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しずく「歩夢さんに勝ちたい!」歩夢「ていくつー?」
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1 :
◆bncJ1ovdPY
[saga]:2022/11/07(月) 21:18:43.39 ID:UIPaDblx0
前作かもしれないもの
しずく「歩夢さんに全然勝てないんだよね」かすみ「は?」
https://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4ssnip/1666528451/
なんか続きました
例によってハートマークが?(半角はてな)になります(予言
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1667823520
2 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:20:42.28 ID:UIPaDblx0
しずく「歩夢さんと交際を初めてしばらく経った私」
しずく「しかし待っていたのは心落ち着く穏やかな日々ではなく、僅かな隙さえ逃さず私をドキドキさせてくる歩夢さんとの戦いだった……」
しずく「挑むたびになす術もなく蹂躙され、何度も敗北を繰り返す。本気で勝ちに行くために友人へと相談を持ちかけ、結果いくつかのアドバイスを得た」
しずく「これは、私による逆襲のーーそして、始まりの物語……!」
歩夢「え、えーっと……?」
しずく「今度こそ負けませんからね!」
歩夢「……ま、いっか。しずくちゃんが楽しそうだし♪」
3 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:21:46.68 ID:UIPaDblx0
しずく「というわけで、お邪魔しまーす……」
歩夢「……なんだか、恐る恐るだね?」
しずく「私はもう歩夢さんを侮りません。常に周囲から情報を集め、不意を突かれないようにしてるんです」
歩夢「そうなんだ?あ、お茶淹れてくるから待っててっ」
しずく「……今回の作戦は『不意を突く』ことに重点を置いているんです」
しずく「私が演じるのは、歩夢さんが何かを仕掛けたくなる獲物……そしてその隙を突いて、逆に私から仕掛けてしまおうという作戦です」
しずく「先程の会話は全てブラフ……普段から仕掛けてくる人ほど、いざ自分が仕掛けられると弱いもの」
しずく「ふふ、甘いですよ歩夢さん。全くもって甘々です。この部屋に漂う匂いくらい甘いですね」
しずく「……、……。すー…………」
しずく「ーーはっ」
歩夢(かわいいなぁ) ←ドアの外で全部聞いてた
4 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:22:46.75 ID:UIPaDblx0
歩夢「お待たせ。麦茶で良かったかな」
しずく「ありがとうございます。頂きますね」スンッ
歩夢(足音、聞こえてなかったのかなぁ。そういうところもかわいいけど?)
歩夢「それで、もらったアドバイスって?」
しずく「ふふ、気になります?」
歩夢「気になるなー」
しずく「でもごめんなさい、まだナイショですっ。歩夢さんに言ってしまうと意味がありませんからね」
歩夢「えぇー……だめ……?」ジー
しずく「……だ、ダメです。ええ、ちっとも動揺なんてしていませんよ?」
歩夢「そっかぁ、残念?」ピト
しずく(平常心、平常心……)
5 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:23:24.99 ID:UIPaDblx0
しずく「……あ、歩夢さんっ?」
歩夢「んー?」ギュー
しずく「その……いきなりくっつかれると、心の準備がですね……」
歩夢「?」スリスリ
しずく「うぅ……///」
しずく「で、でも!私だって、今回は一味違うんですっ」ギュッ
歩夢「わわ……?」
しずく「ふふ、どうですか?……私に甘えてもいいんですよ♪」
歩夢「……なら、ちょっとだけ……。いい?」
しずく「はい、どうぞ?」
歩夢「……えへへ……?」ギュー
6 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:24:04.14 ID:UIPaDblx0
しずく(これがアドバイスを受けて考えた作戦のひとつめ、『甘えさせてみる』ですっ)
しずく(いつもは私が甘えっぱなしですが、逆に歩夢さんが私に甘える構図を作る。普段から甘え慣れてない歩夢さんは、これでドキドキすること間違いなし……!)
