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このスレッドは950レスを超えています。そろそろ次スレを建てないと書き込みができなくなりますよ。
研究員「安価でデジモンを進化させる」
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97 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 13:41:20.05 ID:Uki0mIelO
だが、スコピオモンは毒針攻撃がなくても、純粋な格闘能力だけでも強い。
スターモンを滅多打ちにするスコピオモン。
ついにスターモンの外殻は完全に砕け散った。
柔らかい軟組織がむき出しになったスターモンの腹部へ、スコピオモンのハサミのパンチが突き刺さった。
スターモンは大量に出血しながら吹き飛び、ズタズタになったウッドモンの上に打ち付けられた。
うつ伏せのスターモンは、かすれた目で下を向いた。
ウッドモンの下には大量の保存食デジモンの山が積み重なっていた。
その中には、かつてスターモンが鍛錬した彼の子供達…ゴツモン達の姿があった。
それを見た瀕死のスターモンは察した。
彼の子供達…ゴツモン達は、テントモンを護り共生するという己の生き方に殉じて、スコピオモンに挑み、仕留められたのだと。
スターモンは涙を流していた。
研究員である私にはとしては、何ともコメントし難い。
生物の強さとは、環境への適応能力である。
時には己の生き方という固定観念から脱することも、生存戦略としては重要なはずである。
私には…ゴツモン達の生き方が、スターモンがここへ来てスコピオモンへ挑んだ理由が…分からない。
98 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 13:48:31.26 ID:Uki0mIelO
スコピオモンは、ドクネモン達を連れて、瀕死のスターモンの方へとにじり寄ってきた。
スコピオモン本体の毒針が折れた今、ドクネモン達の神経毒を使ってスターモンを麻痺させるつもりのようだ。
スターモンは、スコピオモンを一瞥した後、彼の下敷きになっているウッドモンを見た。
すると、スターモンは、腹部から流れる血液を、ウッドモンの口内へ流し込んだ。
これは、何をしているのであろうか…?
スターモンは、かつて硫化水素で満ちた猛毒の環境で産まれ育ったズルモンであった。
その頃に獲得した、毒耐性のある血液をウッドモンへ与え、解毒でもしようというのであろうか…。
やがて、麻痺していたはずのウッドモンは、己の根を伸ばし…
樹液をスターモンの口元へと垂らした。
ウッドモンはウッドモンで、スターモンを治癒しようとしているのだろうか…。
互いが互いを必要としている。
戦うための力として、互いの存在を、己の身を削ってでも生かそうとしている。
互いが、己の肉体を分け合って、力を与え合おうとしている…。
99 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 13:51:29.18 ID:xtS1pne+o
生きるためにもがきあがく生命の神秘よ
100 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 13:54:46.53 ID:Uki0mIelO
その時、奇妙な現象が起こった。
ウッドモンの肉体が、細かい根へと分解されていく。
スターモンの肉体が、硬質の岩石と強靭な肉体へと分解されていく。
それらは互いに絡まり合った。
そして、保存食として積み上げられているスターモンの子供達…ゴツモン達の瀕死の肉体もまた、小さな石片へと分解されていく。
一度分解されたそれらは複雑に、絡み合い、まとまり合い…
やがて、一つの存在となった。
https://i.imgur.com/NI4NgHf.jpg
スターモン譲りの筋肉と、ゴツモン譲りの硬い外殻。
それを支える、ウッドモン譲りの植物の肉体。
両方を兼ね備える、ひとつのデジモンへと融合したのである。
101 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 13:57:36.88 ID:RwjOqwd+0
ジャガモンは草
コイツ何気にヤバいんだよな、テイマーズでは大群でメラモンひき潰してたし
102 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 14:00:32.53 ID:xtS1pne+o
オメガモンみたいな合体進化でジャガイモ生まれた…
103 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 14:00:59.54 ID:Uki0mIelO
融合デジモンは、スコピオモンを威嚇するように吠えた。
スコピオモンは、融合デジモンへ突進し、ハサミによるパンチを繰り出した。
すると融合デジモンは、外殻である石のひとつを隕石のような勢いでスコピオモンのハサミへ飛ばした。
ハサミは砕け、筋繊維が露出した。
そこへ、外殻の隙間から伸びた根が絡みつき、露出した筋繊維へ食い込んだ。
スコピオモンは、もう片方のハサミでパンチを繰り出す。
融合デジモンも前足でパンチを繰り出し、スコピオモンのハサミと激突した。
ばきりと音が鳴り、スコピオモンのハサミが千切れ飛んだ。
スターモンが執拗に放った、スコピオモンのハサミの付け根へのパンチは、確実にダメージを蓄積させていたのである。
その傷が、ここにきて一気に響いたのであった。
スコピオモンは、尾とハサミを失った。
104 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 14:05:51.90 ID:Uki0mIelO
スコピオモンは、それでも逃げない。
否、逃げられない。
片方のハサミに、深々と根が突き刺さっているからである。
スコピオモンに残された最後の武器…それは、強靭な顎であった。
スコピオモンは、融合デジモンの顎の下を狙って、噛みつきを繰り出す…!
融合デジモンは、勢いよく頭突きを放ち、スコピオモンの顔面へ、額の硬い角を打ち込んだ。
スコピオモンの顔面の甲殻にヒビが入る。
融合デジモンは、何度も何度も、角をスコピオモンの顔面へ打ち付けた。
顔面のヒビはどんどん広がり…ついに砕けた。
そして、最後の頭突き攻撃によって、スコピオモンの頭部は破裂した。
頭部を失ったスコピオモンは、地面に仰向けに転がり、しばらく手足をばたつかせていたが…
やがて動きを止めた。
105 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 14:09:12.16 ID:Uki0mIelO
ドクネモン達は、スコピオモンの死を目の当たりにして、一目散に逃げ出した。
融合デジモンは、それらを追いかけることはなく…
森へと帰っていった。
我々研究チームは、言葉を失った。
デジモン同士が融合して、ひとつのデジモンになる…
こんな現象は、全くの想定外だったからだ。
この融合デジモンのレベルはいくらなのであろうか。
スコピオモンと同じレベル5なのか?あるいはそれより上なのか…?
