデジドローンに仕込んだマルウェアを起動して、僕たちのところへデジモン伝送路を繋いでしまうことができる」
カリアゲが立ち上がった。
「それじゃあ…本丸に打って出られるってことか!」
「そうなるね。もっともそのためには、ハックモンの完成以外に必要不可欠な要素が2つある」
「ん?なんだ?」
「ひとつは戦力の充実。今の僕達の戦力はひどく損耗している。まずは怪我を治さなきゃ」
「それはそうだけど…もう一つは?」
「…今回AAAの下僕にいた…ナニモン。あれと同じ能力をもつアプリモンスターを育てなくてはいけない」
「なんでだ?」
「こちらが送り込んだデジモンが、もしも適当な端末に誘い込まれてかネットから隔離されたら、脱出できずに監禁されてしまうでしょ」
「お…そりゃそうか。せっかく攻め込んでも監禁されたらな…」
「だから脱出手段として、ネットから切断されてもデジタルワールドへ逃げれる力が必要だ。…AAAがナニモンを育て上げたのも同じ理由だろう」
「できるのか?」
「頑張ってるけどまだできてない。AAAにやつ…一体どうやってあんなデジモン育て上げたんだ…悔しいけどあいつやっぱ凄いよ」
…何か非人道的なことをして育て上げたのかもね。
32 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 23:24:13.23 ID:gbTbxsOgo
それにしても…
戦場の死屍累々の蛮族デジモンたちの死骸、どうしよう。
寄生ズルモンを摘出したガニモン達も、あの後結局死んじゃったし…。
ブイモンが不思議そうにこちらを向いた。
「え?くわないのか」
そ…それは…
…そうか。
人っぽい姿をしてるから、あんまやりたくないんだけど…
糧にしてやるのが、こいつらの供養になるだろう。
「おう!」
これだけたくさんあるから、腐らないようにハムやソーセージにするといいよ。
「なんだそれ?」
煙で炙って燻製にしたものを塩漬けにすると、保存食になるんだ。
加工の仕方は、教えるから…
ボスマッシュモンやティンクルスターモンといっしょにやっておいてくれ。
「ケンはいっしょにみてカントクしてはくっれねーのか?」
…加工されてるところを見たくないから。
「ヘンなのー」
33 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 23:29:24.20 ID:fFUGA556o
監督って言葉知っててえらい
34 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/24(水) 23:53:38.13 ID:gbTbxsOgo
とりあえず、腐る前に燻製に加工するといいよ。
ボスマッシュモン及びチビマッシュモン達が、フローティア島で燻製や塩漬けをする準備を始めた。
フローティア島の真ん中には、シェルモンの大きな死骸が倒れている。
参ったな…これもどうにか処理しないと。
「うぅ…あしいたいぃぃ…いたいよぉ」
パルモンは、折れた足を痛そうに庇っている。
これじゃ移動ができないよな…。
複雑骨折してるみたいだし、手術しないと元通りに歩けないかもしれない。
だけど手術をする設備なんで、うちにはない…。
と、とりあえず、飯を食べるといいよ。
ガニモンを茹でたから、ほら。
「いただきまーす…」
パルモンは、茹でられたガニモンの甲殻を鉄の武器でこじ開けた。
そして、もぐもぐと食べ始めた。
「んまーひ」
パルモンはガニモンのカニ味噌を食べた。
すると…
パルモンの体が…光り輝いた!
これは…まさか。
進化か!
https://i.imgur.com/VoroBRD.jpg
パルモンが進化した姿は、…植物の手足を持つ忍者のようだった。
背中には大きな手裏剣がある。
「脚!治った〜!」
進化したパルモンは、ぴょんぴょんと飛び跳ねて、脚が治ったことを喜んでいる。
シュリモンと名付けよう。
しかし、どうして今進化したんだ…?
「さっき『進化しろ』って言ったからじゃねえか?」
おお、カリアゲ?
35 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 23:54:47.70 ID:52Fzfx9s0
どいつもこいつもカニ食って進化する
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/24(水) 23:56:11.59 ID:fFUGA556o
ホークモンからシュリモンに進化するよりはパルモンからシュリモンに進化する方が植物繋がりであり得るといえばありえるか?
37 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/25(木) 00:02:55.50 ID:YxmqBDVgo
「さっき俺達、パルモンに何度か『このピンチを乗り越えるために進化してくれ』って頼んだじゃん。で、パルモンも進化しようとして…できない〜ってなってた。それが今、遅れてやってきて、進化したってことじゃねえか?」
そ、そういうことか!?
