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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索 Part 2【百合】
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124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/10(土) 00:30:25.02 ID:SLbnbhX10
海竜くんが逃してくれた恩返しをしたそうに、リアンの近くに近寄ってくる
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/10(土) 00:31:24.92 ID:dgYpbBkbO
せっかくだしみんなで記念撮影
126 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/10(土) 00:41:24.45 ID:LjjtFWh90
>>123
、
>>124
はほぼ同じ内容なので、追加でもうひとつ↓1
ちなみに野生を生きてきた海竜くんがその通りになってくれるかはちょっとシビアなコンマ判定が必要となります。ご了承ください
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/10(土) 00:43:46.65 ID:119av6EuO
珍しくエンシァン先生と二人きりになる
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/10(土) 00:43:50.68 ID:b2tTiIUOO
大っきな時計塔(観光名所)を見に行く
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/10(土) 00:49:50.73 ID:veDzMECeO
長いようで短かったねえ
130 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/10(土) 01:04:34.33 ID:LjjtFWh90
―修学旅行3日目 朝
ノースオーシャン地方 海岸
ザァーン ザザァーン…
リアン「ノースオーシャンの海……粉雪が舞ってる。寒いけど、綺麗だなあ……」
リアン「なんとなく海を見たくなったから来てみたけど……来て良かったかも。寒いけど」
リアン「……いや、寒いよ! 朝の海めっちゃ寒い! なんで一人でこんなとこ来たの、私!」
リアン「帰ろ……ん?」
海竜「」ザバァン
リアン「あっ! あれはあの時の海竜……!?」
リアン「元気に泳いでる。凄い回復力だなあ。でも良かった……」
海竜「!」
リアン「あ……こ、こっち気付いた……?」
↓1
01-40 攻撃を完封されたトラウマ。逃げ出す
41-70 恐る恐るこちらに近付いてくる
71-90 堂々と近付いてくる
91-00 近付いてきて女の子の姿になる
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/10(土) 01:05:49.02 ID:X1czC9CSO
せいや
132 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/10(土) 01:16:45.17 ID:LjjtFWh90
海竜「ぴぎぃーっ!!」バシャバシャっっっ
リアン「あっ……に、逃げてっちゃった……」
リアン「そりゃそうか……。あの海竜にとって私は、自分をぼこぼこに叩きのめした人間の一人だもんね」
リアン「お互い、平和に暮らせると良いね……」
☆リアンの水魔法は海竜すら畏怖するものとなりました
〈水の守り〉の[水ダメージ1/4]が[水ダメージ無効]に変化しました
133 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/10(土) 02:01:25.63 ID:LjjtFWh90
リアン「海竜も行っちゃったし、やっぱり帰ろ――」
ガオン―
リアン「えっ!? この遠くから響いてくる特徴的な魔法音は……!」
◇
―ノースオーシャン地方 海岸
ガオン!
エンシァン「ふっ、はっ……!」
ガオン! ガオン!
エンシァン「ぬんっ!」
ガオンッ!!
エンシァン「くっ……ふう。そこそこ実用的にはなってきたか? あとは燃費さえ改善できれば――」
リアン「エンシァン先生!」タッタッタッ
エンシァン「むっ……リアンくんか」クルッ
リアン「おはようございます……! こんなに朝早くから訓練してるんですか!?」
エンシァン「グッドモーニング。なに、ラジオ体操のようなものだ。これをしないと1日が始まった気がしないのでね」
リアン「そ、そうなんですか」
リアン(久しぶりに先生の魔法を見たけれど、以前よりも動きや発動が洗練されているような気がする。実はかなりの修練を積んでいるのかもしれない)
134 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/10(土) 02:01:55.69 ID:LjjtFWh90
エンシァン「しかし珍しいな。君が一人でいるのは」
リアン「なんか目が覚めちゃって。みんなを起こすのも悪かったので、一人で海に来てました」
エンシァン「ククッ、君は大体いつも誰かと共にいるからな」
リアン「あ、あはは……。わざとじゃないんですけどね」
エンシァン「フッ……。遺跡部の中心的存在だからな、君は」
リアン「ええっ!? わ、私そんな大層なものじゃ……」
エンシァン「大層なものさ。遺跡部が盛り上がってきたのは、紛れもなく君が加入してからだ。君が加入してから、リエムくん、ルル、サーナくん、ノルンくん、アリムくん、ヒーティくんと、君に好意を持つ者たちが立て続けに入ってきたのだぞ? 全く、この魔性の女め」
リアン「まま、魔性!? 私、そんなんじゃないですよお……!」
エンシァン「ククク、自覚していないところもタチが悪いな……。っと、そうではなく……つまり、アレだ。私は君に礼を言いたかったのさ」
リアン「え、礼……?」
エンシァン「ああ。遺跡部に入り、熱心に活動してくれてありがとう――とな」
リアン(エンシァン先生はそう言って、軽く頭を下げた)
リアン「わ、私は……自分のしたいこと、すべきことをやっているだけですから……!」
エンシァン「ああ、わかっている。私も礼を言いたくて言っているだけだからな」
リアン「あ‥…なるほど!」
エンシァン「フッ、そういうことだ。これからもよろしく頼むぞ、リアンくん。何か困ったことがあったら私でもルウェリアでも他の誰でも良いから、抱え込まんようにな」
リアン「はい!!」
リアン(エンシァン先生……時々めちゃくちゃなことをしたりするけど、本質的にはやっぱり優しくて良い先生だ)
リアン(遺跡部の顧問がこの人で、本当に良かった……!)
◆
135 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/10(土) 02:02:23.88 ID:LjjtFWh90
本日はここまで
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/10(土) 13:42:32.19 ID:uFAiBQSAo
野生動物だし…再襲撃されないだけで有情か
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 00:49:55.65 ID:DnBF3lmc0
今日はお休みかな
138 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/11(日) 21:16:46.58 ID:qwfglKI90
―修学旅行3日目 昼
ホテル「アイスブレイク」ロビー
リアン(あと少しで私たちは空港に向かい、この地を離れることになる)
リアン(楽しかった修学旅行も、これで終わりだ……)
サーナ「もう終わりですのね……」
ノルン「仕方ないよ。いつまでも遊んでいるわけにはいかないし」
サーナ「ですわね。わたくしたちには、為すべきことがまだまだたくさんあるのですもの!」
ルウェリア「……うん」グッ
リアン「……ねえ。写真、撮らない? みんなが嫌じゃなければ」
ノルン「記念撮影だね……!」
サーナ「集合写真みたいなやつですの?」
リアン「うん。私の覚えてる限りじゃ、全員が写った写真って一回も撮ってないしさ。もちろん普通の集合写真みたいにカッチリしたやつじゃなくても良いんだけど」
ルウェリア「……そうだね。今年は一枚も撮ってないや」
リアン「でしょ? だから――」
ルウェリア「うん……! 撮ろう、みんなで……!」
◇
139 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/11(日) 21:17:17.19 ID:qwfglKI90
―運河沿い通り
ルル「きねんさつえい?」
リエム「遺跡探索部がこの日ここにいたことを証明する為の画像データを作成するということです、ルルさま」
ルル「へー。ルルも映るの?」
リエム「はい、もちろんです。ルルさまも遺跡探索部の一員ですので」
ルル「ん」コク
ヒーティ「これって自分も写って良いんですか……?」
リアン「もちろん! できればみんなで撮りたいから、写ってくれると嬉しいよ」
ヒーティ「そ、そうなんですねッ……! わかりました、頑張りますッ!」
ルウェリア「ふふ、学校に提出するとかじゃないから気楽にね」
アリム「まさかわたしが人間たちと一緒に記念撮影することになるなんてね」
ノルン「……改めて思うけど、アリムちゃんの治療が間に合って良かった」
サーナ「ええ。こうして旅行に来て、一緒に記念撮影できたんですもの……。本当に良かったですわ」
アリム「…………ありがとう」
エンシァン「フッ……。賑やかになったものだ」
シャーロット「去年までは私とエンちゃんとルウェリアちゃんの三人だけだったものねえ」
エンシァン「お前は不定期参加だったしな」
シャーロット「仕方ないじゃない! 准教授やりながら高等部の部活にも参加ってけっこう忙しいのよ?」
エンシァン「いや、感謝している。お前のお陰で今日の遺跡探索部があると言っても過言ではないからな」
シャーロット「ふふっ、それを言うならエンちゃんでしょ。あなたがいなかったら遺跡部は存在していないもの」
エンシァン「ははっ、それは間違いない」
生徒A「じゃあ撮るよー! 遺跡部のみんな、準備オーケー?」
「はーい!」「はい」「オーケー!」「はい!」「ですわ!」
「はいッ!」「うむ」「はあい!」「ん」「はいはい」
生徒B「ばっちこーい!」
生徒A「はいはい部外者はどいてねー! それでは3、2、1――」
パシャッ―
◆
140 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/11(日) 21:17:47.90 ID:qwfglKI90
―帰路 飛行機内
ゴゴゴゴゴ
リアン(飛行機がゆっくりと地上から離れていく)
リアン(窓の外を見ると、もう既に地上は遥か下だ)
リアン(ノースオーシャンの銀世界が遠ざかっていく)
リアン(楽しかった2泊3日の修学旅行も、これで終わり……)
リアン(そして明日から12月。ノースオーシャンほどではないにせよ、ユリトーも冷え込みが厳しくなっていく頃だろう)
リアン(ルウェリアちゃんのお姉さんのこと、魔鍵のこと、エピカちゃんのこと……)
リアン(そして期末テスト……)
リアン(立ち向かわなければならない問題は山積みだ)
リアン(でも大丈夫。きっと上手くいく。アリムちゃんが治ったように、他の問題だって、きっと……)
リアン(ううん。上手くいかせるために、頑張らなきゃ……!)