議論は一晩中交わし続けられた。
106 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 14:12:55.96 ID:7L1PrTbe0
スターモンの頃の仲間とウッドモンの頃の仲間どっちにつくんだジャガイモン
107 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 14:13:19.39 ID:Uki0mIelO
ちなみに、この融合デジモンの名称だが。
岩と植物の融合体であることから、私はボンサイモンという名前を提案した。
ドクネモンだのベジーモンだの、よくわからないネーミングを好む我々のチームだ。こういう名なら採用されるだろうか。
…だが、ボンサイモンという案はすこぶる不評であった。
結局、女性研究員が提案したジャガモンという名称が、可愛くていいと評判になり、そのまま名称として採用された。
なぜだ!?なぜジャガモンなのだ!?
ジャガイモ!?いやあの姿に芋の要素はないだろう!
それにジャガモンという名称にしたら、植物側の性質だけを指し、鉱物側の性質が名前に残らないのではないか?
納得がいかない。
絶対にボンサイモンのほうがいい。
だが、正式にジャガモンが採用されてから尚ゴネるほど私も子供ではない。
ここは…納得いかないが、チームの採決を受け入れるとしよう。
108 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 14:19:47.99 ID:Uki0mIelO
…
森に戻った後、ジャガモンは広い草原で寝そべり…そこで光合成をし始めた。
スターモンの頃のように小型昆虫デジモンを護るわけでもなく、ウッドモンの頃のように小型昆虫デジモンを狩るわけでもなく…
ただひたすら、それを見守りながら、じっと動かずに光合成をし続けた。
目の前で、ゴツモンがウッドモンに捕食されようとも…
ウッドモンが、二代目のスターモンに打倒されようとも…
何ら干渉せず、それを見守った。
おそらく、ジャガモンは分かっているのだ。
レベル5(推定)の肉体は、著しく高いカロリー消費量となるため、動き回っていたら今度は自らが第2のスコピオモンになるということを。
だから、基礎代謝量を落として、ひたすら眠り続けるのである…。
彼が次に目覚めるのはいつになるかは分からない。
だが、もしもその時が来るならば…
それは、本当に第2のスコピオモンが生まれたときになるだろう。
109 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 14:20:54.93 ID:7L1PrTbe0
えらい
110 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 14:21:16.22 ID:Uki0mIelO
さて、このままジャガモンを観察し続け、森のデジモン達の関係がどう移り変わっていくのかを見守るのもいいが…
我々は研究員である。
デジモンについて、より多くの情報を得なければならない。
故に、いったん観察対象を別のデジモンへ移すことにしよう。
111 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 14:22:08.60 ID:Uki0mIelO
つづく
112 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 14:26:41.10 ID:8n++GBYo0
自分が動いたらバランス崩れるってこと理解できてるのかジャガモン
113 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 14:26:49.91 ID:RwjOqwd+0
乙
実はレーダー搭載してて見なくても周りの状況わかる上に擬態で隠れる事ができるし、見つかっても手足引っ込めて防御形態もとれるの強い
仮にも完全体だからそりゃ強いか
114 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 15:41:53.81 ID:Uki0mIelO
…
我々は、観察対象を再び海中に移した。
かつての海中では、スイムモン、ガニモン、シャコモン等の成長期が生態系の頂点になっていた。
だが、それも昔の話。
現在は、それらの進化系である成熟期デジモン達が、海中で猛威を振るっていた。
シャコモンが進化した姿…ゲソモン。
https://i.imgur.com/vOExvDk.jpg
ゲソモンはイカの姿をしたデジモンである。
軟体動物…貝であるシャコモンが、殻を脱ぎ捨て、頭足類に似た進化を遂げた。
これにより、素早い遊泳能力を身に着け、スイムモンを捕食するようになった。
これに負けじと、ガニモンも進化した。
エビの姿をしたエビドラモンである。
https://i.imgur.com/0h1lPrK.jpg
エビドラモンもまた高い遊泳能力と、強靭なハサミで獲物を仕留める力を持つ。
さて、これら2つの系列は、既に陸上へ進出済みである。
シャコモン系列は、陸上へ進出してヌメモンとなった。
ガニモン系列は、陸上へ進出して昆虫型デジモンへと進化した。
だが、スイムモン系列は、未だに陸上への進出はしていなかった。
だが…ある日、スイムモン系列から成熟期デジモンが誕生した。
https://i.imgur.com/ETrXPn1.jpg
…シーラカンスの姿をしたデジモン。シーラモンである。
115 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 15:53:41.67 ID:5QybCjD+o
海の中は強そうなのいっぱいだねえ
116 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 15:56:35.62 ID:Uki0mIelO
シーラカンス。
かつて絶滅したと考えられていたそれが、アフリカで発見されたとき、世間では大きな騒ぎとなった。
たかが古い魚が見つかっただけで、なぜ大きな騒ぎとなったのか?
