ドラえもん「え、ええ〜!? 本物のポケモンを出してくれってぇ!?」

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

1 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:25:25.03 ID:alwg79vU0
「ドラえもん×ポケモン」のクロスオーバーです

投稿は不慣れなので、何かマナー違反等あればお教えください
駄文ですが、よろしくお願いしますm(_ _)m

SSWiki : http://ss.vip2ch.com/jmp/1670588723
2 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:27:52.11 ID:alwg79vU0
第1話 ポケモン! きみにきめた! ▼

〜ある日〜

のび太「お願いっ!」

ドラえもん「そ、そんな無茶な!」

のび太「無茶でもなんでも! そこをなんとかっ!」

ドラえもん「できないよ!」

のび太「できるよ!」

ドラえもん「できないっ!」

のび太「できるよ、ドラえもんならできる! できなきゃ困る!」

ドラえもん(こ、この剣幕は一体……)
3 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:28:58.94 ID:alwg79vU0
ドラえもん「僕にだってできないことはある! それに、今は君なんかより、こっちの方が困ってる! 君の無茶ぶりに困ってるんだ!」

のび太「そ、そんなこと言わないでさ! ホントのホントはできるんでしょお? ね、ね、ね?」

ドラえもん「もうっ、無理だってば!」

のび太「……」

のび太「……ホントのホントに?」ボソッ

ドラえもん「ホントのホントに!」

のび太「う……うぅうぅ……」ポロポロ

ドラえもん「わっ、な、何泣いてるんだよ?!」

のび太「お願いだよドラえもぉん……じゃないと僕……僕、裸で校庭一周して、その上、へそで茶を沸かさなきゃいけないんだあ!!」ウワァァン!

ドラえもん「ッ!?」

ドラえもん「い、一体全体、なんだってそんな話になったのさ」

のび太「ぐ……ひっぐ。そ、それは……だってジャイアンとスネ夫のやつが?──」
4 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:30:45.55 ID:alwg79vU0
?───────
?─────
?───
?─

〜学校(放課後)〜

ジャイアン「?──やっぱ、俺様のカイリューの強さったら無いよなあ!」

のび太「……」

スネ夫「けど、僕のポケモンだって負けてない! ペルシアンの【きりさく】は強力だし、それにゲンガーなんか、この前ジャイアンのポケモン3タテ」

ジャイアン「フンッ!」ボコッ!

スネ夫「いッ!!? 痛いじゃないかジャイアン!」

ジャイアン「うるせえ! 【さいみんじゅつ】なんて卑怯な技使ってきたお前が悪い!」

スネ夫「あれは、ちゃんとした戦略」

ジャイアン「まだ言うか!」ボカッ!

スネ夫「う、うう……酷いよお」グスン…
5 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:31:31.79 ID:alwg79vU0
のび太「あ、あのお……」

ジャイアン「いいか? 戦略だかコンニャクだか知らないが、今後一切、ああいったコソクな技使うの禁止だかんな!」

スネ夫「そ、そんなあ〜……」

のび太「あ、あのさ!」

ジャイアン&スネ夫「「ん?」」

ジャイアン「なんだ、お前いたのかぁ」

スネ夫「どうしたんだよ、のび太?」

のび太「そ、そのう……」

ジャイアン「……」

スネ夫「……」

のび太「ぼ、僕、ゲームばっかりじゃ不健康だと思うんだ!」

ジャイアン「はあ?」
6 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:32:19.63 ID:alwg79vU0
のび太「だ、だからさ……そのう」

ジャイアン「……」

スネ夫「……」

のび太「……え〜と、その」

ジャイアン「ったくもう! イライラするなあ! 男なら、グズグズしないでハッキリ言えよな!」

のび太「あ、あの、だからぁ……」

のび太「た、たまには野球とか! どうかな〜なんて……思ったり……してみたり」ハハ…

ジャイアン&スネ夫「「野球〜??」」

スネ夫「なんで君みたいなグズでノロマで?」

ジャイアン「その上、運動ウンチのやつが野球なんかやりたがるんだ?」

のび太「そ、そんなに言うこと?──」

スネ夫「ジャイアン、ジャイアン。それを言うなら‘’運動音痴”だよ」

ジャイアン「あ、そっかそっか」ダハハハハッ!