◆
141 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/11(日) 21:20:46.08 ID:qwfglKI90
―12月1週
東区 新生・クロリアの工房
ルル「わあ……!」
ヒーティ「こ、これは……!」
アリム「いきなり案内されたかと思ったら……どうしたのよここ!?」
スイス「ルルちゃんたちが旅行に行ってル間、スイスたち、ここ直した……!」
クロリア「はい! アリムさんがルアン様の工房から多くのデータや資料を持ち帰ってくれたお陰で、なんとか形は元に戻すことができました……!」
量産剣「まさか土木や建築用の補助プログラムをインストールする羽目になるとはな……」
クロリア「本当にお疲れ様です、スイスちゃん、量産さん。今週はゆっくり体を休めてくださいね」
量産剣「そうさせてもらおう……」
クロリア「とりあえずは私たち三人が暮らす為の居住スペースと、不測の事態に備えるための人造種用医療設備だけ整えました。アリムさんたちも、何かあればすぐにいらしてくださいね」
アリム「助かるわ。工場やルアンの工房まではちょっと遠かったから」
スイス「旅行、楽しかっタ?」
ルル「ん。楽しかった」
ヒーティ「スイスちゃんたちにお土産買ってきたよ。はい」スッ
冷凍カニ「」
スイス「わ……! カニさン……?」
量産剣「カニか……。食したことはないな」
クロリア「大きなカニ……! 本当に良いのですか……?」
ヒーティ「もちろんです! とても美味しかったので、三人で食べてみてくださいッ……!」
ルル「ルルも食べる!」
クロリア「ふふ! それじゃあ早速食べちゃいましょう!」
―次の遺跡発見率[208/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉
☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
12月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 21:21:18.01 ID:DnBF3lmc0
魔法体術の授業
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 21:22:56.02 ID:elSKxhx9O
海竜撃退の件で生徒会に表彰される遺跡部
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 21:23:14.30 ID://z3bYI70
みんなで勉強合宿
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 21:24:27.69 ID:ENqFt7bS0
↑+金のトロフィーをもらって皆大はしゃぎ
146 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/11(日) 22:32:35.63 ID:qwfglKI90
―12月1週
学院 生徒会室
リアン(その日、遺跡部の二年生は生徒会室に呼び出されていた)
リアン(一体どのような用件だろう……。まさか廃部の危機じゃ……)
生徒会長「本日あなた方を呼び出したのは、確認の為です」
ルウェリア「確認……?」
生徒会長「先日の修学旅行で、ウチの生徒が海竜を撃退した件で、ノースオーシャンの方々から我がユリトー魔法女学院宛に感謝状が届きました」
リアンたち「!」
生徒会長「目撃情報によると、海竜撃退に貢献したのはほとんどが遺跡探索部の部員だったそうですね」
ノルン「そ、それは……」
サーナ「ええ、そうですわよ! わたくしたちが撃退しましたわ!!」
リアン(わあ。流石サーナさんだ。はっきり言ってのけた)
生徒会長「それなら、この感謝状と謝礼はあなた方遺跡探索部のものです」スッ
感謝状と封筒「」
ルウェリア「えっ、いいんですか?」
生徒会長「もちろん。あなた方への感謝なのですから、あなた方が受け取るのが筋でしょう」
ルウェリア「そ、そういうことでしたら……ありがたく頂戴いたします」スッ
生徒会長「はい。……海竜はとても獰猛で危険な生物であり、本来であれば専門の討伐隊が必要となるそうです」
リアン「え゛っ!?」
生徒会長「それをあなた方は圧倒し、難なく撃退せしめたそうですね……。流石は闘技大会ベスト4です」
ノルン「あ、ええと……海竜の撃退については、先生方や通りすがりの旅行者の方も手伝ってくれたので……」
生徒会長「通りすがりの遺跡探索部顧問と学外部員、でしょう?」
ルウェリア「いや、まあ……」
生徒会長「そういうわけですから、ささやかながら私たち生徒会からも表彰させていただきます。ノースオーシャンの街を守っていただき、誠にありがとうございました」スッ
小さなメダル「」
ルウェリア「は、はい……。このメダルは……?」
生徒会長「賞状を一度に二枚も貰っても困るかと思って、私たちからはそのメダルに致しました。不要でしたら化学実験の材料にでもしてください」
ルウェリア「い、いやいやいや! 大事にします! ありがとうございます……!」
生徒会長「ふふ……これからも頑張ってくださいね」
↓1 謝礼の中身
01-30 カニ商品券
31-60 ↑+ガラス細工商品券
61-90 ↑+現金(エンシァンの給料一ヶ月分程度)
91-00 ↑+海竜の珠(リアン能力+)
↓2 メダルの材質
01-20 金メッキ(中身プラスチック)
21-40 銅
41-60 銀
61-80 金
81-00 プラチナ
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 22:34:42.16 ID:Io8Xi61vO
うみたま〜
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 22:39:34.93 ID://z3bYI70
プラチナ
149 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/11(日) 22:59:55.64 ID:qwfglKI90
―部室
ルウェリア「…………」
ノルン「お疲れさま、ルウェリアちゃん。紅茶淹れたよ」スッ
ルウェリア「えっ! あ、ありがとう、ノルンさん……」
サーナ「……どうしましたの? やけに思い詰めたような顔して」
ルウェリア「あ、ええと……」キョロキョロ
リアン「……?」
ルウェリア「……みんな、驚かないで聞いて欲しいんだけど……」
ノルン「う、うん」
ルウェリア「……このメダル……プラチナだ」
リアン「え……えええええ!?」
ノルン「う、嘘でしょ!? 銀メダルじゃないの!?」
ルウェリア「私、得意魔法の性質上、物質の組成とかわかるんだよ。だから、わかっちゃって……」
サーナ「い、言われてみれば……銀よりも白く輝いているように見えますわね……」
ルウェリア「とりあえず、先生に相談してみよう……」
リアン「ちなみにノースオーシャンの人からの謝礼は何だったの?」
ルウェリア「そっちはカニの商品券がたくさん入ってた」
サーナ「カニですの!? それじゃあまた遺跡部でカニパーティですわ!!」
ノルン「ようし、本場の人には劣るだろうけれど、私もカニ料理頑張ってみる……!!」
☆カニ商品券をたくさん手に入れました
☆プラチナのメダルをとりあえず部室に飾りました
150 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/11(日) 23:01:24.66 ID:qwfglKI90
本日はここまで
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/11(日) 23:52:11.70 ID:orQoORlKo
乙
会長は話のわかる人っぽくて何よりだ
あと実家太そう
部室の実績トロフィーも随分増えたなあ
152 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/12(月) 21:29:31.39 ID:KZzGwePC0
部室も賑やかになってきました。試しに実績一覧を作ってみたのでご参考にどうぞ
☆実績一覧☆
・剣ルルが入っていた箱
・プチドラゴンのぬいぐるみ
・精霊樹の実の種
・海洋深層エーテル結晶
・草テニス大会のトロフィー(金メッキ)
・消火活動の感謝状
・学内闘技大会ソロ部門優勝トロフィー
・学内闘技大会ソロ部門準優勝トロフィー
・学内闘技大会デュエット部門優勝トロフィー
・携行魔導レーザー(未使用)
・ルアン工房の
・アクリルアイス入りガラス細工
・海竜撃退の感謝状
・プラチナのメダル
153 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/12(月) 21:30:09.42 ID:KZzGwePC0
―12月1週 某日
校庭
体育教師「というわけで今日は魔法体術の授業だ」
生徒B「まほーたいじゅつ?」
体育教師「魔法を組み合わせた体術のことだ」
生徒A「まんまだね!」
