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勇者「魔王は一体どこにいる?」の続編の完結
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678 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/21(水) 20:41:40.41 ID:bVSMz8780
『瓦礫の奥』
ザワザワ ヒソヒソ
そろそろ暗くなるから帰ろうか…
夜は林道でウルフが出るそうよ?
学者「こりゃ…見慣れた感じの遺跡っすね…」キョロ
女ハンター「ミネア・ポリスとほぼ一緒…壁に開いた穴からキラーポッドが出て来る仕組み…」
盗賊「規模は随分小さい様だ…古代のちょっとした要衝だったんだな」
学者「隅に積んでるガラクタは壊れたキラーポッドっすね…アレは展示してるんすかね?」
盗賊「さぁな?あんな物欲しいか?」
学者「もう見飽きたんで要らんっすよ」
盗賊「例の扉は一番奥だ…先にミライとリッカが行ってんな」
女ハンター「解錠出来る自信は?」
盗賊「五分五分…開け方は知ってるんだが実践した事が無い」
女ハンター「どうして解錠の方法を知って?」
盗賊「そら秘密よ」
学者「兄貴は鍵開けが一番得意なんす…期待して下せぇ」
女ハンター「フン!なんか…色々準備して損した気分」
盗賊「まぁ焦るな…どうせ宿屋に居ても暇だろ?」
剣士「アランさ〜ん!!」シュタタ
盗賊「おう!!もう見飽きたか?」
剣士「あの扉って不思議だね?」
盗賊「何がよ?」
剣士「扉をノックしても奥から音が返って来ない」
盗賊「はぁ?」---コイツ---
剣士「だから奥に何も無いんだ…何の金属かも分からない」
盗賊「そら良く気付いたな…」
剣士「只の開かない扉だから見学終わったら直ぐに人が何処か行っちゃう」
盗賊「良く見て見ろ…ここの遺跡は全部その謎の金属で出来てんだぞ?」
剣士「ええ!?どうやって作ったんだろう…」
盗賊「大砲ぶっ放しても傷一つ付かん訳よ…つまりだ…大砲ぶっぱしてりゃ機械は全部掃討できる」
剣士「おぉぉ!!」
女ハンター「フフそんな状況に持ち込むまでが大変なんだけど…」
剣士「そっかぁ…そうやって機械と戦って来たんだね」
盗賊「ミライは戦場とは関係無いから知らんでも良いけどな」
剣士「あと2人…あの人達もそろそろ帰りそうだ」
盗賊「ようし…俺の出番だな?レーションでも食って待ってろ…」スタ
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679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/21(水) 20:42:21.17 ID:bVSMz8780
『開かずの扉』
ギリリ ギリ ブチッ
盗賊「くっそ又切れた…手ごたえはあんのにな…」
女ハンター「本当に解錠出来るの?」シラー
盗賊「うっせぇあっち行ってろ!!」
女ハンター「ふふん…」ニマー
盗賊「次は金属糸寄ってやって見るか…」ヨジヨジ
盗賊「シャフト潜らせるのはまぁ…慣れればどうって事無ぇ」スルスル
盗賊「滑るから2回潜らせるのが…これが中々上手くイカン」カチャ
盗賊「ようし…こっから勝負よ…シャフトを少しづつ回して…」ギリリ
盗賊「結構回したと思うんだよなぁ…」ギリリ
ヒュゥゥ…
盗賊「っしゃぁ!!」
女ハンター「え!?何…開いたの?」ダダ
盗賊「こっから2時間程待つ」
女ハンター「ス…スゴイ…空気が入って行く音」タジ
盗賊「お前解錠の方法見たな?誰にも教えんなよ?」
学者「兄貴ぃ!!焼きレーションなんかどうっすか?」
盗賊「レーションはそのまま食う物だろ…」
学者「少し香ばしくなって以外とイケるっす…」モグ
盗賊「なんだ静かだと思ったらランプの火で炙ってたんか…ヨコセ」
剣士「焼きどんぐりもあるよ…」カリ モグ
盗賊「とりあえずな?後2時間もすりゃ扉が開く…その前に一応作戦だ」ガブ モグモグ
剣士「うん…」
盗賊「リッカが先頭で盾構えろ…その後ろでミライが明かりを持て」
剣士「ふんふん…」
盗賊「メイン火力はゲスの榴弾だ…撃ち漏らして接近される様ならラスのデリンジャーで仕留めろ」
女ハンター「分かった…」
盗賊「撤退する時は通路に油撒いて火を点ける…キラーポッドは胴体が樹脂だから熱に弱い」
剣士「おっけー!!」
--------------
680 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/12/23(金) 21:45:18.84 ID:rO0UWc+40
『2時間後』
ガコン ギーーー
盗賊「お!?開いた様だ…俺は斥候してくるから作戦通りゆっくり進め」
女オーク「私が先頭?」
盗賊「そうだ…もっと先で俺が斥候してるから大丈夫だ」
女オーク「分かったわ…」ゴクリ
盗賊「じゃぁ行って来る…」スゥ…
女ハンター「又…光学迷彩でも無いのにどうして…」
学者「兄貴は秘密をしゃべってはくれやせんよ…行きやすぜ?」スタ
剣士「姉さん!僕は直ぐ後ろに居るから…」
女オーク「離れないで…進むわよ」スタ
--------------
『古代遺跡の奥』
タッタッタ…
学者「あらら?兄貴が走って…」
盗賊「おい!!こりゃ当たりだ!!遺物がごっそりあるぞ」タッタッタ
女ハンター「キラーポッドは?」
盗賊「居無ぇ…お宝ごっそり持って帰れる!!」
女ハンター「ふぅぅ…拍子抜けだ…」
剣士「ハハ…大きな宝箱かぁ…」
盗賊「古代人の化石がある…そいつが銃を持ってるぞ?」
学者「化石?」
盗賊「生きたまんま真空にされたんだろう…ミイラ通り越して化石になってんだ」
女ハンター「探索しても?」
盗賊「おう!!手分けして持って帰るぞ…そんなに広い空間じゃ無い」
学者「俺っちは銃を回収してきやすね?」ダダ
盗賊「色々落ちてるから全部拾ってけ!」
--------------
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:47:03.84 ID:rO0UWc+40
『30分後』
ゴソゴソ ガチャガチャ
盗賊「んん?何か探してんのか?」
女ハンター「ウラン結晶が残って居ないかと思ってね…」
盗賊「そんな所に入ってんのか?」
女ハンター「こういう場所から回収して居るのを見た事がある…」カチャ
盗賊「ほ〜ん…バラすとなると結構時間掛かりそうだ…」
学者「兄貴ぃ!!」タッタッタ
盗賊「どうだそっちは?銃を回収出来そうか?」
学者「ダメっすね…化石が抱えてる奴はビクとも動かんっす」
盗賊「マジか…床に転がってる奴だけか…」
学者「アレ…エネルギー無いと使えんっすよ?」
盗賊「なんだゴミだってか?」
学者「一応持って帰りやすが…多分使えんです」
盗賊「ぬぁぁぁ…まぁ売れば金になるだろ」
学者「兄貴は何か見つけやしたか?」
盗賊「謎の機械だな…持って帰ってから調べる」
学者「な〜んか…ガラクタばっかりに気がしやすねぇ…」
盗賊「一個だけ即使えそうな物見つけた…コレだ」ピカー
学者「おぉ!!」
盗賊「これ一杯有んのよ…一つやる」ポイ
女ハンター「それ私にも頂戴…暗くて分解しにくかった…」
盗賊「使え使え!!」ポイ
学者「これエネルギー何っすかね?」ピカー
盗賊「知るか!!持ち帰ってから調べろ」
剣士「アランさ〜ん!!」タッタッタ
盗賊「おう!!何か見つけたか?」
剣士「なんか引き出しっぽい場所に銃が入ってた…これデリンジャーじゃない?」スッ
学者「ちっと貸して下せぇ…」カチャ
剣士「どう?」
学者「おぉぉぉ…これ機動隊が使ってる実弾の銃っすね…こういうのが使えるっす」
剣士「まだ有るよ」
学者「何処っすか?」
剣士「こっち!!」シュタタ
盗賊「こりゃ大収穫だ…」
ブーン ピピ
盗賊「んん?何の音だ?」キョロ
682 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:47:36.54 ID:rO0UWc+40
女ハンター「もしかして復電しているかも知れない…」キョロ
盗賊「モタモタして居られないって事か?」
女ハンター「有った!!ウラン結晶残ってる!!」カチャ
ポトポトポト カシャカシャ
盗賊「!!?マズイ…キラーポッドが上から…」
女ハンター「もう少し待って…もう少しでウラン結晶外せる…エネルギー無いとキラーポッドは止まる筈」カチャカチャ
盗賊「リッカ!!ゲス!ミライ!!こっちに来い!!」
剣士「ええ!?」
女オーク「!!?」
盗賊「まだキラーポッドは俺らを敵と認知して居ない…集まれ!!」
ポトポトポト カシャカシャ
女オーク「こ…これって…」ドスドス
学者「兄貴…これヤバくないっすか?」ダダ
盗賊「いや…良く見ろ…まだ動き始めで混乱している様だ…リッカ!!盾を構えておけ…」タジ
キラーポッド「…」シャカシャカ
剣士「入り口が反対側だよ…動き出したら逃げ場が無い…」タジ
学者「マズイっすねぇ…どんどん上から落ちて来るじゃないっすか…」タジ
女ハンター「もう少し…もう少し…」カチャ
システム(リブート カンリョウ ツウシン セツゾク エラー メイン デンゲン モシツ ホジョ カイロ キドウ)
学者「ななな…なんか始まりやしたね…」ゴクリ
盗賊「おい!!早くウラン結晶ぶっこ抜け!」
女ハンター「やってる!!」カチャ
システム(ガード システム 80% ソンショウ セキガイ タンチ フクデン シンニュウシャ サクテキ ゲートナイ シンニュウシャ アリ システム ホゴ ユウセン)
キラーポッド「ピピ…」クルリ シャカシャカ
盗賊「くっそ動き出した!!」
女ハンター「10秒耐えてぇぇぇ!!」カチャカチャ
タタタタタタタターン!! カカーン カカカカーン!!
女オーク「私の陰に隠れて…」ガシ
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:48:08.20 ID:rO0UWc+40
キラーポッド「ピピ…」シャカシャカ
盗賊「散開して居やがる…伏せろ!!」
学者「うわわわわ…」ガバ
タタタタタタタターン!! カカカーン! ドーン!!
女オーク「くぅぅ…盾で防ぎ切れない…」
女ハンター「抜けたぁぁぁ!!」ゴトン
ブーン プチ…
キラーポッド「ピ…」ピタ ガシャガシャ
盗賊「と…止まった…」アゼン
学者「危機一髪…」ヘナヘナ
剣士「姉さん!!怪我は!?」ダダ
女オーク「大丈夫…かすり傷よ…」タラリ
盗賊「ラス!グッジョブだ」
女ハンター「フフ…これは特別危険手当貰わないと釣り合わない…」
盗賊「ここに有る物全部俺らの物だ…均等割りしてやる…持って帰るぞ」
学者「兄貴ぃ!!俺っち無傷のキラーポッド欲しいっす」
盗賊「ダッシュで荷車取って来る…明け方まで運べる物全部運ぶぞ」
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684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:48:45.82 ID:rO0UWc+40
『林道』
サワサワ
少女「母…良いのか?やらせておいて…」
中年の女「良いのよ…あれが神の手を持つ男の力…あなたも良く見て置きなさい」
少女「神の手…」
中年の女「…」---扉を開けて次に進める力---
中年の女「…」---心の扉まで開けてしまう---
中年の女「…」---だから彼の周りに人が集まる---
中年の女「…」---世界の扉をどうか開けて欲しい---
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685 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:49:59.61 ID:rO0UWc+40
『翌日_キャラック船』
ザブン ギシギシ
盗賊「さぁロボ!!お前にプレゼントだ」
ロボ「ピポポ…」ハテ?
学者「それ一番高価な奴じゃ無いっすか…」
盗賊「こんなん処分出来んだろ…ロボの腹の中に入れておくのが一番なんだよ」パカ ゴトリ
学者「どっかでウラン結晶から魔石にエネルギー転換する装置を手に入れんとですねぇ…」
盗賊「この島に売って無いか?」
学者「そんなん普通に売ってる訳無いじゃ無いっすか…」
女ハンター「もしかしたらキ・カイに残って居るかも…」
盗賊「今更戻る気無ぇな…」
学者「お金に換えて魔石買った方がよっぽど利用価値有るんすがねぇ…」
盗賊「宛てはある!!」
学者「おお!?マジっすか…」
盗賊「俺の古い知り合いに闇商人が居ると言っただろう?」
学者「おおおおおお!!闇で売るんすね…熱い!!」
盗賊「まぁ今すぐに換金はダメだ…てかお前は十分色々手に入れただろ」
学者「キラーポッド4台だけっすよ…」
盗賊「十分すぎる!!そんだけで弾丸2000発は入ってるだろ?」
学者「まぁそうなんすが…」
盗賊「まぁ心配すんな…ちゃんと元通り鍵掛けてるから弾が無くなったら又取りに戻りゃ良い」
学者「魔石が無いんすよねぇ…」
686 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:50:27.27 ID:rO0UWc+40
女ハンター「あんたも火薬使う銃に変えたら?」チャキリ
学者「連射効かんもんで制圧力がっすね…」
盗賊「ラス!どうよその銃は?」
女ハンター「25口径ベレッタ…機動隊が護身用で持ってるのと同じ」
盗賊「2連のデリンジャーよりは良さそうだな?」
女ハンター「そうね…私はコレ2つ頂く」チャキリ
盗賊「弾倉も沢山あったな?」
女ハンター「20個くらいかな?…予備の弾丸は400くらい?」
盗賊「護身用か…俺は2連のデリンジャーで良いか…」
女ハンター「それは大口径だから威力はピカイチ…でも反動が大きい…私じゃ怪我するかも」
盗賊「結局使える銃は2つだけか?」
学者「他の銃はエネルギー銃なんで使えんっすよ…売るならそれが良いっすね」
盗賊「さっさと売って金にするかぁ…」
学者「俺っちが捌いて来やしょうか?」
盗賊「お前はピンハネするからな…」ギロリ
学者「あらら…バレバレっすね」
女ハンター「じゃぁ私が売って来る?」
盗賊「その方が良い…ラシャニクアが売ってるとなりゃ分かる奴は買うだろ」
女ハンター「この島にどれだけ私を知って居る人が居るんだか…」
盗賊「そいつを捌くのはお前に任せる…ほんでゲス!!キラーポッドはあのままじゃマズイ…早くバラせ」
学者「へいへい…ミライ君も中身見たそうだったんで手伝って貰いやす」
盗賊「おーし!!ほんじゃ俺は謎の機械を色々試してみる」
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687 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:51:31.80 ID:rO0UWc+40
『昼頃_甲板』
ドヤドヤ
一つづつ丁寧に運べぇ…全部船底だ!!
エッホ エッホ!!
学者「兄貴!兄貴!!積み荷は金塊っすよ…」
盗賊「なぬ!!?」ガタリ ドタドタ
学者「この島に重装射撃砲運んで金塊に変えたんすね…」
盗賊「おいおい!!今なんてった?」
学者「兄貴は積荷知らんかったんすね…重装射撃砲の部品と大量の砲弾運んでたんすよ」
盗賊「マジか!!なるほど…それで船団組んで移動してた訳か…」
学者「気付くの遅いっすね…積み荷の横で寝てたじゃ無いっすか…」
盗賊「この島で重装射撃砲が必要な状況ってどんなよ?」
学者「どっか他の島で古代遺跡見つけたとかじゃ無いっすかね?」
盗賊「あのリカオンて女とんでも無ぇな…軍と繋がって無きゃ絶対手に入らん」
学者「そーっすね…ガチ幹部っすよ」
盗賊「物量的にどんだけ組み立てられそうだ?」
学者「んんん…この船に乗ってた分だけで10台くらいっすか…他の船も乗せてたとすると…」
盗賊「海上で重装射撃砲…やっぱどっか攻略しようとしてる」
学者「兄貴そう言うのに首突っ込まないんじゃ無かったでしたっけ?」
盗賊「まぁ気になるだけよ…電脳化した連中がどの程度暗躍してるかもな…」
学者「でもあんなごっつい金塊見た事無いっすね…」
盗賊「まさか俺の船に金塊が乗るとは…」アゼン
--------------
688 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:52:09.39 ID:rO0UWc+40
『船首楼_作業場』
カチャカチャ ビヨヨーン
剣士「よし!これで最後だ…」
学者「ミライ君どうっすか?部品取り出来やしたかね?」
剣士「うん…言われた通り全部外しておいた…ええと弾丸発射する部分が8個…通信する機械?これが4個」
学者「それは俺っちが分解するんで頂きやす…」カチャ
剣士「中に入ってた弾丸は邪魔だから持って行って欲しいなぁ」
学者「へいへい…木箱持ってくるんで待ってて下せぇ」
剣士「残りは全部貰って良いよね?」
学者「自由に使って良いっすよ…胴体の樹脂はかなり使えると思いやす」
剣士「バネ類も一杯あって嬉しいよ…こんなの中々作れないから」ボヨヨーン
学者「弾丸片づけたら食事しに宿屋へ戻りやしょう」
剣士「そうだね…昨夜も寝て無いからちょっと休みたいね」
--------------
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:52:51.16 ID:rO0UWc+40
『船尾楼』
ガチャリ バタン
盗賊「お!!?売れたか?」
女ハンター「全部売って金貨300枚…」
盗賊「おぉ!!やったな!?」
女ハンター「金塊をサルベージしてるだけ有って払いは良かった」
盗賊「誰が買ったんだ?」
女ハンター「さぁ?どうせバン・クーバで転売するに決まってる」
盗賊「5人で分けて一人60枚か…働きぶりを考えるとそうだな…お前100枚持って行け…俺らは50枚づつ分ける」
女ハンター「良いのかい?」
盗賊「どうせアブク銭だから文句無ぇよ!!皆に分けて来てくれ」
女ハンター「フフ…じゃぁ…10…20…30…40…50!」ジャラリ
盗賊「うほーーー!!よっしロボ!!エリクサー買いに行くぞ」
ロボ「ピポポ…」クルリン
盗賊「お前等先に帰っててくれ…俺とロボは後で宿屋に戻る」
女ハンター「分かった…」
盗賊「ロボ!!行くぞ!来い」ダダ
ロボ「ピピ…」ウィーン
女ハンター「…」---エリクサー?---
---何でエリクサーなんか---
---------------
---------------
---------------
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:53:37.56 ID:rO0UWc+40
『宿屋_大部屋』
ガチャリ バタン
盗賊「よう!戻ったぜ?」
学者「兄貴ぃ!!エリクサー買いに行ってたんすか?」
盗賊「おう…やっぱ高けぇな?エリクサー」
学者「いくらしやした?」
盗賊「一瓶金貨15枚だ…3つしか買えんかった」
学者「まぁ相場っすね…もう使ったんすか?」
盗賊「おう…これでしばらく大丈夫だ」
学者「俺っちも少し出しやすか?」
盗賊「良いんだ!これは俺の問題だから…まぁ直ぐに又稼げる」
女ハンター「なんだ?持病でもあるのか?」
盗賊「何でも無ぇ…ロボ!!来い!!ちっと寝るぞ」
ロボ「ピポポ…」ウィーン
盗賊「悪いがちっと横になるな?夜になったら飯食いに行こう」
学者「俺っちもちっと寝やす…」
女ハンター「…」---エリクサーの使い道---
---ロボ以外に考えにくい---
---エリクサーで命を繋いでる?---
---多分そうだ---
---生きている部分を生かすのに---
---エリクサーで繋いで居るんだ---
691 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:54:18.40 ID:rO0UWc+40
『夜_窓際』
グゥ スピー
盗賊「んががが…ぐぅ」zzz
学者「むにゃ…すぅ」zzz
ロボ「…」zzz
女ハンター「…」---食事には有り着けそうに無いか---
女ハンター「…」カリ モグ
ヒラヒラ…
女ハンター「ぁ…」---妖精の光---
女ハンター「そうか…月の光が弱いから…」
女ハンター「昔みたいに話しかけてよ…」
ヒラヒラ…
女ハンター「ごめんよ…大人になって声が聞こえなくなったんだ」
女ハンター「でもそこに居るのは分かる…遊びに来たんでしょう?」
クルクル…
--------------
--------------
--------------
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:55:06.82 ID:rO0UWc+40
『翌日_街道』
ドタドタ バタバタ
盗賊「やべぇ!!盛大に寝過ごした…何で起こさ無ぇのよ!!」ドタドタ
学者「何回も起こしやしたよ…2度寝したのは兄貴の方っす」バタバタ
盗賊「ロボは何処行った?」キョロ
学者「ラスさんと一緒に先に露店の方行ってやす…リッカさんとミライ君も一緒っすね」
盗賊「ちぃぃリカオンより先に船乗って無ぇと何言われるか分かんねぇ…」ダダ
学者「だから何回も言ったじゃ無いっすか…それより何すか…寝言で妖精妖精言ってたんすが?」ダダダ
盗賊「知るか!!夢でも見てたんだろう」
シュタタ ピョン クルクル ドン!!
盗賊「だぁぁぁぁ!!」ゴロゴロ ズザザー
少女「お前ーーー!!」シュタ
盗賊「こんクソがきゃぁぁ!!」ムクリ
学者「あ…兄貴…大丈夫っすか…」タジ
少女「母揉め事…お前急げ…」
盗賊「ぬぁぁぁクソ…腹の傷が痛てぇ…」スリスリ
少女「おい聞いて居るか!!」
盗賊「なんだ…何処で揉め事だってんだよ!!あいつならなんとかするだろうが!痛てぇなクソがぁ…」
少女「威厳の問題だ…早く行け!!露店の方だ」
盗賊「はぁ?威厳?」
少女「そうだ!!母の威厳だ…お前も威厳に加われ」
盗賊「何意味の分かん無ぇ事を…」
学者「兄貴!!いやしたぜ?あそこ見て下せぇ…」ユビサシ
盗賊「んん?アレか…リカオンと…なんだあのど派手な女は?」
学者「行って見やしょうか…」
少女「威厳だと言っただろう…ヘボい恰好で行くな」
盗賊「おいゲス!!フード深く被れ…いつもの体で行くぞ」ファサ
学者「分かりやした…アレっすね?なんか絡まれてる系の奴っすね?」ファサ
盗賊「おら行くぞ!!」ダダ
---------------
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:55:38.92 ID:rO0UWc+40
『少し前_露店』
ザワザワ ヒソヒソ
おい!あのど派手な女…なんか絡んでるぞ?
