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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】

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449 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 22:49:15.31 ID:hfwyF6e40
―海底遺跡 地下 踏破率[42/50]
      合計踏破力[14] 合計戦闘力[18] 合計持続力[18/20] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+8)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)〈聖域〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ※水中補正により、リアンの全ステータスが二倍になります


ルウェリア「見たところそんなに広くはないですね。見える範囲は粗方探し尽くした気がします」

ノルン「シャーロット准教授は何かわかりましたか?」

シャーロット「ここは医療施設か、あるいはそれに近いものだった可能性が高いわ。とは言っても水の浸蝕が酷くてなかなか決定的なものが見つからないのよね……」


サーナ「皆さんこちらへ! 面白いものがありましてよ!!」

リアン「サーナさんがすごいものを見つけたよー!」

シャーロット「見せて見せて!!」タタタッ


↓1 良イベントコンマ
01-30 海洋深層エーテルリキッド(持続力6回復、超過分はストック)
31-60 深海ザメの牙(今回の探索が終わるまで戦闘力+4)
61-90 水魔力の結晶(次回戦闘時、最初の1ターンのみ戦闘力+10)
91-00 上記全て
450 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/10(水) 22:50:18.26 ID:8GAWz++DO
はい
451 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 23:02:32.57 ID:hfwyF6e40
―海底遺跡 地下 踏破率[42/50]
      合計踏破力[14] 合計戦闘力[18] 合計持続力[17/20] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+8)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)〈聖域〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ※水中補正により、リアンの全ステータスが二倍になります


リアン「見て! ここ、すっごい純度の高いエーテルリキッドが溜まってる……!」

ノルン「わあ……綺麗……」

サーナ「フフ、わたくしの目からは逃れられませんわ! これを飲んで魔力回復ですわよ!」

ルウェリア「…………どうやって飲むの?」

サーナ「あ…………」

シャーロット「……もったいないけど、これは放置するしか……」

リアン「ま、待って! 私の水魔法で、これを良い感じにしてみる。…………よし、特性癒やしの水!」ポワン

サーナ「!!」ポワン

ノルン「んっ……」ポワン

ルウェリア「はぁ……これは……」ポワン

シャーロット「効くわねぇ……」ポワン

 合計持続力が6回復しました


↓1コンマ
01-05 深海ザメ
06-90 踏破
91-00 ??、踏破
452 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/10(水) 23:03:44.48 ID:fguwNhl9O
にょ
453 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/10(水) 23:04:09.80 ID:3rox+wnQ0
454 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/10(水) 23:14:55.03 ID:hfwyF6e40
―海底遺跡 地下 踏破率[50/50]
      合計踏破力[14] 合計戦闘力[18] 合計持続力[22/20] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+8)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)〈聖域〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ※水中補正により、リアンの全ステータスが二倍になります


リアン「……? 何か、水の流れが――」

リアン「あ!」

リアン(崩れた建物の隙間――その下から、奇妙な水の流れがあった)

リアン(試しに水を操って瓦礫をどけてみると……下に真っ暗な闇の広がる、階段が隠されていた――……)


リアン(……ものすごく、嫌な予感がする……。あの闇の中に、途轍もなく忌まわしいものが潜んでいるような……)

リアン(報告すべきだろうか? シャーロット准教授なら……きっと、突入しようとするだろうけれど……)

リアン(今なら……何も言わず、瓦礫で塞ぎ直すこともできる……)


↓1 どうしよう……
1.瓦礫で塞ぐ
2.報告する
455 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/10(水) 23:16:22.11 ID:NaYpufBDO
2
456 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/11(木) 00:05:48.48 ID:08ymBhhN0
本日はここまで
457 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/11(木) 01:33:01.56 ID:tueOlq2ko
乙です
こんなスレができてたとは!一気に読んじゃいました
これからが楽しみだ
458 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/11(木) 01:49:49.98 ID:EQ9dzFQmo
おつー
459 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/11(木) 21:14:48.15 ID:08ymBhhN0
リアン(いや……報告しよう。ここで報告しないのは、准教授だけでなくみんなに対する裏切りだ)

リアン(私は遺跡探索部なのだから。遺跡の秘密は、解き明かさないと)

 ◆

シャーロット「……この崩れ方……やっぱり、水圧や海蝕によるものじゃない……」

シャーロット「恐らくは――海に沈む前に、既に崩落していた……」

シャーロット「そしてこの対魔法障壁も――崩落した後に、設えられたもの――……」

シャーロット「崩落した施設をわざわざ保護する意味は? 一体何を、何から守るために――」

シャーロット「あるいは、中にいる何かを閉じ込めておくため=H」

シャーロット「――…………調べてみたい。けれど――もし、最悪のケースだったら――」

シャーロット「…………それどころじゃないわ」



リアン「先生! えっと……瓦礫の下に、階段が――」

シャーロット「――! リアンちゃん、それはどこ?」

リアン「はい、あの――」


 ガグオン―…‥・


リアン(それは――何の音だったのだろう)

リアン(振り返ってみると、粉々に砕けた瓦礫が水中を舞っている様子が見えた)

リアン(なんで――急に、瓦礫が――)

 ぎゅっ

リアン(!!? な、何かが、私の体を――抱きしめた――!?)


???「寂しかった……真っ暗な闇の底に、ずっと、ずぅっと……独りぼっちだったんだよ、わたし……」

???「でもやっぱり――ルアンは、助けに来てくれた。信じてたもの。ルアンなら、絶対に来てくれるって――」

???「今度こそ、わたしたちで――何もかも水に沈めて――みんな、終わらせようね――……」


リアン(その声が何を言っているのか――私には、さっぱりわからなかった)

リアン(ただ――想像を絶するほどのさびしさと、かなしさと、あいと――)

リアン(深く深く、昏い――――絶望の響きを孕んでいた――……)
460 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/11(木) 21:17:54.51 ID:08ymBhhN0

ルウェリア「……だ、誰!? リアンちゃんから離れて!!」

???「……? ルアン、こいつ誰? なんで……こんなのが、一緒にいるの?」

サーナ「……人違いでしてよ。その人はリアン。ルアンという名ではありませんわ」

???「え――?」パッ


リアン(抱きしめる力が離れた。私は、そっと振り返る――)

リアン(そこにいたのは――まるで和人形のように真っ黒な長い髪を、水に揺らめかせた―ー一糸まとわぬ姿の、小さな女の子だった――)

リアン(多分、人造種だ――……)


???「ルアンじゃ、ない……。あなた、誰……?」

リアン「私……リアン・ロールセン。その……ルアンって人じゃ、ないよ……」

???「…………ルアンは?」

ノルン「……ここには、いないの。ごめんね」

???「…………」


リアン(その子は、呆けた表情で固まった……。少し、いたたまれない)

???「……もう、気が遠くなるくらい永い時が流れたんだもの。人間のルアンが、今もまだ生きてるわけないよね」

???「……でも……ルアンがいなくたって、わたしは一人じゃないもの――」

???「わたしには――――今までに死んでいった全ての人造種のかなしみが――味方してくれるから――」ズズズズ…


リアンたち「――――!!!?」


???「見てて、ルアン。わたし、あなたがいなくても――みんなを、救ってみせるよ」ズズズズズ――


リアン(黒髪の少女に――おびただしいほどの魔力と、闇の気配が集まっていく――)

リアン(私たちは――とんでもない存在を目覚めさせてしまったのかもしれない――……)



―海底遺跡 地下 踏破率[50/50]
      合計踏破力[14] 合計戦闘力[18] 合計持続力[22/20] 防御[10]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+2、戦闘力+6、持続力+8)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)〈聖域〉
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)
 ※水中補正により、リアンの全ステータスが二倍になります


 VS
 ◆??? 合計踏破力[??] 合計戦闘力[??] 合計持続力[??/??] 防御[??]
 〈呪詛人形〉闇属性ダメージを吸収する
 〈救済の祈り〉攻撃成功判定を痛恨判定に変更する
 〈約束〉持続力が0になっても斃れない
 〈水の加護〉水中戦闘時、全ステータス二倍


↓1コンマ
01-95 痛恨
96-00 会心
461 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/11(木) 21:20:59.71 ID:0/1k1NgHO
これは無理
462 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/11(木) 21:21:27.03 ID:EQ9dzFQmo
負けイべだ!
そうだと言ってくれー!
463 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/11(木) 21:49:52.65 ID:08ymBhhN0

サーナ「――」

ルウェリア「――」

ノルン「――」

シャーロット「――」

リアン「――…」


リアン(わたしたちは――何をされたのだろう――)

リアン(ただ、とても眠くて――)

リアン(ふわふわと水中を漂うのが、心地良かった―――……)


???「おやすみなさい……。くるしみとかなしみに満ちた生とは、永遠にお別れして――」

???「二度と目覚めることのない、無の安寧に身を委ねて――」


 ガオン!!


