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【シャニマス×ダンロン】にちか「それは違くないですかー!?」【安価進行】 Part.2
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596 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:08:03.30 ID:igcFWV240
美琴「犯人はこの窓から出て行ったんだよね?」
ルカ「ああ、私が現場に駆け付けた時には病室の扉は閉まってた。特に怪しい様子もなかったし、出て行ったならそこの窓だろうな」
美琴「……ちょっと窓から外を見てみるね」
ルカ「首、切らないように気をつけろよ」
私の言葉に応じて美琴は慎重にその首を窓から外に出した。
なるほど窓が割れてできた空間は人一人が出入りするには十分な大きさだ。
よっぽどトチらない限りはケガもせず出て行けるだろう。
ルカ「何か怪しいもんとかあるか?」
美琴「……窓を出てすぐの所にガラスの破片が落ちてる。窓の割れた破片だね」
ルカ「犯人が割った時にそのままになってるんだろうな」
美琴「回収する時間も何もなかっただろうし……隠す必要性もないもんね」
ルカ「……ん? 窓の破片は外に落ちてるんだよな?」
美琴「え? うん……」
ルカ「窓の外側に破片が散らばってるってことは、病室の内側から外側に向けて割ったことになる。いや、脱出のためなんだから当然っちゃ当然なんだけど……」
美琴「……それができるのって、病院内の人間だけだよね」
ルカ「そういうことになるな……」
(病院にいた連中……アリバイは不透明な部分が大きいが……まさか……?)
コトダマゲット!【窓ガラスの破片】
〔愛依の病室の窓、その外側に落ちていた破片。犯人は病室内から外に向けて窓を割り、脱出を図ったものと思われる〕
597 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:09:35.53 ID:igcFWV240
美琴「……」
ルカ「まだ何か気になるもんでもあんのか?」
美琴「暗くて見づらいけど……向かいの茂みに……何か茶色いものが見えるの」
ルカ「茶色……?」
訝しんで私も美琴の脇から首をのぞかせた。
まだ日も登らない深夜も深夜、視界はかなり悪いがじっと目を凝らすとぼんやりその影が浮かび上がってきた。
茂みの根本あたり、低木の幹に身を隠すようにしておかれているのは【ガムテープ】のようだ。
ルカ「くしゃくしゃに丸め込まれてるけど……あれ、なんなんだ?」
美琴「病院の設備が転げ落ちた……わけではなさそうだよね」
ルカ「……ぱっと見、血が付着しているような感じでもないよな」
美琴「うん、ただ使用済みのガムテープを丸めてるだけみたいに見える」
(……犯人が何かに使ったのか?)
コトダマゲット!【ガムテープ】
〔愛依の病室の向かいの茂みに落ちていたガムテープ。ぎゅっと丸め込まれていたが、特に血痕が付着している様子はない〕
-------------------------------------------------
【選択肢が残り一つになったので自動進行します】
598 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:11:49.28 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【モノミに聞き込み】
……実は、さっきから部屋の隅で妙なものが目についていた。
私たちの目から隠れようとしているのか、それとも気づいてもらいたくて気をひこうとしているのか、
角にたまった埃のように背を向けて押し黙っているピンクの物体。
ルカ「……モノミ、何やってんだてめェ」
モノミ「い、斑鳩さん……ど、どうも……」
ルカ「どうもじゃねえよ、なんで事件現場にてめェがいんだ」
モノミ「えーっとでちゅね……今回の死体発見アナウンスが鳴った時に、あちし背筋がゾワゾワってしたんでちゅ。あちし、医療ミスやっちゃったのかなって」
美琴「……医療ミス?」
モノミ「はい……もしかして、あちしのせいで死んじゃったのかなってすごく不安になって……」
ルカ「……ああ、それで怖くなって確かめに来てたってわけか」
599 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:13:05.20 ID:igcFWV240
美琴「ルカ……? モノミの言う医療ミスって何?」
ルカ「そうか……美琴たちは知らねえんだな。実は昨日……一度ナースコールが鳴ってるんだ」
美琴「え……?」
ルカ「鳴らしたのは放クラの小金持ち。あいつ、容体が急変して心停止まで行ってたんだよ」
モノミ「はい、それで治療のためにあちしが病室に駆け付けて……なんとか助け出すことができたんでちゅ。ペースメーカーを使って心拍を確保したんでちゅよ」
美琴「ペースメーカー……よく聞く言葉ではあるね」
ルカ「おう、優先席の近くでは携帯電話を使うなってあれだ。電波の干渉を受けやすいらしいからな」
モノミ「でも……それから数時間と経たないうちに死体発見アナウンスがなっちゃったので、あちしがやらかしたのかと思って……」
美琴「……そんなことがあったんだ」
ルカ「まあ当の本人はモノクマに病気を治してもらってピンピンしてるけどな」
モノミ「有栖川さんが亡くなったんじゃなくて安心する部分と、二人が亡くなってショックな部分とが入り混じって複雑な感情でちゅ……」
ルカ「……その安心はあんまり口に出すんじゃねーぞ」
コトダマゲット!【モノミの処置】
〔事件前夜、夏葉の容態が急変してナースコールが鳴った。心停止にまで陥っていたため、ルカたちはモノミを呼び出して治療を要求。ペースメーカーを使うことでなんとか一命をとりとめた〕
600 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:17:20.43 ID:igcFWV240
ルカ「病室で調べられるのはこれくらいか……」
美琴「ルカ、今回はもう一か所事件現場があるよ」
ルカ「おう、移動するか」
今回は時間もかつかつ、効率よく立ち回らないといけない。
区切りのいいところで腰を上げて顔を持ち上げると、冬優子の後ろ姿が目に入った。
冬優子「……」
ものも言わずに体を無理やりにでも動かしながら捜査している。
その後ろ姿には哀愁と執念をないまぜにした感情が炎のように揺らめいている。
今回は、あいつにとって特別な意味のある戦いだ。
私を友達として承認したあいつを、放っておくわけにはいかないな。
ルカ「……よし」
自らの頬をぴしゃりと叩いて、私はその場を後にした。
601 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:19:12.11 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【病院前駐車場】
病院の前にはコンクリートの舗装がされたそれなりに広い敷地があり、白線でしっかりと駐車スペースも確保されている。
その所々からは雑草が固い舗装を突き破って顔をのぞかせる。
そんな文明と自然のせめぎあう冷たい地面の上で、三峰結華は自らの赤い体液の上に横たわり、黙りこくっている。
恋鐘「結華……うち、ここ数日の記憶がほとんどなかよ……摩美々が死んで、ふさぎ込んでしもうた結華に戻ってきて欲しくて、毎日毎日結華が好きやった料理ば作って待っとって……」
恋鐘「やっと顔を出してくれたその日に、うち病気になってしまったばってん……なんだか結華に会ったの、すごく久しぶりに感じるばい……」
(……)
アンティーカは連続でメンバーを失ってしまい、更には長崎女は病気にかかっていたのでここ数日の記憶も定かではない。
こいつの感じている喪失感たるや、これまでの私たちとはまた別の辛さがあるだろう。
恋鐘「……結華がなんで死んでしまったのか、うちも絶対知りたか」
だが、それでもこいつは冬優子に発破をかけられて立ち上がった。
相当な覚悟だったと思う。実際、こいつの手には何度も抓ったような跡がある。
きっと悲しみや苦しみがこみあげる度に、痛みでそれを上書きしようとしていたんだろう。
別に同情や憐憫ではない、これは私が生き残るためというのが第一。
その過程で、こいつに与する必要があるのなら、それをするだけ。
ルカ「……手、貸すぞ」
恋鐘「ルカ……ありがと〜〜〜〜!」
-------------------------------------------------
1.死体周辺を調べる
2.智代子に聞き込みする
3.透に聞き込みする
4.美琴と相談する
↓1
602 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/09(水) 22:21:38.28 ID:R/hkPNTX0
1
603 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/09(水) 22:22:10.76 ID:3xxdXCM60
1
604 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/09(水) 22:22:46.67 ID:rE62Lum50
1
605 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:23:31.45 ID:igcFWV240
1 選択
-------------------------------------------------
【死体周辺を調べる】
ルカ「流石に痛ましいな……」
首筋の切り傷一つで命を落とした和泉愛依とは対極に、三峰結華は残忍さが際立つ殺し方がされている。
モノクマファイルの記述にもあった通り、命を奪う直接の原因となった正面からの殴打痕だけでなく、全身のいたるところに及ぶ打撲や骨折。
犯人のやつ、殺意という殺意をぶつけていったらしい。
恋鐘「犯人、結華に何か恨みでもあったと……?」
ルカ「私の目から見ても、あいつは特に誰かに恨まれるような性格はしてなかった気がするけどな。……ま、人の感情なんか推し量ったところでわかりゃしねえんだけどよ」
そんな激しい加虐の痕跡を辿っていると、一つ違和感を覚えた。
これほどまでに全身に殴打をされていて、まして顔の正面から殴りつけられているというのに、こいつの特徴的な要素の一つ・メガネは全くの無傷なのだ。
フレームすら歪んでおらず、レンズも割れてもいない。
ルカ「妙だな……これだけ殴られればメガネも壊れてそうなもんだが」
恋鐘「事件当時はかけとらんかったと?」
美琴「でも、今はかけてる……」
ルカ「偽装工作の一つってことか……?」
でも、この事件は私の目の前でリアルタイムに起きたもの。そんな周到に何か細工をするような時間はなかったはずだ。
メガネを奪ったうえで殴って、殺害した後にまた戻すなんて工程を踏む必要がどこにある?