取り巻きが武器に手を掛けてる…ヤバいなコレ
中年の女「オギン…どうしてあなたが此処に居るのよ…話が違うじゃない」
派手な女「予定が変わったの…例の物は私が引き取りに来た…これで理解した?」フフン
中年の女「それに何よその格好…あなた立場分かってるの?」
派手な女「見てわかるでしょう?アイリーンを演じてるの…海賊王の娘アイリーンをね?」フリフリ
中年の女「ちょっと!!目立ち過ぎよ!!あなた何してるか分かってるの!?」グイ
カチャ カチャ カチャ カチャ
手下共「あねさん!!」スチャ
中年の女「ちょっと何の真似?」タジ
派手な女「手を放して…じゃ無いと撃たれるわよ?」フフン
中年の女「勝手にこんな事して許されると思って居るの?」タジ
派手な女「勝手じゃ無いわ?マスターに確認してごらんなさいよ」
中年の女「父が…そんな…」アゼン
派手な女「それにしてもあなた…しばらく見ない内に随分老けたわね?もう引退したら?」
中年の女「何よあなたの方こそそのブヨブヨな体を曝け出して恥ずかしく無いの!?」
派手な女「あらあら?私はまだ現役よ?」フリフリ
中年の女「匂いで直ぐに分かるわ…このアバズレ!!」
派手な女「ウフフフ嫉妬ね?嫉妬…良い男なんか沢山居るの…あなたには田舎男がお似合いウフフフ」ニヤ
中年の女「くぅぅぅ…言わせておけば…」ギリリ
シュタタ シュタタ
少女「母ぁぁ!!」シュタ
中年の女「ミルク…出て来ないでって言ったでしょう」
派手な女「あら?小さな子供まで…心配しなくて良いのよ?私達はお友達だから…」フフン
盗賊「おい!!何事だこりゃ…」ズダダ
学者「ちょちょちょ…銃を持っとるじゃ無いっすか…」チャキリ
中年の女「ダメよ…それを見せないで」グイ
派手な女「お仲間も居た様ね?」フフン
中年の女「騒ぎになってしまうからここは私の方が引くわ…覚えてらっしゃい」ギロ
盗賊「おい誰だコイツ」ヒソ
中年の女「もう良いの…行くわよ…早く船に乗りなさい」グイ
少女「母ぁ…良いのか?…母の威厳が…」
中年の女「良いの…大人しくして」スタ
派手な女「ほら見た?負け犬が去っていくわ?あら失礼…負けウルフだったかしら?ウフフフ…」
手下共「あねさんに習え!!」ビシ
--------------
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:56:20.33 ID:rO0UWc+40
『露店』
ワイワイ ガヤガヤ
さっきの騒ぎは何だったんだ?
おい!!もしかしてアレが海賊王の娘かもしれんぞ?
どうせ又偽物だろう!!本物なら姉妹2人居るらしいぞ?
盗賊「いよーう!!ここに居たかぁ…探したぜ?」
剣士「アランさん!!見て見て!!ミスリルの剣買ったんだよぉ」スラーン
盗賊「おぉぉぉいくらしたのよ?」
剣士「値切って金貨10枚さ…姉さんにおねだりして買ってもらったんだ」
盗賊「良い買い物したなぁ…あぁぁクソ!!俺も欲しかったなぁ」
ロボ「ピポポ…」ウィーン クルクル
盗賊「おぉロボ!!機嫌良さそうだ」ナデナデ
女ハンター「アラン…さっきの騒ぎ…」
盗賊「あぁぁ見てたぞ?海賊王の娘じゃ無いかとか言われてるが…」
女ハンター「違う…あんな人見た事無い」
盗賊「やっぱりか…どうも偽物も多いらしいな?」
女オーク「…」チラリ
盗賊「んあ?リッカ!心配すんな…俺の知り合いは偽物掴まされるヘボじゃ無ぇ」
女オーク「それを聞いて安心したわ…」
盗賊「お前本物に会った事あんだろ?直ぐに見分け付くよな?」
女ハンター「ええ!?どういう事?」
盗賊「まぁ人にはそれぞれ事情がある…そういうのはゆっくり時間掛けて知り合え」
女ハンター「ふーん…」チラリ
女オーク「…」チラ
学者「兄貴ぃ!!早く船に戻らんと怒られやすぜ?」
盗賊「おぉそうだ!!急いで船に乗れ!!俺らが先に船乗って無いと何言われるか分かん無ぇ!」
剣士「そうだね?行こうか!!」グイ
女オーク「ミライ…手は繋がなくて良いから…」スタ
--------------
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:57:13.35 ID:rO0UWc+40
『キャラック船』
ザブン ギシギシ
盗賊「よっし!!まだアイツ来て無ぇ!!船出す準備するぞ!!」ダダ
学者「兄貴ぃ!!ちっと向こうの船見て下せぇ…ガレオン船っす」
盗賊「んん?」ダダ
学者「さっきのド派手な叔母ちゃんの船じゃ無いっすか?」
盗賊「うはぁぁ…船まで雰囲気合わせてんのか…本格的な偽物だな」
女ハンター「4本マストの二層甲板…大きさは幽霊船とほぼ同じ…でも違う…アレじゃない」
盗賊「ヌハハ分かるか?」
女ハンター「あんなに豪華じゃ無くて…もっとボロい…丁度この船みたいな継ぎはぎだらけの船」
盗賊「おい俺の船をバカにすんな…もうちっと金が入ったらしっかり修理する!」
スタスタ
戦士「やぁ諸君!!ゴールドラッシュ島は楽しんだかい?」スタ
盗賊「おぉリコル!!全然合わなかったな?何処行ってたのよ?」
戦士「ハハ妻に引きずりまわされてねぇ…やっと船で落ち着けると思ってホッとしている所だ」
盗賊「ヌハハそうかい…夫婦の営みは楽しんだか?」ヌコヌコ
戦士「聞くな…それより妻と娘を見なかったか?」
盗賊「さっきまで露店の方に居たんだが見失った…まぁ待ってりゃその内来るだろう」
戦士「そうか…妻が居ない内に話して置くが…」
盗賊「んん?何よ?」
戦士「随分気に入られた様だぞ?」
盗賊「俺か?」
戦士「全員だ…稀に見る逸材が揃って居るとな?」
盗賊「おい聞いたか!?こりゃ何か報酬出るかも知れんぞ?」
学者「おぉマジっすか…俺っち金塊が良いっすね」
戦士「おいおいあまり期待するな…船に積んで居る物も恐らく仕事上の物だ」
学者「ハハそらそうっすよね…」チッ
戦士「何か困りごとが有ったら相談して見ると良い…きっと助けになってくれるだろう」
盗賊「ほーう…そら心強い」
戦士「応援しているぞ?」バシン
盗賊「おわっととと…」ヨロ
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696 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:57:54.00 ID:rO0UWc+40
『甲板』
ツカツカツカ…
中年の女「…」ギロ
盗賊「おう…待ってたぜ?」タジ
中年の女「コレ…」パサ
盗賊「んん?海図か?」
中年の女「予定変更よ…単独航海で行き先はフィン・イッシュ…最速で」
盗賊「なぬ!?」
中年の女「何度も言わせないで…サッサと出て」
盗賊「おいおいマジか…エライ物積んでんだが…」
中年の女「早く出せって言ってるの!!!!怒らせないで!!」ツカツカ
少女「母…粗ぶってる…言う事聞け」シュタタ
盗賊「お…おう…ミライ!!リッカ!!帆を開け!!碇上げるぞぉぉぉ!!」ガラガラ
学者「俺っちは舵っすか?」
盗賊「海図持って行ってロボと進路決めてくれ!!落ち着いたら俺も後で行く!!」
学者「分かりやした!!」ダダ
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キィィィィィ何あのアバズレ!!
おいおいどうした?
何であの女がアイリーンの真似事なんかしてるのよ!! ビリビリビリ
落ち着け!!また洋服が台無しになる…
しかも私が調達した資金を勝手に使って!!どれだけ苦労したか分かって無い!! ビリビリビリビリ
だから洋服を破くのは止めろ…何が有った?落ち着いて話してみろ…
男にまたがるしか脳の無い女のクセにどうして!!キィィィィィ!! ビリビリビリ
分かった分かった…撫でてやるから…落ち着け…な?
フゥ…フゥ…
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盗賊「…」ポカーン
学者「あは…」ポカーン
盗賊「…」チラ
女ハンター「…」フリフリ
盗賊「お…おら!!ちゃんと舵回せぇ…桟橋に激突すんぞ!!」
学者「へ…へい…」ガラガラ
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697 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:58:32.67 ID:rO0UWc+40
『亀島』
ザブ〜ン ユラ〜
盗賊「左手に見えてるもっこりした島が亀島って言うらしい」
学者「亀の甲羅に似てるからっすかね?」
盗賊「さぁな?…ほんで正面に見えてるのが黄金郷をサルベージしてるって言うくそデカイ筏だ」
学者「まだ遠くて良く見えやせん…」
剣士「大きな船が一杯有るよ…上にも何か飛んでる」キョロ
学者「気球使ってるんすか…いやぁ魔石が勿体無い…」
盗賊「魔石使っても金塊サルベージすりゃ儲け出るんだろう」
学者「もっと近くまで行って良いっすかね?どうやってサルベージしてるか見て見たいっす…」
盗賊「これ以上はダメだ…色々沈んでて危ない様だ…ここで進路変更!」
学者「あぁぁ望遠鏡買ってくりゃ良かったっすよ…」グイ ガラガラ
女ハンター「おぉ!!何か魔法を使ってる…」ジーー
学者「ちっと俺っちにも望遠鏡覗かせて下せぇよ」
盗賊「又今度来りゃ良いだろ!今は進路安定させるのが先だ」
剣士「帆の角度変えるよぉぉぉ!!」グイグイ
盗賊「リッカもメインの帆角変えてくれぇ!!俺は後ろ行く!!」ダダ
女ハンター「スゴイ!!凍らせて浮かせるのか…」ジーー
学者「あぁぁ気になりやす…俺っちも見たいっす」ソワソワ
盗賊「ハハーン…氷に乗った金塊をデカい船を何隻も使って引っ張ってんだな?」グイグイ
剣士「なんかスケールが大きいね…船何隻あるんだろう…」
盗賊「パッと見20隻って所か?又いろんな形の船が有るもんだ…」
女ハンター「波!!大きい波来るよぉ!!」
ユラ〜 グググググ ギシ
盗賊「うほーーー!!デカい氷がプカプカしてりゃ波も出来るか…」
女オーク「帆角3番で速度乗るみたいよ?」グイグイ ギュゥ
盗賊「だそうだ!!ミライ3番だ!!」グイグイ ギュゥ
剣士「おっけー!!」グイグイ ギュゥ
盗賊「ようし!!これで安定させるぞ!!」
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698 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:59:15.09 ID:rO0UWc+40
『単独航海』
ユラ〜リ グググググ
盗賊「リコル!先っちょの長い棒の名前は何て言うんだ?」
戦士「バウスプリット…あの三角帆はジブセイルと言ったか…」
盗賊「ちっとメモる…」カキカキ
戦士「ふむ…さすがにジブセイルまで張ると速度に乗るな?」
盗賊「だな?…だが前方が見えなくなるのがちょっとな…」
戦士「様にはなって居るぞ?ハハハ…」
戦士「しかしこの船は大きさの割に少人数で動かせるのが良いな」
盗賊「おう!最悪俺一人で何とか出来る…ただ海賊に出会ったらちっとマズい訳よ」
戦士「狙撃手が居るから問題無いだろう…ピンポイントで火薬狙ってドーン!!ってな?」
盗賊「そう上手く行くんかね…」
戦士「まぁその為に狙撃手を雇ている…私の妻は人を見る目は確かだぞ?」
盗賊「そうか…ところで機嫌直したか?」
戦士「不貞寝した…これで落ち着けば良いが…」
盗賊「かなりブチ切れてた様だな?…あのど派手な婆ぁと因縁でもあんだろうなぁ…」
戦士「あまり聞かされて居ないんだが…ええと名を何と言ったか…シルヴァ・ギンジャールだったか」
盗賊「知らんな…ギンジャール…ギンジャール…んん?有名な貴族じゃ無いのか?」
戦士「私はその辺詳しくない」
盗賊「キ・カイの王家に嫁いだ貴族の名が確かギンジャール家…多分その関係だ」
戦士「ほう?田舎で育ったから疎くてすまん」
盗賊「今ミネア・ポリスで王権掲げてんのもその派閥だった筈…王権つっても批判回避の道具になっちまってんだが」
戦士「まぁ…妻をあまり刺激しないでやってくれ…そのとばっちりは大体私に降りかかる」
盗賊「ウハハハそら大事じゃ無ぇか…とりあえず食い物で機嫌良くさせるだ」
戦士「名案だ…荷室にナッツとオリーブが有ったな?」
盗賊「いっぱい買って有るから好きに使え」
戦士「言葉に甘える…」スタ
盗賊「恐妻を持つと中々大変そうだ…」ニヤ
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699 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 21:59:51.65 ID:rO0UWc+40
『荷室』
ゴソゴソ ガサガサ
学者「兄貴ぃ!ラスさん連れて来やしたぜ?」
女ハンター「何の用だ?私は見張りの仕事で忙しいんだ」
盗賊「遺跡で見つけた物の中にこんな物が有ったんだ…」コトン
女ハンター「んん?レンズ…」
盗賊「覗いてみろ」
女ハンター「まさかスコープか?」カチャ
盗賊「俺には倍率が高すぎてブレブレでよう…お前の使ってる望遠鏡と交換したいと思ってな」
女ハンター「どうやって使う?」カチャ
盗賊「使い方なんぞ自分で研究しろ…なんか色々付いてるだろ」
女ハンター「これは!!光学照準…スゴイ!ポインタまで付いてる」カチャ
盗賊「ヌハハやっぱりお前にピッタリの様だ…どうだ?お前の望遠鏡と交換しないか?」
女ハンター「ちょっと待って…一回使ってから考える…今の望遠鏡を無くすと精密射撃が出来ない」
盗賊「まぁ焦っては居ない…じっくり吟味しろ…それからゲス!お前にはコレだ」ポイ
学者「俺っちにも良い物があるんすね?…なんすかこの数字は?」カチャカチャ
盗賊「どうやら数字を計算する物の様だ…使って見ろ」
学者「おぉ!!これ四則演算出来るじゃ無いっすか…え?え?桁が…合ってるかどうか確認する方が大変に…」
盗賊「まだ有るぞ?暗視用のゴーグルに…多分これは口にくわえて使うガスマスクみたいな物だ…水中で呼吸が出来る」
学者「兄貴スゴイっす!!これ全部機動隊の兵装じゃ無いっすか?」
盗賊「多分な?奴らはこういうのを駆使して戦ってんだ…」
学者「貰って良いんすね?」ガサリ
盗賊「おう!!数が有るからラスも一つ持って行け!!」
学者「他の謎の機械は?」
盗賊「んんん…他の奴はどうやらエネルギーが無いと動かん様だ…イランな」
学者「分解して何か回収出来ないか見ても良いすかね?」
盗賊「おう好きにしろ!」
女ハンター「売った方が良いのでは?」
盗賊「売りたきゃ売って構わん…俺はめんどくせぇ」
女ハンター「フフ…あんた自分の取り分は?」
盗賊「俺が今欲しいのは望遠鏡だ!さっさとそのスコープってのを試して俺に望遠鏡よこしやがれ」
学者「ラスさん!!兄貴にあんまり損得勘定言っても意味無いっす…有り金全部使うタイプなんで無い方が良いんすよ」
盗賊「お前が金持ってりゃ俺の物と同じなのよ…俺の財布だ」
学者「ハハハじゃぁ兄貴!全部持って行きやすぜ?」
盗賊「もうそんなガラクタ見たく無ぇ!!さっさと片づけろ」
学者「へいへい…」ガチャガチャ
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700 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:00:52.27 ID:rO0UWc+40
『船尾楼』
グビグビ プハァ…
中年の女「フゥ…少し落ち着いたわ…」ヒック
盗賊「ヌハハ中々良い飲みっぷりな様で?」
中年の女「あなた…ちょっと事情が変わったわ…今日から正式にあなた達を登用する」
盗賊「なぬ!?俺は何にも縛られんと言ったはずだが?」
中年の女「あなた達は海賊王の娘を探して居るのでしょう?ホムンクルスの事も…」
盗賊「ヌハハお見通しってか…さすが地獄耳だ」
中年の女「だったら私に従いなさい…私達も海賊王の娘を探して居るの」
盗賊「なんだ…条件は同じじゃ無ぇか」
中年の女「ホムンクルスの完全体…ホムコの居場所は分かるかもしれない」
盗賊「何ぃ!?」
中年の女「それが条件よ」
盗賊「かも知れないってどういう事よ?」
中年の女「ホムコが生きて居るのは情報筋から確認済み」
盗賊「俺はそのホムコって奴に会うのが目的じゃ無ぇ…ホムンクルスの体をロボに与えたい」
中年の女「それはホムコに聞けば済む事」
盗賊「…なるほど?それで俺達に何させる気よ?」
中年の女「私の手足になってくれれば良いの…ギルドからの支援は約束するわ」
学者「兄貴ぃ…これ悪い条件じゃ無さそうっすよ?」
盗賊「手足って何だよ!」
中年の女「…」パサ
盗賊「んん?そりゃニーナが盗んだ謎の書簡だな?それがどうした?」
中年の女「私はコレの解読が出来る人物に会う必要がある…つまり忙しいの」
盗賊「ほう?」
中年の女「その間あのアバズレ女を放置するのは看過できない」
盗賊「なんだ俺らにあの婆ぁをヤレってか?」
中年の女「ウフフフそうよ婆ぁよ!!もっと言って!!婆ぁって!!」
盗賊「ヌハハあんたも相当イカれてるな…」
中年の女「でもギルドのルールで殺すのはご法度…どうするかはこれから決める…あなた達は私に従えば良いの」
盗賊「まぁ…どうするかまだ決まって無いって事か」
中年の女「あの婆ぁが何を目的にアイリーンを演じてるのか調べるのも一つ…」
盗賊「なるほど?でもな?俺にもあんま時間が無い訳よ…さっさとそのホムコっていう奴に会いに行きてぇ」
中年の女「情報が必要でしょう?あなたの邪魔をする気は無いわ…ただ少し私の手足になって貰うだけ」
盗賊「情報が揃い次第俺は旅に出る…それで構わないなら協力しない事も無い」
中年の女「フフ成立ね…ミライとリッカという子にもちゃんと伝えて置くのよ?」
盗賊「あいつ等は目的が少し違う…探してるのは海賊王の娘だ」
中年の女「私達が探してるのも海賊王の娘よ?目的が一致してる」
盗賊「分かった…言っておく」
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701 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:01:24.98 ID:rO0UWc+40
-------------
リコル!!こっちへ来なさい!!
なんだ又感情的になって居るのか?
あのアバズレはあなたの事を田舎男と言ったのよ!!
そんな事気にしなくても良い
悔しくて眠れないわ!!あなたはこれからもっと表に出て!!
今のままで良いじゃ無いか…ほら… ナデナデ
キィィィィィ ビリビリビリ
-------------
盗賊「…」ポカーン
学者「あは…」ポカーン
盗賊「やっぱイカれてんな…」アゼン
学者「ダメっす聞こえやす」ヒソ
ユラ〜リ グググググ…
--------------
702 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:02:24.78 ID:rO0UWc+40
『夜_デッキ』
ザブ〜ン ユラ〜リ
学者「おぉぉぉ!!この暗視用ゴーグルメッチャ見えるじゃないっすか…」
盗賊「昼間は装着すんなよ?」
女ハンター「アラン!!これを使って見て…」ポイ
盗賊「おわっと…お前海に落としちまうだろうが」パス
女ハンター「要らなくなった…使って良いよ」
盗賊「おっしゃ!!望遠鏡ゲットだ」
女ハンター「暗視用ゴーグルと相性が良い…覗いてみて」
盗賊「どれどれ…」ジーー
盗賊「ほーーーう!!こりゃ良く見える!!」
学者「兄貴!!俺っちにも見せて下せぇ」
盗賊「おう!!落とすなよ?」パス
学者「こりゃ夜の見張りに便利っすねぇ…」ジーーー
盗賊「ラス!そっちのスコープって奴はどうだ?」
女ハンター「最高!!くっきり見える…照準合ってるか試したいよ」
盗賊「何メートル先狙えるんだ?」
女ハンター「ライフルの精度は変わらないから…船の上だと600メートルって所…地上だと1キロ行かないくらい」
盗賊「大砲の射程圏外で撃てるのはデカイな」
女ハンター「このスコープ…倍率変えられるの知ってた?」
盗賊「いんや…」
女ハンター「倍率変えても明るさ変わらないし歪まない…良く見える」
盗賊「ヌハハそら結構なこった…俺はこの望遠鏡で満足よ」
スゥゥゥ…
学者「兄貴…今船の下を何か横切りやした…」タジ
女ハンター「え!!?」チャキ
盗賊「おいおいおい…まさかクラーケンじゃ無いだろうな?」
703 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:03:15.83 ID:rO0UWc+40
女ハンター「本当だ!!何か居る…早い!!」ドタドタ
ザバァァァァ ドップーーーン
女ハンター「うわっ!!」ヨロ ガシ
学者「あらららら…」ゴロゴロ ドガ
盗賊「な…何だ今の…」タジ
ガチャリ ドタドタ
戦士「こ…この揺れは何だ!?何が起きた!!?」
盗賊「海から何か長い物が跳ねた…」
中年の女「何事!!」シュタタ
女ハンター「又来る…」チャキリ
中年の女「慌てないで…今はシーサーペントが居る海域…この船なら上がって来れないわ」
盗賊「今跳ねたぞ!?」
ザバァァァァ ドップーーーン
女ハンター「くぅぅ早くて狙えない…」ガシ
中年の女「大きい…」タジ
盗賊「何で船に当たらないで跳ねてんのよ!?」
中年の女「狙いは肉!!船じゃない!!こちらを確認したの!!」シュタタ
ダダダ シュタ!!
