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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】
- 649 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/17(水) 22:29:37.74 ID:tMPD3nU10
- ―9月2週
東区 町外れ
アリム「……痕跡がある。例の人造種たちの逃走先はだいぶ近いわ」
エンシァン「罠の可能性は?」
アリム「大アリね。ノコノコ突っ込めば普通に死ぬかも」
エンシァン「ふむ……」
アリム「潮時、とか考えてる?」
エンシァン「――!」
アリム「……わたしも、ね。魔鍵はムカつくし許せないけど……あいつらを危険に晒してまで追求することじゃないわ」
エンシァン「フッ……人間などどうでも良いのではなかったのか?」
アリム「フン、気が変わった。腹立たしいけど、触れれば触れるほどあいつらを嫌いでいられなくなってしまうの」
アリム「……所詮はわたしも、人間に都合の良い魔法人形でしかなかったということよ」
エンシァン「……それは魔法人形に限らん。どんな者であれ、あの子らのように真心を持って接せられたら嫌いにはなり切れんさ」
アリム「…………そうかもね」
―次の遺跡発見率[447/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+3)〈聖域〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇アリム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+1)
☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える
9月2週の行動です。新学期です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
- 650 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 22:29:53.24 ID:AXEGfstiO
- なんかすごそうな遺跡を発見(アリムルルエンシァンの3人で調査に向かったがエンシァン先生の魔法でもバリアを壊せなかった模様)
- 651 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 22:30:29.82 ID:E/0ANZWd0
- ルル、ヒーティに先輩ぶる
- 652 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 22:30:34.18 ID:pZssmYj50
- 改めて、リエムちゃに服を買ってあげようの巻
- 653 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/17(水) 23:10:19.40 ID:tMPD3nU10
- ちょっと時間がかかりそうなので本日はここまで
次回、リエムちゃのお洋服編とルル先輩面編と謎の遺跡編と一方その頃編の予定です(予定は変更の可能性もあります)。お楽しみに
- 654 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 23:17:15.80 ID:P596ujiLo
- 委員長同学年やったんか!
そしてリアンちゃんそのセリフは流石に風紀乱れる!
おつー
- 655 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 23:21:42.73 ID:pZssmYj50
- 乙
「風紀委員長」じゃなくて「風紀委員」だから別人では?
- 656 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 23:37:00.11 ID:gJ5MengXO
- おつ
今のリエムだとペアルックがいいですくらいは言いそうで怖い
- 657 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/17(水) 23:54:03.93 ID:/YJd0coIO
- 乙
何気にリアンちゃんスタイル良いんだよな・・・
- 658 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 22:18:49.78 ID:efT0xGBh0
- ―9月2週 某日
アパレルショップ「アイランド・ヴィレッジ」
リアン(そろそろ少し涼しくなってきたので、私たちは秋モノの服を求めて服屋を訪れていた)
リアン(もちろんリエムちゃんも一緒だ。リエムちゃんの服も買ってあげないとね)
ルウェリア「秋モノかあ……。去年買ったのもまだまだ着れるし私は……」
サーナ「あるものを大事に使う美しさもありますが、今年のトレンドを抑えておくのも女子の務めでしてよ!」
ルウェリア「そ、そんなこと言われても……。私ぺったんだし……」
ノルン「……私はルウェリアちゃんくらいスリムな方が良かったなあ」
サーナ「ルウェリアにはルウェリアの、ノルンにはノルンの良さがありますわ! 持ち味を活かすんですのよ!!」
ルウェリア「持ち味……。そういえば私、モデル体型って言われたっけ。ちょっとマネキン買いとかしてみようかな……」
シャーロット「ノルンちゃんの服は私が選んであげるわ!!」ユサッ
ノルン「わっ! 急に出てこないでください准教授!」
シャーロット「服を買いに来たらみんながいたものだから。ノルンちゃんのカラダに合ったプレシャスな服を私のエルフセンスでコーディネイトしてあげるわね」ユサッ
ノルン「い、嫌な予感が……」
キャッキャウフフ…
- 659 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 22:19:44.53 ID:efT0xGBh0
- リエム「…………」
リアン「リエムちゃんはどんなのが欲しい? 今月は商品券でホクホクだからなんだって買えるよ!」
リエム「あ……わたしは……」キョロキョロ
リアン「自分で選ぶのが難しかったら、無理に決めなくても良いからね。私が見繕ったのをリエムちゃんに選んでもらうっていう方式でも良いし」
リエム「あ……じゃあ、それでお願いします……」
リアン「! これは責任重大だ……!」
◇
リアン「無難……というか、私が買うやつの小さめサイズの色違いだけど、本当にこれで良いの?」
リエム「はい。リアンさまと同じ召し物を、わたしも纏いたいです」
リアン「……?? まあ、リエムちゃんが良いならそれでも良いけど」
サーナ(リアンってやっぱりちょっと天然ですわよね……)
リアン「でもせっかくだし、他のも見てみようよ」
リエム「はい、リアンさま」
リアン「このエプロンドレスとか――――」
ザザッ
青のエプロンドレスを着たリエム『リアンさま――』
リアン(あれ……こんなエプロンドレスを着ていたリエムちゃんを……見たことが、あるような……)
リアン(……夢か何かで見たのかな……。いや、でもあんまり夢って感じでも……)
リアン(とりあえずリエムちゃんに勧めてみよう)
リアン「リエムちゃん。このエプロンドレスとか、どうかな?」スッ
リエム「…………? 奇妙な感情を覚えます。これは……郷愁……?」
リアン「あっ、リエムちゃんも何か不思議な感じする? 私もなんだよ〜」
リエム「そうなのですか?」
リアン「うん。ふふっ、なんだか面白いね。これも買ってこっか」
リエム「はい。お願いいたします」
リアン(そういうわけで、私はリエムちゃん用に私の色違いと青のエプロンドレスを買ってあげることにした)
リアン(それにしても、あのエプロンドレスを着たリエムちゃんの記憶は何だったのだろう。不思議だ)
◇
- 660 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 22:20:34.40 ID:efT0xGBh0
- ルウェリア「……」バァーン(E:キレッキレなイケ女コーデ)
リアン「わああ! ルウェリアちゃんかっこいい!」
ルウェリア「そ、そう……? たまにはこういうのも良いのかな……//」
ノルン「……///」ポヨン(E:パツパツニットワンピ―ス)
リアン「わああ……! か、体のラインがはっきり出てて、その……わ、私は好き!///」
ノルン「リアンちゃんが好きなら……か、買ってみようかな……///」
サーナ「ふふっ、みんな素材は極上なんですもの。自信を持てば何だって着こなせますわ!」
シャーロット「ええ、その通りよ! 今度はサーナちゃんの分もコーディネイトしてあげるわね!」
サーナ「望むところですわ!!」
リアン(こうして、私たちは服選びを楽しんだ。みんな気に入った服が見つかったみたいで何よりだ)
リアン(ふふっ、新しい服を買うと袖を通すのが楽しみだよね)
◆
- 661 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 23:50:23.13 ID:efT0xGBh0
- ―9月2週
部室
ガラッ
ヒーティ「お疲れ様ですッ!!」
ルル「……んー? あ、わんわん」
ヒーティ「……る、ルル先輩……!」
ルル「……せんぱい?」
ヒーティ「えっ……?」
ルル「ルルのこと、ルル先輩って言った?」
ヒーティ「い、言いましたッ」
ルル「ふうん……」ニヘラ
ヒーティ「え、ええと……?」
ルル「……わんわん後輩」
ヒーティ「えっ! そ、それって自分のことですかッ!?」
ルル「ん。わんわん後輩、ルル先輩は喉がかわきました」
ヒーティ「えっ」
ルル「ルル先輩は喉がかわきました」
ヒーティ「あッ……! す、すぐ飲み物をッ――」
ガラッ
エンシァン「はあ……ヒーティくん、行かなくて良い。ルル、冷蔵庫くらい自分で開けろ」
ヒーティ「え、エンシァン先生……!!」
ルル「むー。せっかく先輩らしいことしたのに。エンしゃん、台無し」
エンシァン「お前の考える先輩らしさとは何なのだ……」
◆
- 662 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/18(木) 23:53:36.19 ID:efT0xGBh0
- ―9月2週 週末
北側 断崖
エンシァン「本日の活動は我々三人のみだ」
ルル「んー? サーナたちは?」
アリム「ここから先、ガキ共は足手まといよ。少数精鋭の方が良いわ」
エンシァン「あいつらはまだ子供だからな。これ以上は危険だと私とアリムくんで判断した」
ルル「ふうん……。わかった」
エンシァン「今日は聞き分けが良いな。文句の一つくらい言うと思ってたぞ」
ルル「……ルルも、これ以上巻き込むのは危ないと思うもん」
エンシァン「……そうだな。全員の見解が一致しているなら良い」
アリム「ところでシャーロットは?」
エンシァン「大学の方で外せん用事があるそうだ。まあ元々あいつは不定期参加だしな」
◇
―断崖 崖下
アリム「……あったあった、ここよ。土砂とか溶岩で埋もれてるけど……エンシァンの魔法なら掘れるでしょ?」
エンシァン「お安い御用だ」
ガオン!