ルカ「……覚えておいた方がよさそうだな」
コトダマゲット!【結華のメガネ】
〔結華の死体がかけていたメガネ。普段から着用していたものと同一で、本人の物。結華は全身を殴打されて殺害されていたものの、メガネはフレームも歪んでおらずレンズも全く割れていない〕
606 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:24:27.54 ID:igcFWV240
ルカ「……うっ」
今回の三峰結華の死体はこれまでのいずれよりも凄惨だ。
血に塗れたその体、いざ調べようと思ってもどうも尻込みしてしまう。
恋鐘「ルカ、ちょっとどかんね」
そんな状況でも、やはり一番の理解者だったであろうユニットの仲間はまるで怯まない。
手が止まった私を他所にやり、てきぱきとその体を調べていく。
恋鐘「モノクマファイルの情報とほとんど一緒ばい……傷跡、死因……どれも間違いはなさそうたい……」
恋鐘「……あれ」
ルカ「ど、どうした?」
恋鐘「……ルカ、これなんやろ? ちょっと見てくれんね」
607 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:25:30.05 ID:igcFWV240
そういって長崎女が摘まみ上げたのは、三峰結華の服にわずかに付着していた繊維のようなもの。
どうやら静電気か何かで引っ付いていたようで、青い糸のようなものは夜風に靡いている。
ルカ「……こいつの服、上下どっちもこんな色合いじゃねえな」
恋鐘「なにかがほつれた後の繊維みたいに見えるばい……もしかして、犯人の服やったりすると?」
ルカ「……いや、どうだろうな。こんな風に繊維がはがれて付着するなんて、それこそ密着でもしない限りはあり得ないだろ。犯人と抱き合ったわきゃねえしな」
恋鐘「……確かにそうやね」
今私が口にした通り、自分の衣服以外の繊維が付着することなどそうそうある話ではない。
布と布がこすれあわない限りは普通起きない現象だ。
モーテルにいた三峰結華なら、小学生と中学生の相手でもしかすると付着することはあるかもしれないが……今は深夜。
流石に日中とずっと同じ服を着ているわけではないだろう。
ルカ「いったい、なんの繊維なんだ……?」
コトダマゲット!【青い繊維】
〔三峰結華の衣服に付着していた青い繊維。本人の服のいずれとも異なるが、繊維が付着するには衣服同士がこすれあう必要があるため、出所が不明〕
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1.智代子に聞き込みする
2.透に聞き込みする
3.美琴と相談する
↓1
608 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/09(水) 22:28:13.46 ID:3xxdXCM60
2
609 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:30:21.63 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【透に聞き込み】
浅倉透……こいつとは事件が起きる前に一つ話をした。
こいつの今抱え込んでいること、そのものを聞き出すことはできなかったがこいつが敵ではないことは十分に理解した。
いつかその腹の内をこいつが明かす日を待って、双方歩み寄っていく必要がるという結論だ。
ルカ「おい、話聞いてもいいか」
美琴「……ルカ」
美琴はまだ警戒を解いていないようだが。
七草にちかの死に際がずっと尾を引いている悪印象、この二人の和解もいつか仲介せねばならないなと思う。
袖を引っ張る美琴を一時黙らせ、私は浅倉透のそばによる。
透「ん、何?」
ルカ「いや、なんだかお前が深く考え込んでるのが見えたからよ。何か思いついてるんじゃないかって」
透「あー……思いついたって言うか、思い出した?」
ルカ「思い出した?」
610 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:30:58.37 ID:igcFWV240
透「うん……あれ、知らない? 今回の事件の手口、多分あれと関係してるんだけど」
ルカ「まるでこっちは見当もついてねえんだ、さっさと言いな」
透「……【映画館】。後で行ってみなよ」
映画館……この島が解放されてすぐに一回行ったきりだ。
確かモノクマ自主製作のクソみたいな映画を公開してるんだったか。
そういえば浅倉透はちょうど私たちが立ち寄ったタイミングで映画を観終わって出てきていた。
もしかして、こいつの言う『思い出した』ってのは、何か映画の内容と関係してるのか?
ルカ「……美琴、捜査に目途がついたら映画館に行ってみるぞ」
美琴「……うん」
ルカ「美琴?」
美琴「……なんでもないよ」
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1.智代子に聞き込みする
2.美琴と相談する
↓1
611 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/09(水) 22:32:39.19 ID:3xxdXCM60
1
612 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:34:47.91 ID:igcFWV240
1 選択
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【智代子に聞き込み】
甘党女、こいつは事件当時美琴と同じで非番だったので仮眠室で休んでたはずだ。
情報としては私の方が持っていそうなもんだが、万が一ということもあるしな。
一応話だけは聞いておくか。
ルカ「よう、捜査は進んでるか」
智代子「ルカちゃん……大変だったね、夜番のタイミングでこんなことが起きちゃって」
ルカ「おう……お前は事件当時、仮眠室にいたんだったか?」
智代子「うん、今晩はお休みを貰ってたからね。ゆっくり眠らせてもらってました」
ルカ「それじゃあ何も見てないし、聞いてもないか……精々捜査頑張れよ」
智代子「えっ、は、早くないですか!?」
ルカ「いや、だっててめェは事件当時寝てたんだろ? なんも使える話も持ってねぇだろ」
智代子「い、いやいやいやいや! あるから、あるから、話!」
ルカ「はぁ……んだよ」
613 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:36:16.89 ID:igcFWV240
智代子「といっても事件の前……あの大きなガラスの割れる音がする前の話なんだけどね。気になるものを見たんだよ!」
ルカ「え? でもお前、仮眠室にいたんだろ? 誰とも会わずに」
智代子「それはそうなんだけど……あの部屋にもほら、窓があるでしょ? その窓から見えたんだ!」
(仮眠室の窓から……?)
智代子「すっかり私も眠りに落ちちゃってて、寝息を立てながら寝てたんだけど……しばらくしたら、窓の外からなんだか機械音みたいなものが聞こえてきてね」
智代子「それで何が起きてるのかなって窓の方に近づいて目を凝らしてみたの。そしたら……そしたらね!?」
智代子「な、なんと……UFOが窓の外を飛んでたんだよ!?!??!?」
ルカ「……」
智代子「な、なんでそんなに反応が薄いの!?」
ルカ「……いや、別に。お前は呑気で羨ましいなって」
智代子「の、呑気……でも本当に見たんだからね!? 窓の外を光りながら浮いたり沈んだりしてる飛行物体があったんだって!」
ルカ「なあ、私は一応事件に関係する話を聞きに来たんだ。その頓知来な目撃証言はそれに類するもんなのか?」
智代子「え、えーっと……」
ルカ「……はぁ」
やたら食い下がってきやがったからちょっとは期待したんだが、これは期待外れだったな。
事件は私の目の前で起きたんだ。やっぱり頼りになるのは自分の目、ってことか……
コトダマゲット!【智代子の証言】
〔事件が発生する前、窓の外にUFOを見た。光りながら浮いたり沈んだりする飛行物体はどう考えてもUFOに違いない(本人談)〕
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【選択肢が残り一つになったので自動進行します】
614 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:38:07.13 ID:igcFWV240
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【美琴と相談する】
ルカ「美琴、何か気になることはないか?」
美琴「気になること? 捜査自体はルカと一緒にしてるから情報に差はないと思うけど……そうだ、一つ気になると言えば【絶望病】についてかな」
ルカ「今回の動機……そのせいで私たちはこんな状況に追い込まれてるわけだが」
美琴「騒ぎが起きたのはちょうど二日前だね。発症者は恋鐘ちゃん、夏葉さん、愛依ちゃん、雛菜ちゃんの四人。レストランに全員集まって、そのまま入院に至った」
ルカ「そこからは病院とモーテルの二手に分かれて隔離生活だったな」
美琴「絶望病は元の性格とは大違いな性格になってしまう症状を伴う高熱性の病気。それぞれの症状については良く知ってるよね」
ルカ「ああ、あんだけ散々看病させられたらな」
美琴「それにしても、モノクマはどうやって全員をあんな瞬時に治療したんだろうね」
ルカ「……考えても仕方がねえだろ、あいつの行動に説明がつかないのはこれに限った話じゃない」
美琴「……絶望病なんて病気そのものもそうだし、モノクマの科学力や資金力は現実離れしすぎてる」
ルカ「……」
美琴「……ごめん、ここから先を考えるのは今やるべきことじゃなかったよね」
ルカ「おう、ひとまずは今回の動機として絶望病がふりまかれた、そのことだけ抑えておけ」
コトダマゲット!【絶望病】
〔モノクマによって二日前に島内に持ち込まれた未知の病気。恋鐘、夏葉、愛依、雛菜が発症し、そのまま入院することとなった。恋鐘は標準語病、夏葉はぐうたら病、愛依はお嬢様病、雛菜はネガティブ病とそれぞれの本来の性格とは魔反対とも言うべき性格になってしまった〕
615 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:39:54.78 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
さて、事件現場での捜査は大体やり終えたか。
和泉愛依と三峰結華、二人の命を奪った犯人に少しは近づけているんだろうか……
まだ先の見えない不安を抱きながら、私たちは足を進めた。
次に向かったのは浅倉透が事件との関連を示唆した施設、【映画館】。
私たちは島が解禁されて以来まるで寄り付いていなかったが、映画を鑑賞したことのある浅倉透には何か思い当たる節があるらしい。
つい昨晩、あいつは私たちの間に信頼を勝ち取るためにできることをすると宣言したばかり。
……今のあいつなら、きっと信用に足る。
映画を見るとなると相当に時間を食うが、これに賭けてみる価値はあるだろう。
-------------------------------------------------
616 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:41:05.87 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【映画館】
モノクマ「あれあれ? お二人さんどうしたの、事件の捜査に飽きちゃったカンジ?」
ルカ「ちげーよ、これも捜査の一環だ」
美琴「……」
モノクマ「ふーん……まあいいや、それより、ここにわざわざ足を踏み入れたってことは……そういうことなんだよね?!」
ルカ「……おう、さっさと入れろ」
モノクマ「分かりました! ……と、言いたいところなんだけどね」
モノクマ「この映画館ではチケットを購入してもらわないと中には入れないシステムになってます。ああ、お代は特に必要ないんだけどね?」
モノクマが指さして見せた先には自動券売機。
料金もないというのに二度手間じゃなかろうか。
とはいえこんなところでクレームをつけるのも時間が惜しい。
指示に従ってすぐに券売機の前へ。
617 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:42:10.99 ID:igcFWV240
ルカ「えっと……チケット、大人2枚だな」
『人数分の電子生徒手帳をかざしてください』
ルカ「……あ?」
美琴「どうやら購入には電子生徒手帳を読み込む必要があるみたいだね」
ルカ「……ったく、めんどくせえな」
ピピッ
『以上でよろしければ精算ボタンを押してください』
支払いも何もないのに電子生徒手帳をかざす意味などあるのだろうか。
そんな風に疑問を抱きつつもボタンを押して精算へ。
すぐに機械音と共にゆっくりとチケットが発行された。
チケットには『モノ太郎〜THE MOVIE〜 イカルガルカ 1カイメ』と刻印されていた。
ルカ「……回数?」
美琴「私の方にも『アケタミコト 1カイメ』って書いてあるね。さっきの電子生徒手帳はこの刻印のためだったみたいだね」
わざわざ律儀に回数まで刻印してご丁寧なことだ。
どうせ見終わればこんなチケット破り捨ててしまうというのに。
618 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:43:39.35 ID:igcFWV240
美琴「……あれ?」
もはや呆れかけていたところ、券売機がまた動き出した。
チケットの排出口からさらに2枚の紙片が吐き出されたではないか。
ルカ「これ……ステッカーか?」
『おめでとう! キミは伝説への第【1】歩を踏み出した!