のび太「う……うう」
7 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:33:40.80 ID:alwg79vU0
スネ夫「」チラッ

スネ夫「あ、そっかあ! わかったよ、ジャイアン」

ジャイアン「ん? 何がだ?」

スネ夫「のび太が、野球なんて柄にもないこと言った理由」ニヤ

のび太「っ!?」ギクッ

ジャイアン「へえ、そりゃなんだ?」ニヤ

スネ夫「のび太、お前話に入れなくて寂しいんだろ〜?」

のび太「そ、そんなこと!」

スネ夫「でもしょうがないよ。だってお前、ポケモンどころかゲームボーイすら持ってないんだから!」ウフフフフ!

ジャイアン「えー? のび太、お前ゲームボーイも持ってないのかよぉ! おっくれてんなぁ」ニヤニヤ

スネ夫「ま、持ってないものは仕様がないし、のび太くんの成績じゃあ、親に買ってもらうのも厳しいだろうしさ」ニヤニヤ

ジャイアン「そりゃそうだw」

ジャイアン&スネ夫「「ゲハハハハッ!!」」

のび太「う……ぐうぅう」
8 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:35:43.19 ID:alwg79vU0
スネ夫「ジャイアン、ジャイアン。こんな奴ほっといて今日の放課後も通信対戦しようよ。また新しい作戦考えたんだ」

ジャイアン「ほーう、そりゃいいや。どんな作戦だろうと、俺様自慢のパワーポケモン達で蹴散らしてやるぜぃ!」

のび太「あ……え。ちょっと、野球は」

ジャイアン「野球〜?」

ジャイアン「おい、のび太。流行りものは流行ってるうちにやるもんだぜ」

スネ夫「そうそ、野球は後でもできるし」

ジャイアン「悔しかったら、お前もポケモン買えよな!」

スネ夫「それとゲーム機もねw」

ジャイアン「ああ、そうだったそうだったw」ダハハハハッ!

ジャイアン「ま、頑張れよ! じゃあな〜w」

スネ夫「バイバ〜イ」
9 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:36:52.93 ID:alwg79vU0
のび太「う、ううう…ぬぐぅううう!」

のび太(なんだいなんだい、たかがゲームひとつ持ってないくらいで……それだけのことじゃないか!)

のび太「ち、ちょっと待てよ!」

ジャイアン&スネ夫「「……?」」ピタッ

ジャイアン「なんだよ、のび太」

のび太「君らはゲームの中のポケモンとしか触れ合えないじゃないか!」

スネ夫「のび太はゲームすら持ってないけどねw」

のび太「うるさいうるさーい!」

のび太「確かにゲームは持ってないさ、ああ、持ってないよ! でも──」

ジャイアン&スネ夫「「??」」
10 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:40:10.54 ID:alwg79vU0
のび太「僕は本物のポケモンに会える! 餌だってやれるんだ! 本物だぞお! どうだ、羨ましいだろ〜!」

ジャイアン&スネ夫「「はああ!?」」

スネ夫「そんなの出来るわけあるもんか。負け惜しみに嘘言うなよ!」

のび太「嘘じゃないぞ! ホントだい!」

スネ夫「ホントにホントか?」

のび太「ホントにホント!」

ジャイアン「嘘じゃないっての?」

のび太「しつこいぞ!」

スネ夫「じゃあ、仮に嘘だった場合、お前どうするんだよ」

のび太「……もし嘘だったら?」

スネ夫「そうだとも」

のび太「それは、そ…の……は、裸で校庭一周する……とか?」
11 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:41:10.51 ID:alwg79vU0
スネ夫「それじゃ足りないね」

