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安価とコンマで異世界転生!その9

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153 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/25(金) 19:15:32.99 ID:kNrW2Pjao
氷魔「……なんですか……急に……」

男「あ……すまん。海神サマが、すごいこと言うもんで」

やる気「なんか分かったんすか?」

男「信じがたいが……中華、神になったみたいだぞ」

中華「えっ!?僕が!?」


一同は盛大に驚いた
本人も含め、ただただ心の整理ができていない
一行が落ち着くのには数分を要した
154 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/25(金) 19:17:54.97 ID:kNrW2Pjao
とりあえず必要な食材を引き上げ、
やる気がその怪力で全てを運ぶこととなった
近くの街への帰り道、一息つくと、みな喋りだした


ぶりっ子「なんの神になったんですかぁ?」

中華「なんの神なんだろうね?」

ぶりっ子「あっ、分からないんですねぇ」

怪盗「でも、大方の予想は付きますね」

狙撃少女「中華料理の神、でしょうね」
155 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/25(金) 20:29:42.37 ID:kNrW2Pjao
一行が街に戻ってきたとき、あることに気付いた


男「……どこで調理するんだ?」

中華「あー、考えてなかったね」

氷魔「……いつもは……ギルドハウスに帰って調理すればよかったですが……」

やる気「まぁ、普通に宿とか?」


>>下1……どこで調理する?
1.キッチン付きの宿
2.酒場の厨房を借りる
3.自由安価
156 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/25(金) 20:54:59.83 ID:qbVp8zcvo
2
157 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/26(土) 03:16:54.70 ID:WkcbmiDeo
本日はここまでです
ありがとうございました
158 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/26(土) 19:33:20.25 ID:WkcbmiDeo
ぶりっ子「マスターさーん」


大きな怪鳥を調理するとなったとき、
どうしても宿のキッチンでは規模が足りない
ここは飲食店の厨房を借りるべきだろう


マスター「ん……ん!?本当に狩ってきたのか」

怪盗「で、こいつの肉食べようと思うんですけど……厨房貸してくれませんか?」

マスター「あー……だが、タダって訳にもいかねぇな。他にも客はいるし」
159 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/26(土) 20:40:57.04 ID:WkcbmiDeo
中華「それなら、今日だけの特別メニューってことで、どうですか?怪鳥コース」

マスター「うーん……料理できるやつはいるかい?」

狙撃少女「それなら、彼は神です」

マスター「?」

男「ああいえ、なんでもありません。彼は料理人ですよ」

マスター「それならいい。その量じゃ人手が足りねぇからな」
160 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/27(日) 01:06:27.88 ID:C33Agiv4o
中華「やった!」

氷魔「……よかったです……さぁ……適当な席に座ってください……」

司書コピー「……そうですね」


そうして一行は思い思いの席に座っていく
が、男は呼び止められた


中華「男も料理できるでしょ?」

男「……え?もしかして俺も行くの?」

中華「人手はあればあるだけいいからね。ほら、行こう」


こうして、ゆっくりしていようとした男も厨房へと引きずりこまれていくのであった
161 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/27(日) 01:07:00.45 ID:C33Agiv4o
本日はここまでです
ありがとうございました
162 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/27(日) 19:16:24.62 ID:C33Agiv4o
それからというもの、酒場は大騒ぎだった
祝杯を上げる者、怪鳥を倒した経緯を聞く者、
ひたすら怪鳥の肉を貪る者もいた
一方、男と中華はただひたすら厨房で調理をしていた


男「これだけの量を調理するのは流石に初めてだぞ」

中華「あはは、ごめんね。無理やり連れてきちゃってさ」

男「……いや、いいさ。話しておいたほうがいいこともあるしな」
163 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/27(日) 19:19:34.23 ID:C33Agiv4o
中華「え?」

男「そう深刻な話じゃない。大事な話ではあるが……『神格』についてだな」

中華「ああ、まだよく分かってないんだ」

男「一応、神という肩書が保証する最低限の奇跡というものはある。だが、なにかを成したいと思うなら、信仰を集めることが大切だ」

中華「信仰……かぁ」

男「そうだ。……ここにきて、本物の現人神を教団の神に加えることも検討しなきゃならない」

中華「いくら神が実在するからって、さすがに胡散臭いよねー」
164 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/27(日) 19:23:28.17 ID:C33Agiv4o
男「相変わらず謙虚だなぁ。……ま、おおよそ中華の言った通りだ。実際に神の力を分かりやすく行使し、また見せつけるレベルにならなければ神であることを教団としてアピールしづらい」