剣士「姉さんこの感じ…ヘビだ」キョロ
女オーク「シーサーペントよ…」ドスドス
盗賊「おいお前等!!出て来るな!!近接じゃ何も出来ん!!」
女ハンター「又来る!!」チャキリ スチャ
剣士「よーーし!!シーサーペントは音に弱い!!」ポイ ポチャ
盗賊「何する気よ!!?爆弾?」
ドーン ブクブク
女ハンター「ええ!?水中で爆発?」
剣士「こっちを見失ってる!!浮き上がったら撃って!!」ポイ ポチャ
ドーン ブクブク プカーーー
剣士「今ぁぁ!!」
女ハンター「見えた…」カチ ダーン!!
704 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:04:10.79 ID:rO0UWc+40
女ハンター「当たった!!」
学者「血が見えるっす…」ダダダ チャキリ
剣士「ゲスさんの銃じゃ意味無い!!」
盗賊「このデリンジャーを使う時が来たか…」チャキリ
剣士「あいつ多分気絶してる…動き出す前に…」
盗賊「分かってらぁ…」ダーン! ダーン!
剣士「よし!!…」
ジャブジャブ バシャバシャ
女ハンター「他の奴が共食いを始めてる…」
剣士「ふぅぅ…これで大丈夫」
女オーク「ミライ…いつも通りね?」
盗賊「こりゃたまげた…シーサーペント相手は初めてじゃ無いってか?」
剣士「こんな大きいのは初めてだよ…小さいのは良く姉さんと狩りに行ったのさ…目が売れるからね」
学者「俺っち…なんか空気っすね…」
中年の女「フゥ…シーサーペントが居る海域はもう少し続くから警戒するのよ」
盗賊「へいへい…」スタ
学者「ミライ君!!今使った爆弾はどうしたんすか?なんで水ポチャで爆発するんすか?」ダダ
剣士「フフフフ秘密知りたい?これ雨の日用にと思って作っておいたのさ…導線が樹脂でコーティングされてるんだよ」
学者「へぇぇ?キラーポッドの樹脂っすね?」
剣士「そうそう!!スゴイ便利なんだあの樹脂…」
中年の女「…」---あの子やっぱり…---
中年の女「…」---アイリーンに行動が似てる---
中年の女「…」---でも年齢が合わない---
中年の女「…」---若すぎる---
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705 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:04:49.16 ID:rO0UWc+40
『翌日』
ザブ〜ン ユラ〜
剣士「アランさ〜ん!!」シュタタ
盗賊「んあ?なんだぁ?」ムクリ
剣士「昨夜使ったデリンジャーの弾…薬莢は残ってる?」
盗賊「おぉ…弾込め直すの忘れてたわ」カチャ ポトン
剣士「あーおけおけ!!それ持って行くね」
盗賊「何に使うのよ?」
剣士「薬莢に火薬詰めて再利用するのさ」
盗賊「弾はどうすんだ?」
剣士「ゲスさんが一杯鉛の弾持ってるじゃない…鉛の加工なんか簡単なんだよ」
盗賊「おぉ!!ほんじゃ撃ち放題だな」
剣士「無駄に撃つのは止めてよ…」
盗賊「弾丸作れるならラスの分も作ってやれ」
剣士「もう作った…なんか色々注文されてお金貰っちゃったさ」
盗賊「ウハハそりゃ良い商売になったな?」
剣士「ミスリルの剣の分稼がないとね」
盗賊「お前ん所は姉と合わせて金貨100枚以上有るだろう…ケチケチしないで使っちまえ!」
剣士「そうだね!!使い道考えなきゃ…じゃぁ!!薬莢持って行くね!!」シュタタ
--------------
706 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:05:42.44 ID:rO0UWc+40
『デッキ』
ユラ〜〜〜 グググググ
戦士「癒されるな…船でのんびり風に当たるのは…」ナデナデ
中年の女「もっと右…」グター
少女「父!!私も撫でろ…」
戦士「順番だ…」
中年の女「ミルクは私が…」ナデナデ
ダーン!
戦士「んん?」キョロ
中年の女「狙撃は任せて置いて良いわ…リコル続けて」グター
戦士「こんなくつろいでいる姿見せびらかして良いのか?」ナデナデ
中年の女「何?恥ずかしいの?」
戦士「いやそういう訳では無いが…お前の威厳を心配している」
少女「母…威厳無い」
中年の女「身内に対してそんな事気にして居ないわ…」
戦士「身内か…」
中年の女「あのアバズレは別…」ギリリ
戦士「おいおい…もう考えるな」ナデナデ
ダーン! チュドーン!
戦士「お?火薬に当てたか…」
中年の女「この匂い…豪族崩れの者共ね…」クンクン
707 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:06:17.54 ID:rO0UWc+40
戦士「見もしないで分かるか…」
中年の女「懲りない連中…どうせスクーナーでしょう?」
戦士「いや…スループ船だな」キョロ
中年の女「え!!?スループ船に火薬!?」スック
戦士「どうした?」
中年の女「突撃するつもりで…他に旗船が何処かに居る筈…」キョロ
少女「母…雨来る」
中年の女「どうして撃沈を狙って居るの?只の海賊じゃないの?」
戦士「これはマズイ感じか?」キョロ
中年の女「…」---この船は囮…沈没させる予定だった---
中年の女「…」---その情報を知って居る者にとって---
中年の女「…」---作戦はまだ続いてる---
中年の女「…」---しまった!作戦の変更を伝えきれてない---
中年の女「…」---単独航海になった時を見て襲って来てる---
中年の女「しまった!!これは私のミス!!ロストノーズに要らない情報を流してしまった…」シュタ
戦士「何ぃ?」
中年の女「この船を沈める計画を流してしまったの…彼らが海にも影響力を持ってるのを知らなかった…」
戦士「ロストノーズはこの船を沈めても利が無いだろう?」
中年の女「いえ…機動隊に対して大義が有る…功績として評価される」
戦士「どうやら戦うしかない様だ…アランに伝えて来る」ダダ
---------------
708 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:07:07.32 ID:rO0UWc+40
『甲板』
ポツポツ ポツ
盗賊「…道理でおかしいと思ったぜ…1枚帆のスループ船が樽だけ積んで来てるからな」ドタドタ
戦士「他にも居る筈だ…気を抜くな!」
盗賊「リコルとリカオンはクロスボウ持ってデッキで待機してくれ…火矢の準備も頼む」
戦士「分かった!!」ダダ
盗賊「ラス!!聞いたか!?どうやらお前の狙撃頼りになりそうだ!!」
ダーン!
女ハンター「一発じゃ仕留められないから弾丸足りなくなる!!ミライに作らせて!!」ガチャコン
盗賊「分かった!!ミライ!!薬莢回収して直ぐに作ってくれぇ!!」
剣士「わ…分かった…」シュタタ
女ハンター「ちぃぃ雨で視界が悪くなって来た…」ダーン! チュドーン!
学者「逆側にもスループ船見えるっす!!」
盗賊「ゲスはそのまま見張りのサポート続けろ!!」
学者「へーい!!」ダダ
女ハンター「あのスループ船だけは取りつかせてはいけない…」ダーン!
女ハンター「外した…クソ!」ガチャコン
盗賊「スループ船で突撃させるってどういう根性して居やがる…決死の覚悟無いと出来ん技だ」
学者「兄貴ぃ!!救助のスループ船も動いてるっぽいっす…後方でチョロチョロしていやす」
盗賊「そういう作戦か…」
ダーン!
女ハンター「又外した…思ったより早い…」ガチャコン
盗賊「距離保って旋回してんな?…一気に来るつもりだ」
709 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:07:48.92 ID:rO0UWc+40
女ハンター「分かってる!!船の揺れが無ければ…くぅぅ」ダーン!
学者「マズイっす!マズイっす!!正面からアレ…多分ガレオン船っす」
盗賊「くっそ!!交差で一気に大砲撃ってくんな…ロボ!!左に旋回!!リッカは帆角7番に変えろ!!」ダダ
女オーク「分かった!!」ダダダ
盗賊「リコル!!後ろの帆を7番に張り替えてくれぇ!!」グイグイ
戦士「こ…これは忙しい…」グイグイ
女ハンター「ハァハァ…樽付きスループ船2つとガレオン船…後は!?」ダーン!
女ハンター「又外した…」ガチャコン
盗賊「焦るな!!もっと寄せてからでも良い!!」グイグイ ギュゥ
ドーン! ドーン! ドーン! ドーン!
盗賊「うぉ!!大砲撃って来やがった…」タジ
学者「見えやした!!一層式のガレオン船で甲板に旧式の大砲が8門!!火薬が狙えやす!!」
女ハンター「狙いをガレオン船に変える!!スループ船は撃ちまくって何とかして!!」ダーン!
学者「俺っちが?」
女ハンター「あんたしか居ないでしょ!!」ガチャコン!
盗賊「大丈夫だ!船操作してる奴が落ちれば爆発しない…スループ船には1人しか乗って無ぇ」ダダ
女ハンター「よし!!ガレオン船は回頭遅れてる…今がチャンス!」ダーン!
女ハンター「当たった!!…でも爆発しない…くそう!!」ガチャコン
盗賊「まだチャンスある!!焦らないで良い!!」
学者「スループ船来やしたぜ?」タタタターン! タタタターン!
女オーク「行けぇ!!」ダダダ ポイポイ
ドン!ドーン!! ザバーーーー
学者「おおおお!!火薬が海水被って…」
710 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:08:25.93 ID:rO0UWc+40
盗賊「その手が有ったか…リッカ!!俺にもヨコセ!!」ダダ
戦士「左側からスクーナー!!あれはぶつける気だ!!」
盗賊「くっそまだ他の船が居るか…ロボ!右に旋回!!帆角3番に戻せぇ!!」ダダ
女ハンター「当たれぇぇぇ!!」ダーン! チュドーン
学者「おぉ!!ガレオン船が…」
女ハンター「次スクーナー!!」
戦士「おい!!スクーナー進路変えたぞ!!ガレオン船の救助に向かってる様だ…」
女ハンター「残念賞…戦場はそんなに甘く無い」ガチャコン
盗賊「おい待て!!撃つな!!もう追って来ん…」
女ハンター「くっ…」プルプル
盗賊「落ち着け…機械相手じゃない…あそこに命がある」
女ハンター「い…命…いつの間に私は命を奪う側に…震えが…」プルプル
盗賊「リコル!!後方の見張り頼む!!
戦士「おう!!」ダダ
盗賊「ゲス!!他に近付く船が居ないか良く見てろぉ!!」
学者「へ〜い!!」ダダ
盗賊「ようし…この感じでなんとか切り抜けられそうだ…」
女ハンター「…」ボーゼン プルプル
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711 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:09:24.90 ID:rO0UWc+40
『船尾楼』
ピチョン ポタ
学者「いやぁビショビショになりやしたねぇ…」
盗賊「船首の方で湯を沸かしてる…雨が降ると湯に浸かれる楽しみが有るのはなかなか良いな」
学者「リッカさんはもう浸かってるみたいっすね」
盗賊「次は誰だ?」チラリ
女ハンター「…」プルプル
盗賊「ラス!湯にでも浸かって落ち着いて来い」
女ハンター「何人…死んだ…のかな?」プルプル
盗賊「直撃した訳じゃ無いんだろ?なんとかなってる…気にすんな」
女ハンター「ガレオン船に…女の子が乗ってるのが見えた…見張り台に上がってた」プルプル
盗賊「ほーん…」
女ハンター「その…真下の樽を…撃ち抜いた」ガクガク
盗賊「まぁ…こう言っちゃなんだが…やらなきゃやられる…そういう世界なんだ」
女ハンター「分かってたさ…でも機械の様に動いてる自分に気付いた時…これじゃダメだって…ぅぅぅ」ポロポロ
盗賊「お前のお陰で俺らは助かった…そう自分を責めるな」
女ハンター「くぅぅ…湯に浸かって来る…」スック ポタポタ
盗賊「おう!!ゆっくり入って来い」
女ハンター「…」スック ガチャリ バタン
学者「なんか…大分堪えてるみたいっすね?」
盗賊「まぁ仕方無ぇわな?被害者ゼロって事は無いだろうからよ…中には善良な奴も居たかもしれん」
学者「やっぱり…人間同士戦う感じになって行っちまうんすね…」
盗賊「それが機械の狙いなんだろう…ここ数年見てりゃ明らかだ」
ツカツカツカ…
中年の女「話に割り込むわ…それを阻止するのが…コレよ」パサ
712 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:10:02.28 ID:rO0UWc+40
盗賊「例の書簡か…一体何なんだソレ?」
中年の女「これと同じ様な物はこれから行く大陸の方でもいくつか有るの」
盗賊「ほう?」
中年の女「機械だけが翻訳できる情報…今までの調べでアダムという集中端末が何処かにある事が分かってる」
盗賊「集中端末?なんだそりゃ?」
中年の女「人間で言う脳の部分ね…それがすべての機械をコントロールしてる」
盗賊「じゃぁそのアダムってのをぶっ壊せば機械は只の鉄クズって事か?」
中年の女「そうね…でもその場所が分からない」
盗賊「ほんじゃその場所ってのがその書簡で分かるってのか?」
中年の女「それを期待してる…そしてこれを翻訳出来るのは…ある科学者…今シン・リーンで厳重に保護されてる」
今あなた達が来た大陸はアメ・リカ大陸
そしてこれから行く大陸はユー・ラシア大陸と言うの
両者は海で隔てられて居て機械達が通信する手段は20年前に失われて今はもう無い…
その代わりの通信の手段として現れたのがこの白黒の書簡…これを使って情報のやり取りをしている
その主な内容はエネルギーの状態と電送する場所に関する情報
恐らく電脳化された人間を使って所定の場所にエネルギーを移動させようとして居る
盗賊「なるほど…その場所が知りたい訳か…」
中年の女「ユー・ラシア大陸の人達は電脳化された人間への危機感が無いから好き勝手やられているわ…」
盗賊「やっぱそうか…電脳化した奴が何処に潜んでるか分からんのだな…」
713 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:10:43.44 ID:rO0UWc+40
中年の女「だから諜報機関として盗賊ギルドが国から支援を受けてるのよ」
盗賊「そんな情報を新入りの俺達に話す目的は何だ?」
中年の女「危機感を持って貰わないと困る…一角が崩れると一気に崩壊するから…」
盗賊「ほーん…話に割入った割に関係無い話しになったんだが…」
中年の女「人間同士争う事になって居るのは機械達の狙いでもあると言ったでしょう?それは私も感じている所…」
盗賊「感じる?どういう事よ…」
中年の女「無意識で機械に操作されている可能性…」
盗賊「俺は機械じゃ無いぞ?この船にも電脳化した奴は乗って居ない…」
中年の女「分かってるわ…でもこの言葉を覚えて置いて…」
盗賊「何よ?」
中年の女「アナログハック…」
盗賊「なんだそりゃ?意味が分からん…」
学者「あ…兄貴ぃ…こっちを見て下せぇ」ユビサシ
盗賊「んん?なんだ?なんかあんのか?」キョロ
学者「兄貴今…俺っちの指差した方向見やしたよね?」
盗賊「そら指差してたら見るだろう」
学者「それがアナログハックっす…俺っちが兄貴の行動を誘導したんす…」
盗賊「なんだとう!?」
学者「どうやら…なんか色々誘導されて居る可能性は否めんっすねぇ…」
ユラ〜リ グググググ
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714 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:12:22.45 ID:rO0UWc+40
『樽湯』
ザザー モクモク
女ハンター「!?誰だ?…今出る…待って」ザバー
盗賊「あぁ悪い…遅いから心配で見に来ただけだ…まだ入って居て良いぞ」
女ハンター「見たな?」チャプ
盗賊「悪い…見るつもりは無かった…」タジ
女ハンター「あんたも私を抱きたいのか?良いぞ…ここでシテも」
盗賊「そんな気は無ぇ…その鞭打ち傷…随分ひでぇ目に合った様だな」
女ハンター「奴隷の女はみんなこんなもんさ…あの船の女の子も多分…」
盗賊「そうか…悪い事を聞いた…俺は雨で体洗うからお前はゆっくりしてろ」
女ハンター「もう1000人以上…いや数え切れないぐらいの男とヤッた…汚いと思うか?」
盗賊「なんでそんな事を聞く…なんて言って欲しいのよ」
女ハンター「さぁ?…もう分からない…慰みを聞いて何か変化するとも思えない」
盗賊「ふむ…一つ確かな事があるぞ」
女ハンター「なにさ?」
盗賊「お前は…お前一人しか居ない」
女ハンター「…」
盗賊「自分を大事にしろ…きっと光に手が届く…じゃぁな」ノシ
女ハンター「…」ブワッ ポロポロ
ザザーー モクモク
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715 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:12:54.54 ID:rO0UWc+40
『甲板』
バタバタ ゲシゲシ
学者「あ…兄貴…裸で何やってんすか?虫の真似か何かっすか?」
盗賊「背中の傷がかゆくてよ…手が届か無ぇから甲板の板に擦ってんだ…」バタバタ
学者「ブ…ブラシで擦りやしょうか?」
盗賊「おう!名案だ!!早くやってくれぇ!!」
学者「あららら…俺っちが縫った跡が傷だらけじゃ無いっすか…」ゴシゴシ
盗賊「おぉぉソコだソコ…おぉぉぉぉ」ビクビク
学者「すんません忘れて居やした…痒いのは糸抜いて無いからっす…」
盗賊「ほんじゃ早く抜けぇバーロー!!」
学者「へい…」スルスル
盗賊「おぉぉソレだソレ…うはぁぁぁ…又痒くなって来た!!擦ってくれ!!」モゾモゾ
学者「ブラシで大丈夫っすか?」
盗賊「良いんだ!!ガシガシ行ってくれ!!」
学者「へい…」ゴシゴシ
盗賊「はぁぁぁ気持ちぃぃぃ…おぉぉスッキリしたぜぇ!!」プラーン カチカチ
学者「兄貴…姉御の牙をずっと首にぶら下げてるんすね…」
盗賊「お?拝んでくか?2本揃ってんぞ?」カチカチ
学者「姉御とずっと一緒っスか…」
盗賊「まぁな?俺の血の中に姉御が住んでると気付いた…この丈夫な体は多分…姉御のお陰よ」
学者「そーっすね…酒が強い理由も大体分かりやした」
盗賊「おぉ酒だ!!今飲みたかった所だ…酒さえありゃ俺は生きて行けるのよ」スック
学者「ウハハ…」---まんざら嘘でも無さそうっすね---
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716 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:13:28.32 ID:rO0UWc+40
『翌日_作戦会議』
アーデモナイ コーデモナイ…
盗賊「…この船の最大の強みはたった3人で…いやロボ合わせて4人か…で自由に方向転換出来る回頭性だ」
学者「ふむふむ…」ウンウン
盗賊「これでほとんどのケースで相手の船を後方に回らせる事が出来る」
学者「ガレオン船と当たったのがまさにソレっすね」
盗賊「ほんで課題が…大きく揺れ動く見張り台からの狙撃が中々当たらん事だ…だからラス!!」
女ハンター「!!?」ピク
盗賊「お前の定位置は船尾楼の上のデッキ…もう一人で見張り台に上がるのは止めろ」
女ハンター「あそこは私の定位置…」
盗賊「お前一人で全部抱え込ませる訳にもイカン…すぐ隣に俺らが居れば色々分担も出来る」
女ハンター「…」
盗賊「てな訳でミライ!!新しい武器の説明を頼む」
剣士「おっけー!!」
女ハンター「新しい武器?」
剣士「ラスさんのライフルの弾丸…ちょっと改造したんだ」
女ハンター「改造なんか頼んで無い…勝手な事をするな」
剣士「焼夷弾さ…殺傷力はあまり無いけれど…着弾すると油に火がついて発火する」
盗賊「小さな樽を狙わんでも狙いやすい帆に着火すれば良いって事だ」
女ハンター「帆なんか簡単に突き抜けてしまう」
剣士「あぁ…正確に言うと着弾する前に破裂して火の玉に変わる」
女ハンター「なるほど…レンジの長い火矢という事ね」
剣士「何種類か作ったから試し撃ちしてどれが良いか確認して欲しい」
女ハンター「分かった…」
盗賊「撃つのはデッキからだぞ?それも訓練の内だ」
女ハンター「フン!!」スタスタ
学者「ミライ君…俺っちのバヨネッタも何か工夫無いっすかねぇ?…な〜んか此処ん所空気なんすが…」
剣士「いやぁ…それは完成されてるって言うか…工夫され尽くされてるんだよね」
学者「残念っす…トホホ」
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717 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:14:01.57 ID:rO0UWc+40
『デッキ』
ダーン! ボボボボボ
女ハンター「ふむ…なるほど…」
剣士「どう?」
女ハンター「弾丸の重さを通常の物と揃えたい…だから焼夷弾は少し長い奴が良い様だ」
剣士「おけおけ!!中抜きして油入れてるから軽くなっちゃってるんだね…よーし!一番長い奴か」
女ハンター「焼夷弾が使えるとなると…クロスボウの火矢が無駄になる」
剣士「そうでも無いよ?ボルトに爆弾引っかければ遠くに飛ばせられる…そんなに精度も要らないし」
女ハンター「そういう使い方に…フフ君は良く考える」
剣士「なんかさ?初めから知ってたみたいに色々作れる…なんか不思議なんだ」
女ハンター「閃きっていう奴ね…」
剣士「閃きかぁ…なんだろうなぁ…手が自然に動く」
女ハンター「自然に…そう…自然に何も考えないで…次の敵を狙ってた」トーイメ
剣士「それも閃き?」
女ハンター「何か違う…まるで誰かに操られているみたいに…」
剣士「あーそうそう!!操られてるみたいに自然に手が動く…これ何だろう?」
女ハンター「…」---操られてる---
---なんだろう?---
---妙に引っかかる---
718 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:14:53.12 ID:rO0UWc+40
