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【安価・コンマ】力と魔法の支配する世界で【ファンタジー】

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860 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/24(日) 20:53:47.39 ID:YO9073hoO
861 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/24(日) 21:58:10.91 ID:h/5HXvT10

 強化ソリ「」シャーッ

ミスティ「そろそろお昼ね……。休憩にしましょうか」

クロシュ「おひる……!」

イリス「ミスティ、魔力は大丈夫?」

ミスティ「ええ。少し前にコツを掴んだから、燃費はすこぶる良いわ」

ローガン「おお、以前よりも快速な気がしていたが、燃費も良くなっていたのか」

ミスティ「ふふ、私はソリの運行くらいしかできないから。これくらいは役立たせて欲しいわ」

妖精「むしろミスティがいなきゃ行軍にものすごく困るんだよね……」

 *

―森の空き地

 自生する森ニンジン「」
 自生するゴボウ「」
 自生するドングリ「」

妖精「お、森ニンジンとゴボウが生えてる。昼はあれも食べようよ」

イリス「わ、森ニンジンとゴボウってその辺に自生してるものなの?」

妖精「うん。味は流石に農場で作ってるのに劣るけれど、旅の糧食としては十分でしょ?」

ローガン「流石は緑の森だな……。自然の恵みに感謝せねば」

 *

 森の恵み野菜スープ「」ポン!
 焼きドングリ「」ポン!

スライムクロシュ「〜〜♪」モニョモニョ モグモグ

イリス「ふふ、おかわりもあるからたくさん食べてね」

ミスティ「ふう……体が温まるわね……。美味しいわ……」

ローガン「うむ。このドングリもコクがあって美味いな。いくらでも食べられそうだ」ポリポリ

イリス「緑の森の食べ物は美味しいし、こうやって現地調達すれば保存食の節約にもなるし、森の恵み様々だね」

 ☆野菜スープを飲んで元気になりました
  この道中の次の戦闘時、コンマ+10

 ◆
862 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/24(日) 21:59:06.29 ID:h/5HXvT10
―夕方
 関所 森林側

 ワイワイ キャッキャ

森妖精A「フォレスティナに来てくれてありがと〜!」

森妖精B「えっへへ〜またいつか鎖国が解かれたら遊びに来てね〜」

森妖精C「ねえねえ旅人さん、鎖国前にフェアリーシロップ欲しくない? もう二度と手に入らないかもよ?」

お宿の妖精「妖精のお宿ですよ〜。鎖国前なので格安で提供してますよ〜。最後の一泊、どうですか〜?」



クロシュ「……!」

ローガン「ここはまだ、営業してるのだな……」

イリス「妖精さんのお宿……! 入国した時に一泊したのが、もうずっと昔みたいに感じられるなあ……」

ミスティ「格安でやってるみたいだし、今夜も妖精のお宿で一泊していかない……?」

妖精「……そうだね。泊まっていこう」

 ◇

お宿の妖精A「わあ、黒いスライムさん! また来てくれたんだあ」

お宿の妖精B「ああ……黒くて滑らかで……美しいです、お客様……」

お宿の妖精C「スライムさん向けのマッサージ、気に入ってくれた?」フニフニ

スライムクロシュ「///」モニョニョ


お宿の妖精D「またいらっしゃってくださったんですねぇ、鋼の旦那様……」

ローガン「う、うむ……。またよろしく頼む」


イリス「あはは、クロシュちゃんもローガンさんも覚えられちゃったみたい」

ミスティ「ふふ……でも、いいわね。そういうのも……」

妖精「クロシュもローガンもすっかり気を良くしちゃってるなあ。ふふ、本当に上手い商売」


妖精のお宿に一泊します
↓1〜3 自由安価 宿泊中何をする?
863 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/24(日) 22:00:31.81 ID:iLkxzaAN0
星の魔翌力を読む
864 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/24(日) 22:03:47.64 ID:V31yk4qDO
お宿の妖精達に精霊樹の種の育て方のアドバイスを聞く
865 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/24(日) 22:04:56.77 ID:lDuvULJr0
売店で何か買う
866 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/24(日) 22:06:42.80 ID:ZEee4nhk0
鋼の回転ノコギリを試してみる(宿の中だと危ないので外でやってみる)
867 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/24(日) 22:21:02.24 ID:h/5HXvT10
―妖精のお宿 客室

イリス「さて、と……。久しぶりに時間が取れそうだし……」ガサゴソ

 魔術書「星の魔力」ポン!

イリス「今夜こそはこれをしっかり読み込んでみよう……! この前世界樹で感じたことを照らし合わせれば、何かが見えるような気がする……!」

イリス「よおし……」グッ


↓1 イリスの勉強成果
01-90 私の本当の属性って――
91-00 ???
868 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/24(日) 22:21:36.32 ID:Z/K+OqFho
💡
869 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/24(日) 22:21:49.02 ID:V31yk4qDO
はい
870 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/24(日) 23:34:04.94 ID:h/5HXvT10
 魔術書「星の魔力」ペラッ
 イリスの研究ノート「」カキカキ

イリス「……」ペラッ

イリス「……」カキカキ

イリス「……」ペラッ

イリス「……」カキカキ

イリス「……」

イリス「…………」


イリス(……あの日、夜空を飛び散っていった光は……星の魔力を源泉とした――火、水、風、地、光属性の、奔流……)

イリス(……)

イリス(そして私が使える属性も……火、水、風、地、光。他にも使える属性はあるけれど、それらも今言った五大属性の派生属性……)

イリス(つまり――私の、複数属性というのは――)


イリス(――星属性)


イリス(……そっか。あの時感じた、あの魔力に対する馴染みやすさは……私と一致した属性の魔力だったから……。単純な話だったんだ)

イリス(……)

イリス(お師匠様……。私、ようやく見つけました。私の、本当の属性を……)

 ☆イリスが自らの属性を自覚しました

 ◇
871 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/24(日) 23:34:56.35 ID:h/5HXvT10
本日はここまでとなります。緑の国フォレスティナ編、クリアおめでとうございます

当初は選挙に飛び入り参加する方向などは全然考えていませんでしたが、こうして完結してみるとちゃんと綺麗に収まっているように思えます。妖精が建国者になったり、ティセリア氏とマーベル氏と和解に至ったり、とても良い着地をすることができたかと思います
そして次の更新の前に、やっぱり敵対ネームドキャラクターや汎用クリーチャーの募集などを平日中に行うかもしれません。その時はよろしくお願いします

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
872 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/25(月) 00:37:52.63 ID:UW8oLAmpo
乙乙
緑の国は比較的爽やか国で好きよ
873 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/25(月) 01:50:28.78 ID:xLWbrYB2o
おつ
電ノコ?はこのあと活躍する、といいな
妖精さん周りがかなりイレギュラーだったはずだけど上手くまとめて凄い
874 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/27(水) 00:18:10.80 ID:bJdOTkdK0
緑の国編は魔族自治区編と比べると、実際明るく前向きな雰囲気で進んでいたかと思います。というか魔族自治区編が際立って重苦しかっただけかもしれません……

鋼の回転ノコギリは、単純な破壊力で言えばローガン氏の愛用しているはがねのつるぎよりも上なので、活躍しないということはないと思います。ただしローガン氏自身も言っていたように癖が強い武器のため、使いこなすにはある程度の習熟が必要となるでしょう

妖精さんが突然大物になりましたが、>>1自身も意外とちゃんとまとめられたことに驚いております。この調子で今後も良い感じに書いていきたいところです
875 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/27(水) 00:20:10.95 ID:bJdOTkdK0
というわけで本日は更新はできませんが、敵対ネームドキャラクターおよび汎用クリーチャーの募集を行いたいと思います
全員出せるかはわかりませんが、機会があれば是非とも使わせていただきたく思います。よろしくお願いします

(ネームドキャラクター用テンプレート)
【名前】
【種族】
【性別】
【年齢】
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)

(汎用クリーチャー用テンプレート)
【種族】
【分類】
【外見】
【性質】
【備考】

■参考:
(敵対ネームドキャラクター例)
【名前】ブラッド(冒険者ギルド命名)
【種族】スライム類の一種と推測される
【性別】♀
【年齢】不明
【容姿】血のように赤いスライム。人間に擬態する時は、真紅の髪を足元の辺りまで無造作に伸ばした幼子の姿を取る
【性格】わがまま。感情の起伏が激しく、気に入らないことがあるとすぐに癇癪を起こす
【魔法】詳細は不明だが、通常のスライムとは一線を画す卓越した擬態能力と同化能力を有する
【備考】幼い外見とは裏腹に異常な力を有しており、何人もの冒険者を血の海に沈めている
単純な戦闘能力も高いが、擬態能力を活かして不意打ちや騙し討ちをする等の狡猾さもあり、危険
過去に起きた災害級の事件に関与している疑いがあり、冒険者ギルドは調査を進めている

(汎用クリーチャー例)
【種族】ヒヒイロガニ
【分類】甲殻類
【外見】緋緋色の美しい甲殻を持つカニ
【性質】穏やかな性格であることが多い。大抵のヒヒイロガニは不要な争いを避け、静穏な環境を好んで暮らしている
【備考】甲殻に希少金属を含有している珍しいカニ。極めて頑強で堅く、並の物理攻撃では傷一つ付かない
特定の地域では高級食材として扱われている

↓1〜 23:59:59まで
876 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 01:56:46.10 ID:VpdFCuxLo
【種族】溶岩魚
【分類】魚類
【外見】魚の形をした岩
【性質】おとなしいが危険を感じると発熱し、地面を溶かして地中に潜る
【備考】溶岩中で生きられるようにウロコが耐熱岩石になった魚。自己発熱は溶岩を上回る熱を発するが、自分でも長くは耐えられないので何らかの方法で逃げられなくすると自ら焼き魚となる
骨には火属性耐性があり道具として有用
877 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 02:03:48.70 ID:3ZzTQ8kPo
【名前】セレスティア・ベールグラッド
【種族】ドラゴン
【性別】女
【年齢】1800
【容姿】赤いドレスと赤い眼、金髪、立派な龍角を持つ妖艶美人で真の姿は赤いドラゴン。龍角から加工した大業物の槍を持つ。
【性格】面白いものが何より好きで、退屈が何より嫌いな気分屋。自由人。基本は気さくだが、心から誰かを愛さないし心から憎むこともないどこまでいっても爬虫類。仲良くなった相手でも必要があれば敵対するし、その逆もある。
【魔法】ドラゴンとしての溢れる魔翌力を魔法というよりドラゴンブレスとして雑に魔翌力の塊をぶつけるだけのストロングスタイル。変身魔法も使えるが杜撰。
【備考】秘密結社「シノホシ」のメンバー(ナルトの暁みたいなもの)をしている。面白そうというだけで特に目的意識も忠誠心もない。組織のメンバーになれるだけにかなりの実力者。組織の任務以外には傭兵業をこなして生計を立てている。世界でも稀な純正純粋のドラゴンだが、めんどくさいいざこざに巻き込まれないため普段は人間の姿をしている。しかし度々龍角が生えちゃうくらい爪の甘い変身っぷりで、その度にファッションだからと変な言い訳をしている。空を飛べ、普段はフワフワ空中で揺られながら昼寝してる。気に入った相手は背に乗せてくれる。気に入った相手でも仕事なら[ピーーー]のも仕方ない。空から不法入国を繰り返す常習犯。本質はどこまでも冷めた人であり、戦いの中で、唯一ひりつく感情の中で死にたい。


