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【艦これ】龍田「私とあの人と……高雄と愛宕、とその他」
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253 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/03(金) 23:51:47.78 ID:Yv5VkyOW0
< 汚いモノを更に汚す意味なんて、ねぇ? >
漣「メイドさんのエプロンドレスにはそこはかとない純潔性とか清潔感があるべきな気がするんすけど」
提督「仕事着じゃん? 料理なり掃除なりで汚れるもんだろあぁいうの」
漣「やー……この国に生きてるとメイドさんがそもそも卑猥に見えてくるなぁ、って」
提督「まぁ……」
漣「……」
提督「……」
漣「…………」
提督「…………でもさ、純潔性ってものがあるんだとしたらそれを汚すから楽しいんだろう? 」
漣「…………や、まぁ……」
254 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/03(金) 23:54:05.09 ID:Yv5VkyOW0
< スターキラー基地はお休み >
明石「SFだと大概出てきて結構な可能性で大爆発する宇宙要塞ですけど」
提督「うん? 」
明石「どれが好きですか? 」
提督「デススター」
漣「デススター」
明石「ですよね、私もデススターですし。……一番強いと思うのは」
提督「デススター以外」
漣「デススター以外」
明石「ですよね、私もそう思います。…………ね? 」
江風「お、おう……? 」
255 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/03(金) 23:56:09.56 ID:Yv5VkyOW0
< 妙に圧のある >
提督「で? なんでこんな話? 」
明石「銀英伝一気観したんですってよ」
提督「ほーん……」
漣「なんだ、ガンダム系列じゃないのか」
江風「や、多過ぎてどれ観たらいいのか分かンねーし」
漣「時間なんて腐る程あるんだから制作順に観ればいいじゃん」
明石「まぁ、そうですね。時系列はバラバラでも大概の作品は制作順でいいと思いますよ」
提督「む……イゼルローンとかソロモンとか? 」
漣「ア・バオア・クーとかヤキン・ドゥーエとか」
明石「その中で純粋な人工的巨大構築物ってイゼルローンだけですよね」
提督「だって完全人工物でデススターを超える愉快なもの無いし」
漣「小惑星改造したやつの方がなんとなく好きなんで」
明石「ですって。どうです、一緒に観ます? 」
江風「?? ン、まぁ……今度な、今度、うン」
256 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/03(金) 23:57:24.52 ID:Yv5VkyOW0
< や、本当道民としては炬燵にそこまでの魅力は…… >
提督「そろそろこの時期になってきたか……」
阿賀野「なってきたねぇ……」
提督「暑いときもあるけど朝夜は普通に冷えやがる」
阿賀野「冷えやがるねぇ……」
提督「太閤殿下が草履温めてたのって神じゃね?
実際やってたかどうかは置いといてエピソードとしては」
阿賀野「そうだねぇ……」
提督「寝所、温めておきました! とか言われたらもうそれだけで好きになるわ」
阿賀野「うん……」
提督「…………」
阿賀野「…………」
提督「…………」
阿賀野「…………Zzz……」
提督「……………………さすがに炬燵は、早くね? 」
257 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/03(金) 23:59:08.52 ID:Yv5VkyOW0
< 異空間レベル(高) >
雲龍「Zzz…………………………………………はっ」
提督「お、おう……………………あのさ、お前そのいきなり覚醒するやつ怖いからやめろ」
雲龍「その瞬間までは微睡んでるんだから無理」
提督「あ、そう……」
雲龍「…………寝てる」
阿賀野「ほぇ…………Zzz」
提督「寝てんな」
雲龍「寝てるわね」
提督「うん」
雲龍「…………入って寝てた私が言うのもなんだけど執務室の端に座敷があって炬燵って違和感で頭痛くなるわ」
提督「本当そうだよ。…………俺まだ仕事中だぞクソが」
258 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:01:59.91 ID:O2gFtf630
< “ 買う側 “ >
明石「女物の服って高いですよねぇ……」
提督「あ? いや、男物も大概だと思うが」
明石「っても男性は上着とパンツと、まぁ足元なんとかすれば割とそれでなんとかなるでしょ」
提督「そんなこと無ぇよ。満足には程遠い」
明石「インナーは置いといてもアンクレットとかソックスまで考えないといけないときたら頭にきますよ」
提督「歳取れば歳取る程服でなんとかしないといけなくなるんだぞ」
明石「自分がそうなる為の殆ど違法な研究してるって考えると私馬鹿みたいですね」
提督「いいじゃんそれで。それでも歳取るのって悪いことばっかじゃないよ」
明石「そう。…………でもやっぱ女物の服、高いですよね? 」
提督「…………まぁね」
259 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:06:50.64 ID:O2gFtf630
< 落ちることを、選べない >
Littorio「適度にワイルドでそれなりにセクシーで割りに頭が良くて……女には優しい。
そういう男だと思い込めばどんな男でも好きになれるものですよ」
涼月「思い込み、というか自己暗示にも限界があるかと」
Littorio「そう? 少なくともLittorioは楽しく思い込めていますけれど」
涼月「それはまぁ……あのクズの少将閣下はそこそこでしょう」
Littorio「そこそこ? 」
涼月「粗暴とは言えないくらいには雑に陽気で、
セクシャルなことにおいては品が無くなる寸前まで溢れ出ていて、
海兵を良いハンモックナンバーで出て海大甲種。
自分が好いた女には糖蜜のように甘いでしょう? 」
Littorio「実に高評価。なんならLittorioよりも高く評価しているといえる」
涼月「だから近寄りたくないんです。あんなまやかしのクズには」
Littorio「言いたいことは分かりますよ。……本当、恋って落ちるものなのですね。落とし穴、と言っていい」
260 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:10:13.91 ID:O2gFtf630
< 緊急会議 >
雲龍「あの人って色んなコスをさせてきたり勧めてきたり誘導してきたり望ませてきたりするけれど」
扶桑「……そうね」
海風「まぁ」
山城「あのね、一つだけ訂正しなさい。少なくとも私は望んでしたことなんて無い」
雲龍「ふぅん……」
扶桑「へぇ……」
海風「はぁ……」
山城「…………一緒にしないでくれるかしら。心からそう思うわ」
261 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:12:15.46 ID:O2gFtf630
< 好きなキャラ程守りたい的な >
雲龍「まぁ、ムッツリな山城は無視するとして」
山城「あのね……」
雲龍「基本的に職業ないしは社会的地位、プレイとしてのコスじゃない。あの人のって」
扶桑「ん……コスプレってそういうものじゃないの? プレイも同じく」
雲龍「いいえ」
扶桑「?? 」
海風「あぁ……そういう」
雲龍「ええ。……原義、が何かは私も知らないけどコスプレって」
海風「特定のキャラクタになり切る、ってやつですよね。少なくとも私が見る現代はそうです」
雲龍「そう、そうなの。……あの人特定キャラのコスをしたいって言ってこないでしょう? 」
扶桑「……確かに」
262 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:13:38.95 ID:O2gFtf630
< 好きだけどね、うん、本当好きだけど…… >
漣「ご主人様が好きでコスの題材にできて尚且つヤれそうなキャラねぇ……」
雲龍「無いの? 」
漣「うーん……ご主人様が好きなアニメっていうと基本カタいやつとか大衆向けだしなぁ」
扶桑「コスプレだけなら兎も角……例えばジブリキャラで、って雰囲気は私も難しい気がするわ」
漣「『攻殻機動隊』とかは漣が布教した甲斐あってご主人様も大好きですけど」
雲龍「あぁ、私も観たわ。布教してブルーレイ買わせたやつね」
山城「それ、コスプレできるの? 」
雲龍「コス自体は用意できると思う、けど……」
漣「少佐コスなんてした日にはたぶん何もかもぶん投げて写真撮られて終わるでしょうなぁ……」
雲龍「たぶんそれ以上を求めたら頭おかしいのかって言われるのよね、それ」
扶桑「ふぅん……? 」
263 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:15:19.40 ID:O2gFtf630
< ギリギリ存在を知ってるけど設定をよく知らない好みの衣装ならまぁ……? >
雲龍「他には? 」
漣「あー……えー……うーん…………お? 」
雲龍「? 」
漣「レイア姫なんてどうでしょう? ゴールドビキニに近いのでは? 」
雲龍「? 」
山城「? 」
明石「たぶんキャリー・フィッシャーとスターウォーズ馬鹿にしてるのかってキレると思いますよそれ」
漣「でっすよねぇ……」
明石「全くもって不毛な話ですね。……答えなんて存在し得ると思います? これ」
漣「うーん……」
264 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:20:07.21 ID:O2gFtf630
< キャラというよりは人物という印象が強いけれど >
雲龍「他には? 」
漣「無限ループかよこれ……えー、と」
雲龍「? 」
漣「反応すらマジで無限ループ。……………………妲己? 」
雲龍「やめなさい馬鹿」
扶桑「ここ食堂なのに……」
阿賀野「呼んだでしょ? 呼んだよね? ね? 」
雲龍「はぁ……」
扶桑「……」
漣「お、おう……マジですみません」
阿賀野「んー? 」
漣「…………」
山城「やれやれ……馬鹿な呪文唱えるから」
265 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:22:01.15 ID:O2gFtf630
< 不可能に挑戦したい() >
雲龍「他には? 」
漣「マジで何の意味あるのこの無限ループ……答え出すまで終わらないみたい? 」
雲龍「? 」
漣「はぁ。……ジブリは駄目でもネズミ社のとこなら『美女と野獣』とか『ラプンツェル』とかありますけど」
雲龍「私は自分を美人だと思ってるけれど人間が美の象徴として造ったものに伍するとも思ってない」
漣「あ、そ……。……………………一週間くらいくれません?