『数日後_フィン・イッシュ近海』
ザブ〜ン ユラ〜リ
盗賊「もうすぐ港が見えて来る筈なんだが…どうした?全員集めて…」
中年の女「到着する前にフィン・イッシュの事を少し教えておこうと思って…」
盗賊「アレか?剣と魔法の世界だから注意しろって話か?」
中年の女「それも有るわ…それより目立った行動は避けて欲しいと言う事…その為の知識よ」
盗賊「…だそうだ…特にゲスは良く聞いとけ!」
中年の女「じゃぁフィン・イッシュの話から…」
フィン・イッシュという国は領地に生える植物や作物全部…所有者は女王なの
畑で収穫された物は100%国に納めなければならない
その代わり生産者…農民たちは出来高に応じて有り余る金貨を貰える
だから最も裕福なのは畑を耕す農民なの
そのお金を使って装備を買うも良し…食べ物を買うも良し
そのお陰で民兵の質が何処国よりも異常に高いし人数も多い…
でも中にはお金を溜めようとする人が出て来る
いくらかまとまったお金が溜まるとある日突然泥棒に全部持って行かれる
それを皆が知って居るから国から貰ったお金はほぼ使い切る
学者「お金使い切ったら食って行けんくなるんじゃ無いっすか?」
中年の女「それは民の全員に毎日最低限の食料配給があるの…だから飢えている人は一人も居ない」
学者「おぉぉメッチャ良い国っすね…」
盗賊「言い変えりゃ生きて行くのに必須な食料を押さえられてる…奴隷みたいなもんだ」
中年の女「フフ…辛口だけれど…その通りよ…」
学者「でも畑耕せば又お金が手に入るんならそれでも良いっすね…」
中年の女「そうやって経済が回って居るの…」
そしてフィン・イッシュでは税金が全く無い
貿易も自由…鉱山で鉱物を掘ってもすべて掘った人の物…食料以外は完全に自由…
国の収入は税金という形では無く経済が回った余り分で…そのほぼすべてを農民に対して使ってる
だから国境に壁も無ければ城を守る城壁も無い…と言うのが建前
その実カジノや娯楽で出回ったお金の回収は出来ている…そしてその中に盗賊ギルドが含まれる…
中年の女「これで大体立ち位置が分かったわね?」
719 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:15:24.20 ID:rO0UWc+40
盗賊「纏まった金盗んで国に還付する役割か…」
中年の女「必要悪と言えば分かりやすいわね…それで注意して欲しいのが民兵と揉め事を起こさないで欲しい」
盗賊「もめる気なんざ更々無い」
中年の女「豪遊して女遊びしている人達を放っておける?」
盗賊「そんなん俺にゃ関係無ぇ」
中年の女「その女が子供だったとしてもよ」
盗賊「…」タラリ
中年の女「その子がお金を稼ぐ術を失ってしまう事になる…些細な事だけれど大きな問題に発展して行く可能性がある」
中年の女「そして盗賊ギルドとして…そういう国の政策に一切関与してはいけない」
盗賊「わーったわーった!!」
中年の女「それから…バン・クーバと違って魔物が多く出るからしっかり武装はしておく事」
学者「魔物って何が出るんすか?」
中年の女「色々よ…最近では猛獣も多く出る…向こうの大陸のオーガなんかと比べ物にならないから注意して」
盗賊「そんなに魔物出るのに壁で囲わんのか…」
中年の女「そういう政策…代わりに民兵の質が異常に高い」
盗賊「民兵が壁の役割ってか…」
中年の女「じゃぁこれで話は終わり…到着したら宿にでも入って連絡を待って」
盗賊「へいへい!!ほんじゃ停船の準備するぞぉ!!」スック
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720 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:15:56.98 ID:rO0UWc+40
『自由の国フィン・イッシュ』
ガラガラガラ ジャブーーン
盗賊「おーし!!碇落としたな?荷物纏めて降りて良いぞぉぉ!!」
中年の女「ご苦労…私は一足先に行くから後は上手くやって…」スタ
盗賊「おいおい!!一人で行くんか?リコル達はどうする?」
中年の女「詳しくはリコルに聞いて…急いでいるから私は行くわ…」シュタタ
盗賊「…」ポカーン
盗賊「おいリコル!!置いて行かれたぞ?どうすんのよ?」
戦士「ハハハいつもの事だ…私が一緒では邪魔なのだよ」
盗賊「ほーん…まぁ良いや…とりあえず宿屋だな?」
戦士「う〜む…新市街地と旧市街地とあるが」
盗賊「俺はどっちでも構わん」
戦士「旧市街地はここから馬車で2時間程移動する事になる」
盗賊「じゃぁ新市街地だな」
戦士「但し…カジノや娯楽が多いのが旧市街地だ」
盗賊「カジノか…うーむ…」
学者「兄貴ぃ…ここに何しに来たんでしたっけ?」
盗賊「おぉ!!俺の知り合い探さにゃならん…闇商人が何処に居るか知らんよな?」
戦士「私が知って居ると思うか?」
学者「闇取引やってる様な場所と言えば…何処っすかねぇ」
戦士「まぁ娯楽の多い旧市街地の方で聞いてみたらどうだ?」
盗賊「しゃぁ無ぇ…2時間馬車乗るかぁ…」
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721 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:16:29.52 ID:rO0UWc+40
『馬車』
ガタゴト ガタゴト
剣士「やっぱり馬が引っ張ると早いなぁ…」キョロ
盗賊「んん?もしかしてよう…キ・カイのお前の家に有った馬車は人力で引っ張ってたか?」
剣士「そうだよ?馬なんか居なかったし」
盗賊「ヌハハとことん貧乏生活してたんだな」
剣士「今はもうお金持ちさ!!ねぇ姉さん!!」
女オーク「ウフフ…」
学者「いやぁぁフィン・イッシュってメッチャ栄えて居やすね…建物でびっしりじゃ無いっすか…」
盗賊「こっちは良質の木材が腐る程生えてるからな?」
戦士「少し離れると畑ばかりになる…まぁそれでも民家は一杯建って居るがね」
学者「行き交う馬車に乗ってる人はオークとかドワーフとか色々っすね…」
戦士「うむ…異種族全員平等なんだよ…地庄炉村も同じだね」
剣士「文化が違うってこういう事かぁ…」
ソヨソヨ〜
剣士「ん?何だこの匂い?」クンクン
少女「森の匂いだ…嗅いだ事無いか?」
学者「んん?何も匂いやせんが?」クンクン
少女「お前は鼻が鈍感なのだ…死肉を食ってるから鼻が曲がってる」
学者「なかなか毒舌っすねぇ…グリグリしちゃおぅかなぁ〜」
少女「父ぃ!!ゲスは歩きで良いぞ」
戦士「ハハハまぁまぁ…仲よくしなさい」
剣士「あぁぁ良い匂いだなぁ…」クンクン
少女「そうだろうそうだろう…」ウムウム
盗賊「おい!!内海側が見えて来たぜ?旧市街地も見える!」
学者「おぉぉぉぉ!!なんすかこの絶景…」
戦士「ハハハ建物が特徴的だからねぇ…左手の塔がいくつも建って居る所がフィン・イッシュの城だよ」
学者「感動っす…きっと歴史有る建物なんすね…」アゼン
盗賊「まぁ向こうの大陸は皆壊されちまってるからなぁ…歴史って意味じゃ古代遺跡使ったバン・クーバの方が古いだろうが…」
戦士「もっと言うと光の国シン・リーンも歴史が古いらしい…中立の国セントラルはそこそこ歴史が長いが…もう廃墟だ」
盗賊「セントラルは氷の城になったと聞いたぞ?」
戦士「暇があるならその辺りの歴史を調べてみてはどうだ?」
盗賊「俺は忙しいな…ゲスは暇だろうから適当に書物漁っとけ」
学者「へいへい…」
--------------
722 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:17:06.25 ID:rO0UWc+40
『馬宿』
ヒヒ〜ン ブルル
馭者「はい着いたよ〜…降りた降りたぁ!!」
学者「腰が…いたたたた」ヨロ
盗賊「たった2時間でも結構キツイな…」ノビー
剣士「見て!!気球が飛んでる…大きい!!」シュタ
フワフワ ソヨ〜
学者「珍しいっすねぇ…あぁぁアレは魔石使わんタイプの熱気球っすね…大きさの割に何も運べん奴っす」
剣士「人が乗ってるよ…ええと…6人くらいかな」
盗賊「馬車で移動するより大分ラクそうだ」
戦士「昔は気球がそこら中飛んで居たものなんだがね…」
盗賊「魔石が流通しなくなった事と…機械のミサイルで落とされまくったのが原因だな」
戦士「一部安全に飛べる場所なら定期便として飛んで居るんだよ?」
盗賊「ほう?こっから何処へ?」
戦士「シャ・バクダの方面だと聞いた…私は行った事が無い」
剣士「見る物全部初めての物ばっかりだ!ワクワクする!!」ワクワク
盗賊「おーし!!全員降りたな?暗くなる前に宿屋探すぞ!!」
剣士「おーーーー!!」シュタタ
--------------
723 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:17:39.94 ID:rO0UWc+40
『宿屋の納屋』
ガラガラ
宿屋の女将「…この納屋でしたらお使い頂いても宜しいですが…どうしましょう?」
盗賊「あぁ…他の宿屋も一杯でよう…納屋でも助かるわ」
宿屋の女将「なにも準備出来なくて申し訳ありません…」
盗賊「こっちの方こそ無理言って悪かった…ほら宿代」ジャラリ
宿屋の女将「ありがとうございます…水浴び場は自由にお使い頂いて結構ですので…ごゆっくり」ペコリ スタ
盗賊「ヌハハ…てな訳でやっとこ休める訳だ」
学者「これ薪を保管する納屋っすね…」キョロ
盗賊「まぁ建物の中で寝られるだけ良いだろ…住めば都だ」
剣士「すぅぅぅぅぅ…はぁぁぁぁぁ」ウットリ
少女「すぅぅぅぅぅ…はぁぁぁぁぁ」ウットリ
盗賊「何やってんだ?」
剣士「気に入ったよ此処!!木の香りがすごく良い!!」スゥゥ ハァァ
盗賊「そら結構!!まぁちっと片づけりゃしばらく住んでも良いな?」
学者「何日分の宿代出したんすか?」
盗賊「とりあえず持ってる分全部出した…金貨8枚か…何日かは良く分からん」
学者「えええ!!そんなに出したんすか…この納屋に」
盗賊「いやいや出る時に差額分は返して貰える」
学者「あぁそういう事っすね…」
盗賊「まぁ夏の内は自由に使って良いらしいから…ミライ!その辺の木材使ってテーブルとイスを頼む」
剣士「おっけーーー!!」シュタタ
盗賊「水浴び場に湯があるそうだから行きたい奴は言って来て良いぞ」
--------------
724 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:18:10.63 ID:rO0UWc+40
『1時間後』
ガラガラ ピシャン!
学者「買い出し行ってきやしたぜ?食い物に酒…あと油とランプっす」
盗賊「おーう!!酒くれぇぇい!!」
学者「もうくつろぎモードっすねぇ…」ドサドサ
戦士「私も酒を頂こう…お!!フルーツが有るじゃ無いか!!」ガブリ
学者「やっぱこっちの大陸はフルーツとか新鮮なんすよ…ランプ点けやすぜ?」チッチ ピカー
盗賊「ヌハハハこりゃ雰囲気あるな…馬車ん中みてぇだ」グビグビ
剣士「アハハ…そうだね…木製の大きな馬車みたいだね」
学者「木箱のテーブルに…生木を組んだだけの椅子…」
剣士「製材した木材じゃないからこんなもんさ…まぁ十分使えるよ」ギシ
ガラガラ…
少女「父ぃ!!黒いのが空飛んでる…」シュタ
戦士「んん?」
少女「初めて見る…見に来い」
盗賊「魔物か?」スック
学者「早速何か出て来た様っすね…」スック
--------------
725 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2022/12/23(金) 22:18:46.51 ID:rO0UWc+40
『裏路地』
バッサ バッサ
少女「アレだ…あの黒いの何だ?」
戦士「あぁ…ガーゴイルという魔物だ」
少女「他にも居るぞ…あっちだ」ユビサシ
盗賊「全部で4匹ぐらいか?」
学者「誰も慌てる気配が無いって事は…通常運転じゃないっすか?コレ…」
戦士「地庄炉村では殆ど見なくなったが…昔は沢山居たんだぞ?」
少女「そうだったか…雑魚なんだな」
戦士「ハハハ雑魚では無い…まぁ飛んで居るからミルクでは倒せんな」
少女「遠くで良く分からないが…結構大きいな」
戦士「ふむ…牛並みの大きさの物が飛んで居ると考えれば強さが想像出来るだろう」
少女「牛か…」
シュン! ドス!
少女「あ…」
盗賊「おぉ!!槍か何か飛んでったな…」
女ハンター「見えた…多分オークが弓を撃った」
学者「えええ!?アレが弓矢?…なんかデカくないっすか?」
女ハンター「又撃ちそう…」
シュン! ドス!
盗賊「うほーーーすげぇな…槍並みの矢を撃ってんのか…」
学者「もしかして…これが民兵?」
盗賊「オークならくそデカイ弓を使ってもおかしく無ぇ…」
学者「ハハ…誰も慌てて居ない…通常運転っすね」
盗賊「どうやら…俺らクソ雑魚かも知れんぞ…」
少女「落ちた黒いの燃やしてる…ちょっと見て来る」シュタタ
-------------
726 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2023/03/26(日) 07:22:20.37 ID:RKoe7B/E0
『納屋』
グビグビ プハァ
盗賊「水浴びからリッカ戻って来ないんだが…遅く無いか?」
女ハンター「あ…言うの忘れてた…お茶を買いに行くって…」
剣士「あぁ…姉さんお茶が好きなんだ…家に置いて来ちゃったからさ」
盗賊「まぁ安全そうだし良いかぁ…今日は寝るつもりだったが…ちっと俺も情報集めに散歩でも行って来るか」
戦士「私はここで酒でも飲んでゴロゴロして居るから…安心して行って来て良い…どうも船を下りた後は平衡感覚が…」
剣士「じゃぁ僕も姉さん探しに行こうかな」
学者「俺っちは眠たいんで寝やす…」ドター
盗賊「ロボ!!一緒に行くか?」
ロボ「ピポポ…」クルリン
盗賊「おーし!!ほんじゃ行くか!!」スタ
ガラガラ ピシャン!
-------------
『翌朝』
チュンチュン ピヨ
盗賊「ふぁ〜あ!!」ノビー
ロボ「ピポポ…」ウィーン クルクル
剣士「あ!!アランさんおはよう!!」
盗賊「おろ?ミライだけか?みんな何処行った?」キョロ
剣士「宿屋の外の広場で配給やってるんだ…貰いに行ってるよ」
盗賊「ほ〜ん…お前は貰って来たんか?」
剣士「うん!ホラ?」スッ
盗賊「米か…」
剣士「調理前のを貰って来たんだ…僕の携帯食料さ」
盗賊「俺ぁ要らんな…」
剣士「今日の予定は?」
盗賊「俺は闇商人が何処に居るか情報集めに行く予定だ…まぁ…各自自由にするだな」
剣士「そっかぁ…どうしようかなぁ…」
盗賊「宿屋前の張り紙に魔物の戦利品買い取りリストが有ったぞ?」
剣士「お?」
盗賊「ミスリルの剣を使ってみたいんじゃ無いのか?」
剣士「戦利品ってどんな?」
盗賊「牙とか角とか…リザードマンの鱗とか色々有った様だ…」
剣士「後で見に行ってみるよ」
盗賊「俺とロボは情報集めに行って来るからお前等自由にしてろ…」
剣士「分かった」
盗賊「ほんじゃロボ!!もっかい行くか!!」スック
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727 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:22:59.64 ID:RKoe7B/E0
『1時間後』
アーデモナイ コーデモナイ
剣士「あ!!みんなおかえり〜」
学者「あらら?兄貴は何処行っちゃいましたかね?」キョロ
剣士「なんか闇商人探すと言って又ロボと出て行ったよ…僕達は自由にしてて良いってさ」
学者「そーっすか…リッカさんどうしやす?買いに行きやす?」
剣士「んん?何か買い物?」
学者「昨夜オークが使ってる弓を見たじゃ無いっすか」
剣士「あーー凄かったね」
学者「どうやらこっちの大陸ではあれぐらいの弓を使うのが普通みたいなんす」
剣士「え?もしかして姉さんも弓使うの?」
戦士「飛んで居る相手に近接の武器だけでは何も出来ないのだよ」
学者「詳しく言うとこういう事っス…」
オークはもともと手先が器用じゃ無いんで武器とか弓はしょぼいのしか使って無かったんすが
ドワーフがオーク用の武器を作る様になってから
オークがエルフ以上に戦える事が認知されるようになってるんすよ
ほんでフィン・イッシュではオークがめちゃ良い装備をしてるのが普通になってるんす
剣士「あーーー姉さんの装備が見劣っちゃってる…って事だね?」
学者「早い話そうっすね」
戦士「今使って居る剣はかなり良い物だから問題無さそうだが…遠隔攻撃の手段が無いのは飛ぶ相手に対して無力なのだよ」
女オーク「弓を普段使いするのでは無くて…船で使うつもりで…と思って」
学者「重ねて言うと銃器では火力不足になる魔物に対して毒を塗った弓の方が効果的らしいんす」
剣士「毒…」
学者「こっちの大陸では弓の方がメジャーな武器なんすね…機械相手じゃ無いもんで」
剣士「まぁ…僕もミスリルの剣を買っちゃったから姉さんも弓くらい良いと思うよ」
学者「ほんじゃちっと見に行きやすかぁ」
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728 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:23:30.78 ID:RKoe7B/E0
『武器屋』
ガチャリ ギー
店主「らっしゃい!!」
戦士「ほーう…中々色々揃って…」キョロ
少女「父も何か買うか?」
戦士「う〜む…盾を持ったままだとなぁ…」
店主「そんなお客さんには…パヴィースとクロスボウのセットをおすすめするよ?」ニヒヒ
剣士「あ!!ちょっと僕見たいな」フムフム
店主「はいはい…見て行って下さいな」
学者「リッカさん…この弓なんかどうっすかね?」ユビサシ
女オーク「う〜ん…」
店主「オークが使う弓でしたら…こちら」ドスン
学者「うわ…デカ…」
女オーク「これ…引いてみても?」
店主「どうぞどうぞ」
女オーク「フン!」ギリリ
学者「うわわ…ソレ全部金属っすよね」
剣士「姉さんなんか…ちょっと軽そうだね?」ジロジロ
女オーク「こういう物なのかも…」ハテ?
店主「それ以上の強弓は扱って居ないねぇ…どうだい買って行くかい?金貨30枚だよ?」
学者「おぉぉ結構しやすね…槍みたいな矢が一本金貨1枚っすね…」
女オーク「でもなんか違う…」
剣士「ちょっと見せて?」フムフム ジロジロ
学者「どうしやす?」
剣士「よし!!買うの止めよう!!なんか姉さんには合わない!!」
学者「アハ…いやまぁ良いんすよ?」
剣士「そんなでっかい弓なんか持ち歩いてたら姉さんの持ち味発揮出来ないさ…船に必要なら僕が作る」
女オーク「じゃぁ止めて置くわ」
戦士「ミライ君に考えが在りそうだね?」
剣士「うん…毒が必要なら弾丸に毒仕込めば良いのさ…そっち方向で工夫したいかな」
店主「いやいや買って行って下さいなぁ…」
剣士「また必要になったら買いに来るね〜」ノシ
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729 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:24:01.82 ID:RKoe7B/E0
『街路』
ワイワイ ガヤガヤ
剣士「実はね…姉さんは石の遠投が得意なんだよ」
学者「オークロードみたいな感じっすか?」
剣士「僕はオークロードを見た事が無いんだけど…拳ぐらいの小石なら300メートル位投げるのさ」
学者「ほーーー結構行きやすね」
剣士「もしそれが爆弾だったら?」
女ハンター「それは榴弾と言う…」
剣士「弓なんか使わなくてもそれで良いと思ったんだ…遠投して爆発したら鉛が弾ける…」
学者「それまさしく榴弾っす…ホラ?俺っち持って居やす…」チラ
剣士「姉さんは速さが命の戦い方だから重たい弓よりもその榴弾投げてる方が絶対良い」
女ハンター「300メートルと言うのは水平方向の話でしょう?…上にはそんなに飛ばないと思う」
剣士「あーーーーそうか…100メートルも飛ばないかぁ…」
学者「それでも上空で鉛が弾けるのはそれなりに効果有りそうっすね」
剣士「まぁ材料買って一回作ってみる」
学者「じゃぁ今から資材入手っすか」
剣士「うん!ついでに毒とか色々買って帰ろう…リコルさんの盾もパヴィースに改造するよ」
戦士「ハハ…クロスボウが無いがね」
剣士「いやいや榴弾投げて盾で守る…きっとそれで行ける」
戦士「なるほど…」
剣士「僕らには僕らの戦い方が有るよ…よーし!!やる事出来たぞぉ!!」
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『宿屋の納屋』
アーデモナイ コーデモナイ
学者「榴弾の構造を図解するとこんな感じっす…点火部分が2重になってるんすよ」
剣士「なるほどー…それで遅延して爆発するのか…」
学者「ミライ君の作る爆弾はその遅延を導線工夫してやって居やすね」
剣士「僕の爆弾は導線に火を点ける動作が必要になるんだ…咄嗟には使えないんだよね…うーむ…」
女ハンター「火打石で擦って点火してみては?」
剣士「なるほど…錬鉄擦れば火花が出るな…そこから導線に火が付けば良いか…」
学者「火薬入れる容器はポーションの空き瓶が丁度良い大きさなんでコレを使うとしてっすねぇ…」
剣士「口の部分に錬鉄で蓋をして…着火する細工か…よし!!何個か作って試してみよう」
学者「これかなり危ない実験になりやすぜ?即爆発するかも知れんっす…」
剣士「まず火薬無しで導線への着火実験かな…」
学者「じゃぁ俺っち必要になりそうな物調達してくるんで実験やってて下せぇ」
剣士「うん!!」
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730 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:24:29.68 ID:RKoe7B/E0
『夕方』
ガラガラ ピシャン!