歩夢「……?」ポー
しずく「どうですか、歩夢さん?ドキドキしますか……?」
歩夢「んぅ……しずくちゃん……♪」
しずく(き、効いてない……!?)ガーン
しずく(これは大変なことになりました。歩夢さんがリラックスしてしまっています。このままでは作戦失敗です)
しずく(まだひとつめとはいえ、こんなすぐに没にしていては後がありません)
歩夢「しずくちゃんあったかーい……?」
しずく「……もう、仕方ないですね」ナデナデ
歩夢「ん……?」
7 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:25:28.51 ID:UIPaDblx0
しずく(今度は歩夢さんの頭を撫でちゃいます!歩夢さんに撫でてもらうとすごく気持ちがいいので、歩夢さんもきっと同じはず……!)
しずく(……あれ?それではドキドキさせるというより、かえってリラックスさせてしまうのでは……?)ピタ
歩夢「ぁ……。……もう、なでなでしてくれないの……?」ウル…
しずく「わ、ごめんなさいっ。続けますね」ナデナデ
歩夢「……えへへ……?」ギュー
しずく(……リラックスしてる歩夢さん、かわいいなぁ……?)ナデナデ
しずく(ほっぺを軽く撫でてみたり……)スリ…
歩夢「ん……♪」
しずく(耳を触ってみたりっ)ス…
歩夢「ひゃ……?」
しずく(顎の辺りを擽るのはどうでしょう?)
歩夢「んぅ……♪」ギュー
しずく(ふふ、いい反応です?もっとしてあげますね……♪)
しずく(……、……)
しずく(…………あ)
8 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:26:08.94 ID:UIPaDblx0
しずく(結局続けてしまった……)ズーン
歩夢「しずくちゃん?」
しずく「なんでもありません……少し自分の弱さに絶望していただけです……」
歩夢「……ふふ。作戦失敗?」
しずく「まだ負けていませんからねっ」
歩夢「そっか。……ところで、さっきの続きはしてくれないの……?」
しずく「……こう、ですか?」サワサワ
歩夢「んぅー♪」スリスリ
しずく(かわいい……)キュン
しずく「はぁー……どうして勝てないんだろう……」
歩夢「どうしてだろうねー。……次は私がしてあげるね?」
しずく「え?ーーわっ」
歩夢「はい、ぎゅーっ?」ギュー
しずく「うぅ……結局こうなるんですね……///」
歩夢「じゃあ、やめる?」
しずく「……やめるのはヤです///」
歩夢「ふふ、はぁーい?」ナデナデ
しずく「ん……♪」スリ…
9 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:26:52.25 ID:UIPaDblx0
歩夢「それで、どう?なにかいい作戦は思いついた?」
しずく「まだです……歩夢さん強すぎですもん……」
歩夢「ふふ、しずくちゃんがんばって?」
しずく「うー……がんばります……」
歩夢「よしよし……♪」ナデナデ
しずく「……えへへ……♪」ギュー
しずく「もっと私にドキドキしてくださいよぉ……」
歩夢「この前も言ったけど、私だってすごくドキドキしてるんだよ?」
しずく「絶対ウソですっ。ぜーんぜん動揺してないですもん」
歩夢「ほんとなんだけどなー」
しずく「むぅー。そう言いつつも余裕そうなんですから」プク
10 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:27:29.46 ID:UIPaDblx0
しずく「いいもん。作戦ふたつめ、決行しちゃいますから」
歩夢「あ、次の作戦?どんなのかなー……って、ひゃっ……?」
しずく「こちょこちょーっ。ふふ、どうですか?くすぐったくて、ドキドキしてしまうでしょう?」
歩夢「もう、くすぐったいよー……♪」
しずく「それそれーっ♪降参するなら今のうちですよー?」
歩夢「んぅ……もぉ、仕返しっ?」サワ
しずく「ひゃんっ!?」ビクッ
歩夢「……あれあれ?しずくちゃん、もしかして……」
しずく「ち、違いますっ!今のは……」
歩夢「こちょこちょ?」
しずく「や、やめっ……んぅー!」ビクビクッ
歩夢「ふふ、いい反応?ごめんね、もうやめるね?」
しずく「はー、はー……手加減、ですか……?」
歩夢「……と見せかけてこちょこちょー?」
しずく「ひ、あっ、んぅーっ!?」
11 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:28:12.78 ID:UIPaDblx0
歩夢「ほーら、降参するなら今のうちだよ??」
しずく「だ、れが……っ、ひぅ……!///」
しずく(だ、だめっ……身体に力、入らなく……!)