???「いたっ……なに?」


エンシァン「お前たちしっかりしろ!!」

シャーロット「はっ!!? これは――キュアフィールド!!」ポワワワン

ノルン「え――?」

サーナ「わ、わたくし!?」

ルウェリア「い、一体何が――」

リアン「――先生!!!」

エンシァン「撤退するぞ!!!」

ルウェリア「はい!」
サーナ「ですわ!」
ノルン「はい!」
シャーロット「ええ!」
リアン「は、はい! 殿は私が――!」


 ダダダダダッ


リアン(私たちは、脇目も振らず全力で走った。そうするしかなかった)

リアン(殿の私は、皆に追い波を、後ろに向かい波を起こして――少しでも、逃げ延びる確率を上げる努力をした)

リアン(でも――さっきの黒髪の少女は、魔法潜水服を着ているわけでも水魔法を使うわけでもないのに、なぜか水中でも平然と機敏に動ける様子だった。そんな相手を私の起こす波程度で妨害できたかどうかは、正直わからない)

リアン(しばらくして後ろを見ると、追ってきてはいないようだった……)

 ◆
464 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 00:06:32.90 ID:mx7NdyDu0
―魔法潜水艇

 ガゴォン プシューッ

リエム「リアンさまっ!」トテテッ

リアン「リエムちゃん!」ギュッ

エンシァン「感動の対面のところ悪いが急いで発進してくれ! いつ奴が来るかわからん!」

アリム「――よし! 全員乗ったわね! 出るわ!」

 クォォォ――


リエム「リアンさま……リアンさま……」グスグス

リアン「リエムちゃん……ごめんね、心配かけちゃって……」

ルウェリア「リエムちゃん……。良かった、私たち生きて帰れて……」

アリム「ったく、主人に泣きつく魔法人形なんて初めて見たわよ……。でもま、全員生きてて良か――コホン。死に損なったみたいね、お前たち」

ノルン「あはは……生きて、またアリムちゃんの憎まれ口が聞けて良かったよ……」

サーナ「何だったのかしら……あの女の子……」

シャーロット「………アリムちゃん。操縦中のところ悪いけど、映像データと魔力パターンの記録を取ってあるから、解析してもらっても良い?」

アリム「望むところよ。ほとんど自動操縦だから手も空いてるしね」

 ◆

アリム「…………あれは、恐らく――人造種の記憶・記録・メモリーを回収する機能に特化した魔法人形――通称、エピタフ型。人造種の管理・発展を目的として生まれた人造種ってところかしら」

ノルン「え? 明らかに常軌を逸した戦闘能力を持っていたけれど……」

アリム「……確かに、エピタフは本来、攻撃や戦闘の為の能力は全く持っていない魔法人形よ。本来は、ね」

サーナ「どういうことですの?」

アリム「エピタフ型は――回収した記憶を自己学習することによって、本来の仕様を大きく逸脱した能力を獲得することがあったの。戦闘を有利に運ぶ行動パターンとかだけでなく、本来使えないはずの魔法や、搭載されていないはずの機能を使えたりしたのよ。わけのわからないことにね。当時は『霊媒』なんて言われてたわ」

リアン「霊媒……」

アリム「今回の映像や魔力パターンを見る限り――やっぱりアレは、エピタフである可能性が高い。人造種のかなしみを背負っているかのような言動も、エピタフ型ならではの感覚だとすれば辻褄が合うわ」

リアン「…………どうにか、してあげられないのかな」

アリム「フン、またリアンの悪癖が始まったわね。言っておくけど、あいつは絶対に無理よ。海底療養所への封印や、わたしたちの記憶が入念に消されていたことを踏まえると――あいつ、過去に大規模な破壊活動を行った可能性が高い上――下手をすると文明の崩壊に一枚噛んでる可能性すらある。絶対に関わってはならない相手よ」

ルウェリア「…………そんな相手を、封印から解放しちゃって大丈夫なのかな」

アリム「…………」

シャーロット「…………」

エンシァン「…………」

ノルン「ひょっとして……」

サーナ「めちゃくちゃヤバいんですの!?」

アリム「まあ……なるようになるわ。多分」

 ◆
465 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 00:25:27.17 ID:HEx0908F0
リエムちゃ健気で可愛い
466 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 00:41:30.72 ID:EfYVsBJWo
いずれはなんとかなると信じたいが…
467 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 01:00:47.97 ID:mx7NdyDu0
―どこかの遺跡

魔鍵「…………」

魔鍵「ストロードール……生きていたのですね」

魔鍵「また、この島を――いえ、今度こそ世界を滅ぼすつもりですか」

魔鍵「…………」

魔鍵「まあそれも良いでしょう。そもそも存続させる価値なんてありませんし。こんな世界」

魔鍵「フフッ……資源の有効活用だの、リサイクルだの、馬鹿馬鹿しい。湯水の如く浪費して、木端微塵に消し飛ばしてやる」

魔鍵「こんな、下らない世界――」


――――

――

468 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 01:11:45.90 ID:mx7NdyDu0
 ――海底遺跡 踏破完了――

 ☆エンシァンが〈貫通〉(攻撃成功時、確率で相手の防御を50%無視する。会心の場合は100%無視)を習得しました


―8月1週 夏休み
 リアンの部屋

 ミーンミンミンミン…

リアン(というわけで……いろいろあったけれど、夏休みだ)

リアン(なんか悩みのタネばかりが増えていって、何一つ解決していない気がするけど……)

リアン(いや! とにかく今は夏休みだ!!)


リエム「リアンさま……」ギュッ

リアン「リアンちゃん……よしよし」


リアン(リエムちゃんはあれから、私から離れたがらなくなった)

リアン(可愛いと言えば可愛いけれど……これはこれで問題かもしれない)

リアン(まあ、慌ててどうにかするようなことでもないか。一緒にいたいのなら、一緒にいてあげよう……)

リアン(ところで夏休みの予定は……どうなってたっけ……)


―次の遺跡発見率[139/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)〈貫通〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪の少女に備える

8月1週の行動です。夏休みです
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
469 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 01:13:47.19 ID:u8YDFNrsO
サーナVSアリム、テニス対決
470 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 01:14:06.19 ID:HEx0908F0
リエムが人間で言う風邪のような状態になり、しばらく立場逆転
471 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 01:14:47.56 ID:E+hzA6eH0
この前のエピタフの戦闘を受けて、ノルンと一緒に特訓
472 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 01:17:04.50 ID:2rClH/YiO
ルウェリアちゃんが若干空気になりつつある
473 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 01:19:27.76 ID:wmxuS98ao

またヤバそうなボスが出てきちゃったぁ
そしてリアンちゃんの出自になにか有りそうな気配が
474 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 01:21:35.46 ID:HEx0908F0
イエリアさまがどういうポジションなのか気になる
純粋な悪では無さそうだし
475 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 01:40:26.94 ID:ZNgqmIJJO
魔鍵達は大神殿の封印を解く為にイエリアを確保しようとしてて、フィーがそれをさせまいと守ってるとか?

イエリアが生きている(鍵として機能している)以上はそれを作った人類側の思い通りになってるって事だし
476 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 21:52:01.42 ID:mx7NdyDu0
―8月1週 某日
 寮 アリムの部屋

 ミーンミンミンミン…

アリム「…………」

アリム「……暇ね」

アリム「……工場で取ってきたデータの調整でもしてようかしら。意外と難航してるのよね」

アリム「わたしだけならともかく、リエムにも飲ませるならちゃんと綺麗にしておきたいし――」

 ピコン

アリム「……学院に転入する時に支給された端末か。学院の連絡事項を閲覧する為だけにしか使ってないわね」

アリム「有効活用しようにも、現代水準で見てもあまり性能が高いとは言えないし……。まあとりあえず通知だけでも見ておくか」

端末『本日、新西区のスポーツレジャーセンターで草テニス大会がありますわ! 暇な方はわたくしと一緒に是非参加してくださいまし!!』

アリム「…………」

アリム「さて、データの調整でも――」

 ピンポーン

ルル『アリムー! テニス大会いこー!!』

アリム「……ルルの頼みなら仕方ないわね。ふふっ」スクッ

 ◆
477 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 21:52:44.42 ID:mx7NdyDu0
―新西区 スポーツレジャーセンター

サーナ「来ましたわね!」

ルル「サーナ!」

アリム「ルルの付き添いよ。人間のお遊戯に付き合う気はないから」

サーナ「あら、負けるのが怖いんですの?」

アリム「ふっ、安い挑発ね。怖いと言うなら、誤って相手を殺してしまう可能性の方が怖いわ」

ルル「…………アリム、テニスで人は死なないと思うけど……」

アリム「テニスってラケットという道具で硬いボールを互いにぶつけ合う野蛮な競技でしょ?」

サーナ「……認識が微妙におかしいですわね」

 説明中・・・

アリム「ええ!? なんでボールを打ち返し合うの? それ何の意味があるの!?」

サーナ「意味――それは、そこにボールがあるから――ではなくて?」

ルル「す、すごい……!!」

アリム「いや文字通り意味わかんないわよ!」

サーナ「とにかくわたくしたちは参加決定ですわ! 参加登録もしておきましたからお互いに頑張りましょう!!」

ルル「わー! ルルがんばる!!」

アリム「むむむ……わけがわからないけど、まあやってればわかるかしら……」

 ◆

 パコン パコン

実況「ルル選手、幼いながらも機敏な動きだ! 対する――」

 スパッ

実況「――え?」

ルル「あっ……」

 ◆

ルル「……」ジワワ…

アリム「ルルは何も悪くないわ。このスポーツのルールが悪いのよ。ボールを斬っただけで反則負けなんてどうかしてるわ……」

サーナ「想定外すぎてやむなく失格にしたんだと思いますわ……」

 ◆

アリム「で……いきなり?」

サーナ「一回戦でいきなりアリムとは……! 今日はツイてない――いいえ、むしろツイてますわね!」

アリム「見学の範囲でルールは把握したけど、経験差のアドバンテージはくれてやるわ。一瞬で追い越すけどね!」

サーナ「ふふっ、そう来なくては! ではいきますわよ――!!


