【FGO/SS】本当はあったFGOハロウィン2023

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1 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/05(日) 23:33:08.80 ID:kNMe8FcI0
*注意事項


キャラ崩壊・キャラ違い、不遇化あり。

一部コラボキャラあり

気まぐれ投稿

これらが嫌な方はブラウザバックしてください。
―――――――――――――――――――――――――――――
イベント:怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜


参加条件:2部1章クリア(奏章及びオーディール・コールのネタバレあり)

特異点名:呪霊廻廊戦界チェイテ・渋谷■■■ 

イベント内容:フリークエスト、ミッション、聖杯戦線

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1699194788
2 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/06(月) 00:06:33.10 ID:vhZuUrVk0
あらすじ
――――――――――――――――
とある特異点の解決が終了するその直後と呼べるタイミングで発生した新たな特異点。

その場所は正にハロウィンでとても賑わう渋谷のハロウィンの街並なのだがどこか様子がおかしい。


渋谷のハロウィンと聞き、前にハロウィンを楽しみにしていたエリちゃんを傷つけてしまった事を後悔しつつも、

マスターたちの前に今までのハロウィンとはかなり変わり果てたエリザベート・バートリーが現れ、彼女の襲撃を受けてしまう。

対処しようにも同行したサーヴァントは瞬時に消滅し、絶望と共にマスターの目の前が真っ暗となった・・・


マスターが気がついた時には一騎の見知らぬサーヴァントに助けられており、その彼はこう告げる。

「僕が来たからにはもう大丈夫。僕は君の呪術師さ。」


白天と黒夜の城の聖杯戦線の裏で黙殺されたハロウィンで巻き起こるカルデア最悪のスキャンダル!

マスターの犯した罪の贖罪と共に最強の呪術師の彼と共に、呪いが渦巻く裏の聖杯戦線が幕を開ける。
3 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/06(月) 08:46:28.65 ID:FbslEk6Q0
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1654435492/と
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1692025078/
はもう書かないの?
4 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/06(月) 20:56:25.34 ID:vhZuUrVk0
プロローグ
―――――――――――――――――
『呪い』―――それは霊の力を持って他者を霊的な手段で攻撃する摩訶不思議な力。

『呪い』は主に悪意と憎悪を元に行使され、他者に不幸をもたらす願いの心。その心は誰しも持っているモノである。

しかし『呪い』は時に人静かに誰かを助け、人々を邪悪の呪いから守る善意の心を持って邪悪の呪いを祓う者も存在している。


その呪いを祓う者を、誰かは『呪術師』と呼んでいる。
――――――――――――――――――
何処かの時代:何処かの土地にて・・・・


タッタッタッタッタッタッ・・・・・・

???「おやおや?こんな所で1人泣いているなんて、いったいどうしたんだい君は?」

泣いている女の子「■■■■■■――――――」

???「―――そうか・・・・それはとても悲しい事だ。君のような娘の願いをこのような形で裏切られるという結果をもたらしてしまうとは・・・」

???「でも君は絶対に悪くはない。君が何故、このような不幸を味わっている君の心を、その君を裏切った者にも知って欲しいと思うかね?」

泣いている女の子「・・・・・・・・・」


シュルッ、コトン・・・‥

???「さぁ受け取るがいい。君の願いはいま、この瞬間を持って叶えられる。君のその『想い』と内なる『呪い』によって・・・」

???「そして君のその『呪い』の力を持って、この私に協力してはくれないか?」

泣いている女の子「――――――――――」コクッ‥


カコンッ、シュッ・・・・ゴクッ、ゴクゴクッ・・・‥

ドクンッ!ジュゴォォォォーーーーーーー!!


■■■■■■「―――――――――――――――――!!」

???「・・・フッ。」
―――――――――――――――――――――――――――――――
遠くない過去、何処かの国の10月31日の夜 

人知れずの場所で泣く者の前に現れた1人の『呪い』の使い手はその泣く者の手を差し伸べ、使い手はその者の願いを聞き入れた。

そして泣いていた者は、その『呪い』の使い手によって手渡された黄金に輝く器と器に入った15本のあるモノを手に泣いていた『彼女』は、

その15本のモノを身体に取り込み、『彼女』は願いと共に『呪い』の力を扱う者となった。

そして『呪い』の使い手となった『彼女』は瞬く間にその土地の全てを統べる王となったのであった。――
5 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/06(月) 23:01:11.04 ID:vhZuUrVk0
次元境界穿孔艦ストーム・ボーダー:管制室


スタッタッタッタッタッタッタッ!ウィーン、ガチャンッ・・・・

ダ・ヴィンチちゃん「藤丸ちゃん、特異点から帰って来て時間は立ってないのだけど緊急事態だ!」

【いったいどうしたのいうの?】←

カドック「確かにそうだな。あの反聖杯の特異点から戻った直後で休んでいるにも関わらずに呼び出しをくらっているから、無理もないな。」

ダ・ヴィンチちゃん「うん。藤丸ちゃんがあの特異点での戦いで疲れているのはわかっているし、君には少しでも身体を休めて貰いたい気持ちは私たちにはあるのだけど・・・」


タッタッタッタッタッタッ・・・・

シオン(右腕負傷中)「それを理由に特異点攻略をお休みするには行かない理由もあって、仕方がなくあなたをここに呼んだ理由が私たちにはあるのですよ。」

【マシュ!シオン!】
【怪我の方はいま大丈夫?】←

マシュ「はい。怪我の方は軽い打撲で済んでいますし、体調面でも特異点の攻略に差し支えはないと言っていました。」

マシュ「私がこのような怪我程度で先輩に心配をかけてしまった事を真に申し訳なく思っています・・・」

【まあまあそう思い詰めなくても良いから・・・・】
【とにかくマシュが元気そうでよかった】←

シオン「まあそうですね。それに比べて私なんか全身打撲と右腕負傷で全治半月の重傷だというのに私にかける心配がナイナイというか・・・」

シオン「それはさておき、特異点を解決したばかりのあなたが休憩も惜しまずここに呼ばれた理由は他でもなく、貴方も既に存じてはいますが・・・」

【また特異点が発生したんだよね?】

ダ・ヴィンチちゃん「ええ。しかもこの特異点、起こるべくして起きたと言ってもイイぐらいに、我々にとても関係している事なんだよね〜。」



ダ・ヴィンチちゃん「その問題となっている特異点の発生場所はここ。2010年代の日本・東京にある流行の最前線で有名な渋谷区の街全体で起こっている。」

ダ・ヴィンチちゃん「そしてその特異点を象徴している場所は渋谷の街の中心にあり、その場所というのが・・・」


カタカタカタカタッ、グォォン。

【!】
【うわぁぁ・・・やっぱり・・・】←
――――――――――――――――――――――――――
数時間前、あの白天と黒夜の城で繰り広げた聖杯戦線の特異点の解決し、マスターはストームボーダーに帰って一息ついて数時間もたたない時間帯。

その一時の休息を許さぬかのようにダ・ヴィンチたちの呼び出しを受けたマスターは事の話を聞くために彼女たちの前に姿を現し、ダ・ヴィンチちゃんの説明を聞きつつ、発生した特異点の重用点を映した映像から見えたモノは・・・

渋谷の中心部の街中全体にチェイテの特異点で見ているハロウィン仕様の飾りと共に、その特異点の象徴とも言える建物として・・・


和風テイストの神社とチェイテ城が融合した上に103と看板づけられた建物が映し出されていたのであった。
6 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/06(月) 23:41:19.61 ID:FbslEk6Q0
http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssr/1692648418/38/

38 :以下、名無しにかわりましてSS速報Rがお送りします [sage]:2023/08/22(火) 07:25:34.36 ID:UNpGwPoa0
発言の後の状況説明や効果音一辺倒は素人や馬鹿のやることなんだよ
後者も種類や状況次第じゃ有効になることもあるげど
基本的に「書く側が読む側の目線意識したら使おうと思わない」からお前以外は使わない訳よ

文句言う前にお前らがこういうss書いてみろよとか思いながら作ったんだろうけど
こんな程度の低いものは恥ずかしくて書けないし書こうと思わないってのが実際よ

深夜から早朝にかけて誰も読まないゴミとか作るな
きちんと寝て心身健康になれ
7 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/07(火) 23:15:36.87 ID:2GW857zO0
マシュ「はい。この不可思議かつ案の情に建っているこの建築物はどうみても、あのエリザベートさんのハロウィンですね。」

ダ・ヴィンチちゃん「うん、建物の構造はともかく・・・このチェイテ城と渋谷で有名なアパレルショップが融合した建物とこの街中で見られるカボチャの異常な数と配置からして、」

ダ・ヴィンチちゃん「ハロウィンの時期になると不思議と特異点化するチェイテの地と同じ現象がこの渋谷にも起こってしまっているって事なのさ。」

カドック「ああ。それはともかく、一体なぜその日本の渋谷の街がそのサーヴァントであるエリザベート・バートリーが好みとしているハロウィン仕様の特異点となっている事について・・・」

カドック「その特異点発生の元凶がこの、お前やダ・ヴィンチたちにあるって言う事を心当たりがあるんだよな?」

カドック「僕は用事があってシュミレーターに籠もっていて事のことはいま知ったのだが・・・この件、お前たちはいったい何をやらかしたらそうなったのか?」

マシュ、シオン、ダ・ヴィンチちゃん、ゴルドルフ、ムニエル「・・・・・・・・・‥」


【カドック・・・・】
【実はねぇ・・・・】
―――――――――――――――――――
そう、カルデアの中でカドックを除くマスターたちは事の発端が彼女たちにある事を知っている。

なぜチェイテとは関係ない日本の渋谷がサーヴァント:エリザベート・バートリーを中心としたハロウィンの特異点と化しているのかを、そしてその原因がマスターとダ・ヴィンチたちにあるのかを、

事の話は少し刻を遡る・・・・
―――――――――――――――――――
遡ること数日巡前(期間限定イベント:『聖杯戦線 〜白天の城、黒夜の城〜』開催直後): ストームボーダー内廊下にて・・・


エリザベート・バートリー「ふふんふ〜ん!青いワンジナから私のお城を取り返したし、ハロウィンの準備も順調だし。あとは子リスたちがあのチェイテ特異点にレイシフトしてくるだけ。」

エリザベート「アハハハッ、楽しみな事ね。今年のハロウィンはシンデレラや九紋竜のアタシとは格段に段違い!今年はより快奇で摩訶不思議で誰も見たこともないようなエンターテイメント!」

エリザベート「今年巡最高に楽しいハロウィンを子リスたちにとことん盛大かつ豪快に持てなして差し上げるわ!」

―――――――――――――――――――
ストーム・ボーダーの廊下で楽しそうに予備のハロウィン用のカボチャを運搬し、彼女がもっとも力を入れているとされる彼女主催のハロウィンの事を口にしながら廊下を歩いていた。