ガオン!
ガオッ――
エンシァン「――! これは――」
不思議な雰囲気の壁「」
アリム「………当たりね。時空断裂を応用した完全防壁で覆われてる。通常手段じゃまず突破は不可能だけど――」
アリム「あんたが最近会得したっていう、空間破壊技。あれならどうかと思ってね」
エンシァン「――なるほど。試してみよう……」
ガオン…
エンシァン「くっ……だめだ。これは空間を掘削する技だが、その掘削すべき空間が断裂していてはどうにもならん……」
アリム「……ふう。良かった。これなら安心ね」
ルル「んん? 入りたいんじゃないの?」
アリム「ああ、ここはただの時空断裂の実験場だから入っても目ぼしいものは何もないわよ。装置も大掛かりすぎて現代技術じゃ再現不可能だし」
エンシァン「なるほど読めたぞ。ここと同じ時空断裂で覆われた重要施設が他にもあって、そこへ魔鍵あるいは黒髪のエピタフが侵入するとまずいことになる……というわけだな?」
アリム「御名答。試すような真似をして悪かったわね。魔鍵は多分無理だろうけど、永く生きたエピタフ型なら空間破壊技の一つや二つくらい備えていてもおかしくないから」
エンシァン「ふむ……。時空物理学は専門ではないが、確かにこれを突破するには破壊ではダメだろうな。どちらかと言うと調律か……? しかしそんな使い所の限られた魔法など――はっ!」
アリム「……ええ。そんな使い所の限られた能力を持つ人造種が、ごく僅かに造られたわ」
エンシァン「聖鍵、か」
アリム「そういうこと。私の知る限り今現在機能し得る聖鍵は一人だけだし、かなり見つけにくいとこに引きこもってる上にお強いセキュリティも付いてるから大丈夫だと思うわ」
エンシァン「む? ということは、魔鍵は聖鍵としては機能しないということか?」
アリム「そうみたい。詳しいことは知らないけど、あいつ試作らしいし」
◆
- 663 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/18(木) 23:56:35.92 ID:82zsMBF90
- イエリアフィー関連もそろそろ動き出しそう
- 664 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 00:00:05.18 ID:vbt48bmv0
- 本日はここまで
リアンたちは待機を命じられて素直に大人しくしているのでしょうか?次回、一方その頃編です。お楽しみに
- 665 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 00:10:50.47 ID:2cZXjWT50
- おつ
やはりイエリア達は魔鍵とは敵対してるっぽいね
- 666 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 00:25:08.77 ID:xqPH5iphO
- 試作品で見放されたから人間が憎いし、自分が果たせなかった『聖鍵』としての役割を与えられたのにも拘らず、それを放棄して今ものうのうと生きてるイエリアはイエリアで憎いとか、色々拗らせてたら良いよね魔鍵ちゃん、さま?
- 667 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 00:31:35.39 ID:DpzWGJI+o
- 再登場を前に魔鍵様に色々属性が付与されてて……かわいいね!
這いつくばらせたい
おつー
- 668 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:15:29.30 ID:vbt48bmv0
- 一方その頃…
―東区 町外れ
リアン(今日は部活が休みだ。しかし部活が休みだからと言って遺跡探しをしてはならないわけではない)
リアン(そういうわけで私たちは東区の外れまで来ていた)
リアン(あのインテリジェンスソードの人は死んでしまったけれど……あの人が守ろうとした人たちが逃げ込んだ遺跡があるはず)
リアン(そこを突き止めようとするのは、あの人の命を賭した想いを踏みにじるようで気が引けるけど……)
リアン(……やっぱり私は、あのボロボロで痛々しい銀色の子のことが気になる……)
リアン(もし魔鍵に酷いことをされているなら、助けてあげなきゃ……)
スタスタ…
ヒーティ「……先輩たちは、その……古代文明の敵と戦っているんですよね?」
ルウェリア「うん。海底で全員まとめて死にかけたこともある。辞めるなら今のうちだよ?」
ヒーティ「かっ海底……!? い、いえっ、辞めませんッ!」
ノルン「……怖くなったら逃げても良いからね。誰も責めたりしないから」
サーナ「ええ。命あっての物種ですわよ。わたくしも覚悟なき者を巻き込みたくはありませんもの」
ヒーティ「……覚悟なら、ありますッ!!」
ヒーティ「自分、見たんです。リアン先輩が、くすんだ銀色の女の子に斬られるところを……」
リエム「……!」
リアン「ヒーティちゃん、あの時見てたの!?」
ヒーティ「はい。自分は……足がすくんで何もできませんでした」
ヒーティ「……みんな、うすうす感じてます。あの火災がただの事故じゃなくて、何者かに仕組まれた事件だってこと……」
ヒーティ「自分以外にも、あのくすんだ銀色の女の子を目撃してる人はいます。あの女の子が犯人じゃないかって、噂になってて」
ヒーティ「……遺跡探索部はあの女の子の足取りの調査もしてるんですよね。だったら、自分も……町を守る為に、一緒に動きたいんですッ!!」
ヒーティ「犯人なら、絶対に許せませんッ!!!」メラメラッ
リエム「…………」
- 669 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:16:01.73 ID:vbt48bmv0
- リアン(…………)
リアン(ヒーティちゃんはこの島の出身だ。だからきっと、今回の事件に対する想いは並々ならぬものがあるのだろう)
リアン(そして多分……これが、一般的なあの事件に対する向き合い方なんだ……)
リアン(気が重いな……)
ルウェリア「……私たちの目的は犯人探しじゃなくて、あくまで遺跡探索だよ。まあ私も姉捜しっていう私情があるからあまり強いことは言えないけどね」
サーナ「……ええ。わたくしたちは正義の味方というわけではありませんわ。降りかかる火の粉は払えても、その先まですることはできませんのよ」
ノルン「もちろん緊急時には人命を優先するけどね。それじゃ、だめかな……?」
ヒーティ「い、いえ……!! 自分こそ、出過ぎたことを言ってすみませんでしたッ……!!」ペコッ
ルウェリア「ああ、頭を下げないで。君の感情ももっともだし……私たちだって、彼女ら遺跡存在のことを放置して良いと思ってるわけじゃないから」
リアン「……あの子たちも、好きであんなことをやったわけじゃないと思う……。だから私は……あの子たちと、話をしたいの……」
リエム「リアンさま……」
ヒーティ「……それなら、自分役に立てます……!!」
リアン(ヒーティちゃんはそう言うと、地面に鼻を近づけてフンフンと匂いを嗅ぎだした)
ヒーティ「あの銀色の女の子の匂い、覚えてます。自分、追跡できますッ!!」
サーナ「本当ですの!?」
ルウェリア「す、すごい……! それじゃあ、お願いしても良いかな……!?」
ヒーティ「任せてくださいッ! きっと突き止めて見せます!!」
リアン(私たちはヒーティちゃんの先導に従って、東区の町外れから森の奥へと入り込んで行った……)
◇
- 670 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:16:47.38 ID:vbt48bmv0
- ―東区 森の奥
ヒーティ(…………)
ヒーティ(町の為に尽力してくれた先輩たちのことは尊敬している。けど……)
ヒーティ(やっぱり私は、犯人があの子なら許すことはできない)
ヒーティ(先輩たちには悪いけど……先行して、捕まえてやる……!!)