それは、シーラカンスという種が、人類の祖先であると考えられていたためである。
この説は、遠からずも近からず、といったところである。
魚類は大きく3つのグループに分けられる。
サメ等が属する軟骨魚類。
シーラカンスや肺魚が属する肉鰭魚類。
そして、それ以外の一般的な魚が属する条鰭魚類。
我々人類の祖先…両生類は、このうち肉鰭魚類から進化したものと考えられている。
つまり、シーラカンスが属するグループは、両生類の祖先である肺魚と非常に近縁なのである。
シーラカンスの発見は、旧約聖書に例えるならば、エデンの園のアダムとイヴが見つかったのと同レベルといえる衝撃なのである。
117 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 17:26:05.75 ID:Uki0mIelO
さて。
シーラモンは、河口を目指して泳いだ。
そしてシーラモンは、鰓だけでなく肺による呼吸も可能であった。
川へ到達したシーラモンは、時折川辺へ身を乗り出し、幼年期デジモンなどを捕食した。
やがてシーラモンは、川でデジタマを5個ほど産んだ。
デジタマが孵化すると、やがて一本のトサカが生えた幼年期デジモンが産まれた。
https://i.imgur.com/ZaoIKPW.jpg
それらが進化すると、メキシコサラマンダーとかウーパールーパーとかアホロートルとか呼ばれる両生類によく似た鰓を持つ幼年期デジモンに進化した。
https://i.imgur.com/zKmb0tV.jpg
素晴らしい。
シーラカンスに似たデジモンから、両生類に似たデジモンが産まれた…。
やはり、進化というのはデジタマの中で既に起こっているのだ。
デジタマの中の卵細胞そのものがレベル0のデジモンであり、それが胚となり幼年期の肉体を形成する過程で、一度進化が行われているという予測は正しいものとみて間違いない。
118 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 17:36:47.10 ID:Uki0mIelO
これら5匹のウパモンは、そのうち2匹はオタマジャクシのような姿…オタマモンへ進化した。
https://i.imgur.com/7zUwi2S.jpg
残りの5匹は…なんとも形状しがたい姿へと進化した。
https://i.imgur.com/AYWKmUo.jpg
ピョンピョン跳ねて移動する姿から、これはカエル型のデジモンではないかという意見が多かった。
だが、カエルと決めつけるのは早計である。
このデジモンの背中には、大きなヒレがついている。
これは肉食単弓類であるディメトロドン…爬虫類の動物がもつ特徴である。
単弓類は、単なる爬虫類ではない。我々哺乳類の祖先である。
つまり、このデジモンは、両生類の形質を持ちながら、爬虫類にも哺乳類にもなり得る、それらの中間ともいえる身体的特徴を備えているのである。
我々の研究チームは、この様々な進化の分岐点に成り得るデジモンを、なんと名付けるか議論した。
フロッグモンやディメトロモン等の案が挙がったが、最終的には女性研究員が提案したベタモンという名前に決定した。
今回ばかりは彼女のネーミングに賛同する。
無理に実在する動物になぞらえて名付けても、進化の可能性を狭めるだけになるだろうから。
119 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 17:42:38.75 ID:8N+LMzb/o
カエルじゃないと言われればカエル以外にも見えてくるなベタモン
120 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 17:44:18.56 ID:Uki0mIelO
さて、成長期となった3匹のベタモンは、川から少しずつ離れて暮らすことに決めたようだ。
3匹のベタモンは、どこへ向かったか…?↓1〜3
@森林
Aサバンナ
B山岳地帯
121 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 17:46:31.39 ID:7L1PrTbe0
2
122 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 17:51:02.70 ID:8N+LMzb/o
2
123 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 17:55:42.81 ID:WBOx3C3Q0
1
124 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 18:01:39.72 ID:Uki0mIelO
ベタモン達は、二匹がサバンナへ、もう一匹が森林へと移動を開始した。
二匹のオタマモン達は、ヌメモンやヤンマモンがいる沼へと移動した。
親であるシーラモンは、移動していく5匹の子供達を見送った。
きっとシーラモンは、自分自身というよりは、自分の子供達を上陸させるために、はるばる海の底から大移動をしてきたのであろう。
このシーラモンは、肺呼吸も一応できるが、水棲に適した肉体である。
故に、このままの肉体では陸上生活には適応できない。
レベル5へ進化すれば、陸に上がることができるかもしれないが…。
125 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 18:03:50.05 ID:Uki0mIelO
つづく
126 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 18:23:39.61 ID:8N+LMzb/o
今日はこれで終わりか
127 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/14(火) 18:31:55.93 ID:Uki0mIelO
>>126
そうですね、明日の夕方あたりにまた続きやりたいと思います
128 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/14(火) 18:33:20.26 ID:xiG1MpDSo
おつつ
129 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 05:51:29.55 ID:XUIWPqOJ0
ナショナルジオグラフィックの生態系観察番組みたいでおもしろい
130 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 19:29:04.35 ID:WE8JkdtU0
視点がジャガモンからベタモンの方に移ってたか
131 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 20:18:49.95 ID:hqkqDBd6O
3体のベタモンをA、B、Cと呼ぼう。
サバンナへ向かったAとB。
ベタモンの肉体は、シーラモンやオタマモンに比べれば強くはあるが、それでもあまり乾燥に強くはないようだ。
普段は川や湿地帯に住み着いてキノコや果実を食べ、雨が降ったら活動する…というサイクルで生活をしていた。
現在のサバンナにいるデジモンはどんなものがいるか、調査を行った。
川や沼など、水辺に大量に住んでいる…