しかしそんなハロウィンの事を楽しみにしている彼女の『夢』は、とある者の一言によって『悪夢』へと変わるということを彼女は知らなかった。
―――――――――――――――――――

タッタッタッタッタッタッ・・・

光のコヤンスカヤ「おや?これはこれはエリザベート・バートリー様。今日も陽気にハロウィンのご準備をなされてるのですね?」

エリザベート「あら、貴方は確かあの自称良妻狐とそっくりの光の方のコヤンスカヤじゃない?あなたこそ陽気に子リスのことをたぶらかすのを考えているのかしらねぇ〜?」

光のコヤンスカヤ「ツゥ・・・確かに私はあの狐とは外見が同じなのですが、あくまで私はあの狐とは別存在。あの者と私を一緒にするのはやめて頂けますでしょうか?」

エリザベート「そうかしら?悪いけど私はあなたとなれ合う時間はないわよ。この予備のカボチャを持ってチェイテへレイシフトしないといけないのよ。」

エリザベート「まあ心配しなくても、あなたにも私が主催するハロウィン・パーティーの招待状を送っておくわよ。微少とはいえど特異点は特異点だというのは変わりはない。」

エリザベート「そしてその特異点に入れば、私が用意したハロウィンのおもてなしが待っているのだから、マスターが私の事を・・・‥」


光のコヤンスカヤ「・・・・エリザベートさん。実のところ、貴方には大変お見苦しい話となるのですが―――」

光のコヤンスカヤ「―――たった今、その微少特異点を私が即座に処理させてもらいました。マスターとカルデアの方々のご命令で・・・。」

エリザベート「―――――はぁ?」
8 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/08(水) 06:48:27.53 ID:rJARoRd80
ストーム・ボーダー:管制室


ダ・ヴィンチちゃん「うん、つまりそのやり方でその戦線を切り抜けるって事だよね?わかった。」

ダ・ヴィンチちゃん「それでプトレマイオス。これからあなたは―――――」


ウィーン、ガチャン。タタタタタタァァ――!


エリザベート「ちょっとどういう事なのよ!私のハロウィンにマスターが来ないままその特異点を潰すなんて!」

エリザベート「聖杯戦線っていったいなによ!!聖杯戦線ってハロウィンより大事な事だというの!?」

マシュ「エリザベートさん!?すみません、これには深い事情がありまして・・・‥それは・・・・」

エリザベート「知っている、コヤンスカヤから話は聞いているわ。マスターは今、そこのモニターの向こうを写している特異点に向かっているって事を。」


シオン「そう。いま藤丸立香が向かっています特異点は、エリザベート、あなたがいつもハロウィンの時期になると決まってチェイテで発生する微少特異点・・・・」

シオン「つまり『チェイテハロウィン特異点』とは段違いに人理への被害とリスクが前者の特異点にはあり、トリスメギストスIIの判断基準からして、」

シオン「マスターには当然の如く、その前者の特異点の攻略に専念して貰い、チェイテの微少特異点には適当にサーヴァントを派遣して処理させてもらいましたので。」

エリザベート「なッ!適当にって・・・・私の微少特異点不在の狙って処理するなんて、あまりにも理不尽が過ぎるものだわ!!」


画面越しのプトレマイオス「どうした、そちらで一体何か揉め事でも起きているのか?ハロウィン?一体それは何だね?」

【待ってプトレマイオス!】
【いまは席を外して欲しい】←

画面越しのプトレマイオス「は、はぁ・・・‥」


シオン「はぁ〜・・・理不尽はともかくハロウィンの時期になると決まってチェイテの地にあなたの存在が原因の微少特異点が発生することですから、」

シオン「今回ばかりはその特異点発生と被害拡大の予防として勝手ながらその微少特異点をコヤンスカヤ氏を通して処理させてもらったと・・・」

シオン「そもそも特異点の大小もひっくるめて特異点の発生自体、人類史にとってはありがた迷惑でしかないのですからね〜。」

ゴルドルフ「そうだとも。それに人類最後のマスターである彼女にこれ以上の負担をさせるわけにもいかんし、ハロウィンなど、来年巡に引き延ばしても問題は無さそうだと私は思うのだがな。」

ゴルドルフ「というよりお主の頭はハロウィンの事しか考えられないのかね?ほんと、たかがコスプレしてお菓子を貰いに行くだけのイベントに無駄に力を注いでいるなど、何度もやってて恥ずかしくはないのかね?」

エリザベート「・・・・・・なんですって?」


シオン「・・・まあともかく今の我々はこの特異点で起こっている『聖杯戦線』の攻略に専念しなければならず、あなたのいうそのハロウィンに構っている暇などナイナイというか。」

シオン「なのでエリザベートさんには悪いのですが、チェイテ特異点の事はもう忘れていただければいいかと・・・・」


ガシッ、ググググゥゥゥ〜〜〜!

シオン「!?。エリザベートさん、一体なにを?」

エリザベート「貴方たち・・・・そんなに私のハロウィンよりも、そっちの聖杯戦線っていうのが大事だといいたいのね・・・?」

マシュ「え、エリザベートさん?」

エリザベート「―――――!!」


グッ、グギグギグギッ〜〜バキッ!!
9 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/08(水) 23:28:07.84 ID:rJARoRd80
シオン「!?。キャァァァ〜〜〜!?私の腕が・・・いま私の腕がグギグギって!エリザベート・バートリー、あなたは・・・・」

マシュ「シオンさん!?エリザベートさん、これはいったいどういう事ですか!?あなた、シオンさんが一体なにをして・・・・」

エリザベート「うるさいッ!」

シュッ、バシンッ!

マシュ「キャアァァッ!?」

【『マシュ!?』】←


ガバッ、バシッ!バシッ!バシッ!バシッ!バシッ!バシッ!

マシュ「ガハッ!グハッ!や、やめてください・・・・エリザベートさん・・・・」

ムニエル「アワワワァァ〜〜!エリザベートが乱心した!だ、誰か〜〜!誰か彼女を止めてくれ〜〜!」

ゴルドルフ「なんてことだ!キャプテン、マリーンズ!早くあのドラゴン娘を拘束するんだ!」

タタタタタッ!ガシガシッ、ギュゥゥゥ〜〜!!


エリザベート「ツゥゥッ、離しなさい!!私は絶対許さないわ!貴方たちに私がどれだけあそこのハロウィンの準備にどれ程の積み重ねをしてきたなんてわからないわよ!」

エリザベート「私は今年のこのハロウィンに全力全霊、時間も惜しまずとも、全てはみんなが楽しみにしているハロウィンを、一年で一番最高に盛り上げていこうと頑張って準備をしてきたというのに!」

エリザベート「そのハロウィンを貴方たちは別の特異点でやってる聖杯戦線なんかのために私のハロウィンそのモノをこんな形で潰すなんて!貴方たちはねぇ〜〜!」


【『もういい加減にして!!』】←

エリザベート「!?」

【『一体なにが不満だと思っているとしても・・・』】←

【『ハロウィンはもう終わりなの!わかった?』】←

エリザベート「・・・・・・・・・‥!!」


ガバッ、バサァァァ〜〜ン!

ネモ・マリーンズ「うわぁぁぁ〜〜〜!?」

ダ・ヴィンチたち「!?」


エリザベート「最低!!私もう知らない!!」


タタタタタタッ!ウィーン、ガチャン・・・
――――――――――――――――――――――――――――――――――
今年巡のハロウィンを盛大に祝う形で盛り上げようとハロウィンの準備に明け暮れていた彼女(エリザベート・バートリー)の前に待っていたのは、

カルデアのマスターとその職員とサーヴァントたち優先度の高いと称する特異点(別名・『イベント:白天の城、黒夜の城』)の攻略を優先し、

それらの為にハロウィンを彼らによってイベントそのものを開催しなくなった(潰した)という現実であり、エリザベート本人はその現実の前に自身の中でおさえていた感情が爆発し、

カルデアのマスターの仲間であるマシュ・キリエライトとシオン・エルトラム・ソカリスにかなりの暴行を加えた後、彼女のマスターである藤丸立香の上記の一言により、

エリザベート・バートリーはストーム・ボーダーから姿を消したのであった‥。
10 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/09(木) 23:52:57.54 ID:zqX+Yo8r0
そして現在・・・‥


カドック「成る程。それでその英霊エリザベート・バートリーとは今年の秋に開催されなくなった今年のハロウィンの事で彼女と喧嘩してしまい、エリザベートはストーム・ボーダーから姿を消した。」

カドック「そしてそのエリザベートはいま渋谷にいて、今年巡のハロウィンイベントを復活させるために渋谷に新たな特異点を発生させたというのがお前たちの推測なのだな?」

【うん】
【正直私も、少し言い過ぎちゃったというか・・・】←


ゴルドルフ「全くだ。あの鮮血魔嬢め、ハロウィンが出来なくなったくらいで騒ぐなど、それで我々のことが嫌になり、勝手にレイシフトでカルデアから家出したのだが、」

ゴルドルフ「そのレイシフト先が日本の渋谷で、その渋谷でまたハロウィンをやる為に特異点を発生させるなど、彼女はそこまで今年のハロウィンにこだわっていたというのかね!?」

ゴルドルフ「いくら今年はハロウィンを開催することが出来ないからってあそこまで癇癪を起こすほど機嫌を悪くしても、我々にとって迷惑極まりないというか・・・」

シオン「まぁまぁそれはさておき。今現在、エリザベート・バートリーはカルデアからの家出として渋谷の街にレイシフトし、今年のハロウィンへの未練からか‥」

シオン「何らかの形で聖杯を手にし、渋谷の街にチェイテハロウィン特異点と同じような特異点を発生させ、そこに彼女が居座っている可能性がある。」

シオン「そしてトリスメギストスIIがはじき出した予想値から見て、この渋谷ハロウィンの特異点はハロウィン本来の時期を過ぎても自然消滅とか自粛消滅は起こりえない。」

シオン「一年巡前の夏のイベントと同じように“このままカルデアが放置する場合、渋谷の異常事態は永遠に続き、永遠のハロウィンが開催されることであろう”」

マシュ、ゴルドルフ、ダ・ヴィンチちゃん「・・・・・・・・・・」

【やっぱりそうなるよね・・・・】
【となるとこれはつまり・・・・】←


シオン「はい。こうなった以上、カルデアは渋谷ハロウィンの特異点へと向かい、元凶であるエリザベート・バートリーを連れ戻す必要があるって事です!」

ゴルドルフ「た、確かに当然の事だとも!いくら我々とエリザベートとの喧嘩が発端で起こった事だとしても、家出と特異点の発生はあまりにも別問題が過ぎる!」

ゴルドルフ「ただちに作戦行動に移って貰うそ藤丸立香!特異点解決を目指しつつ・・・・英霊エリザベート・バートリーを無理やりでもカルデアに連れ戻すのだ。」

【はい!】
【エリちゃんとは仲直りしないといけないからね。】←

マシュ「はい。なんとしてでもエリザベートさんを見つけ出して、仲直りと特異点の解決をしないといけませんからね。」

―――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
それから数分が立ち・・・・


シオン「さてと、渋谷の特異点へのレイシフトはいつでも可能といっても準備は万端。あとは藤丸との同行するサーヴァントのみなのですが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。レイシフト適性があるサーヴァントは比較的多く、その中でもレイシフト適性が高いサーヴァント6名を藤丸ちゃんの同行として貰う。」