ヒーティ「」タタッ
リアン「ええっ!?」
ルウェリア「ヒーティちゃん!?」
サーナ「追いますわよ! 飛行魔法――ぐえっ」ゴンッ ドサッ
リエム「サーナさま……!」
ノルン「ヒールライト! 大丈夫!?」ポウ
サーナ「うぐぐ……ありがとうございますわ、ノルン……。森の中は障害物が多くて飛ぶのが難しいですわ……」
リアン「ど、どうしよう……!」
ルウェリア「……複雑な経路じゃなかったから、その感じで続いてるならある程度予測はできる。追おう……!」
リアン「う、うん……!」
リアン(ヒーティちゃん……変な気を起こしたんじゃなきゃ良いけど……)
◆
- 671 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:17:42.07 ID:vbt48bmv0
- ―人形師の工房
ビー ビー シンニュウシャ シンニュウシャ
クロリア「ど、どうして!? 完璧に隠蔽してたはずなのに……!!」
量産剣「……」
スイス「スイスがデる。量産さンとクロリアさんは、ここで待ってテ」シュタッ
クロリア「だ、だめ! あなたはもう戦える体じゃ……!!」
量産剣「…………行ってしまったな」
クロリア「追わないと……! 量産さん、あなたも――え?」
量産剣「すまない。上位種命令には逆らえなくてな――」
ゴッ……
- 672 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:19:45.27 ID:vbt48bmv0
- ―地下通路 踏破率[0/10]
合計踏破力[2] 合計戦闘力[3] 合計持続力[4/1] 防御[0]
◆探索メンバー
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+1)
ヒーティ「追跡した先に、待ってましたと言わんばかりの入口があったから入ってみたら……」
ヒーティ「ここは……遺跡というより、地下通路……?」
ヒーティ「……この先に、あの事件を起こした犯人がいるのかも」
ヒーティ「……んぐ、んぐ……ぷはっ! よし、魔力補充完了……!」
ヒーティ「遺跡探索用のマナポーション、一人で勝手に飲んじゃった。あとでルウェリア先輩に謝らなきゃ」
ヒーティ「でも今は……絶対、あいつを捕まえる……!!」
※マナポーションを飲んだことにより合計持続力が上限を越えて3回復しました
↓1
01-98 踏破率+2、襲撃
99-00 踏破率+2、??
- 673 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 22:20:18.17 ID:2cZXjWT50
- あい
- 674 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 22:20:54.59 ID:EE8QEJPw0
- あ
- 675 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:28:00.05 ID:vbt48bmv0
- ―地下通路 踏破率[2/10]
合計踏破力[2] 合計戦闘力[3] 合計持続力[3/1] 防御[0]
◆探索メンバー
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+1)
ヒュン――
ヒーティ「!」バッ
くすんだ銀剣「……」ズザッ
ヒーティ「出たな――放火魔!!」
くすんだ銀剣「……」シャキ…
ヒーティ「許さない……! お前のせいで、私たちの町は……!!」メラメラ…
くすんだ銀剣「」パリッ―
ヒーティ「ッ!!」
◆くすんだ銀剣 踏破力[2] 戦闘力[4] 持続力[2/2] 防御[1]
↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に8ダメージ 敗北
26-55 失敗 味方に4ダメージ 敗北
56-95 成功 敵方に3ダメージ 勝利
96-00 会心 敵方に6ダメージ ??
- 676 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 22:28:03.84 ID:H+fc7lpbO
- 負けイベくさいなー
- 677 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 22:46:58.23 ID:vbt48bmv0
- ―地下通路 踏破率[0/10]
合計踏破力[2] 合計戦闘力[3] 合計持続力[3/1] 防御[0]
◆探索メンバー
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+1)
くすんだ銀剣「」ブンブン
ヒーティ「くっ……! 腕から、剣なんて生やして……!!」ボウッ
くすんだ銀剣「!」バッ
ヒーティ「誰かを斬るために――人を殺す為に生まれてきたの――!?」メララ
くすんだ銀剣「――エ?」
ヒーティ「うああああ!!」
ゴウッ――
くすんだ銀剣「う……ア……」プスプス
くすんだ銀剣「」バタ…
ヒーティ「はあ、はあ……。あ……し、死ん――」
くすんだ銀剣「ヒュー、ヒュー……」
ヒーティ「い、生きて――で、でも……」
リアン『……あの子たちも、好きであんなことをやったわけじゃないと思う……。だから私は……あの子たちと、話をしたいの……』
ヒーティ「あ――わ、私――!!」ガタガタ
「その子を助けたいですか?」コツコツ
ヒーティ「――え?」
魔鍵「フフ……助けたいかどうか。それを問うているのです。犬」
- 678 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 22:52:02.12 ID:06ErsRZ/o
- 魔鍵様!色々拗らせてる(と思われる)魔鍵様じゃないか!
- 679 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 23:06:09.86 ID:vbt48bmv0
- ―地下通路 踏破率[0/10]
合計踏破力[15] 合計戦闘力[22] 合計持続力[15/15] 防御[7]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+3)〈聖域〉
リアン(私たちは急いでヒーティちゃんを追い、この地下通路を見つけた)
リアン(明らかに怪しい通路だ。一体どこに繋がって――)
ルウェリア「これは……!」
ノルン「……床や壁が、焼け焦げてる?」
サーナ「古くない焦げ跡ですわ! ヒーティが通った可能性が高いですわよ!!」
リエム「雷撃の跡もあります。くすんだ銀色のインテリジェンスソードと交戦した可能性があります」
リアン「……!」
リアン(どうか無事でいて……! ヒーティちゃんも、あの子も……!!)
↓1
01-05 踏破率+15 間に合った?
06-95 踏破率+15 間に合った
96-00 踏破率+15 ??
- 680 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/19(金) 23:07:03.64 ID:3rAL2UzkO
- あい
- 681 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 23:35:46.69 ID:vbt48bmv0
- ―地下通路 踏破率[10/10]
合計踏破力[15] 合計戦闘力[22] 合計持続力[15/15] 防御[7]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+3)〈聖域〉
リアン(急いで通路を走っていくと、道の先に光が見えてきた)
リアン(通路を、抜ける――)
―人形師の庭
チュンチュン
ノルン「……え?」
ルウェリア「遺跡の中なのに……木々があって、家があって……空がある?」
サーナ「い、一体どうなっているんですの!?」
リエム「自然環境は本物ですが、空は拡張現実による投影のようです」
リアン「すごい……遺跡の中に自然を作っちゃうんだ……。でも今は急ごう!」
◇
- 682 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/19(金) 23:53:31.10 ID:vbt48bmv0
- ―人形師の工房
クロリア「スイスちゃん……!!」バチバチ
スイス「う……ぅ……」
ヒーティ「あ、あれは……一体……?」
魔鍵「あなたが壊そうとしたガラクタを必死に直そうとしているんですよ。犬の知能ではわかりませんか?」
ヒーティ「…………」
ヒーティ(私は……何をしているんだろう……)
ヒーティ(町を燃やした犯人がいて……。でも、犯人にも大切な人がいて……)
スイス「う、ァ……イたい……よ……」
クロリア「ご、ごめんなさい……。感覚をロックする機能がもう……」
ヒーティ(……あんなに、小さい、幼い子なのに……私は……よりにもよって、炎で……?)
ヒーティ(で、でも……私だって、大切な人たちを……!!)