歩夢「あれ、我慢するの?がんばってー?」
しずく「んぅー!?///」
しずく「はー、はー……っ……」
歩夢「……ふふ、おつかれさま?また作戦失敗しちゃったね♪」
しずく「まだ、まだぁ……っ」
歩夢「なぁに??」サワ…
しずく「ひぁ!?こ、こーさんですっ!私の負けですからぁ!///」
歩夢「はーいっ?」ギュー
しずく「はぅ……///」
12 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:28:48.07 ID:UIPaDblx0
しずく「うー……また負けましたぁ……」
歩夢「よしよし……よく頑張ったね、えらいえらい?」ナデナデ
しずく「なんでですかぁ……どうして歩夢さんはちっともドキドキしてくれないんですかぁ……」
歩夢「ちゃんとドキドキしてるよー」
しずく「ならもっと動揺してくださいよぉ……」
歩夢「もー、ごめんってば。ん、ちゅ……」
しずく「ん……」
歩夢「……これで許して??」
しずく「うー……ゆるします……」
歩夢「えへへ、ありがと?」
しずく「私がちょろいのがダメなんでしょうか……?でも、どうしたら……」
しずく「やっぱり無理ですよぉ……だって、すきですもん……」
歩夢「ぁ……///」
しずく「……あっ!?///」
13 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:29:21.75 ID:UIPaDblx0
しずく「い、今のはっ、その……つい、漏れてしまっただけで……///」
歩夢「そう、なの……?」
しずく「なので、その……き、聞かなかったことに……///」
歩夢「……もう一回聞きたいなぁ?」
しずく「うぐ……」
歩夢「おねがいっ?」
しずく「うぅ……もう、こうなったらヤケですっ!」ギュー
歩夢「わ……♪」
しずく「好きです、歩夢さん。だいすき……?」
歩夢「……えへへ?もういっかい?」
しずく「すき。すき……だいすき。歩夢さん、大好きです?」
歩夢「んぅ……♪」
14 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:29:58.38 ID:UIPaDblx0
しずく「どうですか……?これならドキドキしますか……?」
歩夢「うん……?」
しずく「……って、全然動揺してないじゃないですかぁ……。これも作戦失敗ですね」
歩夢「ちゃーんとドキドキしてるよ?」
しずく「ならその顔をもっと赤くして、わたわたしててくださいっ。余裕そうに言われても説得力ないんですよ?」
歩夢「えー……?」
しずく「はぁー……歩夢さんにもっとドキドキしてほしいなぁ……」
歩夢「……っ、……」
しずく「私のこのきゅんってしちゃう気持ち、歩夢さんにも知ってほしいな……?」
歩夢「え、えぇー……///」
しずく「……あっ?顔色、変わりましたね……?」
歩夢「なっ……!///」
15 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:30:27.54 ID:UIPaDblx0
しずく「くすっ、この作戦は効き目が良さそうですね?もーっと試してみましょうか……♪」
歩夢「ふぇ!?き、効いてないしっ///」
しずく「私も、歩夢さんにドキドキするたび……落ち着かないのに夢中になって、目が離せなくなるんです……?」
しずく「歩夢さんはどうですか?……もっと、私に夢中になっていてほしいなぁ……?」
歩夢「ぅ……///」
しずく「私のことしか考えられないくらい、夢中になって。何をしてても、ふと私のことを思い出したりして……」
しずく「そのたびに身体がぶわって熱くなって、悶えちゃうくらい……歩夢さんの身体に刻み込んでしまいたい……?」
歩夢「やぁ……///」
しずく「……好きです、歩夢さん?私のこと以外なーんにも考えないで、もっと私に夢中になって……?」
歩夢「〜〜っ、もぉ!」
16 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:30:58.34 ID:UIPaDblx0
しずく「きゃっ……?」
歩夢「こうなったら、私も仕返ししちゃうんだからね?」
しずく「ふふ、出来ますか?さっきまであんなに私にドキドキしていたのに?」
歩夢「う……それとこれとは別だもんっ///」
しずく「別じゃないでーす♪この作戦は成功したみたいですね?」
歩夢「むぅー……しずくちゃんこそ、今も私にドキドキしてるの隠せてないんだからね!」
しずく「それはいいじゃないですか!歩夢さんをドキドキさせられたらいいんですっ///」
歩夢「へー、そんなこと言っちゃうんだ?……私も本気出しちゃうんだから?」
しずく「ええ、どうぞ?作戦が成功した時点で、もう私はーーんむっ!?」
歩夢「ん、ちゅーっ……?」ギュウウ
17 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:31:44.53 ID:UIPaDblx0
しずく「ぷぁ!歩夢、さ……んぅー!?///」グイグイ
歩夢「ちゅ、ちゅ……?」
しずく(あれ、全然離れないっ……!?)
