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『超高校級の』日向「安価とコンマで依頼を解決する」『相談窓口』
- 315 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 23:19:19.05 ID:AcX3Vtpf0
- ↑上 すみません、そういう事ではなく「セレスが何を五人に命じたのか」という話しです。
ですが、それはそれとして真相の一つとして使えそうなのでストックとして取っておきます。
再安価↓2
- 316 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/12(土) 23:20:42.14 ID:AcX3Vtpf0
- あ、書き込んでいる内に良いのが来てた。>>314を採用します。
- 317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 23:25:29.16 ID:9tgpHQkw0
- 催眠術の実験台になってって意味だったけれど、残念
- 318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/12(土) 23:25:57.93 ID:9tgpHQkw0
- あっ5人それぞれにね
- 319 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 20:40:24.96 ID:MTsQaV7v0
- 再開します。↑ああ、そういう事だったんですか……ですがもう確定的な部分まで書いてしまったので……今回はごめんなさいということで。
- 320 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 20:43:26.19 ID:MTsQaV7v0
- セレス「命令したのはただ一つ、江ノ島さんが持ってきたチョコを一緒に食べる事ですわ。後から聞いたのですが、チョコの中身はお酒入りで……所謂「ウイスキーボンボン」なんですが、そこに江ノ島さんが何か細工をしていたようですわね」
確定だ。ほぼ間違い無い、苗木の言動がおかしくなっていた(仮定)原因は江ノ島が用意したというチョコだ。だが、確かめなければいけない事がまだまだある。
日向「……お前は食べなかったのか?」
セレス「まさか。あの江ノ島さんが何の見返りもなく渡してきたチョコですのよ? 何が入ってるか分った物ではありません。流石に毒薬ではないだろうと踏んでいましたが……まさか媚薬や混乱薬の類いだとは思いませんでしたわ」
……何の悪びれもなくそういうセレス。正直その場で説教の一つでもしてやりたい気分だったが、今はそれよりも重要な事がある。──その言葉、斬らせてもらう!!
日向「……五人に命じたっていう命令は本当に一つだけか?」
セレス「……ええ。間違いなく」
日向「そうか……。でも「あとから聞いたのですが」って言うのは嘘だろう?」
セレス「……何の根拠があってのことか、聞きましょうか」
根拠ならある。苗木が「何故か」舞園、および朝日奈と「二人っきりになった時にチョコレートを食べていた」という事だ。
日向「「このチョコを食べろ」って命令なら戸惑う必要は無い。どうせ食べなくちゃ行けないんだから唐辛子入りだろうがわさび入りだろうがその場で喰えば良い。むしろその場で喰わせた方がお前にとって利がある。だって持ち帰ったあと捨てられて「ちゃんと食べた」って嘘を付かれたらそこまでなんだから」
セレス「…………」
日向「お前はチョコを喰わなかったんだろう? 五人で口裏を合せられてチョコの味や食感まで統一の感想を述べられたら嘘かホントか確かめる術が無い。江ノ島に聞いてもボカされるだけだろうしな。お前のような聡い奴がその点に気づかない訳が無いんだ」
なのにセレスは持ち帰って食べることを許可した。その理由は恐らく……
日向「お前、本当はチョコの中に何が入っているか知ってたんじゃないか? 苗木だけに効果のある薬が入っているってな」
セレス「その推測は甘いんじゃありませんこと? 私がそれを事前に知っていたとして、五人がその場で食べてしまえばなんの意味も……」
いや、ある。特定の条件ではあるが、五人……正確には四人に「チョコを持ち帰って食べる」という選択肢を取らせるだけの方法が。
日向「苗木以外の四人に「チョコの正体を秘密裏にバラしていた」……「貴方だけには教えておきますが」って前置き付きでな」
セレス「……!!」
日向「その上で、四人全員が苗木に恋慕に誓い情を抱いていた……これなら筋は通る。チョコを持ち帰って苗木と二人っきりになったタイミングでチョコを食えば完璧だ。間違い無く苗木は我を失って自分に告白もどきをしてくれるんだから」
苗木に記憶が無かったのはチョコの効果があくまで一時的な物だったから。そして四人が「自分達は苗木と付きあっている」という勘違いをし続けているのは「チョコの効果が永続的だと勘違いしているから」だ。……だけど、それでも一つ疑問が残る。が、それはセレスに聞いても意味がない。この依頼をしてきた当事者に聞かなければ。
セレス「…………ふぅ。流石は超高校級の相談窓口。霧切さんや最原くんに次ぐ推理力の持ち主。という噂を舐めていましたわね」
セレスは脱力するように肩の力を抜いた。
セレス「ええ。それであっていますわよ。面白い見世物になるやもと考えてみたのですが……どうやら中途半端な結果に終わってしまったようで」
日向「「チョコの効果が一時的な物」っていうのも江ノ島から聞かされてたな?」
セレス「ええ。四人同時に詰められて慌てふためく可愛い苗木くんが見れるかもと思ったのですが……」
本当に悪びれもなくそう言ってのけるセレスに呆れるやら怒りを覚えるやらで溜息を付くことしか出来ない。77期生と言い78期生といい79期生といい……いやそれ以外のOBOG含め、希望ヶ峰学園の関係者にはなんで頭のネジがぶっ飛んでるような奴が必ずいるんだ……!!
日向「俺はもう行くぞ。最後に確かめなくちゃ行けないことが出来たからな」
セレス「あら? 糾弾の一つでもされると思っていたのですが……そうしませんの?」
日向「してやりたいのは山々だが、それは後回しだ」
確認しなければならない。この「依頼」を俺にしてきた超高校級の探偵に。本当の意味で彼女が俺に託してきた「依頼」を解決するために。
- 321 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 20:45:52.40 ID:MTsQaV7v0
- 霧切「……それで、貴方はこの一時間でどんな真実を見つけてきたというの?」
超高校級の相談窓口の研究教室。そこに用意された来客用のソファーに座りながら霧切は言う。その声は物腰柔らかいと言うより、俺に何かを期待しているような声色だった。
日向「ああ……。結論から言うが、お前のしてきた「依頼」に真の意味で協力することは可能だと思う。
霧切は「そう」と短く呟き「それで?」と俺に次の発言を促してきた。
霧切「聞かせて貰えるかしら。貴方の見つけてきた真実を」
日向「ああ……」
クライマックス推理開始!!