↓1 勝敗
偶数 サーナ勝利
奇数 アリム勝利
478 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 21:54:19.39 ID:wmxuS98ao
テニヌという非常によく似た全く別の競技もありまして
479 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 22:21:17.29 ID:mx7NdyDu0
実況(その試合は――実質的な決勝戦だったと後に語られている――)

実況(ゲームを先にリードしたのは風のような俊敏性、早撃ちを得意とするサーナ選手――)

実況(対するアリム選手は――初めの方こそ、やや拙さの目立つフォーム、足さばきだったものの――)

実況(試合が進むに連れて、見違えるように――無駄のない完成された動きへ近付いていった――)

実況(そして最後には、サーナ選手のリードを覆し――逆転勝利を収めたのだ――)

実況(その後のことは――アリム選手がそのまま、破竹の勢いで優勝してしまったという事実しか覚えていない……)

実況(私は……実況失格だ)

実況(その大会が……私の生涯最後の実況となったことを知る者は少ない……)

実況(あの、ボールを斬った女の子は……元気にしているだろうか……)

 ◆

 ワーワー キャーアリムチャーンダイテー

アリム「…………」

ルル「わー! おめでと、アリム!」パチパチ

サーナ「優勝おめでとうございますわ、アリム!」

アリム「……今更だけど、魔法人形が人間の大会に出場して優勝とかズルじゃない?」

サーナ「細かいことは良いのですわ! 人も魔法人形も大した違いなんてありませんもの!」

アリム「そ、それはどうかしら……」

ルル「えへへ……みんな一緒で、いいと思う!」

アリム「…………ふふっ、まあたまにはそれでも良いのかもね」


↓1 優勝賞品
01-30 ティッシュ一年分
31-60 金メッキのトロフィー
61-90 現金(エンシァンの給料一ヶ月分程度)
91-00 ??
480 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 22:25:39.52 ID:glw99Bt40
えい
481 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/12(金) 22:35:09.05 ID:mx7NdyDu0
―アリムの部屋

金メッキのトロフィー「」キラキラ

アリム「…………」

アリム「こ、これ……邪魔……!」

アリム「目に染みるのよ……下品な光沢のある金色が……!!」

アリム「しかも中身はプラスティックだし軽いし……!!!」

アリム「……部室にでも飾っておきましょう……」


 ☆部室に『金メッキのトロフィー』が飾られました

 ◆
482 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/12(金) 23:10:22.08 ID:EfYVsBJWo
実況…強く生きて…
483 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 00:06:45.46 ID:uejYnXGz0
―8月1週 某日
 北側 岩山

リアン(私とノルンちゃんは今日、ユリトー島北側にある、岩山地形が連なる場所へと来ていた)

リアン(目的は……特訓だ)

リアン(なぜこんな辺鄙な場所まで来なきゃならなかったかと言うと、行楽シーズンの今は自由に使える広い場所がほとんどないからだ……)


リエム「どうか……お怪我をなさらないよう……」

リアン「ありがとう、リエムちゃん。気を付けるよ」

ノルン「うん……。ごめんねリエムちゃん、リアンちゃん借りるね」

リエム「はい……。何かありましたら、すぐにお申し付けくださいませ……」ススッ…


ノルン「それじゃあ――始めよっか」ヴゥン―

リアン「う、うん! いつでもどうぞ……!」ボワン…

ノルン「それじゃ遠慮なく――サンライト!」カッ!

リアン「バブルバリアっ! アサルトシャワー!」バシュシュシュシュッ

ノルン「当たらないよ! そこ、ホーリーレイ!」ササッ バギュゥン!

リアン「っ、ジェルシールドっ!! アクアカッター!」ジジジジ ギュアッ

ノルン「はっ! オプトステルス―」フッ

リアン「えっどこ!?」キョロキョロ

ノルン「――シャイニングフィンガー」ギュッ

リアン「あっ――」

 ンアーッ
484 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 00:07:23.08 ID:uejYnXGz0

リアン「はひっ、はひっ……ノルンしゃ……も、やめへぇ……」ビクンビクン

ノルン「ご、ごめんね……! リアンちゃんの反応がかわいくて、つい……。ヒールライト!」ポウ

リアン「うぅ……。私、地上じゃやっぱり……」

ノルン「そんなことないよ……。でもリアンちゃん、動きが素直だから相手にちょっと読まれやすいかも……」

リアン「や、やっぱりそうなんだぁ……。私がこんなんじゃ、ノルンさんの特訓にならないんじゃ……」

ノルン「そんなことない!! リアンちゃんがいるから、まだ強くなりたいって思えるんだよ、私……!」

リアン「え……?」

ノルン「…………あの時――私、何もできなかったから。みんなが――リアンちゃんが、殺されそうになってたのに――」

リアン「あ―――」

リアン(それはきっと、あの黒髪の――エピタフ型の女の子との――)

ノルン「悔しかった。私の今までの努力って、何だったんだろうって……ちょっと、嫌になっちゃうくらい。断絶した、力の差があったよね」

リアン「…………」

ノルン「でもそんな泣き言を言っても、どうにもならないから。少しでも、塵の一つでも積んでいかないと。そうでないと、みんなを――リアンちゃんを――」

ノルン「大切な人たちを、守れない――……」


リアン「――…」

ノルン「――――あ、あはは。ごめんね、なんかクサいこと言っちゃった……。え、と……今日は、もう……終わりに――」

リアン「ううん。続き、やろ……!」スクッ

ノルン「リアンちゃん……!」

リアン「私……私も、強くなる……! 強くなって……ノルンさんの特訓相手になれるように、なる……! だから……鍛えて……!!」

リアン「私も――私だって、みんなを守りたいから――――!!」

ノルン「―――!! わかった……! じゃあビシバシ行くから――覚悟、してね……!!!」

リアン「う、うん! 覚悟、する!!!」


リアン(そうして私とノルンさんは、日が暮れるまで特訓に明け暮れた)

リアン(ものすごくキツかったけど、どうやらノルンさんは人知れずこんな努力を続けてきたらしかった)

リアン(……私も、負けてられない。同年代なんだもの、追いつけないことはないはず)

リアン(次は、ノルンさんの特訓相手になれたら良いな――)


リアン(しかしこの時私たちは、特訓に夢中で……気付くのが遅れてしまった……)


リエム「…………はあ、はあ……。あ、う……」クラクラ


リアン(リエムちゃんの、異変に……)

 ◆

↓特訓の成果
01-90 リアン能力強化
91-00 リアン能力大強化
485 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 00:07:47.02 ID:8HLVubtv0
あいな
486 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 01:34:53.83 ID:uejYnXGz0
 ☆リアンの〈水耐性〉が〈水の守り〉に変化しました
  〈水の守り〉(痛恨無効。さらに味方の受ける水属性ダメージを1/4にする)

―8月1週 某日
 リアンの部屋

リエム「…………?」

リアン「よ、良かった……! 気が付いた……!!」

リエム「…………りあん、さま……?」

リアン「あ、起きないで! じっとしてて! 今リエムちゃんは――人間で言うところの、風邪みたいな症状らしいから……」


リアン(ノルンさんと特訓している最中に、リエムちゃんは倒れた。顔色が悪くて、呼吸も乱れていて……私たちは、ものすごく焦った)

リアン(慌ててリエムちゃんを背負って帰り、アリムちゃんに診てもらったところ――さっき言ったようなことを診断されたのだ)

リアン(滅多になるような症状ではないらしいけれど、命に別状はないからしばらく安静にしていれば治るのだという)

リアン(原因は情緒機能の活性化がどうとか…………。正直よくわからなかった。治った時には、活性化した情緒に対応した状態になっているのだそうだ)

リアン(とりあえず、しばらくは私が面倒を見てあげなきゃ。いつもと立場逆転だ!)


リアン「リエムちゃん、おかゆ食べられる?」

リエム「…………はい、りあんさま……」

リアン「ふふ、じゃあ食べさせてあげる。あーんして」

リエム「あ――そ、そのようなことを、りあんさまに……」

リアン「病人が意地を張らないの! ほら、あーん」

リエム「……はい」

リアン(リエムちゃんは、頬を赤く染めながら口をあーんと開けた。かわいい……)

リアン「はい、どうぞ」

リエム「あむ……」モグモグ

リアン「熱くない?」

リエム「ごくん……。はい……ほどよい、です……」

リアン「良かった。ゆっくり食べてね。はい、あーん――」

リエム「あぅ……」

 ◆

―お風呂

リアン(風邪のようなものではあるけれど、風呂には入っても良いとアリムちゃんは言っていた。だから、今日は私がリエムちゃんを隅々まで洗ってあげよう!)

 シャワー

リエム「あ……」

リアン「ふふ、今日くらいは私がリエムちゃんを綺麗にしてあげる。いつもは一人でテキパキ洗っちゃうんだもん」コシコシ

リエム「あっ……だめ、です……んっ……りあん、さま……っ」

リアン「大丈夫、大丈夫……。私に任せてね……」

リエム「りあん、さま……」

リアン(弱々しく私に身を委ねるリエムちゃん……。瞳はトロンと蕩け、切なげに私を見つめている……)

リアン(あ、やばい。なんかイケない気持ちになっちゃいそう。落ち着け、落ち着け私……)


 カポーン

リアン「お湯加減はいかかですか、リエムちゃん」

リエム「はい……。とても、ここちよいです……」

リアン「のぼせない内に上がろうね」

リエム「はい……」
487 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 01:35:44.05 ID:uejYnXGz0

―リアンの部屋 ベッド

リアン「今日も一緒に寝よっか」

リエム「はい……」

リアン「大丈夫……一緒にいるから。いなくなったりしないから」

リエム「はい……りあんさま…………」

リアン「手、つなご」

リエム「あ……」

リアン「おやすみ、リエムちゃん」

リエム「……りあんさま………おやすみ、なさいませ…………」


リアン(そうしている内に、リエムちゃんは静かな寝息を立て始めた。かわいい)

リアン(そういえば、リエムちゃんが眠っているところはあまり見たことがなかった)

リアン(いつも私が寝入るまで寝ず、朝も私より先に起きているから――)

リアン(……ありがとう。いつも、とっても頑張ってくれて)

リアン(なんて、言葉にして伝えなきゃ意味ないよね。明日、起きたらちゃんと言おう)

リアン(……私も、眠くなってきた…………)

 ◆

リアン(そんなような日が何日か続いた)

リアン(ほんの束の間の、立場が逆転した不思議な日々)

リアン(けれどその数日で――私はとても大切なことを再確認できた気がする)

リアン(……リエムちゃんの見つけた意志が、私と一緒にいることなら――)