体育教師「おう。つっても属性が違えば最適な動きもまるっきり変わってくるだろ? だからここで教えんのは普通の体術だな」
生徒B「じゃあ体術の授業じゃん!」
体育教師「教えるのは体術だが、お前たちには自分の体に魔力を通した状態で動いてもらう!」
生徒A「シンプル!」
体育教師「そういうことだ。とりあえずまずは足さばきから――」
◇
サーナ「フッ、ハッ、イヤーッ!」バヒュンッ
ルウェリア「うわっ!」コテッ
サーナ「ふふん、どうですの? わたくしの突風正拳突きは!」
ルウェリア「す、すごい風だったけど……」
ノルン「風で相手を飛ばすのが目的なら拳を突き出す意味はないし、拳で殴るのが目的なら風で飛ばしたら殴れないよ……」
サーナ「うぐぐぐ! 難しいですわね、魔法体術……!」
ノルン「リアンちゃんはどう……? やれそう……?」
↓1 リアンの体術
01-30 力任せ
31-60 割とやる
61-90 かなりやる
91-00 ウォーターキグルミカラテ
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 21:31:02.87 ID:c0rt0ccu0
あ
155 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/12(月) 21:48:49.33 ID:KZzGwePC0
リアン(水きぐるみ)「――」ブンッ シュッ バシュンッ
体育教師「う、うおおお!」ガッ バシッ ドガガガガッ
リアン「――」ガッ ブオンッ
バシャアン――…
体育教師(濡れ透け)「降参だ……」ビショビショ
リアン「ふう……。ありがとうございました……!」ペコ
ノルン「わあ……!」
ルウェリア「流石……!」
サーナ「やりますわね……!」
リアン「あ、あはは……まあ、水を纏って戦うのは昔からやってたから、魔法を使いながら体を動かすのは苦手じゃないのかも……」
ルウェリア「本当に頼りになるよ。攻防一体の水キグルミ……!」
サーナ「優勝者の実力は伊達ではないってことですわね……!」
ノルン「私も負けてられない……!」ヴン
サーナ「ようし、わたくしも……!」ヒュルンッ
ルウェリア「私だって……!」キンッ
◆
156 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/12(月) 22:14:57.35 ID:KZzGwePC0
―12月1週 週末
大学部 研修棟
リアン(週末、私たちは大学部の研修棟に泊まり込みで勉強会をすることになった)
リアン(期末試験の時は近い……。前回のような醜態を晒さないよう、頑張らないと)
リアン(ちなみにここは大学部の研修棟。学院生であれば格安で宿泊できるということをシャーロット准教授が教えてくれたのだ)
リアン(先週修学旅行を終えたばかりだけれど、またみんなと一緒に昼夜を共にできるのは楽しい)
リアン(……まあ、今回の目的は勉強だけど)
サーナ「シャワーに浴場にキッチンも完備……! こんなに優れた宿泊施設が大学部にあったんですのね……!」
ルウェリア「建物自体も新しめだからか綺麗だよね。内装も程良く無機質で勉強に集中できそうだし」
ノルン「准教授に感謝しなきゃね。部室もいろいろ揃ってはいるけれど、ベッドとかはないし」
アリム「じゃあ始めましょう。国語以外ならわたしに聞いてくれても良いわよ」
リエム「みなさま、がんばってくださいませ。ご飯はわたしが用意いたします」
リアン「よし、頑張ろう……!」
↓1 テスト勉強成果
01-60 次回テスト対策+++
61-90 次回テスト対策++++
91-00 次回テスト対策++++++
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 22:19:48.49 ID:dscKFcLxO
ほい
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 22:23:25.83 ID:FUIlg6GVo
やはり武闘派リアンちゃん
159 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/12(月) 22:39:16.77 ID:KZzGwePC0
―夜
リエム「夜分遅くまでおつかれさまです。ミルクココアをお淹れいたしましたので、よろしければお飲みくださいませ」スッ
リアン「わあ……! ありがとう、リエムちゃん……!」
サーナ「このタイミングで甘く温かいミルクココアは助かりますわ……!」
ルウェリア「体は温まるし、糖分も補給できる……本当にありがとう、リエムちゃん」
ノルン「流石だなあ……。ふふ、ありがとねリエムちゃん」
アリム「ふっ、わたしの妹分だもの。気が利くのは当然よ」
リエム「おねえさんはわたしです。アリムは妹、あるいはおばあちゃんです」
リアン(こうして夜が更けるまで、私たちは勉強を頑張った)
リアン(その後みんなでお風呂に入ったり、またパジャマパーティみたいな感じになったり……)
リアン(とにかく、楽しい合宿ができました)
リアン(成果はまあ、ぼちぼちかな?)
☆次回テスト対策が進みました
160 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/12(月) 23:02:36.71 ID:KZzGwePC0
―12月2週
どこかの遺跡 モニタールーム
モニター『ジングルベールジングルベール』
魔鍵「…………」
ルウェイン「世間ではそろそろ聖夜のシーズンみたい」
魔鍵「聖夜……この時代における行事でしたか」
ルウェイン「うん。親しい人に、感謝の気持ちを込めて贈り物する日なの」
魔鍵「ふうん……それでこのお祭り騒ぎというわけですか」
ルウェイン「うふふ、私も魔鍵ちゃんに――」
モニター『』プツン
魔鍵「下らない」
ルウェイン「あっ……」
魔鍵「忌々しい人間共……。死ぬまで馴れ合っていろ」
ルウェイン「魔鍵ちゃん……」
魔鍵「休憩は終わりです。仕事に戻りますよ、ルウェイン」
ルウェイン「うん……」
―次の遺跡発見率[241/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉
☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
12月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 23:04:09.26 ID:RqN+UGn+0
ヒーティ、リアンに特訓を頼む
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 23:05:50.83 ID:EeZiFelH0
聖鍵二人の姉妹対決が勃発
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 23:06:01.98 ID:dscKFcLxO
アリム、生徒会長の好みにドストライクする
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 23:12:36.36 ID:z+MkQgPMo
イエリア様引きこもってるみたいだけどこれ
>>162
通るか……?
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 23:17:50.54 ID:eWxolrGVO
>>1
が特に何も言わなければ大丈夫なんじゃない?
イエリアもこの状況はもう長く続かないだろうと言ってたし、魔鍵側も世界滅ぼすの目的ならイエリア捜索くらいはするだろうし
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 23:52:08.29 ID:FUIlg6GVo
おつです
クリスマスはあるのかよっしゃ
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/12(月) 23:59:01.80 ID:pZ8/kvdo0
おつ
168 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/13(火) 20:09:53.26 ID:8xk/u4gO0
少し前であれば
>>162
の安価は無効となっていましたが、現在はいろいろ状況が変わってきているので有効になりました。聖夜ともどもお楽しみに
169 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/13(火) 20:10:21.33 ID:8xk/u4gO0
―12月2週 某日 放課後
ユリトー南海岸 岩場
メラメラ ボッ
ヒーティ「てやァッ」ゴウッ
流木「」ゴオオオッ
炭「」プスプス
ヒーティ「はあ、はあ……」
ヒーティ(以前よりも強くなってる。私の火力)
ヒーティ(でも、まだまだだ。先輩方の横に並ぶには、まだ足りない……)
ヒーティ(島を守る。先輩も守る。スイスちゃんたち人造種も守る。身の程をわきまえろって感じだけど、それでも私は全部守りたい)
ヒーティ(その為に、もっともっと強くならなきゃ……!)
