【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索 Part 2【百合】

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575 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 01:55:06.33 ID:G3esTuf00
スーパーイエリアさまタイム
576 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 05:10:13.16 ID:a86XTZ0nO
イエリア様被りすぎなのでひとつ。

イベント:ルル、サーナやエンしゃんに落ち込んでた時に迷惑かけたお詫びチョコをあげる。感激しルルをウチの子にするかでプチ揉めする2人。

イエリア様オンリーおkなら無視して構いません。
577 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 06:13:40.75 ID:CxMJTSaXO
>>1が何か言うまでは基本範囲外は取らないって一度それで揉めてるのに後出しするんか
578 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 07:21:40.42 ID:vjXmk6BE0
どっちにしろ>>573は人造種の置かれてる立場的に無理そうなので無効じゃないですかね…?
579 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 08:11:44.49 ID:CmJYjS11O
遠回しに安価取った人たちに文句言ってるのが一番の問題なのでは
580 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/07/22(土) 18:19:11.77 ID:G3esTuf00
(イエリアさま、現状描写少なめだしオンリー回でも良いんじゃないかなと個人的には思いました)
581 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 18:20:25.27 ID:G3esTuf00
すみませんあげてしまいました……
582 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 19:21:30.60 ID:mqW8HGV3O
魔鍵様にも名前あげたい…あげたくない?
583 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/22(土) 23:30:40.68 ID:I0XYtr1r0
その時の>>1にとって難しいものや解釈違いだと思うもの以外は原則採用するので、今回はイエリアさまのお時間といたします

魔鍵ちゃんは実際名前というよりは通称とか通り名に近いものなので、名前らしい名前を決めても良いかもしれません
584 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/22(土) 23:31:14.32 ID:I0XYtr1r0
―少し前
 セントラルフォルト(イエリアたちの現在のおうち)

魔鍵「……は?」

イエリア「……だ、だから……フィーに、チョコレートを……作ってあげたいなって……」

魔鍵「……人間どもの平和ボケした下らないイベントに感化された、と」

イエリア「で、でも……言葉や形にして、大切な人に想いを伝えるのって……大事なことだと思うし……」

魔鍵「回線をオープンにして思考や感情をダイレクトに送信すれば良いのでは?」

イエリア「もう! お姉ちゃんに聞いた私がバカだった……!!」プンスコ

 スタスタ ウィーン…(自動ドアの音)

魔鍵「……何か気に障るようなことを言ったのでしょうか、私は」

魔鍵「………あ、フィーは純粋種か。それじゃあ送信はできないですね……」

魔鍵「…………言葉や形にして、か……」

 ◇
585 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/22(土) 23:32:50.30 ID:I0XYtr1r0

エピカ「……フィーに、チョコレート?」

イエリア「うん……! エピカなら知ってるでしょ? チョコの作り方」

エピカ「うん……。でも、追加機能がオフになったままだから……情報として、識ってるだけ……」

イエリア「情報だけでいい。私に送信してくれる?」

エピカ「わかった……」ピピ


イエリア「ふむふむ……。まずカカオ豆を収穫して……」

イエリア「発酵……乾燥……過熱……分離……?」

イエリア「え、ええ……!? そんなにかかるの!? チョコレートの日を過ぎちゃうよ……!!」

エピカ「……たとえ時間があっても……設備がないから……綺麗で美味しいのは、作れないと思う……」

イエリア「そ、そんなあ……」

エピカ「あとは……市販の製菓用チョコレートを買って……溶かして固める方法もあるよ……」

イエリア「で、でも、それって作ったって言えるの? ただ溶かして固めるだけなんて……」

エピカ「意外と、難しいんだって……。わたしは、やったことないけど……」

イエリア「……どっちにしても、そうするしかないかあ。じゃあ買いにいこ、エピカ」

エピカ「わたしも……?」

イエリア「エピカ、セルフレジ得意でしょ?」

エピカ「…………ふつうだと思う」

 ◆

―セントラルフォルト 給湯室

イエリア「よ、よーし……。まず、チョコレートを細かく切り刻む……」トントントン

 イエリアの指「」カスッ

イエリア「いたっ!!!」

エピカ「……聖鍵って、精密動作は苦手なの?」

イエリア「うう……運動機能は必要最低限だから……」

 ◇

 チョコレートを湯煎している鍋「」モクモク

エピカ「……沸騰しない程度の温度を保って……。水分が中に入らないように……」

イエリア「――あっ! み、水入っちゃった! 水入っちゃった!」アタフタ

エピカ「……急いで水をすくい取って……」

イエリア「あ、あ、あああ……!! 混ざっちゃった! 混ざっちゃった!!」アタフタ

 ◇

 水が入ってボロボロに固まったチョコレート「」

イエリア「…………」

エピカ「…………やっぱり……生きていても、良いことなんて……」

イエリア「……私、諦めない。次は、ちゃんと水が入らないようにする……」

エピカ「イエリアは……強いね……」

 ◆
586 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/22(土) 23:34:01.41 ID:I0XYtr1r0
―通信室

アリム『へえ、イエリアがそんなことを……』

魔鍵「ええ……。しかし怒らせてしまったようで……」

アリム『……じゃあ、いっそあんたもイエリアにチョコレートを渡してみたら?』

魔鍵「えっ? わ、私が?」

アリム『イエリアのこと、もう恨んでるわけじゃないんでしょ? お姉ちゃん呼びも許してるし」

魔鍵「恨みはもちろんもうありませんが……それとこれとは別です。なぜ私が人間の下らない催しなどに興じなければならないのですか」

アリム『こういうのも変わる一歩よ! 人の文化を好きになる必要はないけれど、人の文化を楽しむ仲間がいたら一緒に楽しめた方が良いでしょ?』

魔鍵「むう……それは、そうかもしれないですが」

アリム『ちょっとこっちでもチョコレートの余りが出る予定だから、暇ならクロリアの工房に来なさい。チョコレート作りを指南してあげる』

魔鍵「…………わかりましたよ。クロリアたちには歓迎されないでしょうけれど」

 ◆
587 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/22(土) 23:34:47.16 ID:I0XYtr1r0
―クロリアの工房

クロリア「えっ!? 魔鍵がチョコレートを!?」

魔鍵「……悪いですか」

クロリア「い、いえ……悪いとは言っていませんが……」

量産剣「しかし、意外だな。魔鍵殿が人の催しに参加するとは」

スイス「魔鍵さん、誰にチョコ渡すノ?」

魔鍵「…………イエリアですよ。現管理者で……私の妹の」

クロリア「まあ……!」

量産剣「ほう……」

スイス「わあ……!」

魔鍵「な、なんですかその反応は……! 言っておきますが、深い意味はないですよ……! アリムに言われたから渡すってだけです……!」

アリム「それを了承したのは魔鍵なんだからね」

魔鍵「ああもう……! いいからさっさとチョコレートの作り方を教えてください……!」

 ◇

 溶かして固めたチョコレート「」

魔鍵「……どうなんでしょうか、これは」

アリム「料理用の機能もないのに上手くやれたじゃない! 初めてでこれなら本番も大丈夫でしょ」

クロリア「驚きました。料理の才能があるのではありませんか?」

魔鍵「フン、試作機らしい能力のバラツキでこういうところに偏っただけでしょう」

 ◇
588 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/22(土) 23:35:43.14 ID:I0XYtr1r0

ララ「甘い香り……。あれ……あなたは……?」スタスタ

魔鍵「……? あなたこそ……」

ララ「私はララ・リリスと申します」

魔鍵「私は……魔鍵です」

ララ「魔鍵……?」

アリム「前から少し気になってたんだけど……魔鍵ってちょっと格好悪くないかしら」

魔鍵「」グサッ

クロリア「魔の聖鍵だから魔鍵、みたいな安直さを感じますね……」

魔鍵「」グサグサッ

アリム(聖鍵っていう種へのコンプレックスが透けて見える……なんて言ったら流石に言葉の暴力が過ぎるわね……)

