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日向「安価とコンマで依頼を解決する」ソニア「その3です!!」
- 302 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:19:37.96 ID:B9ZE/xNe0
- 〜〜朝日奈の研究教室〜〜
朝日奈の研究教室には舞園と不二咲の言った通り、朝日奈と終里。大神に……何故か王馬と↓3(一人一人まで)が立会人として二人の会話を見守っていた。
- 303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:20:12.71 ID:bPW7RQeSO
- 西園寺
- 304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:20:43.29 ID:uAgiBHueO
- 霧切
- 305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:21:57.39 ID:2+HCO9nH0
- ソニア
- 306 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:33:03.32 ID:B9ZE/xNe0
- 朝日奈「だから! 苗木はそんなふしだらでしょうもない男なんかじゃないんだってば!!」
終里「はっ! どうだかな!! 良い面、良い雰囲気ってのを纏いつつ近づいてくる男って奴の中にはいるもんだぜ? どうしようもねぇ野郎ってのが。ウチの狛枝みたいになぁ!!」
イマジナリー狛枝「ハハッ酷いなぁ……。ボクは皆の輝く希望が見たいだけなのに……」
大神「……二人とも、落ち着け。気を昂ぶらせるな」
霧切「ええ、そうよ。でないと折角設けた──」
ソニア「話し合いの場の意味が無くなってしまいます!!」
西園寺「折角私まで来てあげたんだから、ちょっとは落ち着いてよねー!」
王馬「そうそう。西園寺ちゃんの言う通り落ち着いてよ二人ともー。もうすぐ張本人がやって来る筈だからさ──ほら来た」ニヤァ
何か一瞬幻覚が見えた気がするが、俺達はそんな事に構わず部屋の中に入る。
苗木「朝日奈さん……。終里先輩……」
朝日奈「苗木……」
朝日奈から受けたこの依頼も、いよいよ終盤に入る──と、俺は思ってたんだ。後はこの二人の仲裁をするだけだと……そう、この時までは。
- 307 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/10(火) 23:33:45.46 ID:B9ZE/xNe0
- と、いうわけで今回はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
- 308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/10(火) 23:37:54.22 ID:2+HCO9nH0
- おそらく苗木だけでなく日向にも真価が問われる案件になるだろうね。
- 309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 00:22:42.11 ID:U9HtlYjG0
- 乙
恐ろしい予感がする
- 310 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:30:58.12 ID:aVqtGwbI0
- こんばんわ。それでは今夜も始めていきます。
- 311 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:31:32.85 ID:aVqtGwbI0
- 〜〜前回までのあらすじ〜〜〜
朝日奈の『終里先輩と和解したい』という依頼を受け、事件解決の為にいつものように学校中を駆けずり回る日向。なんやかんや事の元凶の一人である苗木を見つけ、舞園、不二咲と共に朝日奈の研究教室へとやって来た俺達は、そこで対立する朝日奈と終里を見つける。
だが、事件は二人の仲を取り持って解決──とはならなそうだった。
- 312 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:32:54.63 ID:aVqtGwbI0
- 日向「大神……。それだけじゃなくて霧切にソニア、西園寺まで……」
王馬「あ、あれ? 日向ちゃーん? 意図的に誰か無視してない?? おーい! 俺はここに居るよー!!」
日向「……………………………あとついでに王馬も」
前述した三人は兎も角、王馬までここにいるのが嫌な予感しかしない。コイツの事だ、面白がって事態をとんでもない方に転がそうとするに決まってる……。妙な真似をしないよう、シッカリ見張っていなければ。
大神「うむ、安心しろ日向よ。朝日奈にも終里にも、互いに一切手出しはさせておらぬ」
霧切「気にしないで、日向先輩。……終里先輩の誤解を解きたい。苗木くんがそんな男じゃないと証明したいっていうのは、私も一緒だもの」
ソニア「事情は大凡把握しています。私も苗木さんを知る一人として! 苗木さんがそんな人ではないと終里さんもに知って欲しいのです!!」
西園寺「私は何も関係無い、事態を平等に見られる第三者としてソニアに引っ張ってこられただけだけどさー。面倒臭いなーってのが正直な感想なんだけど」
王馬「俺も同じだよ! こんなおもしr……学校の風紀に関わるような大事を見逃す訳にはいかないからね!!」
やっぱ絶対面白がって来ただけだろコイツ!! お前にはあとで夏休み分の借りを全部シッカリ纏めて返すから覚悟しておけよ──!
苗木「朝日奈さん……。終里先輩……」
朝日奈「苗木…………」
終里「……ちっ。件のハーレム野郎が来やがったか」
終里は苗木をジロリと睨み付けるが、苗木はそれに怯む事無く二人に頭を下げた。
苗木「二人とも……本当にごめん。僕が優柔不断なせいで、二人に大喧嘩させちゃったみたいだ……」
朝日奈「そ、そんな事ないよ苗木!! だって……」
霧切「……私達は全員納得して「今の関係」を……「友達以上恋人未満」の関係を続けてるんだもの。苗木くん一人の責任じゃないわ」
舞園「そうですよ! それに「最後にはちゃんとケリを付けるから」って苗木くん、前に言ってくれたじゃないですか!!」
不二咲「そうだよぉ! それがどんな未来であっても、ボク達は「絶対に後悔しない」って覚悟を決めてるんだから!!」
苗木「……みんな……」
終里「……っけ! 男は勿論、女どもも優柔不断なハーレム許容共と来たかよ。……いつかケリを付ける? 友達以上恋人未満の関係?? はっ! んなもんただの逃げだろ逃げ!! なんだかんだ言い訳付けて問題を先延ばしにしてるにすぎねぇよ!!」
ソニア「……それの何が悪いのです? 苗木さんは勿論、女子の皆さんもまだ高校二年生なのですよ? 「恋」と言う物をキチンと学び、理解し、自分の気持ちと向き合って「答え」を出すにはどうしても「時間」が必要です。……私達はまだ、大人への階段を登っている最中の「子供」なのですから」
終里「…………それで「いつか一人以外全員捨てる」ってのか。今までずっとテメェを想い続けてきてくれた女共を──!」
大神「「捨てる」のではない。「選ぶ」のだろう。……人生には必ず「取捨選択」をせねばならぬ時が来る。……人は、人を愛さずには生きられぬように、人を傷つけず生き続ける事もまた、出来ぬ生き物だ」
日向「そうだ、終里。苗木は絶対にお前の思っているようなクズ男にはならない。こいつはどんな絶望だって乗り越えて、希望をもって生きていけるだけの──!!」
- 313 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:33:34.06 ID:aVqtGwbI0
-
王馬「はーい、ちょーっと待ったー!!」
- 314 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:34:48.84 ID:aVqtGwbI0
-
ここで初めて王馬が会話に割り込んで来た。ニヤニヤと笑みを浮かべているその表情はこれ以上なくイヤらしく、何かトンでもない事を企んでいるというのが有り有りと分かる。
西園寺「どうしたの王馬? 折角話しが良い方向に纏まりそうだったのにー。正直もう付き合うの飽きて来ちゃったんですけどー?」
王馬「いやいやもうちょっとだけ待っててよ西園寺ちゃん! ここからが面白いところ何だからさ!!」
