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【ミリマスSS】千早「2人でお留守番」
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1 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:10:25.63 ID:KdHhZWAD0
千早「おはようございます。プロデューサーいますか?」
志保「!!千早さん、おはようございます!!」
千早「おはよう、志保。どうしたの?ずいぶんと慌てているようだけど」
志保「あの...急なアクシデントで、仕事の穴埋めに来てくれないかってプロデューサーさんに言われたんですけど...その...今シアターには誰もいなくて...」
千早「えぇ、そのようね。でも、それが慌てている理由何の関係が?」
志保「はい、その...」
陸「ちはやおねえさん、こんにちは」
千早「あら、陸くん来ていたのね、こんにちは」
志保「ということなんです。陸を連れていくわけにもいかないし、1人で留守番させておくのも不安で」
志保「どうしてこんな時に限って、みんな留守にしてるのよ...」
千早「はい」
志保「どうしたんですか?千早さん、手をあげて」
千早「私がいるじゃない」
志保「へ?」
千早「私が陸くんと留守番をしておくわ」
志保「そそそそそそそそんな!申し訳ないです!」
千早「遠慮しなくていいわ。それに、私はプロデューサーに呼ばれてきたのだから、志保がアクシデントを片付けてくれないと、用事が済ませられないの」
志保「......あの、本当に、いいんでしょうか...?」
千早「陸くん、お姉ちゃんは仕事に行かないといけないみたいなの。私と一緒に帰るのを待ちましょうか?」
陸「そうなの?おねえちゃんいってらっしゃい!ぼく、ちはやおねえさんとまってるね」
千早「陸くんがよければ、私は何の問題もないわ。いってらっしゃい」
志保「すみません、ではお言葉に甘えます。陸をよろしくお願いします」
千早「えぇ、甘えられました」
志保「りっくん、千早お姉さんに迷惑かけちゃダメだよ」
陸「うん!いってらっしゃい!」
SSWiki :
http://ss.vip2ch.com/jmp/1645798225
2 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:14:27.48 ID:KdHhZWAD0
千早「陸くん、何して待ってようか?」
陸「ぼくね、ちはやおねえさんのおうたききたい!あさのテレビみてるの!」
千早「お歌ね。わかったわ、何のお歌がいいかしら?」
陸「うーんと、すまいるたいそう!」
千早「スマイル体操ね。わかったわ」
千早「絶対ハッピー♪」
陸「いちにー」
千早「全体ハッピー♪」
陸「さんしー」
3 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:17:47.95 ID:KdHhZWAD0
千早「ふぅ...私の歌はどうだった?」
陸「すごいすごい!」
千早「ありがとう」
陸「どうしたらちはやおねえさんみたいに、じょうずにうたえるの?」
千早「陸くん、上手く歌いたいの?」
陸「うん。こんどね、ほいくえんで、さんかんびがあるの」
千早「そうなんだ。お母さんは来てくれるの?」
陸「うん。おねえちゃんもきてくれるっていってた」
千早「ふふ、もしかして、志保がスケジュールNGにしてた日かしら?」
陸「それでね、おうたをうたうんだけど、じょうずにうたいたくて」
千早「陸くんは、どうして上手に歌いたいの?」
陸「おかあさんとおねえちゃんにきいてもらいたいから」
千早「そう。陸くんは、お母さんとお姉ちゃんが大好きなのね」
陸「うん!」
千早「ふふ、なら大丈夫よ」
陸「だいじょうぶなの?」
千早「ええ、大好きって気持ちがあれば、2人にはきちんと伝わるわ」
陸「そうなの?」
千早「そうよ。歌の千早お姉さんが保証します」
4 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:19:41.73 ID:KdHhZWAD0
千早「そうだ、陸くん、チョコレートがあるの。食べる?」
陸「ちょこ!うん!たべ......えっと、たべない」
