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日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:19:27.17 ID:SaN5AN1ZO
- 現実でも同じことが出来るのにプログラムの中だけで済ませる苗木先輩はむしろとても紳士的だと思うヨ
- 367 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:21:38.27 ID:aVqtGwbI0
- >>363 を正解とします。
真宮寺「つまりプログラム世界で発露した自分の欲望を「現実世界では押さえ込めるだけの理性がある」って事だよネ?」
>>Break<<
王馬「苗木ちゃんは「ハーレムEND」を望んでるどうしようもない男なんだよ!!」
──俺が!
日向「↓3」
↓3までに正解に近い、もしくは王馬の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:22:44.49 ID:SaN5AN1ZO
- 苗木がハーレムを望んでいるならとっくに手を出しているはずだ
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:22:48.00 ID:U9HtlYjG0
- 苗木は一人を選ぶと言っていた
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:23:17.04 ID:Hm8VZVaGO
- 俺もハーレムしたい
- 371 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:31:43.39 ID:aVqtGwbI0
- >>369 大正解&スパクリなので次の>>Break<<は自動成功(正直〆なのでここでスパクリが出て欲しくはなかった……!!)
日向「苗木はちゃんと「誰か一人を選ぶ」ってみんなと約束してるぞ!!」
>>Break<<
終里「苗木の野郎はいつか「朝日奈を悲しませる」クズになるんだよ!!」
──朝日奈!
朝日奈「例えどんな未来が待っていようと「そこに苗木がいないと」私は悲しいよ!!」
>>Break<<
──ALL Break!!──
- 372 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:32:38.85 ID:aVqtGwbI0
-
──COMPLETE!!──
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/11(水) 22:36:27.06 ID:lNQhUGpw0
- これが俺たちの答えだ。
- 374 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:47:17.33 ID:aVqtGwbI0
- ……議論スクラムは終わった。俺達は相手チームの言霊を全て論破した。……なのに……
霧切「……どう? これでもまだ反論があるかしら?」
九頭龍「……ちっ」
茶柱「ぬぐぐぐ、こ、こしゃくなぁ……!!」
真宮寺「やると言うならやったみたら? 幾らでも相手になるヨ。負ける気は全くしないけどネ。クックックッ……!」
石丸「む、むぅ……!」
実際、殆どの相手チームの奴らは戦意を喪失している。用意していた言霊を全てBreakされ、これ以上言葉が出てこないのだ。……なのに。
王馬「あーあ、負けちゃったかぁ。なら「しょうがない」苗木ちゃんのハーレム生活については目を瞑るかぁ」ニヤァ
日向(苗木、何でお前は黙ったままなんだ……!?)
苗木「…………」
終里「……まだだ」
終里が最後の力を振り絞って立ち上がり、最後の言霊を解き放つ。
朝日奈「終里先輩……」
終里「オレはまだこいつの……苗木の言葉を聞いてねぇ! コイツの「答え」を聞いてねぇ!!」
それは、誰のためでもない──
終里「答えろ苗木!! テメェはどんな未来が待っていようと、どんな選択をしようと女共を……。朝日奈を不幸にしねぇって言えんのか!!?」
苗木「…………」
きっと、大切な友達(朝日奈)の為の言霊だ。……ならば苗木には答える義務がある。終里の魂の叫びに、問いかけに答える義務が……!!
日向「苗木!!」
苗木「……↓3」
↓3まで、苗木が言いそうな台詞を書いてください。それを>>1が良い感じに纏めます。
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:49:48.66 ID:o0pTlfi3O
- 子供は三人作るって決めてる
どんな結末だってその子達を朝比奈さんに見せて希望を示すって決めたんだ
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:51:08.20 ID:PeYDVbM4o
- 本当に不幸な事があるとすればそれは僕が逃げ出した時だよ!
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:52:21.99 ID:lNQhUGpw0
- どんな選択をしようと後悔だけはしたくない。
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/11(水) 22:52:58.75 ID:U2lIsNSR0
- どんなことが起ころうとも、ぼくは彼女たちを絶対に絶望させない!
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:53:21.11 ID:Y3/gUc3vO
- 僕は進むよ例え傷付きあっても
それが本物の関係だ!
- 380 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:03:48.42 ID:aVqtGwbI0
- ちょっとすみませんが>>375だけちょっと言いそうにないので、解釈を歪めて採用&>>378も採用とします。
苗木「……僕は皆の中から誰を選ぼうと、未来にどんな選択をしようと、後悔だけはしたくない……」
終里「………それで?」
苗木「──だから! 本当に僕が皆を悲しませる事があるとしたら、それは僕が皆から逃げ出した時だよ!! 皆の想いから逃げた時だよ!! 僕はそんな事は絶対にしない!!」
朝日奈「苗木……」
……ああ、良かった。ようやく……ようやく……。
苗木「……例え未来でどんな事が起ころうとも! 僕は絶対に彼女達を絶望させない!! どんな結末が待っていようと、皆に希望を示してみせる!!」
……俺達の知ってる「苗木誠」が戻って来たようだ。
終里はやっぱり半ば不満そうに「ちっ……」とだけ言うと、さっさと学級裁判場から出て行こうとする。
朝日奈「あの! 終里先輩!! 私──私──!!」
終里「……朝日奈」
終里「……精々苗木の「一番」って奴になれるように頑張れよ」
大切な友達に、そんなエールを残して。
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 23:12:14.97 ID:lNQhUGpw0
- ただ苗木の台詞は日向にも言える事何だよな。
- 382 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:19:08.98 ID:aVqtGwbI0
- 〜〜後日談・超高校級の相談窓口の研究教室にて〜〜
日向「はぁああああああ……」
つ、疲れた。今回は本当に疲れた……。朝日奈と苗木達の為に色々と駆けずり回った所まではまだ良いが、学級裁判場を使っての議論スクラム。アレはやっぱり本当に精神を使う……。ゲームで言う所のMPをガリガリ削られた気分だ。
それに「報告書」も纏めて提出しないといけないし……。一体俺はいつ休めるんだろう……。そんな事を考えていた時だった。コンコンコン! と扉がノックされ、朝日奈が研究教室へと入ってくる。
朝日奈「えへへ……。やっぱりちゃんと日向先輩にお礼を言いたくて、来ちゃいました」
日向「別に礼なんて良いって。これが俺の才能で、俺のやりがいで、俺の仕事なんだから」
そうだ、朝日奈が気にする事なんてもう何も無い。終里も苗木の事をある程度は認めたようだし、事件は見事な大団円を迎えられた。俺への報酬なんて、それで十分だ。
朝日奈「……あのね、昨日終里先輩と久々にドーナッツを食べに行ったんです」
日向「そうか。……どうだった」
朝日奈は「ふふっ」とおかしそうに笑うと
朝日奈「それがね? もうホンットいつも通り!! ドーナッツは食べたいだけ食べるし、食べた後は「腹ごなしに丁度良い」って私の水泳に付きあってくれたし……!!」
日向「……そっか、そりゃあ良かったな」
「はい!」と朝日奈はとびっきりの笑顔を浮かべる。──ああ、そうか。やっぱり終里は朝日奈を、この娘の笑顔を護りたかっただけだったんだなぁ。
朝日奈「……日向先輩。今回は本当に本当にほんっっとうにありがとうございました!! 今度先輩が困ってたら、私が助ける番ですからね! 何でも言って下さい!!」
日向「……そうだな。「その時」が来たら、期待させてもらうよ」
朝日奈葵のクエストをクリアしました!! 朝日奈葵との絆値がMAXになりました!! 「朝日奈に助けを求める」の難易度が下がりました!!