【種族】触手属 ◯◯触手
【分類】触手目 触手科 触手属
【外見】触手。獲物を捕食するときに先っぽが4つに割れ口となる。
【性質】縄張りに入り込んだ獲物に巻き付き捕食してくる習性を持つ。
【備考】そこらの地面から突然飛び出してくるが、魔翌力探知の鋭い人なら予知できる。触手属は色によって序列が決まっており、薄紅、黄、緑、青、紫、黒、白の順で強くなっていく。獲物を捕食すればするほど強くなり、色が変化していく生態。
薄紅触手はパワーも弱く、毒もなく、そんなに伸びない初心者向けであり、たまに植木鉢で売られている。
青色触手までは人類でも対処可能な域にあるが、紫色触手以上は規格外。特に、白色触手にもなるとバカみたいに高い戦闘力を有しており、速度、硬度、長さ、消化力、食欲どれをとっても一級品である。白色触手がたった一本だけでも住み着いた土地は一切の生物が生存できない死の土地となる。強い触手ほど多くの獲物の栄養を蓄えており、美味。白色は市場にほぼ出回らないほどの高級食材。
触手属は実は結構人に懐く。どっかの爬虫類よりよっぽど情がある。
878 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 12:33:39.72 ID:JFs8u6VCO
【名前】メイ841
【種族】メイド型オートマトン(機械人形)
【外見】メイド服を着た黒髪ロングの15歳くらいの少女
【年齢】不明
【性格】無機質で機械的な喋り方をする
【魔法】魔法は使えないが護衛用に右手にブレード、左手にマシンガンを仕込み、両足にローラー、背中にジェットエンジンを備える。
【備考】かつて機械都市で量産されたメイドロボだが、売れ残りが廃棄処分された内1体が怨みの念で自我を得て自らを改造して人間達への復讐を目論んでいる。
879 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 13:50:08.77 ID:9NY8K/CW0
【名前】ガッタ・ファーブ
【種族】人間
【性別】男
【年齢】50
【容姿】身長は高い。白髪で頭部の両端にクワガタの顎のような髪型をしている。鼻は少し長くカイゼル髭を生やしている。白衣を着ている。
【性格】昆虫(もしくは昆虫型モンスター)が好きでいつも昆虫の事を考えている。人をあまり信用していなく疑い深い性格。ネチネチと小言をよく言っている。小言が多いが仕事仲間には優しい気にかける事がある。
【魔法】昆虫魔法
・普通の昆虫を使役し操る事が出来る。
・オリジナルの昆虫を召喚して操れる(例えば火に耐性があったり、切っても分裂できる等)。
・自身の体の一部を昆虫の一部に変える事が出来る(例えば背中に蝶々の羽を生やす、両足をバッタの足に変える等)。
【備考】王国で護衛兼学者とやっている。結構頭もよい。昆虫に関する論文で高い評価を受けたり、新種の昆虫型モンスターを発見したして、学者の間では結構有名。武術も強く、護衛の為に習ったら才能が開花した。武術に関しては王国の騎士隊長以上に強くなっている。その強さから王国にも認められている。王国の命令があれば必ず遂行する。勇者セインとはともに仕事した事がある。自身の魔法もおり混ぜて戦う戦闘スタイル。一人称は「ミー」でよくカイゼル髭をいじっている。
880 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 14:56:04.14 ID:5nHP6WRUO
ネームド
【名前】カリス・ノーランド
【種族】エルフ
【性別】女性
【年齢】400
【容姿】
身長145cm。小柄で華奢な体格やショートカットにしたサラサラの金髪、青い瞳、白い肌など。幼く活発そうな可愛らしい顔立ち。
顔立ちは幼く小柄で華奢な体格だが、その幼さとは裏腹にバストは大人顔負けに実っている。どこがとは言わないが生えてない。白衣を着た医者のような服装。
【性格】一見陽気で無邪気だが、道徳や人道といった倫理観に理解を示さない狂人。
【魔法】生命・魂に干渉する魔法。
【備考】
魔王化を研究し、自身も魔王になろうとしているマッドな研究者。
過去に様々な動植物を魔王化させようと自身の魔法で実験を繰返し凶悪な怪物を誕生させ続けたことから指名手配されている。
彼女自身の戦闘能力は未知数だが、実験で怪物と化した者達は一様に彼女に従順で護衛をしているため、彼女を倒すことは困難を極めるだろう。


クリーチャー
【種族】オアシスモドキ
【分類】虫
【外見】人間に近いサイズの大きなアリジゴク
【性質】
肉食で貪欲かつ獰猛。一応彼らが使う神経毒は活用できるが、人類・魔族どちらにとっても害虫である。
【備考】
砂漠に生息する神経毒を有し幻術を操るアリジゴクのような虫型クリーチャー。砂漠の真ん中でオアシスの幻を発生させて引き寄せ、噛みついて神経毒で麻痺させて捕食する生態の持ち主。
オアシスを幻術で見せているが、再現しているのは見た目だけなので注意深く観察すれば見破れる点や飛んでいる相手に攻撃する手段がない点は覚えておこう。
ちなみに毒腺が討伐の証拠になる。
881 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 15:26:04.89 ID:rHuztZjuO
【名前】アウル・フォクシー
【種族】狐の獣人
【性別】男
【年齢】25
【容姿】銀髪で狐耳と狐の尻尾がある。顔は整っておりイケメン。長い槍を背負っている。いつもニヒルな表情をしている。
【性格】腹黒い性格。本人は自覚していないがナルシストなところがある。
【魔法】毒を操る魔法(毒液や毒霧も可能)
【備考】昔暮らしていた村が人間によって滅ぼされてしまった過去がありそれ以降人間を憎んでいる。魔物に対しては結構普通に接している。ある組織に所属している。槍術と毒の魔法が得意。腹黒い性格もあって騙し討ちもする事がある。テンションが上がるとヒステリックな笑い方をする。実は緑の国に滞在時、世界樹の果実を潰しそれから五色の光が放たれている様子を目撃している。

【種族】ボーンクラーケン
【分類】軟体動物 タコ類
【外見】頭に動物の骨を被っており、八本の足にはそれぞれ動物や人間などの骨を持っている。
【性質】獰猛な性格で縄張りに入ると襲ってくる。
【備考】基本的に暖かい海に生息している。骨を武器にして襲う事がある。タコなのでスミをはく。骨をめぐって仲間同士で争う事が結構ある。見た目は怖いが食べる事ができ、地域の所では食用として販売している。
882 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 19:19:06.05 ID:AkxJ8ODuO
ネームドエネミー
【名前】クロシュヴィア・ビターエンド
【種族】レジェンドスライム
【性別】なし
【年齢】2000
【容姿】特に一つの姿に頓着せず、様々な姿に変身する。普段は風になって漂っている。
【性格】姿形を変えられるように性格もいくらでも変えられる。普段は朗らか風。しかし本質はことなかれ主義の悲観論者。
【魔法】体積も質量も材質もエネルギーも無視して何にでもなれる。コピーした相手の能力魔法すら使いこなせる。
【備考】人間が魔物を嫌うようにどんな種族でも別の種族を嫌ったり好いたりと差別心を心に抱えている。そんな世界でもみんなから好かれるため嫌われないため、相対する種族に合わせて姿を変え偽り生きている(人間相手には人間として振る舞うなど)。そのためスライムとしての姿を捨て他種族として生きるようになった。スライム界の伝説の人物であるがスライムとしての本来の姿には、もう長いこと戻っていない、スライム界の裏切り者。この世の嫌なものを見すぎたことから、理想の世界を創り上げる計画のために今は動いている。膨大な魔翌力さえあれば、本来のスライムとしての姿を無尽蔵に膨張させることで文字通り世界を飲み込むことができる。世界を飲み込み、世界そのものになることで、もう誰からも排斥されることはなくなる。それこそが理想郷。

クリーチャー
【種族】レッサースライム
【分類】スライム
【外見】とても分かりやすいくらいスライム
【性質】スライム属の中でも知能が低い種族。まともな言語も操れず、本能で動く。
【備考】戦闘力は雑魚だが、ぺしぺし体当たりされたり、粘液まみれの身体で触ってきたりと野宿してる時に遭遇すると最悪。簡単に人間が殺されることはないが、放置してると続々と群れの仲間が集まってくるわ、無性生殖で一匹がガンガン増えるわとイナゴの大群みたいな存在。基本的には本能で動く野生動物だが、上位スライムの命令にのみ忠実に従う。上位かどうかは感知する魔翌力総量で判断してるらしいというのが最近の学説。ペット人気がちょっとある。
883 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 20:05:04.66 ID:BkQ5zu/n0
【名前】フレメア=バイオレット
【種族】吸血鬼
【性別】女
【年齢】444歳
【容姿】赤毛ロングの幼女
【性格】普段は無口だが怒ると暴言をまき散らす
【魔法】巨大化魔法。全身は勿論一部分だけ大きくもできる。
【備考】フラナの腹違いの姉、こちらはより高位の魔族を血を受け継いだせいで理性をほぼ失っており、破壊衝動にかられており暴走状態になって彷徨っている。フラナ的には家族としての情は薄かったため話題にすることはなかった。