リアン(私は、リエムちゃんという素敵な女の子が一緒にいるのに相応しい人間になろう)

リアン(なんて――肩肘張るのは、私たちには似合わないか)

リアン(これからもよろしくね。リエムちゃん――――)

 ◆
488 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 01:39:15.87 ID:2BrPS469o
あ〜〜〜てえてえ
489 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 01:55:55.03 ID:uejYnXGz0
―8月2週 夏休み
 リアンの部屋

リエム「リアンさま、ご迷惑をおかけいたしました」ペコリ

リアン「リエムちゃん。具合はもう大丈夫なの?」

リエム「はい。リアンさまに面倒を見ていただいて、すっかり良くなりました」

リアン「そっか、良かった!」

リエム「はい。またリアンさまのお役に立てるよう、努めさせていただきます」

リアン「……ねえ、リエムちゃん。ものは相談なんだけど……」

リエム「はい、何でもお申し付けくださいませ」

リアン「……たまには、また今回みたいに立場を逆転させてみない?」

リエム「…………」

リアン(リエムちゃんが固まった。や、やっぱりダメだったかな……)

リエム「…………わたしは、はしたない魔法人形です……」

リアン「へっ?」

リエム「……リアンさまに、お世話されるのが……心地良く……」

リアン「!」

リエム「またのそれを……期待、してしまいました……」

リアン「!! い、いいよ! してよ、期待! えへへ……!」

リエム「あぅ……リアンさま………」


リアン(リエムちゃんは頬を赤く染め、俯いてしまった。かわいい)

リアン(それにしても、私のお世話は心地良かったのか! ふふ、なんだか自信付いちゃうなあ〜)


―次の遺跡発見率[233/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)〈貫通〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)〈聖域〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える

8月2週の行動です。夏休みです
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
490 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 01:56:14.78 ID:2BrPS469o
ルウェリアとエンシァン先生が二人きりの部室で過去(ルウェリア大人不信極限時)の回想

おつ
491 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 01:58:15.27 ID:i92Hzg8Po
皆でビーチに泳ぎに行こう!
492 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 01:58:56.61 ID:Y0SXs+cC0
乙です

赤点ギリギリだったテストを優しく丁寧に振り返る勉強会
493 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 01:59:56.12 ID:i92Hzg8Po
おっと挨拶忘れてた、乙です
494 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 08:10:42.88 ID:SDUj6VRU0


テニス大会魔法禁止だったか
495 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 11:56:09.50 ID:uejYnXGz0
本日の更新の前に、ルウェリア姉の人物像を募集したいと思います
内容は失踪前のものをお願いします

【名前】
【種族】人間
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)
496 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 11:56:57.56 ID:uejYnXGz0
↓1 ルウェリア姉の人物像
497 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 12:01:45.82 ID:SDUj6VRU0
【名前】ルウェイン
【種族】人間
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】水色髪のツインテールで、妹よりかなり背が低い(ルルよりちょい高いくらい)が巨乳
【性格】自由奔放な性格だが、真剣な時なかなり真剣
【魔法】変身魔法が得意で、人間はおろか動物や無機物にも化けられる
【備考】割と何でもできる天才タイプだが、料理と掃除だけはかなり苦手
498 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 12:12:17.53 ID:4b0N7PswO
【名前】ラーチェル
【種族】人間
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】深い青色のウェーブロングな美少女、ルウェリアとは正反対にプロポーション抜群。
【性格】常に落ち着いていて人格者と分かる穏やかな性格だが妹ほどではないにしろ好奇心旺盛
【魔法】創作形成魔法(触れている2つの物体を1つの別物にまとめる事が可能、ただし作りたい物の概念や設計がしっかりされてないと失敗する)
【備考】見知らぬ男性からプロポーズを受ける事がよくあるくらいモテてたが理由を付けて全部フっている(中には強引な輩もいたが実力行使で追い払っている)
499 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 16:49:59.20 ID:uejYnXGz0
ルウェリアの姉は>>497の方に決定しました
以前にも自由安価のことで言いましたが、範囲外にはなるべく投げないようお願いします
とはいえ今までは範囲外のキャラも軽率に採用してきてしまったこともありますので、今回>>498の方は特に差し支えなければルウェリアのママンということにします(登場機会があるかは未定です)。差し支えあればお早めにお申し付けくださいませ
今後は範囲外に投げられたものは自由安価もキャラクターも原則採用しない方針にしたいと思います。いろいろ変更して申し訳ないですが、よろしくお願いします
――――――――――――――――――――――――――――――――

―8月2週 某日 朝
 部室

 ガラッ

ルウェリア「おはようございます」

エンシァン「ルウェリアか……。今日は活動の予定はないぞ」

ルウェリア「……予定がないからと言って、調査を続けちゃいけないわけじゃないでしょう」

エンシァン「そりゃそうだ。まあ座れ。茶を淹れてやる」ガタ

ルウェリア「いや、お茶くらいなら自分で――」

エンシァン「美味い淹れ方があるんだよ」

ルウェリア「はあ」


 トプトプトプ…

エンシァン「ほれ、飲め」スッ

ルウェリア「いただきます……。あつっ……」

エンシァン「真夏に冷房の効いた部室で飲む熱い茶は格別だろう?」

ルウェリア「いや……普通に冷たいお茶の方が良かったです」

エンシァン「可愛げのないやつだ」

ルウェリア「……可愛げ、ですか。ふふっ……どこかに忘れましたよ、そんなもの」

エンシァン「……」

ルウェリア「わかってますよ。リアンちゃんのような優しさも、ノルンさんさんのような強さも、サーナさんのような前向きさも……私には、ない」

ルウェリア「私にあるのは……姉と遺跡への執着心だけです」

エンシァン「…………フッ。去年は今よりあったと思うがな。可愛げ」

ルウェリア「……あの時のことは……もういいでしょ」

エンシァン「まあそう言うな。どうせ活動予定のない日だ。思い出話でもしようじゃないか――」

 ◆
500 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 16:51:54.94 ID:uejYnXGz0


――

――――


―1年前
 遺跡探索部 部室

 ペチャクチャ ヘラヘラ

ルウェリア「――なんですか、これは」

先輩部員A「あ、新人クン? いや、ウチはそんな真面目な部じゃないからさ」

先輩部員B「そーそー、気楽にいこうよ。遺跡調査は顧問が一人で全部やってくれっから!」

先輩部員C「あたしらはそれを文化祭でテキトーに発表すりゃいいだけ。こんな楽な部活ないっしょ!」

ルウェリア「…………」


ルウェリア(話にならない。せっかくユリトー魔法女学院の、遺跡探索部に入ったのに)

ルウェリア(こんな部には期待できない。やっぱり、自分でなんとかするしかない――)

 ◇

―新西区 住宅街

ルウェリア「すみません! 元調査チームの――さんですよね!?」ザッ

元調査員「え……? な、何、君……?」ジリ…

ルウェリア「私、ルウぇリア・モースって言います!」

元調査員「え、モースって……まさか、ルウェインさんの――」

ルウェリア「はい! 姉のことを、お聞きしたくて――」

元調査員「――ごめんなさい、私は何も知らないわ。それじゃ……」スタスタ

ルウェリア「ま、待ってください! どんなことでもいい! 姉がいなくなる前のことを――」

元調査員「知らないって言ってるでしょ!! 遺跡のことは……思い出させないで……っ」タッタッタッ

ルウェリア「……っ」

 ◇

―大学部 渡り廊下

ルウェリア「すみません! 教授の――さんですよね!? 私――」

教授「……ああ、君か。最近、お姉さんのことで元調査チームやその関係者に不躾な聞き込みをして回っているという高等部の一年生は」

ルウェリア「……っ、だ、だから何です!? 私は、姉のことを知りたいだけで――」

教授「我々は何も知らない。君のお姉さんの失踪は、我が学院や調査チームとは一切関わりのない場所で起きたことだ」

ルウェリア「そんな……はずは……」

教授「それとも、彼女が遺跡調査やそれに関連した行動中に失踪した証拠でもあるのかね? ないだろう?」

ルウェリア「…………」

教授「わかったらもうやめなさい。お姉さんのことは気の毒だが、君は栄えあるユリトー魔法女学院の生徒なのだ。我が校の生徒として知性と良識のある行動を心がけてもらいたい」

ルウェリア「…………」


ルウェリア(確かに……姉が遺跡調査中に失踪したという決定的な証拠はない)

ルウェリア(でも……姉の失踪と調査チームの解散は、ほとんど同時期に起こっている)

ルウェリア(そんな偶然あるだろうか。結び付けて考えない方が無理だ)

ルウェリア(でも……大人たちは、私の言い分なんてちっとも―――……)

 ◇
501 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 16:53:36.67 ID:uejYnXGz0
―高等部校舎 廊下

ルウェリア「……」トボトボ

?????「ルウェリア・モース!」

ルウェリア「!?」バッ

ルウェリア(突然名前を呼ばれて、後ろを振り返ると――そこに立っていたのは、ボサボサの白髪にヨレヨレの白衣を着た女性――)

ルウェリア(いや、誰!?)