ダ・ヴィンチちゃん「その中にはマシュも含まれており、彼女には常に藤丸ちゃんの護衛とともにエリザベート・バートリーとの仲裁役を務めて欲しいんだ。」

ダ・ヴィンチちゃん「彼女に殴られた事は知っているが、エリザベートと話すためにも君にこの役をお願いしてくれるかい?」

マシュ「はい。マシュ・キリエライト、エリザベートさんとマスターとの仲直りが出来るように全力で務めさせていきます!」

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。あとの5名はそろそろここへ来る頃のはずなのだけど・・・・」


タタタタタタッ!ウィーン、ガチャン・・・
11 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/10(金) 23:07:24.57 ID:GJZ09PUn0
バーヴァン・シー「フフフッ、アーチャー:バーヴァン・シー。ここに到着したわ。」

望月千代女「望月千代女、ここに。」

マシュ「バーヴァン・シーさん、望月千代女さん!」


タッタッタッタッタッタッ・・・・

モレ―ちゃん「は〜い、フォーリナーモレ―ちゃんもいますよぉ〜!」

牛若丸「サーヴァント・ライダー:牛若丸、主殿の為に参った。」

徐福「アルタ―エゴ、徐福。程々ながらもマスターの助力しまーす・・・」

【モレ―ちゃん、牛若丸、徐福ちゃんも!】←

ダ・ヴィンチちゃん「ああ。それとあと1人、今回の特異点攻略に自分から志願してきたサーヴァントもまた、藤丸ちゃんとの同行をする予定なのだが・・・」


タッタッタッタッタッ・・・‥

プトレマイオス(老)「すこし遅くなったな。サーヴァント・アーチャー、プトレマイオス。今回の特異点攻略に吾も同行するぞ。」

マシュ「あなたはファラオ時代のプトレマイオスさん!カルデアに召喚されたばかりだというのに特異点の攻略にあなた自身が志願していたなんて・・・・」

プトレマイオス(老)「まあな・・・話はある程度シオンから聞いている。いま起こっている特異点の騒ぎにはこの吾も無関係ではないと言うことをな。」

プトレマイオス(老)「あの昼と夜の聖杯戦線の戦いが、ハロウィンとかいう祭ごとを楽しみにしていたエリザベートの心を人知れず傷つけてしまったという事実を吾は知った。」

プトレマイオス(老)「故に吾もまた、マスターと同様にエリザベート殿に謝罪をし、彼女と和解したいと吾はとても思っている。」

プトレマイオス(老)「どのような特異点であろうとも、吾はこの義を貫くつもりだ。マスターもわかってくれるか?」

【うん、そうだね。】
【一緒に謝りに行こう、プトレマイオス】←

プトレマイオス(老)「うむ。」


シオン「ではマスターと同行するサーヴァントが揃ったところで、そろそろ問題となっている特異点へとレイシフトを致しましょう。」

シオン「今回の特異点の攻略にはエリザベート・バートリーの捜索及びカルデアへと送還もあり、その方法は貴方たちの判断に任せておきます。」

シオン「どのような結果になるかは貴方たち次第なのですが、私たちがエリザベートさんに謝罪する気持ちがあると言う事を伝える事は忘れずにいてくださいね!」


【はい!】←
――――――――――――――――――――――
白天と黒夜の城での聖杯戦線の戦いによって黙殺され、その事で発生したカルデアのマスター達とエリザベート・バートリーとの衝突によって発生した――渋谷ハロウィン特異点

カルデアのマスターたちはエリザベート・バートリーへの謝罪と共にその渋谷ハロウィン特異点の攻略に向かう事になり、

カルデアのマスターとマシュ、そして彼女たちと同行する6騎のサーヴァント達と共に渋谷ハロウィン特異点へとレイシフトするのであった。


その渋谷の特異点で待ち受ける誰も知らない呪いの魔の手が待ち受けているにも知らずに・・・・
12 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/11(土) 07:05:32.34 ID:Su9lmGXm0
キィィン、ギュゥゥゥゥーーーーーンンン!!


???「来たか・・・・認知誤認術解除、呪力増幅結界――展開。」

カチッ、ギュォォォォ〜〜ン!

―――――――――――――――――――――――――
呪霊廻廊戦界チェイテ・渋谷■■■:渋谷駅付近(渋谷センター街側)


ヒュゥゥゥ〜〜ン・・・・・・

【なんとかレイシフトは成功したのだけど・・・】

マシュ「はい。カルデアの資料によりますと、ハロウィン時の渋谷には直前の週末も含め、数多くの観光客や利用客が訪れていると書かれておりましたが・・・」

マシュ「周りの風景とは裏腹に多くの利用者が集まるセンター街の通りに人が1人もいないなんて・・・・」

プトレマイオス(老)「うむ。吾もまた、マスター達が生きている時代の街をこの目で見るのは初めてだが、この街の様子から見て状況はとても深刻と見て間違いないようだな。」

プトレマイオス(老)「ネオンの街、多くのカボチャの飾り、現代の街並み・・・どれも人を魅了する輝きを放っているにも関わらず、人が1人もおらんとは・・・」

プトレマイオス(老)「これもこの特異点の影響によるなのか、またはたこの特異点に人々は存在していないというのか?」


プトレマイオス(老)「だがそれよりもマスター、ここに来て変わっている事は少しあるのではないのか?」

【!】
【そういえばそうだ!】←

マシュ「そういえば、一緒にレイシフトしたはずのサーヴァントがプトレマイオスさん以外におりません。もしかしてレイシフトの転送場所に問題があったのでは?」

プトレマイオス(老)「そのようだな。マスター、魔翌力経路を通じて彼女たち5人の反応が近くにあるのかを感じないか?」

【やってみる】


キィィン、ピカァーン!

ジジジジッ、ビリビリッ!


【!?。イタッ!?】
【なんか急に痺れが・・・】

プトレマイオス(老)「なんと。いま吾も見ていたが、マスターの令呪が何か異常を起こしたような感じがしたぞ。」

マシュ「そんな・・・もしやレイシフトの失敗で皆さんは・・・」

プトレマイオス(老)「案ずるな、まずは今一度カルデアとの通信を試すがよい。そうすれば何かわかるかもしれないぞ。」


【うん。すぐに試してみる――――】
13 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/11(土) 11:13:37.05 ID:Su9lmGXm0
ピピピ、ガーガーガァ―――――・・・・


【ダメ、繋がらない・・・・】←

プトレマイオス(老)「そうか。状況は思っていた以上に悪いと見て間違いないようだな。同行したサーヴァント5騎は行方不明、カルデアとの通信は途絶している。」

プトレマイオス(老)「しかし礼装の浮標は機能している事から、吾らの空間座標はカルデア側には把握していると推測する。マスターの事を思えば、幸いといっても良いのだが‥」

プトレマイオス(老)「しかし吾らを今の状況に追い込むかのようにするとは・・・エリザベート・バートリー、この特異点を発生させた身として中々の知将と言える者だろうな。」

【いやそんなことはないと思うのだけど・・・・】
【こんな事、エリちゃんが出来るようなことじゃない】←

マシュ「はい。エリザベートさんは幾度かハロウィンの時期になると決まってマスターに微少特異点への招待状を送り、マスターをおもてなし(ライブ)をする為に招いています。」

マシュ「それらはマスターと同行しているサーヴァントたちも含まれ、来る者を拒むことはなく、抵抗はしますがそれなりのハロウィンの楽しむ形で事を済ましていましたが・・・」

マシュ「今回のような最初からこちらの状況を不利にする事など、エリザベートさんらしくないというか・・・そのぉ・・・・」

プトレマイオス(老)「うむ。マスターとその彼女と喧嘩した件で彼女が吾らにこの特異点の侵入される事を拒んでいると推測できると思うが、それに為ては少し出来すぎてはいるのだが・・・」


???「あら?私の事で噂をしている愚かな子羊たちは貴方たちなのかしら?そんなに私のハロウィンを楽しみにしていたなんて、ようやく私の偉大さがわかったというのね。」

【!?】
【この声、もしかして!】←

???「そう。あなたがこの渋谷のハロウィンに出向いて探している人物は今ここにいるわよ、マスター?」


タッタッタッタッタッタッ・・・・・・

???→エリザベート・バートリー「はぁ〜いマスター。現在ハロウィンの事が嫌いなあなたの事が嫌いになり、カルデアから絶賛家出中のサーヴァント:エリザベート・バートリーよ。」

エリザベート「私の事を探してこの渋谷まで来てくれるなんて昔の私だったらさぞかし嬉しい思いをしていたでしょうけどね?」

【エリちゃん・・・‥】
【・・・・・・‥】←

マシュ「そこにいたんですかエリザベートさん!あなたが帰ってこなくて皆さん心配していましたよ。」

マシュ「カルデアに帰りましょう。ハロウィンは今このような特異点じゃなくても出来る事でありまして・・・」

エリザベート「はぁ?どこに帰るって?私があんたたちのようなハロウィンを簡単に潰すような輩の所に帰るわけないじゃない!」

エリザベート「今の私のマイホームはここ!このセンター街のあそこにある、あの『チェイテ渋谷神社城』が私の居城なのよ。」


シュッ、ジャーーン!