のび太「ええ!?」

スネ夫「そうだなあ……比喩じゃなく実際にへそでお茶を沸かして見せてよ」

ジャイアン「そりゃいいな」

のび太「っ!?」

のび太「そっ、それは」オドオド

スネ夫「どうしたの? できないってわけ?」

ジャイアン「てことはやっぱり」

のび太「ぬうぅうぅう……!」ギンッ

のび太「やる! やってやる! もちろん嘘じゃないけど、もし嘘だったら喜んでやってやるよ!」

ジャイアン&スネ夫「」ニヤニヤ
12 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:48:00.07 ID:alwg79vU0
スネ夫「ふうん。じゃあ、約束だぜ」

スネ夫「楽しみにしてるよ」ニヤニヤ

ジャイアン「へへ、俺も俺も」ニヤニヤ

のび太「」ダラダラダラ…

スネ夫「ああ、そうだ。予定も決めとかなきゃね」

のび太「え?」

スネ夫「だってそうだろ? 無期限なんて言って、忘れた頃に見せられたって困るもんな」

スネ夫「とりあえず、今度の土曜の昼、僕ん家に連れてきてよ。ジャイアンはそれでいい?」

ジャイアン「ああ、良いぜ」ニヤニヤ

のび太「え、ち、ちょっ! 待っ──」

ジャイアン&スネ夫「「そんじゃあな〜、のび太w」」

のび太「待ってよ……うう……こんのお!」

のび太「吠え面、かくなよな!!」

\カッカナイヨーダ!! ダッハハハハ!!/
13 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:50:31.26 ID:alwg79vU0
ヒュウゥゥ…

のび太「……」ポツン…

のび太「……」

のび太「……カ」

のび太「バカ!」

のび太「僕の! バカ、バカ、バカァ!」

のび太「なんであんな約束しちゃったんだよお……! いくらなんでも無理だ!」

のび太「本物のポケモンだって? ゲームすら持ってないんだぞお、無茶だよ!」

のび太「う、く……ううぅ」

のび太「はあぁ……」

のび太(でも、今更謝るなんてもっと無理だしなあ……)

のび太(あー、どうしようどうしよう!)

のび太「もう、どうしたらいいんだよお〜!!」

のび太「ドラえもぉおぉおぉぉぉ〜〜ん!!!!」


♪♪テレレテレレテレレテレレテレレテレレテレレレン(以下略)♪♪
14 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:52:30.44 ID:alwg79vU0
?───────
?─────
?───
?─

〜家〜

のび太「ってわけなんだよお」ハア…

ドラえもん「……」

のび太「ドラえもん?」

ドラえもん「のび太……僕は君をこれほどまでに嘆かわしく思ったことは無い……」

のび太「へ?」

ドラえもん「バカだバカだと思ってきてはいたけど、まさかここまでとは……!」

のび太「え? え? え?」

ドラえもん「ああ、なんだって君はこう……」ハアア…

のび太「ち、ちょっと」
15 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:54:07.85 ID:alwg79vU0
ドラえもん「……」

のび太「ねえ、ちょっと!」

ドラえもん「……」

のび太「なに勝手に諦めてるのさ! ねえ、ドラえもん! ドラえもんってばあ!」

ドラえもん「……何?」

のび太「何じゃないよ! 僕と君との関係性の?──」

のび太「い、いや、違う違う! 今はとにかくポケモンの話だ!

ドラえもん「ポケモン……?」

のび太「そうだよ、ポケモンの話! 君はこのまま僕が酷い目にあってもいいのか?!」

ドラえもん「……一度、痛い目みるのもいいんじゃない?」

のび太「は、はああ??! 良いわけあるもんか! 絶対の絶対の、ぜ〜ったいに嫌だい!」

ドラえもん「ふ〜ん」

のび太「」カッチーン!
16 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/09(金) 21:54:32.51 ID:WKqtcVfXo
アニメより原作に近い雰囲気ね
17 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 21:57:49.48 ID:alwg79vU0
のび太「……なんだよ『ふーん』って。だいたいさ、君冷たいぞ! 親友がこ〜んなに困ってるのに、その態度はなんだよ! この、寸胴たぬき!」

ドラえもん「な、な、な……」カッチーン!