微生物型の幼年期デジモン、ピチモン。
https://i.imgur.com/NrUhXcR.jpg
これらは数がとにかく多い。
おそらく、ヌメモンのように繁殖力が強く、代謝量の少ない、非戦闘向きの成熟期デジモンがあちこちで産卵していると考えられる。
木や草にぶらさがっているのが、昆虫型の幼年期デジモン、ミノモン。
https://i.imgur.com/R3OWpYm.jpg
幼年期デジモンは、常に厳しい淘汰圧が加わるが…
ミノモンはミノに隠れて外敵をやりすごすという生存戦略をとったらしい。
そして、幼虫型デジモン…クネモン。
https://i.imgur.com/sHMWZeF.jpg
これはスコピオモンの子供達であるドクネモンに酷似した姿をしている。
草食性であり、外敵が来たら糸を吐いて攻撃するようだ。
132 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 20:30:19.15 ID:hqkqDBd6O
サバンナを高速で這い回る、黒光りする昆虫型デジモン…ゴキモンも発見された。
https://i.imgur.com/Kv42v0J.jpg
ゴキモンは、デジモンの死骸や、朽ち木などを漁って食べている。
デジモンスカベンジャーとでも呼ぶべきだろうか。
夜行性であり、日中は木陰や地面の穴に隠れて眠っていることが多い。
そしてゴキモンは、様々な場所で産卵する。
川や沼、木陰など…。
ピチモンもミノモンも、このゴキモンが産んだデジタマから産まれたのだろうか。
他にいたのは、蝶(蛾かもしれないが…)の姿をしたデジモン…モルフォモン。
https://i.imgur.com/sRScf3n.png
モルフォモンは花の蜜を吸いながら暮らしているようだ。
しかし、花が蜜を出すということは、その花は受精をデジモンに手伝ってもらう必要があるということ…
つまり単為生殖をするデジモン達と違って、有性生殖をするということである。
デジタルワールドの、デジモン以外の生物の進化もまた、興味深いところがある。
そして、そのモルフォモンが進化したと思われる、蜜蜂の姿をしたデジモン…ハニービーモン。
https://i.imgur.com/0PPg3g3.jpg
蜜蜂というからには、どこかに巣を作っているかもしれないが…
今の所、巣は見つかっていない。
昆虫以外では…ヌメモンの亜種とみられる、カラツキヌメモンが見つかった。
https://i.imgur.com/4BGl6cW.jpg
ヌメモンがサバンナの乾期に耐えられるように、殻を獲得した種のようだ。
カラツキヌメモンもまた、ヌメモン同様に、他のデジモンの排泄物を食べたり、苔や草を食べている。
デジモンスカベンジャー02といったところか。
133 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 20:38:31.39 ID:hqkqDBd6O
今見てもらった通り、このサバンナには、まだ草食性デジモンやスカベンジャーしかいない。
肉食に進化したデジモンが、まだいないのである。
その割に繁殖力が高いデジモンが多く見受けられるため、デジモンの個体数はどんどん増加していくものとみられる。
やがて草食デジモン同士で、餌の奪い合いが始まるかもしれない…。
さて、そんな環境に来たベタモンAとB。
ここへ適応するために、どうするか…?↓1〜2
@陸上の獲物の捕食を試みる
A樹上の果実を食べれるようになる
B水陸両用となる
Cその他、無理のない範囲で自由記述
134 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 20:44:02.13 ID:qbASgPuG0
2
135 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 20:44:05.66 ID:XQndgSlTo
4 自らの手でエサを作ることを試みる
136 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:00:23.20 ID:hqkqDBd6O
ベタモンAは、樹上の果実を餌にすることにしたようだ。
樹上といっても、サバンナに生えている木は低木が多い。
森と違って植物がそれほど密集していないため、縦に高く伸びる必要がなく、横に広がっていくようになる。
ベタモンは木登りが得意とはいえず、最初は草の実や、熟して落ちた木の実を食べていた。
だが、やがて木の枝に実っている果実を食べれるように…
背が高くなった。
https://i.imgur.com/OreZccX.jpg
その見た目は、パラサウロロフス…恐竜によく似ていた。
我々はこれをパラサウモンと名付けた。
137 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:11:12.97 ID:hqkqDBd6O
一方のベタモンBは、水辺で遊びながら暮らしていた。
ある日、ベタモンBは、遊びで毎日同じ草に水を吹きかけてみたところ…
その草は、まわりの草よりも大きく成長することを発見した。
またある日は、遊びで毎日同じ草の根本で排泄をしてみたところ…
同様に、周りの草よりも大きく成長することを発見した。
ベタモンBは、これを面白いと感じたのか、野イチゴらしき草の種を集め、地面にそれらを埋め、川の水や排泄物、枯れ葉などを草に与えた。
草はどんどん育ち、たくさんのイチゴを実らせた。
ベタモンBは、植物の栽培を楽しむようになった。
驚くべきことに、両生類の身でありながら、人間のような農耕を覚えたのである。
これは、知能の高さというよりは…遊び心による発見と考えられる。
しかし…草食性デジモンが多く暮らす環境で農耕をするなど、彼らに餌付けするも同然の行為であった。
138 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:15:41.05 ID:hqkqDBd6O
ベタモンBが育てた植物は、カラツキヌメモンやクネモン、パラサウモンに横取りされてしまうことが多くなった。
ベタモンBは怒った。
そして、自ら育てた作物を横取りされないように…
より効率的に農耕ができるように…
農耕と戦闘向きの進化をした。
https://i.imgur.com/yPc0SNG.jpg
爬虫類的でありながら、人間のような二足歩行を行い、発達した器用な量腕を持つデジモン。
硬質化した自身のヒレを取り外し、農具兼武器として振り回す…
我々は彼を、ディノヒューモンと名付けた。
139 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:21:29.01 ID:hqkqDBd6O
ディノヒューモンは強かった。
その大きな農具で、土地を耕し、種子を収集し、外敵を打ち払って、作物を育む。
ベタモンの頃よりも、遥かに農耕の能率は上がっていた。
ディノヒューモンの面白い点は、彼にとって農耕は作物を得るための「手段」ではなく、それ自体が「目的」なのである。
つまりディノヒューモンは、園芸を楽しむついでに、食えそうな部分があったらそれを食っているだけである。
故にディノヒューモンの農園には、大して可食部位のない植物もたくさん生えていた。
だが、ディノヒューモンはそれを見て落胆したりはしない。