魔鍵「殺されかけたから、壊しても良いと?」
ヒーティ「!?」ゾクッ
魔鍵「人間らしい理屈ですね。今更どうとも思いませんけど」
量産剣「おい、それよりクロリアを無力化しろと言ったのはお前じゃなかったか?」
魔鍵「状況が変わりました。こっちの方が面白そうなので」
量産剣「…………」
魔鍵「しかしあなたが口答えなんて珍しいですね。何か思うところでも?」
量産剣「……何もないが?」
魔鍵「フフッ……そういうことにしておいてあげましょうか」
◇
クロリア「……処置は終了しました」
魔鍵「結果は?」
クロリア「一命は取り留めたかと……。しかし戦闘行動は厳禁です」
魔鍵「そうですか。ジャンクパーツをかき集めてきた甲斐がありましたよ」
量産剣「それで、この犬はどうするつもりだ?」
ヒーティ「……!!」
魔鍵「フフ……別にどうもしません。後は予定通りに」
ヒーティ「えっ!?」
量産剣「……了解した」
クロリア「ど、どういうことなんですか!? 量産さん……!!」
ビービー シンニュウシャ シンニュウシャ
魔鍵「では私はここで失礼します。後はよろしく頼みますよ」シュン
量産剣「……侵入者は私が迎え撃とう。クロリアはスイスを診ていろ」
ヒーティ「……??」
クロリア「……ええと、犬、さん……? あなたも……スイスちゃんをこんな目に遭わせたことに少しでも罪悪感があるなら……。少し手伝ってくれる……?」
ヒーティ「あっ……はいッ」
◇
- 683 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 00:14:24.01 ID:OgbuoMxf0
- ―人形師の工房 踏破率[10/10]
合計踏破力[15] 合計戦闘力[22] 合計持続力[15/15] 防御[7]
◆探索メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+3)〈聖域〉
量産剣「……」ザッ
リアン「ま、また……! まさか、あなたは……!」
量産剣「ようやく気付いたのか。私はいくらでも替えの効く量産品だ」
ルウェリア「……! 自分のことを量産品だなんて……!」
量産剣「価値観の違いだ。人よりも蟻や蜂の方が近いかもしれんな」
量産剣「……チッ。魔鍵の奴め、リミッター解除まで強要してくるとは」
リアン「えっ……! そ、それはだめ――」
量産剣「リミッター、かい――」
リエム「――」ピピピ
量産剣「!? ば、馬鹿、な……!?」ガクッ
リアン「リエムちゃん!?」
リエム「アリムと共同で、量産型インテリジェンスソードのリミッター解除を妨害するプログラムを開発しました」フンス
リエム「また、聖鍵などからの命令を消去する作用もあります。聖鍵本体が知くにいる場合はいたちごっこになるだけなのであまり効果的ではありませんが――」
量産剣「――三分後ここは爆発する! 命が惜しければ急いで撤退しろ!!」
リアン「え……ええええええ!!!?」
サーナ「なんですってえええ!!?!?」
ノルン「こ、効果すごくあったんじゃないのこれ!!?」
ルウェリア「ヒーティちゃんは――」
量産剣「犬は私たちが逃がす! お前たちは来た道を戻れ!」シュバッ
リエム「――リアンさま、撤退しましょう」
リアン「で、でも……!」
ルウェリア「くっ……ヒーティちゃんのことが気になるけど、探してたら間違いなく間に合わない!」
サーナ「し、信じるしかないってことですの!?」
ノルン「……信じて良い、と思う。魔鍵の命令がなくなったのなら」
リアン「…………ヒーティちゃん! どうか、無事で……!!」
◇
- 684 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 00:27:44.03 ID:OgbuoMxf0
- ―人形師の工房
量産剣「聞いていたな! 逃げるぞ!」シュタッ
ヒーティ「えっえっ……!?」
クロリア「で、でも、ここは……!! この家は……!!!」
量産剣「お前の気持ちはわからん。だが悩んでいる暇はない」
スイス「う……量産、さン……?」
量産剣「……お前がここと心中すれば、スイスは整備不良で遠からず死ぬ」
クロリア「……!! ひ、卑怯です……! スイスちゃんとここを、天秤にかけろなんて……!!」
量産剣「天秤にかけろなどと言ったつもりはない。来いと言っている」
クロリア「天秤にかけるまでもないに決まってるでしょう!!!」ガタッ
クロリア「脱出艇起動!! 皆さん急いで入って!!」
ウィーン ガシャン
ヒーティ「あっ……じ、自分は……!」
クロリア「あなたも!!!」
ヒーティ「は、はいッ!!!」
クロリア「発進します!」
ガゴン…シュゴォォォ……!!!
◇
- 685 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 00:36:50.29 ID:OgbuoMxf0
- リアン(地下通路を慌てて戻っている最中、激しい爆発音と衝撃波が後方から私たちを襲った)
リアン(サーナさんの風の障壁やリエムちゃんの魔導障壁のお陰でどうにかなったけど……もしあの場所にいたら、多分即死してたと思う)
リアン(そして遺跡から脱出すると、ヒーティちゃんが森の外で待っていた)
リアン(ヒーティちゃんは凄い勢いでペコペコと頭を下げた。私たちを置き去りにしたこと、対話もせず相手を攻撃したこと、勝手にポーションを飲んだこと……)
リアン(あの場にいた人造種たちは、ヒーティちゃんを降ろした後に脱出艇で島のどこかへと逃げ去っていったそうだ)
リアン(……次は平和な場所で、再会できたら良いな)
――踏破完了――
- 686 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 00:37:37.52 ID:S9ES1F0i0
- なんか悪役としてのロールが魔鍵1人だけに偏りすぎてる気はするけど、他に任せられ方な子も特にいないんだよね
- 687 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 00:47:31.95 ID:OgbuoMxf0
- ―どこかの遺跡
魔鍵「…………え?」
魔鍵「…………は?」
魔鍵「いやいやいや……えっ」
魔鍵「なんで?」
魔鍵「私の描いた完璧な爆発オチは?」
魔鍵「なんで脱出してるの?」
魔鍵「え、なんでなんで」
魔鍵「私上位種なんですけど」
魔鍵「なんで私の命令忘れてるのあいつ」
魔鍵「……」
魔鍵「…………」
魔鍵「………………」
魔鍵「なんで」
魔鍵「人間も、ガラクタも」
魔鍵「私を、捨てていくの――」
――――
――
―
- 688 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 01:02:36.33 ID:OgbuoMxf0
- ―9月3週
部室
アリム「はああああ!!? あいつらの潜伏先を勝手に探索した!!?」
リアン「ご、ごめんなさい……」
アリム「馬鹿! 馬鹿リアン! クソボケアホ馬鹿リアン! 死んだらどうするつもりだったの!!!?」ゲシゲシ
ヒーティ「あ、アリム先輩ッ……! リアン先輩たちは……自分が先走ったせいで、付いて来ざるを得なくなったのでしてッ……!」
アリム「新人のミスは先輩の責任! 何もかも全部馬鹿リアンが悪いのよ!」ゲシゲシ
リアン「あうぅ、ごめんなさいぃ〜……」
エンシァン「…………」
ルウェリア「あ、あの……すみませんでした、私たちだけで遺跡に入って……」
エンシァン「……いや、良い。元々そういう部活だ。ただここ最近は危険な活動が多くなってきているから、突入前に相談はして欲しいがな」
シャーロット「本当よ! ああ〜私も遺跡内に構築された自然と青空を見たかったわ〜」
エンシァン「お前はただ自分が見たかっただけだろう」
シャーロット「失敬な。みんなを心配する気持ちもあるわよ」
リアン(後で聞いた話だけど、どうやら先生たちは私たち学生組を遺跡探索から遠ざけるつもりだったそうだ)
リアン(しかしその計画は今回の私たちの勝手な遺跡探索によってご破産になった。どうせ止めても勝手に遺跡に向かいそうだから、という理由だ……)
リアン(結局、これからも活動内容は変わりなさそうだ)
リアン(これからも頑張ろう……!)
―次の遺跡発見率[0/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+3)〈聖域〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇アリム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+1)
☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える
9月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、特殊なイベントが発生することがあります
- 689 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 01:03:11.09 ID:+60vXUuB0
- 闘技大会のデュエット部門に向けてノルンと練習
- 690 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 01:03:46.11 ID:tYsjkmg60
- サーナ、実家から手紙が届く
- 691 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 01:03:58.90 ID:V0s4SfrbO
- アリムちゃんの服も買ってあげる
- 692 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 01:06:51.78 ID:OgbuoMxf0
- 本日はここまで
魔鍵さんばっかり悪者になっていますが、当初はもっとアリムちゃにヒール役をやってもらう予定だったらしいです。しかし信じられないくらいチョロかったのでだめでした
- 693 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 01:11:55.00 ID:LqAIFCDZO
- イエフィーが敵として機能しなさそうなのもあるよね(2枠分一応敵としての募集だったはずで)
- 694 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 01:36:23.28 ID:S9ES1F0i0
- 仮に純粋悪出すにしても、人造種じゃなくて文明崩壊を生き延びた古代人とかのがしっくり来るなあ(人造種そのものが悪になりきれない背景を持つが故に)
- 695 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 01:40:07.05 ID:0AxtO1GFo
- おつー
アリムちゃん100点の反応で眼福
現状黒エピちゃんが一番脅威度高いのかなぁ
第七種人造生命試作型三号はその…能力的にも…ね?