【種族】パラサイトソード
【分類】リビングソード(邪悪な意思が宿った剣)
【外見】禍々しい装飾が施された剣
【性質】握った者を意のままに操る。浮翌遊して移動することも可能。
【備考】宝箱に入っていたり店売りの剣に紛れ込むこともある。
884 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 20:14:32.68 ID:pBxejSw50
【名前】ドノヴァン・ホロゲイト
【種族】人間
【性別】男
【年齢】26
【容姿】黒いシルクハットに黒マント姿の男性。髪は長い銀髪で後ろで束ねている。イケメンなのだがどことなく胡散臭い。
【性格】ノリが良く、たまに寒いギャグを言っては自分でツッコんだりしている。しかし時折、常人とは思えない程の冷たい殺気を纏う事がある。
【魔法】空間魔法。主に転移やアイテムの格納に使うが、空間を削り取るなど攻撃的な使い方も出来る。
【備考】神出鬼没の謎の商人で、常に独特な口調(こちらの世界で言う関西弁)で話す。
各国に現れては巧みな話術で王族などの支配者層に取り入り、莫大な財を成しているという。
だが彼が扱う商品はとても一介の商人に仕入れられるとは思えない様な強力かつ貴重な武器やアイテムばかりであり、一体どうやって手に入れたのかや、その素性については一切謎に包まれている。
そのため実は〇〇のスパイなのではないか、各国に強力な武器やアイテムを流す事で戦争を引き起こそうとしているのではないか…などといった噂が飛び交い、これまで何度も身辺調査が行われてきたが、そのどれもが不発に終わっている。
現時点ではクロシュ達の明確な敵になるかは分からないが、恐らく味方になる事もないと思われる。
885 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 21:34:45.64 ID:GpGlts6fO
【名前】ザイル
【種族】魔族
【性別】男
【年齢】1000歳
【容姿】銀の長髪、中肉中背
頭にある二本の角、背中には黒い翼を持つ
それ以外は特徴を持たない普通の青年
【性格】泰然自若
知識を尊び、色んな物事に興味を示し、他者の話に良く耳を傾け、良く喋る
だが自身の価値観は頑なに譲らない
力こそ全てとし、力で意志と矜持を貫き通す
一方で身体が弱くても、強き心を持つものには敬意を払う
【魔法】圧倒的な出力の光魔法
【備考】産まれてから暫くの間、非力でそこらの村人より弱かった魔族
力なき故に他の魔族から虐げられ、飢えと渇きに苦しみながら、死にたくない一心で生き続け、鍛え続けてきた
ある時、長年自身を虐げてきた魔族を殺害。その魔族が貯め込んだ食料を喰らうことで、生まれて初めてのまともな食事にありつく
かつて自分より遥かに強かった魔族を倒し、飢えから解放されたことにより、力さえあれば飢えることもなく、尊厳も守れると力に執着していった
研鑽の日々の中、滅ぼされた村の生き残りの少女を虐げて楽しむ魔族を見つける
力こそ全て。ならば、少女が虐げられるのも弱いが故
そう考えるも怒りを覚えたザイルは魔族を屠り、少女を助けた
その後、助けた者の義務として少女を養う。始めは義務感のみで少女と接していたが、次第に情が移り兄妹のように仲良くなる
しかし、かつて虐げていたザイルが自分達より遥かに強くなったことを妬んだ魔族達が義妹(少女)が連れ去る
だがザイルの実力を見誤った魔族達は、義妹を人質にザイルを脅す間もなく皆殺しにされる
このことから、大切なものを守り通すにも力が必要と信じるようになる
やがて圧倒的な力と知識を手に入れたザイルは、繁栄も豊かさも平和も、人材すらも力で得られると、周辺の者を種族関係なく従える
そして自分の思う通りの法を整え、思い通りの国を作らせ、その国を亡き義妹の名前からリーリアと名付けた
かつての飢えの経験から、食事がなによりの楽しみ。一番の好物は義妹の得意料理だったシチュー
世界樹から放たれた光に、義妹と似た魔翌力を感じ、光を手に入れようと動き出す
886 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 22:57:33.28 ID:P2Jlc1kW0
【名前】エルザ・アーシェライト
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】金髪お下げ髪
平均よりやや小柄、胸は結構大きい
優しげで幼さを残した顔立ちに、意志の強さを感じさせる眼
【性格】子供っぽさを残しつつも、真面目な頑張り屋
基本的に敬語
仕事に私情は挟まないとクールに振る舞おうとするも、すぐに人の良さや負けず嫌いなところが出てしまう
優秀ながらもどこかポンコツな女の子
【魔法】回復魔法
【備考】ユーシリア帝国軍所属
現皇帝に忠誠を誓う新米小隊長
皇帝と帝国のために世界樹の光を手に入れようと、皇帝に(半ば強引に)志願して四、五名の兵士を従え、遠征に出た
子供っぽさや嘘がつけない(すぐバレる)性格、皇帝と自分が恋仲になる妄想を度々していることなどから、ポンコツ感が漂う
でも、いざというときはきちんとした観察力や判断力、指揮能力を発揮するなど、なんだかんだ優秀
根の性格も優しいし、度々手料理を振る舞ったりしているため、本国でも遠征時でも兵士達からは敬われこそしないが慕われている
行く先々で人助けしてることで、帝国の評判を地味に上げ帝国に貢献している節がある(無自覚)
昔の英雄が使っていた弓を受け継いでおり、弓と回復魔法はなかなかの腕前
887 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 23:48:54.97 ID:MVBsYy+DO
【名前】レイ・アンバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】長身だが猫背で地面につくほど長い灰色の髪をした陰鬱なオーラを醸し出してる女性 体中にタトゥーのように無数の魔法陣が刻まれている
【性格】根暗で対人恐怖症で常に不安と恐怖に囚われている
【魔法】体中に刻まれた魔法陣の影響でによって禁呪扱い・あるいは歴史の中で忘れ去られた魔法や呪術を含めて多数の魔法を使える
【備考】かつてはとある国(どの国かは作者に任せます)の孤児院で暮らしていた普通の少女だったが、その孤児院は邪神(とロイエ教では扱われている)を信仰するカルト教団が運営しており、彼女は邪神の器として選ばれてしまいその際に魔法陣が刻まれる。そして邪神を彼女に憑依させる儀式の直前にカルト教団を滅ぼすためにロイエ教原理派が襲撃。その混乱に乗じる+魔法陣によって使えるようになった魔法を駆使して脱走に成功したものの、カルト教団とロイエ教原理派双方によって全世界の冒険者ギルドに捕獲や討伐の依頼が出されお尋ね者になってしまい、常に怯えながら逃走生活を続けている。しかしお尋ね者でまっとうな職に就けないとはいえ盗みを働いて金や食糧を得たり、不安と恐怖が強すぎるあまり追手と勘違いして無関係の一般人を攻撃したりと単純な被害者とは言えない行動をしてしまっている。過去のことで善良な心が歪んでしまったのか、あるいは元から邪神の器に相応しい素質を持っていたのか……

【種族】ケイオス・パイダー
【分類】魔蜘蛛
【外見】平均体長約1メートルの色とりどりの蜘蛛
【性質】色によって違う能力を持ち、集団で狩りを行う
【備考】能力の違いの一例
赤色 鋭い爪や牙を持つ
青色 強い粘着力を持つ糸を放つ
緑色 毒液や治療液を使い分ける
黒色 希少かつかなり小型で、人や動物に寄生して乗っ取り同じ姿に油断した人や動物たちを狩場に誘い込む
888 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 23:53:31.49 ID:MVBsYy+DO
【名前】レイ・アンバー
【種族】人間
【性別】女性
【年齢】18
【容姿】長身だが猫背で地面につくほど長い灰色の髪をした陰鬱なオーラを醸し出してる女性
体中にタトゥーのように無数の魔法陣が刻まれている
【性格】根暗で対人恐怖症で常に不安と恐怖に囚われている
【魔法】体中に刻まれた魔法陣の影響でによって禁呪扱い・あるいは歴史の中で忘れ去られた魔法や呪術を含めて多数の魔法を使える
【備考】かつてはとある国(どの国かは作者に任せます)の孤児院で暮らしていた普通の少女だったが、その孤児院は邪神(とロイエ教では扱われている)を信仰するカルト教団が運営しており、彼女は邪神の器として選ばれてしまいその際に魔法陣が刻まれる。
そして邪神を彼女に憑依させる儀式の直前にカルト教団を滅ぼすためにロイエ教原理派が襲撃。その混乱に乗じる+魔法陣によって使えるようになった魔法を駆使して脱走に成功したものの、カルト教団とロイエ教原理派双方によって全世界の冒険者ギルドに捕獲や討伐の依頼が出されお尋ね者になってしまい、常に怯えながら逃走生活を続けている。
しかしお尋ね者でまっとうな職に就けないとはいえ盗みを働いて金や食糧を得たり、不安と恐怖が強すぎるあまり追手と勘違いして無関係の一般人を攻撃したりと単純な被害者とは言えない行動をしてしまっている。
過去のことで善良な心が歪んでしまったのか、あるいは元から邪神の器に相応しい素質を持っていたのか……


【種族】ケイオス・パイダー
【分類】魔蜘蛛
【外見】平均体長約1メートルの色とりどりの蜘蛛
【性質】色によって違う能力を持ち、集団で狩りを行う
【備考】能力の違いの一例
赤色 鋭い爪や牙を持つ
青色 強い粘着力を持つ糸を放つ
緑色 毒液や治療液を使い分ける
黒色 希少かつかなり小型で、人や動物に寄生して乗っ取り同じ姿に油断した人や動物たちを狩場に誘い込む

改行されてなくて読みにくくなっていたので、再投稿します
申し訳ありません
889 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/27(水) 23:59:20.14 ID:xhgFyQKpO
【名前】レイン・フォール
【種族】エルダーサキュバス
【性別】女
【年齢】120
【容姿】金髪オッドアイで黄色いパーティードレスを着たナイスバディ美人。泣きぼくろがチャームポイント。
【性格】気が強く孤高の寂しがり屋
【魔法】心理支配が最も得意で催眠や読心などを行える。
攻撃系統だと闇魔法も得意。触れたら消滅する強力な闇の塊を生み出し操るが、心理魔法ほど練度は高くない
【備考】かつて勇者サインと恋に落ちたサキュバス。勇者に一目惚れしてつきまとうようになり、いつしか勇者も受け入れてくれた。何故魔物である自分を受け入れたのか、そんな勇者の心は魔法をもってしても最期まで見透かすことができなかった。今はもう愛した勇者はいない。たった一人になった彼女は、勇者に誘惑催眠をかけたサキュバスと人類社会から烈火の如く憎まれ、勇者と仲良くしている裏切り者と魔物社会からも侮蔑の限りを尽くされていた。それらに抵抗するうちにいつの間にか国際指名手配の極悪人。賞金稼ぎに狙われ、傷つけられ、既に心は世界への復讐心にとりつかれていた。そのため、今では自分を迫害してきた社会に対して、悲しみと怒りをぶつける手段としてテロに興じる。
彼女はただの一度だって勇者に催眠をかけたことはない。あの時感じた純粋な恋心を魔法なんかで汚したくはなかった。
890 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/28(木) 00:06:00.37 ID:yIqV7jV30
皆さま、この度もたくさんのキャラクター案をありがとうございます。全員を登場させられるかはわかりませんが、機会があれば是非とも登場させていただきたく思います
例によって、世界観や設定に合わせて内容を若干程度変更させていただく場合がございます。ご了承くださいませ

それでは本日はありがとうございました。本編の更新は予定通り土日にかけて行いたいと思います。よろしくお願いいたします
891 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/28(木) 00:24:01.24 ID:PTvHYHdUo
おつおつ
892 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/28(木) 10:17:33.80 ID:dp/H2lzQ0

募集したキャラがどう登場するか楽しみにしてます。
893 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/30(土) 21:24:53.65 ID:sxWb9StR0
彼ら彼女らがどのように登場するかは今後の展開次第となります。道中での偶発的な遭遇もあれば、宿命的な邂逅を果たしてしまうこともあるでしょう
敵対キャラクターなので、基本的には友好的でない出会いとなる可能性が高いです
894 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/30(土) 21:25:48.02 ID:sxWb9StR0
―妖精のお宿 ロビー

ミスティ「……そういえば……魔王樹を討伐した後に、妖精のポケットにいつの間にか入ってたっていう種……あれ、どうしたの?」

妖精「ああ、あの精霊樹の種? 今も持ってるけど………フォレスティナに植えてくれば良かったね。持ち歩いても仕方ないし……」

ミスティ「こういうのって、種のまま放っておくのも良くないと聞いたことがあるわ……。大丈夫かしら……」

妖精「確かに種のままずっと放置してると死んじゃうけど、ニ、三年くらいは大丈夫だよ」

ミスティ「でも、出自が出自だし……普通の種と同じように考えて大丈夫かしら……」

妖精「そう言われると確かに心配かも……。私の感覚ではまだ元気な感じだけど、念の為早めに植えてあげた方が良いかもしれないね」

ミスティ「……でも、植える場所がないわよね……。勝手に緑の森に植えるのも良くないだろうし……」

妖精「う〜ん、まあそうだね……。これがもし魔王樹が遺した種だとしたら、万が一の可能性もあるし……」

ミスティ「……鉢とか、どうかしら……。まずは、様子見って感じで……」

妖精「多分大丈夫だと思うけど、念の為他の妖精の意見も聞いてみよう」

ミスティ「他の妖精……?」

妖精「長い事国外を放浪してた私より、ずっとこの森で暮らしてる妖精の方が今の精霊樹の栽培情勢に詳しいだろうし」

 *

お宿の妖精E「えっ、精霊樹の種の育て方?」

妖精「うん。精霊樹って鉢に植えても大丈夫だっけ?」

お宿の妖精E「大丈夫ですよ。鉢の大きさにもよりますが、一年くらいまでなら鉢で育てられると思います。むしろ鉢の方が、外敵が減る分安全に成長させられるかもです」

妖精「普通に世話してやれば良いの?」

お宿の妖精E「昼間は陽の光をいっぱいに浴びさせてあげて、夜は寒くなりすぎないように気にかけてあげてください。お水は朝か夕方にあげるのが良いです。あ、でも夏の日差しは幼い木にはつらいからほどほどに。妖精のあなたが見ていてあげれば大丈夫だと思いますが」