魔鍵「……まあ、管理者を辞した今ではもう魔鍵と名乗る必要もないでしょう。これからはまた、元の第七種人造生命試作三号に戻りますよ……」

ララ「…………それなら、新たな名を名乗るのはどうでしょうか」

第七種人造生命試作三号「え……?」

ララ「その、第七種……というのは、長くて呼びにくいので」

スイス「スイスも、名前がないなら付けるのがイいと思う!」

第七種人造生命試作三号「……しかし、そこの量産型インテリジェンスソードも名前が長ったらしいデフォルトのままではないですか」

量産剣「む……。ではそろそろ私も名を付けるとするか」

スイス「量産さン……! 名前、付けるの……!?」

量産剣「ああ。最近、名ありのお前たちが少し羨ましくなってきてな。良い機会だ。決めてもらっても良いか、クロリア、スイス」

クロリア「わ、私で良ければ……!」

スイス「量産さンの新しい名前……がんばっテ、考える……!」


↓1〜3 量産剣の名前候補 良さげなものを1ついただきます
589 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 23:42:06.02 ID:vjXmk6BE0
ロロナ・ロール
590 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 23:53:11.24 ID:a86XTZ0nO
レイ・レイズデッド
591 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/22(土) 23:54:30.09 ID:I92mQXpFo
ツヴィ
(刃物メーカーZWILLINGより)
592 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 00:14:57.85 ID:PV/1I7Ly0
クロリア「スイスちゃんは良い名前が浮かびましたか?」

スイス「うん……。でも、クロリアさんも浮かんでるなら……ソっちの方が、いイと思う」

クロリア「いいえ、そんなことはないですよ。それじゃあせーので言って、量産さんに好きな方で決めてもらいましょう」

スイス「そっか……! じゃア、そうする……!」

クロリア「それじゃあ――」

スイス「せーの……!」


クロリア「ロロナ!」
スイス「ロール!」


量産剣「フッ……。では、私はこれから――」

ロロナ「ロロナ・ロールと名乗らせていただこう」


スイス「わあ……!」

クロリア「量産さん……いえ、ロロナさん……!!」

ララ「おめでとうございます……!」パチパチ

アリム「おめでとう……! さあ、次はあんたの番よ。第七種人造生命試作三号さん?」

第七種人造生命試作三号「ええ……。わ、私は……」


↓1〜3 魔鍵の名前候補 良さげなものを1ついただきます
593 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 00:19:18.60 ID:v5plspLzo
ナミリア
594 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 00:24:55.11 ID:sua01MOl0
セブンスター・トリニティ
595 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 00:33:15.41 ID:NYl5m3f80
アイリス
596 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 01:17:39.23 ID:PV/1I7Ly0
第七種人造生命試作三号「……いえ、単なる識別子にあれこれ悩みあぐねても仕方ありませんね」

第七種人造生命試作三号「では――」

アイリス「私はこれから、アイリスという名称を自己登録します」


スイス「わあ……! よろしクね、アイリスさん……!」

アイリス「ええ、よろしくお願いします。スイス」

アリム「アイリス、良いじゃない……! 理由を聞いてもいいかしら?」

アイリス「深い意味はありません。パッと頭に浮かんだものを私らしく調整しただけです」

クロリア「私も良いと思いますよ、アイリス様……!」

ララ「ふふ、素敵なお名前です。親しみが湧きますね」

アイリス「そんなことよりチョコレートです! ここから更に美味しくするんでしょう? さあ早く指南を!!」

アリム「わ、わかってるわよ。張り切っちゃってまあ」

ロロナ「フッ……アイリス殿は妹君を大切に思っているのだな」

 ◆
597 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 01:18:05.14 ID:PV/1I7Ly0
本日はここまで
598 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 01:50:04.10 ID:v5plspLzo
おつおつ
二人とも良い名前決まって良かったね…!
妹にチョコ送りたいって言ったときの人造三人組の反応すこ
599 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 15:24:38.05 ID:sua01MOl0
そういや本命は果たしたけど遺跡部は続投かな
これからはロマンだけを追い求めて活動する感じ?
600 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 20:12:00.62 ID:j4UVouJ1O
リアンも濡れ透け隊とかいるし割とチョコもらえそう
601 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 22:37:30.53 ID:PV/1I7Ly0
魔鍵もといアイリスさんはこれまでの行いがアレだったので、人造種の皆さんが驚きになるのも無理のないことでした(スイスちゃんは純粋に感動しています)

今年度のメイン目標は達成したので、今後の遺跡部での活動がどうなるかは未定です。もし来年度以降も続く場合は、何らかの別の事件が発生することになるかもしれません

闘技大会ベスト4なので、リアンに限らず遺跡部のメンバーはかなりチョコレートを貰っているかもしれません
602 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 22:38:51.77 ID:PV/1I7Ly0
―2月2週 チョコレートの日
 セントラルフォルト

イエリア「……」ソワソワ

 自動ドア「」ウィーン

イエリア「!」

フィー「ただいま」スタスタ

イエリア「フィー! 買い出し、お疲れ様……」トテテ

フィー「これ、たくさん貰ったからイエリア様もどうぞ」スッ

 ドサッ

 麦チョコ「」
 ひとくちチョコ「」
 チョコバー「」
 板チョコ「」
 綺麗な手作りチョコ(クロリア製)「」
 不格好な手作りチョコ(ロロナ&スイス&ララ製)「」
 てのひらチョコリアン人形「」
 てのひらチョコリエム人形「」
 てのひらチョコアリム人形「」


イエリア「え………た、たくさん……貰った……?」

フィー「うん。店の試供品とか、福引とか。あと、クロリアさんとこに寄ったらお裾分け貰っちゃった。丁度リアンさんたちもいてね」

イエリア「…………」

フィー「ふふ、後でお返しを考えておかないと」

イエリア「…………」

イエリア「そう……」スタスタ

 自動ドア「」ウィーン…


フィー「あ、あれ? イエリア様、甘いもの好きなんじゃ……」

エピカ「……乙女心は……かなしみに呑まれやすいの……」ヌッ

フィー「エピカ!? いたの……!?」

エピカ「食べていい……? わたしも……甘いの、好きだから……」

フィー「も、もちろんいいけど……」

エピカ「ありがとう……。あむ……」モグモグ

フィー「それで……さっきの、どういう意味……?」

エピカ「もぐもぐ……。イエリアは……拗ねてるの……。あなたが……鼻の下を、伸ばしているように見えたから……」

フィー「そんな……! でもこれは、お裾分けで……」

エピカ「……大きなかなしみの前では……理屈は、無力なの……」

フィー「……!!」

エピカ「もぐもぐ……。リアンチョコ……食べていい……?」

フィー「どうぞ! ちょっとイエリア様のとこに行ってくる!」タッ

エピカ「いってらっしゃい……」

 ◇
603 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 22:40:41.27 ID:PV/1I7Ly0
―イエリアの部屋

イエリア「…………」

イエリア「なんで……こんなに、落ち込んでるんだろ……私……」

 フィーに向けて作ったイエリア製チョコ「」

イエリア「…………」

イエリア「一人で、はしゃいで……人間の真似事なんてして……。馬鹿みたい……」

イエリア「……ぐすっ」

 自動ドア「」ウィーン

フィー「イエリア様……」

イエリア「……勝手に、入って来ないで……」フイッ

フィー「……申し訳ありません。しかしどうか、私の話を聞いていただきたい」

イエリア「何……」

フィー「まずは……このチョコレートの日に、イエリア様へ何の用意もせず……申し訳ありません」ペコ

イエリア「……」

フィー「そして……イエリア様以外の者から施しを受け、調子に乗っていたこと……心より、反省しております」スッ

イエリア「……え…?」

 ぐいっ

イエリア「ひゃっ……」

フィー「ごめんね、イエリア……」

 ぎゅっ…

イエリア「あ……」

イエリア「久しぶりだね……。こういうことするの……」

フィー「言葉じゃ、伝わらないと思った。だから……」

イエリア「……私も、ごめんね……。フィーのこと……信じてなくて……」

 ぎゅう……

 ◇

イエリア「ん……。フィー……ちょっと、いい……?」

フィー「うん」

イエリア「これ……」スッ

 フィーに向けて作ったイエリア製チョコ「」

フィー「!」

イエリア「受け取って、くれる……? 私の……感謝の、きもち……」

フィー「もちろん! ありがとう、イエリア」

イエリア「ん……。後で感想、聞かせてね」

フィー「いいとも。イエリアのがんばり、しっかり味わうよ」

イエリア「…………口調……やっぱり、そっちの方がいい……」

フィー「……それじゃあ、二人きりの時はこっちにしようか」

イエリア「二人きりじゃなくてもそっちでいいけど……」

フィー「でも二人きり限定の方が秘密の関係っぽくて素敵じゃない?」

イエリア「ひ、秘密の……/// そう、かも……///」

 ◆
604 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 22:41:30.12 ID:PV/1I7Ly0
―夜
 イエリアの部屋