ドラえもん「なんてこと言うんだ!」

のび太「本当のことじゃないか、メタボ!」

ドラえもん「むぅぅぅ〜……! こ、この、メガネザル!」

のび太「赤っ鼻!」

ドラえもん「間抜け面!」

のび太「短足!」

ドラえもん「君にそれを言われたくない!」

のび太「けど、君よりゃ長い!」

ドラえもん「僕は猫型ロボットだもの、張り合うのが間違ってる!」

のび太「タヌキ型の間違いだろ!」

ドラえもん「い、言ったなあぁ〜!! ボクは狸なんかじゃないぞ!!」
18 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:01:00.03 ID:alwg79vU0
のび太「ああ、言ったさ! 言ったからなんだってんだよ!」

ドラえもん「じゃあ、僕だって言わせてもらうけどね! 君がゲーム機だのカセットだのを買えないのは、元はと言えば貯金できない君に問題がある!」

のび太「っ!!」

ドラえもん「お年玉とかまとまったお金が入る度、欲しい漫画やら、どうせ作りもしないプラモデルなんかにも手を出してさ! それさえなきゃゲームなんか買えてたはずだ!」

のび太「そ、それは今は関係」

ドラえもん「関係ある! ちゃんと買えてりゃ、僕らが喧嘩することもなかったんだ!」

ドラえもん「だいたい、君は軽々しく『出せ』だの、『無ければつくれ』だの言うけどね? 新しい種を創るってのは、そう簡単なことじゃないんだよ」

のび太「……どういうこと?」

ドラえもん「ペガやグリ達のこと、覚えてる? アレがいい例だ」

のび太「っ!!」ドキッ!

ドラえもん「彼らはまだ生態を予想できるからいい方だ。けど、ポケモンなんて……まるっきり分からない」

のび太「……」

ドラえもん「ね、分かっただろ? 君の思うより、これは深刻なことなんだよ」

のび太「……でも」
19 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:02:59.52 ID:alwg79vU0
ドラえもん「でもじゃない! とにかく、無理なものは無理だからね!」

のび太「……」

ドラえもん「……」

のび太「……」スック

のび太「ちょっと……外行く」

ドラえもん「……」

のび太「バカ……」ボソッ

ドラえもん「……」

のび太(ドラえもんのバカ……)
20 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:04:07.84 ID:alwg79vU0
?───────
?─────
?───
?─

〜裏山〜

のび太「……はあ。うまくいかないなあ」

のび太(ドラえもんのバカバカ! あんなに厳しく言うことないじゃないか……あんなに)シュン…

のび太「やっぱり無理なのかなあ」

のび太(ペガ…グリ…ドラコ……元気にやってるかなあ)ハア…

のび太「……会いたいな」

のび太「……」

チュンチュン……チチチチチ……!

のび太「……鳥が鳴いてる……」

のび太(もしもあの鳥がポッポとかだったら、こんなふうに悩むことないのに……)

のび太「……」

のび太「……?」

のび太「『もしも』……?」

のび太(もしも、もしも……)

のび太「っ!」ハッ!

のび太「そうだ、そうだよ! 『もしも』だよ!」

チ? チュン! バサバサバサッ!

のび太「もしもボックスがあるじゃない!」
21 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:05:27.60 ID:alwg79vU0
?───────
?─────
?───
?─

〜ふたたび家〜

ドラえもん「言いすぎたかな」

ドラえもん「いくらなんでもペガ達のこと言うのは……のび太くん落ち込んでたな」

ドラえもん「やっぱり言いすぎてたな」

ドラえもん「……」

ドラえもん「しょうがない、一肌脱いでやろ。僕も一緒に謝って、もしダメなら、やることの半分だけでも引き受けて─?─」

ドタドタドタドタ!!!!

ドラえもん「ん? なんだ?」

のび太「ドラえもん、ドラえもん、ドラえもおぉん!」

ドタドタ!!