……なんだ? さっきから猛烈に嫌な予感がする。王馬は一体何を企んで──。そう思っていると、王馬は懐から何かを取りだして、天高く掲げた。
王馬「ジャジャーン! これなーんだ!?」
大神「……なんだ? ただの「あいぱっど」とか言う物の類種ではないのか?」
王馬「まぁ似たようなもんだね。……今までの皆の主張はさ「苗木ちゃんの性根が悪人じゃない、常識もモラルもある善人だ」って前提がある訳でしょ? ならさ……。その「前提」ってのが無くなっちゃったら一体どうなっちゃうんだろうね?」
朝日奈「……どういう事? さっきから話しが見えないんだけど──」
王馬「今から皆に見せてあげようと思ってさ! 「苗木ちゃんの本当の性根」って奴を!」
そうして王馬はアイパッドに似た薄手のデバイスの電源を入れ、あるファイルを起動させてそこに納められていた映像を皆に見せる。そこには──
ソニア「……なっ!?」
大神「これは……!?」
西園寺「……ど、どどどどういう事!? 苗木お兄ってばいつの間にこんな……!!」
〜〜〜〜〜〜〜〜
苗木「ん……。もう、千尋は甘えん坊だなぁ」
千尋「えへへ……。ごめんなさい」
さやか「誠くん、私にも! 私にもくださ──んっ♪」チュッ
葵「次! 次は私ね!!」
響子「誠くん。誰かを忘れていやしないかしら?」
苗木「安心してよ。僕はちゃんと全員にキスするつもりだからさ」
苗木loves「「「「誠くん……♡」」」」
〜〜〜〜〜〜〜〜
朝日奈「!? こ、これって何なの!? 一体どういう事!?」
霧切「……………………」
不二咲「え、ええっと。これは、その……」
舞園「な、苗木くん……」
王馬「──ね? 苗木ちゃんの本性って奴が分かったでしょ? 特にそれを実際に見た日向ちゃんにはさ!!」
苗木「あ、あ、あああああああああああああ!!」
日向「王馬、お前……!!」
あの映像──入間と不二咲の作ったプログラム世界で幸せなハーレム世界を築いている、堕落した苗木の姿があった──
──続く──
- 315 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:35:34.61 ID:aVqtGwbI0
-
CM
王馬「ダンガンロンパV3!! 六年経った今でも大好評発売中だよ! 嘘じゃないよ!!」
- 316 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:37:02.50 ID:aVqtGwbI0
- ──続き──
苗木「あ、あ、あああああああああああああ!!」
日向「王馬、お前……!!」
王馬の持っていたアイパッドにはあの映像──入間と不二咲の作ったプログラム世界で幸せなハーレム世界を築いている、堕落した苗木の姿があった──
大神「苗木、お主よもや皆とこのような事を……!?」
ソニア「ち、地球上にはハーレム制の国も確かに存在しますが……。が、学生の身分で流石にこれは……」
西園寺「……さいってー」
大神とソニアから大きな動揺が見える。西園寺など完全な傍観者の立場だったのに、今や苗木を女の敵を見るような眼で見ていた。
不二咲「ま、待って待って! 違うんだよぉ!! これはボクと入間さんが作ったプログラム世界での出来事で──!」
霧切「……プログラム世界? どういう事か説明してくれる王馬く……んじゃあ話しを余計にややこしくされる可能性があるから、日向先輩」
王馬「えちょ、問答無用で俺の証言価値否定? ヴェエェエン!! 酷i「ああ、実は──」……ねぇ、自覚も自負もあるけどさ。俺皆に無視されすぎじゃない? ねぇってば」
俺は事情を知らない皆に詳しく説明した。この映像は(なぜ王馬が持っているアイパッドにそれが納められているかは知らないが)入間と不二咲が作ったプログラム世界での出来事だという事。そのプログラム世界では男子によるハーレム制度が法律で許されていて、苗木はただそのプログラムに振り回されていただけだという事を──
大神「……なるほどな、事情は把握した。だが……」
ソニア「げ、現実世界の出来事では無かったのですか! ま、まぁそれなら──」
終里「……はっ! 現実って言う枷から外されて、ようやく苗木の本性って奴が現われたわけだ。なぁ?」
終里がニヤァと歯茎を剥き出しにして苗木のことを睨み付ける。
終里「現実じゃねぇから何やっても良い? ハッ! 確かにそうかもなぁ!! でもよ、これでコイツの性根って奴が明らかになったわけだ!!」
苗木「…………」
王馬「そう! 苗木ちゃんは本心では「誰も捨てたくない!!」「全員自分の女にしたい!!」「むしろもっと大勢の女達に囲まれてハーレム生活を送りたい!!」って考えてる正真正銘のクズ男だったって訳!! 「これは異常だ」って忌避感を感じて、すぐさまその場から逃げ出した日向ちゃんとは大違いだよねぇ!!」
苗木「…………」
あれだけ希望に満ちていた苗木の瞳から、急速に光が、希望が失われていく。……ええいダメだダメだ!! 苗木の「正しさ」は「希望」は、まだ捨てられちゃいない!! こんな所で折れて良いもんなんかじゃない!!
日向「──それは違うぞ!!」
俺は王馬の意見を論破すべく、全力で言葉を放つ。
- 317 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:38:20.82 ID:aVqtGwbI0
-
苗木「ひ、日向先輩……?」
王馬「へぇ……? 何が違うって言うのさ日向ちゃん」
日向「王馬。お前はこう言ったよな? 苗木が「むしろもっと大勢の女達に囲まれてハーレム生活を送りたい」って考えてるって。ならなんで出て来たのが「いつもの四人」だけなんだ? 「いい女」「美少女」って呼べる奴なんてそれこそ学校中……世界中にいるだろうに」
王馬「…………」
日向「それに「キス」までしか行為が及んでないのも変だよな? 自分の欲望を全部解放できる世界なら、それこそやりたい放題に四人の身体をもてあそべるだろうに」
王馬「へぇ……? なるほどなるほど? あくまで日向ちゃんは苗木ちゃんを庇うんだ。ほんほん、まぁ一部とはいえ頷ける部分もあったよ──だからさ」
王馬はニヤリと笑みを更に深くすると、両手を広げ
王馬「……だったらさ、希望ヶ峰学園らしく「あの」制度で白黒付けようよ。希望ヶ峰学園名物……「学級裁判」……今回の場合は「議論スクラム」かな? でさ!! お題はズバリ……苗木誠は「クズか」「クズじゃないか」にしようじゃないか!!」
- 318 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:39:14.61 ID:aVqtGwbI0
- ──システムメッセージ──
これより学級裁判──「議論スクラム」の前準備を開始します。議論スクラムは8対8に別れ一つのお題に対して議論する、ダンガンロンパV3のシステムを模した物です。相手が出してくる言霊に対し、正しい言霊(安価)をぶつけられれば相手の発言を>>Break<<出来ます。それを続けて相手陣営を論破し、苗木の無実を勝ち取りましょう。
- 319 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:40:11.45 ID:aVqtGwbI0
-
日向(まずは「こちら側」の味方を見つけなくちゃいけない……。俺・朝日奈・霧切・舞園・不二咲の五人は確保出来ているとして、残り二人か……。誰に協力して貰おうか……↓2)
※注意 今から学園にいるメンバーの中で「苗木誠はクズじゃない!」と反論できるメンバーを探すわけですが、学生の中には「中立(俯瞰)」を保つ生徒。逆に「絶対に敵対する生徒」などもいます。ここまでの話し(朝日奈の依頼開始から)をよく読んで「ヒント」を見つけ出し、上手く「苗木に味方してくれそうな生徒」を探し出しましょう。
- 320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:40:45.96 ID:gW2Zp6+mO
- ソニア
- 321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:46:46.88 ID:a6uIeUQgO
- 左右田
- 322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:47:02.88 ID:DCd1j1si0
- 塩
- 323 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:51:12.88 ID:aVqtGwbI0
- ゾロ目来ましたねぇ!