知っての通り、朝日奈は超高校級のスイマーです。ですがその身体能力は他のスポーツでも十分通用するぐらい凄まじいので、様々な用事(雑用)を手伝ってくれるでしょう。
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 23:20:50.25 ID:BNIeXnK4O
- 小泉はどうすんの
- 384 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:21:42.80 ID:aVqtGwbI0
- ……さて、現在絆値がMAXで絆クエストが解放されているのが「小泉」「朝日奈」「セレス」なんですが、完成している物から順次あげていきます。まずはセレスから。
- 385 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:22:44.32 ID:aVqtGwbI0
-
セレスティア・ルーデンベルグ との絆値がMAXになりました。 絆クエスト セレスティア・ルーデンベルグ編 を開始します。
- 386 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:24:17.84 ID:aVqtGwbI0
-
〜〜超高校級のギャンブラーの研究教室〜〜
セレス「……来ましたわね」
日向「ああ。……お前とこうしてこの教室で会うのも久しぶりだな……。元気だったか?」
放課後。俺はセレスに呼び出され、彼女の研究教室へとやって来ていた。セレスの「依頼」を受けてから、度々こうしてギャンブルやちょっとした小話をしに教室に呼び出されるようになっていた俺だが、ここのところ何の反応も無かった為、内心少しだけ心配していたのだ。
セレス「あら。私を心配なさってくださるのですか? 度々私を「このギャンブル狂が……!」と心の中で罵っていた貴方が」
日向「人の心を勝手に論破しようとするんじゃねぇ!(いや確かにそれに近い事は思ってたけど!!) そもそもお前がヤバイギャンブル大会のマネージャーやパートナーとして勝手に俺を指名してるのが原因だろうが!!」
セレス「どうやら貴方とはギャンブルだけではなく色んな意味で「相性」が良いらしいので。(ニコッ)それに獲得した賞金はマネージャーの時は2割。パートナーとして出場していただいているときは5割をキッチリお渡しになっているではありませんか。何がご不満なので?」
ああ……。お前のおかげで今や俺は学生が持ってて良い金額じゃない資金の持ち主になっちまったよ。どうするべきかW十神に相談しにいくぐらいにな!!
セレス「……まぁまぁ落ち着きなさいな。今日は私が手ずからロイヤルミルクティーを入れて差し上げたのですよ? 少しはお喜びになったら如何です?」
日向「……は? お前がか??」
いつもは山田に淹れさせているか、然もなくば呼び出した俺に淹れさせているか、どちらでもないならそもそも用意していないかの三択だったセレスが、自分の手でロイヤルミルクティーを淹れただって……? 何かあるんじゃないかと、この時の俺は少なからず警戒していた。
セレス「ご安心を。別段、あなたが危惧するような危ない薬物などは入っておりませんわ。どうぞ、冷めない内にお飲みになってくださいな」
日向「……じゃあ」
俺はセレスとテーブルを挟んで対になる椅子に座り。目の前にあるロイヤルミルクティーにゆっくりと口を付ける。……美味い。茶葉の渋みが、丁度良い具合にミルクで上品に、かつまろやかになっている。
日向「……それで、今日は何の用なんだ? またギャンブル大会へのお誘いか?」
セレス「そうお慌てにならないでください。まずはいつも通り、ギャンブルから始めましょう。今日はそうですね……。BJなど如何です?」
BJか……懐かしいな。そういえばこいつの「依頼」で初めて「裏」ギャンブル大会に参加したときのギャンブルもBJだったっけ。そんな事を考えながら、セレスと俺はゲームを進めていく。当然、超高校級のギャンブラーであるセレスの方が勝率は良いのだが、俺も中々良いところまで食い込めるぐらいには「ギャンブル」って奴が強くなっていた。
セレス「……ねぇ、日向先輩」
日向「……どうしたよ、改まって」
セレス「……貴方、私の生涯のパートナーになる気はありませんか?」
そんな事を、言ってきた。俺のカードを引く手が「ピタリ」と止まる。
日向「…………どういう意味だ?」
セレス「色々な意味がありますが、ほぼそのままの意味です。私が希望ヶ峰学園を卒業したら婚約し、これからも私と一緒に「ギャンブル」をし続けて欲しいという──告白です」
セレスの表情は一切変わらない。その顔はいつものポーカーフェイスその物だが、その手が、その肩が、少しだけ震えていた。
日向「……まさかお前からそんな「告白」をされるとは思ってなかったな」
セレス「でしょうね。私もまさかS級どころかA級でもない貴方の事をここまで気に入るとは思ってもみませんでしたから」
セレスのAとKによるBJが完成し、このゲームはセレスの勝利で終わる。
セレス「ふふっ……。先輩は私の他にも気になる女が何人もいらっしゃるのでしょう? 果たしてその中から私が選ばれる確率は果たしてどれほどでしょうか。1/100? それとも1/1000ですか? ですが──」
日向「『そういう分の悪いギャンブルこそ、私の性分』……そう言うんだろ、お前は」
セレス「ええ。ふふっ……こんなに胸が高鳴るギャンブルは、本当に何時ぶりでしょうね……。皆さんと同じく「貴方の卒業式の日」に「私の研究教室」でお待ちしていますわ」
それ以降、俺らの間に会話は無かった。ただただカードを捲る音だけが、教室に響いていた。
セレスティア・ルーデンベルグ の キャラクエストをクリアしました!! セレスと大事な「約束」をしました!! 「セレスに助けを求める」の難易度が更に下がりました!! セレスのパンツを手に入れました!!
- 387 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:27:38.10 ID:aVqtGwbI0
- 続いて小泉……と、行きたい所なのですが安価を使う為ちょっと時間が掛かる&安価後に書く事を考えるとどうしても就寝時間に食い込む。
……なので、明日に投稿します。その後は続けて朝日奈の絆クエストをやり、それが終わり次第「次の依頼」に取りかかります。
それでは今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 00:12:59.19 ID:RSiOUqlr0
- 同期以外の初めてはセレスだったか
乙
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 00:42:34.93 ID:ERx3f/xbO
- 小泉は左右田の次は日向の節操ない女になるだろうか
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 11:49:15.13 ID:To111uakO
- 葉隠の寮部屋が放火されたみたいな安価はアリですか?
- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 16:56:45.33 ID:JOpoPDB1O
- このスレでは日向のハーレムENDは見られないの?