ここまできたらご主人様がヤれそうなキャラ本気で考えたいんで」
266 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 00:25:06.17 ID:O2gFtf630
< 究極的にはそのまま抱き合っていられれは >
愛宕「さて……まともな映画も見終わったし、着替えましょうか」
提督「テッペン回っちゃったしなぁ……まぁ、寝る時間だね」
愛宕「そうねぇ……ん」
提督「ん? 」
愛宕「脱がせて、くれないの? 」
提督「着替えくらい一人でできるだろう? 」
愛宕「さすがにじっと見られながら着替えはちょっと、ね。
女って着替えはあんまり見られたくないものなの」
提督「俺見ないで脱がせるとかたぶん無理だけど」
愛宕「着替えに集中してくれれば、許せる? 」
提督「……俺が部屋の外にでも行ってくればいいじゃん? 」
愛宕「馬鹿。折角二人きりなのに、わざわざ一人になんてなりたくないわ」
提督「あ、そう……あーちゃんが目瞑ってくれれば、解決? 」
愛宕「キスも無しに、脱がせられたくない? 」
提督「最初から……ん…………脱がせるとこ、あんまり見られたくない、みたいな? 」
愛宕「あ、っは…………」
267 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/04(土) 00:25:35.74 ID:O2gFtf630
おはようございます()
ありがとうございました
268 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/04(土) 00:28:50.64 ID:r4/mVyC90
乙 お久しぶりです
269 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/04(土) 05:22:47.68 ID:N3gQ+iZZo
乙
270 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:18:29.75 ID:2oIxwDc30
< シャンプーとかとは比べ物にもならない >
提督「Zzz……Zzz…………ん……………………? …………ん? 」
愛宕「んふ、おはよ」
提督「おはよう。……何、やってんの? 」
愛宕「肺の中をあなたの匂いで満たしてるの」
提督「莫迦。大して良い匂いじゃないだろそれ」
愛宕「そうでもないわぁ。結構、好き」
提督「そ。……どうせならもっと強く、抱き締めて? 」
271 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:20:12.42 ID:2oIxwDc30
< 休日だしまぁいいよねって >
愛宕「ちなみにコーヒーはもう保温してあるから」
提督「用意いいね。…………ふぁ」
愛宕「ぎゅー」
提督「ぎゅー? 」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「……………………ん……Zzz」
提督「駄目じゃん。…………………………………………Zzz」
272 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:21:50.12 ID:2oIxwDc30
< 無理矢理やられたときは咽せて吐きました >
江風「ンぇ……二日酔いヤベぇ……」
海風「本当懲りないね。……鶏雑炊と生姜入り大根おろしと唐辛子入りトマトジュースどれがいい? 」
江風「一番早く用意できるやつ……うげぇ……」
海風「じゃあトマトジュースだね。……チューブの大根おろしと生姜でいいなら直接流し込んであげるけど? 」
江風「優しさ重点で頼むよ姉貴……」
273 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:23:25.87 ID:2oIxwDc30
< 目が震えるくらいの二日酔いよりはまぁ >
海風「はいどうぞ。……唐辛子マシマシだから咽せないように注意してゆっくり飲んでね」
江風「ン……ンンッ…………ぅ……ぉえ…………ぐ……………………ふぅ……」
海風「ゆっくり飲んでって言ったのに……」
江風「や、本気で今辛いから少しでも早く効いてほしいし」
海風「少なくとも胃に届くまでどうせ効かないよ。……コーヒーも落ち着くらしいね」
江風「……ココアの方が良い。すっげー熱いやつ」
海風「それはもう淹れてるよ。…………口の中唐辛子とトマトで熱いココアって味覚壊れそう」
274 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:24:26.70 ID:2oIxwDc30
< 朝から大浴場って物凄い贅沢な気はする >
愛宕「ぁ……あれ? なんかここ赤くなってる……」
雲龍「二の腕なんてあんまり意識向けないし……あの人の身体にぶつけたか、ベッド端にでもぶつけたか」
愛宕「んー……疲れ過ぎて無意識の代謝励起を無意識に遮断してたかぁ」
雲龍「気を付けなさい。誰でもそれくらいちゃんとしてるわ、化け物なら」
愛宕「そうねぇ……」
明石「いやいやいや……そこまで化け物体質異常活用できるのなんて何人もいませんよ……」
275 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:25:41.72 ID:2oIxwDc30
< シャワー浴びた後の寒い中煙草って…… >
山城「そういえばあなたって割と煙草転がす方よね」
提督「ん? まぁ……短くなるまで吸わないようにも気を付けてるよ。
指先に色着くのが嫌なんだ」
山城「ふぅん……基本はどの指なの? 」
提督「気にしたこと無いけど……中指と薬指かなぁ」
山城「そう……人差し指じゃないんだ」
提督「なんか気取ってる気する、人差し指」
山城「それは薬指じゃ……どうでもいいけれど」
提督「ん…………フゥ……」
276 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:28:21.97 ID:JtPJX5OW0
< 生命の洗濯(偽) >
愛宕「んー……お風呂の熱が沁みてる気がする。赤いとこは直したけど」
雲龍「でも、痛くなかったの? 」
愛宕「本当に記憶無い」
雲龍「そう。……噛まれたときの歯型に沁み込むのも中々いいものだけど……む」
愛宕「あのね……あの人殴ったりは絶対してくれはしと思うけど」
雲龍「流れの中で頭抑えて、とか。
そこから手首掴んで抑え付けて、って頼めば時々爪だとか指食い込んでるわ」
愛宕「あのね……それ、かなり痛いでしょう? 」
雲龍「? 痛くなければ意味が無いじゃない」
愛宕「理解できないなぁ……はふ」
雲龍「もし仮に少しでも理解できたんだとしたら大した変態だと思うわ」
明石「いやいやいや……いやいや……」
277 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:29:11.39 ID:JtPJX5OW0
< 導入というよりは、出オチ >
海風「実は私生えてないんだけどさ」
涼風「……すね毛だな? 」
江風「……わ、腋毛だろ」
海風「んーん、下の毛」
涼風「あ、そう……」
江風「……」
海風「や、すねも腋も生えてないけどね。……剃るプレイしてみたいなぁ、って」
涼風「はぁ……」
江風「なンでこれが姉妹の会話の導入になるンだよ……」
278 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:33:27.75 ID:ujlL/IFc0
< 貸したことを覚えているならまぁ >
江風「なンか昨日沢山おでン食べたじゃンか」
海風「え? うん」
江風「手羽先とか餃子巻きとか揚げ豆腐入れたかったなって」
海風「言えばたぶん誰かしら一つくらい用意してくれたんじゃない? 」
江風「や、自分で用意しないとなンかしっくりこなくなってきたンだ最近」