学者「お!?兄貴ぃ…どうでしたか?」
盗賊「ダメだぁ…全く手掛かりが無い…ちっと金貸してくれぇ」
学者「あらら…どんくらい必要っすかね?」
盗賊「金貨10枚だ…やっぱ酒場とか怪しい場所で聞き込みしないとダメな様だ」
学者「あんま飲みで使わんで下せぇ…」ジャラリ
盗賊「ところでミライは何やってんのよ?」
学者「榴弾を作るんすよ…信管の部分を今用意出来る物で工夫してる所っすね」
盗賊「今までの爆弾じゃダメだってか?」
学者「やっぱ金属片入れて榴弾にしないと殺傷力無いじゃ無いっすか」
盗賊「確かに…」
学者「この辺に居る魔物相手だと今の武器じゃ通用しないもんで榴弾作ってるんすよ」
盗賊「銃器持って通用しないって事は無いだろう」
学者「兄貴…魔物討伐のビラ見てないんすか?10メートル近いワニとか居るみたいっすよ?」
盗賊「なぬ!?」
学者「俺っちのバヨネッタとか鼻くそっすね」
盗賊「まぁ…榴弾作るのは良いが怪我させんなよ?」
学者「へい…しっかり見ときやす」
盗賊「ほんで…俺は酒場とかで情報集めて来るんだが…ロボを連れまわる訳にイカンからちっと頼む」
学者「暇なんで整備しときやす」
盗賊「頼む…じゃぁな!」ノシ
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731 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:25:40.03 ID:RKoe7B/E0
『夜』
クンクン キョロ
少女「父!!母の匂い近いぞ」
戦士「お?こちらを見つけた様だ」
学者「あらら?兄貴がどっか行っちまってるんすが…」
ガラガラ…
中年の女「宿では無く納屋の中だったのね…」ツカツカ
戦士「空きが無かったのだよ…一人か?」
中年の女「あの子たちは二人ともシャ・バクダの方に行ったそうよ」
戦士「なんだ久しぶりに会うのを楽しみにして居たのに…」
中年の女「どうもギルドの連絡員が行方不明で私達の所へ連絡が途絶えて居たらしいわ」
戦士「そういう事か…」
中年の女「アランが見え無い様だけれど…」キョロ
学者「兄貴は情報収集でどっか行きやしたね…朝までには戻ると思うんすが…」
中年の女「まぁ良いわ…リコル?あなたにはちょっと悪いけれど私はしばらく留守にするわ」
戦士「…というと?」
中年の女「急ぎで例の書簡をシン・リーンへ届けなければいけない」
戦士「どうやって行くんだ?」
中年の女「気球の定期便でシャ・バクダに向かって娘2人連れて森を抜けるわ…あなたは連れて行けない」
戦士「森を抜ける…昔エルフの森だった場所か…」
中年の女「そうよ…私達3人なら徒歩で抜けられる筈…残念だけどあなたは邪魔になってしまう」
戦士「そうか…残念だ」
中年の女「それで…あなたにお願いが有るのだけれど…」
戦士「何だ?」
中年の女「ミルクと一緒にアランをサポートして欲しい…ミルクにとって成長のチャンスでもあると思ってるの」
戦士「ふむ…サポートと言っても何をするか決まって居るのか?」
中年の女「話はこうよ…」
アイリーンに扮したアバズレ女が居たでしょう?
あのアバズレ女の船にフィン・イッシュの女王も乗って居たのよ
2人で海賊王の娘を演じて本物を誘き出そうとして居るそうよ
これは女王からの提案で盗賊ギルドとして断り用が無かったらしいわ
それであの2人は既に出港してしまって居て…
この大陸を北側からぐるりと回ってシン・リーンへ向かってるの
732 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:26:13.66 ID:RKoe7B/E0
戦士「女王本人が船に…」
中年の女「無茶だと思うでしょう?でもこの計画には忍び一族も…シン・リーンの魔術師団も関わってる」
戦士「国家共同作戦か…ふむ…そこに追随しろと言う訳だね?」
中年の女「そうよ…だから次あなたと合流するのはシン・リーンね…それまでアランをサポートして欲しい」
戦士「ハハ旅はまだ続くという事か…楽しみになって来た」
中年の女「そう言ってくれて嬉しいわ…只…今のアランの船では温かい海を航海するのは厳しいの」
戦士「新しい船を用意してくれれば問題無い」
中年の女「そういう訳にも行かなくて…女王は1隻では無くて大船隊を組んで航海してる…」
戦士「良い船は出払って居る?」
中年の女「そう…だから今急ぎでドワーフの船大工にアランの船を整備させようとしている所なのよ…」
戦士「大体話は理解した…整備を待って女王の船を追えば良い訳だ」
中年の女「女王の寄港地計画は追って父から連絡がある筈…私は直ぐに旅立ってしまうから後はあなた頼りになってしまう」
戦士「任せろ!!」
中年の女「ミルク!?ギルドの頼り方は分かって居るわね?」
少女「母!!任せろ!!父居れば大丈夫」
中年の女「フフ…心強いわ…じゃぁもう行ってしまうから…後はよろしく」ギュゥ
学者「ええと…抱擁中に済まんのですが…」
中年の女「何?」
学者「兄貴の目的なんすが…ホムンクルスの件ってどうなりやしたかね?」
中年の女「あら…言い忘れる所だったわ…完全体のホムンクルスの生存情報…出所はドワーフなのよ」
学者「はぁ…で?」
中年の女「ドワーフに居場所を聞いても海賊王の許可が無いと教えられないらしいわ」
学者「つまり海賊王を探せってこってすかね?」
中年の女「そうなってしまう…フィン・イッシュ女王の後を追えば遭遇する可能性もあると思うわ」
学者「あぁぁぁなるほど…海賊王も娘を追ってる可能性が有る訳っすね…」
中年の女「そういう事よ…アランにちゃんと伝えておいて」
学者「分かりやした…」
中年の女「じゃぁ私は行くわ…どうか無事にシン・リーンまで辿り着いて…」ノシ
ガラガラ ピシャン!
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733 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:26:42.18 ID:RKoe7B/E0
『翌朝』
トントン
戦士「んん?誰か訪ねて来た様だ…」ガラガラ
戦士「あぁ…宿屋の女将さん…何か?」
宿屋の女将「どうもお休みの所を…大部屋の方が急遽空きになりましたのでどうかと思いまして…」
学者「おぉ!!マジっすか!!」
宿屋の女将「お代の方は中年の女性の方から頂いておりますのでお部屋へ移動するだけで結構です」
学者「あぁぁそういう事っすね…」
戦士「この納屋は作業場として引き続き使ってもよろしいか?」
宿屋の女将「はいご自由にお使いください」
学者「兄貴!!起きて下せぇ!!兄貴ぃ!!」ユサユサ
盗賊「んが?」パチ
学者「部屋の移動っす…大部屋が空いたらしいっす」
盗賊「おぉそりゃ良い…」ゴシゴシ
剣士「僕ちょっと作り物してるから皆行ってて良いよ」ゴソゴソ
宿屋の女将「ではご案内しますので荷物を持ってどうぞ…」スタ
学者「いやぁ…やっとベッドで寝れやすねぇ…」
戦士「ハハ…納屋でも良かったんだがね」
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734 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:27:11.89 ID:RKoe7B/E0
『宿屋_大部屋』
ガチャリ ギー
宿屋の女将「こちらで御座います…」
戦士「んん?この画は誰の?…」ジー
宿屋の女将「あぁそれは30年ぐらい前ですかねぇ…勇者様一行がこのお部屋に宿泊された時の画だそうです」
戦士「女将さんは勇者一行を見た事は?」
宿屋の女将「いえ私は後に入植した者ですから良く存じません」
学者「勇者っすか…何をした勇者なんすかね?魔王でも倒したんすかね?」
戦士「100日の闇を祓ったのが勇者だとは聞いたが…君はまだ生まれて居ないねぇ」
宿屋の女将「その辺の話でしたら女王様が伝記を書かれて居て城の書物庫の方に保管されているそうですよ」
学者「城ってそんな簡単に入れるもんなんすか?」
宿屋の女将「出入り自由なので観光でしたら行って見ても良いかと…」
盗賊「おおお!!城か!!城に居るかも知れんな…」ボソ
学者「おっとぉ?」
盗賊「悪りぃ!!俺ちっと城行って来るわ…」
戦士「どうせなら皆で行かないか?」
盗賊「あぁそうだな…ミライとリッカが居ないが…」
女ハンター「私は水浴びしたいから此処に残る」
盗賊「そうか…」
宿屋の女将「お連れ様は後ほどご案内しておきますのでご心配なく…」
盗賊「おう頼むわ…行こうぜ!」スタ
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735 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:27:41.66 ID:RKoe7B/E0
『城に続く道』
スタスタ
盗賊「何ぃ!!リカオンが一人でシャ・バクダ行っただと!?」
戦士「急ぎで例の書簡をシン・リーンへ持って行きたいらしい…私は置いて行かれたのだ」
盗賊「なんだ…支援するとか言ってたのは何だったのよ…」
戦士「アランの船を長期航海出来るようにドワーフの船大工に修理させる様だぞ?」
盗賊「長期航海?」
学者「海賊王の娘に化けた派手な叔母ちゃん居たじゃ無いっすか…アレを追えって事なんすよ」
戦士「どうやら本物をおびき寄せる作戦だとか…」
盗賊「あーーーそういう事か…しかしなぁ…俺の目的は海賊王の娘じゃ無いんだ…」
学者「完全体のホムンクルスの居場所は海賊王が知ってるらしいっす…海賊王も娘が現れたと思って来るかも知れやせんぜ?」
盗賊「そらまた時間が掛かりそうなこって…」
学者「兄貴の方は探してる闇商人の手掛かりは有ったんすか?」
盗賊「いや…全然手掛かりが無い」
学者「てか兄貴…闇商人がフィン・イッシュに来てるって誰から聞いたんすか?」
盗賊「姉御だ…ギャング時代からの知り合いで姉御とは年が近いんだ」
学者「フィン・イッシュっていうだけじゃ中々探せんっすよ…」
盗賊「商人ギルドに行きゃ分かると思ってたんだが…何処行ってもそんな奴知らんとか言いやがる」
学者「名前を隠してたとかそういう感じなんすね…きっと」
盗賊「しまったなぁ‥もうちっと姉御にしっかり話聞いときゃ良かった…」
学者「フィン・イッシュに来た目的とか何も分からんのですか?」
盗賊「キ・カイに有った商人ギルドの地下室あったろ?」
学者「ミライ君が住んでた所っすね?」
盗賊「そこの本当の主はマルコっていう商人なんだ…そいつを探してるらしい」
学者「それってリッカさんが探してる人と同じじゃないすか…」
盗賊「まぁそうなるか…てか海賊王の娘と繋がってんのよ」
学者「じゃぁ同じ様に行方不明なんすね…」
盗賊「あんま詳しく分からん…」
学者「その闇商人の名前はなんて言うんすかね?」
盗賊「実は名前が無い…俺らはカゲミって呼んでた…マルコの影武者やってたからな」
学者「なんか結局あの派手な叔母ちゃん追った方が色々良さそうっすね…」
盗賊「う〜む…もしかするとカゲミは女王の伝記からマルコの行き先を探ろうとしてるかも知れんと思たんだが…」
学者「なるほどそういう事っすね…なんか俺っちも伝記がどんな物なのか気になって来やした」
盗賊「ビンゴだったら良いが…」
--------------
736 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:28:13.79 ID:RKoe7B/E0
『フィン・イッシュ城』
ワイワイ ガヤガヤ
今日の配給は餅だそうだ…汁物は並ぶから先に行っといた方が良い
豆と芋は持てるだけ持ち帰って良いぞぉ!!持ってけぇ!!
学者「ここでも配給やってるんすね…」
盗賊「あー俺これのカラクリ聞いたぞ?」
学者「カラクリ?何すか?」
盗賊「配給の消費量で人の増減を把握して居るらしい」
学者「増減…」
盗賊「他国から流入してる人とか食料の持ち出しとか色々だ」
学者「へぇ?」
盗賊「聞いた話だがこんな感じよ…」
昔お隣さんにセントラルっていう貴族国家が有ったんだが
貴族が没落してそれぞれ持ってた領地で独立自治領になっちまってんのよ
まぁ…セントラルが分裂していくつもの国が出来た訳だ
ほんでフィン・イッシュだけぶっ飛んだ農民支持政策と税金無し政策をやった結果…大量に人が流入した訳だ
だが独立自治領の連中は面白くないワナ?
だからフィン・イッシュに入って来て稼ぎまくって自国に戻るという奴が出て来る訳だ
それの人数と影響の把握な訳よ
学者「そんなんやられまくったらフィン・イッシュの資金が流出しまくりっすね…」
盗賊「所がどっこい…食料生産はフィン・イッシュがずば抜けてて此処から買うしか無い」
学者「あーーー結局属国みたいな感じになっちまってるんすね」
盗賊「まぁ…食料を完全に牛耳って他国もコントロール下に置いてる訳だ…怖い国だわ」
学者「他の国も食料生産頑張れば良いんすけどね…」
盗賊「フィン・イッシュで農民やってた方が儲かるから生産者居なくなるワナ」
学者「ああああ…他国の食料生産力を奪う政策なんすね…エグイ政策っす…」
盗賊「成功っちゃ成功の政策なんだろうが…どうも俺は気に入ら無ぇな…」
学者「食料で人間を支配下に置いてるって言いたいんすね…」
--------------
737 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:28:51.80 ID:RKoe7B/E0
『書物庫』
シーン…
盗賊「こりゃまた俺には場違いな場所だ…」ヒソ
学者「書物持ち出し厳禁の張り紙っす…」ユビサシ
盗賊「盗みに来た訳じゃ無ぇ…俺はカゲミの手掛かり無いか探して来るからお前ら適当に書物漁ってろ」
学者「とりあえず女王の伝記を探して来やすね…」スタ
侍「…」シャキーン! スンスン
盗賊「うぉっとぉ…」タジ
侍「…」チラリ
張り紙”書物持ち出し厳禁”
盗賊「へいへい…持ちだしゃし無ぇからその刀納めてくれ…」
侍「…」ジロリ ジリジリ
戦士「これは又随分警戒されて…」タジ
学者「上にも何か居やすぜ?」
忍び「…」ジー
盗賊「いつもこんなに警戒してんのか?」
侍「見るからに異国の者を警戒せぬ訳にも行くまい…」ジリジリ
盗賊「俺はあんま書物に興味無いんだ…ちっと探し人でな?」
学者「俺っちは女王の伝記が見たいんす…ちっと見せてくれやせんか?」
侍「生憎…女王の伝記は盗難に遭い紛失して候」
盗賊「なぬ?盗難?」
侍「持ち出しは発見次第切る故に…覚悟せい」ジリジリ スチャ
盗賊「まぁ良いや…ちっとその伝記の有った辺りを調べさせてもらうぜ?…どこよ?」
侍「…」ユビサシ
盗賊「ゲス!その辺りを調べるぞ」
学者「へい…」スタ
-------------
738 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:29:37.03 ID:RKoe7B/E0
『30分後』
パラパラ…
盗賊「シャ・バクダ王朝最後の末裔サルマン…ふ〜む」
学者「多分その人も勇者の仲間の様っすね…」
盗賊「ハッ!!これは…」パラパラ
学者「何か見つけやした?」
盗賊「考古学者カイネ…お袋が書いた書物が…」
学者「ええ!?ここに並んでるって事は…勇者の仲間だったって事っすか?」
盗賊「んな話聞かされて無ぇ…」パラパラ
学者「兄貴…この辺の書物は皆著者がそのカイネって言う人っス…」
盗賊「…」---お袋が全然帰って来なかった理由---
盗賊「…」---この書物全部お袋が…---
学者「読めない文字ばっかっす…」パラパラ
盗賊「どうやらお袋にも相当な秘密が有った様だ…」パラパラ
学者「挿絵からして…やっぱ考古学っぽい書物っすねぇ…」
盗賊「どうも勇者と関連の記された書物が見当たらん…」ゴソゴソ
学者「たぶんそれが女王の書いた伝記じゃないんすかね?」
盗賊「こりゃ全部持って帰りたくなって来た…」
侍「…」ギロリ
盗賊「はいはい分かってる!!持って行きやし無ぇから…」
侍「半年ほど前にその辺りの書物を写している者が居た…」
盗賊「んん?そいつの特徴は?」
侍「小柄な男…」
盗賊「カゲミ…そいつは何処に居るか知らんか?」
侍「女王の伝記を盗んだ疑いで捜索中なり」
盗賊「分からんのか…」---半年前か…---
---丁度姉御とフィン・イッシュへ行こうという話をしてた頃だ---
---もしかすると姉御は既にカゲミと何か話して居たかもしれんな---
---だとすると…姉御はどうやってカゲミと接触するつもりだったか---
盗賊「おいゲス!!姉御の書いた計画書まだ持ってるか?」
学者「ありやすぜ?」ゴソゴソ パサ
盗賊「んんん…やっぱ此処に来るまでしか書いて無ぇな…」
学者「姉御は金とかどうするつもりだったか知らんすか?」
盗賊「おぉ確かに…俺と姉御…ほんでお前の金だけじゃ満足に物資集められんもんな」
学者「やっぱ兄貴頼りだったんすかね?」
盗賊「姉御があんま俺を頼るとは思え無ぇが…」---カゲミなら金を持ってる---
---やっぱカゲミと接触するつもりだったと考えて良さそうだ---
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739 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:30:04.37 ID:RKoe7B/E0
『城の中庭』
タッタッタ…
学者「兄貴ぃ!!お待たせしやした!!」スタ
盗賊「おろ?書物の持ち出しはダメなんじゃ無かったんか?」
学者「いやいやこれは売ってた書物っすよ…売り物は別所にあるんす」
盗賊「ほーん…何の書物だ?」
学者「錬金術っすね…ポーションの材料とか色々っす」
盗賊「リコルも何か買った様だな…」
戦士「ハハこれはちょっとした剣技が記された物だ…この国は古き剣豪が集う国だったからな」
盗賊「剣豪か…刀持った侍が何人もウロウロしてりゃ何も悪さ出来んわ…」
学者「兄貴はもう良いんすか?書物調べるんは?」
盗賊「難しすぎてどうも読む気になれん」
学者「そらしゃーないっすねぇ…」
戦士「さて…私は馬車に乗って一度船の修理にどの位かかるか見て来るが…どうする?一緒に来るか?」
盗賊「いや…俺はもうちょい心当たり回ってくるわ」
戦士「ふむ…ではミルク!行くぞ」
少女「またあの馬車に乗るか?」
戦士「今日は気球で行ってみるか…」
少女「おぉ!!行くぞ!!」シュタ
盗賊「ゲス!ロボと一緒に宿屋戻っといてくれ…あんま連れまわして負担掛けたく無いんだ」
学者「分かりやした…てか心当たりって何処行くんすか?」
盗賊「侍相手に手配されてたら何処に隠れると思う?」
学者「何処っすかねぇ…」
盗賊「俺なら下水なんだ…どっか地下に降りられる場所が無いか探す訳よ…だからロボを連れて行けない」
学者「あ!!そういやさっき…」
盗賊「んん?」
学者「シャ・バクダ王朝最後の末裔サルマンが地下墓地で100日の闇を乗り切った様な事が書いて有りやした…」
盗賊「地下墓地?」
戦士「おぉ!そうだ!この国は地下墓地から湧き出したゾンビで一度滅亡の危機が有ったそうだ」
盗賊「ゾンビ…こりゃ調べるしか無ぇな…」
学者「一人で行けやすか?」
盗賊「とりあえずその場所を探してみる…無理そうなら一旦宿屋戻るから待機しててくれ」
学者「分かりやした!!」
--------------
740 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:30:36.71 ID:RKoe7B/E0
『宿屋_大部屋』
ガチャリ バタン
学者「あらら?ミライ君とリッカさんは何処行ったんすか?」
女ハンター「納屋の方で作り物して居たのでは?」
学者「今見たら居なかったんすよ…荷物も無かったんすよね…」
女ハンター「もしかしたら…榴弾を試しに何処か行ったのかも」
学者「あたたた…下手に試したら怪我人が…」
パーン!
女ハンター「!!?」スック
学者「言った傍から…」ダダ
女ハンター「結構遠い…何処だろう?」キョロ
学者「窓からじゃ見えんかもしれんっす…」
パン! パーン!
女ハンター「上から聞こえる…」
学者「ちっと外に出やしょうか…」ダダ
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741 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:31:02.88 ID:RKoe7B/E0
『広場』
ザワザワ ザワザワ
今の花火か?
打ち上げ音がしなかったけどな?
剣士「よし!成功だ!!姉さんが投げれば大体70メートル位の高さまで行けてると思う」
女オーク「爆発までもう少し余裕が有った方が良いわ…狙う余裕が欲しい」
剣士「おけおけ!7秒で爆発するように調整する…それで行けそう?」
女オーク「余裕が2秒ね…」
タッタッタ
学者「あ!!ミライ君!!今の音なんすか」
剣士「あれ?バレちゃった?」
学者「街中じゃマズイっすよ」
剣士「まだ金属片も入れて無いしちょっと爆発するだけのちびっ子爆弾さ…点火のテストしてたんだよ」
女ハンター「流石にいきなり榴弾を使う訳無いか…成功した様子だね?」
剣士「まぁね?70メートル上空を狙えるよ」
学者「その距離で当てられるんすか?」
剣士「かなりコントロールは良いと思う」
女ハンター「ちゃんとした榴弾だと70メートルだったら破片が飛んで来て怪我するかもしれない」
学者「そーっすね…全方位に飛ぶ弾丸みたいなもんすよ」
剣士「それってさ…鉄の容器に入ってるからだと思う…ガラス瓶だとそんなに威力出ないよ」
女ハンター「ちゃんと目標に当てられるなら金属片は入れない方が安全に使える」
剣士「まぁそうだね…当面は火薬と砂だけにしておくよ」
学者「もう実用段階っすね?」
剣士「うん…もし今晩ガーゴイル来たら使って見ても良いかな」
学者「あ!!ガーゴイルは倒した後燃やさんとダメらしいっすよ?病気が広がるとか…」
剣士「おけおけ!!ええと…ガーゴイルの角が2本で銀貨80枚…爆弾の材料費差し引いて銀貨70枚儲かる」
学者「結構稼げやすね…余裕で宿代出るじゃ無いっすか」
剣士「今の所お金消費してばっかりだから稼げる時に稼がないとね?」
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742 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:31:59.16 ID:RKoe7B/E0
『討伐報酬リスト』
ザワザワ ガヤガヤ
おぉ…トロサウルスの討伐報酬上がってるぞ…
プテラノドンの巣が発見されたらしい…卵持って帰ると金貨200枚だってよ
学者「いやぁぁ…知らん魔物ばっかっすねぇ…」
剣士「ココ見て!!シカを狩ると金貨3枚だってさ…クマが金貨2枚…シカの方が高く売れるんだ…」
学者「畑を食い荒らすからじゃ無いっすか?」
女ハンター「ヘラジカを生きたまま捕まえたら金貨6枚…これも狙い目ね」
剣士「なんとかサウルスって色々居るけど…どんな魔物だろう?