- 392 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:34:09.38 ID:cmg6+ATj0
- こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。
>>390 有りですが、放火は重罪なので少なくとも『希望ヶ峰学園の誰かが起こした』という可能性は消させていただく&自動的に外部犯の犯行になるので、トリックやらそういうのを考えなくてはならないです(要は勘弁して下さい(土下座))
>>391 ハーレムEND「は」見られません。ただし……(これ以上はネタバレなので話せません)
- 393 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:35:45.25 ID:cmg6+ATj0
-
小泉真昼との絆値が一定値に達しました。 絆クエスト 小泉真昼 を 開始します。
- 394 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:37:17.73 ID:cmg6+ATj0
-
日向「……小泉の様子がおかしい?」
俺が左右田からそう相談を受けたのは、二学期が始まってから暫く経った日の事だった。
左右田「おう。なんかやたら俺と西園寺に頼み事を……「二人で」一緒にこれを買ってきて、とか。急用で行けなくなったレジャーランドのチケットが二枚分あるから「二人で」遊びに行ってきたらどう? とか……なんかその、俺と西園寺の距離を詰めさせようって思惑が見えるんだよ」
それはまぁ……当然の事じゃないのか? 小泉は左右田と西園寺の二人をくっつけた恋のQPだ。左右田がまだ西園寺に告白していない以上、その機会を作ってやろうと考えても……。
左右田「……そうかもしんねぇけどさ。なんつーか俺と西園寺との付き合いも悪くなったっつーか……。一緒に出掛けよう! とか、これ手伝って! って西園寺が誘ってもやんわりと断わられてるらしいんだよ。俺も何度か頼み事をしてみたけど、殆ど断わられちまったし……」
日向「それは……」
……それも、当然の事だと思う。だって小泉はきっとまだ──
左右田「……あいつには今まで散々世話になったからさ。俺らがなにかしちまったってんなら素直に謝りてぇんだ。俺は兎も角、西園寺にまで寂しい思いをさせるのはその……。俺が耐えられねぇんだよ」
左右田はきっと「あのことを」知らない。知らなくて良いし、知る必要も無い。……少なくとも、俺の口からは。
取りあえず俺は「分かった、ちょっと調べてみる」と左右田に告げ、小泉から本心を聞き出すために動き始めたのだった──
〜〜〜某総合アミューズメント施設〜〜〜
小泉「はあっ、はあっ……。ご、ゴメンね日向! 遅くなっちゃって……!!」
日向「いや、これぐらい全然良いさ。時間はタップリあるんだし、俺はお前に「付きあって貰う側」だからな。幾らでも待つさ」
○月某日。俺は小泉を「あの」総合アミューズメント施設に呼び出していた。左右田が、小泉と西園寺と初デートをしたあの施設だ。
小泉「それにしても意外だったわ。アンタが「今度女の子と遊びに出かける予定だから服とプレゼントを見繕う手伝いをしてくれ」だなんて……。噂では聞いてたけどアンタ、やっぱりモテるのね」
日向「あ、ああまぁ……。うん、そうかもな」
まさか「クラスメイトの女子三人+後輩の女子一人、計四人に告白されてます」とは言えないよなぁ……。言ったが最後、小泉に大いに呆れられて説教されること間違いなしだし。
小泉「なに気まずそうな表情してんのよ? ほら、さっさと行くわよ!」
日向「ああ、うん」
そうして、俺と小泉の「買い物」はスタートしたのだった。
- 395 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:40:33.18 ID:cmg6+ATj0
-
〜〜〜〜
小泉「服選びも確かに大切だけど、女の子っていうのは基本キッチリしてる男子を「清潔感がある」って好印象づける物よ。ただ、だからっていっちょ前にスーツなんかは着てかない方が良いわね。アンタは、っていうか私達はまだ学生なんだし……。そもそもデートにスーツって大人の、それも夜間のデート位しか着ていくタイミングなんて無いだろうし」
日向「要は「どういう服を着ていくか」よりも「身だしなみをキッチリ整えろ」って事か」
小泉「有り体に言えばそんな感じかしら。……私から見て、の話しだけど学生の間はどうしても金欠な子が多いんだし、そっちに気を使った方が良いと思うわね」
やはりというか何というか、小泉はシッカリと「女の子の目線」でアドバイスをしてくれていた。几帳面で真面目で面倒見が良い──小泉真昼という少女の根幹は、きっと何も変わっていない。変わっていないのだ、何も。
〜〜〜〜
小泉「プレゼントの話しだけど、これは安物は当然としてあまり高級感がある物でもダメよ? 服の時も言ったけど、私達はまだ学生なんだから。それ相応の物を、デートの最後にプレゼントするのが良いわね」
日向「具体的には?」
小泉「予算は大凡5000円以下。レディース用のポーチ、コスメグッズや花。それと、リラックスグッズや安眠グッズは安価で買える物も多いって聞くわ。でも結局「人を選ぶ」ものだから、その娘の好みに合うような、喜んで貰えるような物をシッカリと自分で選ぶこと! この辺りは私じゃ付き合えないから、アンタがシッカリ選ぶのよ!!」
日向「お、おう。分かったよ」
大まじめに俺のデート(偽)プロデュースしてくれる小泉に、俺は「どういうタイミング」で話を切り出そうか迷っていた。参ったな……俺達にある共通の話題なんて──。
日向「……あ」
小泉「? どうしたの?」
日向「いやその……。ちょっと小腹が空いたなと思ってさ。付きあってくれたお礼に奢るから、何か食べにでもいかないか?」
小泉は「別に良いけど……。良いの?」と遠慮がちに聞いてくる。「良いんだよ」と俺は半ば強引に押し切ると、小泉を連れて「ある場所」を目指した。
〜〜〜〜
小泉「……」
日向「……懐かしいよな。あの時もこうやって、四人で花村が奢ってくれたゼリーを食ったっけ」
小泉「……ええ、そうね」
俺達二人はあの時と同じ場所で、洒落た出店で買ったカクテル風ゼリーを食べていた。……あの時の事は、今でも鮮明に思い出せる。俺の受けた初めての依頼。俺がやらかした数々の失敗。……そして、霧切から告げられた衝撃の事実。……『他人の事情に首を突っ込む』というのはこういう事なのだと、あの時、俺は思い知らされたのだ。
小泉「……そう言えば、アンタあの時千秋ちゃんとデートしてたわよね? その後は上手く行ったの?」
日向「いやだからあれはデートって訳じゃ(いや本当にデートじゃ無かったし)……。ま、まぁ上手くは行ったと自分では思うよ」
小泉は「……そう、良かったわね」とだけ告げると、再びカクテルゼリーを食べ始める。……気まずい雰囲気が、自然と俺達の間を支配していた。……恐らくだが、小泉もこの時点で──
日向「そ、そう言えば俺も、左右田に西園寺が告白したって事は西園寺本人から聞いたけど、あの時お前らと別れたあとそっちが具体的に何をしてたかは知らないんだよな。この際だから教えてくれないか?」
小泉「…………」
小泉は暫くの間大分迷った様な表情をしていたが、最終的には詳細を話してくれた。
- 396 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:43:04.91 ID:cmg6+ATj0
-
小泉「……そうね。この施設の中にあるレジャープールで三人で遊んで、夢野ちゃんのマジックショーを三人で見て……。で、そのあと私がちょっとした用事を思いだして先に帰ったわ。……ひよ子ちゃんが左右田に告白したとしたらその時でしょうね。っていうかその時以外タイミングなんて無かったし」
日向「……そっか」
既に知っている事を、何も知らない本人の口から聞かされるというのは、なんとも居心地が悪いもんだ。罪悪感にも近いズーンとした重さと痛みが俺の胸の内を支配する。……ああ、それでも俺は言わなくてはいけない「あの考え」を。……きっとこれは、あの時の霧切の忠告を無視して、三人の後を追った俺への罰だ。
日向「……なぁ小泉」