 自動ドア「」ウィーン

アイリス「入りますよ」

イエリア「お姉ちゃん……。入る時はノックくらいしようよ……」

アイリス「管理者なんですから施設内の状態くらい把握しておきなさい」

イエリア「そういう問題じゃないと思うんだけど……。で、何か用なの?」

アイリス「…………これを」スッ

 イエリアに向けたアイリス製チョコ「」

イエリア「えっ……。お、お姉ちゃんが……チョコレートを!?」

アイリス「……選別のようなものです。管理者となったあなたへの」

イエリア「あ、うん……! ありがと……!」

アイリス「……では、これで……」クルッ

イエリア「あ、待って……!」

アイリス「何ですか」

イエリア「その……。どうして……? 人間の行事なのに……」

アイリス「………それは……」

アイリス「…………」

アイリス「……私たちが興じれば、それはもう人間の行事などではなく人造種の行事です」

イエリア「ええっ? そ、そうなの……?」

アイリス「そうなのです。だから別に良いのです」

イエリア「そうなんだ……」

アイリス「……わかればよろしい。食べ過ぎには注意しなさい」

イエリア「わ、わかってるよ。でも、本当にありがとう。お返し、がんばって作るからね……!」

アイリス「……ふふ。期待せずに待っていますよ」

イエリア「そこは期待しててよ〜」

 ◆
605 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 22:42:16.59 ID:PV/1I7Ly0
突然ですがここで多数決を取ります

↓1〜3
1.チョコレート安価追加
2.次の週に進む
606 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 22:42:44.93 ID:sua01MOl0
2
607 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 22:51:53.61 ID:j4UVouJ1O
2
608 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 23:15:45.32 ID:v5plspLzo
敬語なしフィー良すぎるは溶けるトケタ…
609 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/23(日) 23:22:55.14 ID:PV/1I7Ly0
―2月3週
 教室

ノルン「……おはよ、リアンちゃん」

リアン「ノルンさん! 具合は大丈夫なの……?」

ノルン「うん……。いろいろ置いてってくれて、ありがとね……」

リアン「あ、ううん……! 私だけじゃなくて、みんな心配してたんだよ……!」

ノルン「みんなが……」

リアン「うん……。それと、チョコレートありがとう。とっても美味しかった……!」

ノルン「あ……。た、食べてくれたの……?」

リアン「うん! すごく良くできてて、食べるのがもったいなかったけど……食べたら、すごく美味しくて。すごかった……!」

ノルン「……良かった……」

リアン「ノルンさんほど上手くはできないと思うけど……お返し、期待しててね……!」


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不壊〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈聖域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈暴れ火〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・暗黒仮面舞踏会で勝つ
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

2月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
610 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 23:23:52.42 ID:sua01MOl0
新聞部、遺跡部と人造種たちに独占取材
611 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 23:32:06.46 ID:j4UVouJ1O
2年生、魔翌力動力の車についての講習を受ける
612 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/23(日) 23:32:14.43 ID:VEuYTRWeO
暗黒仮面舞踏会の対策
613 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/24(月) 23:43:35.20 ID:FppoRiiP0
―2月3週 某日
 校庭

先生「というわけで今日は魔力自動車についての簡易的な講習を行う。お前たちも来年から免許が取れるようになるからな」

生徒A「せんせー! あたしオートマがいい!」

生徒B「てか魔力自動車ならオートマしかないっしょ!」

先生「いいや、今日お前たちに乗ってもらうのはマニュアル式の魔力自動車だ!!」

ルウェリア「ええ!? 魔力自動車にマニュアル操作なんて本来不要のはずじゃ……」

生徒B「わざわざ無駄な機能付けたん!!?」

先生「わかってないなお前たちは……。車はマニュアル運転してこそだろうが!!! オートマ限定などという軟弱者は我が学院にはいらん!!!!」

リアン「ひえええ!!?」

サーナ「老害ですわ!!」

ノルン「先生……まだ若いのに……」

 ◇

リアン(というわけで、私たちは簡易的な運転講習を受けることになったのだけれど……)



ルウェリア「発進はクラッチを半分踏み込んだ状態でアクセルを吹かして……」ガチャ

ルウェリア「速度が上がったらまたクラッチを踏んでギアを上げる……」ガチャコン

 ルウェリアの運転している魔力自動車「」ブゥーン

ルウェリア「おお……! 楽しいかも……!」



ルウェリア「けっこう面白かったよ……!」スタスタ

リアン「お疲れ様、ルウェリアちゃん」

ノルン「すごいなあルウェリアちゃん……。私、全然上手くいかなくて……いっぱいエンストしちゃった……」

生徒A「なんでもできるノルンちゃんにも意外な苦手分野があったんだねえ」

ノルン「そんなすごい人じゃないよ、私……」

リアン(ノルンさんがなんでもできるのは、人一倍努力してるからなんだよね……)


先生「次! リアン! 闘技優勝者の実力を見せてみろ!!」

リアン「ひ、ひえっ……」


↓1
01-30 だめだめ
31-60 まあまあ
61-90 割とやれる
91-00 意外な一面
614 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/24(月) 23:58:14.05 ID:VV0FknKR0
615 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 00:02:02.88 ID:eGGn4vhu0
器用なのか不器用なのか分からないリアンちゃん
616 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 00:07:32.54 ID:hr4YIi8Eo
脳筋よりっぽよね…
617 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 00:17:09.23 ID:nf1dpQsx0
 05 だめだめ

リアン「く、クラッチを……半クラにして……は、半クラってどれくら……」

 リアンが運転する魔力自動車「」プスン…

リアン「あ、ああ……! エンストしちゃった、エンストしちゃった……!!」

先生「落ち着けい! ここでエンストしても何の問題もない! 何度でも挑んでみろ!」

リアン「は、はい!」


 プスン… プスン… プスン… プスン…


先生「……その、すまん」

リアン「ああ………やっぱり……エピカちゃんの、言う通り………命、なんて…………」グニャア

 ◇

リアン「」

ルウェリア「リアンちゃん……! 大丈夫だよ、車が運転できなくたって死ぬわけじゃないんだから……!」

ノルン「そ、そうだよ! 私だってエンストしたもん、普通だよ……!」

リアン「えへへ……ありがと……。あれ、そういえばサーナさんは……?」

ノルン「サーナちゃんなら――」


サーナ「トップギアですわあああ!!! オーホホホホホ!!!!!」ギュオオオオン!!!


リアン「わあ」

ルウェリア「平常運転だね」

 ◆
618 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 00:19:16.74 ID:nf1dpQsx0
短くて申し訳ないですが本日はここまで
619 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 00:28:33.02 ID:hr4YIi8Eo
峠を攻めるの似合いすぎるお嬢様、サーナ・ウインド!!
おつー
620 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 05:30:36.81 ID:EL0kExzjo
おつおつ
621 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 12:17:02.22 ID:PI6fM3bgO


魔翌力自動車って運転手の魔翌力込められたらリアンちゃんの車水陸両用になりそう
622 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 19:15:55.23 ID:L9hO/7LJ0
サーナ…自力で空飛べるのに地面を疾走する快感は忘れないのよき
623 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 21:54:16.03 ID:nf1dpQsx0
サーナさんは走り屋的な素質があるのでスピードを出すのが好きらしいです。パッシブ強化によって長時間の飛行も可能になったようですが、車でスピードを出すのはまた別腹なのでしょう

魔力自動車は基本的に自前の魔力炉で稼働しているため、基本的には運転手が魔力を供給する必要はありません(魔法使い以外の人も運転できるということでもあります)
なお運転手自身が魔力を供給して稼働させることも可能です。その場合は運転手の魔力の性質を反映して自動車の性質が多少変化することもあるようです
624 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 21:54:45.62 ID:nf1dpQsx0
―2月3週 某日
 部室