歩夢「……ぷぁ。だーめ、絶対離してあげないんだから?」
歩夢「頭の中が私のことでいっぱいになるまで、ずーっと……ね?」
しずく「……っ!?///」
歩夢「ふふ、顔真っ赤にしちゃってかわいい?しずくちゃんは今、何を考えているのかな……?」
歩夢「まだ、離れなきゃなんて考えているのかな?それとも……このまま私に溺れてしまってもいいかもーとか、考えてたりして?」
歩夢「ねぇ……どっち??」コソ…
しずく「ひゃ……!」
18 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:32:12.82 ID:UIPaDblx0
歩夢「耳元で囁くと、こんなにかわいい声聞かせてくれるんだ♪これからずーっと、耳元でおはなししちゃおうかな……?」
しずく「や、やめ……っ///」
歩夢「やめてあーげないっ?しずくちゃんはこのまま、私に溺れちゃう運命なんだよ?」
歩夢「じわり、じわりって……段々と頭の中が、私に染まっていくの……?」
しずく「!?///」
歩夢「大丈夫、しずくちゃんはなーんにも考えなくていいんだよ?」
歩夢「私に身を任せて、私を感じて……ほら、お顔がとろーんってしてきた……?」
しずく「は、ぁ……?」
しずく(ま、まだ……まけ、て……)
歩夢「えらい、えらいね……?そのまま、ゆっくりと深呼吸してみよっか?」
しずく「すぅー……はぁー……ぁ……?」
歩夢「そうそう、その調子だよ……?えらい、えらい?」
しずく(あゆむさん、の……におい……?)ポー
19 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:32:40.47 ID:UIPaDblx0
歩夢「もっと私に夢中になってほしいな?ずーっと私のことだけ考えていてほしいな……♪」
しずく「あゆ、む……さ……?」
しずく(だめ……まけ、ちゃう……?)
歩夢「もう離れたくないなぁ?これからずーっと、こうしたまま過ごそっか……?」
歩夢「ずっと、ずーっと……このまま、ずーっと……ね?」
歩夢「なにもかもぜーんぶ忘れて、ずーっとこうしてるの?ほら、ぎゅーっ……?」
しずく「ぁ……?」
歩夢「大丈夫、大丈夫だよ……?しずくちゃんがこのまま蕩けちゃっても、私がずーっと愛してあげるからね……?」
歩夢「ね……名前、呼んで?歩夢って、言って?」
しずく「は、ぁ……あゆむ、さん……?」
20 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:33:12.82 ID:UIPaDblx0
歩夢「そうそう、えらいえらい?もういっかい、呼んでみて?」ナデ…
しずく「ぅぁ……?」
しずく(こえ、でなく……?)
歩夢「しずくちゃん、がんばって?」
しずく「ぁ……あゆ、む……さん……?」
歩夢「よくできたね?えらい、えらいよ……?」ナデナデ
しずく「ふぁぁ……?」
歩夢「ねえ、しずくちゃん?身体、動かせる?」
しずく「ん……っ……」
しずく(あれ……手も足も、全く……)
歩夢「動かなくなっちゃった?……大丈夫、大丈夫。怖がらなくてもいいんだよ……?」ナデ…
しずく「ぁ……?」
歩夢「しずくちゃんの身体は、私のものだから?しずくちゃんには、もう動かせなくなっちゃったのかも……?」
しずく(歩夢さんの、もの……?)