小泉「……なに?」
小泉は、まるで俺が何を聞くかを悟っているかのような表情をしていた。
日向「俺は今からお前にぶん殴られて、散々罵倒されても仕方がない事を言うぞ」
小泉「……だから何よ」
日向「──西園寺だけじゃない。お前「も」左右田のことが好きだったんだろ?」
小泉「────────────────」
小泉は暫くの間シン──と眼を閉じて、それからあっさりとその眼と口を開いた。
小泉「……ええ、そうね。私も、ひよ子ちゃんと同じように左右田(アイツ)の事が好きだった」
そうしてあっさりと、自分が左右田に恋をしていたことを俺に告白した。
日向「…………」
小泉「機械整備の汚れでドロ塗れになって、それでも眼を輝かせて機材の整備をするアイツの眼と姿勢が好きだった。怖がりで臆病だけど、それでもクラスの皆の和と平を保とうと頑張る(主にツッコミ)あいつの質も嫌いじゃ無かった。貞操観念がシッカリしていて、「それはダメだ」って最後の最後には自分を御せるあいつの性根も好きだった……好きだったわよ」
日向「……なら「でもね」」
と、俺の言葉を遮って、小泉は話を続ける。
- 397 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:44:16.28 ID:cmg6+ATj0
-
小泉「私ね、ずっとずっと前から知ってたんだ。ひよ子ちゃんがアイツに恋してるって事。私よりも前に、アイツの事を好きになってたんだって事」
日向「…………」
小泉「それでね、思っちゃったの。『ああ、この二人が結婚して、幸せな笑顔で並んで立っている写真が撮りたいなぁ……』って」
……そうか。だから小泉は──
小泉「そうしたら、なんか自分の恋心って奴が自然と一歩引いちゃってた。……変だよね。悲しくなることも、空しくなることも「どうして「好きだ」って告白しなかったんだろう」って後悔する事も分かってたってのにさ」
日向「小泉……」
俺の胸がズキズキと痛む。もし、もしも俺が余計な事をしなければ──。いや、それはあまりに傲慢な考えだ。と、俺は自分で自分の考えを恥じた。だってそれは、西園寺の勇気を否定する思考だ。小泉の想いを踏みにじるような考えだ。きっと、俺が何もしなくとも西園寺は小泉よりも先に自分の思いを左右田に伝えていただろう。……そして、きっと二人は結ばれていたはずだ。
小泉「だからさ、私とアイツが結ばれないのは当然の事だったって訳! だって、私自身が告白する気が無かったんだから」
小泉の思いは分かった。痛すぎるほど理解出来た。──でも。
日向「……だからって、遠ざけるのか」
小泉「……日向?」
日向「西園寺と左右田が心配してたぞ。「お前の様子がおかしい」「付き合いが悪くなった」「何かしてしまったのなら謝りたい」って」
小泉は「あー、やっぱりそういう事だったんだ」と納得したような顔をした。……やっぱり、俺が「あの時と同じ」ゼリーっぽいものを食べようって言った瞬間から、小泉には察されてたんだ。
小泉「なるほどね。ひよ子ちゃんか左右田から「相談」を受けたってわけ?」
日向「……誤魔化すような真似をして、本当にすまない」
俺は椅子から立ち上がり、頭を深く下げて謝った。そのまま顔をぶん殴られても仕方がない──そう思っていた。
小泉「別に良いわよ。私も「あー、ちょっとやりすぎかな?」って最近思ってた所だったしね」
日向「…………」
小泉「今度から「気遣い」ももっと上手くやるわ。二人になるべく違和感を抱かせないように──」
日向「小泉」
小泉「?」
日向「↓3」
↓3までの安価を>>1が上手い具合に統合します。
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 20:47:49.22 ID:Dn0YDODfO
- 左右田と別れのキスをしよう
- 399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 20:48:08.64 ID:ePbJCElG0
- 自分の気持ちに嘘をつき続けることは絶対に無理。だからやらない後悔よりやってから後悔したほうが気持ちに整理がつく。
- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 20:50:07.07 ID:zsMTd8wAo
- なぜぶつからない?
本当に大事なら傷付く事を恐れるな!
- 401 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:19:06.02 ID:cmg6+ATj0
- >>398 だけちょっと言うとは思えないので少し改変&解釈をこちらで変えさせて頂きます。
日向「……左右田に、告白しよう。ちゃんと」
小泉「…………は?」
小泉は俺の言った事が理解出来なかったのか一瞬驚いたような顔をしていたが、すぐに怒りの表情へと変わった。
小泉「……日向アンタ私の言ったこと聞いてたの? 私はね──「二人の事が大切なら!!」!!」
今の小泉は「嘘」を付いている。自分の気持ちに。今の小泉は整理が出来ていない。心と頭の。それだったら──
日向「二人の事が大切なら、なんで真正面からぶつからない? 何で二人の事を避ける? 本当に大事なら傷付く事を恐れちゃダメだ!!」
小泉「わ、私は別に……。二人の事を避けてる訳じゃあ…………」
気まずそうな、分が悪そうな、それでいてどこか苦しそうな顔を、小泉はした。……その辛そうな表情が、もう答えじゃないか。
日向「自分の気持ちに嘘をつき続けることは絶対に無理だ。だからやらない後悔よりやってから後悔したほうが気持ちに整理がつくだろ」
小泉「……………………」
日向「だから、左右田にちゃんと告白しよう。……告白して、フラれて、自分の恋心って奴とキチンと「別れ」るんだ」
そうじゃないと、いつか必ず三人の関係は破綻する。二人にとってとても大事な友達の小泉が、たった一人で苦しみ続ける事になり──きっと二人は死ぬほど後悔する事になるだろう。
……小泉は眼を閉じて暫く黙っていたが、最終的に(どこか自傷気味にではあるが)「ふふっ」と笑って
小泉「……そうね。二人に気を使っているフリをして、自分の気持ちからも二人からも逃げて……。そんなの、きっとダメなことだよね!」
日向「……ああ」
小泉はそう言って笑ってくれるが、俺はとても辛かった。でも「辛い」と思っちゃダメだ。と自分に言い聞かせ続けた。だってこれは、必要な事なんだから。三人でケリを付けなくちゃいけないことで、俺がこれ以上関わるべき事じゃないんだから……。
────
それから三日後。小泉が俺の研究教室へとやって来た。……「アンタには背中を押して貰ったからさ」と、ワザワザ事後詳細を伝えに来てくれたらしい。
小泉「学校の屋上に左右田を呼び出して告白したんだけどね。いやもうこれがバッサリフラれちゃってさ!! 『悪い、今の俺には世界一大切にしてやりたい……そんな女の子がいるんだ』なーんてお熱いこと言ってくれちゃって全くもう……。少なくとも今回の件で左右田の奴が浮気や不貞を働く可能性が無くなったって知れたのは収穫だったわ」
日向「……そうか」
小泉「うん! ……結局、アンタの言う通りだった。私、自分の気持ちからも二人に関わるのも怖くて逃げてただけだったんだよね。でも今は違うわよ? 「あー、スッキリした!!」って感じ。気分爽快……とまではいかないけどさ」
これで、三人の関係は元の……いや、今まで以上にもっと良好な物になるだろう。例え何が起ころうとも、三人の絆が破綻することは無いだろう。……だから。
日向「……ほら」
俺は、自分のポケットからハンカチを取り出して小泉に渡した。
小泉「? 何よ、このハンカチ」
日向「……目元、汚れてるぞ」
小泉「あ、あれ? お、おかしいな。どうしてだろう……。気分はサッパリしてるのに……こ、心の整理もつ、ついたのに……!!」
ウワァアアアアアアアアアアアン!! という、一人の女の子の泣き声が、俺の研究教室に響く。俺は小泉が泣き止むまで何の声も掛けず、ただただ傍にいてやることしか出来なかった。
絆クエスト 小泉真昼編 を クリアしました!! 「小泉に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「小泉のパンツ」を手に入れました!!