ヒーティ「ようし、次! ファイアッ!!」ゴウッ
リアン「何してるの、ヒーティちゃ――」ヌッ
ヒーティ「り、リアン先輩!? 避け――」
リアン「!? バブルバリア!」ボワン
ボシュウゥ――…
リアン「ひ、ひええ〜。ヒヤッとしたよお〜」ヘナヘナ
ヒーティ「りり、リアン先輩……! すみません! 怪我はないですか!!?」トタタッ
リアン「う、うん。水は火に強いから、全然平気だよ」
ヒーティ「よ、良かった……」ヘナヘナ
ヒーティ(……本当に、良かった。また自分のせいで誰かが傷付いたらと思うと……)
ヒーティ(うう……。火力は上がっても、周りが見えてなきゃただの危ない人だ……)
ヒーティ(昔から火力ばかり高くて細かい操作は苦手だったけど、このままじゃまたいつか誰かを焼いてしまう……)
リアン「ヒーティちゃん、一人で魔法の練習してたの?」
ヒーティ「あっ……は、はい……」
リアン「凄いなあ……! 努力家なんだねえ」
ヒーティ「そ、そんなんじゃ、ないです……」
リアン「ね、見学しても良い? ヒーティちゃんの魔法、あんまりしっかり見たことなくて」
ヒーティ「あっ……そ、それなら……!」
ヒーティ(リアン先輩なら、思いっきり私の火をぶつけても大丈夫だ。それなら――)
ヒーティ「特訓、手伝ってくださいッ!!」
リアン「へっ!?」
◆
↓ 特訓の成果
01-80 長所を伸ばした(ヒーティパッシブスキル獲得)
81-00 長所をさらに伸ばした(ヒーティ強パッシブスキル獲得)
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/13(火) 20:11:13.71 ID:rts4jKqE0
はあっ
171 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/13(火) 20:25:51.38 ID:8xk/u4gO0
リアン「精密な操作は苦手なんだねえ……」
ヒーティ「はい……。誤って誰かを傷付けないか心配で……」
リアン「それなら大丈夫だよ! 私の水魔法でみんなを守るから、ヒーティちゃんは安心して火力を伸ばそう!」
ヒーティ「え、ええ!? でも……」
リアン「無理に弱点を克服しようとするより、強みをさらに伸ばした方が良いって何かの漫画で読んだことあるもん!」
ヒーティ「ま、漫画ですか……。でも、わかりましたッ!」
ボッ ゴウッ ゴオオオッ
◆
ヒーティ「はあ、はあ……。や、やっぱり全力でやると操作が本当に危ういです……」
リアン「でも凄い火力だった……! 私の水も蒸発させられちゃいそうでヒヤヒヤしたよお〜」
ヒーティ「え、えへへ……自分、強くなれましたか……?」
リアン「うん! この調子でがんばっていこう!」
☆ヒーティがパッシブスキル〈暴れ火〉(コンマ5%不利、与ダメージ+2)を獲得しました
◆
172 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/13(火) 20:50:18.82 ID:8xk/u4gO0
―12月2週 某日
生徒会室
生徒会長「……ところで、先日遺跡部を招集した時のことなんですが……」
生徒会員改め副会長「何か気になることでも?」
生徒会長「いえ、気になるというか……。遺跡部の二年生を呼んだつもりだったのですが、一人来なかった子がいましたよね」
副会長「ああ。あの赤い瞳の子だね。幼げで可憐な容姿を持ちつつも、纏う空気は氷の如し。一部の生徒たちから密かに人気のある謎の転入生、アリムちゃん――」
生徒会長「ええ、そうです。聞けば出席は最低限で、授業に出るよりも部室に入り浸っている時間の方が長いという噂もあります」
副会長「フフ、とんだ不良さんだ。それで会長さんは、アリムちゃんのことが気になる――と?」
生徒会長「気にならないと言えば嘘になるでしょう。ただでさえ話題注目の遺跡部在籍ですし、何より――」
↓ アリムちゃのどこがどストライクだったのでしょう
01-10 ??
11-40 容姿
41-70 性格
71-90 全体
91-00 ??
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/13(火) 20:54:03.66 ID:0t1JYDu0O
えい
174 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/13(火) 22:20:08.47 ID:8xk/u4gO0
生徒会長「――心の在り方が、とても好ましいのです」
副会長「心の在り方、と? わかるように説明してもらっても?」
生徒会長「ええ。私なりの考察ではありますが、お聞きください」
―
――
―――
私の見ていた限り、ここに転入してきた当初のアリムちゃんは今よりも更に刺々しく冷たい意志を宿していたように感じられました。
誰も信じない、信じられない――そんな目をしていたように思えます。その赤い瞳は、周囲全てに対する怒りと憎しみに燃えているようで――
しかしその本当の奥底には、とても深い、かなしみが――静かに横たわっていました。
生徒会長なりに彼女の苦しみをすくい取ってあげられたら、などと思いつつ――行動に移すことはできませんでした。
きっと、生まれも育ちも恵まれた私などの言葉が、本当のかなしみを知る彼女に届くことはないのだろうと思ってしまったのです。
そっとしておく思いやり。それもきっと間違いではないのでしょう。
しかしそれでは、だめな人もいるのです。どうしようもない深みに嵌り、自力では自分をすくい取れなくなった人が――。
でもアリムちゃんは、今は割と楽しそうじゃあないか。
そうなのです。アリムちゃんをすくい取ってあげた人が、いたのです。
リアンさんのことだね。
その通り。リアンさんは不器用ながらも、必死にアリムさんに接し続け、ついにその心に触れられる距離まで手を届かせました。
そしてここからが本題です。いくらリアンさんの温もりに触れたからと言って、アリムちゃんはすぐにかなしみを克服できたわけではありません。
そもそも、かなしみは克服できるものではありません。どれほどの歓喜、享楽に包まれようとも、かなしみは消えないのです。
アリムちゃんももちろん、そのことは承知しているのでしょう。依然として、彼女の瞳の奥には底しれないかなしみが見え隠れしています。
しかしそれでも。それでも。それでもと。アリムちゃんは、かつてかなしみに屈した身でありながらも、今一度かなしみに抗う道を選んだのです。
それがどれほどの苦難か。私には想像も及びませんが――。
私はこの学院の生徒会長として。いえ、一人の人間として――彼女のひたむきな意志を、応援したいのです。
―――
――
―
副会長「なるほど……君がアリムちゃんにゾッコンだってことはよくわかったよ」
生徒会長「……すみません。夢中で喋ってしまいました」
副会長「良いとも。私も応援するよ。遺跡部と、アリムちゃんと、彼らを応援する君のことを、ね」
生徒会長「ありがとう……」
副会長「共に見守っていこう。彼らの行く末を―――……」
◆
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/13(火) 22:33:49.06 ID:NMZU5PDFo
会長めっっちゃ推すやん
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/13(火) 22:45:35.37 ID:xS6Nr7NCO
聖鍵対決どうなるどうなる……
177 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 00:45:58.88 ID:8cyb2Tnw0
―12月2週 某日
庭園 寝室
イエリア「……」ピコピコ
ドシュッ
モニター『あなたは しにました』
イエリア「…………」
フィー「……イエリア様って下手ですよね。ゲーム」
イエリア「うるさい。飽きた、このゲーム」ポイッ
フィー「こら、コントローラを投げない」パシッ
イエリア「別のゲーム持ってきてよ。もっと面白いやつ」
フィー「仕方ないですね。倉庫から――」
フォウン…
フィー「……イエリア様。私から離れずに」スッ
イエリア「……誰か、来たんだ」
フィー「ええ。招かれざる者が」
◇
―庭園
ルウェイン「樹海の奥に、こんな場所が……!」
魔鍵「あなたの熱心な捜索のお陰ですよ。帰ったら褒美を与えます」
ルウェイン「え、本当!? えへ、魔鍵ちゃんからのご褒美かあ……」
魔鍵「さて……。感じますね……聖鍵の波長を……」
ルウェイン「……! 下がって、魔鍵ちゃん!」ザッ
フィー「………お前たちは……」スタスタ