歩夢「……手、繋いじゃお?ほら、こうして……♪」
21 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:33:38.29 ID:UIPaDblx0
歩夢「でーきたっ?ぎゅっ、ぎゅーっ……?」
しずく(ぁ……歩夢さんの、手……?)ピク…
歩夢「大丈夫、動かそうとしなくてもいいんだよ?私が動かしてあげるからね……?」
歩夢「ぜんぶ、ぜーんぶ。私がしてあげる……?」
しずく「……はぃ……?」トロン
しずく「……ぁ……っ!」
歩夢「……ふふ?どうしたの……?」
しずく「や、ぁ……あたま、ぴりって……?」
歩夢「そっか……?頭がぴりってすると、とっても気持ちいいでしょ?」
歩夢「もっともーっと、私のことだけを考えるの?そうすればもっとぴりってして、気持ちいいよ……?」
しずく「んぅ……?」
歩夢「そうそう……えらい、えらい……?」ナデ…
しずく「ぁぁぁ……?」
しずく(も……なにも、考えられなく……?)
22 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:34:29.79 ID:UIPaDblx0
歩夢「もう、動けなくなっちゃった?……でも大丈夫だよ、ぜーんぶ私に任せて……?」
歩夢「そう、しずくちゃんは何も考えなくていいの……?ずーっとこのまま、それが気持ちいい……♪」
歩夢「……すきだよ、しずくちゃん?だーいすきっ?」
歩夢「ずっと、ずーっと……このまま、一緒にいようね……?」
しずく「〜〜っ?」
23 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:35:04.54 ID:UIPaDblx0
しずく「……、……」
しずく「ーーはっ。こ、ここは……」
歩夢「♪」ギュー
しずく(そう、歩夢さんの家に来て……それから……)
しずく(それから……んん、あれ……?なんだか、思い出せない……)
歩夢「……あ、起きた?」
しずく「ーーぁっ!??」ビクビクッ
しずく(なに、今の……!?)
歩夢「ふふ、おはよう?どうしたの、そんなにびっくりして」
しずく「ぁ、えっと……なんでもないです。それより私、眠って……?」
歩夢「うん、ぐっすり。寝顔もかわいかったよ?」
しずく「う……そんなに見られていたなんて、恥ずかしいです……///」
24 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:35:32.27 ID:UIPaDblx0
歩夢「ふふ……この様子だと、また作戦は失敗かな?」
しずく「さく、せん……そう、そうですよ!私、今度こそ歩夢さんに勝ちたいって……」
歩夢「……?」ナデ…
しずく「それで今日……ひぁっ!??」
しずく(ま、また……急に頭、ぴりぴりって……?)
歩夢「……それで、なぁに?しずくちゃん?」ナデナデ
しずく「んぅぅっ?」ビクッ
歩夢「……?」ピタ…
しずく「はーっ、はーっ……なんでも、ないです……///」
歩夢「そっか♪」
しずく(全っ然勝ててないじゃん……私のばかぁ……?)
25 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:36:19.53 ID:UIPaDblx0
歩夢「そうだ、晩ごはんどうしよっか?」
しずく「あ……そうですね。もうこんな時間……」
歩夢「そろそろお腹空いてきたかな?もう作り始めちゃおうかなって思うんだけど」
しずく「それなら、私もてつだ……ーーっ!??」ビクッ
歩夢「……しずくちゃん?」
しずく「っ、ぁ……?」クタ
しずく(ど、どうして……!?立ち上がろうとしただけ、なのに……っ)
歩夢「……ふふ?そんなに慌てなくても大丈夫。しずくちゃんはゆっくり待ってて?」
歩夢「ーーぜんぶ、ぜーんぶ。私がしてあげるからね……?」ナデナデ
しずく「〜〜っ?」
歩夢「行こっか♪私のこと、ずーっと見ていてくれると嬉しいな……?」
しずく「ふぁい……?」ギュウウ
26 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:37:24.45 ID:UIPaDblx0
〜
しずく「……、……」ポケー
かすみ「……しず子?」
しずく「……はっ。なぁに、かすみさん」
かすみ「なぁに?じゃなくて!さっきからぼーっとしてるけど、また歩夢先輩とのこと?」
しずく「うぅ……はい……」
かすみ「作戦、失敗しちゃったの?」
しずく「かすみさんが考えてくれた作戦は良かったと思うよ。一度だけ、照れた歩夢さんの顔も見られたし……」
しずく「でもその後のこと、あんまり覚えてなくて……その、いつの間にか身体が変に……///」
かすみ「……身体が、変?」
しずく「お昼に作戦を実行してから、そのまま寝ちゃったみたいでね」