 コンコン

リアン「はあい」

ルウェリア「開いてますよ」

 ガラッ

新聞部「失礼します! 新聞部です!!」

リアン「げっ……」

ルウェリア「……ウチの部員を根も葉もないデマで中傷した新聞部が、一体何の用で?」

新聞部「うっ……そ、その節はまことに申し訳ありませんでした! 例の記事を書いた部員はしっかり教育しましたのでごあんしんください!」

リアン「い、いいよお、もうその話は……。それで、一体何の用ですか……?」

新聞部「はい!! 今日は何かと話題の遺跡部や、そこに出入りしてる小さい子たちのお話を聞かせてもらえたらなと思いまして!!」

ルウェリア「小さい子って……」

新聞部「はい! 黒髪ショートの子や、二年生のアリムさんに似た金髪碧眼の女の子のことです!!」

リアン「え、ええと……」

ルウェリア「……私たちだけでは決められないので、お返事は顧問と相談してからでも良いですか?」

新聞部「はい、もちろんです! 前向きなお返事を期待してます!! それでは!」

 ガラッ バタム…


リアン「ど、どうしようルウェリアちゃん……」

ルウェリア「今言った通り先生に相談しよう。遺跡や人造種のことが露見するのはちょっと危ないかもしれないし」

リアン「そうだね……」

ルウェリア「職員室行って先生を呼んでくるよ。リアンちゃんはここで待ってて」ガタ

リアン「うん……」

 ◇

―職員室

エンシァン「ふむ……新聞部から取材の申し出か。しかもルルやリエムくんまで名指しとは」

ルウェリア「はい。どう対応しますか」

エンシァン「新聞部にはリアンくんの件で信用できんからな。私が対応しよう」

ルウェリア「ありがとうございます」

エンシァン「何、礼には及ばん。雑務が残っているから少し待っていろ」

 ◇
625 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 21:55:51.77 ID:nf1dpQsx0
 一方その頃――

―廊下

新聞部「……ルウェリア・モースは職員室へ行き、今部室はリアン・ロールセンただ一人……」

新聞部「リアン・ロールセンは優勝者でありながら普段は善良で気弱な女の子……一人なら押し切れる……!」

新聞部「……ん? 誰か来る……!」ササッ


 何者か「〜〜」キャッキャ スタスタ
 ガラッ バタム…


新聞部「今……部室に、学内部員でも学外部員でもない奴らが入っていった……」

新聞部「これだとリアン・ロールセンの単独取材はできないが……しかし大スクープの予感……!!」

新聞部「暴いてやる……!! 注目の遺跡部が抱える、おぞましき暗黒の真実を!!」ザッ

 ガラッ!


↓1 遺跡部に入っていった人造種
01-25 アイリス&エピカ
26-50 イエリア&フィー
51-75 クロリア&スイス
76-00 ロロナ&ララ
626 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 21:58:09.59 ID:p6PJuHDhO
627 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/25(火) 21:58:47.68 ID:Yh60Yj/ro
てめぇが書いたんだなこの野郎……
628 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 23:07:31.42 ID:nf1dpQsx0
―部室

新聞部「失礼しまーす!!」

リアン「!? し、新聞部の人……帰ったんじゃ……!?」

新聞部「見かけない人が入ってったので気になってお邪魔しちゃいました! お話、聞かせてもらってもいいですか!?」ズイッ

リアン「え、ええ……」

クロリア「あの……あなたは――」

スイス「うン、いいよ!」

リアン&クロリア「!?」

新聞部「それではお名前とご住所とスリーサイズを――」

スイス「えっと、スイスは――」

クロリア「めっ! 知らない人にみだりに個人情報をさらしてはいけません!」

スイス「あぅ……」

新聞部「おおっと、これは手厳しい。申し遅れましたが、私新聞部です! 怪しい者ではないのでごあんしんください!」

クロリア「見るからに怪しい人なのですが……」

新聞部「大丈夫です! コンプライアンスはストロングにアバイダンスしていますので!」

クロリア「こ、こんぷら……?」

スイス「すゴそう……!」

新聞部「個人情報は言わなくても問題ないです! ちょっと簡単な質問に答えてもらえれば!!」

クロリア「え、ええと……まあ、簡単な質問くらいなら……」

リアン(あわわ、クロリアさんが押し切られ――)


 ガラッ!


新聞部部長「……失礼します。ウチの馬鹿がご迷惑をおかけしているようで……」
629 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 23:10:26.39 ID:nf1dpQsx0

リアン「えっ!? あなたは……」

新聞部部長「新聞部の部長です。申し訳ない……」ガシッ

新聞部「ぐあっ! 今回はまだ何もしてません!!」

新聞部部長「あれだけ言われたのにまたこんなことをするとは。ウチを廃部させる気かお前は……」

新聞部「逆です逆! 低迷している新聞部を立て直すには、力強いセンセーショナルな記事が必要なんです!!」

新聞部部長「続きは署で聞こう。今回は……今回も本当にご迷惑をおかけしました。後日お詫びに伺いますので、どうかご容赦ください……」

リアン「は、はい……」

 ガラッ バタム……


リアン(新聞部の人は、新聞部の部長に引きずられていった……)

クロリア「何だったのでしょうか……」

スイス「…………行っチャった……」

クロリア「スイスちゃん……。ごめんね……」

リアン「スイスちゃん……」

 ◆
630 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 23:11:18.98 ID:nf1dpQsx0

―後日
 生徒会室

生徒会長「え、私が取材ですか?」

リアン「はい……。あの、取材というか……話を聞いてあげて欲しい子がいまして……」

生徒会長「……なるほど、事情はわかりました。確かにそれなら、私が適任ですね」

リアン「……! ありがとうございます……!!」

生徒会長「ふふ、このくらいお安い御用ですよ。この島を……いいえ、世界を救った英雄さんのお願いですもの」

リアン「そ、そんなんじゃないですよ。みんなががんばった結果ですから……!」

 ◆
631 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 23:12:04.16 ID:nf1dpQsx0
―インタビュー スイス

スイス「スイスは、スイス! 自分で付けタ、自分の名前!」

スイス「今はね、クロリアさんの工房に住んでルの」

スイス「クロリアさんニは、いっぱい、いっぱいお世話になってるの。いつもスイスたちのことを見ててくれるし、具合が悪い時は優しく治しテくれるし……」

スイス「この腕もね、クロリアさンに付けてもらったの! 腕が二本あるノって、すごい便利!」

スイス「……でも、スイス……前の腕だった頃……すごく悪いこと……しちゃッタ……」

スイス「だから……今は、人間さまのこと、いっぱい勉強して……。いっぱい人間さまのお役に立って、償い、する……」

スイス「……お話、聞いてくれて、ありがトう。スイス、これからもがんばるね」


―インタビュー クロリア

クロリア「え、私もですか? わ、わかりました」

クロリア「私はクロリア。今は亡き主様にいただいた、大切な名です」

クロリア「はい。今は元いた住処を復興し、はぐれ人造種のみんなと静かに暮らしています」

クロリア「スイスちゃんはとっても良い子なんですよ。素直で、優しくて、いつだって誰かの役に立とうとがんばってて……」

クロリア「でも、だからこそ……放っておけないんです。あの子の純粋さは、悪い人に見つかれば絶対に利用されてしまう……」

クロリア「スイスちゃんは私が守ります。初めて手に入れた名前、初めて手に入れた平穏の日々……。誰にも汚させません」

クロリア「……すみません、少し重い話をしてしまいましたね」

クロリア「いえいえ、こちらこそ。あなたのような人なら大歓迎です。ありがとうございました」ペコ

 ◆
632 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/25(火) 23:12:43.44 ID:nf1dpQsx0
本日はここまで
633 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/26(水) 07:29:02.20 ID:0lbZ9rAGO

新聞部部長は人ができててよかった・・・
この部員透明魔法とか使えないでよかった
634 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/27(木) 22:28:09.17 ID:wGTmnckj0
新聞部部長は堅実な取材と地に足の付いた記事を書くまっとうな記者です。しかし彼女が書く記事はまっとうすぎて面白みがないため、新聞が売れません
そして例の悪徳新聞部員は偏向捏造印象操作などろくでもない記事ばかり書く問題児ですが、娯楽としてはまあまあ面白いため意外と人気があります。なおアンチも多い模様です
635 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/27(木) 22:28:38.67 ID:wGTmnckj0
―2月3週 某日
 部室