のび太「ドラえもん!」ダキッ!

ドラえもん「なんだなんだ、なんだあ!?」
22 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:06:20.91 ID:alwg79vU0
のび太「いいこと考えた! いいこと考えた! 本当にコレは名案だよ!」

ドラえもん「い、いきなり抱きついてきて、一体なんなんだ!!」

のび太「だから、だからね!? もしもボックスだよ、ドラえもん!」

ドラえもん「もしもボックス? それがどうしたのさ」キョトン

のび太「だから、もしもボックスにお願いするんだ! 『もしも、ポケモンの世界になったら』って!」

ドラえもん「へ?」

のび太「だって、そうすれば生態(?)とか、難しいこと考える必要ないでしょ? 」

ドラえもん「……」

のび太「……」ドキドキ

ドラえもん「……」

のび太「ど、どうかなあ」ドキドキ
23 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:09:54.44 ID:alwg79vU0
ドラえもん「ふーむ。そうか……」

ドラえもん「のび太くん、ナイスアイデア!」

のび太「」パァァ!

ドラえもん「確かにこれは名案だ! もしもボックス、そうだそうだ、もしもボックス!僕は どうしてこれを忘れてたんだろう!」

のび太「でしょお〜!?」

ドラえもん「うんうん!」

のび太「じゃあ、あの、その……」

のび太「道具使ってもいい、かなあ?」

ドラえもん「え?」

のび太「いや、だって……その」

のび太「いつも頼ってばっかりで……」

ドラえもん「」ウフフ

ドラえもん「うん、大丈夫。良いよ!」

のび太「ドラえもん……! あ、ありがとう……!」
24 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:10:32.36 ID:alwg79vU0
のび太「じゃあ、今すぐ?──」

ドラえもん「待ってのび太くん」

のび太「え?」

ドラえもん「気が急くのはわかるけど、どうせなら今夜にしようよ。明日は土曜だし、一日の始まりから新しい世界って方がキリがいい」

のび太「そう? そうかな」

ドラえもん「そうだよ」

のび太「じゃあ、そうしよっか!」

ドラえもん「うん!」

のび太「……」

ドラえもん「……」

のび太「……ごめんね、ドラえもん。嫌なこと沢山言って」

ドラえもん「ううん、良いんだ……僕も君を傷つけるような態度とっちゃった。ごめんよ、のび太くん」

のび太「別にいいよ」

ドラえもん「じゃあ、これで」

のび太「うん、これで」

ドラえもん&のび太「「仲直り!」」ギュッ
25 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:12:14.27 ID:alwg79vU0
?───────
?─────
?───
?─

〜夜〜

ドラえもん「じゃあ、いくよ?」

のび太「う、うん」

ドラえもん「もしもボックス〜」テッテレテッテテーテッテー♪

のび太「よし、中に入ってと」ガチャ、バタン

のび太「じゃあ言うよ……」

ドラえもん「……」ゴクリ

のび太「……」

ドラえもん「……」

のび太「……」

ドラえもん「……??」

のび太「ああ、緊張するなあ……!」

ドラえもん「あらら……」ズコ〜
26 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:13:54.23 ID:alwg79vU0
ドラえもん「それじゃあ、しょうがない、僕が?──」

のび太「へ!?」

のび太「いーや、ダメダメ! この大役は僕に任せてくれ!」

ドラえもん「そう言うと思った」ウフフフ

のび太「……」スゥー

のび太「もしも……! ポケモンの世界になったら!」


ジリリリリリリリリリリリリン!!


ドラえもん「……」

のび太「……」

ドラえもん「……来たね」

のび太「……うん」
27 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:22:35.10 ID:alwg79vU0
ドラえもん「……」

のび太「あのさ、一応なんだけど……来れたんだよね?」

ドラえもん「うん!」ニコッ

のび太「そっか、そうだよね……そうだそうだ」

のび太「……来た、来たんだ。本当に来れた」

のび太「やった、やったあ……! ポケモンの世界だ、ドラえもん、ポケモンの世界だよ!」

ドラえもん「ああ! そうだとも!」

ドラえもん&のび太「やったやった、やったった!」トットコトットコ、ドスンドスン!