中華「信仰を集める近道に入るために、最低限自力で信仰を集めなきゃいけないんだね」

男「そうそう。ま、幸いしばらくは旅だ。なんらかの力を示せる機会はやってくるだろうさ。なんなら、今作ってるこれでもいいしな」


そう言って、切られた鶏肉を指す


中華「バカ騒ぎの宴席にシェフがご挨拶ってのは野暮だね。男も分かってるでしょ?」

男「まぁな。冗談だ」
165 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/27(日) 19:36:03.12 ID:C33Agiv4o
夜も更ける頃、ようやく宴はお開きになった


マスター「よし!後片付けは全部俺がやるから、もう帰りな!」

中華「おっ、太っ腹ー」

マスター「太っ腹はお前さんたちだ。ずっと料理してたんだろ?結局夕飯は食ったのか?」

男「中華は延々と料理し続けそうだったから、俺が説得して無理やり食わせた」

マスター「それならいい。宿は取ってるのか?」

男「……あっ」

マスター「まさか、宿がないのか?それなら……>>下1」
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/27(日) 19:45:15.48 ID:FZmHpMKIo
このメモの宿に行け
俺の名前を出せば融通してくれる
167 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/28(月) 03:55:48.26 ID:pTfH5v4no
本日はここまでです
ありがとうございました
168 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/28(月) 19:50:23.39 ID:pTfH5v4no
マスター「このメモの宿に行け」


メモには宿の名前と、その場所が記されていた


中華「ふむ?」

マスター「俺の名前を出せば融通してくれる」

男「それはありがたいですね。どうもありがとうございます」

マスター「気にするな。肉は安く提供したが、結局は原価なしの丸儲けだ」
169 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/28(月) 21:03:10.55 ID:pTfH5v4no
それから一行は、メモに記された宿へと向かった
宿は村の外れにあり、そのわりには大きい宿だ


氷魔「……夜分遅くに失礼します……」

ホテルマン「いかがなさいましたか?」

やる気「勿論、泊まりにきたっすよ。でっかい酒場のおやっさんから言われたんす」

ホテルマン「そうでございましたか。では、しばしお待ちを」
170 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/29(火) 02:37:33.85 ID:sxTquA9qo
本日はここまでです
ありがとうございました
171 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/29(火) 19:31:48.98 ID:sxTquA9qo
ぶりっ子「本当にあっさり通りましたねぇ」


待っていると、ホテルマンが鍵を持って戻ってきた


ホテルマン「こちら、部屋の合鍵となっております」

怪盗「ありがとうございますー」


一行は鍵を受け取り、その部屋へと向かった
番号はキーに記されていた


>>下1……部屋の内装
172 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/29(火) 19:33:57.04 ID:LjfOMeCu0
何故か天井や壁が緑一色の部屋
173 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/29(火) 21:01:07.60 ID:sxTquA9qo
その部屋に入った瞬間、みなが目を疑い驚愕した
もっとも、司書のコピーだけは生気があるのかないのか分からないような顔で佇んでいたが
そこはあまりにも緑色だった
壁は勿論、天井に至るまでもがとにかく緑だった
どこか不気味だが、目にはいいだろう


狙撃少女「変わった部屋ですね」

男「そうだけど……変すぎないか?」

中華「とはいえ、かなり広いよ。みんな泊まれそうだ」

氷魔「……そうですね……この人数で泊まれる部屋は貴重です……」
174 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/30(水) 03:46:38.34 ID:ZhOQuTcAo
確かに視覚的には強烈なものを感じるが、
置かれているベッドやアメニティもしっかりとしたものだった
おそらくはただそういったコンセプトの部屋というだけなのだろう


ぶりっ子「騒いだせいで眠いですぅ……」

怪盗「明日に響くのも嫌なんで、さっさと寝ちゃいましょう」

狙撃少女「いや、風呂入ってないじゃないですか。順番にシャワー浴びてからですよ」
175 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/30(水) 03:48:13.10 ID:ZhOQuTcAo
本日はここまでです
ありがとうございました
176 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/30(水) 19:38:03.40 ID:ZhOQuTcAo
全員はいそいそとシャワーを浴び、
泥のように眠りについた


