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【リコリス・リコイル】千束「……本気で言ってるの、それ」
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1 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:02:32.54 ID:m5lu7S3d0
1日目 朝
喫茶リコリコ
千束「えへへー」ウキウキ
たきな「もう、何を浮かれているんですか」
千束「だって今日はたきなとデートなんだも〜ん」ニヒヒ-
たきな「本当、子供みたいなんだから。それに、遊んでいいのは午後だけですよ。午前中はあくまで病院の検査への付き添いですからね」
千束「定期健診なんていうけど、全然問題ないのになぁ。DAの山岸先生のところで済めば早いのに……」
たきな「山岸先生は町医者でしょ?異常が見つからないかを大きな病院で定期的に診てもらわないといけないからこその定期健診じゃないですか。それに、心臓を新しくしたのは、ついこないだの話ですし」
千束「ぶ〜」
ミズキ「ま、確かに見守り役は必要ね」
千束「私、そんなに子供じゃないよーだ」
たきな「行きますよ。山岸先生からの紹介状は持ちましたか?」
千束「あ、いっけな〜い!」
ミカ「ははは、二人とも気を付けてな」
ミズキ「行ってら〜」
千束・たきな「行ってきます!」カランカラン
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1681970551
2 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:05:21.91 ID:m5lu7S3d0
お昼前
都内 K医大病院
心臓血管外科医「うん、人工心臓の調子は良さそうだね」
循環器内科医「そうですね。足に浮腫もなし、画像も問題なし……と。はい、心エコー終わり。服を着ていいよ」
千束「うぅ……おっぱいにローション塗りたくられて弄られた……お嫁に行けないよぉ……」
循環器内科医「まったく……人聞きの悪いことを……」
たきな「そうですよ。ちゃんとした検査なんだから、茶化しちゃだめです」
千束「えへへ」テヘペロ
心臓血管外科医「特変なし……ということで山岸先生には返書書いておくよ。えっと山岸先生は……総合診療科だったっけ……」
千束「ありがとうございました!」
循環器内科医「……ただね、よく聞いて。君は元々拡張型心筋症だ。今更言うまでもないが、いくら今が元気だと言っても、薬は一生飲み続けなければならないし、癌や感染症になるリスクも高い。突然死を起こす可能性だって、ないとは言えないんだ」
千束「……!」
循環器内科医「それだけは肝に銘じて、今を大切に生きて欲しい」
千束「……はい!」
心臓血管外科医「次はまた半年後に来てね」
循環器内科医「何か異常があったらすぐに山岸先生のところに行くんだよ」
千束「は〜い」
たきな「お世話になりました」
3 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:07:01.93 ID:m5lu7S3d0
その頃 都内
警視庁による一斉検問
警察官1「はいご協力ありがとうございました〜行ってくださ〜い」
警察官2「次、ハイエース二台来ます」
警察官1「すみません、窓開けてもらっていいですか」
運転手「……」スーッ
警察官1「免許証の提示をお願いします」
運転手「……」スッ
警察官1「ありがとうございました」
警察官2(……このハイエース二台、えらく車体が沈んでるな)
警察官2「すみません、念のため車内を見せてもらってもいいですか」
運転手「……!!」
ブォォォン!
警察官1「うわ!急にバックするな!止まれ!」
キキッ ブォオオオオ
警察官1「うわあ!!突っ込んでくる!」
警察官2「こ、こいつら突破するつもりだ!!威嚇射撃!!」チャッ
パン!パン!
ブォオオオオ ドカッ ガシャアアアン
警察官1「け、検問を突破しやがった!」チャッ
警察官2「撃て!撃て!」
パン!パン!