海風「そのまま進化すると能代さんみたいになるけどいいの? 」
江風「ンー……気苦労ばっかしそうだなぁ……うン……」
能代「別に嫌ってわけではないんですけど……。
まぁ、常に貸しを抱えていないと不安、みたいな病み方はしてるかも」
279 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:34:13.43 ID:ujlL/IFc0
< 声をあげない者には…… >
雲龍「私漸く文明人擬きになれそうだわ」
提督「は? 」
雲龍「空気を読みつつ予約、というものを覚えられそうなの」
提督「ん、んん? 」
雲龍「今年こそは1111、つまりポッキー&プリッツの日はしっかりねっとりチョコの付いたポッキーでポッキーゲームをしましょうね」
提督「いいけど。……文明人? 」
280 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:34:53.67 ID:ujlL/IFc0
< AC6とかその辺 >
漣「クソが……なんだその機動……」
叢雲「反応遅いわねぇ……」
初月「それで遅い判定になるのがいいんだろ」
涼月「久々にゲームしてるの眺めて飲んでるけど……それ楽しいの? 」
漣「楽しくないものする苦行とか嫌いなんで」
涼月「そう? なんかストーリーも無いような感じだし動きも単調じゃない? 」
漣「は? 」
初月「は? 」
涼月「うん? 」
叢雲「私も一、二年前なら似たようなこと言ってたかしら……あーやだやだ」
281 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/04(土) 22:37:17.38 ID:ujlL/IFc0
< なんかそういう日、あるよね >
提督「あー……ヤバい……」
扶桑「? 」
提督「なんてーか……なんかバキバキに勃ってきた…………なにこれ」
扶桑「……男の子の日? 」
提督「扶桑でもそんな品の無い冗談言うんだね。
……何でか知らんけど別に理由とかどうでもいいな」
扶桑「ええ。…………私だけでも? 」
提督「扶桑と一緒にいてテンション上がってるんだから扶桑以外なんて要らないよ」
扶桑「そう……」
提督「…………手、冷たいね」
扶桑「あなたに温められるために」
提督「温め過ぎて火つくかも」
扶桑「それ程盛り上が……燃え上がれるなら、別に」
提督「…………そ」
282 :
◆5z7C0EoTrg
[saga ]:2023/11/04(土) 22:38:01.90 ID:ujlL/IFc0
寒さには十二分にご注意ください
ありがとうございました
283 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/04(土) 23:06:16.23 ID:r4/mVyC90
乙
284 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/11/05(日) 21:56:57.85 ID:otP8ZXvF0
< 別に死にたいわけでもないからね >
山城「灰皿って洗うの地味に面倒なのよね……大した数吸わないし喫煙室最高だと思うわ」
提督「分からんでもない。…………君どれくらい吸ってんの? 」
山城「たぶん平均したら一日一本くらいね。吸わない日も多いし、逆にあなたや龍田と連んでいれば沢山吸うこともある。
あきつ丸なんていると気付けば箱何個か消えてるわ」
提督「ようは一人になりたかったり誰かと隠れて話したいときのツールか」
山城「ニコチンに籠絡もされないしタールに殺されもしない化け物だから、そうね」
提督「羨ましい。…………長生きするつもりも無いとか言ってるやつ程生汚い気がしてきたよ、最近」
285 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 21:59:21.66 ID:otP8ZXvF0
< いなくてもいいけれどいてくれないと困る >
明石「や、でも私見たことありますよ。あなたもいない扶桑さんは讃美歌聴きながら一人で読書、
龍田は加賀さんと二人で話し込んでたときの山城さん」
提督「ん? 」
明石「私煙草吸わないんでよく分かりませんけど?
夏のクソ暑い時期にベンチとスマホとカートン持って腰据えてね?
気付いたらカートン消費して部屋からもう2カートン持ってきてましたよ、忌々しげに」
提督「お、おう……友達少ねぇなおい」
明石「心許さない典型みたいなヒトでしょ山城さん」
提督「ん、まぁ」
明石「駐車場ですれ違っていくから私は知ってたんですけど」
提督「もう何月何日か分かったわ。共用車弄ってた日だろそれ。俺は出張だった日」
明石「ええ。……色々なバイアスとか相対的に見て山城さんから見た龍田さんクソ重いですよあれ」
286 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:01:32.95 ID:otP8ZXvF0
< それならそこまで欲しくない >
雲龍「愛人一号とは誰なのか問題はありますね」
海風「順番で言えばたぶん雲龍さんか加賀さんですけど」
扶桑「龍田じゃなくて? 」
Littorio「そんな気はしますね」
明石「そのヒト唯一抱かれてないですけどね」
扶桑「だから、というかそうでもないというか」
天城「永遠に手に入らないモノに手を伸ばしている仲間ではありますが」
海風「天城さんも欲しいんですか? あんなの」
天城「あんなの、で納得できる人ならよかったんですけど……ええ」
287 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:04:06.47 ID:otP8ZXvF0
< 分からないという幸せ >
天城「まぁ、提督閣下のキスは優しいと思いますよ……たぶんきっと」
扶桑「優しいのが辛いのだけれど」
明石「その辺はどうしようも」
雲龍「激しくされても優しさとやるせなさ感じるのが怖いわ」
Littorio「それを感じさせてくれないのなら……」
扶桑「嬉しいけれど、そんなのあの人じゃなくていいわね」
海風「まぁ、今更他の人っていうのも……優しくないキスっていうのもよく分かりませんけど」
288 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:05:37.90 ID:otP8ZXvF0
< フレーバーウォーターでも飲んでた方がマシ >
金剛「そーいや昨日初めて似非英国被れ英国人見たデース」
時雨「エセ……なんだって? 」
金剛「似非英国被れ英国人。……普通にコーヒーの方が消費多いクセにこの国の一部から紅茶の国扱いされてる国の紅茶信者」
時雨「なんだか色々と不自由で不遇な人なのは分かった」
金剛「ネタかもしれないけどー、コーヒーのこと泥水って言ってたデース」
時雨「はぁん? 」
金剛「角砂糖十個くらいドポドポって。泥水を中和しないと、とか言って」
時雨「それ結局砂糖入りの泥水なんじゃ……砂糖水にも劣るよそんなの」
289 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:07:40.55 ID:otP8ZXvF0
< 反カフェイン教徒ならまぁ…… >
WS「祖国の名を騙る紛い物では。コーヒーを飲まない英国人なんていませんよ」
時雨「それはそれで色々おかしい気がする。……飲む? 」
WS「いえ、紅茶があるので」
時雨「あ、そう……」
290 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:09:39.11 ID:otP8ZXvF0
< 紅茶割より珈琲割の方が好きかな、くらいの違い >
時雨「っていっても紅茶ってコーヒーの半分くらいは含まれてるけどね、カフェイン」
WS「そんなもの気にしたこと無いので」
金剛「私も無いカナー」
時雨「まぁ、僕もだけど。……寝させてくれない要素があり過ぎるもんね、この世界」
