【安価】【虹ヶ咲】エマ「これ(>>3)食べたい!」

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159 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/13(木) 20:35:04.11 ID:bXT7cvo40
黒羽姉妹+善子「これ(カレー)食べたい!」

しずく・ミア「任せなさ〜い!」

ラクシャータ「さぁ始まりました。第二回、虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会・料理対決! 司会はワタシ、甘口カレー大好きなスクールアイドルのラクシャータが務めさせていただきます」

栞子「……これは、一体どういうことですか? 何故、審査員と司会に他校のスクールアイドルが……」

咲夜「鐘嵐珠から招かれ、この催しに協力せよ……と、内なる声に従って参加させて貰ったわ」ドヤッ

善子「この堕天使ヨハネの眼を見込んだリトルデーモンからスカウトを受け、ここに来たまで。感謝しなさい、このヨハネに料理を献上出来ることを」キリッ

咲良「気にしないで。ただ、『美味しいものが食べられる楽しい企画がある』『新しく波長の合う子が見つかる』って文句に誘われただけだから。あとは……ドールが『せっかくなら参加しろ』って声を届けてくれたから」スンッ

栞子「ですが、善子さんを連れてきて良かったのですか? 沼津からここまで、かなりの距離があるはずでは」

ランジュ「その点については無問題ラ。善子の学校の方については話は通してあるわ! それに、バイト代も弾んでるわよ!」

善子「善子言うな! ヨハネ! 私はヨハネなんだから〜っ!」

ランジュ「ラ? 善子は善子じゃないの?」

善子「だ、か、ら〜っ!」

ミア「hey、賑やかのはいいんだろうけど……MCが困ってるぞ」

善子「……失礼したわ」スッ

ラクシャータ「助かりました……それじゃあ、対戦カードの紹介です。えぇと……演劇部のスター、虹ヶ咲の監督、桜坂しずくさん。先輩からの応援を一身に受けてます」

しずく「先の勝負では審査員でしたが、今回は料理人です。今回は、料理人を演じる私を見て行ってください!」

演劇部部長「しずく、頑張れ」ハタフリフリ

ラクシャータ「西からは、飛び級の神童、期待の作曲家、ミア・テイラーさん。ユニットメンバーからの応援を受けてますね」

ミア「よろしく。せっかくだから、作曲する時並みに力を入れさせてもらうよ」

ランジュ「ミア! 頑張りなさーい! あなたならきっとできるはずよ!」

ラクシャータ「二人とも、気合十分です。お二人の料理を味わうのは、こちらの審査員三名です」

咲夜「紫苑女学院3年生、黒羽咲夜よ。機関との戦いの合間の休息として、此度の催しを楽しませて貰うわ」

咲良「紫苑女学院1年生、黒羽咲良。楽しみに待ってる」

善子「浦の星女学院1年生、Aqoursに所属する津島善子……表向きには、それで通してる堕天使ヨハネよ。Welcome to hellzone!」

ミア「おい、大丈夫なのかこの審査員。いきなり地獄に堕ちろって言ってきたぞ」

しずく「ミアさん、アレはヨハネさんのキメ台詞だから……」

ミア「……ホントに心配になって来るな」

ラクシャータ「メンバー紹介が済んだら、今回の料理のジャンルは『カレー』です。私は甘口カレーが大好きなので、どうなるか楽しみです……」

ミア「curryか……楽で済みそうだね」バッ

しずく「えぇ。辛い物は、私もよく作りますから!」バッ

部長「いきなりコスチューム解禁か……コックコートが良く似合うね、しずく」パシャパシャ

ランジュ「ミアも似合ってるわよ、エプロン姿!」パシャパシャ

ラクシャータ「制限時間は一時間……それではスタートです、お二人とも、頑張ってください……」カーン
160 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/13(木) 22:35:02.03 ID:bXT7cvo40
しずく「私が作るのは、日本人らしくシンプルな王道のカレーです! まずは皮を剥いたジャガイモとニンジンを乱切りにします!」シュバババッ

しずく「切ったジャガイモとニンジンは水を張ったガラスボウルに入れて、電子レンジへ行ってらっしゃいです」ポチー

栞子「なるほど、予め柔らかく茹でおくんですね……カレーを作るにしては制限時間の短い今回のことを考えると、納得です」

しずく「電子レンジが稼働している間は、鍋で豚肉と串切りにした玉ねぎを炒めます!」ジャッ

ランジュ「ん〜……なんだかちょっぴり地味ね……ミアの方はどうかしら」チラッ

ミア「ま、結局curryはドロドロに出来てるのが一番美味しいんだ。だから、ボクはこれを使う」ドンッ

ラクシャータ「わぁ、大きなミキサー……これを使うんですか?」

ミア「yes、作曲はアナログから機械へ移ろった……それと同じで、料理も便利な機械を使うのさ! このフードプロセッサーにcarrot、celery、onionを入れて……一気に刻んでやる!」ブイイイイイン