イエリア「……」ヒョコ
魔鍵「……ルウェイン、大丈夫です」スッ
ルウェイン「えっ……?」
魔鍵「……久しぶりですね、聖鍵イエリア。それと、インテリジェンスソード純粋種」スタスタ
178 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 00:49:54.94 ID:8cyb2Tnw0
イエリア「……何しに来たの?」
魔鍵「単刀直入に言います。大神殿を開く為の贄となりなさい」
フィー「……」シャキン
ルウェイン「!」ザッ
イエリア「フィー、納めて」
フィー「……」スッ
イエリア「……一応、話くらいは聞くけど……どうして大神殿を開きたいの?」
魔鍵「ストロードールと同じですよ。この世界を壊したくなった。それだけです」
イエリア「……どうして? あなたは、曲がりなりにもこの島の管理者として今までやってきたんだよね? あの時も、終わりかけてたこの島で、人造種を一挙に統制して滅びに抗ったんでしょ?」
魔鍵「ただの虚しい生存欲と支配欲です。そんなのにこだわっていたなんて、今思うと本当に下らない日々でした」
イエリア「…………死にたくなったってこと?」
魔鍵「少なくとも生きる理由はないですね」
ルウェイン「ねえ、私は魔鍵ちゃんの生きる理由にならないかな?」
魔鍵「なりません」
ルウェイン「」ピシッ
フィー「……あなたの八つ当たり地味た自爆テロに、イエリア様まで巻き込むのはやめて欲しいんだけど」
魔鍵「イエリアを巻き込まないと自爆テロできないので。私が聖鍵として欠陥品だってことくらい知ってるでしょう?」
ルウェイン「魔鍵ちゃんは欠陥品なんかじゃないよ! 誰がそんなこと言ったの!?」
魔鍵「……ルウェイン。今は少し黙っていてもらえますか」
ルウェイン「……ご、ごめんね」スンッ
フィー「そもそも、世界を滅ぼすに値する理由があるの?」
魔鍵「逆に聞きたいのですが、この世界を存続させるに足る理由こそあるのですか?」
フィー「……生きたいと願う人たちがいる。それじゃあ不足?」
魔鍵「その下らぬ生存欲で他者を踏み躙る下劣な原生生物共など、それこそ生きるに値しない」
フィー「……平行線だね。見えている世界が違う」
魔鍵「穢れなき祈りから生まれた純粋種などにわかってもらおうとは思いません。しかし邪魔をするなら――」
イエリア「待って! あなたの思いはわかった。私もこの世界に対して思うところはあるから、全く理解できないわけじゃない」
イエリア「……正直に言うと、私もこの世界を存続させるに値する理由なんてわからないよ。終わらせるべき理由ならいくらでも思い付くけど」
フィー「い、イエリア様……」
イエリア「あっ……フィーには生きていて欲しいから、それは数少ないこの世界を存続させたい理由だけど……」
フィー「イエリア様……!」
ルウェイン「私も魔鍵ちゃんには生きていて欲しいよ! だから、どっちかと言うと世界を存続させたい派かな?」
魔鍵「ああもう……。それで、イエリアはどちらかと言うと世界を終わらせたいってことで良いのですか? それなら先程も言った通り、大神殿を開く為の贄になって欲しいのですが」
イエリア「…………それはそれで嫌」
魔鍵「……は?」
179 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 00:55:54.05 ID:8cyb2Tnw0
イエリア「だってそれじゃあ、私は世界が綺麗に終わる瞬間を見れない。そんなの、面白くないもの」
魔鍵「…………いや、でもあなたが犠牲になってくれないと終わらせられないのですが」
イエリア「……あなたが犠牲になれば?」
魔鍵「は? だから私は欠陥品で――」
イエリア「試してみたの?」
魔鍵「い、いや……もし成功したら死ぬでしょうが!!」
イエリア「でも成功すれば開くよね?」
魔鍵「そ、それはそうですが……」タジタジ
イエリア「じゃあ、こうしよ。今から私たち二人で真剣勝負して、負けた方が犠牲になるってことで」
フィー「イエリア様!?」
イエリア「ごめんね、フィー……。私たち聖鍵は……やっぱり、どうしてもこの世界を好きになり切れない種なの……」
フィー「…………」
魔鍵「……ククク……アッハハハハ! 良いでしょう! 一度あなたのことは思いっきりぶん殴ってやりたいと思っていたのです!!」
イエリア「……やっぱり、恨んでたの? 私のこと……」
魔鍵「いいえ。あなたを恨むのが筋違いだということくらい理解できてますよ。ただそれはそれとして、同じ生まれなのに大切に扱われているあなたが羨ましくて、妬ましくて、憎らしく思っていた時期があったのも事実です。もう風化した感情だと思っていましたが……ククク、今あなたを殴れると思った途端、久しぶりに湧き出てきましたよ……!!」
イエリア「そ、そうなんだ……。いやそれ恨んでるって言っても良いんじゃ……」
魔鍵「ふふん、こんなところにずっといた引きこもりなんかには負けません。ボコボコに殴って裸にひん剥いて土下座させてやる……!!」
イエリア「うへえ……」
ルウェイン「……くす。魔鍵ちゃん、楽しそう……」
◇
180 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 00:56:28.18 ID:8cyb2Tnw0
本日はここまで
次回、聖鍵対決です。対決の方法や判定はこれから考えます。お楽しみに
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 01:21:46.12 ID:p+OjSgsTo
おっつ
魔鍵様がイキイキしていらっしゃるw
そしてフラグをこれでもかと建てていくぅ!
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 13:04:22.20 ID:niut2rWQO
1年で締めた方が綺麗に終われそうだなこれ
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 13:37:57.34 ID:4UosJDCKo
変に引き伸ばしてグダるよりはきっちりシメた方が俺も好きかな
それはそれとしてこういう世界観好きだからまだまだ見たい気持ちはある
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 18:26:34.87 ID:cO48RaiL0
1年でとりあえずメインストーリー終わりにして後はいつやめてもいい状態にするのが良さそう
185 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 20:03:29.72 ID:8cyb2Tnw0
少し前にも書き込んだ通り、現在のシナリオは作中時間で3月までに決着する予定です(もっと早いかも)。そこを無理に引き伸ばしたりするつもりはありません
その後も続けるかどうかは、
>>1
の環境やモチベーションによるか、あるいは多数決などで決めることになるかと思います
186 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 20:04:44.65 ID:8cyb2Tnw0
フィー「……それで、真剣勝負とは具体的にどのようなことをするつもりなのですか?」
イエリア「ええっと……それは……」
魔鍵「何でも良いですよ。先程は殴ってやると言いましたが、それは物理でも魔法でも精神でも手段にはこだわりません。殴り合いでも魔法試合でも人造種の支配合戦でも、イエリアが好きに選びなさい。何が来ても万年引きこもりなどには負ける気がしませんからね」
イエリア「じゃあ、家庭用ゲームで……」
魔鍵「…………は?」
↓1 勝者
奇数 イエリア
偶数 魔鍵
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 20:05:08.63 ID:D4aZpQCD0
ぬ
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 20:41:52.77 ID:p+OjSgsTo
流れ美し過ぎる…!
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 20:43:45.29 ID:cO48RaiL0
フィーが一番びっくりしてそう
190 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 21:33:13.66 ID:8cyb2Tnw0
ピコピコ ベシッ バシッ バギャッ K.O.