事の発端は、江ノ島がセレスに渡してきた「苗木にのみ効果のある媚薬入りウイスキーボンボン」だった。
恐らく江ノ島から直接渡したんじゃあ「警戒して食べてくれない」と踏んだんだろうあいつは、セレスに……超高校級のギャンブラーに報酬を払って、ある依頼をする事にしたんだ。「なんとかしてこのチョコを苗木及び苗木を好いている奴に喰わせてくれ」……みたいな内容だと思う。
チョコレートの効果を聞いて「面白そうだ」と踏んだセレスはそれに協力することにした。苗木、霧切、舞園、朝日奈、そして不二咲を呼び出していつものように賭けギャンブルをする事にしたんだ。
セレスから日常的にギャンブルに誘われていた苗木は勿論、彼が行くならと他の四人も超高校級のギャンブラーの研究教室に付いてきてしまった。……それが江ノ島とセレスの甘い罠だとも気づかずに。
ギャンブルは当然の様にセレスの圧勝。セレスは罰ゲームとして「このチョコレートを食べてみてください」と五人に要求してきた。「この場で食さなくても結構ですよ」と前置きをした上で。……だけど水面下ではセレスによるある計略が動いていたんだ。
セレスは苗木以外の一人一人に「貴方だけには教えておきますが」ってチョコレートの効果をバラしていたんだ。四人はきっとこう思っただろう。「これで苗木くんともっと親密な関係になれるかも」って。
そうして四人は一人ずつ、別々に行動をし始めた。何とか苗木と二人っきりに慣れる状況を作って、取っておいたチョコレートを苗木に食べさせたんだ。酒と媚薬が入ったチョコレートを食べた苗木は、キスまでして「君が好きだ」と告白してしまった。
……そうして二つの行き違いが起こった。一つ目は「チョコレートの媚薬による効果時間」と「苗木が当時の記憶を失う」事を四人が知らなかったことだ。
だから苗木は「誰にも告白なんてしていない」なんて証言をしたし、舞園と朝日奈は「自分は苗木とつき合ってる」って証言の食い違いが起きた。
日向「だからこそなんだが霧切、お前は……お前だけは自分以外にもセレスが「チョコレートの効果をバラしている」って知ってたんだよな?」
霧切「……・根拠は?」
日向「お前がしてきた依頼その物だよ」
霧切『苗木君が私と舞園さんと朝日奈さんと不二咲君と付き合ってるのは承知だと思うけど今度の休みにデートに行くんだけどプランを考えてほしいのよ』
霧切「……」
日向「舞園も朝日奈も、そして恐らく不二咲も、自分だけが苗木とつき合ってるって思わせるような証言をしてるんだ。『苗木が4又してる』って受け取れる証言をしたのは霧切、依頼をしてきたお前だけなんだよ。そしてお前のいうプランっていうのは……」
霧切「↓2よ」
01〜30 事実を皆の前で話し、苗木に謝罪をするためのプラン
31〜60 事実を皆の前で話し、苗木に誰とつき合うかを(当然自分が良い良い)を選んで貰う為のプラン
61〜90 事実を皆の前で話し、普通に皆でデートをするためのプラン
91〜00 苗木にこのまま4又して貰うためのプラン
- 322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 20:48:37.07 ID:QaoSoJfRO
- ふむ
- 323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 20:48:46.77 ID:FVoNWJPEo
- ピキーン!
- 324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:01:07.68 ID:KtSNkkkS0
- 珍しいゾロ目
- 325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:06:05.33 ID:zrKEbzSEO
- すごい面白いけれど安価は曖昧にしない方がいいと思う
すぐ訂正書いてくれたし、あの安価採用したら下げも含めると何連続採用になるから意味なくなると思う
連続安価取りの原因は人がいないこともあるって感じだから、安価下2に無理にしなくても下1とかにしたら連続安価取りも防げるんじゃないかな
下1にする代わりに連続安価取り禁止で確定すればいいと思う
- 326 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 21:07:12.85 ID:MTsQaV7v0
- 77のゾロ目……だと……!?
霧切「事実を皆に話して、皆で仲直りのデートをするためのプランよ。……苗木くんには心から謝罪しないとね。ある種の暴走状態にあったとはいえ、薬物が混入されているって分っていたチョコを食べさせて、キスに告白までさせたんだから」
やっぱりそういうことか。デートのプランはプランでもそういう複雑な事情があるのなら、ただのデートプランでは意味がない。苗木に皆で謝って、ちゃんと仲直りをした上でキチンとした好意があることを一人一人告げていこうと言う事なのだから。
日向「お前さぁ……事情は分ったけど、それならそうと最初から説明してくれよ。お前なら事件の全容を真っ先に掴めてただろう」
おかげで学園中を無駄に奔放する事になってしまった。推理に頭を使い、悩みに悩んだ故か、頭も相当疲れてしまっている。
霧切「ごめんなさい。……でも、事情が事情だけに「真実」に自力でたどり着ける人でないと相談できなかったのよ。少なくとも私はそう思ったわ」
ようは「超高校級の相談窓口」としての俺を試していたって事か。気持ちは分らなくも無いが、やっぱり最初から素直に話して欲しかった。
霧切「それで? このふざけた茶番を終結させる依頼は受けてくれるのかしら。超高校級の相談窓口さん」
日向「言っただろ。受けるよ。苗木に許して貰える方法を、皆で仲良く遊びに行ける方法を、一緒に考えよう」
霧切「……ええ、よろしくお願いするわ。日向先輩」
こうして俺と霧切は、何日も何日も使ってデートの作戦と苗木や皆に真実を伝える方法を考えた。……結論から言ってしまおう。この事件の結末は……(77のゾロ目なので後味が悪い結果は排除)
01〜30 無事苗木に許して貰えたし、みんなで仲良く遊べた。
31〜60 無事苗木に許して貰えたし、「皆に「好きだ」っていって貰えて嬉しいよ」という返事を貰えた。
61〜90 無事苗木に許して貰えたし、苗木から全員への好感度が大きく上がった。
91〜00 え? 記憶が無いとは言え告白したんだから責任を取ると言いだしただって?
↓2
- 327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:11:06.07 ID:MHCZXquK0
- ほい
- 328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:11:39.34 ID:KtSNkkkS0
- どうすんの?
- 329 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 21:25:20.79 ID:MTsQaV7v0
- >>325 なるほど……早速ご検討させていただきます。
霧切の相談を受けてから数日後。俺と霧切は超高校級の相談窓口の研究教室で向かい合って座っていた。理由は勿論、この事件の結末を霧切に教えて貰う為だ。
霧切「結果から言うと大成功よ。苗木くんには皆で誠心誠意謝ったら許して貰えた……。それどころか「皆に「好きだ」って言って貰えて嬉しいよ」なんて返事まで貰えたわ」
日向「そっか……良かったな」
一歩動き間違えば大爆発が起きかねなかった地雷原を、俺はなんとか無事に渡り終えた。霧切が俺を試すような真似をしたからなのだが、今回は本当に疲れた……。
霧切「日向先輩にも本当に迷惑と苦労を掛けてしまったわね……改めて、お礼と謝罪を言わせて貰うわ。ごめんなさい、そしてありがとう」
肩の荷が下りたかのように霧切は微笑む。これから先、彼女達の苗木を巻き込んだ恋路がどうなっていくのかは知らないが、きっと後悔のない物になるに違いない。
霧切との絆が深まりました!
安価で「霧切に依頼して探って貰う」が出来るようになりました!