さっきは「パルモンはもう成熟期に進化できそうなのに、なぜ進化できないんだろう」と思ってたけど…
そうじゃなかった。
成熟期への進化条件は満たしていたし、進化もできるんだけど…
「進化するぞ!フーン!」と気張ってすぐに進化が始まるようなものじゃなかった、ということか。
…なるほど。
やっぱり進化というのは、ピンチに陥った時に急にできるものじゃないんだな。
だからこそ、ブイモンがデジクロスという「その場で急に強くなる力」を得たのは僥倖といえるのかもしれない。
38 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/25(木) 00:15:57.62 ID:YxmqBDVgo
「それにしても…蛮族がまた力を取り戻したらやですね〜」
クルエがだるそうな声で言った。
それはそうだね…。
蛮族の残党はまだまだデジタルワールドにいる。
それが今回我々のところに攻めて来れなかったのは、クルエがデジクオリアの裏技を利用した奇策によってAAAからのデジモン伝送路を切断したおかげだ。
いやほんと、あの時はナイスプレイ。
「いえい」
きっとこれからAAAは、蛮族の残党をクラッカーデジモンとして利用するだろう。
一般人や企業を狙ったサイバー攻撃をデジモンで行い、それを止めにきた我々のセキュリティデジモンを、蛮族デジモンで迎撃する…という戦いになっていくのだろう。
骨が折れそうだな、それは…。
『ふむ?蛮族の生き残りがまだいるのか?』
そうですよパルタスさん。
キンカクモンは生き延びたようだし…
これからも蛮族デジモンは増えていくと思います。
『ふむ…蛮族は集会をすることはあるか?』
ニセシャッコウモンのありがたいお話を聞く集会があるっぽいですね。
『ふむ…、なるほど分かった!』
ど、どうしたんですか?
『シューティングスターモン!聞いているか!』
『ウィーッス ドウシタ パルタス』
『お前…腹が減ってないか?』
『サイキン狩リニイッタバカリデ ホゾンショクハ マダマダアルガ』
保存食…。
どこに保存してるんですか?
『野生デジモンがいない極寒地帯の永久凍土に蔵を掘って、そこに貯蔵している。天然の冷凍庫だ』
あ…なるほど。賢い。
デジタルゲートを寒い地域に繋げば、それだけで冷凍庫が出来上がるのか。
…パルタス氏、最初の第一印象がアレだから脳筋みたいなイメージあったけど、やっぱ普通に頭いい人なんだな。
39 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/25(木) 00:17:11.14 ID:YxmqBDVgo
『デジタル?ハラヘッテタラ ナンダ』
『…これから一狩り、行かないか?シューティングスターモン』
『…ナルホド、オモシレー ヤッチマウカ』
え…え?
一体何を…パルタスさん?
40 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/25(木) 00:17:43.41 ID:YxmqBDVgo
つづく
41 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/25(木) 00:20:48.81 ID:chcUkHT10
乙
一狩りいこうぜ!的なノリ
42 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/25(木) 00:21:47.84 ID:oPdAVaCwo
乙
組織は違えど頼れる人ではある
43 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/25(木) 00:22:56.81 ID:OVlj2E4g0
乙
44 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/25(木) 19:34:28.26 ID:gwDef4D2o
蔦を伸ばすのがメインウェポンなパルモンが手足伸ばせるシュリモンに進化するのはある意味自然な進化というわけか
45 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/30(火) 19:39:00.57 ID:xpExcDBGo
は、話の流れからすると…
『一狩り』というのは。
集会中の蛮族達に、シューティングスターモンのミサイル攻撃を撃ちこむってことですか!?
「そうだ!奴ら蛮族デジモンを野放しにしていては国家防衛上の危機と判断した。よってシューティングスターモンの100%のパワーでまとめて粉砕殲滅する!」
し、しかし。
まだ罪を犯していない蛮族デジモンもいるんじゃ…
「罪?私はシューティングスターモンの餌を狩るだけだ。罪がどうとか関係ないだろう。貴様達は川で釣りをする時、罪を犯した魚デジモンだけを釣り上げるのか?」
…そういうスタンスですか。
ならまあ…口出しはできないか。
人形だからとか、知能が高く文化があるからだとか…そういう理由で特別扱いするのも違うしな。
あ!でも、ディノヒューモン農園は餌にしないでもらえませんか?