それが成長するのをただ楽しんでいた。
…やがて、ディノヒューモン農園は、どんどん面積を増加していった。
140 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:26:42.99 ID:hqkqDBd6O
やがてディノヒューモンは、農園の中で産卵をした。
ディノヒューモンのデジタマから産まれた幼年期達は、主に2種類に分かれた。
川から汲んだ水や、あちこちから集めた肥料を運搬するのが得意な、亀型デジモンであるカメモン。
https://i.imgur.com/SEx59x6.jpg
そして、外敵を追い払ったり、細かい作業をするのが得意な、手先が器用なブイモン。
https://i.imgur.com/LvOd8tB.jpg
ディノヒューモン農園は、原始的な文明ともいえる発展をし始めたのである。
141 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 21:30:49.38 ID:SAJIa8wBo
何かえらい進化したな
142 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:36:13.82 ID:hqkqDBd6O
…さて。
サバンナへ到達した2匹のベタモンは、どちらも成熟期へ進化した。
特にディノヒューモンは、個体の進化というだけでなく…
農耕という技術を進化させた。
驚くべき発展である。
やがてこのサバンナには、彼らの兄弟である2匹のオタマモンも、進化した姿でやってきた。
https://i.imgur.com/otf3yLw.jpg
体を炎で包むことで外敵を払うことができるようになった、両生類型のサラマンダモン。
https://i.imgur.com/Lqq8V5L.jpg
そして、オタマモンが真っ当に成長したのだな…ということがうかがえる、カエル型のフロッグモンである。
サラマンダモンは、火力の調節が得意なデジモンであった。
イモ翌類の植物を、火で炙ってから食べることで、効率よくデンプン質を消化する術を身に着けていた。
少ない餌で、多くの栄養を得られるように進化した…ということであろう。
そしてフロッグモンは、舌を伸ばして昆虫デジモンを捕食する、肉食のデジモンであった。
フロッグモンは、このサバンナに出現した初めての肉食デジモンということになる。
143 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:42:14.89 ID:hqkqDBd6O
ディノヒューモンは、フロッグモンを自身の農園に招き入れた。
もしかしたら、かつての兄弟であることが分かっているのかもしれない。
ディノヒューモンとフロッグモンは、共生関係を築いた。
ディノヒューモンの農園にやってくる昆虫デジモンを、フロッグモンが食べる。
これによって、互いにwin-winの関係となった…
…かに思えたが。
ハニービーモンやモルフォモン達までフロッグモンに食わせたところ、なんと作物が実を結ばなくなってしまった。
我々の視点から見れば当然である。
受粉の担い手を農園から排除したら、実が実らなくなる。…至極当然といえるだろう。
144 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:50:19.01 ID:hqkqDBd6O
そんなある日、農園に新たなデジモンが訪れた。
https://i.imgur.com/kSzyVCF.jpg
蛾の姿をした、モスモンである。
モスモンはなんと尾に機関銃を備え持っており、フロッグモンへ機銃掃射を行った。
弾丸をしこたま撃ち込まれたフロッグモンは、たまらず物陰に隠れた。
普段はフロッグモンと一緒に外敵の排除をしていたブイモンも、これには敵わんとばかりに物陰に隠れた。
そしてモスモンは、農園の作物の葉っぱを食べたり、花から蜜を吸ったりした。
モスモンが去った後、悔しがったディノヒューモン達であったが…
不思議なことに、再び農園に実が実るようになったのである。
ディノヒューモン達は、この現象がどういうことなのか、随分頭を悩ませたようだ。
花が受粉によって有性生殖を行うことで実を実らせる…という法則に気づけるその日が来るのを、暖かく見守ろう。
145 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:52:23.89 ID:hqkqDBd6O
さて…
ベタモンやオタマモンが来たことで、サバンナの勢力もかなり変動したようだ。
我々はこのまま、パラサウモンやディノヒューモンを観察対象としてもいいし…
森やサバンナに住む、もっと他のデジモンを観察してもいい。
どちらのエリアを観察するか?↓
@サバンナ
A森
146 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 21:54:16.45 ID:SAJIa8wBo
2
147 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 21:57:18.84 ID:hqkqDBd6O
サバンナは一旦置いておいて…
再び、森へ視点を移そう。
さて、前回スターモン達がいたのは、過ごしやすい気温の土地だった。
だが、このデジタルワールドはどうやらひとつの天体であるらしく、故に寒冷地と熱帯地が存在する。
ベタモンCが向かったのは、どの森か…?↓
@熱帯雨林
A前回と同じ森
B寒冷地
148 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 21:58:13.24 ID:J2NolUllo
1
149 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 21:58:16.17 ID:WE8JkdtU0
1
150 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 22:05:55.94 ID:hqkqDBd6O
ベタモンCが向かったのは、熱帯雨林であった。
まさにジャングルと呼ぶに相応しい土地だ。
アマゾン川のように巨大な大河が流れており、背の高い木々が生い茂っている。
まさしく生命の溢れる大自然といっていいだろう。
…この大きな川には、スイムモン、ガニモン、シャコモン達の姿も見える。
ベタモンCは、川で泳いでいると、懐かしい者と再開した。
彼の親である、シーラモンである。
どうやらシーラモンは、この熱帯雨林にて、さらにデジタマを産むつもりのようだ。
ベタモンCは、この熱帯雨林でどんな暮らしをするのであろうか…。
151 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/15(水) 22:08:22.02 ID:hqkqDBd6O
つづく
152 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 22:16:19.72 ID:cuIjgBPOo
おつおつ
153 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 22:17:27.82 ID:WE8JkdtU0
乙
寒冷地の方が完全未知で面白そうだったかな?