超高校級の探偵なだけあって、彼女は高確率で真実を暴いたり、難しい依頼をこなしてくれたりします。
ただし、真実を掴むのにターンを幾らか消費するので、即座に動かなければいけない事態などの時は依頼できません。
- 330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:26:48.29 ID:zrKEbzSEO
- おぉ検討してくれるなんてありがとうございます
- 331 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 21:39:46.77 ID:MTsQaV7v0
- ……よっしゃぁ! 自分でも頭を抱えた安価を捌ききってやったぞオラア!! どうすれば良いんだと悩みに悩みましたが、人間やればなんとかなるもんですね。
さて、では二つめの依頼をこなした所で、改めてこのスレのルールをご説明させていただきます。基本的なルールは>>1ですが、ここに「下げ」などを行い、次の>>がコンマ、もしくは安価だった場合、それを連続して取るのを禁止させていただきます。
(これで連続安価、コンマ取りを少しでも減らせるはず……)
次に、キャラクターの説明を。>>287で十神が日向への協力を拒みましたが、現状「相談に来てくれないキャラクター」「あまり捜査に協力してくれないキャラクター」が何人か存在します。
言ってしまうと、77期生からは狛枝と七海。(七海は最初からサポートキャラとして動かせるので別枠なのですが)78期生からは江ノ島、十神、腐川。(ジェノサイダー状態の場合は別)79期生からは入間と王馬。
これらのキャラクターは依頼を特定数こなしたり、特定のイベントを発生させると依頼人として選択できるようになります。
- 332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:47:40.67 ID:MHCZXquK0
- 下2にすると、人が来なくて下げからの安価取りがあったっていう事実もあるから人がいなさそうな日とか状況によっては下1でもいいんじゃない?
安価は大事だからともかくコンマは運だから下2にする必要もないし
- 333 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 21:48:40.63 ID:MTsQaV7v0
- 日向「……なぁ七海」
七海「なにかな日向くん」
日向「このフリーホラーゲームは凄く有名だから俺も知ってるけどさ。ちょっとバージョンが多すぎじゃないか? 初代含めて何作品あるんだよこれ」
七海「作品の根本と「屋敷の中を探検しながら逃げ回る」ってコンセプトだけは共有してるのにバリエーションが凄く多いよね。皆に長年愛されている何よりの証拠……だと思うよ」
日向「……毎回謎解きや家の間取りを変えたり、敵の出現位置を変えたり、エンディングを多数用意したりして対応してるって事か。それにしても多すぎだと思うが……」
コンコン
七海「あ、ドアがノックされたね……依頼人さん、かな?」
日向「かもな。……どうぞ、入ってください」
↓1「お邪魔します」
- 334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:49:15.47 ID:MHCZXquK0
- 王馬
- 335 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 21:56:22.70 ID:MTsQaV7v0
- >>331 で言っていますが現状王馬は相談に来てくれません。安価1↓
- 336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:56:59.77 ID:iF1p7v1UO
- 真宮寺
- 337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 21:57:54.34 ID:MHCZXquK0
- うわぁごめんなさい
- 338 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 22:11:40.29 ID:MTsQaV7v0
- 人が居そうな日と居なさそうな日が分らない……。
真宮寺「ククク……お楽しみ中の所失礼するヨ、先輩」
日向「えっと……確かお前は……」
七海「真宮寺くん、だよね。超高校級の民俗学者の」
そうだった。こいつの名前は「真宮寺是清」79期生として今年入学してきた新入生で、長髪黒髪で常に黒いマスクを装備している……言っちゃあ悪いが、ちょっと所じゃなく不気味な雰囲気を携えた男だ。
当然、今の今まで接点は無い。だがこの教室に入ってきたと言うことは恐らく……
真宮寺「超高校級の相談窓口である先輩に相談があるんだけど……いいかナ?」
日向「あ、ああ。もちろん」
七海「うん。それじゃあ私はいつも通り席を外してるね日向くん」
七海はそう言って教室を出て行ってしまった。……ヤバイ。真宮寺が放つ雰囲気と相まって、どう話を切り出したら良いか分らなくなってしまった。
真宮寺「ここでは生徒の相談であればなんでも聞いて、解決する協力をしてくれるって聞いたんだけど……それは本当かナ?」
日向「……必ず依頼を達成出来るって保証はないけど、俺に出来ることなら聞くし、手伝いも出来るだけするつもりだぞ」
真宮寺「ククク……じゃあ↓1に協力して欲しいんだけど、構わないかい?」
- 339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/13(日) 22:23:46.31 ID:ttUfJN4v0
- とある廃村の調査
- 340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/13(日) 22:25:22.85 ID:ttUfJN4v0
- すいません、ゾンビが出るいううわさの廃村で
- 341 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 22:28:08.58 ID:MTsQaV7v0
- 日向のホラー耐性度ってどの程度でしたっけ? 安価で決めて良いですか?
- 342 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 22:28:58.56 ID:MTsQaV7v0
- 間違えたコンマで。
- 343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/13(日) 22:34:50.21 ID:ttUfJN4v0
- はい、安価でお願いします。
- 344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/13(日) 22:35:32.16 ID:ttUfJN4v0
- すいません、間違えてました。コンマでお願いします。
- 345 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 22:45:36.70 ID:MTsQaV7v0
- 日向のホラー耐性 (最低保障20)↓1
- 346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 22:46:10.73 ID:KtSNkkkS0
- 怖いの?
- 347 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 22:57:40.58 ID:MTsQaV7v0
- 73 結構な耐性あり。遊園地のお化け屋敷やホラーゲーム程度なら余裕。だがマジもんの心霊スポットや廃村、ホラーゲームの中でも頂点に立つレベルの怖さを誇るゲームだと流石に少しビビるレベル。
日向「廃村の調査……?」
真宮寺「そうさ。しかもそこには「ゾンビが出る」って噂があってね……ククク……なんとも興味深いと思わないかい?」
恋愛相談2連発の次はホラー系の相談と来たか。(主に七海が持ってくるゲームのせいで)ホラーには結構な耐性があると自負している俺だが、廃村とやらに行くのはこれが初めてだ。
日向「……待った。相談を開始する前に幾つか確認させてくれ。確かお前の同級生に「超高校級の冒険家」の天海と「超高校級の探偵」の最原が居たはずだよな。あいつには声を掛けていないのか?」
真宮寺「ああ、彼らなら↓1」
01〜30 なんやかんや理由を付けて断られた
31〜60 最原の方だけ来てくれる約束を取り付けた。
61〜90 天海の方だけ来てくれる約束を取り付けた。
91〜00 二人とも来てくれるってサ! 友情っていいよネ……!