司書コピー「………………」


しかし、司書のコピーは眠ってはいなかった
全員が疲れて眠りこけているだろう今なら、
どこかへと逃げられると考えたのだ
彼女はなるべく音を立てないように動き、
部屋の入口であるドアに手を掛け、開く
その向こうには>>下1がいた
177 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/30(水) 19:59:45.40 ID:DcWeoY0Co
178 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/30(水) 20:22:49.85 ID:ZhOQuTcAo
男「………………」


そこには男が立っていた
彼は真顔で真っ直ぐ司書のコピーを見つめていた


司書コピー「ひぃぃ!?」

男「なにこそこそしてるんだ?」

司書コピー「あ、あなたこそ……」

男「俺か?ちょっとトイレにな」

司書コピー「この部屋にもあるじゃないですか」

男「なんか詰まった」
179 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/30(水) 20:29:25.98 ID:ZhOQuTcAo
司書コピー「それは……災難ですね」

男「お前もトイレか?」

司書コピー「はい」

男「そっか」


彼女は男とすれ違い、部屋を出る
しかしその瞬間、後ろから肩を掴まれる


司書コピー「ぴぃ!?」

男「下手な嘘つくなよ。トイレに行くつもりなら詰まってるの知ってるだろ」
180 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/31(木) 01:27:21.81 ID:zJkKpPFVo
司書コピー「………………」

男「で、脱走か?」

司書コピー「……そうですけど」

男「行くあてがないんじゃなかったのか?」

司書コピー「……そうですね。それは本当です」

男「……そうか。今日のところは大人しく着いてきてもらおうか。まだ俺たちの目的は達成されていないしな。だが……」

司書コピー「なんですか……」

男「いい傾向だ」
181 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/31(木) 03:04:19.73 ID:zJkKpPFVo
本日はここまでです
ありがとうございました
182 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/31(木) 20:17:38.05 ID:zJkKpPFVo
すみません遅れました


彼女に男の真意は分からなかった
心に不可解なものを残したまま、
観念してベッドで眠りにつくことになった


?翌日・陽週月曜日?


中華「うわっ」


中華はなにかに驚いたような声をして目覚めた
まるで悪夢でも見たかのようだ
183 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/31(木) 20:43:30.09 ID:zJkKpPFVo
氷魔「……どうしたんですか……?」

中華「びっくりしたんだ。自分の部屋じゃなくて、なんか真緑の部屋だったから……」

やる気「あー、あるっすよね。遠征なんかの一日目で錯覚するやつ」

ぶりっ子「よりにもよってこの真緑の部屋ですからねぇ」


一行の目的地にはまだほど遠く、
素早く準備をしてチェックアウトした


怪盗「これからどこへ向かえばいいんでしょうか?」
184 : ◆cUhskXlNTw :2023/08/31(木) 20:53:25.95 ID:zJkKpPFVo
狙撃少女「地図によれば、この国の商業都市が割と近くにありますね」

男「なるほど、そこでなら移動用の馬車も手配しやすいだろう」


とりあえず村を出て、
意外にもあまり高低差のない街道を歩んでいく


中華「あれ、なんか落ちてない?」


半刻ほど歩いた後、彼がなにかを見つける
そこに落ちていたのは>>下1だった
185 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/08/31(木) 22:54:59.22 ID:Bcv1Igfu0
綿、若干魔翌力も感じる程度
186 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/01(金) 01:56:18.41 ID:zKg3cL2go
本日はここまでです
ありがとうございました
187 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/01(金) 19:17:53.77 ID:zKg3cL2go
そこには、綿の塊が落ちていた
変わった綿花でも辺りに生えているのかと思ったがそんなことはなかった


氷魔「……綿……でしょうか……魔翌力も感じます……」

ぶりっ子「まさか」

怪盗「見たところ、どうやら司書コピーさんの中に入っていたものと同じようですが」

司書コピー「え……」
188 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/01(金) 22:00:39.17 ID:zKg3cL2go
彼女は複雑な顔をしている
そもそも、なぜ綿が落ちているのか理解できていない
もっとも、それはこの場の全員がそうだった