\ウルサイワヨ!!/


ドラえもん&のび太「「」」ビクッ!!

ドラえもん&のび太「「……」」
28 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:24:09.77 ID:alwg79vU0
のび太「……もう寝る?」

ドラえもん「うん、寝よ寝よ」

のび太「よーし!」フトン シキシキ

ドラえもん「よいしょ、んしょっと」オシイレ ハイリハイリ

ドラえもん「カーテンをめくるのはまた明日にして、今日はもう寝ましょ〜う!」

のび太「お〜う!!」


\イマナンジダトオモッテルノ!/


ドラえもん&のび太「「はーい!」」


カチッ…(消灯)


のび太「……それじゃ、おやすみ。ドラえもん」

ドラえもん「おやすみ。のび太く?──」

のび太「」クゥクゥ…

ドラえもん「あらら、もう寝ちゃってるよ」

ドラえもん「……」ウフフ

ドラえもん「よっぽど楽しみなんだ……おやすみ、のび太くん」
29 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/09(金) 22:28:33.36 ID:alwg79vU0
まだ一話の途中なんですがキリがいいので中断しようと思います
また明日、再開しますのでよろしくお願いします

ちょっと見直して思ったんですが、罫線がところどころバグっちゃってますね、なんででしょう?
謎です笑
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/09(金) 23:21:27.17 ID:ONA+OmKZo
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/12/09(金) 23:26:02.16 ID:UsYbl7sN0
とりあえず乙
つづき期待
32 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/10(土) 16:54:27.33 ID:jUuadZBT0
再開します
33 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/10(土) 16:55:38.77 ID:jUuadZBT0
ーーーーーーー
?ーーーーー
?ーーー
?ー



〜朝〜

???「??ーーさい! のび太! 早く起きなさい! のび太!」

のび太「う、うう〜ん……ん?」

ママ「のび太!」

のび太「うわっ!?」バサッ

のび太「マ、ママ!? ど、どうしたの?」

ママ「どうしたの、ですってぇ……?」ワナワナ

ママ「何を悠長なことを言ってますか!! 今日がなんの日か覚えてないの!?」

のび太「なんの日って……」

のび太「なんの日?」

ママ「この、おバカッ!」

ママ「今日はあなたが独り立ちをする日! あなたが自分のポケモンを貰う日です! どう、思い出した!?」

のび太「え……」

のび太「えええぇええ!?」
34 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/10(土) 16:56:16.88 ID:jUuadZBT0
のび太「な、ななな、何時から!?」

ママ「まったくもう……8時よ」ハァ…

のび太「」ソー……

時計「8:05」

のび太「は、はち、はちはち、8ぃぃッ!?」

のび太「も、もしかして……もう遅刻してる……?」ダラダラ

ママ「もしかしなくても、よ!!!」

ママ「分かったら、早く用意なさい……!」スクッ

のび太「う、うん!!」

ママ「」スタスタ…ピタッ

のび太「?」

ママ「……のび太」

のび太「な、何? ママ」

ママ「もしもよ? もしも」ゴゴ

ママ「これでポケモンを貰えなかったなんてことにでもなってみなさい……」ゴゴゴゴゴゴ

のび太「」ゴクッ…

ママ「ママはぜったいに許しませんからね!!」

のび太「は、はいぃッ!!」

ママ「フンっ」スタスタ
35 : ◆Qmf0OGtl5rPp [sage saga]:2022/12/10(土) 16:56:56.93 ID:jUuadZBT0
のび太「……」ボーゼン


ガラッ


ドラえもん「うーん、一体どうしたってんだよ、朝からうるさいなあ」

のび太「……」

ドラえもん「ん〜? どうした、のび太くん?」

のび太「ド、ドラえもぉ〜ん……どうしよお」グス
60.15 KB Speed:0.1   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 続きを読む
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)