──システムメッセージ──
スペシャルクエスト@開始まであと(特定の)一人です。
- 402 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:21:34.02 ID:cmg6+ATj0
-
朝日奈葵 との絆値がMAXになりました。 絆クエスト 朝日奈葵編 を開始します。
- 403 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:22:18.56 ID:cmg6+ATj0
-
日向「ふぅ……はぁ……! ふぅ……はぁ……!」
『あの事件』から数日後。俺は朝日奈に「別の相談がある」と誘われて、学園のプールに来ていた。……否、正確には学園のプールで「泳がされていた」
朝日奈「日向先輩良いよ良いよー! 夏休みの時よりズッとフォームもタイムも良くなってる!!」
朝日奈がプール際から声援を送ってくれるが、一体どうしてこんな事になったのだろう。『取りあえず何も聞かないで練習に付きあって欲しい』とは言われたが、水泳の練習するだけなら無事仲直りした終里とか弐大とか……。その辺りを呼べば良いんじゃないのか?
日向「──ぷはっ! はぁっ……はあっ……!」
朝日奈「うんうん! 自己ベスト更新だね!! やっぱり先輩も体育会系の才能あるって! 今からでも目指してみない? 『超高校級の相談窓口』兼『超高校級の運動部』!!」
全力で遠慮させて貰おう。そういうのは最近弐大に鍛えられて(今も「トレーニング」は続けているらしい)ムキムキの細マッチョになった左右田の役目だ。(本人も俺同様、頑として遠慮するだろうけど)
朝日奈「じゃあ次は「見る」練習! ……私の泳ぎ、よく見ててくださいね?」
そう言うと、朝日奈は飛び込み台から一瞬でプールへ飛び込む。……まるでイルカかシャチを思わせるような、華麗でスマートで無駄のない泳ぎだ。夏休みの時の手加減状態とは訳が違う。……これが超高校級のスイマーの真の実力か……!!俺が朝日奈の泳ぎに見とれていると、気づいたら朝日奈はプールを折り返してこちらへと戻って来ていた。
朝日奈「ふぅ……。どうだった? 日向先輩」
日向「どうって言われても「凄い」「綺麗だった」以外に言葉が出てこないよ。流石は超高校級のスイマーだな」
朝日奈は俺の言葉に照れたのか「えへへ……、もう先輩ったら。そういう事ばっかり言ってると女の子に誤解されちゃいますよー?」と可愛らしく忠告してきた。
日向「……で、いい加減聞かせてくれないか? お前は一体なんの相談があって俺をここに呼び出したんだ?」
朝日奈は俺の言葉に困ったような沈んだような表情を浮かべると、ボソボソと喋り始めた。
- 404 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:23:04.24 ID:cmg6+ATj0
-
朝日奈「……丁度この前、あんな事があったじゃないですか。あれから考えてみたんです。『私って皆に比べて勝ってる部分』『苗木に何か与えられる物』ってあるのかなぁって……」
日向「…………なるほど?」
「この前」とは間違いなく、終里との殴り合い事件の事だろう。あの事件は見事円満に解決したが、朝日奈はあの事件を得て「これから先の未来のこと」「苗木と自分達のこと」を真剣に考え始めたようだ。
朝日奈「……霧切ちゃんは超高校級の探偵で、卒業後は探偵事務所を設立するか、世界有数の探偵が集まる組織? だかに所属出来るぐらい頭が良くて、舞園ちゃんは超人気アイドルグループのセンターで、これからも厳しい芸能界で生き残っていく気満々で、不二咲ちゃんはプログラマーとして誰でも知ってる有名企業や、十神の財閥からも眼を掛けられているぐらい凄い子で……」
朝日奈「……そうして考えてみた時に、こう思っちゃったんです。『あ、私。苗木にあげられる物何にもないな』って」
朝日奈は表情を更に暗くさせるとプール際に座り、バッシャバッシャと脚で水を掻き始めた。
朝日奈「私に出来る事、得意な事と言ったら運動ぐらいで、それだって「極めてる」って自信を持って言えるのは水泳だけで、その水泳だってまだまだ世界トップの選手には手が届かなくて……」
日向「…………」
朝日奈「そう考えたときに思ったんです。『私、苗木になにをしてあげられるんだろう』『どうやって苗木に自分をアピールすれば良いんだろう』……他にみんなに「勝ってる」って言えるのだってむ、胸の大きさぐらいだし?」
俺は『それ(胸)を言えるならまだ結構余裕があるんじゃないか?』とこの時ツッコもうとしたが、流石に無粋なので止めておいた。
朝日奈「……あの時話した様に、みんなとのこの関係だってずっと続くわけじゃない。いつかきっと「終わり」が来て、その時苗木は私達の仲から誰か一人を選ばなくちゃいけなくて……。その時、その時私は苗木に選んで貰えるのかな? 選んで貰えるだけの価値がある人間なのかなって──そんなことを考えるようになっちゃって……」
日向「朝日奈」
朝日奈「は、はい」
日向「↓3」
↓3までの安価を>>1が上手い具合に統合します。
- 405 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:25:47.65 ID:cKkhBG/u0
- どんな結末でも受け入れるしかない
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:27:03.53 ID:Nnuvpex+O
- それ以上考えるには苗木をもっと知る事だ
お前には胸があるだろ?お母さんみたい甘えさせて感情を引き出してやれ
- 407 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:30:30.77 ID:ePbJCElG0
- 俺も才能が無かったときに自分には価値が無いって思ったけど、七海に才能だけが全てでは無いって言ってくれたから救われた。だから苗木も何もしてあげられなくてもそばにいるだけで良いって思ってると思うから自分を信じて前へ進めば良い
- 408 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:44:53.01 ID:cmg6+ATj0
-
日向「……例え苗木が誰を選んでも、例えどんな結末でも、受け入れるしかない。それは分かってるよな?」
俺の言葉に、朝日奈は俯いたままコクリと頷いた。その自分に自信なさげな表情がどうしても「あの頃」の俺と被って、俺は自然と喋り出す。
日向「俺も予備学科にいた時に『自分には価値が無い』って思ったけど、七海に『才能だけが全てじゃ無いよ」って言ってくれたんだ。だから──」
朝日奈「……だから?」
日向「だから、苗木も何もしてあげられなくても、あいつはお前が「そばにいるだけで良い」って思ってると思う。だから、どこまでも自分を信じて前へ進めば良いんだよ」
そうだ。「何かしてやれる事がある」だけが全てじゃない。例え何も出来なくとも、他の競争相手が持っている輝かしい物を自分が持っていなくても、出来る事はきっとある筈だ。
朝日奈「日向先輩……」
日向「それでも「何かしたい」っていうなら、まずは苗木をもっと知ることだ。お前には胸があるんだろ? まずはそれで思いっきり苗木の奴を甘やかせさせてやれ」
さっきまでの真剣な表情とはうって変わってふざけた調子で朝日奈に(当然ジョークで)そう話しかけると、朝日奈は若干顔を赤くして自分の胸を「ギュッ」と両手で隠した。
朝日奈「……日向先輩も、やっぱり男なんですね。エッチ」
日向「ハハッ! エロくない思考を少しも持っていない男子学生なんて俺は数えるほどしか知らないな!!」
朝日奈「……もう」
アハハッ! と俺達は笑い合う。……きっと、今の朝日奈なら大丈夫だ。苗木があの時言ったように、どんな結末が待っていようと、皆に希望を示す──そんな輝かしい未来が待っているだろう。
絆クエスト 朝日奈葵 編 を クリアしました!! 「朝日奈に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「朝日奈のパンツ」を手に入れました!!