154 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/15(水) 22:17:47.06 ID:J2NolUllo
進化に限界が無いな
155 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/16(木) 23:29:19.21 ID:B643DMC6O
熱帯雨林には、至るところにたんぽぽの綿毛のようなデジモンが浮いていた。
https://i.imgur.com/c2o1f5f.jpg
このユラモンは、植物型デジモンの幼年期のようだ。
おやつのように気軽に捕食されているが、たくさんいるので何匹かは生き残って成長するらしい。
さて、この熱帯雨林には、これまで森林やサバンナで目撃した昆虫デジモン、植物デジモン、軟体デジモンのほとんどが生息している。
成熟期デジモンの数も多い。
ここでベタモンは、どう適応するか…?↓
@植物型デジモンを食べる
A昆虫デジモンを、真正面から襲う
B昆虫デジモンを、隠れながら襲う
C川の中のデジモンを狙う
Dその他無理のない範囲で自由記述
156 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 23:30:16.10 ID:Gn33uRjM0
3
157 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/16(木) 23:39:43.36 ID:B643DMC6O
ベタモンは、木陰に隠れながら、昆虫デジモンを狙った。
ベタモンには電気ナマズのように電撃攻撃をする力があり、それを使って獲物を狩った。
だが、時折接近がバレれて逃げられてしまうこともあった…。
…
やがて、シーラモンが産んだと思われる、ベタモンが数匹上陸してきた。
ベタモンCは、これらの歳の離れた兄弟と共に狩りをすることもあった。
だが、ベタモン達は思い知らされた。
自分達が、狩る側だけでなく、狩られる側でもあるということを。
あるときベタモン達は、ミノモンが群生している木を発見した。
ミノモンを捕食しようと近づくと…
突然、弟ベタモンの足元に穴が空いた。
地下からデジモンが襲いかかってきたのである。
https://i.imgur.com/mixZOOg.jpg
蜘蛛型デジモン…ドクグモン。
ドクグモンは毒の牙で弟ベタモンのうち一匹を噛みつくと、物凄い勢いで地中に引きずり込んでいった。
…おそらく、このドクグモンはあのミノモンの親だ。
子供を守るついでに、やってくる捕食者を逆に狩ろうとしているのである。
ベタモン達は、たまらず逃走した。
158 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 23:41:13.11 ID:QvtCFw1Eo
カエルの癖にクモから逃げれる足の速さあるんだな
159 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/16(木) 23:58:52.65 ID:B643DMC6O
昆虫デジモンだけではない…。
ウッドモン、レッドベジーモンといった植物型の肉食デジモンも脅威であった。
何よりも驚かされたのは…
陸上ではこれまで大して怖くないと考えられていた、軟体型成熟期デジモンの発達である。
大きな貝殻と、強靭な腕と強い顎を持つ…モリシェルモン。
https://i.imgur.com/fiEFtB6.jpg
おそらく、カラツキヌメモンの系統とみられるこのデジモンは、歩くのは遅いが、高圧水流を使って弾丸のように小さな貝殻を飛ばして獲物を狙撃する力を持っていた。
弟ベタモンのうち数匹は、モリシェルモンの餌食となった。
…そう。
この熱帯雨林、成熟期デジモンがやたら多い。
これまで観察していた地域よりも肥沃な大地であるためか、サバンナに比べてデジモン達が大食いであり、そして強靭であった。
気がつけば、兄弟ベタモン達の生き残りはたった3匹となっていた。
ベタモン兄弟は、この厳しい環境へどう適応するか…!?↓1〜3
@隠れながら舌を伸ばして獲物を捕らえる
A鋭利な刃物やトゲ、尻尾などで身を守り、草を食べる
B鋭い角を生やし、タックルで獲物を仕留める
C炎の体で身を守りながら敵を攻撃する
D川の中で暮らす
Eその他、無理のない範囲で自由記述
160 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/16(木) 23:59:57.23 ID:NBb6h2QJo
2
161 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:00:50.10 ID:D1Izzsad0
1
162 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:02:21.34 ID:bl7Twfpg0
6
他のデジモンがいる方向に逃げてお互いで争ってもらうことを狙った
163 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:04:36.01 ID:D1Izzsad0
この選択肢ってある程度デジモン詳しいとなんとなく進化先ルートわかるよな
164 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:07:59.57 ID:mn8iGc510
ジャガイモ生まれたのは一番想像出来なかったな
165 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 00:08:06.24 ID:JCL/Kjv+O
弟の一匹は、なんと風景に溶け込んで隠れ、舌を伸ばして獲物を捕らえるという、攻防一体の力を身に着けた。
https://i.imgur.com/ZG4xEx6.jpg
その姿はカメレオンそのもの。カメレモンと命名された。
もう一匹の弟は、背中のヒレを鋭い刃にし、それを飛ばして攻撃できるようになった。
主食は草食性となった。
https://i.imgur.com/lO11CLX.jpg
その姿は、ステゴサウルスそのもの…。
ステゴモンと命名された。
166 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:09:30.62 ID:D1Izzsad0
ジャガモンは完全に予想外すぎる進化だわ
167 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 00:11:58.60 ID:JCL/Kjv+O
そして、ベタモンCは…
逃げ足がひたすら速くなった。
このあたりのデジモンは好戦的であり、より栄養価の高そうな獲物を狙う傾向があった。
その習性を利用し、ベタモンは敵に追われているとき、他のデジモンと鉢合わせさせるようにした。
そうした場合、敵がベタモンを狙って攻撃をすると、遭遇したデジモンに攻撃の隙を見せることになり、漁夫の利(?)を得られてしまう。
そのため、膠着状態に持ち込むことで、危機を脱することができたのである。
168 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 00:18:27.67 ID:JCL/Kjv+O
そうしてベタモンCは、逃げ足がどんどん早くなった。
うまく逃げるために、その前足はいつしか翼に変化していた。
体は木々の隙間をすり抜けられるように、細長い形状となった。
https://i.imgur.com/vdEEVxO.jpg
これは…蛇だろうか?
だが、翼を持つ蛇など、我々の知る生物の中にはいない。
議論の末に、神話のケツァルコアトルになぞらえて、クアトルモンと命名された。
クアトルモンは、逃げるだけではなく、時として獲物をその細長く強靭な肉体で締め上げて捕食することもあった。
成熟期の中では、格闘能力は低い方のようだ。
169 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 00:23:16.92 ID:JCL/Kjv+O
こうしてシーラモンの子孫たちは、各々が独自の進化を遂げ、厳しい熱帯雨林へ上陸することに成功した。
成熟期まで育てば、めったに死ぬことはないだろう。
…シーラモンの子孫の中には、無理に上陸せず、水中生活の中で進化した個体もいたようだ。
亀の姿をしたアーケロモン。
https://i.imgur.com/QrNo7w0.jpg
鮫の姿をしたティロモン等である。
https://i.imgur.com/O5Ojl5s.jpg
ゆくゆくは、これらのデジモンが上陸することもあるだろうか…?
