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【安価・コンマ】離島の魔法女学院でダンジョン探索【百合】

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302 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 18:44:10.07 ID:5XPe1YbDO
はい
303 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:13:44.42 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)


青髪の剣「」シャッ

エンシァン「なっ、速――」

 ギンッ

ルル「ッ」ズザッ

青髪の剣「」ビビビッ

ルル「う、うううっ……!」ギンギンギンッ

アリム「そこッ!」シュッ

青髪の剣「」ヒョイッ

アリム「まだ!」シャシャッ

青髪の剣「」ヒョイヒョイシャッ

アリム「くっ」バッ

リエム「――」キィン―

青髪の剣「」フッ

リエム「――ッ!」

リアン「させない!」ボワン!

青髪の剣「!」ベチッ

エンシァン「喰らえ!」ガオン!

青髪の剣「」シャッ

ルル「……!」

アリム「くっ……! 強い!」


 ◆青髪の剣 踏破力[12] 戦闘力[21] 持続力[18/18] 防御[9]
 ・パッシブ[折れぬ意志の剣](致命傷を受けた時、持続力を1残して耐える)

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に12ダメージ
06-35 失敗 味方に6ダメージ
36-95 成功 敵方に13ダメージ
96-00 会心 敵方に26ダメージ
304 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 19:18:33.71 ID:BJWHuEJI0
えい
305 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:22:24.45 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)


リアン「ルウェリアちゃんがいてくれたら地面を液状化させて――!」

エンシァン「ないものねだりをするな!」


ルル「――」シュッ

青髪の剣「!」ギン

ルル「」ビビビッ

青髪の剣「―ッ」キンキンキン―

リエム「――」ドギュゥン!

青髪の剣「ッ」サッ

アリム「はあッ!」ブンッ

青髪の剣「!」ガッ


リアン「入った!」

エンシァン「畳み掛けろ!」


 ◆青髪の剣 踏破力[12] 戦闘力[21] 持続力[5/18] 防御[9]
 ・パッシブ[折れぬ意志の剣](致命傷を受けた時、持続力を1残して耐える)

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に12ダメージ
06-35 失敗 味方に6ダメージ
36-95 成功 敵方に13ダメージ
96-00 会心 敵方に26ダメージ
306 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/06(土) 19:22:38.42 ID:cp7vWAbEO
307 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:36:50.66 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)


リアン「は、速すぎてついていけない……! せめて……癒やしの水!」ポウ

ルル「! ありがと!」シュッ

エンシァン「くっ……この速さでは仲間を巻き込みかねん……! 私が無力とは……!」ジリ



ルル「」ビビシュッ

青髪の剣「ッ」カンキンガッ

アリム「足元!」ブン!

青髪の剣「!」ゴッ

リエム「どいて!」キィン―

 ドギュゥゥン!

青髪の剣「ぐっ……ううぅッ……!!」プスプス

アリム「そんな……魔導レーザーの直撃を受けて、なんで立っていられるのよ!?」

青髪の剣「折れない……! 私は……まだ……!!!」

 [折れぬ意志の剣]発動!


 ◆青髪の剣 踏破力[12] 戦闘力[21] 持続力[1/18] 防御[9]
 ・[折れぬ意志の剣](致命傷を受けた時、一度だけ持続力を1残して耐える)

↓1コンマ
01-05 痛恨 味方に12ダメージ
06-35 失敗 味方に6ダメージ
36-95 成功 敵方に13ダメージ 撃破
96-00 会心 敵方に26ダメージ 撃破
308 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 19:43:53.40 ID:WViHBFqWo
いけ!
309 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 19:59:46.56 ID:isvZFITc0
―魔導機械工場 踏破率[40/40]
    合計踏破力[12] 合計戦闘力[22] 合計持続力[13/22] 防御[15]
 ◆探索メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)
 ・精霊樹の実(今回の探索における最大持続力+4)
 ・インスタント魔導障壁(戦闘終了まで防御+3)



ルル「それなら――倒れるまで、叩く!」シュッ

青髪の剣「くっ!」キンキン

アリム「意志は折れずとも――ボディはもう限界のはずよ!」ゲシッ

青髪の剣「ぐ、ううッ……!」ズザザッ

アリム「大人しく退け! お前が死ねば誰が一番困るか、わかっているはずでしょう!!」

青髪の剣「――――誰も困りはしないさ。私一人が消えたところで――」

アリム「――は? お前――まさか!!!」

青髪の剣「」キィィィィ―


リアン(青髪の少女に、高密度の魔力が収束していく――)

リアン(これは――――!!!!)

リエム「リアンさま伏せて!!」バッ

リアン「だめえええええええ!!!!!」


↓1
01-90
91-00
310 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 20:02:19.28 ID:Dh2oLL5CO
311 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 20:29:20.63 ID:isvZFITc0
リアン(青髪の少女は――大きな爆発を起こした)

リアン(私たちは……リエムちゃんの展開した魔導障壁に守られて、無事だったけれど……)

リアン(彼女は……)

リアン(爆心には、砕け散った魔核の残骸が落ちていた……)

 ◆

ルル「…………」

アリム「それじゃあ……始めるわよ」

ルル「うん……」

 ピピ… キュゥーン…


リアン(ルルちゃんが持ってきた魔核もまた――アリムちゃんの手により、適切に処理されていく――)

リアン(人間的に言うなら、それは――)

リアン(安楽死、なのだろう――――)


ルル「…………グスッ」

エンシァン「ルル……」

リエム「ルルさま……」

ルル「……どうして……さっきの人……。わたしと、同じなのに……」

エンシァン「…………」


リアン(ルルちゃんの疑問に答える術は……ここにいる誰一人として、持っていなかった)

リアン(アリムちゃんは何か知っているようだったけど……。そのアリムちゃんも、どこか困惑している様子だったし……)

リアン(……遺跡って、何なの。古代文明って、何なの)

リアン(わからないこと、許せないことばかりが――増えていく気がした……)


↓1 魔核の行く末
01-90 安楽死
91-00 転生
312 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 20:31:40.12 ID:WViHBFqWo
313 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 20:44:48.56 ID:isvZFITc0
アリム「……終わったわよ」ガタ

ルル「……ありがと。アリム……」グスッ

アリム「いいのよ。わたしは、すべきことをしただけ」

リエム「…………」

エンシァン「……ここは、どうする?」

アリム「ここにはもう用はないわ。わたしにとっても、遺跡探索部にとっても……有益なものはもう、何もない」

エンシァン「そうか……」

アリム「帰りましょう」

リアン「…………うん」

 ――踏破成功――
314 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 20:45:27.23 ID:isvZFITc0
―夜
 リアンの部屋

窓の外「」ザアザア…

リアン「……」ピッ

テレビ「次のニュースです。ユリトー島で行方不明となっていた三人の女子学生ですが、夕方に無事保護されたとのことです」

テレビ「三人はやや錯乱している様子で、『青髪の女性騎士様が助けてくれた』『樹海の外まで送ってくれた』などと意味不明の発言を繰り返し――」

リアン「……あの人が、助けたのかな」

リアン「…………一体……どうして……?」

リエム「リアンさま……」スッ

リアン「リエムちゃん……」

リエム「…………」

リアン「今日は……今日も、一緒に寝よう……?」ギュッ

リエム「はい……」

 ◆

―アリムの部屋

アリム「…………」

アリム「あいつ……純粋種のインテリソードだったはず……」

アリム「なのに……爆心地には人造の魔核……」

アリム「本物は……多分、ちゃんと白の聖鍵の守護を続けてる。ていうか守護から離れるはずがない。だとしたら――あれは、やっぱり――」

アリム「魔鍵……あいつ……ッ」ギリリッ

 ◆
315 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 21:06:08.66 ID:isvZFITc0
―6月2週
 遺跡探索部 部室

ノルン「リアンちゃん。何か私たちに言うこと、ない?」ニコニコ

リアン「え、え〜っと……」ダラダラ

ノルン「あるよね? ねえ?」ニコニコ

リアン「な、何、かなあ……?」ダラダラ

ルウェリア「私にもない? 言うこと」ジッ

ノルン「あるでしょ? ねえ?」ニコニコ

リアン「そ、そう、です、ね……。そ、その……」ダラダラ

サーナ「あーもうまだるっこしい! リアン! バカ! どうして一人で行ったんですの!!?」ガタッ

リアン「そ、それは……その方が、部活に迷惑がかからないと、思いまして……っ」

ルウェリア「一人で行っちゃうことの方が迷惑だよ! もしリアンちゃんに何かあったら……!」

ノルン「今回は先生たちと合流できたから良かったけど……本当に危なかったかもしれないんだよ?」

リアン「うう……ゴメンナサイ」

ルウェリア「ルルさんも! 先生も! アリムさんも! 皆同罪ですよ!」プンスコ

エンシァン「学生は帰宅命令が出てたが、私は学生じゃないからな」

ルル「ルルも学生じゃない」

アリム「なんでわたしが人間なんかの取り決めに従わなきゃなんないのよ」

ルウェリア「もう! 置いてかれる側の苦しみも考えてください!」


―次の遺跡発見率[0/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う

6月2週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります
316 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:08:08.26 ID:xIN6dyD+0
魔法薬の授業でリアンが一時的に巨乳になる
317 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:09:53.48 ID:70+f2JZ1O
ルルが剣のまま地面に刺さって抜けなくなった
318 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:10:22.43 ID:3tohv+qoo
リアンの強い希望で人造種同士も私達ももっと仲良くなろうパーティ開催
色々食べさせて好物を知りたい
319 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 21:13:08.69 ID:BJWHuEJI0
リアンが危険に突っ込むならと、一緒に強くなると闘技大会にデュエットで出ようとノルンに誘われる
320 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:02:22.34 ID:isvZFITc0
―6月2週 某日
 理科室

薬学先生「皆さん準備はできましたか? とは言っても今回作って頂いたのはマナポーション……過去にはエーテルリキッドと呼ばれていた、魔力補充用の液体です。材料にも製法にも危険性はありませんので、是非皆さんの口で実飲してみてください」

青い液体「」

リアン「だ、誰が飲む……?」

ルウェリア「……」ジッ

ノルン「……」ジッ

サーナ「……」ジッ

リアン(ひええ〜! みんなまだ怒ってるの〜!?)