モノタロウステッカー獲得まであと4回』
丸の形をしたペラペラの紙は裏面が剥がせるようになっており、粘着面が顔を出す。
冷蔵庫やらなんやらに子供が貼り付けるようなそれだ。
その性質はともかくデザインがモノミを模したような犬なので到底使う気にはならないが。
モノクマ「それは来場者特典のステッカーだよ! モノ太郎の映画の出てくる人気キャラクターがデザインされててね、オマエラの見た回数に応じてステッカーもグレードアップするんだ!」
ルカ「……はぁ」
モノクマ「5回目の来場者特典はすごいよ……なんたって全面ホロレアリティ仕様でね、更には立体視を利用して……」
(……引くほど興味ないな)
どうやら自動券売機で電子生徒手帳を読み取るのはその無価値なステッカーの配布のための工程だったようだ。
延々つらつらと誰も聞く気のない最後の来場者特典とやたの説明を続けるモノクマを他所に、私たちは劇場入場口へと向かった。
あいつの話をまともに聞いていたら時間がいくらあっても足りゃしねえ。
……この来場者特典のシール、マジでいらねえな。
コトダマゲット!【入場者特典】
〔映画館で映画を見る際、電子生徒手帳を読み取ることで発行されるステッカー。見た回数に応じてステッカーのデザインが変化する仕様。1回目の視聴では犬のデザインだった〕
619 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:45:24.55 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【映画館 劇場内】
映画館の中はそれなりの広さ。
この島にいるのは16人だが、その5、6倍はあろうかという座席数。
適当に私と美琴は中央に腰かけて、その上映を待った。
すぐにジーッという音と共に場内の照明が落ち、目の前のスクリーンに映像が流れ始めた。
○●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇
『モノ太郎 〜THE MOVIE〜』
『昔々ある所に、おじいさんとおばあさんが暮らしていました。おじいさんは若くしてその両親を失ったものの、元々生まれは良く多額の生命保険を受給することができたので、この年になるまでろくに苦労もせずにぬくぬくと暮らしてきました』
『おばあさんは特に何かが秀でているという訳ではなかったものの、単純に顔がこの身だという理由でおじいさんに拾われ、おばあさんもその資産を利用するという目論見で結婚を受け入れました』
『そんなお互いに愛のない関係が何十年と続き、子どももいよいよこの年まで設けることもなく、漫然と日々を過ごしていました』
620 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:47:54.20 ID:igcFWV240
『ある日おじいさんはグリーンカントリーでキャディーにセクハラをしに、おばあさんは公民館で老人会で老後の資産マウントを取りに出かけました。そんな日の帰り道、おばあさんが八百屋さんの軒先に並んだ一つの大きな大きな桃を見つけたのです』
『お姉さん! こいつは今日仕入れたばかりの新鮮な桃でね、まるで生き物が入っているみたいに表面が脈を打ってるんだ。どうだい、食べてみたら若返るかもしれないぞ!』
『流石にその桃は不気味に感じはしましたが、毒見におじいさんに食べさせればいい、死んでしまえば資産が転がり込んでくる。そう思いおばあさんは購入を決意し、その日の晩の食卓に並べました』
『おじいさんや、今日は変わった桃を買ってきたんですよ。今ここで切って食べてみませんか?』
『食卓の上に載った桃はまるで命を宿しているかのように脈を打っています。おじいさんも流石に驚いた様子ですが、ゲテモノをたまには食べてみるのもいいだろうと桃を食べることに賛成しました。そこで、おばあさんが包丁を振りかざしたその直後』
『ミギャアアアアアアア!』
『激しい断末魔とともに、桃の中からそれはそれは可愛らしい、白黒ツートンカラーのたまのようなクマが生まれてきたのです。モノクロカラーの愛らしいクマは自らをモノ太郎と名乗り、おじいさんとおばあさんの前に仁王立ちしました』
621 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:48:57.80 ID:igcFWV240
『こんな腐った老害がのさばっているなんて、きっと行政のトップが鬼のように心の濁り切った不細工なビール腹のやつなんだろう』
『正義に生まれ正義に生きるモノ太郎は老害夫婦にすぐに愛想をつかし、貯蓄していた食料を根こそぎかっさらって永田町まで行くことにしました』
『途中でモノ太郎の正義の心に感化された動物たちが仲間にしてくれと懇願してきました』
『最初に声をかけてきたのはワンちゃんでした。わんわん! あちしも正義のために戦いたいでちゅ! あちしの鼻はよく利くんでちゅ、不正だってすぐに嗅ぎつけまちゅよ! お腰につけたお団子を一つ貰ったら、あんたのために全力を尽くしまちゅ!』
『犬畜生がキャンキャンと喚いて耳障りなので、咽喉を掻っ捌いて殺しました』
『次に声をかけてきたのはおサルさんでした。ウッキッキー! あちし、あんたに惚れまちた! あんたの正義の心は本物でちゅ! その腰に付けた団子を一つ貰えればあんたと一緒に乗り込んで、議場内を引っ掻き回してやりまちゅよ!』
『エテ公が何を勘違いしたのか、図が高いので真正面から撲殺しました』
『最後に声をかけてきたのはキジさんでした。ケーン! あちし、この空と同じように世界にも自由を取り返したいんでちゅ! あちしの目は鷹にも負けないんでちゅ、どんな悪行だって見逃さないんでちゅよ! あんたから団子を貰えれば、偵察だって巡回だってお手の物でちゅ!』
『害鳥が病原体を媒介してはいけないので、焼いて殺しました』
『そしてとうとうモノ太郎は議事堂に辿り着きました。中ではたくさんの鬼のような政治家たちが、自分たちの利益のためにレスバトルに勤しんでいます』
『やい! 政治家たちがちゃんとしないから、いつまでも老害連中の声がでかいんだ! ちゃんと政治家なら市民のための政治をしろ!』
『モノ太郎の演説に胸を撃たれた政治家たちはすぐに改心し、額を地面にこすりつけて謝罪しました。モノ太郎は彼らからなんやかんやで賠償金をむしり取り、老後は不労所得で穏やかに暮らすことができましたとさ。めでたしめでたし』
『〜FIN〜』
○●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇●〇
622 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:50:02.10 ID:igcFWV240
ルカ「……」
美琴「……」
上映が終わった後の私たちは完全な無言だった。
退屈をとことん突き詰めると、最終的には嫌悪感を通り越して吐き気まで覚えるということを私はこの日初めて知った。
この映画を見るために時間を費やすというのは、人生で考えられ得る限り最低の時間の潰し方だ。
私たちはそのまま無言のままに劇場を後にした。
コトダマゲット!【モノクマの映画】
〔第3の島の映画館で上映されていたモノクマの自主製作映画。主人公のモノ太郎が犬を咽喉を掻っ切って殺し、サルを撲殺し、キジを焼き殺し、最終的に自分だけ得をして終わるという退屈この上ない映画〕
623 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:51:25.67 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
キーンコーンカーンコーン……
『えー、覆水盆に返らずなんて言葉がございますが、あの言葉を作り出したやつって絶対つまんないやつだよね』
『溢れた水は二度と盆に戻らない? やれやれ、ボクくらいになると物事を大局的に見るからね。あらゆる可能性を考慮するんだ』
『もし宇宙で水を溢したなら水はむしろ宙に浮くから、盆に返すのは簡単だよね。もしエッシャーの騙し絵だったなら溢れた水はどこかで盆に繋がっているからそもそも返す以前の話だよね』
『大事なのは発想の転換。凝り固まった考え方では見えるものも見えてこないってことだよね!』
『はてさて、オマエラの頭はどれだけ硬いのか、それとも軟いのか……見させてもらいましょうか!』
『時間だよ〜! 中央の島のモノクマロックまで集まってたも〜〜〜!』
……タイムアップだ。
夜も明けないまま真実を追い求めて奔走したが、その成果はあったのだろうか。
今はまだこの手に握られているものの持つ意味もわからないし、解答に行き着くための道筋も見えていない。
暗闇の中の綱渡りをするような感覚に、思わず背筋に冷たいものを感じてしまう。
「……だからなんだってんだ」
嫌というほど知り尽くしている。世界は一人のために動いたり、一人のために緩んだりはしない。
ただそこに事実を並べ、ただ非常に時計の針を進める。
臆していればズンズンと処刑台が迫ってくるだけ。
それなら、その速度に振り落とされないように私も世界にしがみつくだけだ。
624 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:53:38.11 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【中央の島:モノクマロック】
これでここに来るのも3回目。
不恰好なモノクマを模した岩石像を見るのも、恐怖と不安に慄く連中を見るのも三度目。
……後者は、見るたびにその数を減らしているが。
冬優子「……絶対に逃がさないんだから」
恋鐘「うちがやるしかなか……うちがやらんといけんばい……」
今回の事件はこれまでのケースと別。純然たる悪意を節々に感じる凶悪な連続殺人だ。
慄く連中の中でも仇討ちに熱り立つ姿がよく目立つ。
その熱に当てられたように、私は自然と冬優子に話しかけていた。
ルカ「冬優子、準備は万全か」
冬優子「イエスとは言い難いけど、『やるしかない』でしょ? 手、貸してもらうわよ」
ルカ「千雪とは違った意味でお前も大概図々しいよな」
冬優子「図々しいとはご挨拶じゃないの、ふゆは使えるものは何だろうが使い尽くす主義なだけよ」
心の支えであっただろう二人を同時に亡くしたことで、一時流石に私も心配していたが、捜査前に見せた決意と覚悟は今も揺らいでいないようだ。
もちろん多少無理をしている部分はあるだろうが、それでも安心して見ていられるだけの気丈な振る舞いをしてみせた。
625 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:55:18.45 ID:igcFWV240
だが、当の冬優子本人は自分以外のところに心配を持っているらしい。
冬優子「……ねえ、あんた。今回の捜査中、あいつの姿って見た?」
ルカ「あいつ……?」
親指を使って自分の背後を指す。
その先には少し俯いて、呆然と立ち尽くす中学生の姿があった。
冬優子「……あいつ、相当参ってるみたいよ。やっぱり愛依を失ったのがかなりデカいんでしょうね」
ルカ「……」
そういえば、風野灯織が死んだ時も、千雪が死んだ時も、あいつは捜査の前線に出ばっていた。
あいつが事件を掻き乱し、その掌の上で踊る私たちを嘲笑う【狸】である以上は、先の二つの事件同様に特等席でことの顛末を見届けたいはずだ。
だのに、今回のあいつは沈み切ってしまってまるで動いていない。
冬優子「……あんたたちからすれば、あいつは疑いの存在なんでしょうけど。ふゆからすれば、あいつもユニットの仲間で……面倒を見続けてきた、妹分みたいなやつなのよ。あんな表情されると、こっちだって黙ってられないの」
ルカ「……おう」
冬優子「……はぁ、どうしたもんかしら。愛依ならこういう時上手いこと励ましてやれるんでしょうけど」
626 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:56:10.65 ID:igcFWV240
思えば、事件の捜査中……今回は【狸】の影を感じることもなかった。
七草にちか、田中摩美々の事件においてもその介入は裁判を進めていく上で明らかになった部分は大きいが、今回はそれとはまた違う。
混じりっけのない純然たる様相とでもいうべきか、奴の気配が全くと言っていいほどしないのだ。もはやこれは勘というものに近い感覚だろう。
あさひ「……愛依ちゃん」
ゴゴゴゴゴ…
はじまった地響き。視界を上にやれば、赤く灯るモノクマロックの瞳。
三度目の学級裁判、その入り口が今開かれた。
冬優子「さっさとエスカレーターに乗るわよ。こっちはウズウズしてんだから」
冬優子は迷うそぶりもなくすぐに搭乗。
恋鐘「う、うちも……やる気と根気がメラメラ燃えとるとよ!」
夏葉「ええ、二人の命を奪った犯人……絶対に明らかにしましょうね」
果穂「正義のために……負けられません!」
そんな冬優子の背中に引っ張られるように私たちは次々とすぐにそのエスカレーターに飛び乗っていく。
そして全員が巨大なモノクマ像の口の中へと運ばれたタイミングで、今度は降下が始まった。
627 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:57:33.32 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【モノクマロック内部 エレベーター】
ゴウンゴウンと音を立てて降りていくエレベーター。
その中で立つ私の心中は、これまでとは違っていた。
七草にちかの事件の時は、美琴と向き合う覚悟もなく、ただこの島での暮らしにイラついていた。
田中摩美々の事件の時は、千雪を失ったことに対する怒りと苦しみに苛まれ、やり場のない感情に悶えていた。
……今回はどうだ?