【あれが、『チェイテ渋谷神社城』・・・】
―――――――――――――――――――――――――
同行していた5騎のサーヴァントとはぐれ、カルデアとの通信が出来ない中、突如マスター達の前に現れたサーヴァント:エリザベート・バートリー。

その彼女が指さした所にはストーム・ボーダーで見た映像と同じ和風テイストの神社とチェイテ城が融合した上に103と看板づけられた建物――

現在のエリザベート・バートリーが居城としている城、『チェイテ渋谷神社城』が今の渋谷ハロウィン特異点のシンボルマークとして建っていたのであった。
14 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/11(土) 23:03:28.46 ID:Su9lmGXm0
プトレマイオス(老)「ほほう。お主がマスターの言ってたエリザベート・バートリーというサーヴァントか。シオン殿から聞いた通りの少女だな。」

プトレマイオス(老)「事情があったとはいえ、自身の手で準備したハロウィンが潰され、その未練からこの渋谷を特異点へと変貌させて、マスターたちに迷惑をかけるとは、同じ英霊として大人げない事を・・・」

エリザベート「あら・・・そこのおじいちゃん、私のハロウィンの事を迷惑というからには貴方もまた、私の嫌いなカルデアに組みしているサーヴァントなのかしら。」

プトレマイオス(老)「いかにも、吾の名はアーチャー・プトレマイオス。訳あって別の特異点でマスターと共にしたサーヴァントの1人だ。」

プトレマイオス(老)「お主には吾とマスターの事で数多くの話しておくべき事があるのだが、その前にお主に聞きたいことがある。」


プトレマイオス(老)「お主はいったい何者なのか?本当にお主はエリザベート・バートリーであるのか?」

マシュ「!?。」

【!】

エリザベート「・・・はい?貴方、一体なにを言っているのかしら?ここにいる私は私、正真証明、ハロウィンを程なく愛するエリザベート・バートリー。それ以外も何もないわよ。」

エリザベート「貴方、私のハロウィンを大人げないとバカにするだけに留まらず、このエリザベート・バートリー本人の事をニセモノ扱いにして、それを理由にこの渋谷のハロウィンを壊しに来たんじゃ・・・」

プトレマイオス(老)「確かに吾らはお主によって発生したこの渋谷の特異点の修正とエリザベート・バートリーとの和解する為にお主を探しに来たのじゃが・・・」

プトレマイオス(老)「吾が和解をしたい者はエリザベート・バートリーであり、お主はそのエリザベートを名乗っているのだが、吾はそうには思えぬ。」

プトレマイオス(老)「お主は吾の眼が節穴と見ていたようだが、吾にはわかる。お主から発せられるこの奇妙で呪詛のような殺気の気配を。」

【奇妙で呪詛のような殺気・・・】
【それだけじゃない・・・・】←

プトレマイオス(老)「マスターも気づいていたのか?あの者がマスターの知るエリザベート・バートリーとは異なる者ではないかという事を・・・」

【うん。なんとなくだけど・・・】

【あのエリちゃん、私の知っているエリちゃんとは違う呼び方をしていた】

マシュ「そういえばエリザベートさん、マスターの事を普通にマスターと呼んでいました。いつもマスターの事を“子ジカ”と呼ばず“マスター”と・・・」


エリザベート?「―――――――」

【貴方は誰?】←
【本物のエリちゃんはどこなの?】

エリザベート?「・・・・・・・・・・・・・」


エリザベート?「・・・‥フッ。なるほど、この身体の持ち主の真似事をしてはみたのだが、そう簡単にいく訳がなかったなぁ?」

エリザベート?「まあ俺にしてみれば、このような姿になったのは俺にとってもイレギュラーなことなのは間違いないからな‥」

【!?】
【(声が変わった!?)】←

エリザベート?「おや?ああそうだった・・・知りたいのか?お前たちがなぜ、俺がエリザベート・バートリーと呼ぶこの身体の姿をしているのかを‥」

エリザベート?「それはとても簡単なこと・・・‥今の俺の姿が、この“エリザベート・バートリー”なのだからな。」

【―――!?】


ギュオォォ〜〜ン、バリバリバリィィ〜〜!ジュボォォォ〜〜〜!!
15 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/12(日) 09:11:27.78 ID:pJmNsznW0
カルデアのマスターたちの前に現れたエリザベート・バートリーが彼女たちが知っているエリザベート・バートリーとは何か違うと指摘されたその者は、

突如、そのエリザベート・バートリーの声とは異なる男のような声に変わり、その者の姿もまた、雷と炎と共にその姿を変えていった。


その姿は彼女たちの知るエリザベート・バートリーの身体をしているも、彼女の後ろに生えている羽と尻尾にはとある者の指をモチーフとする尖った爪のような突起物が増えており、

袖の広い女性物に近い白い着物に黒いビキニのブラ、両手の指の爪が黒く、顔を含めた全身にとある者と同じ紋様が浮かび上がっており、

そして彼女の顔にはその紋様と共に両眼の下にもう一対の眼が開眼していたのであった。
―――――――――――――――――――――――――――

エリザベート?「初めましてと言うべきかな、カルデアの者よ。お前たちの存在の事はこの身体の頭を通して知っている事なのだが・・・」

エリザベート?「まあどっちにしても、俺はお前たちの事などよく知らぬ。俺もまた、このような事などいっさい初めてであるからな。」

【あなたはいったい誰なの?】
【真名を明かしなさい!】←

エリザベート?「真名・・・・真の名と言うべきか。真の名など、とうの昔に捨てた身であるが、この名でならお前たちもわかるであろう。」

エリザベート?→両面宿儺(エリザベート)「俺の名は宿儺。この日の本に存在し、平安と呼ばれた時代に恐怖と呪いをもたらせた呪いの王、『両面宿儺』という者だ。」

【両面宿儺・・・】
【それに平安の世って・・・・】←


マシュ「両面宿儺・・・それって時に大妖怪や怪物として恐れられ、時に昔の岐阜県の地に仏教を広めたと日本書紀の伝承で伝えられているという、あの両面宿儺なのですか!?」

マシュ「そんなまさか・・・そのような存在がエリザベートさんの姿をしているなんて・・・」

両面宿儺(エリザベート)「仏教?確かにその時代の人間は俺のことをそのような存在として恐れ、俺を倒そうと戦いに挑んできたのだが、俺は仏教というモノを広めた事は一切もない。」

両面宿儺(エリザベート)「(いや待て、その仏教を広めた宿儺という者はこちらの世界の宿儺の方か?まあそんな事、俺には関係のない事だがな。)」


プトレマイオス(老)「おい、宿儺という者よ。お主が何故、エリザベート・バートリーの姿をし、この渋谷の特異点を発生させた理由はなんだ。」

プトレマイオス(老)「そして何故、お主はエリザベート・バートリーの姿をしている?東洋の妖怪と恐れられたお主が何故、西洋出身の鮮血魔嬢の姿をしているのか?」

両面宿儺(エリザベート)「何故だと?そんなことをはいそうですと簡単に教えると思っていたのかジジイ。ほんと不敬なヤツだなぁ〜・・・」

【そんなことはどうだっていい】
【本物のエリザベートはどこなの?】←

両面宿儺(エリザベート)「またその事を聞くのか?言ったはずだぞ、今の俺の姿は“エリザベート・バートリー”であるという事。」

両面宿儺(エリザベート)「まあいい。そんなに俺の事を知りたいのならば掛かってくるがいい。聞くところではお前、この渋谷の地を破壊してきた術士の集団と聞く。」

両面宿儺(エリザベート)「今この地を破壊されるのは俺も何かと都合が悪い。お前たちにはここで死んでもらう。」

両面宿儺(エリザベート)「もっとも、元から俺の方がお前たちを殺しに来たのだからなぁぁ〜〜!」

【!?】←



フゥゥゥン!

マシュ「マスター!」

バスッ!フゥゥン、ガシュゥゥン!
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/12(日) 12:37:20.40 ID:QWjIi0VQ0
えすえすゲー速報さん。あやめVIPからメモ帳コピペが止まらない

某所でレス数カウントを指摘され慌てて削除するも
未だに罠に気付いてない模様

https://h616r825.livedoor.blog/archives/57954333.html
http://ayamevip.com/archives/46356146.html
17 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/12(日) 23:00:41.89 ID:pJmNsznW0
両面宿儺(エリザベート)「ほお、あの攻撃を避けるか・・・霊魂の塊にしては少しやるのではないか。」

両面宿儺(エリザベート)「だがそれではつまらぬ。お前たちも少しは抵抗してみたらどうなんだ?」


プトレマイオス(老)「マスタ―、このままではあの両面宿儺という者にお主らが殺される。指示をくれ!」

プトレマイオス(老)「奴のことで考えるよりも先に、この場をくぐり抜けねば命はないぞ!」

【わかってる!】
【行くよ2人とも!】←

マシュ、プトレマイオス(老)「はい!(うむ!)」


ギュォォ〜ン、キィィィ〜〜ン!
――――――――――――――――――――――――――――
身体はエリザベート・バートリーと同じ姿であるも、どこか違う服装と声をし、自身の事を『両面宿儺』と名乗る者はカルデアのマスターたちに対して攻撃を仕掛けていき、

マスター一同はその宿儺と名乗る者の姿と行動に困惑していくも、どうにかこの場を切り抜けていこうと、

マシュとプトレマイオスは戦闘態勢に入り、マスターもまた、自身の召喚式を使ってサーヴァントを召喚していくのだが・・・・
――――――――――――――――――――――――――――
ジジジジィィ〜〜!キュゥゥ〜ン・・・・


【・・・えっ・・・?】←

プトレマイオス(老)「こ、これはいったいどうなっているというのだ・・・?」

マシュ「サーヴァントが召喚された瞬間に、サーヴァントが消滅した・・・・」


両面宿儺(エリザベート)「どうした、カルデアの式神使いの力はそんなものなのか?自分の式神も維持できずに消滅させるとは、本当に情けない‥」

両面宿儺(エリザベート)「いやむしろ、お前たちの式神はこの呪いに満ちた渋谷の地に適応できないものなのか?お前のそばにいる2人を除いて。」

プトレマイオス(老)「呪いだと・・・!。そうか‥吾の周りで感じていた違和感の正体がこの渋谷全体に満ちていたモノだったとは・・・」

【どういう事?】

プトレマイオス(老)「ああ。マスター、ここは一旦この場を引くしか方法はない。近くに寄れ、マスター。マシュ殿。」

プトレマイオス(老)「既に宝具を放つ準備は出来ている。今すぐこの場を離れるぞ!」

マシュ「は、はいッ!」

タタタタタッ!


キィィィーーン!

プトレマイオス(老)「いざ開け、叡智の門!世界の集積を知るがいい。我らの行く末を識るがいい。」

プトレマイオス(老)「全知全能ならざる我らが全知全能なる者へと挑む!遥かなる歴史をその魂に刻め!」

両面宿儺(エリザベート)「!。(ほぉ・・・この気配、アレを使う気か?)」

両面宿儺(エリザベート)「(面白い、少し気が早いがこちらも見せてやろう。何も知ろうともしないお前たちに、呪いのなんとやらというものを。)」


キィィーーン、ピカァァーーン!