- 348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 22:58:28.75 ID:FVoNWJPEo
- ぶるぶる
- 349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/13(日) 22:58:41.25 ID:74uJ1Gbl0
- あ
- 350 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 23:05:21.30 ID:MTsQaV7v0
- 真宮寺「最原くんの方には断られてしまったけど、天海くんは行方不明の妹さんの調査に協力するって言ったらあっさりOKしてくれたよ」
(買収じゃねぇか!)と心の中だけでツッコむ。まぁ何にせよ「超高校級の民俗学者」だけじゃなく「超高校級の冒険家」が一緒に来てくれると言うのは心強い。詳しい経歴は知らないが、きっと頼もしい味方になってくれるに違いない。
日向「それじゃあ次、その廃村っていうのはどの辺りにあるんだ?」
真宮寺「↓1」
01ほど街の近く。00ほど山の奥。
- 351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 23:06:14.86 ID:KtSNkkkS0
- 流石すしざんまい
- 352 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/13(日) 23:22:15.33 ID:MTsQaV7v0
- 真宮寺「そう、大体この辺りだネ……」
日向「……おい、マジか」
真宮寺は机に広げた地図の一部を指差す。そこは思いっきり山の……「秘境一歩手前」と言って良いほどの山の奥地だった。廃村の噂云々以前にここに行く事自体が危険な行為と言える程の場所だったのだ。
真宮寺「ククク……山奥の廃村、そしてゾンビが出るという噂……民俗学的に考えても実に興味深い話しだヨ。でも流石に場所が場所だからね……一人で行くのは(主に山岳地帯的に)危険だから協力者が欲しかったのサ」
(い、行きたくねぇ……)という本音が思わず口から漏れそうになる。しかし、折角初の79期生からの相談者だ。縁を作るためにも、ここは協力した方が良い気がした。
日向「……分ったよ。俺で良ければその廃墟探索、同行させて貰う」
真宮寺「ククク……! 流石は超高校級の相談窓口。こんな怪しげな依頼まで受けてくれるなんて君はとっても良い人なんだネ……!!」
そうして廃墟探索の日時を伝えると、真宮寺は教室を出て行ってしまった。さて、予定の日程までに俺が出来る事は……。
↓5まで、廃墟探索の準備として必要だと思われる道具を書いてください。それらは判定無しで持ち物に加えられます。
左右田くんに何かアイテムを作って貰ったり、霧切さんに事前調査を依頼するのもOKです。
今日はここまで。明日も8時から8時半頃にお会いしましょう。
……所で>>1はホラーめっちゃ苦手なんですがこれ大丈夫ですかね?
- 353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/13(日) 23:25:41.76 ID:74uJ1Gbl0
- 罪木からもらった救急箱
- 354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 23:25:58.53 ID:MHCZXquK0
- 懐中電灯
- 355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 23:27:05.22 ID:qnnukYWOO
- 左右田に緊急通信用トランシーバーを作ってもらう
- 356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 23:27:44.25 ID:EyubeINMO
- 数日分の飲食料
- 357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/13(日) 23:29:32.62 ID:FVoNWJPEo
- 軍手
- 358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/13(日) 23:29:49.15 ID:ttUfJN4v0
- 霧切さんに廃村の情報収集を頼む
- 359 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 21:32:24.85 ID:t/R3laLb0
- 予鈴より大幅に遅れてしまい、申し訳ありません。(寝過ごし)
再開いたします。
- 360 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 21:34:19.69 ID:t/R3laLb0
- 日向「えっと、まずは懐中電灯だろ? それから丈夫な軍手に、罪木から貰った持ち運びが便利な救急キット……あとは(考えたくないけど)遭難した時の為の余分な飲食料……あとは緊急通信用のトランシーバーでもあれば良いんだけど……」
真宮寺とした廃墟探索の約束から数日後。俺は着々と山岳地帯へと向かう準備を進めていた。廃村の調査云々以前に、山の奥地でそうなんでもした日にはリアルで命の危機だ。準備は入念に行なわなくてはならない。
日向「んー……でも山奥って普通に販売されてるトランシーバーじゃ電波が届かないって可能性あるよなぁ……」
……左右田にでも相談してみるか。流石に一緒に廃墟へ行ってはくれないだろうが、訳を話せば高性能なトランシーバーを作ってくれるかもしれない。
〜〜〜超高校級のメカニックの研究教室にて〜〜〜
左右田「出来たぜ日向! 険しい山奥だろうが鬱蒼とした密林だろうが必ず電波が届く超高性能トランシーバーだ!!」
日向「はやっ!?」
左右田に(廃墟探索云々の事は隠して)山岳地帯に行くんだが、緊急連絡用のトランシーバーを作ってくれないかと頼んでみたところ、快く承諾。一時間も経たない内に受話器程度の大きさをした黄色のトランシーバーが机の上に置かれていた。
左右田「なんか今日は調子がスゲぇ良くてよ。まさに「会心の出来」って品が完成したぜ!! このトランシーバーなら入間の発明品にも負けねえって胸を張って言えるぐらいの代物だ!!」(ゾロ目効果)
日向「お、おう。お前がそこまで言うんなら本当に凄い代物なんだろうな、これ……」
そんな凄い物を貰ってしまって良いのかと多少躊躇したが、ここで「やっぱり要りません」という選択肢は無い。ありがたく頂戴する事にした。
日向「……ありがとな、左右田」
左右田「おう! また何かあったら何でも言ってくれよ。……っと、お約束の台詞を忘れてた。『くれぐれも悪用するんじゃねーぞ』!!」
どこかで聞いた事のある……(と言うか何故か何千回と聞いたような気がする)台詞を言って、左右田は休憩するために教室を出て行った。
日向「これでとりあえず思い付いた装備は準備できたけど……あとは何かしておく事は有るだろうか」
↓1コンマ01ほど動けるターンが短い。コンマ00ほど動けるターンが長い。
- 361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/14(月) 21:42:22.85 ID:OJ03OR120
- やあ
- 362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 21:42:27.55 ID:+Lu1nRxXO
- あ
- 363 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 21:46:10.32 ID:t/R3laLb0
- 日向(……そうだな。あと三回ぐらいは何か準備したり動ける時間がありそうだけど……何をするべきだろうか)
↓3まで。昨日の安価と違い、無理難題にはコンマ判定が入る可能性あり。
- 364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 21:47:18.24 ID:+Lu1nRxXO
- ゾンビに対抗できる武器的なものを用意
- 365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 21:48:08.91 ID:jbqQHxQPO
- 戦闘要員九頭竜&ペコにダメ元で声をかける
- 366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 21:49:13.72 ID:34HoZjrP0
- そういえば古い射影機持ってたから持っていくか。
- 367 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 21:55:26.99 ID:t/R3laLb0
- まずは>>364と>>365の判定から。
……そうだな。万が一「ゾンビが出る」って噂が本当だったら、何か対抗できる武器のような物が必要かもしれない。
それと、探索者が三人というのも不安だ。77期生でも随一の武闘派といえば超高校級の剣道家である辺古山だが、ダメ元で声を掛けたら付いてきてくれたりしないだろうか……。
↓1でゾンビに対抗できそうな武器(高コンマほど有効な武器を持って行ける)
↓2のコンマがゾロ目の場合、辺古山と九頭龍が付いてきてくれる。
- 368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/14(月) 21:58:34.56 ID:pFYg23Ug0
- 春川お墨付きのナイフ
- 369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 22:00:24.54 ID:jbqQHxQPO
- ゾロ目
- 370 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 22:13:36.93 ID:t/R3laLb0
- >>368 ごく普通のサバイバルナイフ
……そう言えば噂で79期生の超高校級の保育士(?)の春川魔姫が「初心者にお勧め」とかいう大型のサバイバルナイフをオススメしていた記憶がある。値段も手頃だったし、使い道は他にも色々ありそうだから注文してしまおう。
……そしてダメ元で声を掛けた辺古山だが……
辺古山「すまないな。お前も知っていると思うが私は基本ぼっちゃ……九頭龍の護衛としての役割を担っている。そう長い時間九頭龍の側を離れるわけにはいかないんだ」とにべもなく断られてしまった。
まぁこっちはダメで元々だったしな。もしオーケーしてくれたらラッキー! 程度だったからダメージは少ない。
そしてついさっき思い出したんだが前に小泉から貰ったカメラが……
↓1 コンマ90以上。もしくはゾロ目でリアル射影機。それ以外でただの古いカメラ
- 371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 22:14:49.56 ID:34HoZjrP0
- ガチなのか?