私が和泉愛依と三峰結華の死に対して感じているのは、悲哀か、犯人への怒りか、生に縋る未練か?
多分どれも正しいし、どれも違う。
私が抱いている感情の根源に、いい加減目を向けなくちゃいけないんだろう。
この島で暮らすうちに、283プロの連中と暮らすうちに、感じるようになったその儚くも力強いその繋がりを、意識せねばならない段階がきた。
きっとそれを、千雪はずっと望んでいたはずだ。
冬優子「……」
冬優子はエレベーターの端で拳をギュッと握りしめ、口元も硬く結んでいる。
……あいつは、この私を【友人】として認めてくれた。
そしてそれを、私も受け入れることができた。
あいつに戦う理由があるのなら、私はそれに準じる義務がある。
美琴「ルカ?」
ルカ「……いや、別に」
何も難しいことじゃない。
美琴とずっと一緒にやってきたこととおんなじだから。
チ-ン!
そしてエレベーターは地底にたどり着く。
628 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:59:03.33 ID:igcFWV240
-------------------------------------------------
【地下裁判場】
モノクマ「ようこそここへ! 遊ぼうよパラダイス! 生と死入り混じる混沌のワンダーランド、学級裁判場へようこそいらっしゃいました〜!」
モノミ「何がワンダーランドでちゅか! こんな変なワンダーランド、略していうならヘン___」
美琴「また内装が変わってるね……今度は西部劇?」
ルカ「島の雰囲気に合わせたってとこだろうな。くだらねえ、そんなことする前にもっと金の使い道があるだろうに」
あさひ「……」
(チッ……こっちまで調子が狂うな)
智代子「もう、3回目になるんだね……」
夏葉「智代子、私たちはこれまでに2回乗り越えたのよ。3回目だって無事に乗り越えられる、落ち着いていきましょう」
透「あー、三度目の正直ってやつだ」
雛菜「透先輩、なんかそれ違わない〜?」
冬優子「……始めるわよ。この中に潜むクロを引き摺り出さないと」
ルカ「……おう」
激情に燃えている冬優子。少しばかり熱が入り過ぎているような気もするが、それにわざわざ水を差すこともあるまい。
私たちは冬優子に続いて、その証言台に一人一人ついて行った。
はじめ16あったはずの証言台も、6つの席には遺影を模した立て札が立っている。
彼女たちの写真には『×』が赤く上塗りされ、その写真もモノクロだ。
失った存在はもう戻ることはない、それを改めて突きつけられているようで、何度見てもむせ返りそうだ。
629 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 22:59:58.38 ID:igcFWV240
……和泉愛依。
超高校級のギャルの称号を持っていたあいつは、それまで私が持っていた印象とは大きく違っていた。
クールなキャラクターで男女問わずワーキャー言われる存在でずっと気に食わない奴だったが、蓋を開けてみると、至って普通の年頃の女……いや、それどころか慈母みたいな器量で、他の連中のことばかり気にしているようなやつだった。
お人好しが過ぎるところもあったが……こんな形で命を落とすべき人間じゃなかったと、わずか数日の縁の私でも思わされる。
……三峰結華。
あいつは、つい数日前に自分でその一歩を踏み出す覚悟を決めたばかりだった。一度閉ざした扉を開き直すのには相当なエネルギーが必要だったはずだ。自分が気づくことのできなかった田中摩美々の思い、そして失われた記憶の中で起きていたかもしれない惨劇。それらの辛く重たい現実に向き合って、生きていくと誓ったのに。
犯人はそれを嘲るように、命を奪い去った。
一体犯人はどんな感情でこの裁判に挑んでいるのだろうか。
してやったとばかりにふんぞり返っているのか、自分の命が脅かされることに慄いているのか。
だが、どっちであろうと関係ない。
事情も理由も問わない、ただ引き摺り出して処刑台の上に乗せるだけ。感情は、その後でいい。
630 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 23:00:37.61 ID:igcFWV240
_______生きていくためには、勝ち抜くしかない。
631 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/09(水) 23:03:57.02 ID:igcFWV240
という訳で本日はここまで。
捜査パートも終わったので次回から学級裁判パートに移ります。
後日また裁判前準備パートのテンプレを用意するので次回更新時までに書き込みがあれば反映します。
特になければそのまま再開します。
次回更新は3/12(土)22時ごろからを予定しています。
……が、ワクチン接種を行う都合で副反応次第で延期するやもしれないことを前もってお伝えしておきます。
二回目でかなり拗らせた人間なので……書き込みがなければ察してください。
それではお疲れさまでした、またよろしくお願いします。
632 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/09(水) 23:06:38.14 ID:R/hkPNTX0
お疲れ様でした
633 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/09(水) 23:08:56.79 ID:3xxdXCM60
>>1
乙
634 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[saga]:2022/03/10(木) 22:37:27.80 ID:nvabncrR0
担当がクロっぽそうなので期待してます
635 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/12(土) 19:21:06.54 ID:m0H3iog60
undefined
636 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/12(土) 19:23:04.47 ID:m0H3iog60
書き込みエラーですかね…?
副反応で発熱状態になってしまったので本日の更新は延期させてください…
回復していれば明日の22時ごろより再開します。
併せて裁判前準備パートを書き込んでいなかったので用意しておきます
次回までに書き込みがあれば反映いたします
637 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/12(土) 19:24:18.18 ID:m0H3iog60
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
【裁判前準備パート】
☆裁判を有利に進めるアイテムを獲得することができます
何か購入したいものがある場合は次回までにその旨を書き込んでください。
指定が多ければ多数決、特に購入指定が無ければ何も購入せず裁判を開始します。
?ルカの現在の状況
【現在のモノクマメダル枚数…107枚】
【現在の希望のカケラ…28個】
【自動販売機】
≪消耗品≫
【ヒーリングタルト】…5枚
〔誰の口にも合いやすいマイルドな口当たりの優しい甘さ。裁判中に使用すると発言力を2回復できる〕
【ヒーリングフルーツタルト】…10枚
〔フルーツをトッピングして満足感アップ。裁判中に使用すると発言力を4回復できる〕
【高級ヒーリングタルト】…15枚
〔国産フルーツを贅沢にトッピングした高級タルト。裁判中に使用すると発言力が最大まで回復する〕
【プロデュース手帳】…15枚
〔これは彼と彼女たちが過ごしてきた美しき日々の証。誰よりも理解者たる彼は、いつだってそばで戦ってくれる。裁判中に使用するとノンストップ議論・反論ショーダウンを無条件クリアする〕
≪希望のカケラ交換≫
【花風Smiley】必要な希望のカケラの数…20個
〔毎日の自由行動回数が2回から3回になる〕
【Scoop up Scrap】必要な希望のカケラの数…30個
〔他のアイドルとの交流時に、所持品の中で何が渡すと喜ばれるプレゼントなのか分かる〕
【霧・音・燦・燦】必要な希望のカケラの数…10個
〔発言力ゲージが+2される〕
【幸福のリズム】必要な希望のカケラの数…30個
〔他のアイドルとの交流時の親愛度上昇が+0.5される〕
【I・OWE・U】必要な希望のカケラの数…20個
〔発言力ゲージが+3される〕
【われにかへれ】必要な希望のカケラの数…20個
〔集中力ゲージが+3される〕
【ピトス・エルピス】必要な希望のカケラの数…20個
〔反論ショーダウン・パニックトークアクションの時コンマの基本値が+15される〕
【おみくじ結びますか】必要な希望のカケラの数…10個
〔集中力ゲージが+2される〕
■□■□■□■□■□■□■□■□■□■
638 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 13:31:55.64 ID:fq9m6j3V0
6章は自由行動ないから自由行動はあと4章5章だけだし、親愛度レベルが特段上がってる子がいなくてコミュの完走も危うそうなので、希望のカケラの所持数的には自由行動回数増やす【花風Smiley】を購入しておいた方がいいんじゃないかと思いますねー
639 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 16:52:49.21 ID:aCHvbQMp0
手帳とタルトは買っておいていいんじゃないかなと思う
特に手帳は反論で苦戦すること多いっぽいし
640 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 19:17:47.51 ID:Fo0hVhpD0
今日は予定通り再開できそうです。
現状出ているところでは希望のカケラで【花風smiley】、メダルでタルトと手帳の購入ですが種類と個数はどうしましょうか
特に指定がなければヒーリングタルトと手帳を一個ずつにします
641 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 22:02:58.39 ID:XDPk3+GO0
一個ずつでいいと思います
642 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:03:48.04 ID:Fo0hVhpD0
それではコトダマを整理するところから開始します。
裁判前準備の行動指定は先述の通り、スキル【花風smiley】の習得、【ヒーリングタルト】と【プロデュース手帳】を一つずつ購入としておきます。
モノクマメダル枚数
107枚→87枚
希望のカケラの個数
28個→8個
に変動します。
643 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:04:59.01 ID:Fo0hVhpD0
CHAPTER03 コトダマ
‣【モノクマファイル3】
〔被害者は和泉愛依。死因は頸動脈を刃物で裂かれたことにより失血およびショック死。死因となった裂傷は背後から刃物を首筋に沿わして切りつけたような傷跡となっている。衣服にも乱れた様子はなく、目立った抵抗の痕も見られないため、即死だったものと思われる。
被害者は三峰結華。死因は正面から頭部に強い衝撃を受けたことによる脳挫傷。頭部からは出血も激しく、即死だったものと思われる。死因となった傷のほかに、全身に及ぶ打撲痕があり、一部は骨折もしている〕
‣【割れた花瓶】
〔愛依の病室で割れていた花瓶。前日に愛依が病室に飾ったもので、ゲッカビジンを元々飾っていた。愛依は犯人と争った形跡もないが、一体何の拍子に割れたのだろうか……〕
‣【ビニール片】
〔愛依の病室で割れていた花瓶の近くに落ちていたビニール片。花瓶の中の水をかぶったのか、全体が濡れている〕
‣【割れたガラス窓】
〔和泉愛依の病室の窓は犯人によって割られており、脱出経路に使われたものと思われる。事件当時、ルカをはじめとした病院にいるすべての人間がその割れる音を聞いていた〕
‣【窓ガラスの破片】
〔愛依の病室の窓、その外側に落ちていた破片。犯人は病室内から外に向けて窓を割り、脱出を図ったものと思われる〕
‣【果穂の証言】
〔事件発生前、モーテルの各部屋を何者かが訪問し、ドアノブを捻っていた。恐怖を感じ動けずにいたところ、冬優子が助けに来てくれ、所在のわからないあさひと結華について尋ねるために病院にテレビ通話を繋いだ〕
644 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:05:44.46 ID:Fo0hVhpD0
‣【冬優子の証言】
〔隔離生活が始まってから、モーテル組はほとんどあさひと果穂の面倒を見るので手いっぱいだった。事件の前日にも、二人を連れて海で遊んでいたらしい〕
‣【モノミの処置】
〔事件前夜、夏葉の容態が急変してナースコールが鳴った。心停止にまで陥っていたため、ルカたちはモノミを呼び出して治療を要求。ペースメーカーを使うことでなんとか一命をとりとめた〕