ミスティ「なるほどね……。一年後はどうすれば……?」

お宿の妖精E「栄養がいっぱいあって日当たりも良い土地に植え替えてあげてください。精霊樹なら精霊の祝福をいっぱいにもらって元気に育ってくれますよ」

妖精「植え替えまですれば後は普通の精霊樹と同じだね」

お宿の妖精E「そういうことです」

ミスティ「あ……精霊樹を植えた鉢を、ソリで運んだりしても大丈夫かしら……?」

お宿の妖精E「えっ、ソリですか? あまり揺らさない方が良いかと思いますが、ひっくり返したりしなければ大丈夫だと思いますよ」

妖精「ミスティのソリならあんまり揺れないし大丈夫じゃない?」

ミスティ「それなら良いけれど……」

 *

―お宿 庭

 精霊樹の鉢植え「」ポン

ミスティ「こんな感じで良いのかしら……?」

お宿の妖精E「うんうん、良い感じです。あとは先程申し上げたことをしっかり守って大切に育ててあげてくださいね」

妖精「うん。ありがとう」

ミスティ「でも、鉢まで頂いてしまって良いの……?」

お宿の妖精E「はい。元々はここで使う予定だった鉢ですけれど、もうすぐ無期限休業に入りますから……」

妖精「……」

お宿の妖精E「だから、遠慮せず持っていってください。新たな命を育む揺りかごになれるなら、その方が良いので」

ミスティ「……わかったわ……。大切に使う……」

 ☆お宿の妖精から妖精の鉢をもらいました
 ☆妖精の鉢に精霊樹の種を植えました

 ◆
895 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/30(土) 21:26:27.12 ID:sxWb9StR0
―妖精のお宿
 ロビー

ローガン「すまないな、近接戦闘訓練に付き合わせてしまって」

クロシュ「んーん……。わたしも……訓練、しないとだから……」

ローガン「うむ……クロシュくんは立派だな。しかしあまり気負いすぎないように――」



お宿の売店妖精「閉館特売中だよ〜。そこの旅人さん、何か買ってかない〜?」

ローガン「む、特売か。せっかくだし見ていこうか?」

クロシュ「あ、うん」

 *

 フェアリーシロップが入った瓶「」
 お宿の焼き菓子「」
 シロップ漬け森林木苺「」
 保存どんぐり「」
 お宿の妖精たちが描かれた織物「」
 お宿の妖精たちを模した人形「」

クロシュ「わあ……」

ローガン「ふむ。前回は酒に酔っていてあまり見ていなかったが、いろいろあるな」

お宿の売店妖精「いらっしゃ〜い。安いよ〜在庫処分だよ〜」

ローガン「クロシュくんは何か欲しいものはあるかね?」

クロシュ「あ、えと……」


↓1〜3 自由安価 買うもの(特に指定がなければパーティの共有アイテムになります)
896 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 21:29:16.18 ID:0hpPKwgs0
焼き菓子
897 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 21:32:16.72 ID:YnyWimufO
織物
898 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 21:33:55.12 ID:kTp6qw+DO
お宿の妖精たちを模した人形
(フメイとアリシラの面影がある妖精の人形を見つけてクロシュ個人の持ち物として出来れば)
899 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 21:34:07.16 ID:+nV4hiwD0
フェアリーシロップ
900 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/30(土) 23:52:54.88 ID:sxWb9StR0
クロシュ「ローガンさんは……?」

ローガン「私か? そうだな……私はこの焼き菓子を買おうかな。旅の補給食に丁度良さそうだ」

 お宿の焼き菓子「」

お宿の売店妖精「この焼き菓子に目をつけるとはお目が高いね〜。これは一枚一枚うちの妖精たちが丁寧に焼き上げた至高の逸品なんだよ〜」

ローガン「表面に描かれた妖精たちの絵もかわいらしい。優れた製菓技術をお持ちのようだ」

お宿の売店妖精「お、旦那さんも好きだねえ〜。それじゃあこっちの織物もどう?」

 お宿の妖精たちが描かれた織物「」キラキラ

ローガン「こ、これは……か、かわいらしいが……」

お宿の売店妖精「旦那さんが懇ろにしてた子もしっかり描かれてるよ〜。どう? どう?」

ローガン「い、いやしかしだな……」

お宿の売店妖精「お願い! 旦那さんが買ってくれないと廃棄処分になっちゃうかもしれないの!」

ローガン「うっ……廃棄処分は忍びないな……。わかった、買おう……」

お宿の売店妖精「わあい! 鋼の旦那さん、だぁいすき!」キャッキャ

ローガン「はは……」

お宿の売店妖精「大切にしてね! 飾るのも良いし、ふわふわの木綿だからブランケットにするのも良いと思うよ!」

ローガン「うむ……。我がパーティの女性陣なら似合うだろう……」



 お宿の妖精たちを模した人形「」

クロシュ「……」ジッ

クロシュ「……!」

 黒髪セミロングの女の子の人形「」
 薄茶髪の小柄な少女の人形「」

お宿の売店妖精「その人形が気になるの? それは丁度昨日ここに泊まってった二人組の――ってあれ!? あなただよ! 今日も泊まりに来たの!?」

クロシュ「あっ……え、えと……! これ……!」スッ

 フメイちゃんの迷子ビラ「」ピラッ

お宿の売店妖精「え、え……? つまり、どういう……?」

ローガン「うむ……。その子とこのビラの子は、生き別れの姉妹のようなものでな……。我々は彼女を追って旅をしているのだ」

お宿の売店妖精「そ、そうだったんだあ……。えっとね、その人形はうちの制作担当がその二人組を気に入っちゃってねえ。一晩で作ったんだけど、うちの従業員の人形じゃないからどうしよっかってなってたとこでえ……」

ローガン「そ、そうなのか……」

クロシュ「え、えと……これ……買っても、いい……?」

お宿の売店妖精「事情があるみたいだし、売り物としてもどうしよっかってとこだったから、今日のお買い物のオマケってことであなたにあげる!」

クロシュ「あ、え、えと……」

ローガン「売店の妖精さんもこう言っていることだし、ありがたく頂いておこう。クロシュくん。」

クロシュ「うん……」


クロシュ(フメイちゃん……アリシラさん……)

 ☆お宿の焼き菓子、お宿の妖精の織物を買いました
 ☆フメイ人形、アリシラ人形をオマケとしていただきました

 ◆
901 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/30(土) 23:53:21.63 ID:sxWb9StR0
―朝
 妖精のお宿 客室

 チュンチュン

スライムクロシュ「……」モニョモニョ
 フメイ人形「」
 アリシラ人形「」


イリス「昨日売店でもらってきたっていうフメイちゃんとアリシラちゃんのお人形をずっと大事に抱えてるね、クロシュちゃん……」

ミスティ「やっぱり、寂しいのよね……。私たち、あの子の支えになれているかしら……」

妖精「……支えにはなってるよ、間違いなく。でも……私たちは、クロシュにとってのフメイの代わりには決して成り得ない」

イリス「……代わりにはなれないけれど、支えになれるなら……支えてあげないとね」

ミスティ「ええ……。次こそは、フメイを説得できるように……」

 ◆

―妖精のお宿 玄関

妖精女将「この度のご利用、誠にありがとうございました……」ペコリ

お宿の妖精A「鎖国が終わったらまた来てね〜」

お宿の妖精B「どうか、どうか、お達者で……」

お宿の妖精C「さよなら、黒いスライムさん!」

お宿の妖精D「またいつか、お越しになってくださいね……。鋼の旦那様……」

お宿の妖精E「精霊樹、大切に育ててあげてくださいね」

お宿の売店妖精「早く追いつけると良いね〜」



イリス「本当に良いとこだったねえ。首都の大樹の宿も良いとこだったし……」

ミスティ「鎖国、早く終わると良いけれど……」

ローガン「私が生きている内に終わることは……ないだろうな……」

妖精「まあ……王国っていう脅威が存在する限り鎖国は解けないからねえ……」

クロシュ「王国……」

妖精「クロシュが気にすることじゃないよ。私たちは世界樹の光を追うことに専念しよう」

 ◆
902 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/30(土) 23:55:34.94 ID:sxWb9StR0
―王国港湾都市への旅路
 ◆パーティメンバー
 ◇クロシュ 武:鉄の小盾  防:旅人の服
 ◇妖精   武:なし    防:エルフのレオタード
 ◇イリス  武:精霊樹の杖 防:魔術師のローブ
 ◇ミスティ 武:魔銀の短剣 防:精霊のローブ
 ◇ローガン 武:鋼の剣   防:鎖帷子

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹×2
・運命賽×2
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印
・精霊樹の実のジャム
・鋼の回転ノコギリ
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]

◯仲間の目標
・星の魔力を読む[2/4](イリス)
……………………………………………………………………………………

―王国領
 平原 街道

 強化ソリ「」シャーッ

ミスティ「久しぶりの王国領ね……。道も視界も広いわ……」

妖精「街から離れた平原は景色も良いんだけどねえ……」

クロシュ「えと……そういえば……どうして、王国を通るの……?」

ローガン「王国はこの大陸で最も領土が広い。大陸南部を中心とした四分の一程度は王国領と言っても良いだろう。今回の目的地であるトコナツ火山島に行く場合、王国のウォーターポート以外の港を使おうとすれば大幅な遠回りになってしまうのだ」

クロシュ「そうなんだ……」

妖精「元々は大陸南部で興った小国だったんだよ。でも侵略戦争が上手くてさ、いつの間にか周辺国家を打ち負かして従えてどんどん領土を広げてったんだ。勇者が出現する前からそんなだったのに、勇者が出てきてからは……」

ミスティ「勇者……おとぎ話じゃ、世界を滅ぼそうとする魔王と戦う人間の英雄なのよね……」

妖精「王国の奴らが勝手に勇者だなんて言ってるだけで、実態は大量破壊兵器だよ。セインのやつがどうなのかはよくわかんないけど」

イリス「セインくん……。マーベルさんとも約束したし、ちゃんとお話してみたいな……」

クロシュ「……」

↓1 ランダムイベント
01-05 ??
06-15 強敵
16-30 敵襲
31-50 食料調達
51-70 発見(自由安価:物品またはスポット)
76-95 旅は道連れ
96-00 ??
903 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 23:57:32.60 ID:+nV4hiwD0
904 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/30(土) 23:57:37.61 ID:YnyWimufO
905 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2024/03/30(土) 23:58:11.91 ID:VujD7bkx0
星の魔力は読み終わったのではないでしょうか?
906 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 00:00:23.74 ID:XhvIJ33c0
読み終わっていました。以下のように修正です

◯仲間の目標
・星の魔力を読む[2/4](イリス)

◯仲間の目標
・星の魔力を読む[4/4](イリス)達成!