291 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:11:15.98 ID:otP8ZXvF0
< ふと思っても寒さに二の足を踏む季節 >
提督「豚しゃぶしたい……」
高雄「ん……今何時だと」
提督「まだ今日だろ。明日じゃない」
高雄「…………」
提督「ゴマだれ……シンプルにゴマだれ……おお……」
高雄「莫迦……食べたくなってくる」
提督「俺の首筋でも噛んで耐えて」
高雄「骨までしゃぶりますよきっと」
提督「高雄ならまぁ……手、繋いでてくれる? 」
292 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:14:02.67 ID:otP8ZXvF0
< 白菜、きのこ、豆腐、あぁ…… >
高雄「ん……手繋いで、忘れられます? 」
提督「高雄次第かな。…………そうじゃないなら一緒に豚しゃぶの夢見よ? 」
高雄「莫迦。……………………明日は? 」
提督「たぶん他のもの食べたくなってるな。……高雄が食べたいなら」
高雄「ん、明日の私に任せましょうか……ぁふ」
提督「ん…………また明日」
高雄「また明日」
293 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:15:37.08 ID:otP8ZXvF0
< 性差で飯が食えるか酒が飲めるか >
加賀「む……む? 」
叢雲「……あなた朝たぶん臭うわよ。私はオフだから食べるけど」
加賀「翌朝に臭いを残す軟弱な胃腸はしていません」
叢雲「意味分かんな……はい。勝手に全部食べたらキレるわ」
加賀「用法要量は守れる方です。…………嗚呼……」
叢雲「…………つくってきた自分で言うのもなんだけど豚しゃぶのにんにく味噌和えでする顔じゃないと思うわ、女として」
294 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/05(日) 22:16:52.25 ID:otP8ZXvF0
< 何を食べるかよりどうやって食べるか考える方が楽しい気がしてきた最近 >
加賀「しかし……豚しゃぶとは無限の可能性を秘めていますね」
叢雲「ポン酢とゴマだれくらいでいいわ私」
加賀「にんにくもそうだけれど……ピリ辛でもネギ塩でも辣油でも卵でも……あぁ、とろろもいいわ」
叢雲「幸せな頭してるわね」
加賀「幸せですから。……あぁ……」
295 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/05(日) 22:17:50.65 ID:otP8ZXvF0
豚しゃぶ豚抜きもこれはこれで……
ありがとうございました
296 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/05(日) 23:12:14.79 ID:c0rX3try0
乙
297 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:25:17.45 ID:OKsiW1Em0
< 夢とは深層心理が云々 >
提督「いやぁ! モテる男は辛いなぁ! なぁ!? 」
加賀「飲め」
天城「どうぞ」
愛宕「はぁい」
山城「死ね」
扶桑「飲んで、くれないんですか? 」
雲龍「下から飲ませて? 」
海風「駄目、ですか? 」
叢雲「馬鹿ばっか」
提督「溺れ……おい、おう…………息できな
提督「Zzz……………………っハッ! ……………………」
高雄「ん…………ふぁ……………………な、に? 」
提督「まだ寝てな。……………………山城と雲龍のことどう思ってんだろ俺」
298 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:26:30.78 ID:OKsiW1Em0
< まだ素面ですよ? >
漣「そーれポンポコリン! 」
初月「ほう……」
漣「ほいほいほーい! かかってこいやぁ! 」
江風「ン、ンン……ン? えーと、スタンディング・ストレートォ! 」
叢雲「何それ立直? はい、ロン」
江風「…………」
漣「そこはロナルド・ウィーズリーとか言ってほしかったなぁ」
初月「レーガンとかでも……や、別にあいつや阿賀野さんを召喚したいわけじゃない」
叢雲「そんな歴史ネタって感じでも無いでしょう大統領。……はい、まだ、やる? 」
江風「……………………」
299 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:28:09.09 ID:OKsiW1Em0
< いや、だからまだ素面ですってば >
愛宕「この前ね? なんだか凄く酔ってたみたいなの」
高雄「割と茶飯事では」
愛宕「記憶の一部飛ばす程はあんまり……でね? 深夜に一人でスープをつくったみたいなの。寒かったから」
高雄「ええ」
愛宕「で、それすっごく美味しかったの。私もしかして天才? みたいな」
高雄「あぁ……そういう……」
愛宕「そうなの。キャベツと牛肉を使って白だしだとか塩だとか適当に目に付いたもの突っ込んで」
高雄「分量が全く分からない、と」
愛宕「そう! 最悪……あの味せめてもう一回だけでも食べたいわ。七味振り掛けたあの味最高だったのに」
加賀「もう一回同じくらいに酔えばきっとつくれるわ」
愛宕「や、また忘れますよたぶん」
加賀「そう……さ、記録してあげるから一緒に飲みましょう? 」
愛宕「はーい。…………うん? 」
高雄「はぁ……」
300 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:31:29.18 ID:OKsiW1Em0
< 灰汁を取ったところまではなんとなく >
加賀「それで? 他に記憶にある材料は無いの? 」
愛宕「うーん……たぶん甜麺醤を少し垂らして辣油も最後に垂らしたような気は」
加賀「なるほど。辛いものを少しずつ垂らして得難い調和を齎していた、と」
愛宕「それを卵で中和していたような……器に盛ってすぐ割り入れて食べる時には半熟、みたいな」
加賀「いいじゃない。私も唆られるわ」
高雄「愛宕の言う器だとしたらたぶん2カップあるか少し少ないかくらいでしょう、たぶん」
愛宕「うーん……」
加賀「駄目ね。やっぱり飲まないと……ええ」
愛宕「いえ、あの、私この後普通にあの人手伝う予定……」
加賀「世紀のスープよりそれは大事なの? 」
愛宕「あの人より大事なモノもあの人と一緒にいる時間より大切なモノも無いので」
加賀「…………」
高雄「…………」
加賀「…………」
高雄「…………? 」
加賀「…………矛盾してない? とか言えない雰囲気をどうも。思い出したら、食べさせてね」
愛宕「はいはーい」
301 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:32:24.30 ID:OKsiW1Em0
< 無意識に連想ゲームみたいな思考してるときあるよねって >
叢雲「納得のいかない予測変換シリーズ」
漣「むーちゃんからなんて珍しい」
叢雲「四十雀は出るのに五十雀は出ない」
漣「や、んなもん日常生活で使う人少ないっしょ」
叢雲「カタカナで検索してやった途端に予測変換覚える能力あるんなら最初っから用意してなさいよあれくらい」
漣「理不尽な……なんでそんな鳥なんて検索したの? 」
叢雲「四十肩を調べたかったときになんとなく四十雀は出るのかなって」
漣「あ、そ……なんで四十肩なんて検索したの? 」
叢雲「それは四條畷を調べーーーー
302 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:33:04.20 ID:OKsiW1Em0
< 未来日記的な。違うか >
江風「上申書とか報告書とか本当クソだろ……一言テートクに言えば全部終わるじゃン」
海風「それはあの人に感謝すべき事項であってそんな雑に書いてたらそのうち江風が困ると思うよ」
江風「マジでクソ、本当クソ……テートクって」
海風「うん」