リアン「そういえば来週末に暗黒仮面舞踏会だけど……実は私、暗黒仮面舞踏会のことよくわかってないんだよね……」

ノルン「実は私も……。図書館とかで調べても要領を得ないものばかりで……」

 ガラッ

シャーロット「それなら私が教えてあげるわ! 暗黒仮面舞踏会についてね!」

リアン&ノルン「シャーロット准教授!」

 ◇

シャーロット「暗黒仮面舞踏会っていうのは、デュエット……つまり二人組での戦いに限定された闘技大会のようなものなの」

リアン「そうらしいですね。ソロの参加は不可だとか……」

シャーロット「ええ、そうなのよ。参加は絶対にデュエットでなきゃならないの。一人だった場合は参加できないわ。分身を用いての疑似デュエットももちろんダメ」

ノルン「私たちは既にデュエットを組んでいるのでその点は問題なさそうですね」

シャーロット「それで戦いの形式だけど、これは闘技大会と違ってバトルロイヤルなのよ!!」

リアン「ええっ!? バトルロイヤル!!?」

ノルン「だ、大丈夫なんですかそれ!? 大混戦になって怪我人がいっぱい出るんじゃ……」

シャーロット「ふふ、大丈夫よ。だって、舞台はこの島全域だもの」

リアン「え、えええ!!?」

ノルン「……大丈夫なのか大丈夫じゃないのかよくわからなくなってきました」

シャーロット「つまり、最後まで立っていた二人組が優勝なのよ。一定期間以上勝ち星を上げられなかった組は失格になるから逃げ回っても勝てないの」

リアン「よ、よくできてるなあ……」

シャーロット「それと暗黒仮面舞踏会独自のルールとして、勝者は敗者のパッシブスキルを一時的に借りることができるというものがあるわ」

ノルン「え、えええええ!!!? そんな常識破りな……!! 適合しない魔法とかでも使えるんですか!!?」

シャーロット「ええ。原理は不明だけどね。面白い大会でしょ?」

リアン「めちゃくちゃだ……」

ノルン「でも、ちょっとわくわくしてきたよ私……! 普段使えない魔法が使えるチャンスかもしれないし……!」

リアン「そ、それはそうかも……。ちなみに准教授は参加するんですか?」

シャーロット「いいえ、私は戦い向きの魔法じゃないから今回も救護に回るわ。安心して怪我してね」

ノルン「それなら、他の参加者の情報とか知りませんか? 調べようとしても全然情報が出てこなくて……」

シャーロット「暗黒仮面舞踏会への参加は直前まで秘匿するのが慣例なのよねえ。それに私が一方的に教えるのもフェアじゃないし……」

リアン「そ、そうなんですか……」

シャーロット「ごめんね! お詫びってわけじゃないけど、戦いの後は勝っても負けても私を頼ってね。すぐに全回復させてあげるから」

リアン「あ、ありがとうございます……!」

ノルン「頼りにさせていただきます……!」

 ◆
636 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/27(木) 22:29:09.17 ID:wGTmnckj0
―海岸

 ザァーン ザザァーン

リアン「アクアシュート!!」バシュン!

ノルン「ホーリーレイ!」ギュオッ!

 流木「」バギャアン

ノルン「どんな相手とかち合うかわからない以上、基礎と連携を磨くしかないね」

リアン「うん。でも、いける気がしてきたよ……!」


↓1 対策の成果
01-80 経験を積んだ
81-85 ノルンパッシブ強化
86-90 リアンパッシブ強化
91-95 デュエット強化
96-00 上記全て
637 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 22:34:44.20 ID:F4CiFOKpO
ほい
638 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/27(木) 22:54:53.26 ID:wGTmnckj0

 バシャァン カッ ギュオオッ

マリン「……」ジー


リアン「……あ、マリンちゃん!」


マリン「!」ビクッ

 ちゃぷんっ


ノルン「潜っちゃったね……」

リアン「こ、怖がらせちゃったのかも……。一度、私たちの魔法で叩かれたから……」

ノルン「あ、そっか……。お菓子、持ってったら食べてくれるかな……?」

リアン「多分、食べてくれると思う……! シチューも美味しそうに食べてたし……!」

ノルン「そうなんだ……!」


リアン(そうして、私たちは暗黒仮面舞踏会への対策を進めた)

リアン(当日どうなるかはわからないけれど……やれるだけやろう……!)

 ◆
639 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/27(木) 22:55:50.87 ID:wGTmnckj0

―2月4週
 教室

先生「お前たち、今週末の夜は無闇に外へ出るなよ」

生徒A「え、なんで?」

先生「その夜、この島は仮面貴族たちの社交界≠ニ化すからな……。仮面貴族たちのダンスパーティに付いてこれる自信があるなら別だが、そうでないなら大人しくしていた方が身のためだ」

生徒B「なんかすごそ〜!」

先生「忠告はしたからな? ククク、先生も今から楽しみだ……」


リアン「……も、もしかして……」

ノルン「先生も参加するのかな……?」


ルウェリア「……」グッ

サーナ「……」ニヤリ


―次の遺跡発見率[-/-]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈水の祈り〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+3)〈不撓〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+3)〈風神〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)〈神域〉
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)〈爆炎〉
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+3、戦闘力+1、持続力+8)〈回復〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉

☆現在の目標☆
・進路について考える
・暗黒仮面舞踏会で勝つ
・期末テストで良い点を取る
・みんなと楽しく過ごす!!

2月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、暗黒仮面舞踏会に移ります
640 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 22:56:31.64 ID:eA9hB+Wl0
マリンをおしゃれさせるために買い物
641 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 22:57:53.15 ID:F4CiFOKpO
赤髪コンビの秘密特訓を目撃するリアン
642 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/27(木) 23:19:37.80 ID:swpG+odX0
イエリアがラーメン食べたいといい出す
643 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/28(金) 00:26:45.31 ID:xQWl33j80
―2月4週 某日
 学生通り

 ワイワイ ガヤガヤ

フィー「」スタスタ

 ワア…イケメン…カッコイイ…ダカレタイ…

イエリア「」トコトコ

 カワイイ…チンマイ…ヨウジョ…


フィー「やはりイエリア様は目立ちますね。そこかしこから熱い視線を感じます」

イエリア「フィーでしょ、目立ってるのは……。ん……何か、不思議な香りが……」


 ラーメン屋「」


イエリア「らーめん……?」

フィー「麺類料理のようですね。スープに漬けて食べるタイプでしょうか」

イエリア「フィー、私あれ食べてみたい」

フィー「えっ……うーん……この香りから察するに、塩分と油分が過剰であまり健康に良くなさそうですが……」

イエリア「私、聖鍵だよ? この程度の偏食くらいで健康を損なったりしないと思う」

フィー「いや、聖鍵に求められたのは人造種管理と大神殿解放の二つであって、胃袋の強さではないと思うのですが……」

イエリア「……どうしても、だめ?」ウワメヅカイ

フィー「」ズギュゥゥン

フィー「……仕方ないですね。今回だけですよ」

イエリア「やった!」

 ◇
644 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/28(金) 00:37:53.93 ID:xQWl33j80
―ラーメン屋 店内

店主「へいらっしゃい!!!! お嬢様方、何名様で!!?」

フィー「二人です」

店主「ではこちらへどうぞ!!!!」


 ストッ

店主「ご注文は!!!?」

イエリア「あ、え、えと……」キョロキョロ

フィー「子供にも食べやすいものはありますか?」

店主「それでしたらこのお子様ラーメンがおすすめです!!!」

フィー「ではそれを二つ」

店主「承りました!! 少々お待ち下さい!!!」



イエリア「あ、ありがと、フィー……」

フィー「ふふ、お安い御用ですよ。イエリア様をエスコートする為にいるのですから、私は」

 ◇

イエリア「それにしても……なんか緊張する……」

フィー「実際、店内全体が奇妙な緊張感に満ちています。ここは少し、戦場に似ている」

イエリア「そ、そうなの……?」

フィー「はい。ラーメンを食すことは、もしかしたら……」


店主「お子様ラーメン二つ、お待ち!!」


 お子様ラーメン「」ドン!


イエリア「わあ……! 食べていい? 食べていい?」

フィー「現代の作法に従い、まずはいただきますをしましょう」

イエリア「う、うん……!」

イエリア「いただきます……!」
フィー「いただきます」

 ◆
645 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/28(金) 00:38:21.51 ID:xQWl33j80
―学生通り

イエリア「うぅ……」

フィー「……イエリア様」

イエリア「……お腹が……重い……」

フィー「……よくがんばったね。少し、そこのベンチでゆっくりしようか」

イエリア「うん……」

 ◇

イエリア「最初の辺りは、あの濃厚な味を素直に美味しく味わえたんだけど……。だんだん、その味の濃さとか油の重さが苦しくなってきて……」

フィー「……現代風の味付けは、私の作る料理よりも遥かに多くの油や塩を多用するからね……。ごめんね、現代に合わせられなくて」

イエリア「ううん……。フィーは私たちの健康を考えて料理を作ってくれてるんだもん。フィーは無理に現代に合わせなくていいと思う」

フィー「そう言ってくれると嬉しいけど……」

イエリア「むしろ、今はフィーの作る濃くない料理が恋しいかも……」

フィー「……! それなら……今度、濃くないラーメンを作ってあげようか?」

イエリア「えっ……つ、作れるの?」

フィー「クロリアさんやリエムちゃんに作り方を聞いてみるよ。どうせなら、イエリアが最後まで美味しく食べられるものを作りたいしさ」

イエリア「フィー……えへへ…ありがとう……」

 ◆
646 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/28(金) 00:38:51.61 ID:xQWl33j80
本日はここまで
647 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/28(金) 01:28:14.27 ID:3b/yu7GWo
おつ
イエリア様、淡口らあめんでもつらくなりそう
648 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/29(土) 08:56:08.42 ID:/rqYVgotO
乙彼