事情を聞いた左右田「……すまねぇ日向。前までの俺だったら「ハーレム? んなもん全ての男の夢だろ!!」って言えたかもしれねぇが……」
日向「そうか……。お前はもう……。いやこっちこそ悪かったな」
左右田「おう、まぁお前の味方にはなってやれねぇが頑張ってくれ。……ああ、そういや79期生に「人の生態? の事をよく観察してる奴」がいたよな。そいつなら味方になってくれるんじゃねぇか?(ゾロ目補正)」
日向「そうか……。ありがとう、探してみるよ」↓2 誰に協力して貰う?
- 324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:52:13.98 ID:H+6y0di3O
- 塩
- 325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:52:34.72 ID:DCd1j1si0
- 塩
- 326 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 20:57:06.02 ID:aVqtGwbI0
- >>318 すみません「議論スクラムは8対8に別れ」の所を「7対7に別れ」に脳内保管しておいて下さい(汗) それはそうと誰一人も「真宮寺」と書いてなくて草。
事情を聞いた真宮寺「別に構わないヨ」
日向「ほ、本当か!?」
真宮寺「実は以前から彼……。苗木先輩には興味があってね……。これで貸しを一つ作れると思えば安い物サ。「プログラム世界での苗木先輩の行動」と「現実とにおける苗木先輩の行動」の「差」を比べれば彼は理性が極めて高い人間である事を証明するのは簡単だからネ……」
「真宮寺是清」が仲間になった!! あと一人だ!! ↓2
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:57:50.21 ID:6WY1fEIhO
- ジェノ
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 20:58:49.06 ID:U9HtlYjG0
- 天海
- 329 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 21:03:26.83 ID:aVqtGwbI0
-
事情を聞いた天海「え? 俺がっすか?」
日向「ああ。……ダメか?」
天海「うーん。苗木先輩の人柄は俺も知ってるっすし、協力したい気持ちはあるんすけど……。すみません、俺、今回は傍観者に回らせて貰います」
日向「そうか……。押しかけてすまなかった」
天海「いえいえ! 先輩の事、影ながら応援してるっすから、頑張ってくださいっす!!」
くそっ! ダメだったか……。あと一人なのに……!! ↓2
- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:05:00.92 ID:h7IdKnvuO
- 七海
- 331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:05:40.29 ID:lNQhUGpw0
- 七海くらいしか思いつかん。
- 332 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 21:09:12.51 ID:aVqtGwbI0
-
事情を聞いた七海「うん。もちろん良いよ」
日向「七海……!!」
七海「苗木くんが酷い人じゃ無いって事は私もよーく知ってるからね。一緒に無実を勝ち取ろう、日向くん!!」
日向「──ああ!!」
七海千秋が仲間になった!! メンバーが全員揃ったぞ!!(ちなみに「七海」「真宮寺」以外にも味方になってくれるキャラはそこそこいました)
- 333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:11:46.07 ID:U9HtlYjG0
- 何で天海ダメだったんすかね
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:16:15.57 ID:DCd1j1si0
- こういうことに積極的に参加するキャラじゃないからじゃない?
- 335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:16:39.68 ID:lNQhUGpw0
- 世界中旅してそういう文化もあることを許容してるけど自分の考えではそうゆうのは良くないって考えがあるからじゃないの?
- 336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:23:34.81 ID:TzXk7W8FO
- 敵になる面子は決まってるのか
- 337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:24:53.61 ID:lNQhUGpw0
- 腐川や茶柱とかは敵対しそう
- 338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:26:24.70 ID:PeYDVbM4o
- 妹様を呼びたかった
- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:27:44.36 ID:lNQhUGpw0
- 敵側で確実に出てくるんじゃないの?江ノ島は希望が絶望に落ちるのは何よりの快楽な考えだから。
- 340 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 21:35:09.19 ID:aVqtGwbI0
-
〜〜学級裁判会場〜〜
苗木の無罪を主張する俺達7人が学級裁判場に付くと、そこには既に苗木は有罪であると主張する七人のメンバーが揃っていた。
王馬「やぁやぁ日向ちゃん、俺の想像よりは早かったね。追加メンバーは……真宮寺ちゃんと七海ちゃんか。うーん、こーれは手強そうだなぁ!」ニヤニヤ
日向「ああ。そっちは──」
七海「王馬くんに茶柱さん。腐川さんに山田くんに石丸くん。終里さんに九頭龍くん……だね」
こりゃまたそうそうたる面子が揃ったモンだ。中心人物の王馬と終里は勿論、根っからの男死嫌いの茶柱。リア充が過ぎる苗木が許せないんだろう山田。風紀委員として当然と言わんばかりの石丸に、義理人情を重んじる九頭龍と来たか……。
茶柱「男死にも色々いると言う事はこの前の日向さんの一件で更に理解出来ましたが……。その中でも苗木さん! 貴方は今すぐにでも○すべき男死です! この裁判が終わり次第、転子が自ら地球の果てまで放り投げて差し上げましょうとも!!」
霧切「茶柱さん……」
石丸「苗木くん……。僕は、僕は今とても悲しい!! 君がそんな人だったと知ってしまった事が!! 君が女性を……愛すべきクラスメイトの女子の皆を……うう……!」
不二咲「い、石丸くん……」
腐川「ふ、ふん! 前から思ってたのよ。毎日毎日自分の周りに女子を侍らしたりして……。どうせ甘いマスクと言葉で近づいて、女を全員自分の者にしてしまおうって魂胆だったんでしょ!!」
山田「ええ、ええ! こんな二次元でしか許されない行為を日常的にヤリまくってる苗木誠どのは今すぐオシオキされるべきですぞ!!」
舞園「腐川さん……。山田くん……」
九頭龍「……俺はよ、苗木の信条がどうだとか、周りにいる女達がどう思ってるなんざ正直どうでも良いと思ってる。……だがなぁ! 女の気持ちを利用して、自分好みに操ろうっつー魂胆があんならそんな男は許しちゃおけねぇなぁ!!」
七海「九頭龍くん……」
終里「……俺は自分の意見を変えるつもりはねぇ。このままじゃきっと、苗木いつかクズになる。……その前に止めてやるよ! ぶっ飛ばしてでもなあ!!」
朝日奈「終里、先輩……」
王馬「ほーら。みーんな苗木ちゃんのことを「クズだ」あるいは「クズになる」って言ってるよ? もし違うって言うならさぁ……。勝てる筈だよね日向ちゃん。この議論スクラムに!!」
日向「……ああ、必ず勝ってみせるさ!!」
苗木は何も言わない。ただ表情を歪ませてそこに突っ立っているだけだ。……今の苗木が何を考えているのかは分からないが、兎に角この議論スクラムを勝たなくちゃ話しは始まらない……行くぞ!!