プトレマイオス(老)「『王の書庫(ビブリオテーケ・バシレイオー)』!!」

両面宿儺(エリザベート)「領域■■―――――」
18 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/13(月) 00:05:17.09 ID:MxuI1jcA0
ピカァァーーン、バリィィーン!キラキラァァ〜〜・・・


【やった・・・・】
【どうにか逃げ切れたみたいだね・・・】←

プトレマイオス(老)「うむ。一時的ではあるが、あの呪いが充満している場所と空間を切り離したといってもいい。」

プトレマイオス(老)「それでも尚、とにかくここは安全な場所へ――――――」


ガシュンッ!バリバリッ!

プトレマイオス(老)「ガッ――――」

マシュ、藤丸立香「!?」


バリバリバリィィ〜〜ガシャァァ〜〜ン!!

プトレマイオス(老)「パァァァ〜〜〜〜〜!?」

バシュゥゥ!パカァァン!!



両面宿儺(エリザベート)「――――――」

【プトレマイオス!?】←

マシュ「そんな・・・プトレマイオスさんの身体が5枚おろしに切り刻まれて・・・」

両面宿儺(エリザベート)「フッ・・・思ってたより弱いな。3枚におろしたつもりが、これでは期待外れにも程があるよなぁ?」


キュゥゥゥ〜〜ン・・・・
―――――――――――――――――――
両面宿儺(エリザベート)曰く、渋谷の特異点に充満している呪いの影響でカルデア式召喚術で召喚されたマスターのサーヴァントは召喚された途端に霊基共々蒸発するように消滅し、

その渋谷ハロウィン特異点に充満した呪いが原因であることを自身が感じた違和感によって察知したプトレマイオス(老)はマスターとマシュの身を案じ、

プトレマイオス自身の宝具『王の書庫(ビブリオテーケ・バシレイオー)』を発動し、この場から撤退しようとしていたのだが、

プトレマイオス(老)は謎の力によって身体を5枚下ろしにされるように切り刻まれ、マスターたちの目の前で彼は消滅した。

そしてその彼が消えた所の前には両面宿儺(エリザベート)の姿があり、彼女はその2人に対して冷めたような目をして彼女たちを見下していた。
―――――――――――――――――――

【貴方、プトレマイオスに何をしたの!?】←

両面宿儺(エリザベート)「何をしたと?俺はただあの式神のジジイと領域の綱引きをしようと、こちらも領域を展開させたに過ぎない。」

両面宿儺(エリザベート)「ただ・・・あのジジイの領域はあまりにも弱すぎた。ただそれだけの事だ、異論はない。」


【なん・・・だって・・・】
【いったいそれはどういう・・・・】←
19 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/13(月) 23:36:07.09 ID:MxuI1jcA0
両面宿儺(エリザベート)「全く、お前たちが弱すぎて話にならん。これでは興が冷めるというもの・・・」

両面宿儺(エリザベート)「こうなった以上、もうお前たちを生かしておく必要はなさそうだ。さっさとこいつらを始末するとするか。」

【くぅ・・・・】
【(ダメだ、このままじゃ・・・・)】←


両面宿儺(エリザベート)「・・・そういえばお前、俺がなぜお前たちをわざわざ出向いて殺しに来たのか知りたいか?」

両面宿儺(エリザベート)「ただでさえ殺してもつまらぬから、一つ話を聞いてから死んでも構わぬだろ?ただでさえ、この身体の持ち主だったあの女の願いを聞いてあげたのだからな?」

【!?】
【それってまさか・・・】←

両面宿儺(エリザベート)「そう。お前が探していたというエリザベート・バートリーとかいう小娘が俺に身体を明け渡した際、俺にある頼みを頼まれてな。その頼みというのが・・・」


両面宿儺(エリザベート)「『“マスターであるお前(藤丸立香)を殺して欲しい』っとな。」

【――――!?】←


ガシュッ!パカァァーーン!!

真っ二つにされたマスター(藤丸立香)「」


マシュ「マスター!?」

ガシュッ、バラバラァァァーーー!!

サイコロステーキにされたマシュ「」


両面宿儺(エリザベート)「クフフフフフ、クッハハハハハハハ〜〜〜!!」

―――――――――――――――――――――――――――――
サーヴァントの簡易召喚を封じられ、同行していたサーヴァント・プトレマイオス(老)を瞬時に殺され、瞬く間に追い詰められたカルデアのマスターとマシュ・キリエライト

彼女たち2人を殺しに来た両面宿儺(エリザベート)がマスターに向けて放った事は、彼女にとって、とてつもなくあまりにも衝撃的な事であった。


『“マスターであるお前(藤丸立香)を殺して欲しい。』

そのエリザベート・バートリーの伝言とも言えるその言葉は、ただでさえエリザベート・バートリーとは事情によってハロウィンが行なわれなかった事の話で揉めて、心ない言葉で彼女を傷つけてしまったばかりに、

その彼女からの呪詛とも言える言葉を聞いたカルデアのマスター(藤丸立香)の頭は、あの時エリザベート自身を傷つけた事でこの大惨事を起こしてしまったことへの後悔と絶望と共に、


同じく同行していたマシュ・キリエライトもまた、その身を謎の力によって身体を切り刻まれていき、カルデアのマスターである藤丸立香もまた、

両面宿儺(エリザベート)によって彼女(藤丸立香)は真っ二つに切り落とされ、彼女の目の前は真っ暗となった。
―――――――――――――――――――――――――――――
20 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/14(火) 00:13:36.40 ID:tPk36whQ0
Fate/GrandOrder スペシャルイベント:怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜

メインテーマ:青のすみか(FGOバージョン)

――――――――――――――――――――――
怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜 CM


CV:諏訪部順一バージョン

『お前たちにこの俺を祓うことなど出来るのか?』

『黙殺されたハロウィンの渋谷にて真っ暗で最悪の呪いの廻戦が始まる。』

『Fate/GrandOrder 怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜』

『貴様のその呪いが、この俺を呼び出したというのだからな?』



CV:中村悠一バージョン

『黙殺されたハロウィンの渋谷で巻き起こるカルデア最悪の呪いの廻戦』

『カルデアのマスターと1人の呪術師との絆がハロウィンの奇跡を起こす!』

『Fate/GrandOrder 怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜』

『さぁ、君たちの呪いを僕が祓ってあげよう。』
21 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/14(火) 22:40:46.70 ID:tPk36whQ0
怪奇ハロウィン廻線〜呪いと陰陽の聖杯戦線〜


第1廻戦:登場!カルデアと最強の陰陽呪術師
―――――――――――――――――――――――――
呪え。呪え。自身の不幸を呪いたまえ。他者の幸福を呪いたまえ。

君の心を傷つけた者を呪え。君の内なる呪いを解き放て。

君の望む事は永遠に続く。君のその呪いが、君の真なる『願い』を叶えてくれるのだから。
―――――――――――――――――――――――――
ストーム・ボーダー:藤丸立香のマイルーム?


【・・・・・・ハッ!】

マシュ「先輩!良かった・・・先輩がなかなか眼を覚ましませんでしたので心配しまして・・・」

ダ・ヴィンチちゃん、シオン、ゴルドルフ、ネモ、ムニエル「・・・・・・・・・」


タッタッタッタッ・・・

エリザベート「あら、ようやく起きたのね子ジカ。ほんと、私やマシュの事を心配させないでくれるかしらねぇ〜・・・」

【エリちゃん・・・】←

エリザベート「何かしら?何か私に言いたい事なら聞いてあげてもいいわよ?」

【うん・・・・実はその・・・】
【エリちゃんのハロウィンの事で話が・・・・】←

エリザベート「ハロウィン?ああその事ね・・・その事ならもうとっくにあなたの事なんかしらないわよ。」

エリザベート「あなたは“私のハロウィン”より“あっちの城(聖杯戦線)”を選んだ。そしてあなたは私の心を傷つけた。その結果・・・・」


ジュオォォォ〜〜〜ン!!


両面宿儺(エリザベート)「お前はもう殺されるのだ。お前が傷つけた、エリザベート・バートリーの呪いによってな。」

【―――!?】


ガシュ、パカパカァァァーーン!!

マシュ「(八つ裂きにされる)」

ダ・ヴィンチちゃん、シオン、ゴルドルフ、ネモ、ムニエル「(同じく八つ裂きにされる)」


【あ、あああ―――――――――――】←

両面宿儺(エリザベート)「呪え。お前が彼女にしでかした事を、お前が犯した自身の咎と罪を・・・・」

両面宿儺(エリザベート)「彼女はお前を許さぬ。お前は彼女の呪いによって葬られる・・・お前が捨てたハロウィンと共‥。」


ガシュッ!パカァァーーン!!

再び真っ二つにされたマスター(藤丸立香)「」


グチャァァ〜〜・・・ドサッ・・・・
22 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/14(火) 23:57:08.32 ID:tPk36whQ0
気づいてあげられなかった・・・・エリザベート・バートリーがあそこまで自分の事を呪うほどに自分の事を恨んでいたということを・・・

そして自分へと向けられた呪いがマシュやダ・ヴィンチたちにも向けられ、抵抗空しく八つ裂きにされる。

これではもう弁解など出来ない。自分のしてきた事は彼女(エリザベート)の呪いによって全て瓦解していく・・・

肉体は切り刻まれ、意識も切り刻まれ、そして――――――



???「ちょっと。自分の中で懺悔する気持ちはあるのはわかるのだけど、さすがに諦めるの早すぎなんじゃないかな〜?」

???「まあそれはそれでそうなったら、この僕の出番がなくなるのはどうも良くないと思うからね。」
――――――――――――――――――――――――――――
呪霊廻廊戦界チェイテ・渋谷■■■:何処かの隠れ家


パチパチパチ・・・・


藤丸立香(女)の前に立っている1人の銀髪の青年
https://img.ananweb.jp/2023/08/26120715/jyujyutsu15-768x398.jpg


銀髪の青年「おっ、ようやく目が覚めたか。ああ良かった、君が無事で本当に良かった良かった!」

【――――!?】←
【誰!?】


銀髪の青年「まぁまぁ落ち着いて!君に変な事をしたりしてないし、君の事を食べたりしないからさぁ〜。」

銀髪の青年「僕はむしろ君の事を助けてあげたんだよ。あの結構ヤバい領域から君たち2人を助け出す為にね。」

【助けてあげた?】
【!。そういえばマシュはどこに!?】←


ガチャッ、タタタタタタッ!

マシュ「マスター!よかった目覚めたのですね!本当に良かった・・・・」

【マシュ!】
【良かった、君が本当に無事で・・・】←

マシュ「はい。それに私だけじゃありません。私とマスターと同行した5騎の内、2騎のサーヴァントもここに・・・」


タッタッタッタッタッタッ・・・‥

望月千代女「お館様!良かった・・・お館様が無事で本当になによりなもので・・・」

バーヴァン・シー「やっとお目覚めのようねマスター。ったく、ほんと貴方は私たちの事を心配させやがって・・・」

【望月千代女!バーヴァン・シーも!】←
23 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/16(木) 21:19:09.02 ID:JEBahfTB0
ガガガァァ〜〜〜、ピピィィー!


