やよい「うっうー!樹海に潜って一攫千金ですー!」【ミリマス】

Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

28 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:25:42.59 ID:tCqf3dxT0
>>27
ミスった
29 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:26:55.93 ID:tCqf3dxT0
〜一方その頃〜

少女A「よかった……街が見えてきた」

少女B「料理に使うための岩清水は手に入ったわけだし、こんな危険な場所はこれっきりにしようね!」

美奈子「でも樹海でしか採れないものは他にもいっぱいあるし……」

少女A「そういうのは依頼出せばいいんだって!」

少女B「さっき他の冒険者がでっかいイモムシに殺されてるの見たでしょ!?美奈子にはそうなってほしくない!」
30 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:28:02.88 ID:tCqf3dxT0
やよい「あの、すいませーん!」タッタッ

美奈子「!」クルッ

美奈子「どうしたの?」

やよい「あの、私の友達が脚を怪我しちゃって!でも、私治療できなくて!だから助けてくれる人を探してて!」

美奈子「え!?」

少女A「そうなんだ……」

少女B「申し訳ないけど、もっと強い冒険者に……」
31 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:29:18.54 ID:tCqf3dxT0
美奈子「どこ!?案内して!」

少女A「ちょっと美奈子!」

少女B「ダメだって!」

やよい「い、いいんですか?」

美奈子「うん!速く!」

やよい「ありがとうございます……!」ダッ

美奈子「2人は先に帰ってて!」ダッ

少女A「美奈子……」

少女B「行かないで……」
32 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:30:56.66 ID:tCqf3dxT0
……

百合子「……」

百合子「まだ……終わりたくない……!」

百合子「せめて、一度はやよいさんの役に立ちたい……!」

百合子「ん……なんだかいい匂い」クンクン

百合子「この花からだ」

百合子「もしかしたら葉っぱが薬草になってたりしないかな……?」
33 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:32:23.37 ID:tCqf3dxT0
百合子「さっき採取したのとは別の花だけど、もしかしたらこれも薬の原料になるんじゃ……?」

百合子「葉っぱを患部に当てたら傷が癒えたりとか……」

百合子「よし、この葉っぱで……」ブチッ

やよい「百合子さーん!」タッタッ

百合子「……やよいさん!?」
34 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:33:27.36 ID:tCqf3dxT0
美奈子「あの子だね!?」タッタッ

やよい「はい!」

百合子「どうして……戻って……」

美奈子「!」

美奈子「その葉っぱ触っちゃダメ!」

百合子「え?」
35 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:35:50.88 ID:tCqf3dxT0
美奈子「今治療するよ!まずは傷口をこの水で流して……」

百合子「(綺麗な水……)」

〜数分後〜

美奈子「これで大丈夫なはずだよ!」

百合子「ありがとうございます」

やよい「百合子さん、歩けるんですか?」

美奈子「そうだね、元々そこまで酷い傷でもなかったし……」

百合子「あれ?」

美奈子「範囲はちょっと広かったけど、傷自体は浅かったよ?」

百合子「てっきり筋とかやられちゃったのかと思ったんですけど……」

美奈子「うーん、出血とかのショックで実際よりも大怪我だと思い込んじゃったのかも」

百合子「(私、思い込みであんな泣きべそかいてたんだ……)」///
36 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:37:14.43 ID:tCqf3dxT0
百合子「……痛っ」

やよい「はわっ、大丈夫ですか!?」

百合子「指先がヒリヒリします……」

美奈子「そうそう、その葉っぱは毒があるから触っちゃダメなんだよ。もし傷口に当てていたらどうなったいたことか……」

やよい「詳しいですね、さすがメディックですー!」
37 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:38:54.58 ID:tCqf3dxT0
やよい「あの、お名前はなんていうんですか?私は高槻やよいっていいます!」

美奈子「私は佐竹美奈子。よろしくね♪」

百合子「七尾百合子です。よろしくお願いします」

やよい「美奈子さんは、どうしてメディックになったんですか?」

美奈子「体が弱い弟のために医術のことを勉強をして……」

やよい「そうなんですね!」

百合子「(2人とも立派だなあ)」
38 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:40:46.71 ID:tCqf3dxT0
百合子「でもなんで冒険者に?」

美奈子「私の実家が料理店で、私もよく料理するんだ。それで、樹海でしか採れない食材を求めて冒険者になったんだよ♪」

百合子「樹海でしか採れない食材……」

やよい「針ネズミとかモグラとかも食べられるんですか?」

美奈子「それは……食用には向かないみたい」
39 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:42:51.61 ID:tCqf3dxT0
美奈子「あんまり樹海で話し込んでても危ないから、そろそろ帰ろ?」