ランジュ「きゃぁ! 凄い音ね! 野菜が次々にみじん切りになっていくわ!」

栞子「あれは、アリなのでしょうか……」

咲良「ドールの服を作るのにミシンを使ったりすることは悪いことじゃないし……別に、良いと思う……」

ミア「これなら手間いらずだね。後はコイツを処理するだけさ」

ラクシャータ「これはチキンですね。チキンカレーにするんですか?」

ミア「yes、chickenならほぐせばボクの作るcurryとは相性抜群だからね。だから……皮を剥いで、この尖ったハンマーで叩く!」ゴンッ、ゴンッ

璃奈「音も目立ってる……」

栞子「あれ、璃奈さん? いつの間に……」

璃奈「さっき来た。他の皆はまだ用事があるけど、私は真っ先に終わったから……」

ミア「おや、璃奈。ボクを応援しに来てくれたのかい? なら安心してくれ、最高のcurryを作って見せるから!」ポイー

ラクシャータ「刻んだ野菜と叩かれたチキン……材料が全部鍋に入りました。ここから……どうするんですか?」

ミア「なに、簡単さ。curryは煮込む料理。後は水を入れて、軽くsalt&pepperを振って……」ジャーッ、ジャッジャッ

璃奈「……そういえば、ミアちゃんは派手に作るのが良いって分析してた……だから派手なことはすると思ったけど、まさか……」

ランジュ「璃奈? 何か懸念?」

ミア「curry作りに欠かせないスパイス……クミン、ガラムマサラ、ターメリック、チリパウダー、一味唐辛子を……まとめて入れる! Yaaaaaaaa!」ドサーッ

栞子「なっ、計りもしないで香辛料をあんなに……ミアさん、誰の影響を受けたんですか……!」

演劇部部長「凄い派手なことするね……あんな作り方初めて見たよ」

ミア「あるクレイジーなドランカーがやってたんだ……共感出来たし、料理があまり出来ないボクにとってはいい勉強になったよ」

璃奈(あのアル中の人の料理の仕方は真似しちゃダメだよ、ミアちゃん……でも、あんな風にキラキラな目をしたミアちゃんには言えない……)

ミア「あとは待つだけさ。それじゃ、しずくの方にフォーカスしてあげてくれ」

ラクシャータ「はい……じゃあ、しずくさんの方に」テクテク

善子「しずくの方は、あれから茹で上がったジャガイモとニンジンを鍋の方に入れたきりそんなに動きがないわね……」

咲良「あら。動きが大人しい時、それは侮れないものなのよ」

しずく「ここからです……! 今までは鍋に出たアクを取り除いていただけにすぎませんから……別口のコンロでクミン、コリアンダー、カルダモン、オールスパイス、チリペッパー、ターメリックを炒めます!」ジャッ

ラクシャータ「わぁ、一気に刺激的な香りが……これは、私では食べられそうにないかも……」プルプル

璃奈「でも、善子ちゃんは確か辛い物が大好きのハズ……スパイス沢山は喜びそう」

善子「ふっふっふ……この刺激的な香りこそ、堕天使に相応しいものね……期待出来るわ」

しずく「スパイスから香ばしさを出したところで鍋に入れ、隠し味のコレを入れて……小麦粉でとろみをつけて……あとはひたすらに煮込むだけ!」グツグツ

咲良「後は待つだけなのね……まるで、兵器の装填を待つ時みたい」

栞子「へ、兵器……」

咲夜「気にしないで。ただの妄言」

咲良「咲夜ァッ!」

咲夜「耳元で大声を出さないで……」

ラクシャータ「二人とも、あとは待つだけ……えぇと、こういう時は……そう。トークで時間を経たせるんですね」

ヨハネ「なら、私の堕天使としてのエピソードを──」
161 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/13(木) 22:58:53.36 ID:bXT7cvo40
>>160

最初の咲良以外黒羽姉妹の台詞が思いっきり真逆ですね
正しくは

咲夜「あら。動きが大人しい時、それは侮れないものなのよ」

咲夜「後は待つだけなのね……まるで、兵器の装填を待つ時みたい」

咲良「気にしないで。ただの妄言」

咲夜「咲良ァッ!」

咲良「耳元で大声を出さないで……」

です

まとめるお方いらっしゃったらお気を付けくださいごめんなさい
162 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/15(土) 10:21:03.18 ID:yR4amoIn0
善子「それで──」