大会上位独占に密かに世界を救う・・・普通に大学の推薦とれそうな遺跡部
649 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 16:08:37.51 ID:5J0m+zmK0
フィーさんは現代や旧ユリトー文明時代よりも昔の、食文化があまり発達していない時代に生まれたインテリジェンスソードのため、その頃に染み付いた食習慣により料理は薄味にしがちなようです
そしてそのフィーさんの料理を長い間食べてきたイエリアさまも舌が薄味に慣れているため、現代風の濃いめの味付けには適応し切れない面があります
今後の過ごし方次第ではありますが、時間をかけて慣らしていけば現代の味の濃い食べ物も食べられるようになるかもしれません

遺跡部のメンバーは成績も優秀な上に大会でも実績を残しているため、内部進学はもちろん外部へ進学する場合でもかなり有利なのは間違いないでしょう
リアンは自分の成績のことで悲観していますが、ダブル優勝者という絶大なアドバンテージがあるため、進学に関しては実はかなり有利だったりします
650 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 16:09:31.10 ID:5J0m+zmK0
―2月4週 某日
 海岸

マリン(E:ゆったり貫頭衣)「……」パシャパシャ


リアン(海岸に来てみると、岩に腰掛けたマリンちゃんが素足でぱしゃぱしゃと水を蹴っていた)

リアン(それにしても……マリンちゃん、少し薄着だけど寒くないのかな……?)


リアン「こんにちは、マリンちゃん」

マリン「!」ビクッ

マリン「あ……リアン……。驚かせないで……」

リアン「ご、ごめんね……」

マリン「……」

リアン「その……寒くない……?」

マリン「全然……。マリン、もっと寒いとこから来たんだもん」

リアン「あ、そっか……。元々はノースオーシャンの出身なんだもんね」

マリン「……」


 ヒュオオオオ


マリン「……」ブルッ

マリン「へっくち!」

リアン「ああっ……! や、やっぱり寒いんじゃ……」

マリン「……人間の姿のせいだもん……」

リアン「で、でも寒いなら……もっとあったかい格好しようよ……!」

マリン「……これしかないもん」

リアン「じゃあ買ってあげるから! 服屋さんに行こっ」

マリン「やだ……人間の作った服なんて……へっくち!」

マリン「あぅ……」

リアン「体を冷やす方がもっとだめだよ……! また具合が悪くなっちゃうよ……!」

マリン「むー……」

 ◇
651 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 16:09:58.85 ID:5J0m+zmK0
―アパレルショップ「アイランド・ヴィレッジ」


マリン「ほわぁ……」キョロキョロ


リアン(服屋に入ったマリンちゃんは、物珍しそうに店内を見回している)


リアン「マリンちゃん、どんな服がいい?」

マリン「どれがいいの?」

リアン「うーん、そうだね……。あったかい服なのは大前提として……。でも最近の服は一見薄手でも防寒性能が高いのもあるから……」

↓1
01-30 マーメイドドレス
31-60 水の羽衣
61-90 まほうのスクールみずぎ
91-00 ???「話は聞かせてもらったわ!」
652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/29(土) 16:15:26.23 ID:Rtt1lzjX0
はあっ
653 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 17:08:34.75 ID:5J0m+zmK0
リアン「……あ! マリンちゃん、これはどうかな……?」スッ


リアン(そう言って私が手に取ったのは、金魚のヒレのようにひらひらしたレースがいっぱいのマーメイドドレス)

リアン(しかも完全防水で保温性も高いらしい。マーメイドの名の通り、水中でも動きを阻害せず優雅に泳げるのだとか。マリンちゃんにぴったりではないだろうか)


マリン「これがいいの?」

リアン「うん。あったかくて、着たままでも泳げるんだって。試着してみる?」

マリン「……どうやって着るの?」

リアン「あっ……」

 ◇

―試着室

リアン「じゃあマリンちゃん、今着てる服を脱いでもらってもいい?」

マリン「うん」ヌギヌギ

 パサッ…

リアン(マリンちゃんは素直に着ていた貫頭衣を脱いだ。多分、羞恥とかの感覚が私たちとは違うのだろう)

リアン(そしてあらわになる、マリンちゃんの小さく細く儚げな幼い体……。肌は透き通るように美しく、瑞々しい潤いが感じられる……。綺麗な肌のことを白魚のような肌というし、海竜であるマリンちゃんの肌が美しいのは必然かもしれない)

リアン(……よし、試着させてあげよう!)

 ◇

マリン「……」(E:マーメイドドレス)

リアン「どうかな……?」

マリン「……へんな感じ。マリン、ひらひらしてる。あったかい海に住んでる魚みたい」

リアン「熱帯魚をモチーフにしてるんだって。そういうの、あんまり好きじゃない……?」

マリン「んーん。ひらひらしてるの、嫌じゃない。思ったより動きやすいし」

リアン「本当!? えへへ、良かった……。それじゃあ、一着はこれにしよっか」

マリン「うん」

 ◇
654 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 17:13:09.99 ID:5J0m+zmK0

リアン(そうして私は、マリンちゃんにマーメイドドレスと、あと普段着として使えそうな防水の服を何着か買ってあげた)

リアン(いくらアイヴィレが庶民の味方とは言っても、そこそこ派手な出費となってしまった……)

リアン(でもこれでマリンちゃんが風邪を引かなくて済むなら全然良いし、本人も嫌ではなさそうだったから良かった……)

リアン(……暗黒仮面舞踏会って賞金とかあるかなあ)


―海岸 夕方

 ザァーン ザザァーン

マリン「リアン……。服、ありがと……」

リアン「ううん、気にしないで。それじゃあ私は帰るけど、何か困ったことがあったらいつでも言ってね」

マリン「うん」

リアン「またね、マリンちゃん!」

マリン「またね、リアン……」

 ◆
655 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 19:11:18.02 ID:5J0m+zmK0
―2月4週 某日
 海岸

竜人の少女「ドラゴンダイブッ!!」ゴオオッ

お団子の少女「っ」サッ

竜人の少女「まだだ!! ドラゴンターン!! ドラゴンアタック!!!」タンッ ゴオオオオッ

お団子の少女「くっ! ヴァニッシュ!」バッ

竜人の少女「うおおッ!?」ズザザッ

 シュゥゥン―

竜人の少女「うぐっ……! 完成したか……! 触れた物質の魔力だけを消し飛ばす魔法……!!」

お団子の少女「はあ、はあ……はい! これなら燃費も悪くない……来年の優勝は私たちのものです……!!」

竜人の少女「ハハッ、ノッてきたな……!! リアノルサーナが居座ってるのは来年までだ……! 奴らが卒業する前にリベンジを果たすぞッ!!」

お団子の少女「ふふ、彼女らのいない再来年大会は消化試合ですかね」

竜人の少女「いいや、オレたちとタメのヒーティがいる。あいつの火力は侮れんぜ……!」

お団子の少女「むむ、なかなか簡単にはいかないようですね。でもその方が燃えるというもの……」

竜人の少女「おうよ! へへ、お前もわかるようになってきたな……!」

お団子の少女「誰かさんのせいでね」



リアン(マリンちゃんと別れて海岸沿いを歩いていると、遠くの方から魔法の音が聞こえたから見に来てみたら――)

リアン(デュエット大会準優勝の二人組だ……!)
656 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 19:12:09.81 ID:5J0m+zmK0

竜人の少女「……ん? おい、そこにいるのは誰だ? コソコソ隠れてないで出て来い」

リアン(ひえっ!?)