狙撃少女「司書コピーさんの肉体を構築した存在が、近くにいるのかもしれませんね」

男「高原だし見通しはいいが、見当たらないな」

中華「残念だけど、今は進むしかなさそうだ」
189 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/02(土) 01:02:54.78 ID:6kzTepnjo
本日はここまでです
ありがとうございました
190 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/02(土) 18:47:37.23 ID:6kzTepnjo
それから注意深く街道を進んだが、
結局それらしい人影もなかったどころか、
一切人間や魔物には遭遇しなかった
そうして一行は商業都市に辿り着いた


氷魔「……もしかしたら……彼女の肉体を造った人物は……この街にいるかもしれませんね……」

男「聞いた所によればそいつは淫魔らしい。人の多い場所にいるのは自然だな」

やる気「じゃあ、馬車呼ぶ前に聞き込みでもするっすかね」
191 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/02(土) 20:43:15.87 ID:6kzTepnjo
商業都市というだけあって、
近くには多くの商店が立ち並んでいる
特にメインストリートともなれば活気も凄まじい
一行はその中にある雑貨店に目を付けた


店主「野生動物、小型の魔物から身を守る!かんしゃく玉はいらんかねー?」

ぶりっ子「すみませぇん」

店主「あいよ!」

ぶりっ子「私たちは旅の者なんですけどぉ……この辺で淫魔の目撃情報とかありませんかぁ?」

店主「>>下1」
192 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/02(土) 20:47:36.83 ID:+vgXWr6L0
淫魔の目撃はあんまり聞かないな。何か起こったのかい?
193 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/03(日) 04:08:32.48 ID:40vLx7cWo
店主「淫魔の目撃はあんまり聞かないな。何か起こったのかい?」

怪盗「確実なことは言えないんですが……近くの街道で淫魔の痕跡らしきものを発見しまして」

店主「そりゃあ大変だな。で、そいつになにか用があると見える」

狙撃少女「流石ですね……実際、用があるのです。ですが、あなたがいないと思われるならば、ここにはいないのだと私たちも思います」

店主「それなら、いい話があるぜ」

男「いい話?」
194 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/03(日) 04:17:47.58 ID:40vLx7cWo
本日はここまでです
ありがとうございました
195 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/03(日) 19:46:52.06 ID:40vLx7cWo
そう言うと、彼は一行を店先から店内へと誘導した
一行は不思議に思いつつ、彼に着いていく


店主「うちは動物や魔物に対抗するためのアイテムを数多く取り揃えていてね」

中華「へえ」

店主「こっちに淫魔に対抗するためのアイテムもあるのさ」

氷魔「……もしかして……それ……ですか……?」


氷魔はある品物を指して彼に問う


店主「ご名答。こいつが淫魔への対策アイテムである>>下1だ!」
196 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 19:51:59.70 ID:34jIw8t2o
とろける濃厚牛乳
197 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/03(日) 19:56:51.63 ID:pNnibSSqO
認識外の手鏡

効果:堕落した者の昔の姿を直視させる魔道具。 魔に堕ちた者に数回向かい合わされば人格が元に戻る

(身体は戻らない)
198 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/03(日) 20:56:40.94 ID:40vLx7cWo
店主「とろける濃厚牛乳だ!」

氷魔「……はんっ……」

店主「その心底馬鹿にしたような顔をやめてくれ!」

やる気「実際、効力あるんすか?」

店主「寝る前に枕元に置いておけば、取り憑かれることはなくなるぞ!」

ぶりっ子「それはありがたいですねぇ」

氷魔「……迷信ですけど……気休めにはなるでしょうね……」
199 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/04(月) 01:17:15.29 ID:fOB4/8DQo
怪盗「して、いくらなのですか?」


彼女は置かれていた値札を持ち、覗き込む
そこには、日本円に換算して一瓶280円と書かれていた


狙撃少女「高くないですか?」

店主「うちにある牛乳で一番濃厚で高級なやつだからね。他にも牛乳はあるが……なるべく濃厚な奴に効果があると言われているよ」

男(うさんくさいな……)
200 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/04(月) 01:18:01.49 ID:fOB4/8DQo
本日はここまでです
ありがとうございました
201 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/04(月) 19:24:11.77 ID:fOB4/8DQo
とはいえ折角情報を貰ったのだから、
情報代として買っておくのも悪くないだろう
結局そう判断して牛乳を3瓶買った