- 341 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 21:37:04.60 ID:aVqtGwbI0
-
──学級裁判場・モードチェンジ・議論スクラム──開始!!
- 342 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 21:40:51.89 ID:aVqtGwbI0
- 苗木はクズだ!!
王馬
終里
九頭龍
腐川
山田
石丸
茶柱
苗木はクズじゃない!!
日向
七海
舞園
霧切
朝日奈
不二咲
真宮寺
- 343 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 21:41:31.87 ID:aVqtGwbI0
- 山田「苗木殿は「四又をしている」クズですぞ!!」
──舞園!!
舞園「↓3」
↓3までに正解に近い、もしくは山田の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。
- 344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:42:17.99 ID:DCd1j1si0
- 苗木は現在誰とも付き合ってはいない
- 345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:43:33.54 ID:ZcDjU0TuO
- セレスは何十又かける夢があるじゃないか
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:45:53.75 ID:U9HtlYjG0
- 誰とも肉体関係にない
- 347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:48:38.34 ID:lNQhUGpw0
- この議題の後、セレスが切れそう。
- 348 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 21:51:44.91 ID:aVqtGwbI0
- >>344 大正解&スパクリにより、次の>>Break<<は自動成功。
舞園「苗木くんは現在誰とも付きあってはいません!」
>>Break<<
腐川「苗木は「自分の意思で女を侍らしてる」クズよ!!」
──不二咲!
不二咲「苗木くんに近づいて行ってるのは「ボクらの意思」だよぉ!!」
>>Break<<
九頭龍「苗木は女の気持ちを利用して「自分の思い通り」にしようとしてるクズだ!!」
──霧切!
霧切「↓3」
↓3までに正解に近い、もしくは九頭龍の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。
- 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:53:41.67 ID:DCd1j1si0
- むしろ自分たちが苗木に色々やってる
- 350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:54:13.43 ID:ZcDjU0TuO
- そんなゲスならプログラム世界は淫らになったわ
- 351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:55:22.63 ID:U9HtlYjG0
- 男が女を支配したいと思って何が悪いの
- 352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 21:55:33.12 ID:lNQhUGpw0
- もしそうだとしたらヤル事は最後までしてるわ。だけど現実の世界でもプログラムの世界でもそこまでしていない。プログラムの世界で現実の事を知った時は、リスク承知ですぐに出ようとしていた。
- 353 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:00:11.23 ID:aVqtGwbI0
- >>349 が自分の想定していた答えに一番近いのでこれを正解とします。
霧切「むしろ苗木くんを自分達の思い通りにしようとしてるのは「私達の方よ」」
>>Break<<
石丸「苗木くんは四六時中女性を侍らすという「風紀を乱す」行動をしている!!」
──七海!!
七海「↓3」
↓3までに正解に近い、もしくは石丸の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:02:58.99 ID:ZcDjU0TuO
- 夜中に朝比奈がハグしてるのを追い出した
- 355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:03:16.03 ID:SaN5AN1ZO
- 苗木が普段風紀を乱しているかは同期の石丸がよくしってるんじゃないか
- 356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:04:20.73 ID:lNQhUGpw0
- 石丸も知ってるでしょ?私達は四六時中一緒に居るわけでは無いわ。それにどっちかと言えば苗木はみんなに振り回されてることが多い。
- 357 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:08:48.14 ID:aVqtGwbI0
- >>356 を正解とします
七海「むしろ苗木くんは「皆に振り回されている」側じゃないのかなぁ?」
>>Break<<
茶柱「苗木さんは「プログラム世界で」淫ら極まりない行為をしていたクズです!!」
──真宮寺!
真宮寺「↓3」
↓3までに正解に近い、もしくは茶柱の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。
- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:10:55.66 ID:ZcDjU0TuO
- 淫ら?茶柱さんはtoloveるを読もうか
- 359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:11:53.24 ID:lNQhUGpw0
- 淫らなら最後までしてるよ。だけど最後までしてないし、現実の事を知った時はリスク承知ですぐに出ようとしていた。
- 360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:12:00.76 ID:SaN5AN1ZO
- あくまで苗木は入間と不二咲に協力しただけじゃないか
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:12:24.06 ID:U9HtlYjG0
- プログラムにやるのがダメなら山田君がぶー子にやってる事は何?
- 362 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:14:39.03 ID:aVqtGwbI0
- ぐ、ぐぐぐぐぐぐ! 凄く惜しい(特に>>359)&>>358がダブルゾロ目を出しているので「ヒント」
「プログラム世界で」と言うことはあくまで○○世界では……? ↓3まで。
- 363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:15:22.23 ID:/Pctmua1O
- 現実ではやってない問題ない
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:16:13.62 ID:U9HtlYjG0
- むしろ現実でキスしてほしい
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:18:03.79 ID:diLM3szmO
- 現実世界の乱痴気騒ぎをみたのかい?
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:19:27.17 ID:SaN5AN1ZO
- 現実でも同じことが出来るのにプログラムの中だけで済ませる苗木先輩はむしろとても紳士的だと思うヨ
- 367 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:21:38.27 ID:aVqtGwbI0
- >>363 を正解とします。
真宮寺「つまりプログラム世界で発露した自分の欲望を「現実世界では押さえ込めるだけの理性がある」って事だよネ?」
>>Break<<
王馬「苗木ちゃんは「ハーレムEND」を望んでるどうしようもない男なんだよ!!」
──俺が!
日向「↓3」
↓3までに正解に近い、もしくは王馬の主張を論破出来るレスがあれば>>Break<<とします。
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:22:44.49 ID:SaN5AN1ZO
- 苗木がハーレムを望んでいるならとっくに手を出しているはずだ
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:22:48.00 ID:U9HtlYjG0
- 苗木は一人を選ぶと言っていた
- 370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:23:17.04 ID:Hm8VZVaGO
- 俺もハーレムしたい
- 371 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:31:43.39 ID:aVqtGwbI0
- >>369 大正解&スパクリなので次の>>Break<<は自動成功(正直〆なのでここでスパクリが出て欲しくはなかった……!!)
日向「苗木はちゃんと「誰か一人を選ぶ」ってみんなと約束してるぞ!!」
>>Break<<
終里「苗木の野郎はいつか「朝日奈を悲しませる」クズになるんだよ!!」
──朝日奈!