- 372 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 22:16:41.33 ID:t/R3laLb0
- さっきからコンマが惜しいですね……まぁリアル射影機なんて持ってたら日向くんの日常が半ホラーゲーム化してしまいそうですけど。
- 373 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 22:23:27.72 ID:t/R3laLb0
- 日向(……ただの古いカメラだよな。うん)
これで霊的な物を撮ったら除霊or封印できるかもと一瞬でも思ってしまった自分がバカらしい。七海と一緒にやった日本三大ホラゲの一つの影響を受けすぎたんだろうか。
日向「さて、俺個人で出来そうな準備はここまでだな……」
今日は早めに寝て、明日の英気を担うとしよう。……出来る事なら行きたくない、と言う気持ちは変わらないが、どうせ行くなら体調だけでも万全の状態で挑まなくちゃな。
日向の持ち物
救急キット 懐中電灯 左右田特製緊急通信用トランシーバー 軍手 数日分の食料 サバイバルナイフ。
- 374 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 22:37:41.86 ID:t/R3laLb0
- 〜廃村探索当日〜
俺は真宮寺に指定された、山道の最寄りだという駅のホームに無事到着していた。ホームには既に真宮寺と、薄緑色の髪をした男の姿が見える。
真宮寺「やぁ、日向先輩。約束通り来てくれてとても嬉しいヨ……ククク」
天海「日向先輩っすよね。初めまして。79期生の超高校級の冒険家「天海蘭太郎」っす。これからよろしくおねがいするっすよ」
日向「日向創。一応、超高校級の相談窓口だ」
ただ笑うだけでミステリアスな不気味さを醸し出す真宮寺と、イケメン男子の代表といった感じの天海。ニヤリと笑う真宮寺と爽やかな笑顔を浮かべる天海のが対照的だった。
日向「ところでさ」
真宮寺「? どうしたのかな?」
日向「ドが付く初心者の俺が言うのもあれだけど、二人はどんな準備をしてきたんだ? 俺も俺なりに考えて装備を調えてきたんだけど、自信が無くてな……」
真宮寺「↓1」(最低保障70)
天海「↓2」(最低保障80)
高コンマほど万全な体制を整えている。
- 375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 22:39:13.07 ID:jbqQHxQPO
- 村についての民俗的な噂の調査とゾンビ系の類の対策を過去の妖怪の伝承の本から勉強してきた
- 376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 22:51:28.02 ID:Y65d+kJjo
- ふむ
- 377 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 23:11:14.09 ID:t/R3laLb0
- 二人が山岳地帯に対してなにも準備をしてきてない超高校級(笑)の民俗学者と冒険家になるところだった……(滝汗)
真宮寺「そうだネ……基本的な登山装備一式と、保存が利く食料。丈夫な崖登り用ロープに、懐中電灯付きのヘルメット。方位磁石と、発煙筒。それから……ククク。これは「もしも」使うときが来たら言う事にしようかナ」
天海「俺も似たような感じっすね。山奥も山奥みたいなんで、登山装備一式を中心に、もしもの時の為の装備を一通り揃えてきたっすよ。これでも「超高校級の冒険家」なんで、人よりは多少自信があるつもりっす」
日向「す、すごいな……。俺も一応山登りをするつもりで服も靴も選んで来たけど、救急キットと懐中電灯。軍手に食料にサバイバルナイフ、あとは緊急通信用のトランシーバー位しか用意できなかったぞ」
真宮寺「初心者でそれだけ揃えられれば十分じゃないかナ? 電波が届くかどうかは分らないけど、トランシーバーがあるのは心強いネ……。まぁ、それで呼んだ「救援」が間に合えば、のはなしだけどさ……ククク」
天海「あまり脅かすモンじゃないっすよ、真宮寺くん。ああ、不安にならないでください日向先輩。俺もそれだけ装備があれば何かしらの役には立つと思うっすから」
ゾッとするような事を言う真宮寺を戒めるように言う天海。一抹の不安を覚えながら、俺達の廃村探索はスタートしたのだった……。
- 378 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 23:16:23.44 ID:t/R3laLb0
- コンマ判定
00〜50 真宮寺の民俗学的観点から見る廃村とゾンビの噂の話し
51〜70 天海のこれまでの冒険譚と、世界中に散らばってしまった11人の妹たちの話
71〜90 初っぱなから凄い険しさだ! 体力を中消費する
91〜00 野生のクマが現われた!!
- 379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 23:16:59.39 ID:34HoZjrP0
- (笑)
- 380 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 23:19:00.20 ID:t/R3laLb0
- ……いい加減↓1を忘れる癖を直したい。
- 381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/14(月) 23:20:03.23 ID:34HoZjrP0
- ゾロ目
- 382 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/14(月) 23:25:23.69 ID:t/R3laLb0
- 話しのストックを貯める段階まで進められたので、今回はここまで。次回は真宮寺の民俗学の話しからスタートします。
開始時間は8〜9時。終了時間は11〜11:30ごろを予定しております。お暇でしたら是非。
- 383 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 21:17:26.58 ID:1YZKD6Mu0
- 人居ますかー?
- 384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 21:18:26.24 ID:VDlbX8Zt0
- オーと言えば良いのか?