【ギルドの資金】80360595


店主「毎度あり!」

中華「情報、ありがとうございましたー」


そう言って一行は商店を去った
202 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/04(月) 20:32:04.14 ID:fOB4/8DQo
それから移動用の馬車を呼び、
とにかく北に向かって進んでほしいと頼んだ


御者「話は聞いてるぜ。なんか極北を目指してる奴らがいるってな」

氷魔「……ええ……大切な用事がありまして……」

御者「ま、詮索はしねぇさ。色んな人が使うしな」


そうして一行はその大きな馬車に乗り込んだ
203 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/05(火) 01:23:34.91 ID:adrLKeexo
本日はここまでです
ありがとうございました
204 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/05(火) 18:40:07.51 ID:adrLKeexo
そして、御者と先日のことについて話し、
特に怪鳥を倒した話は大変盛り上がった


司書コピー(……みんな、特に私を警戒していない)


一方で彼女はただ一人黙っていた
相変わらずの無表情である


司書コピー(ということは、男は私の行動をみんなに共有していない?)

司書コピー(なぜ……?)
205 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/05(火) 18:54:56.19 ID:adrLKeexo
その訳を聞こうかとも思ったが、
彼女はそうすることはできなかった
ある種の恐怖はきちんと備わっていたためだ


やる気「そろそろ高原も終わりっすかね」

御者「そうだな」


かなり急な勾配の坂を下っていく


ぶりっ子「夜までには大体どこまでいけそうですかぁ?」

御者「>>下1」
206 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/05(火) 19:47:38.84 ID:s+KywxBlo
船が出る港町にはつくぞ
207 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/06(水) 01:25:29.89 ID:41dxxM+jo
御者「船が出る港町にはつくぞ」

怪盗「それはいいですね。ちゃんと宿なんかも取れそうです」

御者「ああ、真緑の部屋に泊まったんだって?」

狙撃少女「ええ……なんだったんでしょうか、あれ」

御者「さぁな。目に優しい部屋を目指したんじゃないか?あるいはVIPルームとか」

男「あれがVIP?」

御者「すごい建築家の考えることってのは一般人にゃ分からんもんさ」
208 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/06(水) 01:27:46.18 ID:41dxxM+jo
本日はここまでです
ありがとうございました
209 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/06(水) 18:47:28.23 ID:41dxxM+jo
日が沈みかける頃、一行は港町に着いた
先日の反省を生かして手際よく宿を取ると、一行は港へと向かった


中華「すみませーん」

船乗り「ん?」


そこには立派な帆船とそこから降りてきた船乗りがいた


氷魔「……さらに北の大陸に渡りたいのですが……明日船は出るのでしょうか……」

船乗り「そうだな……>>下1」
210 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/06(水) 19:26:00.50 ID:w50xEmUZo
夜明け前に出る予定だ
211 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/06(水) 19:47:33.12 ID:41dxxM+jo
船乗り「夜明け前に出る予定だ」

やる気「あー……宿取らなくてもよかったかもしれないっすね」

船乗り「仮眠だけでも宿でしておくといいぜ。そのほうが船酔いのリスクも減るしな」

ぶりっ子「そうですかぁ?それならいいんですけどねぇ」

船乗り「それよりチケットだな。本当は今日の昼までしか売ってなかったんだが……少々割り増しになるが一人2500も払えば乗せてやれるぜ」
212 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/06(水) 20:46:47.64 ID:41dxxM+jo
男「合計二万か。まぁいいだろう」


【ギルドの資金】80340595


船乗り「これにはカラクリがあってな。他の賑わってる街からここまで馬車で来ると……大体この時間になるんだ。昼に出ていることが前提だがな」

怪盗「ひぃー……せこいですね」

船乗り「原則昼までしか売らないのもマジだからな。夕方に訪ねてくる沢山の旅人にチケットが売れないとなればお互いに損なんだ」
213 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/07(木) 02:27:35.35 ID:tbuXQ2jAo
本日はここまでです
ありがとうございました
214 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/07(木) 18:52:49.74 ID:O3+lKPR4O
一行はチケットを受けとるとその場を去り、
とった宿へと戻ってきた