しずく「歩夢さんのことを見たり、話しかけられたりするたび……身体がぶわって熱くなって力が抜けて、たまに立ってることすらままならなく……」
かすみ「それかなり重症じゃんっ!?」
27 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:37:53.65 ID:UIPaDblx0
しずく「あ、演劇部にもスクールアイドルの活動にも支障はないから安心して!ただふと歩夢さんのことを考えちゃうだけだから」
かすみ「だからって立っていられなくなるのはヤバすぎでしょお!?え、力が抜けるっていうのは冗談だよね?」
しずく「それが、割と本当……」
かすみ「そんなわけ……」
歩夢「ーーあれ、かすみちゃん?」
かすみ「あ、歩夢先輩っ!?」
しずく「あ、歩夢さん……!」
28 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:39:01.31 ID:UIPaDblx0
歩夢「あ、しずくちゃんもいた?最近はよく一緒にいるね。……今日も作戦会議かな?」
かすみ「う……バレてる……」
歩夢「しずくちゃん、隣いい?」
しずく「あ、はいっ。どうぞ……っ」
歩夢「失礼しまーすっ。えへへ……?」ピト
しずく「……///」ドキッ
かすみ(目の前でイチャイチャされてちょーっとイラッとしたけど、しず子の力が抜けてるとかそういう感じは……)
歩夢「ねえしずくちゃん、今日はどうしよっか?」
しずく「そうですね、またいつもの場所で……」
かすみ(カラオケかネットカフェ、かな。お店の人が知ったらすっごい怒られそう……)
かすみ(でも設備を使わずに長時間いてくれるから、案外お店の人もありがたかったりするのかな?……どうでもいっか……)
29 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:39:42.04 ID:UIPaDblx0
歩夢「ーーそうだ。今週末はしずくちゃんのおうちでお泊まり出来るんだよね?」
しずく「あ、はいっ。許可も貰えたので、是非いらしてください」
歩夢「やったっ。晩ごはんは私が作っちゃおうかな♪」
しずく「えっ!?でも……」
歩夢「いいのいいの、私がしたいだけなんだから。それに……」
歩夢「練習の成果、しずくちゃんのおうちの人にも見てもらいたくて。安心してもらうためにも……ね?」
しずく「あ、安心って……///」
歩夢「しずくちゃんを任せても大丈夫って、安心してもらわなきゃ。だから……」
歩夢「ーーしずくちゃんは、私のことだけ考えてくれればいいの?ぜーんぶ、私がしてあげるから……ね?」
しずく「ーーっ?」ビクビクッ
かすみ「!?」
30 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:40:12.15 ID:UIPaDblx0
しずく「は、ぁ……っ?」クタ…
かすみ「し、しず子っ!?」
歩夢「ふふ、力抜けちゃった?……大丈夫、大丈夫だよ……?」ナデ…
かすみ「いや全然大丈夫じゃないですよっ!しず子に何したんですか!?」
歩夢「何って、そうだなー……しずくちゃんが、もーっと私に夢中になってくれるおまじない、かな?」
しずく「あゆむ、さん……?」ポー
歩夢「よしよし……♪」ナデナデ
しずく「ふぁぁ……?」
かすみ「えぇー……ほんとに大丈夫なんですか?これ……」
歩夢「大丈夫だって。しずくちゃんもこんなに幸せそうだし?」
しずく「んぅ……?」ギュー
歩夢「えへへ、甘えん坊さんだ?ほーら、よしよーし?」ナデナデ
かすみ(……こわぁ。パッと見もう洗脳とかの類じゃん……)
31 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:40:47.82 ID:UIPaDblx0
かすみ「……あ、せつ菜先輩からだ」
歩夢「約束?」
かすみ「はい、放課後遊びに行こうって」
歩夢「そっか。この時間だと、せつ菜ちゃんは教室出た頃かな」
かすみ「たぶんそうです。校門前で待ち合わせなんですけど」
歩夢「なら急いで行った方がいいかも。せつ菜ちゃん、校舎出た瞬間から全力ダッシュだと思うよ?」
かすみ「それもそうですね。……しず子、ファイトっ」
歩夢「またね」
しずく「あゆむさぁん……?」スリスリ
かすみ(……うわー、ダメそう)
32 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:41:36.88 ID:UIPaDblx0
歩夢「しずくちゃん、立てる?」
しずく「やぁ……やです……」ギュウウ
歩夢「ふふ、そっか?大丈夫、ずーっと甘えてていいからね……?」
しずく「ん……えへへ……♪」
歩夢(移動しようと思ったけど、しずくちゃんがかわいいからいっか……?)