エンシァン「挨拶が遅れたな。私は遺跡探索部顧問のエンシァン。君が将来有望な新人のルウェリアくん、で合っているかな?」

ルウェリア「え、ええ……。私がルウェリア・モースですが……」

ルウェリア(第一印象は、あまり良くなかった。だってあの遺跡探索部の顧問だ。どうせ顧問もろくでもない奴に――)

エンシァン「ククク……聞いているぞ。手当たり次第に調査チーム関係者に突撃している問題児らしいな?」

ルウェリア「むっ……だから何だってんです。姉のことを……家族のことを追うのがそんなに悪いですか」

エンシァン「いいや! むしろ大変良い! 君、今週末に北側の岩山に来い!」

ルウェリア「え、ええ!? 何でです!?」

エンシァン「巧妙に隠蔽された調査済の遺跡を見つけたんだよ、そこでな……。クク、調査隊の足跡を辿りつつ新人研修ってわけだ!」

ルウェリア「!!!」

ルウェリア(この人は、堂々と不法侵入宣言をした)

ルウェリア(でも――だからこそ、他のどの大人たちよりも信じられると思ったんだ――)


――――

――



 ◆
502 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 16:56:05.82 ID:uejYnXGz0
―部室

ルウェリア「あれから、部室を占拠してた先輩たちを追い出したり、シャーロット准教授に出会ったり……いろいろありました」

エンシァン「シャーロットのアホは調査チームでもなんでもないただの遺跡オタクの癖にいろいろ知っていたからな。ルウェリアの姉君とも知り合いだったようだし」

ルウェリア「はい。お二人に出会えたから……私はなんとか、ここまで折れずに来れました」

エンシァン「謙遜するな。我々がいなくともお前は歩み続けていたさ」

ルウェリア「……そうかもしれないですけど、その歩みはきっと今よりもずっと遅かったと思います」

エンシァン「フッ、闘志だけではどうにもならんこともある。私も、お前が来てくれなかったらこの部室を取り戻そうとすら思わなかったぞ」

ルウェリア「……そうですね。でも……この部室も、また賑やかになってきました」


剣ルルが入っていた箱「」

遠足でリアンが買ったプチドラゴンのぬいぐるみ「」

袋に入った精霊樹の実の種「」

海底で拾ったエーテル結晶「」

金メッキのトロフィー「」キラキラ…


エンシァン「クク、やる気のある部員が和気藹々としているのは大歓迎だ」

ルウェリア「はい。今日も午後からここで勉強会することになってます」

エンシァン「なんだお前たち、夏休み中に勉強会なんてやるのか。呆れた学習意欲だな」

ルウェリア「その……リアンちゃんが、赤点ギリギリだったので……」

エンシァン「…………まあ、その、なんだ。赤点じゃなくて良かったじゃないか」

ルウェリア「それはまあ、そうなんですけど」

エンシァン「……リアンくんは優しいが、それ故の脆さもある。お前がしっかり支えてやれ」

ルウェリア「ふふっ、言われなくても。リアンちゃんは私が守りますよ」

エンシァン「それで良い。可愛げなどいらぬと言うなら、強くなれ。全てを取り戻し、守り切れるようにな――」

ルウェリア「ええ……必ず」

エンシァン「フッ……。茶が冷めてしまったな。淹れ直すか」

ルウェリア「いえ、このままで――」


 ☆ルウェリアがパッシブスキル〈不壊〉(致命的なダメージを受けた時、一度だけ持続力1で耐える)を習得しました

 ◆
503 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 16:56:54.89 ID:vCumE0SwO
食いしばりは
504 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 16:58:48.33 ID:uejYnXGz0
―8月2週 某日 昼
 部室

 ガラッ

サーナ「わたくしが来ましたわ!」スタスタ

ルウェリア「お疲れ様サーナさん。熱いお茶と冷たいお茶、どっちが良い?」

サーナ「冷たいの!」

ルウェリア「そりゃそうだよね。ちょっと待ってて、冷蔵庫開ける」ガチャッ


リアン(この夏休みのある昼下がり、私たちは部室に集まってきていた)

リアン(その目的は……期末テストの反省会だ。主に、私の……)


ノルン「リエムちゃん。その後、大丈夫だった……?」

リエム「はい。リアンさまにお世話をしていただき、すぐに良くなりました」

リアン「ふっふっふ、そうなんだよ……! 私がリエムちゃんのことを精一杯お世話いたしました!」

ノルン「そっか。良かった……。ふふ、立場が逆転しちゃったんだね」

リアン「うん。たまには、こういうのも良いなって……」

リエム「……はい」


金メッキのトロフィー「」キラキラ…

サーナ「あっ! あれは草テニスの優勝トロフィーではありませんこと!?」

ルウェリア「草テニス……あ。ごめん、あの日はシャーロット准教授に頼まれてちょっとバイトしてて……」

ノルン「私とリアンちゃんは……ちょっと用事があったの。ごめんね」

サーナ「良いんですのよ、夏休みですもの! 充実しているようで何よりですわ。ところでこのトロフィーを獲ったアリムは来ませんの?」

リアン「アリムちゃんはルルちゃんと一緒に虫採りに行くんだって」

サーナ「ああ……ルルにせがまれたんですのね」

ルウェリア「何でも突っぱねるエンシァン先生と違って、アリムちゃんはルルさんの頼みなら大体何でも聞いちゃうからね……」

 ◇

リアン(そして雑談もそこそこに、主に私の為の勉強会は幕を開けた――)


ルウェリア「リアンちゃん、ここの公式はこれだよ。理屈はわかる?」

リアン「あうぅ……」

 ◇

ノルン「リアンちゃん、レーヴェンツァーン国が崩壊したのはね――」

リアン「ひぃん……」

 ◇

サーナ「リアン、これは待つ身の辛さだけでなく、待たせる身の辛さも描いた作品なのですわ」

リアン「う、うぅぅ……」

 ◇

リアン(みんなは、とても優しく、丁寧に私のわからなかったところを教えてくれた……)

リアン(それが……逆に、つらかった……)

リアン(私……泣きそう………)

リアン(いや……でも、ここで泣いちゃだめだ! 次こそは――次こそは、良い点を取って、みんなに並んで見せる……!!)


↓1 反省会の成果
01-60 次回テスト対策++
61-90 次回テスト対策+++
91-00 次回テスト対策++++
505 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 17:04:34.30 ID:SAXb87DF0
えい
506 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 17:32:19.89 ID:uejYnXGz0
 ・リアンたちの次回テスト対策++

リアン(テスト後すぐに復習したからか、いつもより理解と吸収が上手くいった気がする)

リアン(もちろん、みんなの教え方に心がこもっていてわかりやすかったのもある)

リアン(泣きそうと言えば泣きそうだったけど……私の為にわざわざ勉強会を開いてくれるなんて、良い友達に恵まれたんだなあ、私……)


ルウェリア「……うん。今回のテスト範囲に関しては、もう十分だと思う」

ノルン「よく頑張ったね、リアンちゃん。偉いよ」

リアン「え、えへへ……みんな、ありがとね。次は多分、大丈夫そう!」

サーナ「今後も勉強会は時々やっていきましょう! わたくしも頑張りますわよ!」

リエム「リアンさま……皆さま……。お疲れさまです。お茶とお菓子をご用意させていただきました……」ススッ

リアン「リエムちゃん!」

ノルン「ありがとう! ふふっ、じゃあ勉強会はお開きにしてお茶会だね」

 ◇

サーナ「ところで皆さん、海に行く準備はもうできてまして?」

ルウェリア「週末だったよね。うん、バッチリ」

ノルン「私も! リアンちゃんは……ど、どう……?」

リアン「…………」


リアン(まずい……勉強会のことで忘れていたけれど、今週はそれもあった……)

リアン(すっごいスケスケの……辛うじてお胸のとことおまたのとこだけギリギリ透けない、アレな競泳水着を着なきゃいけない日だ……)

リアン(や、やばい……。下手したらコーゼンワイセツの罪でタイホされちゃうよ……)

リアン(あれなら古代のハイレグ競泳水着の方がまだマシだよぉ……)


ルウェリア「そ、その……もしアレだったら、今から別の水着でも――」

リアン「――ううん! 私……着るよ!!」

リエム「り、リアンさま……」

サーナ「だ、大丈夫なんですの? あまり無理をしない方が……」

ノルン「そ、そうだよ。下手したら、噂になっちゃうかも……」

リアン「みんな……心配してくれて、ありがとう……。でも、せっかくアリムちゃんが選んでくれた水着だもん!」

リアン「アリムちゃんが私の選んだ赤スクを着てくれるなら――私もアレを着るのが礼儀だよ!!」

リアン「アリムちゃんに、人間はちゃんと約束を守るってところを見せてあげなきゃ……!!!」


リエム「リアンさま……!」

サーナ「リアン……! わたくし、感動いたしましたわ!! それでこそですわよ!」

ノルン「え、ええ……!? いいの!? それで本当にいいの……!?」

ルウェリア「……ノルンさん。私たちでリアンちゃんを守ろう。悪い輩が近寄って来ないように」

ノルン「――! そうだね……リアンちゃんを、悪い虫から守らなきゃ……!」

 ◆
507 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 19:42:43.24 ID:uejYnXGz0
―8月2週 某日
 ユリトー南海岸 海水浴場

 ワイワイ ガヤガヤ

太陽「――」サンサン

カモメ「クゥー、クゥー」

カニ「チョキチョキ」



サーナ「やって来ましたわ! 海ッ!!!」(E:クロス水着)

ノルン「暑いねえ……。みんな、日焼け止めはちゃんと塗った?」(E:フリルワンピース水着)

ルウェリア「うん、一応。さて……うん、今のところ周囲に怪しい輩はいないね」(E:フレア水着)

リアン「…………」ビクビク(E:スケスケ競泳水着+パーカー)

アリム「ふうん……。一応着てきたみたいだけど、それはズルじゃない?」(赤スク)

リエム「アリム……あまり、リアンさまをいじめないでください」(白スク)

ルル「えへへ……リエムとアリム、ルルと色違い!」(スク水)


リアン(例のスケスケ競泳水着は着たが……その上に何も羽織っていけないというルールはなかったはず……)

リアン(こ、今回はこれで乗り切ろう……。日和った私を許して、アリムちゃん……)


アリム「……フン、まあいいわ。リアンの馬鹿がどれだけ痴態を晒そうともどうでも良いけど、それで遺跡探索部まで痴女の集まりだと思われたら困るものね」

シャーロット「あら、リアンちゃんは下にどんな水着を着ているの?」(E:魔法潜水服にそっくりなハイレグ競泳水着)

ルウェリア「え゛ッ……!? 准教授、その格好は……!?」

シャーロット「あら、大丈夫よん。これは本物じゃなくてそっくりに作ったオーダーメイド品だから。古代遺物をみだりに晒すような愚は犯さないわ」

ノルン「オーダーメイドで作るほど気に入ったんですか……」

 ◇
508 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 19:43:30.12 ID:uejYnXGz0
ルル「キャッキャ」

リエム「キャッキャ」

アリム「ギャーギャー」

 キャー スクミズヨウジョカワイー!!