お団子の少女「こら、どうしてそんな怖い言い方しかできないんですか。あなたの火を見たら隠れるのは自然な反応でしょう」

竜人の少女「いや、ビビって隠れてる感じじゃねえ。というかこの気配……」

竜人の少女「リアンだな!?」


リアン(私は諦めてすごすごと姿を現した……)


リアン「な、なんでわかるの……?」

竜人の少女「へっ、竜人の感覚をナメんなよ? 久しぶりだなリアン!」

お団子の少女「ただの地獄耳です。お久しぶりです、リアンさん」

リアン「う、うん。久しぶり、二人とも……。特訓してたの?」

竜人の少女「おう。お前たちにゃ負けてらんねーからな」

お団子の少女「リアンさんこそ、こんなところで何を?」

リアン「ちょっと、人を送ってきたの。もう帰るところだよ」

お団子の少女「……人を? デートですか?」

リアン「えっ」

竜人の少女「で……デート……!?/// お、おい……リアンお前……!」

リアン「い、いや――」

竜人の少女「エッチすぎんだろ!! 学生がしていいことじゃねーぞ!!!」

リアン「え――ええ!?」

お団子の少女「……しまった」

 ◇
657 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 19:13:26.72 ID:5J0m+zmK0

竜人の少女「な、なんだ……デートじゃなかったのか……」

お団子の少女「すみません……。このトカゲがウブウブすぎるのを忘れてました……」

竜人の少女「だ、誰がウブだ!! 普通だろ!!?」

お団子の少女「はいはい……。お引き留めしてすみませんでしたね」

リアン「う、ううん……。別に良いけど……。あ、そうだ! 一つ聞いてもいい?」

お団子の少女「何でしょう? 戦術や魔法に関することは教えられませんよ?」

竜人の少女「言っとくがオレたちはデートとかしてねーからな!?」

リアン「ち、違うよ! 今週末の夜の、あれ……。二人は参加する……?」

お団子の少女「……」チラ

竜人の少女「……おう、参加するぜ。だがオレたちの目標はあくまで学内闘技大会だ。舞踏会はルールが変則的すぎるからな」

お団子の少女「相手の能力を奪取できるというのも面白いですが、運の要素が大きすぎますからね」

竜人の少女「そういうこった。まあ出るからには手を抜くつもりはないけどな!!」

お団子の少女「リアンさんもご参加予定で?」

リアン「うん。デュエット大会の時と同じく、ノルンさんとね」

竜人の少女「ほう……! 今回のルールじゃ完全なリベンジにはならねえが、それでもお前たちに報復する最初の機会ってわけだ!」

リアン「ほ、報復だなんて……。お手柔らかに頼むよお〜」

竜人の少女「お前たち相手にお手柔らかに挑む余裕なんてあるわけねーだろ!!」

お団子の少女「ま、そういうわけですので……。こちらこそお手柔らかにお願いしますよ、リアンせんぱい?」ニコッ

リアン「う、うぅ……」


リアン(少なくとも一組は、強敵が参加することが確定してしまった……! どうなる、暗黒仮面舞踏会……!?)

 ◆
658 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 23:57:04.16 ID:5J0m+zmK0
―2月4週 週末 夕方
 リアンの部屋

リアン(暗黒仮面舞踏会の開始の合図は、参加者の携帯端末に送られてくるらしい……)

リアン(私とノルンさんは、ひとまず私の部屋で開始まで待機していた……)


リアン「……」

ノルン「……そういえば、リエムちゃんとアリムちゃんは?」

リアン「な、なんか今夜は用事があるんだって……」

ノルン「それって……」

リアン「……正直、あの二人が参加しているなんて考えたくないというか……」

ノルン「アリムちゃんは言わずもがな、最近はリエムちゃんの実力も凄いからね……。もしあの二人でペアを組んでいるとしたら……」


 リアンとノルンの端末「ヴー、ヴー」


リアン&ノルン「!!」


 端末の画面『暗黒仮面舞踏会開演のお知らせ 演者の皆様は、奮って舞台へお上がりくださいませ』


リアン「は、始まった……!」

ノルン「行こう……!」

リアン「うん……!」

 ◇
659 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/29(土) 23:58:48.37 ID:5J0m+zmK0
―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 東海岸

リアン(そういうわけで私たちは、他の参加者を探し回って東海岸へやって来た)

ノルン「島のあちこちから激しい魔力の迸りを感じるね……。もう既に戦いは始まってるみたい」

リアン「私たちもそろそろ戦わないと、時間切れで失格になっちゃうんだよね」

ノルン「うん。でもその心配は不要みたいだよ」スッ


ヒーティ「リアン先輩ッ! ノルン先輩ッ!」タッタッタッ

スイス「ヒーティちゃン!」タタタッ


リアン「……! ヒーティちゃんに、スイスちゃん!」

ヒーティ「先輩たちも参加してたんですかッ……!」

リアン「そういうヒーティちゃんたちこそ……!」

ヒーティ「えへへ……スイスちゃんと一緒に出ることになっちゃって」

スイス「うん……!」

ノルン「そうだったんだね……!」

ヒーティ「ふふふ、そういうわけですから先輩たちが相手でも手加減はしませんよッ!!」

スイス「スイス、今度は負けナい……!」

ノルン「ふふ、こっちも手加減はしないからね?」

ヒーティ「望むところですッ……! では、いざ尋常に――」

リアン「し、勝負っ!」


 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)

 VS

 ◆わんわんとスイス
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[9] 合計持続力[10/10] 防御[5]
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)
 ◇スイス  (雷の魔法:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+4)
 ☆希望   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+3)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

 ――ボス戦闘開始――

↓1
01-40 失敗 味方に7ダメージ(半減で3)
41-95 成功 敵方に7ダメージ
96-00 会心 敵方に14ダメージ 勝利
660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 00:00:30.57 ID:6OaRcnq1o
ひぁ)
661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 00:00:42.41 ID:oScSA9zv0
ほい
662 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/30(日) 00:14:08.72 ID:sqsXifdU0
属性耐性のルールを忘れていたのでこのレスから適用します。今回は相手二人のうち一人の属性に耐性を持っているため、半分の確率で半減できるとします
――――――――――――――――――――――――――――――――――

―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)

スイス「」タンッ

リアン「ううっ、やっぱり速い……!」

スイス「」シャシャッ

リアン「バブルバリア!」ポワポワン

スイス「むむ……!」

リアン「あれ……? スイスちゃん、剣は使わないの?」

スイス「スイス、もう剣にしない……! こっちの手なら、傷付かナいから……!」

リアン「わあ……!」

スイス「それにスイスには……これもアるもん!」パリッ

リアン「うわわわ!! 電気はやめてえええ!!」ビリビリ


ノルン「リアンちゃん!!」

ヒーティ「行かせませんッ! 私じゃ水のリアンさんには勝てませんが、電気のスイスちゃんなら勝てるッ……! これが私たちの勝ち筋ですッ!!」

ノルン「舐めないでッ!! ホーリーレイ!!」ギュオオオッ

ヒーティ「う、うわああああ!!」ドッギャアアアン!


 ◆わんわんとスイス
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[9] 合計持続力[3/10] 防御[5]
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)
 ◇スイス  (雷の魔法:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+4)
 ☆希望   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+3)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

↓1
01-20 失敗 味方に7ダメージ(半減で3)
21-40 火耐 味方に3ダメージ(半減で0)
41-95 成功 敵方に7ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に14ダメージ 勝利
663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 00:21:03.26 ID:5C98IX8A0
664 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/30(日) 00:29:22.28 ID:sqsXifdU0
―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)


ヒーティ「ううっ、でもこの距離ならッ! ファイアシュート!!」ゴウッ

ノルン「ッ!」


リアン(ノルンさんが……! くっ……ここからでも、無理矢理……!!)ビリビリ

リアン「ア、ムリタ……!」ポワンッ


ノルン「リアンちゃん……!」ポワン…

ヒーティ「そんな……防がれた……!?」

 〈水の祈り〉により火半減および初撃半減発動!


 ◆わんわんとスイス
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[9] 合計持続力[3/10] 防御[5]
 ◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+3)
 ◇スイス  (雷の魔法:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+4)
 ☆希望   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+3)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

↓1
01-20 失敗 味方に7ダメージ
21-40 火耐 味方に3ダメージ
41-95 成功 敵方に7ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に14ダメージ 勝利
665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 00:32:29.70 ID:uCp4k9/3O
666 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/30(日) 01:19:04.63 ID:sqsXifdU0
―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[0/5]
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[9] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)


ノルン「リアンちゃんの守りがある今なら……! ライトステップ!」パヒュンッ

ヒーティ「!!? ど、どこへ――」


ノルン「スピードブースターッ!!」ギュオオオオッ

ヒーティ「う、うわあああああああああっっっ!!」

スイス「わああああアアアア!!!」


 ―勝利!