中華「じゃ、早めの夕食にしちゃおうか」


彼はそう言って備え付けのキッチンで手早く料理を始める
先日倒した怪鳥の肉は、
氷魔がある程度冷凍して保管してあった


狙撃少女「こういうの、旅って感じがしますね」

氷魔「……そうですね……以前から……遠出の回数は増えていますが……」
215 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/07(木) 20:42:08.68 ID:tbuXQ2jAo
それから三十分ほどで中華は調理を終え、
大部屋の巨大なテーブルで食事を始めた


やる気「そういえば、魔翌力のある食材を出し始めてもう三日になるっすね」

ぶりっ子「どうしても肉が多くなるんですよねぇ……」

怪盗「なんか体に変化とか起きました?」

司書コピー「……え?私?」

怪盗「そりゃそうですよ」

司書コピー「>>下1」
216 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/07(木) 20:45:00.98 ID:YNclr5Us0
心なしか身体が温かくなったような…?
217 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/07(木) 21:19:25.67 ID:i2pU8xWa0
218 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/08(金) 01:44:48.70 ID:lUDyJbJUo
司書コピー「心なしか身体が温かくなったような…?」

狙撃少女「そうですか、それはよいことですね」


おもむろに彼女の二の腕を掴みながら、
確かめるようにして狙撃少女はそう話す


司書コピー「なな、なんですか!」

狙撃少女「確かめようかと思ったのですよ」
219 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/08(金) 01:47:17.07 ID:lUDyJbJUo
司書コピー「そう……それでどうでした?」

狙撃少女「そういえば司書コピーさんに一回も触ったことないので分かりませんでした」

男「ははは、なんだそりゃ」

狙撃少女「でも、冷たくはありませんでしたよ」

中華「そうなのかい?まぁ僕も触ったことないから分からないけど」

氷魔「……温度を感じる能力が……目覚めてきているのかもしれないですね……」
220 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/08(金) 01:50:55.33 ID:lUDyJbJUo
本日はここまでです
ありがとうございました
221 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/08(金) 19:41:17.78 ID:lUDyJbJUo
それから食事を終えて三時間ほど仮眠を取り、
一行は船着き場へと戻った


先日は無料だったが、
当然今回は宿代を払うこととなった

【ギルドの資金】80332595


船乗り「おっ、もうすぐ船が出るぜ。ぼちぼち乗り込みな」


先ほどの船乗りはまだ港にいたようだ
222 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/09(土) 04:37:15.11 ID:bnTxC1X1o
やる気「どもっす」


大きな桟橋から船に乗り込み、出港を待つ
すると鐘のような音が鳴り、
船員が点呼のようにそれぞれ掛け声をあげると、
そのまま船は大海原へと漕ぎ出した


ぶりっ子「船は久しぶりですねぇ」

怪盗「夜の潮風は趣があって気持ちいいですね。なんだか特別な気分になれます」
223 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/09(土) 04:59:53.73 ID:bnTxC1X1o
本日はここまでです
ありがとうございました
224 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/09(土) 19:54:45.27 ID:bnTxC1X1o
それから男は一人甲板で海を眺めていた


海神『ねぇ!泳ごうよ!』

男「……え?泳げるわけないじゃん」


脳内に突如響き渡る海神の声
今彼がいるのは海の上なので、
当然彼女もイキイキしている


海神『ケチだなあ』

男「ここ現実だから服濡れるし置いてかれたら死ぬし」
225 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/09(土) 20:52:57.30 ID:bnTxC1X1o
船乗り「……あんた、誰と話してんだい?」


彼が話しているのを聞いていた船乗りの一人が、
不審がって話しかけてくる


男「ああ、すまん。……こう言って信じてもらえるかは分からないが、俺の中にいる海神様と話していたんだ」

船乗り「海神?」

男「俺たちは海神を信仰する教団の……なんと言ったらいいのか。裏の代表みたいなものだ」

船乗り「ああ、元からなのか」
226 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/09(土) 20:59:57.29 ID:bnTxC1X1o
男「やっぱり信じられないか」