170 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:23:54.22 ID:D1Izzsad0
こっちのベタモン兄弟は全部アーマー体進化か
171 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 00:27:05.14 ID:JCL/Kjv+O
…さて。
我々は先日、新たなツールを開発した。
その名もデジモンキャプチャー。
デジモンを捕獲し、我々の所有するサーバー内に仮設したローカル空間内で飼育することのできる設備である。
我々のチームのうち数名は、デジタルワールドの観察ではなく、捕獲したデジモンの飼育を試みる…との話である。
現在のキャプチャーは出力が弱く、幼年期のデジモンしか捕獲できないが…。
尚、餌としては、データマイニングによって生成したキノコを与えるつもりらしい。
私はどうするか…
引き続き観察をするか、飼育を試みるか。
それは次回決めるとしよう。
172 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:29:59.45 ID:zfraOPsIo
どこまでだったら神様っぽい人達の逆鱗に触れないか
173 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:30:02.20 ID:D1Izzsad0
ほー飼育も面白そうだな
続けていくとデータ更新されて餌もデジ肉とか作れるようになったり、捕獲できる世代も増えそうだ
174 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 00:31:08.61 ID:JCL/Kjv+O
つづく
175 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 00:34:25.56 ID:D1Izzsad0
乙
176 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 01:16:17.77 ID:E26OiQSJo
おつ
177 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 10:07:14.66 ID:CJaavUs40
デジタルワールド荒らしたくは無いけど研究のために捕獲と飼育は不可欠だしなぁ
178 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 19:04:19.33 ID:6mOwPwlVo
デジモンが人間を知ってしまったらどうなるのか
179 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 21:09:36.45 ID:GyZwpHVVO
先日、我々のグループは一般の方達を招き、研究成果を発表した。
デジタルワールドのこと。
そこで進化を遂げた
まるでSFのような事実に、聴衆は大いに沸いた。
そもそもデジタルワールドとは何か?
それは「コンピューターネットワーク上に存在する、もう一つの世界」である。
デジタルモンスターとは何か?
それは「コンピューターウィルスが進化し、生命を持った存在」である。
なんとなくフワっとしたイメージは湧くかもしれないが、ある程度コンピューターに詳しい者ならば、誰しもが考えるはずだ。
その世界のデータとやらは、一体どこのどいつのサーバー上に存在しているのか?
その世界での出来事は、一体どのハードウェアの計算資源によって演算されているのか?
その世界をどんな原理で観測しているのか?
そもそもコンピューターウィルスの進化とは、エンジニアが起こすものであって、ウィルス自体が進化することは有り得ない。
ましてや、メモリやハードディスク上のビット如きが生命を持つことなど断じて有り得ない。
そんな批判的意見が、我々に滝のように寄せられた。
なる程、至極真っ当な質問である。
我々とて、実際にこの目で見るまでは、同じ疑問を抱いたものであった。
180 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 21:14:54.32 ID:7ecoDYaIo
デジタルワールドの設定って媒体によって少し変わってくるよね
181 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 21:35:29.32 ID:GyZwpHVVO
まず、一般に誤解されがちな事だが…
デジタルモンスター達の本体は、コンピューター上のデータそのものではない。
そこに宿っている、「魂」こそが生命の本体なのである。
生命を生命たらしめる「魂」の実在証明と観測は、5年前にドイツの物理学者が成功している。
かつて、アミノ酸の海という非生物からタンパク質の高分子配列を組み立て、そこから細胞膜を持つ原生生物という生命を誕生させた存在…それが「魂」である。
魂は、生命の肉体が代謝系と自己増殖機能、外界との境界を獲得するよりも、ずっと前にこの宇宙に存在していた。
そして生命活動とは、物質の単なるランダムな化学反応の連続ではない。
そこに宿る「魂」によって制御される指向性の変化である。
そう、我々が脳によって行っている思考や、それによって芽生える自我、心が感じる感情さえも、生命の本質である「魂」が行った演算の結果にすぎない。
我々の脳は、生体コンピュータである。
コンピュータとは、「計算機」…。計算のための道具だ。
我々は、肉体を操る脳と、それが生み出す心こそが生命の本体だと誤解しがちだ。
だが、それは違う。
人間を自動車に例えるならば、自我や心は「車載コンピュータ」に相当する位置付けであり、「運転手」ではない。
車載コンピュータを操作してエンジンやブレーキの制御を行う「運転手」は、自我より上位に位置する「魂」である。
そして、この関係はそのままデジタルモンスターにも当てはまる。
コンピュータ上のデータは、デジモンの「肉体」でしかない。
デジモン達の自我と魂…遺伝子は、データよりも上の領域に存在しているのである。
アミノ酸の海に溶け込んだ魂が、タンパク質の肉体を得たものが我々であり、
ネットの海に溶け込んだ魂が、コンピュータウイルスの肉体を得たものがデジタルモンスターである。
182 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 21:50:55.64 ID:GyZwpHVVO
「デジタルモンスターは、どうやって思考を行っているのか?」という質問も上がった。
これには我々も大変頭を悩ませた。
我々人類が持つ脳は、それぞれが独立の演算機能を持った生体コンピュータである。
だから、ひとつのコンピュータが一個体の思考を制御しているというのは分かりやすい。
だが、デジモンの肉体…そして脳は、コンピュータ上のデータとして存在してるはずだ。
そして、データそのものは自ら演算する機能を持たない。
コンピュータウイルスや各種ソフトウェアは、それが寄生するコンピュータのCPUが提供する計算資源を利用しているにすぎない。
我々は当初、デジタルモンスターも、それが宿るコンピュータのCPUに依存して思考を行うものと考えていた。
だが、デジモンキャプチャーを使って幼年期デジモンのデータをサーバー上に保存し、そのデータを解析したところ…
デジモンの「脳」に値するビット配列には、アクセスポインターらしき不変の定数値が刻まれていた。
そして驚くべきことに、デジモンが食事をするとき、その肉体を構成するデータ配列は、デジモンのデータが保存されているコンピューターのCPUを一切利用せずに変化したのである。
試しに、ハードディスク単体に電源を繋ぎ、そこにデジモンとキノコのデータだけを入れて数分待機したところ、次に観測したときデジモンはキノコを食べ終えていた。
このことから、デジモンという生命は、ハードウェアに依存しない思考・演算機能を持っていると結論付けられた。
183 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 21:55:11.74 ID:odL+GG4Y0