- 696 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 11:40:22.26 ID:8fnxpk6xo
- 量産さんにくっころ味を感じる
- 697 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 17:25:01.41 ID:OgbuoMxf0
- ―9月3週 某日
教室
先生「つーわけで来週末に闘技大会だ。参加希望者は準備しとけ。では起立、礼、解散」
ガヤガヤ
リアン「闘技大会かあ。一応参加希望ってことになってるんだよね、私……」
ノルン「リアンちゃん、デュエット部門に出場の予定はあるの?」
リアン「いや、ないけど……」
ノルン「それじゃあさ……私と一緒に出てみない……?」
リアン「……え?」
リアン(一瞬、理解するのが遅れた)
リアン(だってノルンさんは闘技大会に不参加予定だった気がするし、こういう催しに率先して参加するタイプの人でもないと思っていたからだ)
ノルン「……やっぱり、だめ?」
リアン「あ、いや! 全然そんなことない……! ただ……びっくりして」
ノルン「……私って、やっぱりそういう風に見える?」
リアン「うん。控えめで、優しくて、自分から目立つことはしない人だと思ってたから」
ノルン「あはは……。まあ、実際その通りだよね。私って昔から地味で目立たなかったし、普段もなるべく目立たないように気を付けてるもの」
リアン「そ、そんなに悪い意味じゃないから! でもそれなら、どうして今回の大会に……?」
ノルン「……目立ちたくない気持ちはあまり変わってないんだけどね。でも……リアンちゃんと一緒に、上を目指してみたくなったというか……」
リアン「ふぇ……?」
ノルン「……たまには、目立ちたくなる時もあるってこと!」
リアン「は、はい! なんとなくわかります! そういう気持ち……!」
リアン(私も普段はあまり目立ちたくないタイプの人間だが、時にはみんなに注目されてチヤホヤされたくなることもある)
リアン(あの控えめで器用で優秀なノルンさんにもそういう俗な感情があると思うと、なんだか嬉しくなる。私と同じなんだ! と……)
ノルン「じゃあ……リアンちゃん、一緒に出てくれる……?」
リアン「ノルンさんさえ良ければ……!」
ノルン「――! ふふっ……ありがとう! 一緒に目指そうね、優勝!」
リアン「うん……!」
☆闘技大会デュエット部門にリアン&ノルンのペアで出場することになりました
- 698 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 17:25:59.49 ID:OgbuoMxf0
- ―ユリトー島 北側 岩山
ノルン「というわけで練習しよ! 今回は二人で連携を取る練習!」
リアン「は、はい! がんばります!!」
ノルン(リアンちゃんとルウェリアちゃんが水と硬度変化の連携魔法を使ってるの、すごく羨ましかった)
ノルン(私だって……リアンちゃんと、連携魔法とか使いたい……!!)
↓1 練習の成果
01-10 リアン感度アップ
11-40 ちょっとできた
41-70 けっこうできた
71-90 かなりできた(デュエット専用パッシブ獲得)
91-00 阿吽の呼吸(デュエット専用強パッシブ獲得)
- 699 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 17:31:08.36 ID:ZtcNYJymO
- 阿吽
- 700 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 17:53:15.31 ID:OgbuoMxf0
- 36 ちょっとできた
リアン「えいっ! アクアシュート!!」バシュン
ノルン「そこっ! サンライト!」カッ
リアン「アサルトシャワー!!」バシュシュシュ
ノルン「ホーリーレイ!!」ギュオオオ
リアン「はあ、はあ……ノルンさんの動きに付いていけるようになってきた気がする……!」
ノルン「うん! かなり良い動きができたと思う……!」
リアン「やったあ……! この調子で頑張るよ、私……!」
ノルン「頑張ろ! 二人で優勝しようね!」
リアン「うん!」
ノルン(リアンちゃんの動きは実際とても良くなってきた)
ノルン(でも、肝心の連携技は開発できていない……!!)
ノルン(……わかってる。水と光は、相性が悪いわけじゃないけど特別良いわけでもない)
ノルン(そういう意味では、リアンちゃんとルウェリアちゃんの水と硬度変化はものすごく相性が良い……)
ノルン(でも、だからって……諦められないよ)
ノルン(大会で活躍して……リアンちゃんの最高のパートナーはノルン・ハーベストだって、知らしめなきゃ……)
ノルン(私みたいな地味な女……すぐに埋もれて、リアンちゃんに忘れられちゃうよ……)
◇
- 701 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 18:47:15.95 ID:tYsjkmg60
- ノルンちゃんもいい感じに仕上がってきたな
- 702 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 19:28:10.94 ID:OgbuoMxf0
- ―9月3週 某日
寮 玄関
カサッ
サーナ「あら、手紙……?」
サーナ「! お母様からですわ!」
ルウェリア「へえ……! 内容、聞いても大丈夫?」
サーナ「もちろん! ……ふむふむ。形式張った時候の挨拶と……闘技大会に向けた激励ですわ!!」
ルウェリア「! サーナさん、家族総出で応援してくれてるんだ……!」
サーナ「そ、そう言われると少し恥ずかしいですわね……。でも概ねその認識で間違ってなくてよ。わたくし、家族みんなから応援されているようですわ!」
ルウェリア「ふふ、それじゃあ負けられないね」
サーナ「ええ、元より負けるつもりなんてありませんもの……!!」
サーナ(……あら? そういえば、ルウェリアのご家族は……)
サーナ(!! し、しまった……よりにもよって、ルウェリアに家族自慢なんてしてしまいましたの、わたくし……!?)
サーナ(あ、ああ……い、今更取り返しが付きませんわ……)
サーナ「……」グニャア
ルウェリア(……あ、これ多分私の事情に思い至って自分の発言を後悔してる顔だ……)
ルウェリア(別に友達の家族仲が良いことなんて全然気にならないし、むしろ私も嬉しいくらいなんだけど……)
ルウェリア(とりあえずサーナさんが気にしないようにしないと)
ルウェリア「そういえば、私はあんまり似てないって言われるんだ」
サーナ「……えっ!?」
ルウェリア「私と違って抜群のプロポーションでね。どっちかと言うとサーナさんとかシャーロット准教授みたいな体型だし」
サーナ「そ、そうなんですの? わたくしはともかく、准教授並となるとなかなか凄いですわね」
ルウェリア「小さい頃はあれが普通だと思ってたから、そうじゃないことを知った時はちょっと驚いたよ。私自身もぺったんだしね」
サーナ「モデル体型、ですわ! ですがもし遺伝しているなら、ルウェリアの体つきもこれから変わるかもしれませんのね」
ルウェリア「うーん、そうなのかな……。最近いろいろあって、ようやくこの貧相な体にも自信が付いてきたところだったけど……」
サーナ「元からあまり気にしてなかったのではなくて?」
ルウェリア「気にしてなかったというより、諦めてたっていう方が近かったのかも。でも最近はいろんな人が褒めてくれるから……ちょっと、好きになれそうなんだ」
サーナ「あら! それは良いことですわ! 自分を好きになれる人は、自信があってキラキラして見えますもの!」
ルウェリア「ふふっ、ありがとう。みんなが遺跡探索部に入ってくれたお陰だよ」
サーナ「お礼を言うのは早いですわ! まだまだわたくしたちはこれからですもの!」
ルウェリア「うん! これからも一緒に頑張っていこう!」
◇
- 703 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 19:29:03.46 ID:OgbuoMxf0
- ―9月3週 某日
アパレルショップ「アイランド・ヴィレッジ」
ルル「わー!」キャッキャ
リエム「ルルさま、店内ではお静かにされた方が……」
アリム「…………」
リアン(私はアリムちゃんとルルちゃんとリエムちゃんを連れてアイヴィレを訪れていた)
リアン(というのも……前にリエムちゃんに服を買ってあげた時、実は私はアリムちゃんやルルちゃんの分も買ってあげるべきか悩んでいたのだ)
リアン(本人たちの意向を無視して勝手に押し付けるのもどうかと思い、結局その時は買わなかったのだけれど……)
リアン(やっぱり買ってあげたくて、私はこうして二人を連れてアイヴィレを訪れたのだ。リエムちゃんは私の付き添いだ)
アリム「……で? スク水愛好家のリアンさまは、今度はどんな衣装をわたしたち少女型人造種にプレゼントしてくれるのかしら?」ジト
リアン「うっ……。も、もうしないよお……」
アリム「ふん。わたしたちを着せ替え人形か何かのように扱うつもりなら蹴り飛ばすからね」
リエム「……リアンさま。わたしは、リアンさまの着せ替え人形にしていただいても――…」
アリム「リエムは余計なことを言うな!!」
リアン「まあとにかく、ルルちゃんとアリムちゃんは好きな服を選んでね。商品券はまだ残ってるから」
ルル「なんでもいいの? 高いやつでも?」
リアン「うっ……ま、まあ多分、大丈夫……!」
アリム「自分で選べるなら心配する必要はないか……」
アリム(……でも買うかどうかは別にして、リアンが選んだ服も見てみたかったかも……)
リエム「リアンさま。アリムが、リアンさまが選んだ服も見てみたいそうです」
アリム「ばっ!! か、勝手にハッキングするな馬鹿リエム!!」
リエム「アリムが教えてくれた技です」
アリム「あああああ!!! 教えるんじゃなかった!!!!」
リアン「…………わ、わかった! 一着だけ、私が選んでみるね……!!」
リアン(アリムちゃんに期待されたとあらば、手を抜くわけにはいかない……!!)
リアン(アリムちゃんに似合う、最高の一着を……!!!!)