朝日奈「例えどんな未来が待っていようと「そこに苗木がいないと」私は悲しいよ!!」
>>Break<<
──ALL Break!!──
- 372 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:32:38.85 ID:aVqtGwbI0
-
──COMPLETE!!──
- 373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/11(水) 22:36:27.06 ID:lNQhUGpw0
- これが俺たちの答えだ。
- 374 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 22:47:17.33 ID:aVqtGwbI0
- ……議論スクラムは終わった。俺達は相手チームの言霊を全て論破した。……なのに……
霧切「……どう? これでもまだ反論があるかしら?」
九頭龍「……ちっ」
茶柱「ぬぐぐぐ、こ、こしゃくなぁ……!!」
真宮寺「やると言うならやったみたら? 幾らでも相手になるヨ。負ける気は全くしないけどネ。クックックッ……!」
石丸「む、むぅ……!」
実際、殆どの相手チームの奴らは戦意を喪失している。用意していた言霊を全てBreakされ、これ以上言葉が出てこないのだ。……なのに。
王馬「あーあ、負けちゃったかぁ。なら「しょうがない」苗木ちゃんのハーレム生活については目を瞑るかぁ」ニヤァ
日向(苗木、何でお前は黙ったままなんだ……!?)
苗木「…………」
終里「……まだだ」
終里が最後の力を振り絞って立ち上がり、最後の言霊を解き放つ。
朝日奈「終里先輩……」
終里「オレはまだこいつの……苗木の言葉を聞いてねぇ! コイツの「答え」を聞いてねぇ!!」
それは、誰のためでもない──
終里「答えろ苗木!! テメェはどんな未来が待っていようと、どんな選択をしようと女共を……。朝日奈を不幸にしねぇって言えんのか!!?」
苗木「…………」
きっと、大切な友達(朝日奈)の為の言霊だ。……ならば苗木には答える義務がある。終里の魂の叫びに、問いかけに答える義務が……!!
日向「苗木!!」
苗木「……↓3」
↓3まで、苗木が言いそうな台詞を書いてください。それを>>1が良い感じに纏めます。
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:49:48.66 ID:o0pTlfi3O
- 子供は三人作るって決めてる
どんな結末だってその子達を朝比奈さんに見せて希望を示すって決めたんだ
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:51:08.20 ID:PeYDVbM4o
- 本当に不幸な事があるとすればそれは僕が逃げ出した時だよ!
- 377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:52:21.99 ID:lNQhUGpw0
- どんな選択をしようと後悔だけはしたくない。
- 378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/10/11(水) 22:52:58.75 ID:U2lIsNSR0
- どんなことが起ころうとも、ぼくは彼女たちを絶対に絶望させない!
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 22:53:21.11 ID:Y3/gUc3vO
- 僕は進むよ例え傷付きあっても
それが本物の関係だ!
- 380 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:03:48.42 ID:aVqtGwbI0
- ちょっとすみませんが>>375だけちょっと言いそうにないので、解釈を歪めて採用&>>378も採用とします。
苗木「……僕は皆の中から誰を選ぼうと、未来にどんな選択をしようと、後悔だけはしたくない……」
終里「………それで?」
苗木「──だから! 本当に僕が皆を悲しませる事があるとしたら、それは僕が皆から逃げ出した時だよ!! 皆の想いから逃げた時だよ!! 僕はそんな事は絶対にしない!!」
朝日奈「苗木……」
……ああ、良かった。ようやく……ようやく……。
苗木「……例え未来でどんな事が起ころうとも! 僕は絶対に彼女達を絶望させない!! どんな結末が待っていようと、皆に希望を示してみせる!!」
……俺達の知ってる「苗木誠」が戻って来たようだ。
終里はやっぱり半ば不満そうに「ちっ……」とだけ言うと、さっさと学級裁判場から出て行こうとする。
朝日奈「あの! 終里先輩!! 私──私──!!」
終里「……朝日奈」
終里「……精々苗木の「一番」って奴になれるように頑張れよ」
大切な友達に、そんなエールを残して。
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 23:12:14.97 ID:lNQhUGpw0
- ただ苗木の台詞は日向にも言える事何だよな。
- 382 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:19:08.98 ID:aVqtGwbI0
- 〜〜後日談・超高校級の相談窓口の研究教室にて〜〜
日向「はぁああああああ……」
つ、疲れた。今回は本当に疲れた……。朝日奈と苗木達の為に色々と駆けずり回った所まではまだ良いが、学級裁判場を使っての議論スクラム。アレはやっぱり本当に精神を使う……。ゲームで言う所のMPをガリガリ削られた気分だ。
それに「報告書」も纏めて提出しないといけないし……。一体俺はいつ休めるんだろう……。そんな事を考えていた時だった。コンコンコン! と扉がノックされ、朝日奈が研究教室へと入ってくる。
朝日奈「えへへ……。やっぱりちゃんと日向先輩にお礼を言いたくて、来ちゃいました」
日向「別に礼なんて良いって。これが俺の才能で、俺のやりがいで、俺の仕事なんだから」
そうだ、朝日奈が気にする事なんてもう何も無い。終里も苗木の事をある程度は認めたようだし、事件は見事な大団円を迎えられた。俺への報酬なんて、それで十分だ。
朝日奈「……あのね、昨日終里先輩と久々にドーナッツを食べに行ったんです」
日向「そうか。……どうだった」
朝日奈は「ふふっ」とおかしそうに笑うと
朝日奈「それがね? もうホンットいつも通り!! ドーナッツは食べたいだけ食べるし、食べた後は「腹ごなしに丁度良い」って私の水泳に付きあってくれたし……!!」
日向「……そっか、そりゃあ良かったな」
「はい!」と朝日奈はとびっきりの笑顔を浮かべる。──ああ、そうか。やっぱり終里は朝日奈を、この娘の笑顔を護りたかっただけだったんだなぁ。
朝日奈「……日向先輩。今回は本当に本当にほんっっとうにありがとうございました!! 今度先輩が困ってたら、私が助ける番ですからね! 何でも言って下さい!!」
日向「……そうだな。「その時」が来たら、期待させてもらうよ」
朝日奈葵のクエストをクリアしました!! 朝日奈葵との絆値がMAXになりました!! 「朝日奈に助けを求める」の難易度が下がりました!!
知っての通り、朝日奈は超高校級のスイマーです。ですがその身体能力は他のスポーツでも十分通用するぐらい凄まじいので、様々な用事(雑用)を手伝ってくれるでしょう。
- 383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/11(水) 23:20:50.25 ID:BNIeXnK4O
- 小泉はどうすんの
- 384 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:21:42.80 ID:aVqtGwbI0
- ……さて、現在絆値がMAXで絆クエストが解放されているのが「小泉」「朝日奈」「セレス」なんですが、完成している物から順次あげていきます。まずはセレスから。
- 385 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:22:44.32 ID:aVqtGwbI0
-
セレスティア・ルーデンベルグ との絆値がMAXになりました。 絆クエスト セレスティア・ルーデンベルグ編 を開始します。
- 386 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:24:17.84 ID:aVqtGwbI0
-
〜〜超高校級のギャンブラーの研究教室〜〜
セレス「……来ましたわね」
日向「ああ。……お前とこうしてこの教室で会うのも久しぶりだな……。元気だったか?」
放課後。俺はセレスに呼び出され、彼女の研究教室へとやって来ていた。セレスの「依頼」を受けてから、度々こうしてギャンブルやちょっとした小話をしに教室に呼び出されるようになっていた俺だが、ここのところ何の反応も無かった為、内心少しだけ心配していたのだ。
セレス「あら。私を心配なさってくださるのですか? 度々私を「このギャンブル狂が……!」と心の中で罵っていた貴方が」
日向「人の心を勝手に論破しようとするんじゃねぇ!(いや確かにそれに近い事は思ってたけど!!) そもそもお前がヤバイギャンブル大会のマネージャーやパートナーとして勝手に俺を指名してるのが原因だろうが!!」
セレス「どうやら貴方とはギャンブルだけではなく色んな意味で「相性」が良いらしいので。(ニコッ)それに獲得した賞金はマネージャーの時は2割。パートナーとして出場していただいているときは5割をキッチリお渡しになっているではありませんか。何がご不満なので?」
ああ……。お前のおかげで今や俺は学生が持ってて良い金額じゃない資金の持ち主になっちまったよ。どうするべきかW十神に相談しにいくぐらいにな!!