シャーロット「――」アハァン…

 ウォォォ! エロッ! ドスケベエルフ!!



サーナ「――」バァーン!

 ウォォ… エロイ…ケド…



リアン「盛り上がってるなあ」

ノルン「私たちはパラソルの下にいよ?」

ルウェリア「こうやって眺めているだけでもけっこう楽しいよね」

リアン「……そ、その……もし、私に気を遣ってくれてるなら、二人も遊びに行って良いんだよ……?」

ノルン「ううん、ここが丁度良いの。海を見ながらゆったりできる、ここが」

ルウェリア「わかるなあ。喧騒の中にいるより、一歩離れたとこの方が気楽なんだよね」

リアン「そ、そうなんだ……。じゃあ私もゆっくり――」


 キャーッ! タスケテクダサイ!! ウチノコガ-!! アアアアアアア!!!!

リアンたち「!!」

ノルン「あっちの方から……!」

ルウェリア「子供が溺れて……!?」

リアン「――ッ」ダッ

ノルン&ルウェリア「リアンちゃん!!」
509 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 19:44:17.93 ID:uejYnXGz0
リアン(急がなきゃ――! 大丈夫、私の水魔法なら――!)

リアン(水に入るからパーカーは脱ぎ捨てて――ッ!)タッ

 バシャァン!

リアン(子供は――いた! もがいてる!)スイスイ

リアン(掴まえて泳ぐのは難しいから……硬めのジェルで持ち上げる!)ギュオオッ

リアン(後は急いで陸に運ぶだけ……!)スイスイ

 バシャァン!

幼女「――」ピクピク

リアン「――し、心臓が……動いて、ない……」

観光客男「あ、ああああ!! うちの子は!? 大丈夫なのか!!?」ドタドタ

観光客女「いやあああああ!! 誰か、誰か助けてえええ!!!」

リアン(肺に溜まった水を吸い出さなきゃ……でも、人の肺に入った水を動かしたことなんて……)

リアン(あ、あれ……心肺蘇生を行うのが先だっけ……?)

リアン(あ、あああ……ど、どうすれば……!! 時間が過ぎていく……!!)

リアン(私が……私が不甲斐ないせいで……)グニャァ

 ザッ!

シャーロット「ハートショック!!」ドクン!!

幼女「」ビクン

シャーロット「心臓は動かしたわ! リアンちゃん、水を吸い出して!!」

リアン「シャーロットさん!? は、はい……!!」キュォォ…

リアン(し、慎重に……! この子の肺を傷付けないように、丁寧に、かつ、素早く……!!)

幼女「」スルスル…

シャーロット「いいわ……! そのまま、そのまま……!」

リアン「――――ッ! 全部――出しましたッ!!」

幼女「――けほっけほっ……! ひっ、はひっ、ひい」


観光客男「ああああ!!! 良かった、良かったよぉ〜〜!!!」ガクッ

観光客女「あ、ああ……神様って、いるのかしら……」ヘタリ


リアン(女の子はケホケホとしばらくむせていたものの、ちゃんと自発呼吸ができるようになった)

リアン(よ、良かった……)


救急隊員「到着しました!! 患者は!!?」ザザッ

幼女「ひい、ひい……」

観光客男「こ、この方たちが……応急手当をしてくださって……!!」

観光客女「ほ、本当に何とお礼を言ったら良いか……!」

シャーロット「ふふ、お礼はこの子へ。私は最低限の処置をしただけですから。念の為、病院でもちゃんと診てもらってくださいね」

リアン「わ、私は……准教授が、指示してくれたからで……!」

観光客男「あ、ありがとう、ありがとう……!!!」

観光客女「あなたは神様よ……! 私たちの娘を助けてくれた、神様なのよ……!!」


リアン(その人たちはドバドバを涙を流してお礼を言いながら、救急車に運び込まれた女の子と共にその場を去っていった)
510 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 19:45:07.34 ID:uejYnXGz0

シャーロット「フゥ……お疲れ様、リアンちゃん」

リアン「准教授……! その……ありがとうございました!」ペコッ

シャーロット「ふふ、さっきも言ったけど功労者はあなたよ。あなたがいなかったらどの道助からなかったわ、あの子」

リアン「で、でも……!」

シャーロット「自信を持って。あなたの水魔法が人を救ったの。ふふ、格好は過激なのに心根はいつものままね」

リアン「え? あ――――」


リアン(そこまで来て私は――ようやく、自分がスケスケ状態だったことに気付いた……)


 ワアアアアア!! ドスケベレスキューダ!!! エロカッコイー!!!!

リアン「あ、ああああ……ッ!!/////」

 ◆

リアン(その後、『過激な格好をした二人の女性が、海水浴場で溺れた子供を救助した』という噂が立った……)

リアン(残念ながら噂でもなんでもない事実なのだけれど……)

リアン(まあでも、私の水魔法が人を救ったのなら……良かった……)グスッ
511 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 19:58:19.33 ID:uejYnXGz0
―8月3週 夏休み
 部室

ルウェリア「アリムちゃんは、私の姉――ルウェイン・モースのことは何も知らないんだよね?」

アリム「前にも言ったけど、知らないわよ。データベースを探れば何か出てくるかもしれない……けど……」

ルウェリア「……魔鍵の下から離脱してくる時に破壊しちゃったんだっけ?」

アリム「し、仕方なかったのよ。そうしなきゃわたしがやられてた。この時代の法制度で言うところの正当防衛ってやつよ」

ルウェリア「いや、それを責める気はないけど……。うーん……何か、ほんの少しでも良いから手がかりがあればな……」

アリム「各フォルトを統括管理してるのは魔鍵だから、魔鍵なら何か知ってるかもね。もう聞ける間柄ではないけど」


―次の遺跡発見率[399/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水の守り〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)〈不壊〉
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)〈貫通〉
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)〈聖域〉
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ◇シャロット(治癒魔法:踏破力+2、戦闘力+1、持続力+6)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・黒髪のエピタフに備える

8月3週の行動です。夏休みです
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります
512 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 19:59:17.84 ID:SDUj6VRU0
生徒会長が部室を訪ねてくる
513 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 19:59:40.92 ID:SAXb87DF0
夏祭りに全員で行く
514 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 20:00:04.44 ID:8HLVubtv0
そういえばリエムが封印されてた場所はなんだったのかアリムに聞いてみる
515 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 20:01:31.44 ID:fWpXugFqO
>>512は安価連取だけどいいの? いつだかも連取してる人いたような気がするけど
516 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 20:05:26.13 ID:8HLVubtv0
連取は禁止ってことにはなってるね一応
517 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 20:10:22.56 ID:uejYnXGz0
>>512は連取りなので無効とします。自由安価あと一つ↓1
518 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 20:12:05.25 ID:kjwzJSOgO
肝試し開催
519 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 20:19:20.86 ID:wMvoI329O
しれっと連取してる人多いし>>1も気をつけて見ておかないと何かあったとき揉めそう
520 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 20:26:24.40 ID:8HLVubtv0
次の安価まで時間が開くから一度取ったの忘れちゃうのはあるかもしれない
521 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 20:52:43.94 ID:uejYnXGz0
普段は日を跨ぐことが多いので、IDの確認を怠りがちでした。申し訳ない
今後はIDをちゃんと確認する癖を付けないといけませんね
――――――――――――――――――――――――――――――――

―8月3週 某日
 海岸洞窟

 コツコツ…

リアン「そう、ここ。ここでリエムちゃんと出逢ったんだよ」

リエム「はい。わたしはここでリアンさまに起こしていただきました」

シャーロット「こんなところにも遺跡があったのね……!! 一体何の施設だったのかしら……!?」

アリム「海蝕が激しすぎて推測しづらいわね……。リエムは何も知らないの?」

リエム「はい……。わたしを安置していた時間凍結カプセルを調べれば何かわかるかもしれません」

シャーロット「時間凍結カプセル!!!?!?!? ま、また強烈な古代テクノロジーが……!!」

 ◇

―リエムが眠っていた部屋

リアン「ここ! ここの、あの、卵みたいな棺みたいな機械からリエムちゃんが起き上がったんだよ!」

アリム「……確かに時間凍結カプセルだわ。それも、かなり特別製の。部屋中がカプセルを維持する為の魔法陣になってる……」

リエム「…………」

シャーロット「……この部屋の外は限りなく天然の洞窟だったけど、この部屋だけ明らかに人工的ね。老朽化は進行しつつも、本来はかなり堅牢な作りをしていたように思えるわ」コンコン

アリム「…………そうね。多分、ここは――」

シャーロット「――シェルター、かしら?」

アリム「ええ。恐らくは。それも、時間凍結カプセルの稼働を前提としてそれ以外の一切の機能を省いた、ね」

リアン「誰かがリエムちゃんを、時間凍結カプセルに入れて何かから守ろうとした――ってこと?」

アリム「そうね。魔法人形が我が身可愛さで自分だけシェルターに引きこもるとも考えにくいし……」

シェルター「何か……というのはやはり、文明崩壊の原因となった何かかしら」

アリム「そう考えるのが順当ね。肝心の文明崩壊の原因はわたしにもわからないわ。データベースを調べようにも壊しちゃったし……」

リアン「ん? あ……!」

↓コンマ
01-90 カニだ!
91-00 ??
522 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 20:56:01.77 ID:8HLVubtv0
お?
523 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 21:16:07.41 ID:uejYnXGz0
カニ「チョキチョキ」