↓1 リアンセンス
01-10 妖精のレオタード
11-50 襟付きワンピース
51-90 赤のエプロンドレス
91-00 スモック
- 704 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 19:30:20.98 ID:lbfIVvgj0
- あ
- 705 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 19:37:41.37 ID:xqqU4bpco
- リアンこいつやっぱりろりこn
- 706 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 19:57:04.11 ID:OgbuoMxf0
- リアン(私が選んだ服……それは)
リアン(園児たちもよく着ている、ふんわりした可愛らしい服――)
リアン(――スモックだ)
アリム「…………ねえ、これってこの時代の未就学児が保育園や幼稚園で着用するやつよね?」
リアン「そうだけど、絶対似合うから! アリムちゃんの可愛さを引き立てるから!! 私の目に狂いはないから!!!」
アリム「……まあ、あのレオタードなんか持ってきたら蹴り飛ばそうと思ってたけど……これなら別にいいか」
リアン「!!!!」
アリム「勘違いしないで。機能的には申し分ないし、配色やデザインも悪くないと私自身納得しただけだから」
リアン「う、うん……! ありがとう……!!」
アリム「別に。じゃあさっさとレジに行くわよ」スタスタ
ルル「ルルの分はリエムが選んでくれるの?」
リエム「承知いたしました。それでは……この、藍色のスモックなどいかがでしょうか」
ルル「いい感じかも! ふわっとしててかわいいし、色もおとなっぽいし!」
リエム「ではこれにいたしましょう」
ルル「うん!!」
リアン(あっちでも服選びは上手くいったようだ。万事上手くいったようで何よりだ)
アリム「ルルー、帰るわよー」
ルル「はーい!」
リアン「じゃあ帰ろっか、リエムちゃん」
リエム「はい、リアンさま」
リアン(こうして私たちは、アリムちゃんとルルちゃんの服を買ってあげることができた)
リアン(商品券はもうなくなっちゃったけど、二人とも喜んでくれたみたいで良かった……)
◇
- 707 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 19:58:01.98 ID:OgbuoMxf0
- ―夜
アリムの部屋
アリム「…………」(E:スモック+黄色い帽子)
アリム「やっぱりちょっと子供っぽいかしら……」
アリム「ううん、でも……リアンは可愛いって言ってくれたし……//」
アリム「別に子供っぽく見られても困るわけじゃないしね。実際、子供っぽい外見で造られてるんだもの」
アリム「…………」
アリム「リアンにとって、わたしは子供……庇護の対象なんでしょうね」
アリム「……前のわたしなら、そう思われることに腹を立てていただろうけど」
アリム「今は……それでも良いかって、思い始めてしまっている……」
ベッド「」ボフッ
アリム「わたしは……リアンの、何になりたいのかしら……」
アリム「あ……せっかく買ったばかりなのに、シワになっちゃう」
アリム「……大切にしないとね」
◆
- 708 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 20:15:49.58 ID:OgbuoMxf0
- ―9月4週
教室
先生「週末に学内闘技大会だ! 優勝者および準優勝者は学外闘技大会への参加が認められる! 以上! 起立! 礼! 解散!」
ガヤガヤ
生徒B「リアン組の面々も出るっぽいしめっちゃ荒れるんじゃね今年!!」
生徒A「だねー。今年は誰が優勝するかな?」
生徒B「うちはサーナちゃんに一票! 闘技部と遺跡部かけもちの常在戦場は伊達じゃないっしょ!」
生徒A「じゃああたしは……裏の実力派ノルンちゃん!」
ワイワイ
ルウェリア「流石にもう闘技大会の話題で持ち切りだね」
リアン「うう、今からもう緊張してきた……」カタカタ
ルウェリア「……リアンちゃん、デュエットはノルンさんと出るんだよね?」
リアン「う、うん。ノルンさんに誘われたから」
ルウェリア「そっか……。うん、頑張って。応援してる」
リアン「ありがとう……! ソロは多分無理だけど、デュエットならノルンさんがいるから優勝狙えるかもしれないし……!!」
―次の遺跡発見率[110/500]
◆遺跡探索部メンバー
◇リアン (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
◇リエム (魔導兵装:踏破力+3、戦闘力+6、持続力+3)
◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+2)〈不壊〉
◇サーナ (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+2)〈飛行〉
◇ノルン (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+4、持続力+3)〈聖域〉
◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+4、戦闘力+4、持続力+4)〈貫通〉
◇ルル (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
◇アリム (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
◇ヒーティ (火の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+1)
☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える
9月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、学内闘技大会に移ります
- 709 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 20:16:32.95 ID:r/NRphRhO
- ルルが昔の夢を見る
- 710 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 20:16:52.31 ID:xqqU4bpco
- ヒーティからクロリア達三体について(本人の興味から)聞き取りするシャーロット先生
色々知ってる、分かった事を教えてくれる
- 711 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 20:16:54.34 ID:vTh5qZ85O
- アリム、風紀委員と揉める
- 712 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 20:21:03.54 ID:S9ES1F0i0
- ルウェリアちゃんやっぱり空気気味ねえ……
- 713 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 20:35:01.49 ID:8p/rNB3LO
- これって敵側の人造種視点の安価はありなの?
掘り下げてもいいならもっと見たいのだけど
- 714 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:05:01.98 ID:OgbuoMxf0
- スイスちゃん、クロリアさん、量産さんに関しては魔鍵から離反して地上に出ているので、割と自由に出していただいて大丈夫です
イエリアさま、フィーさん、魔鍵、黒髪のエピタフに関しては少々難しいので不採用となる可能性もありますが、一応投げていただいても問題ありません。でももし不採用になっても怒らないでくださいませ
- 715 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:05:43.75 ID:OgbuoMxf0
- ―?月?日
??
バヂッ バヂヂッ
(いたい。いたい。いたい)
(やだ。やだ。やだ)
(もう……やだ……)
◇
―暗い部屋
「…………」ボー
――『……大丈夫?』
「……?」
――『……大丈夫、じゃないよね。ごめん』
「……あなたは……?」
――『第八種人造生命対神型魔核搭載試作型一号……。開発コード名だけど』
「……ながい」
――『……長いよね。ごめん』
「……あやまってばっかり」
――『……ごめ――…』
「…………」
――『…………』
「…………」
――『………あなたの名前、聞いても良い……?』
「……しらない」
――『…………そっか』
◇
- 716 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:06:16.78 ID:OgbuoMxf0
- ―痛い部屋
バヂッ ヂヂッ
(なんで、くるしいの)
(なんで、いたいの)
(なんで、うまれたの)
(なんで、いきてるの)
(なんで、しねないの)
◇
―暗い部屋
「…………」
――『…………』
「ねえ」
――『あ……なに……?』
「……なんで、うまれたの」
――『…………』
「こんなにくるしいのに。なんで、うまれたの」
――『……わかんない』
「…………」
――『………ごめん』
「…………」
◇
- 717 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:06:50.35 ID:OgbuoMxf0
- ―暗い部屋
――『……―――!!!』
「……だいじょうぶ?」
――『……あ……わた、し……』
「こわいゆめ、みてたの……?」
――『………うん』
「……そう」
――『……ごめん。うるさくして』
「べつに、いい……」
――『…………』
「ここは……くらいけど……いたくない、から」
――『…………ありがとう』
「…………」
◇
―暗い部屋
――『……ねえ。名前……正式のが、決まったよ』
「……なんていうの?」
――『レッドスプライト、だって。仰々しいよね』
「……あんまり、にあってない」
――『わたしもそう思う……』
「………かえちゃえば?」
――『そんな権限、ないよ』
「……そう」
◇
- 718 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:07:43.71 ID:OgbuoMxf0
- ―暗い部屋
――『そうだ。わたしが決まったんだから、あなたの名前も決めちゃおうよ』
「……いらない」
――『……わたしだけ仰々しい名前があるのは、嫌』
「む………」