ルウェリア「リアンちゃん、先週はいろいろあって魔力を消耗してるよね? ほら、ぐいっといっていいよ」

ノルン「……大丈夫だよ。危険はないって先生も言ってたでしょ?」

サーナ「ケジメを付けるんですのよ! わたくしたちもこれが終わればもう何も言いませんわ!」

リアン「わ、わかったよぉ〜……」スッ

青い液体「」

リアン(うええ……全く食欲をそそられない色だ……。ええい、ままよ!)グイッ

リアン「んぐ、んぐっ……!」ゴクゴク

ルウェリア「お、おお……!」

ノルン「そ、そんなに一気にいっちゃって大丈夫……?」

サーナ「リアン……女を見せましたわね……!」

リアン「んぐ、んぐ……ぷはっ……! い、意外と……悪くない、かも……?」

薬学先生「今回は甘味料や酸味料等を加えて飲みやすくしてありますからね。実際悪くはないはずですよ」

リアン「はあ〜……まあ、こんなもんで済んで良か……んん? なんか……変な感じ……?」

ルウェリア「えっ!?」

ノルン「大丈夫!? ご、ごめんね! やっぱり私が飲めば……!」

サーナ「保健室へ運びますわ!」ガタッ

薬学先生「待って! これは――」

リアン「ん、んん……な、なんか……胸が、きつい……!?」グググ

薬学「百万人に一人いると言われる――マナポーション豊乳症です!!!」

ルウェリア&ノルン&サーナ「ええええええ!!?」

リアン(ええ……何その頭のおかしそうな病名は……。んん……き、きつい……!)

 ◆
321 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:03:23.86 ID:isvZFITc0
―保健室

リアン(マナポーション豊乳症というのは……ある特定の材料を特定の割合、製法で作ったマナポーションを飲んだ時に発生する症状らしい)

リアン(一般的に市販されているマナポーションを飲んでも起こらないらしく、発覚しないまま一生を終える人も多いという……)

リアン(いや、どんな確率なのそれは……)

リアン(命とか健康には何の影響もないらしく、大抵は一日か二日程度で収まるらしい……)


ルウェリア「リアンちゃん、大丈夫?」ガラッ

サーナ「お見舞いに来ましたわよ!」

ノルン「…………その、ごめんね? リアンちゃんがそんな体質だったなんて、知らなくて……」

リアン「いや、私も初めて知ったよ……」ユサッ

リアン「う、うう……。重い……」ユサ…

サーナ「フフ、これでリアンにも巨乳の重さというものがわかりまして?」バルン

ノルン「ふふ……リアンちゃんには悪いけど、同じ気持ちになれたのならちょっと嬉しいな」ポヨン

ルウェリア「な……なんだろう、この疎外感は……」ペタン

リアン(うーん……巨乳に憧れがあったわけじゃないけど……気持ちを知れたのならまあ悪くないかも?)ユサッ

 ◆

―夜
 リアンの部屋 お風呂

 カポーン

リアン「はあ〜……まだ縮んでないなあ……」プルン

リエム「リアンさま……? お胸のご様子が……」ペタン

リアン「リエムちゃん……。私、なんかそういう体質なんだって……」プルン

リエム「そうなのですか」ペタン

リアン「うん……。あ、そうだ!」プルンッ

リエム「?」ペタン

リアン「この状態で……ぎゅーっ!」ギュッ

リエム「ふわ……」

リアン「ねえねえどう? いつもより柔らかい?」プルン

リエム「あ……はい。柔らかい、です……」ペタン

リアン「えへへ、そっか!」プルン

リエム「…………温かい、です……リアンさま……」

リアン「……うん。ちょっと、こうしてよ」

リエム「……はい」

 ◆
322 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:04:36.00 ID:isvZFITc0
―6月2週
 海岸

ルル「――」キャッキャッ

リエム「――」アワアワ



リアン「すっかり元気を取り戻しましたね、ルルちゃん」

エンシァン「ああ。リアンくんたちのお陰だ。改めて礼を言わせてもらおう」

リアン「あはは、良いですよ。ルルちゃん自身が望んで成したことです」



リエム「リアンさま! エンシァン先生さま!」トテトテ

リアン「リエムちゃん? どうしたの?」

リエム「ルルさまが……!」

エンシァン「ルルがどうした……!?」ザッ



剣ルル「抜けない……」

リアン(じ、地面に突き刺さっている……)

リエム「強く突き刺さってしまい……抜くことができず……」

エンシァン「何をやっておるのだ……。しかし……ううむ、ギリギリまで掘削してみるか? いや、手元が狂ったら危険だな……。ルウェリアを呼ぶか……?」

リアン「わ、私! 抜いてみます!」

↓1コンマ どうなった?
01-30 結局ルウェリアを呼んで地面を軟化してもらった
31-90 先生が抜いた
91-00 リアンが抜いた
323 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 22:06:00.16 ID:BJWHuEJI0
ぽい
324 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 22:13:55.76 ID:isvZFITc0
ルウェリア「何事かと思ったら、何やってんですかもう……。はい、リキッド」ドロロ…

剣ルル「ぷはーっ! 抜けた! 抜けた!」キャッキャッ

エンシァン「ちっとは反省しろ」ポカッ

剣ルル「剣だから痛くないも〜ん! リエム、来てー!」ヒュンヒュン

リエム「はい、ルルさま」トテトテ

エンシァン「全く……。フッ、こういうのもたまには良いか」

リアン「あ、あはは……。でも、本当に元気になって良かった……」

ルウェリア「最近、ちょっと元気なかったもんね。ルルさん……」

エンシァン「元気すぎるくらいが丁度良いさ、あいつは」

 ◆
325 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:39:38.88 ID:isvZFITc0
―6月2週
 遺跡探索部 部室

ルウェリア「というわけで……今年の新入部員歓迎パーティをここに開催します!」

ルル「わー!」パチパチパチ

ルウェリア「リアンちゃん、ルルさん、リエムちゃん、ノルンさん、サーナさん、アリムさん……この6名の入部を祝して、乾杯!」

シャーロット「かんぱ〜い!!」ユサッ


リアン(なぜ6月という時期になって、今更新入生歓迎会などというものをやっているのか?)

リアン(それは、私が提案したからだ――)

リアン(せっかく人も人造種も集まった部活なのに――なんだか、最近ちょっと空気が悪い! 主にアリムちゃんが来てから!)

リアン(これは由々しき事態だと重く見た私は――新入生歓迎会と称して、みんなともっと仲良くなろうパーティを開催すべきと思ったのだ!)

リアン(これで少しでも……主にアリムちゃんが、みんなと打ち解けられたら良いのだけれど……)


 ワイワイ…

アリム「…………」チビチビ

リアン(ああ……当のアリムちゃんは端っこの方で一人、遺跡産のエーテルリキッドをちびちび飲んでいる……)

リアン(なんとかして仲良くならなきゃ! 好物とか聞いたりして……!)

リアン「あ、アリムちゃん! 今日は……来てくれて、ありがとう……!」

アリム「勘違いしないで。わたしはルルに呼ばれたから来ただけ。他の有象無象などどうでも良い」

リアン「そ、そうだとしても……ありがとう!」

アリム「フン。感謝したければ勝手にすれば」

リアン「……あ、アリムちゃんって、好きなものとかある!?」

アリム「好きなもの……? 人間の死かしら」

リアン「そ、そうじゃなくて……! た、食べ物とかで!」

アリム「これ。エーテルリキッド。魔法人形はこれさえあれば死なないもの」チビチビ

リアン(あうぅ……手強い……! どうすれば……! ルルちゃん助けて……!)」


ルル「――」キャッキャッ
サーナ「――」キャッキャッ
シャーロット「――」キャッキャッ


リアン(あ、あっちで盛り上がってる……! ルルちゃんの援護は期待できそうにない……!!)

リエム「リアンさま」

リアン「リエムちゃん!」

リエム「あとはわたしにお任せくださいませ」スッ

リアン「えっ!」(な、なんか猛烈に嫌な予感が……!)
326 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:41:20.14 ID:isvZFITc0

リエム「…………」

アリム「……何? 正規品のリエムさんが、デバッグ不足のぽんこつに何か用?」

リエム「自分をデバッグ不足のぽんこつだと自覚していたのですね」

アリム「……煽られているのかしら。物凄くムカつくんだけど……」

リエム「事実を言っただけです。反論があるならどうぞ」

アリム「……表へ出なさい。一度ボコボコにしてやる……!」ザッ

リアン「わー! わー! どうしてすぐ喧嘩するの!!?」バッ

リエム「事実を言っただけで喧嘩はしておりません、リアンさま」

アリム「煽ったじゃない! 思いっきり煽ってきたじゃない! どう見ても喧嘩売ってたわよね!?」

リエム「リアンさまに同意を求めないでください、悪い方のリエム」

アリム「ああああああ!!! 一体どんな教育したらこんな風に育つのよ!!?」

リアン「え、ええ……? 魔法人形って、こういうものなんじゃないの……?」

アリム「こいつはちょっと異常よ!? 普通ここまで主に入れ込んだり他の魔法人形を煽り倒したりしないわよ!!!」

リエム「異常なのは悪い方のリエムだけです。一緒にしないでくださいませ」

アリム「くうううう……!! 前に主人に尽くす哀れな魔法人形なんて言ったけど訂正するわ……! こいつ、明らかに自分の意志で馬鹿リアンに尽くそうとしてる異常な魔法人形よ!!」

リアン「え……ええええ!!?」



ノルン「こらこら、そこ喧嘩しないの。はいどうぞ。おかわりもあるからね」コトン

リアン(リエムちゃんとアリムちゃんが言い争っているところで、ノルンさんがアップルパイの乗ったお皿を置いた。美味しそうだ)

リアン「……と、とりあえず食べよう?」

アリム「……嫌よ。人間の作った食べ物なんて」

リエム「悪い方のリエムは餓死を望んでいるようです。放っておきましょう、リアンさま」

アリム「何ですって……!? いいわ、お前の分まで食ってやるから!!」ガッムシャムシャ

リエム「汚い食べ方です。悪い方のリエムはテーブルマナーもインストールしていないようですね、リアンさま」

リアン(普段は控えめで優しくて穏やかなリエムちゃんが、今は狂ったように毒を吐きまくっている……。頭がおかしくなりそうだ……)

アリム「………! こ、これ……!」

リアン「! ね、ねえ……美味しい!?」

アリム「……フン! に、人間にしては……やるじゃない!」モグモグ

リアン(そう言いながら、アリムちゃんはモグモグとアップルパイを食べ続けた)

リエム「感想一つまともに言えないのですね。悪い方のリエムは自己分析が苦手な欠陥品のようです」

アリム「黙って食わせなさいよ!!!!」

 ◆
327 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:42:24.49 ID:isvZFITc0
―夜
 リアンの部屋

リアン「はあ……。しっちゃかめっちゃかだったけど、楽しかったな。パーティ」

リアン(当初の目的を達成できたかは……微妙なところだけど)

リエム「…………」

リアン「その……リエムちゃん? どうして……アリムちゃんには、あんなに冷たく当たるの……?」

リエム「……先にリアンさまや皆さまに冷たく当たったのは、あっちの方です」

リアン「それは……そうかもしれないけど。ずっとあんな調子じゃ、仲良くなれないよ……」

リエム「……仲良くなる必要はありません。リアンさまには、わたしがおります……」

リアン「そ、そういう問題じゃないよ。どちらか一人とだけしか仲良くなれない、なんてことはないんだから」

リエム「…………」

リアン(な、なんだか……今日のリエムちゃんは、意志が強い。アリムちゃんが言った通り、これがリエムちゃん自身の意志ってこと……?)