セレス「……まぁまぁ落ち着きなさいな。今日は私が手ずからロイヤルミルクティーを入れて差し上げたのですよ? 少しはお喜びになったら如何です?」
日向「……は? お前がか??」
いつもは山田に淹れさせているか、然もなくば呼び出した俺に淹れさせているか、どちらでもないならそもそも用意していないかの三択だったセレスが、自分の手でロイヤルミルクティーを淹れただって……? 何かあるんじゃないかと、この時の俺は少なからず警戒していた。
セレス「ご安心を。別段、あなたが危惧するような危ない薬物などは入っておりませんわ。どうぞ、冷めない内にお飲みになってくださいな」
日向「……じゃあ」
俺はセレスとテーブルを挟んで対になる椅子に座り。目の前にあるロイヤルミルクティーにゆっくりと口を付ける。……美味い。茶葉の渋みが、丁度良い具合にミルクで上品に、かつまろやかになっている。
日向「……それで、今日は何の用なんだ? またギャンブル大会へのお誘いか?」
セレス「そうお慌てにならないでください。まずはいつも通り、ギャンブルから始めましょう。今日はそうですね……。BJなど如何です?」
BJか……懐かしいな。そういえばこいつの「依頼」で初めて「裏」ギャンブル大会に参加したときのギャンブルもBJだったっけ。そんな事を考えながら、セレスと俺はゲームを進めていく。当然、超高校級のギャンブラーであるセレスの方が勝率は良いのだが、俺も中々良いところまで食い込めるぐらいには「ギャンブル」って奴が強くなっていた。
セレス「……ねぇ、日向先輩」
日向「……どうしたよ、改まって」
セレス「……貴方、私の生涯のパートナーになる気はありませんか?」
そんな事を、言ってきた。俺のカードを引く手が「ピタリ」と止まる。
日向「…………どういう意味だ?」
セレス「色々な意味がありますが、ほぼそのままの意味です。私が希望ヶ峰学園を卒業したら婚約し、これからも私と一緒に「ギャンブル」をし続けて欲しいという──告白です」
セレスの表情は一切変わらない。その顔はいつものポーカーフェイスその物だが、その手が、その肩が、少しだけ震えていた。
日向「……まさかお前からそんな「告白」をされるとは思ってなかったな」
セレス「でしょうね。私もまさかS級どころかA級でもない貴方の事をここまで気に入るとは思ってもみませんでしたから」
セレスのAとKによるBJが完成し、このゲームはセレスの勝利で終わる。
セレス「ふふっ……。先輩は私の他にも気になる女が何人もいらっしゃるのでしょう? 果たしてその中から私が選ばれる確率は果たしてどれほどでしょうか。1/100? それとも1/1000ですか? ですが──」
日向「『そういう分の悪いギャンブルこそ、私の性分』……そう言うんだろ、お前は」
セレス「ええ。ふふっ……こんなに胸が高鳴るギャンブルは、本当に何時ぶりでしょうね……。皆さんと同じく「貴方の卒業式の日」に「私の研究教室」でお待ちしていますわ」
それ以降、俺らの間に会話は無かった。ただただカードを捲る音だけが、教室に響いていた。
セレスティア・ルーデンベルグ の キャラクエストをクリアしました!! セレスと大事な「約束」をしました!! 「セレスに助けを求める」の難易度が更に下がりました!! セレスのパンツを手に入れました!!
- 387 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/11(水) 23:27:38.10 ID:aVqtGwbI0
- 続いて小泉……と、行きたい所なのですが安価を使う為ちょっと時間が掛かる&安価後に書く事を考えるとどうしても就寝時間に食い込む。
……なので、明日に投稿します。その後は続けて朝日奈の絆クエストをやり、それが終わり次第「次の依頼」に取りかかります。
それでは今日はここまで。また明日、8:30から9時頃にお会いしましょう。
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 00:12:59.19 ID:RSiOUqlr0
- 同期以外の初めてはセレスだったか
乙
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 00:42:34.93 ID:ERx3f/xbO
- 小泉は左右田の次は日向の節操ない女になるだろうか
- 390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 11:49:15.13 ID:To111uakO
- 葉隠の寮部屋が放火されたみたいな安価はアリですか?
- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 16:56:45.33 ID:JOpoPDB1O
- このスレでは日向のハーレムENDは見られないの?