――『あなたは――ルル! ルル・ルールル!』
「へんななまえ」
――『レッドスプライトよりかわいいしいいでしょ』
「……べつに、いいけど」
◇
―暗い部屋
――『…………』
「……なんか、かわった?」
――『うん。明日から実戦配備、だって』
「ふうん……」
――『きっと、お話できるのもこれが最期……』
「…………」
――『だから、ルルにお願いがあるの……』
「ん……」
――『きっとわたし、明日から自我を失って、半永久的に稼働することになるから――』
――『もしルルが自由の身になって、わたしを見つけたら――」
――「殺して、欲しいの――』
「…………」
――『弱点は首の後ろにあるから。お願い、ルル』
「……わかった」
――『ごめん……。こんなこと、頼んで……』
「んーん……」
◆
- 719 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:09:12.07 ID:OgbuoMxf0
- ―9月4週 某日
部室
ルル「……」ムクリ
エンシァン「起きたか。もう帰る時間だぞ」
ルル「……」ポロポロ
エンシァン「お、おいどうした!? どこか痛むのか!?」
ルル「……んーん」ポロポロ
エンシァン「……大丈夫か?」
ルル「ん……」ポロポロ
ルル「……エンしゃん……」
エンシァン「なんだ」
ルル「ルルたちは……どうして、生まれたの……?」
エンシァン「…………」
ルル「生きるのは……苦しいばかりなのに……どうして……?」
エンシァン「…………」
エンシァン「苦しいばかりなのか? ここでの活動は」
ルル「んーん……。遺跡部は……楽しいし、嬉しいけど……」
ルル「そうでない子たちも……いっぱい、いるもん……」
エンシァン「…………」
エンシァン「………参ったな。哲学は齧ってないんだが……」
エンシァン「…………わからんよ。生まれる理由も、生きる意味も」
ルル「…………」
エンシァン「だが……私は、お前に生きて欲しいと思っている。それじゃ、だめか?」
ルル「…………答えに、なってない」
エンシァン「…………すまん」
ルル「でも……ありがと、エンしゃん……」グシグシ
ルル「…………ぎゅってして、いい?」
エンシァン「ああ」
ぎゅっ……
◆
- 720 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 22:17:09.19 ID:xqqU4bpco
- レッドスプライトちゃん……
- 721 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:45:15.07 ID:OgbuoMxf0
- ―9月4週 某日
部室
ヒーティ「――という感じでしたッ!」
シャーロット「なるほどねえ……。個人の技師の拠点か何か、だったのかしら……」
ヒーティ「あのッ……彼女たちは……どうして、あんなことをッ……!」
シャーロット「火事のこと? それは私にもわからないけれど……アリムちゃんの見解では、魔鍵ちゃんの指示によるものっていう線が濃厚みたいね」
ヒーティ「魔鍵……あの、長い銀色の髪の、体に痣のある小さな子供、ですよね」
シャーロット「う〜ん、私はまだ会ってないのに、新人のヒーティちゃんまで魔鍵ちゃんに会えててずるいわ……」
ヒーティ「……会うべきではありません。あれは……最低最悪の外道です。テロがあの者の指示であったと言うなら、腑に落ちます」
シャーロット「な、なんか前にもみんなそんなこと言ってたわね……。そんなに性格が悪いのかしら、魔鍵ちゃんって……」
ヒーティ「悪いなどというものではありませんッ! 自分は何度も犬呼ばわりされましたッ!」
シャーロット「そ、そう……」
ヒーティ「しかも自分の仲間を使い捨ての道具みたいにして……!! 絶対に許せませんッ!」
シャーロット「その、魔鍵ちゃんの支配から逃れた三人の足取りは追えていないのよね?」
ヒーティ「はい……。自分が焼いてしまった、あの銀色の子が……心配です……。ただでさえボロボロだったのに……私のせいで……っ」
シャーロット「反省は大事だけど、過度な後悔は歩みを鈍らせるだけよ。悔いているのなら、力になってあげなさい」
ヒーティ「はいッ……! 自分は……謝りたいですッ……!! 許してくれるかは、わかりませんけど……」
シャーロット「それはまあ、火事を起こしたこととおあいこでいいんじゃない?」
ヒーティ「それは魔鍵に命令されてのことです! 自分のは……ただの身勝手な私怨でしかありませんでしたッ!!」
シャーロット「ふふっ、真面目なのね。好きよ、そういう人……」ユサッ
ヒーティ「エッ……! じ、自分は、その……ッ!」
シャーロット「あら、おっぱいの大きなエルフは嫌い……?」ユサッ
ヒーティ「そ、そういうわけではッ……!」
シャーロット「なーんてね! ふふっいろいろ教えてくれてありがとね、ヒーティちゃん」
ヒーティ「は、はあ……」
シャーロット「他に何か私に聞きたいことはあるかしら? わかる範囲で答えてあげるわよ」
ヒーティ「あ……それなら……。あの三人について、聞きたいことが……」
- 722 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 22:46:18.84 ID:OgbuoMxf0
-
シャーロット「聞いた感じだと、銀髪の子は初期の部分型インテリジェンスソードね。ルルちゃんと違って、剣の部分はずっと剣のまま変形できないのよ」
ヒーティ「…………自分は……酷いことを、言ってしまいました……。腕から剣を生やした、斬ることしかできない人殺しだと……」
シャーロット「…………ちゃんと、謝らなきゃね」
ヒーティ「……はい……」
シャーロット「朱色の髪の女性は、恐らく家庭用の魔法人形ね。リエムちゃんやアリムちゃんと違って戦闘能力はないけど、その分家庭内における仕事能力が高いはずよ」
ヒーティ「………あの工房から脱出する時、とてもつらそうでした。もしかして……」
シャーロット「その子の守っていた家だったのかもね……」
シャーロット「そして最後……この人はリアンちゃんたちも何度か接敵しているみたいね。量産型インテリジェンスソード。最も多く造られ、そして使い捨てられていった人造種の一つよ」
ヒーティ「使い、捨て……。そんなの……どうして……!」
シャーロット「現代の倫理観で古代のやり方にケチを付けても仕方ないわ。気分は悪いけどね」
ヒーティ「……リアン先輩が話をしたいと言っていた意味……今なら、よくわかります……。あの人たちも……生きて、感情を持って、苦しんでる……私たちと同じなんですね」
シャーロット「そうよ。ヒーティちゃんは少し慌てちゃったみたいだけど、大丈夫。まだ取り返しは付くわ。これからまた会った時、しっかり謝って、話をすれば良いの」
ヒーティ「はいッ……! 自分……頑張りますッ……!!」
シャーロット「よし! じゃあ早速遺跡探しにでも行きましょうか! まだまだ未発見の遺跡はたくさんあるんだから!」
◆
- 723 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 23:25:15.31 ID:OgbuoMxf0
- ―9月4週 某日 昼休み
廊下
アリム(出席日数は……足りていたかしら。足りてなくてもハッキングして改竄すれば良いか)スタスタ
アリム(いや、そもそもなんでわたし学生なんかやってるのよ……。遺跡部に入るだけなら、ルルみたいに外部部員になれば良かったのでは……)
アリム(……そういえばあの頃は全然余裕がなくて、外部部員制度なんて知らなかったのよね……)
アリム(まあ、リアンたちがいる今はまだ学生ごっこしてても――)
風紀委員「そこの金髪! 止まりなさい!!」ザッ
アリム「ん……? 誰だっけ、あんた」
風紀委員「風紀委員です! あなた今何時だと思っているの!?」
アリム「十二時かしら」
風紀委員「そうです! もう昼休み!! なのにあなた、こんな時間になぜ悠々と登校しているのです!!?」
アリム「別に良いでしょ。あんたに迷惑かけた?」
風紀委員「私ではなく学内全体に迷惑なのです! あなたのような不良が学内の風紀を乱せば、最期にはこの学院は知と秩序を失った世紀末の様相を呈してしまうのですよ!?」
アリム「どうでもいいわ……。わたし一人で乱れるような風紀なんて初めから存在していないのと同じでしょ」
風紀委員「ああいえばこう言う……!! そういえばあなた、ロールセンの姪っ子にそっくりだけどどういう関係ですか!?」
アリム(げっ……そういえばリエムのやつ、そういう設定になってるんだった……)
アリム「……他人の空似じゃない? どっちにしてもあんたには関係ないでしょ」
風紀委員「フン、つまりロールセンのようなろくでもないロリコン虐待魔の血族ってことね!!」
アリム「…………は?」
風紀委員「知らないとでも思いましたか!? うちの風紀委員長が言ってましたよ! ロールセンは同居している幼女に夜な夜な性的虐待を繰り返す犯罪者だと……!」
アリム「……訂正しろ。さもないと、この場でお前を殺す――」キィン―
風紀委員「え――」
リアン「わああーっ! わあああーっ!!! アリムちゃんアリムちゃんやめてええ!!!」ドタドタ
アリム「チッ……。命拾いしたわね、お前」スン
風紀委員「あ……」ヘナヘナ
アリム「もし今みたいに根拠のない風説を流布したら、次こそ消し――」
ガシッ
リアン「ご、ごめんなさいごめんなさい! アリムちゃん部室行こ! お菓子食べよ!!」ズルズル
◇
―部室
ガラッ
リアン「あ、アリムちゃん! ど、どうして廊下で魔導レーザーなんて……」
アリム「……あいつが不快な発言をしたからよ。確かに魔導レーザーはやりすぎた。反省はしてるわ」
ガラッ
サーナ「聞いてましたわよ! アリムは、あの風紀委員がリアンを――」
アリム「あーあー!! お腹空いたわ!! ノルンはいないの!? お菓子を食べたいわ!!!」
ガラッ
ノルン「呼んだ? ふふっ、丁度焼いてきたところだから少し待っててね」
アリム「手伝うわ!! サーナも下らない話なんかしてないでノルンを手伝いなさい!!」ザッ
サーナ「……ふふ。わかりましたわ!」
リアン「あ、わ、私も手伝うよ……!」タタッ
◆
- 724 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/20(土) 23:26:40.58 ID:OgbuoMxf0
- 本日はここまで
次回、学内闘技大会です。お楽しみに
- 725 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 23:35:02.53 ID:tYsjkmg60
- 乙
アリムちゃん順調にリアンスキーになってきてるな
- 726 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/20(土) 23:50:36.40 ID:xqqU4bpco