「なぜだ?」
…我々のパートナーデジモンは、4体ほどがあの農園の出身です。
いや、赤オタマモンもルーツを辿れば農園出身か。
我々セキュリティデジモンのさらなる進化の可能性を模索する上で、あの農園は研究観察対象として非常に有用なんです。
「いいだろう…今はな。だが、奴らがクラッカーと手を組むようになったら潰す」
…それは…仕方ないか。
分かりました。
46 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/30(火) 19:49:12.37 ID:xpExcDBGo
蕃族の殲滅を企てるなら、集会をするタイミングを見図る必要がありますね。
『うむ!集会はいつやるんだ?』
…分かりません。
監視するしか…。
しかし、ずっとデジドローンで見張っていたらバレるかもしれませんね。
どうにかして、バレずに見張る方法はないか…?
そう話していると、パルモン改めシュリモンが話しかけてきた。
「みてみて!」
シュリモンは、全身を覆う布の服を脱ぎ去ると…
ほぼ100%植物って感じの生身が現れた。
「こうしたらどう?」
そしてシュリモンは、植物に擬態した。
…うーん。これはすごい。デジモンだと気付かないかも。完全に植物にしか見えない。
蛮族の拠点はジャングルにある。
この姿でジャングルの植物に紛れ込めばバレなさそうだ。
潜入するときは、シュリモンにデジドローンを持ってもらい、一緒に擬態してもらうことにしよう。
『しかし、シューティングスターモンがフルパワーで攻撃する場合、5分ほどエネルギーをチャージする必要がある!集会が始まった瞬間に発射、というわけにはいかないぞ』
わかりました。
うまくシューティングスターモンの準備ができてるときに、集会が始まるのを狙いましょう。
47 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/30(火) 19:56:43.69 ID:2cAkRGZeo
「服」って概念を持つ動物
48 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/30(火) 20:03:40.86 ID:xpExcDBGo
『オホン!諸君、蛮族の拠点なら他にもひとつあるぞ!キウイモンの島だ!』
ああ、スポンサーさん…そういえば言ってましたねそんなこと。
『何、本当かクロッソ!ならばそちらも殲滅する!シューティングスターモンが発射したと同時に、キウイモンの島へジオグレイモンを送り込む!スターモン抜きで我々の言うことを聞くか怪しいが…こういう機会も必要だろう!』
…もしもキウイモンがいたら保護してもらえませんか?
『なぜだ』
…蛮族が肉にせずに飼育しているとしたら、それは生かしたまま利用する価値があるということです。
うまく鹵獲できたら役に立つと思いますよ。ズバモンやルドモンのように。
『ふむ…それはもっともか。検討しよう』
そういえば、ルドモンとズバモンはどうなったんですか!
『ルドモンは成熟期に進化したぞ!ティアルドモンと名付けた。これからきっとデジタマを生むだろう』
おお、それはよかった。
ズバモンは?
『ズバモンか!死んだぞ!』
し…死んだ!?
どうして!?
49 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/30(火) 20:08:52.47 ID:9rrHYI520
ブイモンが聞いたら落ち込むぞ
50 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/30(火) 20:09:21.52 ID:+0GCkIY5o
もったいねえ…
51 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/30(火) 20:16:33.03 ID:xpExcDBGo
『ヤツらをデジタルワールドで強敵と戦わせて武者修行させていたらな…二体とも成熟期に進化したんだ』
ふむふむ。
『だが、二体ともその場で脱走をしたんだ!』
脱走ですか…「まあそうなるだろうな」って感じですが、それで?
『お仕置きがてらに、シューティングスターモンに20%の出力で突撃させてから捕獲しようとしたんだが…力の調整を誤って70%の出力が出てしまった!』
…どうなりました。
『ティアルドモンは瀕死ながらも生き延びたが…ズバイガーモンは粉々に消し飛んで死んだ!やりすぎたな、ふはははは!』
やりすぎたなじゃないですよ!
安くないお金を払ってもらって売ったんですよ!
そっちが大損じゃないですか!