船乗り「ああいや、そうじゃない」

男「ん?」

船乗り「海から話しかけられたって船乗りが忽然と失踪しちまうことがあるんだ」

男「そんなことがあるのか」

船乗り「あぁ……これ以上被害が出ても困るんでな、心配になって確認したんだ」
227 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/10(日) 03:12:14.59 ID:bV9A3b3Jo
男「ありがとう。だが、見ての通り心配には及ばないさ」

船乗り「ああ。縁起でもない話を聞かせて悪かった。良い旅を」


そう言って彼は業務へと戻っていった


男「……海神。なんか心当たりあるか?」

海神『一番ありえるのだとセイレーンかなぁ?単体を標的にするのは珍しいけどね』

男「そうか……どうにかしてやりたいな」
228 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/10(日) 03:55:39.80 ID:bV9A3b3Jo
本日はここまでです
ありがとうございました
229 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/10(日) 19:25:06.73 ID:bV9A3b3Jo
海神『それならやっぱり私におまかせ、だよ!』

男「なにかできるのか?」

海神『ごく少人数なら水面に浮かしておくことができるよ!水中での呼吸も保証できるし』

男「それはすごいな。正体がなんであれ十分に戦えそうだ」

海神『でしょでしょ?船が向こうに着くまでに情報集めしようよ』

男「そうだな。それがいいな……」
230 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/11(月) 00:37:45.55 ID:9qL2aNX3o
中華「あれ?どこ行ってたの?」

男「ああ、ちょっと海見てたんだけど海神が話しかけてきて」

狙撃少女「なんて言ってたんですか?」

男「……まぁいろいろあって海に潜む魔物を倒そうって話になった」

氷魔「……いるんですか……そんなのが……」

男「ああ、船乗りが失踪するらしい」
231 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/11(月) 00:58:00.86 ID:9qL2aNX3o
本日はここまでです
ありがとうございました
232 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/11(月) 19:27:45.38 ID:9qL2aNX3o
男たちは情報を集めるため、船長を訪ねた


船長「うん?どうされたかな?」


船長室では彼がちょうど航海日誌を書いているところだった 


やる気「実は……」


一行は海に潜み船乗りを失踪させる魔物を倒したいのでなにか情報はないかと彼に聞いた


船長「ふむ……>>下1」
233 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/11(月) 19:33:00.00 ID:EIO9KH3B0
あの海峡の「人食い岩」を
抜けられるかがポイントだ
234 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/11(月) 19:33:55.04 ID:x3tgnErFO
一応、船幽霊の類いかと見当は付けている。セイレーンだと話すより先に唄声が聞こえるからな
235 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/12(火) 00:01:53.15 ID:gTdmqaIro
船長「あの海峡の「人食い岩」を抜けられるかがポイントだ」


彼はそう言って海図の一点を指差した
小さく点のようなものがいくつか描かれており、
それらのことを指しているのだとわかる


ぶりっ子「へぇー……で、そこ通るんですかぁ?」

船長「忌々しいことに、どこから出ても最短航路だとこの近辺を通過することが多いのだ」

怪盗「ほほー……じゃあぶちのめしちゃいますか、怪異!」
236 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/12(火) 00:04:18.24 ID:gTdmqaIro
船長「できるなら君たちの責任でぜひお願いしたい……ところなのだが……」

狙撃少女「なにか事情があるのですか?」

船長「なに、この怪異のせいで船員が減って損害がかなりひどく……謝礼を出すことができんのだ」

男「謝礼なら要らないです。俺たちはその化物の肉に興味があるんですよ」

船長「人魚でも食べて不死になろうというのかね?」

中華「いえ、魔翌力を持った生物の肉が必要なのです。なるべく継続的に……旅を続けながら」
237 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/12(火) 00:36:35.06 ID:gTdmqaIro
本日はここまでです
ありがとうございました
238 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/12(火) 18:53:23.59 ID:gTdmqaIro
氷魔「……では……そこを通るのは……いつですか……?」

船長「順調にいけば今晩の予定だ。時化の季節でもないしな」

やる気「なるほど……」

船長「それまではゆっくり船旅を楽しんでくれたまえ。期待しているよ」


彼に激励の言葉をかけられ、一行は船長室を後にした
239 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/12(火) 20:28:26.24 ID:gTdmqaIro
それからまた全員は自由行動となった
まだ朝なので夜まではかなり時間があるだろう