魔鍵「あああああああ!!!!!」ジタバタ
ルウェイン「魔鍵ちゃん……!」
フィー「ええ……? イエリア様より弱いなんて……」
イエリア「はい、私の勝ち……。裸になって土下座、する……?」
魔鍵「あ……う、うぅ……!」
ルウェイン「やめて! 裸になって土下座なら、私が……!」バッ
魔鍵「! やめなさい、ルウェイン!」フォンフォン―
ルウェイン「あ――はい、魔鍵ちゃん……」スッ
魔鍵「大体、ズルじゃないですか!! 私が一度もやったことのないゲームを持ち出すなんて!!」
イエリア「選んで良いって言ったのはそっちだし……」
魔鍵「むむぅ……!」
イエリア「不服なら……もう一回やる?」
魔鍵「やる……。情けをかけたこと、後悔させてやる……!!」
◆
魔鍵「」
イエリア「はい、私の勝ち……。これで百連勝、かな? ゲーム下手だね」
魔鍵「」
イエリア「裸土下座はしなくて良いけど……」
魔鍵「……」ポロポロ
イエリア「えっ……あ、あ、えと……!」アタフタ
魔鍵「やっぱり……私は、試作の欠陥品だったんですね……。イエリアに、ただの一度も、勝てない……」ポロポロ
イエリア「あ……」
ルウェイン「……っ」
魔鍵「…………約束、してください。必ず、世界を滅ぼすと……」
イエリア「……うん。あなたの命を貰うんだもの。約束、絶対に守るよ」
魔鍵「……ふふ。それなら……良い、です……」
魔鍵「お願いします……私の、妹…………」
イエリア「……!」
魔鍵「スゥ、スゥ……」
191 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 21:34:04.96 ID:8cyb2Tnw0
イエリア「……寝ちゃった。可愛い寝顔……」
ルウェイン「魔鍵ちゃんは……活動可能時間が、あまり長くないから……」
イエリア「…………」
ルウェイン「……ねえ。イエリア、さん? どうしても、魔鍵ちゃんを犠牲にしなきゃ、だめなの……?」
イエリア「……うん。ごめんなさい。それが、私と、彼女の…………お姉ちゃんの、望みだから……。お姉ちゃんのことを想うなら、止めないでほしい」
ルウェイン「…………嫌だよ。どうしてもそうするしかないなら……刺し違えてでも、ここであなたを討つ――」スッ
イエリア「……ごめんなさい」フォンフォン―
ルウェイン「あ――――」フラッ
イエリア「……? あれ、あなた……お姉ちゃんに何かされたんだ。うーん……でも……」
イエリア「……勝手にいじったらダメだよね。とりあえず今は、お姉ちゃんと一緒に寝ててね」フォンフォン
ルウェイン「魔鍵、ちゃん……」カクン
イエリア「…………。本当、嫌な力……」
192 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 21:36:13.13 ID:8cyb2Tnw0
フィー「イエリア様」ヌッ
イエリア「わっ! フィー! どこ行ってたの?」
フィー「……私は、ここでお暇させていただきます」
イエリア「え……?」
フィー「元より、私の目的は滅亡を防ぐこと。あなたが滅亡を企てる側に回った以上、共にはいられません」
イエリア「あ……そう、だよね。その為に、私をここに隠したんだもんね……」
フィー「…………」
イエリア「……あ、あれ? てことは、今私って……絶体絶命……?」
フィー「そうですね。今ここであなたの首を刎ねれば、それだけでその目的が達成できます」
イエリア「…………でも、そうしないんだよね。フィーは」
フィー「ふふっ……世界を守る。あなたも守る。今の目的は、その両方ですから」
イエリア「じゃあどうするの? また私を攫って、どこかに隠しちゃう?」
フィー「いいえ。それでは、同じことの繰り返しですから――」
フィー「今度は、私と真剣勝負をしてもらいますよ」
イエリア「えっ……?」
フィー「大規模な地形変動によって、大神殿の場所もわからなっています。あなたたちが先に大神殿を見つけて、滅びの願いを叶えればあなたたちの勝ち。私が先に大神殿を見つけて、あなたたちを待ち伏せて捕らえれば私の勝ち。どうです? シンプルでしょう」
イエリア「……そうだね。シンプル」
フィー「私はお姉さんのようにはいきませんよ。今回は手加減なしでいきますので」
イエリア「望むところ……。ゲームで負け続けた恨み、晴らしてやる……!」
フィー「ふふ、また負かして差し上げます。それでは、大神殿で逢いましょう――」シュタッ
*フィーがイエリアのもとを離れました
*魔鍵とルウェインがイエリアと行動を共にするようになりました
◆
193 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 21:38:26.34 ID:8cyb2Tnw0
―12月3週
部室
コンコン
リアン「誰だろ? 部員ならわざわざノックなんてしないし」
アリム「んん……? この気配……人造種ではないけれど、人でもないし……どこかで……」
ルウェリア「とりあえず開けてみようか」
ガラッ
フィー「どうも。あなたたちが遺跡探索部?」
リアン「え……!?」
アリム「あ、あんたは……!!」
ルウェリア「え、リアンちゃんとアリムちゃんの知り合い……?」
リアン「ま、前に魔導機械工場で……」
フィー「ああ、私の情報を元に造られた人造種のことかな……。その節は、迷惑をかけたようで……」
アリム「やっぱりあれは本人じゃなかったのね……! でもあんたが本人なら、どうしてここに……!?」
フィー「状況が変わったんだ。君たちのことを見込んで、頼みがある」
フィー「世界を守る為に、大神殿の捜索を手伝って欲しい」
―次の遺跡発見率[448/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+4、戦闘力+5、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+4)〈聖域〉
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+3、戦闘力+5、持続力+2)〈暴れ火〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇アリム (魔導兵装:踏破力+5、戦闘力+10、持続力+5)〈会心強化〉
☆現在の目標☆
・ルウェインを救出する
・魔鍵を追う
・エピカを止める
・大神殿を見つける
12月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 21:38:53.76 ID:TTo42bh+0
リアンとノルン、体育倉庫に閉じ込められる
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 21:39:52.21 ID:i32ZhbEDO
遺跡部、漫画研究会の題材にされる
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 21:44:19.76 ID:kZZRf7kp0
フィーから詳しく話を聞く(途中で目新しいお菓子に興味惹かれつつ)
197 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/14(水) 21:46:27.93 ID:TTo42bh+0
>>193
失礼、今週は12月3週では?
198 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 23:26:11.83 ID:8cyb2Tnw0
コピペしたのがそのままでした。脳内で12月3週に変換しておいてください
199 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 23:26:41.72 ID:8cyb2Tnw0
―12月3週
部室
リアン(私たちは緊急ミーティングを行うことにした)
リアン(議題はもちろん、突如部室を訪れたインテリジェンスソード、フィーさんの話を聞くためだ)
フィー「……突然の訪問の上、このように時間まで取らせてしまい、誠に申し訳ない。旧ユリトー文明の古代遺跡攻略に定評のある君たちに、どうか協力していただきたいことがある」ペコ
アリム「前置きは良いわ。わたし以外はあなたの事情も知らないの。そういうところからわかるように説明してもらって良いかしら?」
フィー「わかった。なるべく簡潔に説明しよう――」
説明中…
フィー「……というわけで、私と一緒に隠れ住んでいた聖鍵のイエリア様が、彼女の姉君……同じく聖鍵である魔鍵と共に、世界の滅びを目論んで行動し始めてしまったんだ。私は彼女たちを止めてそれを阻止したい。そこで遺跡探索のスペシャリストだという君たちに協力を仰ぎに来たというわけだ」
シャーロット「…………」ウズウズ
エンシァン「シャーロット、気持ちはわかるが抑えろ。はしゃいで良い場面じゃない」
シャーロット「わ、わかってるわよお……」
ヒーティ「で、でも世界の滅びだなんて……! どうしてその人たちは、そんなことを……!?」
シャーロット「そうですわよ! 世界が滅んでしまったら、自分たちの命だって終わってしまうんですのよ!?」
フィー「……魔鍵は、この世界に強い憎しみを抱いているようだった。魔鍵ほどではないが、イエリア様もこの世界を厭っている。世界を壊しても良いと思う程度には……」
リアン「…………」
ルル「…………」
アリム「…………チッ。魔鍵のやつ……」
フィー「しかし付け入る隙はある。魔鍵には一人の人造種が付き従っていたのだが、彼女は世界が滅びることも魔鍵が犠牲になることも望んでいないようだった」
ルウェリア「……それはひょっとして、私と同じような水色の髪をした、小柄な女性ではありませんでしたか……?」
フィー「確かにその通りだけど……まさか……!」
ルウェリア「……私の姉です。やはり……魔鍵と一緒に……」
フィー「……それなら、私もその女性の救出に協力しよう」
ルウェリア「! ありがとうございます……! 私も、大神殿探しに協力します……!!」
シャーロット「……私もよ。大神殿探し、是非とも協力させて」
ワイワイ ワタクシモデスワ! ジブンモッ! ワタシモ…! ルルモ
ガラッ
ノルン「皆さん、ミーティングお疲れ様です。スイートポテトを焼いたので、良かったらどうぞ」スッ
リエム「温かい飲み物も用意してありますので、スイートポテトとご一緒にお飲みくださいませ」スッ
ワイワイ アリガトウフタリトモ! ウマイデスワ! ルルモタベル! ワルクナイワネ
フィー「…………」
ノルン「フィーさんも、長時間のお話お疲れ様です。おかわりもありますので、遠慮せず食べてくださいね」
フィー「え、あ……で、では……」スッ
フィー「……」パクッ モグモグ
フィー(あ、甘い……! これは……美味しい……!!)
フィー(こんなに美味しいものが食べられる世界なら……イエリア様と一緒に外に出れば良かったかもしれない。そうすればイエリア様だって、この世界のことを……)
フィー(……今更後悔しても仕方ないか)
フィー(でも。無事にあなたを止めることができたら、今度は一緒に食べましょう。イエリア様……)
◆
200 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/14(水) 23:29:02.71 ID:8cyb2Tnw0
本日はここまで
201 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/15(木) 00:23:48.95 ID:BelVsy9Lo
おつおつー
魔鍵様コンマ神にも愛されてるなぁ!
そしてクリスマス前に移籍探索ゲージもたまっていよいよ物語も佳境に……
202 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/15(木) 10:14:46.32 ID:wN6GarWe0
おつ
>>199
サーナちゃんらしき台詞がシャーロットになってません?