リアン(……意志を持つとしても、必ずしも私に都合の良い意志ばかりじゃないもんね。それならまあ、これはこれで良いのかな……?)

リアン(で、でも仲良くなって欲しいなあ……。エゴかなあ、私の……)

 ◆
328 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:43:18.04 ID:j2/FXIWu0
「適応能力あるかも?」って設定から煽られたら煽り返すように学習したのかなリエムちゃ……
329 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:52:14.84 ID:CBJWv+8MO
ヤンデレ人形になっちゃう?
330 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/06(土) 23:58:28.02 ID:isvZFITc0
―6月3週
 遺跡探索部 部室

アリム「…………」

リアン「あ、あのー……アリムちゃん? その……昨日は、リエムちゃんが……ごめんね?」

アリム「フン。別に良いわ。昨日はムカついたけど……あいつにとって先に嫌なこと言ったのはわたしの方だしね」

リアン(あ、あれ……? ひょっとしてアリムちゃんの方がまだ和解の余地があるんじゃ……)

アリム「……もしお前がリエムの献身を悪意を持って利用したり、リエムを裏切るような真似をしたら……その時は、絶対に許さないから」

リアン「うん……。その時は、アリムちゃんが私を消し飛ばして。そんな外道に堕ちるくらいなら、死んだ方がマシだもの」

アリム「軽々しく死んだ方がマシとか言うんじゃないわよ。でもまあ……約束はしてやるわ」

リアン「ありがとう。アリムちゃんになら、安心して任せられるよ」

アリム「…………」


―次の遺跡発見率[117/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4 水耐性)
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5 防御強化)
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う

6月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
331 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:59:09.16 ID:xIN6dyD+0
サーナが飛行魔法を習得したのでその実践に付き合わされる
332 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/06(土) 23:59:41.99 ID:bdXouvkSO
アリムちゃんと二人で遊びに行ってみたり!!
333 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 00:00:47.95 ID:DatjkrKUO
魔法剣術の授業
334 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 00:15:54.08 ID:R1ppt9t70

現状敵の二人とは和解できないのかな……
335 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 00:36:03.24 ID:rDEPOrvLo
乙乙
アリムちゃん、大分チョロかったとはいえ良く仲間になってくれたなぁ(コンマ)
336 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 05:34:47.44 ID:137pyqfmo

アリムに嫉妬して強く当たっちゃうリエム可愛い
337 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 11:25:52.13 ID:PpVHE06U0
イエリアさまとフィーさんについては、今すぐ和解というのは難しいです。そもそもリアンたちが出会ってすらいないので…
シナリオが進んでいない状態でも、自由行動等で動き回っていれば低確率で出会える可能性はあります
アリムちゃの加入は実際プロット破壊でしたが、まあ面白くなったので結果オーライです。でもリエムちゃのことも多少は気にかけてあげてね(リアンが勝手に気にかけます)
――――――――――――――――――――――――――――――――

―6月3週
 学院 校庭

剣術教師「では本日は皆さんに魔法剣術を学んでいただきます。皆さん、木刀は持ちましたか?」

生徒たち「はい!」

剣術教師「よろしい。魔法剣術の基本は、他の魔法武術と同じ。つまり、エンチャントです。剣に魔法を乗せて、斬る。言葉にすればシンプルですが、訓練なしにこの二つを同時に行うのは非常に難しい。そしてどちらか片方でも疎かであれば成立しない意外に難しいものなのです」

生徒A「せんせー! 早く始めよーよー!」

生徒B「ウチも早くエンチャした〜い!」

剣術教師「全く、せっかちな生徒ですね。では皆さん、まずは木刀に自分の魔法をエンチャントしてみてください。木刀とは言っても魔力の通りやすい精霊樹の木材を使用した一品ですので、火属性だろうと闇属性だろうと木刀がダメになる心配はありません。存分に挑戦してみてください」


リアン「エンチャントか……。まあジェルを纏わせたりとか、いつも似たようなことやってるから――」ギュルン

木刀「」ポワンポワン…

リアン「これだけならそんなに難しくはないかな……」ポワンポワン…


サーナ「あら、リアンもできましたのね」ヒュルヒュル…

ノルン「私もできたよ〜」キラキラ…

ルウェリア「私も……。と言っても私の場合は本当にいつもやってることと同じなんだよね。むしろ精霊樹のお陰でやりやすいくらい」カチコチ…

リアン「みんな良い感じだね」ポワンポワン…


剣術教師「皆さんできたようですね。それでは、その状態で剣を振ってみましょう。まずは私の型をなぞるように――イヤーッ!」

リアン「い、イヤーッ!」

↓1 リアンの剣の才能
01-30 ダメダメ
31-60 まあまあ
61-90 意外とやる
91-00 剣聖
338 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 11:28:13.22 ID:dERYYOIi0
剣聖
339 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 11:47:09.64 ID:PpVHE06U0
 ブン、ブン、バシャッ……

リアン「う、うぅ……」ビショビショ…

ルウェリア「り、リアンちゃん……!?」

サーナ「ああ! リアンがビショビショになってしまいましたわ……!」

生徒B「あー! リアンちゃんの今日のブラピンクじゃん!」

生徒A「ちょ、大声やめたげてよー!」

リアン「…………み、見ないでよぉ……」フラフラ

ノルン「もう、見世物じゃないんだよ!? リアンちゃん、更衣室いこ!」ギュッ

リアン「うん……」トボトボ…


ルウェリア「…………濡れ透けで弱ってるリアンちゃん……ちょっと可愛かったかも……」

 ☆リアンの剣の才能はダメダメでした……

 ◆
340 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 11:49:25.29 ID:PpVHE06U0
―6月3週 某日
 校庭

リアン(その日、私たちはサーナさんの飛行魔法お披露目に付き合わされていた)

リアン(風魔法による飛行と言えば――かなり精密な操作と高い魔力が要求される高度な術らしい。学生の内に習得できる人なんて滅多にいないらしいけど……)

リアン(でも向上心の塊みたいな人のサーナさんなら、習得できてもおかしくないのかもしれない)


サーナ「よーし、皆さん見ていてくださいまし!」

ノルン「気を付けてね? 怪我しないでね?」

サーナ「大丈夫ですわ! もう何度も練習したのですもの!」

ルウェリア「落っこちそうになったら地面を柔らかくしといてあげるから、安心して」

サーナ「ムッ、落っこちそうになどなりませんわよ!」

リアン「ま、まあ万が一ってこともあるし……」

サーナ「……まあ、それはそうですわね。友人の気遣いですもの、ありがたく頂戴しましょう」ヒュル―

リアン(サーナさんが、風を纏う――)

サーナ「では――行きますわよ!!」フワッ

リアン(そしてふわりと、浮かび上がった――!)

↓1 結果
01-10 落っこちた(サーナ根性+)
11-50 まだぎこちない(サーナ能力獲得フラグ)
51-90 スムーズ(サーナ能力獲得)
91-00 風神(サーナつよい能力獲得)
341 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 12:09:49.67 ID:ba8tAkplO
高く
342 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 12:45:41.35 ID:PpVHE06U0
サーナ「むむむ……」フワフワ

リアン「……」ドキドキ

サーナ「とうッ!」シュバッ

リアン(サーナさんは、自在に宙を舞い始めた――)


サーナ「ふ、ふふ……やりましたわ! 完全にコツを掴みましたわよ!!!」ビュンビュン


ノルン「わあ……! サーナちゃん、やったね!!」

ルウェリア「……ふう。これなら安全装置は必要なさそうかな? それにしても……凄いな」スッ


サーナ「これで空も大気も全てわたくしのモノですわァ!!! フフ、オホホホ! オーホホホホホッ!!!!!」ビュンビュン


 ◆

サーナ「か、体が……フラフラしますわ……」フラフラ

リアン「ま、マナポーション飲む? 市販のやつ……」

ノルン「流石に魔力消費は激しいんだね……」

ルウェリア「探索の時に使い続けたりとかは、無理そう……?」

サーナ「常時は無理ですわね……。でも短期間――戦場(いくさば)でなら、思いっきりやれますわ!!」

 ☆サーナがパッシブスキル〈飛行(戦闘コンマの成功範囲+10、失敗範囲-10)〉を獲得しました
343 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 12:46:04.30 ID:rDEPOrvLo
(生徒Bナイス……!)と思ってる生徒いそう、いる
344 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 12:54:59.74 ID:PpVHE06U0
―6月3週 某日
 学生通り

リアン「…………」ソワソワ

アリム「……」スタスタ

リアン(ひ、ひええ〜! やっぱり機嫌悪そうだよお〜!)オロオロ

リアン(そもそも、なぜアリムちゃんと一緒に歩いているのか? それは遡ること十数分ほど前……)

 ―

リアン『え、買い出し?』

エンシァン『ああ、物資が底をつきてきてな。遺跡探索に出る度に食料や飲料を持っていくだろう?』

リアン『あ、確かに……。部費から出てるんでしたよね』

エンシァン『そうだ。しかし今日は他の部員が出払っているな。私もこれから用事があるし……。リアンくん一人では流石に――』

 ガラッ

アリム『…………』スタスタ

エンシァン『! アリムくん、少し頼みがあるのだが、良いかな?』

アリム『……? 内容次第ね。遺跡探索に関係ないことなら断るけど』

エンシァン『関係はある。君とリアンくんで、物資の買い出しに行ってもらいたい!』

リアン『!?』

アリム『は……?』

 ―

リアン(そういうわけで……私とアリムちゃんで、今日は買い出しに出ることになったのだ……)

リアン(で、でも……アリムちゃんと仲良くなるチャンスだよね! ここが頑張りどころだ、私……!)