男「いい風だなぁ……」


>>下1……何しよう?
1.中華に会いに行く
2.氷魔に会いに行く
3.やる気に会いに行く
4.ぶりっ子に会いに行く
5.怪盗に会いに行く
6.狙撃少女に会いに行く
7.自由安価
240 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/12(火) 20:37:48.47 ID:gBn6jEyqO
7. 看板下に行く
241 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/12(火) 23:15:17.37 ID:JegzYLIA0
>>240
すみません。看板下じゃなく甲板下です
242 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/13(水) 00:00:41.65 ID:X6Bip1mwo
男「もう少し見て回るか」


男は自分のいる甲板から下り、下甲板へと移動した
それなりに大きな船なので、
多くの船員が行き交っている
特にここでは釣りをしている者が多く見られた
釣竿とはそんなに丈夫なものなのだろうか、
と男は思った


やる気「だあらっしゃあぁぁぁーーっ!!!」
243 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/13(水) 00:48:29.17 ID:X6Bip1mwo
本日はここまでです
ありがとうございました
244 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/13(水) 19:04:49.00 ID:X6Bip1mwo
誰から釣竿を借りたのか、やる気が釣りをしている
ちょうど大物を釣り上げたようだ
全長は一メートルほどあり、そこで跳ねている


男「すごいなぁ……」


と余所見をしながら歩いていると、
人にぶつかってしまった


男「おっと、すみません!」


>下1……あなたがぶつかった相手
245 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/13(水) 19:20:16.51 ID:bOgZyy8+O
偽図書員と同じ人形
246 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/14(木) 00:08:50.22 ID:mIqfIhUVo
人形「……いえ、大丈夫です」

男「………………いつ着替えた?」

人形「はい?」

男「お洒落に興味を持つようになったのか?それはよいことだ」

人形「な……なんですかあなたは?理解できません……」

男「記憶喪失か?いや、これじゃまるで……」


まるで別人だと彼が思ったその時
そこにいる彼女の奥から同じ体格、顔立ちのあなたのよく知る服装のヒトガタが現れた
247 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/14(木) 02:16:05.68 ID:mIqfIhUVo
司書コピー「……!?」


彼女もあなたを認識したとともに、
そこにいる存在がなんなのか理解した
自分自身とは意外と分からないものだが、
その点彼女は正確だった


人形「……なんですか」

男「こう言っては失礼だが、なんか企んでないか?君」

人形「えっ」
248 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/14(木) 03:09:15.38 ID:mIqfIhUVo
本日はここまでです
ありがとうございました
249 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/14(木) 19:15:20.06 ID:mIqfIhUVo
少し迷惑そうにしていただけの彼女の目が変わる
そして、なにかを察知したようで逃げ出した


男「おい、船上で逃げた所でいずれ捕まるだけだろう」

人形「ちっ……」

司書コピー「ふんっ」

人形「な……お……お前は……」


司書のコピーは逃げようとする人形に不意打ちで重いボディブローを叩き込み、
なんと一撃で気絶させてしまった


男「……よかったのか?」

司書コピー「さぁ。でもこうするしかなかったように思われますね」
250 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/14(木) 20:48:54.61 ID:mIqfIhUVo
彼女はそう言い残してその場を去ろうとする


男「話を聞かなくていいのか?」

司書コピー「聞きたくありません」


引き止めたが、彼女はやはり去っていった
人間味が出てきたことは前進なのかもしれない
251 : ◆cUhskXlNTw :2023/09/14(木) 20:58:38.91 ID:mIqfIhUVo
それから男は人形を自分たちの船室まで連れて帰った
たまたま船室には誰もいなかったが、
不意を突かれてピンチになることはないだろうと確信していた


人形「……ん……」

男「目覚めたようだな」

人形「お前は……!」

男「君がどういった存在なのかは既に知っている。俺が知りたいのは君の目的だ」

人形「言うものか……」

男「言わないなら、君は残酷な真実を知ることになる。そんなことは俺もしたくないんだ。言ってくれ」

人形「>>下1」
252 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/09/14(木) 21:03:12.13 ID:xkFwHIyG0
…船を壊せ。船底まで行けばそれで良いと言われた

火口までの正規ルートは一本しかないのだから
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