江風「夏休みとか冬休みの宿題はいつ終わらせるタイプだったと思う? 」
海風「休みの頭に一気に終わらせるタイプ。なんなら絵日記でも」
江風「最低かよ……分かるけど」
303 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:33:51.19 ID:OKsiW1Em0
< 無味感想 >
海風「でもある意味では宿題より楽でしょ」
江風「そうか? 」
海風「様式に則って当たり障りない言葉並べればいいんだから。
読書感想文とか最悪じゃない? 」
江風「あぁ……本自分で選べるなら別によくね? 」
海風「選ばせてくれると思う? 」
江風「思わない。……でもそう考えるとテートクも教師とかが選んだ本無理矢理読んで感想書いてたのか」
海風「物凄く素っ気無い文章書いてそう。AI生成よりも無味乾燥なやつ」
江風「ンふ……確かに。好きな本なら幾らでも書いて困らせる感あるけど」
304 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:34:38.85 ID:OKsiW1Em0
< 見解の相違 >
海風「江風は絶対友達に写させてもらうタイプだよね、宿題」
江風「姉貴がいるじゃン」
海風「私と江風って同じ学年なの? 」
江風「えっ」
海風「え? 」
江風「……え? 」
海風「…………うん? 」
305 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:35:51.90 ID:OKsiW1Em0
< さすがに犯罪臭が云々 >
瑞穂「はぁ……まぁ、同年代なのでは、くらいしか言えませんよ」
江風「そりゃそうだけど」
海風「年子とかでは? 」
瑞穂「まぁ、中学二年生も三年生も個人で全く違いますものね、見た目って」
江風「お、おう……? 」
海風「……私の願望とかじゃなくてですけどそこはせめて高校生で例えるべきでは? 」
瑞穂「はい? 」
306 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:36:37.43 ID:OKsiW1Em0
< 趣味嗜好を理解しているが故に >
漣「やっぱロリコンじゃん瑞穂さんこわー」
瑞穂「いやいやいや……違う、違いますってば」
漣「勢いのある否定ですなぁ……」
瑞穂「あのね……」
海風「中学生とか絶妙に身の危険を感じる例えだったよね」
江風「ン。…………テートクが言ったんなら誰もツッコまなさそうなトコ含めてちょっと不憫だけど」
307 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/06(月) 22:37:45.37 ID:OKsiW1Em0
< 執着の行き着く先って存在するのかな? >
海風「ロリコンじゃないからね。物凄く待たされた私が言うんだから間違い無いでしょ? 」
江風「え、ン……あぁ、まぁ」
漣「でもご主人様って確か海風のことギリ高校生だろ……社会的には終わってるけど自由恋愛なら……うん、いける、筈。
みたいな自己暗示でなんとかしたって言ってたよーな」
海風「私もそう聞いた気がする」
漣「ご主人様的には童顔めの高校生で、瑞穂さん的には中学生なんだね、見た目年齢」
海風「まぁ……」
江風「そーいやテートクってセーラー服がどうとかブレザーがどうとか宣う割にJKがどうたらとはあンま言わないよな」
漣「制服に価値見出してんでしょ。本人は同年代のときに同年代とヤってて未練無さそうだし」
江風「なるほど? 」
海風「つまり瑞穂さんは明石さんより幼い子の肉を知らないからあんなことを……? 」
瑞穂「あのですね……」
308 :
◆5z7C0EoTrg
[saga ]:2023/11/06(月) 22:38:13.87 ID:OKsiW1Em0
ありがとうございました
309 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/06(月) 22:44:16.04 ID:CHs8uM+x0
乙
310 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/07(火) 06:44:14.70 ID:B81bLMyD0
< これ以上寝るのもおかしい気がして >
提督「早朝に起きて空にまだ明るい月が残っていると」
高雄「損した気分に? 」
提督「や、この時間から訓練させられてる君たちに哀れみを覚える」
高雄「ふふ……随分と上からの目線ですね」
提督「酔ってるもん、まだ……許して? 」
高雄「許すも許さないも……タブ、ちゃんと見れてます? 」
提督「なんか色んな数値がチカチカしてて目が痛い」
高雄「そこはあまり許せないところですけど……外套、開き過ぎでは」
提督「微妙に寒いのが気持ち良い……」
高雄「そう? …………煙草、吸わないの? 」
提督「うん……うん…………」
311 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/07(火) 06:45:26.41 ID:B81bLMyD0
< 辣油が悪いとかそういうことではなくて >
提督「ふぁ……ん……」
高雄「飲みます? 」
提督「この時間から豚汁飲めるなんて……ねぇ? 」
高雄「毎朝起きればまだ、沢山」
提督「クソの上官いない方が楽しいでしょ皆」
高雄「あなたがいた方が引き締まりますよ」
提督「俺そういうの好きじゃない」
高雄「そう? 」
提督「うん……うん」
高雄「…………」
提督「美味しいよ。…………君それ、振り過ぎ、かけ過ぎ、何それ」
旗風「?? これが旗風の朝の活力なのですが」
提督「豚汁に赤い膜できてるよ……別に七味にしろとか言わないけど……ほあ……」
312 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/07(火) 06:46:43.44 ID:B81bLMyD0
< ただただ眠たい疲れた、というとき >
能代「はぁ……朝から見られてると、疲れる」
雲龍「別に最低限こなしていれば何にも言わないわよ、あれ。どうせ酔ってるし」
能代「そういうんじゃないでしょう上官って。その辺の線引きは必要かと」
雲龍「不要とは言わないけれど……真面目ね」
能代「性分です。……はぁ」
雲龍「シャワー、一緒に浴びる? 」
能代「そうしましょうか……なんだか、眠いです……」
雲龍「やめましょう。あなたがOKするなんてどう考えてもおかしいわ。熱でもあるの? 」
能代「あのですね……」
313 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/07(火) 06:52:16.51 ID:B81bLMyD0
< 半端な寒さとかその辺 >
雲龍「と、言いつつ一緒に来てしまったわ」
能代「馬鹿にしていても一応先輩なので」
雲龍「馬鹿にしないでいてくれると嬉しいわ……ん……」
能代「お風呂、あったかいです」
雲龍「お風呂って、そういうもの」
能代「…………ふぁ」
雲龍「ふふ、身体は大体腕に収まるのに、胸は掌に収まらないのね」
能代「ん……あんまり、優しく触らないで、ください。傾いちゃう」
阿賀野「??!!??!?????!?!?!?? 」
葛城「……毒牙とは言わないけど……なんか刺さっちゃったのかな? 」
314 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 21:54:15.52 ID:WQBeLkjo0
< 思い立ったが >
山城「あら、今日はあの女衒いないの? 」
愛宕「んー? 聞いてない? お出掛け」
山城「お出掛け? 」
愛宕「君に本物の馬というものを見せてやろう、とか言って江風とついでに海風連れて行ったわ」
山城「いいご身分ね」
愛宕「そうねぇ……わざわざホテル取って北海道まで行っちゃった」
山城「……はい? 」