↓1 見つけた物品またはスポット
907 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 00:07:25.32 ID:WMskVGobO
勇者サインの銅像(手入れもされずさびれている状態)
908 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 00:10:54.27 ID:XhvIJ33c0
勇者サインの銅像を見つけたところで本日はここまでとなります
>>1の現実が今現在少々忙しく、更新のペースが遅くなってしまっています。明日も遅くなってしまうかもしれません。申し訳ありませんがご了承ください

精霊樹の鉢植えは、旅をしていれば芽を出すかと思います。一年後くらいには地面に植え替えてあげた方が良いのですが、その時くらいまでにクロシュちゃんの旅が終わるかどうかはまだわかりません
もし旅が終わらなくとも、信頼できる人の管理する場所に植えることはできます。今のところ、魔族国と緑の国が信頼できる安全な植え替え候補地として選択可能です

それでは本日もありがとうございました。上述の通り明日も遅くなってしまうかと思いますが、よろしくお願いいたします
909 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 00:16:11.25 ID:nFvL0/fQo
乙乙
いつまでも待つ
910 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 00:32:08.92 ID:3zqlNL5DO
おつ。妖精にもなにかしら武器がほしいな。縫い針を武器にした妖精がいる漫画もあるし。
911 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 21:08:47.18 ID:XhvIJ33c0
来月も更新が遅れる場合が多くなってしまうかもしれません。気長にお待ちいただければさいわいです

これまではクロシュのサポートをすることが多かった妖精ですが、世界樹の光を追うという目的を得た今なら武器を手に主体的に戦ってくれるようになるかもしれません
人間用の武器は大きくて重いため、もし武器を持たせたい場合は妖精用の武器を別途調達する必要があります。針などの暗器は隠密性や素早さに優れた妖精に適した武器と言えます
妖精の自然魔法を活かすのであれば、物理的な武器よりも魔法の補助具の方が良いかもしれません(なお本人は補助具を使うのは甘えだと思っているようです。参考:>>144
912 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 21:09:28.00 ID:XhvIJ33c0
―街道沿い
 廃村

 打ち捨てられた廃屋「」
 荒れた畑「」
 枯れた井戸「」
 野ざらしの農具「」
 地に刺さった剣「」
 割れた盾「」
 折れた槍「」


 強化ソリ「」スイー

イリス「ここは……」

ミスティ「廃村ね……」

ローガン「激しい戦いの跡が見えるな。遠目からでは詳しいことはわからんが……」

妖精「野盗の群れに襲われたか、あるいは人間に恨みを持つ魔族たちの報復か……。何にせよ、長居はしたくないね」


クロシュ「……あ」

イリス「何かあった?」

クロシュ「うん……あれ……」スッ

 寂れた勇者サインの銅像「」

イリス「あれは……大人になったセインくん! じゃなくて――」

ミスティ「勇者サインの銅像ね……。すっかり荒れ果ててるけれど……」

妖精「あれが壊されてないってことは、襲撃者が魔族の線は薄くなったかな」

ローガン「しかしイリスくんも言ったように、やはり似ているな」

クロシュ「セインさん……」


↓1 どうしよう
1.放っておく
2.手入れする
913 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 21:10:24.80 ID:nFvL0/fQo
2
914 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 22:02:54.47 ID:XhvIJ33c0
クロシュ「あの……。銅像さん、だけでも……」

イリス「そうだね。このまま放っていくのもかわいそうだし……」

妖精「ええ、掃除してくの? 勇者サインの銅像なんて放っておけば良いのに」

クロシュ「で、でも……セインさんに、似てるし……」

ローガン「はは、まあ良いじゃないか。銅像に罪はないのだし」

ミスティ「そういう問題なのかしら……? まあ、私は構わないけれど……」

妖精「わかったよ、仕方ないなあ……」

 *

ミスティ「この青いサビってどう取れば良いかしら……? 素人が削るのは危ないわよね……」

ローガン「いや、その青いサビは取らなくて良い。それが表面にあると内側への腐食を防いでくれるんだ」

イリス「へえ……! 流石ローガンさん、金属のことには詳しいんですね……!」

ローガン「そうだろうか……。とりあえず表面は砂や泥を拭き取る程度で良いだろう」

イリス「じゃあ私の水魔法で高圧洗浄します!」

 バシャバシャバシャ――

 *

クロシュ「雑草さんは……」

妖精「こいつらはただここで生まれただけなのに、像の見栄えなんかの為だけに殺すのはあまりに理不尽だ。そのままにしとこうよ」

クロシュ「うん……」

ミスティ「そうね……。生活の為とかならともかく、もう誰も住んでいない廃村に生える草を刈る意義なんて、ないものね……」

妖精「そうそう。自然のままにしとくのが一番だよ」


「あなたたち、その像に何をしているの?」


妖精「!?」
イリス「っ!!?」
ミスティ「!!」
ローガン「……!」
クロシュ「?」

淫魔の女「こんな、誰もいない村の銅像なんか掃除して……何になるの?」スタスタ


ローガン(……接近に全く気付けなかった。何者だ、この女……!)


イリス「あ、あなたは……?」

淫魔の女「質問に質問で返さないで。そんな像の手入れなんかして、何になるのかって聞いているのよ」スタスタ


ミスティ(な、なんかヤバいわ……。私たち、今かなり危ない状況なんじゃないかしら……)

妖精(じ、実際ヤバイ! あれ多分エルダーサキュバスだ! 魔族国にもほとんどいないめちゃくちゃ高位の魔族だよ……!)


淫魔の女「早く答えなさいよ……。さもないと――」スッ

 闇の塊「」ヴォン―


イリス(うわあああ!!! ヤバイ!!)
ミスティ(本当にヤバイわ……)
ローガン(くっ……! 私に防げるか……!?)

クロシュ「……」

↓1選択
1.銅像さんがかわいそうだったから
2.セインさんと友達だから
3.(自由安価)
915 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 22:06:00.93 ID:xZhd2rhDO
1
916 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 23:09:17.97 ID:XhvIJ33c0
クロシュ「え、えと……。銅像さんが……かわいそうだったから……」

淫魔の女「……銅像が?」

クロシュ「うん……。砂とか……泥とかで、汚れて……。誰もいないここで……独りぼっちで……」

淫魔の女「……銅像なんかに、意思も感情もあるわけないでしょう。ただの無機物よ」

クロシュ「でも……もし、あったら……。きっと、寂しい……」

淫魔の女「……」

クロシュ「……」

淫魔の女「……その像が模している人物を尊敬しているとか、そういうわけではないの?」

クロシュ「うん……。えと、勇者サインって人のことは……あんまり、知らない……」

淫魔の女「………じゃあ、本当に……銅像自体をかわいそうに思ったってだけ?」

クロシュ「うん……」

淫魔の女「……」

 闇の塊「」シュゥン…


淫魔の女「……そういう理由なら、好きにすれば良いわ。邪魔して悪かったわね……」クルッ

イリス「あっ……! あ、あの……あなたは、一体……」

淫魔の女「……レイン・フォールって名前――聞いたことあるかしら」スタスタ

ミスティ「え――」


 ヴォン―


妖精「消えた……。レイン・フォール……どこかで聞いたことがあるような……」

ローガン「レイン・フォール……はっ!! まさか、国際指名手配犯のレイン・フォールか!?」

イリス「え、えええ!!?」

妖精「あー……思い出した……勇者をたぶらかした、魔族の裏切り者のレイン・フォール……」

ミスティ「……ほ、本当に危ないところだったのね……。クロシュの返答のお陰で命拾いしたわ……」

クロシュ「え、えっと……」

妖精「はは……この赤ちゃんスライムは、きっと本心から言葉を返しただけだけどね……」

イリス「つ、つまりクロシュちゃんの正直さが私たちの窮地を救ったってことだね……!」

ローガン「うむ……。クロシュくんのおかげだな……!」

クロシュ「う、うん……」


クロシュ(でも……。あの人も……)

クロシュ(なんだか……寂しそうだった……)

 ☆国際指名手配犯レイン・フォールと出遭ってしまいました

 ◆
917 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 23:16:02.87 ID:XhvIJ33c0
―夜
 街道沿い 野営地

 即席岩風呂「」カポーン

イリス「みんな、湯加減どう?」

スライムクロシュ「〜〜」モニョモニョ デロデロ

ミスティ「丁度良いわ……。ありがとう、イリス……」

妖精「どこでもお風呂が作れるなんて本当に便利だよねえ、複数属性って」

イリス「あ〜……それなんだけど、実は昨日の夜に私の本当の属性が判明しまして……」

ミスティ「えっ、複数属性じゃないの?」

イリス「……私、星属性ってやつみたい……」

ミスティ「な、なんですって……!?」

妖精「……いや、言われてみれば確かに辻褄は合うかも……」

イリス「や、あはは……まあ、まだ属性がはっきりしただけで、魔法の運用についてはまだ更新できてないんだけどね」

ミスティ「むう……私が氷属性のコツを掴んだと思ったら……」

イリス「てへへ、私も日進月歩なんだよ……!」

妖精「でもイリスが星属性なら、世界樹探索にすごく良いかも。私の自然属性でもある程度は星属性を追えるけれど、やっぱり星属性そのものの持ち主の方が精度は高いだろうし」

イリス「ほんと!? よおし、それなら張り切っちゃおうかな……!」

ミスティ「私も負けてられないわね……。星属性でカバーできない氷は、私の領分よ……」

スライムクロシュ「〜」デロデロ

 *

 即席衝立の向こう「」キャッキャ

ローガン「……」

ローガン「くっ……やはり女性ばかりのパーティに男一人というのは体に悪い……」

ローガン「……」

ローガン「ええい! こんな時こそ回転ノコギリで素振りだ!!」ザッ

 回転ノコギリ「」ギャリギャリ


街道沿いの野営地で一泊します
↓1〜3 自由安価 野営中何をする?
918 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 23:17:00.62 ID:rGLtDq5x0
クロシュ、攻撃技習得のための個人訓練をする
919 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 23:17:43.43 ID:PfR/Nu9v0
で、星属性ってどんな属性なの考察
920 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 23:18:37.80 ID:nFvL0/fQo
クロシュ
スライム能力を極める
921 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 23:19:33.28 ID:nQKzZevZ0
回転ノコギリの練習
922 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/03/31(日) 23:49:47.53 ID:XhvIJ33c0
ローガン「むん! むん!」
 回転ノコギリ「」ギャリギャリ


妖精「わあ、ローガンも張り切ってる……。あの気持ち悪い武器がそんなに気に入ったのかなあ……」

クロシュ「……コツを掴んだミスティさんも……属性を見つけたイリスさんも……回転ノコギリの練習をするローガンさんも……みんな、すごくすごい……」

妖精「そうだねえ……。クロシュも、盾を使えるようになったし」

クロシュ「……でも……わたし……まだ、よわい……」

妖精「一般的な冒険者よりもちょっと強いくらいの実力はあると思うよ。赤ちゃんスライムなのにそれだけ戦えるのは十分すごいことだよ」

クロシュ「みんなよりは……よわい……」

妖精「強情だなあ……。じゃあ、クロシュもなんか特訓とかしてみる?」

クロシュ「うん……!」

 *

盾クロシュ「えい! えい!」ブンッブンッ

妖精「う〜ん……盾を振り回すのは、なんか違う気がする……」

盾クロシュ「えと……だめ……?」

妖精「だめってわけじゃないけど、盾って振り回すものじゃないからねえ。盾以外の装備は取り込めないの?」

盾クロシュ「えと……」

妖精「例えば……ここに置いてある、ローガンの鋼の剣とか」

 はがねのつるぎ「」シャキン

盾クロシュ「ん……!」スッ


 デロデロ…ポン!