しずく(歩夢さん、歩夢さんっ?)
歩夢(私をドキドキさせようと頑張ってるしずくちゃんかわいいけど……)
歩夢(やっぱり、私に夢中になってるしずくちゃんが一番かわいいかも?)
しずく「あゆむさん、すき……だいすきですぅ……?」
歩夢「わたしも、しずくちゃんがだーいすきだよ?」ナデナデ
しずく「えへへ……?あゆむさん、すき……?」
歩夢(このままずーっと、一緒にいようね……?)
しずく(歩夢さんすきすきっ?だいすきですっ?)
33 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:42:07.01 ID:UIPaDblx0
璃奈「あ、これで特典コンプした」
せつ菜「ホントですかっ!?おめでとうございます!」
かすみ「コラボドリンクについてくるコースター、でしたっけ?確かに結構かわいいですよね」
せつ菜「でしょう!?ストーリー序盤から終盤まで活躍するメインキャラで」
璃奈「アニメからの方が入りやすいかも。原作ゲームだともう少し細かい描写があるけど」
せつ菜「ゲームは少し難易度が高めの部類になりますが、どちらもおすすめです!アニメは全話録画してるので、私の部屋で観れますよ!」
璃奈「そっか、円盤はまだなんだっけ」
せつ菜「確か今は3巻まで出てますね」
かすみ「……そこまで言うなら、観てみようかな」
せつ菜「是非!そうだ、それなら今週末に家に来ませんか?」
かすみ「今週末?」
せつ菜「はい、ちょうど両親がいないのでゆっくり観られますよ!璃奈さんも是非っ」
かすみ「今週末……一応、空いてますけど」
璃奈「うん、行く」
せつ菜「決まりですね!」
璃奈「……かすみちゃん、今週末がどうかした?」
34 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:43:08.42 ID:UIPaDblx0
せつ菜「ああ、あの件ですか。どうでしたか、反撃出来ました?」
かすみ「反撃は出来たみたいなんですけど、それ以上にというか……ほぼ洗脳状態というか……」
せつ菜「洗脳!?……はっ。もしや歩夢さんが悪の組織の手先になってしまっていて、しずくさんもそうなってしまったのでは……!」
かすみ「いや、それはないですから!……それよりヤバそうな感じでしたけど」
かすみ「でも実際、あれはもう洗脳の類ですよ!話しかけられただけで立ってられなくなるのはヤバすぎです!」
せつ菜「確かに、それは大変ですね……」
かすみ「しず子は大丈夫って言ってたけど、このままじゃスクールアイドルにも影響出ちゃうかもしれませんよ!」
璃奈「……かすみちゃん、やっぱり優しい」
かすみ「やさっ……か、かすみんはいつも優しくてかわいいですけど!?」
せつ菜「ふふ、そうですね」
かすみ「ってそうじゃなくてぇ!このままじゃ同好会が大変なんですよっ」
璃奈「また作戦、考えてみる?」
せつ菜「なら今週末は視聴会と、作戦会議第2弾ですねっ。しずくさんのために、頑張りましょう!」
35 :
◆bncJ1ovdPY
[sage saga]:2022/11/07(月) 21:45:52.87 ID:UIPaDblx0
おわり。どうして続いてしまったのか自分でも分からない……
あゆしずもっと増えますように
この場を借りて一つ懺悔します、前作で1箇所呼称ミスりました
一応気にならないように場所は伏せておくので、出来れば探さないでください
36 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/11/10(木) 21:27:01.53 ID:8ynorg9kO
おつ
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