千早「あら、どうしたの?チョコレート嫌いだった?」
陸「ううん、すき。でも、おねえちゃんが、おゆうはんのまえはおかしたべちゃだめだよって」
千早「そうなの。志保は案外厳しいのね」
陸「きびしい?」
千早「えっと、そうね、ガミガミって怒ること」
陸「ううん。おねえちゃんやさしいよ」
千早「そうね、ごめんなさい。志保は優しい子だって、私もそう思うわ」
千早「お家でお姉ちゃんと何して遊ぶの?」
陸「おねえちゃん、えほんよんでくれるの。おねえちゃんのえほんじょうずだから、たのしい」
千早「さっきのお歌と一緒ね。志保は陸くんのことが大好きだから、絵本を上手に読めるんだと思う」
陸「そうかな、えへへ」
千早「きっとそうよ」
5 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:21:21.89 ID:KdHhZWAD0
千早「陸くんは、大きくなったら何になりたいの?」
陸「かいじゅう!」
千早「怪獣?」
陸「うん!おっきいの!」
千早「随分と大きくなりたいのね」
陸「うん、おおきいほうがつよいから!」
千早「陸くんは強くなりたいの?」
陸「うん、だって、おおきくてつよいほうがまもれるから」
千早「そうなのね。何を守るの?」
陸「おかあさんとおねえちゃん!」
陸「かぞくのなかでおとこのこはぼくだけだから!おんなのこをまもってあげるんだ」
陸「でもまだぼくこどもだから、おっきくなってからまもるの」
千早「じゃあ、ぐーんと大きくならないとね」
陸「うん!」
千早「好き嫌いなくご飯を食べると、ぐーんと大きくなるって聞いたわ」
陸「......がんばる」
千早「えぇ、頑張って」
6 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:22:34.30 ID:KdHhZWAD0
陸「ちはやおねえさんは、おっきくなったらなにになりたい?」
千早「そうね、私は世界中の子供を笑顔にできる歌を歌いたい」
千早「私、子供がみんなで住んでるお家に歌を歌いに行ってるの。その活動を続けて、その先にそんな未来があるといいなって思ってる」
陸「...」
千早「ごめんなさい、ちょっと難しかった?」
陸「ぼく、ちはやおねえさんのおうただいすき」
陸「だからね、できるよ!」
千早「ありがとう。陸くんにそう言ってもらえると、心強いわ」
7 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:24:01.99 ID:KdHhZWAD0
陸「わぁ!すごい!!」
千早「ふふ、私の勝ちね」
陸「どうやったら、そんなにかみひこうきとぶの?」
千早「少しコツがあるの。ここをこうして、こうするの」
陸「えっと、ここを、こう?」
千早「えぇ、飛ばしてごらん」
陸「わぁ、すごい!たくさんとんだ!」
千早「高く飛んだね」
陸「ちはやおねえさん、すごい!」
千早「昔、紙飛行機を作るのが得意な子に教えてもらったの」
陸「ぼくもそのこにあいたい!」
千早「今はね、遠くに住んでるから、会えないの」
陸「そうなの?さみしいね」
千早「そうね。でも、遠くに住んでいても、心は繋がってる。側にずっといるわ。ずっと。」
陸「とおくにすんでるのにちかいの?なぞなぞみたいだね」
千早「陸くんも大人になったらきっとわかるわ」
8 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:25:16.95 ID:KdHhZWAD0
志保「ただいま帰りました!すみません千早さん、陸が迷惑かけなかったでしょうか!」
千早「志保、しーっ、起きてしまうわ」
陸 zzz
志保「あぁ、膝枕までさせてしまって、ごめんなさい」
千早「いいのよ。気持ちよく寝ているようだから、志保の帰り支度が整うまで、もう少しこのままにさせてあげて」
志保「はい。ふふっ、りっくん、よかったね」
END
9 :
◆uYNNmHkuwIgM
[saga]:2022/02/25(金) 23:27:02.53 ID:KdHhZWAD0
短いけど終わりだよ〜(〇・▽・〇)
千早さんお誕生日おめでとうございます!たくさんの幸せが降り積もりますように。
なんとか間に合った・・・。
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