『まあそういうこともあるだろう!幸い、飛び散ったズバイガーモンの肉片や剣は回収できた。次に何かのデジモンを育てる時に与えたらパッチ進化するかもな!』
…流石にどうかと思いますよ。
『仕方がないだろう!成長期の段階ですら超強力な剣と盾だった奴らだ。それが成熟期になったのだぞ、スターモンやジオグレイモンで連れ戻そうとしたら腕の一本や二本切り落とされかねない!』
それは…
…致し方ないか。そのままほっといて脱走させたらAAAに回収されるだろうし…。
とても惜しい。
52 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/30(火) 20:19:07.54 ID:dS5Sy2fy0
クラッカーと方向が違うだけでそれなりのマッド…
53 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/30(火) 20:29:33.54 ID:xpExcDBGo
さて…
負傷したデジモン達への応急処置が済んだことだし、戦場の死屍累々を片付けるとしよう…。
マッシュモン達、シュリモン。頼んだよ。
「マシーーーー!」
「まかせて!」
マッシュモン達とシュリモンは…
死亡した蛮族デジモン達を解体して、燻製ハムに加工した。
残骸はププモン達に与えた。
蛮族デジモンは、自発的に我々を襲ってきたわけではない。
彼らもまた、クラッカーに利用された存在なのだ。
せめて糧にすることが、弔いになるだろう。
54 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/30(火) 20:42:04.47 ID:xpExcDBGo
つづく
55 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/30(火) 20:45:40.02 ID:9rrHYI520
乙
56 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/30(火) 20:45:54.35 ID:dS5Sy2fy0
乙
57 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/30(火) 21:37:57.69 ID:rGYnhNqwO
乙
58 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/31(水) 20:33:05.07 ID:v/XkhZoNo
私とクルエは、デジタマモンをデジヴァイスへ入れてカンナギ・エンタープライズ・ジャパンへ足を運んだ。
神木さんに、救援に来てくれたお礼と報告をするためだ。
秘書の岸部エリカ氏が、我々を案内してくれた。
岸部氏は、最近よく名前を「リエ」と間違われて困る…等、いろいろ喋っていた。
そうして、私とクルエは神木氏の部屋に来た。
「まずは、クラッカーの襲撃を無事に退けられたようで良かった」
ありがとうございます。
クルエが随分な無茶振りをしたようですが、助けてくれてありがとうございます。
「いいや、助けていない。君達がデジクオリアを不正コピーしたから、執行者オタマモンを送り込んでデジタル空間に放火をして私刑に処しただけだ。そこにたまたまクラッカーのデジモンがいたようだが… とにかく、我々は君達に加担したわけではない。履き違えないように」
ああっそういうスタンスでしたね。
…大丈夫、あのオタマモン達がどこから来たのかは、誰にも教えていません。
「それは何よりだ」
それと、サラマンダモンのサラですが…
モリシェルモンに殺されかけたときに、ワームモンと融合し…
このデジタマモンになりました。
そう言い、私はデジヴァイスをプロジェクターへ接続し、スクリーンにデジタマモンの姿を映す。
『クワァ〜!クワァ〜!ウミョォ〜ン!』
「…これが、サラの進化した姿か。レベル5に到達したのか?」
死にかけの状態で、レベル3の成長期デジモンおよび、レベル0のデジタマとジョグレスしたせいか…
レベル5には到達しておらず、4.3…くらいになっています。
「成熟期を超越してはいるが、レベル5には到達していない、か。不思議な状態だ」
59 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/31(水) 20:36:27.01 ID:dWlrFQ1z0
そりゃまあ会社の名前も合わせると間違われる…
60 :
◆VLsOpQtFCs
[saga]:2024/01/31(水) 20:49:57.79 ID:v/XkhZoNo
せっかくなので、デジヴァイスのカメラをオンにしてみます。
「…わかった」
デジヴァイスのカメラをオンにすると…
デジタマモンの前にウィンドウが現れ、そこに神木さんの顔が映った。
『…!?ク、クワァ〜!クワァー!クワァー!クワァァァ!!』
デジタマモンは、神木さんの顔が映ったウィンドウの方へ駆け寄りの夢中で頬ずりをした。
「…サラ。覚えているんだな。私のことを」
『クワァ〜〜〜〜!!クワァ〜〜〜〜!!』
「…君をデジタルワールドへ放逐して済まなかった、サラ。セキュリティチームに高カロリーな餌の獲得手段と、広い生育環境、そして成熟期デジモンが産んだデジタマを活用する手段ができた今だからこそ、君は自身の力を十全に活かせるが…、あのときの我々には、それがなかったんだ」
『クワ…』
「だから、我々は君を飼育放棄し…棄ててしまった」
『…』
「だが、君は生きてセキュリティチームのところへ戻ってきて、クロッソ・エンジニアリングへ来てくれた。そうして今、我々のところにいる君の子供達と…、そして君がデジクロスしたフレイドラモンが、セキュリティチームを救ったんだ」
『…』
「我々は、育ての親として最低なことをしてしまった…。だが、君が生まれてきてくれて、立派に育ってくれて…、本当に感謝している。どの面下げて、と思うかもしれないが…、君を誇りに思うよ」
『クワァ、クワァ〜〜!!』
61 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/31(水) 20:51:28.17 ID:xXEetq5ho
おぉ…感動の再会
62 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2024/01/31(水) 20:55:53.18 ID:/5i59+LBo
サラはこれまでも大量にデジタマ産んできたのに死ぬ間際のデジタマにだけ記憶の連続性あるの不思議だ
しかもワームモンも混じってるし
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