リアン「カニだ!」

アリム「そりゃカニくらいいるでしょうよ……。この部屋、馬鹿リアンが開けたっていう穴が開いてるんだもの」

シャーロット「ふむ……。誰かがリエムちゃんを守ろうとしていたというのが間違いなさそうね」

リエム「誰かが……わたしを……」

アリム「良かったわね、リエム。あんた、昔から主人には恵まれてたみたいよ。あんた一人の為だけにこんな特別製の施設を作るくらいだもの」

リエム「…………」



――
―――

???『りえむ? ―――、りえむ、しゅき!』


???『やらあ、やら、やら! りえむ、いっしょがいい……!!』


???『いつもありがとうね。―――の面倒を見てくれて』


???『もし、そんなことになったら……あなたは、海蝕洞のシェルターに避難してね』


???『貴殿も頃合いを見て、海蝕洞に避難するように』


???『任務了解――』

―――
――


リエム「…………」

リアン「リエムちゃん?」

リエム「!」

シャーロット「大丈夫?」

アリム「……断片化した記憶のフラッシュバックでも起きた?」

リエム「……はい」

アリム「消してしまったものはもう戻らないけれど……微かに残ってたなら、大事にしなさいね」

リエム「…………はい」

 ◆
524 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 23:03:38.27 ID:uejYnXGz0
―8月3週 某日
 東区 旧市街 夏祭り

 ワイワイ ガヤガヤ ピーヒョロロ ドンドコドンドコ

ルウェリア「リアンちゃん!」

ノルン「わあ……!」

サーナ「似合っていますわね……浴衣ッ!」

リアン「え、えへへ……そうかな……?」(E:碧色の浴衣)

サーナ「フフッ……わたくしと良い勝負ですわ!」(E:蒼色の浴衣)

ルウェリア「わ、私……おかしくないかな……?」(E:空色の浴衣)

ノルン「全然おかしくないよ! ふふ、みんなすっごい綺麗……」(E:淡黄色の浴衣)


リアン(私たちはその日、東区の旧市街で毎年行われるという大規模な夏祭りに来ていた)

リアン(なんでもここの地元の人たちは、この時期をオボン≠ニ言って慰霊や納涼を行うそうだ)

リアン(この夏祭りもその一環なのだという。私たち外様の学生もそれにあやかって夏祭りを楽しませていただく、というわけだ)

リアン(ちなみに私たちが着ているこの浴衣は、旧市街の呉服屋の方が毎年学生用に貸し出してくれている品だそうだ)

リアン(リエムちゃんとルルちゃんの分まで貸していただいて、頭が上がらない……)


 カラン…カラン…(下駄の足音)

リエム「リアンさま……わたしは、似合っていますか……?」(E:白百合の浴衣)

リアン「わあ……! すっごい似合ってるよ! 可愛いよ! 最高だよ!!」

ルル「ルルは? ルルは?」(E:黒百合の浴衣)

リアン「ルルちゃんも最高! 可愛いよ!!」

アリム「……ねえ、わたしたちのカラーリング……既視感があるんだけど」(E:赤百合の浴衣)

リアン「き、気のせいだよ!! アリムちゃんも可愛いよ! 最高!!」


リアン(私たち学生組も綺麗にキマってるけど、リエムちゃんたち遺跡組もバッチリ可愛くキマっている)

リアン(ふふ……夏祭り、良いね!)


↓1〜3 夏祭りでやること 自由行動終了後、肝試しイベントに移ります
525 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 23:06:49.57 ID:8HLVubtv0
珍しく白衣以外の姿で髪もボサボサじゃないエンシァン先生に遭遇(一応付近の調査ではあるらしい)
526 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 23:07:39.59 ID:8HLVubtv0
話題になった側から自分で取ったの忘れてた……御免なさい自分の分だけ下にずらしてください……
527 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 23:10:12.98 ID:Dni3v2ZtO
アリムがめちゃくちゃお菓子食べたそうに屋台をチラチラ見てる
528 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 23:21:13.64 ID:1gpxRnxEO
お菓子が気になるアリムやここの祭りが初めてのリアンにノルンが気にかける(本人的に楽しそう)
529 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/13(土) 23:24:49.11 ID:2BrPS469o
射的て勝負!
530 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 23:57:04.78 ID:uejYnXGz0
―屋台通り

りんご飴「」

わたあめ「」

プチカステラ「」

かき氷「」

アリム「…………」チラチラ

ノルン「アリムちゃん、何か食べたいのある?」ズイッ

アリム「わっ……! べ、別に……」フイッ

ノルン「ふふ、遠慮しないで。夏祭りはいろんなものを食べてこそだもの」

アリム「え、遠慮なんか……」

リエム「…………ノルンさま。アリムはまずりんご飴が食べたいそうです」

アリム「り、リエム!!」

ノルン「りんご飴だね。ふふっ、じゃあリエムちゃんの分も買ってきてあげるから」カラン


アリム「……余計な真似を」

リエム「……はしたない魔法人形だと思われたくないという気持ちは、わたしにもあります」

アリム「……?」

リエム「でも……リアンさまやノルンさまは、わたしたちが素直に甘えると喜ばれます」

アリム「だから……あんたみたいにあいつらに媚を売れって?」

リエム「…………媚まで売る必要はありません。でも……少しくらい、素直になっても――」

アリム「ハッ、御免だわ。最近確かにちょっと馴れ合い過ぎていたけれど、わたしは元々人間とは相容れぬ魔法人形だもの。そろそろそこら辺の線引きを――」

ノルン「お待たせ! はい、アリムちゃん、リエムちゃん」スッ

りんご飴「」キラキラ…

アリム「線引き、を……」

リエム「ノルンさま……ありがとうございます。いただきます」スッ ペロッ

リエム「…………美味しい、です……」ニコリ

アリム「っ……し、仕方ないから今回は貰っといてやるわ! 今回だけね!!」ヒョイ ペロペロ

アリム「……甘酸っぱくて……わ、悪くないわね……」

ノルン「ふふ、アリムちゃんの悪くないは、とても美味しい――だったよね」

アリム「あああ! もう! 馬鹿リエム!! 馬鹿! 美味しいわよ!」ペロペロペロペロ

 ◇
531 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/13(土) 23:58:53.88 ID:uejYnXGz0
リエム「キャッキャ」

アリム「ギャーギャー」


リアン「ふふ、リエムちゃんとアリムちゃん……すっかり仲良くなったみたい」

リアン「……それで、ええと……つまり、お祭りっていうのは食べ歩けば良いの?」

ノルン「それも良いけど、他にも型抜きとかボールすくいとか射的もあるよ」

リアン「射的はなんとなくわかるけど……型抜き? ボールすくい……?」

ノルン「実際に見てもらった方が早いかなあ。行ってみよ!」ぎゅっ

リアン「あっ……」

リアン(手、握っちゃった……! ノルンさんの手……あったかい……)


リアン(そうしてノルンさんに連れられて型抜きやらボールすくいやらを見せてもらった)

リアン(大体わかった)

リアン(流石に水魔法を使ってボールすくいとかをするのはズルすぎるから……)

リアン(私が挑戦するのは――型抜きだ!!!)


↓1 リアンの戦績
01-10 全敗……
11-40 やさしい型抜き成功
41-70 むずかしい型抜き成功
71-90 むずかしい型連勝
91-00 型抜き名人
532 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 00:02:10.34 ID:nc+uh7d6o
はい
533 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:19:07.89 ID:jUj14TsR0
リアン「…………」チクチクチク

ノルン「…………」チクチクチク

リアン「………あ」パキッ

リアン「〜〜〜ッ!」

ノルン「り、リアンちゃん……! 負けないで……!」

リアン「う、うん……! おばさん、もう一回……!!」

屋台のおばさん「あいよ」チャリン

 ◇

リアン「…………」ドキドキ

リアン「…………!!」パリッ…

リアン「で、できた……! できたよ……! 一番かんたんなやつだけど……!!!」バッ

ノルン「わあ……やったね、リアンちゃん!」

屋台のおばさん「おめでとう、お嬢ちゃん!」

リアン「でも……すっごい苦戦しちゃった……」

屋台のおばさん「初めてならそんなもんさ。名人様だって初めはど素人から始まったんだよ」

リアン「おばさん……!」

ノルン「ふふっ……お祭り、楽しいな……」

 ◇
534 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:19:34.63 ID:jUj14TsR0
リエム「――」モグモグ

アリム「――」モグモグ


リアン「――」チクチクチク

ノルン「――」チクチクチク


サーナ「みんな食べ歩きやら型抜きに熱中しておりますわね」

ルウェリア「私たちはどうしよっか?」

ルル「ルル射的やりたい!」

ルウェリア「射的! せっかくだし私もやってみたいかも!」

サーナ「フフ……二人とも、なかなか良い目の付け所ですわね。良いですわ! 射的で勝負ですわよ!!」



サーナ「一回の挑戦で得られるコルクバレットは五発! 景品にはランクがあるようですし、高い棚のものほど得点が高いということにしましょう!」

屋台のおじさん「嬢ちゃんたち、学院の学生さんだろ? ウチは魔法使用可だから存分にやってくれ! ただし銃は壊さないでくれよな!!」ガハハ

ルウェリア「魔法使用可……! フッ、それならこの勝負私が貰っちゃったかも」

サーナ「あら、強気ですわね? わたくしの風魔法も軽いコルクバレットとは相性バツグンでしてよ?」

ルル「んー……魔法かあ。やるだけやってみよ」

↓勝敗 コンマ一桁
1-3 ルウェリア
4-6 サーナ
7-9 ルル
0  通りすがりのエンシァン
535 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 00:20:54.20 ID:C7lthZ0N0
えい
536 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 00:20:54.23 ID:paPlEqIZ0
537 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 00:21:50.03 ID:yoqo5qbmO
まさかのせんせえ!
538 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:50:08.59 ID:jUj14TsR0
サーナ「まずはわたくしから! 風で弾道の通り道を作って――それ!」パァン