剣士クロシュ「!」シャキーン!


妖精「おお! 鋼の剣を振り回す為に生まれた剣士の女の子みたい……! 見た目は十分良い感じだよ!」

剣士クロシュ「ん!」

妖精「せっかくだし実技の方もやってみよう。ちょっとここの土をこねこねして……」コネコネ

 土塊の王国騎士風ゴーレム「」ドン!

剣士クロシュ「わ……」

妖精「見た目だけの木偶の坊だけど、練習台には丁度良いでしょ。こいつと戦ってみて」

剣士クロシュ「う、うん……!」

 土塊の王国騎士風ゴーレム「」モゾモゾ

 ――模擬戦闘開始――

↓1
01-05 だめだめ
06-35 練習すればなんとか
36-65 ふつう
66-95 筋が良いらしい
96-00 天賦の才
923 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/03/31(日) 23:51:51.32 ID:xZhd2rhDO
はい
924 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/01(月) 00:04:01.57 ID:B1BNW+yr0
剣士クロシュ「えい! えい!」ブンッブンッ

 土塊の王国騎士風ゴーレム「」ゴッゴッ

剣士クロシュ「えいっ!」ブンッ

 ドスッ

 土塊の王国騎士風ゴーレムに突き刺さった鋼の剣「」

剣士クロシュ「あっ……えと、えと……えいっ!」グイグイ

 土塊の王国騎士風ゴーレムから抜けない鋼の剣「」グイグイ

 土塊の王国騎士風ゴーレム「……」

剣士クロシュ「あっ、あっ……」ジワワ


妖精「そ、そこまで!! なんでそんな土塊相手に苦戦した上に剣が抜けなくなっちゃってるの!?」

剣士クロシュ「うぅ……」

妖精「全くもう……」パチン

 土に還るゴーレム「」ボロボロ

 はがねのつるぎ「」カラン

スライムクロシュ「」デロデロ…

妖精「……まあ突き刺す前までは、そこまで酷くなかったし……練習すればなんとかなるよ……。多分……」

スライムクロシュ「」デロロ……

 ☆クロシュの剣技が『微妙』レベルになりました

 ◇
925 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/01(月) 00:17:47.59 ID:B1BNW+yr0
本日はここまでです。次回は星属性の使い方編、クロシュの特訓Part2編です

指名手配犯のレイン氏は、勇者サインのことが大好きで、勇者サイン以外の大体全てが大嫌いな人物のようです。今後関わることがあるかはわかりませんが、関わる際は細心の注意を払いましょう
そしてクロシュ氏の剣技が微妙レベルだということが判明いたしました。一応クロシュちゃん自身はスライム特有の高耐久と物理耐性で前衛を張れますので、剣がへたっぴでもなんとかなります

それでは本日もありがとうございました。次回もよろしくお願いいたします
926 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/01(月) 00:23:33.06 ID:I0+RComoo
乙乙
セインと友達と言ってたら危なかったんかな
927 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/01(月) 00:56:58.07 ID:CYjUSApDO
乙です
928 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/01(月) 01:31:04.64 ID:cRVpjXDTo
おつおつ
ローガンさん紳士ですね…ごめんやっぱ草

ヤンデレサキュバスとはまだ敵対しないルートありそう
929 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/01(月) 02:16:59.76 ID:jsUFyrbI0
乙でした

ローガンさんは紳士故に余計に肩身狭そう
というかパーティメンバーが皆良い人ばかりだからその点、クロシュちゃんに取ってなによりだよね
世界観が結構サツバツなところあるから尚更

そして敵対キャラ案が軒並みやべーやつらばかりである(妄想ポンコツ小隊長から目を逸らしつつ)
930 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/02(火) 18:42:01.35 ID:nf0fTVK1O

クロシュちゃん能力のポテンシャルは高いけどメンタルが戦いに向かなそうすぎる…
931 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/06(土) 21:03:02.45 ID:6b3CAlvT0
セインくんと友達だと言っていた場合、誰そいつ……という感じになり、勇者サイン本人ではないということで見逃してもらえたかと考えられます
メタ的な話になってしまいますが、ファンブルイベントではないのでよほど酷い回答をしない限り事を構えるということにはならなかったかと思います
レイン氏は怖い人ですが、実際今のところ双方に敵対する理由はありません。今のクロシュちゃん一行には厳しい相手なので、理由がなければ敵対しないでおいた方が無難です

ローガンさんは亡き妻子を今でも強く想っているため、よほどのことがない限り他の女性に手を出すことはありません。しかしそれはそれとして、年齢的にはまだ枯れていないため、若い女の子ばかりのパーティにいる現状ではいろいろ持て余すようです

お人好しが多い現在のパーティは、実際クロシュちゃんにとって居心地の良いものであります。殺伐としたこの世界においては珍しい集団かもしれません

敵対キャラクターは皆恐ろしい方々ですが、上記のレイン氏のように時と場合によっては敵対せずに済む可能性もあります(時と場合に関わらず激突不可避のキャラクターもいます)。赤ちゃんスライムのクロシュちゃんは賢く立ち回りましょう
妄想ポンコツ小隊長さんは……恐らく敵対キャラクターの中では話が通じやすいと思われますが、目的がクロシュ一行とバッティングしているため、遭遇時は気を付けた方が良いかもしれません

クロシュ氏は実際、能力のポテンシャルで言えば輝きを秘めうると言えましょう。戦う決意もできてはいる……のですが、生来の優しさや臆病さが足を引っ張っているかもしれません
932 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/06(土) 21:03:49.94 ID:6b3CAlvT0
―夜
 街道沿い 野営地

 焚き火「」パチパチ

ミスティ「……世界樹の光……星属性の塊、らしいけれど……。あれが何なのか、星属性のイリスにはわかるの……?」

イリス「あの本に書いてあったことと、あの日起きたことを照らし合わせれば……素人なりの推察はできそうかなあ。妖精さんに聞いた方が正確だと思うけど……」

ミスティ「今はクロシュと遊んでるわね……」

イリス「だねえ……。よし、じゃあおさらいがてらに私の見解を述べます!」

ミスティ「よろしくお願いします……」

イリス「妖精さんが言っていたように、あの光は世界樹の果実が宿した莫大な星の魔力……の欠片。地、水、火、風、光の五属性に分割されて、それぞれ別の方向に飛んでいきました」

ミスティ「氷はないのよね……」

イリス「氷は……星属性には含まれないみたい。星属性も全ての属性を含んでいるわけじゃなくて、氷と闇と、特定の希少属性やユニーク属性は含まないんだって。あの本にも少しだけ触れられていたけれど、本筋じゃないからかその辺りのことはあんまり書かれてなかったんだよね」

ミスティ「……仲間外れにされたてしまったわ……」

イリス「そ、そんなことないよ!? ミスティは私の友達で、私たちの大事なパーティメンバーだよ!!」

ミスティ「ふふ、冗談よ……。脱線したわね……それで、分割された星属性の光は各地に飛んでいったわけだけど……放っておくとどうなるの……?」

イリス「えっと、星属性というのはこの星が内包する大きなエネルギーで、この星を形作る資源でもあるから……あの光が落ちた場所では、エネルギーと資源が過剰になります!」

ミスティ「……つまり?」

イリス「なんか、大変なことになってると思う!」

ミスティ「そ、そうらしいわね……」

イリス「……ご、ごめん! 不勉強です!」

ミスティ「い、いいわよ別に……。まだ始めたばかりでしょ、勉強……」

イリス「そう言ってもらえると助かるよお〜……」
933 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/06(土) 21:05:05.16 ID:6b3CAlvT0
ミスティ「それじゃあ……ちょっと話題を変えましょう。あなた自身の星属性について……」

イリス「えっ私?」

ミスティ「実際、星属性ってことがわかって、どう……? 魔力の使い方とかも変わるの……?」

イリス「そ、そうだねえ。今までよりは少し魔力効率が良くなるかもしれない」

ミスティ「星属性固有の魔法とかは書かれてなかったの?」

イリス「うん。あの本、前編らしくて。星属性についての概要と、他の属性に転用する場合の効率的なやり方とかは書いてあったんだけど、星属性固有の魔法とか運用については中編とか後編なんだって」

ミスティ「……ええと。それじゃあ、つまり……」

イリス「ちょっと効率が良くなったよ! 最近のミスティとおんなじだね!」

ミスティ「そ、そうなのね……」

イリス「でもせっかくだから、自分で固有の使い方を模索してみるよ。この前の世界樹の時に星属性の感触は覚えられたから、あとは術式を考えれば……」

ミスティ「……イリスは術式を自分で組めるのよね。羨ましいわ……。私は魔導書で学んだものと、それを自己流でアレンジしたものくらいしか使えないから……。アレンジも上手くいくことの方が少ないし……」

イリス「誰の教えも受けず独学で魔導書を読んでそれをモノにできるミスティも凄いよ! 私なんか、お師匠様……私の育ての親のお師匠様がいなかったら、きっと魔法なんて絶対に使えなかったもん」

ミスティ「そうかしら……。でも、私も誰の教えも受けてないわけではないわ……。ママ……母から、簡単な手ほどきは受けていたもの……。母が教えてくれなければ、私もきっと魔法は使えなかったわ……」

イリス「そっか……。えへへ……私たち、やっぱり似たもの同士なのかも?」

ミスティ「……ふふ、そうね……」



イリス「今思ったけれど、フラナさんを勝手に師匠呼びするのは……なんだか良くないよね」

ミスティ「そ、そうね……。まあ、フラナさん自身も師匠になった覚えはないと言っていたものね……」

イリス「だからこれからはフラナ先生と呼ぶことにします」

ミスティ「い、いいんじゃないかしら……」

イリス「うん!」

 ◆
934 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/06(土) 21:11:21.32 ID:6b3CAlvT0

スライムクロシュ「」デロデロ…

妖精「クロシュは打たれ強いんだから、剣がへたっぴでもなんとかなるよ」

半スライムクロシュ「うゅ……」モニョニョ

妖精「納得できてなさそうだなあ……。クロシュにしかできないことは他にもいっぱいあるんだから元気出しなって」

半スライムクロシュ「わたしにしか、できないこと……?」モニョニョ

妖精「そう。例えば擬態とか、お絵かきとか。精霊の気配を纏うのも、精巧な絵を描くのも、クロシュにしかできないことだよ」

半スライムクロシュ「……!」モニョ

妖精「せっかくパーティを組んでるんだから、一人で何でもできるようになるより、得意分野を伸ばしてみんなができないことをカバーできるようになった方が良いんじゃない?」

半スライムクロシュ「とくいぶんや……」モニョモニョ

妖精「そうそう。お絵かきについてはもうお金を取っても良さそうなレベルだし、伸ばすなら擬態とかの方面かな」

クロシュ「……うん!」スクッ

 *

剣士クロシュ「!」シャキーン

妖精「再び鋼の剣を取り込んでみたわけだけど……やっぱり、クロシュ自身の属性も鋼に変化してるね。これがスライムの固有能力……同化とかマテリアライズって言うらしいね」

剣士クロシュ「まてりあらいず……」

妖精「今までは鉄の小盾と鋼の剣っていう、金属……つまり地属性に分類される物質を使ったわけだけれど……。これが例えば、他の属性の物質とか、あるいは生き物だったら? できそう?」

剣士クロシュ「んと……わかんない……。でも、生き物は……消化しちゃうかも……」

妖精「そりゃそうか……。まあ試すだけ試してみようよ。この野営地にもいろいろあるしさ」

剣士クロシュ「うん」


↓1 同化を試みる物質
1.精霊樹の杖 難度:易
2.魔銀の短剣 難度:易
3.雨乞い傘  難度:易
4.水     難度:普
5.空気    難度:難
6.焚き火   難度:超
7.自由安価  難度:?