- 409 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:45:42.15 ID:cmg6+ATj0
- よ、ようやく終わったぁ……。これでやっと普通の依頼に戻れる……。
- 410 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:47:10.62 ID:cmg6+ATj0
- 日向「なぁ七海」
七海「なぁに? 日向くん」
日向「お前はビ○ンカとフ○ーラとデ○ラ問題って「日向くん」はい」
七海「それを言ったら戦争になる……。ゲーム業界にだってそういうタブーはあるんだよ……」
日向「終わりの見えないき○こた○のこ戦争みたいなのと一緒かぁ……」
コンコンコン!
日向「おっと、今日も依頼人が来たみたいだな」
七海「突然の花嫁候補かもしれないよ?」
日向「男だったらどうするつもりだよ……。はーい! どうぞ!!」
↓2「失礼します」
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:47:42.48 ID:N/Ry2Gr+0
- 大和田
- 412 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:47:51.21 ID:cKkhBG/u0
- 澪田
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/12(木) 21:47:59.56 ID:RSiOUqlr0
- 十神
- 414 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:48:55.42 ID:N/Ry2Gr+0
- 十神ダメじゃなかったか
- 415 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 21:50:38.46 ID:RSiOUqlr0
- アレダメだっけ?
どっかに書いてた?
- 416 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:59:39.67 ID:cmg6+ATj0
- >>414 十神は既に「特定の条件」(十神の場合は依頼達成五回以上)をクリアしてるので問題無く出せますよー。
澪田「イヤッホーゥ! こんちらー!! 澪田唯吹! 創ちゃんにご相談がありまして華麗に参上っす!!」
七海「おー! イヤッホーゥ」
……そんな無理して澪田のテンションに合せる必要は無いんだぞ、七海。
二学期三人目の依頼者は、俺達の同期である超高校級の軽音楽部「澪田唯吹」だ。
角のように突き出させた髪型、二色に染めた前髪や裂いた靴下、脚には縫い痕のようなタトゥー、さらにピアスなどのアクセサリー類と、装飾の多い恰好をしている。
超人気ガールズバンドでギターを担当していたが、他のメンバーとの方向性の違いから脱退し、現在はソロ活動中らしい。ただし、そのセンスは常軌を逸しており、彼女の演奏を聴いた奴らの殆どが、軒並み難色を示したほどだ。
つねにハイテンションかつマイペースで、不安や恐怖を感じても次の瞬間にはほとんど忘れ去っていて、自他共に認める頭の悪さを誇るが、その常に明るい性格の為か、皆のムードメーカーにもなっている。
日向「……珍しいな。(勉強以外に)悩みなんて何も無さそうなお前が俺の研究教室に来るなんて」
澪田「えへへ……。ん? なんか唯吹いま地味に失礼な事を言われたような……?」
日向「そんな事は無いぞ。それじゃあ七海」
七海「はーい! 日向くん、後はよろしくね」
七海がいつも通りに教室を出て行き、俺は俺でいつも通り、澪田へ客席用のソファーに着席を促す。
日向「ここは「超高校級の相談窓口」学園の生徒の悩みや相談なら何でも聞いて解決、改善に協力するけど、100%解決出来るとは限らない。そして、依頼者の身に危険が及ぶと判断した場合は、依頼を断わらせて貰う事もある。その事を頭に入れたうえで、相談したいって事があれば言ってみてくれ」
澪田「はいっす! 実は↓3」
- 417 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:01:11.51 ID:RSiOUqlr0
- した
- 418 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:01:23.05 ID:3b6qUqKOO
- 日向と混浴思い出した結婚してください
- 419 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:01:27.99 ID:N/Ry2Gr+0
- レイプ目の赤松が屋上で飛び降り自殺寸前、説得オネシャス
- 420 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 22:15:45.80 ID:cmg6+ATj0
- >>419 ウ、ウゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ!! ええい! 恐れるな>>1!! お前がこのスレを通して磨いた安価捌きを今こそ見せてやれ!!(無理)
澪田「実は実はー。レイプ目をした楓ちゃんが屋上で飛び降り自殺寸前なんすよ。唯吹じゃどう足掻いても止められなかったんで説得オネシャス♪」
日向「なっ! おまっ!!?」
ふっざけんな!! 何でそうなってるのかは知らないが、そういう時は俺の研究教室なんかに寄らないで大神とか戦刃とか茶柱とか「無理矢理止められる」奴に協力を仰ぎに行けこの馬鹿!!
日向「澪田!! お前は「体育会系の」才能を持ってる奴に事情を話して屋上に来て貰え今すぐに!!」
澪田「了解したっす!!」
俺は全速力で自分の研究教室を飛び出すと、そのままの勢いで屋上へと向かった──
〜〜屋上〜〜
赤松「…………(レイプ目)」
日向「赤松!!」トビラバァン!!
赤松「……日向先輩……」
確かにそこには澪田の言う通り、絶望のどん底にいるような瞳をした超高校級のピアニスト 赤松楓がフェンスの外側に立っていた。
赤松「……何しに来たんですか」
日向「お前を止めに決まってんだろ!! ↓3」
↓3までの安価を>>1が上手い具合に統合します。
- 421 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:16:26.67 ID:53SkdlfNO
- 最原に振られたんだな?
- 422 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:17:02.97 ID:RSiOUqlr0
- とりあえずこっちに戻ってこい
- 423 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:17:43.17 ID:N/Ry2Gr+0
- なんだよその手の大量の傷は
- 424 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:21:20.25 ID:OWkUAsMJO
- 澪田の態度見るに狂言か?