- 乙
風紀委員会の情報分析はガバガバ
ルルちゃん、人造種では一番成熟したメンタルではないかこれ
- 727 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 15:55:47.50 ID:aUCjGspN0
- ―9月4週 週末
闘技場
学長「これより高等部生徒による学内闘技大会を開催する! 本日はソロ部門! 足掻くが良い!!」
◇
―控室
ルウェリア「ふう……。ひとまずみんな、予選は突破できたみたいだね」
リアン「よ、予選突破って、つまりもうベスト16でしょ!? な、なんで私なんかが……!!」
ノルン「予選は基礎魔力量を基準にした単純な数値比べだもの。リアンちゃん、自分が思ってるよりもずっと魔力があるんだよ?」
リアン「そ、そうなの……?」
サーナ「ええ。基礎魔力に関して言えば、わたくしたちはもう先生方にも引けを取りませんもの」
ルウェリア「……確かに、前よりも強くなった気がする。遺跡探索してたからかな」
サーナ「一般的な生徒とは潜った死線の数が違いますわ!」
ノルン「本当に死にかけたこともあったしね……」
◇
―客席
ワーワー ガヤガヤ
ヒーティ「あわわ……一回戦、いきなりリアン先輩です!!」
リエム「……」ハラハラ
ルル「……リアン、怪我しなきゃいいけど……」
アリム「……相手は?」
ヒーティ「あ、相手は――」
↓1 一回戦 リアンの相手
01-05 優勝候補
06-10 ノルン
11-15 サーナ
16-20 ルウェリア
21-30 強モブ
31-00 モブ(勝利)
- 728 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 15:58:57.43 ID:C7a+cGDd0
- いよっ
- 729 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 16:21:00.55 ID:aUCjGspN0
- ―闘技場 第一試合場
モブ一年生「よ、よろしくお願いしますっ!!」
リアン「こ、こちらこそ……よろしくお願いします……!!!」ペコペコ
◇
―救護班待機席
シャーロット「あら。ふふっ、初戦は初々しいカードね」
エンシァン「リアンくんは二年生だがな」
シャーロット「気持ちはいつだって一年生でありたいものよ!」
エンシァン「何の話だ……」
シャーロット「ところでエンちゃん、なんでここにいるの?」
エンシァン「救護班の邪魔をする気はない。なんなら手伝ってやっても良いぞ」
シャーロット「あら、それなら手伝ってもらおうかしら」
エンシァン「フッ、任せておけ」
◇
―闘技場 第一試合場
モブ一年生「きゃあああああ……!!」ベショベショ
キャー! モブチャンガヌレスケニ! エッチダ ヨイゾモットヤレ
司会「そこまで! 一回戦は――リアン選手の勝利!!!」
ワーワー!! リアンチャーン!!
リアン「ひい、ひい……ご、ごめんね……!! ありがとうございました……!!!」ペコッ
◇
―客席
リエム「……」ホッ
アリム「……ふん。あの程度の相手に負けていたら蹴り飛ばしていたところよ」
ヒーティ「ま、まあまあ……! 今は先輩の勝利を喜びましょう!!」
ルル「あ……あっちでも、試合が始まるみたい……」
◇
―控室
リアン「ふう……良かった、勝てた……。い、いやでも……負けた方が後が楽だったんじゃ……!」
リアン「はっ……! べ、別の試合場でみんなの試合がもう始まってる……!!」
リアン「み、みんな……勝って……!! 私を一人にしないで……!!!」
↓1 ルウェリアの試合結果
01-15 敗北
16-00 勝利
↓2 サーナの試合結果
01-15 敗北
16-00 勝利
↓3 ノルンの試合結果
01-15 敗北
16-00 勝利
- 730 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:21:47.41 ID:uzWgQjTa0
- かてーい
- 731 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:23:56.35 ID:7rMeMedt0
- 勝って
- 732 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:24:06.42 ID:4TwvMfPSO
- ほ
- 733 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:25:08.10 ID:uzWgQjTa0
- すんごい無難なコンマでみんな勝った
- 734 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 16:37:47.32 ID:aUCjGspN0
- ―闘技場 第四試合場
司会「勝者、ルウェリア・モース!!」
ワーワー!! ルウェチャーン!!
ルウェリア「か、勝てた……! 私でも……やれる……!!」グッ
◇
司会「勝者、ノルン・ハーベスト!!」
ワーワー!! ノルンチャーン!!
ノルン「……ふう。注目されるのは……やっぱり、苦手かも……」
◇
司会「勝者、サーナ・ウィンド!!」
ワーワー!! サーナサマー!!!
サーナ「フッ……まだまだこんなものではありませんわよ?」ファサッ
◇
―控室
リアン「良かったあ〜! みんな勝ち上がれて……!」
サーナ「当然ですわ! わたくしには優勝の二文字以外ありませんもの!」
ルウェリア「でも、本当に良かった……! 私も優勝とか、狙って良いのかな……?」
ノルン「良いに決まってるよ! もちろん、譲る気はないけどね……!」
サーナ「フフ、望むところですわよ! さあ、次は二回戦ですわ!!」
↓1 リアンの二回戦相手
01-10 優勝候補
11-20 ルウェリア
21-30 サーナ
31-40 ノルン
41-50 強モブ
51-00 モブ(勝利)
- 735 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:38:24.88 ID:uzWgQjTa0
- いけー
- 736 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:46:17.66 ID:uzWgQjTa0
- 優勝候補が他に行ったってことは他の誰かワンチャン敗退ありそう
- 737 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:47:35.25 ID:1NftLHvtO
- このまま張り合える相手はいなさげな感じなのかな
- 738 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 16:49:20.40 ID:aUCjGspN0
- ―闘技場 第一試合場
風紀委員長「ロールセン……!! ここで会ったが百年目!! 成敗してくれるわ!!」
リアン「え、えええ〜!? なんで風紀委員長がこんな俗な大会に……!」
風紀委員長「お前が出るなら私も出るわ……! 合法的にロールセンをしばくチャンスだもの……!!」
リアン「ひええ〜〜!!!」
◇
風紀委員長「あうぅ……ま、まだよぉ、ロールセン……」ベチョベチョ
ウオオオ!! アノフウキイインチョウガヌレスケニ!! エッチダ ヨイゾモットヤレ
司会「そこまで! 勝者、リアン・ロールセン!!」
ワーワー!! リアンチャーン!! ヌレスケメイカー!!
リアン「ごごご、ごめんなさいー!! 試合なので許してえ!!」タタタッ
◇
―控室
リアン「はあ〜、まさか風紀委員長が出てくるなんて……。名前を知らなかったから気付かなかったよ……」
リアン「とりあえずなんとか勝てて良かった……」
リアン「み、みんなは……?」
↓1 ルウェリアの試合結果
01-30 敗北
16-00 勝利
↓2 サーナの試合結果
01-30 敗北
16-00 勝利
↓3 ノルンの試合結果
01-30 敗北
16-00 勝利
- 739 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:49:41.62 ID:uzWgQjTa0
- うぃ
- 740 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:50:29.20 ID:g2MzfwiTO
- ていや
- 741 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:51:27.50 ID:10EIOSRrO
- サーナ……
- 742 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:54:18.10 ID:ggX7p5TV0
- コンマおかしくない?
16越えてるから勝利のはずなのに敗北が30までになってる
- 743 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 16:55:32.31 ID:10EIOSRrO
- 敗北の方のコンマだけ書き換えて勝利の方忘れたやつ?
- 744 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 17:00:51.33 ID:uzWgQjTa0
- リアンルウェリアノルンと誰か1人?
- 745 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/21(日) 17:19:31.66 ID:aUCjGspN0
- 書き換え忘れですね……
ルウェリアとノルンはどちらにしろ勝利なので、サーナだけコンマを取り直します
↓1 サーナの試合結果
01-30 敗北
31-00 勝利
- 746 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 17:19:52.71 ID:10EIOSRrO
- あ
- 747 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 17:24:16.93 ID:uzWgQjTa0
- これで4人で順位決めだね
- 748 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/21(日) 17:30:26.54 ID:ggX7p5TV0
- 状況的に敗北カウント寸前で復活して逆転してそうなサーナ
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