やよい「はい……あ」

百合子「美奈子さん……」

美奈子「どうしたの?」

やよい「う、後ろ」

美奈子「……?」クルッ

クローラー(巨大イモムシ型の魔物)「!!!」グワー

美奈子「あ……」

ガンッ!
40 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:44:11.99 ID:tCqf3dxT0
男A「……っと」

美奈子に向けられたクローラーからの攻撃を、男Aが大きな盾で防いだ。

美奈子「!?」

やよい「(この人……樹海入り口にいた人!?)」

朋花「どうやら間に合ったみたいですね〜」

百合子「(だ、誰?)」

クローラー「……!」ザッ

百合子「(わ、あの大きなイモムシが女の子を襲おうと……助けなきゃ)」
41 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:45:52.81 ID:tCqf3dxT0
男B「おう、止まれやクソムシが!」

男C「朋花様には指一本触れさせませんぞ!」

男D「イモムシに指があんのかわかんねえけども!」

クローラー「!?」

ドカッ バキッ ドゴッ ……

クローラー「」

高い戦闘力を持つクローラーだが、鎧を纏った男達からの集中攻撃によりやがて倒れる。

美奈子「私……助かった?」

やよい「(……さっきから何が起こってるんだろう)」
42 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:47:16.75 ID:tCqf3dxT0
〜少し前〜

樹海入り口

朋花「いつまでこんな所でくよくよしているんですか〜?」

男A「やはり……解散は……」

男B「受け入れられません……」

朋花「あなた達が私を無理に守ろうとして傷を負ってしまうのは、見ていて辛いんです」

男C「しかし、朋花様をお守りすることが我々天空騎士団の定めです!」

男D「そのために命尽きるのならば本望です!」

朋花「ですから、それを私が望まないんです〜!」
43 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:48:36.69 ID:tCqf3dxT0
朋花「そもそもあなた達が前衛に並んでいるせいで、私の攻撃が敵に届きにくいんですよ」

朋花「それにより敵を倒すのに時間がかかり、結果としてあなた達の傷が増え……」

少女A「あの、冒険者の方ですよね!?」

少女B「友達を助けてほしいんです!」

朋花「……」

少女A「私達、樹海に入るのが怖くて……うっ……」グスッ
44 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:49:26.73 ID:tCqf3dxT0
朋花「……みなさん、ギルドの解散はもう少し後にしましょうか」

男達「!」

朋花「探索の準備はいいですね〜?」

男達「はい!」
45 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:50:52.29 ID:tCqf3dxT0
……

朋花「ということがあったんですよ」

ハイ・ラガードに無事帰還した一行。

美奈子「そうだったんだ……」

少女A「無事でよかったー!ホントに心配したんだからね!」

少女B「朋花様、この御恩は一生忘れません!」

朋花「いえいえ、当然のことをしたまでですよ〜」
46 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:51:45.95 ID:tCqf3dxT0
少女A「私達が助けを呼んでなかったらと思うとゾッとするよ……」

美奈子「でも、やよいちゃん達のことを放っておけなくて……!」

朋花「美奈子さん〜?勇気と蛮勇を履き違えてはいけませんよ〜?」

美奈子「き、気をつけます……」
47 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:53:30.67 ID:tCqf3dxT0
やよい「朋花さんはどうして冒険者になったんですか?」

朋花「世界樹の迷宮に挑むことで、聖母としての己を高めようと思ったんです」

百合子「聖母ですか……!」

朋花「それに冒険者として名声を上げれば、より多くの子豚ちゃんたちに愛を届られますしね〜♪」

やよい「なんだかすごいですー!」

百合子「(ん?朋花さん、鞭を装備してる……ってことは)」

百合子「朋花さんのクラスって……」

朋花「ダークハンターですよ〜」

百合子「(聖母って一体……)」
48 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:55:03.66 ID:tCqf3dxT0
やよい「でも、ダークハンター1人とパラディン4人じゃバランスが悪いかなーって」

百合子「だから解散するハメになったんですね……」

朋花「パラディン?そんな人いませんよ〜?」

やよい「え?」

百合子「それじゃ、あの人たちは……?」

朋花「あの方達はペットですよ〜♪」

やよい「ペット!?ペットって動物なんじゃ……」

百合子「確かにパラディンとペットの役割は似てますけど……」
49 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:56:32.85 ID:tCqf3dxT0
男A「朋花様、私達のギルドは……」