もう地球の生き物と変わらないじゃん…
184 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:06:29.08 ID:GyZwpHVVO
そして、
「デジタルワールドをどのように観測しているのか?」
「この世界のどのハードウェアに、海だの島だの森だのサバンナだのといった地形のデータが保存されているのか?」
という疑問も上がった。
まず第一に、世界とは何か?という前提を共有しなくてはならない。
我々は、世界そのものを観測しているわけではない。
光や音、熱や衝撃などの刺激を、我々の感覚器官によって信号へ変換し、我々のクオリア(主観)の中に形成されたものが「世界」である。
我々のいる現実世界ですら、海だの島だの森だのといったものは、我々が感覚器官から得た情報をクオリアで意味づけしたものにすぎない。
つまり、我々人間が五感によって観測している世界と、先カンブリア時代の原始的な生物が嗅覚等の限られた感覚器官だけで観測している世界は、同じものを見ていても全く異なると言っていいものである。
そして、これは我々人間とデジモンに対しても言える。
我々が五感とクオリアによってネットワークを構成するデータを直接見たところで、磁気テープやフラッシュメモリの電荷の羅列にしか見えず、そこに意味漬けをすることはできない。
だが、デジモンの感覚とクオリアでは違う。
我々の五感では意味付けできないものを、森や海のように意味付けすることができるのである。
我々がデジタルワールドを発見することができたのは、デジモンの感覚器官とクオリアをコンピューター上で擬似的に再現するソフトウェア…「デジクオリア」というツールのおかげである。
185 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:11:55.27 ID:GyZwpHVVO
最後に「デジタルワールドにも神はいるのか?」という質問が上げられた。
我々の研究チームのリーダーは即答した。
「分からない。そもそも我々の世界にすら神がいるかなど分からないのだから」と。
会場は、このとき笑いに包まれたが…
後にこの発言はなぜか問題視され、リーダーは紆余曲折あって公の場で謝罪することになった。
一応建前上謝罪はしたが、後に彼は私に言った。
「納得できない。なぜ謝らなければならないのか」と。
リーダーよ、神がどうって話はデリケートなものなのだ。
神とは人の心の中に存在するものなのだから。
…そういうわけで、我々この発表の後、しばらくの間取材漬けになり…
先日やっと解放され、研究に戻れたのである。
186 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 22:14:52.94 ID:MhJNIHGdo
神様云々は宗教的にね…
187 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:19:10.85 ID:GyZwpHVVO
私は研究室に戻り、デジクオリアをインストールしているPCを起動した。
いつもデジタルワールドの観測に使用しているマシンだ。
さて、これまでの研究で色々分かりはしたものの…
デジタルワールドは未だに未知で溢れている。
はっきり言って分からないことだらけだ。
彼らの進化のメカニズムとは?
何がどこまでできるのか?
産業利用は可能なのか?
…特に3つめが一番重要である。
我々に出資してくれている者達は、我々がデジモンの観察によって得た成果の産業利用によって、支払った以上の利益を求めることだろう。
これからも、デジタルモンスターとデジタルワールドを観測し、未知の解明に努めていくものとする。
…さて。
デジタルワールドの生態系観察と、デジモンキャプチャーを使った飼育…
どちらを試そうか?↓
@生態系観察
A飼育
188 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 22:21:33.24 ID:Z4TWHR9so
2
捕獲した以上面倒は見よう
189 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:31:40.10 ID:GyZwpHVVO
先程の研究成果報告で述べたデジモンは、デジモンキャプチャーのテストのために捕獲したピチモンである。
ピチモンを選んだ理由はただ一つ。
「我々が最初に形成に成功したデジタル空間が、デジクオリアでは海として表示されたから」である。
つまりピチモンがいたのは、水槽のようなものである。
だが、我々はこのピチモンをある程度観察した後、デジタルワールドへ戻した。
餌や適切な生育環境を用意する技術がまだ無かったからである。
…しばらく研究が行われたおかげで、我々はサーバー内に、ある程度まともなデジモン用ビオトープを作れるようになった。
我々が自力で作れる餌はキノコだけ。
体積は5立方メートル程度。
土や植物などが欲しい場合は、デジモンキャプチャーを使ってデジタルワールドから調達することになる。
さて。
まずはこれまで観察してきた地域をもとにしたビオトープを作ろう。
どんなビオトープを作りたいか、希望を聞きたい。
現在の技術で可能な限り。要望にお応えしよう。
↓22:45まで意見募集
190 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:32:48.94 ID:GyZwpHVVO
また、ビオトープだけでなく、捕獲したい幼年期デジモンの候補を上げてもらってもいい。
勿論、幼年期未満であるデジタマもキャプチャー可能だ。
あれはレベル0のデジモンなのだから。
191 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 22:36:52.35 ID:Z4TWHR9so
とりあえず可能な限りストレスを与えない快適な環境を与えて一般家庭の犬や猫みたいに育てたらどんな進化するか見てみる
192 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:37:00.67 ID:GyZwpHVVO
22:45までと言ったが…
本日の活動報告はここまでとさせていただく。
次回は明日の夕方頃を予定しているため、それまでに色々意見を頂けると助かる。
それでは皆様、どうかよろしく頼む。
193 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:37:26.85 ID:GyZwpHVVO
つづく
194 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 22:45:51.97 ID:SWkFyEDp0
デジタマ捕獲
デジタルワールドの森とか草原を再現
195 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
[sage]:2021/12/17(金) 22:50:38.30 ID:b9Puh/bk0
今のところデジタルワールドには確認されていない人間の家の中に近い環境を作ってどんな進化するか観察
196 :
以下、名無しにかわりましてSS速報VIPがお送りします
:2021/12/17(金) 22:56:55.04 ID:GyZwpHVVO
【補足】
デジモンキャプチャーの原理…
デジモンキャプチャーは、デジタルワールド上のマシンアームと虫取り網によって、デジモンや各種資源を掴み、直径1メートル程度の穴を通じて我々のサーバー内へ持ち帰るツールである。
このマシンアームは、私の腕と指の動きをジャイロセンサーでモーショントレースすることで操作する。
つまり現在の技術では、私の両腕と虫取り網で掴めるものなら持ってこれるし、それだけじゃ無理なものは持ってこれない。
植物を持ち帰りたい場合、小さい草を土ごとすくい取って持ち帰ることはできるかもしれないが、木をまるまる一本持ち帰るのは技術的に難しいといえる。
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