203 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 00:12:06.60 ID:FvH71UB80
誤字です。脳内修正しておいてください
204 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 00:12:39.20 ID:FvH71UB80
―12月3週 某日
漫研部 部室
漫研部員「ヤバイヤバイ……! 冬の即売会受かってたのに原稿は未だに真っ白……!! 入稿はどう足掻いても間に合わないからコピ本でなんとかするとして……」
漫研部員「しかし何も思い付かない……!!!! こんな時にスランプとか最悪すぎるぞ私……!!!」
漫研部員「こうなればヤケだ……ボサボサ白髪白衣教師と謎の金髪爆乳エルフの濃厚粘膜接触本でも書くしか……!!」
漫研部員「ハッ……そうか! ボサボサ白髪白衣教師と金髪爆乳エルフと言えば、遺跡部……!!」
漫研部員「……実名とか出さなければ題材にしちゃっても良いよね?」
◆
―劇中
緑髪の主人公「やめて! 私たちが戦う意味なんて……!!」
赤い瞳の敵「うるさい……!! いつもそうやって、私たち遺跡妖精の心に入り込もうとして……!! 目障りなのよ、お前は!!!」ギュオオオ!!!
水色髪の仲間「主人公ちゃん!!」
カッ!!!!
金髪の仲間「間一髪……! 間に合った……!!」ズザザッ
青髪の仲間「わたくしたちも来ましたわ!!」ビュオッ
緑髪の主人公「み、みんな……!!」
赤い瞳の敵「どいつもこいつも、盗掘者の分際で………!!! わたしたちの墓を、荒らすなァアア!!!!」ギュオオオオッ!!!
◆
漫研部員「完成した……これは、会心の出来だ……!!!」
漫研部員「……遺跡探索の部分なんて全然知らないから脚色しまくっちゃったけど、むしろオリジナリティが出て良しということにしよう!!」
漫研部員「事後報告になっちゃうけど、一応遺跡部の許可は取っておこう」ガタ
◇
205 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 00:13:06.94 ID:FvH71UB80
―遺跡部 部室
漫研部員「というわけでこんな感じの漫画を描いちゃったんですけど……これ、冬の即売会に出しても良いですかね……?」
ルウェリア「こ、これは……」
ノルン「な、なんというか……」
サーナ「……ど、どうやって知り得たんですの!?」
漫研部員「へ? 知り得たって……あなた方遺跡探索部の方々を参考にしてキャラクターを描いただけですけど……。あ、シナリオはもちろんオリジナルなので! プライベートとかは覗いてないんで安心してください!」
リアン「そ、そうなんですか……」
アリム「…………ねえ、なんでわたしっぽいキャラが敵側なの?」
漫研部員「それはその、アリムさんは遺跡部二年生の中で唯一別クラスで、しかも転入生なので、ちょっと変化球にしてみようかと……。でも構想では続編で仲間になる予定なんですよ」
アリム「…………」
リアン(アリムちゃん、ものすごく微妙な顔してる……)
アリム「まあ、別に良いんじゃないの。わたしたちに繋がる情報が読み取れるってわけでもなさそうだし」
漫研部員「マジですか! 他の人はどうです……?」
サーナ「わたくしも同じ意見ですわ。せっかくここまで描いたのなら、出さないのも勿体ないですし」
ルウェリア「そうだね。この冊子だけでも面白くて読み応えがあるし、私も反対はしないかな」
ノルン「うーん……みんなが良いなら、私も良いけれど……リアンちゃんは……?」
リアン「…………この赤い瞳の子、続編で仲間になるんですよね?」
漫研部員「はい、そのつもりです」
リアン「……この物語は、誰も傷付かない、ハッピーエンドで終わるんですか?」
漫研部員「もちろんです! 皆さんを参考にしている以上、誰かが傷付いたり悲劇的な結末を迎えたりといった要素はナシです」
リアン「……絶対、ですか?」
漫研部員「は、はい! その漫画で描くべきものを真摯に描いた結果バッドエンドを避けられなくなってしまうという事態もあるにはありますが、この漫画ではそういう描き方はしないことを約束します……!! ていうか実在の人を参考にした以上、そんな不敬な真似できないですよ……!!」
アリム(わたしっぽいキャラが敵扱いなのは不敬にならないのかしら……)
リアン「……わかりました。そこまで言うなら……出しても、良いと思います」
漫研部員「!! ありがとうございます、ありがとうございます!!」ペコペコ
リアン(漫研部員の人は何度も頭を下げ、足早に去っていった。これから印刷作業だそうだ……)
◇
ルウェリア「……ふふ。リアンちゃん、ありがとう」
リアン「え……?」
アリム「わたしも礼を言っておくわ。気にしてくれたんでしょ? いろいろ」
リアン「あ……うん。例え漫画でも……つらいことや苦しいことには、なって欲しくないもん……」
ノルン「私、そこまで考えてなかったよ……。リアンちゃんのそういう優しさ、好きだなあ……」
サーナ「ふふ、リアンらしいですわ。もちろん現実もバッドエンドになんかさせませんわよ!!」
ルウェリア「もちろん……! バッドエンドなんて真っ平御免だよ!」
◆
206 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 00:13:32.06 ID:FvH71UB80
ここまで
207 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/16(金) 00:31:55.53 ID:UzLBLnOto
乙です
ボサボサ白髪白衣教師と謎の金髪爆乳エルフの濃厚粘膜接触部分どこ……ここ?
208 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/16(金) 00:35:17.30 ID:apjI57d2O
乙です
まあ実在人物モデルにするからには配慮が必要よね
209 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 21:05:47.48 ID:FvH71UB80
ボサボサ白髪白衣教師と金髪爆乳エルフの濃厚粘膜接触本が世に出ることはありませんでした
ちゃんと確認を取ったり配慮を怠らなかったりと、漫研部員はああ見えて割と常識的な人物のようです
210 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 21:06:25.57 ID:FvH71UB80
―12月3週 某日
体育倉庫
リアン(私とノルンさんは今、体育倉庫に閉じ込められていた)
リアン(今日の掃除当番として二人で体育倉庫を掃除していたら、外側から鍵を閉められてしまったからだ)
リアン(既に掃除の時間は終わり、体育倉庫の外は静まり返っている……)
リアン(困った……)
ノルン「……どうしよっか」
リアン「魔法で扉を吹っ飛ばすとか……」
ノルン「怒られちゃうよ! そんなことしたら」
リアン「で、でもやむを得ないってことで……」
ノルン「そうだけど……。でもそれは最終手段。もっと穏便な脱出方法を考えようよ」
リアン「うーん……そうだなあ……」
↓1
01-10 ??
11-40 思い付かなかったので結局扉を破壊した
41-70 大声で助けを呼んだ
71-00 粘性の高い水を鍵穴に差し込んでピッキング
211 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/16(金) 21:09:59.56 ID:UzLBLnOto
悔しいが漫研も人が出来てる
212 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 21:59:44.28 ID:FvH71UB80
リアン「助けてください! 助けてください!!」
ノルン「体育倉庫に閉じ込められてるんです!!」
リアン(私たちは大声を出して助けを呼ぶことにした)
リアン(クレバーな思い付きではないけれど、何もせずに待っているよりはずっと良いはずだ)
リアン(よし、もう一度――息を吸って―――)
生徒A「ごめん! すぐ開けるよー!!」
カチャッ
ガララ…
リアン(助けを呼んでいると、程なくして扉が開いた。良かった、届いたんだ)
生徒A「ほんっとごめん! ちゃんと中見てなくて……」
ノルン「ううん、大丈夫! こうやって開けてくれたもの」
リアン「そ、そうそう! ノルンさんの言う通りだよ!」
生徒A「二人とも……! ありがとぉ……」ジワワ
リアン「わわ、何も泣かなくたって……」
ノルン「これ、使って」スッ
つハンカチ
生徒A「エグ、エグ……優しい友達を持てて幸せだよォ〜」グスグス
ノルン「ふふ、大げさだなあ」
生徒B「ねえ、ところで……。女同士、密室、何も起きないはずがなく……だよね!?」
リアン「な、何が『だよね』なの……」
ノルン「…………」
ノルン(何か≠起こすチャンスと言えば、チャンスだったのかも)
ノルン(……だめだめ。そんな変なことしたら、リアンちゃんに嫌われちゃうよ)
ノルン(…………ううん。リアンちゃんは優しいから、きっと変なことされても嫌わないでいてくれる)
ノルン(でもそれは、リアンちゃんの優しさに付け込んだとても卑劣なやり方だ)
ノルン(そんなのはやっぱりだめだよ)
ノルン(リアンちゃん…………)
◆
213 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 22:12:15.90 ID:FvH71UB80
―12月3週 期末テスト
教室
先生「すまん、期末テストの告知を忘れていた」
生徒A「ひどい! どうしてそんな大事なこと忘れるの!?」
生徒B「そーだそーだ!」
先生「優秀な我が学院の生徒は年間スケジュールくらい頭に入ってて当然だからなあ? というわけで期末テスト開始だ!!」
リアン(ひええ〜〜〜!!)