警察官1「●●検問・警視47号より!白のトヨタ・ハイエース2台が検問を突破し港区方面へ逃走!ナンバーはねずみのね、●●―●●、たぬきのた、●●―●●!検問PCは自走不能!手配願います……!」
4 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:09:23.86 ID:m5lu7S3d0
K医大病院 病院食堂
心臓血管外科医「お、助教、お疲れ様」
外科医「あ、お疲れ様です。今日は珍しいですね、お二人揃ってるなんて」
心臓血管外科医「行政からの依頼で、ちょっとVIPな患者がいてね、特別に二人揃ったんだ。今から帰るとこだよ」
外科医(……心臓移植でも受けた患者か?まぁウチは設備の充実に関しては都内有数だからな)
循環器内科医「調子はどう?」
外科医「救急外来なんて、もうかったるいですよ。僕、もう当直医から外してもらおうかなと」
循環器内科医「まあまあ、まだ若いんだから」
外科医「あ〜あ、毎日早く帰ってゆっくりしたいんだけどな」
心臓血管外科医「中々そうはいかないよね〜」
外科医「こんな事なら、先生方のように非常勤になるか、どっか転職してもっと楽な訪問診療とかやろうかなって思っちゃいますよ。先生、良いところご存じないですか」
心臓血管外科医「はは……いやぁ……」
心臓血管外科医・循環器内科医(こいつ、助教のくせに、ほんっとモチベ低いなぁ……)
5 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:13:34.59 ID:m5lu7S3d0
お昼過ぎ
K医大病院 1階ロビー
クラーク「はい、処方箋と明細とお釣りです。お疲れ様でしたー」
たきな「病院の会計って時間かかりますね。さて、お金も払ったし……」
千束「あとは処方箋を持ってお薬もらうだけだね。薬局はどこだっけ……」
たきな「いったん正面玄関を出て左みたいですね。あっちが玄関なので、行きま……」
パパパパーン
たきな「!?」
千束「銃声っ!?」
たきな「ど、どうしてここで銃声が!?」
千束「見て、たきな!」
たきな「っ!!玄関に武装した男がおよそ一個小隊……!!」
パパパパン
たきな「た、建物の裏側からも……!」
たきな「どうします、応戦しますか!?」チャッ
千束「ダメ!一般の人が多すぎる!銃はしまって、私について来て!」ダッ
たきな「了解です!」ダッ
6 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:15:26.54 ID:m5lu7S3d0
1階ロビー 女子トイレ
千束「たきな、銃と予備弾倉とDA貸与のスマホ出して!」
たきな「は、はい!」チャッ
千束「借りるよ!それと、そこのトイレのタンクの蓋を開けて!」
たきな「え……!?」
千束「急いで!」
たきな「は……はい!」ガコッ
千束「えい!」パチャン トプン
たきな「な、何するんですか!」
千束「私のもこの中に沈めとくから!」パチャン トプン
たきな「ええええ!?」
千束「……いいの。だって、今から……」ガコン
ガチャ
テロリスト「おい、そこの学生、両手を挙げてロビーに出てこい!!」チャッ
千束「……こうなるんだから」
たきな「……分かりました。ここは彼らに従いましょう……」
7 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:17:56.71 ID:m5lu7S3d0
その後 喫茶リコリコ
カランカラン
ミカ「いらっしゃ……おや」
ミズキ「珍しいお客が来るもんだね」
クルミ(やば、DAの司令官じゃん。押し入れに隠れよっと)ソソクサ
楠木「邪魔するぞ……私だって、美味いコーヒーを飲みたいと思う時もある。それにしてもここは静かだな」
ミカ「まぁ、今日は千束もたきなも外出しているからな。それを見計らって来たのか?」
楠木「あの二人はいないんですか。偶然ですね」
ミカ「仕事の話か?」
楠木「それも今日は特にありません」
ミカ「そうか。ほら、ブラックで良かったな?コーヒーお待ちどうさま」
楠木「ん……やはり、ミカのコーヒーは逸品ですね」ズズッ
ミカ「今度来るときはフキとサクラも連れてくればいい。おかわりはどうだ?」
楠木「頂きます」スッ
TV「……番組の途中ですが、臨時ニュースです。警視庁によりますと、正午前に都内●●の警察の検問で、不審な車二台が警察官の制止を振り切って逃走、またこれの関係は不明ですが、都内のK医大病院の一部が、先ほど詳細不明の武装勢力に占拠された模様です」
楠木・ミカ・ミズキ「!?」
楠木「な、何だと……」
ミズキ「……その様子だと、DAも兆候は掴んでなかったようね。ラジアータもヤキが回ったのかしら?」
楠木「恥ずかしい話……言い訳かも知れんが、この占拠事件はおそらく計画的ではないと思う。何か偶発的な……」
ミカ「……なんてことだ」
楠木「どうしました?」
ミズキ「千束とたきなが、今日、あの病院に行ってるの」
8 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:20:29.47 ID:m5lu7S3d0
1階ロビー
テロリストのリーダー「我々は武装組織・日本赤色解放戦線である!!」
リーダー「傷ついた同志の治療の為、やむなくこのK医大病院を占拠した次第である!」
リーダー「日本警察が更なる手出しをしてこない限り、本病院の安全は保障される!」
リーダー「こちらからの要求については、追ってまた連絡する!」