アリム「ねえ」

リアン「ひゃい!?」

アリム「これどこで買えるの? わたしここに来てまだ浅いんだから、あんたが先導しなさいよ」

リアン「あ、そ、そうだね……! わかった、付いてきて!」ザッ

アリム「…………」


↓1コンマ
01-80 リアン、日和る
81-00 リアン、勇気を出して手を繋ぐ
345 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 12:57:50.44 ID:f1TvQBOw0
346 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:26:48.70 ID:PpVHE06U0
リアン(……一瞬、手を繋ごうかとも思ったけど……)

リアン(いきなり、嫌いな人間に手を掴まれたら……きっと、嫌だよね……)

リアン(うん。そんな急進的な距離の詰め方はしないでいこう……)

リアン(ゆっくり、仲良くなっていけば良いんだ)


アリム「……とか考えてそうね、こいつ」

リアン「へっ!? な、何のこと……!?」

アリム「別に。ほら、今は買い出しでしょ? 早く案内しなさいよ。荷物くらい持ってやるから」

リアン「う、うん……! まず、乾パンはあっちのスーパーで――」

 ◆

―夕方
 学生通り

アリム「……」ガッサガッサ

リアン「あ、アリムちゃん……重くない?」

アリム「魔法人形を舐めないでくれる? それともリエムはこの程度で音を上げるの?」

リアン「あ……ええと、リエムちゃんとは、分担して持つことにしてて……」

アリム「…………そう。じゃあ、わたしもそうさせてもらおうかしら」スッ

リアン「あ、うん! 持つよ……!」ガサッ

アリム「…………買い出しは以上だったわよね?」

リアン「うん。余ったのはお小遣いにしても良いって。部費だけど……」

アリム「……それ、なんか経理的にまずいんじゃないの? いや人間の組織のやり方なんて知らないけど……」

リアン「わ、私もわかんないけど……先生が良いって言ってるんだし良いんじゃないかな」

アリム「……熱心に盗掘してるだけあって割と無法寄りよね、あんた」

リアン「ええ!? そ、そんなこと――あ! ねえアリムちゃん、あれ!」

アリム「何よいきなり……あ」

リアン(私が指さした先には、アップルパイの販売ワゴンが来ていた。甘く香ばしい、良い香りがする……)

リアン「ねえ、お小遣いもあるし……食べてかない?」

アリム「……あんたが食べたいってんなら……付き合ってあげても良いけど?」

リアン「! じゃあ、いこ!」タタッ

アリム「あ、馬鹿! 大荷物持ったまま走るな!」タッ

 ◆

 スタスタ

リアン(アリムちゃんはアップルパイをぺろりと平らげてしまうと、澄ました顔でスタスタと帰路を歩き出した)

アリム「まあまあね。悪くはなかったけど……個人的にはこの前のやつの方が好みかしら」

リアン「あれは部員のノルンちゃんが焼いてくれたんだよ。お願いすればきっとまた焼いてくれると思う」

アリム「…………考えておくわ」

 ◆
347 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:27:48.20 ID:PpVHE06U0
―夜
 アリムの部屋

エーテルリキッド「」カラン

アリム「…………」チビチビ

アリム「リアンの馬鹿……やっぱり、ムカつくわね……」

アリム「……本心なのかしら。本心で……わたしたちのこと……」

アリム「…………少しくらい……道具扱いしなさいよ」チビ…

アリム「………………でないと……」

アリム「本気で…………信じたく、なっちゃうじゃない…………」

 ◆
348 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:48:43.01 ID:PpVHE06U0
――6月4週
 学院 教室

先生「言い忘れていたが……先週は、夏至だった」

生徒A「へー!」

生徒B「だから!?」

先生「それだけだ。今年の雨季もそろそろ終わる。雨の中に思い出を――ここで過ごした梅雨を、忘れないように――……」

生徒A「せんせーめっちゃポエミング!!」

生徒B「ウチそーゆーの嫌いじゃないかも!!」

先生「そして7月には……君たちが楽しみにしている期末テストだ!! 抜かりのないように!! 起立礼解散!!」



リアン「雨ばっかりで先生がおかしくなっちゃった……」

ルウェリア「教員って激務でストレスがやばいって言うしね」

ノルン「ねえ、ところでリアンちゃんって、闘技大会出るんだよね……?」

リアン「え、うん。一応……。怖いから、やっぱり出ないかもしれないけど……」

ノルン「デュエットはどうするの?」

リアン「え、考えてなかったな……。まあ、今のところ相方もいないし出なくて良いんじゃない……?」

ノルン「あんまり乗り気じゃないんだね」

リアン「そりゃまあ……私はサーナさんみたいに戦闘狂ってわけじゃないし……」

サーナ「心外ですわ! わたくしは戦闘狂ではありませんわよ!!? ただ高みを目指しているだけですわ!」

ルウェリア「そのやり方が闘技での自己研鑽なら、割と戦闘狂に片足突っ込んでるんじゃないかな……」


―次の遺跡発見率[327/500]
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う

6月4週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
349 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:49:18.64 ID:AGqYZT6d0
アリム、生徒のピンチを助けてその事親しくなる
350 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:55:12.76 ID:DatjkrKUO
体育後の着替え中、生徒Bが下着品評会を始める
351 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:55:37.65 ID:rR2D77fTo
夏に向けて新しい水着買いに行こうぜ
リエムちゃん達の分も買おうぜ
352 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 13:57:13.10 ID:PpVHE06U0
コピペミスです。本日はここまでではありません。これは安価に含まれないレスです
353 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 13:57:47.64 ID:AGqYZT6d0
>>349すみません誤字りました。

その事→その子とです。
354 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 14:09:30.22 ID:PpVHE06U0
―6月4週 某日 放課後
 学生通り

アリム「……」スタスタ

アリム「ある程度はこの時代の人間の生活様式を知っておいた方が良いか……」

アリム「エーテルリキッド……ここではマナポーションか。それの補充もしておきたいしね」

自動車「」ブーン!

アリム「この時代の移動用機械か……。質量攻撃として上手く使えれば強そうね」

アリム「頭上にある赤とか黄に光ってるやつは、信号機と言ったかしら。確か赤が停止、黄が注意で……ん? あの車――」

自動車「」ブーン!!!

「あ――」

アリム「ッ!!」シュバッ


↓1コンマ アリムが助けた人
01-10 生徒A,B
11-20 風紀委員長
21-40 ルウェリア
41-60 サーナ
61-80 ノルン
81-00 リアン
355 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 14:19:04.90 ID:dERYYOIi0
えい
356 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 14:46:46.29 ID:PpVHE06U0

 ガッ ズザァッ

自動車「」ブゥーン―


リアン「あ――アリム、ちゃ――」

アリム「馬鹿! 馬鹿リアン!! 何ぼけっとしてんのよあんた!!」

リアン「ご、ごめんなさい……」

アリム「言ったわよね!? リエムを裏切るなって……!! お前が消えたら、リエムがどんな気持ちになるか――わからないなんて言わせないわよ!!!」

リアン「……! う……う、うぅ……」ポロポロ

アリム「……ッ! な、泣いたって許さないわよ! 例えただの不注意だとしても、勝手に死ぬなんて絶対に許さないわ……!!」

リアン「う、うあぁぁ……ごめんなさい……ごめんなさぃ……アリムちゃ……リエム、ちゃ……」ポロポロ

マナポーションの瓶「」カラン…

アリム「…………っ! これ……エーテルリキッド……? あんた、これ嫌いなんじゃ……?」

リアン「えぐ、えぐ……。あ、アリムちゃんに……あげようと……思って……」ポロポロ

アリム「……自分の分くらい、自分で買えるわよ。こんなものを渡す為に、命を落としかけたなんて……。ふざけないでよ…………」

リアン「う、うぅぅ……」ポロポロ

アリム「…………立てる? 帰るわよ。ほら……」スッ

リアン「うん……」グスグス

アリム「ったく……。本当に世話のかかる人間ね……」

 ◆
357 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:06:41.42 ID:PpVHE06U0
―6月4週 休日
 学生通り ショッピングモール

リアン「……」ソワソワ

リエム「……」

アリム「……」

リアン「…………あ、アリムちゃん……。この前は……ごめんね……?」

アリム「別に。反省はしただろうから、わたしからこれ以上言うことはもうないわ」

リエム「何かあったのですか……?」

リアン「えっとね……。車に撥ねられそうだったところを、アリムちゃんに助けてもらったの」

リエム「…………悪い方のリエムが、リアンさまを……?」

リアン「うん……。あと、アリムちゃんって呼んであげて……?」

リエム「…………」

リエム「…………リアンさまを助けていただいて……ありがとうございます……」ペコリ

アリム「別に。そいつに死なれたらいろいろ困るから。それにしても、お前がわたしに頭を下げるなんて思わなかったわ。魔法人形が人間を助けるのは当然の義務、それなのに反省や謝罪を求めるなんてやはり悪いリエムは欠陥品だー、なんて言うかと思ってたのに」