朋花「ここで解散ですね〜」

男B「そうですか……」

朋花「心配しないでください。あなた達への愛は忘れませんからね」

男C「朋花様……!」

男D「ところで、所属するギルドの当てはあるんですか?」

朋花「ええ♪」
50 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:57:38.31 ID:tCqf3dxT0
朋花「やよいちゃん、百合子さん、美奈子さん、これからよろしくお願いします〜」

やよい「え、え〜〜〜!?」

百合子「私達と……ですか!?」

美奈子「え、私も一緒?」

朋花「はい〜♪」
51 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 17:59:23.09 ID:tCqf3dxT0
やよい「本当にいいんですか?」

百合子「私みたいな弱い冒険者と一緒で……」

朋花「これから成長すればいいんですよ」

朋花「あなた達には何か光るものを感じましたから」

美奈子「いいかな……2人とも」チラッ

少女A「……」

少女B「朋花様……」
52 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 18:00:32.29 ID:tCqf3dxT0
少女A・B「うちの美奈子をよろしくお願いします!」

朋花「任せてください〜♪冒険者としてやっていけるよう、しっかり調教しておきますからね〜♪」

美奈子「今日はあんなに心配させちゃったけど……」

少女A「朋花様と一緒なら大丈夫だよ!」

少女B「美奈子が冒険したいって思うなら、あんまり強く止めるわけにもいかないしね」

少女A「美奈子って昔からやると決めたことに対してはまっすぐだもんね」

美奈子「2人とも……ありがとう!」
53 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 18:01:38.80 ID:tCqf3dxT0
やよい「えっと、これから私、百合子さん、美奈子さん、朋花さんのメンバーで活動できるんですね?」

百合子「そういうことですね」

美奈子「だったら冒険者ギルドに正式に加盟登録した方がいいよね」

朋花「そうですね〜。登録ギルドでないと、依頼を回してもらえませんから」
54 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 18:02:14.07 ID:tCqf3dxT0
冒険者ギルド

百合子「ここが冒険者ギルド……!」

やよい「お邪魔します!」
55 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 18:03:04.30 ID:tCqf3dxT0
ギルド長「ふむ。お前達、新しいギルドの登録か?」

ギルド長「ならば、そこにある用紙にメンバーの名前と……」

ギルド長「ギルド名を書いて提出するのだな」

やよい達「ギルド名!?」
56 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 18:04:03.74 ID:tCqf3dxT0
やよい「ギルド名なんて考えてませんでした……」

美奈子「私も……」

朋花「百合子さん、何かアイデアはありませんか〜?」

百合子「え?えっと、Loving Game……すいませんなんでもないです!」
57 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 18:05:06.15 ID:tCqf3dxT0
朋花「Loving Gameですか……なかなかいい響きですね〜♪」

やよい「なんかカッコイイですー!」

美奈子「私もいいと思うよ!」

百合子「え、ええ!?本当ですか……?」///

こうしてやよい達はギルド『Loving Game』を結成。

彼女達がどのような旅路を歩むのか、まだ誰も知らない___



END
58 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage saga]:2022/03/31(木) 18:06:16.70 ID:tCqf3dxT0
以上です。
アトラスさん、セカキュー(世界樹の迷宮)の新作まだですか。
59 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/31(木) 19:51:37.31 ID:N8fMRgEz0
◆ivbWs9E0toかと思ったけど別人かな?
文字数まともだし自分語りも控えめだしね
60 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/03/31(木) 21:10:31.20 ID:DXDeSFwOo
おつでした
61 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/01(日) 23:19:05.28 ID:NmQF6Uyfo
おつかれさま
62 :以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします [sage]:2022/05/06(金) 18:03:41.93 ID:rYV+b3N9O
SS避難所
https://jbbs.shitaraba.net/internet/20196/
26.56 KB Speed:0   VIP Service SS速報VIP 更新 専用ブラウザ 検索 全部 前100 次100 最新50 新着レスを表示
名前: E-mail(省略可)

256ビットSSL暗号化送信っぽいです 最大6000バイト 最大85行
画像アップロードに対応中!(http://fsmから始まるひらめアップローダからの画像URLがサムネイルで表示されるようになります)


スポンサードリンク


Check このエントリーをはてなブックマークに追加 Tweet

荒巻@中の人 ★ VIP(Powered By VIP Service) read.cgi ver 2013/10/12 prev 2011/01/08 (Base By http://www.toshinari.net/ @Thanks!)
respop.js ver 01.0.4.0 2010/02/10 (by fla@Thanks!)