※↓1のコンマにより成否が決定されます
935 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/06(土) 21:11:53.09 ID:AfVrputDO
1
936 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/06(土) 21:29:20.85 ID:6b3CAlvT0
 精霊樹の杖「」ポン

妖精「お、こんなところにイリスの杖。精霊樹を使った質の良い品だね。これとかどう?」

クロシュ「やってみる……!」

 デロデロ……ポン!


魔女っ子クロシュ「!」キラキラ


妖精「…………ええと。魔術師のローブっぽい衣装はまあ良いとして……その三角帽子はどこから出てきたの?」

魔女っ子クロシュ「?」

妖精「自覚なしか! うう〜ん……クロシュが無意識にイメージする、杖を持つ魔法使いがそんな感じってことなのかな……?」

魔女っ子クロシュ「??」

妖精「まあいいか……。精霊樹の杖、どんな感じ? 何か面白いことできそう?」

魔女っ子クロシュ「……」


↓1コンマ
01-35 鈍器
36-65 反映魔法を他者にもかけられます
66-95 ↑+なんか精霊魔法を使えます
96-00 ↑+???
937 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/06(土) 21:30:38.94 ID:9a9l6VhFO
938 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/06(土) 22:52:45.06 ID:6b3CAlvT0
魔女っ子クロシュ「えと……えいっ!」ブンッ

 岩「」ヴン
 勇者サインの銅像「」ポンッ

妖精「えっ……! い、今何したの!?」

魔女っ子クロシュ「えと……。あの岩を……お昼に見た、銅像に……見えるようにした……」

妖精「自分以外を擬態させられるってこと……!? それって私にも使えたり……!?」

魔女っ子クロシュ「うん。えいっ!」ブンッ

 ポンッ

スライム妖精「わわっ!」

魔女っ子クロシュ「わあ……!」

スライム妖精「か、体がデロデロのスケスケになっちゃった……! 私、スライムみたいな質感になってる……!」

魔女っ子クロシュ「えへへ……妖精さんも、スライム……」

スライム妖精「こ、これは凄いかも……。あ、でも視覚的な見た目が変わっただけで私自身の能力は特に変わらないみたい。宙も飛べるし自然魔法も使える……本当にスライムになったわけじゃないんだね」

魔女っ子クロシュ「うん」

 ポンッ

妖精「元に戻った……。や、やっぱり元の姿の方が落ち着くなあ……。でも凄いよクロシュ! なんかすっごい悪いことに使えそうじゃん!」

魔女っ子クロシュ「わるいこと……」

妖精「精霊樹の杖が、クロシュの魔法の潜在能力を引き出してくれたのかな?」

魔女っ子クロシュ「……あ。えっと……もう一つ……できそう」

妖精「へ?」


魔女っ子クロシュ「えいっ!」ブンッ

 つむじ風「」ヒュルルル

妖精「わわっ! それ、精霊魔法!? どこで覚えたの!?」

魔女っ子クロシュ「えと……この杖が……教えて、くれた……」

妖精「そ、そんなことがわかるの!?」

魔女っ子クロシュ「うん……。でも……これ、わたしも、初めて……」

妖精「そ、そうなんだ……。いやでも本当に凄いな……クロシュ、あなたもしかしたら凄い才能の持ち主かもよ」

魔女っ子クロシュ「そうなの……?」

妖精「いきなり習ってもない適性もない属性の魔法を使ったんだもん。普通じゃありえないことだよ、それ」

魔女っ子クロシュ「?? イリスさんと……杖さんの、おかげ……?」

妖精「あはは、そうかもね。その杖はイリスのだから、クロシュがいつでも使えるわけじゃないのが惜しまれるなあ……。次の街に行ったら、クロシュ用の魔法具を買ってみるのも良いかもね」

魔女っ子クロシュ「うん」

 ☆魔法補助系アイテムと同化した際、反映魔法を他者へかけられるようになりました
 ☆魔法系アイテムと同化した際、そのアイテムの潜在魔法を引き出せるようになりました

 ◆
939 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/06(土) 22:53:37.48 ID:6b3CAlvT0
―王国港湾都市への旅路
 ◆パーティメンバー
 ◇クロシュ 武:鉄の小盾  防:旅人の服
 ◇妖精   武:なし    防:エルフのレオタード
 ◇イリス  武:精霊樹の杖 防:魔術師のローブ
 ◇ミスティ 武:魔銀の短剣 防:精霊のローブ
 ◇ローガン 武:鋼の剣   防:鎖帷子

◯所持アイテム
・鉄鍋+携帯調理器具
・蜘蛛絹の下着
・ザリガニのお守り
・魔術書「星の魔力」
・魔族国永久旅券
・マジカルブラッドワイン
・反魂丹×2
・運命賽×2
・雨乞い傘
・フメイの服の切れ端
・精霊の印
・精霊樹の実のジャム
・鋼の回転ノコギリ
・精霊樹の鉢植え
・フメイとアリシラの人形
・お宿の焼き菓子
・お宿の妖精の織物

◯現在の目標
・フメイちゃんを探す
・世界樹の光を追う[0/5]
……………………………………………………………………………………

―朝
 王国平原 街道

 強化ソリ「」シャーッ


イリス「ウォーターポートにはあとどれくらいで着くの?」

ミスティ「地図を見る限りだと、今日の夕方には着きそうね……」

イリス「夕方かあ……! 海の見えるとこに行くのはすっごい久しぶりだから、ちょっと楽しみ……!」

ミスティ「私も海は久しぶりね……。ウォーターポートには行ったことないけれど、どんな街なのかしら……」

ローガン「ウォーターポートは王国の主要な玄関口の一つだ。大陸外の国との貿易の要でもあるゆえ、他国の文化や物品、人の出入りも多い。王国内でもかなり栄えた街の一つだと言えるだろう」

イリス「大陸外の文化や物品かあ……どんなものがあるんだろう……!」

妖精「うへぇ……王国の栄えた街だなんて、聞くだけでげっそりするよ……」

ローガン「まあ……ウォーターポートは人間以外の種の出入りもかなりあるはずだ。異種族に対する風当たりも他の王国の街よりは比較的穏当だろう」

妖精「でもその隣には機械工業都市があるんでしょ? 異種族を殺すための兵器を作ってるっていう」

ローガン「うむ……そちらの方については私もわからんが……特に用がなければ行く必要はないだろう」

ミスティ「そうね。私たちに必要なのはトコナツ島行きの船だもの……機械都市に用はないから大丈夫よ、妖精……」

イリス「そうだよ妖精さん……! 何かあったら私たちが守るから、安心してよ……!」

クロシュ「妖精さん……わたしの中に隠れてれば、大丈夫……」

妖精「守るのは私……と言いたいとこだけど、先走ってみんなに迷惑をかけた前科があるから何も言えない……。でも、ありがとね……」


↓1 ランダムイベント
01-05 ??
06-15 強敵
16-30 敵襲
31-40 食料調達(まずい)
41-50 食料調達(うまい)
51-60 発見(自由安価:物品)
61-70 発見(自由安価:スポット)
71-95 旅は道連れ
96-00 ??
940 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/06(土) 22:54:04.23 ID:dG47LtOlo
こんま
941 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/06(土) 22:57:11.34 ID:HSQZGo0Xo
敵襲!
942 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 00:14:50.52 ID:6rsMTgms0

赤いレッサースライムの群れ「」モニョモニョ


クロシュ「わ……」

妖精「あれは……レッサースライムの群れ? でもやけに赤いな……あんな種類いたっけ……?」

イリス「あはは、赤いのもかわいいねえ」

ミスティ「こうして遠くから眺める分にはかわいいものよね……」

ローガン「うむ……。ペットとして飼う者もいると――」


赤いレッサースライムの群れ「」フッ


クロシュ「!!?」

妖精「え――」

イリス「レッサースライムの群れが――」

ミスティ「消え――」

ローガン「!! 鋼よ!!」バッ


 巨大な鉄板「」ガゴンッ
 ドガガガガガガッ!!!!


イリス「うわわわ!!」

ミスティ「な、何が……」

ローガン「くっ……! だが間一髪……!」


「へえ、今のを防げるの?」ズズズ


イリス「れ、レッサースライムが集まって……」

ローガン「人型になっていく……!」

ミスティ「お前、は――」

クロシュ「――」


赤い髪の幼女「――ふうん。似た気配を感じたと思ったら、やっぱり」
943 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 00:16:14.08 ID:6rsMTgms0

クロシュ「……」

赤い髪の幼女「あたしを始末するために差し向けられたの? お前も哀れだね……」

クロシュ「……?」

イリス「あ、あなた……クロシュちゃんのこと知ってるの!?」

赤い髪の幼女「は? 人間の声とか聞きたくないんだけど」ズズ

 バシュンッ

ミスティ「氷よ!!」

 氷の壁「」ガガガガッ

イリス「あ――み、ミスティありが――」

ミスティ「まだよ!! こいつは――こいつは、話が通じる相手じゃない!!!」

赤い髪の幼女「……」

ミスティ「こいつは――こいつの声は!! 聞き間違うはずもない――!!!」

ミスティ「私の故郷を――パパとママを、返して!!!!」


 ――遭遇戦 血飛沫スライムのブラッド――


↓1コンマ
01-05 ??
06-30 劣勢
31-95 優勢
96-00 勝利
944 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 00:18:24.68 ID:DqtnuXKDO
はい
945 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 00:24:41.26 ID:6rsMTgms0
というわけでキリは悪いですが、コンマ判定優勢が出たところで本日はここまでです。次回は戦闘の途中から再開となります

突然始まった戦いですが、先ほどいただいたキャラクター案を見返していたところ、突発的にクロシュ一行を襲ってきそうなキャラクターがあまりいないことに気付きました……。いるにはいますが、今現在のクロシュちゃんたちが相手取るには厳しい強さの人ばかりだったため、今回は自動的に血飛沫スライムのブラッドさんの登場となったようです。ミスティさんは、無事に怨敵を討ち果たすことができるのでしょうか――