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「藤丸ちゃん!マシュ!」

銀髪の青年「おっ、こっちの方もようやく繋がったみたいのようだね。」

【ダ・ヴィンチちゃん!】←

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「ふう、よかった・・・観測が一時途切れたときは焦ったが、君とマシュの2人が無事でなによりだ。」

マシュ「はい。私とマスターの他に、バーヴァン・シーさんと望月千代女さんもまた、無事に合流できたのですが・・・・」

【私たちの目の前で】
【ファラオのプトレマイオスが・・・・】←


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「うん、こちらも藤丸たちの状況が悪い事は把握している。2人と同行したサーヴァントの内の3騎・・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「徐福、牛若丸、モレ―の3騎が渋谷にレイシフトした途端に退去、プトレマイオスもまた戦闘行為による退去が確認されている。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「でも幸いこの4騎の霊基情報に影響がないし、復元にも影響もないから安心したまえ。」

ゴルドルフ(通信)「うむ。なぜ同行したサーヴァントの内の3騎は即座に退去し、2人と合流した2騎は無事であるのか、こちらで原因究明はしているのだが・・・」

ゴルドルフ(通信)「ところで、そちらのサーヴァントっぽい銀髪眼鏡の男性、君は?」

【あっ、そういえば・・・】
【確か私たちはこの人に助けられて・・・】←


銀髪の青年「おっと、僕の自己紹介がまだだったね。そう、僕がここにいる4名を助けたサーヴァント。この渋谷に1人でに召喚されたはぐれサーヴァントさ。」

銀髪の青年「クラスはキャスターで、真名は・・・・今ここで言ったところで問題があるか無いかが心配なんだけどなぁ・・・」

【出来れば教えて欲しいのだけど】
【真名を知られたくないの?】←

銀髪の青年「まぁ今の僕にはそんなところであるし、そうでもないのだけど・・・・」

銀髪の青年「・・・そうだ!君、僕の真名を当ててみるのはどうかな?まあ難しい問題じゃないからさ。」

【うん】
【じゃあ、少しヒントを教えてくれるかな?】←

銀髪の青年「ああ良いよ。ヒントはこのなりをしているけど、こう見えて大昔の日本である術を使って、悪霊などの呪いを祓っていたんだよ。」

銀髪の青年「その術の名前は陰陽道。これを聞けば君のような少女も少しは知っているはずだよね?」


【もしかして安倍晴明?】←
【蘆屋道満の同業者だったりして?】

銀髪の青年「ブッブゥゥ〜〜!違いま〜す!確かに陰陽師といったら安倍晴明って言っちゃうのはわかるのだけどね・・・」

銀髪の青年「僕はこう見えてもその安倍晴明が生きていたという平安時代よりずっと前から陰陽道を駆使していてね。その術を海を渡って会得したというのがねぇ〜・・・」


【平安時代より前って・・・】←
【私にはとても答えられないというか・・・】
24 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/16(木) 23:09:09.73 ID:JEBahfTB0
シオン(通信)「そのあなたの真名について、こちらでお答えさせても宜しいかと思いますが、」

シオン(通信)「あなたのいう平安時代よりも古くから陰陽道の事を知っており、その術を海を渡って会得したというその話・・・」

シオン(通信)「つまりあなたはその陰陽道をそこで学び、それを日本に広めた陰陽道の開祖―――」

シオン(通信)「その真名を、『吉備真備』といって間違いないでしょうか?」

銀髪の青年「!。―――正解!」


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「吉備真備!平安時代よりも前の奈良時代、当時の中国の唐へ遣唐使として渡り、陰陽道の聖典などの様々なモノを持ち帰ったという外交官じゃないか!」

【様々なモノって?】←

銀髪の青年→吉備真備「そう!僕はこれでも遠くの海を渡り、かの中国の地で色んな事を学び、色々と日本にそれらを広めた、今で言う外交官ってヤツなのさ!」

吉備真備「持ち帰ったものは沢山!当時流行ってた『唐翌礼』130巻などの大量の文物に、楽器、兵器や兵法の知識も持ち帰ったんだよ。」

吉備真備「特に有名なのはその唐の地で陰陽道の聖典を持ち帰り、当時の日本に陰陽道を広め、その知恵と策で当時の政を治めていた。」

シオン(通信)「はい。そんな彼に嫌味の目をつけた唐の役人に罠を仕掛けられるも、彼はどうも空を飛んだり鬼を操ったりして退けるなど、どうも奇想天外な話がありまして、」

シオン(通信)「魔術協会やアトラス院で彼の存在は陰陽道の開祖であり、魔法使いではないかと推測がされていたと記憶があったような・・・」

【随分と凄い事が出来るんだ・・・】
【流石陰陽師の開祖というか・・・】←

吉備真備「ハハハハハ!まあ僕の事については君たちの解釈の自由って事で、僕は少しも気にしてはいないからね。」

吉備真備「だがそれよりも君たちがこの渋谷の地に来て、君たちの身にいったい何が起こった事については心当たりはあるかな?」

マシュたち「―――!?」


吉備真備「まあそれについては僕も君たちを助けた事にも関係しているからね。ここは一つ、お互いに情報交換と行くとしましょうか。」

吉備真備「少なくても僕は君たちが対峙した奴とは違う。少しは信用できる存在とも言えるサーヴァントである事は間違いない。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「うん。こちらも彼女たちに伝えなきゃならない事もあるからね。藤丸ちゃん、それでいいかい?」

【わかった。】←

――――――――――――――――――――――――――
カルデアのマスターが目を覚ました時には何処かのアジトとも言える部屋におり、

そこで両面宿儺(エリザベート)によって切り刻まれたはずのマシュ・キリエライトと当時行方知らずだった2騎のサーヴァント(バーヴァン・シーと望月千代女)と合流し、

そして彼女たちを助けたという、■■■と顔も姿も似ているキャスタークラスのはぐれサーヴァント『吉備真備』と出会い、

その彼と共に、カルデアの彼女たちの身に起きた一部始終を伝えると共に互いに情報交換をしていくのであった。
――――――――――――――――――――――――――
25 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/17(金) 00:14:15.46 ID:3l6DRSSI0
カクカクシカジカ・・・・‥


【ということなんです・・・】←

シオン(通信)「カルデア式召喚術でサーヴァントを召喚した瞬間、それが維持できずに蒸発した・・・」

シオン(通信)「成る程。おそらくそれが徐福たち3騎のサーヴァントが即時に退去した原因と同じ現象と見て間違いないようですね。」

シオン(通信)「なんというか・・・こんなの絶対ありえナイナイと言いたいのですが、藤丸さんの言葉が正しいとなるとこれはその・・・」

【いったいどうしたの?】←

シオン(通信)「はい。あの後、藤丸さんたちが特異点にレイシフトした直後、急遽としてトリスメギストスIIがはじき出した予想値の修正が出されまして、その結果が・・・」

シオン(通信)「“カルデアは呪われた。”“特異点に着いた瞬間、終わったわ。”っと一文で終わってました。」

マシュたち「――――!?」

【――――は?】
【――――なんて?(メリュジーヌ顔)】←


ダ・ヴィンチちゃん(通信)「言葉の通りさ。徐福たち3騎がすぐに特異点から退去がされたと不信に思い、すぐに特異点を含めて再調査してみたら・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「微少特異点(いつものハロウィン)の大きさだったのが、突如として死想顕現界域トラオムと同じような人類史がすぐにでも泡沫化してもおかしくない程の大規模特異点に膨れあがっていて、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「しかもレイシフト適性サーヴァントの数値が、君たちを入れた数値から適性0とマークを示したんだ。」

【0ってそんな・・・・】
【それって、レイシフトできるサーヴァントがいないって事?】←

ゴルドルフ(通信)「全くどうなっているんだ!?たかが一騎のハロウィン大好き鮮血魔嬢が始めた祭ごとが、すぐにでも人類史を壊しかねない不測の事態になるなど、」

ゴルドルフ(通信)「ハロウィンというのはカルデアにとってそこまで最重要事項のイベントであったというのか!?」


吉備真備「いや、これについてはこの渋谷で起きている現象をそこのカルデアでも計ることが出来ない程の呪いがそうトリスメギストスIIという演算器が示した結果と見て間違いないと思える。」

吉備真備「何せこの渋谷にかけられた呪いは特殊でね。並大抵の魔翌力を持ったサーヴァントでもまた、そこに入ればその呪いに掛かってしまうようにこの渋谷にかけられた呪いで満ちている。」

吉備真備「例えるとすれば、この渋谷の特異点は一種の深海の奥底であって、その深海に入ったサーヴァントはそこの深海の水圧・・・つまりこの渋谷特有の呪いに掛かってしまい、」

吉備真備「最終的にその呪われた身体にサーヴァントが耐えられず、気づいたときには霊基が呪いで潰れ、サーヴァントの魔翌力の身体が維持できず消滅せざるおえない。」

吉備真備「まあ簡単に言えば、“渋谷の呪いが強すぎて、お亡くなり”ってわけ。」


【そんな・・・こんなのって・・・・】←
26 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/11/17(金) 09:10:53.96 ID:3l6DRSSI0
マシュ「待ってください!それではなぜ、そのような致死相当の呪いにマスターと私は平気だったのでしょうか?」

マシュ「さっきまで現界していたプトレマイオスさんもまた、渋谷に充満していた呪いに適応していたことですし、望月千代女さんやバーヴァン・シーさんだって・・・」

望月千代女「ああ。拙者の場合、バーヴァン・シー殿と共にマスターとは別の渋谷の所にレイシフトされ、即座の退去には至りませんでしたが、それはもう息をするのもままならない程でして・・・」

バーヴァン・シー「そうよ!あんな場所にこいつと一緒に死にかけたのよ!ほんと、帰ったらお母様に言いつけてやりたいぐらいよ!」

吉備真備「まあそうなるよね。それについてはまず、千代女ちゃんとバーヴァン・シーちゃんの方から答えるとして、その2人がこの渋谷に充満した呪いに耐えられた共通点として、」

吉備真備「その2人にはこの渋谷の呪いに対する耐性が偶然にもあって、僕が君たちが呪いに苦しんでいる所を見かけたのを、僕の術式でコーティングして助けてあげたって事。」


キィィン、シュンシュンシュンシュン!