リエム「…………いいえ。リアンさまの危機に駆け付けられなかった、欠陥品のわたしに……そのようなことを言う権利はありません……」

リアン「え――」

アリム「……」ブンッ

 パシンッ

リエム「……」ヒリヒリ

アリム「揃いも揃って本当に手のかかる奴ら。待機を命じられてたお前が駆け付けられるわけないでしょ。責任の感じ方がおかしいのよ」

リエム「ですが……わたしより、アリムの方が優秀です。わたしでは、もうリアンさまのお役に――」

アリム「わたしはリアンの魔法人形じゃないし、リアンのことを取ったりもしないわ。リアンの魔法人形は今までもこれからも、お前一人だけ」

リエム「…………」

アリム「わたしがどんなに優秀でも、その地位は永久に変わらないわ。それでもまだ不服? わたしに負けたくないの?」

リエム「……はい。リアンさまの魔法人形はわたし一人で……リアンさまのお役に一番に立てるのも……わたしでなきゃ、いやです……」

アリム「……ふふっ。本当に、強い意志を持った強欲な魔法人形になったのね。良いわ……それなら、わたしが鍛えてあげる……!」

リエム「アリムが、わたしを……?」

アリム「ええ。一朝一夕とはいかないだろうけど、漫然とリアンに仕えているよりは遥かに効率的にいろいろ教えてやるわ。覚悟しておきなさい」

リエム「……! はい……よろしくお願いします、アリム」

リアン(いろいろあったけど、この様子ならリエムちゃんとアリムちゃんは仲良くなれそうかな? 良かった……)


リアン「ねえところでアリムちゃん、この前のルルちゃんの時みたいにパパッとインストールしてリエムちゃんを強くしたりはできないの?」

アリム「リエムの既存機能はもう最新型だからああいうのは無理ね。あとはわたしの今までの学習データをリエムに飲ませるっていう方法もあるけど、その方法はリエムの人格に大きな影響を及ぼすから当然ダメ。そもそもわたしの学習データはわたし用に洗練されたものだから、初期化直後とかならともかく既にいろいろ学習しているリエムに飲ませてもあまり良い結果にならない可能性の方が高いわ。まあつまり、魔法人形も地道に学習を積み重ねていくしかないってことね」
358 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:08:56.44 ID:PpVHE06U0
サーナ「わたくしが来ましたわよ!」ザッ

ノルン「おはよう、リアンちゃん、みんな。待たせちゃったかな?」スタスタ

ルウェリア「ごめんみんな、ルルさんがまだ寝てて……」タッタッタッ

剣ルル「んん〜……」

リアン「みんな、おはよう!」

リエム「おはようございます、皆さま」ペコリ

アリム「……で、何の集まりだったかしら。これ」

リアン「これはね……水着を買おうの集まりだよ!」

 ◆

―水着コーナー

ルウェリア「流石に海にスクール水着を着ていくのは恥ずかしいし、ちゃんとしたの選ばないとね」

リアン「だね……。私もスク水しか持ってないから……」

ルウェリア「と言っても……私に似合うのってあんまりないんだよね……」ペタン

リアン「あ、じゃあこれなんてどうかな? ひらひらしてて可愛いし」スッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、胸元にひらひらのフレアが付いたフレア水着だ)

ルウェリア「へえ、こういうのもあるんだ。なるほど……このひらひらがあれば、ペタンコの私でもそんなに変に見えないね」

リアン「そ、その……もし気に障ったら、ごめんね……?」

ルウェリア「ううん。私そういうの全然気にしてないから大丈夫。この前リアンちゃんが大きくなった時は、流石に疎外感あったけどね……」




ノルン「……私はどんなのにしようかな……」

リアン「ノルンさんが遠足のプールで付けてたやつ、可愛かったよね」

ルウェリア「ノルンさん、意外と攻めるんだなあって思ったなあ、あの時は」

ノルン「や、やめてよ……/// 私、今回は攻めないからね」

リアン「それなら……こういうのはどう?」サッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、ふわりとしたフリルやスカートの付いているワンピース型水着だ)

ノルン「わ……これなら肌の露出も少ないし、良いかも……」

ルウェリア「お淑やかな雰囲気ですごく良いと思う。ノルンさんの可愛さが引き立つよ、きっと」

サーナ「わかりますわ! きっととても可愛いですわよ!!」

ノルン「やめてよもう……///」



サーナ「わたくしはどんなのがよろしいかしら……」

ルウェリア「遠足の時はけっこう本格的な競泳水着だったよね。けっこう泳いだりするの?」

サーナ「淑女の嗜みでしてよ。でもせっかくなら、わたくしの美を魅せつける方向も考えたいですわね」

ノルン「サーナちゃんの美……?」

リアン「それなら……これなんかどうかな?」スッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、クロスタイプのセクシーな水着だ)

サーナ「あら、やりますわねリアン! 程よい可愛さと、美しさ――わたくしにピッタリですわ!」

ノルン「あはは、流石だねサーナちゃん。私もちょっとは自信付けたいなあ……」
359 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:10:19.89 ID:PpVHE06U0
ルル「ルルは? ねえ、ルルのは?」グイグイ

リアン「わっ起きたのルルちゃん! そうだなあ……ルルちゃんはどうしよっか」

ノルン「ルルちゃんは、どんなのが良いっていう希望はある?」

ルル「んー……かわいくて動きやすいやつ」

リアン「それなら――これだ!」バッ

リアン(そう言って私が手に取った水着は、紺色のワンピースタイプ――スク水だ!)

リアン「ルルちゃんならこれだよ! これしかない!」

ルル「そうなの? わかった、これにする」



リエム「…………リアンさま。わたしは……」

リアン「リエムちゃん。実はね、リエムちゃんのはもう考えてあるんだ――」

ルル「どんなの? どんなの?」ドキドキ

リアン「それはもちろん――これだよ!」バッ

リアン(そう言って私が手に取ったのは、ルルちゃんに選んであげたものに似た――しかし色が白いもの――――白スクだ!)

リアン「リエムちゃんの無垢で清純な印象と、神秘的な魔法人形の印象を併せ持つ――我ながら完璧なセレクトだと思う!」

ルル「わー! おそろい!」パチパチ

リエム「リアンさま……! わたしは……それが良いです……!!」



アリム「…………」

リアン「アリムちゃんは……」

アリム「言っとくけど、わたしはいらないわよ。その……スク水? ってやつも、着ないから」

リエム「む……悪い方のリエムは、協調性がありません」

アリム「どうとでも言いなさい。人間のファッションなどに興味はない」

リアン「まあまあそう言わずに……」バッ

リアン(そう言って私が手に取った水着は、燃えるような真紅のワンピースタイプ――赤スクだ!)

ルル「わー! アリムもルルとおそろい!?」

アリム「は、はあ!? 着ないって言ったでしょ!! 馬鹿リアンは聴覚か脳が腐っているのかしら!!?」

ルル「……おそろい……」ウルウル

アリム「うっ……! る、ルルの為なんだから……間違ってもクソボケキショリアンの為じゃないんだからね!!!?」
360 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 18:11:16.87 ID:PpVHE06U0
リアン「えへへ、水着選びって楽しいね!」

ルウェリア「リアンちゃんにこんな趣味があるとは思わなかったよ」

サーナ「全くですわ。普段の気弱さはどこへやら……いつもこれくらい強気であればよろしいのに」

ノルン「でも……ちゃんと相手のことを考えて選んでくれてるから、嬉しかったよ私」

アリム「どうだか。相手のことを考えないで自分の性癖を押し付けてるだけよ」

リエム「悪い方のリエムは、一度決まったことに後からグチグチ言うみっともない魔法人形です」

アリム「うるさいわね!」

ルル「ねー、リアン本人はどうするの?」

リアン「――え?」

アリム「……勝手に選んで回ってくれたんだから、覚悟はできてんでしょうね……?」ズズズ

リアン「ひえ……!」


↓1リアンの水着
01-30 極小マイクロビキニ
31-60 透けそうでギリギリ透けない競泳水着
61-90 みずのはごろも
91-00 謎の光
361 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 18:15:10.43 ID:bWGUHsPU0
はあっ
362 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 18:30:37.37 ID:rDEPOrvLo
スク水三連星は趣味全開やがなリアンちゃんw
363 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします :2023/05/07(日) 18:49:59.03 ID:Kuo/qMsMO
ちょうど遺跡ゲージ溜まったけど、次の遺跡は海の中だったり?
364 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 19:00:49.60 ID:Y0VYNmcGO
今更だけど魔鍵とイエリアは別個体か。勘違いしてた
365 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 19:02:45.91 ID:PpVHE06U0
>>363 ネタバレやめてください><
――――――――――――――――――――

透けそうでギリギリ透けない競泳水着「」

リアン「えええー!? これ普通の水着じゃないよ、絶対そういうプレイ用のやつだよ!!」

アリム「あっはは! 脳が腐ってるんなら知性も羞恥心もないから問題ないでしょ! キショリアンにはこれがお似合いよ!」グイグイ

リアン「や、やだ! 助けてみんな!!」


ルウェリア「…………海辺で恥じらうリアンちゃん、良くない?」

ノルン「ちょっと可哀想だけど……良いかも……。で、でもやっぱり……」

サーナ「アリムに自身の性癖を押し付けたのですから、その咎は受けて然るべきですわ……」

ルル「ルルたちのにちょっと似てる……リアンもおそろい?」

リエム「…………リアンさまと、おそろい……」


リアン(な、なんてことだ……頼みの綱であるリエムちゃんまでも……)

アリム「諦めなさい! お前は今年、それを着て海に出るしかないのよ!!」

リアン「んあああああッ!!!」


リアン(結局、みんなが私の選んだ水着を買う代わりに、私はそのスケスケ競泳水着を買わなければならないことになった……)

リアン(これは……性癖を押し付けた私への、罰なのだろうか……)

リアン(……まあでも。アリムちゃんもなんだかんだ楽しそうだったし、ちょっと馴染めたようにも見えたから、良かった)

リアン(このまま、もっともっとみんなと仲良くなってくれると良いな)

 ◆
366 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 19:06:58.69 ID:PpVHE06U0
―6月4週 某日
 更衣室

リアン「はあ〜今日の体育も疲れたあ〜」ヌギヌギ

サーナ「戦場ではあれほど勇ましく戦うのに、体育の時のリアンはふにゃふにゃですわよね」バルンッ

リアン「戦いの時だってそんなに頑張れてないよお。この前なんかリエムちゃんとアリムちゃんとルルちゃんに任せきりで、後方支援が精一杯だったし……」プル…

ルウェリア「いや、その三人には付いていけないのが普通だから……」ペタン

ノルン「でも……あの子たちばかり矢面に立たせられないよね。私たちも頑張らなきゃ」ポヨン

生徒B「あ! リアンちゃん今日もピンク!?」

リアン「…………///」サッ

生徒A「こら! うちの子がめっちゃご迷惑をおかけしちゃいました〜! ごめんね!」ズルズル

生徒B「あああ〜〜」ズルズル…

リアン「うぅ〜……///」

ルウェリア「り、リアンちゃん。大丈夫だよ、ここはもう私たちしかいないし……そもそも、みんな下着だから」ペタン(E:水色)