 スカッ…

サーナ「あ、あら……? こ、コルクが軽すぎて調節が難しいですわ!!」

 パァン パァン パァン パァン
  スカッ  スカッ  スカッ  スカッ

サーナ「……ぬかりましたわ……」(0点)

 ◇

ルウェリア「フフッ、サーナさんがあれなら私の勝ちだね。柔らかいコルクを硬化させて、あの一番大きなぬいぐるみを――」パァン

 ポフッ…

ルウェリア「えっ……あ、当たったのに落ちない……!?」

屋台のおじさん「ガハハ、落とせなきゃ0点だぜ!」

ルウェリア「クッ……それなら、落ちるまで当てるだけ!!」

 パァン パァン パァン パァン
  ポフッ ポフッ ポフッ ポフッ

ルウェリア「そ、そんな……! こ、こんなのイカサマだ!」(0点)

屋台のおじさん「ガハハ、損切できなかった嬢ちゃんの負けだぜ!」

ルウェリア「く、くう……やっぱり、大人って……!!!」ギリリ

 ◇

ルル「んふふ……ルル、良いこと思いついちゃった……」

屋台のおじさん「ほう。何でも試してみな?」

ルル「ルルの属性は土。だから、コルクに土を混ぜて重くすれば、あのでっかいぬいぐるみも――落ちる!」パァン

 ポテッ…

ルル「あれ……? 弾が……」

屋台のおじさん「重すぎて途中で落ちちまったみてえだな。そんな火力はねェんだ、その銃」

ルル「むー……!! だったら――」シャキン

屋台のおじさん「えええ!? わー何すんだ!! そんなの反則だ! 嬢ちゃんは反則負け!!」

ルル「むむー!!!!」(0点)

 ◇

「フン、遺跡探索部の精鋭ともあろうお前たちが、なんと無様なことか!」

ルウェリア「そ、その声は……!」

サーナ「まさか……!」

ルル「エンしゃん!!!」

エンシァン「フッ、あとはこの私に任せておけ」ザッ

 ◇
539 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:51:10.91 ID:jUj14TsR0
エンシァン「私の魔法のちょっと特殊な使い方を見せてやろう。まずは銃の前の空間を……ほいっと」ガオン!

エンシァン「そしてすぐに撃つ!」パァン

 ダン! トサッ…

屋台のおじさん「なっ……!?」

ルウェリア「た、弾が……消えたと思ったら、一瞬で命中していた……!!?」

ルル「???」

サーナ「い、一体何をしたんですの!?」

エンシァン「フッ……空間を掘った≠だ。掘って無となった空間は、無だからその距離はゼロに等しい――つまり」ガオン!

 パァン! ダン! トサッ

エンシァン「実質ゼロ距離射撃が可能となるわけだ!」

ルウェリア「わけがわかりません!」

サーナ「わかるように説明してくださいまし!」

ルル「?????」

 ◇

エンシァン「わっはっは! 射的勝負は私の勝ちというわけだな!!」(15点満点)

ルル「むー!! エンしゃん、ずるい!」

エンシァン「なんとでも言え! 魔法使用可というルールにしたのは射的屋のオヤジだ!」

サーナ「くぅ……全く持ってその通りすぎて何も言い返せませんわ……!」

ルウェリア「……先生、さっきの魔法の使い方、今日初めて見たんですけど……」

エンシァン「そりゃ私自身つい最近ようやく完成させた技だからな」

ルウェリア「えっ!?」

サーナ「本当ですの!?」

エンシァン「フッ、祭りは始まったばかりだ。楽しめよ、お前たち」スタスタ

 ◇

エンシァン「……つつ、やはり空間掘削は消費が重いな……」フラッ

エンシァン「…………だが、この前ルルたちに前線で体を張ってもらって、私は何もできなかった……」

エンシァン「鍛え直さねばなるまいよ……! 年長者としてな……!!!」

 ☆エンシァンの能力が大きく成長しました
540 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 00:53:46.33 ID:jUj14TsR0
本日はここまで
次回、肝試し編です。お楽しみに
541 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 00:57:01.78 ID:Yxbz45Zuo
おつ
エンしゃん先生(やったことは置いといて)かっけぇな……
出来ることを突き詰めて行った姿勢は手本となる大人の鑑
542 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 10:32:41.28 ID:jUj14TsR0
本日の更新の前に、敵として登場する人造種を2人募集します
ただし今回は、聖鍵、インテリジェンスソード純粋種、エピタフ型などの強力な種は禁止とします
物語の性質上、ひどいめに遭う可能性がとても高いです。ご了承の上お願いします

【名前】
【種族】(魔法人形やインテリジェンスソード等の人造種)
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】
【性格】
【魔法】(主に使う魔法や得意とする属性など)
【備考】(来歴や嗜好、その他特徴や長所短所などなんでも)

↓1〜2 敵キャラクター
543 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 11:02:19.96 ID:PkGE5Ua7o
【名前】スイス
【種族】部分型インテリジェンスソード
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】片腕が剣になっていて変形がてきないタイプのインテリジェンスソード。元は綺麗な銀髪だったと思われるが現在はくすんで所々錆も浮いている。瞳も濁っていてよく見えてない様だ。サイズはルル以下。
【性格】人間様のお役に立つ事が第一。ただ回路が劣化しているのか、すーぐ周囲(特に人造種)を敵認定して襲いかかる
【魔法】弱い電撃を操る
【備考】セリフにカタカナが交じる
544 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 11:09:00.65 ID:9gU+jC2CO
【名前】クロリア
【種族】魔法人形
【性別】女
【学年】該当なし
【容姿】薄い朱色のロングストレートに、女性としてはやや高めの身長
端正が取れたスタイルの良い美少女
エプロンドレスを着ている
【性格】良くも悪くも真っ直ぐで前向き、一途。情が深く感情豊か
【魔法】状態固定(物質を年月で風化させず、状態をたもち続ける)
【備考】自らを作り出した主人を心底慕っており、はるか昔になくなった主人の住み家兼、魔法人形の工房を今なお守り続けている
主人はなくなる前に彼女に自由に生きるように伝えており、守り続けているのは彼女自身の望みである
メンテナンスや家事は得意だが、戦闘能力はそこまで高くない
545 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 11:22:45.06 ID:jUj14TsR0
素敵なキャラクター案をありがとうございます。割とすぐ登場することになると思います。よろしくお願いします
――――――――――――――――――――――――――――――――

―8月3週 某日 夜
 東区 町外れ

 ドンドコドンドコ ピーヒョロロ…

リアン(このお祭りでの民族音楽が、遠くに聞こえる)

リアン(私たちはお祭りの最中で合流したシャーロット准教授の提案で、『肝試し』なるものをやることになった)

リアン(何でも、こういうひとけのない町外れとかじゃなければできないことらしいが……)


シャーロット「よーし、じゃあルールを確認するわよ! まずくじ引きで二人組のペアを作る! ペアができたら、ペアごとにこの道の先にある小さな祠に置いたお題箱から紙を一枚取るの! 紙にはちょっとした命令が書いてあるから、そこでそれを実行して、後は帰るだけ! ね、簡単でしょう?」

ルウェリア「聞いた感じなら特に難しいものじゃなさそうですけど……お題、というのは?」

シャーロット「お題もみんなで書いていきましょう! 内容は、危険なこととか強要させられたら嫌なことじゃなければ何でも良いわ。でも普段ならちょっとやりにくいようなことだとベターね」

ルル「普段ならやりにくいこと……?」

サーナ「魔法を使わずにバック宙をキメる、とかですの?」

シャーロット「そういうのはできない人もいるからダメ! というかここで言っちゃだめよ、お題は見るまでのお楽しみなんだから」

ノルン「とは言っても、どういうことを書けば良いのか……」

シャーロット「そうねえ……例えば、好きな人の名前を叫ぶ……とか?」

アリム「……それは強要させられたら嫌なことに該当するんじゃないの? ていうか好きな人がいなかったら実行できないじゃない」

シャーロット「あ、そっか! まあとにかくそんな感じよ。最悪実行できなくても良いの。ペアの二人で盛り上がれたら成功だから」

リアン「あはは……まあそれくらいのルーズさの方が気楽で良いですね」

サーナ「最悪実行しなくても良いならちょっと際どいのを書いても良いかもですわね!」

 ◇

シャーロット「よし、みんなお題は箱に入れたわね? じゃあここからはペア決めよ! この割り箸で作ったクジを引いて、同じ数字の人がペア相手よ!」

リアン「だ、誰になるかな……」ドキドキ

シャーロット「ちなみに私とペアになった人は私やエンちゃんと一緒に裏方に回ってもらいます! ごめんね!」

ルウェリア「エンシァン先生もいるんですか?」

シャーロット「フフ……エンちゃんは盛り上げる為の準備に取り掛かってるところよ」


↓1 リアンのペア
01-15 リエム
16-30 ルウェリア
31-45 サーナ
46-60 ノルン
61-75 ルル
76-90 アリム
91-00 シャーロット
546 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 11:28:58.49 ID:C7lthZ0N0
547 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/14(日) 11:36:00.23 ID:jUj14TsR0
リアン「私は……1! 他の1の人は……」

ノルン「あ、私も1! よろしくね、リアンちゃん!」ギュッ

リアン「う、うん……! ノルンさんが一緒なら心強いな……」

リエム「ノルンさま……リアンさまをどうか、よろしくお願いいたします……」ペコリ

ノルン「うん、任せて。リアンちゃんのことは、私がしっかり守るから……!」

リアン「ところでリエムちゃんの番号は?」

リエム「わたしは……」


↓1 リエムのペア
01-20 ルウェリア
21-40 サーナ
41-60 ルル
61-80 アリム
81-00 シャーロット
548 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/14(日) 11:49:42.62 ID:vs1MeT5kO
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