315 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 21:55:17.16 ID:WQBeLkjo0
< 育ちというよりは教育なのかな >
鹿島「箸より重い物を持ったことが無い、みたいな諺? イディオム? があるじゃないですか」
あきつ丸「まぁ……あるな。使うことがあるとも思えないが」
鹿島「どれだけ裕福でも食器はちゃんと持って食べるべきかな、って」
裕福なくせに行儀は習わなかったのかな、と」
あきつ丸「知らないでありますよ……凄まじくどうでもいい……」
316 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 21:56:35.55 ID:WQBeLkjo0
< 死にたがりを好きになる、ということ >
鹿島「まぁ、掴みはOKって感じでしょう? 」
あきつ丸「掴まれた気がしない……本題は? 」
鹿島「時雨さんに聞いたんですけど今回は特務のお仕事無いんですか? 」
あきつ丸「? 」
鹿島「大湊のあの人、また小旅行に行ったみたいですけど」
あきつ丸「あぁ、今回自分は特に無いな。
いい加減提督殿のお守りを外されたのかもしれん」
鹿島「それ不味いんじゃあ……」
あきつ丸「お役御免だというのならそれでいいであります。
できれば苦しまない終わらせ方をしてほしいが」
鹿島「私が嫌なんですけどそれ……」
317 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 21:58:01.09 ID:WQBeLkjo0
< あっても言えないけれど >
提督「青森空港も何度来たことか」
江風「江風は初めて」
海風「私も。……そもそも民間機自体滅多に乗らないけど」
提督「そうだな。……今日は千歳着いたら列車で苫小牧行って一泊するから」
江風「地理が全く分からないから全部任せた」
海風「苫小牧から、えーと」
江風「門別」
海風「そうそこ。は? 」
提督「レンタカー。今日はホテル近くの適当に良さげなとこで飲んで寝る」
海風「私たちが入っても不自然じゃないお店なんてあります? 」
提督「帽子目深にして個室入ったら注文前に免許証見せて」
海風「合法美少女侍らせるクズ扱いされますね」
提督「慣れた」
江風「つーか姉貴は自分から美少女扱いなのか」
海風「普通の人間様と比べたら奇抜な髪色してるけどね。…………文句、ある? 」
318 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 21:59:18.64 ID:WQBeLkjo0
< 人の乗った馬が走ってるだけといえばその通り >
龍田「競馬ねぇ……何が面白いのかよく分かんない」
愛宕「賭けなくても結構観てるわ、あの人」
龍田「ふぅん……テレビでやるの? 」
愛宕「さぁ? 私も特に興味無いし」
漣「ご主人様たちが観に行ったのなら地上波ではやんないっすね。観るならネット配信」
愛宕「へぇ」
龍田「へぇ」
漣「本気で興味無いって顔。……血統とか産駒知り始めると抜け出せなくなるんですけどねぇ」
319 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 22:00:16.81 ID:WQBeLkjo0
< どっちも楽しいですけどね >
龍田「? あなたは割と分かるの? 」
漣「酔ったときのノリで漣もむーちゃんも購入用のアカウントつくらされたんで」
龍田「そうなの。……お馬さんって」
漣「ええ」
龍田「1トンくらいあるんでしょう? 迫力はありそう」
漣「たぶんそれ輓馬の方。道営とばんえいは別物なんすよ」
龍田「?? 」
愛宕「普通の興味無い人でもサラブレッドの方イメージするんじゃないかなぁ」
龍田「???? 」
320 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 22:01:34.50 ID:WQBeLkjo0
< 雪が無いだけで大概良いところに思える >
龍田「へぇ……北海道って普通のレースもするんだ」
漣「札幌のど真ん中を乳牛が歩いてると思ってそう」
龍田「歩いてるのは羆と鹿でしょう? 」
漣「なんで北海道に対してそんな酷いこと言うのこのヒト」
愛宕「でも実際隣県とかならまだしも南北の反対側とかのイメージってそんなものだと思うわ。
龍田はあの人が自虐ネタで北海道トークするからなのかテキトーなこと言ってるけど」
龍田「九州ってとんこつ以外人権無いんでしょう? 」
漣「それ博多近隣だけなんじゃないです? 」
愛宕「長崎のちゃんぽんとか鹿児島ラーメンもとんこつ使うらしいわ。実食はしてないけど」
龍田「ほらぁ」
漣「ほらーとか言われても……でもそーいや西の方って行ったこと無いですね。
厳島にはこの前行かされたけど」
321 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 22:02:51.79 ID:WQBeLkjo0
< 道外民に道内のイメージを訊くのは割と好き >
龍田「あとは……あと何かある? 」
漣「九州へのイメージはとんこつラーメンしか無いんですか龍田さん」
龍田「よくよく考えなくても無意識なのかなんなのか私の料理って関東系っぽいのよね。
だからご当地の味付けとかも全く知らないの、九州」
愛宕「私あれ好き。うまかっちゃん」
漣「結局とんこつラーメンじゃねぇですか……本気でそれ以外のイメージ何も無いの? 」
龍田「辛子高菜」
愛宕「焼酎」
漣「伊万里焼きとか竹細工とか温泉とか文化的なもんもちゃんとあるでしょーが」
阿賀野「はいはい! 九州三国志! 」
龍田「…………」
愛宕「…………」
阿賀野「いつも通り予想はしてたけど何でこんな冷めた目してるの? 」
漣「興味無いものの話からスライドしてきただけですからなぁ……」
阿賀野「うーん? 」
322 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 22:04:06.64 ID:WQBeLkjo0
< 明日はちなみに道営記念があります >
提督「そーいや海風は馬券買う予定? 」
海風「正直大して分かりませんけど……記念くらいは」
提督「ふぅん……お前はどうする? 」
江風「江風はもう買うの決めてる」
提督「あ、そう……」
江風「何レースから観に行くわけ? 」
提督「別にいつでも。どうせなら牧場とか行こうかなって」
江風「りょーかい」
提督「ん。……さ、明日は特に早くも遅くもないけど、寝るぞ」
江風「ン……ン? 」
海風「? 」
提督「さすがにお前ら二人部屋なんだからそっちで寝てこいよ……俺普通に寝る予定だからね海風くん」
323 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 22:04:33.76 ID:WQBeLkjo0
< 11月08日 >
提督「まったく……俺がいつでもどこでも盛る男だと……ん? 」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………なんだかんだいっていいおっぱいの日にヤらないって大湊に異動して初か」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………」
提督「…………寝るか」
324 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/08(水) 22:06:03.94 ID:WQBeLkjo0
< 朝になってからのお楽しみ >
海風「去年の同じ日に何してたかなんて普通覚えてないけどさ」
江風「うン」
海風「去年いいおっぱいの日にあの人と寝たな、
って思い出してそっから流れでその後二、三日のことも思い出してきた」
江風「あ、そう……それで? 」
海風「それだけ。来年はわざわざお馬さん観るために北海道来て江風と寝たなって思い出すのかな」
江風「さぁね。…………寝たな、って同室って意味だよな?