- 385 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 21:26:20.59 ID:1YZKD6Mu0
- では再開します。
- 386 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 21:27:50.39 ID:1YZKD6Mu0
- 鬱蒼とした山道を無言で登っていく俺達。向かう先が向かう先だからか、何故だか山の中がいつもより不気味に見えていた。
……大体一時間ほど歩いたところで、真宮寺が口を開く。
真宮寺「ククク……ただ無言で山登りをするというのもなんだから、今回の廃村とゾンビの関連について、民俗学的な観点から基づいた話しをさせて貰おうかナ」
その口調に、疲れは見えない。これからする話しに対して、俺達二人がどんな反応を見せるのかを楽しんでいるように見えた。
真宮寺「さて、そもそもの話しなんだけど……二人は「ゾンビ」って何だと思う?」
随分と根本的な部分から質問が来たな……でもいきなり「ゾンビ」ってなんだって聞かれても……。
天海「あー……確かあれっすよね。ブードゥー教の魔術? が原点の……」
真宮寺「ククク……流石は超高校級の冒険家だね天海くん。そう、ブードゥー教はそのルーツであるヴォドゥンを信仰するベナンや西アフリカで広く信仰されている儀式魔術で、元はコンゴで信仰されている神「ンザンビ」に由来する物差サ」
真宮寺「ゾンビにを語るにも二種類合って「現実におけるゾンビ」と「架空世界におけるゾンビ」があるんだけど……架空世界の方は作品事に解釈が異なっていてキリが無いから、今回は「現実世界におけるゾンビ」について話させてもらおうかナ」
日向「と言っても、用は「動く死体」の事だろ? 現実として再現が可能かは兎も角として、そうそう難しいものでも無い気がするんだが……」
真宮寺「ククク……日向先輩は根本的な部分を付いてくるねぇ……まぁその解釈も間違ってはいないんだけど、一口に「ゾンビ」と言っても色々あってね……決して「死者」だけを差して言う言葉じゃないんだヨ」
こちらの意見を大きくは否定せず、されどもっと奥深い物であると真宮寺は告げる。
真宮寺「まぁまずはブードゥー教における魔術についての「ゾンビ」から話させて貰おうかナ」
真宮寺「この魔術はブードゥー教の司祭の一つである「ボコ」によって行なわれる物で。墓から死体が腐り始める前に掘り出して、幾度も死者の名前を呼び続けるんだ。すると、死体は声に応えるように起き上がるとされていて、そのタイミングで両手を縛って農園に売り出すのさ。死体の魂は予め用意されていた壺の中に封じ込まれ、以後ゾンビは永久に奴隷として働き続ける……これがブードゥ教における「ゾンビ」だネ」
日向「……あまり宗教を貶めるような事は言いたくないけど……なんというか悪趣味の極みみたいな感じだな」
言葉を濁さず自分の意見を伝える。永遠の眠りについている死者を無理矢理起こして奴隷として働かせるって発想は、日本で生きてきた俺にとっては邪教か何かにしか感じられなかったんだ。
真宮寺「ククク……まぁそうだよねぇ。実際、残された遺族は死者をゾンビになどさせまいと、埋葬後36時間見張る、死体に毒薬を施す、死体を切り裂くなどの方策を採って、死者をゾンビにするのを防止したりしていたんだ」
天海「……ブードゥー教の中でも禁忌の術として扱われていたって事っすか」
真宮寺「そうなるネ。だが無償で、永延に、24時間休まず働き続ける忠実な奴隷というのは、当時の西アフリカではそれはそれは魅力的な物だったのサ」
真宮寺の口は止まらない。むしろ「ここからが本番だ」と言わんばかりに饒舌になり続けていく。
- 387 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 21:29:31.72 ID:1YZKD6Mu0
- 真宮寺「さて、次の事例は……「生きたままゾンビになる」パターンだ」
日向「生きたまま? 死体じゃ無いのか?」
真宮寺「ちがうネ。これは「魔術」というより「科学」「医学」の分野でネ? 「ゾンビ・パウダー」という物を使って生者をゾンビにする方法さ」
天海「あ。何か俺漫画で同じタイトルの本を読んだ記憶があるっす。確か、人をゾンビにする薬を巡って主人公と敵対組織がドンパチする奴だったっすね」
真宮寺「へぇ……そんな漫画があるんだネ。まぁ漫画のネタとしては丁度良い話だし、別にあっても不思議じゃないかナ」
真宮寺「ゾンビ・パウダーの起源はナイジェリアの少数民族であるエフェク人やカラバル人にあるとされているんだ。なんと驚く事に、西アフリカ社会では伝統的な「刑法」としてこのゾンビパウダーが使われていたんだヨ」
日向「け、刑法!? 罰として人をゾンビに変えてたっていうのか!?」
あまりにも非人道的措置が伝統になっていたという事実が衝撃的すぎて、俺は思わず声を張り上げた。
真宮寺「ククク……日向先輩には衝撃が強すぎたかナ? このゾンビパウダーには「テトロドトキシン」……フグが持っている毒として有名な奴だネ。が含まれていると言われていて、この毒素を対象者の傷口から浸透させることにより仮死状態を作り出し、パウダー全量に対する毒素の濃度がちょうど良ければ薬と施術により蘇生し、濃度が高ければ死に至る」
真宮寺「仮死状態にある脳(前頭葉)は酸欠によりダメージを負うから、自発的意思のない人間=ゾンビを作り出すことが出来る。ゾンビと化した人間は、言いなりに動く奴隷として農園などで使役され続けたんだ」
天海「……確かにそれは「魔術」というより「科学」「医学」の分野っすね。どっちみち悪趣味でしょって感想は変わらないっすけど」
真宮寺「そうだよねェ……。死か、自意識のない奴隷化かっていうんだから酷い物さ。まぁでもこの話しは事実に反する創作だという指摘も多くてネ。そもそもまた、テトロドトキシンの傷口からの浸透によって仮死状態にするという仮説には無理があるとの指摘があるんだ」
日向「後生の作り話だってことか?」
真宮寺「いや? あくまでテトロドトキシンで仮死状態にするという仮説に無理があるってだけで、実際にどうだったかは歴史の闇の中サ。まぁ、こういう部分を探っていくのが楽しいんだけどネ……ククク」
険しい山道を歩きながら、俺達は真宮寺のゾンビ講座を聴き続ける。気がつけば随分と歩いている気がするのに、真宮寺の話しに夢中になってしまっていたのか、それが気にならなくなってしまっていた。
真宮寺「さて、今上げた二つの事例の中で、ある共通項があるんだけど……二人は何か分るかナ?」
日向(二つの話しの共通項……? ……ひょっとして……)
日向「……生きている人間の言いなりになるって事か?」
真宮寺「すばらしいヨ日向先輩! 大正解サ!!」
真宮寺は両手を広げ、少々大袈裟に答えを告げた俺を称える。
真宮寺「太古の昔から、人は様々な方法で奴隷を求めていたんだ。時に戦争での捕虜として、時に略奪した私兵として、時に国土の中でも特に身分の低い者を選定して……実に様々な方法で自分の良いなりになる奴隷を求めていたんだヨ」
天海「奴隷文化が世界各地に根付いてたって話しは俺も知ってたっすけど……やっぱり受け入れがたい話しっすね」
真宮寺「そうだネ。だから奴隷解放戦線なんて物が世界各地で何度も何度も起こった訳だし」
真宮寺「でもゾンビはそうじゃない。主に逆らう事可能性なんてまず無い。そもそもそんな思考が出来ない。真の意味で人の言いなり、24時間働き続けられる完璧な奴隷なのサ」
……真宮寺はゾンビの事を完璧な奴隷と言ったが、それは違うと俺は思う。
奴隷という身分が昔から合った事は俺も知っているし、過去の人間に対して「それは違うぞ!」と糾弾する気も無いが、それはあくまで人が人を使役するための法だ。
「人では無くなってしまった者」あるいは「人としての意思が消えてしまった者」を奴隷として働かせるなんて……絶対に何かが間違っているし、そもそも「完璧な奴隷」とは言えないと思った。
真宮寺「創作……ゾンビが出てくるゲームでとても有名なゲームがあるけど、現実的観点から見るとあれは少々無理があるんだヨ。「外敵を攻撃しろ」「無断で侵入してきた者を排除しろ」という命令を受けたゾンビなら兎も角、それに噛まれたり傷つけられたりして感染し、自分もゾンビになって人を襲うようになるなんて事は有り得ないのサ」
日向「魔術を使ってもなければ、感染症としてゾンビパウダーが遺伝する事も、「人間を攻撃しろ」って命令が伝達される事もないからか」
真宮寺「そういう事だネ。……さて、僕達が向かっている廃村だけど……「ゾンビの噂」が仮に本当だったとして、一体どんな真相が待っていると思う?」
そうだな……日本の山奥にある廃村で噂されるゾンビの噂。ここまで真宮寺の話しを聞いて俺が想像したのは……
↓2
- 388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 21:35:50.96 ID:tDB0qMg6O
- 下
- 389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 21:40:32.38 ID:DdwgyMZV0
- 昔の人体実験の生き残り
- 390 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 21:56:43.17 ID:1YZKD6Mu0
- 日向「昔の人体実験の生き残り……とか?」
真宮寺「ふぅん。まぁそう考えても不思議じゃないけど、根拠としては少し弱いんじゃないかナ? 言って無かったけど、ゾンビだって無敵じゃない。創作でよくある話だけど、頭を銃で打ち抜かれたり、首を切られたら当然動けなくなる。死体の破損状況や施術された術式にもよるけど、年月が経つごとにドンドンと劣化していくんだ。最後には全身が腐りきって動けなくなってしまうんだヨ」
天海「日向先輩が言った「昔」がどれだけ昔かにもよるって事っすか」
真宮寺「そういうことだネ。まぁ「死体を劣化させずに保存し続ける技術や方法」があれば話は別だけどサ。……さて、お喋りはここまでにして前に進もうか。目指すは山岳地帯の山奥の廃村……時間を無駄にしている暇なんて無いからネ」
それから俺達は途中途中で休憩を挟みつつ、山奥の廃村を目指した。……険しい岩場を登らなくちゃ行けない時は天海の持ってきたロッククライミング用の装備が役に立ったし、獣道に迷い込んで道が分らなくなりかけた時は真宮寺が持ってきた方位磁石とスマホの登山ナビが大いに役だった。
俺といえば通るのに邪魔なツルや枝をサバイバルナイフで斬り倒した位だ。
さて、そんなこんなで峠を幾つも乗り越えて山奥の廃村に辿り着いたのは……
00〜30 余裕を持って夕方前に到着できた。
31〜60 まだ明るい……夕暮れ前までには何とか間に合ったようだ。
61〜90 道中で手こずりすぎたのか、夕方になってようやく辿り着いた
91〜00 もう完全に日が沈んでしまった! 辺りはもう真っ暗だ!!