サーナ「そうですわ! 気にすることも恥じることも何一つありませんわよ! ほら見なさい! わたくしは黒でしてよ!!」バルンッ(E:黒)

ノルン「ルウェリアちゃんの言う通り……もう、大丈夫だからね。ほら、私だって……今日はこんな下着だよ」ポヨン(E:パステルイエロー)

リアン「……み、みんな……ありがと……///」プル…(E:ピンク)

リアン(しかし……下着を見られた程度でこのザマでは、あのスケスケ競泳水着を着たらどうなってしまうのだろう、私は……)

リアン(うう……考えたくない……)

 ◆
367 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 19:45:53.31 ID:PpVHE06U0
―7月1週
 遺跡探索部 部室

リアン(雨季が明け、カラッと晴れた夏の日差しが眩しく感じられるこの7月……)

リアン(私たちは、遺跡探索部の部室に招集をかけられていた)


エンシァン「諸君、我々は新たな遺跡の発見に成功した」

ルウェリア「えっ!? いつの間に!?」

エンシァン「見つけたのはシャーロットだ。シャーロットは部員ではないが実質部員のようなものとして遺跡探索をしていてな」

シャーロット「その先は私が自分で説明致しましょう。先日、私はリエムちゃんマップを手に水上バイクで海上を回っていたの」

リアン「え、水上バイクなんて持ってたんですか!?」

シャーロット「ええ、フィールドワークに必要な免許は大体持ってるわ。それで、目的の地点まで来てダイビングをしたら――ドンピシャ! あったのよ、遺跡が!」

ノルン「す、すごいアグレッシブ……!」

シャーロット「でも、外壁は当然対魔法障壁で覆われているし、私一人侵入したところで海の藻屑と消えるだけでしょ? だから、皆に手伝って欲しいのよ!!」

エンシァン「というわけだ。しかし我々にある海上移動手段は、シャーロットの水上バイクだけ……」

ルウェリア「あ、それなら! 私の硬度変化魔法で海上を固めれば、皆で歩いていけますよ!」

エンシァン「一人で何時間、人数分が乗れる範囲の海水を固め続ける気だ? その案は却下だ」

ルウェリア「う……はい」

リアン(うーん……私一人なら水を操ってスイスイ目的地まで行って水中にも潜れるけど……。流石に複数人を運ぶことはできないしなあ……)

エンシァン「というわけで次なるミッションは、複数人での海上移動手段及び潜水手段を確保することだ!」

サーナ「なるほど……理解しましてよ!」

エンシァン「手段にもよるが、探索時は恐らく海上待機組と潜水探索組に分かれることになる。遺跡探索部発足以来最大規模の作戦だ。皆、心してかかるように!」

ルル「ん!」

アリム「……海底に遺跡なんてあったかしら……。データベースにハッキングしてもボロボロだし、調べようがないわ……」


―次の遺跡発見率[0/500]※海底遺跡を踏破するまで上昇率が1/4になります
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・海底探索の手段を考える、探す

7月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります
368 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 19:46:37.75 ID:AGqYZT6d0
雨の日サーナがルルを見つけ、自室のお風呂に入れてあげる
369 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 19:48:50.21 ID:DatjkrKUO
アリムが多くの生徒達にもみくちゃにされる
370 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 19:49:30.41 ID:R1ppt9t70
アリムに魔法人形ってどうして作られたのって
371 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 19:52:01.72 ID:LRPsc3iVO
せっかくのファンタジー世界観なのだし、なんかそういう海を渡れるでっかい人造種とか古代兵器とかないかとか調べる
372 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:30:55.08 ID:PpVHE06U0
―7月1週 某日 放課後
 学院 校庭

リアン(そういえば、アリムちゃんっていつも部室にいるけど……どこのクラスなんだろう)

リアン(学年は私たちと同じ二年生ってことになってるみたいだけど……)


「ああああああああッ!」

リアン「い、今のアリムちゃんの悲鳴? 行ってみよう!」


 キャーッ カワイーッ

生徒A「え、めっちゃかわ!!! このキューティクルどーなってんのー!?」

生徒B「肌もすっごい綺麗……! どういうケアしてんのマジで!?」

生徒A「てかリアンちゃんの姪っ子ちゃんにクリソツだよ! 二年生だよね!? どーゆー関係!!?」

生徒B「ま、まさか……隠し子!!!?」

生徒A「やば! スキャンダルじゃん!!」

アリム「離せ! 消し飛ばすぞ人間!!!」


リアン(アリムちゃんが、何人かの生徒に捕まって触られていた……)

リアン(と、とにかく助けないと……!)


リアン「ど、どいてどいて! 嫌がってるでしょ!!」ズイズイ

アリム「リアン……! こいつら、どうにかして……!」

リアン「うん……! こら! 離れて離れて」ブンブン

生徒A「え、嫌がってた……!? ご、ごめん夢中で気付かなかった……。ほんとごめん……」ソソクサ

生徒B「ま、マジでごめん……! 今度埋め合わせするからご勘弁……!!」ソソクサ

リアン(アリムちゃんを捕らえていた生徒たちは、私が追い払うと素直に散っていった……)


リアン「……アリムちゃん、大丈夫?」

アリム「大丈夫なわけないでしょ……。最悪……。吐き気がする……」

リアン(アリムちゃんは顔を青くして、体をふらつかせていた。嫌いな人間たちにあんな風に触られたのだから、当然だ……)

リアン「ぶ、部室に行こ? あそこなら、あんなことする人いないから……」

アリム「…………そうする」

リアン(すっかり消沈したアリムちゃんは、素直に私の提案を聞いてくれた。本当に弱っているのかも……)

リアン(……でも、本気を出せば人間なんて簡単に吹っ飛ばせちゃうのに。アリムちゃんは、そうしなかったんだ)

リアン(……このことで、人間のことがもっと嫌いになったりしなければ良いけれど……)

 ◆
373 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:32:07.55 ID:PpVHE06U0
―部室

 ガラッ

リアン「お疲れ様です」

アリム「…………」

ノルン「あ、お疲れ様。リアンちゃん、アリムちゃん」

リエム「お疲れさまです。リアンさま、アリム」

リアン(部室に入ると、ノルンさんとリエムちゃんがテーブルにパンケーキを並べていた)

ノルン「部活の前にちょっとしたお茶会でもどうかなって思って、リエムちゃんと一緒に準備してたの」

リエム「はい。ノルンさまのお手伝いをさせていただきました」

ノルン「……アリムちゃんは……もしかして、具合が悪い?」

アリム「……別に平気よ。食べても良いのかしら? これ」

ノルン「もちろん! 良かった、少し調子が悪そうに見えたから。じゃあまだ皆集まってないけど、始めちゃおっか」

リアン「あ、うん! ありがとう、ノルンさん、リエムちゃん」

ノルン「いえいえ。では、ご賞味くださいな」

リアン「うん。いただきます!」

アリム「いただきます」
374 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:32:41.08 ID:PpVHE06U0
 サクッ

アリム「……」モグモグ

ノルン「どうかな……?」

アリム「……悪くないわね」

リエム「ノルンさま。アリムの言う悪くないは、とても美味しいという意味です」

ノルン「ほんと!? 良かった、頑張って作った甲斐があったよ!」

アリム「そ、そこまで喜ばなくても良いでしょ……。魔法人形の味覚は人間に似せて作られているのだから、人が美味しいと思うものをわたしたちが美味しいと思うのは当然のことよ」

ノルン「そうなんだね……」

リアン「…………」


リアン(そういえば、魔法人形はどうして作られたのだろう……)

リアン(人を守る為とか、仕える為とか、そういう言葉を断片的には聞いているけれど……)

リアン(それなら、感情や苦しみを感じる機能なんて必要なんてないはず……)

リアン(アリムちゃんなら知ってるかもしれないけど……。人にあんなことをされた直後に、そんなことを聞くのは……)


ノルン「……アリムちゃん、一つ聞いても良い?」

アリム「何?」モグモグ

ノルン「……魔法人形は……どうして、生まれたの?」

アリム「知らないわよ。そういう需要があったからじゃないの? 異常性癖の変態どもに」

リアン「え、ええ……」

ノルン「…………」

アリム「……わたしたち魔法人形に、そういう需要があったのは事実よ。ま、詳しいことまでは知らないけどね。知りたくもない」モグモグ

ノルン「そっか……。ごめんね、そんなこと聞いちゃって……」

アリム「別に。リアンもわたしたちにスク水着せて悦ぶ変態だし、同類かもね」

リアン「うっ……」

アリム「……冗談よ。あんた、私が本気で嫌がったら止めてたでしょ。本当に気色の悪い奴らは……根本的に違うわ」

リアン「…………」

アリム「あとは……他の需要ね。家庭用とか軍事用とか子守用とか、いろいろあったし」

リエム「わたしやアリムは特定の用途に特化したタイプではなく、どのような状況にもある程度対応可能な万能型です」

ノルン「いろんな子がいたんだね……」

アリム「そうね……。もうほとんど残ってないけどね」モグモグ…


リアン(そう言いながら、アリムちゃんはパンケーキを再び食べ始めた)

リアン(その横顔は……どこか、寂しそうだった……)

リアン(でも……少なくとも、生徒たちにもみくちゃにされていた時よりは、ずっと楽そうだ)

リアン(ありがとうノルンさん、リエムちゃん!)
375 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:34:45.46 ID:PpVHE06U0
―7月1週 某日 放課後
 学生通り

 パラパラ…ドザァァァ!!