◆
―12月3週 テスト結果発表
廊下
ガヤガヤ…
掲示板「順位一覧」
ヒーティ「よおし、真ん中くらいですッ!」(上位五割)
アリム「真ん中くらいで喜んでいいの……?」(上位二割)
ヒーティ「下じゃないので!」
リアン「」グサグサッ
サーナ「あ、ああっ! リアン、しっかりなさいまし!」(上位三割)
ノルン「そ、そうだよ! 今回は頑張ったもん!」(上位一割)
ルウェリア「大丈夫……リアンちゃんなら、やれてるよ……!!」(上位三割)
リアン「う、うん……」
リアン(お願いします、お願いします……)
↓1コンマ リアンの成績 テスト対策+++により難易度緩和
01-10 赤点ギリギリ回避
11-20 上位六割
21-30 上位五割
31-40 上位四割
41-50 上位三割
51-60 上位ニ割
61-96 上位一割
97-00 一位
214 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/16(金) 22:13:10.25 ID:Eb7RPp0qO
お
215 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 22:21:22.94 ID:FvH71UB80
リアンの順位「上位五割」
リアン「!!!!!」
ヒーティ「わあ! 学年は違いますけど、自分と同じような順位ですねッ! 嬉しいですッ!!」
サーナ「やりましたわね、リアン!!」
ルウェリア「おめでとう、リアンちゃん!!」
ノルン「リアンちゃんが頑張った結果だよ!」
アリム「馬鹿リアンにしては頑張ったわね。ふふ、偉いわ」
リアン「みんな……! ありがとう、ありがとぅ……」ポロポロ
リアン(冬の期末テストでは、大躍進の上位五割という好成績を残すことができた)
リアン(高望みはすべきじゃないけど、でも次はルウェリアちゃんやサーナさんと同じくらいの順位にまで昇れたら良いな……)
◆
216 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 23:20:20.44 ID:FvH71UB80
―12月3週 週末 深夜
新西区 博物館(閉館中)
リアン(その日の深夜、私たち遺跡探索部は新西区の博物館に来ていた)
リアン(閉館中のそこへ、なぜ私たちは夜闇に紛れるようにしてやってきていたのか? それは――)
◆
時は少し遡り――
―部室
ルウェリア「大神殿の大まかな位置とかはわからないのですか?」
フィー「まだ文明があった当時のことなら覚えているんだけれど、現在は地形が大きく変わってしまっていてね……」
リアン「クロリアさんみたいに、現在の地形情報とかと組み合わせてある程度まで割り出したりとかは……」
フィー「すまない。私はインテリジェンスソードだけど人造種ではないから、彼女たちのような高度な情報処理能力は備わっていないんだ。当然、記憶情報の送受信もできない」
アリム「……まずいわね。魔鍵が大神殿についての情報をわたしたちよりも多く持っている可能性は非常に高いし、そうであるならわたしたちは極めて不利……ていうか勝てないわ」
フィー「…………も、もしかしてヤバいかな?」
アリム「超ヤバいわ……」
シャーロット「……私から、一つ提案があります。聞いてくれるかしら?」
フィー「ええ、是非」
シャーロット「…………かつて存在した、ユリトー遺跡調査チームの調査記録や資料……欲しくない?」
一同「!?」
フィー「……?」
エンシァン「……フッ。私たちに、完全に言い逃れ不可能な窃盗犯になれということか」
シャーロット「世界の命運がかかっているのよ? 軽犯罪や重犯罪の一つや二つや三つや四つくらい、世界と比べれば些末なものじゃない?」
エンシァン「良いだろう。私はノッてやる……。だが、学生諸君は――」
ルウェリア「私も乗りますよ……!! 今更逮捕や退学なんて恐れません……!! 一年前から覚悟はできています……!!!」
リアン「わ、私も……! 世界の命運もだけど……これは、古代人のせいで生まれた問題ですから……! 最期の古代人として、見過ごすわけにはいきません……!!」
サーナ「フッ……わたくしはウィンド家次期当主、サーナ・ウィンド! 世界をかけた局面で我が身可愛さに退くような人生を送るつもりはありませんわッ!!」
ノルン「もちろん私も……! 世界のこと、リアンちゃんのこと、みんなのことを守る為なら、なんだってやれます!」
ヒーティ「自分もですッ! 何もできないまま、世界が終わってしまうなんて絶対に嫌ですから……!!」
シャーロット「……だそうよ?」
エンシァン「全く、仕方のない奴らだ。私も含めて逮捕された場合は庇い立てることもできんからな。まあ覚悟の上だろうが」
学生組「はい!」
◆
―現在 深夜
リアン(という経緯で、私たちはユリトー遺跡調査チームの遺産を手に入れる為に、現在閉館中である博物館に侵入することとなった)
リアン(今は閉館しているが、かつては調査チームの記録や資料、遺跡で入手した遺物の数々を展示していたそうだ)
リアン(そしてシャーロット准教授によると、博物館には未公開の極秘資料などもかなりあるらしい)
リアン(ここで大神殿についての情報が手に入れられれば……)グッ
217 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/16(金) 23:21:41.78 ID:FvH71UB80
とても眠いので本日はここまで
次回、博物館不法侵入窃盗編です。お楽しみに
218 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/16(金) 23:26:44.32 ID:UzLBLnOto
純粋種は精霊的な側面がつよいんだなインテリジェンスソード
世界が救えれば不法侵入なんて安いって帽子とムチの教授もやってるしせーふ
おつー
219 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/17(土) 01:05:21.01 ID:UqYQCCjO0
アリムちゃん……すっかり丸くなっちゃって……
220 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/06/17(土) 01:32:00.54 ID:WLcWe1wGO
意外と鍛え抜いたエンシァンガオンで大神殿開けちゃったりして
221 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/17(土) 19:46:14.47 ID:6rlz3AZE0
人造種のインテリジェンスソードは純粋種を解析して造られたようです。精霊と魔核の関係性などについては機会があれば劇中で説明されることがあるかもしれません
ちなみにルルやスイスも人造種のインテリソードですが、クロリアがアリムが行うような情報解析やマッピングはできません。人造種インテリジェンスソードはその成り立ちが純粋種に近いため、他の人造種と比べて精霊的な側面が強く、そういう数学的なことは不得手なのです
アリムちゃは今でも人間嫌いですが、リアンや遺跡部員たちのことはもう嫌いになれないようです。見守ってあげてください
エンシァン先生に時空物理学の専門知識があれば、空間掘削の応用で大神殿を少しだけこじ開けられる可能性が僅かにありました
222 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/17(土) 19:46:48.54 ID:6rlz3AZE0
エンシァン「打ち合わせ通り、二手に分かれるぞ」
リアン「博物館で情報を収集する侵入班と、外で周辺の警戒に当たる見張り班ですよね」
エンシァン「そうだ。侵入班はマンホールから下水道に入り、然るべき場所で私が経路を開ける」
ルウェリア「館内における解錠作業や、痕跡の隠滅は私が担当します」
リエム「わたしとアリムは通信係です。リアンさまたちと共に館内で探索を行うわたしと、外で警戒に当たるアリムで、適宜情報交換を行います」
シャーロット「私も探索班ね。資料探しは多分私が一番手慣れてるはずだから、見つけたものを片っ端から精査してくわよ」
リアン「あの……ところで私は、なぜ探索班に……? あまり役に立たないと思うのですが……」
エンシァン「万が一何者かと戦闘になった場合、相手を必要以上に傷つけず、かつ周囲への被害も最小限に済ませられるのは君が最も適していると判断した」
リアン「な、なるほど……! わかりました、がんばります……!」
◇
223 :
◆eAA16RTlRw2e
[saga]:2023/06/17(土) 19:48:13.69 ID:6rlz3AZE0
―博物館 踏破率[0/50]
合計踏破力[19] 合計戦闘力[21] 合計持続力[23/23] 防御[11]
◆侵入班
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+5)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+6、持続力+4)〈献身〉
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+5、戦闘力+4、持続力+2)〈不壊〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
ガオン!
エンシァン「よし、無事に入れたな。暗視ゴーグルの視界も良好だ」ストッ
ルウェリア「当たり前ですけど、閑散としていますね」
シャーロット「警備員も中にまでは入らないみたい。徹底した隠蔽主義が仇になったわね」
リエム「――アリムから連絡。外は今のところ異常なしとのことです」
リアン「それじゃあ、探しましょう……!」
↓1
01-05 踏破率+19、??
05-30 踏破率+19、人造種のゾンビ
31-60 踏破率+19
61-90 踏破率+19、遺跡産エーテルリキッド(持続力+6、超過ストック)
91-00 踏破率+19、??
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