↓1
- 391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 22:00:11.19 ID:VDlbX8Zt0
- 真っ黒
- 392 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 22:07:49.00 ID:1YZKD6Mu0
- 真宮寺「おや? どうやら見えてきたみたいだネ……」
俺達二人を先導していた真宮寺が口を開く。前方にあったのは↓1(高コンマほど廃村になって年月が経っている)ほどの廃村だった。
シンー─と静まり返り、近くには俺達三人以外誰も居ない。……その筈なのにどこかから誰かに見られているような錯覚を覚えて、俺の背筋はぶるリと震えた。
天海「これが、ゾンビが出るって噂の廃村っすか……」
真宮寺「ああ。ククク……ああ、実に興味深いヨ。どんな発見が待っているのか、、今からゾクゾクするねぇ!」
- 393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 22:16:09.68 ID:tDB0qMg6O
- あ
- 394 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 22:27:35.13 ID:1YZKD6Mu0
- 68 放置されてから結構な年月が経っているようだ。
日向「どこもかしこも荒れ放題って感じだな……見えてる建物も全部どこかしらボロボロだ」
真宮寺「うんうん。調査のしがいがあるというものだヨ」
真宮寺はリュックサックから取り出したカメラを使って、パシャパシャと村の様子を撮っていく。外部を一通り撮影し終わった後、真宮寺は尋ねるように口を開いた。
真宮寺「……さて、外部の写真はこの位で良いかナ。さて、日向先輩。一体どこから調査すべきだと思う?」
日向「お、俺が決めるのか?」
真宮寺「廃墟探索に早いも遅いもないヨ。どうせ一通り調べるんだから、どこから調べたって一緒サ」
真宮寺はそう言うが、どこから調査すると言われても……
@村の中央にある、比較的大きな家。
A村の外れにある、一番ボロボロの家。
Bもう少し外部を探索してみよう。何か便利な物が見つかるかもしれない。
C取りあえず今の自分達から見て一番近い、ゴクゴク平均的な大きさの家。
↓1
- 395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 22:31:17.55 ID:VDlbX8Zt0
- 3
- 396 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 22:37:09.65 ID:1YZKD6Mu0
- ゾロ目……だと!?
日向「……なぁ、もう少し外部周辺を探索してみないか?」
天海「別に異論は無いッっすけど……なんでっすか?」
日向「この村の全体像……何がどこにあるかを先に把握しておいた方が良いと思うんだ。……いざって時にすぐこの廃村を離れられるようにする為にもな」
真宮寺「ククク……なるほどネ。まずは全体像の把握から始めようって事か。……良いヨ。僕もそれに賛成する。一応外部の写真は一通り撮りおわったけど詳しく調べたわけじゃないからネ……」
……という訳でまずは廃村の全体像を把握するために、もう少し外部を探索する事にした俺達。すると……
日向「なっ!? あれは↓1じゃないか!!」
ゾロ目なので便利アイテムでお願いします。
- 397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 22:39:54.94 ID:wyNJhIsXo
- モノクマ
- 398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 22:40:44.81 ID:wyNJhIsXo
- もちろんサポートしてくれる
飽きない限り
- 399 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 23:04:32.20 ID:1YZKD6Mu0
- >>397 なんだと!? どういう事だ説明しろ苗木!!(頭を抱えながら)
俺の……俺達の目の前に現われた「これ」は一体なんなんだ? 二頭身ほどの大きさをした、左が白、右が黒色のクマっぽい謎の生き物。
なぜだかどこかで何度も見た気がするそれは、こちらを発見するとテクテクと歩いて近づいてきた。思わずサバイバルナイフを取り出そうとする俺に対し、その謎生物は……。
モノクマ「うぷぷ! 僕は「モノクマ」だよ!! よろしくね!!」
全員「「「シャベッッタァアアアアアアアアアアアアアアアアア!!」」」
思わず大声でハモる俺達。なんだ? 俺はいつから藤○ひろし探検隊の世界に迷い込んだんだ? 廃村で最初に遭遇したのが喋るクマ(?)って一体どういう事なんだ……?