それでは本日はここまでです。次回もよろしくお願いいたします
946 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 01:02:48.05 ID:P8SerPaMo
乙乙
ランダムイベントの??はこれどっちもバッドイベントなんかな
947 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 02:44:49.29 ID:8vVC0zs4o
乙乙
お尋ね者系を捕まえられたとしてギルドに引き渡せば報奨金もらえるかも?
ミスティさん、属性とは裏腹に感情起伏がパーティで一番大きいね

ブラッドさんは>>875(自分用メモ)
948 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 13:56:50.39 ID:24W09jq/O

スライムの分裂能力便利そう
クロシュも使えるんかな
949 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 14:01:27.43 ID:jka2qhuC0

フラナ先生魔族自治区の子供たちにも色々教えてそう。
950 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 16:39:05.28 ID:6rsMTgms0
ランダムイベントの??についてですが、コンマの低いほうはファンブル、高い方はクリティカルとなっております。ファンブルの??は大変な悪いことが起こり、クリティカルの??はとても良いことが起きるかと思われます

お尋ね者をギルドに引き渡せば報酬をもらえるのはもちろんその通りなのですが、敵対キャラクターを捕縛するのは討伐するよりも遥かに難しいため、よほどクロシュ側が有利な状況でない限りあまり推奨されません
なお大抵の賞金首については、討伐した場合でもその証明さえできれば報酬を受け取ることはできます

ミスティさんは……基本的にはクールでドライな女の子のはずなのですが、最近は確かに感情的になる場面が多いですね……
ちなみに得意属性と性格や人間性に相関関係はありません。火属性で冷徹冷酷な人とかもいると思います
ただ、属性によっては周囲の人々からの扱いなどが変わることもあるため、それが人格形成に影響することはあります(闇属性の人は虐待やいじめの対象になりやすいため心が歪みやすい等)

高い技量を持ったスライムは自身の分体を作り出して操ることができるようです。現時点のクロシュちゃんにはまだ使えませんが、これはスライム類の種族特性でもあるため、研鑽を積めばいつか使えるようになるかもしれません

フラナ氏は教師というわけではありませんが、イリスとミスティに稽古を付けてあげた時のように、子供たちや保護者、聖女などから請われれば教鞭を取ることもあると思います
なお魔法についても薬学についても、弟子を取るつもりは今のところないようです
951 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 16:40:08.32 ID:6rsMTgms0

ミスティ「氷刃よ――!」ギラッ

 氷の刃「」ヒュンッ
 ドスッ

ブラッド「痛っ――とでも言うと思った?」ニヤ

妖精「ミスティ! 戦慣れしたスライムに物理攻撃はほとんど効かないよ!!」

イリス「で、でもあれは氷属性も入ってるんじゃ――」

ブラッド「――」ズズ

ローガン「! 氷の刃を取り込んで――」

氷刃ブラッド「」タンッ

ミスティ「な、速――」

 ガギンッ!!

盾クロシュ「ううっ……!!」ズザザッ

ミスティ「クロシュ……!」

氷刃ブラッド「んん? 同類かと思ったけど……お前、力の使い方が全然なってないじゃん。ただのはぐれスライム?」

盾クロシュ「……?」

氷刃ブラッド「まあどうでもいいか。人間に与するなら死んでいいよ」スッ

 氷の刃「」シュビビビッ

盾クロシュ「あ、うっ、あっ……!」ズバババッ

妖精「クロシュ!!!!」パタパタ

イリス「やめろーっ!!!」カッ

 火球「」ボウッ

氷刃ブラッド「うわっ!」ボンッ

 ジュウウウウ……


ブラッド「いたいなあ……! 雑魚の分際で……!!」ギリッ

↓1コンマ
01-05 ??
06-30 劣勢
31-95 優勢
96-00 勝利
952 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 16:42:43.02 ID:P8SerPaMo
勝利
953 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 17:25:28.36 ID:6rsMTgms0
クロシュ「あ、う……」ドサッ

妖精「クロシュ! クロシュ!」


ローガン「攻め続けろ! クロシュくんを守れ!!」ババッ

 複数の鉄板「」ガゴンガゴン

イリス「クロシュちゃん……! 今はローガンさんの言う通り、攻め続けなきゃ……!」ゴゴ

ミスティ(私の安易な攻撃のせいで、クロシュが――いいえ、今は後悔している時ではない)

ミスティ(成形した氷での攻撃がダメなら――冷気そのものを浴びせれば――!)

 冷気「」キンッ

ブラッド「遅い!」シュビッ

イリス「そこ!」カッ

 雷撃「」バチッ

ブラッド「ああああ!!!」バリバリ

ミスティ「今度こそ! 凍れ!!」キラッ

 冷気「」キンッ

ブラッド「う、ぐ……この、この……!」カチン

ローガン「凍ってしまえば同化もできまい!! 容赦せんぞ!!」バッ

 回転ノコギリ「」ギュオオオオオ!!

ブラッド「」ギャリギャリ

 バリンッ…!!


ブラッドだったものの破片「」バシャッ…


ミスティ「はあ、はあ……!! た、倒せた……?」

ローガン「……うむ。再生する気配もない。倒せたと見て問題ないだろう……」

イリス「クロシュちゃ――」


 ヒュンッ


↓1
01-05 全滅
06-15 イリス
16-25 ミスティ
26-35 ローガン
36-65 クロシュ
66-95 覚醒(一時的)
96-00 覚醒(完全)
954 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 17:27:01.84 ID:kSiwqZQCO
955 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2024/04/07(日) 19:57:03.77 ID:8vVC0zs4o
殺意たっかいなこいつ!
956 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 22:07:38.22 ID:6rsMTgms0
 ドスッ

ミスティ「――え?」

 ドスッ

イリス「あ――」

 ドスッ

ローガン「ばか……な……」

 ドサッ ドサッ ドサッ


 ズズズズ……


ブラッド「分体一つ潰した程度で勝った気になるなんて、人間って本当に愚鈍……」

ブラッド「……まだ息がある。刺しとこ、トドメ」スタスタ


クロシュ「……」ヨタヨタ

妖精「だ、だめだよクロシュ……。私たちじゃ……どうしようも……」オロオロ


ブラッド「なあに、まだいたのお前たち……。人間じゃないから見逃してやろうかと思ってたのに……」

クロシュ「……その人たちに……手を出さないで……」キッ

ブラッド「はあ……身も心も完全に飼いならされたペットスライムか。可哀想だから、ここで終わらせてあげる……」スッ

分体ブラッドA「」ズズ
分体ブラッドB「」ズズ
分体ブラッドC「」ズズ

妖精「あ、あ……」ジワ

クロシュ「……」

ブラッド「ばいばい」

分体ブラッドたち「」シャキン バッ
957 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 22:17:16.64 ID:6rsMTgms0
 カッ!

分体盾クロシュ「」ガギンッ
分体剣士クロシュ「」ギンッ
分体魔女クロシュ「」ゴウッ

 つむじ風「」ビュオオオッッ

分体ブラッドたち「!!」ズザザッ

クロシュ「……」キッ

ブラッド「!! お前……やっぱり……!!」

クロシュ「いなくなって……!! ここから……!!!」

分体盾クロシュ「」ザッ
分体剣士クロシュ「」シャキンッ
分体魔女クロシュ「」キラキラ

ブラッド「……その付け焼き刃であたしに勝つつもり? 舐めてるの?」

クロシュ「……」

ブラッド「……違うか。人間に飼いならされたお前は、もうそうする以外の選択肢がないってこと」

クロシュ「……」

ブラッド「はあ……いいよ、今回は見逃してあげる。人間に隷属してるとは言え、やっぱ同類を手にかけるのは気分良くないし」

クロシュ「……」

ブラッド「でも次に会った時にまだ人間のペットを続けてたら、容赦なく殺すから」

クロシュ「……」

ブラッド「じゃあね」トプン―

 ――戦闘終了――

 ◆
958 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 22:18:56.43 ID:6rsMTgms0
―街道沿い

イリス「――はっ!!!」ガバッ

ミスティ「イリス……!」

ローガン「イリスくん!」

妖精「良かった、気が付いた……」

イリス「あ、あれから……一体どうなったの?」

妖精「えっとね……」

 *

イリス「あの赤い子が分身を作って襲ってきて、クロシュちゃんも分身で対抗して、追い払った!?」

妖精「うん……。私たちが最初に戦った相手も、実は分身の一体だったみたい……」

ローガン「……後で判明したことだが、あれはギルドに指定された特級危険生物――通称ブラッドという存在だったようだ……」

イリス「と、特級危険生物って……!」

ローガン「うむ……命があるのは奇跡かもしれん……」

ミスティ「……悔しいけれど……私たちの手に負える相手ではなかったみたい……」

イリス「ひ、ひええ……。そ、それで……クロシュちゃんは……?」

妖精「寝込んでる……。外傷はほとんど治ってるけど、使ったことのない能力を無理矢理使ったから、体にかなりの負担がかかっちゃったみたい……」

イリス「……そう、なんだ」
959 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2024/04/07(日) 22:20:33.63 ID:6rsMTgms0

イリス(……悔しい。幼いクロシュちゃんに負担をかけて……私は結局何もできなかった……)

イリス(でも……きっとミスティの感じている悔しさや怒りは、私なんかとは比べ物にならないはず……)

イリス(ミスティの家族の仇……。私も、大切な人を喪っているけれど……それは、誰かに殺されたわけじゃない……)

イリス(だから、ミスティの気持ちに本当の意味で共感してあげることが、できない……)

イリス(それが……それも、とても悔しい……)

イリス(私は……私に、できることは……)


ミスティ(……復讐なんて考えず、安息の地を見つけて平穏に生きていこうと……半ば、諦めていたのに……)

ミスティ(どうして……こんな時に、出てくるのよ……。ようやく私の居場所を見つけられた……今に、なって……)

ミスティ(ようやく……ようやく、あいつのことを考えずにいられるように……なってきた、のに……)

ミスティ(許せない……。殺したい……。パパとママだけでなく、私の大切なパーティのみんなをも殺そうとした、あいつは……絶対に、許さない……)

ミスティ(でも……復讐に囚われたら……私は……)

ミスティ(きっと……このパーティには……もう……)


ローガン(……何という不甲斐なさだ。前衛の腕を買われてパーティ入りを果たしたというのに……)

ローガン(仲間を守れず、生き恥を晒し続けた甲斐もなく、無様な死体と成り果てかけた)

ローガン(どうせ死ぬなら誰かを守って死にたい――だと? 結局、家族もパーティも、誰一人として守れてなどいないではないか――)

ローガン(こんな無力で無能な中年に、守れるものなど――――……)

ローガン(……いかんな。一応は、私がこのパーティを守る盾なのだ。皆が不安にならぬよう、私だけは堂々としていなければ……)

ローガン(例え、その盾にヒビが入っているとしても……)


妖精(……みんな、塞ぎ込んでるね……)

妖精(……正直に言えば、私も塞ぎ込みたい。本当に、心底から絶望して涙が出たのは……一体、何年……何十年ぶりだろう……)

妖精(みんなが無事で……本当に、良かった……。でも……私、本当に役立たずだなあ……)

妖精(無駄に歳ばかり重ねてる癖に……あんな事態に何もできずに狼狽して、挙げ句赤ちゃんスライムのクロシュに守られる始末……)

妖精(はあ……。でもくよくよしてるわけにはいかないよね。私が一番歳上で、みんなを導かなきゃならないんだから)

妖精(ティセリアたちには、訃報なんて絶対に届けたくないもん)

 ◆
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