‣【結華のメガネ】
〔結華の死体がかけていたメガネ。普段から着用していたものと同一で、本人の物。結華は全身を殴打されて殺害されていたものの、メガネはフレームも歪んでおらずレンズも全く割れていない〕
‣【青い繊維】
〔三峰結華の衣服に付着していた青い繊維。本人の服のいずれとも異なるが、繊維が付着するには衣服同士がこすれあう必要があるため、出所が不明〕
‣【智代子の証言】
〔事件が発生する前、窓の外にUFOを見た。光りながら浮いたり沈んだりする飛行物体はどう考えてもUFOに違いない(本人談)〕
‣【絶望病】
〔モノクマによって二日前に島内に持ち込まれた未知の病気。恋鐘、夏葉、愛依、雛菜が発症し、そのまま入院することとなった。恋鐘は標準語病、夏葉はぐうたら病、愛依はお嬢様病、雛菜はネガティブ病とそれぞれの本来の性格とは魔反対とも言うべき性格になってしまった〕
‣【入場者特典】
〔映画館で映画を見る際、電子生徒手帳を読み取ることで発行されるステッカー。見た回数に応じてステッカーのデザインが変化する仕様。1回目の視聴では犬のデザインだった〕
‣【モノクマの映画】
〔第3の島の映画館で上映されていたモノクマの自主製作映画。主人公のモノ太郎が犬を咽喉を掻っ切って殺し、サルを撲殺し、キジを焼き殺し、最終的に自分だけ得をして終わるという退屈この上ない映画〕
645 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:06:11.23 ID:Fo0hVhpD0
【学級裁判 開廷!】
646 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:07:09.49 ID:Fo0hVhpD0
モノクマ「まずは学級裁判のルールの確認から始めます」
モノクマ「学級裁判ではオマエラの中に潜む殺人犯のクロを探して議論していただきます」
モノクマ「議論の結果導き出した犯人がクロだった場合はクロだけがおしおき、シロだった場合はクロの生徒以外の全員がおしおきされ、クロのみが歌姫計画の成功者としてこの島を脱出できまーす!」
モノミ「うぅ……もう三度目でちゅか……三度目の正直、早起きは三文の徳、石の上にも三年、仏の顔も三度まで……三を冠することわざはこんなにも縁起がいいのに、どうしてこんなことになってしまうんでちゅか……」
モノミ「もう、こんなのって……散々でちゅよ……」
モノミ「……」
モノミ「【さん】ざんでちゅよ……」
冬優子「さあ、始めましょう。今回は二人の犠牲者が出ている事件……結華と愛依、その命を奪った罪は大きいわ」
冬優子「なんとしても、その犯人を突き止めないと……!」
647 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:08:10.24 ID:Fo0hVhpD0
恋鐘「そうばい……これまでの事件とも今回は大違い、二人を殺すなんて、とんでもない犯人たい。絶対に許してはおけんとよ!」
夏葉「落ち着きなさい……といっても無茶な要求だけど、議論は慎重に進めていきましょう。感情に乱されていては大切な判断を誤る恐れがあるわ」
夏葉「あくまで冷静に真実を見極めましょうね」
智代子「よしっ! それじゃあまずはみんなで議論だね! どこから話し合おっか!」
果穂「はいっ! まずは事件のがい要を整理するのがいいと思います!」
美琴「そうだね……今回、私たちは病院とモーテルの二手に分かれていた」
美琴「そして、お互い直接の交流は控えていたし、持っていた情報にも差異があるかもしれない。ここでそのすり合わせをしていくのはいいかもしれないね」
雛菜「雛菜たち入院してた組はそれ以前に、ここ数日の記憶もまだ危ういですからね〜」
(事件の概要整理か……)
(病気の在った連中はまだ頭も本調子じゃねえだろうし、まずは連中の目を覚ますところから始めるとするか)
648 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:10:58.07 ID:Fo0hVhpD0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×5
集中力:☆×5
コトダマ
‣【果穂の証言】
‣【モノクマファイル3】
‣【絶望病】
‣【割れた花瓶】
‣【青い繊維】
智代子「私たちは病院とモーテルの二手に分かれてたよ!」
智代子「私と透ちゃん、美琴さんにルカちゃんが【病院で看病】をしてて……」
冬優子「ふゆと結華、あさひと果穂ちゃんが【モーテルで待機】してた」
雛菜「残りは入院中でしたね〜」
恋鐘「事件が起きたのは病院で……」
恋鐘「犯人は愛依と結華の二人を殺害してしまったばい……!」
智代子「【二人も切って】殺しちゃうなんて……」
智代子「犯人はよっぽど切れ味のいいナイフを使ってたんだね!」
恋鐘「そがん切れ味よか刃物なら、もっと料理とかで使ってほしかったばい……」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
649 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 22:12:49.62 ID:k8akbpgz0
二人とも切って→モノクマファイル3
650 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:14:30.75 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「それは違うぞ!」論破!
【BREAK!】
ルカ「はぁ……おい甘党女……お前は入院してなかっただろ……」
智代子「へ? ど、どうしたのルカちゃん?! そんなため息なんかついてたら福が逃げちゃいますよ!?」
ルカ「入院してた連中じゃなくてお前が寝ぼけててどうするって言ってんだ」
ルカ「いいか? 今回の事件は確かに連続殺人だけどよ……それぞれの犯行の凶器は違うんだ」
智代子「あ、あれ?! そうでしたっけ!?」
冬優子「確かにどちらの死体も血に塗れていたけど、その死因は大違いよ」
冬優子「愛依は首元を切り裂かれて殺されてるけど、結華は別。正面から受けた打撲による脳挫傷が原因よ」
智代子「の、のうざしょう……」
冬優子「……要は、強く殴られて死んだのよ」
651 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:15:22.70 ID:Fo0hVhpD0
果穂「じゃあ、犯人は切れ味のいい刃物だけじゃなくて、固くて太いぼうのようなものを持っていたってことですね!」
モノクマ「……今、なんだって?!」
果穂「え? 犯人は、切れ味のいい刃物だけじゃなくて、固くて太いぼうのようなものを持っていたってことですよね?」
モノクマ「いいね、その調子でもう一回言ってみようか」
果穂「犯人はー! 切れ味のいい刃物だけじゃなくてー! 固くて、ふっとい____」
夏葉「それ以上を強いるのなら私はこの場であなたを捨て身の覚悟で殴打するわよ」
モノクマ「ふぅ……こわいこわい、とんだモンスターペアレントですよ」
美琴「犯人が二つの凶器を使い分けた……それは間違いないよね」
恋鐘「でも、なんでそんな死因を分けるような面倒くさか真似ば犯人はしよったと? 刃物に棒まで持っとったら、嵩張って仕方なかよ!」
ルカ「凶器はまだ特定されてねえんだ。別にその二つを持ってたとも限らねーし……何より犯人は死因を別にすることにはある意味を持っていたはずだぜ」
雛菜「死因を別にする、意味ですか〜?」
ルカ「犯人がわざわざ二人の死因を変えたわけはこいつが証明する……!」
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを選べ!】
>>643
>>644
↓1
652 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 22:20:38.18 ID:o2m3uapb0
【モノクマの映画】
653 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:22:48.07 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「これだ!」
【解!】
ルカ「なあ、適当女。お前は第3の島の探索が始まった時に随分なトラウマをもらい受けたらしいな」
透「え? あー……あれか」
透「やばいよ、マジで最悪だから。思い出すのもノーサンキューって感じ」
果穂「と、透さん……いったい何があったんですか?」
ルカ「こいつは映画館の映画を見たんだよ、モノクマ自主製作の映画をな」
智代子「え、映画……? そういえば、映画館があったような気がするけど……それが今回の事件と何の関係があるの?」
透「そっか……今回の死因は、あの映画と同じなんだ」
ルカ「そういうことだ。首を切りつけられる死に方も、正面から殴りつけられる死に方も、どっちもあの映画で出てくる話なんだよ」
夏葉「そんなむごい映画なの……!?」
透「むごいって言うか、ひどいっていうか」
654 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:23:49.16 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「……端的に言うと、桃太郎のパロディみたいな映画でな。そこで本来仲間になるはずの犬・サル・キジを主人公は殺してしまうんだ」
ルカ「犬は咽喉を掻っ切って、サルは正面から殴りつけて、キジは火であぶって、な」
あさひ「確かに、愛依ちゃんと結華ちゃんの死因と一緒っすね」
果穂「でもそれっておかしくないですか? その映画のとおりなら、三人目の火でやかれてころされちゃってる人がいるはずじゃ……」
美琴「この南国生活のしおりを見てみようか。【同一のクロが殺せるのは二人まで】、三人目を殺しちゃうと犯人の方がルール違反になっちゃうからね」
果穂「あっ……そうでした、すみません……」
夏葉「気にすることはないわ、全員が抱く当然の疑問だもの」
ルカ「この死因の一致が偶然とは思えねえ、犯人はこの事件をただの連続殺人じゃなく、見立て殺人にしようとしたんだよ……!」
恋鐘「あっ、そいやったらモノクマに誰があの映画を見たのか聞いてみんね!」
恋鐘「そがん映画、見とる人の方が絶対少なか! 犯人にすぐたどり着けるはずたい!」
モノクマ「こら〜〜〜〜! なんてことを言うんですか!」
モノクマ「こともあろうに、ボクの丹精込めて作り上げた名作をまるで失敗作のように貶して!」
透「それは悪かったからさ。教えてよ、見た人」
モノクマ「いい顔で謝られても知りません!」
モノクマ「それにね、誰が映画を見たことがあるか、なんてそんなのボクも知ったこっちゃないんだよ! 映画の半券さえあれば誰でも見れるし、その半券は自動販売だからボクのあずかり知るところじゃないんでね」
ルカ「まあ流石にそううまくことは運ばねーよな……」
美琴「誰でも自由に見れた映画……絞り込みには向かないね」
夏葉「でも、この連続殺人が見立て殺人だとなると違うものが見えてくるかもしれないわ」
夏葉「議論を続けましょう、この連続殺人の持つ意味について」
655 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:25:17.03 ID:Fo0hVhpD0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×5
集中力:☆×5
コトダマ
‣【モノクマファイル3】
‣【絶望病】
‣【割れたガラス窓】
‣【モノミの処置】
‣【モノクマの映画】
透「あの映画のストーリーとおんなじだ」
透「首を切られて死んだのと、正面から殴られて死んだの」
果穂「でも、映画はだれでも見ることができました!」
智代子「誰も見たことも、見てないことも【証明できない】よねぇ……」
夏葉「見立て殺人だってのなら、犯行はおそらく【計画的】だったはずよ」
夏葉「【凶器の準備】だって必要になる……死因を違えるわけにはいかないんだから」
冬優子「そうなると、被害者は初めから決まっていたのかしら」
冬優子「愛依と結華を【狙い撃ち】に犯行を行った」
冬優子「ふゆへ真っ向勝負を挑むつもりだったってわけね」
あさひ「……計画的な犯行、なんっすか?」
あさひ「なんか、引っ掛かる気がするっすけど」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
656 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 22:26:53.42 ID:XDPk3+GO0
計画的→割れたガラス窓
657 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:30:42.39 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「それは違うぞ!」論破!