- 392 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:34:09.38 ID:cmg6+ATj0
- こんばんわ。それでは本日も始めて行きます。
>>390 有りですが、放火は重罪なので少なくとも『希望ヶ峰学園の誰かが起こした』という可能性は消させていただく&自動的に外部犯の犯行になるので、トリックやらそういうのを考えなくてはならないです(要は勘弁して下さい(土下座))
>>391 ハーレムEND「は」見られません。ただし……(これ以上はネタバレなので話せません)
- 393 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:35:45.25 ID:cmg6+ATj0
-
小泉真昼との絆値が一定値に達しました。 絆クエスト 小泉真昼 を 開始します。
- 394 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:37:17.73 ID:cmg6+ATj0
-
日向「……小泉の様子がおかしい?」
俺が左右田からそう相談を受けたのは、二学期が始まってから暫く経った日の事だった。
左右田「おう。なんかやたら俺と西園寺に頼み事を……「二人で」一緒にこれを買ってきて、とか。急用で行けなくなったレジャーランドのチケットが二枚分あるから「二人で」遊びに行ってきたらどう? とか……なんかその、俺と西園寺の距離を詰めさせようって思惑が見えるんだよ」
それはまぁ……当然の事じゃないのか? 小泉は左右田と西園寺の二人をくっつけた恋のQPだ。左右田がまだ西園寺に告白していない以上、その機会を作ってやろうと考えても……。
左右田「……そうかもしんねぇけどさ。なんつーか俺と西園寺との付き合いも悪くなったっつーか……。一緒に出掛けよう! とか、これ手伝って! って西園寺が誘ってもやんわりと断わられてるらしいんだよ。俺も何度か頼み事をしてみたけど、殆ど断わられちまったし……」
日向「それは……」
……それも、当然の事だと思う。だって小泉はきっとまだ──
左右田「……あいつには今まで散々世話になったからさ。俺らがなにかしちまったってんなら素直に謝りてぇんだ。俺は兎も角、西園寺にまで寂しい思いをさせるのはその……。俺が耐えられねぇんだよ」
左右田はきっと「あのことを」知らない。知らなくて良いし、知る必要も無い。……少なくとも、俺の口からは。
取りあえず俺は「分かった、ちょっと調べてみる」と左右田に告げ、小泉から本心を聞き出すために動き始めたのだった──
〜〜〜某総合アミューズメント施設〜〜〜
小泉「はあっ、はあっ……。ご、ゴメンね日向! 遅くなっちゃって……!!」
日向「いや、これぐらい全然良いさ。時間はタップリあるんだし、俺はお前に「付きあって貰う側」だからな。幾らでも待つさ」
○月某日。俺は小泉を「あの」総合アミューズメント施設に呼び出していた。左右田が、小泉と西園寺と初デートをしたあの施設だ。
小泉「それにしても意外だったわ。アンタが「今度女の子と遊びに出かける予定だから服とプレゼントを見繕う手伝いをしてくれ」だなんて……。噂では聞いてたけどアンタ、やっぱりモテるのね」
日向「あ、ああまぁ……。うん、そうかもな」
まさか「クラスメイトの女子三人+後輩の女子一人、計四人に告白されてます」とは言えないよなぁ……。言ったが最後、小泉に大いに呆れられて説教されること間違いなしだし。
小泉「なに気まずそうな表情してんのよ? ほら、さっさと行くわよ!」
日向「ああ、うん」
そうして、俺と小泉の「買い物」はスタートしたのだった。
- 395 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:40:33.18 ID:cmg6+ATj0
-
〜〜〜〜
小泉「服選びも確かに大切だけど、女の子っていうのは基本キッチリしてる男子を「清潔感がある」って好印象づける物よ。ただ、だからっていっちょ前にスーツなんかは着てかない方が良いわね。アンタは、っていうか私達はまだ学生なんだし……。そもそもデートにスーツって大人の、それも夜間のデート位しか着ていくタイミングなんて無いだろうし」
日向「要は「どういう服を着ていくか」よりも「身だしなみをキッチリ整えろ」って事か」
小泉「有り体に言えばそんな感じかしら。……私から見て、の話しだけど学生の間はどうしても金欠な子が多いんだし、そっちに気を使った方が良いと思うわね」
やはりというか何というか、小泉はシッカリと「女の子の目線」でアドバイスをしてくれていた。几帳面で真面目で面倒見が良い──小泉真昼という少女の根幹は、きっと何も変わっていない。変わっていないのだ、何も。
〜〜〜〜
小泉「プレゼントの話しだけど、これは安物は当然としてあまり高級感がある物でもダメよ? 服の時も言ったけど、私達はまだ学生なんだから。それ相応の物を、デートの最後にプレゼントするのが良いわね」
日向「具体的には?」
小泉「予算は大凡5000円以下。レディース用のポーチ、コスメグッズや花。それと、リラックスグッズや安眠グッズは安価で買える物も多いって聞くわ。でも結局「人を選ぶ」ものだから、その娘の好みに合うような、喜んで貰えるような物をシッカリと自分で選ぶこと! この辺りは私じゃ付き合えないから、アンタがシッカリ選ぶのよ!!」
日向「お、おう。分かったよ」
大まじめに俺のデート(偽)プロデュースしてくれる小泉に、俺は「どういうタイミング」で話を切り出そうか迷っていた。参ったな……俺達にある共通の話題なんて──。
日向「……あ」
小泉「? どうしたの?」
日向「いやその……。ちょっと小腹が空いたなと思ってさ。付きあってくれたお礼に奢るから、何か食べにでもいかないか?」
小泉は「別に良いけど……。良いの?」と遠慮がちに聞いてくる。「良いんだよ」と俺は半ば強引に押し切ると、小泉を連れて「ある場所」を目指した。
〜〜〜〜
小泉「……」
日向「……懐かしいよな。あの時もこうやって、四人で花村が奢ってくれたゼリーを食ったっけ」
小泉「……ええ、そうね」
俺達二人はあの時と同じ場所で、洒落た出店で買ったカクテル風ゼリーを食べていた。……あの時の事は、今でも鮮明に思い出せる。俺の受けた初めての依頼。俺がやらかした数々の失敗。……そして、霧切から告げられた衝撃の事実。……『他人の事情に首を突っ込む』というのはこういう事なのだと、あの時、俺は思い知らされたのだ。
小泉「……そう言えば、アンタあの時千秋ちゃんとデートしてたわよね? その後は上手く行ったの?」
日向「いやだからあれはデートって訳じゃ(いや本当にデートじゃ無かったし)……。ま、まぁ上手くは行ったと自分では思うよ」
小泉は「……そう、良かったわね」とだけ告げると、再びカクテルゼリーを食べ始める。……気まずい雰囲気が、自然と俺達の間を支配していた。……恐らくだが、小泉もこの時点で──
日向「そ、そう言えば俺も、左右田に西園寺が告白したって事は西園寺本人から聞いたけど、あの時お前らと別れたあとそっちが具体的に何をしてたかは知らないんだよな。この際だから教えてくれないか?」
小泉「…………」
小泉は暫くの間大分迷った様な表情をしていたが、最終的には詳細を話してくれた。
- 396 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:43:04.91 ID:cmg6+ATj0
-
小泉「……そうね。この施設の中にあるレジャープールで三人で遊んで、夢野ちゃんのマジックショーを三人で見て……。で、そのあと私がちょっとした用事を思いだして先に帰ったわ。……ひよ子ちゃんが左右田に告白したとしたらその時でしょうね。っていうかその時以外タイミングなんて無かったし」
日向「……そっか」
既に知っている事を、何も知らない本人の口から聞かされるというのは、なんとも居心地が悪いもんだ。罪悪感にも近いズーンとした重さと痛みが俺の胸の内を支配する。……ああ、それでも俺は言わなくてはいけない「あの考え」を。……きっとこれは、あの時の霧切の忠告を無視して、三人の後を追った俺への罰だ。
日向「……なぁ小泉」
小泉「……なに?」
小泉は、まるで俺が何を聞くかを悟っているかのような表情をしていた。
日向「俺は今からお前にぶん殴られて、散々罵倒されても仕方がない事を言うぞ」