吉備真備「これが君たち4人にかけた渋谷の呪いに対しての術式だ。この渋谷に充満している負の呪力に同じ負の呪いを与え、そこから正の呪いを生みだしそれを利用する。」

吉備真備「これらを君たち4人にかけて助け出し、君たちをこのアジトに招いてあげたっていう事が今の君たちの状況って事。」

【成る程。】
【それで私とマシュとプトレマイオスの場合は・・・】←

吉備真備「君たちのいうあのプトレマイオス朝のおじいちゃんの場合、は偶然にもここの呪いに干渉しない術式を渋谷に来る前にかけていたのがこうのなして、ここに来た瞬間に呪いに押しつぶされる事は無くなったのは事実さ。」

吉備真備「僕も彼の術式を感じ取り、君たちがいたセンター街の中央に来てみて、そこでカルデアのマスターとマシュの2人を見つけたのだけど・・・」

吉備真備「彼を助け出すのには間に合わず、君たち2人をあの“両面宿儺に似た女の子”から引き離す事を優先し、君たちは命からがら生き延びたって事。そういうこと。」


【両面宿儺・・・・】
【!?】←
―――――――――――――
回想シーン:渋谷センター街にて・・・


両面宿儺(エリザベート)「『“マスターであるお前(藤丸立香)を殺して欲しい』っとな。」
―――――――――――――――


【・・・・・・‥】
【エリちゃん・・・】←

ゴルドルフ(通信)「両面宿儺・・・確か日本書記などに伝えられているという、神として崇められていた妖怪とは聞いていたのだが・・・」

ゴルドルフ(通信)「その姿はあの問題となっている鮮血魔嬢・・・エリザベート・バートリーと姿があまりにもそっくりだとマシュ女史から聞いている。」

ゴルドルフ(通信)「ってかそもそもなぜ、東洋の妖怪である両面宿儺の姿がエリザベート・バートリーの姿と似ているのだ!?奴はいったい何者だというのだ!?」

吉備真備「ああ。僕も彼女たち2人を助ける際に少しながらあの両面宿儺の姿を目の当たりにしていたのだけど、アレは正直なんというか・・・」

吉備真備「僕の知ってる両面宿儺の姿とはあまりにも姿もイメージもかけ離れており、僕からしてみれば、なんというかその・・・・」

【身体を明け渡したって言っていた】
【その両面宿儺にエリちゃんが・・・・】←

吉備真備「!?。そういう事か・・・なぜあの宿儺がそのエリザベート・バートリーの姿をしている事が一つわかった。」

吉備真備「彼女(エリザベート・バートリー)は今、両面宿儺という魂の器となっているんだ。」


【!】
【それってもしかして・・・】←
27 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/20(月) 11:23:11.82 ID:/XXVWhm80
ダ・ヴィンチちゃん(通信)「そうか!つまりその両面宿儺というのは、エリザベート・バートリーというサーヴァントの霊基に両面宿儺の霊基が寄生していて、」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「身体の方はエリザベートであるが、能力と人格は両面宿儺であり、人格の方は両面宿儺の側が完全に主導権を握っているといってもいい。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「言うなれば、マシュと藤丸ちゃんが見た両面宿儺はエリザベート・バートリーを依代として現界した疑似サーヴァントっていうこと。」

吉備真備「成る程。英霊の座で話は聞いてはいたが、中国のとある軍師のような依代に肉体の主導権を任せきりにしているタイプとか、メソポタミアの女神のような神霊と依代の人格が融合したタイプとも違っており、」

吉備真備「ただでさえ、そのエリザベート・バートリーというサーヴァントの肉体を何らかの形で乗っ取り、自身の事を両面宿儺と名乗り出て、君たち2人を殺しにかかったって事なのかな。」

【まあそんな感じかも・・・】
【(わかるとしたら平景清のようなモノか・・・)】←


シオン(通信)「両面宿儺と名乗るエリザベート氏の正体がエリザベート氏の身体を乗っ取り、疑似サーヴァントして現界した両面宿儺と見て間違いはないと思いますが、」

シオン(通信)「問題はその宿儺が藤丸氏に言ったという――マスターである藤丸氏を殺して欲しいという願いを元にその肉体主導権をエリザベートさんから明け渡されたというその説・・・」

シオン(通信)「もしそれが本当だとすれば、今回の大規模特異点と主軸であるエリザベート氏は本当に自身のマスターである藤丸氏を・・・」

ゴルドルフ(通信)「ば、バカを言うでない!確かにマスターの使い魔であるサーヴァントにも心がある以上、場合によってはそのマスターに不満を抱く事はあるに超したことはないのだが‥」

ゴルドルフ(通信)「だが仮にもあの鮮血魔嬢が自身を召喚したマスターを殺そうというのか!?彼女自身が用意したハロウィンを潰されたくらいで・・・」

吉備真備「いや、それについては僕もはっきりとエリザベート・バートリーがその自身のマスターである藤丸ちゃんに殺意を抱き、その殺意が彼女の呪いとなり、」

吉備真備「その呪いが両面宿儺の力となり、その力がプトレマイオスを八つ裂きにし、君たちをあの場で殺しかけた要因にもなっている事なんだよね?」

【!?】←


吉備真備「この渋谷は今、数多くの呪いが渦巻いており、その呪いは並大抵の魔翌力を持つサーヴァントさえも呪われてその呪いに押しつぶされる程に呪いが膨れあがってしまった。」

吉備真備「僕はそんな呪いへの耐性を持ち、この渋谷に渦巻く呪いを祓う為に現界し、その過程で君たちと出会った。」
吉備真備「しかしその君たちの存在が、あの呪いの王と呼ばれる両面宿儺をエリザベート・バートリーの身体を依代に現界させた呼び水になっており、君たちはそいつに殺されかけた。」

マシュたち「・・・・・・・・・・」

吉備真備「つまりここにいる君たち・・・カルデアにこの渋谷の特異点に渦巻く呪いを祓うことなど出来ない。呪いのことなど知らず自身や仲間を危険な目に遭わせ、」

吉備真備「極めつけはこの渋谷の大規模特異点を作った元凶が君たちカルデアであり、呪いの元凶であるエリザベート・バートリーが君たちを[ピーーー]ほどの呪いを受け持ったのが全ての始まりって事。」

吉備真備「しかも君たちを呪う理由が彼女(エリザベート)の大好きなハロウィンのイベントを黙[ピーーー]る形で潰したって事なんだよねぇ〜。なんというかその・・・」

吉備真備「君たちはハロウィンという一年でもっとも盛り上げがいのあるイベントを無視して、聖杯戦線(w)とか意味のないキャンペーンで虚無にふてりたかったって事なのかなぁ?」


【別にそんなつもりはなかったのに・・・・】
【・・・・・・・・・】←
28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/11/20(月) 12:18:49.30 ID:/XXVWhm80
吉備真備「まあ別に僕の陰陽術式でなら、この渋谷の特異点から君たちを出してあげられる事など増差もないからねぇ〜。カルデアの方も少しはわかっているはずだよね?」

吉備真備「この渋谷の呪いのせいであの2人をカルデアに連れて帰ることも出来ないっていうことを、連れて帰ろうにも呪いがそれを邪魔して帰る事も出来ないって?」

シオン(通信)「え、えぇ確かに吉備真備さんの言う通りなのですが・・・‥それが何か‥?」

吉備真備「僕、どっかのグランドキャスターのような千里眼を持っていないのだけど、見る眼はとてもじゃないほど良いものでね。君たちカルデアの事は噂に聞いてはいるけど・・・」

吉備真備「なんかその・・・オーディール・コールとかなんかで、君たちの咎とか何かで人理に対して問題を起こしていると聞いてはいたのだけど、ここまでとはねぇ〜‥」

マシュたち「!?」

【!?】←


吉備真備「まあ別に僕には関係の話だ。このまま君たちカルデアが原因で引き起こしたこの大規模特異点によって現代の人類史が泡沫化するのは時間の問題だし、」

吉備真備「君たちがこの事態を引き起こしたことで、いずれにしても君たちカルデアの“歪み”はこの特異点を持って広がりも見せ、君たちの『人理定礎』は、そうだなぁ〜‥」

吉備真備「人理定礎がDからEに逆戻り‥いや、それより下のFに、はたまたG〜Zにまで下がり続けるでしょうね?まあ、人類史全体が泡沫化すれば関係の内は無しだけど。」

吉備真備「まあそれでも僕がこの特異点の呪いを祓えばそれで良いし、呪いを祓えない君たちがいても―――」


【帰らないよ】←

吉備真備「――はい?」

【歪みとか特異点とか関係ない・・・】←

【私にはまだ・・・】
【エリちゃんに謝らないといけないの!】←

吉備真備「その謝罪したいというエリザベート・バートリーは今、君の事を宿儺に頼ってでも殺したいと呪っているとしてもか?」

吉備真備「君が故意にエリザベート・バートリーの心を傷つけ、そしてその彼女に呪い殺される事になったとしても、彼女に謝りたいと?」

【構わない】
【私はあの子を傷つけた自分が許せない】←

【私はもう一度、エリちゃんとハロウィンを楽しみたいの‥】←

吉備真備「その彼女に殺されるとわかってでも?」

【それでも私は謝りに行く】
【私はあの子のマスターとして、カルデアのマスターとして、】←

【エリちゃんに全部謝って、彼女を連れ戻しにいく】←

【でないと私は・・・・】←

【ただあの子を傷つけただけの『クズ』よ。】←


マシュ「先輩・・・‥」

吉備真備「・・・・・・・・・」
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/11/21(火) 23:06:35.18 ID:DS0TMM0Y0
吉備真備「そうか。つまりその両面宿儺に取り憑いているエリザベート・バートリー本人と和解するまでは君はこの特異点から出ることを許すことはなく、」

吉備真備「逆に無理やりでも特異点から脱出するのであれば、君は一生君自身を呪い続ける事になる‥そう言いたいのかい?」

【(頷く)】←

吉備真備「・・・・・・・・・・」


吉備真備「・・・よしわかった。君がその気であれば、僕は君に協力しないわけにもいかないからね?」

吉備真備「君があの呪いの王たる両面宿儺と戦う為にも、呪いに一番詳しい僕の存在が不可欠といっても過言はないさ!」

【もしかしてそれって・・・】
【私たちに協力してくれるって事?】←

吉備真備「ああそうさ。僕もちょうど君のような魔力供給をしてくれるマスターの存在が欲しくてね。サーヴァントの存在には必ずしもそれをサポートするマスターの存在が必要不可欠だからね。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「確かに・・・こちらのサーヴァントがいきなり4騎も退去し、こちらからのサーヴァントのレイシフトが出来ない以上、現地のサーヴァントの協力はなんとしてでもほしい。」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「加えてこちらのサーヴァントを助けてくれた他にこちらからの通信も回復させてくれた以上、君とは特異点解決まで協力してくれると、こちらもありがたいと思うのだが・・・」