【BREAK!】
ルカ「この連続殺人は見立て殺人だったわけだけど……だからといって、それが計画的なものかって言われると私は疑問だな」
夏葉「あら、どうして?」
ルカ「死因を一緒にするぐらいなら、その場でもできる話だし……何より、犯人が計画を練って事件を起こしていたならあんな真似をするとは思いづらいんだよな」
智代子「うーん、でも別に犯人の致命的な手がかりが残っているとかじゃないよね?」
ルカ「事件の流れを思い返してみろ、今回の事件は私と冬優子、そして小学生がテレビ通話をしているときに起きたんだ」
果穂「はい……あたしたちが結華さんとあさひさんがいないことにきづいて、あわててテレビ通話をかけたんです」
ルカ「そのとき、私がどうして事件に気づいたか覚えてるか?」
冬優子「覚えてるも何も、実際ふゆたちもそれを聞いたわけだしね」
あさひ「聞いたってことは、【音】っすか?」
658 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:31:32.54 ID:Fo0hVhpD0
≪『どうしたんでしょうか……まさか、誰かにゆうかいを____』
ガッチャーン!!
「な、なんだ!?」
『なによ今の大きな音……ガラスが割れたみたいな音だったけど!?』
「今の……【病室】の方からだぞ」≫
果穂「……! そうでした、あたしたちが話してるときに、ルカさんの後からおっきな音がしたんでした!」
ルカ「そうだ、犯人が窓を割って逃亡する、その音が聞こえてきたからこそ私は事件に気づくことができたんだ」
ルカ「犯人が計画的に事件を起こしたんだったら、もっとちゃんとした脱出経路を用意するはずだろ。わざわざ私に気づかれるリスクを踏む筈がねえ」
美琴「確かに……変だね」
夏葉「なら、犯人はあの見立てはその場の思い付きで行ったのかしら?」
ルカ「私はそう見てる、別に見立て自体には大した意味もないしな」
あさひ「……」
659 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:33:01.87 ID:Fo0hVhpD0
雛菜「犯行の計画性で言えば、一つ不思議なことがあるんですけど〜」
智代子「雛菜ちゃん、どうしたの?」
雛菜「アンティーカの人、なんで病院にいたんですか〜? もともとモーテルにいたんですよね〜?」
雛菜「まさか思い付きでこっちに来てたわけないですし、犯人の計画で呼び寄せられてたのかな〜とか思うんですけど」
恋鐘「前の冬優子みたく脅迫状でも渡されとったと?」
(三峰結華があの場所にいた理由、か)
(正確にはわからねえけど……その取っ掛かりなら分かるかもしれねえな)
-------------------------------------------------
【正しいコトダマを選べ!】
>>643
>>644
↓1
660 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 22:35:16.87 ID:aCHvbQMp0
【果穂の証言】
661 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 22:36:46.68 ID:XDPk3+GO0
果穂の証言
662 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:38:48.87 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「これだ!」
【解!】
ルカ「なあ、小学生。さっきの話の続きだ。お前らは、元々どうして私に電話をかけて来たんだっけ?」
果穂「えっと、電話をかけた理由ですか……?」
果穂「あの日、ふゆさんと結華さんとあさひさんと三人で遊んだあとに、お別れしてモーテルのそれぞれの部屋でねむりました」
果穂「ぐーぐーねむってたら、深夜になって、あたしの部屋のドアをがちゃがちゃって開けようとしている人があらわれたんです!」
智代子「深夜に?! だ、大丈夫だったの、果穂!?」
果穂「は、はい……あたし、こわくて動けないで……でも、その人はカギがあかないってわかったらどこかに行ったみたいで。それから三十分ぐらい動けずにいたら今度はインターホンが鳴ったんです」
冬優子「それを鳴らしたのがふゆ。ふゆの部屋にも同じ奴が来てね、流石に直後は動けなかったから暫くしてから他の三人の様子を伺いに出たわけ」
冬優子「……で、無事が確認できたのが果穂ちゃんだけだったの」
果穂「そのままあたしとふゆさんは二人でライブハウスまで行って、ルカさんにお話ししたんです!」
雛菜「ふーん? ってことは、あの人はそのドアをガチャガチャやってた人に連れ出されたってことですか〜?」
美琴「彼女、特に変わったものを持っていた様子でもなかったから。誰かに連れ出された可能性は高いと思うな」
冬優子「モーテルの個室の鍵をかけ忘れていたのかもしれないわね。それで侵入してきた人間に連れ出されてしまった、とか」
663 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:39:52.00 ID:Fo0hVhpD0
夏葉「でも、それが可能なのって病院の外の人間に限られるんじゃないかしら」
夏葉「私たちのいた病院の入り口は玄関のみ。事件当夜玄関ロビーには常にルカがいたから見られずに脱出するなんて不可能よ?」
ルカ「ああ、仮眠を取ってはいたけど、眠りは浅かったし気配がすれば起きてたと思うな」
雛菜「じゃあ、モーテル側の人で、アリバイがない人が犯人さんだね〜?」
美琴「モーテル側の人間で、アリバイがない人……」
智代子「それって……あさひちゃん?」
あさひ「わたしっすか?」
果穂「ま、まってください! ドアを開けようとした人があさひさんなわけないです!」
果穂「だって、えっと……その……」
恋鐘「モーテル組は四人だけ、そいで冬優子と果穂はルカと通話しとってアリバイもある。結華は殺されとる、そうなると残るのはあさひだけ……」
恋鐘「あさひ、観念せんね! うちの目はごまかされんとよ!」
あさひ「えぇ……そんなこと、してないっすよ」
664 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:41:33.89 ID:Fo0hVhpD0
美琴「じゃあ、事件のあった時にどこにいたのか聞いてもいい?」
美琴「それが証明できれば、容疑は払しょくできるよ」
あさひ「わたしは事件が起きた時、別の島に行ってたっすよ。深夜三時になるとモノケモノが勝手に動き出すって看板に書いてあったっすから、それを確かめに行ってたっす」
冬優子「はぁ……何やってんのよ、あんた」
夏葉「そのアリバイを証明する方法はなさそうね……」
(大体、なんだその看板ってのは……)
透「でも、それが可能なのは今、あさひちゃんだけなのか」
智代子「病院にいたんじゃできるわけないし……他のモーテルのみんなは当然違うもんね」
智代子「あ、あれ? 事件、解決……?」
冬優子「……違う、そんなわけないでしょ」
665 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:42:44.84 ID:Fo0hVhpD0
冬優子「あさひが犯人なんて、天地がひっくり返ってもあり得ないわ」
ルカ「冬優子……」
冬優子「何も感情論で否定してるわけじゃない、ちゃんと根拠があって言ってるの」
冬優子「結華の死因を思い出して見なさいよ。あいつは正面から殴りつけられて死んでる。そんなこと、あさひにできると思う?」
夏葉「……なるほど、身長ね」
あさひ「わたしは結華ちゃんより5cm小さいっすから、正面から殴ろうとしても若干下からの角度になるっす」
あさひ「……でも、冬優子ちゃん。それって微妙じゃないっすか?」
冬優子「はぁ?」
あさひ「身長なんて、台一つでどうにかなる問題っすよ。反論としては弱いっす」
冬優子「あんた、せっかく人が守ってやろうとしてるんだから口答えするんじゃないわよ」
(……でも、中学生の言うとおりだ)
(身長差も5cmならそれほど大した差じゃない……これで否定するには弱いな)
(どうなんだ……? あの狸は、今回の事件には無関係なのか……?)
666 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:44:51.82 ID:Fo0hVhpD0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×5
集中力:☆×5
コトダマ
‣【果穂の証言】
‣【智代子の証言】
‣【ビニール片】
‣【窓ガラスの破片】
‣【入場者特典】
果穂「あたしたちが寝てるときに、だれかがドアをガチャガチャってしました!」
果穂「ふゆさんが様子を見に来てくれたので、そのままルカさんと電話したんです!」
あさひ「わたしはその時【中央の島でモノケモノを見てた】っす」
あさひ「ドアの事なんて知らないっすよ」
美琴「ドアノブを捻るのは病院の外の人間以外には【不可能】だよね」
美琴「アリバイがない彼女が怪しくなるのも仕方ないよ」
智代子「結華ちゃんも病院の外で死んでたもんね……」
智代子「事件は会議室で起きてるんじゃない、病院の外で起きてるんだ!」
雛菜「じゃあ、ガラスが割れる音っていうのも【外から中に入る時の音】だったんだ〜」
雛菜「そのまま中にいたストレイの人を殺して脱出」
雛菜「びっくりするくらいの早業だね〜?」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
667 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 22:46:27.70 ID:k8akbpgz0
外から中に入るときの音→窓ガラスの破片
668 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:48:35.58 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「それは違うぞ!」論破!