なンもすンなよ? な? フリじゃないからな? なぁ?! 」
325 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/08(水) 22:06:31.98 ID:WQBeLkjo0
ありがとうございました
326 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/08(水) 22:59:51.85 ID:3+jcIlXR0
乙
327 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/09(木) 22:47:46.37 ID:aneqtSmIO
<
>>299-300
>
愛宕「あー!!!! 」
加賀「……なに? 問題発生? 」
愛宕「思い出しました! 最後に垂らしたの辣油じゃなくて瓶詰めの穂先めんま! 辛いやつ! 」
加賀「ほう……推定2カップの水、どうやら100g程の牛肉、千切り入れたキャベツが三、四枚。
普段のあなたを見ている限り塩は小さじ1/2くらい、白だしは味と匂いが強いから小さじ1程度か多くて1と1/2。
加熱しながら甜麺醤とめんまを気持ち混ぜて器に盛ったら卵を割り入れて黒胡椒と七味を振る、と」
愛宕「……よくそんなの覚えてますね。叫んでおいてなんですけど」
加賀「よし……ここまで来たら後は実際につくってみるわ。ありがとう」
愛宕「いーえー。…………あんな情報で何回作り直す気なんだろう」
328 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/09(木) 22:48:47.24 ID:gdwexADJO
< でも注文した後はそれ以外が気になるよね >
提督「半炒飯の二人前は普通の炒飯一人前より多くあるべきだと思うんだよな」
江風「そりゃ客からしたらそうだろ」
海風「そうだね」
提督「でも結構ある気がするんだよ。半炒飯が半分未満の店」
江風「ンなこと言われてもな」
海風「そうだね。……カレーラーメン注文したときにする話じゃなくありません? 」
329 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/09(木) 22:49:44.78 ID:qdq15McFO
< 実際どうなのかは誰にも分からない >
提督「まぁまぁ。……美味いだろう? 」
海風「これたぶん出汁ちゃんと取ってるんでしょうね。
当たり前と言われたらそれまでですけど」
提督「たぶんね。……実は苫小牧と室蘭で我らこそご当地って主張し合ってんだよな。
地理的な関係で俺は苫小牧ばっかだったけど」
江風「まーた知らない地名出てきた」
提督「室蘭は割と全国ニュースとか詳しめの天気予報でも見ないか? 」
海風「たぶん青森で例えると黒石市か平川市くらいの知名度だと思いますよ」
提督「マジか……そっか…………いやでもなんかすっごい納得したわ。
そのレベルなら知らねぇよな確かに」
330 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/09(木) 22:50:29.14 ID:Ttn/uqpgO
< 大王 >
提督「締め用のライスも注文するのが基本ではあるのですが……しましたね? 美味しいですね? 」
江風「あの勢いで勧められたら拒否はできねーよ……」
海風「チーズと味玉とネギをトッピングにプラス餃子って異常なボリュームですね」
提督「俺は加賀とか赤城じゃないから大盛りにしてないし」
海風「でも、普通にかなり美味しいです。餃子に種類もあって楽しいし」
提督「でしょー? 僕個人的にここなら大概の人に勧められちゃう」
江風「レンタカーの中凄い臭いになりそう」
海風「まぁ、窓開けてればすぐだよきっと」
提督「そうだな。……オンラインストアもあるので気になったら注文してみてね! 」
江風「うン……? 」
331 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/09(木) 22:51:17.32 ID:93AO1Y+hO
< 酷暑よりはマシだと信じたい >
愛宕「秋……秋? 」
高雄「さすがにもう夏ではないしまだ冬ではないと思うわ」
愛宕「そうね。……お肌が乾燥しちゃう〜、って思ったんだけど」
高雄「ええ」
愛宕「気付いたら寒さに呪詛吐いてストーブの前に座ってそう」
高雄「……そうね」
332 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/09(木) 22:53:50.21 ID:wBG4A7BeO
< 現地の雰囲気最悪でしたけど明日は良い情報を頼みますよ >
提督「…………」
江風「…………」
海風「…………」
提督「……………………」
江風「……………………」
海風「……………………」
提督「……………………全員馬券は的中だな」
江風「……………………そうだね」
海風「……………………初めて馬券買いましたし初めて当たりましたけどもう一生買わなくていいです、私」
333 :
◆5z7C0EoTrg
[saga]:2023/11/09(木) 22:54:10.32 ID:GRuFNeK7O
ありがとうございました
334 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/09(木) 23:24:43.74 ID:mLthOoQW0
乙
335 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/11/10(金) 22:09:04.17 ID:CsNxT6Mao
お疲れさまです
336 :
◆5z7C0EoTrg
[sage saga]:2023/11/10(金) 23:01:44.90 ID:Y19v1rpL0
< そうですか、ゆっくり帰ってきてください、という圧力 >
提督「クッソねみぃ……」
海風「列車で空港まで行って乗ったら寝てればいいですよ」
提督「千歳から青森とかクッソ近いじゃん……逆に寝れない」
海風「では青森空港から警備府までは私か江風が運転しましょうか? 」
提督「んえ……や、頑張る。運転する」
江風「おはよ……最高に眠いわ」
海風「海風は結構早くに寝付いてた気がするんだけど」
江風「でも眠い。……テートク寝てねぇの? 」
提督「高雄に予定通り帰るからー、って電話したら二時間くらい経ってた」
江風「あぁ……」
337 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:02:51.17 ID:Y19v1rpL0
< 最後まで愛たっぷり! でお願い! >
愛宕「んー……トッポ食べる? 」
明石「何でトッポ」
愛宕「食後のデザート? 」
明石「や、朝食はいつも通りヨーグルトあったでしょ」
愛宕「まぁねぇ〜。……何で食べてるんだろう」
明石「知りませんよそんなの」
愛宕「特に酔ってもいないし満腹感もあったんだけど……頭脳労働の予定があるから? 」
明石「それもいつも通りでは」
愛宕「んー……」
葛城「あの人がいなくて口寂しいのか恋しいのかってとこでしょたぶん」
天城「無意識の欲求不満、と」
雲龍「そうね。……私の口寂しさ紛らわせてくれる? 」
葛城「トッポでも貰ってきなよ面倒臭いなぁ……」
338 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:03:54.37 ID:Y19v1rpL0
< 完全な化け物になってしまうよりかは >
山城「蛙って」
龍田「うん? 」
山城「蛙って、オタマジャクシから足が生え始めて陸に上がれるようになった頃」
龍田「ええ」
山城「溺れるらしいわ。どちらの能力も中途半端に持った所為で」
龍田「へぇ……? 」
山城「私たちが生み出される過程にはそんな哀れな子たちもいたのかもな、って。
人間にも成りきれず、化け物にすら為り切れず」
龍田「羨ましい話ね」
山城「ええ。……或いは、私たちがそうなのかも、しれないけれど」
339 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:06:55.24 ID:Y19v1rpL0
< ただいまおかえり、とは口に出さないけれど >
提督「フゥ……………………ん…………またおるやんかアレ」
龍田「あら、帰ってきてたの」
提督「ついさっき。……大過無く? 」
龍田「皆寂しそうだったわ。もちろん都合の良い女の私も」
提督「はいはい」
龍田「酷い人。……さっきの、むーちゃんとか本物の関西人怒るんじゃない? 」
提督「むーちゃんバファローズ推しだから文句言わねぇだろ。関西人は知らんけど。
…………なんでこの絶妙なところに野良猫みたいなやつ定期的に来るんだろう」
龍田「さぁ」
提督「…………加賀が目敏く見付けて確保しようとして雲龍に任せるところまで見えたわ」
龍田「捕まえてくる? 」
提督「大概の生物に嫌われてそうな君にできるんならね」
龍田「ふふ……私、動物には、好かれるのよ? 」
340 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:07:55.24 ID:Y19v1rpL0
< 抱いて、笑って、けれど目は合わせない >
提督「…………」
龍田「にゃあん……? にぁあ? 」
提督「…………煽る気にもならねぇわ、謝る。……可愛いね、たったちゃん」
龍田「でしょう? 痩せた肉球もこれはこれで野生でいいわ」
提督「うん。……………………お前が可愛いって言ったんだけどな。
聞きたくないんならそれでいいよ、うん」