学者「大きさ10メートル超える様な魔物ばっかりらしいっすよ…」
女ハンター「大物狙うよりシカとかクマで十分な気がする…」
学者「そうっすねぇ…シカなら銃でも余裕っすね…クマは一発じゃ無理かもしれんす」
剣士「こう比較するとガーゴイルに爆弾使うのは効率悪いかもなぁ…」
学者「飛んでるんでしょうがないっすねぇ…」
剣士「よーし!!とりあえず日が暮れる前に爆弾作るぞぉ!!」
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『夕方_宿屋』
ガチャリ バタン
戦士「戻ったよ…んん?皆どうしたのかな?何処かへ行くのかい?」
学者「ガーゴイル狩りに行く準備っす…リコルさんも行きやす?」
戦士「私は少しく歩きくたびれた…宿で待つとするよ」
学者「何か有ったんすか?」
戦士「気球に乗ったは良いが在らぬ所に流されて遠方で降ろされたのだよ…馬車で行けば良かったと後悔をしている」
少女「父ぃ!!楽しかったぞ」
戦士「これは土産だ…要るかい?」
学者「鈴?どうしたんすか?コレ」
戦士「落ちて居たのだ…これはミスリルで出来た鈴の様だよ」
リーン
学者「へぇ?良い物が落ちて居やしたね?」
戦士「魔除けの効果があるらしい…私が持って居ては魔物に逃げられて接近出来ん」
女ハンター「あ…それ貰って良いかな?私は魔物に接近されると困る」
戦士「丁度良かったね…はい」パス
女ハンター「これで屋根の上から落ち着いてガーゴイルを狙えると良い」ゴソゴソ リーン
戦士「もう行くのかね?」
学者「そうっすね…他の民兵に先越されちまいやすんで」
戦士「まぁ…怪我をしない様に…さてミルク!湯に浸かりにでも行こう」
少女「父ぃ!私も威厳ある…バラすな」
戦士「ハハ口が滑った…行くぞ」スタ
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743 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:32:33.03 ID:RKoe7B/E0
『夜_街外れ』
ギャーーース! バッサ バッサ
剣士「居た居た…2匹上で旋回してる…」クンクン
学者「暗視ゴーグル無しで良く見えやすね…」スタ
剣士「匂いと音で分かるんだ」
女ハンター「リッカも?」
剣士「姉さんは元々夜目が効く」
女オーク「当てられる距離に来たら爆弾投げても?」
剣士「うん…ラスさんとゲスさんは撃ち漏らしたら援護して」
女ハンター「分かった…射線に入らない様に気を付けて」スチャ
女オーク「もう届く…投げるわ?」
剣士「おけおけ!!落ちたら僕が止め刺しに行くよ…投げて」
女オーク「…」チッ シュボ
女オーク「1…2…」バヒュン!!
ドーン!
剣士「よし!!一匹落ちて来る…」ダダ
ガーゴイル「ギャァーーー…」ヒュルヒュル ドサー
学者「うはぁ…アレを落としやすか…」
剣士「姉さん落ちた奴僕に任せて!!2匹目狙って!!」
女オーク「…」チッ シュボ
女オーク「あ…急降下して…」バヒュン!
ドーン!
女オーク「くぅぅ行き過ぎた…」
744 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:33:03.82 ID:RKoe7B/E0
女ハンター「そのまま動かないで…」ダーン!
ガーゴイル「グェェ…」ヒュルヒュル
女ハンター「倒し切れてない!!」ガチャコン
学者「俺っちの出番っす!!」タタタターン タタタターン
ガーゴイル「ガァァァァ…」ズザザ ゴロゴロ
女オーク「よし!!止めは私が…」スラーン ダダダ ブン!
ザクリ!! ベチャァ!!
女ハンター「真っ二つ…」アゼン
剣士「姉さん!!角をもぎ取って!!」シュタタ
女オーク「分かった…」グイ バキバキィ
剣士「よーし!燃やして行くから向こうの奴からも角もぎ取っといて」チチ メラ
学者「ウハハ…角を素手でもぎ取るっすか…」
女ハンター「これ…まだ続けて狩り出来そう…」
学者「ガーゴイルは落としちまえばこっちのもんすね…」
剣士「残念だけど爆弾があと4個しか無いんだ…それ使ったら帰ろう」
ガキーーン!! バッサ! バッサ!
剣士「え!!?」キョロ
女オーク「ミライ!!もう一匹居た…」タジ
女ハンター「何あのガーゴイル…武器を持ってる…」チャキリ
女オーク「近すぎて爆弾狙えない…」
ガーゴイル「ギャァァァ!!」バッサ ビューーン
ガキーーン!!
女オーク「くぅぅ…」タジ
剣士「油玉なら…当たれぇ!!」ダダ ポイ ベチャ
ガーゴイル「ギャァァァ!!」バッサ バッサ ビューーン
剣士「姉さん剣で受けて!!」
ガキーーン!! ボボボボ
学者「おぉ!!火が付いた…」アゼン
女ハンター「何呆けてるのよ!!止めで撃ちまくって!!」ダーン!
学者「あわわ…」タタタターン タタタターン
ガーゴイル「グェェェ‥‥」ドサー ズザザザ
剣士「よし落ちた…そのまま油玉で燃やして行く」ポイポイ ボボボボ
女ハンター「まだ警戒しておいた方が良さそう…」ガチャコン
学者「ふぅ…3匹…なんとかなりやしたね…」
剣士「不意を突かれるとやっぱり危ないなぁ…慎重に行こう」
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745 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:33:33.19 ID:RKoe7B/E0
『深夜_宿屋』
ガチャリ バタン
盗賊「おぉ?帰って来たな?…どうよ?ガーゴイル狩りは?」
剣士「4匹狩れたよ…収穫は角8本!!」
盗賊「そりゃ良かったな」
学者「兄貴の方はどうだったんすか?」
盗賊「城から地下の方に降りられる区画が合ってな…今は封鎖されているがどうやら昔は地下監獄だった様だ」
学者「封鎖されてて行けない感じなんすかね?」
盗賊「鉄柵で区切ってるだけなんだが…忍びの奴らが勘良くて近付けんのよ」
剣士「なんか面白そうだなぁ…」
盗賊「ただガードが堅い場所にカゲミが逃げてるとは思えん…地下っぽい物はあるが探索する価値が在るとは思えんな」
戦士「んん?私は地下監獄では無く地下墓地と言ったぞ?」
学者「そうっすね…サルマンが生き延びたって言うのも地下墓地っすね」
盗賊「墓地か…そういや街の離れにそれらしい場所が有るには有ったな…」
剣士「なんか面白そうだから明日皆で行って見ようよ」
盗賊「あんまりロボを連れ回したく無いが…」
剣士「納屋に荷車が入ってる…それに乗せて行けば良いさ」
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746 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:34:02.35 ID:RKoe7B/E0
『翌日_納屋』
ヨイショ! ドスン!
ロボ「ピポポ…」クルクル
少女「私も乗る…ウルフィも乗れ」ピョン
ウルフ「グルル…」ピョン シュタ
盗賊「こりゃ又団体さんで地下墓地巡りか…」ヨッコラ ゴトゴト
戦士「荷車引くのは交代で変わってやる」
剣士「リコルさん!!」
戦士「何だね?」クル
剣士「昨日ガーゴイルが武器を持っててさ…コレ」スッ
戦士「銀製の剣か…良い物を拾ったじゃ無いか」
剣士「リコルさんの剣は炭素鋼の剣だよね?」
戦士「うむ…」
剣士「もしゾンビが出たら銀製の剣の方が良いと思ってね」
戦士「私に使えと?」
剣士「僕はミスリルの剣を持ってるから…」
戦士「ハハ…それでは使わせて貰うとするか」
剣士「振ってみて?」
戦士「ふむ…少し重めか…」スラーン
剣士「結構良いでしょ?錆びないから手入れもラクそうだよ」
戦士「確かに…鉄の剣は直ぐに錆びるからなぁ…」
盗賊「要らん装備は邪魔になるから置いて行けよ?」
戦士「そうだな…納屋に入れて置く」カチャリ
盗賊「ほんじゃ行くぞ!」ゴトゴト
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747 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:34:39.40 ID:RKoe7B/E0
『墓地』
ノソノソ…
婆「お前さん達…ここは毒キノコが生えて居るから採ってはイカンぞ?」
盗賊「あぁぁ…地下墓地を探して来たんだがよ?」
婆「今は地下墓地ではのうて毒キノコの栽培所じゃ…奥の方は明かりも無いで誰も近寄らん」
盗賊「ほーう?ここか…」ジロ
婆「何しに来たのじゃ?」
盗賊「サルマンだっけか?…100日の闇を生き抜いた場所ってのを見て見たくてな」
婆「ほーーーそれは結構!!サルマンは英雄じゃでのぅ」
盗賊「婆さん知ってんのか?」
婆「うむ…女王の騎士だったのじゃが行方が分からんくなってのぅ…」
盗賊「ほーん…まぁ良い…地下墓地に入っても構わんな?」
婆「奥が深いで迷わん様にな?…昔はゾンビが出居ったから今も居るやも知れん…気を付けて行きなされ」
盗賊「おう!!ありがとよ!!」
学者「兄貴ぃ!!階段っすね…」
盗賊「荷車は此処までだな…ロボは背負って行く」ヨッコラ
戦士「先頭は私が行こう…」ノソ
少女「父は鼻が利かん…先に私とウルフィだ」シュタタ
戦士「おい!気を付けろよ?」
--------------
748 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:35:15.27 ID:RKoe7B/E0
『地下墓地』
ピチョン ポタ
少女「ここから先は明かりが無いぞ!どうする?」
剣士「ランプ持って来てるよ…」チッチ ピカー
学者「兄貴…この地下墓地って…」キョロ
盗賊「うむ…バン・クーバと同じ古代遺跡だな…どうやら墓地として使って居た様だ」キョロ
学者「て事は構造が同じかも知れやせんね…」
盗賊「こりゃもしかすると開かずの扉もどっかにあるかも知れんぞ?」
学者「ちっと気が抜けなくなりやしたね…暗視ゴーグル装着しときやす」スチャ
女ハンター「私も…」スチャ
盗賊「リコル中心で進もう…ロボは俺から離れるな?」
ロボ「ピポポ…」ウィーン
--------------
『崩落した壁』
ガラガラ
盗賊「あちこち崩れまくってんな…」キョロ
戦士「フィン・イッシュは地震が多いそうだ」
キシャァァ!!
盗賊「何ぃ!!」キョロ
少女「おい!!何だ?匂い無いぞ?」シュタ
戦士「この感じは…レイス!!」スラーン
女ハンター「そんな…銃が効かない敵が出るなんて…」タジ
戦士「影だ…影の中から出て来るから気を付けろ!」チャキリ
剣士「耳だよ…良く聞いて…息遣いが聞こえる…」
シャァァ… スゥ…
剣士「そこ!!」ダダ ブス
レイス「キャアァァァァァ…」シュゥゥゥ
盗賊「ゾンビどころじゃ無ぇ…こりゃ中々危無ぇ場所だ…」タジ
戦士「ラシャニクア君…君にミスリルの鈴を渡しただろう…その鈴は魔除けの効果が在る」
女ハンター「これ?…」リーン
戦士「それを鳴らして居ればレイスは寄って来ない筈だ」
盗賊「都合よく良い物持ってたな?」
戦士「先に進もう…」スタ
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749 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:35:56.39 ID:RKoe7B/E0
『鉄柵で区切られた場所』
ガチャン ガチャン
盗賊「ダメだこりゃ…鉄の落とし扉でこっちからじゃ開けられん」ガチャガチャ
戦士「こんな所に落とし扉…」
盗賊「場所的に多分城の地下監獄と繋がってんだろ…ここは王族が逃げる時用の通路だ」
戦士「なるほど…」
盗賊「逆に言えばこういう場所から城に侵入出来るんだが…あの城は誰でも入れるから意味無ぇ」
少女「アラン!!水が流れる音する…」
盗賊「何処からだ?」キョロ
少女「多分下だ…」
学者「兄貴!!これバン・クーバと同じ構造ならもう一層下に空気と水が流れる層がありやすね…」
盗賊「…て事は海まで繋がってるってか」
学者「だからここが城と繋がってるんじゃ無いっすか?」
盗賊「ふむ…古代遺跡の構造を利用して城を建てているか…」
戦士「どうする?先に進むか?」
盗賊「うむ…どうせなら海まで抜けて見よう」
--------------
『側道』
スタスタ…
戦士「また側道だ…」
盗賊「こりゃマッピングしないと迷って出られんくなりそうだ…」
学者「ちっと休憩しやせんか?」
盗賊「そうだな…元来た道を戻っても夜になっちまうだろうから今日は此処で休む事になりそうだ」
剣士「携帯食料持ってるよ!!」
盗賊「そら準備の良いこって…しかし…燃やす物が何も無い…」
女ハンター「水が流れる層まで降りれば木屑とか落ちているかも知れない」
盗賊「う〜む…」
少女「アラン!!何か落ちてるぞ!!」シュタ
盗賊「んん?銀貨…なんでこんな所に…」
学者「本当っすね…」
女ハンター「目印で置いて居るという可能性は?」
戦士「この側道を行けと?」
盗賊「ようし!この側道行ってもうちょい進んで見よう」スタ
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750 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:36:38.60 ID:RKoe7B/E0
『外された蓋』
タッタッタ…
盗賊「おい!!見ろ!!一層下に降りる梯子だ」
戦士「蓋が開けっぱなし…どうやら誰かが通路として使って居たのに間違いないな…」
盗賊「クッソ!!ロープ持ってくりゃ良かったなぁ…ロボを下ろせん」
剣士「あ!!金属糸持ってる!!」
盗賊「お!?ナイス!!」
剣士「どう使う?」
盗賊「俺がロボを背負うから落ちん様に括り付けてくれ…それならタラップを降りられる」
剣士「おけおけ!!」
盗賊「ようし!!ロボ!!来い」ヨッコラ
ロボ「ピポポ…」ウィーン ガシ
戦士「先に私が降りて安全を確かめて来る」
盗賊「おう!頼む!」
少女「父!!私も行くぞ!!何か匂う」シュタ
戦士「よし!掴まれ!!」
--------------
『下の層』
ピョン ドスン!
盗賊「つつつ…やっぱロボは重いな…」
ロボ「ピ…」シュン
剣士「次僕降りるねぇ!!」
盗賊「おう!!こっちは安全…じゃ無ぇなこりゃ…」キョロ
戦士「アラン!!見ろ!!人骨が2つ…どう思う?」
盗賊「こりゃ山賊か何かの隠れ家だったんだな…仲間割れしたんか?」
剣士「よっ!!と…」ピョン シュタ
戦士「まぁ…他には誰も居そうに無いが…燃やす物は在りそうだ…どうする?」キョロ
盗賊「とりあえず何か使える物無いか漁るぞ…ロボ!!背を下りろ」
ロボ「ピポポ…」ウィーン
剣士「あ…この荷車は車輪を直せば使えそうだ」ゴソゴソ
盗賊「こんな所に荷車置いて何を運ぶ気だったのか…」ゴソゴソ
剣士「ちょっと直しておくね…」トントントン
--------------
751 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:37:16.31 ID:RKoe7B/E0
『焚火』
メラメラ パチ
学者「この白骨は頭蓋を銃で撃たれて即死だったみたいっすね…」
女ハンター「弾丸の欠片が壁にいくつも残ってる…鉛弾の連射するタイプ」
学者「あたたたた…キラーポッドが居るって事っすね」
盗賊「所持品が奪われて居ない所を見るとやっぱそうなるな…金貨7枚持ってた」ジャラ
剣士「アランさん!!使えそうな物全部荷車に積んでおくよ?」
盗賊「おう!!木箱の中は何が入ってた?」
剣士「酒だよ…あと水も」
盗賊「おぉぉ酒が有ったんか…ちっと一本クレ!!」
剣士「はい!!」ポイ
盗賊「食い物はみんな腐ってどっか行った様だな…」キョロ
剣士「レーションなら持ってる…居る?」
盗賊「俺は酒があれば良い…それはみんなで分けて食え」
学者「う〜ん…な〜んかおかしいっすねぇ…」
盗賊「んん?何ヨ?」
学者「なんで白骨の衣類が脱げて居たか…これズボン履いてないんす」
盗賊「クソでもしてたんだろう」グビグビ
学者「頭蓋の弾傷も至近距離で撃たれた痕っすよ…な〜んか変っすねぇ…」
女ハンター「この白骨…両方とも男?」
学者「そうっすね…」
女ハンター「ふーん…」
盗賊「所持品からして山賊か海賊なのは間違い無さそうだ…まぁ仲間割れしたのかもな」
学者「…だとすると…俺っちのバヨネッタみたいな武器持ってるっすね」
盗賊「機動隊の奴らがこっちまで来てるってか…」
学者「なんかそんな感じがしやす…荷車で何か運ぼうとして仲間割れっすね」
盗賊「ふむ…この通路使うあたり…古代遺跡の構造を割と知ってるって事か…」
戦士「ここは海まで抜けているのだな?」
盗賊「多分な…この遺跡は線路こそ無いが…ほぼバン・クーバと同じ構造だ…緩やかに傾斜しながら海へ続いてる筈」
--------------
752 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:37:56.71 ID:RKoe7B/E0
『荷車』
ヨッコラ ドスン!
盗賊「ロボ!これでちっとラク出来るな?」
ロボ「ピポポ…」クルリン
盗賊「まだ乗れるスペースあるぞ?ミルクとワンコも乗れぇ!!」
少女「ワンコ言うな!!ウルフィだ」ピョン シュタ
ウルフ「ガルル…」ピョン シュタ
盗賊「結構物資有るな…剣と盾が2つづつか…」
剣士「それも銀製さ…フィン・イッシュは銀製の武器が流行ってるんだね?」
戦士「銀鉱山が有るのだよ…だから安いのだ」
剣士「なんだ安いのかぁ…」
盗賊「もう一回焚火をするかも知れんから木屑も乗せて置く」ガサガサ
女オーク「次は私が荷車を引く…」
盗賊「おう!そりゃ助かる」
剣士「じゃぁ海を目指して行こうかぁ!!」
盗賊「だな?行くぞ!!」
-------------
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753 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:38:37.99 ID:RKoe7B/E0
『真っ直ぐな通路』
ガタゴト ガタゴト
戦士「今どちらの方向に向かって居るか分かるか?」
盗賊「もう分からん…外海に出るのか内海に出るのか…行って見てからのお楽しみよ」
戦士「もう日が落ちている時間だが…全然出口が見えん」
盗賊「あーーそれはな?ゆっくり傾斜している区画と水平の区画があって出口が見通せなくなってんのよ」
戦士「そういう事か…」
盗賊「防衛上そんな事になってるとか聞いたな…ミネア・ポリスでの話だが」
学者「この通路の一つ上の層もいろいろギミックがあるんすよ?側道が多いのもそういう理由らしいっす」
戦士「爆風を避けるとかか…」
学者「そうっすね…そういうのを上手く利用して機械と戦うんすよ」
戦士「こちらの大陸でも古代では向こうの大陸と同じ様な感じだったのか…なるほど」
盗賊「どういう訳かこっちの大陸は向こう程ボロボロじゃ無い様だが…」
戦士「しかし…随分歩いた…老体に堪える」ボキボキ ノビー
女オーク「まだ荷車に空きが有るから乗って少し休んで良いわ…」
戦士「いやぁ若い者に負ける訳にイカン…」
少女「父!何か匂うぞ」クンクン
剣士「本当だ…何の匂いだろう?」クンクン
盗賊「おっとぉ…なかなか休め無さそうだな?」チャキ
カサカサ サササッ
盗賊「んん?フナムシだな…」
学者「じゃぁ海が近いって事っすよ」キョロ
盗賊「こう暗くちゃ出口も分からんな…」
少女「水の音だ…200メートルぐらい先で海の匂いもする」クンクン
盗賊「そんなら見える筈だけどな…」
剣士「ねぇ…この出口って水没してるんじゃない?」
盗賊「なぬ!?」
剣士「なんか行き止まりな気がする…」
学者「行って見やしょう!!」ダダ
--------------
754 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:39:11.57 ID:RKoe7B/E0
『行き止まり』
チャプ ジャブジャブ
盗賊「ぬぁぁ…こっから泳いで出ろってか…」
学者「もうちっと明るくなったらどの位の距離か分かりそうっすね…」
盗賊「おい!!口に咥えるガスマスク持って来てるか?」
学者「ええ!?船に置いて来ちまいやしたよ…」
盗賊「なぁぁクソ!!俺もだ…どうすっかな…」
女ハンター「壁面を見て…」
盗賊「んん?」
女ハンター「変色している線から見て今はほぼ満潮だと思う」
盗賊「おぉ!!潮引くの待てば良いか…」
学者「外海は塩の満ち引きがえらい高いんでしたっけ」
盗賊「おーし!!ここでもっかい焚火起こして休むか…潮が引いたら一気に出よう」
剣士「行き止まりだから安全だね」
盗賊「だな?」
戦士「しかし…山賊は良い場所を隠れ家にしていたな」
盗賊「うむ…ここまで荷を運べばそのまんま船に積める…何を運ぶ気だったのか?…」
学者「あの地下墓地が他に何処と繋がってるかっすよね」
盗賊「城にゃ何も無ぇからカジノ当たりと繋がってるのかもな?」
剣士「ねぇ!!火を起こしちゃうよ?」
盗賊「おう!!ちっと温まるか」
--------------
755 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:39:52.43 ID:RKoe7B/E0
『翌日_昼頃』
ザブザブ
盗賊「おぉぉ!!ギリギリ荷車引ける」グイグイ
戦士「ハハハなかなか楽しい冒険だった」
盗賊「ここが何処か分かるか?」
戦士「外海側の新市街外れだ…造船所が近い」
盗賊「良く知って居るな?」
戦士「アランの船をそこで補修しているのだ…寄って行くか?」
盗賊「そうだな?…てか俺の船をリカオンが勝手に補修している訳だが…」
戦士「補修と言っても塗装が殆どらしい…放置された期間が長いから船体に樹脂を塗り込むのだとか」
剣士「あーーそれやった方が良いね…木が随分縮んじゃって居たからさ」
盗賊「まぁ良いや…折角だからこの荷車も積んで行こう」
戦士「こっちだ!案内する…」
-------------
『造船所』
エンヤーコーラー ドッコイサー
船大工「あんら?また来たんかいのー」
戦士「ハハ…荷物を積みにと思ったが…」
船大工「見ての通りや…水から上がっとるで船には乗れんでぇ〜?」
盗賊「おいおい…こりゃ俺の船なんだが…水から上げちまってぶっ壊れたりしないだろうな?」
船大工「木組みにしっかり乗っ取るわい…積む荷があるなら向こうの倉庫に入れとき〜な」ユビサシ
盗賊「俺の船はどう補修するんだ?」
船大工「船底の補強と塗装の塗り直しや…今のままやと少し岩礁に当たったら沈没やでのぅ」
盗賊「ほーん…」
剣士「ねぇ!!僕補修やってる所見たいなぁ!!」
船大工「ええで〜!!見るだけや無うて手伝うて行けや」
戦士「アラン君…折角新市街地の方に来たのだから今晩はこっちの宿に泊ったらどうだ?」
盗賊「あぁそうだな…あの馬車にあんま乗りたく無いしな…」
戦士「新市街の方はドワーフの割合が多くてね…また違った雰囲気なのだよ」
盗賊「その様だ…」キョロ
戦士「探し人をこっちの方までは探しに来て居ないのだろう?」
盗賊「うむ…まぁ酒場で聞き込みでもしてみるか」
戦士「こっちは黄金の取引所があるのだが…」
盗賊「お!!マジか!!そんなん知らんかったわ…」
戦士「船着き場の直ぐ脇だ」
盗賊「なんだ…到着早々だったから見落としてたんか」
学者「兄貴ぃ…とりあえず宿を取りに行きやせんか?」
盗賊「そうだな…行くか!!」スタ
-------------
756 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:40:23.27 ID:RKoe7B/E0
『街道』
ワイワイ ガヤガヤ
盗賊「ほーーこっちは鍛冶場から木工所まで何でもあるな…」キョロ
学者「船で運んで来た物資をここで加工してるんすね」
盗賊「それであの造船所か…」
学者「それしにてもドワーフが多いっすねぇ…」キョロ
戦士「どの船がそうなのか分からんが…ドワーフの海賊達が立ち寄るらしい」
学者「ドワーフの国って領地が良く分からんっすよね…外海にもあるんすかね?」
盗賊「開拓して領地宣言するは良いがほったらかしになるそうだ…たまに来ては物資を根こそぎ持って行くんだとよ」
学者「俺の縄張りだから俺の物って奴っすね」
盗賊「向こうの大陸のハテノ自治領もそうだな?内陸なのにドワーフが多い…たまに来ては硫黄だけ持って行く様だ」
スタスタ…
フードの男「…」チラ
盗賊「んん?」フリムキ
フードの男「…」ジロジロ
盗賊「何よ?お前…マントの下に何か持ってんな?」スチャ
フードの男「…」クルリ
タッタッタ…
盗賊「おい!!」
ロボ「ピポポ…」ウィーン ガシャ ガシャ
盗賊「ロボ?どうした?」
ロボ「ピピピ…」ユビサシ
盗賊「まさか!!…今のはカゲミか!?」
少女「まだ追えるぞ?行くか?」
盗賊「当たり前だ!!行ってくれ!!」
少女「ウルフィ!!行くぞ!!」シュタタ
ウルフ「がるる…」シュタタ
剣士「え?え?…なになに…」タジ
-------------
757 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:41:07.21 ID:RKoe7B/E0
『倉庫』
タッタッタ…
フードの男「ハァハァ…」クルリ
ウルフ「がうるるる…」シュタ
少女「逃げても無駄だ…お前誰だ!?」シュタ
タタタターン!