【BREAK!】
ルカ「……いや、なんか変だぞ。その中学生が犯人だとしたら、この事件は成り立たないかもしれない」
冬優子「……! ルカ、それ本当?」
ルカ「ああ、事件現場の状況を思い出してほしいんだけどよ。和泉愛依の病室、あれってどんな状態だった?」
智代子「どんな状況……? 首を切られたせいで血が辺りに散らされてて……」
雛菜「それで、ガラスの窓が割られてたんでしょ〜?」
雛菜「テレビ通話中に音を聞いたって言う窓が割られる音は犯人が部屋に入ってくるときの音で〜……」
ルカ「いや、そこが少しおかしいんだ。あの部屋の様子を思い出してほしいんだけど……あの部屋の中って窓ガラスの破片は落ちてたか?」
透「んー……花瓶が割れたのはあったけど、透明な破片はなかったかも」
夏葉「それは妙な話ね……犯人があさひだとした場合、入室経路は窓に限られるわ。ロビーには常にルカがいたわけなのだから」
夏葉「でも、窓を割って部屋に入ると、破片は必ず部屋の内側に散乱するはずよ。その破片がないというのはおかしいわね」
ルカ「実際、破片自体は発見したんだが、窓の外側に落ちていた。あれは内側から外側へと割って脱出しようとしたとき以外ではならない散乱の仕方だ」
ルカ「私は勿論そんな中学生が病院に入るのを見た覚えもない……そうなると、あいつが二人を殺した犯人になるのはおかしいんだよ……!」
【雛菜「つまんない推理だね〜!」】 反論!
669 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 22:50:21.14 ID:Fo0hVhpD0
雛菜「確かにあの窓の破片は部屋の外側に落ちてたかもしれないですけど〜」
雛菜「だからってあの子が無実とは限らないと思います〜」
雛菜「大事なこと見落としちゃってませんか〜?」
ルカ「あ? ど、どういう意味だよ……」
雛菜「え〜、わかんないの〜?」
雛菜「それじゃあ雛菜がちゃんと教えてあげますから〜」
雛菜「雛菜にちゃ〜んと集中しててね〜?」
-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
発言力:♡×5
集中力:☆×5
コトノハ
‣【モノクマファイル3】
‣【冬優子の証言】
‣【モノクマの映画】
‣【割れた花瓶】
‣【果穂の証言】
雛菜「あのストレイの人の病室の窓の破片は」
雛菜「確かに部屋の外側に落ちてましたけど〜」
雛菜「でも、それだからって無実にはならないと思います〜」
雛菜「だって、モーテルのドアをガチャガチャできたのもあの子だけだし〜」
雛菜「病院の中の人じゃできませんよね〜?」
◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】
ルカ「だから、窓の問題がある限りはあいつも病院に入れないんだ」
ルカ「あいつに和泉愛依は殺害できないんだよ……!」
◆◇◆◇◆◇◆◇
雛菜「雛菜、それは否定してないですよ〜?」
雛菜「あの子にストレイの人は殺せなくても〜」
雛菜「アンティーカの人の方は別じゃないですか〜」
雛菜「だから、今回の事件は【犯人が二人いる】んですよ〜」
雛菜「それぞれ殺した人が別で〜」
雛菜「モーテルのドアをガチャガチャしてアンティーカの人を殺したのがあの子〜〜〜!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
670 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 22:54:07.03 ID:k8akbpgz0
犯人が二人いる→冬優子の証言
671 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:00:18.23 ID:Fo0hVhpD0
発言力:♡×5→♡×4
雛菜「へ〜〜〜? モーテルの人たちが仲良く遊んでたのってなにか関係あります〜?」
雛菜「結局のところ、別々の犯人が二人殺しちゃえば、今回のアリバイって意味ないですよね〜」
雛菜「雛菜の名推理すごい〜〜〜〜!」
(チッ……違ったか)
(あいつの主張は犯人が複数いれば今回の事件のアリバイも場合によっては無視できるという理論)
(なら、一人じゃねーと犯行が成り立たない証拠を示してやるか……)
-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
発言力:♡×4
集中力:☆×5
コトノハ
‣【モノクマファイル3】
‣【冬優子の証言】
‣【モノクマの映画】
‣【割れた花瓶】
‣【果穂の証言】
雛菜「あのストレイの人の病室の窓の破片は」
雛菜「確かに部屋の外側に落ちてましたけど〜」
雛菜「でも、それだからって無実にはならないと思います〜」
雛菜「だって、モーテルのドアをガチャガチャできたのもあの子だけだし〜」
雛菜「病院の中の人じゃできませんよね〜?」
◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】
ルカ「だから、窓の問題がある限りはあいつも病院に入れないんだ」
ルカ「あいつに和泉愛依は殺害できないんだよ……!」
◆◇◆◇◆◇◆◇
雛菜「雛菜、それは否定してないですよ〜?」
雛菜「あの子にストレイの人は殺せなくても〜」
雛菜「アンティーカの人の方は別じゃないですか〜」
雛菜「だから、今回の事件は【犯人が二人いる】んですよ〜」
雛菜「それぞれ殺した人が別で〜」
雛菜「モーテルのドアをガチャガチャしてアンティーカの人を殺したのがあの子〜〜〜!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
672 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 23:02:12.37 ID:k8akbpgz0
犯人が二人いる→割れた花瓶
673 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:02:25.94 ID:XDPk3+GO0
モノクマの映画
674 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:04:49.56 ID:Fo0hVhpD0
発言力:♡×4→♡×3
雛菜「その花瓶、なんなんですか〜?」
雛菜「どうして割れたのかもよくわかってないし〜、反論の材料にはならなくないですか〜?」
雛菜「ん〜、雛菜の完璧な推理、どうですか〜?」
(チッ……こいつも違ったか)
(この花瓶からは現状余り手掛かりを得られていない……切るべきタイミングは今じゃなさそうだ)
(やっぱり、犯人が一人である証拠を何か提示できれば……)
-------------------------------------------------
【反論ショーダウン開始!】
発言力:♡×3
集中力:☆×5
コトノハ
‣【モノクマファイル3】
‣【冬優子の証言】
‣【モノクマの映画】
‣【割れた花瓶】
‣【果穂の証言】
雛菜「あのストレイの人の病室の窓の破片は」
雛菜「確かに部屋の外側に落ちてましたけど〜」
雛菜「でも、それだからって無実にはならないと思います〜」
雛菜「だって、モーテルのドアをガチャガチャできたのもあの子だけだし〜」
雛菜「病院の中の人じゃできませんよね〜?」
◆◇◆◇◆◇◆◇
【発展!】
ルカ「だから、窓の問題がある限りはあいつも病院に入れないんだ」
ルカ「あいつに和泉愛依は殺害できないんだよ……!」
◆◇◆◇◆◇◆◇
雛菜「雛菜、それは否定してないですよ〜?」
雛菜「あの子にストレイの人は殺せなくても〜」
雛菜「アンティーカの人の方は別じゃないですか〜」
雛菜「だから、今回の事件は【犯人が二人いる】んですよ〜」
雛菜「それぞれ殺した人が別で〜」
雛菜「モーテルのドアをガチャガチャしてアンティーカの人を殺したのがあの子〜〜〜!」
【矛盾する発言を正しいコトノハでコンマ50以上で論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
675 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:06:12.78 ID:m2E8Adj7O
モノクマのエレナ
676 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:06:28.73 ID:XDPk3+GO0
すいません間違えました
モノクマの映画
677 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:09:16.33 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「その矛盾、斬らせてもらう!」
【BREAK!】
ルカ「犯人が別の事件が同時に起きた……確かにそれは面白い話だけど、それが成立するのはただの連続殺人だった場合だ」
雛菜「へ〜?」
ルカ「忘れたのかよ、この事件はモノクマの映画を利用した【見立て殺人】なんだぞ? ある時同時に起きた事件が、偶然にもその映画の死因と一致してた……なんてことあり得ると思うか?」
雛菜「それは……確かにそうですよね〜……」
夏葉「犯人が二人いて、直前に見立てにするように示し合わせていた可能性はないの?」
美琴「それも考えづらいかな。ほら、事件はルカの目の前で起きたでしょ? そのタイミングにバッチリ合わせた犯行を行うのってそう簡単じゃないと思う」
ルカ「この連続殺人は見立てである以上は単独犯の犯行じゃないとおかしいんだよ」
智代子「……あれ? でも、だとしたら矛盾が出てきちゃうよ?」
果穂「ちょこ先輩、どうしたんですか?」
智代子「うん、あのね……モーテルのドアをガチャガチャできたのは病院の外にいる人だけだけど……」
智代子「あのガラスは内側から割られてたんだから、病院の中の人じゃないと割れないよね?」
果穂「あー! ほんとです、犯人さんが病院の中にいたのか、外にいたのかよくわからないですー!」
(この指摘はもっともだ……連続殺人は窓の内側から割って行われている以上、犯人は病院内の人間と考えるのが自然)
(でも、病院内の人間は私が玄関ロビーにいる以上、モーテルのドアをいじることは不可能なはずだ)
(この矛盾は一体……?)
678 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:10:46.43 ID:Fo0hVhpD0
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×3
集中力:☆×5
コトダマ
‣【モノミの処置】
‣【ビニール片】
‣【結華のメガネ】
‣【割れたガラス窓】
‣【モノクマファイル3】
夏葉「連続殺人が見立てで行われている以上は犯人は単独犯に限られるわ」
夏葉「共犯で見立てを成立するのは難しくメリットも乏しいもの」
智代子「でもそうなると……」
智代子「モーテルのドアをいじれたのは【病院の外の人】だけ」
智代子「病室の窓を内側から割れたのは【病院の中の人】だけ」
智代子「この矛盾が発生しちゃうよ!」
透「連続殺人は単独犯でも」
透「ドアを鳴らすのと殺人を起こす人は別でも問題ないんじゃない?」
恋鐘「そがんことする意味がなかよ!」
恋鐘「玄関ロビーにはずっと【ルカがおった】し」
恋鐘「【自由に病院を出入りすることは出来ん】ばい!」
恋鐘「どいやったらこい矛盾ば解決できると〜〜〜?!」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
679 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:12:58.21 ID:XDPk3+GO0
ルカがおった→モノミの処置
680 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:16:52.64 ID:Fo0hVhpD0
発言力:♡×3→♡×2
恋鐘「ん? ルカ、なんば口ごもっとるばい?」
(いや……違うな、小金持ちのナースコールでのドタバタの時、確かにロビーはがら空きの場面ではあったが事件よりはかなり前)
(それに騒ぎが終わってからはロビーに私はずっといたわけだし……その時間では少し考えづらいか)
(他に病院内で何か抜け道はないのか……?)