サーナ「スコール!!? しまった、洗濯物を入れませんと……!!」ダッ

サーナ「……? あれは……」

剣ルル「……」

サーナ「ルル!? 何をしてらっしゃるの!? もう!」ヒョイッ

剣ルル「……」

サーナ「ええい、一旦わたくしの部屋まで来てもらいますわよ!」

剣ルル「……」

 ◆

―サーナの部屋 お風呂

 カポーン

ルル「……」ポケー

サーナ「お湯をかけたら人型になりましたわね……。でも相変わらずぼけっとしてますわ」

ルル「……」ポケー

サーナ「とりあえず体を洗ってあげましょうか……」シャワー

ルル「んん……んゆ……?」

サーナ「気が付きましたの?」

ルル「あれ、サーナ? ここ、おふろ……?」

サーナ「ええ。あなた、剣の状態で道端に落っこちてたんですのよ」

ルル「んん……?」

サーナ「覚えてないんですの……?」

ルル「んー……?」

サーナ「うーん……まあ、とりあえず今は体を洗いますわよ」

ルル「ん」

 ◆
376 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:35:38.63 ID:PpVHE06U0
 ゴォォォォ(ドライヤーの音)

サーナ「ほら、じってしてらして! ムラができますわ!」

ルル「んー……ルル、自然乾燥でいい……」

サーナ「だめですわ! 女の子たるもの、髪のお手入れはしっかりなさいまし!」

ルル「むー……エンしゃんはテキトーなのに……」

サーナ「エンシァン先生を見習ってはいけませんわ!!」

 ピンポーン

エンシァン『私だ。ルルが濡れ鼠になっていたとの報告を受けて回収に来たぞ』

アリム『ルルの不調と聞いてわたしも来たわよ。見せてみなさい』

サーナ「噂をすれば、ですわね。はい、乾きましたわ!」

ルル「ん!」

 ◆

エンシァン「ふむ……本当に何も覚えていないのか?」

ルル「ん」

サーナ「剣の状態でしたわ。お湯をかけたら人型になったのですけれど……」

アリム「ちょっとおでこ借りるわね」ピトッ

ルル「ん……」

アリム「…………あー……」

エンシァン「ど、どうだ……? ルルは……無事なのか?」

アリム「ええ、原因がわかったわ。離れて良いわよ」スッ

ルル「ん」

サーナ「それで、その原因とは……?」

アリム「……睡眠よ。ただの」

エンシァン「……」

サーナ「……」

ルル「あ。そういえば、眠くなったからちょっとお昼寝しようと思って……」

エンシァン「はあ……。まあ、何事もなくて良かったぞ……」

サーナ「全く、人騒がせですわね……」

アリム「ルル、あなたは知性あるインテリジェンスソードなのだから、寝る場所は選びなさい……」

ルル「むー……前向きに善処する……」

 ◆
377 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 21:40:27.83 ID:PpVHE06U0
―7月2週
 遺跡探索部 部室

ルウェリア「うーん……クルーザーとかをレンタルしてみますか? みんなでお小遣い出し合って」

シャーロット「それなら私とエンちゃんが出すわよ。どっちかと言うと海底探索の方が問題ね。海上移動は今ルウェちゃんが言ったようにクルーザーか何かでも借りればどうとでもなるけれど……海底探索はそうもいかないわ」

リアン「……そうだ! なんか海を渡ったり潜ったりできるでっかい古代遺物とかありませんか!?」

シャーロット「文献を見る限りないわけではないみたいだけど……現物がなければどうしようもないわねえ」

リアン「古代遺物の現物……うーん……」


―次の遺跡発見率[34/500]※海底遺跡を踏破するまで上昇率が1/4になります
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・海底探索の手段を考える、探す

7月1週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります
378 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 21:44:11.10 ID:04B5OuG7O
利害の一致で手段を提供してくれる人がいないか呼びかけてみる
379 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 21:48:41.59 ID:CqaOWSj3O
みんながどれくらい泳げるかの確認
380 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 21:51:10.61 ID:dERYYOIi0
リアン、サーナ、ノルンの三人が協力して、水中移動の魔法を開発してみる
リアンが水操作、サーナが空気を操作、ノルンが光操作(視界確保)
381 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 22:48:24.83 ID:PpVHE06U0
―7月2週
 部室

サーナ「そうですわ!」ガタッ

リアン「え、な、何?」

サーナ「海底探索の方法が見つからないのであれば……わたくしたちで作ってしまえば良いのですわ!」

リアン「そ、その手が……!」

ノルン「で、でも高等部の学生程度にそんな高度な魔法が作れるかな……。ゼロから作ること自体が難しいのに」

サーナ「やってみなければわかりませんわ! わたくしが思いついた理論はこうですわよ!」

 キュッキュッキュッ…

リアン(サーナさんが部室のホワイトボードに何らかの図や注釈を書いていく……)


サーナ「つまり……リアンが外圧および推進、わたくしが内圧、ノルンが光での視界確保ですわ!!」

リアン「お、おおー……!!」

リアン(一見すると悪くなさそうな理屈だ。ただ……極めて高度で、息の合った精密な圧力調整が常に要求されるという点を除けば……)

ノルン「これ……光を出してれば良い私は簡単だけど……リアンちゃんとサーナちゃんの負担がとんでもないんじゃ……」

サーナ「根性とマナポーションでカバーですわ!」

リアン「ど、どうだろう……。ある程度自動化できそうなとこを詰めれば……」

サーナ「まずはやれるだけやってみますわよ!!」

↓複合潜水魔法開発
01-30 無理だよ
31-60 できたけど不安定すぎる
61-90 健康とマナポーション代を犠牲にすれば……
91-00 歴史に名を残せますわ
382 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 22:51:20.30 ID:rDEPOrvLo
名を残そうぜ
383 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 22:59:28.71 ID:R1ppt9t70
無理かー
384 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 23:11:25.18 ID:PpVHE06U0
―プール

サーナ「早速プールで実践ですわ!」(E:スク水)

ノルン「端っこの方を水泳部の皆さんが貸してくれて良かったね」(E:スク水)

リアン「やっぱり要は私の水魔法だよね!」(E:スク水)

サーナ「ええ! まずはわたくしの風魔法と、リアンの水魔法で泡を作って……」

リアン「泡の壁は私のジェルで固めて、潜水艦完成! ってわけだね!」

サーナ「やってみますわ!」

 ◆

―水中

リアン「あ、ああああああ! 穴が! 穴が!」ドババババ

サーナ「落ち着きなさいリアン! 穴くらいわたくしの風で――」ブクブクブク

ノルン「わああああ!! 余計空気出してどうするの!?」

 ブクブクブク…

 ◆

―廊下

リアン「……」トボトボ

サーナ「……」トボトボ

ノルン「げ、元気出そ! 二人が頑張ったの、私は知ってるから!」

サーナ「……ええ! いつまでも落ち込んではいられないですわね!」グッ

リアン「……うん! これがだめなら、他のやり方を探そう!」

三人「おーッ!!」


リアン(私たちは互いに励まし合い、次の作戦を考えることにした)

リアン(それにしても……なんだか前にも、学校のプールで落ち込んで、奮起してって流れがあったような……)

リアン(な、なんだろうこのジンクス……)

 ◆
385 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 23:12:27.57 ID:PpVHE06U0
 一方その頃……

―7月2週 放課後
 ユリトー島 東海岸

ルウェリア「なるほど、この先にあるんですね」

シャーロット「ええ。やはり鬼門は潜水手段ねえ」

ルウェリア「うーん……その海を渡れて潜れる古代遺物ってのが都合良く発掘できれば良いんですけど……」

シャーロット「ないものねだりはできないわ。そもそも遺跡の発見すらままならないのに、そんな遺物が都合良く見つかるはずもないし」

ルウェリア「古代遺物の生産工場でも見つかれば良いんですけどね……」

シャーロット「…………ん? 古代遺物の生産工場……なんか最近、そんなような単語をエンちゃん辺りから聞いたような……」

ルウェリア「……そういえば私も聞いたような……。何だったかな……」

シャーロット「うーん……まあ考えても思い出せないものは仕方ないわ。私たちは今できることをしましょう」

ルウェリア「はい!」

シャーロット「題して――利害の一致に便乗しよう大作戦よ!!」


↓1 遺跡探索部に潜水手段を貸してくれそうな人
01-60 いなかった
61-90 厳しい条件付
91-00 魔導潜水艦、あげます
386 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 23:13:04.42 ID:R1ppt9t70
いる!
387 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/07(日) 23:20:01.52 ID:rDEPOrvLo
前回の遺跡!
青髪剣の自爆で損傷なければ何かしら役に立つものが手に入るってことか?
388 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 23:21:01.35 ID:PpVHE06U0
―夕方
 東区 旧市街

ルウェリア「……」トボトボ

シャーロット「……」トボトボ

ルウェリア「いませんでしたね……」

シャーロット「まあ……当然と言えば当然かもね。何の実績もない学生の部活に、一歩間違えば命の危険があるようなものを貸してくれる酔狂な人なんてそうそういないわ……」

ルウェリア「……いっそ、人数分のダイビング用装備を揃えるとか? 免許はありませんけど」

シャーロット「いや、免許のない人にダイビングさせるのは流石に危険すぎるわ……。遺跡部はどちらかと言うとアウトローだけど、命に関わるところの線引きはしっかりしましょう」

ルウェリア「そ、そうですね。軽率でした」

シャーロット「いいのよ……。あなたのお姉さんには、私もお世話になったからね。できる限りのことはしてあげたいわ」

 ◆
389 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/07(日) 23:59:35.80 ID:PpVHE06U0
―7月2週 某日
 市民プール

エンシァン「本日は、皆がどの程度泳げるかの確認をする為に集まってもらった」(E:無地ビキニ)

ルウェリア「海底遺跡の探索ですもんね」(E:フレア水着)

エンシァン「ああ。水適性の有無は死に直結する重大なものだ。この結果次第で海上待機班と潜水突入班に分かれてもらうことも考えている」

シャーロット「ちなみに私は突入班よ。初めて一緒に探索することになる子も多いと思うけど、よろしくね?」タユンッ(E:マイクロビキニ)

サーナ「わたくしは得意ですわよ、水泳! それとあまり知られていませんが、水中でも風魔法は使えるんですのよ?」(E:クロス水着)

ノルン「私もある程度泳げるし、視界確保に光も必要だろうから突入班かなあ」(E:フリルワンピース水着)

ルウェリア「私はまあ、普通程度には泳げるよ。あと、硬度変化ももしもの時への対応にけっこう有用だから突入班の方が役立てると思う」

エンシァン「私は……実はあまり泳げん。海底遺跡にバカスカ穴を開けるわけにもいかんから、今回は侵入経路を開けた後は海上待機に回らせてもらうぞ」

リアン「私はまあ、当然突入班だよね。単独でなら海上移動も高速潜水もできるし。自分で言うのもなんだけど、今回はエース級の活躍を見込めると思う!」(E:スク水)