小泉「……だから何よ」
日向「──西園寺だけじゃない。お前「も」左右田のことが好きだったんだろ?」
小泉「────────────────」
小泉は暫くの間シン──と眼を閉じて、それからあっさりとその眼と口を開いた。
小泉「……ええ、そうね。私も、ひよ子ちゃんと同じように左右田(アイツ)の事が好きだった」
そうしてあっさりと、自分が左右田に恋をしていたことを俺に告白した。
日向「…………」
小泉「機械整備の汚れでドロ塗れになって、それでも眼を輝かせて機材の整備をするアイツの眼と姿勢が好きだった。怖がりで臆病だけど、それでもクラスの皆の和と平を保とうと頑張る(主にツッコミ)あいつの質も嫌いじゃ無かった。貞操観念がシッカリしていて、「それはダメだ」って最後の最後には自分を御せるあいつの性根も好きだった……好きだったわよ」
日向「……なら「でもね」」
と、俺の言葉を遮って、小泉は話を続ける。
- 397 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 20:44:16.28 ID:cmg6+ATj0
-
小泉「私ね、ずっとずっと前から知ってたんだ。ひよ子ちゃんがアイツに恋してるって事。私よりも前に、アイツの事を好きになってたんだって事」
日向「…………」
小泉「それでね、思っちゃったの。『ああ、この二人が結婚して、幸せな笑顔で並んで立っている写真が撮りたいなぁ……』って」
……そうか。だから小泉は──
小泉「そうしたら、なんか自分の恋心って奴が自然と一歩引いちゃってた。……変だよね。悲しくなることも、空しくなることも「どうして「好きだ」って告白しなかったんだろう」って後悔する事も分かってたってのにさ」
日向「小泉……」
俺の胸がズキズキと痛む。もし、もしも俺が余計な事をしなければ──。いや、それはあまりに傲慢な考えだ。と、俺は自分で自分の考えを恥じた。だってそれは、西園寺の勇気を否定する思考だ。小泉の想いを踏みにじるような考えだ。きっと、俺が何もしなくとも西園寺は小泉よりも先に自分の思いを左右田に伝えていただろう。……そして、きっと二人は結ばれていたはずだ。
小泉「だからさ、私とアイツが結ばれないのは当然の事だったって訳! だって、私自身が告白する気が無かったんだから」
小泉の思いは分かった。痛すぎるほど理解出来た。──でも。
日向「……だからって、遠ざけるのか」
小泉「……日向?」
日向「西園寺と左右田が心配してたぞ。「お前の様子がおかしい」「付き合いが悪くなった」「何かしてしまったのなら謝りたい」って」
小泉は「あー、やっぱりそういう事だったんだ」と納得したような顔をした。……やっぱり、俺が「あの時と同じ」ゼリーっぽいものを食べようって言った瞬間から、小泉には察されてたんだ。
小泉「なるほどね。ひよ子ちゃんか左右田から「相談」を受けたってわけ?」
日向「……誤魔化すような真似をして、本当にすまない」
俺は椅子から立ち上がり、頭を深く下げて謝った。そのまま顔をぶん殴られても仕方がない──そう思っていた。
小泉「別に良いわよ。私も「あー、ちょっとやりすぎかな?」って最近思ってた所だったしね」
日向「…………」
小泉「今度から「気遣い」ももっと上手くやるわ。二人になるべく違和感を抱かせないように──」
日向「小泉」
小泉「?」
日向「↓3」
↓3までの安価を>>1が上手い具合に統合します。
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 20:47:49.22 ID:Dn0YDODfO
- 左右田と別れのキスをしよう
- 399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 20:48:08.64 ID:ePbJCElG0
- 自分の気持ちに嘘をつき続けることは絶対に無理。だからやらない後悔よりやってから後悔したほうが気持ちに整理がつく。
- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/10/12(木) 20:50:07.07 ID:zsMTd8wAo
- なぜぶつからない?
本当に大事なら傷付く事を恐れるな!
- 401 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/10/12(木) 21:19:06.02 ID:cmg6+ATj0
- >>398 だけちょっと言うとは思えないので少し改変&解釈をこちらで変えさせて頂きます。
日向「……左右田に、告白しよう。ちゃんと」
小泉「…………は?」
小泉は俺の言った事が理解出来なかったのか一瞬驚いたような顔をしていたが、すぐに怒りの表情へと変わった。
小泉「……日向アンタ私の言ったこと聞いてたの? 私はね──「二人の事が大切なら!!」!!」
今の小泉は「嘘」を付いている。自分の気持ちに。今の小泉は整理が出来ていない。心と頭の。それだったら──
日向「二人の事が大切なら、なんで真正面からぶつからない? 何で二人の事を避ける? 本当に大事なら傷付く事を恐れちゃダメだ!!」
小泉「わ、私は別に……。二人の事を避けてる訳じゃあ…………」
気まずそうな、分が悪そうな、それでいてどこか苦しそうな顔を、小泉はした。……その辛そうな表情が、もう答えじゃないか。
日向「自分の気持ちに嘘をつき続けることは絶対に無理だ。だからやらない後悔よりやってから後悔したほうが気持ちに整理がつくだろ」
小泉「……………………」
日向「だから、左右田にちゃんと告白しよう。……告白して、フラれて、自分の恋心って奴とキチンと「別れ」るんだ」
そうじゃないと、いつか必ず三人の関係は破綻する。二人にとってとても大事な友達の小泉が、たった一人で苦しみ続ける事になり──きっと二人は死ぬほど後悔する事になるだろう。
……小泉は眼を閉じて暫く黙っていたが、最終的に(どこか自傷気味にではあるが)「ふふっ」と笑って
小泉「……そうね。二人に気を使っているフリをして、自分の気持ちからも二人からも逃げて……。そんなの、きっとダメなことだよね!」
日向「……ああ」
小泉はそう言って笑ってくれるが、俺はとても辛かった。でも「辛い」と思っちゃダメだ。と自分に言い聞かせ続けた。だってこれは、必要な事なんだから。三人でケリを付けなくちゃいけないことで、俺がこれ以上関わるべき事じゃないんだから……。
────
それから三日後。小泉が俺の研究教室へとやって来た。……「アンタには背中を押して貰ったからさ」と、ワザワザ事後詳細を伝えに来てくれたらしい。
小泉「学校の屋上に左右田を呼び出して告白したんだけどね。いやもうこれがバッサリフラれちゃってさ!! 『悪い、今の俺には世界一大切にしてやりたい……そんな女の子がいるんだ』なーんてお熱いこと言ってくれちゃって全くもう……。少なくとも今回の件で左右田の奴が浮気や不貞を働く可能性が無くなったって知れたのは収穫だったわ」
日向「……そうか」
小泉「うん! ……結局、アンタの言う通りだった。私、自分の気持ちからも二人に関わるのも怖くて逃げてただけだったんだよね。でも今は違うわよ? 「あー、スッキリした!!」って感じ。気分爽快……とまではいかないけどさ」
これで、三人の関係は元の……いや、今まで以上にもっと良好な物になるだろう。例え何が起ころうとも、三人の絆が破綻することは無いだろう。……だから。
日向「……ほら」
俺は、自分のポケットからハンカチを取り出して小泉に渡した。
小泉「? 何よ、このハンカチ」
日向「……目元、汚れてるぞ」
小泉「あ、あれ? お、おかしいな。どうしてだろう……。気分はサッパリしてるのに……こ、心の整理もつ、ついたのに……!!」
ウワァアアアアアアアアアアアン!! という、一人の女の子の泣き声が、俺の研究教室に響く。俺は小泉が泣き止むまで何の声も掛けず、ただただ傍にいてやることしか出来なかった。
絆クエスト 小泉真昼編 を クリアしました!! 「小泉に助けを求める」の難易度が更に下がりました!! 「小泉のパンツ」を手に入れました!!
──システムメッセージ──
スペシャルクエスト@開始まであと(特定の)一人です。
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