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×2
集中力:☆×5
コトダマ
‣【モノミの処置】
‣【ビニール片】
‣【結華のメガネ】
‣【割れたガラス窓】
‣【モノクマファイル3】
夏葉「連続殺人が見立てで行われている以上は犯人は単独犯に限られるわ」
夏葉「共犯で見立てを成立するのは難しくメリットも乏しいもの」
智代子「でもそうなると……」
智代子「モーテルのドアをいじれたのは【病院の外の人】だけ」
智代子「病室の窓を内側から割れたのは【病院の中の人】だけ」
智代子「この矛盾が発生しちゃうよ!」
透「連続殺人は単独犯でも」
透「ドアを鳴らすのと殺人を起こす人は別でも問題ないんじゃない?」
恋鐘「そがんことする意味がなかよ!」
恋鐘「玄関ロビーにはずっと【ルカがおった】し」
恋鐘「【自由に病院を出入りすることは出来ん】ばい!」
恋鐘「どいやったらこい矛盾ば解決できると〜〜〜?!」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(ロンパ候補の発言の数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
681 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:21:00.68 ID:aCHvbQMp0
2
682 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:23:32.03 ID:Fo0hVhpD0
2 選択
集中力:☆×5→☆×4
【ロンパ候補の発言の数が減少します】
-------------------------------------------------
【ノンストップ議論開始!】
発言力:♡×2
集中力:☆×4
コトダマ
‣【モノミの処置】
‣【ビニール片】
‣【結華のメガネ】
‣【割れたガラス窓】
‣【モノクマファイル3】
夏葉「連続殺人が見立てで行われている以上は犯人は単独犯に限られるわ」
夏葉「共犯で見立てを成立するのは難しくメリットも乏しいもの」
智代子「でもそうなると……」
智代子「モーテルのドアをいじれたのは【病院の外の人】だけ」
智代子「病室の窓を内側から割れたのは【病院の中の人】だけ」
智代子「この矛盾が発生しちゃうよ!」
透「連続殺人は単独犯でも」
透「ドアを鳴らすのと殺人を起こす人は別でも問題ないんじゃない?」
恋鐘「そがんことする意味がなかよ!」
恋鐘「玄関ロビーにはずっとルカがおったし」
恋鐘「【自由に病院を出入りすることは出来ん】ばい!」
恋鐘「どいやったらこい矛盾ば解決できると〜〜〜?!」
【正しいコトダマで矛盾する発言を論破しろ!】
1.発言する(コトダマと撃ち込む先の発言を併せて指定安価)
2.集中力を使う(コトダマの数が減る)
3.アイテムを使用する
【ヒーリングタルト】×1
【プロデュース手帳】×1
↓1
683 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:24:58.88 ID:aCHvbQMp0
【自由に病院を出入りすることは出来ん】に【割れたガラス窓】
684 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 23:25:24.89 ID:k8akbpgz0
自由に病院を出入りすることはできん→割れたガラス窓?
685 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:28:41.63 ID:Fo0hVhpD0
ルカ「それは違うぞ!」
【BREAK!】
ルカ「……そうか、簡単な話だったんだ! 私たちは初歩の初歩で躓いてたんだよ」
美琴「ルカ、どうしたの? 何か、気づいた?」
ルカ「前提からして違ってたんだ……モーテルのドアをいじれるのは病院の外の人間だけなんかじゃねえ」
ルカ「病院の中の人間だろうとそれは可能だったんだよ……!」
恋鐘「ふぇ? それはおかしかよ!」
恋鐘「病院から出るには玄関から出るしかなかよ、でも玄関にはずっとルカがおったから……」
ルカ「その前提からして違ったんだよ。というのも、私たちは無意識のうちの先入観があったからなんだ」
ルカ「事件現場の病室はガラスの窓が割られていた、だからこそはじめ能天気女はそこから犯人が入ってきたんだと思い込んでいた」
ルカ「その最初の思い込みのせいで、窓の出入りに『割る』という動作が無条件に紐づいてしまってたんだ」
智代子「そっか……別に窓から出入りすること自体は、病院の中にいた人なら何度でも可能なんだね!」
ルカ「そういうことだ。あの窓じゃなくとも、別の窓からでも病院は自由に出入りが可能。モーテルまで走って、ドアを鳴らすだけ鳴らして病院まで戻っちまえばいい」
夏葉「しかもそれなら病院内の人間でも結華を連れ出すことが可能になるわね……」
686 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:29:44.15 ID:Fo0hVhpD0
冬優子「むしろ、病院の外側の人間は容疑者から完全に外れることになるんじゃないかしら」
冬優子「その方法はあくまで病院内の窓をあけれる立場にある人間じゃないとできない方法……ふゆたちじゃ病院の自由な出入りは不可能だもの」
あさひ「確かに、わたしだけじゃ病院の窓を開けることはできないっすね」
ルカ「……中学生、てめェはわかってんだな」
冬優子「……え?」
あさひ「そうっす、病院の外の人間は、そのただ一人だと窓を開けることはできないっす。でも反対に言えば、【一回でも中の人に開けてもらえれば】病院の中に入ることができるっす」
果穂「え、それじゃあ……」
あさひ「病院の外の人でもモーテルのドアを鳴らした後に、病室の内側から窓を割ることは可能なんっすよ」
あさひ「今明らかになったのは、病院の中にいた人でも外にいた人でもその【両方が犯行は可能だ】ってことっす」
(こいつ……なんのつもりだ、自分で自分の首を絞めるような真似しやがって)
687 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:31:03.28 ID:Fo0hVhpD0
透「でもさ、外から中に入れてもらうってどうやって?」
透「うちら、別々で行動するって決めてたし。ふつう中に入れるとか、なさげじゃんか」
智代子「確かにそうだね……接触は極力避けましょうって話だったし」
冬優子「そのために結華がわざわざテレビ通話の機材を整えてくれたのよね」
美琴「まともな判断ができる相手なら、断るだろうけど……あの病院には利用するには便利な存在が揃っていたから」
夏葉「それってもしかして……私たちの事かしら」
ルカ「……それは確かにそうだな、あの病気にかかってたてめェらはまともな判断能力を失ってた。開けてくれと頼まれたらそのまま開けてただろうよ」
智代子「うーん……犯人は病院の中の人なのか、外の人なのかどっちなんだろうね」
美琴「今のところ明らかなのはルカと冬優子ちゃんと果穂ちゃんにはアリバイがあるってことだけなんだよね」
ルカ「ああ……そうだな、病院の連中は基本的にアリバイがない」
雛菜「透先輩は雛菜につきっきりで看病してくれてたらしいよ〜?」
冬優子「生憎だけど、あんたたちの入院中の記憶は定かじゃないらしいし……正直参考程度ってとこね」
透「マジか、グレー」
夏葉「……病院の中に招き入れるなんてこと、本当にあるのかしら」
雛菜「やっぱり、あの子が怪しい気がしますけどね〜」
果穂「あたしには、あさひさんが犯人だなんて思えません!」
あさひ「病院の中にいても、外にいても犯行は可能なんっすよね」
【モノクマ「真実は舌戦の果てにのみ!」】意見対立!
688 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:33:48.10 ID:Fo0hVhpD0
モノクマ「やれやれ、議論はまたしても平行線だぜ」
モノクマ「そんなにおしゃべりが大好きなら、ユー、意見をぶつけ合わせちゃいなよ!」
モノクマ「ユー、ここで雌雄を決しちゃいなよ!」
モノクマ「今こそ議論スクラムで結論出しちゃいなよ!」
(犯人が病院の中の人間か、外の人間か……)
(窓という出入り口がある以上はそのどちらでも可能性はあるが……)
(あの狸の思惑が見えない……あいつ、この局面で何を考えてやがる?!)
-------------------------------------------------
【意見対立】
【議論スクラム開始!】
「犯人は病院の中の人間だ!」vs【犯人は病院の外の人間だ!】
発言力:♡×3
集中力:☆×4
智代子「事件現場は病院の近くで固まっちゃってるよね……やっぱり、病院内部の犯行って考えたほうが通りやすい気がするんだよ……」
冬優子「病院の外にいたのはストレイライトに果穂ちゃんだけ、とても犯人とは考えづらいわ」
美琴「アリバイは病院の中にいた人たちにはほとんどないんだよね」
果穂「病院に入ろうにも、ルカさんがげん関にいるんじゃ入っていけません!」
冬優子「割れた窓のガラス片は病室の外側に散らかっていた、病室の中からじゃないと割れないわ」
夏葉「たとえ病気で判断能力が落ちていたとしても、そう簡単に外部の人間を招き入れるとは思い難いのだけれど……」
-------------------------------------------------
【意見スロット】
【侵入経路】
【面子】
【ガラス片】
【入院患者】
【現場】
【アリバイ】
-------------------------------------------------
【意見スロットを正しい順番に並び替え、敵スクラムを向かい討て!】
1.スクラムを指示する(解答)
2.集中力を使う(一部スロットが自動で正答位置に並び代わる)
↓1
689 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:42:31.59 ID:XDPk3+GO0
現場
面子
アリバイ
侵入経路
ガラス片
入院患者
690 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 23:43:12.08 ID:k8akbpgz0
現場面子アリバイ侵入経路ガラス片入院患者
691 :
◆vqFdMa6h2.
[saga]:2022/03/13(日) 23:43:44.17 ID:Fo0hVhpD0
【ルカ「終わらせてやるよ」】
智代子「事件現場は病院の近くで固まっちゃってるよね……やっぱり、病院内部の犯行って考えたほうが通りやすい気がするんだよ……」
【ルカ「能天気女!」
雛菜「別に現場は関係ないですよ〜、誰でも移動は出来ましたし、モーテルにもその姿を現してますよね〜」】
冬優子「病院の外にいたのはストレイライトに果穂ちゃんだけ、とても犯人とは考えづらいわ」
【ルカ「ここは私が!」
ルカ「別にそいつらが犯人だって告発してるんじゃねえ、これは可能性の議論なんだ」】
美琴「アリバイは病院の中にいた人たちにはほとんどないんだよね」
【ルカ「適当女!」
透「でもさ、あさひちゃんにもアリバイはないんじゃん」】
果穂「病院に入ろうにも、ルカさんがげん関にいるんじゃ入っていけません!」
【ルカ「長崎女!」
恋鐘「窓の侵入経路があるたい! 外におった人でも中に入り込むことはできるとよ!」】
冬優子「割れた窓のガラス片は病室の外側に散らかっていた、病室の中からじゃないと割れないわ」
【ルカ「中学生!」
あさひ「病院の外の人が入り込んだ後で内側から割ればいいっす。それじゃ絞れないっすよ」】
夏葉「たとえ病気で判断能力が落ちていたとしても、そう簡単に外部の人間を招き入れるとは思い難いのだけれど……」
【ルカ「ここは私が!」
ルカ「確かに物証はねえが、入院患者を利用することは簡単だったはずだ。実際てめェには記憶もないわけだしな」】
-------------------------------------------------
【CROUCH BIND】
【SET!】
【コンマの合計値300以上で相手のスクラムを打ち破れ!】
↓直下より六回連続でコンマ判定
692 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:46:37.15 ID:XDPk3+GO0
はい
693 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2022/03/13(日) 23:46:53.86 ID:o2m3uapb0
あ
694 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:48:21.86 ID:XDPk3+GO0
えい
695 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2022/03/13(日) 23:49:28.74 ID:XDPk3+GO0
てい
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