ダ・ヴィンチちゃん(通信)「君がその気であるならこちらと同盟を組み、共に渋谷の特異点の呪いを祓っていくのも手の内だからね。」

マシュ「はい。吉備真備さんが協力してくれれば、両面宿儺に取り憑かれたエリザベートさんを救える可能性があるかもしれませんですしね。」

【うん!】
【なのでお願いします、吉備真備さん!】←

吉備真備「おう!そういう訳で君と仮契約を結ばせてもらいますかぁ!ほらほら、こっちに手を貸して!」


シュッ、キィィ〜ジャキィィン!
――――――――――――――――――――――
カルデアにいるダ・ヴィンチたちの話と吉備真備の話から、この渋谷の特異点はカルデアが想定していた以上の特異点だったことがわかり、

その渋谷の特異点には通常のサーヴァントではすぐに押しつぶされて蒸発してしまうほどの呪いが充満しており、

吉備真備の助けなしではカルデアのサーヴァント達は呪いに耐性があったサーヴァントもまともに耐えられなかったと吉備真備から告げられ、

そしてその彼からもまた、エリザベート・バートリーがカルデアのマスターを呪殺させたい程の呪いが彼女を両面宿儺に寄生された疑似サーヴァントへと変貌を遂げたと仮説を持ち込み、

カルデアのマスターたちでは渋谷の呪いを祓えないと思った吉備真備は、彼女たちに渋谷の特異点への退去を進めるも、

エリザベートと和解をしたいカルデアのマスターはそれを良しとせず、吉備真備に自身の思いを伝え、彼はそれに答えるかのように、

吉備真備はカルデアのマスターと協力・同盟を結ぶ一環として彼はカルデアのマスターと仮契約を結ぶのであった。
――――――――――――――――――――――

吉備真備「これで契約完了か。確かに君から魔力が流れ込んでくる感じがするな。話を聞くからにこの渋谷の特異点を解決するには、」

吉備真備「両面宿儺の疑似サーヴァントなっているエリザベート・バートリーから、彼女に取り憑いている両面宿儺を引き剥がし、彼女をカルデアへと連れて帰る。」

吉備真備「そして渋谷の特異点の生成と原因でもある聖杯を回収する。まあ聖杯を回収すれば特異点は解決したの当然だと思うからね。」

吉備真備「そうと決まればすぐにでも両面宿儺の元へと行きたいのだけど・・・・」


【どうしたの?】
【何か問題でもあるの?】←
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/11/21(火) 23:58:28.29 ID:DS0TMM0Y0
吉備真備「まあ問題があるとしたらあるのだけど、実はあれから君たちが寝ている間に外の様子が随分と慌ただしいなあと思って外を見てみたらね・・・」


シャァァァ〜〜〜!
――――――――――――――――
吉備真備のアジトの外では・・・・


シャドウサーヴァントの群れ?「アァァ〜〜〜クワァァァ〜〜〜〜!!」

シャドウサーヴァントの群れ?「トリック・オア・トリート!トリック・オア・トリートォォ〜〜!」

【うわぁぁ!?】
【シャドウサーヴァントがこんなに!?】←


吉備真備「いや、あれはただのシャドウサーヴァントではない。この呪いに満ちた渋谷に生まれ、その姿を持って渋谷に更なる呪いを振りまく」

吉備真備「呪いによって身体が構築され、その姿はサーヴァントと同等であるも霊基の性質はこの渋谷の呪いで構築された呪いを振りまくサーヴァント。」

吉備真備「僕はあの呪いで出来た存在を“呪霊サーヴァント”と呼んでいる。」

【呪霊サーヴァント・・・】←

吉備真備「まあただでさえ1体1体は普通のエネミーと大層変わりはないのだけど、問題はその奥にいる呪霊サーヴァントをよく見て。」


――――――――――――――――――――
吉備真備のアジトの外:領域内の奥


特大オーラを纏う呪霊サーヴァント「―――――――」

それを守っている呪霊サーヴァント「―――――――」


【あのオーラを纏った呪霊サーヴァントは・・・・】
【もしかしてこの群れの主?】←


吉備真備「そう。その呪霊サーヴァントが生得領域という一種の固有結界を出して、僕たちをこの領域内に閉じ込めているんだ。」

吉備真備「領域内ではいったい何が起こるのかもわからないし、君たちがあの呪霊サーヴァントたちを祓えるのかも、その時の僕にはわからなかったからね。」

吉備真備「とりあえずアジトには呪霊サーヴァントたちを寄せ付けない結界術を貼ってあるから結界内には侵入できないから安心なんだけど‥」

吉備真備「このまま引きこもっても状況はいつまで立っても変わらない以上、君たちがやるべき事はわかるよね?」


【はい】
【要するにあの呪霊サーヴァントたちを祓うんですよね?】←

吉備真備「うん、その通り!」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/11/22(水) 23:17:34.43 ID:Qvspp6tw0
バーヴァン・シー「ふ〜ん、面白そうじゃない。その呪霊サーヴァントとかを倒せば良いんでしょ?だったら尚更戦えばいいじゃない。」

バーヴァン・シー「こっちもまた、こんな渋谷の呪いで死にかけた分の鬱憤を晴らしたかったところだし、腕ならしにやってやるわよ!」

望月千代女「はい。こちらも戦う準備は出来ています。マスター、どうか指示を!」

【うん!】
【みんな、戦闘配備!】←


吉備真備「おうおう、やる気みたいだねマスター。そうと決まれば僕もマスターの為に色々とサポートしていかないとね!」

吉備真備「領域内での戦いは普通のサーヴァントとの戦いとは違い、色々と面倒な事がいくつもあるから大変だと思うのだけど・・・」

吉備真備「まあそこは今後の戦いに対してのチュートリアルだと思えばいいし、ヤバくなったらこの僕が助けてあげるからさ。」

【じゃあ、お願いしようかな・・・】
【なるべく無理はしないから大丈夫だよ】←

吉備真備「おっ、言ってくれるじゃないか。まあ君がそう言うのなら僕も安心して君と肩を並べられる。」

吉備真備「だけどもし君が危なくなったときはいつでも言ってくれ。僕は必ず君の思いに答える―――」

吉備真備「なんたって、僕が来たからにはもう大丈夫。僕は君たちの呪いを祓うために来た呪術師だからね!」

――――――――――――――――――――――――――――
吉備真備と仮契約を結び、彼と共に両面宿儺(エリザベート・バートリー)の元へ行こうとしようにも、

アジトの外では呪いによって生み出された“呪霊サーヴァント”が生得領域を展開し、彼らを領域に閉じ込め、多くの呪霊サーヴァントたちと共に彼らに襲いかかろうとしていた。

その状況を見たカルデアのマスターたちはここから先に進むには呪霊サーヴァントたちを祓う必要があると判断し、呪霊サーヴァントたちを倒す(祓う)為に戦闘態勢を整えていき、


今まさに呪い渦巻く渋谷にて、カルデアとそのマスターがやらかした罪の償いをかけた戦いの火蓋が切って落とされたのであった。
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/11/23(木) 00:00:52.42 ID:MiZQMnaW0
ハロウィン聖杯戦線1:呪霊のサーヴァント
―――――――――――――――――――――――――――――
呪霊サーヴァントの生得領域:カボチャが多く実る庭園


吉備真備「呪霊のサーヴァントの祓い方は至って簡単であり、普通のシャドウサーヴァントと同じように倒せばいいのだが、生得領域内での戦いは違う。」

吉備真備「領域を展開している呪霊サーヴァントの頭領とし、他の呪霊サーヴァントもまた、その頭領に従う兵士として兵を展開し、頭領を守る為の布陣が出来上がる。」

吉備真備「わかりやすく言えば、この戦い方は聖杯戦争と同じような戦いだ。君はそれくらいの事はそっちのカルデアの方で経験しているよね?」

【はい、何度かありました】←
【え〜っとそれはぁ〜〜・・・】

吉備真備「そうか。それなら僕からこれ以上の説明は不要だね。マスター、君からの指示を頼むぞ!」

【了解!】←


聖杯戦線、開戦
―――――――――――――――――――――――――――――――
ハロウィン聖杯戦線1:呪霊のサーヴァント

勝利条件:領域内奥に存在する頭領の呪霊のサーヴァントを倒す


登場エネミー

呪霊サーヴァント・頭領(クラス・バーサーカー):クラス・バーサーカーx1


呪霊サーヴァント(カボチャ頭):クラス・セイバーx3

呪霊サーヴァント(カボチャ頭):クラス・ライダーx2

呪霊サーヴァント(カボチャ頭):クラス・ランサーx2
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/11/24(金) 23:22:34.99 ID:jG5bIiIK0
第2廻戦:結成、カルデア呪術連合
――――――――――――――――――――
呪霊サーヴァントの生得領域:カボチャが多く実る庭園・奥地


フゥゥン、ドスゥゥン!ガコンッ、ガコンッ!

呪霊サーヴァント・頭領「ヌォォォォ〜〜〜〜!!」

吉備真備、望月千代女「――――!」


ヒュッ、シュシュシュッ!ギュンギュンッ、ジャキンジャキンッ!

呪霊サーヴァント・頭領「グォォォォォ〜〜〜〜!!」

マシュ「敵呪霊サーヴァントの頭領、尚も攻撃を緩める事なく猛威を振るっています。しかしこちらも着々と追い詰めていっています。」

吉備真備「ああ。図体はデカくても相手は狂化で理性もなく暴れているだけのただのバーサーカーだ。隙を読めれば簡単に祓える。」

吉備真備「このままアイツに強烈な一撃を打ち込んで一気に祓うぞ!」


【はい!】←

【千代女!】
【バーヴァン・シー!】←

バーヴァン・シー「ったく、良いわよ。あんな狂ったケモノじみたヤツなんかズタズタのボロ雑巾にしてやるわ!」


呪霊サーヴァント・頭領「グォォォォォ〜〜〜〜!!」

バーヴァン・シー「フッ、テェェイッ!!」


シュパパパパァァ〜〜!ザクザクザクッ!

呪霊サーヴァント・頭領「〜〜〜〜〜〜!?」

バーヴァン・シー「クッフフフフッ!ザーコザーーコ!」

ギュゥゥゥ〜〜ン、ギュィィーーン!


ギュオンッ、ギュゥゥ〜〜ン、シュンッ!

バーヴァン・シー「終わりよ、何もわからないまま死んじゃえ!痛幻の哭奏(フェッチ・フェイルノート)!!」

クルクルゥゥ〜ガキンッ!ギュゥゥ〜〜ン!


呪霊サーヴァント・頭領「!?――――――――」

ギュゥゥゥ〜〜ン!ガシュバジュゥゥゥ〜〜ン!!


ガシュゥゥ〜ン、ギュゥゥ〜ン・・・・

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