341 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:09:03.13 ID:Y19v1rpL0
< 現役であれる限りやめた瞬間死ぬと思う >
提督「ふと思ったシリーズなんだけど」
愛宕「何それ私そのシリーズ知らない」
提督「実際大した数やってないし。……仮に酒と煙草やめたら」
愛宕「やめるの? 」
提督「無理。…………俺の寿命って何年くらい伸びると思う? 」
愛宕「セックスやめる方が建設的だと思うわ。割と真面目に」
提督「やめようか? 」
愛宕「あなたが耐えられるならそれもいいわね。性欲より愛と時間の方が普通に大切だわ」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………」
愛宕「…………」
提督「…………謝った方がいいかな? 」
愛宕「要らない」
342 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:11:21.50 ID:w/JllYU40
< や、白湯の効果って凄いですけどね >
提督「君カップタイプの味噌汁とか豚汁は味噌と具どっち先に入れる派? 」
漣「え? や、そんなの気にしたこと無いです」
提督「具を入れて味噌じゃない? 味噌にお湯当てたい」
漣「クッッッッソどうでもいい上に大して変わらない」
提督「そんなこと無ぇと思うけどな」
漣「そんなことあると思いますけど。……最近そういうのより白湯にハマってんですよねぇ」
提督「婆ちゃんか君……」
343 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:12:13.68 ID:a9bz3kJM0
< 個人的には先入れの方が紅茶の風味を邪魔しない気がしないでもないです >
愛宕「どうせ混ぜるじゃないああいうのって」
漣「ですです」
提督「そんなこと言ったら紅茶のミルク先入れ後入れも不毛な議論になるな」
漣「は? 」
愛宕「ん、んん? ん……うーん……? 」
344 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:15:54.06 ID:mDxSyNBu0
< 出身者の友人も食べたこと無いって言ってました >
加賀「前回を反省して妥協します」
提督「……君が妥協する前回ってのの心当たりが多過ぎてどれだか分かんないんだけど」
加賀「カエンタケを食したい、というあれです」
提督「あぁ……」
加賀「ベニテングタケ、或いはアマニタキノコは知っていますか? 」
提督「名前と見た目くらいは。明らかに毒キノコみたいな見た目してるやつだよな」
加賀「神経性の毒があって嘔吐、痙攣、錯乱等々の症状が出るらしいのですが」
提督「らしいのですが、じゃねぇだろうそれ。危ねぇよ」
加賀「採りたてをすぐ傘と柄に分けて茹でて塩漬けにするとどんなキノコにも勝る美味らしいのです」
提督「本当かよそれ」
加賀「世界でも長野県の極々、本当に極々極々一部でしか食されていない、と」
提督「この国なのかよ食ってる人ら」
加賀「ええ、実に誇らしいですね」
提督「あ、そう……」
345 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:18:03.42 ID:mDxSyNBu0
< 寝起き朝食後昼前休憩昼食後昼休憩夕食後就寝前 >
提督「コーヒーの一番美味い飲み時ってさ」
叢雲「あん? 」
提督「ヤった後時間を気にせずゆっくり淹れて飲むときだと思う」
叢雲「ふーん……」
提督「焼酎で割る方が好き? 」
叢雲「あんたね……極端過ぎんのよ。普通に昼食後ゆっくり飲むとかの方がいいわ」
提督「それは普通過ぎる」
叢雲「普通の何が悪いのよ。……普通をぶん投げた生活しててもそんなの忘れなさいよ、たまには」
346 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:21:31.26 ID:HO/4NgNW0
< 猫とか犬って何故か話しかけたくなりません? >
阿賀野「ふぁ……相変わらず可愛いねぇ。化け物とか人間様と違って」
能代「悪意があればある程知性が上がるんじゃない」
阿賀野「文化人類学の観点から言うと割と間違いとも……ここで一番動物好きなのって? 」
能代「加賀さんじゃないの? 」
阿賀野「どっちかというと猫が好きっていうか可愛い生き物が好きなだけでしょあのヒト」
能代「じゃあ雲龍さん」
阿賀野「あのケダモノは動物側から異常な程好かれるだけ。別に嫌いではないだろうけど」
能代「ん……あぁ、難しいかも」
阿賀野「瑞穂さんはぬいぐるみ集め好きだったり初月くんも動物動画観るの好きだけど」
能代「動物好き! ってなると分かんないね確かに」
阿賀野「でしょ? で、翻って我が少将閣下は雌犬雌豚雌牛雌猫どころか化け物の多頭飼いしてるから」
能代「あぁ、じゃあここで一番の動物好きはあの人ってことで」
阿賀野「うん」
龍田「とかなんとか言ってたわ」
山城「フゥ……餌を貰ってる猫への教育の悪さに驚きね」
龍田「煙草の臭い纏ってるよりマシなんじゃない? 」
山城「似たり寄ったりでしょうよ。……これがケダモノ避けになっていたら、分からなかったけれど」
347 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:24:21.31 ID:HO/4NgNW0
< 360°映してほしいなぁ、って >
加賀「グルメリポで」
能代「はい? 」
加賀「お料理の上にテロップ出したりタレントのセリフ重ねるの世紀の愚行だと思うわ」
能代「世紀の愚行ほぼ毎日やってるんですねこの国」
加賀「外国も似たようなものな気がするけれど。
……なんなら一口食べて感想言わせた後は無言無音で三十秒くらいお料理映せばいいのに」
能代「それ店側にメリットあります? 」
加賀「少なくとも私はその方が食欲湧くわ」
能代「ほぼほぼ確実に来店しないであろうヒト一人の感想大切にする程余裕ある飲食店ならですね、
ネットの情報で十分だと思いますよ」
348 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:26:30.10 ID:HO/4NgNW0
< 疲れてるとか溜まってるとかでもなくて >
提督「特に興奮する対象が無いのに勃ったときってどうすりゃいいんだろう」
雲龍「私を呼べばいいんじゃない。……そういうときって」
提督「うん」
雲龍「きっと目の前に新しい扉があるときだと思うわ」
提督「そうなのかな。…………今まで開けてこなくてよかったなぁ」
349 :
◆5z7C0EoTrg
:2023/11/10(金) 23:30:34.45 ID:5DgUi+cu0
<
>>320-321
>
提督「そんな話してたんだ。失礼なやつら」
愛宕「馬鹿にしてるわけじゃないのよ? 単に微妙な距離の相手をネタにする、みたいなやつ」
提督「うん。……九州民の同期が梅雨時期は寒いとか言ってたの思い出した」
愛宕「それ大分昔でしょう? 」
提督「まぁね。最近の世界おかしいもん気温」
愛宕「ふふ、おかしいもん気温」
提督「うん? 」
愛宕「音、好き」
提督「おかしいもん気温? 」
愛宕「おかしいもん気温。……ふふ」
提督「ベッドで急に可愛くならないでよ。困るわ」
愛宕「困っててよ。私は寝るけど」
提督「そんな酷い……おかしいもん気温」
愛宕「ふふ……ぁ、は……」
350 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:34:40.57 ID:1m/FZhLk0
< ほげぇぇぇぇぇぇぇぇ! >
赤城「鯨肉? 珍しいもの食べてますね」
初月「あぁ……ここだとあんまり人気無いんだ。
積極的に用意するのは僕くらいしかいない」
赤城「いただいても? 」
初月「どうぞ」
赤城「ありがとう。……昨今大手を振るってこれを食べるのも難しいでしょうね」
初月「まぁ、食べなくても死なないしな、鯨肉なんて」
赤城「大げ……龍鳳さんとかどう思ってるんでしょうね」
初月「さぁ? ……『白鯨』とかの方が微妙な気にさせられるんじゃないか。知らないけど」
351 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:35:50.83 ID:1m/FZhLk0
< まぁ、この季節になってくると温かさとか大事だしね >
加賀「いえ、私は食べないと死ぬ物沢山あるけれど」
初月「あ、そ……」
加賀「例えば私一週間に一回のカレーと一ヶ月に一回のラーメンが無ければ餓死するわ」
赤城「随分省エネですね」
加賀「最低限がそれ、ということですから」
初月「体感だと三日に一回くらいはカレー味のものは食べてる気がするが」
加賀「カレー味のものとカレーは別物じゃない」
赤城「まったくですね」
初月「そりゃそうだけどさ。…………何か釈然としないな」
352 :
◆5z7C0EoTrg
[saga sage]:2023/11/10(金) 23:40:28.40 ID:1m/FZhLk0
< ひ、比喩表現…… >
赤城「で、そういう加賀さんはサラミですか」
加賀「調べに調べ、吟味に吟味を重ね、あの人にお願いして場所を用意してもらってつくった自作第一号ですよ」
初月「なんだかまた凄い物持ってきたな」
加賀「本物は酸っぱいらしいのよね。楽しみだわ」
赤城「どうも」
初月「く、くれるんだ……加賀さんがつまみ、くれた……」
加賀「誰かにも食べてほしいのよ。自作の物の共有って、得難い味がするわ」
赤城「ですね。……いただきます」
加賀「どうぞ」
初月「……味? 」
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