アリム「……わたしとリエムは海上待機ね。水中用の装備でもあれば別だけど、確かわたしたちの型でそんなものは出てなかったはずだし」(E:赤スク)

リエム「はい……。船上で、リエムさまのご帰還をお待ちしております」(E:白スク)

ルル「ルルは?」(E:スク水)

アリム「ルルは沈んだら永遠に自力で浮上できないからダメ」

ルル「むー……」

エンシァン「ふむ……話を聞く限り、大体決まったな。突入班は、シャーロット、リアンくん、ルウェリア、サーナくん、ノルンくんの五人だ。奇しくも学生で揃ったな」

シャーロット「あら、私も学生に数えてくれるの? ふふ、エンちゃんったらお上手ね」タユンッ

エンシァン「黙れ。しかし……これなら別に市民プールに集まってもらう必要はなかったか?」

シャーロット「いいじゃない! ふふっ、若い子たちと一緒に泳ぐのも悪くないわよ?」タユンッ

エンシァン「……泳ぐのは苦手と言ったろう」



アリム「ところであんた何普通のスク水着てんのよ。前に買ったのは?」

リアン「あ〜……え、えっと、ですね……。そのお……」

アリム「卑怯者! ここで脱がしてやる!」バッ

ルル「わー! ルルもリアン脱がすーッ!」

リアン「ひ、ひええ〜ッ!!」



リアン(私は市民プールでアリムちゃんたちに水着を脱がされ、散々な目に遭った……)

リアン(でも……アリムちゃん、楽しそうで良かった。脱がされた甲斐があったよ……グスッ……)
390 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 00:08:12.71 ID:XkFsIcIq0
―7月3週
 遺跡探索部 部室

シャーロット「う〜ん……」

エンシァン「ふむ……やはり問題は潜水手段の確保か……」

シャーロット「そうなのよ〜……。どこかに都合良く古代遺物の生産工場でもあれば良いんだけど……」

エンシァン「古代遺物の……生産工場……? 待て。ごく最近、どこかで……」


―次の遺跡発見率[67/500]※海底遺跡を踏破するまで上昇率が1/4になります
 ◆遺跡探索部メンバー
 ◇リアン  (水の魔法:踏破力+1、戦闘力+3、持続力+4)〈水耐性〉
 ◇ルウェリア(硬度変化:踏破力+4、戦闘力+3、持続力+1)
 ◇リエム  (魔導兵装:踏破力+2、戦闘力+5、持続力+2)
 ◇エンシァン(掘削魔法:踏破力+3、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇ルル   (土の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+5)〈防御強化〉
 ◇サーナ  (風の魔法:踏破力+3、戦闘力+4、持続力+1)〈飛行〉
 ◇ノルン  (光の魔法:踏破力+2、戦闘力+3、持続力+3)
 ◇アリム  (魔導兵装:踏破力+4、戦闘力+8、持続力+4)

☆現在の目標☆
・ルウェリアの姉の手がかりを探す
・魔鍵を追う
・海底探索の手段を考える、探す

7月3週の行動です
↓1〜3 自由行動または発生するイベント 行動終了後、何らかの特殊なイベントが発生することがあります なお本日はここまで
391 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/08(月) 00:10:12.35 ID:4nCxpfVGo
前回探索した遺跡に行って使えるものがないか、作れないか再捜索
392 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/08(月) 00:12:46.47 ID:ewD5OhBR0
リエムちゃがわたしもリアンさまと二人きりでお出かけがしたいと言ってくる
393 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/08(月) 00:15:58.66 ID:zmN47Ii60
ノルンさんの新作お菓子をみんなで美味しくいただく
394 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/08(月) 08:19:43.37 ID:UKPAkMC0O
リエム・アリム・ルルを使ったコスプレファションショー開催
395 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/08(月) 11:35:25.06 ID:kSCUzVa9O
1〜3つってるのにあわよくば取ってもらおうと後から平然と投げるやつは何なんだ
396 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/08(月) 20:28:16.28 ID:bim9mcfFO
範囲外なら採用しないでスルーすればいいだけの話だしその辺曖昧にして拾ってる>>1が悪いのでは
397 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 21:12:41.16 ID:XkFsIcIq0
―7月3週 昼休み
 部室

ルル「あうー……暑い……」グデー

リアン「はあ……テスト勉強も深海探索の手段探しも、なかなか上手くいかないね……」

サーナ「そうですわね……。少し休憩がてらに何か冷たくて甘いものが欲しいですわ」

ルウェリア「今から食堂に行っても目ぼしいものは売り切れてそうだし、学生通りまで行くのもしんどいし……」

アリム「だらしない連中ね。自己管理一つまともにできないの?」

リエム「誰もがアリムのように疲労せず風邪も引かない体質というわけではありません」

アリム「馬鹿は風邪を引かないって言いたいわけ!?」


ルル「喧嘩しないで!」ピシャッ

アリム「むぐ……悪かったわね」

リエム「……わたしも……少し意地が悪かったです」

ルル「もう……。二人とも、どうしてすぐ喧嘩するの?」

リエム「アリムがすぐ悪口を言うからです」

アリム「リエムがすぐ煽るからよ」

ルル「むー……」


 ガチャッ

ノルン「こんにちは。……なんか、どんよりしてない……?」

リアン「ああ……うん。暑くて……」

ノルン「……それなら、みんなに良いものをあげます」

ルウェリア「良いもの?」

ノルン「冷蔵庫、開けてみて」

ルル「?」ガチャッ


一面のソーダフロートゼリー「」キラキラ…


ルル「わぁー!!」

サーナ「こ、これは……! すごいですわ!!」

ルウェリア「い、一体いつの間に……!?」

ノルン「昨日ここの給湯室で作って、一晩かけて冷やして固めて、今朝仕上げたの」

リアン「す、すごい……! 私じゃ絶対に真似できない……!」

アリム「…………」ジッ

リエム「ノルンさま。アリムはそれを今すぐ食べたいそうです」

アリム「ばっ! そ、そんなこと……!!」

ノルン「是非どうぞ! 遠慮しないで食べてね」

アリム「……フン。それの色がエーテルリキッドに似ているから食べたくなっただけよ。勘違いしないでよね」

リアン(食べたいっていう気持ちは否定しないんだね)
398 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 21:13:18.05 ID:XkFsIcIq0
ルル「ノルンはお菓子屋さんになるの?」モグモグ

ノルン「えっ、それは考えたことなかったなあ。どうだろ」

リアン「このソーダゼリー、お店の新商品とか言われたら信じちゃいそうなくらい綺麗で美味しいよ」モグモグ

ノルン「あはは……ありがと。でも、手間と時間をかければ誰でも作れるものだよ。お店で出すには難しいと思う」

リアン「いや、手間と時間をかけても私じゃ絶対に作れないと思う……」モグモグ

ルウェリア「私もきっと無理。ノルンさん、謙遜のしすぎはあんまり良くないよ」モグモグ

ノルン「え、ええ……謙遜してるつもりなんてないんだけどなあ」



アリム「…………」モグモグ

リエム「…………」モグモグ

サーナ「……すっかり黙って食べてますわ。ふふ、お行儀がよろしくてよ」

 ◆
399 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 21:13:49.53 ID:XkFsIcIq0
―7月3週 某日
 部室

エンシァン「というわけで今週の休日、我々教員や学外部員で魔導機械工場の再調査をすることにした」

ルル「おー」

アリム「あの工場で舟や潜水艇に類するものがあったかどうか、確かな情報はないわ。でも調べてみる価値は大いにある」

シャーロット「うふ、うふふふ! ワクワクしてきたわ……!! よろしくね、アリムちゃん!!!」

アリム「うっ……な、何このエルフ……!? 気色悪い人間とも違う、おぞましいオーラが……!」ゾワッ

ルウェリア「先生、私たちは?」

エンシァン「先日のこともあって樹海近辺は厳戒態勢が敷かれているのだ。特に学生に対する監視の目は厳しい。今回は待機してもらう」

リアン「は、はいわかりました」

リエム「……リエムさまが行かないのであれば、わたしも……」

エンシァン「ああ、リエムくんはリアンくんに付いていてくれたまえ」

リエム「はい……。あの……アリムは……?」

アリム「わたしは身分上学生ってことになってるけど、今回は当然行くわよ。わたしがいなきゃ、何かあっても使えないかもしれないしね」

エンシァン「……というわけだ。アリムくん頼りなのが情けないが、私も打てる手は打ちたい。アリムくんの実力なら監視から逃れるのも容易であろうからな」

アリム「ふふっ、そういうこと。あんたは大人しく留守番してリアンさまといちゃついてなさい」

リエム「む……。ではそうさせていただきます……」

 ◆
400 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [saga]:2023/05/08(月) 21:14:26.69 ID:XkFsIcIq0
―7月3週 休日
 リアンの部屋

リアン「んん〜……久しぶりに何もない休日だ……」

リエム「リアンさま。本日はいかがなさいますか」

リアン「リエムちゃん。今日は……何しよっか」

リエム「……以前、リアンさまはアリムと二人きりで買い出しをしたとお聞きしました」

リアン「あ、うん。アリムちゃんと二人で行ったよ、買い出し」

リエム「…………」

リアン「……り、リエムちゃん?」

リエム「……ずるいです」

リアン「えっ?」

リエム「リアンさま……。本日は……わたしも、リアンさまと……二人きりで、おでかけしたいです……」

リアン「………え!? ほんと!?」

リエム「…………あ……。も、申し訳ありません。魔法人形の分際で……出過ぎたことを……」

リアン「……ううん!」

 ぎゅっ

リエム「――あ―」

リアン「いこうっ! 二人で……!」

リエム「リアン、さま……!」


↓1 どこへ行く?
東区(旧市街、東海岸)
新南区(ユリトー魔法女学院、学生通り、ショッピングモール、その他様々な商業施設等)
新西区(新西区住宅街、博物館(閉館中)、魔導遊園地、その他様々な娯楽施設等)
北側(樹海、他険しい地形)※今回は北側のポイントは選べません
ユリトー山(麓、山道、温泉)※リアンの体力・移動速度では日帰りで山頂まで行くのは難しい
その他(要記述。それっぽい名称だけでもそれっぽく実装します)
コンマで決める(場合によっては特殊な場所に行けるかも)
401 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2023/05/08(月) 21:23:00.79 ID:kXGDx60z0
中等部校舎
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