〜〜数分後〜〜
日向「……えっと……つまりお前は自分の名前以外の記憶が無いっていうんだな?」
モノクマ「その通りなのです! ショボボ……あ、でも僕に出来る事は覚えてるよ! モノクマクローで敵を切り刻んだり、グングニルの槍で敵を貫いたり、最悪自爆して証拠隠滅を計る事も出来るのです!!」
真宮寺「……聞くからに物騒な特技ばっかりだネ……」
天海「……っていうかそれ生き物じゃなくてロボットとかそういう類いのそれじゃないっすかね……?」
モノクマ「失礼な! 僕にはただのロボットなんかじゃないぞ!! V3に出て来そうな鉄屑と一緒にしないで欲しいな!!」
ぷんぷんと顔を真っ赤にして起こるモノクマ。……こいつが「何なのか」という疑問は尽きないが、取りあえず害になるような生物()? ではないとみて良さそうだ。……と言うか俺の中の何かが「考えるな、感じろ」と言っている気がする。
モノクマ「しかし君たちも暇だねぇ……。こんな廃村にワザワザ遊びにくるだなんて、よっぽどの変わり者集団なの?」
「それは違うぞ!」と反論してやりたいが、真宮寺の依頼を受けてここに来ている以上、その言葉は全面的には否定出来ない。じゃあそろそろ……とモノクマと別れて廃村探索を再開しようとした俺達だが。何故かモノクマが後ろから付いてきた。
「面白そうだから飽きるまで協力してあげるヨ!」とのことだ。……なんだかゾンビ以上に厄介な奴に関わってしまった気がしないでもないが、同行者が増えるというのは単純にありがたくもあった。
さて、次は……
@村の中央にある、比較的大きな家。
A村の外れにある、一番ボロボロの家。
B取りあえず今の自分達から見て一番近い、ゴクゴク平均的な大きさの家。
Cその他(安価を取った人に託した)
↓1
- 400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 23:05:47.94 ID:VDlbX8Zt0
- 3
- 401 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 23:13:52.73 ID:1YZKD6Mu0
- 日向「と、取りあえずどこでも良いなら一番近いこの家に入ってみるか」
真宮寺「あ、ああうん……任せたヨ……」
モノクマ騒動で(精神的に)体力を消耗した俺は、取りあえずとばかりに今の自分達から見て一番近い、ゴクゴク平均的な大きさの家の扉に手を掛ける。
……鍵は掛っていなかった。
ギィイイイイイイイ……という不気味で軋んだ音と共に木製の扉が開き、中の景色が目に入る。……薄暗く、埃っぽい。まさに「廃村の家」と言うに相応しいそれだった。
俺達は懐中電灯を、二人は懐中電灯付きのヘルメットを被り、家の中を数十分ほど捜索する。そして……↓1高コンマほど収穫あり。44or66のゾロ目で……?
- 402 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/15(火) 23:17:28.04 ID:wyNJhIsXo
- ピキーン!
- 403 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/15(火) 23:20:30.49 ID:1YZKD6Mu0
- 収穫が殆ど何も無かった事が確定した時点で、今回はここまで。明日も8〜9時から11〜11:30を目安に更新させていただきます。
また、このスレに対する意見や「こうした方が良いんじゃない?」というコメントは随時募集中ですので、よろしければよろしくお願いします。
- 404 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/16(水) 21:10:59.97 ID:bNlujnvz0
- では本日も再開します。
- 405 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/16(水) 21:13:03.74 ID:bNlujnvz0
- 日向「……めぼしい物は何も無さそうだな。ごく普通の廃棄された家って感じだ」
天海「廃棄されてから大分経ってはいるみたいっすけど……特にこれと言って目に付く者は確かに無さそうっすね」
怪しげな本棚は勿論、地下室へと続く階段なんかもない。家全体が薄暗くて不気味だったが、ここには自分達(正確には真宮寺が)が求めている「何か」がある可能性は非常に低そうだ。
真宮寺「仕方ないサ。調査とはどんな分野であれ地道な物……外れを引かされる事なんて日常茶飯事だヨ」
真宮寺はそう言って家の外に出る。俺達も後に続くが、さて……次はどこを調べるべきだろうか。
@村の中央にある、比較的大きな家。
A村の外れにある、一番ボロボロの家。
B村の奥地に進んでみようぜ!
↓1
- 406 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 21:16:48.25 ID:hQwffYtX0
- 1
- 407 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/16(水) 21:27:38.33 ID:bNlujnvz0
- 日向「……となるとやっぱりあのでっかい家か?」
俺は村の中央。広場のような場所に立てられている大きな家を見据える。
外見で廃墟だと分るのに違いは無いが、なんというかこう、不気味な雰囲気が漂っている感じがするレンガ製の家の周りが、ツタで完全に覆われているのも不気味さに一役買っていた。
真宮寺「一体どんな立場の人間の家だったのかは定かではないけれど……ククク。さっきの家と違って「ここ」はそこそこ期待が持てそうかナ」
天海「こちらとしちゃあ真宮寺くんの「期待」が当たらない事を祈るばかりっすよ」
そんなな会話をしながら、俺達は大きな家のドアを開けて中へと入っていく。先ほどの平均的な大きさの家と同じく、鍵は掛っていなかった。
全体的に薄暗いのは変わらないが、家の間取りが先ほどと比べて広い。加えて二階もある。探索にも時間が掛りそうだ……
↓1高コンマほど収穫あり。(最低保障30)
- 408 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 21:37:12.40 ID:ddXSe9kBO
- ふむ
- 409 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/16(水) 21:50:34.79 ID:bNlujnvz0
- 日向「ダメだ。ダイニングらしき所を探ってみたけど、特に何も無かったぞ」
天海「こっちもっすね。本棚が二つほどあったんでチョチョイッと調べてみましたけど……特に何の変哲もないような本ばかりだったっす」
俺が一階のダイニングを。天海が同じく一階の書斎を調べた結果は共に空振り。またしても何も収穫無しか……と肩を落とした時だった。
真宮寺「それは残念だネ……。こっちはこんな物を見つけたヨ」
二階を担当していた真宮寺が、俺達の前に手の平を……正確にはその上に乗っている物を見せる。
日向「これは……鍵か?」
それは、ごく一般的なそれとは印象が異なる。ゴツくて大きな鉄鍵だった。いったい何処の、何の為の鍵なのかは分らないが、この家の中にあった以上、この村に関わりのある物と見て間違い無い。
真宮寺「ククク……いよいよ「探索」らしくなってきたじゃないか……!!」
狂気とも取れる声色で言う真宮寺に若干の不安を覚えながら、俺は次にどうすれば良いかを考えていた。
@このままこの家の探索を続行する。
A村の外れにある、一番ボロボロの家に向かってみる。
B村の奥地に進んでみようぜ!
- 410 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/16(水) 21:51:23.89 ID:bNlujnvz0
- ↓1
- 411 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/16(水) 21:51:38.48 ID:ycwrsekoO
- 2
- 412 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/16(水) 22:00:35.27 ID:bNlujnvz0
- 日向「それじゃ、日が暮れる前に目に付いた場所の探索は全部済ませておくか」
天海「あの村はずれの家に向かうって事っすよね。……見るからにボロッボロで、何か新しい発見があるとは思えねぇっすけど……」
真宮寺「おや、そんなことはないヨ。民俗学的観点における「貴重な物」や資料なんかは案外意外な場所に合ったりする物サ」
ザッザッザッと足音を立てながら、俺達は坂の上にある村はずれのボロボロの家へと向かう。家の鍵は全開の2件と同じく、掛ってはいなかった。
今までで一番真っ暗な家の中が俺達の視界に入る。
俺達は懐中電灯を、二人は懐中電灯付きのヘルメットを被り、家の中を数十分ほど捜索する。そして……↓1高コンマほど収穫あり。
- 413 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/08/16(水) 22:01:36.80 ID:khCCNOQC0
- てい
- 414 : ◆DWp3lSnh.v3L [saga]:2023/08/16(水) 22:06:52.10 ID:bNlujnvz0
- ギシギシ、ギシギシ、と一歩間違えば床が抜けてしまいそうな軋む音を立てながら、外見通りボロボロの家の中を俺達は手取り足取りで探索し続ける。
そして「それ」は見つかった。
3人は何を見つけた? (コンマ値80に相応しい物)↓2
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