ちょっとやりすぎじゃないか
- 425 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 22:24:47.92 ID:cmg6+ATj0
- 日向(何だ……? あの手の大量の傷は……?)
遠目からでも分かる、赤松の両手に付けられた大量の傷跡。あれは一体……。いや、今はそんな事を考えてる場合じゃない!!
日向「最原関係で何かあったのか、それとも王馬に何か吹き込まれたのか、じゃなければ入間がまた何かやらかしたのかは知らないがとりあえずこっちに戻ってこい!!」
赤松「…………」
↓1
00〜30 で戻ってくる。
31〜60 で日向の救出が間に合う。
61〜90 で澪田が呼んできた救援が間に合う。
91〜00 で最原が救出に間に合う。
>>419 がスパクリなので「本当に屋上から飛び降りてしまった!!」選択肢はありません。
- 426 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:26:00.79 ID:N/Ry2Gr+0
- 本当に飛び降りてしまったらどうなったの?死なないとは思うけど
- 427 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:26:17.97 ID:cKkhBG/u0
- >>404
>>1さんレインコードやったのかな
- 428 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 22:27:38.22 ID:cmg6+ATj0
- >>426 最低でも「意識不明」で病院送りで、死なせる気は全くありませんでした。
コンマ79 澪田は誰を救援に呼んできた?(体育会系の才能持ちでお願いします)↓2
- 429 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:28:56.12 ID:RSiOUqlr0
- ゴン太
- 430 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:28:58.84 ID:0alccpeOO
- 桑田
- 431 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:29:10.99 ID:zsMTd8wAo
- 残姉
- 432 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:36:00.60 ID:RSiOUqlr0
- 何気に初登場か
- 433 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:38:36.77 ID:MiwBifEKO
- 狂言でも赤松がそんなものに協力するのは違和感ある
澪田も赤松もおかしい。どうしてしまったんだ?
- 434 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 22:40:23.21 ID:cmg6+ATj0
- >>427 「レインコード?」とグー○ル先生に教えて貰いましたがそんなのがあったんですか……!! ほ、欲しい!!(当然未プレイ)そして何気に桑田。超久しぶりの登場。
赤松「……」フラァ……
日向「──ッツ! 赤松!!」
俺の声に耳も貸さず、赤松が屋上から飛び降りようとした──その時だった。
桑田「うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!?」ガシィッ!!
突如として屋上に現われた超高校級の野球選手・桑田怜恩が飛び降りた赤松の手をギリギリで掴む事に成功する。
澪田「ぜぇ……。ぜぇ……。は、創ちゃん! とりあえずちゃんと救援を呼んできたっすよ!!」
日向「な、ナイス澪田!! これで──「お、おい先輩達!! この状態俺でも結構キツいんでとっとと手伝って欲しいんすけど!?」わ、悪い! 今行く!!」
澪田「唯吹も勿論手伝うっす!!」
赤松「…………」
こうして俺達三人は赤松を無事、フェンスの内側へと引き戻す事に成功した。……さて、この後はどうしようか……。↓2
@赤松から何があったのかを聞き出す。
A赤松が何も喋ろうとしないので、二人に赤松を見張っててもらい、一人で調査に乗り出す。
B澪田から赤松発見当時の詳しい話しを聞く。
Cその他安価
- 435 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:41:26.36 ID:N/Ry2Gr+0
- さげ
- 436 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:45:06.15 ID:OaUW/0UTO
- 3
- 437 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 22:50:42.29 ID:cmg6+ATj0
- 桑田「あ、赤松ちゃん……。いくら何があったとしても自殺なんてダセー真似したらダメっしょ……」ゼェハァゼェハァ
日向「…………なぁ赤松、お前に何があったっていうんだ?」
赤松「…………」
……赤松は何も喋ろうとしない。仕方がないので俺は(恐らく)第一発見者である澪田から当時の詳しい状況を聞き出す事にした。
日向「なぁ澪田。お前はいつ屋上に来たんだ? その時赤松はもう既にいたのか? あと、当時の状況とか……。ああもう! 兎に角お前が知っている事をなるべく詳細に全部教えてくれ今すぐに!!」
澪田「↓3」
- 438 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:51:25.52 ID:N/Ry2Gr+0
- さげ
- 439 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:53:25.23 ID:OaUW/0UTO
- さげ
- 440 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:56:03.34 ID:/SLMmLLPO
- さっき屋上で歌おうとしたら赤松がフェンス越えてた
パニックで訳わかんなくて楽しい歌を歌いながら創ちゃんに相談しに行った。今思えば狂ってた
- 441 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 22:56:42.51 ID:cKkhBG/u0
- 楓ちゃんと発声練習しようと思って誘った、そして謎ののど飴なめたらああなった。
- 442 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 23:03:16.67 ID:cmg6+ATj0
- 澪田「いやー……。さっき屋上で歌おうとしたら楓ちゃんが既にフェンスを越えてたんすよ。唯吹もうパニックで訳わかんなくて、楽しい歌を歌いながら「創ちゃんなら……それでも創ちゃんなら何とかしてくれる!!」ってことで相談しに行ったんす。……今思えばあの時の唯吹は完全に狂ってたっすね……。千秋ちゃん曰くCOCでいう「一時的狂気状態」だったっす」
日向「……俺をそこまで買ってくれてるのは嬉しいが、そういう時はまず「力尽くで止めてくれそうな奴」に相談しに行こう? な?」
つまり澪田が来た時には既に赤松はすでにフェンスの外にいたと……。……よ、よく考えなくとも何も進展がねぇ……!! やっぱ赤松から直接話しを聞き出すか、赤松を安全な場所に連れていって別口で捜査を続行しないと……!!
どうする? ↓2
- 443 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 23:04:41.82 ID:N/Ry2Gr+0
- 赤松に聞くしかなくね?
- 444 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 23:11:22.19 ID:OaUW/0UTO
- 赤松に聞く
- 445 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 23:17:00.17 ID:cmg6+ATj0
- ええいクソッ! やっぱ赤松に直接聞くしかないか……!
赤松「…………」
日向「なぁ赤松、無理しなくて良い。どんなに時間が掛かっても良い。お前に「何があったのか」を話してくれないか?」
赤松「……↓1」
○○○○○の解除判定、難易度80(超高校級の相談窓口補正+10)
- 446 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 23:19:55.59 ID:arCPcj6rO
- ○○○○○?
- 447 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 23:25:07.96 ID:cmg6+ATj0
- 59+10=69 判定失敗。
赤松「…………」
それから30分は待ったが、赤松は何も喋ろうとしない。俺は勿論、桑田や澪田の言葉にも何の反応も示さない。それどころか時々ふらっ──とまたフェンスの向こう側に行こうとするので三人で慌てて止めた。
……こりゃ赤松から話しを聞くのは当分無理だな……。保健室の先生に事情を話して縄か何かでベッドに括り付けて……俺達三人で独自に調査を開始するしかない。
──こうして赤松を保健室のベッドに縛り付けた俺・澪田・桑田は「赤松に何があったのか」を調べるため学園中を捜索しに行った……。
↓2 何処へ行く?