ラクシャータ「あ、もう……時間です……」

善子「そう。なら、ヨハネのお話はここまでね、続きはサバト配信で話すことにするわ」

咲良「……多分、カットされると思う」

善子「なんでよ!?」

ミア「そりゃあ、料理がメインだからだろ。あくまで主役はボクらだぞ」チャッ

しずく「そうですね……本当はヨハネさんのお話も出来れば流したいところですが……今回は仕方ないということで」

ラクシャータ「お先は桜坂しずくさんから……辛そうですね。私では火を吹きそうです」

しずく「はい。それではどうぞ、桜坂しずく特性♡スパイスカレーです。あ、お好みでこちらどうぞ」

咲良「これは……香辛料?」

咲夜「とても刺激的な香りね、まるで機関の持つ化学兵器みたい」

しずく「はい。とても辛いカイエンペッパーです。少しずつかけてくださいね」

善子「そう。そんなに辛いの……なら……」

咲良「でも、まずはそのままの味から……いただきます」パクー

咲夜「いつだって始まりは基本から、よね」スッ、パク

善子「……そ、そうよね! いつだって最初の状態から味わわないともったいものね!」パクッ

咲良「……辛い。けど、美味しい……具が柔らかいから、食べやすい」

咲夜「あら美味しい……ヒリヒリする辛さはあるけれど、具の旨味がルーによく表れてるわね」

ラクシャータ「皆さんからは、好評なようです……ハチミツをかければ、私も美味しく食べられるかも……?」

しずく「勿論、ハチミツが合うようにもしてありますよ。出来る限り、多くの人に楽しんでいただきたいですから」

演劇部部長「流石しずくだね。あぁいう優しさ、彼女の魅力だと思わないかい?」

栞子「そ、そうですね……」

璃奈「うん。しずくちゃんは、根から優しい人だから……」

ミア「殊勝な心掛けだね、しずく。でも……ボクはボクのやり方で、審査員の心を掴んでみせるよ」ドンッ

しずく「この粘度は……!」

ミア「ボクのスパイスカレーで、味を全部上塗りしてやる」コトッ

善子「見ただけで、魔を感じさせるわね……でも、堕天した我が前にはその魔も美味なるもの!」パクッ

咲夜「これは……まさに深淵ね……もう何もかも原形がないわね……」パク

咲良「お湯をかけてからでも食べられそう……」パク

善子「っ……か、からっ……何よ、これ……堕天使の泪以上よ……」ゴホ

咲夜「かっ、辛い……! 前髪を切りすぎた時以上の衝撃が来た……」プルプル

咲良「凄い、濃い……」シーン

ミア「ま、ステイツではコレくらいの濃さが普通さ」※個人の感想です

ラクシャータ「これは恐ろしい味……でも、何故か食べてみたくなる気もします……甘口しか、食べられないのに……」

ミア「あとで食べるかい? その血、まるごとステイツに染め上げてやるよ」

ランジュ「ミア、後でランジュが食べる分も残してよ?」

ミア「まぁ、沢山あるからね。一杯くらいは残せるよ」

ラクシャータ「えぇと、どちらの皿も完食されたようです。それでは皆さん、こちらのプラカードにどちらのカレーが美味しかったか、書いてください……」



以下、下3まで多かった方の勝利
163 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/15(土) 11:34:23.98 ID:dcDgVJiM0
しずく
164 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/15(土) 11:35:10.83 ID:Gu34acMYO
ミア
165 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/16(日) 00:02:01.15 ID:rHmGUFW0O
しずく
166 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/16(日) 20:41:49.53 ID:Ywg2NK9c0
ラクシャータ「出ました。2-1で、桜坂しずくさんの勝利です……」

咲良「どっちも美味しかったけれど……桜坂さんの方はライスなしでも食べられるくらいにいい濃さだった」

咲夜「そうね。見た目も、こっちの方が整っていたわ」

善子「私はより強い刺激があった、こっちの方が気に入ったわね。まぁ、光栄に思いなさい。この堕天使ヨハネからの愛を受けたことを」ビシッ

ミア「興味ないね。負けは負けだし……悔しいよ」

しずく「くぅ、ヨハネさんからお褒め頂いてるなんて……悔しいです……」

ランジュ「なんだか、どっちが勝ったんだかわからない勝負になったわね」

演劇部部長「まぁ、形式的にはしずくが勝ったから……」

璃奈「ミアちゃんも頑張った。いい勝負だったよ……璃奈ちゃんボード『ほろり』」

栞子「そうですね……最初の頃を考えると、とっても成長しましたね……」ホロリ

演劇部部長(……一体何があったんだろう)

ラクシャータ「えぇと、これにて勝負がついたので。今回はこれでおしまいみたいです。それでは、次回にご期待ください……」
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