ウルフ「ギャヒーン!!」
少女「え…」タジ
フードの男「警告さ…次は君だ」スチャ
少女「ウルフィ!!」シュタ
フードの男「盗賊ギルドの者だね…僕は君達に掴まる訳に行かないんだ…行かせて貰う」
スゥ…
フードの男「なっ!!?」ギクリ
盗賊「落ち着けカゲミ!!」スチャ
フードの男「アラン…どうして盗賊ギルドなんかに…」
盗賊「俺は敵じゃ無ぇ…ちっと落ち着け」グググ
フードの男「ニーナも居たな?話がしたい」
盗賊「残念だが…ニーナは死んだ…あそこに居たのはニーナに瓜二つの別人なんだ…お前を探していた」
フードの男「そんな…」
盗賊「どうしてそう粗だって居る?」
フードの男「全員信頼できる者か?」
盗賊「お前…何かから逃げてんだな?」
フードの男「質問をしたのは僕の方さ…信用出来るのかい?」
盗賊「俺くらいにはな?」
フードの男「フフ腕を離して貰いたい…」
盗賊「お前の方こそその引き金にかかった指を抜け」
フードの男「それじゃ対等にならないじゃ無いか…僕は数で負けている」
タッタッタ
学者「兄貴ぃ!!銃声が…」
盗賊「ゲス!!ワンコが撃たれた…手当しろ!!」
学者「ええ!?ちょちょ…この状況って…」
盗賊「良いから今すぐやれ!!」
学者「へ…へい!!」ダダ
少女「ゲス!!お尻の方だ!!血はあんまり出てない」
学者「あらら…カスリ傷っすね…ちっと塗り薬塗るんで動かん様に押さえてて下せぇ」
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758 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:41:59.34 ID:RKoe7B/E0
『対話』
チャキリ スチャ
盗賊「カゲミ…まぁそうイキるな」
フードの男「その男は誰だい?」スチャ
盗賊「そのちびっ子の父親だ…ほんで後ろで銃構えて居るのがラシャニクア…お前も知ってるだろう」
フードの男「3人でこちらに来る予定だったのに…どうしてこんなに増えたのかな?」
盗賊「色々あんのよ…話は長くなる」
フードの男「盗賊ギルドの者がどうしてアランの側に居るんだい?」
盗賊「なんつうか…成り行きで俺も盗賊ギルドに入れられた」
フードの男「…」ギロリ
盗賊「なんで又盗賊ギルドを嫌ってんのよ?」
フードの男「裏切ったからさ…」
盗賊「まぁそっちも色々事情があんだな?それより俺は姉御からあまり事情を聞かされないままお前を尋ねに来た…どうなってんのよ?」
フードの男「ホムンクルスの居場所…」
盗賊「おぉ!!ソレだソレ!!俺はお前にその情報を聞きたかった」
フードの男「それはマルコさんが知ってる…そしてマルコさんはシン・リーンで捕らわれの身さ」
盗賊「何?」
フードの男「僕はマルコさんを追ってる…君はホムンクルスを追ってる…目的が合致しているからニーナと協力する予定だった」
盗賊「そういう事か…」
フードの男「シン・リーンはね…魔術師の幻術という魔法を使って言論統制をやって居るんだよ」
盗賊「言論統制?」
フードの男「彼等に都合の悪い記憶を魔法で消してしまうのさ…だから…マルコさん含め勇者達が何をしたのか誰も知らない」
盗賊「なんだと?」
フードの男「勇者の仲間が誰でその後どうなったのか…全部隠されて居るんだ…関わると記憶を消されるんだよ」
盗賊「お前はそれから逃れて居る…のか?」
フードの男「まぁね…今の所シン・リーンの魔術師にはまだ見つかって居ない…ただ盗賊ギルドには見つかってしまった」
盗賊「あぁぁ…俺は盗賊ギルドつっても何も聞かされて居ないんだが…」
フードの男「魔術師達とベタベタの関係なのさ…直に伝わってしまう」ジロリ
少女「お前ー!ウルフィを傷つけた恨みは忘れんからな!」
フードの男「さぁ…僕はここまで話した…僕の安全は確保してくれるんだろうね?」
盗賊「安全も何も俺らはお前をどうにかするつもりなんざ初めから無い…マルコを連れ戻せばお前はそれで良いんだな?」
フードの男「出来るのかい?」ジロ
盗賊「俺は泥棒だ…何でも盗んでやる」
フードの男「じゃぁ手始めに…船でも盗んでもらおうか」
盗賊「なぬ!?」
フードの男「シン・リーンへ行くには船が無いと行けない…陸路で行く場合間を遮る森を抜ける必要がある」
盗賊「俺ら船に乗って来たんだが…」
フードの男「漁船で行くと言うのかい?」
盗賊「いや待て…漁船じゃ無くてキャラック船だ…今造船所で補修してる所だ」
フードの男「ハハ…あの船は君の船だったのか…アレを盗んで来てくれと言う所だった」
盗賊「まぁちっとこんな場所じゃアレだから…何処かで落ち着いて話をしようか」
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759 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:42:30.71 ID:RKoe7B/E0
『茶屋』
リーン チリンチリーン
盗賊「こりゃ又風流な茶屋だな?」キョロ
フードの男「周りを見てごらん?」
盗賊「働いてるのはオークだけ…か?」
フードの男「そうさ…オークには電脳化した者が居ない…唯一信頼できる種族さ」
盗賊「ドワーフはダメか?」
フードの男「ダメだよ…彼らの中には機械化を好む者も居る…どんなデバイスが仕込まれているか分かったもんじゃない」
盗賊「また随分警戒してんだなぁ…」キョロ
フードの男「そのロボットは…ミファだね?」
盗賊「そうだ…筐体を変えながらなんとか生きてる」
ロボ「ピポポ…」クルリン
フードの男「ギャングの皆はどうしてるのかな?」
盗賊「もうバラバラで何処行ったのか分からん…今揃ってるのが俺とお前…そしてニーナ…」
フードの男「ニーナ?死んだと言ったよね?」
盗賊「此処だ…」プラーン カラカラ
フードの男「これがニーナの…牙…」
盗賊「ちっと電脳化の連中が持ってた白黒の書簡に手を出しちまってな…お前も何か知ってるんだろ?」
フードの男「まぁね…」
盗賊「こんなんなっちまって残念な限りだ…お前もちっと顔見せてくれ」
フードの男「顔は見せない主義なんだけれど…」ファサ
盗賊「ふむ…変わって無さそうだ…」
学者「あらら?ええ!?女っすか…声が男…」
盗賊「色々あんのよ…突っ込むな」
闇商人「ハッキリしておくよ…女でもあり男でもある…それだけさ」
闇商人「ところでニーナから何処まで聞かされて居るのかな?」
盗賊「半年前から殆ど会話出来て無くてだな…一緒にフィン・イッシュ向かう位しか聞いてないんだ」
闇商人「そうかい…その後ニーナは陸路でシン・リーンへ行くつもりだった様だよ」
盗賊「まぁ俺は別にそれでも良いんだが…」
闇商人「無理だね…道中はフィン・イッシュと違って自由の利かない国ばかりさ」
盗賊「そこら辺の事情は知らんかったんだろう」
闇商人「僕はここで大き目の船を入手して大陸の北を回って行けるように準備してた…でも盗賊ギルドに裏をかかれてしまってね」
盗賊「裏?」
闇商人「雇って居た傭兵を全員雇い返された…丸ごと奪われたのさ」
760 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:42:58.96 ID:RKoe7B/E0
盗賊「じゃぁもう金は無いって感じなんだな?」
闇商人「残って居るのは魔石を一袋…」
学者「ちょちょちょちょ…めちゃ持ってるじゃ無いっすか!!」
闇商人「これじゃ船は買えない…でもアランが船を持って居るならもう一度準備出来る分は有るかな」
盗賊「てかな?あんま準備要らんかも知れん」
闇商人「どういう事だい?」
盗賊「俺らも大陸の北側回ってシン・リーンに行く予定だったのよ…ただ目的がちょい違う」
闇商人「??」
盗賊「海賊王の娘を演じてる女王と盗賊ギルドのド派手な婆ぁに追随しろって話なのよ」
闇商人「アハハハ面白い話じゃ無いか…女王が海賊王の娘になっているだって?」
盗賊「どうやらその目的は本物を誘き出す作戦らしい…ほんでな?」
少女「おいアラン!!ギルドの秘密を勝手にバラすな!!」
盗賊「ちびっ子は黙ってろ!こいつは俺の古いダチだ…お前の母ちゃんとは付き合いの長さが違う」
少女「父!!良いのか勝手にやらせても!!」
戦士「ミルク…行く末を落ち着いて見るのも良いのでは無いか?」
少女「ぐぬぬ…」プイ
盗賊「悪い…話中断したな…まぁフィン・イッシュとシン・リーンの共同作戦なんだとよ」
闇商人「魔術師も…絡んで居るのか…」トーイメ
盗賊「んん?どうした?」
闇商人「多分それは…ただシン・リーンへ行く訳では無さそうだね」
盗賊「どういう事よ?」
闇商人「要衝の攻略といえば分かりやすいかい?」
学者「ええ!!?そら無茶っすよ…船なんかミサイルで一瞬で沈められやすよ」
闇商人「魔術師は魔導航法という技で空を自在に飛ぶのさ…ミサイルを発射する場所をピンポイントで潰せるんだよ」
盗賊「マジか…」
闇商人「でも魔術師だけでは制圧力が足りない…船からの射撃で面制圧した後に上陸するのさ」
盗賊「そういや船隊組んで移動してるって聞いたな」
闇商人「ふーん…そこに追随ねぇ…」
盗賊「どうよ?お前も来い!!多分な?盗賊ギルドからの支援で俺の船にも物資が積まれる…あんま準備する必要も無いんだ」
闇商人「なるほど面白い…但し!アランの船はシン・リーンに行くのを最優先して戦闘には参加しない事…どうだい?」
盗賊「俺の船は戦闘用じゃ無いからな…大砲も積んで無いからそもそも加われん」
闇商人「フフよろしく頼むよ…」
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761 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:43:32.06 ID:RKoe7B/E0
『1時間後』
アホー アホーーー バッサ バッサ
学者「食べ物が豆とお茶だけなんすが…何なんすかねぇ…こののんびりした感じは」グター
盗賊「ミライとリッカは完全にくつろぎモードだな…」
学者「宿屋どうしやす?日が落ちちまいやすぜ?」
闇商人「人気の無い宿屋なら知って居るよ?」
盗賊「あぁそこで良い」
闇商人「只夜中は安全じゃない…それで良いなら」
盗賊「安全じゃないってどういう意味だ?」
闇商人「魔物さ…宿に泊まった人は落ち着いて寝られないらしい」
盗賊「ヌハハそれじゃ稼ぎ放題だ」
闇商人「そうかい?…まぁ…後で案内してあげるよ」
学者「ところで…カゲミさん…そのバヨネッタどうしたんすか?」
闇商人「あぁ…こんな物闇で買えるのさ…護身用で持って来たんだよ」
学者「見せて貰って良いっすか?」
闇商人「壊さないでくれよ?」カチャ
学者「これ剣の部分どうしたんすか?銃剣になって無いっすよ?」
闇商人「バラ売りだったのさ…使わないと思って買ってない」
学者「まぁこっちの方が小型で済むんすが…ふむ…やっぱ俺っちのとほぼ同じっすね」
盗賊「マントの下でちゃんと隠せるなら剣の部分なぞ無い方が良いんじゃ無ぇか?一回も使って無いだろう」
学者「確かにそうっすねぇ…」
盗賊「機動隊はワイヤー使った機動戦闘で剣に持ち替える無駄無くすのにそれ付けてんのよ…機動戦闘しないなら不要だ」
学者「俺っちも兄貴に習ってミスリルダガー持ち歩く様にしやすかねぇ…」
盗賊「お!!そういやドワーフ居るならここでもミスリスダガー売ってるかもな?」
学者「兄貴もダガー欲しいんすか?」
盗賊「俺のダガーは形見だからよ…あんま刃こぼれさせたく無いんだ…だからもう一本欲しいのよ」
学者「兄貴…金持って無いっすよね?」
盗賊「ぐはぁ!!」ドタ
学者「今晩稼げるかも知れやせんぜ?ガーゴイルは余裕っすからね」
盗賊「カゲミ探さんでも良くなったから俺も稼ぎに出るかぁ…」
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762 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:44:06.47 ID:RKoe7B/E0
『とある宿屋』
ガチャリ バタン
盗賊「なんだ普通の宿屋じゃ無ぇか…客もそこそこ入ってる」キョロ
闇商人「この部屋は特別らしい」
盗賊「んん?何も変わった所無いぞ?」
闇商人「さぁ?僕はそれ以上の事は知らない」
剣士「なんか下に倉庫部屋が有るね…僕そっちに行こうかな」
盗賊「まぁ珍しいっちゃ珍しい間取りだが…」
闇商人「さて…君の船はいつ修復が終わるんだい?」
戦士「早くて2週間程…と聞いたのが3日前だね」
盗賊「あと10日ぐらいは出港出来ん様だ…」
闇商人「そうかい…じゃぁ僕も色々片付けなければならない事があるんだ…そうだな一週間後に又ここに来る…それで良いかい?」
盗賊「俺ら旧市街地の方でも宿を取っててよ…」
闇商人「それは困ったな…あちらは盗賊ギルドの縄張りなんだ…下手に僕が近づけない」
戦士「まぁ向こうは引き払っても良いのでは無いか?」
盗賊「そうだな!!明日にでも戻って置いて来た荷物取りに行こう」
戦士「それにしても何故それほど盗賊ギルドを毛嫌いに?」
闇商人「裏切った傭兵が僕の顔を知って居るのさ…まだ盗賊ギルドに雇われて居るかもしれない…どうも下半身に節操が無い連中でね」
盗賊「なるほど?…そりゃフードで顔隠しといた方が安全だわな」
闇商人「そういう事で…一週間後に又…」
盗賊「おいおい待て!!どうせ俺らも暇な訳よ…何か手伝える事あるならやっても良いんだぜ?」
闇商人「ドワーフの海賊達と海上取り引きなのさ…知らない人間を連れ歩くのは邪魔にしかならない」
盗賊「そうか…まぁ一旦お別れか…」
闇商人「大丈夫さ…一週間もあれば戻れる…まぁ僕が居なければ困るのは君だろう?僕を置いて行くとも思えない」
盗賊「おいおいそう困らせないでくれ」
闇商人「じゃぁ又…」ノシ
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763 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:45:07.39 ID:RKoe7B/E0
『倉庫部屋』
ドタドタ
盗賊「ほーーーこりゃ又不気味な倉庫だ事…」
学者「壁がシミだらけっすね…なんなんすかコレ…」
少女「死肉の匂いだ…だれか此処で食われたのだろう」
盗賊「なぬ!?お前ガキンチョのクセにエグイ事言うな…」
剣士「黒炭と白炭があれば匂いは取れそうだよ…まだ日が有るしちょっと買い物に行こうかな」
戦士「市場は近いから案内してあげよう」
学者「俺っちもミスリルダガー無いか見に行きたいっすね…」
盗賊「おー行って来い行って来ーい!!俺はちと休憩だ」
学者「兄貴!!貸した金貨10枚…返して貰って良いっすか?昨日金貨7枚入手しやしたよね?」
盗賊「ぐはぁ…くっそ覚えていやがったか…」ジャラリ
学者「まいどー!!ミライ君!!買い物行きやしょう!!」
剣士「うん!!姉さんも行こう!」グイ
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764 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:45:34.97 ID:RKoe7B/E0
『お手伝いロボ』
カチャカチャ…
盗賊「よっし!異常は無さそうだな…」パカ
盗賊「んん?アレ?なんでだ?エリクサーの量が増えてる気が…」
女ハンター「…」シラー
盗賊「んん?あん時傾いてたんかな…まぁ良いや…当分エリクサーは問題無さそうだ」カチャ
ロボ「ピポポ…」クルリン ウィーン
盗賊「待て待て…また油差して無ぇ」ガシ
ロボ「ピ…」ジタバタ
女ハンター「ねぇ…あのカゲミって言う人」
盗賊「んん?どうした?」
女ハンター「幽霊船に乗って居た人とそっくり…」
盗賊「あぁ…幽霊船に乗ってたのは多分マルコだ…カゲミはそいつの影武者やってたのよ」
女ハンター「影武者が必要な程危ない事を?」
盗賊「そん時俺は知らんかったんだが…マルコも白狼の盗賊団の一味だ…表の世界で顔が知られちまってるのよ」
女ハンター「そういう事ね…」
盗賊「白狼の盗賊団が…勇者一行…世間にゃ知られて居ないがな…」
女ハンター「その全員の行方が不明になって居る原因が…シン・リーンの魔術師のせいね」
盗賊「カゲミ曰く…そういう事なんだろうが…多分他にも色々情報持ってるぞ?アイツ」
女ハンター「どうしてそれが分かる?」
盗賊「あいつは昔から情報を小出しにして俺らを利用しようとすんのよ…まぁ信用は出来るから安心しろ」
女ハンター「それと…女でもあり男でもあるって言うのは?」
盗賊「そのまんまだな…体は女だが中身が男なんだ…」
盗賊「それなりに修羅場生き抜いて来たからバヨネッタの引き金引くのも早い」
女ハンター「ふ〜ん…」
盗賊「なんだお前?気になんのか?」
女ハンター「いや…あういうタイプの人間は初めてだから…」
盗賊「お前も男っぽいが…やっぱどう見ても女だな?」
女ハンター「うるさい!」ドス
盗賊「おわっと!!今ロボに油差してんだから邪魔すんな!!」
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765 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:46:37.60 ID:RKoe7B/E0
『1時間後』
ドタドタ
学者「いやぁぁ安かったっすねぇ!!」
戦士「ハハ港に近いだけ有って良い物が買えて良かったじゃ無いか」
盗賊「どわ…なんだお前等…何個樽運んでんのよ…」
剣士「黒炭も白炭もすごい安いのさ…火薬も樽毎買っちゃったよ」
盗賊「マジか…」タジ
剣士「丁度ここに倉庫あるじゃない?船に積む物をもう買ってるんだ」
盗賊「樽で火薬って…」
剣士「爆弾作るのにどうせ使うんだ…作る手間考えたら買った方が安いんだよ」
学者「兄貴ぃ!!見て下せぇ!!」スチャ
盗賊「おぉ!!ミスリルダガーか…いくらしたんよ?」
学者「一本金貨5枚っす!!」
盗賊「くぁぁぁぁくそう!!俺にヨコセ!!」
学者「今晩の稼ぎ次第で…明日買いに行けるかもしれやせんぜ?」
剣士「あ!!ラスさん!!ガーゴイルの角を換金して来たよ…これ分け前!!」ジャラリ
女ハンター「あぁそんな…良かったのに」
学者「狩りは均等配分が鉄則っす」
剣士「さてぇ!!早い所黒炭と白炭で倉庫の匂いを取ろう!!」
キシャーーー
少女「うわわわ…なんか出たぁ!!」シュタタ
766 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:47:10.66 ID:RKoe7B/E0
盗賊「何!!?」ダダ
女ハンター「あ…」
盗賊「なんだこの部屋はレイスが出るんか…どこだ!?」キョロ
戦士「ミルク…慌てないでこっちにおいで」
女ハンター「ミスリルの鈴で追い払う…」ダダ
戦士「そうだね…それが良い」
チリン チリーン…
女ハンター「…」キョロ
盗賊「んん?どっか行ったか?」
女ハンター「レイスは雰囲気のある場所に出やすいらしい…」
盗賊「こら早い所倉庫の匂い消してなんとかせんと寝られんぞ…」
剣士「おけおけ!!匂い消す効果のある物色々買って来てるんだ…姉さん!早く運ぼう!」ヨッコラ
女オーク「全部地下ね?」ヨッコラ
盗賊「また随分重そうな物を…」
剣士「それは砂銀だよ…純度の低い砂銀は安く売ってるんだ…これも匂い消しになる筈」
盗賊「なんで砂銀なんか買う気になったんだ?」
学者「あ…それ俺っちが欲しくて買ったんす…ポーションの材料になるんすよ」
剣士「これ溶かして器を作ったりも出来るさ…いろいろ便利なんだよ」
盗賊「ほーん…」
学者「兄貴も突っ立って無いで運んで下せぇ…」
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767 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:47:42.07 ID:RKoe7B/E0
『夜』
ドタドタ
盗賊「じゃぁちっと狩り行って来るな?」
女ハンター「留守番は任せて…ミスリルの鈴が有るからレイスは大丈夫」
盗賊「おう!!ロボの事頼む」
戦士「さてミルク!実戦だ…用意は良いな?」
少女「ウルフィも居るから索敵は任せろ!」
盗賊「おーし!!今日はリコルが要よ…しっかりガーゴイルの攻撃受け止めてくれよ?」
戦士「若い者にはまだまだ負けん!行くぞ!!」ズドドド
学者「なんか張り切って居やすね…」アゼン
剣士「アハハ良いじゃない…盾持ってるリコルさんが居れば姉さんももっと戦えるんだ」
学者「リッカさんも盾を持てば済むんじゃ無いっすか?」
剣士「盾は姉さんの速さを殺しちゃうんだよ…重たい剣の威力も半減しちゃう」
学者「なるほどー…一瞬で仕留める感じっすか…」
剣士「威力は速さの二乗だからね…僕は重さが足りないけど…」
学者「おぉ!!ソレっすね…俺っちのバヨネッタも弾速早くしたいんす」
剣士「あ!!出来るかも知れない」
学者「マジっすか…」
剣士「発射する部分の予備が沢山在ったでしょ?長くすれば早くなるかも…」
学者「おぉ!!確かに…原理がローレンツ力で加速してるんでコイルの巻き数を増やせば…あれ?」
剣士「んん?」
学者「ダメっすね…与えるエネルギーに限界あるんで意味無いっすよ…魔石から取り出せるエネルギーが足りんっす」
剣士「それなら魔石2つ使ったら?」
学者「魔石の消費が増えるのも微妙っす…う〜ん」
剣士「やっぱり工夫され尽くした武器なんだね…あと出来るとしたら…4発撃つのを止めて1発にする…」
学者「おぉ!?単純に4倍っすね…」
剣士「それを使い分けられる様にしたら?状況に応じてさ?」
学者「なんかイケそうな気がして来やした…その場合反動も4倍…補強が必要になるかもっすね」
剣士「おけおけ!!考えておくよ」
盗賊「お〜い!!モタモタすんな!!遅れてるぞ!!」
剣士「ゴメンゴメン!!話に夢中になってた!!」シュタタ
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768 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:48:12.33 ID:RKoe7B/E0
『数日後_とある宿屋』
ガチャリ バタン
盗賊「いよ〜う!!戻ったぜ?ヌハハハハ」
学者「今日はご機嫌っすね…狩りはどうだったんすか?」
盗賊「やっぱ俺にはシカ狩りだ…見ろ」ジャラリ
学者「おぉ!!金貨6枚!!」
盗賊「ミルクの鼻が相当役に立つのよ…ワンコにシカを追わせて俺が背後からブスリとな?」
学者「シカ運ぶの大変そうっすね…」
盗賊「そらしょうが無ぇ…一匹づつ背負って山降りるぐらいの苦労はせんなぁヌハハ」
学者「その労力はあんま勘定に入って無いんすね…」
盗賊「って事で俺は疲れて寝る…俺は夜の狩り行かんぞ」グター
学者「あのっすね…狩りしたら分け前は均等なんでミルクちゃんにも分けないとダメっすよ?」
盗賊「馬鹿野郎2人で分けて金貨6枚だ…つまり4匹背負って山降りたのよ」
学者「ウハハそれなら良いっす…4匹背負って山降りるとかかなり体力馬鹿っすね…」
盗賊「うるせぇ!!俺ぁ寝る!!」ドタ
学者「へいへい…」
剣士「ゲスさ〜ん!!バヨネッタの改造終わったよ」
学者「待っていやしたぜ?ウヒヒ…」
剣士「これで反動が大分押さえられてる筈…狙いが定まらないのはどうにもならないからそれで使ってね」
学者「まぁ仕方ないっすね…弾丸の形が丸なんでそもそも真っ直ぐ飛ばんすもんね」
剣士「近距離でドカンと一発当てたいときにだけ使う感じ」
学者「十分っすよ…これで硬い相手にもなんとか行ける様になるんで」
剣士「その銃はラスさんのライフル銃と違って弾丸に工夫が出来ないのがねぇ…」
学者「戦地で弾が簡単に入手出来る良さはあるんす」
剣士「そっか…それも利点かぁ」
学者「問題は魔石の入手なんすよね…」
剣士「さて…今日はどうするんだろう?リコルさん帰って来て無いんだけど…」
学者「今日もリザードマン狩りに行くって言ってたんで直に戻ってくると思うんすがねぇ…」
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769 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:48:50.11 ID:RKoe7B/E0
『夕方_宿屋の外』
ザワザワ ヒソヒソ
聞いたか?城の方で騒ぎがあったらしい…
それで民兵が動き出してるのか
なんでもドラゴンに乗ったエルフがいきなり弓で城に居た奴を撃ったんだとか
エルフが?そりゃ一大事じゃ無いか!!