リーダー「という訳だ。先生、仲間の治療をお願いしますよ。さっき警察の検問で何発か喰らって、軽傷とはいえ怪我人が出てるんでね」ニヤリ
外科医「わ、分かった……治療が終われば、すぐに解放してくれるのか?」
リーダー「それは、日本政府の心がけ次第だな」
9 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:22:18.12 ID:m5lu7S3d0
リーダー「ったく、想定外だったな。海路で国外へ出るはずが、予期せぬ検問のせいで予定が狂っちまった」
副リーダー「日本の警察も、なぜか分かりませんが神経質になっていますね。今日も、ためらいを見せずに水平射撃してきましたし……」
リーダー「……日本警察も、我々にとっては悪い意味で欧化していくのかもしれん」
副リーダー「しかし、あの限られた時間の中で、病院を占拠して交渉カードにするというのはいい判断でしたね」
リーダー「元々考えていたことだ。同志の治療はもちろん、インフラも人質も揃ってるからな、まさにおあつらえ向きの拠点というわけだ。と言って、長居するつもりもないがな」
10 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:24:40.48 ID:m5lu7S3d0
テロリスト「人質の諸君は、ここ1階ロビーに集まって昼夜過ごすように!許可なく行動した場合は、生命の保障はしない!!」
ザワザワ ヒソヒソ
千束「AKの……あれ、47かな?74かな?」
たきな「弾倉とストックの形からして、あれはAK74です」
千束「マカロフ持ってる奴もいる。共産圏の骨董品ばっかだね」
たきな「殺傷力の高い骨董品ですね。でも、時代遅れのAKなら、千束なら余裕ですよね!」
千束(……そうでもないんだよ、たきな。AKは弾がブレやすいから、避けるのも地味にしんどいんだよ……)
たきな「身のこなしからしても、奴ら、一定以上の軍事訓練は受けていますね」
千束「爆弾やブービートラップの類は……今のところ、どこにも仕掛けてなさそうだね」
たきな「はい」
千束「とりあえず、今分かってる情報だけ楠木さんに報告してくるね!」
たきな「ありがとうございます、お願いします」
千束「すみませ〜ん!おしっこ行きたいで〜す!」ブンブン
たきな「なっ……ちょっと千束!」
11 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:27:28.32 ID:m5lu7S3d0
喫茶リコリコ
ピコーン
楠木「……!!」
ミカ「楠木、スマホが鳴ったぞ。それ、もしかして・・・・・・」
楠木「ああ……千束からです。やはり、たきなと一緒に病院の旧棟で人質にされてます。敵の全体数はおよそ二十名、メインウエポンはAK74。リーダー格らしいのはマカロフ拳銃も持っている……と」
楠木「人質は、棟内の介護医療院に入院している25名と、見舞客5名、外来は千束と付添いのたきなのみ、医療関係者は救急外来の外科医1名、看護師12名、クラーク1名、MSW(医療相談員)1名」
ミズキ「共産圏で武装訓練と武器を得た連中だったとはね。面倒ね」
ミカ「どうするんだ?」
楠木「当然、情報は警察に上げます」
ミカ「DAは……出る幕ではないな」
楠木「これは既に周知の事件になってしまっています。警察が対処すべき事案です」
ミズキ「で、私達はどうするの?」
ミカ「現に千束達が人質となっているだろう、当然フォローだ。それで、千束達にはこれからどうさせる?」
楠木「とりあえずは情報収集させるにとどめておきます。どの道、敵と人質の人数が報告通りとすれば、あいつらも今はそれしかできません」
ミカ「……そうだな。あとは、警察が対応を誤らなければいいんだが……」
楠木「……」
楠木「…………」
楠木「………………」ウーン
12 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2023/04/20(木) 15:32:48.94 ID:m5lu7S3d0
その後
首相官邸 地下 危機管理センター
ワイワイ ガヤガヤ
警察庁警備局長「長官!!お電話です!!」
警察庁長官「ああ!?誰からだ?」
警備局長「DAの楠木局長です!」
警察庁長官「DAだと?今はそれどころじゃない!!後にしろ!!」
警備局長「は、はぁ……」
警察庁長官「……お待たせしました、総理」ガチャ バタン
警視総監「お疲れ様です、長官」
警察庁長官「おう、お疲れ様」
首相「二人とも呼び立てて済まない。共有しておきたい情報がある。アメリカからだ。K医大病院を占拠した日本赤色解放戦線についてだが、奴ら、昨年中東●●国の米大使館を攻撃した国際武装勢力の一味らしい」
警視総監「そうだと思いました。やはり地続きでしたか……」
首相「生かして日本国内から出すな、だそうだ。逮捕……もしくは射殺せねばならん。国外に厄介払いするというのも、さすがに諸外国に対して無責任だ」
警視総監「恐らく彼らは、我々に航空機を用意させて中東辺りへ高飛びする計画でしょう。過去のよど号ハイジャック事件のように」
警察庁長官「彼らだけで出国する、とはまず考えにくいです。目的地に着くまでは、敵は人質を手放さないでしょう。そうなると、離陸後に遠隔で機を爆破して処置、という訳にもいきますまい」
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