- 448 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 23:25:40.32 ID:QMS/FU/1O
- 79期の教室
- 449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 23:25:51.22 ID:RSiOUqlr0
- 最原のところ
- 450 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 23:33:38.26 ID:cmg6+ATj0
- ……こういう時に頼りになるのは、やっぱり「それ相応の洞察力、推理力が合って」尚且つ「赤松本人のことを大切に思っている奴」が良いだろう。つまり──
〜〜超高校級の探偵(79期生)の研究教室〜〜
日向「──って訳なんだ。力を貸してくれないか」
最原「そ、そんな……! 信じられません……。赤松さんが自殺未遂なんて真似をするなんて……!!」
澪田「しかし夢じゃない……! 現実……! これが現実……ッ! って奴でしてー……」
桑田「おめー霧切レベルに頭良いんだろ? 最近赤松ちゃんに何があったとか知らねー?」
最原「↓1」
コンマ80以上で心当たりがある。(超高校級の探偵補正+10>>449がゾロ目なので更に+10)
今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。 >>433 一応この話の「根幹」は>>1の中で決まりました。
- 451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 23:41:45.85 ID:ePbJCElG0
- 心当たり
- 452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 23:51:19.47 ID:N/Ry2Gr+0
- 乙
- 453 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/13(金) 20:31:38.17 ID:l4uhYCrO0
- こんばんわ。それでは今夜も始めて行きます。
- 454 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/13(金) 20:32:09.51 ID:l4uhYCrO0
- 85+10+10=105 詳しい心当たりがある。
最原「……そう言えば、最近よくアンジーさんが赤松さんの研究教室に寄っているって聞きました」
日向「……夜長が?」
最原「ええ。何でも──
アンジー『今二人で協力して、とーっても素敵な『作品』を作りあげてるんだ〜! 出来たら終一にも見せてあげるね!!』
──って話しで。最近は赤松さんを誘って勉強や雑談をしようとしても『夜長さんとの約束があるから』って断わられて続けてしまっていて……」
……あ、怪しい。夜長が関わっているっていうのもそうだが、あの赤松が最原の誘いを──幾ら先約があるからって断り続けているだなんて……。
澪田「むむむっ! 今、唯吹のレーダーにビビビッと来たっす!! 取りあえず唯吹達は楓ちゃんの研究教室を調べに行くべきだと!!」
桑田「いや、今の話し聞いたら誰でもそう思うんじゃね? って思うんすけど澪田パイセン」
最原「ぼ、僕も行きます! 二人の身に何かあったっていうなら、僕だって力になりたいです!!」
日向「……分かった。一緒に赤松の研究教室に行こう」
そうして俺達は最原の研究教室を飛び出し、赤松の研究教室へと向かうことにした。
- 455 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/13(金) 20:33:07.11 ID:l4uhYCrO0
-
〜〜超高校級のピアニストの研究教室前〜〜
無事に赤松の研究教室に辿り着いた俺達は、早速扉を開けて中に入ろうとしたのだが……。
日向「あ、あれ……?」
唯吹「どうしたんすか創ちゃん」
日向「あ、開かない……。ビクともしないんだ。内側から鍵でも掛かってるのか?」
最原「ちょ、ちょっとどいてください。(耳ピトッ)……中から何か物音が聞こえる……。これは、ピアノの伴奏と……夜長さんの声?」
桑田「アンジーちゃんが鍵掛けて居座ってるっつーのか? ……そんじゃ、ちょっと強引に……。うぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎぎ!!」
日向「お、俺も手伝うぞ! ぐ、ぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐぐ!!」
俺と桑田の全筋力と体重を掛けて窓を開こうとするが、やはり扉はビクともしない。……ええい! 今は非常事態だ、仕方がない!!
日向「最原! お前確か『鍵開け』も出来た筈だよな? 頼む。研究教室の扉を開けてくれ!!」
最原「は、はい!! えっと……」カチャカチャ
最原が服の内側から取りだした、ピンセットだか針金だかのような細いそれを使い、研究教室の鍵穴に差し込んでから数分後。カチャン! と鍵の外れる音が辺りに響いた。
最原「で、出来ました! これで扉は開いたはずです!!」
桑田「いよっし! んじゃ改めて…………あ、あれ? う。うがががががががががががが!! はぁ……はぁ……。ひ、開いてねーじゃねーかよこのアホー!!」
最原「ええっ!? そ、そんな筈は……! な、中からつっかえ棒みたいな物をされてるとかでしょうか……?」
日向「いや、それでも扉がビクともしないのはおかしいだろ」
澪田「そうっすよねー。ちょっとぐらい軋んだりしてもおかしくない筈っす」
くそっ……! 今は一刻を争う事態だっていうのに……。!! そうだ、あいつの力を借りてみよう! ↓2
- 456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:33:51.93 ID:+bfaJp0BO
- キーボ
- 457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:39:08.55 ID:xqR6hvrZ0
- ゴンた
- 458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:39:10.70 ID:jsO52tTb0
- 終里
- 459 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/13(金) 20:49:26.54 ID:l4uhYCrO0
- ……俺達の中で一番足が速いのは……やっぱ桑田だよな!!
日向「桑田! 獄原を呼んできてくれ!! あいつの怪力ならなんとかなるかもしれない!!」
桑田「オーケー。了海しやしたパイセン!!」
そうして待つこと数分後。桑田が超高校級の昆虫博士 獄原ゴン太を呼んできてくれた。
獄原「く、桑田先輩から『緊急事態だからテメーの怪力を貸せ!』って言われてきたけど……。赤松さんの研究教室の扉を開ければ良いの?」
日向「ああ。……頼めるか?」
獄原「ゴン太に出来る事ならお安い御用だよ!! みんな、下がってて──」
そうして獄原は俺達を全員後ろに下がらせると──
獄原「──ふんっ!!!」
ドゴォオオオオン!! と言う激しい衝撃と共に、扉を開こうとする音が炸裂する──だが。
日向「うそ、だろ……!?」
それでも扉は開かない。どういう事だ!? 獄原の怪力でもどうしようもないって言うのか!!?
最原「ご、ゴン太くん……」
獄原「う、うーん……。ごめんね日向先輩。最原くん。この扉『力業じゃあ絶対に(ゾロ目ボーナス)』開かないみたいだ……」
澪田「んな! それなら唯吹達は一体どうすれば良いっていうんすか!?」
いや待て『力業じゃ絶対開かない』……? そうか! つまり──↓2 誰を呼ぶ?
- 460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:51:11.12 ID:xqR6hvrZ0
- がげ
- 461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:54:14.38 ID:iEbtMvh7O
- キーボぶん投げて窓破壊すればいい
- 462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:54:23.71 ID:tYVSJ6RgO
- 千尋
- 463 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/13(金) 20:57:59.72 ID:l4uhYCrO0
- >>461 違う……。この言霊じゃない……!! 多分『物理的』な『科学的』な方法じゃあ窓破壊出来ないし、扉も絶対開かないんだ。そう、つまり──↓2
- 464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 20:59:57.67 ID:XUcGg5CdO
- わからん
- 465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/13(金) 21:02:18.41 ID:FrZm+lEf0
- 葉隠
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