戦士「…ラシャニクア君…もう見えないかい?」
女ハンター「雲の上に入って見失った…遠すぎて追いきれない…」
戦士「竜巻の中にドラゴンが居るとは…驚きだな…」
女ハンター「あんなのに襲われてしまったら何も出来ない…」
少女「父ぃ!!」シュタタ
戦士「おぉミルク…気付いたな?」
少女「山でウルフが騒いでる…何か起きてるぞ」
戦士「ウルフ達も状況を分かって居ないのか?」
少女「怖がっている…父も隠れるぞ」
戦士「とりあえず今日の狩りは中止だな…宿に入ろう」
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770 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:49:37.53 ID:RKoe7B/E0
『宿屋の部屋』
ガチャリ バタン
学者「あ…リコルさん…何すかこの騒ぎは?」
戦士「ドラゴンに乗ったエルフが突然城に居た者を殺したそうだ…今日は狩り所では無い」
学者「ええ!!?…マジすか…」
少女「父!!噂が聞こえてくるぞ」
戦士「どんな噂だ?」
少女「頭が爆発したそうだ…これは電脳化した者に違いない」
学者「ちょ…城に潜り込んで居る?」
少女「誰もその事に気付いて無い…エルフが悪者になってる…そういう噂だ」
女ハンター「じゃぁドラゴンが何度も街を襲ってる様に見えたのは…」
戦士「他にも電脳化した者を狙って居たと考えられるな…つまり何人も居たという事…」
少女「私少し分かるぞ…機械の音と匂い…ほんの少しある奴たまに居る」
学者「こりゃ大分キナ臭い感じになって来やしたね…」
戦士「城に潜り込むぐらいだと言う事は…女王が乗る船の行動も筒抜けになっているという事だな」トーイメ
盗賊「んがががが…すぴー」zzz
戦士「…」
少女「アランは呑気に寝て居るか…」ゲシゲシ
盗賊「ふごーーー…」モゾモゾ
学者「ラスさん!!ちっと俺っちと酒場でデートしやせんか?」
女ハンター「…」ジロ
学者「兄貴の代わりに情報集めに行くだけっすよ」
女ハンター「分かった…ちゃんとエスコートして」
学者「分かって居やすよ…ちっと行って来やすね?」
少女「父ぃ!!爺ぃにこの事教えに行く」
戦士「旧市街まで行くと?」
少女「行くのはウルフィだけだ…他のウルフにも遠吠えで伝える」
戦士「そうか…遠くには行くな?」
少女「すぐ戻るから待ってろ…行くぞウルフィ!!」シュタタ
ウルフ「ガウルルル!!」シュタタ
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771 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:50:13.80 ID:RKoe7B/E0
『1時間後』
ガチャリ バタン
戦士「お!!戻ったね…何か情報は聞けたかな?」
学者「やっぱエライ事になってるみたいっすね…旧市街の方で民兵にかなりの死傷者が出てるらしいっす」
戦士「やはりそうか…竜巻らしい物も見えたからね」
女ハンター「ドラゴンを見た民兵が何も知らず先に矢を撃ったらしい…それで反撃されたって」
学者「エルフは魔法も使うんすね…竜巻とドラゴンの吐く炎でメチャクチャだったって言って居やしたよ」
戦士「ゲス君は戦場医なのだろう?支援に行って見てはどうだい?」
学者「う〜ん…」
戦士「それで救われる命もあるのでは無いかい?」
学者「そうっすねぇ…」
剣士「僕も手伝うよ?ポーション運ぶくらい出来る」
女オーク「ミライが行くなら私も…」
学者「じゃぁちっと行って見やすか!!」
剣士「馬車まだ間に合うかな?急ごう!!」シュタタ
戦士「私はミルクの帰りを待たなければいけないから明日の朝様子を見に行く」
学者「わかりやした…兄貴には上手く説明しといて下せぇ…ちと行って来やす!」ダダ
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772 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:50:48.19 ID:RKoe7B/E0
『翌日』
アンタナニヤッテンノ バカジャナイノ…
盗賊「何ぃぃぃ!!ほんで俺とお前だけ残って…」
女ハンター「あんたが何しても起きないから!!」プン
盗賊「まぁしゃぁねぇ…どうすっかな…」ポリポリ
女ハンター「なんか寝言で妖精が…とか言ってたけど?」
盗賊「んあ?そうよ…なんか知らんけどフィン・イッシュ来てから妖精の夢ばっか見んのよ」
女ハンター「子供の頃…妖精に聞いた事がある…妖精は狭間の中に住んでるって…」
盗賊「狭間?なんだそりゃ?」
女ハンター「分からない…でもその狭間が何処かにあるから…妖精とか魔物が多い気がする」
盗賊「ふむ…確かに言われてみりゃ…なんで此処はガーゴイルやらレイスが多いのか謎だ…」
女ハンター「向こうの大陸じゃ殆ど見た事無いわ…」
盗賊「まぁそんな事よりどうするよ?」
女ハンター「どうするって…行き先も分からないのに動けないでしょう?」
盗賊「くっそ!ミルクも行っちまった様だしなぁ…」
女ハンター「どうせあんたが行っても怪我人の手当てが出来る訳じゃ無いんだから…諦めて買い物でもしたら?」
盗賊「おお!!?そうだ…金が入ったからミスリルダガーを買いに行くつもりだったんだ」
女ハンター「ミスリルの鈴も売って居るのなら買っておいた方が良いと思う」
盗賊「あんま金に余裕が無いんだ…てかお前の方が持ってるだろう」
女ハンター「…」ジロリ
盗賊「わーったわーった!余ったら買ってやるから付き合え!」
女ハンター「私が欲しい訳では無い…必要なのはロボの方!レイスから守らないといけないのはロボよ」
盗賊「んん?お前…ロボ守る為にいつも留守番してくれてんのか?」
女ハンター「だったら?」
盗賊「おう…悪いな…気を遣わせちまって」
女ハンター「じゃぁ早く準備して!!」ゲシゲシ
盗賊「蹴んなコラ!!」
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773 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:51:27.84 ID:RKoe7B/E0
『市場』
ワイワイ ガヤガヤ
昨日の騒ぎでポーションの相場が高騰してるぞ…
薬草も一気に在庫無くなっちまった…くそう安売りしすぎた
盗賊「おーし!ロボ…これで動くたびに鈴が鳴る」
ロボ「ピポポ…」ウィーン チリーン
女ハンター「…」チラリ
盗賊「なんだよ?」
女ハンター「何でも無い」
盗賊「ほらよ!!お前の分だ…腰に差しとけ」ポイ
女ハンター「要求したつもりは無いけど…」パス
盗賊「何かと便利なんだ…ロボを守ってくれた礼だ」
女ハンター「フフじゃぁ頂く…」スチャ
盗賊「まぁ俺も一本手に入れた訳だし…満足よ」スチャ
女ハンター「もうお金無いんじゃない?」
盗賊「スッカラカンだ…また稼がんとなぁ…」
女ハンター「あんた本職は泥棒でしょう?」
盗賊「んあ?貧しい奴から盗む気なんざ無い…あぶく銭が余ってる奴専門だ」
女ハンター「どうやって見極めを?」
盗賊「うるせぇな!勘だ勘!!」
女ハンター「フフ…本当変な人…」
盗賊「しかし…ミルク居無ぇと狩り出来んなぁ…」ブツブツ
女ハンター「あ…あれ?あの船…何か様子がおかしい」ゴソゴソ カチャ
盗賊「んん?どれだ?」
女ハンター「なんだ…傾いてると思ったらマストが一本折れてる…」
盗賊「うは…マジか…」
女ハンター「え?何か知って?」
盗賊「そら多分バン・クーバ行く前に俺らを襲った海賊共だ…あいつ等普通に入船して来てんのか…」
女ハンター「鉢合わせてしまうかもしれないわね…」
盗賊「もう会いたく無いがな…」
女ハンター「あぶく銭の匂いは?」
盗賊「う〜む…まぁちっと見て来るかぁ…」
女ハンター「私はロボと一緒に宿屋で待ってるから…稼いで来れば良いわ」
盗賊「おう!頼むわ…まぁ直ぐに戻る」タッタッタ
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774 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:52:07.28 ID:RKoe7B/E0
『数時間後_とある宿屋』
ガチャリ バタン
女ハンター「あら?稼げたかしら?」フフン
盗賊「予想した通り…船にゃ大した物乗って無ぇ…銀貨がちょろっとだけだ」ジャラリ
女ハンター「フフ…でも良かったじゃない…酒代にはなるのだから」
盗賊「それよりな?面白い物見つけたぜ?」パサ
女ハンター「書簡?」
盗賊「どうやらあの海賊共はアヘンの運び屋だった様だぜ?…」
女ハンター「ちょっと見せて…」パサ
盗賊「こっちの大陸はケシが良く育つらしい…だがフィン・イッシュでアヘンは違法…向こうの大陸に運んでる訳よ」
女ハンター「この書簡は指示書じゃない…」ヨミヨミ
盗賊「うむ…多分依頼主がフィン・イッシュに居るから戻って来てんだろう…」
女ハンター「おかしい…アヘンを捌いたお金を戻す様にはなって無い」
盗賊「だろ?アヘンをタダで流してる…まぁ一部はあの海賊の金になってるんだろうが…」
盗賊「どうやらフィン・イッシュも…何か悪い奴が蔓延ってんな」
女ハンター「バン・クーバで麻薬が安いのはこれが原因ね…」
盗賊「アヘンを一方通行で流して何がしたいのか良く分からんが…生産者にどんだけ金が流れてるのかは気になる所だ」
女ハンター「ケシの産地は何処か知ってる?」
盗賊「昔はシャ・バクダだと聞いたが…今何処なのかは知らん」
女ハンター「そういえば…市場で大麻は見てもケシは見てない…」
盗賊「そら違法だから売れんワナ…闇で流れてんのよ」
女ハンター「闇…もしかしてカゲミ?」
盗賊「その可能性もあるが…あいつはこっちに来てまだ半年ぐらいだからな…まぁ何か知っては居るかもしれん」
女ハンター「そう…なんだか昨日の騒動も関係して居そうな気がする」
盗賊「こりゃあんま首突っ込むとダメな奴だから…俺らは大人しく静観した方が良い」
女ハンター「…」
盗賊「それより宿屋でゴロゴロしてんのも暇だろう…ダガーの使い方教えてやるから立ち合いでもやらんか?」
女ハンター「あのね…あんたと私じゃ体格が違い過ぎる…勝負になる訳無いでしょう」
盗賊「勝負じゃ無い…護身術を教えてやろうってのよ」
女ハンター「私は狙撃が仕事…」
盗賊「だから狙撃中に背後からレイスでも出て来たらどうすんだ?」
女ハンター「…」ジロリ
盗賊「おっし決まりだな?浜辺行くぞ」グイ
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775 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:52:40.17 ID:RKoe7B/E0
『浜辺』
ザザー ザザー
盗賊「ロボ!!海には近づくなよ?」
ロボ「ピポポ…」クルリン
盗賊「まぁそこで見てろ…」
女ハンター「…」ジロ
盗賊「先ずな?ダガーの抜き方だ…俺の真似して抜いて見ろ」スチャ
女ハンター「…」スチャ
盗賊「うむ…これが逆手って言うんだ…順手の場合はこうな?」クルリ スチャ
女ハンター「…」クルリ スチャ
盗賊「ダガーはな?剣と違って相手に懐に入られても抜けるのよ…つまり護身には最適なんだ」
女ハンター「懐に入られるってどういう事?」
盗賊「こういう事だ」ダダ グイ
女ハンター「腕を…」
盗賊「そう…まぁ暴漢ってのは大体こうやって捕まえて身動き出来ん様に体の何処かを掴もうとする…」
女ハンター「そこで抜く訳ね」スチャ
盗賊「おっとぉ!!まぁそんな感じよ…ほんでな?躊躇わずにブスリと行って良い」
女ハンター「フン!!」ググ
盗賊「おっとっとぉ!!…とまぁバレたら直ぐに両腕捕まえに来られる」グイ
女ハンター「くぅぅぅ」ジタバタ
盗賊「こっから先は体術なんだが…こうなっちまったらお前の場合終わりだと思え」
女ハンター「どうしろって言うのさ」バタバタ
盗賊「まぁゲームだ…俺が捕まえに行こうとするから両腕捕まえられない様にどうにかして見ろ」スッ
女ハンター「ちぃぃ…手が痛い…」プラプラ
盗賊「悪りぃ悪りぃ…もうちっと手加減すっから何とか凌いでみろ…行くぞ?」
女ハンター「ダガーは鞘に納めた所からね」スチャ
盗賊「当たり前だ…抜いて一撃入れる練習よ」
女ハンター「怪我しても知らないから!!」
盗賊「ヌハハ…まぁ頑張れ…行くぞ?」ダダ
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776 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:53:31.96 ID:RKoe7B/E0
『しばらく後』
ハァハァ…
もう一回!!
ほらな?逆手の方が一振り回るだろ?
もう一回!!
おーそうだそうだ!!死角から逆回りでも良い
もう一回!!
ドン!!おっとぉ!!体術混ぜても構わんぞ?
くそ!!どうして見切られる!?
盗賊「そりゃな?お前がダガー持ってる事を俺が知ってるからだ」
女ハンター「それはどうしようも無いじゃない!」
盗賊「知らない相手には今の動きで通用するんだ…つまりダガーを隠せ…逆手で抜いて相手に見え無い様にしろ」
女ハンター「これで良い?」スチャ
盗賊「ふむ…そっから相手の隙を見て切りつけるのもまぁ良いだろう…」
女ハンター「分かった…こうだね?」ガチャリ
盗賊「どわっ!!おま…銃は」タジ
女ハンター「…」スチャ ブン!
盗賊「あっぶ!!」ヒラリ
女ハンター「分かって来た…銃の安全装置解除する前にダガーを使えそう…」フフリ
盗賊「なるほど…一旦ビビらせるってのは確かに使える…だがレイス相手にはそうもいかんから…今は銃禁止だ」
女ハンター「ちぃ…」
盗賊「銃無しでもうちっと練習すっぞ」
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777 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage saga]:2023/03/26(日) 07:54:21.06 ID:RKoe7B/E0
『帰り道』
スタスタ
盗賊「あぁぁすっかり暗くなっちまった…」
女ハンター「ハァハァ…」ヘロヘロ
盗賊「ヌハハちっと頑張り過ぎたな?」
女ハンター「フン!!カスリもしないで悔しいだけさ」
盗賊「まぁ俺じゃ無かったら通用するから今日の動きはイメージトレーニングしとけ」
女ハンター「あんたどうして動きが見切れる?」
盗賊「さぁな?勘だ…勘…」
女ハンター「…」ギロリ
盗賊「まぁそんな怖い顔すんな…経験積んだら分かるようになるんだよ」
シュタタ クルクル ドン!!
盗賊「ぐぁ!!」ズザザー
少女「お前ーーー!!何故手伝いに来ないーー!!」シュタ
盗賊「おんどりゃぁぁ!!」ムク
少女「向こうは大変だぞ!今日もゲス達は帰らん」
盗賊「何ぃ?」
少女「血の匂いに誘われて他の魔物も来てるのだ…シーサーだったか…他にも色々だ」
盗賊「マジか…リコルはどうした?」
少女「父は残って戦ってる…民兵沢山怪我して動けない」
女ハンター「どうも援護に行った方が良さそう…」
盗賊「ロボを連れて行って安全な場所は有りそうか?」
少女「ゲスの所が安全だ…ゲスに助手が居れば尚良い」
盗賊「そうか…まだ馬車は間に合うな?」
少女「急げ!!最後の馬車が出てしまうぞ」
盗賊「どうやら今晩が稼ぎ時な様だ…行くぞ!!」ダダ
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