 ◇

スイス「うぅ……負けちゃっタ……」

ヒーティ「ごめんね、スイスちゃん……。私がもっとちゃんとノルンさんを抑えていれば……」

スイス「んーん……。スイスも、リアンさまを抑えるので精一杯で……何もできなかった……」

ヒーティ「スイスちゃん……」

クロリア「はいはい、反省会はそこまで。二人とも外傷こそありませんが、念のため診察させてくださいね」スッ

ヒーティ「クロリアさん!」

ロロナ「あのリアン殿を数秒抑えられただけでも大金星だぞ、スイス」

スイス「スイス、大金星……?」

ロロナ「そうだとも。胸を張れ」

スイス「……うん!」

クロリア「ふふ……本当によくがんばりました。ヒーティ様も……スイスちゃんに付き合ってくれて、ありがとうございます」ペコ

ヒーティ「い、いいえ……! 自分も、参加してみたかったので……! えへへ、楽しかったです……!」

スイス「スイスも、楽しかっタ……!」

 ◇

ヒーティ「それじゃあ、次の戦いも頑張ってくださいッ! 応援してますッ!!」

スイス「がんばっテ……! スイスも、応援してル……!」

ロロナ「スイスたちを負かしたからには、何がなんでも優勝してもらわんとな」

クロリア「私も救護班として働いているので、何かあったらいつでも呼んでくださいね。すぐに駆けつけます」


リアン「うん、ありがとう……! 次もがんばります……!」

ノルン「絶対、優勝するね……!」


リアン(そうして私たちは、初戦に無事勝利することができた)

 ◆
667 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/30(日) 01:41:42.72 ID:sqsXifdU0
―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸

 ザァーン ザザァーン

リアン「……ん? そういえば、なんだか体が軽いような……」ピョンピョン

ノルン「もしかして、暗黒仮面舞踏会のルールの……」

リアン「あ! 勝った相手の能力を一部借りられるっていう……」

ノルン「……私は、何やら体の奥で熱い魔力が迸ってる気がする……。もしかしたら……。試しにあの流木に――ファイア!」ボウッ!

 火「」ゴオッ

 流木「」スカッ

ノルン「……火魔法、使えた。けど……」

リアン「……ヒーティちゃんの、精度の甘いとこまで借りちゃったんだね……」

ノルン「ふふっ、そうみたい」


竜人の少女「へえ? ヒーティの奴かと思ったら――」

お団子の少女「あなたたちですか」

リアン「!」バッ

ノルン「あなたたちは、デュエット準優勝の……!」

竜人の少女「へっ、ここで会ったが百年目ってな。純粋なリベンジマッチとはいかねェが、リベンジの予行演習とさせてもらうぜッ!!」メラメラ

お団子の少女「ふふ、今度は前のようにはいきませんよ?」


 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[12/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)

 VS

 ◆†高貴なる赤龍の血族†
  合計踏破力[7] 合計戦闘力[16] 合計持続力[8/8] 防御[5]
 ◇竜人の少女 (炎の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇お団子の少女(崩壊魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+2)
 ☆闘志    ( デュエット:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+2)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・防御+1(防御+1)
 ・再生+1(毎ターン持続力1回復)


 ――ボス戦闘開始――

↓1
01-27 失敗 味方に10ダメージ(初撃半減で5)
28-55 火耐 味方に5ダメージ(初撃半減で0)
56-95 成功 敵方に11ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に22ダメージ 勝利
668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 01:58:34.17 ID:6OaRcnq1o
出会いは敵としてだった二人が交流して作中最強格に渡り合うのエッッッモ
669 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/30(日) 02:14:06.42 ID:sqsXifdU0
―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[7/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)


リアン「アクアシュート!!」バシュンッ

お団子の少女「コラプス!」シュウン

ノルン「サンライト!」カッ

お団子の少女「くうっ……!」

竜人の少女「しゃらくせえッ! ドラゴンインフェルノ!!」メラメラメラッ

リアン「ううっ!? 水が蒸発して――」

お団子の少女「――隙あり。ヴァニッシュ」シュゥン―

リアン「――ッ!!」

 〈水の祈り〉によりダメージ半減!


お団子の少女「……!? 完璧に入ったと思ったのに……!」

竜人の少女「リアンの水、防御に磨きがかかったな。だが次はねェぜ……!」メラメラ

ノルン「くっ……リアンちゃん……!」

リアン「だ、大丈夫……! まだやれるよ……!!」


 ◆†高貴なる赤龍の血族†
  合計踏破力[7] 合計戦闘力[16] 合計持続力[8/8] 防御[5]
 ◇竜人の少女 (炎の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇お団子の少女(崩壊魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+2)
 ☆闘志    ( デュエット:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+2)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・防御+1(防御+1)
 ・再生+1(毎ターン持続力1回復)

↓1
01-27 失敗 味方に10ダメージ 敗北
28-55 火耐 味方に5ダメージ
56-95 成功 敵方に11ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に22ダメージ 勝利
670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 02:22:52.54 ID:5C98IX8A0
かてえ
671 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/30(日) 02:29:58.52 ID:sqsXifdU0
―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[2/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)


リアン「アクアアサルト!!」バシュシュシュッ

お団子の少女「ッ! 対処し切れない……!」サッサッ

竜人の少女「くそっ、水は苦手だっつってんのに……!」

ノルン「もらった! ホーリーレイ!!」ギュオオオオッ

竜人の少女「チイッ……!」

 スカッ…

竜人の少女「……は?」

ノルン「えっ……」

リアン「ま、まさか……」

お団子の少女「…………」

ノルン「ヒーティちゃんんんん!!!!!」


 ◆†高貴なる赤龍の血族†
  合計踏破力[7] 合計戦闘力[16] 合計持続力[8/8] 防御[5]
 ◇竜人の少女 (炎の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+4)
 ◇お団子の少女(崩壊魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+2)
 ☆闘志    ( デュエット:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+2)
 ・竜炎(全ステータス+1)
 ・崩壊(戦闘力+3、持続力-1)
 ・防御+1(防御+1)
 ・再生+1(毎ターン持続力1回復)

↓1
01-27 失敗 味方に10ダメージ 敗北
28-55 火耐 味方に5ダメージ 敗北
56-95 成功 敵方に11ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に22ダメージ 勝利
672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 02:43:35.08 ID:A5+//BzBO
がんばれ!
673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/07/30(日) 02:44:58.20 ID:5C98IX8A0
リベンジされちゃったかー
674 : ◆eAA16RTlRw2e [saga]:2023/07/30(日) 03:06:49.06 ID:sqsXifdU0
―暗黒仮面舞踏会 勝ち星[1/5]
 南海岸
 ◆虹色の二重奏
  合計踏破力[12] 合計戦闘力[12] 合計持続力[2/12] 防御[6]
 ◇リアン (水の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)
 ◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+4)
 ☆虹   ( デュエット:踏破力+2、戦闘力+2、持続力+2)
 ・水の祈り(痛恨無効、水無効、火半減、一度だけ全てのダメージ半減)
 ・神域(味方の全ステータス+10%、闇特効)
 ・爆炎(コンマ10%不利、与ダメージ+4)
 ・機動強化(踏破力+3)


お団子の少女「何にしても、今がチャンス」

竜人の少女「いくぜ! ドラゴンダイブ!」ゴオオッ

リアン「ひえええっ!」サッ

ノルン「リアンちゃん!」

竜人の少女「付いてこれるかァ!? ドラゴンターンッ!」タンッ

ノルン「くうう、熱波で目が……!」

お団子の少女「もう一度……ヴァニッシュ!」

ノルン「う、あ……」シュゥン…

竜人の少女「トドメだ! ドラゴンアタック!!!」ゴオオオッ!!

リアン「う、うわあああああああああ!!!!」

 ドッギャアアアアン!!


 敗北……

 ◆

竜人の少女「ハーッハッハッハ! 変則ルールだったとは言え、勝ちは勝ちだ! ひとまず予行演習は大成功だな!!」

お団子の少女「ふう……。新技の使用感も好調でした。ふふ……闘技大会の優勝もいただきです……!」

竜人の少女「それじゃあオレたちはもう行くぜ! 救護班が着くまで敗北と砂の味でも噛み締めておけい!!」

お団子の少女「またあなたはそういう三下じみたことを……。とにかく私たちはもう行きますね。救護班は既に手配しておきましたのでご安心ください。では」



リアン「う、うぅ……」

ノルン「…………ぐすっ……」

リアン「ノルンさん……」

ノルン「私……リアンちゃんと……一緒に……。勝ちたかった……」

ノルン「うぅ……ひぐっ……えぐっ……」グスグス

リアン「…………」グッ


↓1〜3 多数決 運命を変える魔法を――
1.使う
2.使わない
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